JP6271047B2 - 衛星信号受信特性推定装置、その方法及びプログラム - Google Patents

衛星信号受信特性推定装置、その方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6271047B2
JP6271047B2 JP2016574856A JP2016574856A JP6271047B2 JP 6271047 B2 JP6271047 B2 JP 6271047B2 JP 2016574856 A JP2016574856 A JP 2016574856A JP 2016574856 A JP2016574856 A JP 2016574856A JP 6271047 B2 JP6271047 B2 JP 6271047B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
satellite
information
satellite signal
antenna
satellite antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016574856A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016129667A1 (ja
Inventor
啓介 西
啓介 西
陽一 深田
陽一 深田
章弘 森田
章弘 森田
誠史 吉田
誠史 吉田
貴史 廣瀬
貴史 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Publication of JPWO2016129667A1 publication Critical patent/JPWO2016129667A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6271047B2 publication Critical patent/JP6271047B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/13Receivers
    • G01S19/23Testing, monitoring, correcting or calibrating of receiver elements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/38Determining a navigation solution using signals transmitted by a satellite radio beacon positioning system
    • G01S19/39Determining a navigation solution using signals transmitted by a satellite radio beacon positioning system the satellite radio beacon positioning system transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/42Determining position
    • G01S19/48Determining position by combining or switching between position solutions derived from the satellite radio beacon positioning system and position solutions derived from a further system
    • G01S19/485Determining position by combining or switching between position solutions derived from the satellite radio beacon positioning system and position solutions derived from a further system whereby the further system is an optical system or imaging system
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems

Description

本発明は衛星信号受信特性推定装置、その方法及びプログラムに関する。特に本発明は、衛星アンテナの設置に際して環境情報から受信特性を推定する技術に関する。
本願は、2015年2月13日に日本へ出願された特願2015−026138号および2015年7月10日に日本へ出願された特願2015−138536号に基づき優先権を主張し、それらの内容をここに援用する。
時分割複信(TDD:Time Division Duplex)方式のモバイル通信システムで必要となる、基地局間の高精度な時刻(位相)同期を実現する手段として、GPS(Global Positioning System)をはじめとする衛星測位システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の利用が拡大している。衛星測位システムの航法衛星は協定世界時(UTC:Coordinated Universal Time)に同期した高精度な時計を搭載し、これに同期した航法衛星信号を電波により送信するが、地球上の任意の地点においてこの航法衛星信号を受信することによってUTCに時刻同期することが可能となる。
衛星からの航法衛星信号(以下、衛星信号)は受信地点に到達するまでに伝播遅延を生じることから、遅延時間を補正するために少なくとも4基の衛星からの衛星信号を同時に受信し、衛星信号の受信位置の3次元座標情報(x,y,z)及び受信時刻情報(t)の4つのパラメータ(x,y,z,t)を特定する必要がある。GPSの場合、現在30基以上の航法衛星(以下、衛星)を6つの準同期軌道(公転周期が1/2恒星日の衛星軌道)上で約12時間の周期で地球を周回させて運用しているが、測位と時刻同期を定常的に実現するためにはこのうち少なくとも4基の衛星を常時捕捉可能な環境を選択する必要がある。
従来、航法衛星アンテナ(以下、衛星アンテナ)を設置する際の環境条件としては、一例として、(a)衛星アンテナの設置位置において水平面に対して仰角が一定以上の開空間が確保されていること、(b)衛星アンテナの南側に障害物が存在しないこと、(c)衛星信号の電波を反射する障害物が衛星アンテナの付近に存在しないこと、(d)衛星信号の電波の周波数に近い無線信号を出力する無線通信機器が衛星アンテナの付近に存在しないこと、などの条件があり、これらの条件に従い、主として人為的な確認作業に基づいて衛星アンテナの設置位置を決定していた。
