以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態による広告配信システムの構成図である。同図に示すように、広告配信システムは、広告配信会社の広告配信装置1と複数のユーザの端末装置4とをネットワーク9により接続して構成される。ネットワーク9は、例えば、インターネット網である。広告配信装置1は、表示優先度を付加した広告データを端末装置4に配信し、端末装置4は、表示優先度に従って広告データを表示する。表示優先度は、所定のルールに従って、あるいは、ランダムに決定される。広告配信装置1から1台の端末装置4に対して1度にまとめて配信される広告データの数(同時配信数)が限られている場合、端末装置4は広告の配信要求を複数回に分けて広告配信装置1に送信する。広告配信装置1は、端末装置4から広告の配信要求を受信する度に、表示優先度が高い順に所定数ずつ広告データを配信する。以下では、広告配信装置1から1台の端末装置4に対して1度にまとめて配信される広告データの数(同時配信数)が限られている場合を例に説明する。
図2は、広告配信装置1の機能ブロック図の一例である。広告配信装置1は、1台または複数台のコンピュータサーバにより実現され、同図に示すように、記憶部11、送受信部12、要求受信部13、検索部14、表示優先度決定部15、及び配信部16を備えて構成される。
記憶部11は、種々の情報を記憶する。例えば、記憶部11は、広告主の各店舗を管理する店舗管理情報と、広告データを記憶する。ここでは、広告データは、電子チラシの画像データであるチラシ画像とする。ここで「電子チラシ」とは広告実施店舗が取扱っている商品または提供している役務に関する画像情報、文字情報、および音声情報等を含む電子化された広告宣伝情報を意味するものである。また広告実施店舗毎に開催されるフェアや、キャンペーン情報等、特定の商品や役務に限られない販売促進情報が含まれていてもよい。チラシ画像には、当該チラシ画像の掲載開始日時または登録日時の情報が付加される。店舗管理情報には、各店舗の店舗詳細情報、店舗位置情報、検索情報、チラシ画像を特定する情報などが含まれる。店舗詳細情報は、店舗に関する詳細な情報であり、例えば、店舗名や住所などが含まれる。店舗位置情報は、店舗の所在地を示す。検索情報は、ユーザに配信するチラシ画像を検索する際に用いられる情報である。
送受信部12は、ネットワーク9を介して端末装置4とデータを送受信する。要求受信部13は、検索条件及び配信要求対象特定情報が設定された配信要求を、送受信部12を介して端末装置4から受信する。検索条件は、ユーザが配信を希望する電子チラシを検索するために用いられる条件を示す。配信要求対象特定情報は、端末装置4が配信を要求するチラシ画像の表示優先度を示す。例えば、チラシ画像の同時配信数がpの場合、n回目の配信要求に設定される配信要求対象特定情報には、表示優先度の範囲「(n−1)×p+1〜n×p」を示す値が設定される。この場合、例えば、配信要求対象特定情報には、表示優先度の範囲「(n−1)×p+1〜n×p」を設定してもよく、広告配信装置1と端末装置4との間で同時配信数pが既知の場合は、表示優先度「(n−1)×p+1」を設定してもよく、何回目の配信要求であるかを示す「n」を設定してもよい。検索部14は、店舗管理情報の検索情報を参照し、受信した配信要求に設定されている検索条件に合致する店舗を広告配信店舗として特定する。さらに検索部14は、特定した広告配信店舗のチラシ画像の中から配信対象のチラシ画像を掲載開始日時または登録日時に基づいて抽出する。表示優先度決定部15は、検索部14が抽出した配信対象のチラシ画像の表示優先度を、所定の条件に従って、あるいは、所定の条件下でランダムに決定する。配信部16は、検索部14が抽出した配信対象のチラシ画像のうち、表示優先度決定部15により決定された表示優先度が、配信要求対象特定情報が示す表示優先度の範囲と合致するチラシ画像を抽出する。配信部16は、抽出したチラシ画像と、当該チラシ画像について決定された表示優先度の情報と、チラシ総数とを含んだ配信データを生成し、生成した配信データを送受信部12に出力して端末装置4への配信を指示する。チラシ総数には、検索部14が抽出した配信対象のチラシ画像の総数が設定される。
なお、本実施形態では、広告配信装置1は、要求受信部13が端末装置4から配信要求を受信したときに配信データを生成して配信するプル型の配信を行う場合について説明するが、要求受信部13が端末装置4から配信要求を受信した後、所定の時間ごとに配信データを生成して配信するプッシュ型の配信を行ってもよい。
図3は、記憶部11に記憶される店舗管理情報の一例である。
店舗管理情報は、広告主ID、広告主、店舗ID、店舗詳細情報、店舗位置情報、検索情報、チラシ画像ID等を対応付けた情報を含む。
広告主IDは、広告主を識別するための任意の情報であり、広告主は、電子チラシの配信の依頼主である。店舗IDは、広告主が広告を行う対象としている店舗を識別するための任意の情報である。1つの広告主に対して、1または複数の店舗が対応する。店舗詳細情報は、店舗名や住所などの店舗に関する情報を含む。店舗位置情報は、店舗の所在地を示し、地図上の店舗の位置(座標)でもよく、緯度・経度などでもよい。
検索情報は、ユーザが配信を希望する電子チラシを検索するために参照する情報である。この検索情報の一例としては、例えば、電子チラシの配信先の地域を指定するエリア特定情報、目標物の名称、店舗や商品を分類するカテゴリなどである。
エリア特定情報は、例えば、郵便番号または住所(地域名称、例えば都道府県名・市町村名等でもよい)、あるいは、電話番号の一部の桁を用いることができる。その他にも特定名称、コード等一定の地域を指定できるものであれば上記のものに限られない。また、エリア特定情報に店舗位置情報を用いてもよい。この場合、店舗位置情報で示される店舗所在地から任意の距離範囲(例えば、店舗から10km圏内等)のエリアを電子チラシの配信先の地域とする。
目標物の名称は、例えば、駅名、店舗名等である。
カテゴリは、例えば、店舗を分類するカテゴリである場合には、スーパーマーケットや家電品販売店、食品販売店、飲食店等であり、商品を分類するカテゴリであれば、家電品、食品、家具、生活雑貨などである。
同図においては、検索情報として郵便番号を用いる場合が図示されている。
チラシ画像IDは、チラシ画像を識別する情報である。チラシ画像には、例えば、折り込みチラシとして紙媒体に印刷される画像データや、印刷された折り込みチラシをスキャナによって読み取ったデータを用いることができる。1つの店舗に対して、1または複数のチラシ画像IDが対応し得る。
図4は、配信部16により生成され、端末装置4に配信される配信データの一例である。図4(a)、図4(b)はそれぞれ、同じ端末装置4への1回目の配信データ、2回目の配信データの一例を示す。同図では、チラシ総数が「6」であり、チラシ画像の同時配信数pが「5」である場合の例を示している。
配信データは、チラシ総数と、配信済表示優先度情報と、1以上のチラシ画像と、各チラシ画像の表示優先度及び表示店舗情報とを含む。チラシ総数は、配信対象の検索条件に合致したチラシ画像の総数を示す。配信済表示優先度情報は、当該配信データにより配信済みとなるチラシ画像の表示優先度を示す。例えば、配信済表示優先度情報には、当該配信データで配信されるチラシ画像のうち最も低い表示優先度を設定してもよく、当該配信データで配信されるチラシ画像の表示優先度の範囲を設定してもよく、同時配信数pが広告配信装置1と端末装置4との間で既知であれば、n回目の配信データであることを示す「n」を設定してもよい。配信済表示優先度情報に「n」を設定する場合、端末装置4において、表示優先度「n×p」とチラシ総数のうち、いずれか小さいほうまでが配信されたことを認識する。また、端末装置4において配信データ内に設定されているチラシ画像の表示優先度の中で最も低い表示優先度を取得することで、配信済表示優先度情報の設定を省略することができる。表示店舗情報は、広告実施店舗に関してユーザに提供する情報であり、例えば、店舗名である。
図5は、端末装置4の機能ブロック図の一例である。端末装置4は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ端末であって、図5に示すように、表示画面(表示部)40、配信要求部41、送受信部42、記憶部43、表示制御部44、操作受付部45、及び、計時部46を備えて構成される。本実施形態では、端末装置4がスマートフォンである場合について説明する。
表示画面40は、略矩形であって、表示制御部44の制御に従って、種々の情報を表示する。本実施形態では、表示画面40は、タッチセンサを配したタッチセンサ画面であって、ユーザによる接触を検知する。配信要求部41は、検索条件及び配信要求対象特定情報を設定した配信要求を送受信部42に出力し、広告配信装置1へ送信するよう指示する。送受信部42は、ネットワーク9を介して、種々の情報を送受信する。例えば、送受信部42は、配信要求部41が送信を指示した配信要求を広告配信装置1に送信する。また、送受信部42は、配信要求に対応して広告配信装置1から送信されたチラシ画像の配信データを受信する。操作受付部45は、表示画面40に配されているタッチセンサを介してユーザから種々の操作を受け付ける。
