JP6274354B2 - ヒータ装置 - Google Patents

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Description

関連出願への相互参照
本出願は、2015年4月7日に出願された日本特許出願番号2015−78674号に基づくもので、ここにその記載内容が参照により組み入れられる。
本開示は、熱を放射するヒータ装置に関するものである。
従来から、この種のヒータ装置として、例えば特許文献1に記載された輻射パネル構造体が知られている。この特許文献1に記載された輻射パネル構造体は、熱の輻射によって室内の温度調整を行う。この輻射パネル構造体は、第1色を有する第1部と、第1色とは異なる色である第2色を有する第2部とを備えている。そして、輻射量は輻射面の色の影響を受けるので、色が異なれば輻射量が異なる。このため、この輻射パネル構造体では、異なる色の組合せにより輻射量を調整することができる。
特開2004−271057号公報
しかし、特許文献1の輻射パネル構造体であるヒータ装置は、ヒータ装置の作動後において、ヒータ装置が温める対象者に対し、ヒータ装置の温度状況をヒータ装置の外観によって知らせることはできない。本発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本開示は上記点に鑑みて、ヒータ装置の外観によってヒータ装置の温度状況を知らせることを目的とする。
近年、玩具などにおいて、お風呂のお湯に漬けると色が変わるものがある。これは感温インクなどと呼ばれるものの作用である。例えば、その感温インクの作用とは、玩具の表面に感温インクを塗料として塗布すること、或いは、玩具を構成する樹脂材料に感温インクを含有させることで、その感温インクの変色する温度帯以上に玩具が加熱された場合に、色が変化するものである。本発明者らは、このように素材の色がその素材の温度に応じて変化するという現象に着目した。
以上のことから、上記目的を達成するため、本開示の1つの観点によれば、ヒータ装置は、
発熱面を有し、その発熱面から熱を放射する発熱体と、
発熱面に対して積層され、その発熱体によって加熱される表層部とを備え、
表層部の色がその表層部の温度に応じて変化し、
表層部は第1変色層を含んで構成され、
第1変色層は、その第1変色層の温度が所定の第1温度閾値を超えると第1色から第2色へ変化し、
第1色は、第2色に比して放射率が大きい色である
上述の開示によれば、表層部は発熱体の発熱面に対して積層され、その発熱体によって加熱されるものであり、その表層部の色が表層部の温度に応じて変化する。従って、ヒータ装置の外観によってヒータ装置の温度状況を、例えばヒータ装置によって温められる対象者へ知らせることが可能である。
第1実施形態において、ヒータ装置と、運転者である乗員との位置関係を表した図である。 第1実施形態において、ヒータ装置の概略構成を示した分解斜視図である。 第1実施形態において、ヒータ装置を厚み方向に沿って切断した断面図である。 第1実施形態のヒータ装置において、第1変色層および第2変色層の色と表層部の温度との関係を示した模式図である。 第1実施形態のヒータ装置の分解斜視図であって、発熱体の非作動温度域すなわちヒータ装置の非作動温度域における表層部の色を示した図である。 第1実施形態のヒータ装置の分解斜視図であって、発熱体の通常使用温度域(例えば60〜120℃)における表層部の色を示した図である。 第1実施形態のヒータ装置の分解斜視図であって、発熱体が部分的に通常使用温度域を超えて高温になった異常高温時(例えば120℃よりも高温)における表層部の色を示した図である。 第1実施形態のヒータ装置の分解斜視図であって、発熱体の温度が通常使用温度域内にあるときにヒータ装置の乗員側表面を乗員が触れた場合における表層部の色を示した図である。 第2実施形態のヒータ装置において、表層部を構成する各変色層の色と表層部の温度との関係を示した模式図であって、図4に相当する図である。 第1実施形態の変形例において、ヒータ装置を厚み方向に沿って切断した断面を示す断面図であって、第1実施形態の図3に相当する図である。
以下、本開示の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態において、ヒータ装置10a、10bと、運転者である乗員12との位置関係を表した図である。図1の各矢印DR1、DR2は、ヒータ装置10a、10bが搭載される車両の向きを示す。すなわち、図1の両端矢印DR1は車両前後方向DR1を示し、両端矢印DR2は車両上下方向DR2を示している。