さらに、衛星の天空上の位置は経時的に変化するため、衛星アンテナを上記の環境条件に基づき一旦、仮設置した上で一定の期間(通常は1日間程度)、衛星信号の受信特性をモニタリングし、必要な数の衛星信号が定常的に捕捉できることを確認する必要があった。
このように衛星信号の受信特性のモニタリングを行った結果、受信特性が悪ければ衛星アンテナの設置位置を再度位置決めし直すことになり、こうしたトライ・アンド・エラーの手法に基づく衛星アンテナ設置の作業フローが作業を長引かせるだけではなく、作業効率の低下や作業コストの増大の要因となっていた。このため、衛星アンテナの設置における最適な位置判定の短時間化や作業の効率化が求められている。
その解決方法としては衛星アンテナの設置に際し、設置予定位置の座標における衛星信号の受信特性を予めシミュレーションにより推定する方法が挙げられる。衛星信号の受信特性のシミュレーション手法の従来技術としては、衛星信号の受信の障害となる建造物の影響を考慮して衛星信号の受信特性を推定するシステムが提案されている(非特許文献1,2参照)。
これらのシステムでは以下の3つのモデルに基づき、衛星信号の受信特性の解析を行う。
(1)衛星軌道モデル:公開されている衛星のケプラー軌道要素から、ケプラー軌道モデルに基づき衛星の軌道を計算し、衛星位置を推定する。
(2)信号伝播モデル:衛星の電波の直接波、回折波、反射波の影響を考慮し、衛星信号の電波伝搬モデルを推定する。
(3)3次元地図モデル:3次元地図データから衛星を直接見通すことのできない(Non-Line Of Sight:NLOS)状態の衛星信号の反射経路を推定し、擬似距離のエラー値を推定する。
これらのモデルにより、地図上の任意の地点における直接見通し可能な(Line of Sight:LOS)状態の衛星数、衛星測位が利用可能なエリア、測位における位置誤差情報であるPDOP(Position Dilution Of Precision)値を推定することが可能であるとされている。
袴田知弘、小西勇介、徐庸鉄、柴崎亮介、「3次元地図を用いたGNSS有用性評価シミュレーションシステムの改良」、全国測量技術大会2003、東京大学・空間情報科学研究センター・学生フォーラム、2003年6月11日 袴田知弘、「回折と反射を考慮した都市内測位環境シミュレーションシステム」、第10回 高度測位社会基盤研究フォーラム、2004年3月26日
従来方式の3次元地図データに基づく衛星信号の受信特性の推定方法における課題として、以下の点が挙げられる。
(1)衛星アンテナ設置拠点の近傍の受信障害物の影響の反映の課題:3次元地図データから読み取ることができない、衛星アンテナ設置位置の近傍に存在する衛星信号の受信障害物(壁、柱、柵などの建造物や樹木など)の影響を解析することができないため、衛星アンテナの周辺の環境を正確に反映した衛星信号の受信特性の推定(シミュレーション)が困難である。
(2)情報のリアルタイム性の課題:3次元地図データがリアルタイムに更新されない場合、実環境との不整合により誤った推定結果を生じる可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、航法衛星からの衛星信号の受信に適した衛星アンテナの設置位置の決定を短時間かつ簡易な手順で実現することを目的とする。より具体的には、本発明は、従来の3次元地図データを用いたシミュレーションでは反映できなかった、衛星アンテナの設置予定位置の周辺環境の空間情報をリアルタイムに収集し、衛星信号の受信特性に及ぼす影響を解析することによって、衛星アンテナの設置位置の最適化を行う上での精度を高め、衛星アンテナの設置フローを簡略化することにより作業の効率化を実現することを目的とする。
本発明では前記課題を解決するため、
衛星アンテナを最適な位置に設置するために、衛星からの衛星信号の受信特性を推定するための衛星信号受信特性推定装置であって、
前記衛星の軌道情報を収集して出力する衛星軌道情報収集部と、
前記衛星アンテナの設置位置の周辺環境の空間情報を収集して出力する周辺環境空間情報収集部と、
前記衛星アンテナの設置位置の位置情報を収集して出力する位置情報収集部と、
前記衛星軌道情報収集部、前記周辺環境空間情報収集部及び前記位置情報収集部から出力された前記軌道情報、前記空間情報および前記位置情報に基づき、前記衛星アンテナの設置位置における前記衛星信号の受信特性をシミュレーションにより推定するシミュレーション部とを具備した
衛星信号受信特性推定装置を提案する。
また、本発明では前記課題を解決するため、
衛星アンテナを最適な位置に設置するために、衛星からの衛星信号の受信特性を推定する衛星信号受信特性推定方法であって、
前記衛星アンテナの設置位置を仮決定する第1の工程と、
前記仮決定した衛星アンテナの設置位置の周辺環境の空間情報を収集する第2の工程と、
前記衛星アンテナの設置位置における前記衛星信号の受信特性を推定する第3の工程と、
前記受信特性の推定の結果から、前記衛星アンテナの設置位置が前記衛星アンテナの設置に適するか否かを判定し、前記衛星アンテナの設置位置が前記衛星アンテナの設置に適しなければ第1の工程に戻る第4の工程と、を含む
衛星信号受信特性推定方法を提案する。
なお、本発明を適用する衛星は航法衛星であっても、その他の衛星であっても良い。
本発明によれば、衛星アンテナの設置予定位置の周辺に存在する障害物が衛星信号の受信特性に与える影響を即時に解析し、衛星信号の受信に最適な衛星アンテナの設置位置を簡易な手順により高い精度で決定することができるため、衛星アンテナの設置作業の時間短縮による効率化を実現することができる。
また、本発明によりさらに以下の効果が得られる。
・3次元撮像カメラにより撮像した衛星アンテナの設置予定位置の周辺環境の3次元画像データや3次元レーザ計測により得られる衛星アンテナの設置予定位置の周辺の空間情報から、マルチパスの経路を推定し、衛星信号の受信特性に対するマルチパスの影響をシミュレーションすることで衛星アンテナの設置位置の最適化の精度を向上することができる。
・同じく衛星アンテナの設置予定位置の周辺の空間情報から衛星アンテナの設置位置の座標を移動させた場合の衛星信号の受信特性をシミュレーションすることにより、衛星アンテナの設置推奨位置をナビゲーションし、衛星アンテナ設置における作業効率をさらに高めることができる。
・衛星アンテナの設置予定位置の位置情報の誤差を衛星信号の受信特性の解析結果における誤差に反映することで、衛星アンテナの設置位置の最適化を容易にすることができる。
・衛星アンテナの運用中にその設置位置の周辺環境を継続的にモニタリングすることにより、保守運用性や信頼性を向上することができる。
