JP6275537B2 - 被梱包品の梱包構造 - Google Patents

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Description

この発明は、木枠の下台に冷蔵庫等の被梱包品を載置して梱包した荷姿において、例えば運搬中に落下させた際に生ずる衝撃を吸収する特性が優れた梱包構造を提供するものである。
例えば、冷蔵庫や洗濯機等の製品を工場から出荷する場合は、輸送や倉庫保管に際し、これら製品を保護するため段ボール箱等に収納した荷姿とされる。また前記製品が重量物の場合は、木材や段ボールブロック等を材質とする下台を用意し、この下台に前記製品を載置した状態で段ボール箱に収納すると共に、必要に応じて上下にタイバンドで結束するようになっている。そこで、或る程度重量が嵩む製品を下台に載置する梱包の形態について、図11および図12を参照して説明する。本発明は、製品を下台に載置する梱包形態に関するものであるから、この製品を「被梱包品」といい、また梱包形態を「梱包構造」と称することにする。更に被梱包品としては、大型で重量の嵩む業務用冷蔵庫を例示するが、これに限らず種々の重量品に適用し得ることは勿論である。
図11は、観音開き式の扉10を上下に2区画備えた大型の冷蔵庫(被梱包品)12を、下台14に載置した状態で示す正面図である。前記下台14は、木材の板片や角材を枠状に組んだ木枠からなり、図12(b)に示すように、左右で対をなす側板16と、各側板16の上面に掛け渡されて両側板16を接続する上板18と、各側板16の下面に掛け渡されて両側板16を接続する下板20とから構成されている。図示の木枠下台14で、上板18は、所定間隔だけ平行に分離させた2枚の板材から構成され、同じく下板20も所定間隔だけ平行に分離させた2枚の板材から構成されている。なお側板16は左右だけでなく、両側板の間に中央側板16が設けられている。但し、上板18および下板20は、多数の板を敷き詰めてフラットな平面としたものであっても、また多数の板を透かせて簀子状に張ったものであってもよい。更に、前記中央側板16の存在は必須ではない。
図11に示す如く前記木枠下台14の上に被梱包品12を載置した後に、外装用の段ボール箱(図示せず)に収納される。しかし、被梱包品12は重量物であるために、運搬中に前記木枠下台14から位置ズレを生ずる恐れがある。このため被梱包品12は、木枠下台14にボルトにより定位置に固定するようになっている。すなわち図12(c)に示す如く、被梱包品12の底面12aには貫通孔12bが開設され、該底面12aの上側に該貫通孔12bと整列してナット22が溶接により固定される。前記ナット22の雌ネジ孔は、上方に貫通していない所謂「袋ナット」を採用するのが好ましい。また、該ナット22に代えて、前記底面12aに雌ネジ孔を直接タップ切りしてもよい。従って本明細書で説明するナット22は、機械要素としてのナットだけでなく、ボルト(後述)の螺挿を許容するよう前記底面12aに螺切した雌ネジ孔も含むものである。
また図12(b)に示すように、木枠下台14における上板18には、前記ナット22に捩じ込み得るボルト24の挿通を許容する貫通孔26が縦に開設されている。この貫通孔26の開設位置は、図12(c)に示すように、前記被梱包品12を前記木枠下台14に正しく載置した際に、前記底面12aに設けた前記ナット22の軸線に該貫通孔26の軸線が整列する位置に設定してある。図12(a)および(b)では、前記ナット22および貫通孔26は夫々2つ設けてあるが、これは適宜の数に設定可能である。
図12(c)は、被梱包品12を木枠下台14に載置した後に、両部材を前記ボルト24で締付け固定する状態を示す部分縦断面図である。すなわち被梱包品12を木枠下台14の正しい位置に載置すると、底面12aに設けた前記ナット22の軸線と前記貫通孔26の軸線とが縦に一直線に整列する。この状態で、前記ボルト24を前記上板18の下方から前記貫通孔26に挿通すると、該ボルト24の先端が前記ナット22の螺旋溝に整合する。次いで、前記ボルト24をナット22に捩じ込むことで、前記ボルトとナットとは確実に締結され、これにより被梱包品12は木枠下台14に定位置で固定される。しかし、図11および図12に示した梱包構造では、被梱包品12を地面へ落下させたりして木枠下台14に強い衝撃を与えると、この木枠下台14だけでは衝撃を吸収できない場合がある。このときは、吸収し切れなかった衝撃が被梱包品12に直接伝達されてしまい、被梱包品12における底面12aの変形や被梱包品12そのものの内部構造に損傷等を来す欠点がある。
特開2010−30621号公報
