JP6279500B2 - 光通信システム及び光通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信システム及び光通信方法に関する。
光通信システムにおいて、信号の受信後に、伝送路の特性によって変化を受けた信号波形の復元や変化の最小化を目的として受信信号の周波数特性を調整する等化処理についての研究がなされている(例えば、非特許文献1及び2並びに特許文献1参照)。非特許文献1の手法では、受信側のみが等化処理を行うが、受信側の処理が煩雑化する問題点、及び受信信号のSNR(signal−to−noise ratio)は向上しないため改善には限界があるという問題点が存在する。非特許文献2の手法では、パルス幅や振幅を調整することにより、入力信号の高周波領域の強調をするため、パラメータ最適化のために複数回の測定とパラメータ調整が必要であるという問題点がある。特許文献1では、受信器側にイコライザやパターン比較器機能が入っており、受信器の処理が複雑であるという問題点がある。また、これらのいずれの文献においても、将来的な局側装置(Optical Line Terminal:OLT)及び加入者側装置(Optical Network Unit:ONU)間での接続切替に対応できるような仕組みは検討されていない。
一方、光アクセス網におけるOLTと複数のONU間の多値変調での通信では、OLTとONUの通信路がスイッチ等により切り替わると、高周波成分の劣化によって符号間干渉Intersymbol interference (ISI)が生じ、信号波形が劣化する問題がある。例えば、送受信器のアナログデバイスの帯域制限を行わなければならず、通信距離に応じた波長分散(高周波数領域の減衰、特定周波数領域の減衰)が生じる。
特開2006−60808号公報
Y. Yuminaka, K. Yamamura, "Equalization techniques for multiple−valued data transmission and their application," IEEE Proc. 37th International Symposium Multiple−Valued Logic, p. 26−29, 2007. Sevcik, B.,Brancik, L., "Time−Domain Pre−Emphasis Technique based on Pulse−Width Modulation Scheme", International Conference on Telecommunications and Signal Processing (TSP), 483 − 486, 2011.
本発明は、OLTとONUが多値変調で通信を行う光通信システムにおいて、OLTとONUの通信路が切り替わった場合であっても、ONUの処理量を増大させることなく、信号波形の劣化を防ぐことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光通信システム及び光通信方法は、OLT及びONUが光通信路で接続された光通信システムにおいて、OLTが、ONUから受信した既知の上り信号と理想信号との比から伝送路の伝達関数を算出し、該伝達関数の逆関数に基づくフィルタ係数を算出し、該フィルタ係数を用いてONUに送信する下り信号のフィルタ処理を行うとともに、該フィルタ係数の情報を該下り信号によって伝送し、ONUが、OLTから受信した下り信号からフィルタ係数の情報を取得し、取得したフィルタ係数を用いてOLTに送信する上り信号のフィルタ処理を行う。
具体的には、本発明に係る光通信システムは、局側装置と加入者側装置が光通信路で接続された光通信システムであって、前記局側装置は、前記加入者側装置から受信した上り信号を用いて前記局側装置から前記加入者側装置までの光通信路の伝達関数を求め、前記伝達関数を用いて前記局側装置及び前記加入者側装置間の通信に用いる周波数成分に対する特定域強調を行うためのフィルタ係数を算出し、前記加入者側装置へ送信する下り信号に前記フィルタ係数を多重し、前記フィルタ係数を用いて当該下り信号にフィルタ処理を行い、フィルタ処理を行った当該下り信号を前記加入者側装置に送信し、前記加入者側装置は、前記局側装置から受信した下り信号に多重化されているフィルタ係数を用いて前記局側装置への上り信号にフィルタ処理を行い、フィルタ処理を行った当該上り信号を前記局側装置に送信する。