図1に示すようにヒータ装置10a、10bは2つ設けられており、その2つのヒータ装置10a、10bのうちの第1ヒータ装置10aはインストルメントパネル90の下部に取り付けられている。そして、第2ヒータ装置10bは、インストルメントパネル90から車両後方へ突き出てステアリングホイール92を支持するステアリングコラム94の下部に取り付けられている。何れのヒータ装置10a、10bも、給電されて発熱する電気ヒータである。
ヒータ装置10a、10bは、下向きに熱を放射し、且つ、運転席96に着座して運転姿勢になった乗員12(すなわち、運転者12)の脚部121に対向するように設置されている。ヒータ装置10a、10bは例えば、そのヒータ装置10a、10b表面の法線方向に向けて熱を放射する。
また、ヒータ装置10a、10bは何れも湾曲させられた状態で設置可能であり、第1ヒータ装置10aは、インストルメントパネル90の曲面に沿って湾曲させられた状態で設置されている。ヒータ装置10a、10bは輻射式のヒータ装置であり、矢印ARtのように乗員12の脚部121へ熱を放射する。これにより、その脚部121のうち二点鎖線で囲んだ部分が特に暖まる。なお、第1ヒータ装置10aおよび第2ヒータ装置10bは何れも同じ構造を有しているので、以下では、第1ヒータ装置10aについて説明する。
図2は、ヒータ装置10a、10bの概略構成を示した分解斜視図である。また、図3は、ヒータ装置10a、10bを厚み方向に沿って切断した断面図である。この図2および図3に示すように、第1ヒータ装置10aは、薄い板状すなわち面状であって例えば矩形形状に形成されている。要するに、第1ヒータ装置10aは面状のヒータ装置である。
第1ヒータ装置10aは、ヒータ本体20と表層部22とを備えている。ヒータ本体20はフィルム状に構成された面状ヒータである。また、図3に示すように、ヒータ本体20は、通電により熱を発する発熱体201と、発熱体基材202とから構成されている。
発熱体201は膜状に形成されており、発熱体201の厚み方向における一方の面すなわち乗員12側の面を発熱面201aとして有している。すなわち、図1に示す車室内では、その発熱面201aは乗員12の脚部121側に向いており、発熱面201aとは反対側の裏面201b(図3参照)はインストルメントパネル90側を向いている。
例えば発熱体201は、電気抵抗を有する材料が膜状に成形されて構成されている。発熱体201は、発熱体201の熱を、温める対象である暖房対象者としての乗員12へ向けて発熱面201aから放射する。すなわち、第1ヒータ装置10aは、その発熱面201から放射される熱で車室内の乗員12を温める面状の車載用輻射ヒータである。
図3に示すように、発熱体基材202は、発熱体201の発熱面201aおよび裏面201bを覆ってその発熱体基材202内に収容している。発熱体基材202は、例えば優れた電気絶縁性と高い耐熱性とを有する樹脂材料によって作られている。具体的に、発熱体基材202は、第1基材部202aと第2基材部202bとから構成され、第1基材部202aおよび第2基材部202bは何れもフィルム状に形成されている。
また、第1基材部202aおよび第2基材部202bの外形は、例えば発熱体201と同様の矩形形状であるが、発熱体201から全周にわたってはみ出る大きさとなっている。第1基材部202aは発熱体201の発熱面201a上に積層配置され、第2基材部202bは、発熱体201の裏面201b上に積層配置されている。そして、第1基材部202aおよび第2基材部202bの互いの周縁部分同士が接合され、これによって、発熱体201は発熱体基材202内に収容されている。
ヒータ本体20の発熱体201の出力、温度、発熱量は、第1ヒータ装置10aを制御する不図示のヒータ制御装置によって制御される。そのヒータ制御装置は、発熱体201に印加する電圧値、電流値を制御することにより、発熱体201の出力、温度、発熱量等を制御できる。従って、発熱体201から乗員12(図1参照)に対して輻射される輻射熱量は、ヒータ制御装置の制御によって増減される。具体的には、第1ヒータ装置10aの作動中におけるその輻射熱量は、発熱体201の温度が後述の通常使用温度域(例えば、60〜120℃)内に継続して入るようにヒータ制御装置によって調節される。