前述の欠点を克服するものとして特開2010−30621号公報の図2には、例えば被梱包品である冷蔵庫の底面の四隅に、合成樹脂を材質とする厚肉のクッションを配設し、被梱包品を前記クッションを介して木枠下台に載置する梱包構造が提案されている。前記クッションは、冷蔵庫底面に本来取り付けられる4本の脚部を取り外し、前記4つの脚部の配設位置に設けたものである。これら被梱包品と木枠下台との間は、前記クッション以外のものは存在しないので、両部材の間には所要の空間が確保されている。このように構成することで、運搬等の取り扱い時に落下・衝突等に起因する衝撃が加わっても、前記クッションが圧縮されたり撓んだりして衝撃を吸収することができる。すなわち木枠下台に衝撃が加わっても、前記クッションがそれを吸収するために、被梱包品へ損傷等の被害が拡大するのが防止される。
しかし前記梱包構造では、4つのクッションが木枠下台に接地している面積が小さいために、外来の衝撃が大きい場合は、その程度により前記クッションが圧縮限界を超えて底突きし、衝撃を吸収し切れず被梱包品に直接該衝撃を伝えてしまうことがある。また前記クッション自体が破損してしまい、衝撃吸収特性を充分発揮できないこともある。更に、前述の如く、各クッションの木枠下台に対する接地面積は小さいために、被梱包品の底面に衝撃応力が集中し易く、該被梱包品を破損させてしまう恐れもあった。
本発明は、従来技術が内在している前記欠点に鑑み、これを解消するべく提案されたものであって、例えば梱包構造を落下させて衝撃が木枠下台に加わった場合に、一次的に被梱包品と木枠下台との間に介在させたクッション材で前記衝撃を吸収し、その衝撃の程度が更に大きい場合には、二次的に木枠下台が変形して該衝撃を吸収させるようにしたものである。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、被梱包品と、この被梱包品が載置される木枠下台とからなる梱包構造において、
前記被梱包品の底面と前記木枠下台との間に位置する複数のクッション材と、
前記被梱包品の底面に設けられて、前記複数のクッション材の間に位置するナットと、
前記木枠下台に前記クッション材を介して前記被梱包品を載置した際に、前記ナットと軸線が整列するよう前記木枠下台に開設した貫通孔と、
前記木枠下台の貫通孔に下方から挿通されて、前記ナットへ捩じ込み可能なボルトとからなり、
前記ボルトを前記ナットに捩じ込んで締め上げるに連れて、先ず前記クッション材が前記被梱包品と木枠下台とにより挟圧されて圧縮され、次いで前記クッション材の圧縮耐力が前記木枠下台の圧縮耐力に優越すると、該木枠下台が前記被梱包品の底面へ向けて湾曲することで、該木枠下台の衝撃吸収特性を向上させるよう構成したことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、被梱包品と木枠下台との間に介在するクッション材と、前記木枠下台が湾曲して溜め込んだ弾力性とにより、該梱包構造の落下時の衝撃を両者の相乗作用により効果的に吸収し、これにより被梱包品の底面等の損傷を有効に防止することができる。
請求項2に記載の発明は、前記クッション材の圧縮耐力を前記木枠下台の圧縮耐力よりも大きく設定することで、前記ナットに対して前記ボルトを締め上げるに連れ、前記被梱包品の底面と前記木枠下台との間で前記クッション材は圧縮されるが、その圧縮限界に達して底突きする前に、前記木枠下台が前記被梱包品の底面に向けてアーチ状に湾曲するに到ることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、大きな衝撃が加わった際にもクッション材が先に底突きすることがなく、木枠下台をアーチ状に湾曲させて弾力性を該木枠下台に蓄積させることができる。
請求項3に記載の発明は、前記複数のクッション材は、前記被梱包品における底面の端縁に設けられ、前記底面に設けられる前記ナットは、これら複数のクッション材に挟まれた中間部位に位置していることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、クッション材を被梱包品の底面に、該被梱包品の製造過程で設けることができて効率的である。
請求項4に記載の発明は、前記複数のクッション材は、前記木枠下台の上方端縁に設けられ、該木枠下台に開設される前記貫通孔は、これら複数のクッション材に挟まれた中間部位に位置していることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、被梱包品の製造過程とは関係なく、木枠下台に独立して設けておけばよいので汎用性がある。
請求項5に記載の発明は、前記木枠下台は、左右一対の側板と、各側板の上面に位置して両側板を接続する上板と、各側板の下面に位置して両側板を接続する下板とからなり、
