JP6282564B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の製造工程において、樹脂封止をする工程では、圧縮成形装置の金型内に樹脂をセットし、実装基板に複数の半導体素子を接着した状態としてこれら半導体素子を樹脂で覆うように成形する。樹脂の成形後に、一体に成形した樹脂と実装基板を各半導体素子毎に切断する。
この場合、圧縮成形装置の金型に樹脂をセットする方法としては、顆粒樹脂などを樹脂成形の形状よりもやや小さい形状に予備成形したものを金型のキャビティに載置する方法がある。また、別の方法として、トレイ上に金型のキャビティサイズよりも少し小さい範囲に顆粒樹脂を所定量散布したものを金型のキャビティに移載する方法などがある。
具体的には、例えば、樹脂封止前の半導体素子をマトリックス状に配置した実装基板を、半導体素子を下にした状態で上型に吸着保持する。次に、上記した方法で配置した封止用の樹脂材料を下枠型と下底型で囲まれたキャビティ内にセットする。この後、下型全体を上昇させて、上型と下型に囲まれた領域を減圧する。これにより、封止用の樹脂材料中の空気を脱泡する。封止用の樹脂材料は金型の熱と減圧により溶融・発泡し、キャビティ内に広がる。
次いで、下枠型を上型にセットされた実装基板に接触するまで上昇させてキャビティを完全に形成した後、下底型を上昇させて発泡した樹脂内の泡を押し潰しながら封止用の樹脂材料をキャビティ全域に押し広げ、所定の圧力を所定時間かけて樹脂を硬化させた後に下型を下降させて成形品を取り出す。
上記の工程において、下型にセットする封止用の樹脂材料は、金型より一回り小さい矩形状である。この場合、載置する樹脂材料の大きさは、減圧位置で発泡し過ぎて上下型の間からキャビティ外へ漏れたり、あるいは広がりが少なくて外周部のワイヤを流さないようなちょうど良い大きさに設定することが望ましい。なお、ワイヤが許容量を超えて流れた場合には、ワイヤに無理な力がかかって破断したり、半導体素子に接触してショートしたりする不具合が生じる場合がある。
ところが、実際には載置する樹脂材料の大きさを過不足ない大きさで設定することが難しい。特に、成形時に封止用の樹脂材料がキャビティ内から外部に漏れると生産ができなくなるため、樹脂漏れをしないことを優先させる条件で実施することになる。この結果、封止時に外周部のワイヤ流れが発生するのを防止するために、ワイヤ径を大きくしたり、あるいはワイヤ流れが発生する部分に半導体素子を配置しないといった対策を講じていた。
米国特許第7,638,367号明細書
本実施形態は、圧縮成形装置により樹脂封止を行う際に、金型内で溶融・発泡後に一様に広がるように樹脂をセットできるようにした半導体装置の製造方法を提供する。
本実施形態の半導体装置の製造方法は、実装基板に接着した半導体素子にワイヤをボンディングした状態で樹脂成形用の上金型に装着する工程と、予備成形した樹脂を下金型内に配置する工程と、前記上金型を配置して前記下金型との間に成形用の空間を形成し、前記予備成形した樹脂を加熱する工程と、前記上金型を樹脂に押し当てて成形する工程とを備え、前記予備成形した樹脂は、外形の端部と前記金型の辺部との距離をLAとし、外形の中央部と前記金型の辺部との距離をLBとすると、距離LBは距離LAよりも大きく形成されている。
第1実施形態を示す製造工程のフロー図 製造工程の各段階で示す半導体装置の模式的な平面図(その1) 製造工程の各段階で示す半導体装置の模式的な平面図(その2) 製造工程の各段階で示す半導体装置の模式的な平面図(その3) モールド工程における(a)半導体装置と封止用樹脂の模式的な平面図、(b)金型の状態を示す模式的断面図(その1) モールド工程における(a)半導体装置と封止用樹脂の模式的な平面図、(b)金型の状態を示す模式的断面図(その2) モールド工程における(a)半導体装置と封止用樹脂の模式的な平面図、(b)金型の状態を示す模式的断面図(その3) 異なる形状を有する封止用樹脂の平面図 第2実施形態を示す顆粒樹脂の散布パターンを示す平面図 第3実施形態を示す顆粒樹脂の散布パターンを示す平面図 第4実施形態を示す顆粒樹脂の散布パターンを示す平面図 第5実施形態を示す顆粒樹脂の散布パターンを示す平面図 第6実施形態を示す顆粒樹脂の散布パターンを示す平面図
以下、複数の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは必ずしも一致しない。また、上下左右の方向についても、後述する半導体基板における回路形成面側を上または下とした場合の相対的な方向を示し、必ずしも重力加速度方向を基準としたものとは一致しない。
(第1実施形態)
図1から図8は第1実施形態を示している。この実施形態では、複数個の半導体素子1を実装基板2に接着し、これら複数個の半導体素子1を樹脂で封止する場合で、成形前の樹脂を予備成形して用いる場合の例について説明する。
