JP6070221B2 - 易重合性化合物の貯蔵タンク - Google Patents
易重合性化合物の貯蔵タンク Download PDFInfo
- Publication number
- JP6070221B2 JP6070221B2 JP2013014519A JP2013014519A JP6070221B2 JP 6070221 B2 JP6070221 B2 JP 6070221B2 JP 2013014519 A JP2013014519 A JP 2013014519A JP 2013014519 A JP2013014519 A JP 2013014519A JP 6070221 B2 JP6070221 B2 JP 6070221B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outflow
- tank
- liquid
- storage tank
- outflow portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
ミストが発生すると当該気相部が爆発範囲に入り、また、タンク内で帯電するため、爆発する危険性が生じる可能性がある。また、当該ミストが気相部内壁に付着して重合物が発生することもある。
なお、本発明において、略水平とは、水平に対して、上向きに4°以下、下向きに4°以下の範囲内であることをいう。
図1は本発明の貯蔵タンク1の一例を示す模式的な縦断面図である。
本発明では、図2のように、該貯蔵タンク1内に延出した第2流出部の配管9の末端に、噴出方向が略水平又は下向きに50°以下、特に15°以下としたノズル10を設けてもよい。
第2流出部のノズル10の噴出方向は略水平か、あるいは下向きに50°以下、特に15°以下が好ましい。即ち、貯蔵タンク1A内の液面が低下した場合、第2流出部のノズル10の噴出方向が略水平又はそれより下向きであると易重合性化合物のミストが飛散しにくい傾向にある。
また、第2流出部のノズル10は、第1流出部のノズル8と実質的に同一の形態であってもよく、その口径も特に限定されない。また、第2流出部のノズル10はジェットノズルなどのような付属品を取り付けた形態であってもよい。
図3の貯蔵タンク1Bは、図2の貯蔵タンク1Aの第2流出部のノズル10の代わりに水平に対する仰角αの第2流出部のノズル11を設けたものである。この第2流出部のノズル11の先端の口径は、第1流出部のノズル8の先端の口径に対し1.01〜20倍、特に1.5〜10倍が好ましい。その噴出方向は特に限定されず、略水平か、あるいは第1流出部のノズルよりも下向きの範囲であって、水平に対する角度αは上向きに50°以下、特に15°以下、あるいは下向きに50°以下、特に15°以下としてもよい。
これらの口径倍率の範囲よりも小さい場合には、第2流出部からの液の噴出速度が速く、一部の仰角αではミストの発生が抑えられないことがある。また、これらの口径倍率の範囲よりも大きい場合には、第2流出部からの液の噴出速度が遅く、液面が低下して貯蔵される液体の体積が減少したにも関わらず、タンク内の液体が混合不充分になることがある。
図1〜3の実施の形態では、循環戻り側(循環液体のタンク1内への流出側)には第1流出部及び第2流出部を備えてなる流出手段が1組のみ設けられている。
なお、開口部9a及び開口部16aは各々タンク1Cに突き出していてもよく、突き出していなくてもよい。易重合性化合物を取り扱う際、当該開口部の突き出し部分は短い方が攪拌されにくい領域が少ないので好ましい。
前記流出手段をn組(n≧2)設ける場合、nは2〜6、特に2〜3が好ましい。この場合、流出手段を(360°/n)の範囲内に1組設置する間隔にて配置することが好ましい。
図5は、受け入れ配管2を、貯蔵タンク1D下に接続した送り出し配管3に接続したものである。但し、送り出し配管3は貯蔵タンク1D側面に接続されていてもよいことは明らかである。送り出し配管3を分岐させ、該分岐部を循環配管4とした。分岐前の送り出し配管3に受け入れ配管2を接続させているが、受け入れ配管2は循環配管4に接続させても、直接タンクに接続させてもよい。
なお、開口部9a及び開口部16aは各々タンク1Dに突き出していてもよく、突き出していなくてもよい。易重合性化合物を取り扱う際、開口部の突き出し部分は短い方が攪拌されにくい領域が少ないので好ましい。
1)循環のためのポンプの吸入側に、貯蔵液中に存在するポリマーなどの固形物を除去するためのストレーナーの設置。
2)貯蔵タンク内のミストや浮遊粒子状物質を除去するために、空気、不活性ガス又は不活性ガス等により希釈した空気等によるタンク内の気相部の換気。
3)貯蔵タンクへの受け入れ配管、送り出し配管、循環配管等の配管の少なくともいずれかにおいて液温の測定。該配管のいずれかにおいて熱交換器等の温度調節設備と接続し、ライン内又はタンク内の液温調節。
4)貯蔵タンクの受け入れ配管、送り出し配管、循環配管等の配管の少なくともいずれかにおいて、貯蔵液の凝固、沈殿生成又は重合を防止するために、保温手段又は加温手段の設置。
ここで、タンクの中心とは、横断面が円形のタンクの場合、円の中心を意味し、横断面が四角形のタンクの場合、相対する2つの角を結ぶ2つの線が交わる点を意味する。
また、第1の流出部のノズルの先端噴出口の位置(図1の長さL)は、タンク内壁から、50〜1000mm、或いは、横断面が円形のタンクの半径の1/300〜2/3程度の位置であることが好ましい。
