JP6265744B2 - 印刷データ処理装置、印刷装置、印刷データ処理方法および印刷システム - Google Patents

印刷データ処理装置、印刷装置、印刷データ処理方法および印刷システム Download PDF

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この発明は、印刷データ処理装置、印刷装置、印刷データ処理方法および印刷システムに関する。
従来から、複数の情報処理装置と印刷機を相互にネットワーク接続し、印刷機への出力イメージがページ記述言語で記述された印刷用データ(入稿データ)を、印刷機で印刷可能なラスターデータに変換するRIP(Raster Image Processor)処理を経て、印刷機により記録媒体に印刷する印刷システムが知られている。
このような印刷システムでは、大量データの印刷処理を高速化するために、複数のRIP処理を並列実行させている(特許文献1および特許文献2参照)。例えば、RIP処理をすべき入稿データがバリアブル印刷用の1万ページのPDF(Portable Document Format)ファイルであった場合、印刷用紙に換算して1万シート分の印刷を指示するジョブを1タスク当たり2000シートで分割し、タスク単位でRIP処理を並列実行させている。
図7および図8は、従来の印刷システムの印刷データ処理装置におけるRIP処理部424から印刷機300へのRIP処理後のデータの転送動作について説明する概要図である。図7は、RIP処理後のデータをHDD(ハードディスク)407に書き込んだ後に、HDD407から読み出して印刷機300に転送する場合を示す。図8は、RIP処理後のデータをRAM(揮発性メモリ)403に記憶させた後に、印刷機300に転送する場合を示す。
従来の印刷システムでは、RIP処理後のデータは、印刷データ処理装置として機能するパーソナルコンピュータのRAM403に記憶、または、HDD407に記憶させた後に、印刷機300に転送される。図7に示すように、RIP処理後のデータをHDD407に書き込んだ後に、HDD407から読みだして印刷機300に転送する場合には、大量のデータをHDD407内に保存できる。
バリアブル印刷においては、入稿データの1ページごとに印刷内容が異なるため、RIP処理をすべきデータ量およびRIP処理後のデータ量が膨大になる。したがって、バリアブル印刷を行う印刷システムでは、印刷データ処理装置に受け入れられた入稿データをRIP処理して印刷させるジョブを、RIP処理前にタスク(TSK1〜TSKn)に分割している。なお、ジョブは装置に対する指示単位であり、タスクは装置における各種処理の実行単位である。そして、タスク単位でRIP処理を並列実行することにより、RIP処理を効率化している。図7および図8では、同時に4つのRIP処理(RIP1〜RIP4)が実行可能なRIP処理部424が備えられている。
バリアブル印刷を行う印刷システムでは、印刷機300に転送される前のRIP処理後のデータは、図7に示すように、HDD407に記憶させている。このようなRIP処理後のデータをHDD407に記憶させる方式では、複数のタスクを含む1つのジョブのRIP処理後の全データを、HDD407に保存することが可能である。
特開平6−168087号公報 特開2013−73570号公報
図8に示す、RIP処理後のデータをRAM403に記憶させた後に印刷機300に転送する場合(オンザフライ方式)では、HDD407に記憶させる場合に比べてデータへのアクセス時間が短くて済む。このため、RIP処理から印刷までの時間を短くすることができる。一方で、RAM403の容量は、HDD407に比べて小さい(例えば1/1000の容量である)。このため、バリアブル印刷用の入稿データをRIP処理した後に、オンザフライ方式で印刷機300に転送しようとしても、複数のタスクを含む1つのジョブのRIP処理後の全データをRAM403に保存することができない場合がある。
また、図7に示す方式では、HDD407の容量が、保存すべきデータ量に対して十分に大きい。このため、ジョブをタスクに分割する際には、オーバーヘッドの軽減やキャッシュ効率化の観点から、予め設定された所定の印刷シート数(入稿データのページ数)を1タスクとする分割を行っていた。このようなタスク分割においては、1つ1つのタスクサイズが大きくなる傾向にある(例えば、2000シート/タスク)。