表層部22は、発熱体201の発熱面201aに積層されている。詳しく言えば、表層部22は、その発熱面201aに対し発熱体基材202の第1基材部202aを介して積層されている。従って、ヒータ本体20の表層部22側とは反対側の面が、インストルメントパネル90(図1参照)へ取り付けられる取付面になっている。
また、表層部22は第1基材部202aの全面を覆っており、第1基材部202aに対し例えば接着または貼付等の方法で接合されている。そのため、表層部22は、発熱体201が発熱すれば、発熱体201によって加熱される。言い換えれば、発熱体201の温度状況に応じて表層部22の温度が変化する。そして、その表層部22の温度に応じて表層部22の色が変化する。
そのように表層部22の色を温度に応じて変化させるために、表層部22は、図2および図3に示すように、第1変色層221と第2変色層222とを含んで構成されている。
第1変色層221は、発熱体基材202の第1基材部202aに対し発熱体201側とは反対側すなわち乗員12側に積層されている。第1変色層221は、例えば、所定温度にて変色する感温変色材料である感温インク等を樹脂製の織布等の表皮材に含有させたもので構成されている。
これにより、第1変色層221は、その第1変色層221の温度が所定の第1温度閾値T1を超えると第1色から第2色へ変化する。言い換えれば、第1変色層221に含まれる感温変色材料は第1温度閾値T1を境に変色する。
従って、図4に示すように、その第1温度閾値T1を境にした低温側の温度領域では第1変色層221は、赤色またはオレンジ色等の暖色である第1色になる。その一方で、第1温度閾値T1を境にした高温側の温度領域では第1変色層221は、黄色など注意を喚起するための予め定められた注意色である第2色になる。詳細には、第1変色層221の第1色は、第2色に比して放射率が大きい色となっている。その放射率とは、一定の温度での黒体の放射エネルギーに対する物質の放射エネルギーの比である。なお、図4は、第1変色層221および第2変色層222の色と表層部22の温度との関係を示した模式図である。
第2変色層222は、図2および図3に示すように、第1変色層221に対し発熱体201側とは反対側すなわち乗員12側に積層されている。第2変色層222は、例えば、第1変色層221に対して塗布された塗料から成る塗装膜(言い換えれば、塗膜)である。そして、第2変色層222は、第1ヒータ装置10aのうち乗員12側の最外層表面を構成するので、第2変色層222には撥水加工が施されている。すなわち、第2変色層222は撥水性を有する。
また、第2変色層222は、第1変色層221と同様に感温インク等の感温変色材料を含有して構成されている。これにより、第2変色層222は、その第2変色層222の温度が所定の第2温度閾値T2を超えると、第3色から、可視光が透過する透過状態へ変化する。言い換えれば、第2変色層222に含まれる感温変色材料は第2温度閾値T2を境に変色する。
従って、図4に示すように、その第2温度閾値T2を境にした低温側の温度領域では第2変色層222は、黒色である第3色になる一方で、高温側の温度領域では第2変色層222は透過状態になる。その第2変色層222の透過状態とは、第2変色層222が透き通る無色透明または有色透明を意味する。本実施形態では上記高温側の温度領域における第2変色層222は無色透明になる。なお、表層部22に含まれる各変色層221、222の色とは、オレンジ色や黒色等の不透明な色だけでなく透明色も含んだ意味である。
具体的に、上記の第1温度閾値T1は、発熱体201が継続的に使用される際に許容される予め定められた発熱体201の通常使用温度域における上限温度に合わせて定められている。本実施形態では第1温度閾値T1は図4に示すように120℃となっている。そして、第2温度閾値T2は第1温度閾値T1よりも低い温度閾値であり、上記発熱体201の通常使用温度域における下限温度に合わせて定められている。本実施形態では第2温度閾値T2は60℃となっている。なお、上記の第1温度閾値T1が通常使用温度域の上限温度に合わせて定められていることとは、その上限温度に一致していることに限らず技術常識に鑑みて概ね一致していることを含んでいる。このことは、第2温度閾値T2と通常使用温度域の下限温度との関係についても同様である。
また、第1変色層221は第1温度閾値T1を境に変色し、第2変色層222は第2温度閾値T2を境に変色するが、何れの変色層221、222も瞬時に変色してもよいし、変色の過渡状態を経て変色してもよい。
