JP6279190B1 - 導波管回路 - Google Patents

導波管回路 Download PDF

Info

Publication number
JP6279190B1
JP6279190B1 JP2017560836A JP2017560836A JP6279190B1 JP 6279190 B1 JP6279190 B1 JP 6279190B1 JP 2017560836 A JP2017560836 A JP 2017560836A JP 2017560836 A JP2017560836 A JP 2017560836A JP 6279190 B1 JP6279190 B1 JP 6279190B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
pair
circuit
sectional shape
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017560836A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017163310A1 (ja
Inventor
明道 廣田
明道 廣田
大島 毅
毅 大島
米田 尚史
尚史 米田
淳 西原
淳 西原
博之 野々村
博之 野々村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6279190B1 publication Critical patent/JP6279190B1/ja
Publication of JPWO2017163310A1 publication Critical patent/JPWO2017163310A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/12Coupling devices having more than two ports
    • H01P5/16Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port
    • H01P5/18Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers
    • H01P5/181Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers the guides being hollow waveguides
    • H01P5/182Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers the guides being hollow waveguides the waveguides being arranged in parallel
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/12Coupling devices having more than two ports
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/02Bends; Corners; Twists
    • H01P1/022Bends; Corners; Twists in waveguides of polygonal cross-section
    • H01P1/025Bends; Corners; Twists in waveguides of polygonal cross-section in the E-plane
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/24Terminating devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/12Hollow waveguides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/02Coupling devices of the waveguide type with invariable factor of coupling
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/12Coupling devices having more than two ports
    • H01P5/16Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port
    • H01P5/19Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port of the junction type
    • H01P5/20Magic-T junctions

Landscapes

  • Waveguides (AREA)
  • Microwave Amplifiers (AREA)

Abstract

導波管回路(1)は、第1導波管(10)、第2導波管(20)及び第3導波管(30)を備え、これら第1導波管(10)、第2導波管(20)及び第3導波管(30)は、TEモードを伝搬させる断面形状を有する。第2導波管(20)の管軸は、第1導波管(10)の管軸と平行である。第2導波管(20)の短辺側側壁は、第1導波管(10)の短辺側側壁(10s)と対向している。第3導波管(30)は、当該第3導波管(30)の中空路を第1導波管(10)及び第2導波管(20)の双方の中空路に結合する結合部を有する。