まず、全体としての概略的な工程の流れについて図1および図2〜図4を参照して説明する。図1は工程の流れを示すもので、図2〜図4は工程中の状態を模式的な平面図で示している。
図1に示すように、まず、実装基板に半導体素子1をマウントする(S1)。具体的には、図2に示すように、半導体基板にさまざまな加工工程を経て矩形状に切断した半導体素子1を接着剤などにより実装基板2に接着する。ここでは、実装基板2に対して、半導体素子1を例えば縦に3個、横に8個を並べたマトリクス状に配置した状態に接着している。実装基板2には、半導体素子1を実装する位置に対応してその周囲にボンディングパッドが形成されている。
次に、各半導体素子1に、ボンディングワイヤ3を接続するワイヤボンディング工程(S2)を実施する。各半導体素子1の四辺部の各ボンディングパッドと実装基板2側のボンディングパッドとの間に、図2に示すように、例えば金線(Au wire)のボンディングワイヤ3をボンディング装置により接続する。実装基板2のボンディングパッドは、実装基板2の裏面側にスルーホールを介してビアが形成され、裏面側に形成した金属パッドに接続されている。
次に、実装基板2に接着した複数の半導体素子1の全体を覆うように樹脂4を形成するモールド加工工程(S3)を実施する。この場合、モールド加工工程では、図3に示すように、圧縮成形により実装基板2に接着した複数個の半導体素子1全体を覆うようにモールド成形をおこなって樹脂4を形成する。なお、このモールド加工工程の詳細については後述する。
この後、ボール形成工程(S4)により、実装基板2の露出しているリード端子部分に、はんだなどの金属ボールを形成する加工を行う。なお、このボール形成工程S4は、省略することができる。すなわち、例えば、切断した半導体装置を実装する側のリード端子に金属ボールが形成されている場合には半導体装置側に金属ボールを形成していなくても良い。
続いて、成形した樹脂4の部分を含めて、実装基板2に接着した半導体素子1を個別に切り離すカッティング工程(S5)を実施する。ここでは、図4に示すように、実装基板2の各半導体素子1を切り離すように樹脂4の上から切断線A1および切断線A2に沿って切断する。切断線A1、A2は、図示のように、各半導体素子1とボンディングワイヤ3を含んだ部分を単位としてX方向の切断線A1およびY方向の切断線A2のそれぞれに従って切断することで個別の半導体装置に切り離す。
次に、上記したモールド加工工程S3について、図5〜図7を参照して具体的に説明する。この実施形態においては、モールド加工工程で使用する樹脂として、予備成形樹脂5を用いている。予備成形樹脂5は、実装基板2の大きさや半導体素子1の大きさあるいはボンディングワイヤ3の線径や配置位置などに応じて、所定の形状に形成しておいたものを使用している。この場合、予備成形樹脂5は、例えば粉末状の細かい顆粒樹脂を成形することで所定の形状となるように形成したものである。
予備成形樹脂5の形状として、概ね実装基板2の同様の形状でやや小さめの大きさに形成するが、この実施形態では、図5(a)に示すように、角部において突出し、辺部において後退した形状である。具体的には、成形後の樹脂4の形状に対応するX方向の外形線C1およびY方向の外形線C2は、後述するモールド加工装置のキャビティKの外形位置を示している。つまり、外形線C1、C2で区画された部分に樹脂4が形成される。
予備成形樹脂5は、X方向の辺部において、対向するキャビティKのX方向の外形線C1に対して、近接点となる端部P1の距離がLA1、最も遠い点となる中央部Q1の距離がLB1(>LA1)となっており、辺部が中央で凹んだ形状に形成されている。また同様に、予備成形樹脂5は、Y方向の辺部において、対向するキャビティのY方向の外形線C2に対して、近接点となる端部P2の距離がLA2、最も遠い点となる中央部Q2の距離がLB2(>LA2)となっており、同様に辺部が中央で凹んだ形状に形成されている。
次に、モールド加工工程の具体的な内容について説明する。まず、図5(a)、(b)に示すように、複数個の半導体素子1を接着してマトリックス状に配置した実装基板2を、半導体素子1の接着側を下にした状態で上金型10に吸着保持する。次に、上記した方法であらかじめ形成したモールド封止用の予備成形樹脂5を下金型11の下枠型11bと下底型11aで囲まれたキャビティK内にセットする。図5(a)は、予備成形樹脂5と実装基板2との配置関係を示しており、図5(b)は、予備成形樹脂5を下金型11に載置した状態を示している。図5(b)中、実装基板2は、図5(a)のY方向に沿って半導体素子1上を横切るようにした切断線5B−5B線で切断した部分を示している。以下、図6(b)、図7(b)においても同様の切断線で切断した部分を示している。