ヒータ本体20の乗員12側はこのような表層部22で覆われているが、第1ヒータ装置10aの作動中において表層部22に物体が接触する場合が想定される。そのように表層部22に物体が接触した場合には、発熱体201から表層部22に伝達している熱は、その接触している物体へ急速に伝達されその物体へ拡散する。その結果、表層部22のうち物体が接触している接触部分の温度は急速に低下する。よって、第1ヒータ装置10aのうち、その接触部分の表面温度は急速に低下する。このように、表層部22に物体が接触した場合には、その接触部分において第1ヒータ装置10aの表面温度が局所的に低下し、接触した物体を過剰に加熱することが回避されるようになっている。
次に、第1ヒータ装置10aの色変化について説明する。図5は、ヒータ装置10a、10bの分解斜視図であって、発熱体201の非作動温度域すなわちヒータ装置10a、10bの非作動温度域における表層部22の色を示した図である。その非作動温度域とは、通常使用温度域の下限温度よりも低い温度域であり、その非作動温度域では、発熱体201は、作動しておらず室温になっている状態、または、発熱体201が作動直後で通常使用温度域の下限温度に到達するまでの状態にある。なお、通常使用温度域の下限温度は本実施形態では60℃である。
この図5および図4に示すように、発熱体201の非作動温度域では、表層部22の第2変色層222の温度は第2温度閾値T2以下(具体的には60℃以下)であるので、その第2変色層222は、不透明であり第3色になる。従って、第1ヒータ装置10aは、乗員12から見れば第2変色層222の第3色すなわち黒色に見える。
図6は、ヒータ装置10a、10bの分解斜視図であって、発熱体201の通常使用温度域(例えば60〜120℃)における表層部22の色を示した図である。この図6および図4に示すように、発熱体201の通常使用温度域では、表層部22の第1および第2変色層221、222の温度は第2温度閾値T2よりも高く且つ第1温度閾値T1以下(具体的には120℃以下)である。従って、第2変色層222は透過状態になり、第1変色層221は第1色になる。そのため、乗員12から第1ヒータ装置10aを見れば第2変色層222が透き通り第1変色層221が見えるので、第1ヒータ装置10aは第1変色層221の第1色すなわち暖色(例えばオレンジ色)に見える。
図7は、ヒータ装置10a、10bの分解斜視図であって、発熱体201が部分的に通常使用温度域を超えて高温になった異常高温時(例えば120℃よりも高温)における表層部22の色を示した図である。図7の例では、発熱体201は部分的に異常高温になっている。
この図7に示す発熱体201の異常高温時には、表層部22の第1および第2変色層221、222の温度は第2温度閾値T2よりも高くなっている。そして、第1および第2変色層221、222の温度は、表層部22のうちの一部分である異常高温部Ahtでは第1温度閾値T1を超えているが、その異常高温部Aht以外の部分では第1温度閾値T1以下となっている。従って、第2変色層222は透過状態になり、第1変色層221は異常高温部Ahtにおいては第2色になるが、異常高温部Aht以外の部分では第1色になる。そのため、乗員12から第1ヒータ装置10aを見れば、第2変色層222が透き通り第1変色層221が見える。すなわち、第1ヒータ装置10aは、異常高温部Ahtにおいては第1変色層221の第2色すなわち注意色(例えば黄色)に見え、異常高温部Aht以外の部分においては第1変色層221の第1色すなわち暖色に見える。
図8は、ヒータ装置10a、10bの分解斜視図であって、発熱体201の温度が通常使用温度域内にあるときにヒータ装置10a、10bの乗員側表面を乗員12が触れた場合における表層部22の色を示した図である。図8の例では、乗員12が表層部22の一部分に触れている。
この図8に示すように、第1ヒータ装置10aが作動中に触れられると、その触れられた接触箇所およびその周辺から成る接触部Atchにおいて、上述したように温度低下が生じる。従って、第1および第2変色層221、222の温度は、表層部22のうちの接触部Atch以外の部分では第2温度閾値T2よりも高く且つ第1温度閾値T1以下であるが、その接触部Atchでは第2温度閾値T2以下になる。
