JP6269667B2 - パルス発生器,半導体集積回路および無線データ伝送方法 - Google Patents

パルス発生器,半導体集積回路および無線データ伝送方法 Download PDF

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Description

この出願で言及する実施例は、パルス発生器,半導体集積回路および無線データ伝送方法に関する。
近年、超広帯域(UWB:Ultra Wide Band)通信やUWBレーダーが注目され、様々な技術開発がなされている。例えば、UWB通信は、パルス(バーストパルス)の時間幅が短いほど広帯域化されるため、伝送レートを向上させることができる。
UWB通信によりデータ伝送を実現するために、短パルスを信号源として用いる方式、或いは、バースト発振回路を用いる方式が利用されている。
例えば、短パルスを信号源として用いる無線データ伝送方法は、データに対応した時間幅の短パルスを発生し、その短パルスをバンドパスフィルタにより帯域制限した後、データに対応した信号(バーストパルス)を出力する。
また、バースト発振回路を用いる無線データ伝送方法は、バースト発振回路をバースト制御信号に合わせてオン/オフ制御し、バースト発振回路をある一定期間だけ発振させてバースト発振信号(バーストパルス)を発生する。
ところで、従来、UWB通信やUWBレーダーに適用するためのパルス発生器、或いは、周波数にデータを対応させてデータ伝送を行う技術としては、様々なものが提案されている。
特開2007−174087号公報 特開昭62−028908号公報
Tuan-Anh Phan et al., "A 18-pJ/Pulse OOK CMOS Transmitter for Multiband UWB Impulse Radio," IEEE Microwave and Wireless Components Letters, Vol. 17, No. 9, September 2007
上述したように、UWB通信により無線データ伝送を行うには、短パルスを信号源として用いる方式やバースト発振回路を用いる方式が利用される。
ところで、バースト発振回路を用いる無線データ伝送方法において、データの伝送速度(データ伝送レート)を高めるには、バースト発振する時間(バーストパルスのパルス幅)を短くすることが好ましい。例えば、特定小電力無線局用として認可帯域が広げられた57GHz〜66GHz帯の周波数を利用したパルス通信では、最大9GHzのバンド幅を利用できる。
この場合、パルス幅として帯域幅の逆数の約110ps程度を使用できるため、バースト発振回路(バーストパルス)のオン/オフでデータを伝送する方式では、バーストパルスの占有する周波数バンド幅に応じた9Gbpsのデータ伝送ができると期待される。
しかしながら、既存の半導体素子、特に、汎用性に富んだCMOS素子では、バーストパルスの時間幅を110psに短縮することは困難である。このような問題は、57GHz〜66GHz帯の特定小電力無線局だけでなく、例えば、3GHz〜10GHz帯を使ったUWB(主に、ユーザ端末向け)、70GHz〜80GHz帯および80GHz〜90GHz帯を使った基幹無線通信等でも同様に存在する。
すなわち、上述した無線データ伝送方法では、帯域幅を有効に利用することができず、データ伝送レートを十分に確保することが困難であった。
一実施形態によれば、一定期間だけ発振するバースト発振信号で形成されたバーストパルスの有無により、無線でデータ伝送を行う無線データ伝送における前記バーストパルスを生成するパルス発生器であって、異なる複数の周波数の前記バースト発振信号を発生するバースト発振回路と、制御回路と、を有するパルス発生器が提供される。
前記制御回路は、前記バースト発振回路を制御して、前記バースト発振信号の周波数を前記少なくとも異なる2種類の周波数から選択して発生させるか、或いは、前記バースト発振信号を停止させるかを制御する。前記バースト発振回路は、前記異なる複数の周波数を発振する複数の発振器を含み、前記制御回路は、前記複数の発振器のいずれかの出力を選択する複数のスイッチを含む。
開示のパルス発生器,半導体集積回路および無線データ伝送方法は、帯域幅を有効に利用して十分なデータ伝送レートを確保することができるという効果を奏する。
図1は、超広帯域通信方式の一例を説明するための図である。 図2は、超広帯域通信方式の他の例を説明するための図である。 図3は、超広帯域通信方式による無線データ伝送方法の一例を説明するための図である。 図4は、図3に示す無線データ伝送方法における課題を説明するための図である。 図5は、データコードを異なる周波数に割り当てる無線データ伝送方法を説明するための図である。 図6は、図5に示す無線データ伝送方法における課題を説明するための図である。 図7は、無線データ伝送方法の実施例を説明するための図である。 図8は、本実施例の無線データ伝送方法を、図5を参照して説明した無線データ伝送方法と比較して説明するための図である。 図9は、パルス発生器の第1実施例を適用した送信部を有するトランシーバの一例を説明するためのブロック図である。 図10は、パルス発生器の第2実施例を示す回路図である。 図11は、図10に示すパルス発生器における振幅成長を説明するための図である。 図12は、図10に示すパルス発生器の動作を説明するためのタイミング図である。 図13は、図9に示すトランシーバにおける受信相関器の一例を示す回路図である。 図14は、本実施例の無線データ伝送方法における周波数の関係の一例を示す図である。 図15は、本実施例の無線データ伝送方法における復調の一例を説明するための図である。 図16は、本実施例の無線データ伝送方法における復調の他の例を説明するための図である。 図17は、パルス発生器の第3実施例を説明するための図である。 図18は、各実施例のパルス発生器の効果を説明するための図である。
まず、パルス発生器,半導体集積回路および無線データ伝送方法の実施例を詳述する前に、超広帯域(UWB)通信方式の例、並びに、パルス発生器の例およびその問題点を図1〜図6を参照して説明する。