次に、図6(a)、(b)に示すように、下金型11全体を上昇させて、上金型10と下金型11に囲まれたキャビティKの内部を減圧手段により減圧する。このとき、キャビティK内は加熱手段により加熱されており、予備成形樹脂5は、減圧されながら加熱された樹脂5aとなり、変形しながら膨張して内部に含まれる空気が膨張して気泡5bを含んだ状態となる。
減圧は、下金型11に形成したキャビティK内から外部に連通する排気孔を介して排気ポンプなどの減圧手段により実施され、気泡5bはこれにより外部に排気されて予備成形樹脂5の内部の気泡5bが排出されていく。この状態で、樹脂5aは、キャビティK内で広がり、キャビティKの側壁面との隙間の距離が減じられていく。これにより、変形した樹脂5aは、実装基板2に接着された半導体素子1およびボンディングワイヤ3を設けた領域内を覆う状態にさらに変形されている。
次いで、図7(a)、(b)に示すように、下枠型11bを上金型10にセットされた実装基板2に接触するまで上昇させてキャビティKを完全に閉塞状態にした後、下底型11aを上昇させて発泡した樹脂5a内の泡を押し潰しながら封止用の樹脂材料をキャビティ全域に押し広げる。これにより、図7(a)に示した樹脂5cの形状からさらにキャビティK内で隙間が減じられるように押し広げられる。このとき、前述のように樹脂5aの状態で、実装基板2の半導体素子1およびボンディングワイヤ3を覆う大きさとなっているので、下底型11aを上昇させる際には、樹脂5cが流動することでボンディングワイヤ3を許容量異常に押し流すような状態は回避されている。
これにより、キャビティK内の外形線C1、C2に沿った位置まで樹脂5cが充填された状態となる。この状態で、所定の圧力を所定時間かけて樹脂5cを硬化させた後に下金型11を下降させると、樹脂4が硬化した状態で実装基板2に形成される。上金型10による吸着状態を解除すると、モールド加工により形成した樹脂4を有する実装基板2を取り出すことができる。
上記のようにモールド加工を行う場合の予備成形樹脂5としては、外形の形状をキャビティKの外形線C1に対して規定する距離LA1、LB1、外形線C2に対して規定する距離LA2、LB2を次のように考慮して設定することが好ましい。これらの距離の設定は、予備成形樹脂5が加熱によって膨張したときにキャビティK内で外形線C1、C2に接触する程度の距離に設定されている。また、この状態で、予備成形樹脂5は、半導体素子1のボンディングワイヤ3が設けられた部分が全て覆われるようになり、且つ、キャビティK内からはみ出すことが無い程度に設定されている。
このように予備成形樹脂5を形成することで、モールド加工工程で予備成形樹脂5が加熱されて流動する際に、半導体素子1に接続したボンディングワイヤ3が許容量以上に流れることがないようになる。また、予備成形樹脂5をキャビティK内の隅まで確実に充填するように流動させることができ、且つ樹脂がキャビティKの外部にはみ出すこともない状態でモールド加工を行うことができる。例えば、予備成形樹脂を短形状に成形した場合、各辺の中心付近が楕円形状に近づく様に膨れて広がり、各辺の中心部分から外部に樹脂材料が漏れる場合がある。また、各辺の中心部分から外部に樹脂材料が漏れないようにしようとした場合には、キャビティK内の隅まで充填することができない場合がある。
図8は、上記した予備成形樹脂5に代えて、予備成形樹脂6を示したものである。この予備成形樹脂6においても、上記した予備成形樹脂5と同様の条件を満たすものであるが、辺部における形状が異なる。すなわち、予備成形樹脂6においては、キャビティKの外形線C1、C2のそれぞれに対応する外形線6a、6bは、直線部分を有している形状である。
すなわち、予備成形樹脂5の外形パターンでは、外形の中央部は端部の距離LA1、LA2に対して最も長い距離LB1、LB2となるように形成されていた。これに対して、予備成形樹脂6の外形パターンでは、外形の端部の距離LA1、LA2に対して、中央よりに向かうとすぐにやや急峻に距離がLB1、LB2と短くなり、凹部となる部分が直線状に形成された形状を有する。
このような予備成形樹脂6を用いることによっても、上記した予備成形樹脂5を用いた場合とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
(第2実施形態)
図9は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、第1実施形態の場合と異なり、予備成形樹脂を用いるのではなく、キャビティK内に顆粒樹脂を所定形状に散布することで成形用の樹脂を供給するものである。
すなわち、キャビティK内に載置する顆粒樹脂として、粉末状の樹脂をノズルから滴下することで所定形状の散布パターンに配置するものである。ノズルからの顆粒樹脂の滴下は、トレイ7にいったん散布し、これをキャビティKに移して載置することで所定形状に配置するものである。
