JP6278309B2 - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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Description

本発明は、照明器具に関するものである。
従来より、天井埋込型の照明器具が提供されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載された照明器具は、下面が開口する矩形箱状に形成された器具本体を備え、器具本体の内部には、2本の蛍光ランプが横並びに配置されている。
また、器具本体の内部において2本の蛍光ランプの間には、蛍光ランプからの光を下方へ反射させるV字状の反射板が配置されている。この反射板は、器具本体の底面に固定されたホルダに設けたフック状の係止部を、反射板に設けたスリット状の係止孔に引っ掛けることで器具本体に取り付けられる。
特開2000−156116号公報
上述の特許文献1に示した照明器具のように係止部を係止孔に引っ掛ける構造では、器具本体及び反射板の製造における寸法誤差等を考慮して、係止部の幅寸法よりも係止孔の幅寸法を大きくするのが一般的である。そのため、反射板を器具本体に取り付けた状態で反射板ががたつくという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、反射部材のがたつきを抑えた照明器具を提供することを目的とする。
本発明の照明器具は、光源と、反射部材と、前記光源及び前記反射部材を支持する器具本体とを備え、前記器具本体は、平板状に形成された取付部の一面に前記光源及び前記反射部材が交互に並ぶように取り付けられ、前記反射部材は、少なくとも一部が前記取付部から離れるほど互いの間隔が狭くなるように傾斜する一対の反射板と、前記一対の反射板の各々における前記取付部側の端縁から前記取付部側に延びる一対の側板と、前記一対の側板の各々における前記取付部側の端縁部分を互いに近づく向きに折り返すことで前記一対の側板と対向する一対の折り返し板とを具備し、前記器具本体は、前記取付部から前記取付部と交差する方向に突出する支持片と、前記支持片の先端から前記支持片と交差する方向に突出する差込片とを有し、前記差込片は、板状で且つ先端に向かって幅寸法が小さくなるように形成されており、前記一対の側板の各々は、前記差込片が差し込まれる差込孔を有し、前記一対の折り返し板の各々は、前記差込孔と対向する位置に、前記差込片の幅方向における開口寸法が前記差込孔よりも小さい差込溝を有していることを特徴とする。
この照明器具において、前記差込片の幅方向における前記差込溝の両側の開口端縁が、前記差込片の厚み方向における一端側から他端側に向けて互いの間隔が狭くなるように傾斜しているのが好ましい。
また、この照明器具において、少なくとも前記反射部材の表面には塗膜が形成されており、前記差込片及び前記差込溝は、前記差込片が前記差込溝に差し込まれる際に前記差込片が前記差込溝の開口端縁の表面上をすりながら動くことで、少なくとも前記差込溝の開口端縁に形成された塗膜が除去され、前記差込片の表面と前記差込溝の表面とが直接接触するように構成されているのも好ましい。
本発明の構成によれば、反射部材を器具本体に取り付けた状態では、差込片の幅方向における開口寸法が差込孔よりも小さい差込溝によって反射部材の移動が規制される。そのため、差込孔のみを設けた場合と比較して、差込片の幅方向における反射部材のがたつきを抑えることができるという効果がある。
(a)は本実施形態の照明器具において反射部材を取付板に取り付けた状態の一部省略せる斜視図、(b)は同上の照明器具に用いられる反射部材の一部省略せる側面図である。 同上の照明器具の分解斜視図である。 同上の照明器具において反射部材を取付板に取り付けた状態の一部省略せる断面図である。 (a)〜(c)は同上の照明器具において差込片が差込孔及び差込溝に差し込まれる手順を説明するA−A断面図である。 (a)〜(c)は同上の照明器具において反射部材を取付板に取り付ける手順を説明する説明図である。 (a)〜(c)は同上の照明器具において反射部材を取付板に取り付ける手順を説明する別の説明図である。 同上の照明器具に用いられる光源ブロックの一部省略せる断面図である。 同上の別の照明器具の分解斜視図である。 同上の別の照明器具の外観斜視図である。 同上の別の照明器具に用いられる反射部材の断面図である。