図1は、超広帯域通信方式の一例を説明するための図であり、短パルスを信号源として用いるものを示す。図1において、参照符号101はベースバンド回路、102はインパルス発生器、そして、103はバンドパスフィルタを示す。ここで、バースト周波数によるバーストパルスを生成するパルス発生器は、インパルス発生回路102およびバンドパスフィルタ103を含む。
図1に示されるように、短パルスを信号源として用いるUWB(ウルトラワイドバンド)通信方式において、ベースバンド回路101は、例えば、データDATA(『1101…』)から生成した変調前のベースバンド信号を処理してインパルス発生回路102へ出力する。
インパルス発生回路102は、例えば、データ『1101…』に対応した時間幅τの短パルスを発生し、さらに、バンドパスフィルタ103により帯域制限された後、データ『1101…』に対応した信号(バーストパルス)が出力される。
図2は、超広帯域通信方式の他の例を説明するための図であり、ある一定時間だけ発振するバースト発振回路を用いるものを示す。図2において、参照符号201はベースバンド回路、202はバースト制御信号生成回路、そして、203はバースト発振回路を示す。
図2に示されるように、バースト発振回路を用いるUWB通信方式において、ベースバンド回路201は、例えば、データDATA(『1101…』)から生成した変調前のベースバンド信号を処理してバースト制御信号生成回路202へ出力する。
バースト制御信号生成回路202は、例えば、データ『1101…』に対応したバースト制御信号BCSを生成してバースト発振回路203へ出力する。
バースト発振回路203は、バースト制御信号BCSに従って制御され、例えば、BCSが『H』のときに発振を行い(発振オン)、また、BCSが『L』のときに発振を停止する(発振オフ)。これにより、データ『1101…』に対応したバーストパルスが出力される。
図3は、超広帯域通信方式による無線データ伝送方法の一例を説明するための図であり、図4は、図3に示す無線データ伝送方法における課題を説明するための図である。ここで、図3(a)は、送信機から受信機への無線データ伝送を概略的に示し、図3(b)は、特定小電力無線局用の57GHz〜66GHz帯への適用を説明するためのものである。
図3(a)に示されるように、UWB通信方式では、送信機51から受信機52に対して、バースト発振するパルスの有無で『0』,『1』の2値データを伝送する。これが一般的なUWB(ウルトラワイドバンド)通信方式である。
前述したように、例えば、特定小電力無線局用として57GHz〜66GHz帯の周波数が一般に使用でき、バーストパルス幅として約110ps程度を使用すると9Gbpsの高速データ伝送が期待できる。
しかしながら、例えば、CMOS素子により110psのパルス幅を有するバーストパルスを実現するのは難しく、図3(b)および図4に示されるように、9GHzの広帯域を有するUWBパルスを生成することは、汎用のCMOS技術では困難である。
すなわち、例えば、57GHz〜66GHz帯において、理想的な110psのパルス幅PW1を有するバーストパルスを生成することができれば、曲線CL1のように、9Gbpsのデータ伝送を行うことできる。
しかしながら、実際に生成可能なバーストパルスのパルス幅PW2は、例えば、数百ps程度と理想的なパルス幅PW1よりも遥かに大きくなってしまう。そのため、曲線CL2に示されるように、せっかくの9GHzの広帯域を生かすことができず、帯域幅から計算される伝送速度(9Gbps)のデータ伝送を達成することは困難になる。
なお、このような問題は、57GHz〜66GHz帯の特定小電力無線局だけでなく、例えば、3GHz〜10GHz帯を使ったUWB、或いは、70GHz〜80GHz帯および80GHz〜90GHz帯でも同様に存在する。
すなわち、後に、詳述するパルス発生器,半導体集積回路および無線データ伝送方法の実施例は、57GHz〜66GHz帯だけでなく、例えば、3GHz〜10GHz帯、70GHz〜80GHz帯および80GHz〜90GHz帯でも適用することができる。
図5は、データコードを異なる周波数に割り当てる無線データ伝送方法を説明するための図であり、図6は、図5に示す無線データ伝送方法における課題を説明するための図である。
図5に示す無線データ伝送方法は、UWBのようなパルス通信ではなく、キャリア(連続波)を使用し、そのキャリアに変調をかけて通信を行うものであり、データを異なる周波数の信号に関連付けて伝送するものである。
すなわち、図5に示す無線データ伝送方法は、2ビットのコード(多値データ)『00』,『01』,『10』,『11』に対して、異なる4つの周波数f01,f02,f03,f04を割り当て、データを無線伝送する。
具体的に、例えば、図6に示されるように、データ『10』,『00』,『11』,『01』を伝送する場合、電圧制御発振器(VCO)等を使用して、周波数をf03→f01→f04→f02と変化させる。
このとき、データに対応した周波数は瞬時に変化することができず、例えば、周波数がf03からf01へ変化するときは遷移期間TP1が生じ、f01からf04へ変化するときはTP2が生じ、f04からf02へ変化するときはTP3が生じる。
ここで、遷移期間TP1〜TP3の長さは、例えば、その遷移期間の前後で変化する周波数の差(ホッピング幅)に依存し、それが大きいほど長くなる。データ伝送は、遷移期間(不定領域)を除外したキャリア周波数が安定している領域のみを使用することになり、これは、データ間の符号間干渉を引き起こすことを意味する。
すなわち、遷移期間TP1〜TP3では、データ伝送を正しく行うことができず、データ伝送レートの低下を来すことになる。
以下、パルス発生器,半導体集積回路および無線データ伝送方法の実施例を、添付図面を参照して詳述する。図7は、無線データ伝送方法の実施例を説明するための図である。
図7に示されるように、本実施例の無線データ伝送方法は、例えば、使用する57GHz〜66GHzの帯域(フルバンド)Wを1つのパルスで実現せずに、複数のサブバンドに分割し、1バンド(サブバンド)当たりのバンド幅Bwを狭くする。
このとき、バースト発振するパルス時間幅(バーストパルスの包絡線の幅)Tは、1/Bwで決まる(T=1/Bw)。また、隣接するサブバンドの周波数の間隔は、Bwと同じ、または、Bwの整数倍とする。
これにより、各バーストパルスの幅(バースト発振するパルス時間幅)Tは、全て1/Bwと同じになり、一方、各バーストパルスの発振周波数は、それぞれのバーストパルスごとに異なったものとなる。なお、バーストパルスは、発振が終了すると、リセットレベル(無信号状態)にリセットされる。