Description

本発明は、高周波帯における電力合成または電力分配を行う導波管回路に関する。
マイクロ波帯及びミリ波帯などの高周波帯における電力の合成または分配を行う導波路構造として導波管が広く使用されている。たとえば、高周波電源または高周波送信機の高出力化を実現するために導波管回路を用いて複数の高周波電力の合成が行われている。この種の導波管回路に関する先行技術文献としては、たとえば、特許文献1(特開2005−159767号公報)が挙げられる。
特許文献1には、高周波電力の合成または分配を行う導波管構造体の分岐構造が開示されている。この分岐構造では、第1の導波管の終端部と第2の導波管とが互いに直交し且つ重なり合うように配置されている。また、第1の導波管の終端部と第2の導波管とが重なり合う部分では、その終端部の側壁に形成された結合窓と第2の導波管の側壁に形成された結合窓とが互いに連通している。このような分岐構造は、第2の導波管の両端部からそれぞれ高周波電力が入力されたとき、これら高周波電力を合成して合成電力を生成し、この合成電力を当該結合窓を通じて第1の導波管に出力することができる。したがって、この分岐構造は、2入力の高周波電力を合成して1出力の合成電力を生成することが可能である。
特開2005−159767号公報(たとえば、図1,図2及び図10、並びに段落0018〜0019,0052)
近年、高周波電力の合成または分配を低損失で行う導波管回路の小型化が求められている。しかしながら、特許文献1の従来技術を用いて2入力よりも多い多入力の高周波電力の合成を行う導波管回路を構成するには、多数の分岐構造が必要となるので、その導波管回路全体の小型化が難しいという課題がある。たとえば、8(=2)入力の高周波電力をトーナメント方式で合成する導波管回路を構成するには、7個もの分岐構造が必要である。この場合、トーナメント方式で電力合成を行う導波管回路全体の構造が多層化し複雑化するので、低コスト化が難しくなる。
上記に鑑みて本発明の目的は、比較的簡単な構造を有しつつ小型化が可能な導波管回路を提供することである。
本発明の一態様による導波管回路は、TEモードを伝搬させる第1の断面形状を有する第1導波管と、TEモードを伝搬させる第2の断面形状を有し、前記第1導波管に隣接配置されている第2導波管と、前記第1導波管及び前記第2導波管の双方の管軸に垂直な方向の管軸を有し、TEモードを伝搬させる第3の断面形状を有する第3導波管とを備え、前記第1の断面形状は、前記第1導波管の当該管軸と直交する平面において、互いに対向する一対の直線状長辺及び互いに対向する一対の直線状短辺を有し、前記第2の断面形状は、前記第2導波管の当該管軸と直交する平面において、互いに対向する一対の直線状長辺及び互いに対向する一対の直線状短辺を有し、前記第1導波管は、前記第1の断面形状をなす当該一対の直線状短辺を形成する一対の側壁を有し、前記第2導波管は、前記第2の断面形状をなす当該一対の直線状短辺を形成する一対の側壁を有し、前記第2の断面形状をなす当該一対の直線状長辺は、前記第1の断面形状をなす当該一対の直線状長辺と平行であり、前記第2導波管の当該管軸は、前記第1導波管の当該管軸と平行であり、前記第2導波管の当該一対の側壁のうちの一方の側壁は、前記第1導波管の当該一対の側壁のうちの一方の側壁と対向しており、前記第3導波管は、当該第3導波管の中空路を前記第1導波管及び前記第2導波管の双方の中空路に結合する結合部を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、比較的簡単な構造を有しつつ小型化が可能な導波管回路を提供することができる。
本発明に係る実施の形態1である導波管回路の概略斜視図である。 実施の形態1の導波管回路の上面図である。 実施の形態1の導波管回路の右側面図である。 実施の形態1の導波管回路における電界分布を示す概略上面図である。 図4のV−V線における導波管回路の切断部端面を示す図である。 実施の形態1の変形例である導波管回路の上面図である。 実施の形態1の変形例である導波管回路の断面図である。 本発明に係る実施の形態2である導波管回路の上面図である。 図8のIX−IX線における導波管回路の切断部端面を示す図である。 実施の形態2の導波管回路を用いて行われた電磁界解析の実行結果を示すグラフである。 本発明に係る実施の形態3である導波管回路の上面図である。 実施の形態3の導波管回路の右側面図である。 実施の形態3の変形例である導波管回路の上面図である。 実施の形態3の変形例である導波管回路の右側面図である。 本発明に係る実施の形態4であるアレイ型導波管回路の概略構成図である。 図16A及び図16Bは、実施の形態4であるアレイ型導波管回路を構成する導波管回路部の概略構成図である。 図16Aに示した導波管回路部の右側面図である。 図18Aは、図16AのXVIIIa−XVIIIa線における導波管回路部の切断部端面を示す図であり、図18Bは、図16BのXVIIIb−XVIIIb線における導波管回路部の切断部端面を示す図である。 図15に示したアレイ型導波管回路の左側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る種々の実施の形態について詳細に説明する。なお、図面全体において同一符号を付された構成要素は、同一構成及び同一機能を有するものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1である導波管回路1の概略斜視図である。この導波管回路1は、VHF帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯といった高周波帯における電力の合成または分配を行うことができる構造を有している。
図1に示されるように導波管回路1は、TEモード(Transverse Electric mode)の電磁波を伝搬させる第1の断面形状を有する第1導波管10と、TEモードの電磁波を伝搬させる第2の断面形状を有し且つ第1導波管10に隣接して配置されている第2導波管20と、TEモードの電磁波を伝搬させる第3の断面形状を有し且つ第1導波管10及び第2導波管20の双方と交差するように配置されている第3導波管30とを備える。第1導波管10、第2導波管20及び第3導波管30は、それぞれ、自己の管軸と直交する平面において矩形の断面形状を持つ中空導波路(以下、単に「中空路」ともいう。)を有している金属製の矩形導波管である。各中空路は、各導波管をその管軸方向に貫通する。第1導波管10の管軸と第2導波管20の管軸とは、互いに平行である。ここで、図1のY軸は、第1導波管10の管軸及び第2導波管20の管軸の双方と平行であるものとし、図1のZ軸は、第3導波管30の管軸と平行であり、Y軸と直交するものとする。図1のX軸は、Y軸及びZ軸の双方と直交する。
