JP6270929B2 - 照明装置 - Google Patents
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Description
また、ケース基板上に配置されて光源光を各々出射する複数の発光ダイオードと、これら複数の発光ダイオードの光源光出射側に各々配置されているとともに光源光を集光して出射光として出射する複数の集光用レンズと、この集光用レンズの出射光出射側に設けられているとともに出射光を拡散して拡散光として出射する光拡散手段とを備え、複数の発光ダイオードが、集光用レンズの中心軸からずらして配置されている照明装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
一方、後者の照明装置を単独で設置して路面などの照明対象を照らすだけでなく、照明装置を複数設置した状態で一定の方向に沿った広い範囲を均一に照らすことに関する要請もある。
ことにより、前述した課題を解決したものである。
前記複数の光源素子が、前記複数の光源素子の素子配列方向に沿って球面又は非球面形状の集光レンズの中心を発光ダイオードの中心から片側にずらした光源素子を含んでいることにより、前述した課題を解決したものである。
例えば、異方性光拡散シートは、光源素子から出射される出射光を拡散する方向に凹凸パターンの凹凸配列方向を沿わせて光源素子に対向配置されていればよい。
また、本発明の照明装置は、光源素子から出射された出射光を異方性光拡散シートに反射する反射鏡を備えていてもよい。
また、本発明に係る照明装置は、複数の光源素子を一纏めにして設置した光源ユニットを複数設けたものであってもよい。
この場合、複数の光源ユニットの配列形態は、複数の光源素子の素子配列方向に沿って配列された形態でもよいし、複数の光源素子の素子配列方向に直交する方向に配列された形態でもよい。
また、本発明に係る照明装置は、例えば、街路或いは道路等を照らす屋外用灯具、又はトンネル内の道路を照らすトンネル用灯具として使用されてもよい。
本発明に係る照明装置を屋外用灯具又はトンネル用灯具として使用する場合の照明装置の設置形態は、例えば、道路などの照明対象の幅方向両側の上方に照明装置を設置して照明対象に配光する設置形態をいう。
また、以下の各実施例の説明で用いる「均斉度」は、照明装置による光の照射範囲内の最も低い照度を最も高い照度で割った値で定義される値であって、光の照射範囲における照度の均一性を示す指標である。
照明装置による光の照射範囲内の最も低い照度の値が大きいほど、または最も高い照度の値が小さいほど均斉度の値は大きくなる。
したがって、道路等の照明対象は、均斉度の値が大きいほど均一な照度で照らされていることになる。
ここで、図1は、本発明の第1実施例に係る照明装置の斜視図であり、図2は、本発明の第1実施例に係る照明装置の部分平面図であり、図3は、本発明の第1実施例に係る照明装置に用いる異方性光拡散シートの斜視図であり、図4は、図3の凹凸配列方向に沿った仮想平面で異方性光拡散シートを切った断面図であり、図5は、本発明の第1実施例に係る照明装置における素子配列方向と凹凸配列方向との関係を示す概念図であり、図6は、凹凸パターンを撮影した画像をフーリエ変換した画像図であり、図7は、ピッチ頻度を凹凸パターンのピッチの逆数に対してプロットしたグラフであり、図8は、図6に示す補助線E2上の光強度を凹凸パターンの配向性に対してプロットしたグラフであり、図9は、1/10値角の説明図であるであり、図10は、図2の10−10線断面図であり、図11は、図2の11−11線断面図であり、図12は、本発明の第1実施例に係る照明装置を複数設置した際の照明範囲を示す概念図であり、図13は、本発明の第2実施例に係る照明装置の部分平面図であり、図14は、図13の14−14線断面図であり、図15は、図14の一部を拡大した部分拡大図であり、図16は、発光ダイオードで発生した光、出射光及び拡散光の強度分布図であり、図17は、本発明の第2実施例に係る照明装置の配光状態を示す概念図であり、図18は、本発明の第2実施例に係る照明装置を複数設置した際の照明範囲を示す概念図であり、図19は、本発明の第3実施例に係る照明装置の部分平面図であり、図20は、図19