すなわち、各バーストパルス内で振動する周波数の違いによって、どのサブバンドのパルスを受信したかを識別する。これにより、バーストパルスの有無で『0』および『1』の2値を伝送するだけでなく、例えば、f1,f2,f3といった異なる複数の周波数バンドでパルスをホッピングさせることで、データ伝送レートの向上を図ることができる。
なお、図5および図6を参照して説明した無線データ伝送方法では、キャリアを周波数変調するため、出力信号にキャリア成分が常に含まれることになり、無信号状態(発振停止状態:電圧が0Vに固定された状態)は利用されることはない。
これに対して、本実施例の無線データ伝送方法では、バーストパルスを出力しない発振停止状態も生成できるため、この発振停止状態にもデータ(例えば、データ『0』)を割り当てることができる。
以上のように、本実施例の無線データ伝送方法によれば、例えば、汎用のCMOS技術を適用したパルス幅の長いパルスを使用しながらも十分なデータ伝送速度(データ伝送レート)を確保することができる。
また、本実施例の無線データ伝送方法によれば、例えば、データコードを異なる周波数に割り当てる無線データ伝送方法における、符号間干渉によるデータ速度の低下を回避することもできる。さらに、本実施例の無線データ伝送方法によれば、バーストパルスを出力しない発振停止状態に対してもデータを割り当てることができる。
図8は、本実施例の無線データ伝送方法を、図5を参照して説明した無線データ伝送方法と比較して説明するための図である。ここで、図8(a)は、図5を参照して説明した無線データ伝送方法を説明するものであり、図8(b)は、本実施例の無線データ伝送方法を説明するものである。
図8(a)に示されるように、図5を参照して説明した無線データ伝送方法では、例えば、2ビットの多値データ『00』,『01』,『10』,『11』に対して、異なる4つの周波数f01,f02,f03,f04を割り当て、その多値データを無線伝送する。ここで、送信波形は、キャリアを周波数変調したもので常に振動している。
これに対して、図8(b)に示されるように、本実施例の無線データ伝送方法では、一定時間のみ発振するバースト信号(バーストパルス)を用いるため、発振停止状態(無発振状態)も利用することができる。具体的に、例えば、発振停止状態に『00』を割り当て、周波数f1,f2,f3に対して、それぞれ『01』,『10』,『11』を割り当てる。
すなわち、本実施例の無線データ伝送方法によれば、例えば、2ビットの多値化に際して、3つの周波数f1〜f3だけで済ませることができる。これは、同じ帯域幅を利用する場合、例えば、2ビットの多値化で4つの周波数f01〜f04を使用するものに対して、データ伝送レートを向上させることを意味する。
さらに、本実施例の無線データ伝送方法によれば、バーストパルス(バースト発振するパルス)を用いることで、図5および図6を参照して説明した無線データ伝送方法における符号間干渉の問題も回避することができる。
なお、バーストパルスは、前述したように、発振が終了すると、無信号状態(リセットレベル)にリセットされる。すなわち、本実施例の無線データ伝送方法によれば、周波数の異なる送信パルスは、必ず毎回同じ初期値(リセットレベル)からfn(n=1,2,3,…)へ変化するため、周波数が不定になる領域(図6における遷移期間TP1〜TP3)は存在しない。
図9は、パルス発生器の第1実施例を適用した送信部を有するトランシーバの一例を説明するためのブロック図である。図9において、参照符号1はベースバンド回路、600は送信部、6はパルス発生器、61〜6nはバースト発振ユニット、60はパワーアンプ、そして、6aは送信アンテナを示す。
また、参照符号7は受信部、70はローノイズアンプ、71は局部発振回路、72は可変位相器、73はミキサ回路、74はローパスフィルタ(低域通過フィルタ:LPF)、そして、75はIFアンプ(リミッタアンプ)を示す。
図9に示されるように、トランシーバは、ベースバンド回路1、送信部600、および、受信部7を含む。ベースバンド回路1は、例えば、伝送するデータに従って、送信部600を制御して複数の周波数サブバンドに対応したベースバンドパルスを生成すると共に、受信部7により受信した高周波信号(ベースバンドパルス)を復調して得られたデータを処理する。
送信部600は、異なる複数の周波数サブバンドに対応した周波数f1〜fnのバースト信号(バーストパルス)を生成して出力するバースト発振ユニット61〜6n、および、バースト発振ユニット61〜6nの出力信号を増幅するパワーアンプ60を含む。ここで、パルス発生器6は、バースト発振ユニット61〜6nを含む。
各バースト発振ユニット61〜6nは、それぞれサブバンドに対応した周波数f1〜fnの発振器61a〜61naおよびスイッチ(第2スイッチ)61b〜61nbを含む。ベースバンド回路1は、スイッチ61b〜61nbを制御して、送信するサブバンドに従って、どの発振器61a〜61naの出力を選択するかを制御する。
ここで、バースト発振ユニット61〜6nの発振器61a〜61naは、例えば、後に、図10を参照して説明するバースト発振回路3に対応し、スイッチ61b〜61nbは、バースト制御信号生成回路(制御回路)2に対応する。
すなわち、ベースバンド回路1からの制御信号でバースト発振ユニット61〜6nにおけるいずれか1つのスイッチが選択(オン)され、その選択されたバースト発振ユニットによるバーストパルスがパワーアンプ60で増幅されてアンテナ6aから出力される。
なお、ベースバンド回路1からの制御信号により、バースト発振ユニット61〜6nにおける全てのスイッチが非選択(オフ)された場合、発振停止状態(無発振状態)となる。の発振停止状態に対しても、所定のデータが割り当てられるのは、前述した通りである。
受信部7は、受信アンテナ7aで受け取った高周波信号をローノイズアンプ70で増幅した後、その高周波信号(ベースバンドパルス)RFを、ミキサ回路73によりローカル(局部発振信号)LOを使用して処理(検波)する。
ここで、ローカルLOは、例えば、局部発振器71の出力信号を可変位相器72で位相可変処理することで得られる。この可変位相器72に関しては、図15を参照して後に詳述する。
