JP6268974B2 - 波動歯車装置 - Google Patents
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Description
前記内歯歯車に連なり前記外歯歯車の一方の端部に当接して前記外歯歯車の位置を規制する固定側内壁を有し、
前記外歯歯車が、前記回転軸芯に沿う方向での少なくとも一方の端部に対して半径方向に伸び、前記外歯歯車の内部空間と外部空間とを連通する溝状に切り欠いた複数の凹状部を有している点にある。
この構成によると、外歯歯車のうち回転軸芯に沿う方向の一方の端部に複数の凹状部が形成されるため、例えば、外歯歯車の端部が内歯歯車を構成する壁状の当接面に当接する状態で支持されていても、この壁状の部材と外歯歯車との間に空気の流通が可能な空間を形成することになる。これにより、外歯歯車の外部空間と、この外歯歯車の内部空間(この外歯歯車より回転軸芯の方向に形成される空間)との間での空気の流通を可能にして、作動時に内歯歯車と外歯歯車との間で発熱した場合には、その部位で加熱された空気を内歯歯車の内部に流し出すと共に、内歯歯車の内部空間の空気を内歯歯車と外歯歯車との間に供給して放熱を促進することが可能となる。
その結果、内歯歯車と外歯歯車との間の温度上昇を抑制して良好に作動する波動歯車装置が構成された。
その結果、内歯歯車と外歯歯車との間の温度上昇を抑制して良好に作動する波動歯車装置が構成された。
〔基本構成〕
図1〜図5に示すように、 内歯歯車としてのサーキュラスプラインCと、外歯歯車としてのフレックススプラインFと、波動機構としてのウェーブジェネレータWと、出力部材としての出力ケースTとを備えると共に、これらを支持するハウジングHを備えて波動歯車機構が構成されている。
図1〜図3に示すように、この波動歯車機構は、フレックススプラインFを構成する環状体30の一方の端部側をフロントケース10の筒状部11に内装し、この環状体30の他方の端部側を出力ケースTの円筒部41に内装している。また、筒状部11の突出側の端面と、出力ケースTの円筒部41の突出側の端面とを突き合わせるようにフロントケース10と出力ケースTとが配置されている。
これと同様に、環状体30の弾性変形により図3に示すように、環状体30の複数の歯部12のうち周方向での2箇所の領域が出力ケースTの歯部44に噛み合う状態となる。
この波動歯車機構では、ウェーブジェネレータWの回転に伴い一対のローラ55がフレックススプラインFの環状体30の内周面に圧接した状態で相対移動するため、この圧接部位で摩擦や、環状体30の変形に伴う発熱を招く。更に、ウェーブジェネレータWの回転に伴いサーキュラスプラインCの歯部12に対してフレックススプラインFの歯部31が噛み合う方向に相対変位することから、噛み合い時に歯部同士が圧接部位で摩擦することによっても発熱を招くものである。
第1の冷却構成は、図5、図6に示すように、フレックススプラインFを構成する環状体30の端部のうちの両端部に半径方向に伸びる溝状に切り欠いた複数の凹状部32を備えている。つまり、凹状部32は、隣り合う歯部31の中間の歯底部分を切り欠く形態で形成されている。また、フレックススプラインFの一方の端部と固定側内壁13との間、及び、フレックススプラインFの他方の端部と回転側内壁45との間には周方向で所定間隔で凹状部32が配置されることになる。
第2の冷却構成は、図5に示すように、フレックススプラインFが収容される円筒部41の突出側の端部に対して、回転軸芯Xに沿う方向に突出する複数の突出部41Aを形成することにより、これら複数の突出部41Aの間に連通部Jを形成している。この円筒部41の突出側の端部はフロントケース10の筒状部11の突出側の端部に対向するものであり、この対向する部位に連通部Jが形成されることでフレックススプラインFの歯部31と円筒部41の外周面より外側の外側空間Sbとを連通させる領域が形成される。
第3の冷却構成は、図9、図11に示すように、フロントケース10の固定側内壁13と、出力ケースTの回転側内壁45とにおいて前記フレックススプラインFの内部空間に連なる溝状部Kを備えている。
第4の冷却構成は、図1、図3〜図5に示すように、出力ケースTの端部壁42に対して形成される複数の貫通孔42Aを備えている。この貫通孔42Aは、内側空間Saと、出力ケースTより外側の外側空間Sbとを連通させ空気の流通を可能にする。
第5の冷却構成は、図3〜図5、図7に示すように、出力ケースTを構成する円筒部41の外周面と端部壁42の外面とに形成される翼体Lを備えている。この翼体Lのうち、円筒部41の外周面に形成されるものは、円筒部41の外周部分に溝部41Gを形成する加工により形成されている。また、翼体Lのうち端部壁42の外面に形成されるものも同様に溝部42Gを形成する加工により形成されている。
また、円筒部41の外周面に形成される溝部41Gと翼体とは、出力ケースTの回転に伴い円筒部41の突出端の方向に空気を送る姿勢で形成されている。