図2は、Z軸正方向から視たときの図1の導波管回路1の上面図であり、図3は、X軸正方向から視たときの図1の導波管回路1の右側面図である。
図1〜図3に示されるように第1導波管10は、当該第1導波管10のY軸方向(管軸方向)両端部に入出力端10a,10bを有しており、これら入出力端10a,10bは、高周波電力を伝達する第1及び第2の入出力端子(図示せず)とそれぞれ電磁気的に接続されている。第2導波管20も、当該第2導波管20のY軸方向(管軸方向)両端部に入出力端20a,20bを有しており、これら入出力端20a,20bは、高周波電力を伝達する第3及び第4の入出力端子(図示せず)とそれぞれ電磁気的に接続されている。導波管回路1が4入力の高周波電力を合成する電力合成回路として機能するとき、入出力端10a,10b,20a,20bは、それぞれ4つの高周波電力が入力される入力端すなわち入力ポートとなる。一方、導波管回路1が高周波電力を均等に4分配する電力分配回路として機能するときは、入出力端10a,10b,20a,20bはそれぞれ高周波電力を出力する出力端すなわち出力ポートとなる。
第1導波管10及び第2導波管20の各々の断面形状は、X−Z平面において、X軸方向に沿った一対の長辺とZ軸方向に沿った一対の短辺とを有する矩形状であり、これら長辺及び短辺の各々は直線状である。第2導波管20の矩形断面の長辺方向(長手方向)は、第1導波管10の矩形断面の長辺方向(長手方向)と一致する。また、第1導波管10及び第2導波管20の各々は、Z軸の正方向及び負方向をそれぞれ法線方向とする2つの長辺側側壁(矩形断面の長辺を形成する側壁)と、X軸の正方向及び負方向をそれぞれ法線方向とする2つの短辺側側壁(矩形断面の短辺を形成する側壁)とを有している。図1及び図2に示されるように、第1導波管10の短辺側側壁10sと第2導波管20の短辺側側壁20sとは、互いに対向するように配置されている。すなわち、第1導波管10の矩形断面のX軸正方向側の短辺と第2導波管20の矩形断面のX軸負方向側の短辺とは、隣り合うように配置されている。
第3導波管30は、Z軸方向と平行な管軸を有しており、この第3導波管30の管軸方向は、第1導波管10及び第2導波管20の双方の管軸方向と直交する。また、第3導波管30は、X−Y平面において、Y軸方向に沿った一対の長辺と、X軸方向に沿った一対の短辺とを有しており、これら長辺及び短辺の各々は直線状である。第3導波管30は、X軸の正方向及び負方向をそれぞれ法線方向とする一対の長辺側側壁(第3導波管30の矩形断面の長辺を形成する側壁)を有し、Y軸の正方向及び負方向をそれぞれ法線方向とする一対の短辺側側壁(第3導波管30の矩形断面の短辺を形成する側壁)を有する。図1及び図2に示されるように、第3導波管30の短辺側側壁30c,30dは、Z軸方向に延在し、第1導波管10の短辺側側壁10s及び第2導波管20の短辺側側壁20sの双方に90°の角度で交差する。
このような第3導波管30は、当該第3導波管30の一端部に入出力端30aを有する。この入出力端30aは、高周波電力を伝達する第5の入出力端子(図示せず)と電磁気的に接続されている。導波管回路1が4入力の高周波電力を合成する電力合成回路として機能するとき、入出力端30aは、合成電力を出力する出力端すなわち出力ポートとなる。一方、導波管回路1が高周波電力を均等に4分配する電力分配回路として機能するときは、入出力端30aは、高周波電力が入力される入力端すなわち入力ポートとなる。
第3導波管30の他端部は、当該第3導波管30の中空路の終端部分を構成する。この他端部は、第3導波管30の中空路を第1導波管10の中空路と第2導波管20の中空路とに結合する結合部(結合空間)を構成している。
次に、図4及び図5を参照しつつ、電力合成回路として機能する導波管回路1の動作例を以下に説明する。図4は、Z軸正方向から視たときの導波管回路1の内部の電界分布を概略的に示す図であり、図5は、図4のV−V線における導波管回路1の切断部端面を示す図である。図4及び図5では、第1導波管10、第2導波管20及び第3導波管30の内部を伝搬する電界の方向が矢印などの記号で示されている。
第1導波管10の入出力端10a,10bには、それぞれ等振幅で同相のTE10モード(基本モード)の高周波が入力される。図4に示されるように、入出力端10aから入力されたTE10モードの電界の向きと、入出力端10bから入力されたTE10モードの電界の向きとは同じである。入出力端10a,10bからそれぞれ入力された高周波電力は、第3導波管30の結合部付近の中央部10cで合成される。一方、第2導波管20の入出力端20a,20bには、それぞれ等振幅で逆相のTE10モード(基本モード)の高周波が入力される。図4に示されるように、入出力端20aから入力されたTE10モードの電界の向きと、入出力端20bから入力されたTE10モードの電界の向きとは同じである。入出力端20a,20bからそれぞれ入力された高周波電力は、第3導波管30の結合部付近の中央部20cで合成される。ここで、中央部10cで合成された高周波と中央部20cで合成された高周波とは、等振幅を有し、且つ互いに逆の位相(互いに180°ずれた位相)を有するものである。更に、第1導波管10の中央部10cにおける高周波と、第2導波管20の中央部20cにおける高周波とは、結合部で合成された後、図5に示されるように第3導波管30の中空路を伝搬して入出力端30aから出力される。
以上に説明したように実施の形態1の導波管回路1は、第1導波管10の入出力端10a,10bからそれぞれ高周波電力が入力され、且つ第2導波管20の入出力端20a,20bからそれぞれ高周波電力が入力されたとき、これら4入力の高周波電力を合成して合成電力を生成し、この合成電力を第3導波管30の入出力端30aから出力することができる。上記のとおり、特許文献1の分岐構造は、2入力の高周波電力しか合成することができないため、4入力の高周波電力をトーナメント方式で合成するには、3個の分岐構造が必要となる。これに対し、本実施の形態は、トーナメント方式を必要とせずに、4入力の高周波電力を低損失で合成することができる。よって、本実施の形態の導波管回路1は、小型化を容易に実現可能とする構造を有している。
なお、本実施の形態では、第1導波管10,第2導波管20及び第3導波管30の各導波管の断面形状は、頂角90°の4つの角部を有しているが、これらに限定されるものではない。図6及び図7は、実施の形態1の変形例である導波管回路2の概略構成図である。図6には、Z軸正方向から視たときの導波管回路2の上面が示されている。図7は、図6のVII−VII線における導波管回路2の切断部端面を示す図である。この変形例の導波管回路2の構成は、上記第1導波管10、第2導波管20及び第3導波管30に代えて、図6の第1導波管11、第2導波管21及び第3導波管31を使用する点を除いて、上記実施の形態1の導波管回路1の構成と同じである。また、第1導波管11、第2導波管21及び第3導波管31の構造は、これらの断面形状を除いて第1導波管10、第2導波管20及び第3導波管30の構造とそれぞれ同じである。