なお、局部発振器71の発振周波数、すなわち、ローカルLOの周波数は、例えば、複数の周波数サブバンドの周波数における最も低い周波数、または、最も高い周波数に設定される。換言すると、ローカルLOの周波数は、バースト発振ユニット61〜6nの発振周波数f1〜fnにおける最も低い周波数(例えば、f1)、または、最も高い周波数(例えば、fn)となっている。
IFアンプ75は、ミキサ回路73により検波された後、ローパスフィルタ74で濾波された中間周波数信号(IF)の包絡線を矩形波状に波形整形(シェーピング)してベースバンド回路1へ出力する。そのため、IFアンプ75は、高利得アンプとされ、例えば、リミッタアンプが適用される。
また、可変位相器72は、局部発振器71の出力信号の位相を制御してローカルLOをミキサ回路73へ出力するものであり、可変位相器72による可変位相量は、ベースバンド回路1によって制御される。
ところで、図9に示すトランシーバの送信部600における第1実施例のパルス発生器6(バースト発振ユニット61〜6n)は、常に、発振動作を継続しているため、消費電力の点で不利である。
図10は、パルス発生器の第2実施例を示す回路図であり、1つの発振器でパルス発生器を実現するものである。なお、図10では、例として、差動クロスカップル型発振器を基本とした構成を示すが、これに限定されるものではない。
図10に示されるように、第2実施例のパルス発生器6は、シリアライザ/デシリアライザ(ser-des)10、バースト制御信号生成回路2、バースト発振回路3、および、発振開始トリガ生成回路4を含む。なお、シリアライザ/デシリアライザ10は、ベースバンド回路1に内蔵してもよい。
バースト発振回路3は、nMOSトランジスタ31,32、pMOSトランジスタ(第1スイッチ)33、負荷素子34,35、および、キャパシタ36〜39を有する。さらに、バースト発振回路3は、ディレイ・フリップフロップ(D−FF)FF1〜FF7、pMOSトランジスタトランジスタM1〜M7、および、キャパシタC11,C12〜C71,C72を有する。
トランジスタ31および32は、キャシタ36および37を介してそれぞれのゲートおよびドレインが交差接続され、トランジスタ31のドレインからキャパシタ38およびバッファ回路301を介して出力信号Qが出力される。また、トランジスタ32のドレインからは、キャパシタ39およびバッファ回路302を介して出力信号Qが出力される。
トランジスタ33は、バースト発振回路(差動増幅回路)3の差動端子間に設けられ、ゲートへ入力されるバースト制御信号BCSに応じて発振の制御を行うスイッチ素子として機能する。
すなわち、バースト制御信号BCSが高レベル『H』のときはトランジスタ33がオフしてバースト発振回路3は発振状態(発振可能状態)になり、低レベル『L』のときはトランジスタ33がオンして発振停止になる。すなわち、バースト制御信号BCSを『L』としてトランジスタ33をオンすると、バースト発振回路(差動増幅回路)3の差動端子間が短絡され、その発振が停止する。
発振開始トリガ生成回路4は、キャパシタ41,42および4段の差動増幅器431〜434を有し、差動の信号(発振開始トリガ信号)OST,/OSTを、キャパシタ41,42を介して差動対トランジスタ31,32のゲート(差動入力端子)へ出力する。なお、信号/OSTは、信号OSTの反転論理の信号を示す。
発振開始トリガ信号OST(/OST)は、例えば、トランジスタ33のゲートへ入力するバースト制御信号BCSが『L』から『H』へ変化した直後に『L』から『H』へ変化する。そして、差動対トランジスタ31,32の制御端子(ゲート)へ入力する発振開始トリガ信号OST,/OSTの変化により、バースト発振回路3に対して発振に必要な励振を行わせ、強制的に発振を開始させる。
ここで、差動増幅器434の出力と差動対トランジスタ31,32のゲート間にキャパシタ41,42が挿入されているのは、発振開始トリガ信号OST,/OSTは単なるバースト発振回路3の発振を開始させるためのもので、直流信号成分が不要だからである。
バースト制御信号生成回路2は、シリアライザ/デシリアライザ10と共に、バースト発振回路3の発振を制御する制御回路として機能し、3段の差動増幅器21〜23およびCMOS増幅器24を有する。バースト制御信号生成回路2において、初段の差動増幅器21は、例えば、ベースバンド回路1からの伝送信号TSを受け取り、差動の出力信号を2段目の差動増幅器22、および、発振開始トリガ生成回路4へ出力する。
すなわち、初段の差動増幅器21の出力信号は、発振開始トリガ生成回路4における4段の差動増幅器431〜434により増幅され、急峻な立ち上がりエッジを有する発振開始トリガ信号OST,/OSTとして出力される。この発振開始トリガ信号OST,/OSTは、キャパシタ41,42を介して差動対トランジスタ31,32のゲートへ入力される。
ここで、発振開始トリガ生成回路4における差動増幅器が4段なのは、差動増幅器21の出力信号が、2段の差動増幅器22,23およびCMOS増幅器24で遅延されてトランジスタ33のスイッチングを制御するタイミングを考慮したためである。
シリアライザ/デシリアライザ10は、バースト制御信号生成回路2と共に、バースト発振回路3の発振を制御する制御回路として機能する。このシリアライザ/デシリアライザ10は、例えば、ベースバンド回路1からのシリアルデータ(伝送データ)をパラレルデータ(Data1〜Data7)に変換して、それぞれフリップフロップFF1〜FF7へ出力する。
ここで、本実施例では、3ビットのパラレルデータの内、データData1〜Data7以外のもう1つのデータとして、パルス発生器6(バースト発振回路3)の発振停止状態が利用される。すなわち、3ビットの多値データは、異なる7種類の周波数のバーストパルス、および、発振停止状態(リセット電位に固定されたバーストパルス)に対応付けられる。
なお、発振停止状態は、上述したように、バースト制御信号BCSを『L』としてトランジスタ33をオンし、差動増幅回路(3)の差動端子間(トランジスタ31および32のドレイン間)を短絡することで実現される。
図10に示す第2実施例のパルス発生器6は、バースト発振回路3(バーストパルス)の周波数を変えるには、フリップフロップFF1〜FF7の出力によりトランジスタM1〜M7をオン/オフして、キャパシタC11,C12〜C71,C72の接続を制御する。