記憶部43は、種々の情報を記憶する。例えば、記憶部43は、送受信部42によって受信された配信データを記憶する。
図6は、記憶部43に記憶される情報の一例である。図6(a)は、1回目の配信データを受信した後の設定例を示しており、図6(b)は、2回目の配信データを受信した後の設定例を示す。同図に示すように、記憶部43は、配信データに含まれるチラシ総数及び配信済表示優先度と、チラシ画像、表示優先度、及び表示店舗情報とを記憶する。配信済表示優先度は配信データを受信する度に更新され、チラシ画像、表示優先度、及び表示店舗情報は、配信データを受信する度に追加される。これらの情報は、配信要求部41が1回目の配信要求を送信した時、あるいは、1回目の配信要求に対応して広告配信装置1から送信された配信データの受信時にクリアされる。
なお、チラシ画像に有効期限が設定されていた場合、有効期限を過ぎたときに、記憶部43から消去(削除)してもよい。なお、チラシ画像の消去に関しては後述する。
表示制御部44は、表示画面40の表示を制御し、チェック画面表示制御部441、及び閲覧画面表示制御部442を備えて構成される。
チェック画面表示制御部441は、表示画面40へのチェック画面の表示を制御する。チェック画面は、ユーザがチェックを行っていないチラシ画像を表示させるチェック作業領域と、ユーザがチェック済みのチラシ画像を表示させるチェック済み広告表示領域とを含む。具体的には、チェック画面表示制御部441は、表示優先度が高い順に表示上限数を超えない数だけチラシ画像を記憶部43から読み出してチェック画面に初期表示させ、チェック作業開始後は、表示優先度が高い順に表示上限数を超えない数だけ、ユーザがチェックを行っていないチラシ画像をチェック作業領域に表示させる。チェック画面表示制御部441は、読み出したチラシ画像を表示画面40が表示させているチェック画面内の夫々の表示位置(夫々の表示位置とは、チェック画面における初期位置、チェック作業開始後のチェック画面における表示位置である)に表示させる。換言すれば、チェック画面表示制御部441は、表示対象の各チラシ画像に対応付けて表示画面40上の現在の表示位置を記憶している。なお、チェック画面表示制御部441は、チラシ画像を重ねて表示する場合の重なり順を、表示位置とは別に表示優先度に基づいて決定する。
チェック画面表示制御部441は、操作受付部45によりチェック済み操作を受けると、そのチェック済みの操作を受けたチラシ画像(以下、「チェック済みチラシ画像」とも記載する。)の表示位置を、表示画面40上のチェック済み広告表示領域に移動させる。ここでは、表示画面40のチェック作業領域に重なりが最も上に表示されているチラシ画像に対してチェック済み操作を受ける。このとき、チェック済み広告表示領域に他のチェック済みチラシ画像を既に表示させていた場合、チェック画面表示制御部441は、既に表示させていた他のチェック済みチラシ画像を表示画面40から消去する。さらに、チェック画面表示制御部441は、ユーザがチェックを行っていない未表示のチラシ画像のうち表示優先度が最も高いチラシ画像を記憶部43から読み出して表示画面40に表示させる。
また、チェック画面表示制御部441は、チェック済み広告表示領域に表示されているチェック済みチラシ画像に対するやり直し操作を操作受付部45により受けると、やり直し操作を受けたチェック済みチラシ画像をチェック作業領域に移動して重なりが最も上になるように表示させる。さらに、チェック画面表示制御部441は、やり直し操作を受けたチェック済みチラシ画像の1つ前のチェック済みチラシ画像をチェック済み広告表示領域に表示させる。
また、チェック画面表示制御部441は、チェック画面にチラシ総数、チェック対象のチラシ画像(最も重なりが最も上のチラシ画像)が何番目のチラシ画像であるかの数、チェック作業領域に最も上に表示されているチラシ画像の表示店舗情報を表示させる。
閲覧画面表示制御部442は、チェック画面表示制御部441がチェック画面を表示させているとき操作受付部45が閲覧操作を受けた場合に、閲覧操作を受けたチラシ画像を表示する閲覧画面を表示画面40に表示させる。ここでは、表示画面40のチェック作業領域に重なりが最も上に表示されているチラシ画像に対して閲覧操作を受けるものとする。閲覧画面表示制御部442は、操作受付部45がユーザから受けた表示の拡大、縮小、または、表示移動の操作に応じて、チラシ画像の拡大表示、縮小表示、あるいは、表示部分の移動を行う。閲覧画面表示制御部442は、閲覧画面の表示中に操作受付部45が閲覧終了操作を受けた場合に、現在表示されている閲覧画面に遷移する前のチェック画面を表示画面40に表示させるようチェック画面表示制御部441に指示する。
計時部46は、広告配信装置1から時刻を取得するか、内部のクロックに基づいて計時する。この広告配信装置1から取得した時刻または内部のクロックに基づく計時結果に基づいて、有効期限が設定されているチラシ画像は、有効期限を過ぎたときに記憶部43から消去される。
なお、チラシ画像の消去は、記憶部43自身が、計時部46が広告配信装置1から取得した時刻、あるいは、計時部46の計時結果に従って行ってもよいし、計時部46が行ってもよい。
図7は、端末装置4において、チラシ画像のチェック画面の初期表示に至る迄の画面遷移時の表示画面40における表示例である。
端末装置4は、表示制御部44の制御によってアイコンI1を表示画面40に表示させているときに(図7の(i))、操作受付部45によってアイコンI1のタッチを検知した場合、表示制御部44の制御によってメニュー画面(図7の(ii))を表示画面40に表示させる。メニュー画面には、「今日のチラシを見る」と表示されたボタンB1、今日のチラシ総数を示すアイコンI2などが配置されている。
端末装置4は、操作受付部45によってメニュー画面(図7の(ii))上のボタンB1のタッチを検知した場合、表示制御部44の制御によって、チラシ画像のチェックの開始画面(図7の(iii))を表示画面40に表示させる。端末装置4は、操作受付部45によって開始画面上の「OK」ボタンのタッチを検知した場合、チェック画面表示制御部441の制御によって、今日のチラシ画像のうち表示優先度の高いものから所定数(同図では3)のチラシ画像をそれぞれ異なる初期表示位置及び傾きで表示したチェック画面(図7の(iv))を表示する。このとき、チェック画面表示制御部441は、表示優先度の高いチラシ画像ほど重なり順が上になるように表示させる。また、チェック画面表示制御部441は、各チラシ画像の傾きを所定の角度内(例えば、右30度から左30度までの間など)となるように表示させてもよい。さらに、チェック画面表示制御部441は、メッセージ表示領域40cに、チラシ総数と、チェック対象のチラシ画像が何番目のチラシ画像であるかの数を表示させる。
なお、端末装置4は、図7の(i)でアイコンI1のタッチを検知した場合にチェック画面(図7の(iv))へ遷移させてもよい。また、端末装置4は、上述のメニュー画面(図7の(ii))から開始画面(図7の(iii))へ遷移に代えて又は加えて、報知画面(図7の(v))から開始画面(図7の(iii))へ遷移させてもよい。つまり、端末装置4は、送受信部42が配信データを受信したときに、表示制御部44の制御によって、チラシ画像の受信を報知する報知画面を表示し、操作受付部45によって報知画面上の「みる」ボタンのタッチを検知した場合、開始画面(図7の(iii))を表示するようにしてもよい。また、端末装置4は、メニュー画面(図7の(ii))からチェック画面(図7の(iv))へ遷移させてもよい。
図8は、初期表示の後のチェック画面の表示画面40における表示例である。
端末装置4は、チェック画面表示制御部441の制御によって、チェック画面の初期表示画面(図7の(iv))を表示画面40に所定時間(例えば、3秒)表示させる。その後、端末装置4は、図8に示すように、初期表示位置に表示させたチラシ画像のうち表示優先度の高いものから所定数、あるいは、初期表示位置に表示させたチラシ画像全てをそれぞれ異なる傾きで、チェック作業領域40aに移動して一列に並ぶように表示させ、さらに、操作ナビG1を表示させる。操作ナビG1は、チェック済み操作として行うフリックの方向をユーザに示している。フリック操作は、指などを表示画面40の表面に短時間接触させながら、接触領域を移動させる操作である。
チェック画面表示制御部441は、チェック作業領域40aにチラシ画像を、優先度が高いほど、すなわち、重なりが上のチラシ画像ほどチェック済み広告表示領域40bの近くに表示し、優先度が低いほど、すなわち、重なりが下のチラシ画像ほどチェック済み広告表示領域40bから遠くに表示する。表示上限数は1以上の整数であるが、表示上限数が3以上の場合、重なりが上からj番目(jは1以上の整数)のチラシ画像の中心と、重なりが上から(j+1)番目のチラシ画像の中心との距離をr(j)、表示上限数をkとすると、チェック画面表示制御部441は、r(1)>r(2)>…>r(k−1)となるように重ねて表示する。距離r(j)は、例えば、予め決められたピクセル数としてもよく、チェック作業領域40aの大きさに対する割合としてもよい。各チラシ画像の中心の位置は、チェック画面の縦方向の中心線上とする。また、チェック画面表示制御部441は、チェック作業領域40aにおいて重なりが最も上のチラシ画像を、表示画面40と上下左右の向きが一致するように天地を調整して表示させるとともに、重なりが最も上のチラシ画像以外は、チラシ画像の色を暗くして表示させる。このように、天地を調整してチラシ画像を表示することによって、ユーザがチラシ画像の内容を把握しやすくなる。また、通常チラシは目立つ色を使用しているため、重なりが最も上のチラシ画像以外は色を暗くして表示することにより、ユーザが最も上のチラシ画像をチェック対象として視認しやすくなる。