図6に示されるように、第3導波管31の断面形状は、X−Y平面において、互いに対向する一対の長辺と、互いに対向する一対の短辺と、4つの曲線状の角部とを有している。一方、図7に示されるように、第1導波管11の断面形状は、X−Z平面において、互いに対向する一対の長辺と、互いに対向する一対の短辺と、4つの曲線状の角部とを有している。同様に、第2導波管21の断面形状も、X−Z平面において、互いに対向する一対の長辺と、互いに対向する一対の短辺と、4つの曲線状の角部とを有する。
上記導波管回路1と同様に、導波管回路2も、第1導波管11の入出力端11a,11bからそれぞれ高周波電力が入力され、且つ第2導波管20の入出力端21a,21bからそれぞれ高周波電力が入力されたとき、これら4入力の高周波電力を合成して合成電力を生成し、この合成電力を第3導波管31の入出力端31aから出力することができる。
なお、以下に説明する実施の形態2〜4においても、矩形の断面形状を有する矩形導波管が使用されている。これら矩形導波管に代えて、変形例の第1導波管11、第2導波管21及び第3導波管31のような、4つの曲線状角部を有する導波管を使用することが可能である。
実施の形態2.
次に、本発明に係る実施の形態2について説明する。図8及び図9は、本発明に係る実施の形態2である導波管回路3の概略構成図である。図8には、Z軸正方向から視たときの導波管回路3の上面が示されている。図9は、図8のIX−IX線における導波管回路3の切断部端面を示す図である。
本実施の形態の導波管回路3は、上記実施の形態1の導波管回路1と同じ構成を有し、この構成に加えて、図8及び図9に示されるように、第1導波管10,第2導波管20及び第3導波管30の間のインピーダンス不整合を改善するために3つの整合素子40,41,42を備えている。これら整合素子40,41,42は、金属などの導体で構成されればよい。
整合素子40は、第3導波管30の管軸(中心軸)上における結合部の中心に配置されている。一方、整合素子41は、第1導波管10の中空路内において、第3導波管30の結合部の中心からX軸負方向に所定距離だけ離れた位置に配置されている。また、この整合素子41は、図9に示されるように第1導波管10の管軸と垂直な方向(Z軸正方向)に突起するポスト形状を有し、第1導波管10の上下一対の側壁間を電気的に接続するように配置されている。また、整合素子42は、第2導波管20の中空路内において、第3導波管30の結合部の中心からX軸正方向に所定距離だけ離れた位置に配置されている。この整合素子42は、図9に示されるように第2導波管20の管軸と垂直な方向(Z軸正方向)に突起するポスト形状を有し、第2導波管20の上下一対の側壁間を電気的に接続するように配置されている。インピーダンス不整合を改善する観点からは、これら整合素子41,42は、結合部の中心から、所定の高周波帯に対応する波長の1/2以内の距離だけ離れた領域に配置されることが望ましい。
図10は、本実施の形態の導波管回路3を用いて行われた電磁界解析の実行結果を示すグラフである。このグラフは、第3導波管30の入出力端30aにおける反射特性を示すものである。このグラフにおいて、横軸は規格化周波数を示し、縦軸は振幅(Magnitude)(単位:dB)を示している。図10のグラフに示されるように、規格化周波数が1となる中心周波数付近において、良好な反射特性が実現されていることが分かる。この結果と可逆定理(reciprocity theorem)とによって、中心周波数付近において、インピーダンス不整合が生じず、低損失な電力合成を行うことが可能であることが分かる。
なお、インピーダンス不整合を改善する観点からは、本実施の形態は整合素子40,41,42のすべてを備えることが好ましい。ただし、整合素子40,41,42の少なくとも1つがあれば、インピーダンス不整合をある程度改善することが可能である。
以上に説明したように実施の形態2の導波管回路3は、整合素子40,41,42を備えているので、実施の形態1と比べると、第1導波管10、第2導波管20及び第3導波管30のそれぞれの中空路が接続される結合部でのインピーダンス不整合を改善することができる。これにより、電力損失の低減が可能である。
実施の形態3.
次に、本発明に係る実施の形態3について説明する。図11及び図12は、本発明に係る実施の形態3である導波管回路4の概略構成図である。図11には、Z軸正方向から視たときの導波管回路4の上面が示されている。図12は、X軸正方向から視たときの導波管回路4の右側面図である。本実施の形態の導波管回路4は、上記実施の形態1の導波管回路1と同じ構成を有し、この構成に加えて、8個の増幅器51〜58から入力された増幅高周波信号を第1導波管10及び第2導波管20の中空路内に伝達する8個の同軸導波管変換器(coaxial−to−waveguide transition)を備えたものである。
図11及び図12に示されるように、第1導波管10の下方(Z軸負方向側)には、増幅高周波信号を供給する4個の増幅器51,52,53,54が設けられており、第2導波管20の下方(Z軸負方向側)には、増幅高周波信号を供給する4個の増幅器55,56,57,58が設けられている。これら増幅器51〜58は、金属筐体で被覆されている。また、第1導波管10の中空路内には、増幅器51,52,53,54にそれぞれ対応する位置に4個のプローブ61,62,63,64が配置されており、これらプローブ61,62,63,64は、同軸ケーブルなどの同軸線路CF,CF,CF,CFを介して増幅器51,52,53,54とそれぞれ電磁気的に接続されている。
一方、第2導波管20の中空路内には、増幅器55,56,57,58にそれぞれ対応する位置に4個のプローブ65,66,67,68が配置されており、これらプローブ65,66,67,68は、同軸ケーブルなどの同軸線路CF,CF,CF,CFを介して増幅器55,56,57,58とそれぞれ電磁気的に接続されている。プローブ61〜68は、金属などの導体で構成されればよい。
各プローブは、同軸線路CFの内導体と電気的に結合される。具体的には、同軸線路CFの内導体の先端部が、各導波管の中空路内に挿入され、対応するプローブと結合されている。たとえば、図12を参照すると、増幅器55と接続されている同軸線路CFは、点線で示される内導体を有し、この内導体の先端部がプローブ65の下端部と結合されている。また、増幅器58と接続されている同軸線路CFの内導体も、プローブ68の下端部と結合されている。
1本の同軸線路CFとこれに対応する1個のプローブとにより、1個の同軸導波管変換器が構成される。図11に示されるように、第1導波管10の中空路内には、第3導波管30の結合部に対して第1導波管10の管軸方向両側の領域に4個の同軸導波管変換器が配置されている。一方、第2導波管20の中空路内には、その結合部に対して第2導波管20の管軸方向両側の領域に4個の同軸導波管変換器が配置されている。
