JP6281623B2 - 易重合性化合物の貯蔵方法 - Google Patents

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本発明は易重合性化合物を貯蔵する貯蔵タンク及び貯蔵方法に係り、特に(メタ)アクリル酸又はそれらのエステルの貯蔵に好適な貯蔵タンク及び貯蔵方法に関する。
従来、易重合性化合物を貯蔵するタンクは、当該タンクに接続された送り出し配管と該タンクとを循環ラインで連結し、タンク内の貯留液を循環ラインを介して循環させることによって貯蔵液体を攪拌、混合し、タンク内での重合を防止していた。
特許文献1には、易重合性化合物の貯蔵タンクにおいて、受け入れ配管と送り出し配管とを連結する循環ライン、受け入れ配管と貯蔵タンクとを連結する循環ライン、及び貯蔵タンクと送り出し配管とを連絡する循環ラインを設けることが記載されている。
特許文献2には、アクリル酸等の貯蔵タンク中に、タンクの内容物を攪拌するためのジェットノズル等の搬送ノズルを設けることが記載されている。該ノズルは1つのみ設置され、2以上の切り替え使用については開示がない。また、気相部のガスを取り込み、ノズルから気液混合物を排出するので、液面が低下した場合など気相部でのミスト(噴霧)発生を防止することが困難である。
特許文献3には、易重合性化合物の貯蔵用タンクにおいて、液導入管を液抜き出し管に対し、中心角が90〜270゜の範囲となるように設けることにより、貯蔵液の滞留を低減し、貯蔵液の滞留による易重合性化合物の重合を防止して均一な組成とすることが開示されている。
特許文献4には、LNG等の貯蔵タンクが記載されている。この貯蔵タンクでは、貯槽内部に設置された、高さの異なる上向きの2つのミキシングノズルを、下層側液面(境界部)の高さに応じて切り替えて使用する。しかし、この貯蔵タンクは、液の層状化の解消を目的とし、気相部のミストの発生を抑えるという課題について何ら検討されていない。
非特許文献1には、タンク内の液を循環させ、重合防止剤濃度の均一化を図ること、配管内の滞留部についての注意喚起が開示されている。
特開2003−183218号公報 特表2010−504195号公報 特開2001−233820号公報 特開平9−203500号公報
アクリル酸及びアクリル酸エステル類 取扱安全指針(第7版)平成19年5月改訂、アクリル酸エステル工業会
タンク内の液体を循環ラインで循環させ、循環ライン末端のノズルから斜め上方に噴出させる場合、タンク内の液面高さが低いときにはノズル噴出液体によって液面が乱れ、該液面からミストが発生するおそれがある。
ミストが発生すると当該気相部が爆発範囲に入り、また、タンク内で帯電するため、爆発する危険性が生じる可能性がある。また、当該ミストが気相部内壁に付着して重合物が発生することもある。
本発明はタンク内の液体を、液面レベルが低いときでもミストを発生させることなく循環させて充分な撹拌、混合を行える貯蔵タンク及び貯蔵方法を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討の結果、タンク下部からタンク内の液体を抜き出し、タンク側部に設けられた流出手段からタンク内に流出させて循環させるよう構成した易重合性化合物の貯蔵タンクにおいて、該流出手段として、斜め上方に向って液体を噴出させる第1流出部と、該第1流出部とは異なって配置された第2流出部とが設けられ、該第1流出部と第2流出部とに液体を分流させる流路切替手段を備えた貯蔵タンクが課題を解決するとの知見を得た。
本発明の要旨は、以下の通りである。
