JP6271864B2 - 発信器 - Google Patents

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Description

この発明は、船舶用火災探知設備の発信器に関し、特に、自動車運搬船の車両積載区域内甲板から0.45mの高さより上方のエリアに設置できる防水防塵型の発信器に関する。
従来、船舶用火災探知設備で用いる非防水・非防塵の一般型発信器は、内部の結露水を排水するための水抜き穴を底部に有し、また、発信器本体とその前面に設けるカバー部との間に隙間を有し、これらの部分で防水・防塵の構造ではなかった。このため、日本海事協会が鋼船規則で規定している、閉囲ロールオン・ロールオフ貨物区域(自動車を自走させて積載する、自動車運搬船の車両積載区域)内の甲板から、0.45mの高さより上方のエリアに設置する際の保護等級IP55を満たすことができず、上記エリアに設置することができなかった。
実開平04−040394公報
日本海事協会の鋼船規則は、閉囲ロールオン・ロールオフ貨物区域内の甲板(以下、自動車運搬船の車両積載区域内の甲板と称する)から0.45mの高さより上方のエリアに設置する際には、保護等級IP55を満たす防水防塵構造であればよいことが規定されている。したがって、従来の船舶用の非防水・非防塵型の発信器(以下、一般型の発信器と称する)において、底部に設けた水抜き穴と、発信器本体とその前面のカバー部との間の隙間と、を所定の防水防塵の構造とすることによって、自動車運搬船の車両積載区域内の甲板から0.45mの高さより上方のエリアに設置することができる。
しかしながら、そのような防水防塵型の発信器は一般型の発信器よりも製造コストが高く、また防水防塵型の発信器をそのまま非防水・非防塵でよいエリアに用いるには不経済なので、防水防塵型の発信器と一般型の発信器の両方を別個に用意せねばならなかった。この為、品種増により製造コスト増となる。
本発明は、上記の事情に鑑み、防水防塵型と一般型とで共用できる基本構造を備え、僅かな部品を付加することによって防水防塵型の発信器とすることができる船舶用の発信器を提供することを目的とする。
(1)この発明の発信器は、筐体と、該筐体の内部に設けられたスイッチ手段と、該スイッチ手段を押圧するために前記筐体前面へ設けられた開口部に取り付けられて前記スイッチ手段を保護すると共に押圧によって前記スイッチ手段を投入する押圧保護板と、を具備し、伝送路を介して受信機に接続されて前記スイッチ手段の押圧操作により警報信号を送出して警報させる発信器において、前記筐体は、底部に水抜き穴が設けられ、該水抜き穴以外が閉塞されており、平常時は開弁して前記発信器内部から水を外部へ排出し、前記発信器の外部下方から押圧されると閉弁する逆止弁を、前記水抜き穴に形成するための弁体を有する可動部が、前記水抜き穴の下方から差し込まれて上方へ移動可能に係止され、下方から噴流水を受けると閉弁することにより防水防塵性を備えることを特徴とする。
(2)また、この発明の発信器は、(1)において、前記可動部は、前記水抜き穴を覆うようにその下方に設けられる弁体と、該弁体の上面に突設されて前記水抜き穴を貫通する軸部と、該軸部の中間部分に設けられて少なくとも2箇所が水平方向の異なる方向に突出して前記水抜き穴の開口よりも大きく突出した突起部と、を具備し、平常時には自重によって垂下して前記水抜き穴の上端に前記突起部が係止されて開弁し、前記弁体が下方から押圧されると上方に移動して前記弁体が前記筐体下面に密着して閉弁することを特徴とする。
(3)また、この発明の発信器は、(2)において、前記突起部は、合成樹脂で形成された前記軸部と一体に形成され、前記軸部の中間部分で少なくとも2箇所が水平方向の異なる方向に突出したものであり、前記可動部は前記水抜き穴に圧入された後に前記突起部が自己の弾性力によって元の大きさに復元することを特徴とする。