次に、電力合成回路として機能する導波管回路4の動作例を以下に説明する。増幅器51〜54は、第1導波管10の中空路内のプローブ61〜64にそれぞれ等振幅で同相の増幅高周波信号を供給する。これら増幅高周波信号は、TE10モードの高周波に変換された後、第1導波管10を伝搬する。一方、増幅器55〜58は、第2導波管20の中空路内のプローブ65〜68にそれぞれ等振幅で逆相の増幅高周波信号を供給する。これら増幅高周波信号は、TE10モードの高周波に変換された後、第2導波管20を伝搬する。実施の形態1の場合と同様に、このようにして入力された8入力の高周波は合成された後に、第3導波管30の中空路を伝搬して入出力端30aから出力される。なお、第1導波管10及び第2導波管20へのプローブ61〜68の挿入位置及びプローブ61〜68の形状を適宜定めることで、同軸線路CFと第1導波管10との間、並びに同軸線路CFと第2導波管20との間のインピーダンス不整合を改善することができる。
以上に説明したように実施の形態3の導波管回路4は、隣り合う同軸導波管変換器の一組(たとえば、第1導波管10内のプローブ61,62の組)で2つの増幅高周波信号を合成することが可能であり、更に、第3導波管30の結合部で4つの高周波を合成することが可能である。したがって、本実施の形態の導波管回路4は、合計8つの増幅高周波信号を入力とし、これら8入力の増幅高周波信号の電力を合成することができる。
また、本実施の形態の同軸導波管変換器の個数は8個であるが、この個数に限定されるものではない。第1導波管10の中空路に少なくとも2個の同軸導波管変換器が配置され、第2導波管20の中空路に少なくとも2個の同軸導波管変換器が配置されてもよい。あるいは、8個よりも多くの同軸導波管変換器を使用することにより、導波管回路全体のサイズを極力変えることなく、高出力を実現することも可能である。
ところで、第1導波管10及び第2導波管20のそれぞれの長手方向(Y軸方向)における寸法及び同軸線路CFの接続長をそれぞれ調整することで、導波管回路4の全体寸法を小さくすることができる。図13及び図14は、実施の形態3の変形例である導波管回路5の概略構成図である。図13には、Z軸正方向から視たときの導波管回路5の上面が示されている。図14は、X軸正方向から視たときの導波管回路5の右側面図である。
この変形例の導波管回路5は、第1導波管12、第2導波管22及び第3導波管30を備えている。図13に示されるように、第1導波管12は、当該第1導波管12の管軸方向両端12a,12b間の距離が第1導波管10のそれよりも短い。同様に、第2導波管22は、当該第2導波管22の管軸方向両端22a,22b間の距離が第2導波管20のそれよりも短い。第1導波管12の構造は、第1導波管12の長手方向寸法が第1導波管10のそれよりも短い点を除いて、第1導波管10の構造と同じである。また、第2導波管22の構造も、第2導波管22の長手方向寸法が第2導波管20のそれよりも短い点を除いて、第2導波管20の構造と同じである。
また、図13及び図14に示されるように、増幅器51A〜58Aの構成は、外形寸法を除いて増幅器51〜58の構成とそれぞれ同じである。更に、図14に示されるように、増幅器51A〜55Aと第1導波管10との間の距離、及び増幅器55A〜58Aと第2導波管20との間の距離は、それぞれ、実施の形態3の場合(図12)と比べると小さい。
図13に示したように、増幅器51A〜58Aをほぼ隙間なく配置することが可能であることから、全体のサイズが小さい導波管回路5を提供することができる。
導波管回路4と同様に、この変形例の導波管回路5も、増幅器51A〜58Aからそれぞれ入力された高周波電力を合成して合成電力を生成し、この合成電力を第3導波管31の入出力端31aから出力することができる。
なお、本実施の形態における第1導波管10の両端10a,10b及び第2導波管20の両端20a,20bは閉じられており、入出力ポートとして使用されないが、これに限定されるものではない。それら両端10a,10b,20a,20bに他の導波管または他の同軸導波管変換器が接続された形態もあり得る。同様に、変形例における第1導波管12の両端12a,12b及び第2導波管22の両端22a,22bも閉じられているが、これに限定されるものではない。それら両端12a,12b,22a,22bに他の導波管または他の同軸導波管変換器が接続された形態もあり得る。
実施の形態4.
次に、本発明に係る実施の形態4について説明する。図15は、本発明に係る実施の形態4であるアレイ型導波管回路6の概略構成図である。図15には、Z軸正方向から視たときのアレイ型導波管回路6の上面が示されている。図15に示されるように、アレイ型導波管回路6は、X−Y平面に沿って2次元状に配列された4個の導波管回路部5〜5と、これら導波管回路部5〜5の出力端部に接続された電力合成回路部70とを備えている。
図16Aは、導波管回路部5,5と同一構成を有する導波管回路部5(kは1または2)を示す上面図であり、図16Bは、導波管回路部5,5と同一構成を有する導波管回路部5(mは3または4)を示す上面図である。図17は、図16Aの導波管回路部5の右側面図である。また、図18Aは、図16AのXVIIIa−XVIIIa線における導波管回路部5の切断部端面を示す図であり、図18Bは、図16BのXVIIIb−XVIIIb線における導波管回路部5の切断部端面を示す図である。そして、図19は、X軸負方向から視たときの図15のアレイ型導波管回路6の左側面図である。
図16Aに示される導波管回路部5は、第1導波管12、第2導波管22及び第3導波管30を備える。第1導波管12の短辺側側壁12sと、第2導波管22の短辺側側壁22sとは互いに対向するように配置されている。また、第3導波管30は導波管回路部5の出力端部を構成する。この導波管回路部5の構成は、第3導波管30に代えて第3導波管30を有する点を除いて、上記実施の形態3の変形例の導波管回路5(図13)と同じ構成を有するものである。本実施の形態の導波管回路部5は、更に、第1導波管12,第2導波管22及び第3導波管30の間のインピーダンス不整合を改善するために3つの整合素子43,44,45を備えている。これら整合素子43,44,45は、金属などの導体で構成されればよい。
整合素子43は、図18Aに示されるように、第3導波管30の管軸(中心軸)CA上における結合部の中心付近に配置されている。一方、整合素子44は、第1導波管12の中空路内において、結合部の中心からX軸負方向に所定距離だけ離れた位置に配置されている。また、この整合素子44は、図18Aに示されるように第1導波管12の管軸と垂直な方向(Z軸正方向)に突起するポスト形状を有し、第1導波管12の上下一対の側壁間を電気的に接続するように配置されている。また、整合素子45は、第2導波管22の中空路内において、結合部の中心からX軸正方向に所定距離だけ離れた位置に配置されている。この整合素子45は、図18Aに示されるように第2導波管22の管軸と垂直な方向(Z軸正方向)に突起するポスト形状を有し、第2導波管22の上下一対の側壁間を電気的に接続するように配置されている。インピーダンス不整合を改善する観点からは、これら整合素子44,45は、結合部の中心から、所定の高周波帯に対応する波長の1/2以内の距離だけ離れた領域に配置されることが望ましい。