さらに、チェック画面表示制御部441の制御によって、重なりが最も上のチラシ画像の表示店舗情報を含んだ吹き出し40dをチェック作業領域40aに表示させる。チェック画面表示制御部441が、チェック済み操作(フリック操作)を行うチェック済み広告表示領域40bとは逆の位置に吹き出し40dを表示させることによって、ユーザがチェック済み操作を行っても吹き出し40dの表示が指で隠れないようにしている。端末装置4は、チェック画面表示制御部441の制御により、操作ナビG1を3秒間など所定時間表示させたのち消去する。
なお、上記においては、チェック作業領域40aにおいて各チラシ画像をそれぞれ異なる傾きで表示させるとしたが、チェック画面表示制御部441は、全てのチラシ画像の傾きを揃えて表示してもよい。また、チェック画面表示制御部441は、チェック作業領域40aにおけるチラシ画像間の距離を一定、あるいは、任意としてもよい。また、チェック画面における各チラシ画像の初期表示における傾きと、チェック作業領域40aに移動した後の各チラシ画像の傾きは異なっていてもよく、傾きを保持してもよい。チェック作業領域40aに移動した後の各チラシ画像の傾きが初期表示における傾きと異なる場合、1枚目以外の各チラシ画像の傾きを、所定の角度の範囲内でランダムとしてもよく、各チラシ画像の傾きが異なるように予め決められた角度としてもよい。また、チェック画面表示制御部441は、チェック作業領域40aにおけるチラシ画像の中心の位置を、一直線上に並ぶようにしなくともよい。
次に、広告配信システムの動作について説明する。
図9は、広告配信装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
広告配信装置1の送受信部12は、ネットワーク9を介して端末装置4から配信要求を受信し、要求受信部13に出力する(ステップS105)。要求受信部13は、受信した配信要求から検索条件及び配信要求対象特定情報を読み出すと、検索条件を検索部14に出力し、配信要求対象特定情報を配信部16に出力する。一方、プッシュ型の配信を行う場合、要求受信部13は、配信要求を記憶部11に記憶しておき、所定の時間ごとに、記憶部11に記憶されている配信要求から検索条件及び配信要求対象特定情報を読み出し、検索部14、配信部16にそれぞれ出力する。
検索部14は、店舗管理情報の検索情報を参照し、要求受信部13から入力された検索条件に合致する検索情報に対応した店舗を広告配信店舗として特定する。例えば、検索条件がユーザ位置情報であり、検索情報に郵便番号を用いる場合、検索部14は、ユーザ位置情報を郵便番号に変換し、変換した郵便番号が検索情報に含まれる店舗を広告配信店舗として特定する。あるいは、検索部14は、検索情報が店舗位置情報である場合、ユーザ位置情報と店舗位置情報とから算出した距離が所定以内である店舗を広告配信店舗として特定する(ステップS110)。
検索部14は、ステップS110において特定した広告配信店舗のチラシ画像IDを店舗管理情報から読み出す。検索部14は、読み出したチラシ画像IDにより特定されるチラシ画像の中から、掲載開始時刻または登録日時が、配信要求を受信した時間帯に基づいて定められる時刻以降であるチラシ画像を配信対象のチラシ画像として抽出する(ステップS115)。例えば、検索部14は、配信要求を時間帯Z1(T0時〜T1時)に受信した場合は掲載開始時刻または登録日時が前日の時刻T4以降、時間帯Z2(T1時〜T2時)に受信した場合は前日の時刻T5以降、時間帯Z3(T2時〜T0時)に受信した場合は当日の時刻T6以降であるチラシ画像を抽出する。これにより、例えばユーザαが同じ時間帯に配信要求対象特定情報が異なる配信要求を複数回送信した場合でも、検索条件に変更がなければ、同一のチラシ画像が抽出される。また、同じ時間帯にユーザα及びユーザβが同じ検索条件の配信要求を送信した場合も、同一のチラシ画像が抽出される。プッシュ型の配信を行う場合、配信要求を受信した時間帯に代えて、記憶部11から配信要求を読み出した時刻が含まれる時間帯を用いる。
なお、チラシ画像には有効期限が設定されていてもよい。この有効期限は、電子チラシを閲覧できる期限を示す情報である。検索部14は、広告配信店舗のチラシ画像IDにより特定されるチラシ画像の中から、掲載開始時刻または登録日時が配信要求を受信した時間帯に基づいて定められる時刻以降であり、かつ、有効期限に現在日時が含まれるチラシ画像を抽出する。
表示優先度決定部15は、検索部14が特定した広告配信店舗のチラシ画像IDを店舗管理情報から読み出すと、これらチラシ画像IDにより特定されるチラシ画像の表示優先度を決定する(ステップS120)。表示優先度は、各店舗に対応づけられた所定の情報(例えば、各店舗の優先度やユーザ位置情報と店舗位置情報とから算出した距離)や、チラシ画像に対応づけられた所定の情報(例えば、掲載開始時刻、登録日時、有効期限など)に基づいて決定してもよく、ランダムに決定してもよい。
ランダムに表示優先度を決定する場合、表示優先度決定部15は、例えば、パラメータを用いて発生させた乱数に基づいて順序をランダムに決定する既存のアルゴリズムを用いてもよい。このアルゴリズムは、パラメータが同じであれば、同じ乱数を発生させる。これにより、ユーザαが同じ時間帯に配信要求対象特定情報が異なる配信要求を複数回送信した場合でも、検索条件に変更がなく、かつパラメータが配信要求の送信回数に依存しない情報であれば、同一のチラシ画像に対して同一の表示優先度が決定される。配信要求の送信回数に依存しない情報としては、例えば、ユーザ特定情報などユーザ毎に異なる情報や、ユーザのカテゴリを示す情報を用いることができる。また、同じ時間帯に複数のユーザが同じ検索条件の配信要求を送信した場合、同一のチラシ画像が抽出されるが、乱数発生のパラメータとしてユーザのカテゴリを示す情報を用いれば、表示優先度順は、カテゴリが異なるユーザ間では異なるが、同一のカテゴリのユーザについては同じとなる。ユーザ特定情報には、例えば、ユーザID、電話番号、端末装置4の端末IDなどを用いることができ、ユーザのカテゴリを示す情報には、例えば、郵便番号、地域、電話番号の一部(市内局番等)、性別、年齢(年代)などを用いることができるが、他の情報を用いてもよい。ユーザ特定情報やユーザのカテゴリを示す情報は、端末装置4が配信要求に設定した情報を用いてもよく、配信要求に設定されている送信元ユーザを特定する情報に対応付けて予め記憶部11に記憶させておいたユーザ情報から読み出してもよく、配信要求あるいはユーザ情報から読み出した情報を加工した情報であってもよい。例えば、検索条件が示す郵便番号、あるいは、検索条件が示すユーザ位置情報に対応した郵便番号を、ユーザのカテゴリを示す情報とすることができる。
表示優先度決定部15は、検索部14が抽出したチラシ画像のチラシ画像IDと、当該チラシ画像について決定した表示優先度とを対応付けて配信部16に出力する。
配信部16は、表示優先度決定部15より入力されたチラシ画像IDの中から、配信要求対象特定情報が示す表示優先度の範囲に合致するチラシ画像IDを抽出すると、抽出したチラシ画像IDそれぞれにより特定されるチラシ画像を記憶部11から読み出す。配信部16は、読み出したチラシ画像と、当該チラシ画像について表示優先度決定部15が決定した表示優先度と、表示店舗情報とを対応付けた配信データを生成する。本実施形態では、表示店舗情報には、記憶部11に記憶されている店舗管理情報から読み出した広告配信店舗の店舗名が設定されるが、住所など店舗詳細情報内の他の情報をさらに設定してもよく、店舗IDまたはチラシ画像IDと対応付けて予め記憶部11に記憶しておいたメッセージなどをさらに設定してもよい。配信部16は、生成した配信データにチラシ総数と配信済表示優先度情報を設定すると、配信データを送受信部12に出力して端末装置4への送信を指示し、送受信部12は、ネットワーク9を介して端末装置4に配信データを送信する(ステップS125)。
図10、及び図11は、端末装置4の動作の一例を示すフローチャートである。
図10において、まず、端末装置4の配信要求部41が、電子チラシの配信を要求すべき予め決められた時刻であることを検出するか、操作受付部45が、ユーザ操作によるチラシ画像取得指示の入力を検出すると(ステップS205)、配信要求部41は、現在時刻が含まれるその日の時間帯において、すでに配信要求を送信しているか否かを判断する(ステップS210)。