] タンク下部からタンク内の液体を抜き出し、タンク側部に設けられた流出手段からタンク内に流出させて循環させるよう構成され、該流出手段として、斜め上方に向って液体を噴出させる第1流出部と、該第1流出部とは異なって配置された第2流出部とが設けられ、該第1流出部と第2流出部とに液体を分流させる流路切替手段を備えた易重合性化合物の貯蔵タンクに易重合性化合物を貯蔵する方法であって、該第2流出部は該第1流出部よりも高い位置にはなく、該第2流出部の開口部の噴出方向が略水平又は水平よりも下向きであり、前記タンク内から抜き出し前記流出手段からタンク内に流出させて循環させる際に、前記タンク内の液面が規定高さ以上であるときは、前記第1流出部より前記液体を噴出させ、該液面が規定高さより低いときには、前記第2流出部より前記液体を噴出させるように、該貯蔵タンク内の液面の低下に伴い前記第1流出部から前記第2流出部に切り替えて使用する方法であり、該規定高さは、該第1流出部の高さよりも10〜3000mm高い位置であることを特徴とする易重合性化合物の貯蔵方法。
] 前記第2流出部の開口部の口径が、前記第1流出部の開口部の口径の1.01〜10倍である]に記載の易重合性化合物の貯蔵方法。
本発明の貯蔵タンクにおいては、タンク内の液体を循環させ、第1又は第2流出部から流出させてタンク内の撹拌、混合を行う。タンク内の液面レベルが高いときには、液体を第1流出部から斜め上方に噴出させてタンク内の液体を万遍なく撹拌することができる。一方、タンク内の液面レベルが低下したときであっても、液体を第2流出部から噴出させることにより、液面の著しい乱れを防止し、ミスト発生を防止するとともにタンク内の液体を万遍なく撹拌、混合することができる。
実施の形態に係る貯蔵タンクの模式的な縦断面図である。 実施の形態に係る貯蔵タンクの模式的な縦断面図である。 実施の形態に係る貯蔵タンクの模式的な縦断面図である。 実施の形態に係る貯蔵タンクの模式的な縦断面図である。 実施の形態に係る貯蔵タンクの模式的な縦断面図である。
本発明の易重合性化合物の貯蔵タンクは、受け入れ配管と抜出配管と循環配管を有する。受け入れ配管には、第1流出部と、該第1流出部とは異なって配置された第2流出部とが設けられ、更に該第1流出部と該第2流出部とに液体を分流させる流路切替手段を備える。
本発明の貯蔵タンクは、易重合性化合物の貯蔵に好適である。易重合性化合物としては特に限定されないが、アクリル酸、メタクリル酸(以下これらを「(メタ)アクリル酸」と称することがある)の他、それらのエステル、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルなどが例示される。
本発明の貯蔵タンクとしては、出荷用の製品を貯蔵する製品タンク、製品タンクへ送液する前に製品の規格を確認するための検査タンク、規格外の液を入れるオフタンク、精製系で得られる重質物を入れる重質物タンク、蒸留塔間を結ぶバッファータンク等を挙げることができる。
流出部とは、タンク内の液と接する部分であり、通常、管部と開口部とを含む。タンク内壁に直接開口部がある場合は、流出部は開口部と称することもある。
流出部にはジェットノズル等の付帯品が設置されていてもよい。例えば、ジェットノズルと流出部とを一体成形した場合や、前記開口部から排出される受け入れ配管の液流を利用してタンク内の液体を吸引し、当該液流とともにタンク内に排出する機能を有する構造を有する場合が挙げられる。
また、本発明は、前記貯蔵タンクを使用して易重合性化合物を貯蔵する方法を提供する。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
なお、本発明において、略水平とは、水平に対して、上向きに4°以下、下向きに4°以下の範囲内であることをいう。
[図1の実施の形態]
図1は本発明の貯蔵タンク1の一例を示す模式的な縦断面図である。
(メタ)アクリル酸等の易重合性化合物よりなる液体を、受け入れ配管2より貯蔵タンク1に供給する。受け入れ配管2は貯蔵タンク1の下部に略水平に接続されている。貯蔵タンク1の下部には送り出し配管3が略水平に接続され、該送り出し配管3によって液体が送り出し可能とされている。貯蔵タンク1内の液体は、送り出し配管3、該送り出し配管3の途中に設けられた循環ポンプ5、該送り出し配管3から分岐した循環配管4、該循環配管4の末端に接続された三方弁6、該三方弁6の第1流出口に接続された配管7及び該配管7が接続されたノズル8の順に流れて循環可能である。ノズル8は仰角θにて斜め上向きに液体を噴出させるように設けられている。