(4)また、この発明の発信器は、(1)〜(3)において、前記筐体は、前面が開放した本体と、前記本体の前面を覆うように取り付けられる前面カバーと、から成り、前記本体と前記前面カバーとの間を封止するドーナツ状のエラストマーから成るパッキング部材を有することを特徴とする。
(5)また、この発明の発信器は、(1)〜(4)において、前記筐体は、前面が開放した本体と、前記本体の前面を覆うように取り付けられる前面カバーと、から成り、前記前面カバーは、前記前面カバーを前記本体にビス止めして固定するためのビス穴を有し、該ビス穴と前記ビス穴を貫通するビスとの間を封止するドーナツ状のエラストマーから成るパッキング部材を有することを特徴とする。
また、この発明の発信器は、筐体と、該筐体の内部に設けられたスイッチ手段と、該スイッチ手段を押圧するために前記筐体前面へ設けられた開口部に取り付けられて前記スイッチ手段を保護すると共に押圧によって前記スイッチ手段を投入する押圧保護板と、前記筐体の底部に設けた水抜き穴と、を具備し、伝送路を介して受信機に接続されて前記スイッチ手段の押圧操作により警報信号を送出して警報させる発信器において、前記水抜き穴は、平常時は開弁して前記発信器内部から水を外部へ排出し、前記発信器の外部下方から押圧されると閉弁する逆止弁を有することを特徴とする。
)また、この発明の発信器は、()において、前記逆止弁は、前記水抜き穴を覆うようにその下方に設けられる弁体と、該弁体の上面に突設されて前記水抜き穴を貫通する軸部と、該軸部の中間部分に設けられて少なくとも2箇所が水平方向の異なる方向に突出して前記水抜き穴の開口よりも大きく突出した突起部と、を具備した可動部を有し、前記可動部は、平常時には自重によって垂下して前記水抜き穴の上端に前記突起部が係止されて開弁し、前記弁体が下方から押圧されると上方に移動して前記弁体が前記筐体下面に密着して閉弁することを特徴とする。
)また、この発明の発信器は、()において、前記突起部は、合成樹脂で形成された前記軸部と一体に形成され、前記軸部の中間部分で少なくとも2箇所が水平方向の異なる方向に突出したものであり、前記可動部は前記水抜き穴に圧入された後に前記突起部が自己の弾性力によって元の大きさに復元することを特徴とする。
)また、この発明の発信器は、()において、前記突起部は、その上面が上方に向かうにしたがって前記突出が小さくなって、前記水抜き穴よりも小さくなる傾斜面であることを特徴とする。
10)また、この発明の発信器は、()〜()において、前記筐体は、前面が開放した本体と、前記本体の前面を覆うように取り付けられる前面カバーと、から成り、前記本体と前記前面カバーとの間を封止するドーナツ状のエラストマーから成るパッキング部材を有することを特徴とする。
11)また、この発明の発信器は、()〜()において、前記筐体は、前面が開放した本体と、前記本体の前面を覆うように取り付けられる前面カバーと、から成り、前記前面カバーは、前記前面カバーを前記本体にビス止めして固定するためのビス穴を有し、該ビス穴と前記ビス穴を貫通するビスとの間を封止するドーナツ状のエラストマーから成るパッキング部材を有することを特徴とする。
この発明は、上記(1)の構成によると、一般型発信器底部に設けた水抜き穴を、安価かつ容易に逆止弁構造とすることができ、保護等級IP55を満たす防水防塵構造とすることができる。また、上記(2)、(3)の構成によると、可動部を挿入するだけで保護等級IP55を満たす防水防塵型の発信器を実現できる。
また、上記(4)の構成によると、一般型発信器筐体の本体と前面カバーとの間を、安価かつ容易に、保護等級IP55を満たす防水防塵構造とすることができる。また、上記(5)の構成によると、一般型発信器の前面カバーを本体に取り付けるためのビス穴を、安価かつ容易に、保護等級IP55を満たす防水防塵構造とすることができる。