本発明に係る光通信システムでは、前記局側装置は、複数の前記加入者側装置と光通信路で接続され、前記加入者側装置ごとの前記フィルタ係数を保存するメモリを備え、前記加入者側装置から上り信号を受信した場合、受信した上り信号と理想信号の誤差を用いて前記伝達関数を求め、当該伝達関数を用いて前記フィルタ係数を算出し、算出によって得られた新たなフィルタ係数を、当該加入者側装置のフィルタ係数として前記メモリに保存してもよい。
本発明に係る光通信システムでは、前記局側装置は、前記加入者側装置から伝送遅延又は通信品質に関する要求を受信すると、当該要求に応じ、前記局側装置において行う前記フィルタ処理のタップ数を算出するタップ数算出部を備え、当該加入者側装置に下り信号を送信する際に、前記タップ数算出部の算出したタップ数を用いて前記フィルタ処理を行ってもよい。
本発明に係る光通信システムでは、前記局側装置は、前記加入者側装置から受信した上り信号を蓄積するバッファと、前記加入者側装置から通信品質に関する要求を受信すると、当該要求に応じ、前記伝達関数を求める際に用いる前記上り信号のフレーム数を算出するフレーム数算出部と、を備え、当該加入者側装置の前記伝達関数を求める際に、当該加入者側装置から受信した上り信号を蓄積する前記バッファから、算出したフレーム数の上り信号を読み出し、読み出した上り信号を用いて前記伝達関数を求めてもよい。
具体的には、本発明に係る光通信方法は、局側装置と加入者側装置が光通信路で接続された光通信システムにおける光通信方法であって、前記局側装置が、前記加入者側装置から受信した上り信号を用いて前記局側装置から前記加入者側装置までの光通信路の伝達関数を求め、前記局側装置及び前記加入者側装置間の通信に用いる周波数成分に対する特定域強調を行うためのフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出手順と、前記局側装置が、前記加入者側装置へ送信する下り信号に前記フィルタ係数を多重し、前記フィルタ係数を用いて当該下り信号にフィルタ処理を行い、フィルタ処理を行った当該下り信号を前記加入者側装置に送信する局側装置送信手順と、前記加入者側装置が、前記局側装置から受信した下り信号に多重化されているフィルタ係数を用いて前記局側装置への上り信号にフィルタ処理を行い、フィルタ処理を行った当該上り信号を前記局側装置に送信する加入者側装置送信手順と、を順に行う。
本発明に係る光通信方法では、前記局側装置は、複数の前記加入者側装置と光通信路で接続され、前記加入者側装置ごとの前記フィルタ係数を保存するメモリを備え、前記フィルタ係数算出手順において、前記局側装置が、前記加入者側装置から上り信号を受信した場合、受信した上り信号と理想信号の誤差を用いて前記フィルタ係数を算出し、算出によって得られた新たなフィルタ係数を、当該加入者側装置のフィルタ係数として前記メモリに保存してもよい。
本発明に係る光通信方法では、前記フィルタ係数算出手順において、前記局側装置が、前記加入者側装置から伝送遅延又は通信品質に関する要求を受信すると、当該要求に応じ、前記局側装置において行う前記フィルタ処理のタップ数を算出し、前記局側装置送信手順において、前記局側装置が、当該加入者側装置に下り信号を送信する際に、前記タップ数算出部の算出したタップ数を用いて前記フィルタ処理を行ってもよい。
本発明に係る光通信方法では、前記局側装置は、前記加入者側装置から受信した上り信号を蓄積するバッファを備え、前記フィルタ係数算出手順において、前記局側装置が、前記加入者側装置から通信品質に関する要求を受信すると、当該要求に応じ、前記伝達関数を求める際に用いる前記上り信号のフレーム数を算出し、当該加入者側装置の前記伝達関数を求める際に、当該加入者側装置から受信した上り信号を蓄積する前記バッファから、算出したフレーム数の上り信号を読み出し、読み出した上り信号を用いて前記伝達関数を求めてもよい。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、OLTとONUが多値変調で通信を行う光通信システムにおいて、OLTとONUの通信路が切り替わった場合であっても、ONUの処理量を増大させることなく、信号波形の劣化を防ぐことができる。