配信要求部41は、まだ配信要求を送信していないと判断した場合(ステップS210:NO)、検索条件と、表示優先度の範囲が「1〜p」であることを示す配信要求対象特定情報とを設定した配信要求を送受信部42に出力し、広告配信装置1への送信を指示する(ステップS215)。検索条件には、操作受付部45によって予めユーザが入力した検索条件が設定される。なお、検索条件としてユーザ位置情報を用いる場合、ユーザ位置情報は、操作受付部45によってユーザが入力した所在地の情報であってもよく、端末装置4が備えるGPS(Global Positioning System)(非図示)が取得した情報であってもよい。送受信部42は、ネットワーク9を介して配信要求を広告配信装置1へ送信する。
端末装置4の送受信部42が、ステップS215において送信した1回目の配信要求に対応して広告配信装置1から1回目の配信データを受信すると、記憶部43は、現在記憶されている配信データをクリアした後、受信した配信データを記憶する(ステップS220)。
一方、ステップS210において、現在時刻が含まれるその日の時間帯において、すでに配信要求を送信していると判断した場合(ステップS210:YES)、配信要求部41は、記憶部43に記憶されている全てのチラシ画像を未表示かつチェック待ちとする(ステップS225)。
ステップS220またはステップS225の処理に続いて、チェック画面表示制御部441は、図7の(i)を表示し、操作受付部45がアイコンI1のタッチを検出した場合に、記憶部43から表示優先度が高い順に未表示のチラシ画像を初期表示の表示上限数まで読み出す(ステップS230)。チェック画面表示制御部441は、読み出したチラシ画像それぞれについて、表示位置を決定するとともに、傾きを決定する。例えば、チェック画面表示制御部441は、各チラシ画像の表示位置をランダムに決定するとともに、傾きを所定の角度内においてランダムに決定する。あるいは、チェック画面表示制御部441は、チラシ画像がばらけた表示となるように、1枚目は表示位置(x1,y1)及び傾きr1、2枚目は表示位置(x2,y2)及び傾きr2、…、n枚目は表示位置(xn,yn)及び傾きrnのように予め表示位置及び傾きを決めておいてもよい。またあるいは、チェック画面表示制御部441は、ばらけた表示となるように予め決められた表示位置(x1,y1)及び傾きr1、表示位置(x2,y2)及び傾きr2、…、表示位置(xn,yn)及び傾きrnの中からランダムに各チラシ画像の表示位置及び傾きを決めてもよい。さらに、チェック画面表示制御部441は、読み出したチラシ画像の重なり順を表示優先度が高いほど上になるように決定する。チェック画面表示制御部441は、図7(iv)のように、チラシ画像を優先度に応じた重なり順で、ランダムな位置に配置したチェック画面の初期表示を表示画面40に表示させる。このとき、チェック画面表示制御部441は、表示画面40のメッセージ表示領域40cにチラシ総数と、チェック対象のチラシ画像が何番目のチラシ画像であるかの数を表示するように制御する(ステップS235)。ここでは、チェック対象のチラシ画像が何番目のチラシ画像であるかの数は、初期値「1」である。
続いて、チェック画面表示制御部441は、初期表示させたチラシ画像のうち表示優先度の高いものからチェック作業領域40aの表示上限数までをチェック画面のチェック作業領域40aに移動して図8に示すように表示し、チェック済み広告表示領域40bに操作ナビG1を表示する。チェック作業領域40aの表示上限数は、初期表示の表示上限数より少なくてもよく、同じでもよい。チェック画面表示制御部441は、チェック作業領域40aにおいて重なりが最も上のチラシ画像を天地を調整して表示させるが、重なりが最も上のチラシ画像以外のチラシ画像の傾きを初期表示したときの傾きと変える場合、各チラシ画像の傾きを所定の角度内(例えば、右30度から左30度までの間など)においてランダムに決定してもよく、各チラシ画像の傾きが異なるように予め傾きを決めておいてもよい。さらに、チェック画面表示制御部441は、重なりが最も上のチラシ画像の表示店舗情報を記憶部43から読み出し、チェック済み広告表示領域40bとは反対方向の当該チラシ画像の外側に、読み出した表示店舗情報を含んだ吹き出しを表示させる。チェック画面表示制御部441は、操作ナビG1を所定時間表示させたのち消去する(ステップS240)。
操作受付部45は、表示画面40上において、閲覧操作を受けたか否かを判断する(ステップS245)。操作受付部45が、閲覧操作を受けたと判断した場合(ステップS245:YES)、閲覧画面表示制御部442は、チェック作業領域40aにおいて重なりが一番上に表示されていたチラシ画像の閲覧画面を表示画面40に表示させる(ステップS250)。操作受付部45が表示の拡大、縮小、または、表示移動の操作を検知した場合(ステップS255:NO)、閲覧画面表示制御部442は、その操作に応じてチラシ画像の拡大表示、縮小表示、あるいは、表示部分を移動した表示を行い、閲覧画面の表示を継続する(ステップS250)。
端末装置4の閲覧画面表示制御部442が閲覧画面を表示させているときに、操作受付部45が閲覧画面の終了操作を検知すると(ステップS255:YES)、チェック画面表示制御部441は、閲覧画面表示制御部442からの指示により、閲覧画面に遷移する直前のチェック画面を表示画面40に表示させる(ステップS260)。端末装置4の表示制御部44は、ステップS245からの処理を繰り返す。
操作受付部45が、チェック画面において閲覧操作を検知しなかった場合(ステップS245:NO)、チェック画面表示制御部441は、図11の処理を行う。
図11において、操作受付部45が、チェック画面においてチェック済み操作を受けたことを検知する(ステップS305:YES)。チェック済み操作は、例えば、チェック画面において、チェック作業領域40aからチェック済み広告表示領域40bへの方向と同じ方向にフリックすることにより行う。フリック操作の始点は、チラシ画像の表示領域上などチェック作業領域40a内でもよく、チェック済み広告表示領域40b内でもよい。チェック画面表示制御部441は、現在チェック済み広告表示領域40bにチェック済みチラシ画像を表示させていた場合は、そのチェック済みチラシ画像を消去する。チェック画面表示制御部441は、チェック作業領域40aにおいて一番上に表示させていたチラシ画像を、チェック作業領域40aからチェック済み広告表示領域40bに移動して表示させる(ステップS310)。チェック画面表示制御部441は、チェック済み広告表示領域40bに移動したチラシ画像の傾きを、所定の角度内においてランダムに決定してもよく、チェック作業領域40aにおいて天地を調整する前の傾きとしてもよい。さらに、チェック画面表示制御部441は、表示画面40のメッセージ表示領域40cに表示させていたチェック対象のチラシ画像が何枚目のチラシ画像であるかの数を、1を加算した数に更新する。
チェック画面表示制御部441は、チェック作業領域40aにおいて重なりが一番上となったチラシ画像の天地を調整して最もチェック済み広告表示領域40bに近い位置に移動して表示させる。さらに、チェック画面表示制御部441は、チェック作業領域40aに表示させていた他のチラシ画像の傾きを維持したままチェック済み広告表示領域40bからの距離がr(1)>r(2)>…>r(k−1)となるように表示位置を移動して表示させる(ステップS315)。チェック画面表示制御部441は、重なりが最も上のチラシ画像の表示店舗情報を記憶部43から読み出し、チェック済み広告表示領域40bとは反対方向の当該チラシ画像の外側に、読み出した表示店舗情報を含んだ吹き出しを表示させる。
チェック画面表示制御部441は、表示画面40に現在表示していないチェック待ちのチラシ画像が記憶部43に記憶されているか否かを判断する(ステップS320)。表示画面40に現在表示していないチェック待ちのチラシ画像があると判断した場合(ステップS320:YES)、チェック画面表示制御部441は、表示画面40に表示していないチェック待ちのチラシ画像のうち、最も表示優先度が高いチラシ画像を記憶部43から読み出す(ステップS325)。チェック画面表示制御部441は、所定の範囲内の角度でランダムに、あるいは、所定の範囲内の角度において予め決められた傾きによって表示の傾きを決定すると、ステップS325において読み出したチラシ画像を、重なり順が最も下になるように表示画面40のチェック作業領域40aに追加表示する(ステップS330)。例えば、図8に示すようにチェック画面においてチェック作業領域40aが上側、チェック済み広告表示領域40bが下側である場合、チェック画面表示制御部441は、読み出したチラシ画像を、チェック作業領域40aの上側の辺から下の方向に移動して表示させる。
ステップS330の処理の後、あるいは、ステップS320において、チェック画面表示制御部441が、表示画面40に現在表示していないチェック待ちのチラシ画像がないと判断した場合(ステップS320:NO)、配信要求部41は、記憶部43に記憶されているチラシ画像のうち、表示画面40にまだ表示されていないチェック待ちのチラシ画像が所定数以下であるか否かを判断する(ステップS335)。配信要求部41が、表示画面40にまだ表示されていないチェック待ちのチラシ画像の数が所定数よりも大きいと判断した場合(ステップS335:NO)、端末装置4は、図10のステップS245からの処理を繰り返す。