また、図18Aに示されるように整合素子43は、第3導波管30の結合部の中心からX軸正方向に距離δだけずれた位置に配置されている。
一方、図16Bに示される導波管回路部5は、第1導波管12、第2導波管22及び第3導波管30を備える。第3導波管30は導波管回路部5の出力端部を構成する。この導波管回路部5の構成は、整合素子43の配置が異なる点を除いて、図16Aに示した導波管回路部5の構成と同じである。図18Bに示されるように導波管回路部5の整合素子43は、第3導波管30の結合部の中心からX軸負方向に距離δだけずれた位置に配置されている。
上記導波管回路5と同様に、図16Aの導波管回路部5は、増幅器51A〜58Aからそれぞれ入力された高周波電力を合成して合成電力を生成し、この合成電力を第3導波管31の出力端から出力することができる。同様に、図16Bの導波管回路部5も、増幅器51A〜58Aからそれぞれ入力された高周波電力を合成して合成電力を生成し、この合成電力を第3導波管31の出力端から出力することができる。したがって、本実施の形態のアレイ型導波管回路6を構成する導波管回路部5〜5には、全体として、32(=4×8)個の増幅高周波信号が入力される。導波管回路部5〜5の第3導波管30〜30は、全体として、4つの合成電力を出力することができる。
電力合成回路部70は、導波管71,72,73,74の結合体である。電力合成回路部70は、図19の左側面図に示されるように導波管回路部5〜5の上方(Z軸正方向側)に配置されている。図15に示されるように、導波管71のX軸方向両端部は、導波管回路部5の第3導波管30と、導波管回路部5の第3導波管30とにそれぞれ結合されている。図18Aに示されるように、第3導波管30(k=1)の出力波は、左方(X軸負方向)に曲げられて導波管71の一端部に入力される。この導波管71の一端部と第3導波管30とでE面(電界面)ベンドEB1が構成される。ここで、整合素子43は、X軸正方向にδだけずれた位置に配置されているので、E面ベンドEB1の影響によるインピーダンス不整合の影響を低減することができる。
一方、図18Bに示されるように、第3導波管30(m=4)の出力波は、右方(X軸正方向)に曲げられて導波管71の他端部に入力される。この導波管71の他端部と第3導波管30とでE面ベンドEB4が構成される。この導波管71の他端部と第3導波管30とでE面ベンドEB2が構成される。ここで、整合素子43は、X軸負方向にδだけずれた位置に配置されているので、E面ベンドEB4の影響によるインピーダンス不整合の影響を低減することができる。
図15に示されるように、導波管71の中央部は、Y軸方向に延在する導波管73の一端部と結合されている。この導波管71と導波管73の一端部とが結合する部分は、H(磁場)面T分岐部T1を構成する。このため、導波管71の両端部からX軸正方向及びX軸負方向にそれぞれ伝搬する高周波は、H面(磁界面)T分岐部T1で合成される。
ところで、導波管72のX軸方向両端部は、導波管回路部5の第3導波管30と、導波管回路部5の第3導波管30とにそれぞれ結合されている。この導波管72の一端部と第3導波管30とでE面ベンドEB2が構成される。また、導波管72の他端部と第3導波管30とでE面ベンドEB3が構成される。導波管72の中央部は、Y軸方向に延在する導波管73の他端部と結合されている。この導波管72と導波管73の他端部とが結合する部分は、H面T分岐部T2を構成する。このため、導波管72の両端部からX軸正方向及びX軸負方向にそれぞれ伝搬する高周波は、H面T分岐部T2で合成される。
導波管74の一端部は、導波管73の中央部と結合されており、導波管74の他端部は、出力端70aを構成する。導波管73の両端部からY軸正方向及びY軸負方向にそれぞれ伝搬する高周波は、導波管73の中央部で合成された後、導波管74を伝搬して出力端70aから出力される。電力合成回路部70は、導波管回路部5〜5から入力された4つの高周波電力をトーナメント方式で合成して合成電力を生成し、この合成電力を出力端70aから出力することができる。
以上に説明したように実施の形態4のアレイ型導波管回路6は、2次元状に配列された導波管回路部5〜5から入力された高周波電力を合成することができるので、上記実施の形態1〜3と比べると、より高出力な高周波電源を実現することが可能となる。
また、電力合成回路部70は、E面ベンドEB1〜EB4及びH面T分岐部T1,T2を有するので、図19に示すように厚み方向(Z軸方向)に小さな寸法を有することができる。このため、本実施の形態は、高周波電力の合成数が多くても層数を出来るだけ増やすことなく、比較的簡単な構成を有する導波管回路を低コストで実現することができる。
なお、本実施の形態では、導波管回路部5〜5の個数は4個であるが、この個数に限定されるものではない。2個の導波管回路部あるいは5個以上の導波管回路部の2次元状配列を採用することによりアレイ型導波管回路6の構成を適宜変更することが可能である。
以上、図面を参照して本発明に係る種々の実施の形態について述べたが、これら実施の形態は本発明の例示であり、これら実施の形態以外の様々な形態を採用することもできる。たとえば、上記実施の形態1〜3の導波管回路1〜3のいずれかと同一構成を有する複数の導波管回路部の2次元状配列と、これら複数の導波管回路部の出力端部に接続された電力合成回路部とを備えたアレイ型導波管回路を構成することができる。
なお、本発明の範囲内において、上記実施の形態1〜4の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本発明に係る導波管回路は、VHF帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯といった高周波帯における電力の合成または分配を行うことができる構造を有するので、たとえば、衛星搭載用通信システム、移動体通信システム、高周波電源及びレーダシステムの高周波モジュールに使用されることに適している。
1〜5 導波管回路、5〜5 導波管回路部、6 アレイ型導波管回路、10〜12 第1導波管、20〜22 第2導波管、30,31,30,30 第3導波管、40〜45 整合素子、51〜58,51A〜58A 増幅器、61〜68 プローブ、70 電力合成回路部、71〜74 導波管、EB1〜EB4 E面ベンド、T1,T2 H面T分岐部、CF 同軸線路。