本発明の一実施形態による衛星信号受信特性推定装置の基本構成図。 本発明の一実施形態による衛星信号受信特性推定装置における基本動作のシーケンス図。 シミュレーションサーバ部における動作のフローチャート。 開口エリア(スカイマップ上に投影)の計算手順の一例を説明する図(N=4)。 開口エリア(スカイマップ上に投影)の計算手順の一例を説明する図(N=2)。 従来技術における衛星アンテナ設置作業の流れ図。 本発明の一実施形態における衛星アンテナ設置作業の流れ図。 本発明の実施例1による衛星信号受信特性推定装置を含むシステムの概要図。 本発明の実施例2による衛星信号受信特性推定装置を含むシステムの概要図。 本発明の実施例3による衛星信号受信特性推定装置を含むシステムの概要図。 本発明の実施例4による衛星信号受信特性推定装置を含むシステムの概要図。 本発明の実施例5による衛星信号受信特性推定装置を含むシステムの概要図。 本発明の実施例6による衛星信号受信特性推定装置を含むシステムの概要図。 本発明の実施例7による衛星信号受信特性推定装置を含むシステムの概要図。
本発明は、従来の3次元地図データを用いたシミュレーションでは反映できなかった周辺環境の空間情報を収集し、これに基づき衛星アンテナの設置予定位置における衛星信号の受信特性を推定し、設置予定位置が衛星信号の受信に適するか否かを判定し、最適な設置位置の推定を短時間かつ簡易な手順で実現する技術に関するものである。
本発明の一実施形態による衛星信号受信特性推定装置100の基本構成および基本動作のシーケンスをそれぞれ図1および図2により詳細に説明する。
本発明の一実施形態による衛星信号受信特性推定装置100は、衛星軌道情報サーバ部(衛星軌道情報収集部)1、全方位撮像カメラ部(周辺環境空間情報収集部)2、位置情報サーバ部(位置情報収集部)3、シミュレーションサーバ部(シミュレーション部)4、表示・操作部5により構成される。
衛星軌道情報サーバ部1は衛星の軌道に関する情報(衛星軌道情報)を収集してこの情報をシミュレーションサーバ部4に供給する。全方位撮像カメラ部2は衛星アンテナの設置を予定する位置の周辺環境を撮像し、画像情報としての空間情報(周辺環境画像情報)を収集して、この空間情報をシミュレーションサーバ部4に供給する。位置情報サーバ部3は衛星アンテナの設置を予定する位置の位置情報を収集してこの位置情報をシミュレーションサーバ部4に供給する。シミュレーションサーバ部4は衛星軌道情報サーバ部1、全方位撮像カメラ部2及び位置情報サーバ部3から供給される情報に基づき、前記衛星アンテナの設置を予定する位置における衛星信号の受信特性の解析を行う。表示・操作部5は撮像された画像情報や衛星信号の受信特性の解析結果の表示および作業者の操作を仲介する。
衛星軌道情報サーバ部1、全方位撮像カメラ部2、位置情報サーバ部3および表示・操作部5はそれぞれデータ送受媒体A〜Dによりシミュレーションサーバ部4に接続され、相互にデータ(情報)の送受信を行う。データ送受媒体A〜Dとしてはイーサ・ネット(Ethernet)(登録商標)等の有線の通信媒体、モバイル通信、無線LAN(Local Area Network)等の無線の通信媒体、および外部メモリ等のその他の情報伝達媒体を使用することが想定される。また、図1に示す各構成部は全てを同一のロケーションに配置しても良いし、一部を異なるロケーションに配置し、広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)等を介して各構成部を接続し、リモート環境でデータの送受信を行っても良い。
衛星軌道情報サーバ部1は予め収集された衛星の軌道情報、即ち任意の時間における衛星の位置に関する情報をシミュレーションサーバ部4に供給する。衛星の軌道情報としてはアルマナックデータ、エフェメリスデータ等を使用することが想定される。衛星のアルマナックデータ、エフェメリスデータは米国のUSCG(United States Coast Guard Navigation Center(URL:http://www.navcen.uscg.gov))やJAXA(Japan Aerospace eXploration Agency(URL:http://qz-vision.jaxa.jp/USE/))等の公的機関により公表されている。また、衛星の軌道情報は衛星信号から取得することもできる。
衛星軌道情報サーバ部1はこうした衛星の軌道情報の公表されたデータを随時収集し、衛星の軌道情報を更新する。衛星の軌道情報はデータ送受媒体Aを介してシミュレーションサーバ部4に供給され、上記の公表された軌道情報を基にシミュレーションサーバ部4において衛星アンテナの設置を予定する位置を中心とした天球上の衛星の軌道情報に変換され、衛星信号の受信特性の解析において使用される。
全方位撮像カメラ部2は衛星アンテナの設置を予定する位置に一時的に設置され、周辺環境の全方位の画像情報を撮像する。全方位撮像カメラ部2は撮影する空間領域を分担した複数のカメラにより構成しても良いし、全方位を一度に撮影可能な魚眼レンズ等を使用しても良い。また、後述のように3次元カメラを使用しても良い。
全方位撮像カメラ部2で撮像された周辺環境の画像情報はデータ送受媒体Bを介してシミュレーションサーバ部4に供給される。周辺環境の画像情報はシミュレーションサーバ部4において全方位撮像カメラ部2の設置位置を中心とした天球の座標上に投影されるが、全方位撮像カメラ部2を設置する際に物理的な方位、傾きの調整を行っても良いし、または、全方位撮像カメラ部2に磁気センサ、姿勢センサ等を搭載し、撮像された周辺環境の画像情報と合わせて、全方位撮像カメラ部2の方位・傾きの情報をシミュレーションサーバ部4に供給し、シミュレーションサーバ部4において天球上に周辺環境の画像情報を投影する過程で方位・傾きの調整、すなわち天球座標へのマッピングの補正を行っても良い。
また、シミュレーションサーバ部4において周辺環境の画像情報を3次元地図データと照合することにより、方位・傾きの補正を行っても良い。この他に衛星信号の受信特性の実測データを使用して方位・傾きの補正を行っても良い。
全方位撮像カメラ部2は3次元カメラを使用することにより、衛星アンテナの設置を予定する位置の周囲の空間的な3次元情報を収集することができる。また、より詳細な空間情報の取得のために3次元レーザ計測器を併用しても良い。
また、全方位撮像カメラ部2にGPS受信機を搭載するケースもあり、その場合、GPS受信機により受信された測位情報から得られる位置情報を位置情報サーバ部3に代わってデータ送受媒体Bを介してシミュレーションサーバ部4に供給する(なお、この場合、全方位撮像カメラ部2は、請求項でいう周辺環境空間情報収集部及び位置情報収集部の両方を含んでいるものとする。)。
位置情報サーバ部3は衛星アンテナを設置する予定の位置、即ち全方位撮像カメラ部2を設置した位置の情報を3次元の座標情報として収集し、データ送受媒体Cを介してシミュレーションサーバ部4にこの位置情報を供給する。位置情報の生成方法としては衛星アンテナを設置する予定の位置において衛星信号を受信し測位する方法、地図上の地点を指定して地図データベースから位置情報を生成する方法、住所やフロア情報から位置情報を生成する方法、位置情報を座標として入力する方法などがある。