三方弁6の第2流出口には配管9が接続されており、該配管9の末端が貯蔵タンク1の側壁を通って、略水平に該側壁内面に開口し、開口部9aとなっている。該開口部9aの口径は第1流出部のノズル8の先端部の口径よりも大きく、例えば1.01〜10倍特に1.5〜5倍であることが好ましい。該開口部9aからの吹き出し角度は略水平又は下向きに50°以下、特に15°以下であることが好ましい。
上記第1流出部のノズル8の水平からの仰角θは0〜90°特に30〜55°程度が好適である。
貯蔵タンク1内の液体レベルHが規定高さ以上であるときには、貯蔵タンク1内の液体をポンプ5により配管3,4、三方弁6、配管7、第1流出部のノズル8の順に流し、第1流出部のノズル8から斜め上方に噴出させる。これにより、貯蔵タンク1内の液体が万遍なく循環する。この場合、タンク1内の液面高さが高いので、液面は乱れず、ミストは発生しない。
貯蔵タンク1から液体を送り出すことにより液面が規定高さ以下まで低下し、第1流出部のノズル8からの噴出液体の液流が液面を著しく乱し、液面上の気相中にミストを発生させる恐れが出てくることがある。このような場合、貯蔵タンク1内の液面の低下に伴い、液体の噴出口を第1流出部から第2流出部に切り替えて使用する。すなわち、三方弁6を切替操作して、循環配管4からの液体を配管9に送り、開口部9aからタンク1内に略水平に流出させる。これにより、液流が液面を著しく乱すことが防止され、液面上の気相中にミストが発生することが防止される。
なお、開口部9aはタンク1内に突き出していてもよく、突き出していなくてもよい。易重合性化合物を取り扱う際、開口部9aはタンク1内への突き出し部分がより短い方が攪拌されにくい領域が少ないので好ましい。
上記規定高さは、液の種類、タンクのサイズや形状、タンク内の付属物の有無、ノズル(流出部)の仕様や個数、循環流量、タンク内の液温、ポリマーや固形物の混入の有無、生じるミストの重合速度、貯蔵する液体の気相における爆発範囲及び貯蔵タンク内の酸素濃度などにより異なるため実験的に定めればよいが、通常は前記第1流出部のタンク底部からの高さ(h+h)と該規定高さの差は10〜3000mm、特には50〜1000mmが好適である。即ち、上記規定高さは、第1流出部の高さ(ノズル8の基部の高さ)よりも10〜3000mm、特に50〜1000mm高い位置であることが好ましい。この差が、この範囲よりも小さい場合には、もはやミストの発生を抑えることが困難になる。この差が、この範囲よりも大きい場合には、タンク内の液体の混合が不充分になる傾向がある。
第1流出部のノズル8からの噴出液量を低下させることにより課題を解決する場合は、タンク内の攪拌効果を著しく損なわない範囲で流量を低下させてもよい。この場合、循環流量の一部を開口9aに送液することにより第1流出部のノズル8の噴出液量を低下させてもよい。
[図2の実施の形態]
本発明では、図2のように、該貯蔵タンク1内に延出した第2流出部の配管9の末端に、噴出方向が略水平又は下向きに50°以下、特に15°以下としたノズル10を設けてもよい。
第2流出部のノズル10の噴出方向は略水平か、あるいは下向きに50°以下、特に15°以下が好ましい。即ち、貯蔵タンク1A内の液面が低下した場合、第2流出部のノズル10の噴出方向が略水平又はそれより下向きであると易重合性化合物のミストが飛散しにくい傾向にある。
また、第2流出部のノズル10は、第1流出部のノズル8と実質的に同一の形態であってもよく、その口径も特に限定されない。また、第2流出部のノズル10はジェットノズルなどのような付属品を取り付けた形態であってもよい。
図2の貯蔵タンク1Aのその他の構成及び作動は図1の貯蔵タンク1と同一であり、図1と同一符号は同一部分を示している。
[図3の実施の形態]