Claims (9)

  1. TEモードを伝搬させる第1の断面形状を有する第1導波管と、
    TEモードを伝搬させる第2の断面形状を有し、前記第1導波管に隣接配置されている第2導波管と、
    前記第1導波管及び前記第2導波管の双方の管軸に垂直な方向の管軸を有し、TEモードを伝搬させる第3の断面形状を有する第3導波管と
    を備え、
    前記第1の断面形状は、前記第1導波管の当該管軸と直交する平面において、互いに対向する一対の直線状長辺及び互いに対向する一対の直線状短辺を有し、
    前記第2の断面形状は、前記第2導波管の当該管軸と直交する平面において、互いに対向する一対の直線状長辺及び互いに対向する一対の直線状短辺を有し、
    前記第1導波管は、前記第1の断面形状をなす当該一対の直線状短辺を形成する一対の側壁を有し、
    前記第2導波管は、前記第2の断面形状をなす当該一対の直線状短辺を形成する一対の側壁を有し、
    前記第2の断面形状をなす当該一対の直線状長辺は、前記第1の断面形状をなす当該一対の直線状長辺と平行であり、
    前記第2導波管の当該管軸は、前記第1導波管の当該管軸と平行であり、
    前記第2導波管の当該一対の側壁のうちの一方の側壁は、前記第1導波管の当該一対の側壁のうちの一方の側壁と対向しており、
    前記第3導波管は、当該第3導波管の中空路を前記第1導波管及び前記第2導波管の双方の中空路に結合する結合部を有する、導波管回路。
  2. 請求項1記載の導波管回路であって、
    前記第3の断面形状は、前記第3導波管の当該管軸と直交する平面において、互いに対向する一対の直線状長辺及び互いに対向する一対の直線状短辺を有し、
    前記第3導波管は、前記第3の断面形状をなす当該一対の直線状短辺を形成する一対の側壁を有し、
    前記第3導波管の当該一対の側壁は、前記第1導波管の当該一方の側壁及び前記第2導波管の当該一方の側壁の双方と交差していることを特徴とする導波管回路。
  3. 請求項1記載の導波管回路であって、
    前記第1導波管及び第2導波管のうちの少なくとも一方の導波管の中空路は、整合素子を含み、
    前記整合素子は、前記第1導波管の当該管軸と平行な方向において、前記結合部の中心から所定の高周波帯に対応する波長の1/2以内の距離だけ離れた位置に配置されていることを特徴とする導波管回路。
  4. 請求項3記載の導波管回路であって、前記整合素子は、当該少なくとも一方の導波管の管軸と垂直な方向に突起し、且つ当該少なくとも一方の導波管の互いに対向する一対の側壁間を電気的に接続する導体であることを特徴とする導波管回路。
  5. 請求項3記載の導波管回路であって、前記結合部は、更に他の整合素子を含むことを特徴とする導波管回路。
  6. 請求項1記載の導波管回路であって、
    前記第1導波管の中空路内において、前記結合部に対して前記第1導波管の管軸方向両側の領域にそれぞれ配置された少なくとも2個の同軸導波管変換器と、
    前記第2導波管の中空路内において、前記結合部に対して前記第2導波管の管軸方向両側の領域にそれぞれ配置された2個の同軸導波管変換器と
    を更に備えることを特徴とする導波管回路。
  7. 請求項1記載の導波管回路であって、前記第1の断面形状、前記第2の断面形状及び前記第3の断面形状の各々は、矩形状であることを特徴とする導波管回路。
  8. 2次元状に配列された複数の導波管回路部と、
    前記複数の導波管回路部の出力端部に接続された電力合成回路部と
    を備え、
    前記各導波管回路部は、請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の導波管回路からなることを特徴とするアレイ型導波管回路。
  9. 請求項8記載のアレイ型導波管回路であって、
    前記電力合成回路部は、
    前記複数の導波管回路部の出力端部にそれぞれ接続された複数のE面ベンドと、
    前記複数のE面ベンドの出力端に接続された少なくとも1つのH面T分岐部と
    を有することを特徴とするアレイ型導波管回路。
JP2017560836A 2016-03-22 2016-03-22 導波管回路 Active JP6279190B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/058973 WO2017163310A1 (ja) 2016-03-22 2016-03-22 導波管回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6279190B1 true JP6279190B1 (ja) 2018-02-14
JPWO2017163310A1 JPWO2017163310A1 (ja) 2018-04-19