オンザフライ方式で、上述した図7に示す方式と同じやりかたのタスク分割を行うと、タスクに対して同時に並列実行可能なRIP処理を1サイクルとすると、図8に示すように、RAM403の容量に対して記憶させるべき1サイクル分のデータ量の方が大きくなる。このため、各タスクのRIP処理後のデータの一部を、RAM403に記憶させることができない。RAM403から印刷機300へのデータ転送は、印刷順に従って実行されるが、RAM403に記憶できなかったデータの欠落により、1つのジョブの連続した印刷処理が途中で停止してしまう(印刷エラー)という問題が生じる。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、出力機へのデータ転送をオンザフライ方式で行うときに、印刷が停止することを防止することができる印刷データ処理装置、印刷装置、印刷データ処理方法および印刷システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ページ記述言語により記述され、ジョブ単位で入稿する印刷データを並列数nで並行してRIP処理するRIP処理部と、前記印刷データを前記RIP処理部における実行単位であるタスクに分割するタスク分割部と前記RIP処理部によりRIP処理されたRIP処理後のデータを記憶する半導体メモリと、前記半導体メモリに保存されたRIP処理後のデータを出力機に転送するデータ転送部と、を備え印刷データ処理装置であって、前記タスク分割部は、前記出力機に転送される前記RIP処理後のデータの印刷1シート当たりのデータサイズを予測するデータサイズ予測部と、前記データサイズ予測部において予測された印刷1シート当たりのRIP処理後のデータサイズと前記半導体メモリの記憶容量に基づいて、前記RIP処理部に与える各タスクのデータサイズが印刷1シート当たりのデータサイズの1以上の整数倍であり、かつ、前記RIP処理部により並行してRIP処理した後のn個のタスクのデータサイズの合計が前記半導体メモリの記憶容量以下となるように、各タスクのデータサイズを算出するタスクサイズ算出部と、を備え、前記印刷データを前記各タスクのデータサイズを参照して複数のタスクに分割し、前記データ転送部は、予め決められた印刷順に従って、RIP処理後のデータを前記半導体メモリから前記出力機に転送することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記データサイズ予測部は、前記印刷データをRIP処理するときの印刷データ1ページ当たりの印刷画像サイズおよび解像度と、印刷に使用するインク数に対応する版数と、RIP処理後のデータの予定圧縮率と、から前記出力機に転送される印刷1シート当たりのデータサイズを計算する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記RIP処理部はRIP処理をタスク単位で並列処理可能であり、前記タスク分割部は、前記データサイズ予測部において予測された印刷1シート当たりのデータサイズと、前記半導体メモリの記憶容量および前記RIP処理部において並列処理可能なタスク数とに基づいて、前記印刷データを複数のタスクに分割する。
請求項4に記載の発明は、ページ記述言語により記述された入稿データをRIP処理する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の印刷データ処理装置を備えた印刷装置である。
請求項5に記載の発明は、ページ記述言語により記述され、ジョブ単位で入稿する印刷データを並列数nで並行してRIP処理するRIP処理工程と、前記印刷データを前記RIP処理工程における実行単位であるタスクに分割するタスク分割工程と前記RIP処理工程によりRIP処理されたRIP処理後のデータを半導体メモリに記憶させた後に、前記半導体メモリに保存された前記RIP処理後のデータを出力機に転送するデータ転送工程と、を備え印刷データ処理方法であって、前記タスク分割工程は、前記出力機に転送される前記RIP処理後のデータの印刷1シート当たりのデータサイズを予測するデータサイズ予測工程と、前記データサイズ予測工程において予測された印刷1シート当たりのRIP処理後のデータサイズと前記半導体メモリの記憶容量に基づいて、前記RIP処理工程に与える各タスクのデータサイズが印刷1シート当たりのデータサイズの1以上の整数倍であり、かつ、前記RIP処理工程により並行してRIP処理した後のn個のタスクのデータサイズの合計が前記半導体メモリの記憶容量以下となるように、各タスクのデータサイズを算出するタスクサイズ算出工程と、を備え、前記印刷データを前記各タスクのデータサイズを参照して複数のタスクに分割し、前記データ転送工程は、予め決められた印刷順に従って、RIP処理後のデータをタスク単位で前記半導体メモリから前記出力機に転送することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、印刷を実行する出力機と、ページ記述言語により記述され、ジョブ単位で外部から入稿する印刷データを前記出力機が解釈可能なデータに変換するために、並列数nで並行してRIP処理するRIP処理手段と、前記RIP処理手段における処理順序を管理する処理管理手段と、前記印刷データを前記RIP処理手段における実行単位であるタスクに分割するタスク分割手段と、前記RIP処理手段によりRIP処理されたRIP処理後のデータを記憶する半導体メモリと、前記半導体メモリに保存されたRIP処理後のデータを前記出力機に転送するデータ転送手段と、を備えた印刷システムであって、前記タスク分割手段は、前記出力機に転送される前記RIP処理後のデータの印刷1シート当たりのデータサイズを予測するデータサイズ予測部と、前記データサイズ予測部において予測された印刷1シート当たりのRIP処理後のデータサイズと前記半導体メモリの記憶容量に基づいて、前記RIP処理手段に与える各タスクのデータサイズが印刷1シート当たりのデータサイズの1以上の整数倍であり、かつ、前記RIP処理手段により並行してRIP処理した後のn個のタスクのデータサイズの合計が前記半導体メモリの記憶容量以下となるように、各タスクのデータサイズを算出するタスクサイズ算出部と、を備え、前記印刷データを前記各タスクのデータサイズを参照して複数のタスクに分割し、前記データ転送手段は、予め決められた印刷順に従って、RIP処理後のデータを前記半導体メモリから前記出力機に転送することを特徴とする。
請求項1から請求項6に記載の発明によれば、印刷1シート当たりのRIP処理後のデータサイズを予測し、予測したデータサイズと半導体メモリの記憶容量に基づいて、印刷のためのジョブを実行単位であるタスクに分割することから、出力機へのデータ転送をオンザフライ方式で行うときに、半導体メモリに書き込まれるRIP処理後のデータが、半導体メモリの容量を超えることを防止するこができる。このため、出力機に転送されるデータが欠落することがなく、印刷が停止することを防止することが可能となる。
また、請求項1から請求項6に記載の発明によれば、従来のように1つのジョブの全てのRIP処理が終了してから印刷を開始するのではなく、タスク単位でのRIP処理と、出力機における印刷を同時並行で行うことが可能となる。このため出力機の稼働率を向上させることができる。
印刷システムの概要図である。 印刷機3の概要図である。 印刷データ処理装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。 印刷データ処理装置2の主要な機能的構成を示すブロック図である。 印刷データ処理装置2における入稿データの処理手順を示すフローチャートである。 印刷システムの印刷データ処理装置2におけるRIP処理部から印刷機3へのRIP処理後のデータの転送動作について説明する概要図である。 従来の印刷システムの印刷データ処理装置におけるRIP処理部424から印刷機300へのRIP処理後のデータの転送動作について説明する概要図である。 従来の印刷システムの印刷データ処理装置におけるRIP処理部424から印刷機300へのRIP処理後のデータの転送動作について説明する概要図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、印刷システムの概要図である。
この印刷システムは、外部で作成された入稿データを印刷システムに受け入れる情報処理装置1(以下、「クライアント1」と称する)と、入稿データを印刷機3が処理可能な印刷データに変換する印刷データ処理装置2と、印刷を実行する印刷機3とを備える。クライアント1と、印刷データ処理装置2と、印刷機3は、LAN(Local Area Network)などのネットワークに接続する通信線CLを介して相互に各種の情報を送受信することが可能となっている。
クライアント1は、例えば、ダイレクトメールなどの1シートごとの記述情報が異なるバリアブル印刷用の入稿データの場合、ダイレクトメールの送付件数分(例えばA4サイズ印刷用紙1万シート分)が1つのファイルになったPDFファイルを受け取る。しかる後、入稿データはクライアント1から印刷データ処理装置2に送信される。
図2は、印刷機3の概要図である。
印刷機3は、巻き出しローラ331、巻き取りローラ332、複数のテンションローラ333、駆動ローラ335および従動ローラ336に巻回されたロール紙である印刷用紙Sを、駆動ローラ335に接続されたドライブモータの駆動により搬送する。そして、印刷用紙Sに対して、インクジェット方式により画像を記録するものである。なお、この印刷システムにおける印刷機3の印刷方式は、電子写真方式であってもよい。