の20−20線断面図であり、図21は、集光レンズの中心を発光ダイオードの中心から片側にずらした光源素子における発光ダイオードで発生した光、出射光、拡散光の強度分布図であり、図22は、集光レンズの中心を発光ダイオードの中心から逆側にずらした光源素子における発光ダイオードで発生した光、出射光、拡散光の強度分布図であり、図23は相互に隣り合う光源素子の拡散光を合成した合成拡散光の強度分布図であり、図24は、本発明の第3実施例に係る照明装置を複数設置した際の照明範囲を示す概念図であり、図25は、本発明の第3実施例の一変形例である照明装置の部分平面図であり、図26は、本発明の第4実施例に係る照明装置における素子配列方向と凹凸配列方向との関係を示す概念図であり、図27は、本発明の第4実施例に係る照明装置を複数設置した際の照明範囲を示す概念図である。
なお、図1、図5、図26では、説明の便宜上、凹凸パターンを構成する凹同士及び凸部同士のピッチすなわち凹凸パターンのピッチを誇張して示している。
[第1実施例]
図1乃至図5に示すように、本第1実施例に係る照明装置100は、発光ダイオード111とこの発光ダイオード111の光を集光して出射する集光レンズ112とからそれぞれ構成されている複数の光源素子110と、集光レンズ112の光出射側に配置された異方性光拡散シート120とを備えている。
そして、異方性光拡散シート120は、Y方向すなわち照明装置100の幅方向に沿って延びて集光レンズ112に対向する波状の凹凸パターン121を有している。
なお、本第1実施例では、Y方向が、「一方向」の一例である。
また、以下の各実施例の光源素子は、球面形状すなわち真円ドーム状の集光レンズを備えているが、集光レンズは、非球面形状であってもよい。
複数の光源素子110は、X方向に沿って光源ユニット100Uに2列で配列されている。
図5に示すように、異方性光拡散シート120は、図3に示す凹凸パターン121の凹凸配列方向D1に直交する凹凸延在方向D2を図1及び図2中のY方向、すなわち複数の光源素子110の素子配列方向であるX方向に直交する方向に沿わせた状態で光源素子110に対向配置されている。
図3及び図4に示すように、異方性光拡散シート120は、凹凸パターン121と、透明樹脂製の基材122と、基材122の表面に設けられた透明樹脂製の硬質層123とを備えている。
なお、「凹凸パターン121が凹凸延在方向D2に沿って波状に蛇行している」とは、凹凸パターンの配向度が0、3以上になっていることをいう。
この配向度は、凹凸パターン121の配向のばらつきのを示す指標である。
配向度の値が大きいほど、凹凸パターン121の配向がばらついている。
すなわち、「配向度の値が大きい」とは、隣り合ってそれぞれ凹凸パターン121を形成する凸部同士及び凹部同士のピッチが凹凸延在方向D2に渡ってばらついていることを意味する。
異方性光拡散シート120は、上述の配向度の値が大きいほど光の拡散度合が大きく、光拡散体として好ましい。
まず、表面光学顕微鏡により凹凸パターン121の上面を撮影し、その画像をグレースケールのファイルに変換する。
このグレースケールのファイルの画像のうち白度が低いところほど、凹凸パターン121の一部を構成する凹部の底部123A(図4参照。)は深い。
逆に言えば、上述のグレースケールのファイルの画像のうち白度が高いところほど、凹凸パターン121の一部を構成する凸部の頂部は高い。
表面光学顕微鏡により凹凸パターン121の上面を撮影した画像をフーリエ変換した画像すなわち図6に示す画像の中心から両側に広がる白色部分が、凹凸パターン121のピッチおよび向きの情報を含んでいる。
図7の横軸は凹凸パターン121のピッチの逆数であり、縦軸は凹凸パターン121のピッチ頻度である。
図7中でピッチ頻度が最大となる値Fの逆数が、凹凸パターン121の最頻ピッチGである。
図8の横軸は、凹凸パターン121の凹凸延在方向D2に対する傾きの程度を示す指標である配向性を表し、縦軸は凹凸パターン121のピッチ頻度を表している。
図8中に示したピッチ頻度分布曲線の半値幅W1は、凹凸パターン121の配向度を表している。
この半値幅W1が大きいほど、凹凸パターン121が蛇行して配向がばらついていることになる。