Family

ID=59900046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017560836A Active JP6279190B1 (ja) 2016-03-22 2016-03-22 導波管回路

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10673117B2 (ja)
EP (1) EP3404766B1 (ja)
JP (1) JP6279190B1 (ja)
WO (1) WO2017163310A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3090219B1 (fr) * 2018-12-18 2022-12-30 Thales Sa Combineur hybride e/h ultracompact notamment pour antenne mfb monoreflecteur
US10658727B1 (en) * 2019-04-29 2020-05-19 Werlatone, Inc. Combiner/divider having tapered waveguides stacked in their E-planes
FR3111479B1 (fr) * 2020-06-11 2022-08-19 Thales Sa Systeme combineur de puissance comprenant quatre amplificateurs de puissance hyperfrequences a etat solide
US11522262B1 (en) 2022-01-25 2022-12-06 Werlatone, Inc. Waveguide combiner/divider having plural input/output ports with longitudinal extent

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4039975A (en) * 1976-04-12 1977-08-02 Sedco Systems, Incorporated E plane folded hybrid with coaxial difference port
GB2107129A (en) * 1981-10-05 1983-04-20 Hughes Aircraft Co Broad-band slot-coupled diplexer
US5955998A (en) * 1995-08-14 1999-09-21 Ems Technologies, Inc. Electronically scanned ferrite line source
US6411174B1 (en) * 2000-06-14 2002-06-25 Raytheon Company Compact four-way waveguide power divider
US20150280650A1 (en) * 2014-03-31 2015-10-01 Raytheon Company Modular spatially combined ehf power amplifier

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3375472A (en) 1966-06-06 1968-03-26 Microwave Ass Broadband structures for waveguide hybrid tee's
GB9600491D0 (en) * 1996-01-11 1996-03-13 Eev Ltd High frequency transition arrangement
JP2748920B2 (ja) * 1996-05-27 1998-05-13 日本電気株式会社 導波管結合器
US6483396B1 (en) * 2000-04-20 2002-11-19 Hughes Electronics Corp. Microwave system with redundant processing devices and passive switching
JP2006505016A (ja) * 2002-10-30 2006-02-09 マサチューセッツ・インスティチュート・オブ・テクノロジー 波長非反応性集積光偏光スプリッター
JP4203404B2 (ja) 2003-11-26 2009-01-07 京セラ株式会社 導波管構造体の分岐構造およびアンテナ基板
FR2944928B1 (fr) * 2009-04-24 2011-06-24 Thales Sa Dispositif d'amplification de puissance a encombrement reduit
US9640851B2 (en) * 2014-05-26 2017-05-02 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University RF waveguide phase-directed power combiners

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4039975A (en) * 1976-04-12 1977-08-02 Sedco Systems, Incorporated E plane folded hybrid with coaxial difference port
GB2107129A (en) * 1981-10-05 1983-04-20 Hughes Aircraft Co Broad-band slot-coupled diplexer
US5955998A (en) * 1995-08-14 1999-09-21 Ems Technologies, Inc. Electronically scanned ferrite line source
US6411174B1 (en) * 2000-06-14 2002-06-25 Raytheon Company Compact four-way waveguide power divider
US20150280650A1 (en) * 2014-03-31 2015-10-01 Raytheon Company Modular spatially combined ehf power amplifier

Also Published As

Publication number Publication date
EP3404766A4 (en) 2019-01-30
EP3404766A1 (en) 2018-11-21
US20190058233A1 (en) 2019-02-21
JPWO2017163310A1 (ja) 2018-04-19
WO2017163310A1 (ja) 2017-09-28
US10673117B2 (en) 2020-06-02
EP3404766B1 (en) 2020-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5044536B2 (ja) 導波管・伝送線路変換器、およびアンテナ装置
JP5694246B2 (ja) 導波管接続構造、アンテナ装置およびレーダ装置
JP6279190B1 (ja) 導波管回路
US11043741B2 (en) Antenna array system for producing dual polarization signals
US20170294719A1 (en) Antenna array system for producing dual circular polarization signals utilizing a meandering waveguidw
JPWO2005099026A1 (ja) 導波管コーナおよび無線装置
JP3954435B2 (ja) 2素子及び多素子アレー型スロットアンテナ
JP5495935B2 (ja) アンテナ装置
JP5822635B2 (ja) アンテナ給電回路
JP2020504582A (ja) ビア・レス・ビームフォーマのための回路及び技術
JP2012213146A (ja) 高周波変換回路
US20190148808A1 (en) Hollow-waveguide-to-planar-waveguide transition circuit
WO2022085653A1 (ja) アンテナ装置、およびレーダ装置
JP4230511B2 (ja) 電力分配装置、電力合成装置、モノパルス信号合成回路、アレーアンテナ給電回路およびビーム形成回路
JP2013207391A (ja) 方形導波管の接続構造
US10403982B2 (en) Dual-mode antenna array system
JP6407498B2 (ja) 導波管ストリップ線路変換器及び給電回路
JP2020115619A (ja) 導波管−伝送線路変換器、導波管スロットアンテナ、および導波管スロットアレーアンテナ
WO2013027268A1 (ja) 電磁波伝搬媒体
WO2021215161A1 (ja) 多モード導波管アンテナ
CN113169434B (zh) 波导管平面线路转换器和高频模块
JP6899942B2 (ja) 平面アンテナ及びアンテナ装置
JP2010263285A (ja) 導波管電力分配器、および導波管スロットアレーアンテナ
JP2000151263A (ja) 導波管分岐回路及びアンテナ装置
JP6022129B1 (ja) 給電回路およびアンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171121

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20171121

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20171211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6279190

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250