この印刷機3は、インクを吐出するノズルが列設された複数のインクジェットヘッドを有する記録部310と制御部320とを備える。記録部310には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色に対応するインクジェットヘッドが配設されている。なお、記録部310に配設されるインクジェットヘッドの数と対応色はYMCKに限定されない。YMCK以外の特色に対応するインクジェットヘッドを配設してもよい。制御部320は、印刷データ処理装置2から入力されたRIP処理後のデータに基づいて、ノズルからインクを吐出させる印刷制御およびドライブモータの駆動制御を行う。このような記録部310と制御部320により、印刷用紙Sに対してカラー印刷が実行される。
画像が記録されて巻き取りローラ332に巻き取られた印刷用紙Sは、図示を省略した裁断機に運ばれて裁断されることにより、入稿データのページに対応するシートに分離される。この印刷システムにおける出力機として枚葉印刷機を採用することもできる。なお、バリアブル印刷においては、印刷機3のように一巻分のロール紙に連続して印刷を行う、所謂roll−to−roll方式のほうが経済的かつ効率的に印刷を行うことができる。
図3は、印刷データ処理装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。
印刷データ処理装置2は、クライアント1からの入稿データを解析し、印刷機3が処理可能な画像データであるラスターデータに変換するRIP処理を実行するものである。この印刷データ処理装置2は、パーソナルコンピュータを利用して構成されており、CPU201、ROM202、RAM203、インターフェース205、CD−ROMなどの可搬型の記憶媒体210に記憶された情報を読み取るディスクドライブなどの読取装置206、磁気ディスクであるHDD(ハードディスク)207、液晶ディスプレイなどの表示装置208、キーボードおよびマウスなどの入力装置209を備える。
CPU201、ROM202、RAM203およびインターフェース205は、バス204を介して相互に接続されている。インターフェース205には、読取装置206、HDD207および通信線CLが接続される。なお、RAM203は、この発明におけるRIP処理後のデータを記憶させる半導体メモリである。半導体メモリとしては、RAM(Random Access Memory)に限定されるものではなく、HDD207と比較してデータの書き込み/読み出し速度が速いSSD(Solid State Drive)などを用いてもよい。
また、表示装置208は、印刷データ処理装置2における各種設定などの情報を表示し、入力装置209は、オペレータによる各種設定の変更操作に使用される。なお、印刷データ処理装置2は、表示装置208および入力装置209を必ずしも備える必要はなく、クライアント1の表示装置や入力装置を利用して、印刷データ処理装置2における各種設定を変更するようにしてもよい。
印刷データ処理装置2は、インターフェース205に接続された通信線CLを介して、クライアント1および印刷機300との通信が可能となっている。HDD207は、各種データやプログラムを記憶する。HDD207に記憶されているプログラムが実行されるときには、ROM202にプログラムがロードされ、RAM203およびCPU201を利用して、その機能が実現される。印刷データ処理装置2は、例えば、RIP処理プログラムをCPU201が実行することにより、RIP処理装置として機能する。
なお、入稿データの印刷データ処理装置2への入力は、CD−ROM等の記憶媒体210に記録されたデータを読取装置206で読み込むことにより行ってもよい。
図4は、印刷データ処理装置2の主要な機能的構成を示すブロック図である。
印刷データ処理装置2は、機能的構成として、クライアント1からの入稿データを受け付けるデータ受付部21と、入稿データをRIP処理して印刷させる指示単位であるジョブを実行単位であるタスクに分割するタスク分割部22と、複数のRIPエンジンによりRIP処理をタスク単位で並列実行するRIP処理部24と、RIP処理の順番等を管理するRIP管理部23と、RAM203へのデータ記憶とRAM203からのデータ消去を制御する記憶・消去制御部25と、RAM203に記憶されたデータを印刷機3に転送するデータ転送部26を備える。
データ受付部21は、印刷データ処理装置2に入力された入稿データのデータ構造を解析する。例えば、入稿データがPDFファイルの場合、各ページのオブジェクトのレイアウト情報などのデータ構造を示す情報は、所定の文法に従ってテキスト形式で記述されている。これらの記述から、画像オブジェクトの配置などの情報を得る。
タスク分割部22は、データサイズ予測部28とタスクサイズ計算部29を備える。データサイズ予測部28は、RIP処理後の1シート当たりの予想データサイズを算出する。すなわち、入稿データの印刷を指示するジョブの設定で、予めユーザにより指定されている画像サイズや解像度情報を利用して、RIP処理後の1シート当たりの予想データサイズを算出する。