図9では、顆粒樹脂を散布するトレイ7を示している。トレイ7は、枠部となる矩形状のトレイカバー7Aを有しておりその開口の内側は、キャビティKの外形線C1、C2に対応する直線状の外形線7a、7bとされている。散布する顆粒樹脂は、第1実施形態で示した予備成形樹脂5、6の形状に対応する領域パターンS1に類似するように散布パターンM1となるように配置する。ノズルからは一定速度で顆粒樹脂が滴下されるので、ノズルあるいはトレイ7を相対的に移動させることで、その散布軌跡により散布パターンM1を形成することができる。
図9に示す散布パターンM1では、図中右下の散布開始点Maから始まり、Y方向に移動させて角部Mbに達すると、X方向に移動方向を変え、所定ピッチdだけ移動して点Mcに達すると再びY方向に移動させて折り返す。ノズルの位置が下辺部の所定位置Mdに到達すると、X方向に所定ピッチdだけ移動した後、再びY方向に移動する。以下、上記の移動パターンを最終点Meに至るまで繰り返すことで、図示のようなジグザグパターンを形成することができる。そして、この実施形態においては、全体の外形形状における角部にノズルが位置する時点でノズルの移動を一定時間停止あるいは移動速度を低下させることで、散布量を増やしたMM領域を形成する。
これにより、全体として、角部に顆粒樹脂の散布量が多いMM領域が配置されることとなる。この結果、角部に位置する顆粒樹脂の量が多いことで、モールド加工工程において、樹脂が加熱されると、溶融により塑性変形して予備成形樹脂5や6のパターンと同じような樹脂分布状態の領域パターンS1を形成することができる。したがって、モールド加工工程では、ボンディングワイヤ3が許容量以上に流れるなどの不具合を発生することなく、キャビティK内に確実に充填することができる。
なお、ノズルから滴下する顆粒樹脂の散布においては、ノズルの移動速度を変えることにより散布量を異なるようにしているが、ノズルからの滴下量そのものを変えることができる場合には、移動速度を変えることなく、ノズルからの顆粒樹脂の滴下量を変化させることで同様の散布パターンを形成しても良い。
(第3実施形態)
図10は第3実施形態を示すもので、以下、第2実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、ノズルからの顆粒樹脂の滴下量が一定速度であり、ノズルの移動速度も一定速度としているが、その移動経路を異なるように設定して散布パターンM2を形成するものである。この散布パターンM2は、予備成形樹脂5や6のパターンと同じような領域パターンS1の形状に沿うようにジグザグに顆粒樹脂を散布するものである。
すなわち、図10では、顆粒樹脂を散布するトレイ7を示している。散布する顆粒樹脂は、第2実施形態で示した領域パターンS1の形状に対応するように散布パターンM2を配置する。ノズルからは一定速度で顆粒樹脂が滴下され、ノズルあるいはトレイ7を相対的に移動させることで散布パターンM2を形成する。
図10に示す散布パターンM2では、図中右下の散布開始点Maから始まり、領域パターンS1の外形線に沿うように少し内側(X方向)に傾くようにY方向に移動させて中央部のMbに達すると、さらに、領域パターンS1の外形線に沿うように少し外側(X方向)に傾くようにY方向に移動させて角部Mcに達する。
続いて、X方向に移動方向を変え、所定ピッチだけ移動させるが、このとき、X方向の移動は、領域パターンS1の外形線に沿うように少し内側(Y方向)に傾くようにX方向に移動させて点Mdに達すると再びY方向に移動させる。最外周部分より内側においては、Y方向の移動では、X方向に傾けることなく所定ピッチdでジグザグパターンを形成するように移動させる。そして、ノズルの位置が下辺部の所定位置Meに到達すると、領域パターンS1の外形線に沿うように少し内側(Y方向)に傾くようにX方向に移動させて点Meに達すると再びY方向に移動させる。
以下、上記の移動パターンを繰り返し、最外周の角部Mfに達すると、再びMa〜Mcへの移動と同様にして、領域パターンS1の外形線に沿うように少し内側(X方向)に傾くようにY方向に移動させて中央部のMgに達すると、さらに、領域パターンS1の外形線に沿うように少し外側(X方向)に傾くようにY方向に移動させて終点の角部Mhに達する。以上のようにして、領域パターンS1の形状に沿うようにジグザグの散布パターンM2を形成する。
この結果、モールド加工工程において、樹脂が加熱されると、領域パターンS1の形状に対応した軌跡で散布した顆粒樹脂により、予備成形樹脂5や6のパターンと同じような樹脂分布状態の領域パターンS1を形成することができる。したがって、モールド加工工程では、ボンディングワイヤ3が許容量以上に流れるなどの不具合を発生することなく、キャビティK内に確実に充填することができる。
