JP6277788B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像装置及び画像形成装置に関する。
現像容器と、磁石部材と円筒部材を有する現像剤保持体と、回転軸と搬送羽根を有する搬送部材と、層厚規制部材と、吸着磁極を有する前記磁石部材と、現像剤保持体と搬送部材の間に配置され、層厚規制部材が現像剤保持体と対向する対向位置を通り搬送羽根が層厚規制部材に近づく位置で搬送羽根の回転軌跡に接する第1の仮想平面と交差し、現像剤保持体の中心と搬送部材の中心を通る第2の仮想平面と交差して、搬送羽根の径方向に押されて移動する現像剤を遮る遮断部材と、を備えた現像装置が知られている(特許文献1)。
特開2012−189636号公報
本発明は、現像剤の収容量を減少させつつ現像剤を確実に汲み組み上げることができる現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の現像装置は、
現像剤が収容される収容部が設けられたハウジングと、
複数の磁極が設けられた磁石部材、前記磁石部材の外側に設けられ前記磁石部材の磁力で吸着された前記現像剤を外表面に保持して回転する円筒部材を有し、前記ハウジングに支持された現像剤保持体と、
前記収容部に配置され、支持軸及び螺旋羽根を有し、前記現像剤を攪拌しながら前記現像剤保持体に供給するように搬送する搬送部材と、
前記円筒部材の下側外表面に対向して間隙を有して配置され、前記現像剤保持体に保持された前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、
前記層厚規制部材と前記搬送部材の間に突出し、前記ハウジングの内壁面に配置され、前記搬送部材の回転軌跡と間隙を保持する突出部材と、を備え、
前記突出部材は、前記層厚規制部材の外表面と接触する、
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像装置において、
前記突出部材は、前記層厚規制部材の外表面と接触する第1の接触面は長手方向の中央部が両端部よりも前記層厚規制部材の方向に凸状に湾曲している、
ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の現像装置において、
前記突出部材は、前記ハウジングと別体で構成され、前記ハウジングと接触する第2の接触面を有し、前記第2の接触面には長手方向に少なくとも3つの丸穴が設けられ、前記ハウジングの壁面には3つのボスが設けられて互いに係合し、かつ係合は両側において圧入とされ、中央部において前記ボスの外径寸法よりも大きい内径の丸穴とされて位置決めされる、
ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の現像装置において、
前記突出部材は、前記突出部材の第2の接触面と、前記ハウジングとの間に配置された弾性部材を介して固定される、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項5に記載の画像形成装置は、
静電潜像が形成される像保持体と、
前記像保持体を帯電させる帯電手段と、
前記帯電手段により帯電された前記像保持体に露光を行って潜像を形成する潜像形成手段と、
前記潜像形成手段によって形成された潜像を現像する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の現像装置と、
前記現像装置の現像によって得られた画像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段によって記録媒体に転写された画像を定着させる定着手段と、を備えた、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、突出部材を有しない場合に比して、現像剤の収容量を減少させつつ現像剤を確実に汲み上げることができる。
請求項2、3及び4に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比して、層規制部材の変形を抑制することができる。
請求項に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比して、本体を小型化することができる。