前記上板は、その中間部において左右に分離されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、前記木枠下台は、左右一対の側板と、各側板の上面に位置して両側板を接続する上板と、各側板の下面に位置して両側板を接続する下板とからなり、
前記側板をクッション材で構成したことを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、前記木枠下台は、左右一対の側板と、各側板の上面に位置して両側板を接続する上板と、各側板の下面に位置して両側板を接続する下板とからなり、
前記上板の下面と前記側板の上面との間にクッション材が配設されていることを要旨とする。
請求項5〜7に係る発明は、木枠下台にクッション性を付与することで、衝撃吸収特性を更に向上させることができる。
本発明によれば、被梱包品と木枠下台との間に介在するクッション材と、前記木枠下台が湾曲して溜め込んだ弾力性とにより、該梱包構造の落下時の衝撃を両者の相乗作用により効果的に吸収し、これにより被梱包品の底面等の損傷を有効に防止することができる。
実施例に係る梱包構造の正面図であって、被梱包品としての冷蔵庫が木枠下台に載置された状態を示している。 冷蔵庫における底面の四隅に、矩形状のクッション材を設けた状態を示す斜視図である。 冷蔵庫における底面の左右両側に、バー状のクッション材を設けた状態を示す斜視図である。 矩形状のクッション材を、木枠下台における上板の四隅に設けた状態を示す斜視図である。 冷蔵庫を木枠下台に載置し、両部材をボルトとナットとで締結する状態を示す一部切欠き正面図であって、(a)はボルトの先端をナットに捩じ込んだ初期状態を示し、(b)はボルトをナットに充分捩じ込んだことにより、木枠下台の中央が冷蔵庫に向けて上方へアーチ状に湾曲した状態を示している。 木枠下台の第1変更例を示す斜視図である。 図6に示す第1変更例に係る木枠下台に、冷蔵庫を載置した状態で示す正面図である。 木枠下台の第2変更例を示す斜視図である。 図8に示す第2変更例に係る木枠下台に、冷蔵庫を載置した状態での正面図である。 第3変更例に係る木枠下台に、冷蔵庫を載置した状態で示す正面図である。 被梱包品を木枠下台の定位置に載置した状態を示す従来技術の正面図である。 梱包構造の従来技術を説明する概略図であって、(a)は被梱包品の底面にナットを設けた状態を示す底面斜視図、(b)は木枠下台に貫通孔を開設した状態を示す斜視図、(c)は木枠下台に被梱包品を載置する直前の状態を示す一部断面図であって、木枠下台に開設した貫通孔へボルトを下から差し込み、被梱包品の底面に設けたナットへ捩じ込む直前の状態を示している。
次に、本発明に係る梱包構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明する。本実施例において被梱包品12は、図11で説明した業務用冷蔵庫であり、この冷蔵庫12が載置されるのは、同じく図11および図12(b)で説明した木枠下台14である。従って木枠下台14等の基本構成は先に説明した通りであるので、同一部材については同じ参照符号を付して説明は省略する。本実施例では、図1および図5に示すように、冷蔵庫12の底面12aと木枠下台14との間にクッション材28が介装され、かつ木枠下台14と冷蔵庫12とをナット22へのボルト24の捩じ込みにより固定するようになっている。そして、前記ボルト24をナット22へ捩じ込むに連れて、前記木枠下台14が冷蔵庫12の側へ湾曲し弾力性を該木枠下台14へ付与するに到るものである。
すなわち図2は、冷蔵庫12の底面12aを下方から観察した斜視図であり、この底面12aの四隅に、例えば矩形状で所要厚みを有するクッション材28が接着剤により固定されている。図3は、図2と同じ斜視図であって、長尺のバー状に形成したクッション材28が、冷蔵庫12における底面12aの左右両側に接着固定されている。なお前記クッション材28は、冷蔵庫12の底面12aに固定することが要件ではなく、図4に示すように、木枠下台14の上板18の四隅に設けるようにしてもよい。そして、何れの場合であっても、冷蔵庫12を木枠下台14に載置すると、図1および図5に示すように、冷蔵庫12と木枠下台14との間に圧縮された状態で介在する。