以下に、照明器具の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の照明器具は、天井板に設けられた埋込孔に器具本体が埋め込まれる天井埋込型の照明器具である。但し、本発明の技術思想が適用可能な照明器具は天井埋込型のものに限定されず、例えば天井板に直付けされる天井直付け型の照明器具であってもよい。なお、以下の説明では特に断りが無い限り、図2において上下、前後、左右の各方向を規定する。
本実施形態の照明器具は、図2に示すように、支持ブロック1と、光源ブロック2とを備える。また、光源ブロック2は、複数(図2では3つ)の光源ユニット3と、電源装置4と、複数(図2では2つ)の反射部材5と、取付板6とを有する。
光源ユニット3は、LEDモジュール30と、取付部材31と、カバー32と、一対のカバーエンド33と、一対の反射シート34とを備える。
LEDモジュール30は、セラミックスなどの絶縁材料からなる基板300と、基板300の表面(下面)に等間隔且つ2列に並べて実装される複数個の発光ダイオード301とを有する。また、基板300の長手方向(前後方向)の一端には、レセプタクルコネクタ302が実装される。
レセプタクルコネクタ302は、基板300に形成されたプリント配線(図示せず)を介して各発光ダイオード301と電気的に接続されている。さらに、基板300は、短手方向(左右方向)における両端に、3つの貫通孔303がそれぞれ長手方向(前後方向)に沿って等間隔に設けられている。ここに、本実施形態では、発光ダイオード301により光源が構成されている。
取付部材31は、長尺且つ矩形板状に形成された底壁部310と、底壁部310の短手方向(左右方向)における両端から上向きに立ち上がる一対の側壁部311とを有する角樋状に形成されている。底壁部310は、短手方向(左右方向)における両端に、3つの切り起こし片312がそれぞれ長手方向(前後方向)に沿って等間隔に設けられている。
LEDモジュール30は、取付部材31の底壁部310と基板300とが密着した状態で、取付部材31の6つの切り起こし片312が、基板300の各貫通孔303に挿通された後にかしめられることにより、取付部材31に取り付けられる。
反射シート34は、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂材料によりシート状に形成されている。また、反射シート34は、白色に着色されることで表面(接着剤が塗布されていない面)が反射面となるように形成されている。
そして、一対の反射シート34は、発光ダイオード301を避けつつ底壁部310と基板300に被さるように、底壁部310と基板300の表面(下面)に貼り付けられる。つまり、発光ダイオード301から放射される光を反射シート34の反射面に反射させることで、より多くの光を照明空間に照射することができる。
カバー32は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの透光性を有する材料により、略半円筒形の主部320と、主部320の短手方向(左右方向)における両端部より互いに並行するように上向きに突出する一対の突壁部321とが一体に形成されている。また、各突壁部321の先端(上端)には、内向きに突出する突起部3210がそれぞれ一体に設けられている。
さらに、主部320の短手方向における両端部には、主部320と連なるように各突壁部321の外側まで延出された延出部322がそれぞれ一体に形成されている。そして、カバー32は、各突壁部321の突起部3210が、取付部材31の各側壁部311の先端(上端)に引っ掛かることにより、LEDモジュール30の前方(下方)を覆うように取付部材31の下面側に取り付けられる。
なお、カバー32は乳白色の拡散材が混入され、LEDモジュール30から放射される光を拡散させて照明空間へ照射するように構成されている。