タスクサイズ計算部29は、データサイズ予測部28において算出されたRIP処理後の1シート当たりの予想データサイズとRIP処理後のデータを記憶させるRAM203の容量とに基づいて、タスクサイズを算出する。なお、この実施形態では、後述するようにRIP処理部24を複数のRIP処理を並列実行可能に構成していることから、タスクサイズの算出においては、同時に並列実行できるRIP処理数も考慮するようにしている。
タスク分割部22において、ジョブがタスクに分割されると、RIP管理部23は印刷順にしたがって、タスクを後述するRIP処理部24の各RIPエンジン(RIP1〜RIPn)に割り当てる。
RIP処理部24は、一連のRIP処理プロセスを実行する複数のRIPエンジン(RIP1〜RIPn)を備え、ページ記述言語で記載された入稿データをラスターデータに変換するRIP処理を、分割されたタスクごとに並列実行する。なお、このRIP処理の並列実行は、ソフトウエア的(例えばプロセスの並列実行)に行われてもよく、ハードウェア的(例えばコンピュータが内蔵する複数のプロセッサによる)に行われてもよい。
なお、RIP管理部23とRIP処理部24は、この実施形態のように同じコンピュータ内に配置されていなくてもよい。例えば、図1に示す印刷システムにおいて、RIP処理を実行する印刷データ処理装置2とは別にネットワークに接続された、所謂プリントサーバ内にRIP管理部23を配置してもよい。
記憶・消去制御部25は、RIP処理部24から出力されたRIP処理後のデータのRAM203への記憶およびRAM203からのデータの消去を画像単位で制御する。データ転送部26の作用により、RAM203から印刷機3へ画像単位でRIP処理データが転送されると、転送されたデータが記憶されていたRAM203の記憶領域からデータが消去される。そして、データ消去後の空き領域に、RIP処理部24の各RIPエンジン(RIP1〜RIPn)から出力されたRIP処理後のデータが記憶される。
以下、クライアント1から印刷データ処理装置2に、バリアブル印刷用のPDFファイルが入力された場合を例に、印刷システムにおける印刷データ処理装置2の動作を説明する。図5は、印刷データ処理装置2における入稿データの処理手順を示すフローチャートである。図6は、印刷システムの印刷データ処理装置2におけるRIP処理部24から印刷機3へのRIP処理後のデータの転送動作について説明する概要図である。
印刷データ処理装置2に入稿データ(バリアブル印刷用のPDFファイル)が入力され、RIP処理のジョブが指示されると、データ受付部21の作用により入力処理が行われる(ステップS21)。ここで、PDFファイルのデータ構造の解析が行われ、ジョブ設定により指定された各ページの画像サイズや画像の解像度等の情報も取得される。
続いて、入稿データの情報に基づいてRIP処理後のデータの1シート当たりのサイズを予測する(データサイズ予測工程:ステップS22)。この実施形態では、印刷機3がYMCKの4色のインク、すなわちインク数が4であるカラー印刷に対応している。このため、この印刷機3での印刷には、RIP処理後のデータファイルが、PDFファイルの1ページに相当する印刷1シートにつき4ファイル必要となる。したがって、この実施形態では、RIP処理後のデータの1シート当たりのサイズを予測するに際し、画像サイズや画像の解像度に加えて、印刷に使用するインク数に対応する版数を考慮する。
また、これらのRIP処理後のデータをRAM203に記憶させて印刷機3に転送するときには、データ蓄積に必要な記憶容量やデータ転送におけるトラフィックの削減のため、画像データファイルとして作成されたRIP処理後の各データを圧縮している。したがって、この実施形態では、RIP処理後のデータの1シート当たりのサイズを予測するに際し、RIP処理後のデータの圧縮率を考慮する。すなわち、この実施形態のデータサイズ予測工程では、入稿データの画像サイズや画像の解像度、印刷に使用するインク数に対応する版数および圧縮率を、RIP処理後の1シート当たりの予想データサイズの算出パラメータとして、1シート当たりの予想データサイズを算出している。
なお、RIP処理後の1シート当たりの予想データサイズは、入稿データの一部であるサンプルデータを用いて得られたRIP処理後の各データサイズの平均としてもよい。あるいは、サンプルデータを用いて得られたRIP処理後の各データサイズの確率分布を考慮して求めたサイズを予想データサイズとしてもよい。
次に、RIP処理のジョブをタスクに分割するときのタスクサイズを算出する(タスクサイズ算出工程:ステップS23)。タスクサイズは、入稿データのRIP処理後の1シート当たりの予想データサイズと、RAM203の容量に基づいて算出される。さらに、この実施形態では、RIP処理部24が複数のRIP処理を並列実行可能に構成していることから、タスクサイズの算出においては、さらに、並列実行可能なRIP処理数も考慮する。すなわち、RAM203の容量を、先に算出したRIP処理後の1シート当たりの予想データサイズで除算し、さらに、それを並列実行可能なRIP処理数で除算する。このような手法により、1タスクに割り当てることができる印刷シート数(入稿データのページ数)が計算できる。なお、ここでのRAM203の容量は、RAM203において印刷データ処理装置2の各種プログラムの実行のために使われる容量を除いた、RIP処理後のデータの記憶容量として使用することができる容量である。
に示す例では、同時に4つのRIP処理(RIP1〜RIP4)が実行可能なRIP処理部24を示している。例えば、RAM203の容量が4GB(ギガバイト)、先のステップS22で算出されたRIP処理後の1シート当たりの予想データサイズが4MB(メガバイト)とする。この例では、並列実行可能なRIP処理数は4であるから、1タスクに割り当てることのできる印刷シート数は、250シートになる。並列実行される4つのRIP処理を1サイクルとすると、1タスクが250シート以内であれば、1サイクル分のRIP処理後のデータをRAM203に記憶することができる。これによりRIP処理後のデータをRAM203に記憶させるときに、データの欠落を生じることがない。したがって、印刷機3へのデータ転送をオンザフライ方式で行うときに、印刷が停止することを防止することができる。
タスクサイズの算出が終わると、ジョブが算出されたタスクサイズで分割され(タスク分割工程:ステップS24)、RIP処理がタスクごとに実行される(RIP処理工程:ステップS25)。なお、タスク分割される際の1タスクのサイズは、印刷データ処理装置2の入力装置209やクライアント1の入力装置を用いて、先のステップS23で算出された1タスクに割り当てることのできる印刷シート数を上限値として、変更できるようにしてもよい。また、1タスクに割り当てることのできる印刷シート数の上限値は、言い換えれば、印刷が停止することのない範囲で、キャッシュ効率化のために設定できる最大タスクサイズでもある。
RIP処理後のデータはRAM203に記憶され(ステップS26)、印刷実行指示前に指定された印刷順(例えば、PDFファイルのページ順あるいはPDFファイルのページの逆順)にしたがって、先頭のタスクの画像から順次印刷機3に転送される(データ転送工程:ステップS27)。なお、印刷順がPDFファイルのページの逆順の場合は、RIP管理部23で、印刷順にしたがってタスクの実行順を変更している。RAM203から印刷機3にデータが転送されると、RAM203に記憶されていたデータが消去され、次のサイクルのRIP処理後のデータがRAM203に記憶される。
従来は、図7に示すように、RIP処理後の全データを記憶容量の大きなHDD407に記憶させてから、先頭のタスクの画像から印刷機3に転送していたため、1ジョブ分のRIP処理が全て終わってから、印刷機300での印刷が開始されていた。しかし、この発明においては、1ジョブ分のRIP処理が全て終了するまで印刷機3での印刷開始を待つ必要がなく、印刷機3の稼働率を向上させることが可能となる。
1 クライアント
2 印刷データ処理装置
3 印刷機
21 データ受付部
22 タスク分割部
23 RIP管理部
24 RIP処理部
25 記憶・消去制御部
26 データ転送部
28 データサイズ予測部
29 タスクサイズ計算部
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 バス
205 インターフェース
206 読取装置
207 HDD
210 記憶媒体

Claims (6)

  1. ページ記述言語により記述され、ジョブ単位で入稿する印刷データを並列数nで並行してRIP処理するRIP処理部と、
    前記印刷データを前記RIP処理部における実行単位であるタスクに分割するタスク分割部と
    前記RIP処理部によりRIP処理されたRIP処理後のデータを記憶する半導体メモリと、
    前記半導体メモリに保存されたRIP処理後のデータを出力機に転送するデータ転送部と、
    を備え印刷データ処理装置であって、
    前記タスク分割部は、
    前記出力機に転送される前記RIP処理後のデータの印刷1シート当たりのデータサイズを予測するデータサイズ予測部と、
    前記データサイズ予測部において予測された印刷1シート当たりのRIP処理後のデータサイズと前記半導体メモリの記憶容量に基づいて、前記RIP処理部に与える各タスクのデータサイズが印刷1シート当たりのデータサイズの1以上の整数倍であり、かつ、前記RIP処理部により並行してRIP処理した後のn個のタスクのデータサイズの合計が前記半導体メモリの記憶容量以下となるように、各タスクのデータサイズを算出するタスクサイズ算出部と、