図3の貯蔵タンク1Bは、図2の貯蔵タンク1Aの第2流出部のノズル10の代わりに水平に対する仰角αの第2流出部のノズル11を設けたものである。この第2流出部のノズル11の先端の口径は、第1流出部のノズル8の先端の口径に対し1.01〜20倍、特に1.5〜10倍が好ましい。その噴出方向は特に限定されず、略水平か、あるいは第1流出部のノズルよりも下向きの範囲であって、水平に対する角度αは上向きに50°以下、特に15°以下、あるいは下向きに50°以下、特に15°以下としてもよい。
これらの口径倍率の範囲よりも小さい場合には、第2流出部からの液の噴出速度が速く、一部の仰角αではミストの発生が抑えられないことがある。また、これらの口径倍率の範囲よりも大きい場合には、第2流出部からの液の噴出速度が遅く、液面が低下して貯蔵される液体の体積が減少したにも関わらず、タンク内の液体が混合不充分になることがある。
この貯蔵タンク1Bのその他の構成及び作動は図1の貯蔵タンク1と同一であり、図1と同一符号は同一部分を示している。
[図4の実施の形態]
図1〜3の実施の形態では、循環戻り側(循環液体のタンク1内への流出側)には第1流出部及び第2流出部を備えてなる流出手段が1組のみ設けられている。
本発明では、貯蔵液体が高粘度あるいは固形スラッジを含むなどの理由で撹拌されにくい性状である場合、あるいはタンク直径が大きく撹拌されにくい状況である場合などには、このような流出手段をタンクに設置位置を異ならせて複数組設けてもよい。設置位置はタンクの周方向に2〜3組設けることが好ましい。
図4は図1の態様において流出部を2組設けた貯蔵タンク1Cを示している。この貯蔵タンク1Cでは、循環ポンプ5の吐出側における循環配管4から循環配管12が分岐しており、該配管12の末端が三方弁13に接続されている。三方弁13の第1の流出口は配管14を介して第1流出部のノズル15に連通している。第1流出部のノズル15と第1流出部のノズル8との位置関係は、各ノズルとタンク1Cの中心を結ぶ直線の角度が90〜180°の範囲内が好ましい。三方弁13の第2の流出口に配管16が接続され、その末端の開口部16aが略水平にタンク1C内に開口している。この開口部16aは開口部9aと反対側に位置している。
なお、開口部9a及び開口部16aは各々タンク1Cに突き出していてもよく、突き出していなくてもよい。易重合性化合物を取り扱う際、当該開口部の突き出し部分は短い方が攪拌されにくい領域が少ないので好ましい。
図4のその他の構成及び作動は図1の貯蔵タンク1と同一であり、図1と同一符号は同一部分を示している。図2,3の貯蔵タンクにおいても、流出手段を同様に複数個設けてもよい。
前記流出手段をn組(n≧2)設ける場合、nは2〜6、特に2〜3が好ましい。この場合、流出手段を(360°/n)の範囲内に1組設置する間隔にて配置することが好ましい。
[図5の実施の形態]
図5は、受け入れ配管2を、貯蔵タンク1D下に接続した送り出し配管3に接続したものである。但し、送り出し配管3は貯蔵タンク1D側面に接続されていてもよいことは明らかである。送り出し配管3を分岐させ、該分岐部を循環配管4とした。分岐前の送り出し配管3に受け入れ配管2を接続させているが、受け入れ配管2は循環配管4に接続させても、直接タンクに接続させてもよい。
なお、開口部9a及び開口部16aは各々タンク1Dに突き出していてもよく、突き出していなくてもよい。易重合性化合物を取り扱う際、開口部の突き出し部分は短い方が攪拌されにくい領域が少ないので好ましい。
本発明の貯蔵タンク及び貯蔵方法は、更に以下の態様を追加してもよい。
1)循環のためのポンプの吸入側に、貯蔵液中に存在するポリマーなどの固形物を除去するためのストレーナーの設置。
2)貯蔵タンク内のミストや浮遊粒子状物質を除去するために、空気、不活性ガス又は不活性ガス等により希釈した空気等によるタンク内の気相部の換気。
3)貯蔵タンクへの受け入れ配管、送り出し配管、循環配管等の配管の少なくともいずれかにおいて液温の測定。該配管のいずれかにおいて熱交換器等の温度調節設備と接続し、ライン内又はタンク内の液温調節。
