JP6271823B1 - ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルト - Google Patents

ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルト Download PDF

Info

Publication number
JP6271823B1
JP6271823B1 JP2017548082A JP2017548082A JP6271823B1 JP 6271823 B1 JP6271823 B1 JP 6271823B1 JP 2017548082 A JP2017548082 A JP 2017548082A JP 2017548082 A JP2017548082 A JP 2017548082A JP 6271823 B1 JP6271823 B1 JP 6271823B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber composition
mass
rubber
parts
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017548082A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018056055A1 (ja
Inventor
大樹 土屋
大樹 土屋
正吾 小林
正吾 小林
圭一郎 松尾
圭一郎 松尾
奥野 茂樹
茂樹 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority claimed from PCT/JP2017/032093 external-priority patent/WO2018056055A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6271823B1 publication Critical patent/JP6271823B1/ja
Publication of JPWO2018056055A1 publication Critical patent/JPWO2018056055A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

ゴム組成物は、クロロプレンゴム又はエチレン−α−オレフィンエラストマーを主体とするゴム成分に、セルロースナノファイバ及びカーボンブラックが分散している。セルロースナノファイバの含有量はゴム成分100質量部に対して1質量部以上20質量部以下であり、且つカーボンブラックの含有量はゴム成分100質量部に対して5質量部以上60質量部以下である。

Description

本発明は、ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルトに関する。
セルロースナノファイバは、化学的に安定で且つ物理的に強固な材料として注目を集めている。特許文献1には、クロロプレンゴム等のゴム成分にセルロースナノファイバが分散して含有されたゴム組成物でタイヤを形成することが開示されている。
特開2014−088503号公報
本発明は、クロロプレンゴム又はエチレン−α−オレフィンエラストマーを主体とするゴム成分に、セルロースナノファイバ及びカーボンブラックが分散した伝動ベルト用のゴム組成物であって、前記セルロースナノファイバがTEMPO酸化セルロースナノファイバを含み、前記セルロースナノファイバの含有量が前記ゴム成分100質量部に対して1質量部以上20質量部以下であり、且つ前記カーボンブラックの含有量が前記ゴム成分100質量部に対して5質量部以上40質量部以下である。
本発明は、ベルト本体の少なくとも一部が本発明のゴム組成物で形成された伝動ベルトである。
シングルコグドVベルトの一片の斜視図である。 ダブルコグドVベルトの一片の斜視図である。 耐クラック性評価用ベルト走行試験機のプーリレイアウトを示す図である。 耐摩耗性評価用ベルト走行試験機のプーリレイアウトを示す図である。
以下、実施形態について詳細に説明する。
実施形態に係るゴム組成物は、クロロプレンゴム(以下、「CR」という。)又はエチレン−α−オレフィンエラストマーを主体とするゴム成分に、セルロースナノファイバ(以下、「CNF」という。)及びカーボンブラック(以下、「CB」という。)が分散した未架橋ゴム組成物が加熱及び加圧されてゴム成分が架橋したものである。そして、CNFの含有量がゴム成分100質量部に対して1質量部以上20質量部以下であり、且つCBの含有量がゴム成分100質量部に対して5質量部以上60質量部以下である。
このような実施形態に係るゴム組成物によれば、CR又はエチレン−α−オレフィンエラストマーを主体とするゴム成分に、CNF及びCBが分散し、CNFの含有量がゴム成分100質量部に対して1質量部以上20質量部以下であり、且つCBの含有量がゴム成分100質量部に対して5質量部以上60質量部以下であることにより、動的使用において、貯蔵たて弾性係数の温度依存性が小さく、そのため温度変化に伴う変形の大きさの差が小さく、損失正接が小さく、そのため発熱を抑制することができ、しかも優れた耐摩耗性を得ることができる。
ここで、ゴム成分は、CR又はエチレン−α−オレフィンエラストマーを主体とする。ゴム成分におけるCR又はエチレン−α−オレフィンエラストマーの含有量は50質量%よりも多く、動的使用における温度変化に伴う変形の大きさの差を小さくすると共に発熱を抑制し且つ優れた耐摩耗性を得る観点から、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、最も好ましくは100質量%である。なお、ゴム成分は、主体がCRの場合、それ以外にエチレン−α−オレフィンエラストマー、水素化ニトリルゴム(H−NBR)やスチレンブタジエンゴム(SBR)等を含んでいてもよい。また、ゴム成分は、主体がエチレン−α−オレフィンエラストマーの場合、それ以外にCR、水素化ニトリルゴム(H−NBR)やスチレンブタジエンゴム(SBR)等を含んでいてもよい。
CRとしては、例えば、Gタイプの硫黄変性CR、Wタイプのメルカプタン変性CR、Aタイプの高結晶CR、低粘度CR、カルボキシル化CR等が挙げられる。ゴム成分の主体がCRの場合、ゴム成分のCRは、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましく、動的使用における温度変化に伴う変形の大きさの差を小さくすると共に発熱を抑制し且つ優れた耐摩耗性を得る観点から、硫黄変性CRを含むことがより好ましく、硫黄変性CRを主体として含むことが更に好ましく、硫黄変性CRのみで構成されることがより更に好ましい。ゴム成分は、同様の観点から、硫黄変性CRのみで構成されることがより一層好ましい。
エチレン−α−オレフィンエラストマーとしては、例えば、エチレン・プロピレンコポリマー(EPR)、エチレン・プロピレン・ジエンターポリマー(以下、「EPDM」という。)、エチレン・オクテンコポリマー、エチレン・ブテンコポリマー等が挙げられる。ゴム成分の主体がエチレン−α−オレフィンエラストマーの場合、ゴム成分のエチレン−α−オレフィンエラストマーは、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましく、EPDMを含むことがより好ましく、EPDMを主体として含むことが更に好ましい。
ゴム成分の主体がエチレン−α−オレフィンエラストマーの場合、そのエチレン含量は、好ましくは45質量%以上60質量%以下、より好ましくは50質量%以上55質量%以下である。ゴム成分の主体がEPDMの場合、そのジエン成分としては、例えば、エチリデンノボルネン(ENB)、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン等が挙げられる。ジエン成分は、これらのうちのエチリデンノボルネンが好ましい。ゴム成分がEPDMであり且つそのジエン成分がエチリデンノボルネンである場合には、そのENB含量は、好ましくは5.0質量%以上10質量%以下、より好ましくは7.0質量%以上9.0質量%以下である。
CNFは、植物繊維を細かくほぐすことで得られる植物細胞壁の骨格成分で構成されている。CNFの原料パルプとしては、例えば、木材、竹、稲(稲わら)、じゃがいも、サトウキビ(バガス)、水草、海藻等のパルプが挙げられる。これらのうち木材パルプが好ましい。
CNFとしては、TEMPO酸化CNF及び機械解繊CNFが挙げられる。CNFは、これらのうちの1種又は2種を含むことが好ましく、TEMPO酸化CNFを含むことが好ましく、TEMPO酸化CNFを主体として含むことが好ましく、TEMPO酸化CNFのみで構成されることが更に好ましい。
TEMPO酸化CNFは、原料パルプに含まれるセルロースにN−オキシル化合物を触媒として共酸化剤を作用させることにより、セルロース分子中のC6位の水酸基を選択的にカルボキシル基に酸化し、それを機械的に微細化して得られるCNFである。N−オキシル化合物としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(TEMPO)のフリーラジカルや4−アセトアミド−TEMPO等が挙げられる。共酸化剤としては、例えば、次亜ハロゲン酸及びその塩、亜ハロゲン酸及びその塩、過ハロゲン酸及びその塩、過酸化水素、並びに過有機酸等が挙げられる。機械解繊CNFは、原料パルプを、例えば、二軸混練機などの混練機、高圧ホモジナイザー、グラインダー、ビーズミル等の解繊装置により粉砕して得られるCNFである。
TEMPO酸化CNFの繊維径は例えば1nm以上10nmであり、また、その分布が狭い。一方、機械解繊CNFの繊維径は数十nm乃至数百nmであり、その分布が広い。従って、TEMPO酸化CNF及び機械解砕CNFは、このような繊維径の大きさ及びその分布により明確に区別することができる。
CNFは、疎水化処理された疎水化CNFを含んでいてもよい。疎水化CNFとしては、セルロースの水酸基の一部又は全部が疎水性基に置換されたCNF、及び表面処理剤によって疎水化表面処理されたCNFが挙げられる。セルロースの水酸基の一部又は全部が疎水性基に置換されたCNFを得るための疎水化としては、例えば、アミン化、エステル化、アルキル化、トシル化、エポキシ化、アリール化等が挙げられる。これらのうちアミン化が好ましい。具体的には、アミン化された疎水化CNFは、TEMPO酸化CNFのカルボキシル基がアミン化されたCNFである。表面処理剤によって疎水化表面処理されたCNFを得るための表面処理剤としては、例えば、シランカップリング剤等が挙げられる。
実施形態に係るゴム組成物におけるCNFの含有量(A)は、ゴム成分100質量部に対して1質量部以上20質量部以下であり、動的使用における温度変化に伴う変形の大きさの差を小さくすると共に発熱を抑制し且つ優れた耐摩耗性を得る観点から、好ましくは3質量部以上15質量部以下、より好ましくは5質量部以上10質量部以下である。
CBとしては、例えば、チャネルブラック;SAF、ISAF、N−339、HAF、N−351、MAF、FEF、SRF、GPF、ECF、N−234などのファーネスブラック;FT、MTなどのサーマルブラック;アセチレンブラック等が挙げられる。CBは、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましく、FEFを含むことがより好ましく、FEFを主体として含むことが更に好ましく、FEFのみで構成されることがより更に好ましい。
実施形態に係るゴム組成物におけるCBの含有量(B)はゴム成分100質量部に対して5質量部以上60質量部以下であり、動的使用における温度変化に伴う変形の大きさの差を小さくすると共に発熱を抑制し且つ優れた耐摩耗性を得る観点から、好ましくは10質量部以上40質量部以下、より好ましくは10質量部以上30質量部以下である。実施形態に係るゴム組成物におけるCNFの含有量(A)とCBの含有量(B)との和(A+B)は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは15質量部以上70質量部以下、より好ましくは60質量部以下、更に好ましくは40質量部以下である。
実施形態に係るゴム組成物におけるCNFの含有量(A)のCBの含有量(B)に対する比(A/B)は、好ましくは0.050以上2.0以下、より好ましくは1.0以下、更に好ましくは0.5以下である。実施形態に係るゴム組成物におけるゴム成分100質量部に対するCNFの含有量(A)は、動的使用における温度変化に伴う変形の大きさの差を小さくすると共に発熱を抑制し且つ優れた耐摩耗性を得る観点から、CBの含有量(B)よりも少ないことが好ましい。
実施形態に係るゴム組成物は、短繊維が分散して含有されていてもよい。短繊維としては、例えば、パラ系アラミド短繊維、メタ系アラミド短繊維、ナイロン6短繊維、ナイロン6,6短繊維、ナイロン4,6短繊維、ポリエチレンテレフタレート短繊維、ポリエチレンナフタレート短繊維等が挙げられる。短繊維は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましく、パラ系アラミド短繊維を含むことがより好ましく、パラ系アラミド短繊維を主体として含むことが好ましく、パラ系アラミド短繊維のみで構成されることがより更に好ましい。
パラ系アラミド短繊維としては、ポリパラフェニレンテレフタルアミドの短繊維(例えば、デュポン社製のケブラー、帝人社製のトワロン)及びコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの短繊維(例えば帝人社製のテクノーラ)が挙げられる。パラ系アラミド短繊維は、これらのうちの1種又は2種を含むことが好ましく、コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの短繊維を含むことがより好ましく、コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの短繊維を主体として含むことが更に好ましく、コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの短繊維のみで構成されることがより更に好ましい。
短繊維の繊維長は、好ましくは0.5.0mm以上5.0mm以下、より好ましくは1.0mm以上3.0mm以下である。短繊維の繊維径は、好ましくは5.0μm以上70μm以下、より好ましくは10μm以上50μm以下である。
実施形態に係るゴム組成物における短繊維の含有量(C)は、動的使用における温度変化に伴う変形の大きさの差を小さくすると共に発熱を抑制し且つ優れた耐摩耗性を得る観点から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは3質量部以上25質量部以下、より好ましくは5質量部以上20質量部以下である。実施形態に係るゴム組成物におけるCNFの含有量(A)と短繊維の含有量(C)との和(A+C)は、動的使用における温度変化に伴う変形の大きさの差を小さくすると共に発熱を抑制し且つ優れた耐摩耗性を得る観点から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは15質量部以上40質量部以下、より好ましくは25質量部以下である。実施形態に係るゴム組成物におけるCNFの含有量(A)とCBの含有量(B)と短繊維の含有量(C)との和(A+B+C)は、動的使用における温度変化に伴う変形の大きさの差を小さくすると共に発熱を抑制し且つ優れた耐摩耗性を得る観点から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは30質量部以上90質量部以下、より好ましくは60質量部以下、更に好ましくは40質量部以下である。
実施形態に係るゴム組成物におけるCNFの含有量(A)の短繊維の含有量(C)に対する比(A/C)は、動的使用における温度変化に伴う変形の大きさの差を小さくすると共に発熱を抑制し且つ優れた耐摩耗性を得る観点から、好ましくは0.050以上1.3以下、より好ましくは0.40以下である。実施形態に係るゴム組成物におけるゴム成分100質量部に対するCNFの含有量(A)は、動的使用における温度変化に伴う変形の大きさの差を小さくすると共に発熱を抑制し且つ優れた耐摩耗性を得る観点から、短繊維の含有量(C)よりも少ないことが好ましい。