ここで、例えば、各トランジスタM1〜M7がオンしたとき、差動端子間(トランジスタ33のソース−ドレイン間:トランジスタ31および32のドレイン間)に直列接続されるキャパシタC11,C22〜C71,C72の合成容量をそれぞれC0とする。
すなわち、トランジスタM1がオンすると、差動端子間には、直列接続されたキャパシタC11,C12による容量1×C0が与えられ、また、トランジスタM1およびM2がオンすると、差動端子間には、容量2×C0が与えられる。そして、トランジスタM1〜M7の全てがオンすると、差動端子間には、容量7×C0が与えられる。
なお、上述した例は、全てのキャパシタC11,C12〜C71,C72の容量が等しい場合であるが、例えば、差動端子間に直列接続されるキャパシタの合成容量に重み(例えば、べき乗の重み)を付けて制御することもできる。
図11は、図10に示すパルス発生器における振幅成長を説明するための図であり、図12は、図10に示すパルス発生器の動作を説明するためのタイミング図である。
ここで、図11(a)は発振周波数がf7(最も高い周波数)の場合を示し、図11(b)は発振周波数がf1(最も低い周波数)の場合を示し、そして、図11(c)はそれらの場合の振幅成長の様子を示す。なお、図11(a)および図11(b)では、図10における負荷素子34,35を省略し、インダクタンス成分をLで表している。
まず、図11(a)に示されるように、発振周波数がf7のバーストパルスを生成する場合、例えば、1つのトランジスタ(スイッチ)M1だけをオンして差動端子間(トランジスタ33のソース−ドレイン間)にキャパシタC11,C12を接続する。これにより、差動端子間には、容量1C0が与えられ、最も高い周波数f7によるバーストパルスが生成される。
次に、図11(b)に示されるように、発振周波数がf1のバーストパルスを生成する場合、全てのトランジスタM1〜M7をオンして差動端子間にキャパシタC11,C12〜C71,C72を接続する。これにより、差動端子間には、容量7C0が与えられ、最も低い周波数f1によるバーストパルスが生成される。
ところで、発振停止状態のパルス発生器(バースト発振回路)は、例えば、バースト制御信号BCSが『L』から『H』へ変化してトランジスタ33がオフした後、直ちに発振するのではなく、熱擾乱(ランダム)等がトリガになって発振を開始する。
そのため、図11(c)に示されるように、低い周波数(f1)で発振する場合、バースト制御信号BCSが『H』に立ち上がってから遅延時間Tdの後、発振を開始する。この遅延時間Tdは、バーストパルスのパルス時間幅を増大させてしまう。
また、例えば、トランジスタM1〜M7のスイッチング(オン)による容量の総量により、発振周波数を決めるLCタンク回路のインピーダンス(LC)1/2が変化してしまう。そのため、発振振幅が定常状態に達するまでの時間が、容量の総和値(総容量値1C0〜7C0)ごとで揃わないといった問題もある。
そこで、図10に示すパルス発生器では、差動対トランジスタ31,32のゲートに対して発振開始トリガ信号OST,/OSTを与え、このトリガ信号OST,/OSTにより、遅延時間Tdは低減して強制的に発振を開始させるようになっている。
すなわち、図12に示されるように、発振開始トリガ信号OST(/OST)によって各周波数f1〜f7の発振を強制的に励起することにより、発振が定常状態に達するまでの時間を短縮するようになっている。
また、発振開始トリガ信号OSTを使用することにより、LCタンク回路のインピーダンスの違いによる影響を低減する、すなわち、総容量値が異なっても、発振振幅が定常状態に達するまでの時間をほぼ一致させることができる。
ここで、データData1〜Data7に従ってトランジスタM1〜M7をスイッチングするタイミングは、発振開始トリガ信号OST(/OST)と同タイミングにするのが好ましい。そのために、図10では、ディレイ・フリップフロップFF1〜FF7を用いてクロック入力のタイミングでデータを読み込んで、トランジスタM1〜M7のスイッチングを制御するようになっている。
すなわち、図12に示されるように、ベースバンド回路1からのデータData1〜Data7を、発振開始トリガ信号OSTの立ち上がりエッジで読み込むことにより、常に、発振開始トリガ信号と同じタイミングで総容量値を更新することが可能になる。
なお、図12に示されるように、例えば、3ビットのデータを生成する場合、8つの状態(8パタン)は、異なる7種類の周波数f1〜f7と、発振停止状態に対応付けられることになる。
図13は、図9に示すトランシーバにおける受信相関器の一例を示す回路図であり、前述した図9におけるミキサ回路73およびローパスフィルタ74を示すものである。なお、図13では、信号の流れが図9とは逆向きになっている。
図13に示されるように、ミキサ回路73は、受信したRF(高周波信号)を、ローカルLO,/LOにより検波してローパスフィルタ74へ出力し、ローパスフィルタ74は、IF,/IF(中間周波数信号)を生成してリミッタアンプ75へ出力する。
ミキサ回路73は、抵抗731,732、nMOSトランジスタ733〜735を含む差動増幅器であり、ローパスフィルタ74は、差動入力に対して直列に設けられた抵抗741,742、および、キャパシタ743を有する。なお、キャパシタ743は、ローパスフィルタ74の差動出力(IF,/IF)間に設けられている。
ここで、ローカルLO(/LO)は、バーストパルスに使用する周波数f1〜f7の内、最も低い周波数f1、または、最も高い周波数f7が使用される。なお、図13に示す受信相関器(ミキサ回路73およびローパスフィルタ74)は、単なる例であり、様々なものを適用することができる。すなわち、ミキサ回路としては、ダイオードやトランジスタを使用した様々な形式のものが知られているが、それらを本実施例のミキサ回路73として適用することが可能である。
ローパスフィルタ74は、ベースバンドパルスRFやローカルLOにおける高周波成分を除去し、低周波成分の中間周波数信号IFの帯域のみ通過させるものである。そのために、ローパスフィルタ74における抵抗Rおよび容量Cは、例えば、fcut-off=1/2πRCで定義される遮断周波数が、f(IF)<fcut-off<f(LO,RF)となるよう設計するのが好ましい。