実施形態1に係る光通信システムの一例の構成図を示す。 実施形態2に係る光通信システムの一例の構成図を示す。 実施形態3に係る光通信システムの一例の構成図を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
本発明に係る光通信システム及び光通信方法は、送信前に信号の特定周波数成分を強調するフィルタ処理を、Finite Impulse Response (FIR)フィルタを用いて行う。OLTで下り信号を、ONUで上り信号をフィルタ処理する。OLTとONU間の初回通信時にはフィルタのタップ係数は、OLTが受信側となる上り信号から伝達関数を算出し、その逆関数の逆フーリエ変換したものをフィルタ係数として用いる。その後は、OLTのフィルタ更新部を動作させ、上り受信信号と理想信号から誤差を算出し、フィルタ係数の更新を行う。ユーザの要求遅延に応じてフィルタのタップ数を変化させる。ユーザの要求品質とDSPの使用率に応じて伝達関数計算時に用いるフレーム数を変化させる。
(実施形態1)
図1に、本実施形態に係る光通信システムの一例を示す。本実施形態に係る光通信システムは、OLT91と、ONU92とがポイントツーポイントの光通信路で接続された光通信システムである。
OLT91は、IF11と、係数情報多重部12と、DSP13と、送受信器14とを備える。DSP13は、周波数解析部131と、フィルタ更新部132と、フィルタ処理部133とを備える。ONU92は、IF21と、係数情報分離部22と、DSP23と、送受信機24とを備える。
ONU92からOLT91への上り信号及びOLT91からONU92への下り信号では、Wavelength Division Multiplexing(WDM)を用いた通信を行う。IF11は、例えば、上位ネットワーク(不図示)と接続され、上位ネットワークとの通信を行う。例えば、IF11は、送受信機14の受信した上り信号を上位ネットワーク(不図示)へ出力する。IF21は、例えば、ユーザが保有する任意の装置(不図示)と接続され、ユーザが保有する任意の装置との通信を行う。
送受信器14は、OLT91からONU92への下り信号を多値変調して送信する送信器と、ONU92からOLT91への多値変調された上り信号を受信する受信器とを備える。本実施形態では、一例として、送信器はIQ変調器、受信器はディジタルコヒーレント受信器とする。
変調方式は任意であり、例えば、Differential Quadrature Phase Shift Keying(DQPSK)、Quaternary Phase−Shift Keying(QPSK)、Quadrature Amplitude Modulation(QAM)又はPulse−Amplitude Modulation(PAM)である。
本実施形態に係る光通信システムにおける光通信方法は、フィルタ係数算出手順と、局側装置送信手順と、加入者側装置送信手順とを順に有する。
フィルタ係数算出手順では、DSP13が、OLT91及びONU92間の通信に用いる周波数成分に対する特定域強調を行うためのフィルタ係数WiBを算出する。以下、フィルタ係数算出手順について説明する。
OLT91とONU92の初回通信時には、フィルタ係数算出手順において、OLT91は、On−Off−keying(OOK)もしくはBinary Phase−Shift Keying(BPSK)や、Quaternary Phase−Shift Keying(QPSK)のように多値度の低い変調方式によって通信が保証されているものを用いて、ONU92が送信するユーザからの上り信号を受信する。
送受信器14のディジタルコヒーレント受信器ではプリアンブルを読み込み、多値度に応じた受信処理を行う。送受信器14で受信された上り信号は、カプラーで分岐され、伝達関数算出部134に送られる。
伝達関数算出部134は、受信した上り信号のフレームをフーリエ変換したものと理想信号の比を計算し、ONU92からOLT91までの光通信路の伝達関数Hを求める。その後、逆関数算出部135は、伝達関数Hの逆数H−1を求めて、逆フーリエ変換を行う。逆関数算出部135で逆フーリエ変換して得られた時間領域の行列が、フィルタ係数Wiである。