カバーエンド33は、カバー32と同じ材料で半円板状に形成され、カバー32及び取付部材31の長手方向における両端にそれぞれ取り付けられる。
電源装置4は、交流の電圧・電流を直流の電圧・電流に変換する電力変換回路や入力端子台41、出力端子台43(図7参照)、信号端子台42などが実装されたプリント配線板44(図7参照)が金属製のケース40に収納されて構成される。なお、入力端子台41と信号端子台42は、プリント配線板44の前端部に実装され、出力端子台43は、プリント配線板44の後端部に実装される。
ケース40は、角樋状に形成されたケース本体400と、ケース本体400の上に被せられる箱形のケース蓋401とを組み立てて構成される。但し、入力端子台41、出力端子台43、信号端子台42が実装されたプリント配線板44の長手方向における両端部はケース蓋401で覆われていない。
取付板6は、鋼板などの金属板により矩形(正方形)板状に形成されている。但し、取付板6は、4つの辺が同じ向き(下向き)に曲げ起こされることで強度の向上が図られている。そして、3つの光源ユニット3は、長手方向が前後方向に揃えられ、左右方向に沿って等間隔に並んだ状態で、ねじ止めなどの適宜の方法によって取付板6の下面に取り付けられる。また、電源装置4は、隣り合う2つの光源ユニット3の間において、ねじ止めなどの適宜の方法によって取付板6の下面に取り付けられる。
また、取付板6は、取付板6から下向き(取付板6と交差する向き)に突出する支持片62と、支持片62の先端(下端)から側方(支持片62と交差する方向)に突出する差込片60とを有している。これらの支持片62及び差込片60は、取付板6の一部を切り起こすことにより形成される。差込片60は、前後方向に長い矩形板状であって、図4(a)〜図4(c)に示すように、先端(右端)角部に面取りを施すことにより先端に向かって幅寸法が小さくなるように形成されている。
反射部材5は、隣り合う光源ユニット3の間に生じる2箇所のスペースにそれぞれ配置される。これらの反射部材5は同一の構成を有し、一対の反射板50と、各反射板50の上端から上向きに延びる一対の側板51とが、長方形状の金属板を曲げ加工することで一体に形成されている。一対の反射板50は、短手方向における一方の端縁同士が繋がっており、長手方向(前後方向)から見てV字状に形成されている。
側板51は、長手方向(前後方向)の両端における先端(上端)近傍にそれぞれ長孔からなる差込孔510が設けられている。また、側板51の先端には、側板51の端縁部分を内向き(互いに近づく向き)に折り曲げることで側板51と対向する折り返し板52が一体に形成されている。
さらに、折り返し板52において側板51の差込孔510と対向する位置には、前後方向(図1(b)中の左右方向)における開口寸法が差込孔510よりも小さい差込溝520が設けられている。ここに、本実施形態では、前後方向における差込溝520の両側の開口端縁が、上下方向における一端側(図1(b)中の上側)から他端側(図1(b)中の下側)に向けて互いの間隔が狭くなるように傾斜している。なお、反射部材5を取付板6に取り付ける手順については後述する。
取付板6に取り付けられた電源装置4は、取付板6に取り付けられた一方(図2における右側)の反射部材5で覆い隠される。このように、反射部材5と取付板6で囲まれるデッドスペースに電源装置4が配置されるため、電源装置4が取付板6の背面(上面)に取り付けられる場合と比較して、光源ブロック2の低背化を図ることができる。ここに、本実施形態では、取付板6により取付部が構成されている。
支持ブロック1は、角筒状の枠体10と、矩形平板状のベース板(底板)11とが結合されることにより、下面が開放された矩形箱状に形成される。
枠体10は、左右方向に対向する一対の第1側板100と、前後方向に対向する一対の第2側板101と、フランジ102とを有する。第1側板100は、矩形板状の縦板1000と、縦板1000の下端縁から斜め下向きに突出する傾斜板1001と、縦板1000の上端縁から傾斜板1001と反対向き且つ水平に突出する取付片1002とが鋼板などの金属板で一体に形成されている。
また、第2側板101は、台形状の縦板1010と、縦板1010の上端縁から内向き且つ水平に突出する取付片1011と、縦板1010の左右方向における両端から上向きに突出する一対の接合片1012とが、鋼板などの金属板で一体に形成されている。
第1側板100は、長手方向(前後方向)における両端に第2側板101がそれぞれ接合される。すなわち、第2側板101の接合片1012が第1側板100の縦板1000に溶接されることにより、第1側板100と第2側板101とが接合される。
フランジ102は、金属板が加工されることで矩形枠状に形成され、第1側板100及び第2側板101の下端縁に接合される。
ベース板11は、鋼板などの金属板により矩形板状に形成されている。但し、ベース板11は、4つの辺が同じ向き(下向き)に曲げ起こされることで強度の向上が図られている。
また、ベース板11は、給電用の電源線が挿通される第1挿通孔110と、調光用の制御信号などが伝送される信号線が挿通される第2挿通孔111とが設けられている。第1挿通孔110に挿通される電源線(図示せず)は、ベース板11の下面に固定される第1端子台7に接続される。第1端子台7は、図示しない接続部に電線(図示せず)の一端が接続される。そして、この電線の他端が電源装置4の入力端子台41に接続される。故に、商用電源から第1端子台7を介して電源装置4に交流電力が給電される。
また、ベース板11の下面には、第2端子台8も固定される。第2端子台8は、第2挿通孔111に挿通される信号線(図示せず)と、電源装置4の信号端子台42に接続される信号線とがそれぞれ接続される。つまり、図示しない調光器から信号線を介して伝送される調光信号が第2端子台8を通して電源装置4の信号端子台42に入力される。
電源装置4は、調光信号に対応して、出力(直流電力)を定格値から減少させることで各光源ユニット3を調光するように構成されている。さらに、ベース板11は、図示しない吊りボルトが挿通される複数(図2では3つ)のボルト挿通孔112が左右方向に一列に並べて設けられている。
ところで、ベース板11は、左右方向における両端に、複数(図2では左右に2つずつで合計4つ)の取付部12が前後方向に間隔を空けて設けられている。すなわち、これら4つの取付部12により、ベース板11が枠体10の取付片1002に取り付けられる。
支持ブロック1は、ベース板11のボルト挿通孔112に挿通される吊りボルトにナット(図示せず)が締め付けられて吊りボルトに固定される。そして、支持ブロック1は、枠体10のフランジ102が天井板の下面側(照明空間側)に露出し、且つその他の部分が天井板の埋込孔に挿入された状態に配置される。つまり、フランジ102は、埋込孔の周縁と支持ブロック1との間に生じる隙間を塞いで隠すために設けられている。
また、枠体10の各取付片1011には、いわゆるラッチ(図示せず)が左右方向に間隔を空けて2つずつ取り付けられている。ラッチは、幅細の直方体状に形成された摘まみと、摘まみを回転可能に支持する支持部とを有する。そして、ラッチは、取付片1011に設けられる取付孔(図示せず)に支持部が挿通されて取付片1011に取り付けられる。
一方、取付板6の前後方向における両端には、ラッチの摘まみが挿通可能な寸法を有する矩形の挿通孔61がそれぞれ2つずつ設けられている。すなわち、埋込孔に埋め込まれた支持ブロック1内に光源ブロック2を収納する際、取付板6の各挿通孔61に挿通されたラッチの摘まみが90度回転されることにより、挿通孔61に対して摘まみが抜け止めされる。
したがって、光源ブロック2は、4つのラッチによって支持ブロック1(枠体10の一対の取付片1011)に取り付けられる。但し、上述のようなラッチは従来周知であるから、詳細な構成の図示並びに説明は省略する。ここに、本実施形態では、枠体10及びベース板11からなる支持ブロック1と、光源ブロック2の取付板6とで器具本体が構成されている。
次に、本発明の要旨である取付板6に対する反射部材5の取付構造について、詳細に説明する。
作業者は、一対の側板51が互いに近づくように反射部材5を左右方向に撓めた状態で取付板6に近づけていき、側板51の各差込孔510と取付板6の対応する差込片60とがそれぞれ向かい合うように反射部材5の位置を調整する(図5(a)及び図6(a)参照)。このとき、各差込片60は、図4(a)に示すように、対応する差込孔510に差し込まれていない。
続けて、作業者は、各差込片60と対応する差込孔510の位置を合わせた状態で、反射部材5に加えている力を解除する。これにより、各側板51が互いに離れる方向に移動し、それに伴って各差込片60が対応する差込孔510にそれぞれ差し込まれる(図4(b)、図5(b)及び図6(b)参照)。
各側板51が互いに離れる方向にさらに移動すると、各差込片60が対応する差込孔510に対してさらに差し込まれていき、各差込孔510と対向する折り返し板52の差込溝520に差し込まれ、反射部材5が取付板6に取り付けられる。このとき、図1(a)、図4(c)及び図5(c)に示すように、差込片60の各面取り部分が差込溝520の前後方向における開口端縁と接触しており、これにより反射部材5が前後方向にがたつくのを抑えることができる。
またこのとき、図3に示すように、一対の側板51が互いに近づく向きに撓められており、差込片60に対して加えられる各側板51からの弾性力によって、反射部材5が左右方向にがたつくのを抑えることもできる。
また、反射部材5を取付板6から取り外す際、作業者は、一対の側板51が互いに近づくように反射部材5を左右方向に撓める。このとき、各差込片60が対応する差込孔510及び差込溝520からそれぞれ後退する。そして、作業者は、一対の側板51を撓めた状態のまま、取付板6から離れる方向に反射部材5を移動させる。以上の手順により、反射部材5が取付板6から取り外される。
ところで、各差込片60は、上述したように、前後方向(差込片60の幅方向)における両角部に面取りが施されており、対応する差込溝520に差し込まれる際には、差込溝520の前後方向における開口端縁の表面上をすりながら動くことになる。
そのため、例えば反射部材5の表面に塗膜が形成されていたとしても、差込溝520の開口端縁に形成された塗膜を除去することができ、差込片60の表面と差込溝520の表面とが直接接触する。その結果、本実施形態のように、取付板6と反射部材5とで電源装置4を覆う場合においてアース(接地)が取りやすくなるという利点がある。
また、本実施形態の照明器具では、図7に示すように、取付板6の一面に光源ユニット3及び反射部材5が交互に並ぶように取り付けられる。そして、反射部材5が取付板6に取り付けられた状態では、図3及び図7に示すように、反射部材5の両側板51が内向きに撓められている。これにより、隣接する光源ユニット3との間のスペース9を大きく取ることができ、このスペース9を利用して電線等を配線することができる。
而して、本実施形態によれば、反射部材5を取付板6に取り付けた状態(図1(a)に示す状態)では、前後方向(差込片60の幅方向)における開口寸法が差込孔510よりも小さい差込溝520によって反射部材5の移動が規制される。そのため、差込孔510のみを設けた場合と比較して、前後方向における反射部材5のがたつきを抑えることができる。
また、本実施形態では、左右方向(差込片60の幅方向)における差込溝520の両側の開口端縁が、上下方向(差込片60の厚み方向)における下側から上側に向けて互いの間隔が狭くなるように傾斜している。これにより、差込片60を差込溝520に差し込む際に差し込みやすく、さらに差し込んだ後は、前後方向における差込溝520の両側の開口端縁がガイドとして機能し、差込片60を所定位置(図3(a)に示す位置)まで誘導することができる。
なお、本実施形態では、枠体10とベース板11を別体としたが、一体に構成してもよく、本実施形態に限定されない。また、本実施形態では、反射部材5の表面のみに塗膜を形成したが、取付板6の表面にも塗膜を形成してもよい。この場合も、差込片60が差込溝520の開口端縁の表面上をすりながら動くことで、差込片60及び差込溝520の塗膜を除去することができ、同様にアースが取りやすくなるという利点がある。
また、図8〜図10に示すように、取付板6から離れるほど互いの間隔が狭くなるように傾斜する傾斜部50aと、傾斜部50aの先端から水平且つ互いに離れる方向に延びる平坦部50bとで反射板50を構成してもよい。この場合も、各側板51に差込孔510を設けるとともに、各側板51と対向する各折り返し板52に差込溝520を設けることで、前後方向における反射部材5のがたつきを抑えることができる。