図14は、本実施例の無線データ伝送方法における周波数の関係の一例を示す図であり、使用する帯域(フルバンド)Wを3つのサブバンドに分割し、それぞれに対して異なる周波数f1〜f3を割り当てた場合を示す。
すなわち、図14では、異なる3つの周波数f1〜fでバースト発振する3種類のバーストパルスと、バーストパルスが無い状態(発振停止状態)の4つの状態により2ビットの多値データを表す場合を示している。
このとき、バースト発振するパルス時間幅(バーストパルスの包絡線の幅)Tは、T=1/Bwにより規定され、隣接するサブバンドの周波数の間隔は、Bwと同じ、または、Bwの整数倍に設定されている。
図15および図16は、図14に示す2ビットの多値データ『00』,『01』,『10』,『11』に対して、発振停止状態および異なる3つの周波数f1,f2,f3を割り当てた場合、それらの信号(パルス)を受信して行う復調動作を説明するものである。
図15は、本実施例の無線データ伝送方法における復調の一例を説明するための図であり、ローカルLOとして、周波数f1〜f3の内、最も低い周波数f1を使用して復調する場合を示す。なお、周波数f1,f2,f3の間隔は、サブバンドの整数倍の比に設定されている。
例えば、前述した図9のローノイズアンプ70を介して受信した高周波信号(ベースバンドパルス)RF、および、ローカル(局部発振信号)LOをミキサ回路73によってミキシングすると、相関波形(中間周波数信号)IFとして図15のような波形が得られる。この相関波形IFを,IFアンプ(リミッタアンプ)75で増幅することにより、復調波形として、図15のような包絡線部分のみが抽出された包絡線波形が得られる。
ここで、ローカルLOの周波数は、バーストパルスの周波数f1〜f3の内、最も低い周波数f1であるため、例えば、周波数f1のローカルLOと受信パルスRFの周波数が同じ(f1)であれば、受信パルス幅と同じ時間幅の包絡線が得られる。すなわち、包絡線波形が受信パルス幅と同じ時間幅(EW11)になれば、受信データ『01』と判定する。
一方、周波数f1のローカルLOと受信パルスRFの周波数が異なれば、f(RF)−f(LO)で計算されるビート波形が現れる。ここで、周波数f1,f2,f3の間隔は、Bwの整数倍の比に設定されているので、包絡線波形が1つの山のビートパルス(EW12)になれば、f1とf2がBwの1倍であることから受信データ『01』と判定する。
また、包絡線波形が2つの山のビートパルス(EW13)になれば、f1とf3がBwの2倍であることから受信データ『11』と判定する。なお、包絡線波形が得られない(ゼロのまま:EW14)であれば、発振停止状態であるとして受信データ『00』と判定する。
ここで、前述した図9では、受信部7により、包絡線波形を生成してベースバンド回路1へ出力し、ベースバンド回路1により、包絡線波形における山の数をカウントして受信データを判定する処理を行うことになる。
なお、ローカルLOと受信パルスRFのミキシングにおいて、周波数f1とf1で相関した場合、通常、LOとRFの間に位相差が存在する。この位相差をθとすると、相関波形IFは、Sin(θ)となりオフセット電圧を持つことになる。
また、ローカルLOと受信パルスRFのミキシングにおいて、周波数f1と無パルス(発振停止状態)で相関した場合、相関波形IFは、ゼロレベルの電圧が出力されるだけである。すなわち、[f1]×[f1]の相関と、[f1]×[無パルス]の相関を識別するためには、Sin(θ)が十分なオフセットを持つようにする。例えば、Sin(θ)=0となる場合には、無パルス(発振停止状態)の受信であると識別することが難しい。
そのため、前述した図9のローノイズアンプ70では、ローカルLOのパスに対して可変位相器72を挿入し、IFアンプ75(ベースバンド回路1)の入力IFがSin(θ)〜1となるように位相量を調整するのが好ましい。
この可変位相器72による位相量の調整処理は、例えば、通信開始時において、周波数f1によるバーストパルスと無パルス状態を交互に繰り返すパイロット信号を用いて行うことができる。
このように、包絡線波形における山の数をカウントすることにより、どの発振周波数のバーストパルスを受信したか、すなわち、どのサブバンドに属する周波数でバースト発振したパルスを受信したか、或いは、発振停止状態であるかを識別することができる。
なお、受信データの判定処理は、上述した包絡線波形における山の数をカウントするものに限定されず、例えば、包絡線波形における立ち上がりエッジやパルス幅の検出等による様々な手法を適用することができる。
図16は、本実施例の無線データ伝送方法における復調の他の例を説明するための図であり、ローカルLOとして、周波数f1〜f3の内、最も高い周波数f3を使用して復調する場合を示す。なお、周波数f1,f2,f3の間隔は、サブバンドの整数倍の比に設定されている。
上述した図15と図16の比較から明らかなように、ローカルLOとして最も高い周波数f3を使用した場合には、包絡線波形が受信パルス幅と同じ時間幅(EW23)になれば、受信データ『01』と判定する。
また、包絡線波形が1つの山のビートパルス(EW21)になれば、f3とf2がBwの1倍であることから受信データ『01』と判定する。さらに、包絡線波形が2つの山のビートパルス(EW21)になれば、f3とf1がBwの2倍であることから受信データ『11』と判定する。なお、包絡線波形が得られない(ゼロのまま:EW24)であれば、発振停止状態であるとして受信データ『00』と判定する。
なお、他の処理等は、図15を参照して説明したのと同様である。また、2ビットの多値データ『00』,『01』,『10』,『11』と、発振停止状態および異なる3つの周波数f1,f2,f3の割り当ては、上述したものに限定されないのはもちろんである。
また、図14〜図16では、説明を2ビットの多値データを例として説明したが、3ビット以上の場合も同様であり、いずれの場合も、少なくとも異なる2種類の周波数のバーストパルスと、発振停止状態(無パルス)を使用してデータ伝送を行うことができる。
図17は、パルス発生器の第3実施例を説明するための図であり、図17(a)は、第3実施例のパルス発生器のブロック図を示し、図17(b)は、図17(a)に示すパルス発生器により生成されるバーストパルスの周波数を示す図である。図17(c)は、図17(a)に示すパルス発生器の動作を説明するためのものである。