シミュレーションサーバ部4は衛星軌道情報サーバ部1、全方位撮像カメラ部2及び位置情報サーバ部3から供給されたデータに基づき、全方位撮像カメラ部2を設置した位置における衛星信号の受信特性をシミュレーションにより推定する。その動作の詳細については後述する。
シミュレーションサーバ部4は撮像された周辺環境の画像情報およびシミュレーションにより推定された、衛星信号を常時捕捉可能な天球上の開口エリアに関する情報や経時的な衛星捕捉数のシミュレーション結果、衛星アンテナの設置予定位置を中心とした天球上の衛星の軌道の情報等をデータ送受媒体Dを介して表示・操作部5に対して供給する。
表示・操作部5ではシミュレーションサーバ部4から受信した全方位撮像カメラ部2による撮像された周辺環境の画像、この画像に衛星の軌道や開口すべきエリアをオーバーレイした画像(衛星捕捉可能エリアのオーバーレイ画像)、経時的な衛星捕捉数のシミュレーションデータなどを表示する。表示・操作部5はまた、シミュレーションサーバ部4に対して操作データを送信してシミュレーションの実行や画像表示位置変更等の各種操作の指示を行う。
次にシミュレーションサーバ部4における動作を図3により説明する。
シミュレーションサーバ部4は衛星軌道情報サーバ部1から供給された衛星の軌道情報、全方位撮像カメラ部2から供給された周辺環境の画像情報および全方位撮像カメラ部2の方位・傾きの情報および位置情報サーバ部3から供給された全方位撮像カメラ部2の位置情報から以下の計算・解析を行う。
(1)天球上の衛星軌道の計算
衛星軌道はケプラーの法則に基づく軌道要素より決定される。軌道要素は元期、平均運動、離心率、軌道傾斜角、昇交点赤経、近地点離角、平均近点角より構成される。シミュレーションサーバ部4は衛星軌道情報サーバ部1から供給された衛星の衛星軌道情報および位置情報サーバ部3から供給された全方位撮像カメラ部2の位置情報に基づき、全方位撮像カメラ部2の設置地点を中心とした天球の座標上に描く衛星軌道を計算する。一度計算された軌道データは図示しないデータベースに保存することもできる。
(2)周辺環境における構造物の識別
全方位撮像カメラ部2で撮像された、衛星アンテナの設置が予定された地点の周辺環境の画像情報から、衛星信号の受信の障害となる構造物と衛星信号を直接見通すことができる開空間とを識別する。構造物と開空間を識別する方法としては、全方位撮像カメラ部2の周辺環境の画像情報の色調の差異による識別や、開空間または構造物の領域をマニュアル操作で指定することによる識別、また、3次元地図データおよび全方位撮像カメラ部2の位置・方位・傾きの情報を元に構造物の位置を推定することによる識別、等の方法がある。
(3)経時的な衛星信号の受信特性の解析
衛星アンテナの設置予定位置を中心とする天球上の衛星の衛星軌道情報および衛星アンテナの設置予定位置の周辺環境の画像情報における構造物識別の結果から、ある時間において衛星信号が衛星アンテナ周辺の障害物により遮蔽されない見通し状態、即ちLOS(Line of Sight)状態にあるか、否かを判定することにより、当該時間における衛星信号の受信特性、すなわち衛星信号をLOS状態で良好に受信することが可能であるか、否かをプライマリに推定する。
具体的な推定方法としては、衛星アンテナの設置予定位置を中心とする天球上に投影された構造物と天球上に投影された衛星の位置とがオーバーラップした場合にはLOS状態にない、と判定する。また、天球上の情報を2次元平面上へ投影した、いわゆるスカイマップ上で構造物と衛星の位置のオーバーラップ状態を判定しても良い。その場合、周辺環境の画像の撮影の際に適用された射影方式に応じて衛星軌道を適宜変換して2次元平面上への投影を行う。例えば、魚眼レンズを使用してスカイマップを撮影する際には立体射影方式、等距離射影方式等の射影方式が適用される。衛星の衛星軌道情報に基づく衛星の各時刻における位置に対して同様な手順での解析を行い、経時的な衛星信号の受信特性を推定する。
さらに詳細に衛星信号の受信特性をシミュレーションするために後述の通り、全方位撮像カメラ部2で撮像された周辺環境の3次元画像情報や3次元レーザ計測器で計測された3次元空間情報を使用し、回折波・反射波の電波伝搬モデルに基づき、衛星アンテナ周辺における構造物で生じるマルチパスの経路を推定し、LOS状態の衛星信号へのマルチパス信号の重畳の影響の推定やNLOS(Non Line of Sight)状態の衛星信号の影響の解析を行うことにより、経時的な衛星信号の受信特性のシミュレーションの精度を向上することができる。
経時的な衛星信号の受信特性のシミュレーションを行う際の時間の長さは1日〜1年間以上とし、地軸のずれや季節変動による影響も考慮する。経時的な衛星信号の受信特性のシミュレーション結果は一例として、経時的な衛星捕捉数のデータとして表示・操作部5に供給され、ディスプレイ上に表示される。
(4)衛星信号を常時捕捉可能なエリアの解析
衛星の衛星軌道情報から、常時少なくともN基(Nは任意の整数)の衛星からの衛星信号をLOS状態で捕捉可能な、衛星アンテナの設置予定位置を中心とする天球上の開口エリアを計算することができる。開口エリアの計算手順の一例を以下に示す。
Nが3以上の場合、ある時刻Tにおける、衛星アンテナ設置予定地点(観測点)を中心とした衛星の軌道の計算結果から仰角の高い衛星から順にN基の衛星を選択し、これらを頂点とするN角形の領域S(T)を定める。次に時刻Tを変化させ、各時刻におけるN角形の領域S(T)の論理和ΣS(T)を求める。この論理和が開口エリアとなる。例えば図4に示すように、ある時刻Tにおける衛星アンテナ設置予定地点(観測点)を中心とした衛星の軌道の計算結果から仰角の高い順に4基の衛星を選択し、これらを頂点とする四角形の領域S(T)を定め、時刻Tを変化させたときの各時刻における四角形の領域S(T)の論理和ΣS(T)が開口エリアとなる。図4の例では、時刻Tにおいて、番号1、番号2、番号5、番号8の4つの衛星が選択され、これらを頂点とする四角形の領域S(T)が定められている。
Nが2の場合は、同様に、ある時刻Tにおいて仰角の高い順に2基の衛星を選択し、天頂を含む三角形S(T)の領域を定める。次に時刻Tを変化させ、各時刻Tにおける三角形S(T)の領域の論理和ΣS(T)として開口エリアを計算する。図5の例では、時刻Tにおいて、番号2、番号5の2つの衛星が選択され、これらと天頂を頂点とする三角形の領域S(T)が定められている。
Nが1の場合は、ある時刻Tにおいて仰角の最も高い衛星を選択し、天頂と衛星を結ぶ直線を引く。次に時刻Tを変化させ、直線が掃引する領域を計算し、この掃引領域を開口エリアとする。