(第4実施形態)
図11は、第4実施形態を示すもので、この実施形態では、顆粒樹脂を散布するトレイ7に代えて領域パターンS1の形状に沿うトレイカバー8Aを有するトレイ8を用いている。すなわち、トレイ8は、トレイカバー8Aにより区画する散布領域を矩形状ではなく、予備成形樹脂5、6の形状に対応する領域パターンS1の形状となるように開口する枠形状を形成している。
この実施形態では、顆粒樹脂は、散布パターンM3のジグザグパターンで散布される。この散布パターンM3は、第2実施形態における散布パターンM1と類似しているが、散布量を多くするMM領域は形成していない。すなわち、散布パターンM3では、図中右下の散布開始点Maから始まり、Y方向に移動させて角部Mbに達すると、X方向に移動方向を変え、所定ピッチdだけ移動して点Mcに達すると再びY方向に移動させて折り返す。ノズルの位置が下辺部の所定位置Mdに到達すると、X方向に所定ピッチdだけ移動した後、再びY方向に移動する。以下、上記の移動パターンを最終点Meに至るまで繰り返すことで、図示のようなジグザグパターンを形成することができる。
これにより、モールド加工工程において、樹脂が加熱されて、上記散布パターンM3の顆粒樹脂が流動状態になると、トレイカバー8Aの形状に沿うように流動し、結果として予備成形樹脂5や6のパターンと同じような樹脂分布状態の領域パターンS1を形成することができる。したがって、モールド加工工程では、ボンディングワイヤ3が許容量以上に流れるなどの不具合を発生することなく、キャビティK内に確実に充填することができる。
なお、この実施形態では、顆粒樹脂の散布パターンM3を用いているが、トレイ8およびトレイカバー8Aを用いて、第2実施形態における散布パターンM1で散布することもできるし、第3実施形態における散布パターンM2で散布することもできる。この場合においても、同様の作用効果を得ることができる。
(第5実施形態)
図12は第5実施形態を示すものである。以下、第4実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、顆粒樹脂の散布パターンM3に代えて、散布パターンM4を採用している。
すなわち、この実施形態においては、第4実施形態と同様のトレイカバー8Aを有するトレイ8を用い、散布パターンM4で顆粒樹脂を散布する。トレイカバー8Aの開口形状は、予備成形樹脂5、6の形状に対応する領域パターンS1と同等の形状である。
図12に示す散布パターンM4では、散布開始点Maは図中左側の領域の中央部に設定されている。この散布開始点Maから顆粒樹脂の滴下を開始し、この後ノズルを矩形渦巻状に外周側に移動させ、隣接する軌跡と例えば所定ピッチdを存するように散布する。この場合、Y方向へのノズルの移動はほぼY方向に沿って移動し、X方向へのノズルの移動はトレイカバー8Aの形状に沿うようにY方向に内側にも移動しながら顆粒樹脂を散布している。この後、ノズルの位置がトレイカバー8Aの辺部と最も近接する部分Mbに達すると、同様にしてトレイカバー8Aの形状に沿うようにY方向にも移動しながらX方向に移動して角部Mcに達する。
以下、同様にして、トレイカバー8Aの形状に沿うように移動しながら辺部中央の点Mdを経て角部Meに達し、Mf、Mg、Mh、Mi、Mjを経て再び、内部側に移動する。再び、右側の領域において矩形渦巻状に回りながら徐々に内側に移動し、中心部に位置する終点Mkで散布を終了する。
この結果、外周部分に散布始点Maや終点Mkを配置することなく、また、散布のない部分を極力すくなくしながら全体に均一に顆粒樹脂を散布する散布パターンM4を形成することができる。モールド加工工程において、樹脂が加熱されて上記散布パターンM4の顆粒樹脂が流動状態になると、トレイカバー8Aの形状に沿うように流動し、結果として予備成形樹脂5や6のパターンと同じような樹脂分布状態の領域パターンS1を形成することができる。したがって、モールド加工工程では、ボンディングワイヤ3が許容量以上に流れるなどの不具合を発生することなく、キャビティK内に確実に充填することができる。
また、上記のように顆粒樹脂の散布パターンM4を設定することで、顆粒樹脂を散布する場合に、始点や終点で散布量にばらつきが発生する場合でも、外周部においてその影響を極力低減して、樹脂の充填状態に過不足をなくしたモールド工程を実施することができる。また、周辺部分で顆粒樹脂の散布量がほぼ均一になるので、周辺部での樹脂の充填状態が安定する。
(第6実施形態)