また、上記(6)〜(9)の構成によると、一般型発信器底部に設けた水抜き穴を、安価かつ容易に逆止弁構造とすることができ、保護等級IP55を満たす防水防塵構造とすることができる。また、上記(10)の構成によると、一般型発信器筐体の本体と前面カバーとの間を、安価かつ容易に、保護等級IP55を満たす防水防塵構造とすることができる。また、上記(11)の構成によると、一般型発信器の前面カバーを本体に取り付けるためのビス穴を、安価かつ容易に、保護等級IP55を満たす防水防塵構造とすることができる。
本発明の実施の形態1に係る発信器101の外観図であり、(a)は正面、(b)は側面、(c)は底面を示す。 本発明の実施の形態1に係る逆止弁の可動部8を示す図であり、(a)は正面、(b)は右側面、(c)は背面、(d)は左側面、(e)は上面、(f)は下面を示す。 本発明の実施の形態1に係る逆止弁の構成と開弁状態を示す図であり、(a)は発信器内部からみた上面、(b)は逆止弁可動部の正面からみた断面、(c)は逆止弁可動部の側面からみた断面を示す。 本発明の実施の形態1に係る逆止弁の構成と閉弁状態を示す図であり、(a)は発信器内部からみた上面、(b)は逆止弁可動部の正面からみた断面、(c)は逆止弁可動部の側面からみた断面を示す。 本発明の実施の形態2に係る逆止弁の可動部80を示す図であり、(a)は正面、(b)は右側面、(c)は背面、(d)は左側面、(e)は上面、(f)は下面を示す。 本発明の実施の形態3に係る逆止弁の可動部81を示す図であり、(a)は正面、(b)は右側面、(c)は背面、(d)は左側面、(e)は上面、(f)は下面を示す。 本発明の実施の形態4に係る逆止弁の可動部82を示す図であり、(a)は正面、(b)は右側面、(c)は背面、(d)は左側面、(e)は上面、(f)は下面を示す。 本発明の実施の形態5に係る封止部の構成を説明する図であり、(a)は図7に示した従来の発信器のB部断面拡大図、(b)は図1に示した本発明に係る発信器のA部断面拡大図である。 従来の発信器100の外形図である。
[実施の形態1]
図1、2に基づいて実施の形態1に係る発信器の構成について説明する。
発信器101は伝送路を介して受信機に接続され、具備するスイッチ手段を押圧操作することによって警報信号を送出して警報させる装置である。例えば、火災を発見した者が操作することによって、火災発生を警報して知らせるものである。
発信器101は、本体1aと前面カバー1bとから成る筐体1を有する。ここでは、本体1aと前面カバー1bとの間は封止されているものとする。筐体1の内部には、図示しないスイッチ手段を備える。このスイッチ手段を押圧するために、前面カバー1bには開口が設けられる。すなわち、筐体1の前面には開口部が設けられる。
このスイッチ手段操作のための上記開口部には、スイッチ手段を保護すると共に押圧によってスイッチ手段を投入する押圧保護板6が設けられる。押圧保護板6は、交換可能なように前面カバー1bに取り付けられ、例えば図1に示すように、押圧保護板6の周縁部に設けた複数のビス穴を介して表側からビス7によって前面カバー1bに固定される。
また、本体1aの底部、すなわち筐体1の底部には水抜き穴2が設けられる。この水抜き穴は、何らかの原因で発信器101の筐体1の内部に水が浸入した際に、上記スイッチ手段を含む電気部品までもが浸水しないように、筐体1内部の水を排出するものである。例えば、筐体1が冷えて、内部の水蒸気が結露した場合などにこれを排水する。
以上の構成は、本実施の形態を適用していない、従来の一般型発信器100、すなわち非防水・非防塵の発信器100と同じである(図9参照)。
本実施の形態は、一般型発信器100の水抜き穴2に逆止弁を設けたものに相当し、図2に示した逆止弁の可動部8を、発信器100の底部に備わる水抜き穴2に下方から挿入して、防水防塵型の発信器101としたものである。
この逆止弁は、水抜き穴2を覆うようにその下方に設けられる弁体8aと、弁体8aの上面に突設されて水抜き穴2を貫通する軸部8bと、を有する。また、軸部8bの中間部分に設けられて少なくとも2箇所が水平方向の異なる方向に突出して水抜き穴2の開口よりも大きく突出した突起部8cを有する。これらの弁体8a、軸部8b、突起部8cとで逆止弁の可動部8を構成し、突起部8cは合成樹脂で形成された軸部8bと一体に形成される。