画像形成装置1の内部構成を示す断面模式図である。 現像装置40の内部全体構成を示す斜視図である。 感光体ドラム31を含む現像装置40の縦断面図である。 現像ローラ42における磁極配置を示す縦断面図である。 (a)は突出部材45の全体斜視図、(b)は拡大断面図である。 (a)は突出部材45の現像ハウジング41への固定を説明する断面模式図、(b)は変形例に係る突出部材45Aの現像ハウジング41への固定を説明する断面模式である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
尚、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする。
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を示す断面模式図である。
以下、図面を参照しながら、画像形成装置1の全体構成及び動作を説明する。
画像形成装置1は、制御装置10、給紙装置20、感光体ユニット30、現像装置40、転写装置50、定着装置60、を備えて構成されている。画像形成装置1の上面(Z方向)には、画像が記録された用紙が排出・収容される排出トレイ1aが形成されている。
制御装置10は、画像形成装置1の動作を制御する画像形成装置制御部11と、印刷処理要求に応じた画像データを準備するコントローラ部12、露光装置LHの点灯を制御する露光制御部13、電源装置14等を有する。電源装置14は、後述する帯電ローラ32、現像ローラ42、一次転写ローラ52、二次転写ローラ53等に高圧電圧を印加するとともに、露光装置LH、給紙装置20、定着装置60及び備えられた各センサ等に電力を供給する。
コントローラ部12は、外部の情報送信装置(例えばパーソナルコンピュータ等)から入力された印刷情報を潜像形成用の画像情報に変換して予め設定されたタイミングで、駆動信号を露光装置LHに出力する。本実施形態の露光装置LHは、複数の発光素子(LED:Light Emitting Diode)が主走査方向に沿って線状に配列されたLEDヘッドにより構成されている。
画像形成装置1の底部には、給紙装置20が設けられている。給紙装置20は、用紙積載板21を備え、用紙積載板21の上面には多数の記録媒体としての用紙Pが積載される。用紙積載板21に積載され、規制板(不図示)で幅方向位置が決められた用紙Pは、上側から1枚ずつ用紙引き出し部22により前方(−X方向)に引き出された後、レジストローラ対23のニップ部まで搬送される。
感光体ユニット30は、給紙装置20の上方(Z方向)に、それぞれが並列して設けられ、回転駆動する像保持体としての感光体ドラム31を備えている。感光体ドラム31の回転方向に沿って、帯電ローラ32、露光装置LH、現像装置40、一次転写ローラ52、クリーニングブレード34が配置されている。帯電ローラ32には、帯電ローラ32の表面をクリーニングするクリーニングローラ33が対向、接触して配置されている。
現像装置40は、内部に現像剤が収容される現像ハウジング41を有する。現像ハウジング41内には、感光体ドラム31に対向して配置された現像ローラ42と、この現像ローラ42の背面側斜め下方には現像剤を現像ローラ42側へ撹拌搬送する一対の搬送オーガ44A、44Bが配設されている。現像ローラ42には、現像剤の層厚を規制する層厚規制部材46が近接配置されている。
現像装置40各々は、現像ハウジング41に収容される現像剤を除いて略同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
回転する感光体ドラム31の表面は、帯電ローラ32により帯電され、露光装置LHから出射する潜像形成光により静電潜像が形成される。感光体ドラム31上に形成された静電潜像は現像ローラ42によりトナー像として現像される。
転写装置50は、各感光体ユニット30の感光体ドラム31にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト51、各感光体ユニット30にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト51に順次転写(一次転写)する一次転写ローラ52を備えている。さらに、中間転写ベルト51上に重畳して転写された各色トナー像を記録媒体である用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ローラ53、中間転写ベルト51上に付着している残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーナ54を備えて構成されている。
