JP6265132B2 - 画像認識処理適性表示システム、方法およびプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、カメラによって得られる画像を用いて画像認識処理を行う場合に、撮影される監視対象物の実空間での位置がどの程度、画像認識処理に適しているかを評価し、評価結果をユーザに提示する画像認識処理適性表示システム、画像認識処理適性表示方法および画像認識処理適性表示プログラムに関する。
カメラの撮影範囲を表示する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された技術では、表示装置に表示された所定エリアの上面図上で、カメラの位置等を指定すると、カメラの撮影範囲を投影した水平視野をその上面図内に表示するとともに、カメラの光軸を含み水平面に垂直な面内におけるカメラの視野である垂直視野を立面図内に表示する。図21は、特許文献1に記載の技術によって表示される水平視野および垂直視野を表す模式図である。
特許文献1に記載の技術では、例えば、上面図100においてカメラの位置を指定すると、カメラを表すカメラ表示子101が上面図100上に表示される。また、ユーザは、カメラの高さを、立面図107に表示されるカメラ表示子111をドラッグすることで調整する。カメラの位置が指定されると、計算された水平視野105が上面図100に表示され、垂直視野115が立面図107に表示される。垂直視野115は、カメラの光軸110を含む。また、人物のアイコンを上面図100上にドラッグアンドドロップすると、その位置に人物表示子102が表示され、さらに、立面図107内にも人物表示子112が表示される。同様に、カメラの障害物となる壁の存在位置を指定することで、壁表示子103が上面図に表示される。なお、図21において、上面図100内の人物表示子を符号“102”で表し、立面図107内の人物表示子を符号“112”で表す。
特許文献1に記載の技術は、上記のような表示を行うことで、カメラの視野と、所定エリア内の壁、人物等との関係を提示して、カメラの配置位置の調整に利用される。
カメラが監視対象物(例えば、人物)を撮影することによって得られた画像を用いて、画像認識処理を行う場合がある。画像認識処理の例として、画像内から監視対象物を検出する検出処理や、画像内から監視対象物を検出するだけでなく、さらにその監視対象物を識別する識別処理等が挙げられる。ただし、画像認識処理は、これらの例に限定されない。このような画像認識処理を実行する場合、カメラによって撮影される監視対象物の実空間内での位置が、画像認識処理にどの程度適しているのかをユーザが把握できることが好ましい。
しかし、特許文献1に記載された発明では、カメラの位置に応じた水平視野105および垂直視野115を表示するに止まっていて、人物がどの位置に存在するときに、画像認識処理(例えば、人物検出処理や人物識別処理)を良好に行えるかをユーザが容易に把握することができない。例えば、特許文献1に記載の技術では、垂直視野115として、光軸110を含む面内における垂直視野115しか表示されない。従って、上面図100内で、光軸以外の方向に障害物が存在し、その障害物によって監視対象物の一部が隠れてしまうことで画像認識処理が困難になる場合が生じても、ユーザは、立面図107からそのような状況を把握することができない。
このように、特許文献1に記載された発明では、監視対象物の存在位置が画像認識処理を実行する上で、どの程度良好な位置であるのかを把握することが困難である。従って、画像認識処理に適している監視対象物の存在範囲が最大になるように、カメラの配置状態を調整することも困難であった。特に、カメラが複数台存在する場合には、各カメラを画像認識処理に適した配置状態に調整することはさらに困難になる。
そこで、本発明は、監視対象物が存在し得る位置に関して、その位置に監視対象物が存在した状態の撮影画像が画像認識処理にどの程度適しているかを、ユーザにとって理解しやすく提示することができる画像認識処理適性表示システム、画像認識処理適性表示方法および画像認識処理適性表示プログラムを提供することを目的とする。
本発明による画像認識処理適性表示システムは、予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価手段と、監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価手段と、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出手段と、監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明による画像認識処理適性表示システムは、予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価手段と、監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価手段と、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出手段と、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された適合度のうち、上位所定順位までの適合度の平均値である平均適合度を算出する平均適合度算出手段と、監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明による画像認識処理適性表示システムは、予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価手段と、監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価手段と、監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出手段と、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度として、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて算出される第1の適合度と、非隠れ率を用いずに解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて算出される第2の適合度とを算出する適合度算出手段と、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された第1の適合度のうちの上位所定順位までの各第1の適合度に対応する複数のカメラを特定するカメラ特定手段と、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された第2の適合度の平均値である平均適合度を算出する平均適合度算出手段と、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された非隠れ率の平均値である平均非隠れ率を算出する平均非隠れ率算出手段と、監視対象領域を各位置の平均非隠れ率に応じて区分けするとともに、監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明による画像認識処理適性表示方法は、予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出し、監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させることを特徴とする。
また、本発明による画像認識処理適性表示方法は、予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出し、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された適合度のうち、上位所定順位までの適合度の平均値である平均適合度を算出し、監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させることを特徴とする。
また、本発明による画像認識処理適性表示方法は、予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出し、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度として、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて算出される第1の適合度と、非隠れ率を用いずに解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて算出される第2の適合度とを算出し、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された第1の適合度のうちの上位所定順位までの各第1の適合度に対応する複数のカメラを特定し、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された第2の適合度の平均値である平均適合度を算出し、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された非隠れ率の平均値である平均非隠れ率を算出し、監視対象領域を各位置の平均非隠れ率に応じて区分けするとともに、監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させることを特徴とする。
また、本発明による画像認識処理適性表示プログラムは、コンピュータに、予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価処理、監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価処理、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出処理、および、監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御処理を実行させることを特徴とする。
また、本発明による画像認識処理適性表示プログラムは、コンピュータに、予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価処理、監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価処理、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出処理、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された適合度のうち、上位所定順位までの適合度の平均値である平均適合度を算出する平均適合度算出処理、および、監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御処理を実行させることを特徴とする。
また、本発明による画像認識処理適性表示プログラムは、コンピュータに、予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価処理、監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価処理、監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出処理、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度として、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて算出される第1の適合度と、非隠れ率を用いずに解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて算出される第2の適合度とを算出する適合度算出処理、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された第1の適合度のうちの上位所定順位までの各第1の適合度に対応する複数のカメラを特定するカメラ特定処理、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された第2の適合度の平均値である平均適合度を算出する平均適合度算出処理、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された非隠れ率の平均値である平均非隠れ率を算出する平均非隠れ率算出処理、および、監視対象領域を各位置の平均非隠れ率に応じて区分けするとともに、監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、監視対象物が存在し得る位置に関して、その位置に監視対象物が存在した状態の撮影画像が画像認識処理にどの程度適しているかを、ユーザにとって理解しやすく提示できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
実施形態1.