実施形態に係るゴム組成物を形成する未架橋ゴム組成物には、CR又はエチレン−α−オレフィンエラストマーの架橋剤が配合されている。CRの架橋剤としては、例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等の金属酸化物が挙げられる。架橋剤は、酸化亜鉛及び酸化マグネシウムを併用することが好ましい。酸化亜鉛の配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは3質量部以上7質量部以下、より好ましくは4質量部以上6質量部以下である。酸化マグネシウムの配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは3質量部以上7質量部以下、より好ましくは4質量部以上6質量部以下である。エチレン−α−オレフィンエラストマーの架橋剤としては、例えば、有機過酸化物及び硫黄が挙げられる。架橋剤は、有機過酸化物を用いてもよく、また、硫黄を用いてもよく、さらには、それらを併用してもよい。有機過酸化物又は硫黄の配合量は、ゴム成分100質量部に対して例えば1質量部以上5質量部以下である。
実施形態に係るゴム組成物は、その他に、可塑剤、加工助剤、加硫促進助剤、加硫促進剤等のゴム配合剤を含有していてもよい。
実施形態に係るゴム組成物におけるJISK6253:2012に基づいてタイプAデュロメータを用いて測定されるゴム硬さは、好ましくはA80以上A95以下である。
実施形態に係るゴム組成物におけるJISK6251:2010に基づいて測定される列理方向の引張強さは、好ましくは20.0MPa以上35.0MPa以下、より好ましくは25.0MPa以上30.0MPa以下である。実施形態に係るゴム組成物におけるJISK6251:2010に基づいて測定される列理方向の切断時伸びは、好ましくは10%以上40%以下、より好ましくは15%以上30%以下である。
実施形態に係るゴム組成物におけるJISK6394:2007に基づいて、動歪1.0%及び周波数10Hzとして測定される25℃での反列理方向の貯蔵たて弾性係数(E’)は、好ましくは10.0MPa以上70.0MPa以下、より好ましくは15.0MPa以上40.0MPa以下である。100℃での反列理方向の貯蔵たて弾性係数は、好ましくは10.0MPa以上55.0MPa以下、より好ましくは13.0MPa以上25.0MPa以下である。25℃での反列理方向の貯蔵たて弾性係数に対する100℃での反列理方向の貯蔵たて弾性係数の比は、好ましくは0.70以上、より好ましくは0.80以上、更に好ましくは0.90以上である。
実施形態に係るゴム組成物におけるJISK6394:2007に基づいて、動歪1.0%及び周波数10Hzとして測定される25℃での反列理方向の損失正接(tanδ)は、好ましくは0.17以下、より好ましくは0.10以下である。100℃での反列理方向の損失正接は、好ましくは0.13以下、より好ましくは0.080以下である。
以上の構成の実施形態に係るゴム組成物は、CRをゴム成分の主体とする場合、CRラテックスにCNFを混合し、溶媒を除去することによりCRにCNFが分散したマスターバッチを作製し、そのマスターバッチに、或いは、そのマスターバッチにCR等のゴム成分を混練して希釈したものに、CBを含むゴム配合剤を配合して混練することにより未架橋ゴム組成物を得て、その未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧してゴム成分を架橋させることにより得ることができる。また、エチレン−α−オレフィンエラストマーをゴム成分の主体とする場合には、疎水性CNFをトルエン等の溶剤に分散させた分散液と、エチレン−α−オレフィンエラストマーをトルエン等の溶剤に溶解させた溶液とを混合し、溶剤を除去することによりエチレン−α−オレフィンエラストマーにCNFが分散したマスターバッチを作製し、そのマスターバッチを用いればよい。
実施形態に係るゴム組成物は、動的使用における温度変化に伴う変形の大きさの差を小さいと共に発熱を抑制するができることから、伝動ベルト、特には変速ベルトのベルト本体の少なくとも一部を形成する材料として好適に用いることができる。
図1Aは、伝動ベルトの一例のシングルコグドVベルトB1を示す。このシングルコグドVベルトB1は、例えば小型スクーターや農業機械の変速ベルトとして用いられる。
シングルコグドVベルトB1は、ベルト内周側の圧縮ゴム層11、ベルト外周側の伸張ゴム層12、及びそれらの間の接着ゴム層13が積層されて一体となって構成された断面形状が台形のゴム製のベルト本体10を有する。接着ゴム層13の厚さ方向の中間部には、ベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように配された心線14が埋設されている。ベルト内周面を構成する圧縮ゴム層11の表面には内側補強布15が貼設されており、また、ベルト外周面を構成する伸張ゴム層12の表面には外側補強布16が貼設されている。そして、ベルト内周側にはベルト長さ方向に一定ピッチで内側コグ17が配設されている一方、ベルト外周側は平坦なベルト背面が構成されている。
図1Bは、伝動ベルトの他の一例のダブルコグドVベルトB2を示す。このダブルコグドVベルトB2は、例えば大型バギーや大型スクーターの変速ベルトとして用いられる。
ダブルコグドVベルトB2は、シングルコグドVベルトB1と同様、圧縮ゴム層11、伸張ゴム層12、及び接着ゴム層13で構成されたベルト本体10、接着ゴム層13に埋設された心線14、並びにベルト内周面に貼設された内側補強布15及びベルト外周面に貼設された外側補強布16を有する。そして、ベルト内周側及びベルト外周側には、ベルト長さ方向に一定ピッチでそれぞれ内側コグ17及び外側コグ18が配設されている。
これらのシングルコグドVベルトB1及びダブルコグドベルトB2において、ベルト本体10の少なくとも一部、特に圧縮ゴム層11が実施形態に係るゴム組成物で形成されていることが好ましい。
変速用途に用いられるシングルコグドVベルトB1及びダブルコグドベルトB2では、プーリへの巻き掛かり径が変動しつつ激しく屈曲される。このとき、屈曲による発熱が生じるが、昇温に伴ってベルトの変形が大きくなると、安定した変速動作を維持することが困難であり、また、発熱自体が大きいと、それがエネルギーロスとなるため、動力伝達効率の低下を招くことになる。しかしながら、実施形態に係るゴム組成物を用いたシングルコグドVベルトB1及びダブルコグドベルトB2では、屈曲のような動的使用において、温度変化に伴う変形の大きさの差が小さいので、安定した変速動作を維持することができ、且つ発熱が抑制されるので、動力伝達効率の低下を小さく抑えることができる。また、シングルコグドVベルトB1及びダブルコグドベルトB2のような摩擦伝動ベルトでは高い耐摩耗性が求められるが、実施形態に係るゴム組成物を用いれば、優れた耐摩耗性をも得ることができる。
なお、上記実施形態では、ベルト本体の少なくとも一部が実施形態に係るゴム組成物で形成された伝動ベルトとして、シングルコグドVベルトB1及びダブルコグドベルトB2を示したが、特にこれに限定されるものではなく、平ベルト、Vベルト、Vリブドベルト、歯付ベルト等であってもよい。また、実施形態に係るゴム組成物は、伝動ベルトに限定されず、例えばタイヤやホース等のゴム製品にも用いることができる。
(ゴム組成物)
実施例1〜15及び比較例1〜3のゴム組成物を作製した。それらの構成については表1A及びBにも示す。
<実施例1>
硫黄変性CRラテックス(東ソー社製)に、その中のゴム成分の硫黄変性CR100質量部に対してTEMPO酸化CNF(繊維径3nm乃至4nm)10質量部を混合し、溶媒を除去することにより硫黄変性CRにTEMPO酸化CNFが分散したマスターバッチを作製した。そして、このマスターバッチに、ゴム成分の硫黄変性CR100質量部に対して、FEF(シーストSO 東海カーボン社製)22質量部、パラ系アラミド短繊維(テクノーラ 帝人社製、繊維長3.0mm及び繊維径約12μm)16質量部、可塑剤5質量部、ステアリン酸1質量部、酸化亜鉛5質量部、及び酸化マグネシウム5質量部を配合して混練することにより未架橋ゴム組成物を得て、その未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧してゴム成分を架橋させたゴム組成物を実施例1とした。
<実施例2>
TEMPO酸化CNFの配合量をゴム成分100質量部に対して1質量部としたことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を実施例2とした。
<実施例3>
TEMPO酸化CNFの配合量をゴム成分100質量部に対して5質量部としたことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を実施例3とした。
<実施例4>
TEMPO酸化CNFの配合量をゴム成分100質量部に対して20質量部としたことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を実施例4とした。
<実施例5>
硫黄変性CRラテックスに代えてメルカプタン変性CRラテックス(B−30 東ソー社製)を用いたことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を実施例5とした。
<実施例6>
FEFの配合量をゴム成分100質量部に対して5質量部としたことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を実施例6とした。
<実施例7>
FEFの配合量をゴム成分100質量部に対して10質量部としたことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を実施例7とした。
<実施例8>
FEFの配合量をゴム成分100質量部に対して40質量部としたことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を実施例8とした。
<実施例9>
FEFの配合量をゴム成分100質量部に対して60質量部としたことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を実施例9とした。
<実施例10>
FEFに代えてISAF(シースト600 東海カーボン社製)を配合したことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を実施例10とした。
<実施例11>
FEFに代えてSRF(シースト9 東海カーボン社製)を配合したことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を実施例11とした。
<実施例12>
TEMPO酸化CNFに代えて機械解繊CNF(繊維径数十〜数百nm)を配合したことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を実施例12とした。
<実施例13>
−TEMPO触媒酸化−ソフトブリーチクラフトパルプを塩酸及びイオン交換水で十分に洗浄した後、イオン交換水と混合し、それに2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルラジカル(TEMPO)及びNaBrを添加して撹拌した。次いで、そのパルプ混合液に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を加え、pH調整して撹拌を継続した。そして、得られたパルプ混合液を濾過し、濾物をイオン交換水で十分に洗浄した。このTEMPO触媒酸化処理により、パルプに含まれるセルロース分子中のC6位の水酸基を選択的にカルボキシル基に酸化した。
−プロトン化−得られたTEMPO触媒酸化したパルプをイオン交換水と混合して撹拌した。次いで、そのパルプ混合液に塩酸を滴下した。そして、得られたパルプ混合液を濾過し、濾物をイオン交換水で十分に洗浄した。このプロトン化処理により、TEMPO触媒酸化により導入したカルボキシル基をプロトン化した。
−アミン化−得られたプロトン化したパルプをイオン交換水と混合して撹拌した。次いで、そのパルプ混合液にヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を滴下した。そして、得られたパルプ混合液を濾過し、濾物をイオン交換水で十分に洗浄した後に乾燥させた。このアミン化処理により、TEMPO触媒酸化により導入し且つプロトン化処理によりプロトン化したカルボキシル基をヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシドで中和して塩を形成し、つまり、第4級アンモニウム化合物のヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシドによりアミン化した。
−解繊−乾燥させたパルプをトルエンに添加してビーズミルで分散させた後、ジェットミル(常光社製)を用いて、得られた分散液に含まれるパルプを解繊させた。この解繊処理により、第4級アンモニウム化合物のヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシドでアミン化された疎水化CNF(繊維径3nm乃至4nm)がトルエンに分散した分散液を調製した。
この得られた疎水性CNFをトルエンに分散させた分散液と、EPDM(EP33 JSR社製、エチレン含量:52質量%、ENB含量:8.1質量%)のトルエン溶液とを、ゴム成分のEPDM100質量部に対する疎水化CNFの含有量が5質量部となるように混合し、トルエンを除去することによりEPDMに疎水化CNFが分散したマスターバッチを作製した。そして、このマスターバッチに、ゴム成分のEPDM100質量部に対して、FEF50質量部、パラ系アラミド短繊維16質量部、可塑剤5質量部、ステアリン酸1質量部、酸化亜鉛5質量部、共架橋剤(精工化学社製 ハイクロスM)10質量部、有機過酸化物架橋剤(パークミルD 日本油脂社製)6質量部を配合して混練することにより未架橋ゴム組成物を得て、その未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧してゴム成分を架橋させたゴム組成物を実施例13とした。
<実施例14>
疎水化CNFの配合量及びFEFの配合量を、それぞれゴム成分100質量部に対して10質量部及び35質量部としたことを除いて実施例13と同一構成のゴム組成物を実施例14とした。