第6の冷却構成は、図1〜図3、図5に示すように、ウェーブジェネレータWの回転に伴って装置の内部空間に気流を発生させるファン56を備えたものである。このファン56は、入力軸51と一体回転するように備えられ、回転に伴い、回転軸芯Xに沿う方向で端部壁42の方向に流れる気流を発生させる。
この実施形態では、第4〜第6の冷却構成を1つの送風ユニットを考えており、この送風ユニットを、第1〜第3の冷却構成の何れかと併せて用いることにより効果的な冷却を実現している。
具体的な構成として図1〜図7には、第1、第2の冷却構成と、第4〜第6の冷却構成で成る1つの送風ユニットとを組み合わせたものを示している。この構成では、図4に矢印で示す如く、入力軸51の回転に伴いファン56が内部空間の空気を端部壁42の方向に送り、この空気のうち端部壁42に達したものの一部は貫通孔42Aから外側空間Sbに流れ出し、残余は、端部壁42の回転側内壁45に沿ってフレックススプラインFの方向に流れる。
また、第2、第3の冷却構成と、第4〜第6の冷却構成で成る1つの送風ユニットとを組み合わせたものでは、前述した第1の冷却形態と略同様に空気が循環するものであり、連通部JからフレックススプラインFの外周に達した空気がフレックススプラインFの歯部31に沿って流れた後に溝状部Kに沿って流れることにより、内側空間Saに達するように循環の経路が構成される。
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
することができる。
32 凹状部
41 円筒部
42 端部壁
42A 貫通孔
45 回転側内壁
56 ファン
C 内歯歯車(サーキュラスプライン)
F 外歯歯車(フレックススプライン)
J 連通部
K 溝状部
L 翼体
T 出力部材(出力ケース)
W 波動機構(ウェーブジェネレータ)
X 回転軸芯
Claims (9)
- 所定歯数で回転不能に備えられる内歯歯車と、前記所定歯数より少ない歯数で可撓性の円環状で回転自在に支持される外歯歯車と、回転軸芯を中心に回転することにより前記外歯歯車の一部を撓め前記内歯歯車に噛み合う位置を周方向に変位させる波動機構と、前記波動機構の回転に伴う前記外歯歯車の回転力を取り出す出力部材とを備えることにより減速伝動機構が構成されると共に、
前記内歯歯車に連なり前記外歯歯車の一方の端部に当接して前記外歯歯車の位置を規制する固定側内壁を有し、
前記外歯歯車が、前記回転軸芯に沿う方向での少なくとも一方の端部に対して半径方向に伸び、前記外歯歯車の内部空間と外部空間とを連通する溝状に切り欠いた複数の凹状部を有している波動歯車装置。 - 前記凹状部が、前記外歯歯車における隣り合う歯部の歯底部分に形成されている請求項1に記載の波動歯車装置。
- 所定歯数で回転不能に支持される内歯歯車と、前記所定歯数より少ない歯数で可撓性の円環状で回転自在に支持される外歯歯車と、回転軸芯を中心に回転することにより前記外歯歯車の一部を撓め前記内歯歯車に噛み合う位置を周方向に変位させる波動機構と、前記波動機構の回転に伴う前記外歯歯車の回転力を取り出す出力部材とを備えることにより減速伝動機構が構成されると共に、
前記内歯歯車に連なり前記外歯歯車の一方の端部に当接して前記外歯歯車の位置を規制する固定側内壁と、前記出力部材において前記外歯歯車の他方の端部に当接して前記外歯歯車の位置を規制する回転側内壁とが形成され、前記固定側内壁と前記回転側内壁との少なくとも何れか一方に対して、前記外歯歯車の外部空間と内部空間とに連通する溝状部が形成されている波動歯車装置。 - 前記外歯歯車が、前記回転軸芯に沿う方向での少なくとも一方の端部に対して半径方向に伸び、前記外歯歯車の内部空間と外部空間とを連通する溝状に切り欠いた複数の凹状部を有している請求項3に記載の波動歯車装置。
- 前記出力部材が、前記外歯歯車を収容する円筒部を備え、この円筒部と前記内歯歯車との対向面のうち少なくとも一方に前記外歯歯車から前記円筒部の外周面に連通する連通部が形成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の波動歯車装置。
- 前記出力部材が、前記回転軸芯に直交する姿勢の端部壁を備え、この端部壁に対して貫通孔が形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の波動歯車装置。
- 前記出力部材が、前記外歯歯車を収容する円筒部を備えており、この円筒部の外周面と、前記端部壁の外面との少なくとも何れか一方に翼体が形成されている請求項6に記載の波動歯車装置。
- 前記出力部材が、前記外歯歯車を収容する円筒部と、前記回転軸芯に直交する姿勢の端部壁とを備え、前記円筒部の外周面と前記端部壁の外面との少なくとも何れか一方に翼体が形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の波動歯車装置。
- 前記外歯歯車の内部空間で前記波動機構と一体的に回転するファンを備えている請求項1〜8のいずれか一項に記載の波動歯車装置。
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