図1は、本発明の第1の実施形態の画像認識処理適性表示システムの構成例を示すブロック図である。本発明の画像認識処理適性表示システム1は、情報登録部2と、情報記憶部3と、解像度評価部4と、注視点角度評価部5と、非隠れ率算出部6と、適合度算出部7と、カバー率算出部8と、表示制御部9とを備える。
図1は、本発明の第1の実施形態の画像認識処理適性表示システムの構成例を示すブロック図である。本発明の画像認識処理適性表示システム1は、情報登録部2と、情報記憶部3と、解像度評価部4と、注視点角度評価部5と、非隠れ率算出部6と、適合度算出部7と、カバー率算出部8と、表示制御部9とを備える。
情報記憶部3は、カメラパラメータやカメラの画面サイズと、監視対象領域を示す情報と、カメラによって撮影される監視対象物に関する情報と、監視対象領域に配置される障害物に関する情報と、解像度評価関数と、注視点角度評価関数とを記憶する記憶装置である。情報登録部2には、例えば、ユーザの操作によってこれらの情報が入力され、情報登録部2は、入力された情報を情報記憶部3に記憶させる。また、複数のカメラを想定する場合には、ユーザは、カメラ毎にカメラパラメータを入力し、情報登録部2は、各カメラのカメラパラメータを情報記憶部3に記憶させる。以下、情報記憶部3に記憶される各種情報について説明する。
カメラパラメータには、カメラの配置位置、姿勢、画角、焦点距離、レンズ歪み等の情報が含まれる。
監視対象領域は、カメラによって撮影され、撮影の結果得られた画像内で画像認識処理の対象となる実空間内の領域である。情報記憶部3は、監視対象領域の範囲を記憶する。
監視対象物に関する情報には、監視対象物の配置位置、形状、大きさ等の情報が含まれる。同様に、障害物に関する情報には、障害物の配置位置、形状、大きさ等の情報が含まれる。
解像度評価関数は、画像内の監視対象物の解像度を、画像認識処理の適性を示す解像度評価値に変換する関数である。図2は、解像度評価関数の例を示すグラフである。画像認識処理に適している解像度であるほど、解像度評価値は1に近づき、画像認識処理に適していない解像度であるほど、解像度評価値は0に近づく。一般的に、解像度が高いほど、監視対象物が鮮明となり、画像認識処理に適する。解像度評価関数は、扱う画像認識処理に応じて設定しておく。ここで述べる解像度は、例えば、画像内の監視対象物の画素面積であってもよく、あるいは、画像内の監視対象物を囲む矩形の画素面積であってもよい。または、解像度は、画像内の監視対象物を囲む矩形の縦方向の画素サイズ、あるいは、その矩形の横方向の画素サイズであってもよい。
注視点角度評価関数は、監視対象物への注視点角度を、画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値に変換する関数である。図3は、監視対象物への注視点角度を示す説明図である。図3では、監視対象物が人物である場合を例示している。監視対象物13への注視点角度とは、カメラ位置と監視対象物13内の注視点位置とを結ぶ直線と、地面とがなす角度である。ここで、監視対象物13内の注視点位置とは、監視対象物13の注目すべき位置を表す監視対象物13内の任意の点である。例えば、監視対象物13の重心や、重心軸の中心を注視点位置としてもよい。なお、図3では、カメラが監視対象物の方向を向いている場合を例示しているが、カメラの向きは問わない。すなわち、カメラ位置と監視対象物13内の注視点位置が定まれば、カメラの向きによらず、注視点角度が定まる。
図4は、注視点角度評価関数の例を示すグラフである。例えば、画像認識処理が、監視対象物の位置を推定する処理である場合、監視対象物同士の重なりや監視対象物と障害物との重なりが少ない方が好ましい。この場合、図4(a)に示すように、注視点角度が90°に近いほど(すなわち、撮影位置が真上に近いほど)、注視点角度評価値が1に近づき、注視点角度が0°に近いほど注視点角度評価値が0に近づくような注視点角度評価関数を定めておけばよい。また、例えば、画像認識処理が物体検出処理や物体識別処理である場合、注視点角度が特定角度に近いことが好ましい。この場合、図4(b)に示すように、注視点角度が特定角度に近づくほど注視点角度評価値が高くなる注視点角度評価関数を定めておけばよい。
各実施形態では、解像度評価値および注視点角度評価値がいずれも0〜1の範囲である場合を例にする。
解像度評価部4は、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、監視対象物を配置した状態を、カメラパラメータに合致するカメラが撮影した場合の画像を生成する。解像度評価部4は、例えばCG(Computer Graphics )によってこの画像を生成する。この画像は、実際にカメラが撮影して得た画像ではなく、カメラパラメータに合致するカメラが監視対象物の存在する監視対象領域上の空間を撮影した場合に得られる画像を模擬した画像である。監視対象領域に障害物が存在している場合には、解像度評価部4は、監視対象物だけでなく、情報記憶部3に記憶された配置位置、形状および大きさに応じた障害物も配置した状態を撮影した場合の画像を生成する。そして、解像度評価部4は、生成した画像から解像度を取得し、解像度評価関数を用いて解像度評価値を算出する。
解像度評価部4は、監視対象領域内に監視対象物を配置した状態の画像を生成し、その画像から解像度を取得して、さらに解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する。また、解像度評価部4は、この処理をカメラ毎に実行する。
解像度評価部4は、上述の画像生成および解像度評価値の算出を、密に連続する位置毎に行う必要はない。例えば、解像度評価部4は、監視対象領域(障害物の存在範囲は除く。)を一定範囲毎に分割し、分割した各領域からそれぞれ代表位置を定めてもよい。そして、解像度評価部4は、その代表位置に監視対象物を配置した状態の画像を生成し、その画像から解像度を取得して、解像度評価値を算出してもよい。解像度評価部4は、その解像度評価値を、代表位置が属している分割領域の解像度評価値として定めてもよい。以下、説明を簡単にするために、解像度評価部4が、上記のような各分割領域の代表位置毎に、画像生成および解像度評価値の算出を行う場合を例にして説明する。また、これらの各代表位置を監視位置と記す。
監視対象領域内の監視位置iに関して生成した画像から得られる解像度をriと記す。また、その解像度riから得られる解像度評価値をSRiと記す。
解像度評価値SRiを算出するということは、画像認識処理の適性を評価する上で重要となる画像内の監視対象物の鮮明さを監視対象物の解像度で評価していることになる。
解像度評価部4の処理を具体的に示す。図5は、監視対象領域11内の1つの監視位置に監視対象物13を配置した状態を示す模式図である。図5では、監視対象領域11に存在する障害物12も併せて示している。解像度評価部4は、情報記憶部3に記憶されている監視対象領域を示す情報、監視対象物に関する情報、および障害物に関する情報に基づいて、図5に例示する状態を定める。そして、解像度評価部4は、図5に例示する状態を、情報記憶部3に記憶されているカメラパラメータに合致するカメラで撮影した場合に得られる画像を、CGによって生成する。そして、解像度評価部4は、生成した画像から解像度riを取得する。そして、解像度評価部4は、解像度評価関数FR(ri)でその解像度を評価し、解像度評価値SRiを算出する。すなわち、解像度評価部4は、以下の式(1)の計算によって、解像度評価値SRiを算出する。
SRi=FR(ri) 式(1)
注視点角度評価部5は、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、監視対象物を配置した状態を定め、その状態における監視対象物の注視点とカメラ位置とを通過する直線を、カメラパラメータを用いて算出する。そして、注視点角度評価部5は、その直線と地面とのなす角度を注視点角度として算出する。さらに、注視点角度評価部5は、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、注視点角度評価関数を用いて、注視点角度評価値を算出する。
ここで、注視点角度評価値を算出するための監視対象物の配置位置は、前述の監視位置でよい。そして、注視点角度評価部5は、ある監視位置に関して算出した注視点角度評価値を、その監視位置を代表位置とする分割領域の注視点角度評価値として定めてよい。
監視対象領域内の監視位置iに関して算出した注視点角度をaiと記す。また、その注視点角度aiから得られる注視点角度評価値をSAiと記す。