上記の開口エリアの計算例は、N基の衛星からの衛星信号をLOS状態で捕捉可能な最も小さい開口エリアを導出する目的で仰角の高い順に衛星を選択した。一方、LOS状態で捕捉可能な衛星から位置誤差情報であるPDOP値や時刻誤差情報であるTDOP(Time Dilution of Precision)値が最小となる衛星の組み合わせを選択するケースも考えられる。その場合にも上記と同様の手順で開口エリアを計算することができる。
開口エリアの計算を行う際の対象とする時刻Tの条件としては現在時刻から連続する一定の期間を設定してもよいし、一日のうちに連続して一定時間、N基以上の衛星が捕捉可能であることを条件としてもよいし、一日のうちにN基以上の衛星が捕捉可能な時間の割合を条件として設定してもよい。また、開口エリアは上記の手順により算出された領域を含む形で設定してもよい。
この開口エリアの計算結果をAugmented Reality(AR)の手法により、全方位撮像カメラ部2で撮像した画像情報にオーバーレイする。この時、天球上の衛星の軌道および現在位置を合わせて画像情報にオーバーレイしても良い。オーバーレイの処理はシミュレーションサーバ部4で行っても良いし、表示・操作部5で行っても良い。
この処理により得られたデータを表示・操作部5に供給し、ディスプレイ上に出力することで、作業者が天球上の開口すべきエリアを衛星アンテナの設置予定位置の周辺環境の画像と併せて確認しながら衛星アンテナの設置作業を行うことができるため、最適な衛星アンテナの位置決めを容易に行うことができる。
次に、従来方式による衛星アンテナの設置作業のフローと本発明の一実施形態の方式を適用した場合の衛星アンテナの設置作業のフローとを図6Aおよび図6Bにより比較する。
従来方式による衛星アンテナの設置フローでは、まず、衛星アンテナの設置位置を仮決定し(s1)、続いて実際に衛星アンテナの設置およびケーブル配線作業を行う(s2)。次に一定の時間、衛星信号の受信特性をモニタリングし(s3)、必要な数以上の衛星信号が常時捕捉できていることを確認すれば(s4:Yes)作業を完了する。
ここで一時的であっても衛星信号の捕捉数が必要な数を下回る場合(s4:No)には衛星アンテナの設置位置の位置決め作業を再度やり直す必要があり、衛星アンテナの設置位置の仮決定の工程に戻る。衛星信号の受信特性をモニタリングする時間は衛星が地球を周回する周期に依存するが、GPSの場合は周期が約12時間であるため、1日程度の期間で行うのが標準的である。
このため衛星アンテナの設置位置の仮決定から受信特性のモニタリングの完了の工程までには通常1日以上の時間を要する。これに加え、従来方式による衛星アンテナの設置フローは基本的にトライ・アンド・エラーの手法に基づく手順であり、作業の効率が低いことが課題である。
一方、本発明の一実施形態の方式による衛星アンテナの設置フローでは、まず、全方位撮像カメラ部2の設置位置の仮決定(s11)、および、全方位撮像カメラ部2の設置を行い(s12)、続いて全方位撮像カメラ部2で撮像された周辺環境の画像情報から経時的な衛星信号の受信特性を解析する(s13)。経時的な衛星信号の捕捉数が必要数以上であれば(s14:Yes)、全方位撮像カメラ部2の設置位置に衛星アンテナを設置し、ケーブル配線作業を実施して作業を完了する(s15)。
経時的な衛星信号の捕捉数は、周辺環境の画像情報から即時に解析することが可能である。仮に、経時的な衛星信号の捕捉数が必要数未満であった場合(s14:No)には全方位撮像カメラ部2の設置位置の仮決定のフローに戻る。この際、表示・操作部5に、衛星信号の受信に必要な開口すべきエリア、または、衛星の軌道および位置、または、開口すべきエリアならびに衛星の軌道および位置をARにより周辺環境の画像情報にオーバーレイして表示する(s16)ことにより、適切な衛星アンテナの設置位置を容易に特定することができる。
全方位撮像カメラ部2の設置位置の仮決定から解析の完了までの過程でケーブル配線作業や受信特性のモニタリング作業を伴わないため、従来方式による衛星アンテナの設置フローと比較するとアンテナの位置決めの作業時間を大幅に短縮することが可能であり、数10分程度で作業を完了することが見込まれる。
以上に示す通り、従来方式と本発明の一実施形態の方式を比較すると、本発明の一実施形態の方式において衛星アンテナ設置作業が大幅に効率化できることがわかる。
以上の機能により、本発明の一実施形態では衛星信号の受信特性を短時間に推定し、衛星アンテナの設置位置を短時間で簡易な手順で決定することが可能となるため、衛星アンテナの設置作業の効率化を実現することができる。また、本発明の一実施形態では、従来技術において周辺環境を正確に反映した衛星信号の受信特性の推定(シミュレーション)が困難であるという問題や3次元地図データがリアルタイムに更新されない場合、実環境との不整合により誤った結果を生じる可能性があるという問題を解決することができる。
また、本発明の一実施形態では、さらに以下を実施することにより一層の設置作業の効率化が図られる。
・全方位撮像カメラ部2において3次元カメラにより撮像された衛星アンテナの設置予定位置の周辺環境の3次元画像情報や3次元レーザ計測から得られる空間情報に基づく衛星信号の受信特性のシミュレーションにより、衛星アンテナの設置位置を変位させた場合の衛星信号の受信特性を推定することが可能となり、衛星アンテナを設置する推奨位置をナビゲーションし、衛星アンテナ設置作業をさらに効率化する。
・全方位撮像カメラ部2において3次元カメラにより撮像された衛星アンテナの設置予定位置の周辺環境の3次元画像情報や3次元レーザ計測から得られる空間情報から、衛星アンテナ周辺における構造物で生じるマルチパスの経路を推定し、衛星信号の受信特性における影響をシミュレーションすることで衛星アンテナ設置の一層の最適化を実現する。特に仰角の小さい位置の衛星信号の受信特性はマルチパスの影響を受けやすい。
・全方位撮像カメラ部2の位置情報や方位・傾きの情報の誤差を衛星信号の受信特性の解析結果における誤差に反映することで、衛星アンテナの設置の最適化の精度を高めることができる。具体的には、位置情報や方位・傾きの情報の誤差を経時的な衛星捕捉数のシミュレーションデータにおける時間軸の誤差や衛星アンテナの設置予定位置を中心とした天球上の開口すべきエリア、衛星の軌道のシミュレーション結果における衛星の位置および軌道の誤差に反映することによって位置情報や方位・傾きの誤差の影響を考慮した衛星アンテナの設置位置の最適化を行うことができる。
・衛星アンテナの設置場所においては、災害や樹木の成長や人為的な活動などにより周辺の環境が経時的に変化することが想定される。その場合には衛星アンテナ付近に全方位撮像カメラ部2を設置することで衛星アンテナの運用中にアンテナ設置位置の周辺環境を常時モニタリングし、仮に周辺環境が変化した場合には即時に環境変化が衛星信号の受信特性に与える影響を解析することが可能となり、必要な措置を講ずることができる。こうした運用中の継続的なアンテナ設置位置の周辺環境のモニタリングによりシステムの保守運用性、信頼性を向上する効果が期待される。