フィルタ更新部132は、逆関数算出部135から得たフィルタ係数Wiを、フィルタ処理部133において使用可能なフィルタ係数WiBに変換する。例えば、フィルタ係数Wiの時間領域をフィルタ処理部133のタップ数に分割することによって、フィルタ処理部133にて使用可能にする。フィルタ係数WiBは、フィルタ処理部133に送られる。以上が、フィルタ係数算出手順である。
フィルタ係数算出手順における伝達関数H及びフィルタ係数WiBの算出方法は任意である。例えば、伝達関数算出部134が受信信号と理想信号の誤差を算出して伝達関数Hを求め、フィルタ更新部132が誤差に応じた重みでフィルタ処理部133のフィルタ係数WiBを更新する。
OLT91とONU92の初回通信時以降に、OLT91にてONU92からの上り信号を受信する時は、上り信号はフィルタ更新部132に入力され、フィルタ係数WiBの更新に使われる。フィルタ更新部132のフィルタ係数WiBの更新により、光通信路の物理特性への最適化を行う。
次に、局側装置送信手順について説明する。フィルタ処理部133が、フィルタ更新部132で求めたフィルタ係数WiBを用いて、送信フレームに対して下り信号の特定周波数成分を強調するフィルタ処理を行う。フィルタ処理は、例えば、FIRフィルタ処理を行う。
このとき、係数情報多重部12は、下りPONフレーム内に、論理情報として、フィルタ係数WiBの情報を乗せ、下り信号にフィルタ係数WiBを多重する。フィルタ処理部133で処理したフレームは送受信器14に送られる。送受信器14は、フィルタ処理部133で処理したフレームを、ONU92への下り信号として送信する。
次に、加入者側装置送信手順について説明する。ONU92側に関しては、送受信器14が下り信号を受信し、係数情報分離部22がフィルタ係数WiBと下り信号に分離する。フィルタ係数WiBはDSP23のフィルタ処理部231に送られ、上り信号のフィルタ処理に用いられる。また、下り信号はIF21に送られる。フィルタ処理部231は、上り信号の特定周波数成分を強調するフィルタ処理を行う。フィルタ処理は、例えば、プレエンファシス処理である。その後、上り信号は、送受信器24によりOLT91側に送られる。
以上のように、フィルタ係数算出手順から加入者側装置送信手順までを繰り返す。DSP13は、誤差が設定する閾値より小さくなれば、多値変調が可能と判定し、多値変調への信号の切り替えを行う。例えば、OLT91とONU92で行う通信の変調方式を、初回通信時に用いた多値度の低い変調方式から多値度の高い変調方式へ切り替える。なお、上りと下りの光通信路の伝達特性は同じとしてもよいし、異なるものとしてもよい。上りと下りの波長が大きく異なる際は、波長差に応じた伝達関数Hの補償処理を行うことが好ましい。
本実施形態に係る発明は、OLT91とONU92が多値変調で通信を行う光通信システムにおいて、ONU92からOLT91までの伝送路の伝達関数を用いてOLT91及びONU92間の通信に用いる周波数成分に対する特定域強調を行うためのフィルタ係数WiBを算出し、これをONU92及びOLT91で共有する。ここで、フィルタ係数WiBの算出は、OLT91のみで行う。このため、本実施形態に係る発明は、OLT91とONU92が多値変調で通信を行う光通信システムにおいて、OLT91とONU92の通信路が切り替わった場合であっても、多値変調時のコンスタレーションの広がりを軽減し、高品質な通信を実現することができる。
(実施形態2)
図2に、本実施形態に係る光通信システムの一例を示す。本実施形態に係る光通信システムは、m個のOLT91と、n個のONU92がスイッチ93を介した光通信路で接続されている。
本実施形態では、OLT91とONU92の通信路はスイッチ93等により切り替わり、OLT91とONU92間の通信路が固定のものではない。本実施形態では、OLT91及びONU92の数は任意である。そのため、図2におけるOLT91とONU92の数が等しい場合であるm=nのように、ポイントツーポイント通信となる場合も存在する。
本実施形態では、OLT91がメモリ15をさらに備える。また、OLT91の上位に接続されるL2/L3スイッチの中に逆関数算出部135とフィルタ更新部132を入れることによって、OLT91の処理を上位のL2/L3スイッチに集約させることもできる。上り及び下りの信号では、実施形態1と同様にWDMを用いて通信を行う。上り及び下りの信号のそれぞれでは、WDM以外にも、TDM、Frequency Division Multiplexing(FDM)を用いることができる。