なお、上述した配向度の求め方は、特開2011−133569号公報で詳細に説明されている。
また、上述した配向度が0.3未満であると、凹凸パターン121の配向のばらつきが小さくなるため、光の拡散性が小さくなる。
したがって、上述した配向度は0.3乃至1.0の範囲の値であることが好ましい。
なお、上述した配向度を0.3以上にするためには、例えば、異方性光拡散シート120の製造時に用いる加熱収縮性フィルムと硬質層とを適宜選択すればよい。
凹凸パターン121の最頻ピッチGが1μm未満であると、最小ピッチが可視光の波長以下となり、光の干渉等による着色を引き起こす場合があるからである。
また、凹凸パターン121の最頻ピッチGが30μmを超えると、異方性光拡散シート120から出射される拡散光が輝線として視認されてしまい照明に不適切だからである。
最頻ピッチGに対する凹凸の平均深さBの比が0.4未満であると、後述する光学特性が得られないことがあるからである。
加えて、最頻ピッチGに対する凹凸の平均深さBの比が1.0より大きくなると、異方性光拡散シート120を製造し難くなるからである。
底部123Aは、凹凸パターン121を構成している凹部の極小点である。
平均深さBは、図4に示す異方性光拡散シート120の断面において、異方性光拡散シート120全体の面方向と平行な基準線E3から各凸部の頂部までの長さB1、B2、B3・・・の平均値(BAV)と、基準線E3から各凹部の底部123Aまでの長さb1、b2、b3・・・の平均値(bAV)との差(bAV−BAV)である。
異方性光拡散シート120の厚さが0.02mm未満であると、凹凸パターン121の深さよりも小さいことがあるため適当でなく、3.0mmよりも厚いと異方性光拡散シート120の質量が大きくなるため取り扱いにくくなるおそれがあるからである。
異方性光拡散シート120が2層以上の層から構成されている場合も、異方性光拡散シート120の厚さは0.02〜3.0mmであることが好ましい。
図9に示すように、本第1実施例の照明装置100に用いられる異方性光拡散シート120の1/10値角は、凹凸配列方向D1すなわち光の主拡散方向で70°乃至80°であり、凹凸延在方向D2すなわち光の主拡散方向に直交する方向で5°乃至15°である。
図10及び図11に示すように、本第1実施例の照明装置100が上述の光源素子110及び異方性光拡散シート120を備えていることにより、発光ダイオード111で発生した光L0を集光レンズ112で集光した出射光L1は、異方性光拡散シート120の臨界角θ0より小さい入射角θx、θyで異方性光拡散シート120に入射して全反射されない。
他方、図11に示すY方向に沿った角度αyすなわちY方向に沿って出射光L1を拡散する角度は角度αxより小さいため、出射光L1はY方向へは殆ど拡散されない。
つまり、発光ダイオード111で発生した光L0を集光した出射光L1は、X方向に沿って拡散されるが、Y方向にはほとんど拡散されない。
これにより、光源素子110から出射される発光ダイオードの光L0を集光レンズ112で集光した出射光L1は、素子配列方向すなわちX方向に沿って拡散される。
このため、本第1実施例に係る照明装置100は、素子配列方向の広い範囲を均一に照らすようになっている。
図12に示すように、本第1実施例に係る照明装置100は、照明装置100のX方向すなわち照明装置100の長手方向を道路などの照明対象Rの延長方向に沿わせた状態で設置されている。
より詳細には、複数の照明装置100は、道路などの照明対象Rの幅方向両側の路面より上方に設置された状態で上方から道路などの照明対象Rを照らす。
このため、道路などの照明対象Rは、複数の照明装置100の配列方向すなわちX方向に沿って広い範囲で均一に照らされる。
すなわち、本第1実施例に係る照明装置100によれば、一定の範囲を均一な照度で照明する際に必要な照明装置100の設置数を減らすことができるという利点がある。
[第2実施例]
なお、以下で説明する第2実施例乃至第4実施例に係る照明装置と第3実施例の一変形例に係る照明装置とについては、参照符号を100番台から200番台乃至400番台に付け替えて上述の照明装置100と相違する構成のみを詳細に説明し、上述の照明装置100と共通する部分の詳細な説明を省略している。