このように形成された可動部8は、水抜き穴2の下方から圧入して組み立てられる。そして圧入された後、突起部8cは自己の弾性力によって元の大きさに復元する。このようにして組み立てられた逆止弁は、平常時には可動部8が自重によって水抜き穴2から垂下し、水抜き穴2の上端に突起部8cが係止される。
次に、図3、4に基づいて実施の形態1に係る発信器の動作について説明する。
まず、図3を参照して、発信器101の底部の水抜き穴2に設けた逆止弁の開弁状態について説明する。
上記のように発信器101の筐体1底部の水抜き穴2に圧入された可動部8は、平常時には自重によって弁体8aと軸部8bの一部が水抜き穴2から下方へ垂下し、水抜き穴2の上端に突起部8cが係止された状態となる。すなわち、水抜き穴2に可動部8が圧入されて形成された逆止弁は、開弁状態となる。このとき、軸部8bの突起部8cが存在しない側と水抜き穴2との間には隙間が形成され、この隙間と、垂下した弁体8aと筐体1との間とを介して、発信器101内部の水Wは排出される。
なお、発信器101の筐体1は水抜き穴2以外が閉塞された袋小路構造となっており、水抜き穴2が開弁状態であっても、塵埃が内部に侵入し難く、若干の侵入があっても筐体1の底部に堆積するだけであり、正常動作を妨げることはない。
次に、図4を参照して、発信器101の底部の水抜き穴2に設けた逆止弁の閉弁状態について説明する。
水抜き穴2から弁体8aが下方から押圧されると、弁体8aは可動部8全体と共に上方へ移動し、弁体8aは筐体1下面に密着した状態となる。すなわち、水抜き穴2に可動部8が圧入されて形成された逆止弁は、閉弁状態となる。したがって、発信器101の筐体1下方から噴流水を受けても、水抜き穴2に形成された逆止弁が閉弁するので、噴流水を遮断する。筐体1は水抜き穴2以外は封止されているので、発信器101は、いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けることはない。
そして、水抜き穴2に形成された逆止弁は、上記のような噴流水を受けなくなると、可動部8が自重によって垂下し、水抜き穴2の上端に突起部8cが係止して開弁状態に復帰する。
以上で説明したように、水抜き穴2に圧入された可動部8は、平常時は開弁して発信器101内部から水を外部へ排出し、発信器101の外部下方から押圧されると閉弁して外部からの水や塵埃を遮断する、逆止弁として作用する。このように一般型(非防水・非防塵)の発信器の水抜き穴2に、ピン型の逆止弁可動部8を挿入するだけで保護等級IP55を満たす防水防塵型の発信器を実現できる。
したがって、自動車運搬船の車両甲板より0.45mの高さより上方に設置できる発信器を、極めて安価に、容易に実現することができる。
[実施の形態2]
図5に基づいて、実施の形態2について説明する。
本実施の形態は、実施の形態1において、逆止弁の可動部8を異なる形態の可動部80としたものである。可動部80が可動部8と異なる点は、図5に示すように、軸部8bの内部を突起部8cの無い面において中空とした軸部80bとしたことにある。弁体80a、突起部80cは、上記の変更に伴い、符号の整合をとったものである。
このように、軸部80bを中空とすることによって、突起部80cは変形し易くなるので、水抜き穴2に可動部80を圧入する際に受ける抵抗が減少し、組み立てが容易となる。なお、可動部80の作用及び効果は、実施の形態1の可動部8と同様であるので、説明を省略する。
[実施の形態3]
図6に基づいて、実施の形態3について説明する。
本実施の形態は、実施の形態2において、逆止弁の可動部80を異なる形態の可動部81としたものである。可動部81が可動部80と異なる点は、図6に示すように、弁体80aと同等の弁体81aに突設した軸部81bを先端まで一直線に延ばし、その先端から下方に向かって開く矢状の突起部81cを設けた点にある。弁体81aは、上記の変更に伴い、符号の整合をとったものである。