図13は第6実施形態を示すもので、以下、図10に示す第3実施形態、図12に示す第5実施形態と異なる部分について説明する。この第6実施形態では、これまでの実施形態と異なり、実装基板2に接着する半導体素子1の配置状態が異なる。すなわち、図13(a)に示しているように、この実施形態では、半導体素子1を実装基板2の右側の領域および左側の領域にそれぞれ9個ずつ配置し、中央部分の6個は配置していない場合のモールド工程の実施について示すものである。
この場合には、半導体素子1が配置されていない部分では、その分の体積を補うようにモールド工程で必要な樹脂量が増える。これを踏まえて、散布する顆粒樹脂の量を増やすように、例えば2つの散布パターンM5、M6を設定している。図13(b)は散布パターンM5を示しており、図13(c)は散布パターンM6を示している。
図13(b)に示す散布パターンM5は、図10の第3実施形態における散布パターンM2を応用している。この実施形態では、ノズルからの顆粒樹脂の滴下量が一定速度であり、ノズルの移動速度も一定速度としているが、その移動軌跡を異なる移動ピッチで行うことで散布量を異なるように設定した散布パターンM5を配置している。また、顆粒樹脂を散布するトレイ7に代えて領域パターンS1の形状に沿うトレイカバー8Aを有するトレイ8を用いている。すなわち、トレイ8は、トレイカバー8Aにより区画する散布領域を矩形状ではなく、予備成形樹脂5、6の形状に対応する領域パターンS1の形状となるように開口する枠形状を形成している。
図13(b)に示す散布パターンM5では、顆粒樹脂の散布領域を3つの領域に分けている。X方向の左右の各領域が低密度散布領域、中央部の半導体素子1が配置されない領域が高密度散布領域である。散布パターンM5の形成においては、図中右下の散布開始点Maから始まり、領域パターンS1の外形線に沿うように少し内側(X方向)に傾くようにY方向に移動させて中央部のMbを経由し、さらに、領域パターンS1の外形線に沿ってY方向に移動させて角部Mcに達する。以下、散布パターンM2の場合と同様に、点Md、Meに至るが、この後、軌跡のピッチはd1で同様に移動していくのは半導体素子1が配置された領域である。
そして、半導体素子1が配置されない中央部の領域にさしかかる点Me1に達すると、ノズルの移動ピッチをd2としてこれまでの移動ピッチd1よりも狭くする(d1>d2)。これにより、単位面積あたりの散布量を増大させることができる。この後、中央部の領域の端部の点Me2に達すると、再び半導体素子1が配置された領域にさしかかるので、移動ピッチd1としてノズルを移動させながら散布パターンM2と同様にして顆粒樹脂を散布する。この結果、図示のような散布パターンM5のように顆粒樹脂を散布したパターンを設定することができる。
この結果、モールド加工工程において、樹脂が加熱されると、半導体素子1が配置された領域と配置されない領域とで顆粒樹脂の散布量を異ならせていることで、樹脂を多く必要とする部分でも過不足のない状態とすることができ、予備成形樹脂5や6のパターンと同じような樹脂分布状態の領域パターンS1を形成することができる。したがって、モールド加工工程では、ボンディングワイヤ3が許容量以上に流れるなどの不具合を発生することなく、キャビティK内に確実に充填することができる。
次に、図13(c)に示す散布パターンM6は、図12の第5実施形態における散布パターンM4を応用している。この実施形態においても、ノズルからの顆粒樹脂の滴下量が一定速度であり、ノズルの移動速度も一定速度としているが、その移動軌跡を異なるピッチで行うことで散布量を異なるように設定した散布パターンM6を配置している。また、顆粒樹脂を散布するトレイ7に代えて領域パターンS1の形状に沿うトレイカバー8Aを有するトレイ8を用いている。すなわち、トレイ8は、トレイカバー8Aにより区画する散布領域を矩形状ではなく、予備成形樹脂5、6の形状に対応する領域パターンS1の形状となるように開口する枠形状を形成している。
図13(c)に示す散布パターンM6では、顆粒樹脂の散布領域を3つの領域に分けている。X方向の左右の領域が矩形渦巻状低密度散布領域、中央部の半導体素子1が配置されない領域が高密度散布領域である。散布パターンM6の形成においては、散布開始点Maは図中左側の矩形渦巻状低密度散布領域の中央部に設定されている。この散布開始点Maから顆粒樹脂の滴下を開始し、この後ノズルを矩形渦巻状に移動させ、隣接する軌跡と例えば所定ピッチd1を存するように散布する。この場合、Y方向へのノズルの移動はほぼY方向に沿って移動し、X方向へのノズルの移動はトレイカバー8Aの形状に沿うようにY方向に内側にも移動しながら顆粒樹脂を散布している。この後、ノズルの位置がトレイカバー8Aの辺部と最も近接する部分Mbに達すると、同様にしてトレイカバー8Aの形状に沿うようにY方向にも移動しながらX方向に移動して角部Mcに達する。