各感光体ユニット30の感光体ドラム31に形成された各色トナー像は、画像形成装置制御部11により制御される電源装置14等から所定の転写電圧が印加された一次転写ローラ52により中間転写ベルト51上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。
中間転写ベルト51上の重畳トナー像は、中間転写ベルト51の移動に伴って二次転写ローラ53が配置された領域(二次転写部TR)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部TRに搬送されると、そのタイミングに合わせて給紙装置20から用紙Pが二次転写部TRに供給される。そして、二次転写ローラ53には、画像形成装置制御部11により制御される電源装置14等から所定の転写電圧が印加され、レジストローラ対23から送り出され、搬送ガイドにより案内された用紙Pに中間転写ベルト51上の多重トナー像が一括転写される。
感光体ドラム31表面の残留トナーは、クリーニングブレード34により除去され、廃トナー回収容器(不図示)に回収される。感光体ドラム31の表面は、帯電ローラ32により再帯電される。尚、クリーニングブレード34で除去しきれず帯電ローラ32に付着した残留物は、帯電ローラ32に接触して回転するクリーニングローラ33表面に捕捉され、蓄積される。
定着装置60は加熱モジュール61と加圧モジュール62を有し、加熱モジュール61と加圧モジュール62の圧接領域によって定着ニップ部N(定着領域)が形成される。
転写装置50においてトナー像が転写された用紙Pは、トナー像が未定着の状態で搬送ガイドを経由して定着装置60に搬送される。定着装置60に搬送された用紙Pは、一対の加熱モジュール61と加圧モジュール62により、圧着と加熱の作用でトナー像が定着される。
定着トナー像が形成された用紙Pは、搬送ガイド65a、65bによってガイドされ、排出ローラ対69から画像形成装置1上面の排出トレイ1aに排出される。
(2)現像装置の構成及び作用
図2は現像装置40の内部全体構成を示す斜視図、図3は像保持体としての感光体ドラム31を含む現像装置40の縦断面図、図4は現像ローラ42における磁極配置と突出部材45、層厚規制部材46及び現像ハウジング41との位置関係を示す縦断面図、図5(a)は突出部材45の全体斜視図、(b)は拡大断面図、図6(a)は突出部材45の現像ハウジング41への固定を説明する断面模式図、(b)は変形例に係る突出部材45Aの現像ハウジング41への固定を説明する断面模式である。
以下、図面を参照しながら現像装置40の構成と作用について説明する。
(2.1)現像装置の全体構成
図2に示すように、現像装置40は、現像ハウジング41の両側板41A、41Bに現像剤保持体の一例としての現像ローラ42が回転可能に支持されている。
現像ハウジング41は、現像剤収容室43を有し、現像剤収容室43内には、搬送部材の一例としての搬送オーガ44A、44Bが回転可能に支持されている。現像剤収容室43の断面視中央部には、搬送オーガ44A、44Bを離隔する仕切壁47が立設されている。
現像ハウジング41の一端側には、現像剤収容室43に収容された現像剤へトナーを供給するトナー供給口48が形成され、画像形成装置1本体内に装着されたトナーカートリッジ(図1参照)からトナー供給装置(不図示)を介してトナーが供給され、搬送オーガ44A、44Bで磁性キャリアと非磁性トナーとを有する現像剤とともに撹拌されながら、現像ローラ42へ組み上げられ保持される。
(2.2)搬送オーガ
搬送オーガ44A、44Bは、現像剤収容室43に立設された仕切壁47で互いに離隔されて、現像ハウジング41に回転可能に支持された回転軸44aと、回転軸44aの外周面に螺旋状に設けられた螺旋羽根44bと、を備えて構成されている。
搬送オーガ44Aの回転軸44aが回転することで、螺旋羽根44bが現像剤を攪拌しながら回転軸44aの軸心方向(図2中 矢印R1参照)へ搬送し、搬送オーガ44Bの回転軸44aが回転することで、螺旋羽根44bが現像剤を攪拌しながら回転軸44aの軸心方向(図2中 矢印R2参照)に沿って、搬送オーガ44Aの搬送方向とは反対方向へ搬送して、現像剤収容室43内で現像剤を循環させるようになっている。