図1に示した本発明の一実施形態による衛星信号受信特性推定装置100を構成する各部の機能の物理的な機能配備が異なっている場合であっても、また、各機能を配置するロケーションが異なっていても同様の効果を得られることも言うまでもない。たとえば、全ての機能を一台の装置に収容することもできるし、機能(全方位撮像カメラ部を除く)の一部を設置場所と異なるロケーションに設置し、WANを介してデータの送受を行うケースも想定される。また、シミュレーションサーバ部4をクラウド上に配置することも想定される。図7〜図13にそのような機能配備のバリエーションの実施例1〜7を示す。
即ち、図7は衛星信号受信特性推定装置100の各機能をそれぞれ個別に配置した実施例1を示す。なお、図7において、符号6は衛星アンテナ、符号7は衛星信号の障害物、符号8は衛星である。また、図8は衛星軌道情報サーバ部1及び位置情報サーバ部3をデータセンタ9に設置し、WAN10を介してこれらをシミュレーションサーバ部4に接続するようにした実施例2を示す。
また、図9は衛星軌道情報サーバ部1、位置情報サーバ部3及びシミュレーションサーバ部4をデータセンタ9に設置し、WAN10を介してシミュレーションサーバ部4と全方位撮像カメラ部2及び表示・操作部5を接続するようにした実施例3を示す。また、図10は実施例3においてシミュレーションサーバ部4に衛星軌道情報を入力済みとすることで、衛星軌道情報サーバ部1を省略した実施例4を示す。
また、図11は実施例2において全方位撮像カメラ部2にGPS受信機を搭載することで、位置情報サーバ部3を省略した実施例5を示す。また、図12は実施例3において全方位撮像カメラ部2にGPS受信機を搭載することで、位置情報サーバ部3を省略した実施例6を示す。また、図13は実施例6においてシミュレーションサーバ部4に衛星軌道情報を入力済みとすることで、衛星軌道情報サーバ部1を省略し、全方位撮像カメラ部2(GPS受信機付属)と表示・操作部5を一体化した実施例7を示す。なお、これ以外にも様々なオプションが可能である。
また、複数の衛星アンテナの設置位置における天球上の衛星の軌道情報や衛星信号の受信に必要な開口すべきエリアのデータを予めシミュレーションサーバ部4において計算し、データベースに記憶したものを必要に応じて表示・操作部5の操作で読み出すようにしても良い。
この他に位置情報に対応した衛星軌道データをアシスト型GPS(Assisted GPS, A−GPS)サーバから取得する方法もある。
以上、図面を参照して本発明の実施形態および実施例を説明してきたが、上記実施形態および実施例は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施形態および実施例に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲での構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
なお、上述した衛星信号受信特性推定装置100をコンピュータで実現してもよい。その場合、その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)および周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD(Compact Disc)−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークまたは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバまたはクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM:Random Access Memory)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)または電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。あるいは、上述した衛星信号受信特性推定装置100は、PLD(Programmable Logic Device)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
本発明の衛星アンテナ周辺の環境情報から受信特性を推定する技術は衛星アンテナの設置作業においてだけでなく、衛星信号を利用する様々な用途において利用することができる。
1 衛星軌道情報サーバ部(衛星軌道情報収集部)
2 全方位撮像カメラ部(周辺環境空間情報収集部)
3 位置情報サーバ部(位置情報収集部)
4 シミュレーションサーバ部(シミュレーション部)
5 表示・操作部
6 衛星アンテナ
7 衛星信号の障害物
8 衛星
9 データセンタ
10 WAN
100 衛星信号受信特性推定装置。

Claims (7)

  1. 衛星アンテナを最適な位置に設置するために、衛星からの衛星信号の受信特性を推定するための衛星信号受信特性推定装置であって、
    前記衛星の軌道情報を収集して出力する衛星軌道情報収集部と、
    前記衛星アンテナの設置位置の周辺環境の空間情報を収集して出力する周辺環境空間情報収集部と、
    前記衛星アンテナの設置位置の位置情報を収集して出力する位置情報収集部と、
    前記衛星軌道情報収集部、前記周辺環境空間情報収集部及び前記位置情報収集部から出力された前記軌道情報、前記空間情報および前記位置情報に基づき、前記衛星アンテナの設置位置における前記衛星信号の受信特性をシミュレーションにより推定するシミュレーション部と
    を具備し
    前記衛星アンテナの設置位置における前記衛星信号の受信特性の推定のために、前記シミュレーション部で行う計算および解析は、(1)天球上の衛星軌道の計算、(2)前記周辺環境における構造物の識別、(3)経時的な衛星信号の受信特性の解析、(4)前記衛星信号を常時捕捉可能な天球上の開口エリアの解析を含むことを特徴とする衛星信号受信特性推定装置。
  2. 前記周辺環境空間情報収集部で収集される前記空間情報とは、前記設置位置に設置されたカメラによって撮像された全方位の画像情報である請求項1に記載の衛星信号受信特性推定装置。
  3. 前記シミュレーション部で行う前記衛星信号を常時捕捉可能なエリアの解析は、前記天球上の衛星軌道の計算で得られた衛星軌道と、前記周辺環境における構造物の識別により得られた識別結果に基づき、前記衛星アンテナの設置位置から直接見通し可能な(Line of Sight:LOS)状態の衛星であって仰角の高い衛星から順にN基(Nは任意の整数)の衛星を選択し、選択した衛星の位置に基づき前記衛星信号の受信に必要な開口すべきエリアを算出することを含む請求項に記載の衛星信号受信特性推定装置。