一方、ステップS335において、配信要求部41は、表示画面40に表示されていないチェック待ちのチラシ画像が所定数以下であると判断した場合(ステップS335:YES)、記憶部43を参照して、チラシ総数が配信済表示優先度よりも大きいか否かを判断する(ステップS340)。配信要求部41は、チラシ総数が配信済表示優先度よりも大きいと判断した場合(ステップS340:YES)、検索条件と配信要求対象特定情報とを設定した配信要求を生成し、送受信部42に出力して広告配信装置1への送信を指示する(ステップS345)。検索条件には、図10のステップS215において送信した配信要求と同じ検索条件が設定される。また、配信要求対象特定情報には、記憶部43に記憶されている配信済表示優先度が示す表示優先度よりも1大きい表示優先度を示す値から始まる範囲が設定される。例えば、配信済表示優先度が表示優先度「n×p」または「n」回目の配信データを示す場合、配信要求対象特定情報には、表示優先度「n×p+1」または「n×p+1〜(n+1)×p」、あるいは、「n+1」回目の配信要求を示す値が設定される。送受信部42は、ネットワーク9を介して配信要求を広告配信装置1へ送信する。
ステップS345で配信要求を送信した後、端末装置4は、図10のステップS245からの処理を行う。なお、ステップS245以降の処理を実行している間に、ステップS345において送信した配信要求に対応して広告配信装置1から配信データを受信した場合、記憶部43は、現在記憶しているチラシ総数及び配信済表示優先度を、受信した配信データに設定されているチラシ総数及び配信済表示優先度により書き換える。さらに、記憶部43は、受信した配信データに設定されているチラシ画像、表示優先度、及び表示店舗情報を現在の記憶内容に追加して記憶する。
また、ステップS340において、チラシ総数が配信済表示優先度以下であると配信要求部41が判断した場合(ステップS340:NO)、端末装置4は、図10のステップS245からの処理を繰り返す。
チェック画面表示制御部441は、チェック画面を表示しているときにチェックのやり直し操作を受けた場合(ステップS245:NO、ステップS305:NO、ステップS350:YES)、現在チェック済み広告表示領域40bに表示されているチェック済みチラシ画像を、チェック作業領域40aに移動して重なりが一番上となるように、天地を調整して表示させる(ステップS355)。チェックのやり直し操作は、例えば、チェック画面においてチェック済み広告表示領域40bからチェック作業領域40aへの方向と同じ方向にフリックすることにより行う。フリック操作の始点は、チェック済みチラシ画像の表示領域上などチェック済み広告表示領域40b内としてもよい。チェック画面表示制御部441は、チェック作業領域40aに表示させていた中で最も表示優先度が低いチラシ画像を消去し、重なりが二番目以降となった他のチラシ画像の表示位置を、r(1)>r(2)>…>r(k−1)となるように、チェック済み広告表示領域40bとは反対方向に移動して表示させる(ステップS360)。チェック画面表示制御部441は、重なりが最も上のチラシ画像の表示店舗情報を記憶部43から読み出し、当該チラシ画像のチェック済み広告表示領域40bとは反対方向の外側に、読み出した表示店舗情報を含んだ吹き出しを表示させる。また、チェック画面表示制御部441は、表示画面40のメッセージ表示領域40cに表示させていたチェック対象のチラシ画像が何番目のチラシ画像であるかを表す数を、1を減算した数に更新する。さらに、チェック画面表示制御部441は、チェック済み広告表示領域40bに、チェック作業領域40aに移動させたチェック済みチラシ画像の1つ前のチェック済みチラシ画像、すなわち、表示優先度が1つ高いチラシ画像を表示する(ステップS365)。例えば、図8に示すようにチェック画面においてチェック作業領域40aが上側、チェック済み広告表示領域40bが下側である場合、チェック画面表示制御部441は、1つ前のチェック済みチラシ画像を、チェック済み広告表示領域40bの下側の辺から上の方向に移動させて表示させる。端末装置4は、ステップS245からの処理を繰り返す。
また、チェック画面において操作受付部45が、閲覧操作、チェック済み操作、チェックのやり直し操作以外の操作を検知する(ステップS245:NO、ステップS305:NO、ステップS350:NO)。その操作が終了操作以外であれば(ステップS370:NO)、端末装置4は、ステップS245からの処理を繰り返し、終了操作であれば(ステップS370:YES)、本フローチャートは終了する。
なお、ステップS250において、操作受付部45が終了操作を受けたことを検知した場合も本フローチャートは終了する。
また、図10、図11の処理中、検索条件が変更された場合、あるいは、検索条件の変更後、チラシ画像取得指示が入力された場合、端末装置4は、ステップS215からの処理を開始する。
なお、図10のステップS215において送信する1回目の配信要求では、配信要求対象特定情報の設定を省略してもよい。配信要求対象特定情報が設定されていない場合、広告配信装置1の要求受信部13は、1回目の配信要求であると判断し、表示優先度の範囲「1〜p」を示す配信要求対象特定情報を配信部16に出力する。
続いて、具体例を用いて、図9〜図11に示すフローチャートを更に説明する。図12〜図15は、表示画面40における表示例である。なお、1度に配信されるチラシ画像の同時配信数pが「5」、初期表示画面及びチェック作業領域40aの表示上限数が「3」であり、1日が時間帯Z1(時刻T0から時刻T1まで)、時間帯Z2(時刻T1から時刻T2まで)、時間帯Z3(時刻T2から時刻T0時まで)に分けられているとする。
時刻t(T1≦t<T2)において、ユーザが端末装置4の操作受付部45により配信要求送信指示を入力する(ステップS205)。配信要求部41は、その日の時刻T1から時刻tまでに配信要求を送信していないと判断した場合(ステップS210:NO)、ユーザの所在地を示す検索条件と、表示優先度の範囲「1〜5」を示す配信要求対象特定情報とを設定した配信要求を広告配信装置1に送信する(ステップS215)。
広告配信装置1の検索部14は、端末装置4から受信した配信要求を受信し(ステップS105)、受信した配信要求に設定されている検索条件が示すユーザの所在地を郵便番号に変換する。検索部14は、変換した郵便番号に基づいて特定した広告配信店舗のチラシ画像の中から、掲載開始時刻または登録日時が時間帯Z2に対応した時刻以降であるチラシ画像として、画像A、画像B、画像C、画像D、画像E、画像Fを選択する(ステップS110、S115)。表示優先度決定部15は、郵便番号をパラメータとして用いて発生させた乱数に基づいて、これらチラシ画像の表示優先度をランダムに決定する(ステップS120)。これにより、表示優先度決定部15は、画像Aの表示優先度を「1」、画像Bの表示優先度を「3」、画像Cの表示優先度を「4」、画像Dの表示優先度を「2」、画像Eの表示優先度を「6」、画像Fの表示優先度を「5」と決定する。
配信部16は、配信要求の配信要求対象特定情報が示す表示優先度の範囲「1〜5」に合致する画像A、画像D、画像B、画像C、画像Fと、これらチラシ画像それぞれの表示優先度及び表示店舗情報と、チラシ総数「6」を配信データに設定する。さらに、配信部16は、画像A、画像D、画像B、画像C、画像Fの中で最も低い表示優先度「5」を示す配信済表示優先度を配信データに設定する。これにより、配信部16は、図4(a)に示す配信データを端末装置4に送信する(ステップS125)。
端末装置4の送受信部42が、広告配信装置1から配信データを受信すると、記憶部43が、図6(a)に示すようにデータを記憶する(ステップS220)。
チェック画面表示制御部441は、表示上限数「3」まで、表示優先度が高い順にチェック待ちの画像A、画像D、画像Bを読み出す(ステップS230)。チェック画面表示制御部441は、図7(iv)に示すように、チェック画面に、表示優先度が高いほど重なり順が上になるようにこれらの画像をそれぞれ異なる初期表示位置及び傾きで表示する(ステップS235)。さらに、チェック画面表示制御部441は、「チェック対象のチラシ画像が何番目のチラシ画像であるかの数/チラシ総数」を表す「1/6」をメッセージ表示領域40cに表示する。
チェック画面表示制御部441は、図8に示すように、初期表示させた画像A、画像D、画像Bをチェック画面のチェック作業領域40aに移動して表示し、チェック済み広告表示領域40bに操作ナビG1を表示する。さらに、チェック画面表示制御部441は、重なりが最も上の画像Aの表示店舗情報を含む吹き出し40dを、画像Aの上側に表示させる。チェック画面表示制御部441は、操作ナビG1を所定時間表示させたのち消去し、図12(i)に示すようなチェック画面を表示する(ステップS240)。
図12(ii)に示すように、ユーザが表示画面40における画像Aの表示領域をタップする(画面に短い時間、指で触れる)と、操作受付部45は、画像Aの閲覧操作を受け付けたと判断する(ステップS245:YES)。閲覧画面表示制御部442は、図12(iii)に示すように、画像Aを表示させる閲覧画面を表示する(ステップS250)。ユーザが閲覧画面においてピンチアウト(表示の拡大操作)、ピンチイン(表示の縮小操作)、または、フリック(画面内表示移動の操作)を検知した場合(ステップS255:NO)、閲覧画面表示制御部442は、その操作に応じて画像Aの拡大表示、縮小表示、あるいは、表示部分を移動した表示を行う(ステップS250)。そして、ユーザが閲覧画面の戻るボタンB2をタップすると(ステップS255:YES)、チェック画面表示制御部441は、図12(i)のチェック画面を表示させる(ステップS260)。