搬送オーガ44Aは、回転軸44aの半径よりも小さい羽根高さの螺旋羽根44bを有し、現像剤収容室43内に占める搬送オーガ44Aの相対的な体積を増加させ、現像剤収容室43内に収容される現像剤が少量とされている(図3中に模式的に図示した現像剤参照)。
(2.3)現像ローラ
図3に示すように、現像ローラ42は、現像ハウジング41に形成された開口部41Cを通じて感光体ドラム31の外周面と対向配置されている。また、現像ローラ42は、現像ハウジング41に対して回転可能に支持された円筒状の円筒部材の一例としての現像スリーブ42Aと、現像スリーブ42Aの内部空間に設けられ現像ハウジング41に対して固定された円柱状の磁石部材の一例としてのマグネット42Bと、を備えている。
現像スリーブ42Aは、画像形成装置1本体の駆動部(不図示)から回転駆動力を受けて回転する。現像スリーブ42Aは、マグネット42Bの磁力によって現像剤が外周面に保持され、現像スリーブ42Aの回転(図3中 矢印参照)により現像剤を感光体ドラム31の静電潜像へ搬送供給するように構成されている。
現像ローラ42のマグネット42Bは、SUM−Ni(無電解ニッケルメッキ快削鋼)などの磁性材料で形成された軸部420と、軸部420の外周に設けられ磁性材料で形成された磁性部430と、から構成されている。
軸部420は、軸方向における両端部が現像ハウジング41の両側板41A、41Bに対して固定され、軸部420の現像ハウジング41に対する固定部位よりも軸方向における内側においては、現像スリーブ42Aが回転可能に支持されている。
図4に示すように、磁性部430は、第1磁極部(吸引極:S3)431、第2磁極部(規制極:N2)432、第3磁極部(現像極:S1)433、第4磁極部(搬送極:N1)434、第5磁極部(剥離極:S2)435と、を備えている。
第1磁極部(吸引極:S3)431、第2磁極部(規制極:N2)432、第3磁極部(現像極:S1)433、第4磁極部(搬送極:N1)434、第5磁極部(剥離極:S2)435は、断面扇形状に形成されると共に、現像スリーブ42Aの回転方向に沿ってこの順で設けられている。
第1磁極部(吸引極:S3)431は、搬送オーガ44Bに対向して配置されており、搬送オーガ44Bによって搬送される現像剤を汲み上げて、現像スリーブ42Aの外周面に現像剤を付着・保持させる。
第2磁極部(規制極:N2)432は、後述する層厚規制部材46に対向して配置されており、現像スリーブ42Aの回転により第1磁極部(吸引極:S3)431側から搬送された現像剤を保持する。
具体的には、第2磁極部(規制極:N2)432は、マグネット42Bの軸部420と層厚規制部材46の軸心を結んで仮想される線L1を含んで現像スリーブ42Aの回転方向において下流側に配置されている。
このように配置された第2磁極部(規制極:N2)432と層厚規制部材46によって、第1磁極部(吸引極:S3)431によって保持された現像剤の一部が剥離されて、現像スリーブ42Aに保持されて搬送される現像剤の通過量が規制される。
特に、第2磁極部(規制極:N2)432が層厚規制部材46に対して現像スリーブ42Aの回転方向において下流側に配置されているために、現像スリーブ42Aと層厚規制部材46が対向して形成された層厚規制領域において現像剤に作用する圧力上昇が抑制され、現像剤への負荷が低減される。
第3磁極部(現像極:S1)433は、感光体ドラム31に対向して配置されており、現像スリーブ42Aの回転により第2磁極部(規制極:N2)432側から搬送された現像剤を保持するようになっている。現像スリーブ42Aと感光体ドラム31の間には、画像形成装置1本体の電源装置14から現像バイアス電圧が印加されて電界が形成されており、現像剤中のトナーが感光体ドラム31へ移動し、現像剤中のキャリアは、第3磁極部(現像極:S1)433によって保持され、感光体ドラム31への付着が抑制されている。
第4磁極部(搬送極:N1)434は、現像ローラ42の上部に配置されており、現像スリーブ42Aの回転により第3磁極部(現像極:S1)433側から搬送された現像剤を保持する。
第5磁極部(剥離極:S2)435は、搬送オーガ44Bの上方に配置されており、現像スリーブ42Aの回転により第4磁極部(搬送極:N1)434側から搬送された現像剤を現像スリーブ42Aから剥離させる。具体的には、同極である第5磁極部(剥離極:S2)435及び第1磁極部(吸引極:S3)431の各々へ向かう磁界同士の反発力により、現像スリーブ42Aの磁力が略0とされ、現像でトナーが消費された現像スリーブ42A上の現像剤が剥離される。