また、本発明の貯蔵タンクにあっては、第1流出部、第2流出部に加え、更に第3流出部を有していてもよい。
図1において、次の構成とする。
第1流出部のノズル8からの噴出液体の液流が液面を著しく乱し、液面上の気相中にミストを発生させる恐れがある液面の規定高さ=600mm
タンク(横断面が円形のタンク)基底直径=8000mm
開口部9aの高さh0=200mm
ノズル8の高さ(h0+h1)=500mm
ノズル8の仰角θ=45°
ノズル8の基端内径108mm、先端内径30mm
ノズル8の先端噴出口位置(L)=400mm
開口部9aの内径108mm
開口部9aの噴出角度0°(水平)
実施例1において、上記液面の規定高さ600mmよりも液面が低下したにもかかわらず、第1流出部のノズル8からそのまま噴出を継続した以外は実施例1と同様に実施すると、ミストが発生するので壁面への付着及び重合を伴い、ポンプ5の負荷をあげることになる。
6,13 三方弁
8,10,11,15 ノズル
9a,16a 開口部
Claims (3)
- タンク下部からタンク内の液体を抜き出し、タンク側部に設けられた流出手段からタンク内に流出させて循環させるよう構成した易重合性化合物の貯蔵タンクにおいて、
該流出手段として、斜め上方に向って液体を噴出させる第1流出部と、該第1流出部とは異なって配置された第2流出部とが設けられ、
該第1流出部と第2流出部とに液体を分流させる流路切替手段を備え、
該第2流出部は該第1流出部よりも高い位置にはなく、
該第2流出部の開口部の噴出方向が、略水平又は水平よりも下向きであることを特徴とする易重合性化合物の貯蔵タンク。 - タンク下部からタンク内の液体を抜き出し、タンク側部に設けられた流出手段からタンク内に流出させて循環させるよう構成した易重合性化合物の貯蔵タンクにおいて、
該流出手段として、斜め上方に向って液体を噴出させる第1流出部と、該第1流出部とは異なって配置された第2流出部とが設けられ、
該第1流出部と第2流出部とに液体を分流させる流路切替手段を備え、
該第2流出部は該第1流出部よりも高い位置にはなく、
該第2流出部の開口部の口径が、該第1流出部の開口部の口径の1.01〜10倍であり、且つ該第2流出部の開口部の噴出方向が、略水平又は水平よりも下向きであることを特徴とする易重合性化合物の貯蔵タンク。 - 前記第1及び第2の流出部が複数組設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の易重合性化合物の貯蔵タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013014519A JP6070221B2 (ja) | 2013-01-29 | 2013-01-29 | 易重合性化合物の貯蔵タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013014519A JP6070221B2 (ja) | 2013-01-29 | 2013-01-29 | 易重合性化合物の貯蔵タンク |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016217083A Division JP6281623B2 (ja) | 2016-11-07 | 2016-11-07 | 易重合性化合物の貯蔵方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014144926A JP2014144926A (ja) | 2014-08-14 |
JP6070221B2 true JP6070221B2 (ja) | 2017-02-01 |
Family
ID=51425488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013014519A Active JP6070221B2 (ja) | 2013-01-29 | 2013-01-29 | 易重合性化合物の貯蔵タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6070221B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6237563B2 (ja) * | 2014-10-09 | 2017-11-29 | 三菱ケミカル株式会社 | 易重合性化合物の貯蔵タンク設備及び貯蔵方法 |
US11833480B2 (en) | 2018-03-15 | 2023-12-05 | Proterial, Ltd. | Slurry storage and stirring device and slurry stirring method |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CS212562B1 (en) * | 1979-09-11 | 1982-03-26 | Jiri Kratky | Reserve and homogenization container for the caoline suspensions |