  4. 前記シミュレーション部で行う前記衛星信号を常時捕捉可能なエリアの解析は、前記天球上の衛星軌道の計算で得られた衛星軌道と、前記周辺環境における構造物の識別により得られた識別結果に基づき、前記衛星アンテナの設置位置から直接見通し可能な(Line of Sight:LOS)状態の衛星であって該衛星の位置誤差情報値又は時刻誤差情報値が最小となる衛星の組み合わせを選択し、選択した衛星の位置に基づき前記衛星信号の受信に必要な開口すべきエリアを算出することを含む請求項に記載の衛星信号受信特性推定装置。
  5. 衛星アンテナを最適な位置に設置するために、衛星からの衛星信号の受信特性を推定する衛星信号受信特性推定方法であって、
    前記衛星アンテナの設置位置を仮決定する第1の工程と、
    前記仮決定した衛星アンテナの設置位置の周辺環境の空間情報を収集する第2の工程と、
    前記衛星アンテナの設置位置における前記衛星信号を常時捕捉可能な天球上の開口エリアを推定する第3の工程と、
    前記受信特性の推定の結果から、前記衛星アンテナの設置位置が前記衛星アンテナの設置に適するか否かを判定し、前記衛星アンテナの設置位置が前記衛星アンテナの設置に適しなければ第1の工程に戻る第4の工程と、
    を含む衛星信号受信特性推定方法。
  6. 記衛星信号の受信に必要な開口すべきエリア、または、衛星の軌道および位置、または、前記開口すべきエリアならびに前記衛星の軌道および位置を前記周辺環境の空間情報にオーバーレイ表示させた上で第1の工程に戻る第5の工程をさらに含む請求項に記載の衛星信号受信特性推定方法。
  7. コンピュータに、請求項に記載の衛星信号受信特性推定方法の各工程を実行させるプログラム。
JP2016574856A 2015-02-13 2016-02-12 衛星信号受信特性推定装置、その方法及びプログラム Active JP6271047B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015026138 2015-02-13
JP2015026138 2015-02-13
JP2015138536 2015-07-10
JP2015138536 2015-07-10
PCT/JP2016/054100 WO2016129667A1 (ja) 2015-02-13 2016-02-12 衛星信号受信特性推定装置、その方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016129667A1 JPWO2016129667A1 (ja) 2017-07-06
JP6271047B2 true JP6271047B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=56614826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016574856A Active JP6271047B2 (ja) 2015-02-13 2016-02-12 衛星信号受信特性推定装置、その方法及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10520605B2 (ja)
JP (1) JP6271047B2 (ja)
WO (1) WO2016129667A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10853410B2 (en) * 2014-03-04 2020-12-01 Orbit Logic, Inc. Method for providing imaging satellite information on a mobile device
WO2017010230A1 (ja) * 2015-07-16 2017-01-19 日本電信電話株式会社 衛星信号受信装置、衛星信号受信方法及びプログラム
JP6829800B2 (ja) * 2017-02-02 2021-02-17 国際航業株式会社 受信機の適地判定方法、及び受信機の適地判定システム
US10647453B2 (en) 2018-02-23 2020-05-12 ExoAnalytic Solutions, Inc. Systems and visualization interfaces for identification and display of space object imagery
US10467783B2 (en) * 2018-02-23 2019-11-05 ExoAnalytic Solutions, Inc. Visualization interfaces for real-time identification, tracking, and prediction of space objects
CN109597841B (zh) * 2018-12-12 2019-10-08 中国人民解放军32021部队 一种基于多型测绘卫星重复观测的目标定位精度优化方法
GB201820541D0 (en) * 2018-12-17 2019-01-30 Spelfie Ltd Imaging method and system
KR20200076326A (ko) * 2018-12-19 2020-06-29 삼성전자주식회사 다른 전자 장치의 설치 및 유지보수에 사용되는 전자 장치 및 그 제어 방법
GB2601678B (en) 2019-07-25 2024-03-06 Exoanalytic Solutions Inc Systems and Visualization interfaces for orbital paths and path parameters of space objects
GB2590529A (en) * 2019-12-10 2021-06-30 Spirent Communications Plc Systems and methods for testing connected and autonomous vehicles
WO2022176163A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 日本電信電話株式会社 無線通信方法、無線通信システム、および無線通信プログラム
US11809198B2 (en) * 2021-05-10 2023-11-07 Trimble Inc. Hybrid sky and ground navigation for machine employing satellite positioning