(2.4)層厚規制部材
層厚規制部材46は、現像ローラ42の回転方向における感光体ドラム31よりも上流側であって、感光体ドラム31及び現像ローラ42の下側において、現像ローラ42の外周面と定められた間隙を保持して現像ハウジング41に後述する突出部材45を介して固定されている。
層厚規制部材46は、円柱状に形成された磁性体で構成されている。磁性体としては、一般的な低炭素鋼や、フェライト系のステンレス鋼が挙げられる。
層厚規制部材46は、磁性体の磁力により現像剤を保持する保持力が発生し、この保持力によって、現像ローラ42に保持された現像剤の一部が削られて、現像剤層の厚みが、予め定められた厚みに規制される。
また、層厚規制部材46は、磁性体で構成されているために、現像スリーブ42A上で規制される現像剤の圧力を受けた場合に、第2磁極部(規制極:N2)432からの磁力を受けて現像ローラ42表面側へ吸引されて層厚規制部材46の軸方向における変形を抑制している。
(2.6)突出部材
図3に示すように、層厚規制部材46と搬送オーガ44Bの間における現像剤収容室43の内壁面43aの上端部には突出部材45が配置されている。
突出部材45は、層厚規制部材46の搬送オーガ44Bに対向した外表面を覆うように搬送オーガ44Bの螺旋羽根44b先端の回転軌跡と間隙を保持して搬送オーガ44Bの回転方向において下流側へ突出して形成されている。そして、突出部材は、層厚規制部材46の外表面のうち現像ローラ42の表面と対向しない部分を覆い、その部分に現像剤が付着して留まってしまうことを防止している。
現像剤は、搬送オーガ44Bの螺旋羽根44bと回転軸44aの空間内を、突出部材45で案内されて第1磁極部(吸引極:S3)431の直下付近まで搬送され、第1磁極部(吸引極:S3)431の磁力により汲み上げられる。
そのために、突出部材45がない場合に比べて現像剤の汲み上げが容易になる。
なお、突出部材45が第1磁極部(吸引極:S3)431の延長線上まで伸びていると現像剤の汲み上げは逆に阻害されるため、本実施形態における突出部材45は、第1磁極部(吸引極:S3)431の延長線と重ならない位置まで伸びた形になっている。
図5に示すように、突出部材45は、層厚規制部材46の外表面と接触する第1面45aが、長手方向の中央部が両端部よりも凸反りして層厚規制部材46の方向に湾曲して(図5(b)において、一例として0.3mm凸)形成されている。
また、図6(a)に示すように、現像剤収容室43の内壁面43aの上端部と接触する第2面45bには、長手方向に少なくとも3つの位置決め孔45cが設けられ、現像剤収容室43の内壁面43aの上端部には突出部材45に設けられた位置決め孔45cに対応して3つのボス41bが設けられて互い係合して位置決めされるようになっている。
係合は長手方向における両側において圧入とされ、中央部においてボスの外径寸法よりも大きい長孔とされて位置決めされ、中央部の凸反りが層厚規制部材46と接触した際に、凸反りを長手方向で吸収している。
「変形例」
図6(b)は変形例に係る突出部材45Aの現像ハウジング41への固定を説明する断面模式である。突出部材45Aは、層厚規制部材46の外表面と接触する第1面45Aaが、長手方向の中央部が両端部よりも凸反りして層厚規制部材46の方向に湾曲して形成されている。そして、現像剤収容室43の内壁面43aの上端部と接触する第2面45Abが、弾性部材の一例としてのウレタンフォーム材UFを介して固定されている。
突出部材45、45Aは、長手方向の中央部が両端部よりも凸反りして層厚規制部材46の方向に湾曲して形成された第1面45aが層厚規制部材46の外周面と密着して配置されているために、層厚規制部材46が、現像スリーブ42A上で規制される現像剤の圧力を受けた場合に、層厚規制部材46の軸方向における変形を抑制している。
「変形例2」
本実施形態では、突出部材45は層厚規制部材46の外表面のうち現像ローラ42の表面と対向しない部分を覆っているが、そのような構成になっていなくてもよい。また、現像ハウジング41と別体で構成されているが、一体で構成されていてもよい。その場合、突出部材は現像剤収容室43の内壁面43aから連続して設けられていてもよい。
(2.7)現像ハウジング