送受信機14が備える送信器及び受信器は実施形態1と同じであり、送信器はIQ変調器、受信器はディジタルコヒーレント受信器とする。OLT91内のメモリ15においてはそれぞれのONU92に対するフィルタ係数を記録する。OLT91のフィルタ更新部132は、上り信号を受信した信号元のONU92に対するフィルタ係数WiBを更新する。
本実施形態に係る光通信方法は、フィルタ係数算出手順が実施形態1とは異なる。本実施形態では、フィルタ係数算出手順において、OLT91のフィルタ更新部132は、上り信号を受信した送信元のONU92のフィルタ係数WiBを更新する。このとき、フィルタ更新部132は、メモリ15から対応するONU92のフィルタ情報を読み込み、フィルタ係数WiBの更新後、メモリ15への書き込みを行う。
本実施形態に係る発明は、OLT91のみで学習機能を実現するため、受信側ONU92の等化処理量を減らすことができ、OLT91への機能集約をすることができる。
(実施形態3)
本実施形態に係る光通信システムは、ユーザの要求する通信品質に応じて、フィルタのタップ数を変化させ、伝達関数計算時に用いるフレーム数を変化させる。このため、ユーザ要求に応じた遅延量や速度での通信を行うことができる。
図3に、本実施形態に係る光通信システムの一例を示す。本実施形態では、複数のOLT91に複数のONU92がスイッチ93を介した光通信路で接続されている。上り及び下りの信号は、WDMを多値変調時に用いる。
本実施形態では、OLT91は、タップ数算出部及びフレーム数算出部として機能するタップ数及びフレーム数算出部138をさらに備える。またフィルタ処理部133は、5個の遅延素子133a1〜133a5と、5個の増幅器133b1〜133b5と、加算器133cを備える。フィルタ処理部133のFIRフィルタが有する遅延素子及び増幅器の数は任意である。
フィルタ処理部133が有する遅延素子133a1〜133a5と、増幅器133b1〜133b5はそれぞれが組となっており、用いる組の数がフィルタのタップ数である。増幅器133b1〜133b5の出力は、加算器133cに入力され、それぞれが加算される。また、133dはタップ係数設定部であり、フィルタ処理部133は、フィルタ係数WiBに応じて、タップ係数設定部133dに含まれる増幅器133b1〜133b5の増幅率を変更する。
送信器17及び受信器16は、それぞれ実施形態1及び実施形態2で説明した送受信機14が備える送信器及び受信器と同じであり、送信器17はIQ変調器、受信器16はディジタルコヒーレント受信器とする。伝達関数算出部134は、複数フレーム学習部136と、フレームバッファ部137を備える。
本実施形態に係る光通信方法は、フィルタ係数算出手順が実施形態1及び実施形態2とは異なる。本実施形態では、ONU92から通信品質に関する要求を受信すると、フィルタ係数算出手順において、タップ数及びフレーム数算出部138は、当該要求に応じ、フィルタ処理部133において行うフィルタ処理のタップ数と、伝達関数Hを求める際に用いる上り信号のフレーム数と、を算出する。例えば、ONU92を介したユーザからの要求とDSP13の使用率に応じて、フィルタ処理部133のフィルタのタップ数と伝達関数算出部134が伝達関数を求める際に使用するフレーム数を変化させる。
例えば、ONU92がOLT91に対して低遅延な通信要求を行う場合、タップ数及びフレーム数算出部138は、該当するONU番号のフィルタのタップ数を少なく算出する。これにより、フィルタ処理部133が有するFIRフィルタ内部の遅延数を少なくし、フィルタ演算にかかる処理時間を短くする。また、伝達関数Hを求める際に使用するフレーム数によってDSP13の使用率が変わる。
例えば、ONU92がOLT91に対して、より高度な信号処理を必要とする多値度の高いサービスを要求する場合、タップ数及びフレーム数算出部138は、該当するONU番号のフィルタのタップ数を多く算出する。これにより、フィルタ処理部133でのフィルタ処理精度が上昇し、ONU92は、OLT91から送信されたより高度な信号処理を必要とする多値度の高い信号を受信することができる。