本第2実施例に係る照明装置200の構成は、集光レンズ212の中心が発光ダイオード211の中心からX方向に沿って片側すなわち図13乃至図15中の右側に向かってずれている点で上述の照明装置100の構成と相違している。
また、異方性光拡散シート220は、上述の第1実施例に係る照明装置100に用いられる異方性光拡散シート120と同様に凹凸配列方向D1を図13中のX方向に沿わせた状態で光源素子210に対向配置されている。
図14及び図15に示すように、発光ダイオード211で発生した光L0は、集光レンズ212で集光されて出射光L1として集光レンズ212から異方性光拡散シート220に出射され、異方性光拡散シート220でX方向に沿って拡散配光される。
なお、図16の横軸である角度は、発光ダイオード211の中心を原点とするX方向に沿った光の広がり角度を示している。
より具体的には、図15中の発光ダイオード211の中心を通る異方性光拡散シート220の法線LCから右側の角度領域が図16の横軸におけるプラスの角度領域であり、法線LCから左側の角度領域が図16の横軸におけるマイナスの角度領域である。
球面形状すなわち真円ドーム状の集光レンズ212の中心が複数の光源素子210の素子配列方向すなわちX方向に沿って発光ダイオード211の中心から片側にずれていることにより、出射光L1の強度分布のピーク位置は、片側すなわちプラスの角度領域へシフトする。
加えて、拡散光L2の強度分布は、異方性光拡散シート220による出射光L1の拡散作用により出射光L1の強度分布に比べて全体としてなだらかな強度分布になる。
これにより、発光ダイオード211の中心直上に出射された高強度の光L0に由来する出射光L1を異方性光拡散シート220で拡散した拡散光L2は、照明装置200の使用時における照明装置200の設置位置からみて照明装置200の直下位置より遠い位置に照射される。
加えて、ホットスポットP0からホットスポットP1へのシフトにより、照明装置200の設置位置からホットスポットP0までの距離が距離d0から距離d1へ大きくなるため、照明装置200の設置位置からホットスポットまでの距離の増大に応じてホットスポットの照度が抑制されて均斉度が高まっている。
図18に示すように、本第2実施例に係る照明装置200は、例えば、照明装置200のX方向すなわち照明装置200の長手方向を道路などの照明対象Rの延長方向に沿わせた状態で設置される。
より詳細には、複数の照明装置200は、道路などの照明対象Rの幅方向両側の路面より上方に設置された状態で上方から道路等の照明対象Rを照らす。
そして、X方向に沿って千鳥状に配列設置された複数の照明装置200のうちX方向に沿って隣り合う2つの照明装置100から出射される拡散光の照射範囲A1は互いに重なる。
なお、本第2実施例に係る照明装置200も、上述の照明装置100と同様に一定の範囲を均一な照度で照明する際に必要な照明装置200の設置数を減らすことができるという利点を有している。
[第3実施例]
図19及び図20に示すように、本第3実施例に係る照明装置300は、上述した照明装置200を構成する光源素子210と同様の構成を有する光源素子すなわち図19中のX方向に沿って片側に球面形状の集光レンズ312の中心を発光ダイオード311の中心からずらした光源素子310Aと、X方向に沿って片側とは逆側に球面形状の集光レンズ312の中心を発光ダイオード311の中心からずらした光源素子310Bとを含んでいる。
より具体的には、図20に示すように、X方向に沿って相互に隣り合う光源素子310A、310Bは、X方向に沿って各発光ダイオード311の中心を通る法線LCA、LCBから互いに反対側に集光レンズ312の中心をずらした光源素子である。
図21で横軸にとった角度は、図20中の光源素子310Aに含まれる発光ダイオード311の中心LCAを原点として図20中の右側及び左側に広がる角度範囲である。
図22で横軸にとった角度は、図20中の光源素子310Bに含まれる発光ダイオード311の中心LCBを原点として図20中の右側及び左側に広がる角度範囲である。
図23で横軸にとった角度は、図20中の2つの光源素子310A、310Bの中間Cを原点として図20中の右側及び左側に広がる角度範囲である。