現像ハウジング41に形成された現像剤収容室43の水平方向において最も層厚規制部材46側にある内壁面43a−1は、層厚規制部材46の搬送オーガ44B側の外周面から鉛直下方に仮想される接線L2よりも接線L2と交差する方向において層厚規制部材46側に形成されている(図4中 Δ参照)。
その結果、現像剤収容室43が、現像ハウジング41の水平方向(−X方向)において、相対的に現像ローラ42とより重なり合って配置され、現像剤の収容量を減少させつつ、現像ハウジング41の水平方向の幅を狭小化している。
以上、本発明に係る実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を行うことが可能である。
1・・・画像形成装置
10・・・制御装置
20・・・給紙装置
30・・・感光体ユニット
40・・・現像装置
41・・・現像ハウジング
42・・・現像ローラ
42A・・・現像スリーブ
42B・・・マグネット
420・・・軸部
430・・磁性部
431・・・第1磁極部(吸引極:S3)
432・・・第2磁極部(規制極:N2)
433・・・第3磁極部(現像極:S1)
434・・・第4磁極部(搬送極:N1)
435・・・第5磁極部(剥離極:S3)
43・・・現像剤収容室
44A、44b・・・搬送オーガ
45、45A・・・突出部材
46・・・層厚規制部材
47・・・仕切壁
50・・・転写装置
60・・・定着装置

Claims (5)

  1. 現像剤が収容される収容部が設けられたハウジングと、
    複数の磁極が設けられた磁石部材、前記磁石部材の外側に設けられ前記磁石部材の磁力で吸着された前記現像剤を外表面に保持して回転する円筒部材を有し、前記ハウジングに支持された現像剤保持体と、
    前記収容部に配置され、支持軸及び螺旋羽根を有し、前記現像剤を攪拌しながら前記現像剤保持体に供給するように搬送する搬送部材と、
    前記円筒部材の下側外表面に対向して間隙を有して配置され、前記現像剤保持体に保持された前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、
    前記層厚規制部材と前記搬送部材の間に突出し、前記ハウジングの内壁面に配置され、前記搬送部材の回転軌跡と間隙を保持する突出部材と、を備え、
    前記突出部材は、前記層厚規制部材の外表面と接触する、
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記突出部材は、前記層厚規制部材の外表面と接触する第1の接触面は長手方向の中央部が両端部よりも前記層厚規制部材の方向に凸状に湾曲している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記突出部材は、前記ハウジングと別体で構成され、前記ハウジングと接触する第2の接触面を有し、前記第2の接触面には長手方向に少なくとも3つの丸穴が設けられ、前記ハウジングの壁面には3つのボスが設けられて互いに係合し、かつ係合は両側において圧入とされ、中央部において前記ボスの外径寸法よりも大きい内径の丸穴とされて位置決めされる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記突出部材は、前記突出部材の第2の接触面と、前記ハウジングとの間に配置された弾性部材を介して固定される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 静電潜像が形成される像保持体と、
    前記像保持体を帯電させる帯電手段と、
    前記帯電手段により帯電された前記像保持体に露光を行って潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記潜像形成手段によって形成された潜像を現像する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の現像装置と、
    前記現像装置の現像によって得られた画像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記転写手段によって記録媒体に転写された画像を定着させる定着手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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