図17(a)に示されるように、第3実施例のパルス発生器6は、インパルス発生回路20、および、それぞれ周波数f1〜fnによるバーストパルスを生成するためのバンドパスフィルタ3-1〜3-nを含む。ここで、インパルス発生回路20により生成されるインパルスは、広帯域な周波数スペクトルを有し、理想的には時間幅が0sの信号である。
そして、図17(b)に示されるように、このようなインパルス発生回路20により生成されたインパルスを、それぞれバンドパスフィルタ3-1〜3-nを通すことで、周波数f1〜fnによるバーストパルスが得られる。
なお、各バンドパスフィルタ3-1〜3-nとしては、例えば、所定の帯域特性を有するアンプを半導体集積回路(半導体チップ)に搭載することにより実現することもできる。もちろん、半導体チップの外付け素子を使用してもよい。
そして、パルス発生器6から出力する周波数によるバーストパルスに対応して、バンドパスフィルタ3-1〜3-nのいずれか1つを選択するように、スイッチ300aおよび300bによりバンドパスフィルタの入出力の接続を制御する。
ここで、インパルス発生回路20およびバンドパスフィルタ3-1〜3-nは、例えば、図10を参照して説明したバースト発振回路3に対応し、スイッチ300aおよび300bは、バースト制御信号生成回路(制御回路)2に対応する。
これにより、例えば、ベースバンド回路1からのデータに対応した周波数によるバーストパルスを生成して出力することができる。ここで、本第3実施例のパルス発生器6においても、発振停止状態を利用することができ、従って、多値(n+1)のデータ伝送を行うことができる。なお、発振停止状態は、例えば、スイッチ300aおよび300bにより、いずれのバンドパスフィルタとも接続しないように制御することで実現される。
図18は、各実施例のパルス発生器の効果を説明するための図であり、図18(a)は、使用する帯域(フルバンド)WとサブバンドBwとの関係を示し、図18(b)は、サブバンドの数と伝送速度の関係を示す。
図18(a)に示されるように、フルバンドWは、N個のサブバンドに分割され、各サブバンドに対して異なるN個の周波数F1〜FNを割り当てる。従って、N個の周波数F1〜FNによるバーストパルスと発振停止状態のN+1の状態に対応するデータを伝送することができる。
図18(b)の特性曲線CL11に示されるように、1つのサブバンドBwを使用したインパルス方式による無線データ伝送方法を考えると、伝送速度は、例えば、1×Bw[bit/s]となる。
また、特性曲線CL12に示されるように、N×BwのフルバンドWを使用したインパルス方式無線データ伝送方法を考えると、理想的な伝送速度は、例えば、N×Bw[bit/s]となる。なお、キャリア変調方式ではあるが、特性曲線CL13に示されるように、例えば、図5を参照して説明した無線データ伝送方法を考えると、伝送速度は、例えば、Log2(N)[bit/s]となる。
これに対して、上述した各実施例のパルス発生器を適用した無線データ伝送方法(本実施例の無線データ伝送方法)によれば、特性曲線CL14に示されるように、伝送速度は、例えば、Log2(N+1)[bit/s]となる。
従って、図18(b)において、最も伝送速度(伝送レート)が高いのは、特性曲線CL11に示されるN×Bwのフルバンドを使用したインパルス方式であるが、これは、デバイス性能に制約されない理想条件が前提となっている。
しかしながら、現状では、例えば、前述した57GHz〜66GHz帯や80GHz〜90GHz帯のN×Bwのフルバンドでの実現は困難であり、伝送速度は、遥かに低く(例えば、Bw[bit/s]程度に)なってしまう。すなわち、特性曲線CL11のように、フルバンドWを分割するサブバンドBwの数には限度が有るため、伝送速度の向上は難しい。
これに対して、特性曲線CL14に示されるように、本実施例の無線データ伝送方法によれば、各周波数のバーストパルスと共に、発振停止状態をデータ伝送に使用できるため、特性曲線CL13よりも伝送速度を向上させることができる。
さらに、本実施例の無線データ伝送方法において、各周波数のバーストパルスは、常に、リセットレベル(ゼロレベル)から各周波数の発振が開始するため、周波数変動による符号間干渉が発生することがなく、安定したデータ伝送を実現することが可能になる。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものであり、特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに、以下の付記を開示する。
(付記1)
一定期間だけ発振するバースト発振信号によるバーストパルスを生成するパルス発生器であって、
異なる複数の周波数の前記バースト発振信号を発生するバースト発振回路と、
前記バースト発振回路を制御して、前記バースト発振信号の周波数を前記少なくとも異なる2種類の周波数から選択して発生させるか、或いは、前記バースト発振信号を停止させるかを制御する制御回路と、を有する、
ことを特徴とするパルス発生器。
(付記2)
さらに、
前記バースト発振回路による発振を強制的に開始させる発振開始トリガ信号を生成する発振開始トリガ生成回路を有する、
ことを特徴とする付記1に記載のパルス発生器。
(付記3)
前記制御回路は、
前記バースト発振回路の発振状態を制御するバースト制御信号を生成するバースト制御信号生成回路を有する、
ことを特徴とする付記1または付記2に記載のパルス発生器。
(付記4)
前記バースト発振回路は、発振を行う交差接続された差動の第1および第2トランジスタと、前記バースト制御信号により前記バースト発振回路の発振状態を制御する第1スイッチと、を有する差動増幅回路である、
ことを特徴とする付記3に記載のパルス発生器。
(付記5)
前記第1スイッチは、前記差動増幅回路の差動端子間に設けられ、
前記バースト発振信号を停止させるとき、前記バースト制御信号により前記第1スイッチをオンする、
ことを特徴とする付記4に記載のパルス発生器。
(付記6)
前記バースト発振回路は、
前記異なる複数の周波数を発振する複数の発振器を含み、
前記制御回路は、
前記複数の発振器のいずれかの出力を選択する複数の第2スイッチを含む、
ことを特徴とする付記1に記載のパルス発生器。
(付記7)
前記発振器および前記第2スイッチは、それぞれ前記異なる複数の周波数における1つの周波数に対してユニット化されている、