そして、各光源素子310A、310Bから出射される出射光L1の強度分布IA1、IB1のピーク位置は、各光源素子310A、310Bの発光ダイオード311で発生した光L0のピーク位置に比べて片側及び逆側のそれぞれにシフトしている。
すなわち、集光レンズ312を片側にずらした光源素子310Aと集光レンズ312を逆側にずらした光源素子310Bとのそれぞれの発光ダイオード311の中心直上に出射された高強度の光L0は、集光レンズ312で屈折した後、光源素子310AにおいてはX方向に沿って片側に、光源素子310BにおいてはX方向に沿って逆側に、出射光L1として各集光レンズ312から出射されていることになる。
これにより、各光源素子310A、310Bの出射光L1を拡散した拡散光L2の強度分布IA2、IB2は、出射光L1の強度分布IA1、IB1に比べて全体としてなだらかな強度分布になる。
このため、本第3実施例に係る照明装置300は、拡散光L2の照射範囲における光のホットポイントの重なりを防ぐとともにその照度を抑制して均斉度を高めるようになっている。
図24に示すように、本第3実施例に係る照明装置300をX方向に沿って道路等の照明対象Rの両側上方に千鳥状に複数並べて設置することにより、集光レンズ312を片側にずらした光源素子310Aと集光レンズ312を逆側にずらした光源素子310Bとのそれぞれの発光ダイオード311の中心直上へ出射された高強度の光L0に由来する拡散光L2が片側及び逆側に分散配光された状態で各照明装置300の照明範囲A2が互いに重なる。
これにより、本第3実施例に係る照明装置300は、上述の第2実施例に係る照明装置200を複数並べて設置する場合に比べて照射範囲A2におけるホットスポットP2の照度が抑えられてX方向に均一且つ均斉度を高めた状態で路面等の照明対象Rを照らすようになっている。
図25に示すように、本変形例に係る照明装置300Xは、X方向に沿って相互に隣り合って配置される光源ユニット300UA、300UBを有している。
光源ユニット300UAは、図中X方向に沿って片側に集光レンズ312の中心を発光ダイオード311の中心からずらして配置した複数の光源素子310XAを有している。
光源ユニット300UBは、図中X方向に沿って逆側に集光レンズ312の中心を発光ダイオード311の中心からずらして配置した複数の光源素子310XBを有している。
これにより、本変形例に係る照明装置300Xは、上述した照明装置300と同様の効果を奏する。
加えて、本変形例に係る照明装置300Xは、光源ユニット300UA、300UBを付け替えることにより、拡散光L2の照射範囲及びホットスポットの位置を調整してX方向に均一に且つ均斉度を高めた状態で路面等の照明対象を照らすようになっている。
[第4実施例]
図26に示すように、本第4実施例に係る照明装置400は、発光ダイオード411とこの発光ダイオード411の光を集光して出射する集光レンズ412とからそれぞれ構成されている複数の光源素子410と、集光レンズ412の光出射側でX方向に沿って延びて集光レンズ412に対向する波状の凹凸パターン421を形成した異方性光拡散シート420とを備えている。
すなわち、本第4実施例では、図26中のX方向が「一方向」の一例である。
これにより、発光ダイオード411で発生した光を集光レンズ412で集光した出射光は、素子配列方向に交差する方向すなわち図中X方向に直交しているY方向に平行な凹凸配列方向D1に沿って拡散される。
このため、本第4実施例に係る照明装置400は、光源素子410の素子配列方向に交差する方向すなわちX方向に直交するY方向に拡散光を配光してY方向に沿った楕円状の広い範囲を均一に照らすようになっている。
このため、上述した複数の照明装置400は、複数の照明装置400の配列方向すなわちY方向に沿って道路などの照明対象の広い範囲を均一に照らすようになっている。
加えて、光の照射範囲A3が楕円状であることにより、照明装置400の設置数を減らして相互に隣り合う照明装置400の距離を大きくした場合でも、相互に隣り合う照明装置100による光の照射範囲A3を部分的に重ねて広い範囲を均一に照らすことができる。
すなわち、本第1実施例に係る照明装置400によれば、一定の範囲を均一な照度で照明する際に必要な照明装置400の設置数を減らすことができるという利点がある。