4)貯蔵タンクの受け入れ配管、送り出し配管、循環配管等の配管の少なくともいずれかにおいて、貯蔵液の凝固、沈殿生成又は重合を防止するために、保温手段又は加温手段の設置。
なお、貯蔵タンクへの各流出部の、水平方向の噴出角度は、タンクの中心に対して±85°の範囲内が好ましく、±50°の範囲内がより好ましく、±20°の範囲内が更に好ましい。この角度範囲の外では、タンクの中心部分への液流が不充分となり、タンク内の混合が不充分となることがある。
ここで、タンクの中心とは、横断面が円形のタンクの場合、円の中心を意味し、横断面が四角形のタンクの場合、相対する2つの角を結ぶ2つの線が交わる点を意味する。
また、第1の流出部のノズルの先端噴出口の位置(図1の長さL)は、タンク内壁から、50〜1000mm、或いは、横断面が円形のタンクの半径の1/300〜2/3程度の位置であることが好ましい。
また、本発明の貯蔵タンクにあっては、第1流出部、第2流出部に加え、更に第3流出部を有していてもよい。
[実施例1]
図1において、次の構成とする。
第1流出部のノズル8からの噴出液体の液流が液面を著しく乱し、液面上の気相中にミストを発生させる恐れがある液面の規定高さ=600mm
タンク(横断面が円形のタンク)基底直径=8000mm
開口部9aの高さh=200mm
ノズル8の高さ(h+h)=500mm
ノズル8の仰角θ=45°
ノズル8の基端内径108mm、先端内径30mm
ノズル8の先端噴出口位置(L)=400mm
開口部9aの内径108mm
開口部9aの噴出角度0°(水平)
液体としてアクリル酸を貯蔵し、循環流量を70m/hrと設定し、三方弁6により、規定高さ600mm以上では第1流出部のノズル8のみからアクリル酸を噴出させ、それよりも低液面位のときは開口部9aのみから水平にアクリル酸を流出させる切り替えを行う。
その結果、タンク内のアクリル酸が十分に撹拌、混合されると共に、送り出し配管3のポンプ5の負荷が上がるトラブルがなく、タンク内気相部で付着したミストが重合物となり、液中に混入して送り出し配管3から排出されることが防止される。
[比較例1]
実施例1において、上記液面の規定高さ600mmよりも液面が低下したにもかかわらず、第1流出部のノズル8からそのまま噴出を継続した以外は実施例1と同様に実施すると、ミストが発生するので壁面への付着及び重合を伴い、ポンプ5の負荷をあげることになる。
1,1A,1B,1C,1D 貯蔵タンク
6,13 三方弁
8,10,11,15 ノズル
9a,16a 開口部

Claims (2)

  1. タンク下部からタンク内の液体を抜き出し、タンク側部に設けられた流出手段からタンク内に流出させて循環させるよう構成され、
    該流出手段として、斜め上方に向って液体を噴出させる第1流出部と、該第1流出部とは異なって配置された第2流出部とが設けられ、
    該第1流出部と第2流出部とに液体を分流させる流路切替手段を備えた易重合性化合物の貯蔵タンクに易重合性化合物を貯蔵する方法であって、
    該第2流出部は該第1流出部よりも高い位置にはなく、
    該第2流出部の開口部の噴出方向が略水平又は水平よりも下向きであり、
    前記タンク内から抜き出し前記流出手段からタンク内に流出させて循環させる際に、前記タンク内の液面が規定高さ以上であるときは、前記第1流出部より前記液体を噴出させ、該液面が規定高さより低いときには、前記第2流出部より前記液体を噴出させるように、該貯蔵タンク内の液面の低下に伴い前記第1流出部から前記第2流出部に切り替えて使用する方法であり、該規定高さは、該第1流出部の高さよりも10〜3000mm高い位置であることを特徴とする易重合性化合物の貯蔵方法。
  2. 前記第2流出部の開口部の口径が、前記第1流出部の開口部の口径の1.01〜10倍である請求項1に記載の易重合性化合物の貯蔵方法。
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