フレームバッファ部137は、複数の上り信号からONU92ごとの上り信号のフレームを抽出して蓄積する。複数フレーム学習部136は、タップ数及びフレーム数算出部138の算出したフレーム数の上り信号をフレームバッファ部137から読み出し、読み出した上り信号を用いてONU92の伝達関数Hを求め、この伝達関数Hを用いてフィルタ係数Wiを算出する。このとき、複数フレーム学習部136は、フレームバッファ部137から該当するONU92の上り信号を読み出す。
図3では、Time Division Multiple(TDM)において、フレームバッファ部137を用いて、各ONU92のフレームを保持している。WDMやFDMの場合においても使用する数のフレームをフレームバッファ部137が抽出する。フレームバッファ部137は、ONU92がより高度な信号処理を必要とする多値度の高いサービスを要求するのであればDSP13の使用率を監視し、DSP13の使用率が低いならば複数フレーム学習部136の使用するフレーム数を大きくし、高精度で伝達関数Hの算出を行い、OLT91が送信する信号の多値度を上げる。
フィルタ更新部132は、逆関数算出部135から得たフィルタ係数Wiを、タップ数及びフレーム数算出部138の算出したタップ数に分割し、フィルタ処理部133にて使用可能なフィルタ係数WiBに変換する。フィルタ更新部132は、複数のONU92に対して以上の処理を行うために、それぞれのONU92に対するフィルタ係数WiBをメモリ15に保持する。
フィルタ処理部133は、フィルタ更新部132が更新したフィルタ係数WiBを用いて、送信フレームに対して下り信号の特定周波数成分を強調するフィルタ処理を行う。このとき、係数情報多重部12は、下りPONフレーム内に、論理情報として、フィルタ係数WiBの情報を乗せ、下り信号にフィルタ係数WiBを多重する。
本実施形態に係る発明は、実施形態1及び実施形態2に係る発明に加え、さらに、ONU92からの要求に応じて、伝達関数Hを算出時の使用フレーム数をユーザ要求にある通信品質に応じて動的に切り替え、DSP13の使用率に応じた処理の割り当てを行うことができる。また、本実施形態に係る発明は、ONU92からの要求に応じて、フィルタのタップ数を変化させる。
したがって、本実施形態に係る発明は、ユーザ要求に応じて通信品質、遅延時間を変化させることが可能であり、クラウドサービスの増加やモバイル網統合によるトラヒックの増加に対応することが可能であるため、光通信のマルチサービスに対応することができる。
本発明の光通信システム及び光通信方法は、通信産業に適用することができる。
11:IF
12:係数情報多重部
13:DSP
14:送受信器
15:メモリ
16:受信器
17:送信器
21:IF
22:係数情報分離部
23:DSP
24:送受信器
91:OLT
92:ONU
93:スイッチ
131:周波数解析部
132:フィルタ更新部
133:フィルタ処理部
133a1、133a2、133a3、133a4、133a5:遅延素子
133b1、133b2、133b3、133b4、133b5:増幅器
133c:加算器
133d:タップ係数設定部
134:伝達関数算出部
135:逆関数算出部
136:複数フレーム学習部
137:フレームバッファ部
138:タップ数及びフレーム数算出部
231:フィルタ処理部

Claims (8)

  1. 局側装置と加入者側装置が光通信路で接続された光通信システムであって、
    前記局側装置は、
    前記加入者側装置から受信した上り信号を用いて前記局側装置から前記加入者側装置までの光通信路の伝達関数を求め、前記伝達関数を用いて前記局側装置及び前記加入者側装置間の通信に用いる周波数成分に対する特定域強調を行うためのフィルタ係数を算出し、
    前記加入者側装置へ送信する下り信号に前記フィルタ係数を多重し、前記フィルタ係数を用いて当該下り信号にフィルタ処理を行い、フィルタ処理を行った当該下り信号を前記加入者側装置に送信し、
    前記加入者側装置は、
    前記局側装置から受信した下り信号に多重化されているフィルタ係数を用いて前記局側装置への上り信号にフィルタ処理を行い、フィルタ処理を行った当該上り信号を前記局側装置に送信する、
    光通信システム。
  2. 前記局側装置は、
    複数の前記加入者側装置と光通信路で接続され、