そのため、乗員12から第1ヒータ装置10aを見れば、第1ヒータ装置10aは、接触部Atch以外の部分においては、第2変色層222が透き通り第1変色層221の第1色に見える。その一方で、接触部Atchにおいては、第2変色層222が第3色になるので第1変色層221は見えず、第1ヒータ装置10aは第3色に見える。
図4〜8を用いて説明したように、表層部22は発熱体201の温度に応じて変色し、その表層部22の色は、発熱体201の温度すなわち表層部22の温度が高いほど放射率の低い色に変化する。一般的に黒または濃い色は放射率が大きい色(具体的には、「放射率=0.9程度」の色)であり、白色または黄色は放射率が小さい色(具体的には、「放射率=0.7〜0.8程度」の色)であることが知られている。
上述したように、本実施形態によれば、表層部22は発熱体201の発熱面201aに対して積層され、その発熱体201によって加熱されるものであり、その表層部22の色が表層部22の温度に応じて変化する。従って、ヒータ装置10a、10bの外観によってヒータ装置10a、10bの温度状況を、例えばヒータ装置10a、10bによって温められる対象者としての乗員12へ知らせることが可能である。
また、本実施形態によれば、表層部22のうちの一層を構成する第1変色層221は、図4に示すように、その第1変色層221の温度が所定の第1温度閾値T1を超えると第1色から第2色へ変化する。従って、発熱体201の発熱中において、発熱体201の温度が第1温度閾値T1を超えて高温になったか否かを視覚的に乗員12へ知らせることが可能である。
また、本実施形態によれば、図3に示すように、表層部22は、発熱体201の発熱面201aに対し発熱体基材202の第1基材部202aを介して積層されている。従って、ヒータ本体20を共通部品としつつ表層部22を異ならせることで、変色パターンの異なるヒータ装置10a、10bを実現できる。
また、本実施形態によれば、図4に示すように、第1温度閾値T1は、発熱体201が継続的に使用される際に許容される予め定められた発熱体201の上限温度に合わせて定められている。従って、発熱体温度がその上限温度を超えて高温になったか否か、すなわち、発熱体温度が通常使用温度域を超えて高温になったか否かを視覚的に乗員12へ知らせることが可能である。
また、本実施形態によれば、第2温度閾値T2は、発熱体201が継続的に使用される際に許容される予め定められた発熱体201の下限温度に合わせて定められている。従って、ヒータ装置10a、10bが作動していない状態を、視覚的に乗員12へ知らせることが可能である。
また、本実施形態によれば、第1変色層221の第1色は、第2色に比して放射率が大きい色である。従って、第1変色層221はその温度が高くなるほど白っぽくなるので、その第1変色層221の温度に応じた色変化を人の感覚に合ったものにすることが可能である。
また、本実施形態によれば、第2変色層222は、その第2変色層222の温度が第1温度閾値T1よりも低い第2温度閾値T2を超えると、第3色から透過状態へ変化する。従って、第1変色層221の色変化を視認できるようにしつつ、表層部22を3色変化させることが可能である。
また、本実施形態によれば、第2変色層222は撥水性を有するので、ヒータ装置10a、10bの結露など水分の付着に起因した不具合を防止することが可能である。
以上、説明したように、ヒータ装置10a、10bの外観は、例えば図5〜8に示される各々の温度変化により、乗員12からの見た目の色が変わる構造となっている。これにより、そのヒータ装置10a、10bの起動を乗員12に対し見た目で知らせることができる。それと共に、ヒータ装置10a、10bがヒータ制御装置の温度制御下の通常使用温度域内で作動していることも乗員12に知らせることが可能である。
加えて、例えばヒータ本体20の部分的な損傷により一部が異常高温になった場合、或いは、ヒータ制御装置の温度制御における何らかの異常により発熱体201が異常な温度上昇を生じた場合にも、乗員12からの見た目の色が、注意を喚起できる注意色に変化する。これにより、ヒータ装置10a、10bの異常を乗員12に見た目で知らせることが可能であり、乗員12にヒータ作動に対する安心感を提供することができる。