<実施例15>
疎水化CNFの配合量及びFEFの配合量を、それぞれゴム成分100質量部に対して20質量部及び15質量部としたことを除いて実施例13と同一構成のゴム組成物を実施例15とした。
Figure 0006271823
<比較例1>
硫黄変性CRラテックスに代えて水素化ニトリルゴムラテックス(ZLX−B 日本ゼオン社製)を用いると共に、有機過酸化物架橋剤をゴム成分100質量部に対して3質量部配合したことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を比較例1とした。
<比較例2>
硫黄変性CRラテックスに代えてスチレンブタジエンゴムラテックス(J−9049 JSR社製)を用いると共に、有機過酸化物架橋剤をゴム成分100質量部に対して0.3質量部配合したことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を比較例2とした。
<比較例3>
FEFを配合していないことを除いて実施例1と同一構成のゴム組成物を比較例3とした。
Figure 0006271823
(試験方法)
<ゴム硬さ>
実施例1〜15及び比較例1〜3のそれぞれについて、JISK6253:2012に基づいて、タイプAデュロメータを用いてゴム硬さを測定した。
<引張特性>
実施例1〜15及び比較例1〜3のそれぞれについて、JISK6251:2010に基づいて、列理方向の引張強さ及び切断時伸びを測定した。
<粘弾性特性>
実施例1〜15及び比較例1〜3のそれぞれについて、JISK6394:2007に基づいて、25℃及び100℃における反列理方向の貯蔵たて弾性係数(E’)及び損失正接(tanδ)を測定した。測定条件は、動歪1.0%及び周波数10Hzとした。また、25℃における貯蔵たて弾性係数に対する100℃における貯蔵たて弾性係数の比を算出した。
<ベルト特性>
実施例1〜15及び比較例1〜3のそれぞれを反列理方向がベルト長さ方向となるようにベルト本体の圧縮ゴム層を形成するゴム組成物として用いた図1Aに示すのと同様の構成のシングルコグドVベルトB1を作製した。
−耐クラック性−
図2は、耐クラック性評価用のベルト走行試験機20を示す。
このベルト走行試験機20は、プーリ径φ40mmの駆動プーリ21とその右側方に設けられたプーリ径40mmの従動プーリ22とを備える。従動プーリ22は、軸荷重(デッドウェイトDW)を負荷できるように左右に可動に設けられている。
実施例1〜15及び比較例1〜3のそれぞれを用いたシングルコグドVベルトB1について、ベルト走行試験機20の駆動プーリ21及び従動プーリ22間に巻き掛けると共に、従動プーリ22に対して右側方に600Nの軸荷重を負荷してベルト張力を与え、100℃の雰囲気温度下において駆動プーリ21を3000rpmの回転数で回転させてベルト走行させた。そして、定期的にベルト走行を停止してクラックの発生の有無を目視確認した。クラックの発生が確認されるまでのベルト走行時間を耐クラック寿命とした。なお、ベルト走行時間の最長を240時間とした。
−耐摩耗性・ベルト温度―
図3は、耐摩耗性評価用のベルト走行試験機30を示す。
このベルト走行試験機30は、プーリ径φ60mmの駆動プーリ31とその左側方に設けられたプーリ径100mmの従動プーリ32とを備える。従動プーリ32は、軸荷重(デッドウェイトDW)を負荷できるように左右に可動に設けられている。
実施例1〜15及び比較例1〜3のそれぞれを用いたシングルコグドVベルトB1について、ベルト質量を測定した後、ベルト走行試験機30の駆動プーリ31及び従動プーリ32間に巻き掛けると共に、従動プーリ32に対して左側方に700Nの軸荷重を負荷してベルト張力を与え、且つ従動プーリ32に10N・mの回転負荷を与え、50℃の雰囲気温度下において駆動プーリ31を4200rpmの回転数で回転させて200時間ベルト走行させた。そして、非接触型温度計を用いてベルト走行時のベルト背面の最高温度をベルト温度として記録した。また、ベルト走行後に再びベルト質量を測定した。ベルト走行前のベルト質量からベルト走行後のベルト質量を減じ、それをベルト走行前のベルト質量で除した百分率をベルト摩耗率として算出し、実施例1のベルト摩耗率を100として摩耗指数を算出した。
(試験結果)
表2A及びBは試験結果を示す。
Figure 0006271823
Figure 0006271823
表2A及びBによれば、CR又はEPDMに所定量のCNF及びFEFを配合した実施例1〜15では、反列理方向の25℃における貯蔵たて弾性係数に対する100℃における貯蔵たて弾性係数の比が0.75以上と高いので、貯蔵たて弾性係数の温度依存性が小さく、従って、温度変化に伴う変形の大きさの差が小さいことが予想され、且つ25℃の損失正接が0.16以下並びに100℃の損失正接が0.13以下と低く、従って、動的使用における発熱が小さいことが予想される。また、ベルト特性では、耐クラック寿命が86.4時間以上と長く且つ実施例6、7、及び11〜15を除いて摩耗指数が100以下と低いことが分かる。更に、ベルト走行時のベルト温度が100℃以下と低く、従って、発熱が小さいことが分かる。
一方、ゴム成分を水素化ニトリルゴムとした比較例1及びゴム成分をスチレンブタジエンゴムとした比較例2では、反列理方向の25℃における貯蔵たて弾性係数に対する100℃における貯蔵たて弾性係数の比がいずれも0.60と低いので、貯蔵たて弾性係数の温度依存性が大きく、従って、温度変化に伴う変形の大きさの差が大きいことが予想され、且つ25℃の損失正接がいずれも0.18並びに100℃の損失正接がそれぞれ0.14及び0.15と高く、従って、動的使用における発熱が大きいことが予想される。また、ベルト特性では、耐クラック寿命がそれぞれ42時間及び31時間と短く且つ摩耗指数が103及び195と高いことが分かる。更に、ベルト走行時のベルト温度がそれぞれ102℃及び104℃と高い、従って、発熱が大きいことが分かる。
FEFを配合していない比較例3では、反列理方向の25℃における貯蔵たて弾性係数に対する100℃における貯蔵たて弾性係数の比が0.71と実施例1〜15に比べるとやや低い程度であり、また、25℃及び100℃の損失正接がそれぞれ0.069及び0.049と低く、従って、動的使用における発熱が小さいことが予想され、更に、ベルト特性については、耐クラック寿命が82.4時間と実施例1〜15よりもやや短い程度であり、また、ベルト走行時のベルト温度が84℃と実施例1〜15と同等レベルであることが分かる。しかしながら、摩耗指数が205と著しく高いことが分かる。
本発明は、ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルトの技術分野について有用である。
B1 シングルコグドVベルト
B2 ダブルコグドVベルト
10 ベルト本体
11 圧縮ゴム層
12 伸張ゴム層
13 接着ゴム層
14 心線
15 内側補強布
16 外側補強布
17 内側コグ
18 外側コグ
20,30 ベルト走行試験機
21,31 駆動プーリ
22,32 従動プーリ

Claims (14)

  1. クロロプレンゴム又はエチレン−α−オレフィンエラストマーを主体とするゴム成分に、セルロースナノファイバ及びカーボンブラックが分散した伝動ベルト用のゴム組成物であって、
    前記セルロースナノファイバがTEMPO酸化セルロースナノファイバを含み、
    前記セルロースナノファイバの含有量が前記ゴム成分100質量部に対して1質量部以上20質量部以下であり、且つ前記カーボンブラックの含有量が前記ゴム成分100質量部に対して5質量部以上40質量部以下であるゴム組成物。
  2. 請求項1に記載されたゴム組成物において、
    前記ゴム成分の主体が硫黄変性クロロプレンゴムであるゴム組成物。
  3. 請求項1に記載されたゴム組成物において、
    前記ゴム成分の主体がエチレン・プロピレン・ジエンターポリマーであるゴム組成物。
  4. 請求項1乃至のいずれかに記載されたゴム組成物において、
    前記カーボンブラックがFEFを含むゴム組成物。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載されたゴム組成物において、
    前記セルロースナノファイバの含有量と前記カーボンブラックの含有量との和が、前記ゴム成分100質量部に対して15質量部以上70質量部以下であるゴム組成物。
  6. 請求項1乃至のいずれかに記載されたゴム組成物において、
    前記セルロースナノファイバの含有量の前記カーボンブラックの含有量に対する比が0.050以上2.0以下であるゴム組成物。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載されたゴム組成物において、
    前記セルロースナノファイバの含有量が前記カーボンブラックの含有量よりも少ないゴム組成物。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載されたゴム組成物において、
    短繊維が更に分散して含有されたゴム組成物。
  9. 請求項に記載されたゴム組成物において、
    前記短繊維がパラ系アラミド短繊維を含むゴム組成物。
  10. 請求項又はに記載されたゴム組成物において、
    前記セルロースナノファイバの含有量と前記短繊維の含有量との和が、前記ゴム成分100質量部に対して15質量部以上40質量部以下であるゴム組成物。
  11. 請求項乃至10のいずれかに記載されたゴム組成物において、
    前記セルロースナノファイバの含有量と前記カーボンブラックの含有量と前記短繊維の含有量との和が、前記ゴム成分100質量部に対して30質量部以上90質量部以下であるゴム組成物。
  12. 請求項乃至11のいずれかに記載されたゴム組成物において、
    前記セルロースナノファイバの含有量の前記短繊維の含有量に対する比が0.050以上1.3以下であるゴム組成物。
  13. 請求項乃至12のいずれかに記載されたゴム組成物において、
    前記セルロースナノファイバの含有量が前記短繊維の含有量よりも少ないゴム組成物。
  14. ベルト本体の少なくとも一部が請求項1乃至13のいずれかに記載されたゴム組成物で形成された伝動ベルト。
JP2017548082A 2016-09-26 2017-09-06 ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルト Active JP6271823B1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016187562 2016-09-26
JP2016187562 2016-09-26
PCT/JP2017/032093 WO2018056055A1 (ja) 2016-09-26 2017-09-06 ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6271823B1 true JP6271823B1 (ja) 2018-01-31
JPWO2018056055A1 JPWO2018056055A1 (ja) 2018-09-20