    を備え、前記印刷データを前記各タスクのデータサイズを参照して複数のタスクに分割し、
    前記データ転送部は、予め決められた印刷順に従って、RIP処理後のデータを前記半導体メモリから前記出力機に転送することを特徴とする印刷データ処理装置。
  2. 請求項1に記載の印刷データ処理装置において、
    前記データサイズ予測部は、前記印刷データをRIP処理するときの印刷データ1ページ当たりの印刷画像サイズおよび解像度と、印刷に使用するインク数に対応する版数と、RIP処理後のデータの予定圧縮率と、から前記出力機に転送される印刷1シート当たりのデータサイズを計算する印刷データ処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷データ処理装置において、
    前記RIP処理部はRIP処理をタスク単位で並列処理可能であり、
    前記タスク分割部は、前記データサイズ予測部において予測された印刷1シート当たりのデータサイズと、前記半導体メモリの記憶容量および前記RIP処理部において並列処理可能なタスク数とに基づいて、前記印刷データを複数のタスクに分割する印刷データ処理装置。
  4. ページ記述言語により記述された入稿データをRIP処理する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の印刷データ処理装置を備えた印刷装置。
  5. ページ記述言語により記述され、ジョブ単位で入稿する印刷データを並列数nで並行してRIP処理するRIP処理工程と、
    前記印刷データを前記RIP処理工程における実行単位であるタスクに分割するタスク分割工程と
    前記RIP処理工程によりRIP処理されたRIP処理後のデータを半導体メモリに記憶させた後に、前記半導体メモリに保存された前記RIP処理後のデータを出力機に転送するデータ転送工程と、
    を備え印刷データ処理方法であって、
    前記タスク分割工程は、
    前記出力機に転送される前記RIP処理後のデータの印刷1シート当たりのデータサイズを予測するデータサイズ予測工程と、
    前記データサイズ予測工程において予測された印刷1シート当たりのRIP処理後のデータサイズと前記半導体メモリの記憶容量に基づいて、前記RIP処理工程に与える各タスクのデータサイズが印刷1シート当たりのデータサイズの1以上の整数倍であり、かつ、前記RIP処理工程により並行してRIP処理した後のn個のタスクのデータサイズの合計が前記半導体メモリの記憶容量以下となるように、各タスクのデータサイズを算出するタスクサイズ算出工程と、
    を備え、前記印刷データを前記各タスクのデータサイズを参照して複数のタスクに分割し、
    前記データ転送工程は、予め決められた印刷順に従って、RIP処理後のデータをタスク単位で前記半導体メモリから前記出力機に転送することを特徴とする印刷データ処理方法。
  6. 印刷を実行する出力機と、
    ページ記述言語により記述され、ジョブ単位で外部から入稿する印刷データを前記出力機が解釈可能なデータに変換するために、並列数nで並行してRIP処理するRIP処理手段と、
    前記RIP処理手段における処理順序を管理する処理管理手段と、
    前記印刷データを前記RIP処理手段における実行単位であるタスクに分割するタスク分割手段と、
    前記RIP処理手段によりRIP処理されたRIP処理後のデータを記憶する半導体メモリと、
    前記半導体メモリに保存されたRIP処理後のデータを前記出力機に転送するデータ転送手段と、
    を備えた印刷システムであって、
    前記タスク分割手段は、
    前記出力機に転送される前記RIP処理後のデータの印刷1シート当たりのデータサイズを予測するデータサイズ予測部と、
    前記データサイズ予測部において予測された印刷1シート当たりのRIP処理後のデータサイズと前記半導体メモリの記憶容量に基づいて、前記RIP処理手段に与える各タスクのデータサイズが印刷1シート当たりのデータサイズの1以上の整数倍であり、かつ、前記RIP処理手段により並行してRIP処理した後のn個のタスクのデータサイズの合計が前記半導体メモリの記憶容量以下となるように、各タスクのデータサイズを算出するタスクサイズ算出部と、
    を備え、前記印刷データを前記各タスクのデータサイズを参照して複数のタスクに分割し、
    前記データ転送手段は、予め決められた印刷順に従って、RIP処理後のデータを前記半導体メモリから前記出力機に転送することを特徴とする印刷システム。
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