また、乗員12は、接触部Atch(図8参照)の温度が下がるというヒータ装置10a、10bの特徴を、その接触部Atchの色が温度低下により黒色に変わることで視認することができる。すなわち、ヒータ装置10a、10bへの接触に関する乗員12への安全性を、視覚的に知らせることも可能である。そして、本実施形態のヒータ装置10a、10bでは、表層部22を設けるというシンプルな構成でこれらの様々な効果が得られる。具体的に言えば、ヒータ本体20の非作動時、作動時、および異常高温時のそれぞれを示す色に表層部22の色が変わるという効果を、複雑な電子機器や高価な発光体を用いずに、安価且つ簡素な構造で乗員12に提供することが可能である。更に、ヒータ本体20の異常高温時には、黄色など放射率が小さい注意色を乗員12に視認させることで、乗員12への熱的な不具合を低減することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明し、第1実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。
図9は、表層部22を構成する各変色層221、222、223の色と表層部22の温度との関係を示した模式図であって、図4に相当する図である。図9に示すように、本実施形態では、表層部22は第1変色層221および第2変色層222に加えて、第3変色層223を有している。そのため、表層部22における乗員12側の最外層は、第2変色層222ではなく第3変色層223である。また、各変色層221、222、223はシール状の薄膜などで構成されている。これらの点が第1実施形態と異なっている。
具体的に、表層部22は、第1変色層221の乗員12側に第2変色層222が積層され、第2変色層222の乗員12側に第3変色層223が積層され且つそれらの変色層221、222、223が一体となって構成されている。
本実施形態では、第1変色層221の第2色は第1実施形態と同様に、例えば注意色としての黄色になっている。また、第1変色層221の第1色は、第1実施形態と同様に暖色ではあるが、例えば赤色になっている。
第2変色層222の第3色は、暖色ではあるが第1色とは異なる色とされている。例えば第3色はオレンジ色とされている。そして、第2温度閾値T2は、通常使用温度域の上限温度と下限温度との中間の温度とされている。なお、本実施形態では通常使用温度域の上限温度は120℃であり下限温度は60℃である。
第3変色層223は、その第3変色層223の温度が所定の第3温度閾値T3を超えると、第4色から透過状態へ変化する。すなわち、図9に示すように、その第3温度閾値T3を境にした低温側の温度領域では第3変色層223は、黒色である第4色になる一方で、高温側の温度領域では第3変色層223は透過状態になる。その第3変色層223の透過状態とは有色透明でも無色透明でもよいが、本実施形態では無色透明である。
詳細には、上記の第3温度閾値T3は第2温度閾値T2よりも低い温度閾値であり、上述した発熱体201の通常使用温度域における下限温度に合わせて定められている。本実施形態では第3温度閾値T3は60℃となっている。
表層部22がこのような構成であることから、表層部22は発熱体201の温度に応じて図9に示すように変色する。すなわち、乗員12からの第1ヒータ装置10aの見た目(すなわち、外観)は、発熱体201の通常使用温度域のうち第2温度閾値T2以下の低温側の温度域では第3色としてのオレンジ色になる。そして、通常使用温度域のうち第2温度閾値T2を超えた高温側の温度域では第1色としての赤色になる。
このように本実施形態では第1実施形態と比較して、表層部22は、通常使用温度域において細分化した色変化を見せる。これにより、ヒータ装置10a、10bの温度状況を精度良く視覚的に乗員12へ知らせることが可能である。
また、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
なお、本実施形態では、表層部22における乗員12側の最外層は第3変色層223であるので、撥水加工が施されるとすれば、撥水加工は、第2変色層222ではなく第3変色層223に対して施されるのが好ましい。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態において、ヒータ装置10a、10bは車両に搭載される車載用輻射ヒータであるが、ヒータ装置10a、10bの設置場所は車両には限られず、例えばヒータ装置10a、10bは建物の室内等に設置されても差し支えない。
(2)上述の各実施形態において、表層部22は発熱体基材202の第1基材部202aの全面を覆っているが、第1基材部202aを部分的に覆っているだけであっても差し支えない。