注視点角度評価部5は、監視位置iに関して注視点角度aiを求め、注視点角度評価関数FA(ai)でその注視点角度aiを評価し、注視点角度評価値SAiを算出する。すなわち、注視点角度評価部5は、以下の式(2)の計算によって、注視点角度評価値SAiを算出する。
SAi=FA(ai) 式(2)
注視点角度評価部5は、注視点角度評価値SAiの算出処理を監視位置毎に行う。
また、注視点角度評価部5は、監視位置毎に注視点角度評価値を算出する処理を、カメラ毎に実行する。
注視点角度評価値SAiを算出するということは、画像認識処理の適性を評価する上で重要となるカメラの撮影角度によるアピアランスの違いや、監視対象物同士の重なり具合等を、監視対象物への注視点角度で評価していることになる。
非隠れ率算出部6は、監視位置毎に非隠れ率を算出する。非隠れ率とは、解像度評価部4によって生成された画像(すなわち、監視対象領域内に監視対象物を配置した状態の画像)内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である。非隠れ率は、0〜1の範囲の値である。
図6は、解像度評価部4によって生成された画像の例を示す説明図である。図6(a)に示す画像内には、監視対象物13全体が収まっている。従って、図6(a)に示す例では、非隠れ率は“1”となる。
図6(b)に例示する画像では、監視対象物13の一部のみが画像内に収まっている。また、図6(c)に例示する画像では、監視対象物13の一部が障害物12によって隠されている。従って、図6(b),(c)に示す画像では、非隠れ率は1未満の値となる。
非隠れ率算出部6は、例えば、以下のように、非隠れ率を算出する。非隠れ率算出部6は、監視対象物13が収まる十分な大きさの画像であって、障害物が存在しない状態の画像を生成する。この画像は、カメラによって得られる画像の大きさが十分に大きいと仮定した場合の画像である。監視対象物13全体はこの画像内に収まり、また、この画像内で監視対象物13が障害物に隠されることはない。非隠れ率算出部6は、この画像における監視対象物13の画素数(Aとする。)を求める。そして、非隠れ率算出部6は、解像度評価部4によって生成された画像において、画像内に収まっていてかつ障害物に隠されていない監視対象物13の部分の画素数(Bとする。)を求める。そして、非隠れ率算出部6は、画素数Aに対する画素数Bの割合を算出し、その値を非隠れ率とする。
以下、監視位置iに監視対象物を配置した状態に関して解像度評価部4が生成した画像に基づいて算出された非隠れ率(以下、監視位置iの非隠れ率と記す。)をαiで表す。
また、非隠れ率算出部6は、監視位置毎に非隠れ率を算出する処理を、カメラ毎に実行する。
適合度算出部7は、監視位置毎に、着目している監視位置iに関して算出された解像度評価値SRi、注視点角度評価値SAiおよび非隠れ率αiに基づいて、監視位置iの適合度を算出する。監視位置iの適合度とは、監視位置iに監視対象物を配置した状態をカメラパラメータに合致するカメラが撮影して得られる画像が画像認識処理に適している度合いを表す値(すなわち、どの程度画像処理に適しているかを表す指標値)である。
以下、監視位置iの適合度をTiと記す。適合度算出部7は、例えば、Tiを、監視位置iの解像度評価値SRi、注視点角度評価値SAiおよび非隠れ率αiの積として算出してもよい。すなわち、適合度算出部7は、以下の式(3)の計算により、監視位置iの適合度Tiを算出してもよい。
Ti=SRi×SAi×αi 式(3)
また、適合度算出部7は、解像度評価値および注視点角度評価値に対して重み付けを行って適合度Tiを算出してもよい。例えば、適合度算出部7は、以下の式(4)の計算により、監視位置iの適合度Tiを算出してもよい。
Ti={(W1×SRi×αi)+(W2×SAi×αi)}/(W1+W2)
式(4)
式(4)
式(4)に示すW1は、解像度評価値の重み係数であり、W2は注視点角度評価値の重み係数である。W1,W2は、予め定めておけばよい。
また、予め定めておく重み係数を1つとする場合には、適合度算出部7は、以下の式(5)の計算により、監視位置iの適合度Tiを算出してもよい。
Ti=W×SRi×αi+(1−W)×SAi×αi 式(5)
式(5)に示すWは、予め定められる1つの重み係数である。
式(3)から式(5)のいずれの式を用いても適合度を求めることができる。そして、監視位置iの適合度Tiが高いほど、監視位置iに監視対象物が存在している状態の撮影画像が画像認識処理に適していることを意味する。
適合度算出部7は、各監視位置の適合度を算出した後、監視対象領域内において、算出した各適合度に対応する領域を特定する。
また、適合度算出部7は、監視位置毎に適合度を算出し、各適合度に対応する領域を特定する処理を、カメラ毎に実行する。
カバー率算出部8は、カメラ毎にカバー率を算出する。カバー率は、監視位置の数に対する、算出された適合度の和の割合である。すなわち、カバー率算出部8は、以下に示す式(6)の計算によってカメラ毎にカバー率を算出する。
カバー率は、監視対象領域に対する、良好に画像認識処理を行える領域の割合を表す指標値であるということもできる。
第1の実施形態で式(6)によって計算したカバー率は、「適合度に基づくカバー率」と称することもできるが、説明を簡単にするため、単にカバー率と記す。
また、カバー率算出部8は、式(6)の計算によってカバー率を算出する際、指定された数値範囲の適合度を式(6)の右辺の分子における加算対象としてもよい。すなわち、カバー率算出部8は、式(6)の右辺の分子の計算において、指定された数値範囲の適合度のみを加算し、その数値範囲外の適合度は無視し(例えば、0とみなし)、式(6)の計算でカバー率を算出してもよい。この数値範囲の指定方法は、特に限定されない。例えば、ユーザが適合度の数値範囲を画像認識処理適性表示システム1に入力することで数値範囲を指定してもよい。
表示制御部9は、監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置(図示略)に表示させる。表示制御部9は、カメラ毎にこの表示処理を行う。また、表示制御部9は、カメラ毎に算出された各カバー率も表示装置に表示させる。なお、画像認識処理適性表示システムが表示装置を備えていてもよい。
情報登録部2、解像度評価部4、注視点角度評価部5、非隠れ率算出部6、適合度算出部7、カバー率算出部8および表示制御部9は、例えば、画像認識処理適性表示プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。この場合、CPUが画像認識処理適性表示プログラムを読み込み、そのプログラムに従って、情報登録部2、解像度評価部4、注視点角度評価部5、非隠れ率算出部6、適合度算出部7、カバー率算出部8および表示制御部9として動作すればよい。また、画像認識処理適性表示プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。また、情報登録部2、解像度評価部4、注視点角度評価部5、非隠れ率算出部6、適合度算出部7、カバー率算出部8および表示制御部9がそれぞれ別々のハードウェアで実現されていてもよい。
次に、本実施形態の処理経過について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。なお、情報記憶部3には、既にカメラパラメータ等の各種情報が記憶されているものとする。
まず、解像度評価部4は、監視対象領域の障害物の存在範囲以外の位置毎(監視位置毎)に、監視位置に監視対象物を配置した状態を定め、カメラパラメータに合致するカメラでその状態を撮影した場合の画像をCGにより生成する。さらに、解像度評価部4は、その画像から解像度を取得する。前述のように、解像度として、画像内の監視対象物の画素面積を採用しても、画像内の監視対象物を囲む矩形の画素面積を採用しても、その矩形の縦方向または横方向の画素サイズを採用してもよい。解像度評価部4は、監視位置iの画像から取得したriと、解像度評価関数とを用いて、式(1)の計算により、監視位置iの解像度評価値SRiを算出する(ステップS1)。ステップS1において、解像度評価部4は、監視位置毎に解像度評価値を算出する。また、解像度評価部4は、ステップS1の処理をカメラ毎に行う。
次に、注視点角度評価部5は、監視位置毎に注視点角度評価値を算出する(ステップS2)。注視点角度評価部5は、監視位置に監視対象物を配置した状態を定め、その状態における監視対象物の注視点とカメラ位置とを通過する直線を算出し、その直線と地面とのなす角(注視点角度)を算出する。注視点角度評価部5は、監視位置iに関して算出した注視点角度aiと、注視点角度評価関数とを用いて、式(2)の計算により、監視位置iの注視点角度評価値SAiを算出する。ステップS2において、注視点角度評価部5は、この処理を監視位置毎に行う。また、注視点角度評価部5は、ステップS2の処理をカメラ毎に行う。