100U、300UA、300UB ・・・ 光源ユニット
110、210、310A、310B、310XA、310XB、410 ・・・ 光源素子
111、211、311、411 ・・・ 発光ダイオード
112、212、312、412 ・・・ 集光レンズ
120、220、420 ・・・ 異方性光拡散シート
121、421 ・・・ 凹凸パターン
122 ・・・ 基材
123 ・・・ 硬質層
123A ・・・ 凹部の底部
A、A0、A1、A2、A3 ・・・ 拡散光の照射範囲
B ・・・ 凹凸の平均深さ
B1、B2、B3 ・・・ 基準線E3から各断面凸部の頂部までの長さ
b1、b2、b3 ・・・ 基準線E3から各凹部の底部までの長さ
D1 ・・・ 凹凸配列方向
D2 ・・・ 凹凸延在方向
d0、d1 ・・・ 照明装置からホットスポットまでの距離
E1、E2 ・・・ 補助線
E3 ・・・ 基準線
G ・・・ 凹凸パターンの最頻ピッチ
IA0、IB0 ・・・ 発光ダイオードで発生した光の強度分布
IA1、IB1 ・・・ 出射光の強度分布
IA2、IB2 ・・・ 拡散光の強度分布
L0 ・・・ 発光ダイオードで発生した光
L1 ・・・ 出射光
L2 ・・・ 拡散光
LC、 ・・・ 発光ダイオードの中心を通る法線
LCA、LCB ・・・ 発光ダイオードの中心
P0、P1、P2 ・・・ 照射範囲内のホットスポット
R ・・・ 照明対象
S1 ・・・ 異方性光拡散シートのパターン形成側
S2 ・・・ 異方性光拡散シートの平滑面側
W1 ・・・ ピッチ頻度の半値幅
αx ・・・ X方向に沿って出射光が拡散される角度
αy ・・・ Y方向に沿って出射光が拡散される角度
θ ・・・ 異方向性光拡散体の臨界角
θ0 ・・・ 異方性光拡散シートの臨界角
θ1 ・・・ 発光ダイオードから出射された光の入射角
θx、θy ・・・ 異方性光拡散シートに対する出射光の入射角
Claims (4)
- 発光ダイオードと該発光ダイオードの光を集光して出射する集光レンズとからそれぞれ構成されている複数の光源素子と、
前記集光レンズの光出射側に配置された異方性光拡散シートとを備え、
該異方性光拡散シートが、一方向に沿って延びて集光レンズに対向する波状の凹凸パターンを片面に有し、
前記凹凸パターンが、前記一方向に沿って波状に蛇行しており、
前記凹凸パターンの最頻ピッチGに対する凹凸の平均深さBの比(B/G)が0.4乃至1.0であり、
前記異方性光拡散シートの凹凸パターン形成面が、前記光源素子と対向して配置されて、
前記集光レンズからの光が、前記凹凸パターン形成面に入射することを特徴とする照明装置。 - 前記異方性光拡散シートの法線方向に沿って異方性光拡散シートの凹凸パターン形成面側に光を入射させて平滑面側から拡散光を出射した場合に、前記異方性光拡散シートの法線方向に沿って平滑面側に出射される光の強度を1として、該法線方向の光の強度1に対する拡散光の強度1/10以上になる角度範囲を1/10値角としたとき、前記異方性光拡散シートの1/10値角が、前記凹凸パターンの凹凸配列方向で70°乃至80°であり、前記凹凸パターンの凹凸延在方向で5°乃至15°であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記異方性光拡散シートが、前記凹凸パターンの凹凸配列方向を前記複数の光源素子の素子配列方向に沿わせた状態で前記集光レンズの光出射側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明装置。
- 前記異方性光拡散シートが、前記凹凸パターンの凹凸配列方向を前記複数の光源素子の素子配列方向に交差させた状態で前記集光レンズの光出射側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明装置。
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JP2016138033A JP6270929B2 (ja) | 2016-07-12 | 2016-07-12 | 照明装置 |
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