(3)上述の第1実施形態において、第2変色層222の第3色は黒色であるが、第1変色層221の第1色および第2色と異なっていれば黒色に限られるものではない。例えば、その第2変色層222の第3色は、第1ヒータ装置10aが取り付けられている内装部材としてのインストルメントパネル90と同じ色である内装色またはその内装色に類似する色であっても差し支えない。また、第1変色層221の第1色および第2色も任意に選択されて良い。
例えば、非作動温度域の発熱体温度を示す第2変色層222の第3色は内装色とされてもよい。それと共に、通常使用温度域の発熱体温度を示す第1変色層221の第1色は黒色または濃い赤色とされ、異常高温時の発熱体温度を示す第1変色層221の第2色は、その黒色および濃い赤色よりも放射率が小さい白色または黄色とされてもよい。
また、これと同様に、上述の第2実施形態において、第3変色層223の第4色が、黒色に替えて上記内装色またはその内装色に類似する色とされても差し支えない。
(4)上述の第1実施形態において、表層部22は第1変色層221と第2変色層222とを含んでいるが、表層部22が第2変色層222を含んでいない構成も考え得る。要するに、表層部22は、少なくとも1つの変色層を有していればよい。
例えば、表層部22が2つの変色層221、222のうち第2変色層222を有さずに第1変色層221だけを含んでいる場合には、表層部22が変色する効果は、発熱体201の異常高温時にのみ表層部22が注意色に変化するという効果に絞られてもよい。
逆に、上述の第1実施形態において、表層部22が第1変色層221を含まずに第2変色層222を含んでいる図10のような構成も考え得る。そのようにする場合には、例えば発熱体基材202の全部または第1基材部202aがオレンジ色等の暖色に着色される。すなわち、図10に示すように、第1基材部202aは、第1色を有する有色層として表層部22の一部を構成し、ヒータ本体20と表層部22とに重複する部位となる。
そして、第2変色層222の温度が第2温度閾値T2を超えると第2変色層222は透過状態へ変化するので、発熱体基材202の暖色が、透けた第2変色層222を介して見えることになる。すなわち、ヒータ本体20の作動状態を色変化によって示すことができる。そして、接触部Atch(図8参照)で第2変色層222が黒色に変わる効果は、第1変色層221が無くても得ることができる。
(5)上述の各実施形態において、各変色層221、222、223は、例えば感温インクを含有することで、温度に応じた変色作用を奏する。しかしながら、これは一例であり、各変色層221、222、223は、その感温インクに替えて、例えば、温度によって色が変わる材料、素材、または布などにより構成されることで、上記温度に応じた変色作用を奏するようになっていても差し支えない。
(6)上述の各実施形態において、第1変色層221は、例えば感温インク等を表皮材に含有させたもので構成されており、発熱体基材202とは別の部材であるが、第1変色層221は、発熱体基材202のうちの少なくとも一部を構成していても差し支えない。そのようにする場合には、例えば、発熱体基材202のうちの第1基材部202aは、感温インクを含有する薄膜フィルム等で構成される。そして、その第1基材部202aは、第1変色層221として表層部22の一部を構成し、ヒータ本体20と表層部22とに重複する部位となる。
(7)上述の第1実施形態において、第2変色層222は表層部22のうちの最外層を構成し撥水性を有するが、撥水加工が第2変色層222に施されておらず、第2変色層222は、単に感温インクから成る塗膜で構成されていても差し支えない。このことは、第2実施形態の第3変色層223についても同様である。
(8)上述の第1実施形態において、第2変色層222は、例えば第1変色層221に対して塗布された塗料から成る塗装膜であるが、その材料および成形方法に限定はない。例えば、第2変色層222は、第1変色層221に貼り付けられたフィルムで構成されていても差し支えない。そのようにする場合には、例えば、感温インクが印刷された上記フィルムとしてのシール状の薄膜が第2変色層222になり、その薄膜である第2変色層222が第1変色層221に貼り付けられる。
(9)上述の各実施形態において、ヒータ装置10a、10b周りに照明は特に設けられてはいないが、例えばLEDや電球等の簡素な発光体がヒータ装置10a、10b周りに設けられても差し支えない。そのようにしたとすれば、夜間などヒータ装置10a、10b表面が変色しても視認しづらい場合に、その発光体によってヒータ装置10a、10bの表面が照らされて、ヒータ装置10a、10bの色変化を乗員12が容易に視認できるようになる。