次に、非隠れ率算出部6は、監視位置毎に、非隠れ率を算出する(ステップS3)。非隠れ率算出部6は、例えば、監視位置iに関して解像度評価部4が生成した画像から、監視位置iの非隠れ率αiを算出する。ステップS3において、非隠れ率算出部6は、この処理を監視位置毎に行う。また、非隠れ率算出部6は、ステップS3の処理をカメラ毎に行う。
次に、適合度算出部7は、ステップS1〜S3で算出された各監視位置の解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率を用いて、監視位置毎に適合度を算出する(ステップS4)。例えば、適合度算出部7は、監視位置iの適合度Tiを式(3)の計算によって算出してもよい。または、適合度算出部7は、式(4)あるいは式(5)の計算によって適合度Tiを算出してもよい。ステップS4において、適合度算出部7は、このような適合度の算出を監視位置毎に行う。さらに、適合度算出部7は、ステップS4において、監視対象領域内で、各適合度に対応する領域を特定する。例えば、適合度算出部7は、適合度の数値範囲毎に、その数値範囲に対応する領域を特定してもよい。適合度算出部7は、ステップS4の処理をカメラ毎に行う。
次に、カバー率算出部8は、式(6)の計算によって、カバー率を算出する(ステップS5)。カバー率算出部8は、カメラ毎にカバー率を算出する。
次に、表示制御部9は、監視対象領域内で各適合度に対応する領域としてステップS4で定められた各領域を、その適合度に応じた態様で表示装置(図示略)に表示させる(ステップS6)。図8は、各適合度に対応する各領域の表示例を示す説明図である。例えば、表示制御部9は、ある1つのカメラ21に関して、図8に示すように、監視対象領域11内で各適合度に対応して特定された各領域を、その適合度に応じた態様で表示装置に表示させる。適合度に応じた態様で各領域を表示する例として、例えば、適合度に応じた色、模様、輝度等で各領域を区別することが挙げられる。なお、表示制御部9は、領域を区別して表示する場合、色、模様、輝度以外の事項で区別してもよい。図8に示す例では、各適合度に対応する各領域を模様で区別している。
また、表示制御部9は、図8に例示するように、障害物12の存在範囲も監視対象領域11に重畳して表示装置に表示させる。障害物の存在範囲は、特定の色(半透明色でもよい。)で表されてもよい。また、障害物の存在範囲の外周が特定の線種で表されていてもよい。図8に示す例では、障害物12が存在する範囲を白色で塗りつぶし、その範囲の外周を実線で示している。
図8は、カメラ21に関して特定された監視対象領域11内の各領域を示している。表示制御部9は、他のカメラ22,23に関しても同様に、監視対象領域11内で特定された各領域を表示装置に表示させる。このように、表示制御部9は、カメラ毎に、特定された領域を表示装置に表示させる。
さらに、表示制御部9は、カメラ毎に図8に例示するように表示される監視対象領域とともに、カバー率も表示装置に表示させる。
本発明の第1の実施形態では、適合度に応じた色、模様、輝度等で各適合度に対応する領域を表示装置に表示させる。そして、監視位置iの適合度Tiが高いほど、監視位置iに監視対象物が存在している状態の撮影画像が画像認識処理に適している。従って、本実施形態によれば、監視対象物が存在している状態の撮影画像が画像認識処理に適している領域を、ユーザに理解しやすく提示することができ、ユーザは、そのような領域を容易に把握することができる。さらに、カメラパラメータを変更してその領域の変化を確認することで、その領域が最大になるようにカメラの位置、姿勢、画角等を調整しやすくなる。
また、カバー率も表示することによって、監視対象領域に対する、良好に画像認識処理を行える領域の割合を表す指標値をユーザに提示することができる。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。第1の実施形態において、カバー率の表示を省略してもよい。この場合、画像認識処理適性表示システム1は、カバー率算出部8を備えていなくてもよく、ステップS5(図7参照)を実行しなくてもよい。
また、ステップS6において、表示制御部9は、指定された数値範囲の適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させてもよい。この数値範囲の指定方法は、特に限定されず、例えば、ユーザが強調して表示すべき領域に対応する適合度の数値範囲を画像認識処理適性表示システム1に入力し、表示制御部9は、ユーザによって指定された数値範囲に該当する適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させてもよい。
例えば、図8に例示する領域54が適合度X〜Yの範囲に対応しているとする。この場合、X〜Yという範囲がユーザに指定されると、表示制御部9は、領域54を強調して表示装置に表示させる。ある領域を強調する方法として、強調しない領域を一律に単色で表示する方法等が挙げられる。上記の例では、領域54以外の各領域を一律に単色で表示することで、領域54を強調することができる。また、表示制御部9は、他の方法で強調表示を行ってもよい。なお、表示制御部9は、強調表示を行う場合にも、障害物12の存在範囲も併せて表示装置に表示させることが好ましい。
実施形態2.
前述の第1の実施形態では、適合度算出部7が、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率を用いて適合度を算出する。これに対して、第2の実施形態では、適合度算出部は、非隠れ率を用いずに、解像度評価値および注視点角度評価値を用いて適合度を算出する。このように本発明では、適合度算出部は、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値を用いて適合度を算出する。
前述の第1の実施形態では、適合度算出部7が、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率を用いて適合度を算出する。これに対して、第2の実施形態では、適合度算出部は、非隠れ率を用いずに、解像度評価値および注視点角度評価値を用いて適合度を算出する。このように本発明では、適合度算出部は、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値を用いて適合度を算出する。
また、第1の実施形態では、各適合度に対応する各領域が図8に例示するようにユーザに提示される。第2の実施形態では、非隠れ率を用いずに算出された各適合度に対応する各領域をユーザに提示する。また、表示制御部が、監視対象領域を各位置の非隠れ率に応じて区分けして表示装置に表示させる。すなわち、第2の実施形態では、表示制御部が、位置毎の非隠れ率の違いを直接的にユーザに提示する。
図9は、本発明の第2の実施形態の画像認識処理適性表示システムの構成例を示すブロック図である。第1の実施形態と同様の要素に関しては、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。第2の実施形態では、画像認識処理適性表示システム1は、第1の実施形態における適合度算出部7、表示制御部9に代えて、適合度算出部17および表示制御部19を備える。
適合度算出部17は、非隠れ率を用いずに適合度を算出する点以外は第1の実施形態における適合度算出部7(図1参照)と同様である。すなわち、適合度算出部17は、監視位置毎に、着目している監視位置iに関して算出された解像度評価値SRiおよび注視点角度評価値SAiに基づいて、監視位置iの適合度Tiを算出する。
適合度算出部17は、例えば、適合度Tiを解像度評価値SRiおよび注視点角度評価値SAiの積として算出してもよい。すなわち、適合度算出部17は、以下の式(7)の計算により、監視位置iの適合度Tiを算出してもよい。
Ti=SRi×SAi 式(7)
また、適合度算出部17は、解像度評価値および注視点角度評価値に対して重み付けを行って適合度Tiを算出してもよい。例えば、適合度算出部17は、以下の式(8)の計算により、監視位置iの適合度Tiを算出してもよい。
Ti={(W1×SRi)+(W2×SAi)}/(W1+W2) 式(8)
式(8)におけるW1およびW2は、式(4)におけるW1およびW2と同様である。
また、予め定めておく重み係数を1つとする場合には、適合度算出部17は、以下の式(9)の計算により、監視位置iの適合度Tiを算出してもよい。