以下、同様にして、トレイカバー8Aの形状に沿うように移動しながら辺部中央の点Mdを経て角部Meに達し、上辺部分の点Mf1に達する。点Mf1の位置は半導体素子1が配置された領域と中央部の配置されていない領域との境界部分である。この点Mf1から中央部の多端部の位置Mf2までの区間は、散布パターンM5の中央部の高密度散布領域と同様にして軌跡の移動ピッチをd2と狭くした設定で散布する。
そして、中央部の半導体素子1が配置されていない領域の端部の点Mf2に達すると、左側の領域の矩形渦巻状低密度散布領域と同様にしてノズルの移動ピッチd1で矩形渦巻状に顆粒樹脂を散布する。以下、点Mg、Mh、Mi、Mjを経て再び、内部側に移動する。再び、右側の領域において矩形渦巻状に回りながら徐々に内側に移動し、中心部に位置する終点Mkで散布を終了する。
この結果、外周部分に散布始点Maや終点Mkを配置することなく、また、散布のない部分を極力すくなくしながら全体に均一に顆粒樹脂を散布する散布パターンM4を形成することができる。これにより、モールド加工工程において、樹脂が加熱されると、半導体素子1が配置された領域と配置されない領域とで顆粒樹脂の散布量を異ならせていることで、樹脂を多く必要とする部分でも過不足のない状態とすることができ、予備成形樹脂5や6のパターンと同じような樹脂分布状態の領域パターンS1を形成することができる。したがって、モールド加工工程では、ボンディングワイヤ3が許容量以上に流れるなどの不具合を発生することなく、キャビティK内に確実に充填することができる。
また、上記のように顆粒樹脂の散布パターンM6を設定することで、顆粒樹脂を散布する場合に、始点や終点で散布量にばらつきが発生する場合でも、外周部においてその影響を極力低減して、樹脂の充填状態に過不足をなくしたモールド工程を実施することができる。また、周辺部分で顆粒樹脂の散布量がほぼ均一になるので、周辺部での樹脂の充填状態が安定する。
なお、上記実施形態において、半導体素子1の配置状態に応じて、顆粒樹脂を多く散布する部分はピッチを狭くして散布量を増やすなど、適宜の散布パターンを設定することができる。
また、散布量を増やす方法としては、ノズルからの滴下量が可変に設けられている場合には、次のように実施することもできる。例えば図10に示す散布パターンM2を用い、半導体素子1の配置がない中央部の領域においては顆粒樹脂の滴下量を増やして同じ移動ピッチd1の軌跡で散布することもできる。また、図13(c)に示す散布パターンM6においても、同様にして、移動ピッチをd1としたままで散布することで同様の目的を達成することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態で説明したもの以外に次のような変形形態に適用することができる。
この実施形態においては、顆粒樹脂の散布軌跡は直線状に設定する場合で説明したが、領域パターンS1あるいはトレイカバー7Aに散布する際には、その外形形状に沿うように曲線状に散布することもできる。
予備成形樹脂5、6の形状は、直線状の外形線で形成されていなくとも良い。概ね条件を満たすように形成されていれば、モールド工程の際に適切にキャビティK内に流動させることができる。
予備成形樹脂5、6は、1個で実施する場合の実施形態を示したが、小型のものを複数個配置することで同様の配置形状に設定することもできる。
上記各実施形態は、適宜組み合わせることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は半導体素子、2は実装基板、3はボンディングワイヤ、4は樹脂、5、6は予備成形樹脂、7、8はトレイ、7A、8Aはトレイカバー、10は上金型、11は下金型、11aは下底型、11bは下枠型を示す。

Claims (6)

  1. 実装基板に接着した半導体素子にワイヤをボンディングした状態で樹脂成形用の上金型に装着する工程と、
    予備成形した樹脂を下金型内に配置する工程と、
    前記上金型を配置して前記下金型との間に成形用の空間を形成し、前記予備成形した樹脂を加熱する工程と、
    前記上金型を樹脂に押し当てて成形する工程とを備え、
    前記予備成形した樹脂は、外形の端部と前記金型の辺部との距離をLAとし、外形の中央部と前記金型の辺部との距離をLBとすると、距離LBは距離LAよりも大きく形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 実装基板に接着した半導体素子にワイヤをボンディングした状態で樹脂成形用の上金型に装着する工程と、
    トレイ上に当該トレイと相対移動可能なノズルから顆粒樹脂を散布して所定の散布パターンに配置した顆粒樹脂を下金型内に載置する工程と、
    前記上金型を配置して前記下金型との間に成形用の空間を形成し、前記顆粒樹脂を加熱する工程と、
    前記上金型を加熱により塑性変形した前記顆粒樹脂に押し当てて成形する工程とを備え、