ことを特徴とする付記6に記載のパルス発生器。
(付記8)
前記バースト発振信号を停止させるとき、全ての前記第2スイッチを非選択とする、
ことを特徴とする付記6または付記7に記載のパルス発生器。
(付記9)
前記バースト発振回路は、
インパルスを生成するインパルス発生回路と、
生成された前記インパルスを通すことで、前記異なる複数の周波数を生成する複数のバンドパスフィルタと、を有する、
ことを特徴とする付記1に記載のパルス発生器。
(付記10)
前記制御回路は、
前記バンドパスフィルタの出力のいずれか1つを選択する第3スイッチを有する、
ことを特徴とする付記9に記載のパルス発生器。
(付記11)
付記1乃至付記10のいずれか1項に記載のパルス発生器と、
データを処理して前記バースト制御信号生成回路へ入力するベースバンド回路と、
を有することを特徴とする半導体集積回路。
(付記12)
一定期間だけ発振するバースト発振信号で形成されたバーストパルスの有無により、無線でデータ伝送を行う無線データ伝送方法であって、
前記バーストパルスのそれぞれを形成する前記バースト発振信号の周波数を、複数の異なる周波数のいずれかとし、
前記バーストパルスの有無、並びに、前記バースト発振信号の前記複数の異なる周波数に対応させてデータ伝送を行う、
ことを特徴とする無線データ伝送方法。
(付記13)
さらに、
使用する帯域を複数のサブバンドに分割し、分割された前記サブバンドに対して、それぞれ前記複数の異なる周波数を割り当てる、
ことを特徴とする付記12に記載の無線データ伝送方法。
(付記14)
隣接する前記サブバンドの周波数の間隔は、前記サブバンドと同じ、または、前記サブバンドの整数倍に設定されている、
ことを特徴とする付記13に記載の無線データ伝送方法。
(付記15)
前記バーストパルスを受信したとき、
前記複数の異なる周波数における、最も低い周波数または最も高い周波数を使用して、前記バーストパルスの復調を行う、
ことを特徴とする付記13に記載の無線データ伝送方法。
1,101,201 ベースバンド回路
2 バースト制御信号生成回路(制御回路)
3,203 バースト発振回路
3-1〜3-n バンドパスフィルタ(バースト発振回路)
4 発振開始トリガ生成回路
6 パルス発生器
6a 送信アンテナ
7 受信部
7a 受信アンテナ
10 シリアライザ/デシリアライザ(制御回路)
20 インパルス発生回路(バースト発振回路)
51 送信機
52 受信機
60 パワーアンプ
61〜6n バースト発振ユニット
61a〜6na 発振器(バースト発振回路)
61b〜6nb スイッチ(制御回路)
70 ローノイズアンプ
71 局部発振回路
72 可変位相器
73 ミキサ回路
74 ローパスフィルタ(LPF)
75 IFアンプ(リミッタアンプ)
102 インパルス発生回路
103,3-1〜3-n バンドパスフィルタ
202 バースト制御信号生成回路
300a,300b スイッチ(制御回路)
600 送信部

Claims (8)

  1. 一定期間だけ発振するバースト発振信号で形成されたバーストパルスの有無により、無線でデータ伝送を行う無線データ伝送における前記バーストパルスを生成するパルス発生器であって、
    異なる複数の周波数の前記バースト発振信号を発生するバースト発振回路と、
    前記バースト発振回路を制御して、前記バースト発振信号の周波数を前記少なくとも異なる2種類の周波数から選択して発生させるか、或いは、前記バースト発振信号を停止させるかを制御する制御回路と、を有し、
    前記バースト発振回路は、
    前記異なる複数の周波数を発振する複数の発振器を含み、
    前記制御回路は、
    前記複数の発振器のいずれかの出力を選択する複数のスイッチを含む、
    ことを特徴とするパルス発生器。
  2. さらに、
    前記バースト発振回路による発振を強制的に開始させる発振開始トリガ信号を生成する発振開始トリガ生成回路を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパルス発生器。
  3. 前記制御回路は、
    前記バースト発振回路の発振状態を制御するバースト制御信号を生成するバースト制御信号生成回路を有する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパルス発生器。
  4. 前記バースト発振回路は、
    インパルスを生成するインパルス発生回路と、
    生成された前記インパルスを通すことで、前記異なる複数の周波数を生成する複数のバンドパスフィルタと、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパルス発生器。
  5. 請求項3に記載のパルス発生器と、
    データを処理して前記バースト制御信号生成回路へ入力するベースバンド回路と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のパルス発生器で生成されたバーストパルスの有無により、無線でデータ伝送を行う無線データ伝送方法であって、
    前記バーストパルスのそれぞれを形成する前記バースト発振信号の周波数を、複数の異なる周波数のいずれかとし、
    前記バーストパルスの有無、並びに、前記バースト発振信号の前記複数の異なる周波数に対応させてデータ伝送を行い、
    使用する帯域を複数のサブバンドに分割し、分割された前記サブバンドに対して、それぞれ前記複数の異なる周波数を割り当てる、
    ことを特徴とする無線データ伝送方法。
  7. 隣接する前記サブバンドの周波数の間隔は、前記サブバンドと同じ、または、前記サブバンドの整数倍に設定されている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線データ伝送方法。
  8. 前記バーストパルスを受信したとき、
    前記複数の異なる周波数における、最も低い周波数または最も高い周波数を使用して、前記バーストパルスの復調を行う、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線データ伝送方法。
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