Ti=W×SRi+(1−W)×SAi 式(9)
式(9)におけるWは、式(5)におけるWと同様である。
式(7)から式(9)のいずれの式を用いても適合度を求めることができる。第1の実施形態と同様に、監視位置iの適合度Tiが高いほど、監視位置iに監視対象物が存在している状態の撮影画像が画像認識処理に適していることを意味する。
適合度算出部17は、各監視位置の適合度を算出した後、監視対象領域内において、算出した各適合度に対応する領域を特定する。また、適合度算出部17は、監視位置毎に適合度を算出し、各適合度に対応する領域を特定する処理を、カメラ毎に実行する。これらの点は、第1の実施形態と同様である。
カバー率算出部8は、適合度算出部17によって算出された各適合度を用いて、カメラ毎にカバー率を算出する。カバー率の算出方法は第1の実施形態と同様であり、カバー率算出部8は、式(6)の計算によってカメラ毎にカバー率を算出する。
表示制御部19は、非隠れ率算出部6によって算出された各監視位置の非隠れ率に応じて監視対象領域を区分けし、区分けした監視対象領域を表示装置に表示させる。また、このとき、表示制御部19は、監視対象領域内の各適合度に対応する各領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる。第2の実施形態における表示例については、後述する。
適合度算出部17および表示制御部19は、例えば、画像認識処理適性表示プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。
図10は、第2の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。ステップS1〜S3は、第1の実施形態におけるステップS1〜S3と同様である。
続いて、適合度算出部17は、ステップS1,S2で算出された各監視位置の解像度評価値および注視点角度評価値を用いて、監視位置毎に適合度を算出する(ステップS4a)。例えば、適合度算出部17は、監視位置iの適合度Tiを式(7)の計算によって算出してもよい。または、適合度算出部17は、式(8)あるいは式(9)の計算によって適合度Tiを算出してもよい。適合度算出部17は、このような適合度の算出を監視位置毎に行う。
さらに、適合度算出部17は、ステップS4aにおいて、監視対象領域内で、各適合度に対応する領域を特定する。この動作は、第1の実施形態と同様である。
適合度算出部17は、ステップS4aの処理をカメラ毎に行う。
次に、カバー率算出部8は、ステップS4aで計算された適合度を用いてカバー率を算出する(ステップS5)。カバー率の算出方法は、第1の実施形態におけるカバー率の算出方法と同様である。
次に、表示制御部19は、ステップS3で算出された各監視位置の非隠れ率に応じて監視対象領域を区分けし、区分けした監視対象領域を表示装置に表示させる。このとき、表示制御部19は、監視対象領域内の各適合度に対応する各領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる(ステップS6a)。
ステップS6aでは、表示制御部19は、非隠れ率に基づいて監視対象領域を区分けした領域と、適合度に基づいて特定された領域とを表示させることになる。従って、監視対象領域は、非隠れ率および適合度の二つの基準によって区分けされて表示されることになる。この場合、表示制御部19は、非隠れ率に基づいて区分けされた各領域を区別するために、適合度に基づいて特定された領域を区別する方法とは別の方法を用いてもよい。図11は、非隠れ率を用いずに算出した適合度に基づいて特定された各領域を区別する場合の表示例を示す説明図である。図11では、左上の領域31から右下の領域34に移るにつれて、適合度が高くなる場合を例示している。例えば、表示制御部19が、適合度に基づいて特定された領域を区別するために、図11に例示するように、領域毎に模様を変えて表示させるとする。この場合、非隠れ率に基づいて区分けされた各領域を区別するために、模様以外の事項(例えば、色または輝度等)を用いてもよい。
具体的には、図11に示す例では、互いに異なる適合度の範囲に対応する領域31〜34は、それぞれ異なる模様で表示されている。そして、各領域31〜34は、それぞれ、非隠れ率を基準として区分けされ得る。表示制御部19は、非隠れ率を基準として領域31を区分けした場合、領域31内で区分けした各領域を、例えば、輝度で区別して表示装置に表示させればよい。他の領域32,33,34に関しても同様である。また、ここでは、表示制御部19が、非隠れ率が高い領域ほど輝度を高くし、非隠れ率が低い領域ほど輝度を低くする場合を例にして説明する。このように、各領域を区別して監視対象領域を表示した場合の例を図12に示す。ただし、図12では、輝度の違いを、縞模様の縞の間隔で模式的に表している。具体的には、図12では、縞の間隔が狭いほど輝度が低く、縞の間隔が広いほど輝度が高いことを意味する。
図12に例示するように、監視対象領域11が表示された場合、ユーザは、各領域31〜34の模様の違いに基づいて、領域31側から領域34側に移るにつれて、適合度が高くなると判断することができる。さらに、例えば、図12に示す例で領域31に着目すると、監視対象領域11の内部に近づくほど輝度が高く(縞の間隔が広く)、監視対象領域の外縁に近づくほど輝度が低くなる(縞の間隔が狭くなる)。従って、ユーザは、領域31内では、監視対象領域の内部に近い場所ほど、非隠れ率が高いので、画像認識処理の観点から好ましく、監視対象領域の外縁に近づくほど、画像認識処理の観点から好ましくないと判断することができる。ユーザは、他の領域32〜34に関しても同様に、輝度に基づいて同様の判断を行うことができる。
このように、ユーザは、適合度に基づく各領域の好ましさと、非隠れ率に基づく各領域の好ましさとをそれぞれ判断することができる。
上記の例では、非隠れ率を基準として区分けした領域を輝度の違いで表現する場合を例にしたが、各領域を色等の違いで表現してもよい。
また、表示制御部19は、非隠れ率に基づいて監視対象領域を区分けする場合、非隠れ率が1である領域と、非隠れ率が1未満である領域との2種類に区分けしてもよい。この場合、表示制御部19は、非隠れ率が1である領域と、非隠れ率が1未満である領域との境界を表示装置に表示させればよい。この場合の表示例を図13に示す。図13に示す例では、図11に示す例と同様に、各適合度に対応する範囲31〜34が模様によって区別されている。さらに、境界によって、監視対象領域11内で非隠れ率が1である領域41と、非隠れ率が1未満である領域42とが区別されている。図13に例示する表示によっても、ユーザは、適合度に基づく各領域の好ましさと、非隠れ率に基づく各領域の好ましさとをそれぞれ判断することができる。
なお、図12や図13は、カメラ21に関して特定された監視対象領域11内の各領域を示している。表示制御部19は、他のカメラ22,23に関しても同様に、監視対象領域11内で特定された各領域を表示装置に表示させる。このように、表示制御部19は、カメラ毎に、特定された領域を表示装置に表示させる。
また、表示制御部19は、図12や図13に例示するようにカバー率も表示装置に表示させる。
第2の実施形態でも、画像認識処理適性表示システムは、適合度に応じた態様で各適合度に対応する領域を表示装置に表示させる。従って、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、第2の実施形態の画像認識処理適性表示システムは、非隠れ率に基づいて監視対象領域を区分けした各領域も表示装置に表示させる。ユーザは、適合度に基づく各領域の好ましさと、非隠れ率に基づく各領域の好ましさとをそれぞれ判断することができる。
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。第2の実施形態において、カバー率の表示を省略してもよい。この場合、画像認識処理適性表示システム1は、カバー率算出部8を備えていなくてもよく、ステップS5(図10参照)を実行しなくてもよい。
また、ステップS6aにおいて、表示制御部19は、指定された数値範囲の適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させてもよい。この変形例は、第1の実施形態で説明した変形例のうちの1つ(指定された数値範囲に該当する適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させる動作)と同様であり、詳細な説明を省略する。
実施形態3.
図14は、本発明の第3の実施形態の画像認識処理適性表示システムの構成例を示すブロック図である。第1の実施形態と同様の要素に関しては、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。第3の実施形態の画像認識処理適性表示システムは、第1の実施形態の要素に加えて平均適合度算出部20を備える。また、第1の実施形態のカバー率算出部8に代えて、カバー率算出部28を備える。
図14は、本発明の第3の実施形態の画像認識処理適性表示システムの構成例を示すブロック図である。第1の実施形態と同様の要素に関しては、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。第3の実施形態の画像認識処理適性表示システムは、第1の実施形態の要素に加えて平均適合度算出部20を備える。また、第1の実施形態のカバー率算出部8に代えて、カバー率算出部28を備える。
平均適合度算出部20は、監視位置毎に平均適合度を算出する。平均適合度とは、監視対象領域11(障害物の存在範囲は除く。)内の着目した位置に関して、適合度算出部7によってカメラ毎に算出された適合度のうち、上位所定順位までの適合度の平均値である。例えば、監視対象領域11(障害物の存在範囲は除く。)内のある監視位置Pに関して、個々のカメラ毎に適合度が算出されたとする。また、平均適合度の算出対象の順位として1位からn位までの上位n番目までの順位が定められているとする。この場合、その監視位置Pの適合度のうち、1番高い適合度から、n番目に高い適合度までのn個の適合度の平均値が平均適合度となる。従って、平均適合度算出部20は、監視位置Pの適合度のうち、1番高い適合度から、n番目に高い適合度までのn個の適合度の平均値を、監視位置Pの平均適合度として算出する。なお、上記の“n”の値は、予め定められている。
図15は、平均適合度の算出を示す説明図である。ここでは、カメラ21〜23の3台のカメラパラメータがそれぞれ情報記憶部3に記憶されているものとする。また、上記のnは“2”であるものとする。この場合、適合度算出部7は、監視位置Pの適合度を各カメラ21,22,23についてそれぞれ算出する。すなわち、監視位置Pの適合度として3つの適合度が算出される。平均適合度算出部20は、この3つの適合度の上位2つの適合度の平均値を平均適合度として算出する。平均適合度算出部20は、他の監視位置に関しても同様に平均適合度を算出する。
そして、平均適合度算出部20は、監視対象領域内において、算出した各平均適合度に対応する領域を特定する。
カバー率算出部28は、カバー率を算出する。ただし、第3の実施形態でのカバー率は、監視位置の数に対する、算出された平均適合度の和の割合である。すなわち、カバー率算出部28は、以下に示す式(10)の計算によってカバー率を算出する。
第3の実施形態で式(10)によって計算されたカバー率は、「平均適合度に基づくカバー率」と称することもできるが、説明を簡単にするため、単にカバー率と記す。
第1および第2の実施形態では、カバー率(適合度に基づくカバー率)は、カメラ毎に算出される。一方、第3の実施形態におけるカバー率(平均適合度に基づくカバー率)は、カメラの数に依らず、算出されるカバー率の値は1つである。第3の実施形態におけるカバー率は、複数のカメラを考慮した場合における、監視対象領域に対する、良好に画像認識処理を行える領域の割合を表す指標値であるということもできる。
また、カバー率算出部28は、式(10)の計算によってカバー率を算出する際、指定された数値範囲の平均適合度を式(10)の右辺の分子における加算対象としてもよい。すなわち、カバー率算出部28は、式(10)の右辺の分子の計算において、指定された数値範囲の平均適合度のみを加算し、その数値範囲外の平均適合度は無視し(例えば、0とみなし)、式(10)の計算でカバー率を算出してもよい。第1の実施形態と同様に、この数値範囲の指定方法は、特に限定されない。
表示制御部9は、監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置(図示略)に表示させる。このとき、表示制御部9は、カバー率も表示装置に表示させる。
平均適合度算出部20およびカバー率算出部28は、例えば、画像認識処理適性表示プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。
図16は、第3の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。ステップS1〜S4は、第1の実施形態におけるステップS1〜S4(図7参照)と同様であり、説明を省略する。
ステップS4の後、平均適合度算出部20は、監視位置毎に平均適合度を算出する。そして、平均適合度算出部20は、監視対象領域内で、各平均適合度に対応する領域を特定する(ステップS11)。例えば、平均適合度算出部20は、平均適合度の数値範囲毎に、その数値範囲に対応する領域を特定してもよい。
次に、カバー率算出部28が、式(10)の計算によってカバー率を算出する(ステップS12)。
次に、表示制御部9は、各平均適合度に対応した領域としてステップS11で特定された各領域を、その平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる。平均適合度に応じた態様で各領域を表示する例として、例えば、平均適合度に応じた色、模様、輝度等で各領域を区別して表示することが挙げられる。
第3の実施形態での表示形式は、第1の実施形態の表示形式(図8参照)と同様になる。ただし、第3の実施形態では、平均適合度に基づいて各領域を定めているので、カメラの台数によらず、内部の領域が特定された監視対象領域が1つ表示される。なお、表示制御部9は、監視対象領域内の障害物の存在範囲も併せて表示装置に表示させる。
また、表示制御部9は、ステップS12で算出されたカバー率も併せて表示装置に表示させる。第3の実施形態では、カバー率は、カメラの台数によらず、1つの値が算出される。表示制御部9は、そのカバー率を表示装置に表示させる。
第3の実施形態では、平均適合度に応じた色、模様、輝度等で各平均適合度に対応する領域を表示装置に表示させる。従って、複数のカメラを考慮した上で、監視対象物が存在している状態の撮影画像が画像認識処理に適している領域を、ユーザに理解しやすく提示することができる。さらに、ユーザは、カメラパラメータを変更して、その領域の変化を確認することで、その領域が最大となるように、各カメラのカメラパラメータを調整しやすくなる。
次に、第3の実施形態の変形例について説明する。第3の実施形態において、カバー率の表示を省略してもよい。この場合、第3の実施形態における画像認識処理適性表示システムは、カバー率算出部28を備えていなくてもよく、ステップS12(図16参照)を実行しなくてもよい。
また、ステップS13において、表示制御部9は、指定された数値範囲の平均適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させてもよい。この数値範囲の指定方法は、特に限定されず、例えば、ユーザが強調して表示すべき領域に対応する平均適合度の数値範囲を画像認識処理適性表示システム1に入力し、表示制御部9は、ユーザによって指定された数値範囲に該当する平均適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させてもよい。この表示制御部9の動作は、第1の実施形態で説明した変形例のうちの1つ(指定された数値範囲に該当する適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させる動作)と同様である。
また、図17に示すように第2の実施形態に第3の実施形態を適用してもよい。この場合、第2の実施形態の画像認識処理適性表示システム1が、平均適合度算出部30を備え、適合度算出部17、カバー率算出部8に代えて適合度算出部27およびカバー率算出部28を備えてもよい。また、第2の実施形態に第3の実施形態を適用する場合、カメラ特定部29および平均非隠れ率算出部26も設けられる。図17において、第2の実施形態や第3の実施形態と同様の要素は、図9や図14と同一の符号を付し、説明を省略する。
図17に示す構成では、適合度算出部27は、監視位置毎に、2種類の適合度を算出する。1番目の適合度は、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて算出される適合度である。この適合度を第1の適合度と記す。第1の適合度の算出方法は、第1の実施形態における適合度の算出方法と同様である。例えば、適合度算出部27は、式(3)、式(4)または式(5)の計算によって第1の適合度を算出する。2番目の適合度は、非隠れ率を用いずに解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて算出される適合度である。この適合度を第2の適合度と記す。第2の適合度の算出方法は、第2の実施形態における適合度の算出方法と同様である。例えば、適合度算出部27は、式(7)、式(8)または式(9)の計算によって第2の適合度を算出する。適合度算出部27は、監視位置毎に第1の適合度および第2の適合度を算出する処理をカメラ毎に行う。従って、個々の監視位置に着目した場合、カメラと第1の適合度と第2の適合度が対応付けられる。さらに、個々の監視位置に着目した場合、カメラと非隠れ率も同様に対応付けられる。
カメラ特定部29は、監視位置毎に、着目している監視位置に関してカメラ毎に算出された第1の適合度のうち、上位所定順位までの第1の適合度を特定する。そして、カメラ特定部29は、特定したそれぞれの第1の適合度に対応するカメラを特定する。例えば、カメラ特定部29によって特定されるカメラがn台であるとする。この場合、カメラ特定部29は、1つの監視位置について、1番高い第1の適合度から、n番目に高い第1の適合度までのn個の第1の適合度を特定する。そして、カメラ特定部29は、そのn個の第1の適合度に対応するn台のカメラを特定する。カメラ特定部29は、この処理を監視位置毎に行う。以下、監視位置毎にn台のカメラが特定される場合を例にして説明する。
平均適合度算出部30は、監視位置毎に平均適合度を算出する。この平均適合度は、着目している監視位置において、カメラ特定部29によって特定されたn台のカメラに対応するn個の第2の適合度の平均値である。すなわち、平均適合度算出部30は、監視位置毎に、カメラ特定部29によって特定されたn台のカメラに対応するn個の第2の適合度の平均値を算出する。
また、平均非隠れ率算出部26は、監視位置毎に平均非隠れ率を算出する。平均非隠れ率は、着目している監視位置において、カメラ特定部29によって特定されたn台のカメラに対応するn個の非隠れ率の平均値である。すなわち、平均非隠れ率算出部26は、監視位置毎に、カメラ特定部29によって特定されたn台のカメラに対応するn個の非隠れ率の平均値を算出する。
1つの監視位置の平均適合度および平均非隠れ率は、カメラの台数に依らず1つの値である。
適合度算出部27、カメラ特定部29、平均適合度算出部30、平均非隠れ率算出部26は、例えば、画像認識処理適性表示プログラムに従って動作するCPUによって実現される。
表示制御部19は、各監視位置の平均非隠れ率に応じて監視対象領域を区分けし、区分けした監視対象領域を表示装置に表示させる。このとき、表示制御部19は、監視対象領域内の各平均適合度に対応する各領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる。この表示形式は、図12や図13に例示する第2の実施形態の表示形式と同様である。
また、上記の第1から第3までの各実施形態およびその変形例において、表示制御部9または表示制御部19は、ユーザからカメラの指定を受け、そのカメラの視界範囲を強調して、表示装置に表示させてもよい。以下、表示制御部9を例にして説明する。図18は、指定されたカメラの視界範囲の強調表示の例を示す説明図である。ただし、図18では、監視対象領域11内で適合度等に基づいて特定された各領域の図示を省略している。表示制御部9は、各カメラ21〜23の視界範囲を監視対象領域11とともに表示させる。そして、例えば、カメラ21が指定されると、表示制御部9は、図18に示すようにカメラ21の視界範囲を強調して表示装置に表示させる。この場合、指定されたカメラの視界範囲をわかりやすくユーザに提示することができる。なお、図18では、カメラ21の視界範囲を太線で強調しているが、他の方法で強調してもよい。
また、上記の第1から第3までの各実施形態およびその変形例において、適合度算出部は、自動的に複数の注視点角度について各々適合度を算出してもよい。その場合、表示制御部は、最も高い適合度に対応する注視点角度に基づき、カメラが適切な方向を向くようにユーザに対し撮影方向の変更を促すように表示装置に表示させてもよい。または、表示制御部は、最も高い適合度に代えて、適合度が一定の値の範囲に収まるように、ユーザに対し撮影方向の変更を促すように表示装置に表示させてもよい。その場合、表示制御部は、例えば「カメラの俯角を5度下げるとカバー率が上昇します」等のメッセージを、表示装置に表示させてもよい。
次に、本発明の主要部について説明する。図19は、本発明の主要部の例を示すブロック図である。本発明の画像認識処理適性表示システムは、主要部として、解像度評価部4と、注視点角度評価部5と、適合度算出部7と、表示制御部9とを備える。
解像度評価部4は、予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する。
注視点角度評価部5は、監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する。
適合度算出部7は、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する。
表示制御部9は、監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる。
また、図20は、本発明の主要部の他の例を示すブロック図である。解像度評価部4、注視点角度評価部5および適合度算出部7は、図19に示すそれらの要素と同様である。
図20に示す平均適合度算出部20は、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された適合度のうち、上位所定順位までの適合度の平均値である平均適合度を算出する。
図20に示す表示制御部9は、監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる。
図19や図20に示す構成によって、監視対象物が存在し得る位置に関して、その位置に監視対象物が存在した状態の撮影画像が画像認識処理にどの程度適しているかを、ユーザにとって理解しやすく提示できる。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下に限定されるわけではない。
(付記1)予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価手段と、前記監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価手段と、前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出手段と、前記監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする画像認識処理適性表示システム。
(付記2)監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出手段を備え、適合度算出手段は、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて、前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に適合度を算出する付記1に記載の画像認識処理適性表示システム。
(付記3)監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出手段を備え、適合度算出手段は、非隠れ率を用いずに、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて適合度を算出し、表示制御手段は、監視対象領域を各位置の非隠れ率に応じて区分けするとともに、監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる付記1に記載の画像認識処理適性表示システム。
(付記4)カメラ毎に、適合度の算出位置の数に対する、算出された適合度の和の割合であるカバー率を算出するカバー率算出手段を備え、表示制御手段は、各カメラのカバー率を表示装置に表示させる付記1から付記3のうちのいずれかに記載の画像認識処理適性表示システム。
(付記5)表示制御手段は、指定された数値範囲に該当する適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させる付記1から付記4のうちのいずれかに記載の画像認識処理適性表示システム。
(付記6)予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価手段と、前記監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価手段と、前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出手段と、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された適合度のうち、上位所定順位までの適合度の平均値である平均適合度を算出する平均適合度算出手段と、前記監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする画像認識処理適性表示システム。
(付記7)監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出手段を備え、適合度算出手段は、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて、前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に適合度を算出する付記6に記載の画像認識処理適性表示システム。
(付記8)平均適合度の算出位置の数に対する、算出された平均適合度の和の割合であるカバー率を算出するカバー率算出手段を備え、表示制御手段は、カバー率を表示装置に表示させる付記6または付記7に記載の画像認識処理適性表示システム。
(付記9)表示制御手段は、指定された数値範囲に該当する平均適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させる付記6から付記8のうちのいずれかに記載の画像認識処理適性表示システム。
(付記10)監視対象領域を撮影した場合の画像の解像度と、当該監視対象領域内に配置される監視対象物の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度とに基づいて、当該画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出手段と、前記監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする画像認識処理適性表示システム。
(付記11)監視対象領域を撮影した場合の画像の解像度と、当該監視対象領域内に配置される監視対象物の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度とに基づいて、当該画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出手段と、カメラ毎に、前記画像における適合度のカバー率を算出するカバー率算出手段と、各カメラのカバー率を表示装置に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする画像認識処理適性表示システム。
(付記12)監視対象領域を撮影した場合の画像の解像度と、当該監視対象領域内に配置される監視対象物の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度とに基づいて、当該画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出し、前記監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させることを特徴とする画像認識処理適性表示方法。
(付記13)監視対象領域を撮影した場合の画像の解像度と、当該監視対象領域内に配置される監視対象物の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度とに基づいて、当該画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出し、カメラ毎に、前記画像における適合度のカバー率を算出し、各カメラのカバー率を表示装置に表示させることを特徴とする画像認識処理適性表示方法。
(付記14)コンピュータに、監視対象領域を撮影した場合の画像の解像度と、当該監視対象領域内に配置される監視対象物の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度とに基づいて、当該画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出処理、および、前記監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御処理を実行させるための画像認識処理適性表示プログラム。
(付記15)コンピュータに、監視対象領域を撮影した場合の画像の解像度と、当該監視対象領域内に配置される監視対象物の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度とに基づいて、当該画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出処理、カメラ毎に、前記画像における適合度のカバー率を算出するカバー率算出処理、および、各カメラのカバー率を表示装置に表示させる表示制御処理を実行させるための画像認識処理適性表示プログラム。
この出願は、2012年12月6日に出願された日本特許出願2012−267553を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明は、カメラによって得られる画像を用いて画像認識処理を行う場合に、撮影される監視対象物の実空間での位置がどの程度、画像認識処理に適しているかを評価し、評価結果をユーザに提示する画像認識処理適性表示システムに好適に適用される。
1 画像認識処理適性表示システム
2 情報登録部
3 情報記憶部
4 解像度評価部
5 注視点角度評価部
6 非隠れ率算出部
7,17 適合度算出部
8,28 カバー率算出部
9,19 表示制御部
20 平均適合度算出部
26 平均非隠れ率算出部
2 情報登録部
3 情報記憶部
4 解像度評価部
5 注視点角度評価部
6 非隠れ率算出部
7,17 適合度算出部
8,28 カバー率算出部
9,19 表示制御部
20 平均適合度算出部
26 平均非隠れ率算出部
Claims (32)
- 予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価手段と、
前記監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価手段と、
前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出手段と、
前記監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御手段とを備える
ことを特徴とする画像認識処理適性表示システム。 - 監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出手段を備え、
適合度算出手段は、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて、前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に適合度を算出する
請求項1に記載の画像認識処理適性表示システム。 - 監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出手段を備え、
適合度算出手段は、非隠れ率を用いずに、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて適合度を算出し、
表示制御手段は、監視対象領域を各位置の非隠れ率に応じて区分けするとともに、監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる
請求項1に記載の画像認識処理適性表示システム。 - カメラ毎に、適合度の算出位置の数に対する、算出された適合度の和の割合であるカバー率を算出するカバー率算出手段を備え、
表示制御手段は、各カメラのカバー率を表示装置に表示させる
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の画像認識処理適性表示システム。 - 表示制御手段は、指定された数値範囲に該当する適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させる
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の画像認識処理適性表示システム。 - 予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価手段と、
前記監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価手段と、
前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出手段と、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された適合度のうち、上位所定順位までの適合度の平均値である平均適合度を算出する平均適合度算出手段と、
前記監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御手段とを備える
ことを特徴とする画像認識処理適性表示システム。 - 監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出手段を備え、
適合度算出手段は、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて、前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に適合度を算出する
請求項6に記載の画像認識処理適性表示システム。 - 平均適合度の算出位置の数に対する、算出された平均適合度の和の割合であるカバー率を算出するカバー率算出手段を備え、
表示制御手段は、カバー率を表示装置に表示させる
請求項6または請求項7に記載の画像認識処理適性表示システム。 - 表示制御手段は、指定された数値範囲に該当する平均適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させる
請求項6から請求項8のうちのいずれか1項に記載の画像認識処理適性表示システム。 - 予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価手段と、
前記監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価手段と、
監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出手段と、
前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度として、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて算出される第1の適合度と、非隠れ率を用いずに解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて算出される第2の適合度とを算出する適合度算出手段と、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された第1の適合度のうちの上位所定順位までの各第1の適合度に対応する複数のカメラを特定するカメラ特定手段と、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された第2の適合度の平均値である平均適合度を算出する平均適合度算出手段と、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された非隠れ率の平均値である平均非隠れ率を算出する平均非隠れ率算出手段と、
前記監視対象領域を各位置の平均非隠れ率に応じて区分けするとともに、前記監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御手段とを備える
ことを特徴とする画像認識処理適性表示システム。 - 予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、
前記監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、
前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出し、
前記監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる
ことを特徴とする画像認識処理適性表示方法。 - 監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出し、
解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて、前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に適合度を算出する
請求項11に記載の画像認識処理適性表示方法。 - 監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出し、
非隠れ率を用いずに、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて適合度を算出し、
監視対象領域を各位置の非隠れ率に応じて区分けするとともに、監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる
請求項11に記載の画像認識処理適性表示方法。 - カメラ毎に、適合度の算出位置の数に対する、算出された適合度の和の割合であるカバー率を算出し、
各カメラのカバー率を表示装置に表示させる
請求項11から請求項13のうちのいずれか1項に記載の画像認識処理適性表示方法。 - 指定された数値範囲に該当する適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させる
請求項11から請求項14のうちのいずれか1項に記載の画像認識処理適性表示方法。 - 予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、
前記監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、
前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出し、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された適合度のうち、上位所定順位までの適合度の平均値である平均適合度を算出し、
前記監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる
ことを特徴とする画像認識処理適性表示方法。 - 監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出し、
解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて、前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に適合度を算出する
請求項16に記載の画像認識処理適性表示方法。 - 平均適合度の算出位置の数に対する、算出された平均適合度の和の割合であるカバー率を算出し、
カバー率を表示装置に表示させる
請求項16または請求項17に記載の画像認識処理適性表示方法。 - 指定された数値範囲に該当する平均適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させる
請求項16から請求項18のうちのいずれか1項に記載の画像認識処理適性表示方法。 - 予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、
前記監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行し、
監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出し、
前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度として、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて算出される第1の適合度と、非隠れ率を用いずに解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて算出される第2の適合度とを算出し、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された第1の適合度のうちの上位所定順位までの各第1の適合度に対応する複数のカメラを特定し、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された第2の適合度の平均値である平均適合度を算出し、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された非隠れ率の平均値である平均非隠れ率を算出し、
前記監視対象領域を各位置の平均非隠れ率に応じて区分けするとともに、前記監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる
ことを特徴とする画像認識処理適性表示方法。 - コンピュータに、
予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価処理、
前記監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価処理、
前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出処理、および、
前記監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御処理
を実行させるための画像認識処理適性表示プログラム。 - コンピュータに、
監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出処理を実行させ、
適合度算出処理で、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて、前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に適合度を算出させる
請求項21に記載の画像認識処理適性表示プログラム。 - コンピュータに、
監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出処理を実行させ、
適合度算出処理で、非隠れ率を用いずに、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて適合度を算出させ、
表示制御処理で、監視対象領域を各位置の非隠れ率に応じて区分けするとともに、監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる
請求項21に記載の画像認識処理適性表示プログラム。 - コンピュータに、
カメラ毎に、適合度の算出位置の数に対する、算出された適合度の和の割合であるカバー率を算出するカバー率算出処理を実行させ、
表示制御処理で、各カメラのカバー率を表示装置に表示させる
請求項21から請求項23のうちのいずれか1項に記載の画像認識処理適性表示プログラム。 - コンピュータに、
表示制御処理で、指定された数値範囲に該当する適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させる
請求項21から請求項24のうちのいずれか1項に記載の画像認識処理適性表示プログラム。 - コンピュータに、
予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価処理、
前記監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価処理、
前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、少なくとも、解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出処理、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された適合度のうち、上位所定順位までの適合度の平均値である平均適合度を算出する平均適合度算出処理、および、
前記監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御処理
を実行させるための画像認識処理適性表示プログラム。 - コンピュータに、
監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出処理を実行させ、
適合度算出処理で、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて、前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に適合度を算出させる
請求項26に記載の画像認識処理適性表示プログラム。 - コンピュータに、
平均適合度の算出位置の数に対する、算出された平均適合度の和の割合であるカバー率を算出するカバー率算出処理を実行させ、
表示制御処理で、カバー率を表示装置に表示させる
請求項26または請求項27に記載の画像認識処理適性表示プログラム。 - コンピュータに、
表示制御処理で、指定された数値範囲に該当する平均適合度に対応する領域を強調して表示装置に表示させる
請求項26から請求項28のうちのいずれか1項に記載の画像認識処理適性表示プログラム。 - コンピュータに、
予め定められた監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内の監視対象物の解像度を、解像度と画像認識処理の適性を示す解像度評価値との関係を定めた解像度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での解像度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する解像度評価処理、
前記監視対象領域内に配置される監視対象物内の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度を、注視点角度と画像認識処理の適性を示す注視点角度評価値との関係を定めた注視点角度評価関数で評価することによって、監視対象物の配置位置での注視点角度評価値を算出する処理を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に実行する注視点角度評価処理、
監視対象領域内に配置される監視対象物を撮影した場合の画像内で、監視対象物全体に対する、画像内に収まっていてかつ障害物によって隠されていない監視対象物の部分の割合である非隠れ率を、監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に算出する非隠れ率算出処理、
前記監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、その位置に配置された監視対象物の画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度として、解像度評価値、注視点角度評価値および非隠れ率に基づいて算出される第1の適合度と、非隠れ率を用いずに解像度評価値および注視点角度評価値に基づいて算出される第2の適合度とを算出する適合度算出処理、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関してカメラ毎に算出された第1の適合度のうちの上位所定順位までの各第1の適合度に対応する複数のカメラを特定するカメラ特定処理、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された第2の適合度の平均値である平均適合度を算出する平均適合度算出処理、
監視対象領域内の障害物の存在範囲以外の位置毎に、当該位置に関して、特定された各カメラについて算出された非隠れ率の平均値である平均非隠れ率を算出する平均非隠れ率算出処理、および、
前記監視対象領域を各位置の平均非隠れ率に応じて区分けするとともに、前記監視対象領域内の各平均適合度に対応する領域を、平均適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御処理
を実行させるための画像認識処理適性表示プログラム。 - 監視対象領域を撮影した場合の画像の解像度と、当該監視対象領域内に配置される監視対象物の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度とに基づいて、当該画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出手段と、
前記監視対象領域内の各適合度に対応する領域を、適合度に応じた態様で表示装置に表示させる表示制御手段とを備える
ことを特徴とする画像認識処理適性表示システム。 - 監視対象領域を撮影した場合の画像の解像度と、当該監視対象領域内に配置される監視対象物の注視点とカメラの位置とを通過する直線と地面とがなす角度である注視点角度とに基づいて、当該画像が画像認識処理に適している度合いを示す適合度を算出する適合度算出手段と、
カメラ毎に、前記画像における適合度のカバー率を算出するカバー率算出手段と、
各カメラのカバー率を表示装置に表示させる表示制御手段とを備える
ことを特徴とする画像認識処理適性表示システム。
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