なお、本開示は上記した実施形態に限定されるものではない。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。

Claims (14)

  1. ヒータ装置であって、
    発熱面(201a)を有し、該発熱面から熱を放射する発熱体(201)と、
    前記発熱面に対して積層され、該発熱体によって加熱される表層部(22)とを備え、
    前記表層部の色が該表層部の温度に応じて変化し、
    前記表層部は第1変色層(221)を含んで構成され、
    該第1変色層は、該第1変色層の温度が所定の第1温度閾値(T1)を超えると第1色から第2色へ変化し、
    前記第1色は、前記第2色に比して放射率が大きい色であるヒータ装置。
  2. 前記表層部は、前記第1変色層に対し前記発熱体側とは反対側に積層された第2変色層(222)を含んで構成され、
    該第2変色層は、該第2変色層の温度が前記第1温度閾値よりも低い所定の第2温度閾値(T2)を超えると、第3色から、可視光が透過する透過状態へ変化する請求項1に記載のヒータ装置。
  3. ヒータ装置であって、
    発熱面(201a)を有し、該発熱面から熱を放射する発熱体(201)と、
    前記発熱面に対して積層され、該発熱体によって加熱される表層部(22)とを備え、
    前記表層部の色が該表層部の温度に応じて変化し、
    前記表層部は、第1変色層(221)と、該第1変色層に対し前記発熱体側とは反対側に積層された第2変色層(222)とを含んで構成され、
    前記第1変色層は、該第1変色層の温度が所定の第1温度閾値(T1)を超えると第1色から第2色へ変化し、
    前記第2変色層は、該第2変色層の温度が前記第1温度閾値よりも低い所定の第2温度閾値(T2)を超えると、第3色から、可視光が透過する透過状態へ変化するヒータ装置。
  4. 前記第2変色層は、前記第1変色層に対して塗布された塗料から成る塗膜で構成されている請求項2または3に記載のヒータ装置。
  5. 前記第2変色層は、前記第1変色層に貼り付けられたフィルムで構成されている請求項2または3に記載のヒータ装置。
  6. 前記第2変色層は撥水性を有する請求項2ないし5のいずれか1つに記載のヒータ装置。
  7. 前記第2温度閾値は、前記発熱体が継続的に使用される際に許容される予め定められた該発熱体の下限温度に合わせて定められている請求項2ないし6のいずれか1つに記載のヒータ装置。
  8. 前記第1変色層は、前記発熱体を覆う発熱体基材(202)のうちの少なくとも一部を構成する請求項1ないし7のいずれか1つに記載のヒータ装置。
  9. 前記発熱体を覆う発熱体基材(202)を備え、
    前記表層部は、前記発熱面に対し前記発熱体基材を介して積層されている請求項1ないし7のいずれか1つに記載のヒータ装置。
  10. 前記第1温度閾値は、前記発熱体が継続的に使用される際に許容される予め定められた該発熱体の上限温度に合わせて定められている請求項1ないし9のいずれか1つに記載のヒータ装置。
  11. ヒータ装置であって、
    発熱面(201a)を有し、該発熱面から熱を放射する発熱体(201)と、
    前記発熱面に対して積層され、該発熱体によって加熱される表層部(22)とを備え、
    前記表層部の色が該表層部の温度に応じて変化し、
    前記表層部は、第1色を有する有色層(202a)と、該有色層に対し前記発熱体側とは反対側に積層された第2変色層(222)とを含んで構成され、
    該第2変色層は、該第2変色層の温度が所定の第2温度閾値(T2)を超えると、第3色から、可視光が透過する透過状態へ変化するヒータ装置。
  12. 前記第2変色層は撥水性を有する請求項11に記載のヒータ装置。
  13. 前記第2温度閾値は、前記発熱体が継続的に使用される際に許容される予め定められた該発熱体の下限温度に合わせて定められている請求項11または12に記載のヒータ装置。
  14. 前記発熱面から放射される熱で車室内の乗員(12)を温める面状の車載用輻射ヒータである請求項1ないし13のいずれか1つに記載のヒータ装置。
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