JPS61275232A (ja) * | 1985-05-30 | 1986-12-05 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 重合性物質の貯蔵方法 |
JP4024534B2 (ja) * | 2001-12-25 | 2007-12-19 | 三菱化学株式会社 | 易重合性化合物の貯蔵タンク及び貯蔵方法 |
JP4914584B2 (ja) * | 2004-07-28 | 2012-04-11 | ダイヤニトリックス株式会社 | 保存容器に貯留された液状物の重合防止方法及びその装置 |
-
2013
- 2013-01-29 JP JP2013014519A patent/JP6070221B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014144926A (ja) | 2014-08-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5069303B2 (ja) | 閉鎖された容器中に存在する、液体もしくは液体と微粒子状の固体とからなる混合物を混合する方法、エジェクタジェットノズルならびにその使用 | |
JP5135345B2 (ja) | 閉鎖された容器中に存在する液体および微粒子状の固体を混合する方法 | |
US8579495B2 (en) | Process for mixing a liquid or mixture of a liquid and a fine solid present in an essentially self-containing vessel | |
JP2010504195A5 (ja) | ||
JP2010504194A5 (ja) | 閉鎖された容器中に存在する、液体もしくは液体と微粒子状の固体とからなる混合物を混合する方法、エジェクタジェットノズルならびにその使用 | |
AU2013384886B2 (en) | A dust suppression system for loading ship holds | |
JP6070221B2 (ja) | 易重合性化合物の貯蔵タンク | |
TWI823881B (zh) | 將液及/或氣相分配至反應容器之系統 | |
JP4734537B2 (ja) | 排煙脱硫装置の吸収塔 | |
JP2019076798A (ja) | 排ガス処理装置 | |
JP6281623B2 (ja) | 易重合性化合物の貯蔵方法 | |
US10060661B2 (en) | Accumulator and refrigeration apparatus including the same | |
JP2012025529A (ja) | 詰まり防止ノズルおよび詰まり防止ノズルを備えた粉体移送装置 | |
US20140124068A1 (en) | Tank overflow pipe system | |
TW201417885A (zh) | 用於自容器卸載微粒材料之方法及裝置 | |
JP2010142894A (ja) | 液体サイクロン装置 | |
US20210039019A1 (en) | Baffle design for a de-aeration tank | |
JP7105446B2 (ja) | 反応装置 | |
CN108350677B (zh) | 排箫式溢流系统 | |
JP6237563B2 (ja) | 易重合性化合物の貯蔵タンク設備及び貯蔵方法 | |
JP5972585B2 (ja) | スラッジ貯蔵タンク | |
RU102198U1 (ru) | Циркуляционный смеситель | |
KR20110096390A (ko) | 분체 이송을 향상시키기 위한 유체 분사 장치 | |
OA17562A (en) | A dust suppression system for loading ship holds. | |
JP2014202112A (ja) | 汚染土輸送洗浄装置および汚染土輸送洗浄方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150805 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160304 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160412 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160516 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160809 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161107 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20161115 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161219 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6070221 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |