JP6278060B2 - ワイヤーハーネス製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤーハーネス製造装置に関する。
ワイヤーハーネスの組立ては、一般的には、組立用図板にワイヤーハーネスの原寸図を貼り付けて布線板を作製し、その布線板に布線用治具を取り付けたものを用いている。原寸図には、組立ての作業手順や付属部品の取付指示等の作業指示が示されており、作業者はその作業指示に従って電線を布線し、布線した電線や電線束の所定位置に付属部品を取り付けてワイヤーハーネスの組立てを行う。
しかし、設計変更に応じて原寸図を貼り替える必要があることから、そのような作業を不要にしたワイヤーハーネス組立用図板装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このワイヤーハーネス組立用図板装置は、ワイヤーハーネスの組立てに必要な各種治具が配設可能な布線板と、布線板に取り付けられ、布線される電線を受け止める組立用治具と、付線板の背面に配置されたスクリーンと、スクリーンの裏面にワイヤーハーネスの組立に必要な画像を投影する光学投影器とを備える。
ワイヤーハーネスの組立工程の画像は、電線の付線工程、付属部品の取付工程、及びテープ巻き工程の3つの工程に応じて自動的に切り換えられる。
特開2000−195352号公報
しかし、従来のワイヤーハーネス組立用図板装置は、所定の長さに電線が切断された後の工程の作業を支援するものであり、電線を延線及び切断する作業を支援するものではないため、作業者の負担を軽減するには十分ではない。特にワイヤーハーネスが鉄道車両用のように長い(例えば20m以上)場合には、作業者はリールから必要な長さ分の電線を引き出す作業を必要本数(例えば約100本)分繰り返すことになり、作業者にとって負担になっている。
そこで、本発明の目的は、電線の延線工程及び切断工程を含む製造工程における作業負担を軽減することができるワイヤーハーネス製造装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、表示部と、
前記表示部の近傍に配置された電線供給部から供給される電線を把持する把持部を有し、前記表示部の表示面上を走行する走行装置と、
前記走行装置に対する走行案内路を含む画像を前記表示部に表示して前記走行装置を前記走行案内路に沿って走行させる制御部と、を備えたワイヤーハーネス製造装置を提供する。
本発明によれば、電線の延線工程及び切断工程を含む製造工程における作業負担を軽減することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るワイヤーハーネス製造装置の概略の構成例を示す斜視図である。 図2は、制御装置の制御系の一例を示すブロック図である。 図3は、走行装置の制御系の一例を示すブロック図である。 図4Aは、表示部に表示された第1の画像の一例を示す図である。 図4Bは、表示部に表示された第1の画像の一例を示す図である。 図4Cは、表示部に表示された第1の画像の一例を示す図である。 図5Aは、表示部に表示された第2の画像の一例を示す図である。 図5Bは、表示部に表示された第2の画像の一例を示す図である。 図6Aは、表示部に表示された第3の画像の一例を示す図である。 図6Bは、表示部に表示された第3の画像の一例を示す図である。 図7Aは、表示部に表示された第4の画像の一例を示す図である。 図7Bは、表示部に表示された第4の画像の一例を示す図である。 図7Cは、表示部に表示された第4の画像の一例を示す図である。 図8は、表示部に表示された第5の画像の一例を示す図である。 図9Aは、表示部に表示された第6の画像の一例を示す図である。 図9Bは、表示部に表示された第6の画像の一例を示す図である。 図9Cは、表示部に表示された第6の画像の一例を示す図である。 図10Aは、表示部に表示された第7の画像の一例を示す図である。 図10Bは、表示部に表示された第7の画像の一例を示す図である。 図11Aは、表示部に表示された第8の画像の一例を示す図である。 図11Bは、表示部に表示された第8の画像の一例を示す図である。 図12は、表示部に表示された第9の画像の一例を示す図である。 図13は、表示部上で組立が完了したワイヤーハーネスの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係るワイヤーハーネス製造装置の概略の構成例を示す斜視図である。
(全体の構成)
このワイヤーハーネス製造装置1は、表示部2と、表示部2をその表示面2aが略水平になるように床面から支持する支持台3と、表示部2を制御する制御装置4と、表示部2の表示面2a上を走行する走行装置5と、表示部2の近傍に配置され、表示部2の表示面2a上にワイヤーハーネスを構成する電線を供給する電線供給部6とを備える。
ここで、「ワイヤーハーネス」とは、複数の電線を束にしたものをいう。なお、各電線の両端部にプリント基板や機器に接続するためのコネクタ又は端子を有するものを含んでもよい。
表示部2は、例えばカラー表示が可能な液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等の平面パネル型ディスプレイを用いることができる。また、表示部2は、タッチパネルとディスプレイとを組み合わせたタッチパネルディスプレイを用いてもよい。
表示部2は、図1に示すように、1つのディスプレイにより構成してもよいが、ワイヤーハーネスの全長に応じて複数のディスプレイをワイヤーハーネスの長手方向に沿って配列してもよい。複数のディスプレイを用いる場合は、ワイヤーハーネスの全長に応じてディスプレイを使用する数を決めればよいため、全長が異なる各種のワイヤーハーネスを容易に製造することができる。例えば、表示面2aのサイズを幅68cm、長さを15mとする場合、幅68cm、長さ1mのディスプレイを長手方向に15個配置する。このように複数のディスプレイを用いる場合は、表示部2に表示する画像を分割して各ディスプレイに表示する。
支持台3は、人が表示部2の表示面2a上で作業しやすい高さのものを用いるのが好ましい。
制御装置4は、走行装置5に対する走行案内路を含む画像を予め定められたタイミングで切り替えて表示部2に表示する。なお、制御装置4は、作業者のリモート操作によって表示部2の表示を切り替えてもよい。
走行装置5は、電線7を把持する把持部50と、3つの車輪(1つの前輪と2つの後輪)51とを備える。3輪を用いた場合、2つの後輪に回転量の差を与えることにより走行装置5が走行する方向を変えることができる。また、前輪の向きを変えることで走行する方向を変えてもよい。なお、車輪51の数は特にこれを限定するものではなく、車輪51として2つの前輪と2つの後輪を用いてもよい。この場合、前輪又は後輪の向きを変えて走行する方向を変える。
把持部50は、穴の大きさを小さくすることで電線7を保持するものでもよく、クリップやクランプで挟むことで電線7を保持するものでもよい。
電線供給部6は、電線7を底面上に巻き付けた状態で収容する有底円筒状の収容部60と、表示部2の横に回転可能に設けられ、収容部60に収容された電線7を表示部2の表示面2a上に供給するリール61とを備える。走行装置5の把持部50で電線7を把持した状態で、走行装置5が走行案内路に沿って表示部2の表示面2a上を走行することで、リール61が回転して電線7が表示部2の表示面2a上に供給される。なお、リール61は、走行装置5の駆動力を補助するモータを内蔵してもよい。これにより走行装置5の小型化が可能になる。
図2は、制御装置4の制御系を示すブロック図である。制御装置4は、キーボード、マウス等で構成された入力部40と、液晶ディスプレイ等で構成された表示部41と、制御部42と、記憶部43と、必要に応じて無線により走行装置5と通信する無線通信部44とを備える。制御部42には、表示部2が接続されている。
制御部42は、CPU(Central Processing Unit)等によって構成され、制御装置4の各部を制御するとともに、ワイヤーハーネス製造装置1全体を制御する。
記憶部43は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等から構成され、プログラム430、画像データ431、走行履歴データ432等を記憶する。
制御部42のCPUは、プログラム430に従って動作し、制御装置4の各部、及びワイヤーハーネス製造装置1全体を制御する。
制御部42は、走行装置5の把持部50が電線7を把持した状態で走行案内路に沿って走行し、先端に到達したとき、走行案内路の後端が電線7を切断する位置となるように走行案内路を含む画像を表示部2に表示する。また、制御部42は、走行案内路が曲がり部を含むとき、曲がり部の内側に治具が配置されるべき位置を示す治具画像を表示部2に表示する。
画像データ431は、ワイヤーハーネスを識別するワイヤーハーネスID(識別情報)に対応し、ワイヤーハーネスの製造工程(切断工程及び組立工程を含む)に対応した複数のページから構成されている。画像データ431には、走行装置5に対する走行案内路23a〜23c(図5A等参照)及び走行案内路24(図7A等参照)と、スタンバイ位置を示すスタンバイマーク21(図4A等参照)とが含まれている。走行案内路23a〜23c、24の色を変えることで、走行装置5の走行する速度を制御している。また、スタンバイマーク21の色を変えることで、走行装置5の把持部50の開閉を制御している。走行案内路23a〜23c、24の色は、走行装置5の走行する速度を指示する情報の一例である。スタンバイマーク21の色は、把持部50の開閉を指示する情報の一例である。
走行案内路は、一定の幅(例えば、5mm)を有し、走行装置5に対する動作指令を色で表現しており、例えば赤色は高速、緑色は中速、青色は低速を表現する。走行装置5は、走行案内路の色が、赤色の区間では高速(例えば、70m/min)で走行し、緑色の区間では中速(例えば、45m/min)で走行し、青色の区間では低速(例えば、20m/min)で走行する。走行案内路の先端、すなわち表示面2aの地色(例えば白色)では、走行装置5は走行を停止する。また、走行案内路は、把持部50に対する動作指令としての「開く」、「閉じる」、及び「スタンバイ位置」も色で表現されてもよい。例えば、「開く」と「スタンバイ位置」を橙色、「閉じる」と「スタンバイ位置」を茶色で表現してもよい。また、複数のディスプレイを並べて使用する場合、ディスプレイの枠の部分には、画像を表示することができないため、色の組合せを配置して、色検知を無視して前の動作を継続する動作指令を行うこともできる。これによりディスプレイの枠があっても移動装置5を枠を超えて隣のディスプレイへの移動させることができる。
走行履歴データ432は、走行装置5から送信されたデータであり、ワイヤーハーネスIDに関係付けられて履歴情報として記憶部43に記憶される。
図3は、走行装置5の制御系の一例を示すブロック図である。この走行装置5は、走行装置5全体を制御する制御部52と、ROM、RAM等で構成された記憶部53と、左側の車輪51を駆動する左車輪モータ54Aと、右側の車輪51を駆動する右車輪モータ54Bと、把持部50を駆動する把持用モータ55と、表示部2に表示されたラインとしての走行案内路を検出する左右のラインセンサ56A、56B(以下、これらを総称するときは「ラインセンサ56」ともいう。)と、走行装置5の状態を表示するLEDランプ57と、必要に応じて無線により制御装置4と通信する無線通信部58とを備える。ラインセンサ56A、56Bは、色情報を検出する検出部の一例である。
記憶部53は、ROM、RAM等から構成され、プログラム530、走行履歴データ531等を記憶する。
制御部52のCPUは、プログラム530に従って動作し、走行装置5の各部を制御する。
ラインセンサ56は、発光ダイオード(以下「LED」という。)を用いて白色の光を発光するLED光源と、LED光源から発せられた白色の光が表示部2の表示面2aで反射した光を検出するR、G、B用の3つのフォトダイオードとが組みになって構成されている。左のラインセンサ56Aは、前輪の左側に設けられ、走行案内路の左側の縁を検出する。右のラインセンサ56Bは、前輪の右側に設けられ、走行案内路の右側の縁を検出する。
LEDランプ57は、RGBの色を発光するLEDで構成されている。制御部52は、ラインセンサ56A、56Bが検出した色に対応した色をLEDランプ57が点灯(連続又は点滅)するように制御する。これにより、作業者はLEDランプ57が点灯した色を見て走行装置5がどの状態にあるかを認識することができる。LEDランプ57は、例えば、中速、低速のときは、それぞれ緑色、青色を点灯し、把持部50の開閉に応じて白色、茶色をする。なお、LEDランプ57は、高速で復路を走行中は電線に対して動作していないため、点灯しなくてもよい。
無線通信部58は、例えば、Wi-Fi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を用いることができる。
制御部52は、例えば、左右両方のラインセンサ56A、56Bのうち一方が走行案内路として予め設定されている色を検出したとき、他方もその色を検出するように左車輪モータ54A及び右車輪モータ54Bを制御する。これにより左右両方のラインセンサ56A、56Bが走行案内路の同じ色を検出するように左車輪モータ54A及び右車輪モータ54Bが制御されるとことで、走行装置5は走行案内路に沿って走行することになる。また、制御部52は、ラインセンサ56A、56Bが検出した色及び色を検出した時刻を記憶部5に走行履歴データ531として記憶しておき、所定のタイミング(例えば予め設定された時間)で走行履歴データ531を無線通信部58により制御装置4に送信する。また、制御部52は、上記ラインセンサ56A、56Bによる検知を補完するためにキャリブレーション機能を備えることが望ましい。
(製造方法)
次に、ワイヤーハーネスの製造方法の一例について図4〜図13を参照して説明する。ワイヤーハーネスの製造工程には、例えば、電線を切断する工程と、電線を布線する工程と、電線の両端にコネクタを取り付ける工程と、布線した電線を束ねる工程とが含まれる。
管理者は、制御装置4の入力部40を操作してワイヤーハーネスIDを入力する。制御部42は、入力部40に入力されたワイヤーハーネスIDに対応する画像データ431を記憶部43から読み出し、予め定められたタイミングで表示部2に順次切り替えて表示する。
(1)1本目の電線の準備工程
図4A〜図4Cは、表示部2に表示された第1の画像の一例を示す図である。まず、図4Aに示すように、制御装置4の制御部42は、表示部2に第1の画像20aを表示する。第1の画像20aには、走行装置5のスタンバイ位置を示すマーク21と、電線が布線される布線指示線22a〜22cとが含まれている。スタンバイマーク21は、リール61に近い位置に配置されている。
次に、作業者は、図4Bに示すように、走行装置5をスタンバイマーク21の上に置く。走行装置5の左右のラインセンサ56A、56Bがスタンバイマーク21の橙色を検出すると、制御部52は、把持用モータ55を制御して把持部50を開かせる。
次に、作業者は、図4Cに示すように、リール61から電線7を引き出し、電線7の先端を把持部50の把持する位置に置く。制御装置4の制御部42は、橙色のスタンバイマーク21を表示部2に表示してから所定の期間が経過すると、スタンバイマーク21の色を茶色に変更する。走行装置5の左右のラインセンサ56A、56Bがスタンバイマーク21の茶色を検出すると、制御部52は、把持用モータ55を制御して把持部50を閉じさせる。もっとも把持部50の開閉の動作は特にスタンバイマーク21の色の変化により行う必要はなく、作業者の手で行うこともできる。なお、制御部52は、把持部50を開かせてから所定の時間経過後に把持用モータ55を制御して把持部50を閉じさせてもよい。
(2)1本目の電線の引出し工程
図5A、図5Bは、表示部2に表示された第2の画像の一例を示す図である。制御装置4の制御部42は、第1の画像20aを表示部2に表示してから所定の時間が経過すると、図5Aに示すように、表示部2に第2の画像20bを表示する。第2の画像20bには、3本の布線指示線22a〜22cと、布線指示線22aに対応する走行案内路23aが含まれているが、スタンバイマーク21は消えている。走行案内路23aは、中速を示す緑色で表現され、スタンバイ位置から布線指示線22aの先端まで延びている。なお、中央の布線指示線22aは走行案内路23aと重なっているため、作業者には見えていない。
走行装置5の左右のラインセンサ56A、56Bが走行案内路23aの中速を示す緑色を検出すると、緑色に応じた中速で走行するように、制御部42は、左車輪モータ54A及び右車輪モータ54Bを駆動する。走行装置5は、図5Bに示すように、車輪51が左車輪モータ54A及び右車輪モータ54Bの駆動によって回転し、走行案内路23aに沿って走行する。把持部50は、電線7を把持しているため、走行装置5が走行することにより電線7がリール61から引き出される。なお、走行案内路23aは、スタンバイマーク21付近や先端付近では低速を示す青色で表現してもよい。
(3)1本目の電線の切断工程
図6A、図6Bは、表示部2に表示された第3の画像の一例を示す図である。制御装置4の制御部42は、第2の画像20bを表示部2に表示してから所定の時間が経過すると、図6Aに示すように、表示部2に第3の画像20cを表示する。第3の画像20cには、3本の布線指示線22a〜22cと、布線指示線22aに対応する走行案内路23aが含まれている。図6Aに示す走行案内路23aは、布線指示線22aと同じ長さとされている。なお、中央の布線指示線22aは走行案内路23aと重なっているため、作業者には見えていない。
走行装置5は、走行案内路23aの先端まで走行すると、左右のラインセンサ56A、56Bが表示面2aの地色(白色)を検出して停止する。
次に、作業者は、図6Bに示すように、走行案内路23aの後端の位置に合せて電線7を切断する。これにより、布線指示線22aに対応した電線7aが準備できたことになる。
(4)スタンバイ位置への復帰
図7A〜図7Cは、表示部2に表示された第4の画像の一例を示す図である。制御装置4の制御部42は、第3の画像20cを表示部2に表示してから所定の時間が経過すると、図7Aに示すように、表示部2に第4の画像20dを表示する。第4の画像20dには、3本の布線指示線22a〜22cと、復路用の走行案内路24が含まれている。
走行装置5の左右のラインセンサ56A、56Bが、図7A、図7Bに示すように、走行案内路24を検出すると、走行装置5は走行案内路24の赤色に応じた高速で走行を開始する。そして図7Cに示すように走行案内路24の終点(スタンバイ位置)まで走行装置5が走行する。
(5)2本目の電線の準備工程
図8は、表示部2に表示された第5の画像の一例を示す図である。制御装置4の制御部42は、第4の画像20dを表示部2に表示してから所定の時間が経過すると、図8に示すように、表示部2に第5の画像20eを表示する。第5の画像20eには、スタンバイマーク21と、3本の布線指示線22a〜22cとが含まれている。
図4Cで説明したように、走行装置5の左右のラインセンサ56A、56Bがスタンバイマーク21の橙色を検出すると、制御部52は、把持用モータ55を制御して把持部50を開かせる。
次に、作業者は、図8に示すように、リール61から電線7を引き出し、電線7の先端を把持部50の把持する位置に置く。制御装置4の制御部42は、スタンバイマーク21の色を茶色に変更する。走行装置5の左右のラインセンサ56A、56Bがスタンバイマーク21の茶色を検出すると、制御部52は、把持用モータ55を制御して把持部50を閉じさせる。前述の(1)1本目の電線の準備工程と同様に把持部50の開閉の動作は必ずしもスタンバイマーク21の色の変化により行う必要はなく、作業者の手で行うこともできる。
(6)2本目の電線の引出し工程、切断工程、及びスタンバイ位置への復帰
図9A〜図9Cは、表示部2に表示された第6の画像の一例を示す図である。制御装置4の制御部42は、第5の画像20eを表示部2に表示してから所定の時間が経過すると、図9Aに示すように、表示部2に第6の画像20fを表示する。第6の画像20fには、3本の布線指示線22a〜22cと、布線指示線22bに対応する走行案内路23bが含まれている。なお、上側の布線指示線22bは走行案内路23bと重なっているため、作業者には見えていない。
走行装置5の左右のラインセンサ56A、56Bが走行案内路23bの緑色を検出すると、緑色に応じた中速で走行するように、制御部42は、左車輪モータ54A及び右車輪モータ54Bを駆動する。走行装置5は、図9Bに示すように、車輪51が左車輪モータ54A及び右車輪モータ54Bの駆動によって回転し、走行案内路23bに沿って走行する。把持部50は、電線7を把持しているため、走行装置5が走行することにより電線7がリール61から引き出される。なお、走行案内路23bは、スタンバイマーク21付近や先端付近では低速を示す青色にしてもよい。
図9Cでは、走行装置5の左右のラインセンサ56A、56Bが走行案内路23b中の一時停止を示す色を検出し、一時停止する。一時停止は一定の時間としてもよい。
図10A、図10Bは、表示部2に表示された第7の画像の一例を示す図である。制御装置4の制御部42は、第6の画像20fを表示部2に表示してから所定の時間が経過すると、図10Aに示すように、表示部2に第7の画像20gを表示する。第7の画像20gには、3本の布線指示線22a〜22cと、布線指示線22bに対応する走行案内路23bと、治具画像25が含まれている。図10Aに示す走行案内路23bは、本来の布線指示線22b上に移動させたものである。なお、中央の布線指示線22bは走行案内路23bと重なっているため、作業者には見えていない。
作業者は、走行装置5が一時停止している間に治具画像25に治具8を取り付ける。治具8は、ポール80とポール80を表示面2aに吸着させる吸着部81とを備える。
図10Bでは、走行装置5が走行案内路23bの先端まで走行した状態を図示している。図10Bにおいて走行装置5の一時停止、治具画像25の表示、治具8の取付けが行われる。すなわち、図10Bに示すように、治具画像25を表示すべき位置を少し過ぎた位置で走行装置5は一時停止し、このとき治具画像25を表示する。作業者は治具画像25の表示位置に治具8を取り付ける。作業者は走行案内路23bの後端に合せて電線7を切断して2本目の布線指示線22bに対応した電線7bとする。
図11A、図11Bは、表示部2に表示された第8の画像の一例を示す図である。制御装置4の制御部42は、第7の画像20gを表示部2に表示してから所定の時間が経過すると、図11Aに示すように、表示部2に第8の画像20hを表示する。第8の画像20hには、3本の布線指示線22a〜22cと、復路用の走行案内路24が含まれている。
走行装置5の左右のラインセンサ56A、56Bが、図11A、図11Bに示すように、走行案内路24を検出すると、走行装置5は走行案内路24の赤色に応じた高速で走行を開始する。図11Bに示すように走行案内路24の終点(スタンバイ位置)まで走行装置5が走行する。
(7)3本目の電線に関する工程
図12は、表示部2に表示された第9の画像の一例を示す図である。制御装置4の制御部42は、第8の画像20hを表示部2に表示してから所定の時間が経過すると、図12に示すように、表示部2に第9の画像20iを表示する。第9の画像20iには、3本の布線指示線22a〜22cと、3本目の布線指示線22cに対応する走行案内路23cが含まれている。なお、中央の布線指示線22aは電線7aと重なっているため、作業者には見えていない。
3本目の電線に対しても2本目の電線と同様に表示部2に画像が表示され、表示された画像に従って走行装置5が走行し、作業者は治具8を取り付ける。
(8)電線の結束
図13は、以上の工程を経て作製された電線7a〜7cを示す。作業者は、各電線7a〜7cの両端にコネクタを接続する。次に、テープを巻き付けて電線7a〜7cを束ねる。
(実施の形態の作用、効果)
本の実施の形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
(a)走行装置5がリール61から必要な長さ分の電線7を引き出すため、電線7の延線工程及び切断工程における作業負担を軽減することができる。
(b)布線指示線22を表示部2に表示するため、作業者は布線指示線22に合わせて電線7を配置すればよいため、布線作業が容易になる。
(c)復路用の走行案内路24は往路用の走行案内路23a〜23cよりも高速で走行する色を指定しているため、製造工程を短縮化することができる。
[他の変形例]
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々な実施の形態が可能である。例えば、仮に走行案内路が複数に分岐されている場合、その色の組合せによる動作指令を行うことにより、複数に分岐された走行案内路のいずれの方向に進むべきかを指示する表示をすることもできる。例えば、走行装置5が十字路にさしかかった場合に、十字路の手前側に動作指令を表示させることにより、直進するのか、右折するのか、左折するのかを指示することができる。
把持部50の開閉は、走行装置5に設けたスイッチ等の操作に基づいて行ってもよい。
ラインセンサは、LED光源とフォトダイオードとから構成された反射型のセンサを用いたが、走行案内路を白黒のパターンで表し、白黒のパターンを検出するラインセンサでもよい。
また、本発明の実施の形態の構成要素の一部を本発明の要旨を逸脱しない範囲内において省いてもよい。例えば、支持台3や電線供給部6は、既設のものを用いることで、ワイヤーハーネス製造装置1から省いてもよい。
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態の組立工程において、工程の追加、削除、変更、入替え等が可能である。
本発明は、鉄道車両用ハーネス、航空機用ハーネス、自動車用ハーネス、医療用ハーネス、機器内ハーネス等に適用可能である。
1…ワイヤーハーネス製造装置、2…表示部、2a…表示面、3…支持台、
4…制御装置、5…走行装置、6…電線供給部、7、7a〜7c…電線、8…治具、
20a〜20i…第1乃至第9の画像、21…スタンバイマーク、
22a〜22c…布線指示線、23a〜23c、24…走行案内路、
25…治具画像、40…入力部、41…表示部、42…制御部、43…記憶部、
44…無線通信部、50…把持部、51…車輪、52…制御部、53…記憶部、
54A…左車輪モータ、54B…右車輪モータ、55…把持用モータ、
56A、56B…ラインセンサ、57…LEDランプ、58…通信部、
60…収容部、61…リール、80…ポール、81…吸着部、
430…プログラム、431…画像データ、432…走行履歴データ

Claims (6)

  1. 表示部と、
    前記表示部の近傍に配置された電線供給部から供給される電線を把持する把持部を有し、前記表示部の表示面上を走行する走行装置と、
    前記走行装置に対する走行案内路を含む画像を前記表示部に表示して前記走行装置を前記走行案内路に沿って走行させる制御部と、
    を備えたワイヤーハーネス製造装置。
  2. 前記制御部が前記表示部に表示する前記走行案内路は、前記走行装置の走行する速度を指示する情報を含む、
    請求項1に記載のワイヤーハーネス製造装置。
  3. 前記制御部が前記表示部に表示する前記画像は、前記把持部の開閉を指示する情報を含む、
    請求項1に記載のワイヤーハーネス製造装置。
  4. 前記制御部が前記表示部に表示する前記情報は、色情報であり、
    前記走行装置は、前記色情報を検出する検出部を備えた、
    請求項2又は3に記載のワイヤーハーネス製造装置。
  5. 前記制御部は、前記走行装置の前記把持部が前記電線を把持した状態で前記走行案内路に沿って走行し、先端に到達したとき、前記走行案内路の後端が前記電線を切断する位置となるように前記走行案内路を含む前記画像を前記表示部に表示する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス製造装置。
  6. 前記制御部は、前記表示部に表示する前記走行案内路が曲がり部を含むとき、前記曲がり部の内側に治具が配置されるべき位置を示す治具画像を前記表示部に表示する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス製造装置。
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