JP6278182B2 - 排気浄化システム - Google Patents

排気浄化システム Download PDF

Info

Publication number
JP6278182B2
JP6278182B2 JP2014047469A JP2014047469A JP6278182B2 JP 6278182 B2 JP6278182 B2 JP 6278182B2 JP 2014047469 A JP2014047469 A JP 2014047469A JP 2014047469 A JP2014047469 A JP 2014047469A JP 6278182 B2 JP6278182 B2 JP 6278182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condensed water
urea water
exhaust
urea
supply line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014047469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015172338A (ja
Inventor
希代香 恒川
希代香 恒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2014047469A priority Critical patent/JP6278182B2/ja
Publication of JP2015172338A publication Critical patent/JP2015172338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6278182B2 publication Critical patent/JP6278182B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の排気ガスの窒素酸化物(NOx)を低減する排気浄化システムに関する。
内燃機関(エンジン)の排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を低減する技術として、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムを用いた排気浄化システムが知られている。尿素SCRシステムを用いた排気浄化システムは、選択還元触媒(SCR触媒)が設けられた排気通路内に尿素水が噴射されることで、尿素水が排気ガスの熱により分解されてアンモニアが生成され、生成されたアンモニアがSCR触媒上で排気ガス中のNOxと反応し、NOxが窒素と水に還元(浄化)されるシステムである。
即ち、尿素SCRシステムを用いた排気浄化システムは、尿素水タンクに貯留された尿素水が尿素水供給経路を通して尿素水噴射弁に送られ、尿素水噴射弁を介して排気通路に尿素水が噴射される構成とされている。このため、エンジンを停止させた時には(キーオフ時には)、尿素水タンクから尿素水供給経路、尿素水噴射弁にかけて尿素水が残留することになる。
尿素水供給経路から尿素噴射弁にかけて尿素水が残留していると、エンジンが始動された際の熱により尿素水が熱分解され、尿素水由来のデポジットが生成される虞があったり、外気温により残留した尿素水が劣化したりするといった問題点がある。これらの問題点を解決するため、エンジンの停止時に、排気ガスと共に尿素水を尿素水噴射弁から逆流させて尿素水タンクに回収する技術が従来から提案されている(特許文献1参照)。
尿素水を逆流させて尿素水タンクに回収することで、エンジンを停止させても、尿素水供給経路、尿素水噴射弁にかけて尿素水が残留することがなくなり、尿素水由来のデポジットの生成が抑制される。
しかし、尿素水噴射弁が臨む排気通路には、HCやNOx、微粒子等の排ガス成分の物質が存在しているため、尿素水を逆流させた場合、HCやNOx、微粒子等の排ガス成分が尿素水タンクに回収されることになる。このため、尿素水タンクや尿素水供給経路、尿素噴射弁が排ガス成分に汚染される虞があった。
凝縮水を用いて排気通路に尿素水を排出し、尿素水供給経路から尿素噴射弁にかけて尿素水が残留しないようにすることが考えられる。この場合、凝縮水としてエンジンの吸気系又は排気系内の凝縮水を用いることで、エンジンの運転により確実に生成される凝縮水を用いることができる。
凝縮水を尿素水供給経路に供給する場合、エンジンが停止した後、直ぐに必要量の凝縮水を供給できれば、適量の凝縮水により、尿素水供給経路、尿素水噴射弁への尿素水の残留を最小限に抑えることができる。しかし、現状では、尿素水を排出するためにエンジンの吸気系又は排気系内の凝縮水を的確に供給する技術は確立されていないのが実情である。
特開2008−101564号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、窒素酸化物(NOx)を低減するための尿素水を排気通路に供給する排気浄化システムにおいて、凝縮水を用いて残留する尿素水を排気通路に排出するに際し、内燃機関の吸気系又は排気系内の凝縮水を的確に供給することができる排気浄化システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の排気浄化システムは、内燃機関の排気通路に臨み前記排気通路内の排気に尿素水を噴射する尿素水噴射手段と、尿素水が貯蔵される尿素水タンクと、前記尿素水噴射手段と前記尿素水タンクを接続する尿素水供給ラインと、前記尿素水噴射手段が臨む部位の下流側の排気通路に設けられ、前記尿素水が供給された前記排気からNOxを浄化するNOx浄化触媒と、前記内燃機関から排出される排気成分を含む凝縮水が貯蔵される凝縮水タンクと、前記尿素水供給ラインと前記凝縮水タンクとを接続する凝縮水供給ラインと、前記凝縮水供給ラインに設けられ、前記凝縮水供給ラインを開閉する開閉手段と、前記内燃機関が停止した際、又は、前記内燃機関を停止させる動作に先立って実行される予備動作が検出された際に、前記開閉手段を開状態に制御する制御手段とを備えると共に、前記凝縮水供給ラインから前記尿素水供給ラインに供給された凝縮水の量を検出する供給量検出手段を備え、前記制御手段は、前記供給量検出手段で検出された前記凝縮水の供給量が所定量以上となった際に、前記開閉手段を閉制御することを特徴とする。
請求項1に係る本発明の排気浄化システムでは、排気に尿素水が供給されることで排気ガスによって昇温されてアンモニアが生成され、アンモニアがNOx浄化触媒に吸着され、アンモニアが排気ガス中のNOxと反応してNOxが浄化される。排気成分を含む内燃機関の吸気系又は排気系内の凝縮水により、尿素水供給ライン及び尿素水噴射手段に残留する尿素水を排気通路に排出する。このため、排気通路の排ガス成分を流入させることなく、尿素水の経路(尿素水供給ライン及び尿素水噴射手段)に残留する尿素水を排気通路に排出することが可能になる。
そして、請求項1に係る本発明では、内燃機関が停止した際、又は、内燃機関を停止させる動作に先立って実行される予備動作が検出された際に凝縮水供給ラインの開閉手段を開き、凝縮水を尿素水供給ラインに供給するので、尿素水供給ラインに残存する尿素水を排出及び中和して少なくすることができ、尿素水噴射手段の内部でのデポジットの発生や、尿素水供給ラインの凍結を抑制することができる。
また、必要最小限の凝縮水により尿素水を減らすことができる(尿素水を排出、中和することができる)。供給量の所定量は、例えば、尿素水供給ラインに残存する尿素水を中和できる量、または、尿素水供給ラインの容積と等しい量に設定することが好ましい。
従って、窒素酸化物(NOx)を低減するための尿素水を排気通路に供給する排気浄化システムにおいて、凝縮水を用いて残留する尿素水を排気通路に排出するに際し、内燃機関の吸気系又は排気系内の凝縮水を的確に供給することが可能になる。
また、請求項2に係る本発明の排気浄化システムは、請求項1に記載の排気浄化システムにおいて、前記尿素水タンクは、前記尿素水供給ラインに尿素水を圧送するための尿素水ポンプを有し、前記制御手段は、前記尿素水ポンプの停止、及び、前記予備動作の実行が検出された際に、前記開閉手段、及び、前記尿素水噴射手段を開状態に制御することを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、尿素水ポンプの停止、予備動作の実行が検出された際に、開閉手段、尿素水噴射手段を開状態に制御し、凝縮水の供給、及び、尿素水の排出(中和)を開始するので、内燃機関の停止後の動作を短くすることができる。
内燃機関を停止させる動作に先立って実行される予備動作は、シフト位置がP位置もしくはR位置に操作された時や、サイドブレーキがオン状態にされた時とすることが好ましい。
また、請求項3に係る本発明の排気浄化システムは、請求項1もしくは請求項2に記載の排気浄化システムにおいて、前記凝縮水を前記凝縮水タンクに回収する凝縮水回収ラインと、前記凝縮水回収ラインに設けられ、前記凝縮水回収ラインを開閉する回収開閉手段と、前記凝縮水タンクの内部の圧力を低下させる吸引手段と、前記凝縮水タンク内の凝縮水の貯蔵量を検出する凝縮水量検出手段とを更に備え、前記制御手段は、前記予備動作の実行が検出された際に、前記凝縮水量検出手段によって前記凝縮水の貯蔵量が所定量未満であると検出された場合、所定期間、前記回収開閉手段を開制御すると共に、前記吸引手段を作動させることを特徴とする。
また、請求項4に係る本発明の排気浄化システムは、内燃機関の排気通路に臨み前記排気通路内の排気に尿素水を噴射する尿素水噴射手段と、尿素水が貯蔵される尿素水タンクと、前記尿素水噴射手段と前記尿素水タンクを接続する尿素水供給ラインと、前記尿素水噴射手段が臨む部位の下流側の排気通路に設けられ、前記尿素水が供給された前記排気からNOxを浄化するNOx浄化触媒と、前記内燃機関から排出される排気成分を含む凝縮水が貯蔵される凝縮水タンクと、前記尿素水供給ラインと前記凝縮水タンクとを接続する凝縮水供給ラインと、前記凝縮水供給ラインに設けられ、前記凝縮水供給ラインを開閉する開閉手段と、前記内燃機関が停止した際、又は、前記内燃機関を停止させる動作に先立って実行される予備動作が検出された際に、前記開閉手段を開状態に制御する制御手段とを備えると共に、前記凝縮水を前記凝縮水タンクに回収する凝縮水回収ラインと、前記凝縮水回収ラインに設けられ、前記凝縮水回収ラインを開閉する回収開閉手段と、前記凝縮水タンクの内部の圧力を低下させる吸引手段と、前記凝縮水タンク内の凝縮水の貯蔵量を検出する凝縮水量検出手段とを更に備え、前記制御手段は、前記予備動作の実行が検出された際に、前記凝縮水量検出手段によって前記凝縮水の貯蔵量が所定量未満であると検出された場合、所定期間、前記回収開閉手段を開制御すると共に、前記吸引手段を作動させることを特徴とする。
請求項3、請求項4に係る本発明では、凝縮水タンクに凝縮水が十分に貯蔵されていない場合であっても、吸引手段を作動させて凝縮水を凝縮水タンクに強制的に回収することができ、凝縮水の尿素水供給ラインへの供給をより確実に行うことができる。
また、請求項5に係る本発明の排気浄化システムは、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の排気浄化システムにおいて、前記凝縮水タンクに貯蔵される凝縮水は、前記排気通路から回収されることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、排気系内の凝縮水を用いることができる。
また、請求項6に係る本発明の排気浄化システムは、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の排気浄化システムにおいて、前記排気通路に設けられ排気により駆動されるタービンと、前記内燃機関の吸気通路に設けられ前記タービンにより駆動されるコンプレッサとを有する過給手段と、前記タービンよりも排気流れ方向下流側の前記排気通路の排気を、前記コンプレッサよりも吸気流れ方向上流側の前記吸気通路に還流する低圧EGR手段と、前記コンプレッサよりも吸気流れ方向下流側の前記吸気通路に設けられて吸気を冷却するインタークーラと、を備え、前記凝縮水タンクに貯蔵される凝縮水は、前記インタークーラ又は前記インタークーラよりも吸気流れ方向下流側の前記吸気通路から回収されることを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、低圧EGR手段により吸気に排ガスの成分が送られて吸気に排ガス成分が含まれ、排ガス成分を含み、過給手段の下流の吸気通路で生成された凝縮水(インタークーラの内部又はインタークーラの下流で生成された凝縮水)を用いることができる。また、インタークーラから排出される凝縮水が筒内に流入し、失火やウォーターハンマーといった内燃機関への悪影響を生じさせることを抑制することができる。
本発明の内燃機関の排気浄化装置は、窒素酸化物(NOx)を低減するための尿素水を排気通路に供給する排気浄化システムにおいて、凝縮水を用いて残留する尿素水を排気通路に排出するに際し、内燃機関の吸気系又は排気系内の凝縮水を的確に供給することが可能になる。
本発明の制御装置を備えた排気浄化システムの系統を表す概略構成図である。 凝縮水供給処理のフローチャートである。 他の実施例に係る凝縮水供給処理のフローチャートである。 他の実施例に係る凝縮水供給処理のフローチャートである。 排気浄化システムの他の実施例の系統を表す概略構成図である。
本実施例の排気浄化システムは、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムを用いた排気浄化システムである。即ち、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を低減するため、NOx浄化触媒(選択還元触媒:SCR触媒)が備えられ、排気通路内に尿素水が尿素水噴射弁から噴射されることで、尿素水が排気ガスの熱により分解されてアンモニアが生成され、生成されたアンモニアがSCR触媒上で排気ガス中のNOxと反応し、NOxが窒素と水に還元(浄化)されるシステムである。
そして、内燃機関(エンジン)が停止状態になった際に、尿素水供給ライン(尿素水噴射弁を含む)に残留する尿素水を、エンジンの系内の凝縮水を用いて排気通路に排出するようにしている。これにより、排気通路の排ガス成分を流入させることなく、尿素水供給経路、尿素水噴射弁に尿素水が残留することがなくなり、尿素水が残留することによるデポジットの発生を抑制することができる。
また、凝縮水にはNOx等の酸性の排気ガス成分が含まれているので、アルカリ性の尿素水が中和される。尿素水が中和されることで、尿素水を水として排出することができ、排気通路に尿素水(アンモニア)が由来とされるデポジット等が生成されることがない。
そして、本実施例の制御装置は、上述した排気浄化システムにおいて、尿素水供給ライン(尿素水噴射弁を含む)に残留する尿素水を排気通路に排出するために用いられる凝縮水を、尿素水供給ラインに的確に供給するようにしている。
図1、図2に基づいて本発明の第1実施例を説明する。
図1には本発明の第1実施例に係る排気浄化システムの系統を表す概略構成、図2には凝縮水を供給する場合の処理の流れを示してある。
図1に基づいて排気浄化システムを説明する。
図に示すように、車両に搭載される内燃機関としての多気筒ディーゼルエンジン(エンジン)1の排気通路としての排気管2には排気浄化装置3が備えられている。エンジン1のシリンダブロック4のボア内にはピストン5が往復動自在に備えられ、ピストン5とシリンダヘッド6との間で燃焼室7が形成されている。ピストン5はコンロッド8を介してクランクシャフト9に接続され、ピストン5の往復運動によってクランクシャフト9が駆動される。
シリンダヘッド6には吸気ポートを介して吸気マニホールド11を含む吸気管12が接続されている。吸気ポートは吸気バルブにより開閉される。また、シリンダヘッド6には排気ポートを介して排気マニホールド13を含む排気管2が接続されている。排気ポートは排気バルブにより開閉される。
シリンダヘッド6には各気筒の燃焼室7に燃料を直接噴射する電子制御式の燃料噴射弁10が設けられ、燃料噴射弁10には図示しないコモンレールから燃料が供給される。コモンレールでは燃料が所定の燃圧に調整され、燃料噴射弁10には所定の燃圧に制御された高圧燃料が供給される。
吸気管12及び排気管2の途中部には過給機としてターボチャージャ15が設けられ、ターボチャージャ15は排気管2側にタービンが備えられ、タービンに連結されたコンプレッサが吸気管12側に備えられている。エンジン1の排気ガスが排気管2からターボチャージャ15に送られると、排気ガスの流れによりタービンが回転し、タービンの回転に伴ってコンプレッサが回転して吸気管12内の吸気が過給される。
ターボチャージャ15の下流側の吸気管12にはインタークーラ16が配され、過給された吸気はインタークーラ16で冷却されて燃焼室7に送られる。インタークーラ16の下流側の吸気管12には、吸気管12を開閉するスロットルバルブ17が設けられている。図示は省略したが、スロットルバルブ17の下流側の吸気管12には、吸気の温度を検出する吸気温度センサ、吸気マニホールド11内の圧力を検出するインマニ圧センサが備えられている。
ターボチャージャ15の上流側の排気管2には高圧EGR管31の一端が接続され、高圧EGR管31の他端はスロットルバルブ17の下流側(ターボチャージャ15の下流側)の吸気管12に連通している。高圧EGR管31には高圧EGRクーラ32が設けられ、高圧EGR管31の吸気管12との接続部には高圧EGRバルブ33が設けられている。
高圧EGRバルブ33を開くことで、ターボチャージャ15の上流側の排気管2を流れる排気ガスの一部が高圧EGR管31に導入され、高圧EGR管31に導入された排気ガスは高圧EGRクーラ32で冷却されてターボチャージャ15の下流側の吸気管12に供給される。排気ガスの一部を吸気に還流させることで、エンジン1の燃焼室7内の燃焼温度を低下させ、NOxの排出量を低減させることができる。
ターボチャージャ15の下流側の排気管2には、ディーゼル酸化触媒(酸化触媒)21及び排気浄化用のディーゼル微粒子捕集フィルター22を備えた浄化装置23が備えられている。酸化触媒21に排気ガスが流入すると、排気ガス中の一酸化窒素(NO)が酸化されて二酸化窒素(NO)が生成される。また、排気ガス中の微粒子状物質(PM)がディーゼル微粒子捕集フィルター22で捕集される。
ディーゼル微粒子捕集フィルター22で捕集されたPMは、排気ガス中のNOによって酸化(燃焼)されCOとして排出され、ディーゼル微粒子捕集フィルター22に残存するNOはNに分解されて排出される。即ち、浄化装置23では、排気ガスが浄化されてPM及びNOxの排出量を大幅に低減することができる。
浄化装置23の下流側には、排気浄化装置3として、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムが備えられている。即ち、浄化装置23の下流側の排気管2にはNOx浄化触媒として選択還元触媒(SCR触媒)24が設けられ、SCR触媒24の上流側の排気管2には、尿素水噴射手段としての尿素水噴射弁28が設けられている。
尿素水噴射弁28から噴射する尿素水を貯蔵する尿素水タンク27が設けられ、尿素水噴射弁28は尿素水供給ライン25により尿素水タンク27に接続されている。尿素水タンク27には尿素水ポンプ26が設けられ、尿素水ポンプ26の駆動により、尿素水噴射弁28から排気管2内に尿素水が噴射される(供給される)。
SCR触媒24の手前側の排気管2にはミキサ29が備えられ、尿素水噴射弁28から噴射された尿素水は、ミキサ29で拡散されてSCR触媒24に均等に接触する。
尿素水噴射弁28から排気管2内に尿素水が噴射されることで、尿素水が排気ガスの熱により分解されてアンモニアが生成され、生成されたアンモニアがSCR触媒24に吸着されて排気ガス中のNOxと反応し、NOxが窒素と水に還元(浄化)される。
尿素水供給ライン25(尿素水噴射弁28)に残留する尿素水は、エンジン1の系内(排気系内)の凝縮水が尿素水供給ライン25に供給されることにより、排気管2に排出される。また、残留する尿素水は、凝縮水により中和される。
即ち、排気系としての排気マニホールド13には凝縮水出口13aが設けられ、凝縮水出口13aには凝縮水回収ライン35の一端が接続されている。凝縮水回収ライン35の他端は凝縮水タンク36に接続されている。また、凝縮水タンク36には凝縮水供給ライン37の一端が接続され、凝縮水供給ライン37の他端は、尿素水タンク27の出口部近傍の尿素水供給ライン25に接続されている。
凝縮水回収ライン35には回収開閉手段としての調整弁41が設けられている。凝縮水タンク36には吸引手段としての吸引ポンプ42が設けられ、吸引ポンプ42により凝縮水タンク36の内部が負圧にされる。
凝縮水タンク36には凝縮水量検出手段としてのレベルセンサ43が設けられている。また、凝縮水タンク36にはオイルセパレータ45が設けられ、油分が分離された凝縮水が凝縮水供給ライン37に送られる。凝縮水供給ライン37の尿素水供給ライン25との接続部位の近傍には、凝縮水の流量を調整し尿素水供給ライン25を開閉する開閉手段としての流量調整弁44が設けられている。
凝縮水タンク36は、排気マニホールド13の凝縮水出口13aよりも低い位置で、且つ、尿素水タンク27の尿素水ポンプ26(凝縮水供給ライン37の他端の尿素水供給ライン25への接続部)より高い位置に搭載されている。凝縮水タンク36の搭載位置(高さ)を規定することで、凝縮水を確実に尿素水供給ライン25に送ることができる。
また、凝縮水供給ライン37の他端の尿素水供給ライン25への接続部を尿素水タンク27の出口部近傍(尿素水ポンプ26の出口近傍)に設定したことで、尿素水供給ライン25の全域に残留している尿素水を排気管2に排出することができる。また、排気マニホールド13の凝縮水出口13aは、尿素水噴射弁28の上流側とされているので、回収する凝縮水に尿素水が混入することがない。
排気マニホールド13で生成され、排気ガスの成分を含んだ凝縮水は、調整弁41が開制御されることで、凝縮水出口13aから凝縮水回収ライン35に送られ、凝縮水タンク36に貯められる。そして、エンジン1の停止状態等の条件が成立した後、流量調整弁44が開制御されて尿素水供給ライン25に送られる。
このため、エンジン1が停止すると、尿素水供給ライン25から尿素水噴射弁28にかけて残留している尿素水が、エンジン1の排気マニホールド13からの凝縮水により排気管2に押し出されて排出される。
凝縮水タンク36を設けて凝縮水を一時的に溜める構成としているので、エンジン1が停止した時には、凝縮水を即座に凝縮水供給ライン37から尿素水供給ライン25に送ることができる。
凝縮水を尿素水供給ライン25に供給して尿素水を排気管2に排出することで、排気管2の内部の排ガス成分を尿素水噴射弁28、尿素水供給ライン25、尿素水タンク27に流入させることなく、尿素水供給ライン25から尿素水噴射弁28にかけて尿素水が残留することがなくなり、尿素水が残留することによるデポジットの発生を抑制することができる。
車両には、制御手段として電子制御ユニット(ECU)40が備えられ、ECU40には入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶を行う記憶装置、中央処理装置及びタイマやカウンタ類が備えられている。ECU40にはセンサ類からの情報が入力され、センサ類の情報に基づいて排気浄化装置3、高圧EGR手段を含むエンジン1の総合的な制御がECUにより行われる。
ECU40には、変速レバーの操作位置の情報が入力され、シフト位置がP位置もしくはR位置に操作されたことが検出されることで、エンジン1を停止させる動作に先立って実行される予備動作が実行されたことが把握される。尚、サイドブレーキの操作情報がオン状態にされた時を予備動作が実行された時とすることも可能である。
また、ECU40にはレベルセンサ43の情報が入力される。そして、凝縮水タンク36に貯蔵された凝縮水の量が把握される。
上述した排気浄化システムを備えたエンジン1では、尿素水ポンプ26の駆動により尿素水が尿素水噴射弁28に送られ、尿素水噴射弁28から排気管2の内部に尿素水が噴射され、尿素水が排気ガスの熱により分解されてアンモニアが生成される。生成されたアンモニアはSCR触媒24に吸着され、排気ガス中のNOxと反応してNOxが窒素と水に還元(浄化)される。
そして、エンジン1を停止させた際に、尿素水供給ライン25から尿素水噴射弁28にかけて残留する尿素水が、エンジン1の排気マニホールド13からの凝縮水により排気管2に押し出されて排出される。これにより、排気通路の排ガス成分を流入させることなく(尿素水を逆流させて尿素水タンク27に戻すことなく)、尿素水供給ライン25、尿素水噴射弁28に尿素水が残留することがなくなり、尿素水が残留することによるデポジットの発生を抑制することができる。
凝縮水にはNOx等の酸性の排気ガス成分が含まれているので、アルカリ性の尿素水を排出する際に尿素水が中和されて水となって排出されるため、排気管2に尿素水が由来とされるデポジット等が生成されることがない。
上述した排気浄化システムでは、エンジン1の停止状況が把握された時に、流量調整弁44が開制御されて凝縮水が尿素水供給ライン25に供給される。つまり、車両が停止した時、エンジン1を停止させる際にシフト位置がP位置もしくはR位置に操作される等で予備動作が実行された時に、凝縮水が尿素水供給ライン25に供給される。
尚、予備動作を検知せずに、エンジン1が停止した際に、流量調整弁44を開制御するようにしてもよい。
このため、エンジン1の停止状況が把握された時に、尿素水供給ライン25に残存する尿素水を排出及び中和して少なくすることができ、尿素水噴射弁28の内部でのデポジットの発生や、尿素水供給ライン25の凍結を抑制することができる。つまり、凝縮水を用いて残留する尿素水を排気管2に排出するに際し、エンジン1の排気系の凝縮水を的確に供給することが可能になる。
また、ECU40には、流量調整弁44を流通した凝縮水の流通量の情報が入力され、凝縮水供給ライン37から尿素水供給ライン25に供給された凝縮の量が把握される(供給量検出手段)。そして、凝縮水の供給量が所定量以上となった時に、ECU40からは、流量調整弁44に閉動作の指令が出力される。
つまり、必要最小限の凝縮水を尿素水供給ライン25に供給して、尿素水を減らすことができる(尿素水を排出、中和することができる)。供給量の所定量は、尿素水供給ライン25の容積と等しい量に設定されている。尚、供給量の所定量は、尿素水供給ライン25に残存する尿素水を中和できる量に設定することも可能である。
尚、凝縮水回収ライン35の一端を浄化装置23の下流で尿素水噴射弁28が備えられている部位の上流側の排気管2に接続し、浄化装置23の下流の排気管2の凝縮水を回収する構成にすることも可能である。
図2に基づいて凝縮水の供給を行う処理の流れを具体的に説明する。
ステップS1で車速の状況等により車両の停止状態が判断され、ステップS1で車両が停止状態であると判断された場合、ステップS2で予備動作が検知され、エンジン1を停止させる動作に先立って実行される予備動作が実行されたか否かが判断される。
即ち、車両が停止してシフト位置がP位置もしくはR位置に操作されてエンジン1を停止させる前の段階の操作が実行されたか否かが判断され、直後にエンジン1が停止されると予想される状態にあるか否かが判断される。
ステップS2で予備動作が検知されたと判断された場合、ステップS3で尿素水ポンプ26が停止しているか否かが判断される。つまり、エンジン1を停止させる前の段階の操作が実行され、尿素水の供給が停止されているか否かが判断される。
ステップS1で車両が停止状態ではないと判断された場合、ステップS2で予備動作が検知されていないと判断された場合、ステップS3で尿素水ポンプ26が停止していないと判断された場合、尿素水の供給が行われる(行われている)状態であるため、凝縮水の供給は行われず、処理が終了となる。
ステップS3で尿素水ポンプ26が停止していると判断された場合、ステップS4でエンジン1の運転状態を継続し、ステップS5で流量調整弁44を開き、ステップS6で尿素水噴射弁28を開き、凝縮水を尿素水供給ライン25、尿素水噴射弁28に供給する。
このため、エンジン1の停止状況が把握された時に、尿素水供給ライン25に残存する尿素水を排出及び中和して少なくすることができる。
ステップS7で排出可能な凝縮水量は所定量以上か否かが判断される。つまり、凝縮水タンク36に所望量の凝縮水が貯蔵されているか否かが判断される。ステップS7で排出可能な凝縮水量が所定量以上ではないと判断された場合、ステップS4の処理に移行し、凝縮水量が所定量以上になるまで判断を繰り返す。
ステップS7で排出可能な凝縮水量が所定量以上であると判断された場合、ステップS8でエンジン1が停止状態か否かが判断され、エンジン1が停止状態になるまで判断を繰り返す。ステップS8でエンジン1が停止状態であると判断された後、ステップS9で流量調整弁44の開状態を継続する。
ステップS10で凝縮水の排出量は所定量以上か否かが判断され、ステップS10で凝縮水の排出量が所定量以上であると判断された場合、ステップS11で流量調整弁44が閉じられ、ステップS12で尿素水噴射弁28が閉じられて凝縮水の供給が終了される。ステップS10で凝縮水の排出量が所定量以上ではないと判断された場合、ステップS9に移行し、所定量の凝縮水が供給されるまで処理を繰り返す。
このため、必要最小限の凝縮水を尿素水供給ライン25に供給して、尿素水を減らすことができる(尿素水を排出、中和することができる)。
図3、図4に基づいて供給制御の他の実施例を説明する。
ECU40にはレベルセンサ43の情報が入力される。そして、凝縮水タンク36に貯蔵された凝縮水が必要量未満であることが検出された場合、ECU40からは、調整弁41に開動作の指令が出力されると共に、吸引ポンプ42に作動指令が出力される。
図3には凝縮水を供給する場合の処理の流れ、図4には凝縮水を回収する場合の処理の流れを示してある。
図3に示すように、ステップS21で車速の状況等により車両の停止状態が判断され、ステップS21で車両が停止状態であると判断された場合、ステップS22で予備動作が検知され、エンジン1を停止させる動作に先立って実行される予備動作が実行されたか否かが判断される。
即ち、車両が停止してシフト位置がP位置もしくはR位置に操作されてエンジン1を停止させる前の段階の操作が実行されたか否かが判断され、直後にエンジン1が停止されると予想される状態にあるか否かが判断される。
ステップS22で予備動作が検知されたと判断された場合、ステップS23で尿素水ポンプ26が停止しているか否かが判断される。つまり、エンジン1を停止させる前の段階の操作が実行され、尿素水の供給が停止されているか否かが判断される。
ステップS21で車両が停止状態ではないと判断された場合、ステップS22で予備動作が検知されていないと判断された場合、ステップS23で尿素水ポンプ26が停止していないと判断された場合、尿素水の供給が行われる(行われている)状態であるため、凝縮水の供給は行われず、処理が終了となる。
ステップS23で尿素水ポンプ26が停止していると判断された場合、ステップS24でエンジン1の運転状態を継続し、ステップS25で流量調整弁44を開き、ステップS26で尿素水噴射弁28を開き、凝縮水を尿素水供給ライン25、尿素水噴射弁28に供給する。
このため、エンジン1の停止状況が把握された時に、尿素水供給ライン25に残存する尿素水を排出及び中和して少なくすることができる。
ステップS27で排出可能な凝縮水量は所定量以上か否かが判断される。つまり、凝縮水タンク36に所望量の凝縮水が貯蔵されているか否かが判断される。ステップS27で排出可能な凝縮水量が所定量所定量以上ではないと判断された場合、テップS50の凝縮水強制回収ルーチンを実行して凝縮水を強制的に回収する。
図4に基づいて凝縮水強制回収ルーチンを説明する。
図4に示すように、テップS51で流量調整弁44が閉じられ、テップS52で尿素水噴射弁28が閉じられて凝縮水の供給が停止される。凝縮水の供給が停止された状態で、テップS53で吸引ポンプ42が駆動され、凝縮水回収ライン35の調整弁41が開かれる。これにより、凝縮水が強制的に凝縮水タンク36に回収される。
テップS55で凝縮水の貯蔵量が必要量以上か否かが判断される。つまり、凝縮水の供給量が所定量以上(前述した、尿素水供給ライン25の容積と等しい量)確保できているか否かが判断される。テップS55で凝縮水の貯蔵量が必要量以上ではないと判断された場合、必要量以上になるまで判断を繰り返す。
テップS55で凝縮水の貯蔵量が必要量以上であると判断された場合、テップS56で凝縮水回収ライン35の調整弁41が閉じられ、テップS57で吸引ポンプ42が停止される。これにより、凝縮水の強制的な回収が終了し、排出制御に移行する。
つまり、凝縮水タンク36に凝縮水が十分に貯蔵されていないことが検出された場合、所定期間、調整弁41を開いて吸引ポンプ42を作動させ、凝縮水を凝縮水タンク36に強制的に回収する。
図3の処理に戻り、ステップS27で排出可能な凝縮水量は所定量以上であると判断された場合、もしくは、テップS50の凝縮水強制回収ルーチンが実行された場合、ステップS28でエンジン1の停止条件が成立しているか否かが判断される。例えば、車両が停止状態でシフト位置がP位置もしくはR位置に操作されている等の停止条件が成立しているか否かが判断される。
ステップS28でエンジン1の停止条件が成立していると判断された場合、ステップS29でエンジン1を停止させ、ステップS30で流量調整弁44の開状態を継続する。ステップS28でエンジン1の停止条件が成立していないと判断された場合、ステップS21の処理に移行する。
ステップS31で凝縮水の排出量は所定量以上か否かが判断され、ステップS31で凝縮水の排出量が所定量以上であると判断された場合、ステップS32で流量調整弁44が閉じられステップS33で尿素水噴射弁28が閉じられて凝縮水の供給が終了する。ステップS31で凝縮水の排出量が所定量以上でではないと判断された場合、ステップS30に移行し、所定量の凝縮水が供給されるまで処理を繰り返す。
つまり、凝縮水タンク36の凝縮水の量が十分ではない場合、凝縮水を凝縮水タンク36に強制的に回収し、凝縮水を供給することができる。このため、凝縮水の尿素水供給ライン25への供給をより確実に行うことができる。
図5に基づいて排気浄化システムの他の実施例を説明する。
図5には排気浄化システムの他の実施例の系統を表す概略構成を示してある。尚、図1に示した第1実施例の排気浄化システムと同じ構成部材には同じ符号を付して重複する説明は省略してある。
図5に示した実施例の排気浄化システムは、ターボチャージャ15のタービンよりも下流(浄化装置23の下流)から取り出した排ガスをコンプレッサの前側に戻す低圧EGR手段を備え、インタークーラ16で冷却された過給吸気の凝縮水を回収する構成となっている。
図に示すように、浄化装置23の下流側でSCR触媒24の上流側(ターボチャージャ15の下流側)の排気管2には低圧EGR管51の一端が接続され、低圧EGR管51の他端はターボチャージャ15の上流側の吸気管12に連通している。低圧EGR管51には低圧EGRクーラ52が設けられ、低圧EGR管51の排気管2との接続部の近傍には低圧EGRバルブ53が設けられている。
低圧EGRバルブ53を開くことで、ターボチャージャ15の下流側の排気管2を流れる排気ガスの一部が低圧EGR管51に導入され、低圧EGR管51に導入された排気ガスは低圧EGRクーラ52で冷却されてターボチャージャ15の上流側の吸気管12に供給される。つまり、吸気管12の吸気に、排気成分を含んだ排気ガスが混合される。
低圧EGR手段により排気ガスの一部を吸気に還流させることで、エンジン1の燃焼室7内の燃焼温度を低下させ、NOxの排出量を低減させることができる。ターボチャージャ15による過給が十分に必要となる運転状態(空気量を確保する必要がある運転状態)の場合であっても、低圧EGR手段を用いてNOxの排出量を低減することができる。
インタークーラ16の下流の吸気管12には凝縮水出口12aが設けられ、凝縮水出口13aには凝縮水回収ライン35の一端が接続されている。凝縮水回収ライン35の他端は凝縮水タンク36に接続されている。また、凝縮水タンク36には凝縮水供給ライン37の一端が接続され、凝縮水供給ライン37の他端は、尿素水タンク27の出口部近傍の尿素水供給ライン25に接続されている。
尚、凝縮水出口12aはインタークーラ16に設けてもよい。この場合、凝縮水出口12aは、インタークーラ16の底部で、吸気出口付近に設けられるのが好ましい。
凝縮水回収ライン35には回収開閉手段としての調整弁41が設けられ、調整弁41は、凝縮水の回収条件が成立した時に開制御される。凝縮水タンク36には吸引手段としての吸引ポンプ42が設けられ、吸引ポンプ42により凝縮水タンク36の内部が負圧にされる。
凝縮水タンク36には凝縮水量検出手段としてのレベルセンサ43が設けられている。また、凝縮水タンク36にはオイルセパレータ45が設けられ、油分が分離された凝縮水が凝縮水供給ライン37に送られる。凝縮水供給ライン37の尿素水供給ライン25との接続部位の近傍には、凝縮水の流量を調整して尿素水供給ライン25側からの逆流を防止する流量調整弁44が設けられている。
インタークーラ16の内部、又は、インタークーラ16の下流の吸気管12で生成され、排気ガスの成分を含んだ凝縮水は、凝縮水の回収条件が成立した時に調整弁41が開制御されることで、凝縮水出口12aから凝縮水回収ライン35に送られ、凝縮水タンク36に貯められる。そして、エンジン1の停止状態等の条件が成立した後、流量調整弁44が開制御されて尿素水供給ライン25に送られる。
このため、エンジン1が停止すると、尿素水供給ライン25から尿素水噴射弁28にかけて残留している尿素水が、インタークーラ16の下流の吸気管12からの凝縮水により排気管2に押し出されて排出される。
上述した凝縮水供給手段では、水分が多く含まれた排ガスが低圧EGR手段により吸気管12に送られ、ターボチャージャ15のコンプレッサで加圧された後にインタークーラ16を通過し、排ガス中の排ガス成分を含んだ水分が凝縮水として回収される。凝縮水が燃焼室7にそのまま送られることがないので、トルク変動、失火やウォータハンマーの発生を抑制することができる。
上述した排気浄化システムの制御装置により、凝縮水を使用して、残留する尿素水を排気通路に排出するに際し、インタークーラ16の下流の吸気管12の凝縮水を的確に供給することが可能になる。
本発明は、内燃機関の排気ガスの窒素酸化物(NOx)を低減する排気浄化システムの制御装置の産業分野で利用することができる。
1 多気筒ディーゼルエンジン(エンジン)
2 排気管
3 排気浄化装置
4 シリンダブロック
5 ピストン
6 シリンダヘッド
7 燃焼室
8 コンロッド
9 クランクシャフト
10 燃料噴射弁
11 吸気マニホールド
12 吸気管
13 排気マニホールド
15 ターボチャージャ
16 インタークーラ
17 スロットルバルブ
21 ディーゼル酸化触媒(酸化触媒)
22 ディーゼル微粒子捕集フィルター
23 浄化装置
24 選択還元触媒(SCR触媒)
25 尿素水供給ライン
26 尿素水ポンプ
27 尿素水タンク
28 尿素水噴射弁
29 ミキサ
31 高圧EGR管
32 高圧EGRクーラ
33 高圧EGRバルブ
35 凝縮水回収ライン
36 凝縮水タンク
37 凝縮水供給ライン
40 電子制御ユニット(ECU)
41 調整弁
42 吸引ポンプ
43 レベルセンサ
44 流量調整弁
45 オイルセパレータ
51 低圧EGR管
52 低圧EGRクーラ
53 低圧EGRバルブ

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気通路に臨み前記排気通路内の排気に尿素水を噴射する尿素水噴射手段と、
    尿素水が貯蔵される尿素水タンクと、
    前記尿素水噴射手段と前記尿素水タンクを接続する尿素水供給ラインと、
    前記尿素水噴射手段が臨む部位の下流側の排気通路に設けられ、前記尿素水が供給された前記排気からNOxを浄化するNOx浄化触媒と、
    前記内燃機関から排出される排気成分を含む凝縮水が貯蔵される凝縮水タンクと、
    前記尿素水供給ラインと前記凝縮水タンクとを接続する凝縮水供給ラインと、
    前記凝縮水供給ラインに設けられ、前記凝縮水供給ラインを開閉する開閉手段と、
    前記内燃機関が停止した際、又は、前記内燃機関を停止させる動作に先立って実行される予備動作が検出された際に、前記開閉手段を開状態に制御する制御手段とを備えると共に、
    前記凝縮水供給ラインから前記尿素水供給ラインに供給された凝縮水の量を検出する供給量検出手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記供給量検出手段で検出された前記凝縮水の供給量が所定量以上となった際に、前記開閉手段を閉制御する
    ことを特徴とする排気浄化システム。
  2. 請求項1に記載の排気浄化システムにおいて、
    前記尿素水タンクは、前記尿素水供給ラインに尿素水を圧送するための尿素水ポンプを有し、
    前記制御手段は、
    前記尿素水ポンプの停止、及び、前記予備動作の実行が検出された際に、前記開閉手段、及び、前記尿素水噴射手段を開状態に制御する
    ことを特徴とする排気浄化システム。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載の排気浄化システムにおいて、
    前記凝縮水を前記凝縮水タンクに回収する凝縮水回収ラインと、
    前記凝縮水回収ラインに設けられ、前記凝縮水回収ラインを開閉する回収開閉手段と、
    前記凝縮水タンクの内部の圧力を低下させる吸引手段と、
    前記凝縮水タンク内の凝縮水の貯蔵量を検出する凝縮水量検出手段とを更に備え、
    前記制御手段は、
    前記予備動作の実行が検出された際に、前記凝縮水量検出手段によって前記凝縮水の貯蔵量が所定量未満であると検出された場合、所定期間、前記回収開閉手段を開制御すると共に、前記吸引手段を作動させる
    ことを特徴とする排気浄化システム。
  4. 内燃機関の排気通路に臨み前記排気通路内の排気に尿素水を噴射する尿素水噴射手段と、
    尿素水が貯蔵される尿素水タンクと、
    前記尿素水噴射手段と前記尿素水タンクを接続する尿素水供給ラインと、
    前記尿素水噴射手段が臨む部位の下流側の排気通路に設けられ、前記尿素水が供給された前記排気からNOxを浄化するNOx浄化触媒と、
    前記内燃機関から排出される排気成分を含む凝縮水が貯蔵される凝縮水タンクと、
    前記尿素水供給ラインと前記凝縮水タンクとを接続する凝縮水供給ラインと、
    前記凝縮水供給ラインに設けられ、前記凝縮水供給ラインを開閉する開閉手段と、
    前記内燃機関が停止した際、又は、前記内燃機関を停止させる動作に先立って実行される予備動作が検出された際に、前記開閉手段を開状態に制御する制御手段とを備えると共に、
    前記凝縮水を前記凝縮水タンクに回収する凝縮水回収ラインと、
    前記凝縮水回収ラインに設けられ、前記凝縮水回収ラインを開閉する回収開閉手段と、
    前記凝縮水タンクの内部の圧力を低下させる吸引手段と、
    前記凝縮水タンク内の凝縮水の貯蔵量を検出する凝縮水量検出手段とを更に備え、
    前記制御手段は、
    前記予備動作の実行が検出された際に、前記凝縮水量検出手段によって前記凝縮水の貯蔵量が所定量未満であると検出された場合、所定期間、前記回収開閉手段を開制御すると共に、前記吸引手段を作動させる
    ことを特徴とする排気浄化システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の排気浄化システムにおいて、
    前記凝縮水タンクに貯蔵される凝縮水は、前記排気通路から回収される
    ことを特徴とする排気浄化システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の排気浄化システムにおいて、
    前記排気通路に設けられ排気により駆動されるタービンと、前記内燃機関の吸気通路に設けられ前記タービンにより駆動されるコンプレッサとを有する過給手段と、
    前記タービンよりも排気流れ方向下流側の前記排気通路の排気を、前記コンプレッサよりも吸気流れ方向上流側の前記吸気通路に還流する低圧EGR手段と、
    前記コンプレッサよりも吸気流れ方向下流側の前記吸気通路に設けられて吸気を冷却するインタークーラと、を備え、
    前記凝縮水タンクに貯蔵される凝縮水は、前記インタークーラ又は前記インタークーラよりも吸気流れ方向下流側の前記吸気通路から回収される
    ことを特徴とする排気浄化システム。
JP2014047469A 2014-03-11 2014-03-11 排気浄化システム Expired - Fee Related JP6278182B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014047469A JP6278182B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 排気浄化システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014047469A JP6278182B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 排気浄化システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015172338A JP2015172338A (ja) 2015-10-01
JP6278182B2 true JP6278182B2 (ja) 2018-02-14

Family

ID=54259800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014047469A Expired - Fee Related JP6278182B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 排気浄化システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6278182B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006046287A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Hino Motors Ltd 排気浄化装置
JP5804376B2 (ja) * 2011-12-13 2015-11-04 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP2013124642A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の排気浄化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015172338A (ja) 2015-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8117833B2 (en) Method and system using a reduction catalyst to reduce nitrate oxide
US7454897B2 (en) Exhaust purifier for diesel engine
WO2007066833A1 (ja) 内燃機関の排気浄化システム
US20160084206A1 (en) Diesel engine and method of controlling same
JP6213015B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
CN108223072B (zh) 用于选择性催化还原喷射系统的喷射器沉淀检测
US10851694B2 (en) Regeneration control device for exhaust purification device
US20150219032A1 (en) Diesel engine control apparatus
EP2682580B1 (en) Exhaust emission control system for internal combustion engine, and control method for exhaust emission control system
EP2527628B1 (en) Control device of an internal combustion engine
JP6319561B2 (ja) 排気浄化システム
JP6278182B2 (ja) 排気浄化システム
JP6421798B2 (ja) エンジンの制御装置
JP5678484B2 (ja) 排気管噴射制御装置
JP5247555B2 (ja) エンジン制御装置
JP6281692B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5915856B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2014156786A (ja) エンジンの排気浄化装置
JP6264553B2 (ja) 排気浄化システム
JP5796277B2 (ja) 排気ガス浄化システム
JP2015178786A (ja) エンジンのegrガス掃気装置
JP5915855B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP6606931B2 (ja) 内燃機関の排気後処理装置
WO2011155586A1 (ja) 排気管噴射制御装置
JP6281693B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6278182

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees