JP6271070B1 - 伸縮装置の検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】伸縮装置の検査を比較的短い時間で実行できる伸縮装置の検査方法を提供する。【解決手段】検査対象の橋梁が備える複数の伸縮装置を、第1検査員で構成された第1検査チームが行う1次検査工程50と、第2検査員で構成された第2検査チームが行う2次検査工程60によって測定する。1次検査工程50では、フィンガープレートの基部と櫛歯部の境界を含む所定範囲を検査領域に定め、この検査領域の腐食部を第1の超音波探傷により検出する腐食計測51と、検出された腐食部におけるき裂の有無を第2の超音波探傷により特定するき裂概略計測52とを行う。1次検査工程50でき裂が発見された伸縮装置についてのみ2次検査工程60を行う。2次検査工程60では、第3の超音波探傷によるき裂詳細計測により、き裂の位置と大きさを検出する。【選択図】図6

Description

本発明は、橋梁の遊間に設置された伸縮装置の検査方法に関する。
従来より、橋梁の床版と床版との間や、床版と橋台との間に形成される遊間には、橋梁の温度伸縮等の変位を吸収することを目的として伸縮装置が設置されている。このような伸縮装置としては、遊間に対向する床版又は橋台の端部に夫々固定され、表面が舗装の表面と連続して配置された鋼製のフェイスプレートを備えたものがある。このフェイスプレートには、床版又は橋台に固定される板状の基部と、基部から遊間上に延在する複数の櫛歯部とを有する櫛状のフィンガープレートを用いて構成されるフィンガープレート方式が多く採用されている。遊間の両側に配置された上記フィンガープレートは、互いの櫛歯部が交互に噛み合って、舗装の表面に連なる路面を形成している(例えば、特許文献1参照)。
この種の伸縮装置では、最近、重交通の繰り返し載荷や、経年劣化に伴うフィンガープレートの櫛歯部の破断が報告されている。破断により櫛歯部が基部から離脱すると、路面を走行する車両によって櫛歯部が跳ね上げられて車両を破損する事故や、二輪車の転倒事故等を発生させる恐れがある。このような事故を防止するため、フィンガープレートの破断の兆候である櫛歯部のき裂を発見することを目的として、伸縮装置の検査が行われている。また、伸縮装置の多くは、冬季の路面凍結防止剤の散布や、水が隙間に滞水するような厳しい腐食環境にあるため、腐食状態の調査を目的とした検査も同時に行われている。
従来の伸縮装置の検査方法としては、現地でフィンガープレートの表面から非破壊で検査を行うために、超音波探傷を採用したものがある。図8は、従来の伸縮装置の検査方法を示すフロー図である。従来の伸縮装置の検査方法では、検査対象の橋梁が備える複数の伸縮装置について、フィンガープレートの腐食とき裂を独立して検出している。すなわち、各伸縮装置について、腐食の検出を目的とする腐食計測101と、き裂の有無の検出を目的とするき裂概略計測102と、き裂の位置及び深さ等の詳細の特定を目的とするき裂詳細計測103とを行っている。
図9は、従来の腐食計測101を行う様子を示した平面図である。図9に示すように、腐食計測101は、フィンガープレート106の櫛歯部108を、櫛歯部108の幅に対応する長さのリニアアレイ探触子180を用いて行う。まず、リニアアレイ探触子180を、このリニアアレイ探触子180の長手方向を櫛歯部108の幅方向に向けて、フィンガープレート106の基部107と櫛歯部108との境界部分に配置する。続いて、矢印181で示すように、櫛歯部108の長さ方向にリニアアレイ探触子180を走査し、フェイズドアレイ法によるリニアスキャンを行い、櫛歯部の断面形状を計測する。櫛歯部の断面形状は、櫛歯部の路面とは反対側に位置する下側面の形状を、櫛歯部の長さ方向位置と、幅方向位置と、表面の高さとで構成される3次元データによって表される。上記リニアアレイ探触子180で走査を行う計測領域170は、櫛歯部108の幅E11と、櫛歯部108の長さと略同じ長さE12を有する。1つの櫛歯部108について計測領域170の計測が終わると、矢印182で示すようにリニアアレイ探触子180を隣の櫛歯部108に移動させて、当該隣の櫛歯部108の計測領域170の計測を行う。このように、矢印181で示す計測を行う移動と、矢印182で示す測定を行わない移動とを交互に繰り返して、検査対象の全ての櫛歯部108の計測を断続的に行う。
この後、き裂概略計測102では、単一ビームによる斜角探傷を行う。き裂概略計測102によりき裂の存在が疑われる櫛歯部について、き裂詳細計測103を行う。き裂詳細計測103は、アレイ探触子を櫛歯部の複数の箇所に配置し、夫々の配置箇所でセクタースキャンを行い、フェイズドアレイ斜角探傷によりき裂の位置と寸法を特定する。
従来の伸縮装置の検査方法では、複数の検査員からなる検査チームが、第1の伸縮装置へ移動し、上記腐食計測101とき裂概略計測102とき裂詳細計測103とで構成される計測工程100を行う。この第1の伸縮装置に関する計測工程100が完了すると、検査チームが第2の伸縮装置へ移動し、上記腐食計測101とき裂概略計測102とき裂詳細計測103とで構成される計測工程100を行う。このような検査チームの移動と計測工程100の実行を、全ての伸縮装置について行い、最後の伸縮装置に関する計測工程100の実行が完了すると、検査対象の橋梁に関する伸縮装置の検査が完了する。
特開2014−163104号公報
しかしながら、上記従来の伸縮装置の検査方法は、腐食計測101において、フィンガープレートの検査対象の櫛歯部の大部分を、1本ずつ計測しているので、計測作業に時間と手間がかかる問題がある。また、フィンガープレートの検査対象の櫛歯部の大部分について、3次元データでされる断面形状を計測するので、計測により取得されるデータが膨大になり、計測データの取り扱いと分析に手間と時間がかかる問題がある。フィンガープレートのき裂は、櫛歯部の破断に至る前に迅速に橋梁の管理者に報告し、補修等の対処が行われる必要があるが、計測データの分析に時間がかかると、橋梁の管理者への報告の遅れが生じ、補修の遅れや破断の発生につながる恐れがある。
また、き裂概略計測102において、斜角探傷によりき裂を発見するためには、検査員が反射波の強度の変化を観察してき裂の有無を判断するが、フィンガープレートには腐食部が存在するため、腐食部の反射波とき裂の反射波とが混在して表示される。この腐食部の反射波とき裂の反射波とを識別する作業は、検査員の技能に基づくものであるため、時間と手間がかかる問題がある。また、斜角探傷の計測結果は、反射波の振幅の時系列変化を示す情報として表されるため、このような計測結果に基づいて、計測を行った検査員以外の者にき裂の位置や大きさ等の情報を伝達することが困難である。したがって、き裂概略計測102を行った検査員が連続してき裂詳細計測103を行う必要があり、き裂に関する計測に時間と手間がかかる問題がある。
また、上記従来の伸縮装置の検査方法は、検査対象の全ての伸縮装置について、腐食計測101とき裂概略計測102とき裂詳細計測103とで構成される計測工程100を順次行うので、検査対象の全ての伸縮装置の検査を行うために、長時間を要する問題がある。伸縮装置は、橋梁の路面を横断して設置されているため、検査のために長時間の路面規制が必要となり、その結果、道路の交通状況に与える影響が大きくなる問題がある。
そこで、本発明の課題は、伸縮装置の検査を比較的短い時間で実行できる伸縮装置の検査方法を提供することにある。また、検査で得られる計測データを少なくできる伸縮装置の検査方法を提供することにある。また、検査で得られる計測データに関し、き裂が認識し易く、検査結果の報告や伝達を容易に行うことができる伸縮装置の検査方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の伸縮装置の検査方法は、橋梁の遊間に配置され、橋軸直角方向に延在する基部と、この基部に連なって橋軸方向に延在する櫛歯部とを有する櫛状のフィンガープレートを備えた伸縮装置の検査方法であって、
上記フィンガープレートの基部と櫛歯部との境界部分を含む領域を検査領域に設定する検査領域設定ステップと、
上記検査領域に、上記フィンガープレートの表面側から超音波を送信して得た超音波受信号に基づく第1の超音波探傷により、上記フィンガープレートの腐食を検出する腐食検出ステップと
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、検査領域設定ステップにより、フィンガープレートの基部と櫛歯部との境界部分を含む領域が検査領域に設定される。本発明者の研究によれば、フィンガープレートの櫛歯部の破断は、フィンガープレートの下側面と、このフィンガープレートの下側に接する部材との隙間に生じる腐食が原因の一つであることを発見した。詳しくは、フィンガープレートの下側面と、このフィンガープレートの下側に接する部材との隙間に生じる腐食が拡大し、これにより生じる腐食ピットに疲労き裂が発生し、このき裂が表面側に進展した後に脆性破壊が生じて、櫛歯部の破断に至ることが明らかになった。このように進展するき裂は、特に、フィンガープレートの基部と櫛歯部との境界部分に生じる可能性が高いことが明らかになった。そして、フィンガープレートの腐食箇所を特定することにより、き裂が発生している可能性が高い箇所を特定できることが明らかになった。これらの知見に基づき、本発明を成すに至ったものである。本発明によれば、フィンガープレートの基部と櫛歯部との境界部分を含む領域を検査領域に設定し、この検査領域について、腐食検出ステップにより、フィンガープレートの表面側から超音波を送信して得た超音波受信号に基づく第1の超音波探傷を行って、フィンガープレートの腐食を先ず検出する。上記検査領域は、フィンガープレートの基部と櫛歯部との境界部分に関して、この境界部分よりも基部側の部分と、上記境界部分よりも櫛歯部側の部分との両方を含み、かつ、基部及び櫛歯部の橋軸方向の寸法よりは小さい寸法の領域である。第1の超音波探傷は、上記検査領域に対して行うので、全ての櫛歯部の超音波探傷を行う従来の検査方法よりも、検査にかかる時間と手間を削減できると共に、検査により取得されるデータの量を小さくできる。
一実施形態の伸縮装置の検査方法は、上記第1の超音波探傷は、上記検査領域の橋軸方向に対応する長さに超音波の送受信素子が配列されたリニアアレイ探触子を設置し、このリニアアレイ探触子を橋軸直角方向に連続的に移動させて行う。
上記実施形態によれば、検査領域の橋軸方向に対応する長さに超音波の送受信素子が配列されたリニアアレイ探触子を用いて、このリニアアレイ探触子を橋軸直角方向に連続的に移動させて、調査領域の超音波探傷を行う。したがって、複数の櫛歯部の計測を連続して行うことができるので、櫛歯部の長さ方向に移動させて個別に断続的に計測を行う従来の検査方法よりも、作業効率を効果的に向上でき、検査にかかる時間を効果的に短縮できる。また、検査領域の計測結果を連続的に取得した場合、検査対象の全ての櫛歯部について連続した計測データが得られるので、各櫛歯部の計測データを断続的に取得する従来の検査方法よりも計測データの編集が容易になる。したがって、検査結果の報告を行うための報告書を作成する手間を少なくでき、橋梁の管理者等への報告を迅速に行うことができる。ここで、リニアアレイ探触子を用いた検査領域の検査は、連続して計測を行って3次元データを取得してもよく、あるいは、櫛歯部の幅方向の複数箇所で、櫛歯部の長さ方向の断面の計測を行い、各箇所における断面の2次元データを取得してもよい。なお、櫛歯部の幅方向は橋軸直角方向と一致し、櫛歯部の長さ方向は橋軸方向と一致する。
一実施形態の伸縮装置の検査方法は、第1検査員により、上記検査領域設定ステップと、上記腐食検出ステップと、この腐食検出ステップで腐食が検出された箇所について第2の超音波探傷を行ってき裂を検出するき裂検出ステップとを、複数の伸縮装置について順次行う1次検査工程と、
上記1次検査工程で上記フィンガープレートのき裂が検出された伸縮装置について、第2検査員により、上記き裂の詳細を第3の超音波探傷により計測する2次検査工程と
を備える。