また図4に示す如く、木枠下台14の上板18には、貫通孔26が開設される。この貫通孔26は、図1および図5に示すように、冷蔵庫12を木枠下台14へ定位置で載置した場合に、冷蔵庫12の底面12aに設けた前記ナット22と軸線が上下に整列する位置に設定される。図4に示す実施例では、木枠下台14の前後に離間して位置する2つの上板18において、中央側板16を回避した個所で、かつ該中央側板16に近接した個所に前記貫通孔26が開設される。そして図5(a)に示すように、冷蔵庫12を木枠下台14に正しく載置すると、冷蔵庫12の底面12aに設けたナット22は木枠下台14に開設した貫通孔26に整列しているので、木枠下台14の上板18の下方から前記ボルト24を貫通孔26に挿入すると、該ボルト24の先端は前記ナット22に衝合する。そこでボルト24をナット22に対して捩じ込むことにより、冷蔵庫12が木枠下台14に確実に固定される。
この場合に本実施例では、前記クッション材28の圧縮耐力が木枠下台14の圧縮耐力よりも大きくなるように、該クッション材28の材質が選定されている。すなわち本実施例では、図5(a)に示すように、冷蔵庫12を木枠下台14に載置した際に、該冷蔵庫12の底面12aと木枠下台14の上板18との間には、前記クッション材28が介在している。このときクッション材28の圧縮に対する抗力が小さいと、前記ボルト24をナット22へ捩じ込むに連れて、該クッション材28は冷蔵庫12と木枠下台14とに挟まれて圧縮され、最終的には底突きして弾力性を発揮できなくなる。しかし、前述したようにクッション材28が圧縮される際の耐力(圧縮抗力)を、前記木枠下台14に外部応力が加わって圧縮変形する際の耐力よりも大きく設定することにより、前記ボルト24の捩じ込みが進行すると、クッション材28は或る程度圧縮されるものの、両者の圧縮耐力の均衡を超えた時点で、図5(b)に示す如く、木枠下台14の中央が冷蔵庫12の底面12aに向けて上方へ湾曲するに到る。すなわち木枠下台14は、その中央において上方へアーチ形に反り返って湾曲し、しかも冷蔵庫12と木枠下台14とに挟まれた前記クッション材28は底突きしていないため、該クッション材28に固有の弾力性も発揮されることになる。ここでクッション材28の材質としては、例えば合成ゴムおよび発泡フォーム等の弾力性を有する材料であって、前述の如くその圧縮抗力が木枠下台14が外部応力により撓む際の圧縮抗力よりも大きいものが選定される。なおクッション材28としては、つる巻きバネやリーフスプリング等のものであっても、前記木枠下台14に対して前記圧縮抗力の関係を充足するものであれば使用可能である。
前述したように、被梱包品である冷蔵庫12を木枠下台14の定位置に載置した後に、前記ボルト24を該木枠下台14の上板18に開設した貫通孔26に垂直上方へ挿通し、該ボルト24を冷蔵庫12の底面12aに設けた前記ナット22に捩じ込んで締め上げていけば、その捩じ込みの進行に連れて前記木枠下台14は冷蔵庫12の底面12aに向けてアーチ状に突出湾曲するに到る。このため冷蔵庫12と木枠下台14との間に前記クッション材28を圧縮的に介在させた形で、図1および図5(b)に示すように、該木枠下台14はアーチ状に湾曲して弾力性を蓄積した状態になっている。
従って本発明の梱包構造では、被梱包品12と木枠下台14との間に介在するクッション材28と、前記木枠下台14が湾曲して溜め込んだ弾力性とにより、該梱包構造の落下時の衝撃を両者の相乗作用により効果的に吸収し、これにより被梱包品12の底面12a等の損傷を有効に防止することができる。例えば、前記梱包構造を或る程度の高さから垂直に落下させた場合は、木枠下台14が上方へ向けてアーチ状に湾曲しているため、該木枠下台14と被梱包品12との左右に介在させたクッション材28が一次的に衝撃を吸収する。次いで、アーチ形に湾曲している木枠下台14が、前記衝撃を受けて直線的に水平方向へ延伸することで該木枠下台14が蓄積していた弾力が解放されて、該衝撃を二次的に吸収する。次に、前記梱包構造を地面に対して傾いた状態で片側落下させた場合は、最初に木枠下台14の片方(接地側)に衝撃が加わった後に他方側が着地する。この場合も前記クッション材28の弾力および木枠下台14が蓄積した弾力の解放により、片側落下時の衝撃を有効に吸収することができる。
〔木枠下台の変形例について〕
(1)本実施例で使用する木枠下台14は、図4および図12(b)に示した構造のものが好適に使用されるが、該木枠下台14には種々の変形例が考えられる。例えば図6に示す第1変更例において、前記木枠下台14は、左右一対の側板16と、各側板16の上面に位置して両側板16を接続する上板18と、各側板16の下面に位置して両側板16を接続する下板20とから構成されるが、前記上板18は、その中間部において左右に所定の間隔を保持して分離されている。このように構成した木枠下台14の定位置に、図7に示すように、冷蔵庫12が載置される。そして前記ボルト24をナット22に捩じ込んで締め付けることにより、該木枠下台14の左右に分離した上板18が下板20に対し弾力性を持つに到る。