CN116582174B (zh) * 2023-07-13 2023-11-21 武汉能钠智能装备技术股份有限公司四川省成都市分公司 一种卫星信号态势可视化方法及系统

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10197246A (ja) 1997-01-09 1998-07-31 Nikon Corp Gps測量装置及びgps用上空障害物検出装置、並びにスケジューラ
JP2007274354A (ja) 2006-03-31 2007-10-18 Dx Antenna Co Ltd 移動端末受信状況表示装置及び移動端末受信状況報知システム
US8477190B2 (en) * 2010-07-07 2013-07-02 Pictometry International Corp. Real-time moving platform management system
US9281559B2 (en) * 2011-11-29 2016-03-08 Harris Corporation Method for directed antenna alignment through augmented reality

Also Published As

Publication number Publication date
US10520605B2 (en) 2019-12-31
US20180024250A1 (en) 2018-01-25
JPWO2016129667A1 (ja) 2017-07-06
WO2016129667A1 (ja) 2016-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6271047B2 (ja) 衛星信号受信特性推定装置、その方法及びプログラム
JP7168733B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法
US9639941B2 (en) Scene documentation
US9538336B2 (en) Performing data collection based on internal raw observables using a mobile data collection platform
JP6546658B2 (ja) 衛星信号受信装置、衛星信号受信方法及びプログラム
US9544737B2 (en) Performing data collection based on external raw observables using a mobile data collection platform
US9462446B2 (en) Collecting external accessory data at a mobile data collection platform that obtains raw observables from an internal chipset
US9456067B2 (en) External electronic distance measurement accessory for a mobile data collection platform
US9467814B2 (en) Collecting external accessory data at a mobile data collection platform that obtains raw observables from an external GNSS raw observable provider
EP2923173B1 (en) Integrated aerial photogrammetry surveys
WO2011019071A1 (ja) 地図画像統合データベース生成システム及び地図画像統合データベース生成プログラム
Mulawa On-orbit geometric calibration of the OrbView-3 high resolution imaging satellite
JP6804806B2 (ja) 測位精度情報算出装置及び測位精度情報算出方法
CN113820735A (zh) 位置信息的确定方法、位置测量设备、终端及存储介质
Suzuki et al. Precise UAV position and attitude estimation by multiple GNSS receivers for 3D mapping
Narula et al. TEX-CUP: the University of Texas challenge for urban positioning
KR100469801B1 (ko) 실시간 항측 기준점 측량시스템 및 방법
WO2016017261A1 (ja) 測位位置検定処理システム
Lourakis et al. Pose estimation of a moving camera with low-cost, multi-GNSS devices
CN115200573B (zh) 空间目标的测量装备定位方法、系统和存储介质
CN112334790A (zh) 可移动物体的定位系统与定位方法、可移动物体、存储介质
US20220341751A1 (en) Systems and methods for multi-sensor mapping using a single device that can operate in multiple modes
Elsayed et al. From Stationary to Mobile: Unleashing the Full Potential of Terrestrial LiDAR through Sensor Integration
Suurinkeroinen Centimeter-level real-time position tracking options with a short initialization time for outdoor applications
JPH1198492A (ja) 監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170324

A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A801

Effective date: 20170324

A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20170324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6271047

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150