このように、突起部81cを矢状とすることによって、突起部81cは変形し易くなるので、水抜き穴2に可動部81を圧入する際に受ける抵抗が減少し、組み立てが容易となる。なお、可動部81の作用及び効果は、実施の形態1及び2の可動部8及び80と同様であるので、説明を省略する。
[実施の形態4]
図7に基づいて、実施の形態4について説明する。
本実施の形態は、実施の形態3において、逆止弁の可動部81を異なる形態の可動部82としたものである。可動部82が可動部81と異なる点は、図7に示したように、可動部82を、弁体81aと同等の弁体82aの上面に突設した軸部82bとは別個に突起部82cを形成して別部品とし、突起部82cを軸部82bの上方から圧入して中間部分に係止して固定するようにしたことにある。弁体82a、軸部82bは、上記の変更に伴い、符号の整合をとったものである。
このように、突起部82cを別部品とすることによって、軸部82bを水抜き穴2に挿入した後に筐体1の内部から突起部82cを取り付ければよいので、可動部82を筐体1に取り付ける組立作業が容易となる。また、水抜き穴2に可動部82を取り付ける際に圧入する必要がないので、可動部82を合成樹脂以外の弾性力の無い素材で形成することも可能となる。例えば、可動部82を金属で形成することもできるので、耐久性や耐熱性を増すことができる。なお、可動部82を金属で形成する場合は、軸部82bの上部にねじ山を切り、そこに突起部82cを挿入してナット等で固定してもよい。また、軸部82bの中間部分に設けた段部直近に溝部を設け、軸部82bの上方から突起部82cを挿入して、前記溝部にCリング等を圧入して突起部82cを固定するようにしてもよい。なお、可動部82の作用及び効果は、実施の形態1乃至3の可動部8、80、81と同様であるので、説明を省略する。
[実施の形態5]
図8に基づいて、実施の形態5について説明する。図8において、(a)は図9に示した一般型(非防水・非防塵型)の発信器100のB部の断面拡大図、(b)は図1に示した防水防塵型の発信器101のA部の断面拡大図である。
本実施の形態は、水抜き穴2以外で、一般型の発信器100の筐体1が防水防塵の構造でなかった場合に、保護等級IP55を満たす防水防塵構造の発信器101を実現するものである。具体的には、筐体1を構成する本体1aと前面カバー1bとの間と、前面カバー1bを本体1aに固定するためのビス穴1eとで、筐体1を封止する。
一般型発信器100の筐体1は、前面が開放した本体1aと、本体1aの前面を覆うように取り付けられる前面カバー1bと、から成る。前面カバー1bの周縁部は本体1a側に屈曲し、本体1a側面前方部を覆うようになっている。そして、前面カバー1bの前記周縁部に覆われる本体1aの側方前方部、換言すれば本体1aの前方周縁部は、前面カバー1bと合わさる部分が縮径して段部1cを形成している。すなわち、本体1aは、この段部1cで前面カバー1bと勘合する。
前面カバー1bの前記周縁部の先端、すなわち本体1aの段部1cと勘合する部分には、リング状に緩衝部材3が取り付けられ、本体1aと前面カバー1bとの勘合部で互いに傷つけ合わないようになっている。しかしながら、前面カバー1bの周縁部外周にリング状に設けられた緩衝部材3と、本体1aとの間には僅かな隙間が存在し、このままでは防水防塵構造とはならない。
そこで、段部1cを全周に渡って覆い、緩衝部材3を含めた前面カバー1bと本体1aとの間を封止するドーナツ状のパッキング部材9を設けて、防水防塵型の発信器101と成す。このパッキング部材9は、前面カバー1bと本体1aとの間で押し潰されて、その間を封止する。このため、弾性力のある素材、例えば、シリコーンゴム、CRゴム、CRゴムスポンジ、等のエラストマーで形成される。発信器101は船舶で用いるので、塩害、耐候性、等を考慮して適切な素材を適宜選定する。
また、一般型の発信器100は、前面カバー1bに、前面カバー1bを本体1aにビス止めして固定するためのビス穴1eを有する。そして、ビス穴1eとビス穴1eを貫通するビス5との間には隙間が存在し、このままでは防水防塵の構造とはならない。
そこで、ビス5とビス穴1eとの間を封止するドーナツ状のパッキング部材10を設けて、防水防塵型の発信器101と成す。このパッキング部材10は、ビス5とビス穴1eとの間で押し潰されて、その間を封止する。このため、弾性力のある素材、例えば、シリコーンゴム、CRゴム、CRゴムスポンジ、等のエラストマーで形成される。パッキング部材9と同様、発信器101は船舶で用いるので、塩害、耐候性、等を考慮して適切な素材を適宜選定する。
以上のように構成することにより、非防水・非防塵の一般型発信器100の筐体を共用し、僅かな加工を施すだけで、安価かつ容易に、防水防塵型の発信器101を得ることができる。
100、101 発信器、 1 筐体、 1a 本体、 1b 前面カバー、
1c 段部、 1d 前面カバー取付部、 1e 前面カバー取付穴(ビス穴)、
2 水抜き穴、 3緩衝部材、 4 電線引込口、 5 前面カバー取付ビス、
6 押圧保護板、 7 押圧保護板取付ビス、 8、80、81、82 逆止弁可動部、
8a、80a、81a、82a 弁体、 8b、80b、81b、82b 軸部、
8c、80c、81c、82c 突起部、 9、10 パッキング、 W 水

Claims (5)

  1. 筐体と、該筐体の内部に設けられたスイッチ手段と、該スイッチ手段を押圧するために前記筐体前面へ設けられた開口部に取り付けられて前記スイッチ手段を保護すると共に押圧によって前記スイッチ手段を投入する押圧保護板と、を具備し、伝送路を介して受信機に接続されて前記スイッチ手段の押圧操作により警報信号を送出して警報させる発信器において、
    前記筐体は、底部に水抜き穴が設けられ、該水抜き穴以外が閉塞されており、
    平常時は開弁して前記発信器内部から水を外部へ排出し、前記発信器の外部下方から押圧されると閉弁する逆止弁を、前記水抜き穴に形成するための弁体を有する可動部が、前記水抜き穴の下方から差し込まれて上方へ移動可能に係止され、下方から噴流水を受けると閉弁することにより防水防塵性を備える
    ことを特徴とする発信器。
  2. 前記可動部は、
    前記水抜き穴を覆うようにその下方に設けられる弁体と、該弁体の上面に突設されて前記水抜き穴を貫通する軸部と、該軸部の中間部分に設けられて少なくとも2箇所が水平方向の異なる方向に突出して前記水抜き穴の開口よりも大きく突出した突起部と、を具備
    平常時には自重によって垂下して前記水抜き穴の上端に前記突起部が係止されて開弁し、前記弁体が下方から押圧されると上方に移動して前記弁体が前記筐体下面に密着して閉弁することを特徴とする請求項1に記載の発信器。
  3. 前記突起部は、合成樹脂で形成された前記軸部と一体に形成され、前記軸部の中間部分で少なくとも2箇所が水平方向の異なる方向に突出したものであり、
    前記可動部は前記水抜き穴に圧入された後に前記突起部が自己の弾性力によって元の大きさに復元することを特徴とする請求項2に記載の発信器。
  4. 前記筐体は、前面が開放した本体と、前記本体の前面を覆うように取り付けられる前面カバーと、から成り、前記本体と前記前面カバーとの間を封止するドーナツ状のエラストマーから成るパッキング部材を有することを特徴とする請求項1または乃至のいずれか1項に記載の発信器。
  5. 前記筐体は、前面が開放した本体と、前記本体の前面を覆うように取り付けられる前面カバーと、から成り、前記前面カバーは、前記前面カバーを前記本体にビス止めして固定するためのビス穴を有し、該ビス穴と前記ビス穴を貫通するビスとの間を封止するドーナツ状のエラストマーから成るパッキング部材を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発信器。
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