Family

ID=61074724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017548082A Active JP6271823B1 (ja) 2016-09-26 2017-09-06 ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6271823B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019147877A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103920A (ja) * 1998-07-31 2000-04-11 Yamauchi Corp 超低硬度防振用ゴム材料
JP2003192844A (ja) * 2001-12-27 2003-07-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2003192843A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd スタッドレスタイヤ用ゴム組成物
WO2008105878A1 (en) * 2007-03-01 2008-09-04 Prs Mediterranean Ltd. High performance geosynthetic article
JP2009191198A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Bridgestone Corp ゴム組成物及びその製造方法
JP2009191197A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Bridgestone Corp ゴム組成物及びその製造方法
JP2009249449A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Bridgestone Corp ゴム組成物及びその製造方法
JP2014141637A (ja) * 2012-12-25 2014-08-07 Mitsubishi Chemicals Corp セルロースナノファイバー含有ゴムマスターバッチ
WO2015015689A1 (ja) * 2013-07-31 2015-02-05 バンドー化学株式会社 平ベルト
JP2017128663A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 日本製紙株式会社 オイルシール用ゴム組成物

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103920A (ja) * 1998-07-31 2000-04-11 Yamauchi Corp 超低硬度防振用ゴム材料
JP2003192843A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd スタッドレスタイヤ用ゴム組成物
JP2003192844A (ja) * 2001-12-27 2003-07-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
WO2008105878A1 (en) * 2007-03-01 2008-09-04 Prs Mediterranean Ltd. High performance geosynthetic article
JP2009191198A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Bridgestone Corp ゴム組成物及びその製造方法
JP2009191197A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Bridgestone Corp ゴム組成物及びその製造方法
JP2009249449A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Bridgestone Corp ゴム組成物及びその製造方法
JP2014141637A (ja) * 2012-12-25 2014-08-07 Mitsubishi Chemicals Corp セルロースナノファイバー含有ゴムマスターバッチ
WO2015015689A1 (ja) * 2013-07-31 2015-02-05 バンドー化学株式会社 平ベルト
JP2015031315A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 バンドー化学株式会社 平ベルト
JP2017128663A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 日本製紙株式会社 オイルシール用ゴム組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019147877A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物
WO2019167889A1 (ja) * 2018-02-27 2019-09-06 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物
CN111670216A (zh) * 2018-02-27 2020-09-15 横滨橡胶株式会社 轮胎用橡胶组合物

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2018056055A1 (ja) 2018-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018056055A1 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルト
JP6487124B1 (ja) 伝動ベルト
JP4745789B2 (ja) Vリブドベルト及びvリブドベルトの製造方法
JP6427302B1 (ja) 伝動ベルト
JP4133595B2 (ja) 伝動ベルト
KR20160061399A (ko) V 벨트 및 그 제조방법
JP2016211589A (ja) 伝動ベルト
JP6271823B1 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルト
KR20220125679A (ko) V리브형 벨트
JP2011064257A (ja) 伝動ベルト
WO2016170795A1 (ja) 伝動ベルト
JP2007092991A (ja) 伝動ベルト及び伝動ベルトの製造方法
JP2016205565A (ja) 伝動ベルト
JP5243834B2 (ja) 動力伝動用ベルト
CN113994123B (zh) 大型v型带
JP6918047B2 (ja) 伝動ベルト
JP6950094B2 (ja) 伝動ベルト
WO2020246189A1 (ja) 伝動ベルト
JP2006029493A (ja) Vリブドベルト
WO2020246188A1 (ja) 大型vベルト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170911

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20170911

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20171004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6271823

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150