    前記トレイ上への前記ノズルによる前記顆粒樹脂の散布では、
    前記トレイ上に矩形状の開口部を有するトレイカバーを載置し、前記顆粒樹脂を前記ノズルを移動させながら前記トレイ上に散布し、前記トレイカバーの開口部の形状に沿う軌跡を描き、前記開口部の角部において前記ノズルの移動速度をゼロまたは低下させて顆粒樹脂の散布量を増やすように散布して前記散布パターンを形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 実装基板に接着した半導体素子にワイヤをボンディングした状態で樹脂成形用の上金型に装着する工程と、
    トレイ上に当該トレイと相対移動可能なノズルから顆粒樹脂を散布して所定の散布パターンに配置した顆粒樹脂を下金型内に載置する工程と、
    前記上金型を配置して前記下金型との間に成形用の空間を形成し、前記顆粒樹脂を加熱する工程と、
    前記上金型を加熱により塑性変形した前記顆粒樹脂に押し当てて成形する工程とを備え、
    前記トレイ上への前記ノズルによる前記顆粒樹脂の散布では、
    前記トレイ上に矩形状の開口部を有するトレイカバーを載置し、前記顆粒樹脂を前記ノズルを移動させながら前記トレイ上に散布し、前記トレイカバーの開口部に対して散布の軌跡が描く形状の最外周の外形が、端部と前記開口部の辺部との距離をLAとし、中央部と前記開口部の辺部との距離をLBとすると、距離LBは距離LAよりも大きくなるように散布して前記散布パターンを形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 実装基板に接着した半導体素子にワイヤをボンディングした状態で樹脂成形用の上金型に装着する工程と、
    トレイ上に当該トレイと相対移動可能なノズルから顆粒樹脂を散布して所定の散布パターンに配置した顆粒樹脂を下金型内に載置する工程と、
    前記上金型を配置して前記下金型との間に成形用の空間を形成し、前記顆粒樹脂を加熱する工程と、
    前記上金型を加熱により塑性変形した前記顆粒樹脂に押し当てて成形する工程とを備え、
    前記トレイ上への前記ノズルによる前記顆粒樹脂の散布では、
    前記トレイ上に開口部を有するトレイカバーを載置し、前記顆粒樹脂を前記ノズルを移動させながら前記トレイ上の前記トレイカバーの開口部内に散布して前記散布パターンを配置し、前記トレイカバーの前記開口部の形状を、前記開口部の端部と前記金型の辺部との距離をLAとし、前記開口部の中央部と前記金型の辺部との距離をLBとすると、距離LBは距離LAよりも大きく形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 実装基板に接着した半導体素子にワイヤをボンディングした状態で樹脂成形用の上金型に装着する工程と、
    トレイ上に当該トレイと相対移動可能なノズルから顆粒樹脂を散布して所定の散布パターンに配置した顆粒樹脂を下金型内に載置する工程と、
    前記上金型を配置して前記下金型との間に成形用の空間を形成し、前記顆粒樹脂を加熱する工程と、
    前記上金型を加熱により塑性変形した前記顆粒樹脂に押し当てて成形する工程とを備え、
    前記トレイ上への前記ノズルによる前記顆粒樹脂の散布では、
    前記顆粒樹脂を前記ノズルを移動させながら前記トレイ上に滴下する際に、前記顆粒樹脂の滴下開始位置から、外周側に移動する軌跡を描き、その後外周側から内側に移動する軌跡を描き、内側の位置で滴下を停止するように散布して前記散布パターンを配置する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 実装基板に接着した半導体素子にワイヤをボンディングした状態で樹脂成形用の上金型に装着する工程と、
    トレイ上に当該トレイと相対移動可能なノズルから顆粒樹脂を散布して所定の散布パターンに散布した顆粒樹脂を下金型内に載置する工程と、
    前記上金型を配置して前記下金型との間に成形用の空間を形成し、前記顆粒樹脂を加熱する工程と、
    前記上金型を加熱により塑性変形した前記顆粒樹脂に押し当てて成形する工程とを備え、
    前記トレイ上への前記ノズルによる前記顆粒樹脂の散布では、
    前記顆粒樹脂を前記ノズルを移動させながら前記トレイ上に滴下する際に、前記実装基板に接着した前記半導体素子の配置密度が高い部分に比べて低い部分では、前記ノズルの移動速度を低下させるか移動軌跡のピッチを短くするようにして散布して前記散布パターンを配置する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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