本実施形態の照明器具は、LED301(光源)と、反射部材5と、LED301及び反射部材5を支持する器具本体(支持ブロック1及び取付板6)とを備える。前記器具本体は、平板状に形成された取付板6(取付部)の一面にLED301及び反射部材5が交互に並ぶように取り付けられる。反射部材5は、一対の反射板50と、一対の側板51と、一対の折り返し板52とを具備する。一対の反射板50は、少なくとも一部が取付板6から離れるほど互いの間隔が狭くなるように傾斜する。一対の側板51は、一対の反射板50の各々における取付板6側の端縁から取付板6側に延びる。一対の折り返し板52は、一対の側板51の各々における取付板6側の端縁部分を互いに近づく向きに折り返すことで一対の側板51と対向する。前記器具本体は、取付板6から取付板6と交差する方向に突出する支持片62と、支持片62の先端から支持片62と交差する方向に突出する差込片60とを有する。差込片60は、板状で且つ先端に向かって幅寸法が小さくなるように形成されている。一対の側板51の各々は、差込片60が差し込まれる差込孔510を有している。一対の折り返し板52の各々は、差込孔510と対向する位置に、差込片60の幅方向における開口寸法が差込孔510よりも小さい差込溝520を有している。
また、本実施形態の照明器具のように、差込片60の幅方向における差込溝520の両側の開口端縁が、差込片60の厚み方向における一端側から他端側に向けて互いの間隔が狭くなるように傾斜しているのが好ましい。
また、本実施形態の照明器具のように、少なくとも反射部材5の表面に塗膜が形成されているのが好ましい。この場合、差込片60及び差込溝520は、差込片60が差込溝520に差し込まれる際に差込片60が差込溝520の開口端縁の表面上をすりながら動くことで、少なくとも差込溝520の開口端縁に形成された塗膜が除去されるように構成されている。これにより、差込片60の表面と差込溝520の表面とが直接接触する。
6 取付板(取付部)
50 反射板
51 側板
52 折り返し板
60 差込片
62 支持片
510 差込孔
520 差込溝

Claims (3)

  1. 光源と、反射部材と、前記光源及び前記反射部材を支持する器具本体とを備え、
    前記器具本体は、平板状に形成された取付部の一面に前記光源及び前記反射部材が交互に並ぶように取り付けられ、
    前記反射部材は、少なくとも一部が前記取付部から離れるほど互いの間隔が狭くなるように傾斜する一対の反射板と、前記一対の反射板の各々における前記取付部側の端縁から前記取付部側に延びる一対の側板と、前記一対の側板の各々における前記取付部側の端縁部分を互いに近づく向きに折り返すことで前記一対の側板と対向する一対の折り返し板とを具備し、
    前記器具本体は、前記取付部から前記取付部と交差する方向に突出する支持片と、前記支持片の先端から前記支持片と交差する方向に突出する差込片とを有し、前記差込片は、板状で且つ先端に向かって幅寸法が小さくなるように形成されており、
    前記一対の側板の各々は、前記差込片が差し込まれる差込孔を有し、
    前記一対の折り返し板の各々は、前記差込孔と対向する位置に、前記差込片の幅方向における開口寸法が前記差込孔よりも小さい差込溝を有していることを特徴とする照明器具。
  2. 前記差込片の幅方向における前記差込溝の両側の開口端縁が、前記差込片の厚み方向における一端側から他端側に向けて互いの間隔が狭くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
  3. 少なくとも前記反射部材の表面には塗膜が形成されており、
    前記差込片及び前記差込溝は、前記差込片が前記差込溝に差し込まれる際に前記差込片が前記差込溝の開口端縁の表面上をすりながら動くことで、少なくとも前記差込溝の開口端縁に形成された塗膜が除去され、前記差込片の表面と前記差込溝の表面とが直接接触するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の照明器具。
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