(2)また木枠下台14は、図8の第2変更例に示すように、左右一対の側板16と、各側板16の上面に位置して両側板16を接続する上板18と、各側板16の下面に位置して両側板16を接続する下板20とから構成され、前記側板16をクッション材28で構成するようにしてもよい。このように構成した木枠下台14の定位置に、図9に示す如く、冷蔵庫12を載置し、前記ボルト24とナット22との締め付けにより冷蔵庫12は木枠下台14に確実に固定される。このとき木枠下台14は各側板16と上板18との間に前記クッション材28が介在しているから、梱包構造を落下させた際の衝撃は前記クッション材28が好適に吸収する。
(3)更に図10の第3変更例に示すように、前記木枠下台14は、左右一対の側板16と、各側板16の上面に位置して両側板16を接続する上板18と、各側板16の下面に位置して両側板16を接続する下板20とから構成し、前記上板18の下面と前記側板16の上面との間にクッション材28を配設するようにしてもよい。
12 冷蔵庫(被梱包品),12a 底面,14 木枠下台,16 側板,18 上板,
20 下板,22 ナット,24 ボルト,26 貫通孔,28 クッション材

Claims (7)

  1. 被梱包品(12)と、この被梱包品(12)が載置される木枠下台(14)とからなる梱包構造において、
    前記被梱包品(12)の底面(12a)と前記木枠下台(14)との間に位置する複数のクッション材(28)と、
    前記被梱包品(12)の底面(12a)に設けられて、前記複数のクッション材(28)の間に位置するナット(22)と、
    前記木枠下台(14)に前記クッション材(28)を介して前記被梱包品(12)を載置した際に、前記ナット(22)と軸線が整列するよう前記木枠下台(14)に開設した貫通孔(26)と、
    前記木枠下台(14)の貫通孔(26)に下方から挿通されて、前記ナット(22)へ捩じ込み可能なボルト(24)とからなり、
    前記ボルト(24)を前記ナット(22)に捩じ込んで締め上げるに連れて、先ず前記クッション材(28)が前記被梱包品(12)と木枠下台(14)とにより挟圧されて圧縮され、次いで前記クッション材(28)の圧縮耐力が前記木枠下台(14)の圧縮耐力に優越すると、該木枠下台(14)が前記被梱包品(12)の底面(12a)へ向けて湾曲することで、該木枠下台(14)の衝撃吸収特性を向上させるよう構成した
    ことを特徴とする被梱包品の梱包構造。
  2. 前記クッション材(28)の圧縮耐力を前記木枠下台(14)の圧縮耐力よりも大きく設定することで、前記ナット(22)に対して前記ボルト(24)を締め上げるに連れ、前記被梱包品(12)の底面(12a)と前記木枠下台(14)との間で前記クッション材(28)は圧縮されるが、その圧縮限界に達して底突きする前に、前記木枠下台(14)が前記被梱包品(12)の底面(12a)に向けてアーチ状に湾曲するに到る請求項1記載の被梱包品の梱包構造。
  3. 前記複数のクッション材(28)は、前記被梱包品(12)における底面(12a)の端縁に設けられ、前記底面(12a)に設けられる前記ナット(22)は、これら複数のクッション材(28)に挟まれた中間部位に位置している請求項1記載の被梱包品の梱包構造。
  4. 前記複数のクッション材(28)は、前記木枠下台(14)の上方端縁に設けられ、該木枠下台(14)に開設される前記貫通孔(26)は、これら複数のクッション材(28)に挟まれた中間部位に位置している請求項1記載の被梱包品の梱包構造。
  5. 前記木枠下台(14)は、左右一対の側板(16)と、各側板(16)の上面に位置して両側板(16)を接続する上板(18)と、各側板(16)の下面に位置して両側板(16)を接続する下板(20)とからなり、
    前記上板(18)は、その中間部において左右に分離されている請求項1記載の被梱包品の梱包構造。
  6. 前記木枠下台(14)は、左右一対の側板(16)と、各側板(16)の上面に位置して両側板(16)を接続する上板(18)と、各側板(16)の下面に位置して両側板(16)を接続する下板(20)とからなり、
    前記側板(16)をクッション材(28)で構成した請求項1記載の被梱包品の梱包構造。
  7. 前記木枠下台(14)は、左右一対の側板(16)と、各側板(16)の上面に位置して両側板(16)を接続する上板(18)と、各側板(16)の下面に位置して両側板(16)を接続する下板(20)とからなり、
    前記上板(18)の下面と前記側板(16)の上面との間にクッション材(28)が配設されている請求項1記載の被梱包品の梱包構造。
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