上記実施形態によれば、1次検査工程において、第1検査員により、検査領域設定ステップと、腐食検出ステップと、き裂検出ステップとを複数の伸縮装置について順次行う。上記き裂検出ステップでは、上記腐食検出ステップで腐食が検出された箇所について第2の超音波探傷を行ってき裂を検出する。続いて、上記1次検査工程で上記フィンガープレートのき裂が検出された伸縮装置について、第2検査員により、上記き裂の詳細を第3の超音波探傷により計測する2次検査工程を行う。このように、フィンガープレートの腐食とき裂を検出する1次検査工程と、き裂の詳細を計測する2次検査工程とを分け、1次検査工程は第1検査員が行う一方、2次検査工程は第2検査員が行う。したがって、1次検査工程を、き裂の有無や程度に影響を受けることなく、複数の伸縮装置について順次進めることができる。また、2次検査工程を実行する回数は、1次検査工程を行う伸縮装置の数以下であるので、2次検査工程が全体の検査時間を長期化することが無い。したがって、腐食の計測とき裂の計測とを検査対象の全ての伸縮装置について行う従来よりも、検査対象の全ての伸縮装置の検査にかかる時間を効果的に短縮できる。なお、第1検査員及び第2検査員は、単数又は複数のいずれでもよい。
一実施形態の伸縮装置の検査方法は、上記第2の超音波探傷は、上記フィンガープレートに超音波を送信して得た超音波受信号に、開口合成法による処理を行って得た断層映像に基づく。
上記実施形態によれば、第2の超音波探傷は、フィンガープレートからの超音波受信号に開口合成法の処理を行って得た断層映像に基づくので、比較的少ない手間により高精度にき裂の有無を判断することができる。
一実施形態の伸縮装置の検査方法は、上記第3の超音波探傷は、上記フィンガープレートに超音波を送信して得た超音波受信号に、開口合成法による処理を行って得た断層映像に基づく。
上記実施形態によれば、第3の超音波探傷は、フィンガープレートからの超音波受信号に開口合成法の処理を行って得た断層映像に基づくので、比較的少ない手間により高精度にき裂の位置及び大きさを検出することができる。
一実施形態の伸縮装置の検査方法は、上記第3の超音波探傷は、フェイズドアレイ型探触子を用いて行う。
上記実施形態によれば、第3の超音波探傷は、第1検査員が行う1次検査工程の第1及び第2の超音波探傷と分離して第2検査員によって行うので、比較的手間と時間がかかるフェイズドアレイ型探触子による超音波探傷を行っても、全体の検査時間の長期化を防止できる。
一実施形態の伸縮装置の検査方法は、上記伸縮装置は、上記フィンガープレートの下側に配置され、上記遊間に位置する樋本体と、この樋本体の両端から外側へ延在して床版とフィンガープレートとの間に挟持される板状の取付部とを有する樋を備え、
上記検査領域設定ステップで設定される検査領域は、上記フィンガープレートと、上記樋の取付部との接触部分に設定されている。
上記実施形態によれば、伸縮装置は、樋本体と取付部とを有する樋を備え、この樋はフィンガープレートの下側に配置されている。フィンガープレートと樋の取付部との接触部分には、路面からの水や凍結防止剤等が溜まり、フィンガープレートの腐食が進行し易い。このようなフィンガープレートと樋の取付部との接触部分を検査領域に設定することにより、フィンガープレートの腐食とき裂を、効率的に検出することができる。なお、樋とは、路面から流入した水を誘導して排水するもの以外に、弾性を有する充填材やバックアップ材等が樋本体内に設けられた非排水のものも該当する。充填材等が樋本体内に設けられた樋を有する伸縮装置は、橋面排水を行う箇所に用いられる。また、樋は、ステンレス鋼やゴム等の種々の材料で形成されたものを含む。
本発明の実施形態の検査方法が適用される伸縮装置が設置された橋梁を模式的に示す図である。 伸縮装置のフィンガープレートに生じる破断部分を模式的に示す平面図である。 伸縮装置のフィンガープレートに生じる破断部分を模式的に示す断面図である。 伸縮装置の腐食が生じる部分を模式的に示す断面図である。 伸縮装置のフィンガープレートのき裂が発生した位置の模式断面図である。 伸縮装置のフィンガープレートの実際に破断した破断面を示す模式断面図である。 伸縮装置のフィンガープレートの破断が生じた位置を説明する図である。 実施形態の伸縮装置の検査方法を示すフロー図である。 フィンガープレートに検査領域を設定して腐食計測を行う様子を示す平面図である。 従来の伸縮装置の検査方法を示すフロー図である。 従来の伸縮装置のフィンガープレートの腐食計測を行う様子を示す平面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の検査方法が適用される伸縮装置を模式的に示す断面図である。この伸縮装置1は、橋梁の隣接する桁2,2の間に形成される遊間の上部に配置されている。各々の桁2は、固定支承3と可動支承4で支持され、これにより、温度変化や荷重の作用状況の変化に応じて各桁2,2の間に生じる変位を、伸縮装置1で吸収するように形成されている。
この伸縮装置1は、桁2によって支持された床版の端部に固定されたフィンガープレート6を有する。フィンガープレート6は、図2Aの平面図及び図2Bの断面図に示すように、床版の幅方向である橋軸直角方向に延在して床版に固定される板状の基部7と、この基部7の一辺から橋軸方向に櫛状に延在する複数の櫛歯部8,8,8,・・・を有する。フィンガープレート6は、低炭素鋼で形成されている。このフィンガープレート6の表面は、車両の走行する路面になっており、車両の車輪が走行して荷重を受ける部分の櫛歯部8Aに、破断が多く発生する。
図3は、伸縮装置1と、伸縮装置1が設置された床版の端部の周辺を示す断面図である。伸縮装置1は、遊間Gを隔てて相対する2つの床版10の端部の上側面に、表面が舗装13の表面と連なるようにフィンガープレート6が夫々固定されている。これらのフィンガープレート6の櫛歯部8が歯合して、表面に路面を形成している。フィンガープレート6の下側には、樋11が設置されている。この樋11は、遊間G内を橋軸直角方向に延びるU字状の樋本体11aと、樋本体11aの両端縁から水平方向に延びる2つの板状の取付部11b,11bを有する。この樋の取付部11bが、床版10の表面とフィンガープレート6の下側面の間に挟持されている。樋11は、ステンレス鋼で形成されている。樋本体11aの内側には、軟質バックアップ材21と、硬質バックアップ材22と、充填材23が配置されている。この伸縮装置1は、樋11が排水機能を有しない非排水型の伸縮装置であり、橋面排水を行う箇所に用いられるものである。
このような構成の伸縮装置1は、路面に降った雨や、路面に散布された凍結防止剤や融雪剤等により、フィンガープレート6に腐食が生じる。この腐食は、特に、フィンガープレート6の下側面であって、樋の取付部11bの上側面に接する部分に多く発生することが判明した。図3に、フィンガープレート6の下側面に発生する腐食部15を模式的に示している。このフィンガープレート6の下側面と樋の取付部11bの間には隙間が形成されており、この隙間に、凍結防止剤等を含んだ水が浸入して滞留することにより、フィンガープレート6の腐食が進行すると考えられる。
図4Aは、設置から数年が経過し、破断が発生していないフィンガープレート6について、櫛歯部8の基部7との境界部分の近傍を人工的に破断した様子を示す図である。図4Bは、破断が発生したフィンガープレート6の櫛歯部8の破断面を示す図である。図4Aに示すように、経年により櫛歯部8の下側面に腐食部15が生じ、この腐食部15からき裂が進展してき裂進展部16が形成されている。き裂進展部16と上側面との間の部分は、人工的に破断させて形成した人工的な破断面17である。一方、破断した櫛歯部8の破断面は、図4Bに示すように、下側面の腐食部15から伸展したき裂進展部16の面積が大きくなり、このき裂の先端から脆性破壊が生じて脆性破壊面18が形成されている。以上より、フィンガープレート6の下側面にある程度の腐食が進行すると、車両による繰り返し荷重によって疲労き裂が進展し、き裂がある程度進行した後に、脆性破壊によって破断に至ることが分かる。
図5は、フィンガープレート6に実際にき裂が発生した位置を特定するための標準図である。図5の標準図は、平面図及び断面図で表されている。本発明者は、実際に橋梁に設置されてき裂が生じた11個の伸縮装置1の例について、き裂が生じた位置を、基部7と櫛歯部8との境界からの距離を測定して調査を行った。き裂が生じたフィンガープレート6は、寸法が夫々異なるため、基部7と櫛歯部8との境界から、フィンガープレート6の下側面に接する他の部品である樋11の縁端までの距離をDとし、基部7と櫛歯部8との境界を原点として、き裂が生じた位置をDの百分率によって表した。き裂が生じた位置は、図5に示すように、櫛歯部8の突出する方向を正とした。表1は、11個の伸縮装置1のフィンガープレート6について、き裂位置をDの百分率によって示したものである。
Figure 0006271070