図8あるいは図12(iii)からの遷移の後、図12(i)に示すチェック画面が表示されているときに、ユーザが図12(iv)に示すように下方向へのフリック操作を行うと、操作受付部45はチェック済み操作を検知する(ステップS245:NO、ステップS305:YES)。チェック画面表示制御部441は、画像Aをチェック作業領域40aからチェック済み広告表示領域40bに移動してその一部のみを、チェック待ちのチラシ画像とは重ならないように表示する。さらに、チェック画面表示制御部441は、メッセージ表示領域40cに表示させていたチェック対象のチラシ画像が何番目のチラシ画像であるかの数を「2」に更新する(ステップS310)。チェック画面表示制御部441は、画像Dの天地を調整して最もチェック済み広告表示領域40bに近い位置に表示させ、画像Bの傾きを維持したまま画像Dの方向に移動して表示させる(ステップS315)。チェック画面表示制御部441は、画像Dに対応した表示店舗情報を含んだ吹き出しを、画像Dの上側に表示させる。
表示画面40に未表示のチェック待ちの画像C、Eが記憶部43に記憶されているため(ステップS320:YES)、チェック画面表示制御部441は、それら未表示のチラシ画像のうち、最も表示優先度が高い画像Cを読み出す(ステップS325)。チェック画面表示制御部441は、表示画面40のチェック作業領域40aに、所定の範囲内において決めた傾きで、重なり順が最も下になるように画像Cを追加表示する(ステップS330)。これにより、図13(i)のチェック画面が表示される。
配信要求部41は、表示画面40に現在表示していないチェック待ちのチラシ画像の数が「1」であり、次の配信要求の送信を判断する閾値「0」よりも大きいため(ステップS335:NO)、配信要求は送信しない。操作受付部45は、操作受付待ちとなる。
続いて、図13(ii)に示すように、ユーザが、表示画面40における画像Dの表示領域をタップすると、操作受付部45は、画像Dの閲覧操作を受け付けたと判断する(ステップS245:YES)。閲覧画面表示制御部442は、図13(iii)に示すように、画像Dを表示させる閲覧画面を表示する(ステップS250)。閲覧終了後、ユーザが閲覧画面の戻るボタンB2を選択すると(ステップS255:YES)、チェック画面表示制御部441は、図13(i)のチェック画面を表示させる(ステップS260)。
図12(iv)あるいは図13(iii)からの遷移の後、図13(i)に示すチェック画面が表示されているときに、ユーザが図13(iv)に示すようにチェック済み広告表示領域40bにおいて下方向へのフリック操作を行うと、操作受付部45はチェック済み操作を検知する(ステップS245:NO、ステップS305:YES)。チェック画面表示制御部441は、チェック済み広告表示領域40bに表示させていた画像Aを削除し、画像Dをチェック作業領域40aからチェック済み広告表示領域40bに移動してその一部のみを、チェック待ちのチラシ画像とは重ならないように表示する。そして、チェック画面表示制御部441は、メッセージ表示領域40cに表示させていたチェック対象のチラシ画像が何番目のチラシ画像であるかの数を「3」に更新する(ステップS310)。チェック画面表示制御部441は、画像Bの天地を調整して最もチェック済み広告表示領域40bに近い位置に表示させ、画像Cの傾きを維持したまま画像Bの方向に移動して表示させる(ステップS315)。チェック画面表示制御部441は、画像Bに対応した表示店舗情報を含んだ吹き出しを、画像Bの上側に表示させる。
表示画面40に未表示の画像Fが記憶部43に記憶されているため(ステップS320:YES)、チェック画面表示制御部441は、その画像Fを読み出す(ステップS325)。チェック画面表示制御部441は、表示画面40のチェック作業領域40aに、所定の範囲内において決めた傾きで、重なり順が最も下になるように画像Fを追加表示する(ステップS330)。これにより、図14(i)のチェック画面が表示される。
配信要求部41は、表示画面40に現在表示していないチェック待ちのチラシ画像の数が、配信要求の送信を判断する閾値「0」に達し(ステップS335:YES)、チラシ総数「6」が配信済表示優先度「5」よりも大きいため(ステップS340:YES)、配信要求を生成し、広告配信装置1への送信する(ステップS345)。配信要求の検索条件には、最初の配信要求と同様に、ユーザの所在地を示す検索条件が設定される。配信要求対象特定情報には、配信済表示優先度「5」に1を加算した表示優先度から始まる範囲「6〜10」を示す値が設定される。なお、配信要求対象特定情報には、チラシ総数を超えないように、表示優先度の範囲「6」を示す値を設定してもよい。
広告配信装置1の検索部14は、端末装置4から2回目の配信要求を受信する(ステップS105)、2回目の配信要求に設定されている検索条件が、1回目の配信要求に設定されている検索条件と同一であるため、検索部14は、最初の配信要求を受信したときと同様に、画像A、画像B、画像C、画像D、画像E、画像Fを選択する(ステップS110、S115)。また、検索条件から変換された郵便番号が乱数発生のパラメータとして用いられるため、表示優先度決定部15は、最初の配信要求を受信したときと同様に、画像Aの表示優先度を「1」、画像Bの表示優先度を「3」、画像Cの表示優先度を「4」、画像Dの表示優先度を「2」、画像Eの表示優先度を「6」、画像Fの表示優先度を「5」と決定する(ステップS120)。
配信部16は、配信要求の配信要求対象特定情報が示す表示優先度の範囲「6〜10」に合致する画像Eと、画像Eの表示優先度及び表示店舗情報と、チラシ総数「6」を配信データに設定する。さらに、配信部16は、配信データにチラシ画像が1つのみ設定されているため、その表示優先度「6」を示す配信済表示優先度を配信データに設定する。これにより、配信部16は、図4(b)に示す2回目の配信データを端末装置4に送信する(ステップS125)。端末装置4の送受信部42が、広告配信装置1から2回目の配信データを受信すると、記憶部43は、図6(b)に示すようにデータを記憶する。
図14(ii)に示すように、ユーザが、表示画面40のチェック作業領域40aにおける画像Bの表示領域をタップすると、操作受付部45は、画像Bの閲覧操作を受け付けたと判断する(ステップS245:YES)。閲覧画面表示制御部442は、図14(iii)に示すように画像Bを表示させる閲覧画面を表示する(ステップS250)。閲覧終了後、ユーザが閲覧画面の戻るボタンB2を選択すると(ステップS255:YES)、チェック画面表示制御部441は、図14(i)のチェック画面を表示させる(ステップS260)。
図13(iv)あるいは図14(iii)からの遷移の後、図14(i)に示すチェック画面が表示されているときに、ユーザが図14(iv)に示すようにチェック済み広告表示領域40bにおいて下方向へのフリック操作を行うと、操作受付部45はチェック済み操作を検知する(ステップS245:NO、ステップS305:YES)。チェック画面表示制御部441は、チェック済み広告表示領域40bに表示させていた画像Dを削除し、画像Bをチェック作業領域40aからチェック済み広告表示領域40bに移動してその一部のみを、チェック待ちのチラシ画像とは重ならないように表示する。そして、チェック画面表示制御部441は、メッセージ表示領域40cに表示させていたチェック対象のチラシ画像が何番目のチラシ画像であるかの数を「4」に更新する(ステップS310)。チェック画面表示制御部441は、画像Cの天地を調整して最もチェック済み広告表示領域40bに近い位置に表示させ、画像Fの傾きを維持したまま画像Cの方向に移動して表示させる(ステップS315)。チェック画面表示制御部441は、画像Cに対応した表示店舗情報を含んだ吹き出しを、画像Cの上側に表示させる。
表示画面40に未表示の画像Eが記憶部43に記憶されているため(ステップS320:YES)、チェック画面表示制御部441は、その画像Eを読み出す(ステップS325)。チェック画面表示制御部441は、表示画面40のチェック作業領域40aに、所定の範囲内において決めた傾きで、重なり順が最も下になるように画像Eを追加表示する(ステップS330)。これにより、図15(i)のチェック画面が表示される。
配信要求部41は、表示画面40に現在表示していないチェック待ちのチラシ画像の数が、配信要求の送信を判断する閾値「0」に達したが(ステップS335:YES)、チラシ総数「6」が配信済表示優先度「6」と同じであるため(ステップS340:NO)、配信要求は送信しない。操作受付部45は、操作受付待ちとなる。