    前記加入者側装置ごとの前記フィルタ係数を保存するメモリを備え、
    前記加入者側装置から上り信号を受信した場合、受信した上り信号と理想信号の誤差を用いて前記伝達関数を求め、当該伝達関数を用いて前記フィルタ係数を算出し、算出によって得られた新たなフィルタ係数を、当該加入者側装置のフィルタ係数として前記メモリに保存する、
    請求項1に記載の光通信システム。
  3. 前記局側装置は、
    前記加入者側装置から伝送遅延又は通信品質に関する要求を受信すると、当該要求に応じ、前記局側装置において行う前記フィルタ処理のタップ数を算出するタップ数算出部を備え、
    当該加入者側装置に下り信号を送信する際に、前記タップ数算出部の算出したタップ数を用いて前記フィルタ処理を行う、
    請求項1又は2に記載の光通信システム。
  4. 前記局側装置は、
    前記加入者側装置から受信した上り信号を蓄積するバッファと、
    前記加入者側装置から通信品質に関する要求を受信すると、当該要求に応じ、前記伝達関数を求める際に用いる前記上り信号のフレーム数を算出するフレーム数算出部と、
    を備え、
    当該加入者側装置の前記伝達関数を求める際に、当該加入者側装置から受信した上り信号を蓄積する前記バッファから、算出したフレーム数の上り信号を読み出し、読み出した上り信号を用いて前記伝達関数を求める、
    請求項1から3のいずれかに記載の光通信システム。
  5. 局側装置と加入者側装置が光通信路で接続された光通信システムにおける光通信方法であって、
    前記局側装置が、前記加入者側装置から受信した上り信号を用いて前記局側装置から前記加入者側装置までの光通信路の伝達関数を求め、前記局側装置及び前記加入者側装置間の通信に用いる周波数成分に対する特定域強調を行うためのフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出手順と、
    前記局側装置が、前記加入者側装置へ送信する下り信号に前記フィルタ係数を多重し、前記フィルタ係数を用いて当該下り信号にフィルタ処理を行い、フィルタ処理を行った当該下り信号を前記加入者側装置に送信する局側装置送信手順と、
    前記加入者側装置が、前記局側装置から受信した下り信号に多重化されているフィルタ係数を用いて前記局側装置への上り信号にフィルタ処理を行い、フィルタ処理を行った当該上り信号を前記局側装置に送信する加入者側装置送信手順と、
    を順に行う、
    光通信方法。
  6. 前記局側装置は、
    複数の前記加入者側装置と光通信路で接続され、
    前記加入者側装置ごとの前記フィルタ係数を保存するメモリを備え、
    前記フィルタ係数算出手順において、前記局側装置が、前記加入者側装置から上り信号を受信した場合、受信した上り信号と理想信号の誤差を用いて前記フィルタ係数を算出し、算出によって得られた新たなフィルタ係数を、当該加入者側装置のフィルタ係数として前記メモリに保存する、
    請求項5に記載の光通信方法。
  7. 前記フィルタ係数算出手順において、前記局側装置が、前記加入者側装置から伝送遅延又は通信品質に関する要求を受信すると、当該要求に応じ、前記局側装置において行う前記フィルタ処理のタップ数を算出し、
    前記局側装置送信手順において、前記局側装置が、当該加入者側装置に下り信号を送信する際に、前記タップ数算出部の算出したタップ数を用いて前記フィルタ処理を行う、
    請求項5又は6に記載の光通信方法。
  8. 前記局側装置は、前記加入者側装置から受信した上り信号を蓄積するバッファを備え、
    前記フィルタ係数算出手順において、
    前記局側装置が、前記加入者側装置から通信品質に関する要求を受信すると、当該要求に応じ、前記伝達関数を求める際に用いる前記上り信号のフレーム数を算出し、
    当該加入者側装置の前記伝達関数を求める際に、当該加入者側装置から受信した上り信号を蓄積する前記バッファから、算出したフレーム数の上り信号を読み出し、読み出した上り信号を用いて前記伝達関数を求める、
    請求項5から7のいずれかに記載の光通信方法。
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