表1から分かるように、フィンガープレート6の下側面と、このフィンガープレート6の下側に接する部材である樋11との接触距離であって、フィンガープレート6の基部7と櫛歯部8の境界から樋11の縁端までの距離Dの−4.9%から103.7%の範囲に、き裂が生じている。したがって、フィンガープレート6の基部7と櫛歯部8の境界から樋11の縁端までの距離Dの−5.0%以上105%以下の範囲を、腐食及びき裂の検査領域に設定すれば、フィンガープレート6に生じる腐食と強い相関があるき裂を、高い精度で検出することができるといえる。
図6は、本発明の実施形態の伸縮装置の検査方法を示すフロー図である。実施形態の伸縮装置の検査方法では、検査対象の橋梁が備える複数の伸縮装置1を、第1検査員で構成された第1検査チームが行う1次検査工程50と、第2検査員で構成された第2検査チームが行う2次検査工程60によって測定する。
1次検査工程50は、検査領域設定ステップ及び腐食検出ステップとしての腐食計測51と、き裂検出ステップとしてのき裂概略計測52とを行う。この1次検査工程50は、フィンガープレート6のき裂が生じ易い領域を検査領域として特定し、この検査領域で、第1の超音波探傷により腐食計測51を行う。腐食計測51で腐食が検出された箇所に、第2の超音波探傷によるき裂概略計測52を行い、き裂の有無を検出する。この1次検査工程でき裂が発見された伸縮装置1について、2次検査工程60として、第3の超音波探傷によるき裂詳細計測を行い、き裂の発生位置及び深さ等の詳細を測定する。2次検査工程60は、1次検査工程50でき裂が発見された旨のき裂有り情報を、第2検査チームが第1検査チームから受けて実行する。上記1次検査工程50は、検査対象である複数の伸縮装置1について、き裂の有無にかかわらず順次行い、この1次検査工程50でき裂の発生が特定された伸縮装置1についてのみ2次検査工程60を行う。したがって、腐食計測101とき裂概略計測102とき裂詳細計測103を全ての伸縮装置1について行う従来の検査方法よりも、全ての伸縮装置1の検査にかかる時間と手間を効果的に削減できる。このようにして、検査対象の全ての伸縮装置1の検査にかかる時間を従来よりも短縮できるので、き裂の発生を管理者へ迅速に報告することができる。その結果、き裂を速やかに補修できて、フィンガープレート6の破断による事故を未然に防ぐことができる。
1次検査工程50の腐食計測51では、まず、伸縮装置1のフィンガープレート6について、腐食及びき裂の検査領域を設定する。図7は、伸縮装置1のフィンガープレート6に検査領域70を設定して腐食計測51を行う様子を示す平面図である。図7には、伸縮装置1が備える一方のフィンガープレート6のみを示している。図7に示すように、検査領域70の橋軸方向の寸法E1は、フィンガープレート6の基部7と櫛歯部8の境界から樋11の縁端までの距離Dの−5.0%以上105%以下とする。これと共に、検査領域70の橋軸直角方向の寸法E2は、車両の車輪が通過する車輪通過領域の幅に設定する。車輪通過領域は、1つの車線につき2箇所設定する。続いて、検査領域70の橋軸直角方向の一端に、検査領域70の橋軸方向の寸法E1をカバーするリニアアレイ探触子72を配置する。続いて、このリニアアレイ探触子72を、矢印74で示すように橋軸直角方向に連続的に移動させ、検査領域70に含まれる基部7及び櫛歯部8についてフェイズドアレイ法によるリニアスキャンを行い、検査領域70の基部7及び櫛歯部8の断面を連続的に計測する。これにより、車輪通過領域に対応する基部7及び櫛歯部8の断面の3次元データを取得する。なお、リニアアレイ探触子72を橋軸直角方向に移動させる際に、所望の箇所で計測を行って複数の2次元データを取得してもよい。
このように、1次検査工程50の腐食計測51は、腐食とき裂の発生する可能性の高い検査領域70について、この検査領域70の橋軸方向の寸法E1をカバーするリニアアレイ探触子72を橋軸直角方向に連続的に移動させて超音波探傷を行う。したがって、フィンガープレート6の櫛歯部8を一本ずつ断続的に走査して3次元データを取得する従来の検査方法よりも、計測にかかる手間と時間を従来よりも大幅に削減できる。例えば、従来の検査方法の腐食計測101では60分乃至90分程度の時間を要したところ、実施形態の検査方法では10分程度で腐食計測51を行うことができる。また、フィンガープレート6の櫛歯部8の略全ての長さ方向の3次元データを個別に取得する従来の検査方法と比較して、計測により取得するデータ量を削減できると共に、データの個数を大幅に削減できる。したがって、計測データの編集が容易になるので、検査結果の報告を行うための報告書を作成する手間を少なくでき、橋梁の管理者への報告を迅速に行うことができる。
上記腐食計測51によってフィンガープレート6の断面画像が得られると、この断面画像に基づいて、フィンガープレート6の下側面に発生した腐食を検出する。腐食が検出されると、腐食の発生している位置を、き裂の発生する確率の高い位置として特定し、特定された位置でき裂概略計測52を行い、き裂の有無を検出する。
き裂概略計測52は、腐食の発生が特定された位置を中心にアレイ探触子を配置し、開口合成法による超音波探傷を行い、2次元断面データを取得する。フィンガープレート6の下側の腐食部は、その表面が複雑な形状であるため、入射された超音波の乱反射が生じるので、腐食部による反射波の信号レベルが弱くなる。これにより、比較的平滑な表面を呈するき裂の反射波の信号が相対的に強くなり、き裂を精度良く計測することができる。き裂概略計測52により取得された2次元断面データの画像に基づいて、き裂が発生しているか否かを検出する。本実施形態のき裂概略計測52は、開口合成法による超音波探傷を行うので、従来の探傷方法よりも短時間で計測作業を行うことができる。例えば、従来の検査方法の単一ビームによる斜角探傷を行うき裂概略計測102では、30分乃至40分程度の時間を要したところ、実施形態の検査方法では15分程度でき裂概略計測52を行うことができる。
2次検査工程60としてのき裂詳細計測は、き裂概略計測52で検出されたき裂の位置に相当するフィンガープレート6の表面にアレイ探触子を配置し、開口合成法による超音波探傷を行い、き裂の検出位置における2次元断面データを取得する。き裂詳細計測では、き裂の概略の位置が判明しているので、セクタースキャンにより探傷を行うことができる。開口合成法による超音波探傷を行って得たデータにより、断面画像を作成し、この断面画像に基づいて、き裂の位置及び大きさを正確に測定することができる。
本実施形態の2次検査工程60としてのき裂詳細計測は、開口合成法による超音波探傷を行うので、従来よりも測定時間を効果的に短縮できる。例えば、従来のき裂詳細計測103では30分を要するところ、本実施形態の2次検査工程60のき裂詳細計測によれば、5分程度でき裂の詳細を測定できる。
上記実施形態において、2次検査工程60のき裂詳細計測では開口合成法による超音波探傷を行ったが、従来のき裂詳細計測103と同様に、フェイズドアレイ斜角探傷によってき裂の位置と寸法を特定してもよい。この場合においても、この1次検査工程50でき裂の発生が特定された伸縮装置1についてのみ2次検査工程60を行うので、全体として、検査の手間の削減と、検査時間の短縮を行うことができる。
また、上記実施形態において、フィンガープレート6は、低炭素鋼で形成されたが、厚板鋼板(SM材)や、ダクタイル鋳鉄(FCD材)や、鋳鋼(SC材)等の他の鋼で形成されたフィンガープレートにも本発明は適用可能である。
また、上記実施形態において、フィンガープレート6は、板状の基部7と櫛状の櫛歯部8とが一体に形成されたが、基部と櫛歯部が分離して形成されたフィンガープレートや、板状以外の形状を有して櫛歯部に連結された基部を有するフィンガープレートにも本発明は適用可能である。
また、上記実施形態において、伸縮装置1は、樋本体11aの内側にバックアップ材21,22及び充填材23が配置された非排水の伸縮装置であったが、樋本体11aの内側を空洞として路面からの水を流入させて排水を行う排水型の伸縮装置であってもよい。
また、上記実施形態において、伸縮装置1は、2つの床版10の間に形成された遊間Gに配置されたが、床版と橋台との間に形成された遊間に配置された伸縮装置であってもよい。
1 伸縮装置
2 桁
3 固定支承
4 可動支承
6 フィンガープレート
7 フィンガープレートの基部