図15(i)に示すチェック画面が表示されているときに、ユーザが図15(ii)に示すようにチェック済み広告表示領域40bにおいて下方向へのフリック操作を行うと、操作受付部45はチェック済み操作を検知する(ステップS245:NO、ステップS305:YES)。チェック画面表示制御部441は、チェック済み広告表示領域40bに表示させていた画像Bを削除し、画像Cをチェック作業領域40aからチェック済み広告表示領域40bに移動してその一部のみを、チェック待ちのチラシ画像とは重ならないように表示する。そして、チェック画面表示制御部441は、メッセージ表示領域40cに表示させていたチェック対象のチラシ画像が何番目のチラシ画像であるかの数を「5」に更新する(ステップS310)。チェック画面表示制御部441は、画像Fの天地を調整して最もチェック済み広告表示領域40bに近い位置に表示させ、画像Eの傾きを維持したまま画像Fの方向に移動して表示させる(ステップS315)。チェック画面表示制御部441は、画像Fに対応した表示店舗情報を含んだ吹き出しを、画像Fの上側に表示させる。
表示画面40に未表示のチラシ画像が記憶部43に記憶されていないため(ステップS320:NO)、チラシ画像は追加されない。配信要求部41は、表示画面40に現在表示していないチェック待ちのチラシ画像の数が、配信要求の送信を判断する閾値「0」に達したが(ステップS335:YES)、チラシ総数「6」が配信済表示優先度「6」と同じであるため(ステップS340:NO)、配信要求は送信しない。これにより、図15(iii)のチェック画面が表示される。操作受付部45は、操作受付待ちとなる。
一方、図15(i)に示すチェック画面が表示されているときに、ユーザが図15(iv)に示すようにチェック済み広告表示領域40bにおいて、チェック作業領域40aの方向(上方向)へのフリック操作を行うと、操作受付部45は、チェックのやり直し操作を受け付けたと判断する(ステップS350:YES)。チェック画面表示制御部441は、チェック済み広告表示領域40bに現在表示させている画像Bをチェック対象としたときのチェック画面に戻り、図14(i)を表示させる。具体的には、チェック画面表示制御部441は、現在チェック済み広告表示領域40bに表示させている画像Bを、チェック作業領域40aに移動して重なりが一番上となるように、天地を調整して表示させる(ステップS355)。チェック画面表示制御部441は、チェック作業領域40aに表示させていた中で最も表示優先度が低い画像Eを消去し、重なりが二番目以降となった他のチラシ画像C、Fの表示位置を上方向に移動して表示させる(ステップS360)。チェック画面表示制御部441は、画像Bの表示店舗情報を含む吹き出しを表示し、メッセージ表示領域40cに表示させていたチェック対象のチラシ画像が何番目のチラシ画像であるかの数を「3」に更新する。さらに、チェック画面表示制御部441は、画像Bの1つ前にチェックした画像Dをチェック済み広告表示領域40bに表示させる(ステップS365)。
なお、操作受付部45は、ユーザがチェック画面において下向きにフリック操作を行い、フリック操作の終了位置でそのまま指を離さずに表示画面40に触れていることを検出した場合、指を触れている間、あるいは、指を触れている時間が所定時間を超えてから他の操作が行われるまでの間は、チェック済み操作が連続して行われているものとしてチェック画面表示制御部441に通知してもよい。このとき、操作受付部45は、例えば、ユーザがフリック操作の終了位置となったチェック済み広告表示領域40bにおいて指を離さずに触れている位置がチェック作業領域40aから遠いほど、連続したチェック済み操作間のスピードが速いものとしてもよい。
同様に、操作受付部45は、ユーザがチェック画面において上向きにフリック操作を行い、フリック操作の終了位置でそのまま指を離さずに表示画面40に触れていることを検出した場合、指を触れている間、あるいは、指を触れている時間が所定時間を超えてから他の操作が行われるまでの間は、やり直し操作が連続して行われているものとしてチェック画面表示制御部441に通知してもよい。このとき、操作受付部45は、例えば、ユーザがフリック操作の終了位置となったチェック済み広告表示領域40bにおいて指を離さずに触れている位置がチェック作業領域40aに近いほど、連続したチェックのやり直し操作間のスピードが速いものとしてもよい。
なお、上述した実施形態では、1台の端末装置4へのチラシ画像の同時配信数が限られている場合について説明したが、広告配信装置1は同時配信数を制限せずにチラシ画像を配信することもできる。この場合、配信データには、チラシ総数、及び配信済表示優先度を設定しなくともよい。広告配信装置1の配信部16は、図9のステップS125において、表示優先度決定部15から入力されたチラシ画像IDにより特定される全てのチラシ画像と、これらチラシ画像について表示優先度決定部15が決定した表示優先度と、これらチラシ画像の表示店舗情報とを対応付けた配信データを生成する。また、端末装置4は、図11のステップS330の処理の後、あるいは、ステップS320においてNOと判断した場合(ステップS320:NO)、図10のステップS245からの処理を繰り返し、ステップS335〜ステップS345の処理は実行しない。また、端末装置4は、配信要求に配信要求対象特定情報を設定しなくともよい。また、端末装置4は、配信データに設定されているチラシ画像の数をカウントしてチラシ総数とする。
また、広告配信装置1が同時配信数を制限せずにチラシ画像を配信する場合、端末装置4のチェック画面表示制御部441は、表示上限数を設けず、全てのチラシ画像をチェック画面(チェック作業領域40a)に表示するようにしてもよい。
また、広告配信装置1が同時配信数を制限せずにチラシ画像を配信する場合、広告配信装置1の表示優先度決定部15に代えて、端末装置4の配信要求部41が表示優先度を付与してもよい。例えば、端末装置4の配信要求部41は、受信したチラシ画像に付与されている有効期限が近い順や遠い順に表示優先度を決定してもよく、ランダムに表示優先度を決定してもよい。あるいは、広告配信装置1の配信部16が配信データ送信時にチラシ画像に付加した他の情報(掲載開始時刻、登録日時、店舗位置情報など)に基づいて、端末装置4の配信要求部41が表示優先度を決定してもよい。
また、上述した実施形態では、広告配信装置1は、配信要求を受信する度に、配信対象のチラシ画像を検索し、表示優先度を決定しているが、1回目の配信要求を受信したときに決定したチラシ画像の表示優先度を、ユーザ特定情報及び検索条件に対応付けて記憶部11に記憶するようにしてもよい。この場合、図9のステップS110の前に、検索部14は、受信した配信要求からユーザ特定情報(ユーザID、端末ID、電話番号など)を読み出す。検索部14は、読み出したユーザ特定情報に対応付けてチラシ画像IDと表示優先度との組が記憶部11に記憶されており、かつ、記憶部11に記憶されている検索条件と受信した配信要求に設定されている検索条件とが一致するかを判断する。検索部14は、チラシ画像IDと表示優先度との組が記憶されていない、あるいは、検索条件が異なると判断した場合、ステップS110からの処理を行う。配信部16は、図9のステップS120において表示優先度決定部15から出力されたチラシ画像IDと表示優先度との組を、ユーザ特定情報及び検索条件に対応付けて記憶部11に書き込む。
そして、広告配信装置1が2回目以降の配信要求を受信した場合、図9のステップS110の前に検索部14は、配信要求から取得したユーザ特定情報に対応付けてチラシ画像IDと表示優先度との組が記憶されており、かつ、記憶部11に記憶されている検索条件と受信した配信要求に設定されている検索条件とが一致すると判断する。検索部14は、チラシ画像IDと表示優先度との組を読み出して配信部16に出力する。これにより、配信部16は、ステップS125からの処理を行う。
なお、記憶部11は、各配信時間帯の開始時刻に、ユーザ特定情報に対応付けて記憶していたチラシ画像ID、表示優先度、及び検索条件を消去する。
また、上記のように、広告配信装置1が、1回目の配信要求を受信したときに決定したチラシ画像の表示優先度を記憶しておく場合、記憶部11にさらに配信済表示優先度を記憶しておくことで、配信要求から配信要求対象特定情報を省略することができる。検索部14は、図9のステップS110の前に、ユーザ特定情報に対応付けてチラシ画像IDと表示優先度との組が記憶部11に記憶されており、かつ、記憶部11に記憶されている検索条件と受信した配信要求に設定されている検索条件とが一致すると判断した場合、記憶部11からさらに配信済表示優先度を読み出して配信部16に出力する。これにより、配信部16は、配信済表示優先度に1を加算した範囲から始まる表示優先度の範囲を配信要求対象特定情報として用いる。
以上説明した本実施形態の端末装置4によれば、表示画面40に収まる大きさのチェック作業領域40aにチラシ画像を重ねて表示し、ユーザは最も上のチラシ画像から順番に閲覧を行うかの分別を行い、閲覧すると判断したチラシ画像を閲覧し、閲覧後は次のチラシ画像の分別を行うことができる。このため、ユーザは、紙のチラシを扱うのに近い感覚で、画面スクロールなどの操作を行わなくでも、チラシ画像を分別することができる。また、図12〜図15に示すように、チラシ画像をゲーム感覚で楽しく、片付けることができる。