8 フィンガープレートの櫛歯部
8A 破断が生じた櫛歯部
10 床版
11 樋
11a 樋本体
11b 樋の取付部
13 舗装
15 腐食部
16 き裂進展部
17 人工的な破断面
18 脆性破壊面
50 1次検査工程
51 腐食計測
52 き裂概略計測
60 2次検査工程
70 検査領域
72 リニアアレイ探触子
G 遊間
D 基部と櫛歯部との境界から樋の縁端までの距離
E1 検査領域の橋軸方向の寸法
E2 検査領域の橋軸直角方向の寸法

Claims (6)

  1. 橋梁の遊間に配置され、橋軸直角方向に延在する基部と、この基部に連なって橋軸方向に延在する櫛歯部とを有する櫛状のフィンガープレートを備えた伸縮装置の検査方法であって、
    上記フィンガープレートの基部と櫛歯部との境界部分を含む領域を検査領域に設定する検査領域設定ステップと、
    上記検査領域に、上記フィンガープレートの表面側から超音波を送信して得た超音波受信号に基づく第1の超音波探傷により、上記フィンガープレートの腐食を検出する腐食検出ステップと
    を備え
    上記第1の超音波探傷は、上記検査領域の橋軸方向に対応する長さに超音波の送受信素子が配列されたリニアアレイ探触子を設置し、このリニアアレイ探触子を橋軸直角方向に連続的に移動させて行うことを特徴とする伸縮装置の検査方法。
  2. 橋梁の遊間に配置され、橋軸直角方向に延在する基部と、この基部に連なって橋軸方向に延在する櫛歯部とを有する櫛状のフィンガープレートを備えた伸縮装置の検査方法であって、
    上記フィンガープレートの基部と櫛歯部との境界部分を含む領域を検査領域に設定する検査領域設定ステップと、
    上記検査領域に、上記フィンガープレートの表面側から超音波を送信して得た超音波受信号に基づく第1の超音波探傷により、上記フィンガープレートの腐食を検出する腐食検出ステップと
    を備え、
    第1検査員により、上記検査領域設定ステップと、上記腐食検出ステップと、この腐食検出ステップで腐食が検出された箇所について第2の超音波探傷を行ってき裂を検出するき裂検出ステップとを、複数の伸縮装置について順次行う1次検査工程と、
    上記1次検査工程で上記フィンガープレートのき裂が検出された伸縮装置について、第2検査員により、上記き裂の詳細を第3の超音波探傷により計測する2次検査工程と
    を備えることを特徴とする伸縮装置の検査方法。
  3. 請求項に記載の伸縮装置の検査方法において、
    上記第2の超音波探傷は、上記フィンガープレートに超音波を送信して得た超音波受信号に、開口合成法による処理を行って得た断層映像に基づくことを特徴とする伸縮装置の検査方法。
  4. 請求項に記載の伸縮装置の検査方法において、
    上記第3の超音波探傷は、上記フィンガープレートに超音波を送信して得た超音波受信号に、開口合成法による処理を行って得た断層映像に基づくことを特徴とする伸縮装置の検査方法。
  5. 請求項に記載の伸縮装置の検査方法において、
    上記第3の超音波探傷は、フェイズドアレイ型探触子を用いて行うことを特徴とする伸縮装置の検査方法。
  6. 橋梁の遊間に配置され、橋軸直角方向に延在する基部と、この基部に連なって橋軸方向に延在する櫛歯部とを有する櫛状のフィンガープレートを備えた伸縮装置の検査方法であって、
    上記フィンガープレートの基部と櫛歯部との境界部分を含む領域を検査領域に設定する検査領域設定ステップと、
    上記検査領域に、上記フィンガープレートの表面側から超音波を送信して得た超音波受信号に基づく第1の超音波探傷により、上記フィンガープレートの腐食を検出する腐食検出ステップと
    を備え、
    上記伸縮装置は、上記フィンガープレートの下側に配置され、上記遊間に位置する樋本体と、この樋本体の両端から外側へ延在して床版とフィンガープレートとの間に挟持される板状の取付部とを有する樋を備え、
    上記検査領域設定ステップで設定される検査領域は、上記フィンガープレートと、上記樋の取付部との接触部分に設定されていることを特徴とする伸縮装置の検査方法。
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