また、端末装置4は、チェック作業領域40aに表示位置や傾きをずらしてチラシ画像を重ねて表示するため、重なりが後ろのチラシ画像についても一部が表示される。同じ店舗のチラシ画像は、その店舗のロゴを常に使用したり、類似したレイアウト、色合い、文字の種類などを使用することが多いため、ユーザは、自分がよく利用する店舗のチラシ画像であれば、重なりが下のチラシ画像であっても、その見えているチラシ画像の一部の表示から類推することが可能である。よって、ユーザは、重なりが最も上のチラシ画像に対して分類作業を行いながらも、重なりが後ろに表示されている他のチラシ画像についても所望のチラシ画像であるか否かを判断し、それらのチラシ画像が最も上に表示されたときに、閲覧するか、閲覧せずにチェック済みとするかの分別をスムーズに行うことができる。しかし、チェック作業領域40aに多くのチラシ画像を表示しすぎてしまうと、重なりがより下のチラシ画像については表示される部分が少なくなってしまうため、一度(一斉)に表示するチラシ画像の数を制限し、1つのチラシ画像の分類が終わるごとに次のチラシ画像を追加表示するようにして、重なりが下のチラシ画像に対しても、容易に分別を行うことができるようにしている。
また、端末装置4は、チェック作業領域40aに表示している重なりが下のチラシ画像の中でも、優先度が高いものほど、現在チェック対象としているチラシ画像との距離を近くしている。よって、ユーザが視線を大きく動かすことなく、チェックを行う順番通りにチラシ画像を見ることができる。
また、端末装置4は、チェック作業領域40aの一方側から並ぶようにチェック待ちチラシ画像を重ねて表示させ、重なりが上のチェック待チラシ画像から重なりが下のチェック待チラシ画像へと並んでいる方向とは異なる方向に沿うフリック操作をチェック済み操作として受ける。このように、チェック作業領域40aにおいてチラシ画像が重なり順に並んでいる方向とは異なる方向に沿うフリック操作をチェック済み操作とすることにより、ユーザがチェック済み操作を行っても、チェック作業領域40aに表示しているチラシ画像が指で隠れないようにすることができる。
また、ユーザは、チラシ画像を分別する際の情報として、店舗名など、広告配信店舗に関する情報を利用することができる。この広告配信店舗に関する情報は、チェック済み操作を行うフリック方向とはチラシ画像を挟んで逆側に表示するため、チェック済み操作の指の動きによって広告配信店舗に関する情報が隠れることがない。
また、広告配信装置1は、1度に配信する電子チラシを制限し、端末装置4は、まだ表示していないチェック待ちの電子チラシが所定数以下になったときに、まだ受信していない電子チラシがある場合には、広告配信装置1に未受信の電子チラシの配信を要求する。そのため、広告配信装置1と端末装置4との間の1回の通信時間が減少する。さらには、全ての電子チラシを配信する前にユーザが電子チラシの分別を中止することもある。従って、あるユーザの端末装置4に配信対象の電子チラシ全てを配信してから、次のユーザの端末装置4に配信対象の電子チラシ全てを配信することを繰り返す場合と比較して、総通信時間が減少するともに、短い時間の中でより多くのユーザに広告を配信することができる。
また、広告配信装置1は、配信要求を受信する都度、検索条件に合致する電子チラシを選択して表示優先度を決定するため、各端末装置4へ未配信の電子チラシの情報を記憶しておく必要がなく、記憶部11の記憶領域を圧迫しないようにすることができる。一方、最初の配信要求時に選択した電子チラシとその表示優先度の情報を記憶しておくことにより、広告配信装置1における電子チラシの検索処理及び表示優先度の決定の処理が省略されるため、端末装置4が2回目以降の配信要求を送信してから配信データを受信するまでの時間を短縮することができる。
また、ユーザは、電子チラシを端末装置4に表示される順に閲覧することが多いと考えられるが、電子チラシの配信数が多いときなど、目的の広告データや、気に入った広告データを閲覧した後、残りの広告データの分別を止めてしまうことがある。そこで広告配信装置1が、配信するチラシ画像の表示優先度をランダムに決めることによって、表示優先度順による各電子チラシが閲覧される機会の不均衡を低減し、電子チラシがユーザに閲覧される機会を公平に近づけることができる。
なお、上記した実施形態においては、作業画面においてチェック作業領域40aがチェック済み広告表示領域40bの上である場合を例に説明したが、チェック作業領域40aがチェック済み広告表示領域40bの下であってもよく、チェック作業領域40aとチェック済み広告表示領域40bが左右に並んでもよい。
また、上記した実施形態においては、操作受付部45は、ユーザが、表示画面40上において一のチラシ画像の表示領域をタップした場合、当該指の操作を重なりが最も上のチラシ画像の閲覧操作として受け付け、チェック画面においてチェック作業領域40aからチェック済み広告表示領域40bへの方向と同じ方向へフリックした場合、当該指の移動操作を、重なりが最も上のチラシ画像のチェック済み操作として受け付け、チェック画面においてチェック済み広告表示領域40bからチェック作業領域40aへの方向と同じ方向へフリックした場合、当該指の移動操作を、チェック作業のやり直し操作として受け付けると説明したが、操作受付部45が移動操作として受け付ける操作はこれに限定されない。
以下、サムネイル画像を分類する態様について説明する。広告配信装置1の記憶部11は、サムネイル画像と閲覧用画像とを対応付けて記憶する。また、店舗管理情報のチラシ画像IDに代えて、サムネイル画像を識別する情報であるサムネイルIDを設定する。広告配信装置1は、チラシ画像IDに代えてサムネイルIDを用いて図9と同様の処理を行い、配信部16はチラシ画像に代えてサムネイル画像を配信データに設定し、端末装置4に送信する。
端末装置4のチェック画面表示制御部441は、チェック画面においては、チラシ画像に代えてサムネイル画像を用いてチェック画面を表示する。なお、端末装置4の送受信部42は、広告配信装置1から送信された閲覧用画像も受信する(後述)。閲覧画面表示制御部442は、ユーザによって閲覧操作されたサムネイル画像に対応する閲覧用画像を広告配信装置1に要求する。即ち、端末装置4の操作受付部45は、チェック作業領域40aに表示されている重なりが最も上のサムネイル画像に対する閲覧操作を受ける。端末装置4の閲覧画面表示制御部442は、操作受付部45によって閲覧操作を受けたサムネイル画像に対応する閲覧用画像を広告配信装置1に要求する。
広告配信装置1の配信部16は、端末装置4からの要求に応じて、サムネイル画像に対応した閲覧用画像を記憶部11から読み出して端末装置4に送信する。端末装置4の送受信部42は、広告配信装置1から送信された閲覧用画像を受信し、閲覧画面表示制御部442は、受信した閲覧用画像を閲覧画面に表示する。
なお、広告配信装置1は、閲覧用画像に有効期限を設定し、端末装置4から閲覧用画像を要求された場合に、有効期限をチェックしてもよい。即ち、広告配信装置1の配信部16は、有効期限内の閲覧用画像については端末装置4に送信し、有効期限を過ぎた閲覧用画像については端末装置4に送信しないようにしてもよい。
また、端末装置4の閲覧画面表示制御部442は、サムネイル画像に対する閲覧操作を受ける都度、広告配信装置1に閲覧用画像を要求するのではなく、広告配信装置1から受信した閲覧用画像を一時記憶しておき、一時記憶している閲覧用画像を表示してもよい。なお、端末装置4の閲覧画面表示制御部442は、閲覧用画像に有効期限が設定されている場合であって端末装置4側において有効期限を保持する場合(例えば、サムネイル画像又は閲覧用画像とともに有効期限情報を広告配信装置1から取得している場合)には、一時記憶している閲覧用画像を表示する際に、有効期限をチェックし、有効期限であれば表示し、そうでなければ表示しないようにしてもよい。また、端末装置4の閲覧画面表示制御部442は、閲覧用画像に有効期限が設定されている場合であって端末装置4側において有効期限を保持しない場合には、一時記憶している閲覧用画像を表示する際に、広告配信装置1に有効期限を問い合わせ、有効期限をチェックしてもよい。
なお、上記実施形態においては、「チェック」とは、ユーザがチェック作業領域40aに表示されているチラシ画像をチェックし、チェック済みのチラシ画像をチェック済み広告表示領域40bに移動させると定義しているが、これはユーザによっては必ずしもチェックではなく、スクロール操作という意味づけであっても良い。つまり、チェック済み操作は、スクロール操作であり、チェック済み広告表示領域40bへのチラシ画像の移動はスクロール表示であり、自由に上下方向にチラシをスクロールして気になったチラシ画像を表示させる、という操作が可能なものである。
また、上記実施例においては、端末装置4は、スマートフォンである場合について説明したが、端末装置4がパーソナルコンピュータ、スマートフォンの普及よりも前に普及した携帯電話であり、タッチセンサ画面を有しない場合には、操作受付部45は、マウス、操作キーなどによって、各種の操作を受け付けるようにしてもよい。
また、広告配信装置1及び端末装置4の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、上記処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを配信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。