以下、本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
<ネットワーク構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るネットワーク構成の一例を示す図である。
通話システム1は、情報処理端末10aaと、10abと、10baと、10bbと、10caと、10cbと、10daと、10dbと、を有する。また、通話システム1は、画像形成装置20aaと、20baと、20caと、20daと、中継装置30aと、30bと、30cと、30dを有する。さらに、通話システム1は、通話管理システム50と、プログラム提供システム90と、顧客特定サーバ100と、印鑑データ保存サーバ150と、を有する。情報処理システムは、例えば通話システム1である。以下、通話システム1を例にして記載する。
各情報処理端末10には、ディスプレイ120aa、120ab、120ba、120bb、120ca、120cb、120da、及び120dbが接続されている。
また、ルータ70a、70b、70c、70d、70ab、及び70cdは、通信データの最適な経路の選択を行う。
LAN(Local Area Network)2aには、情報処理端末10aaと、10abと、画像形成装置20aaと、中継装置30aと、ルータ70aと、が接続されている。同様に、LAN2bには、情報処理端末10baと、10bbと、画像形成装置20baと、中継装置30bと、ルータ70bと、が接続されている。また、LAN2a及びLAN2bは、ルータ70abを有する専用線2abによって通信可能に接続されている。
LAN2a、LAN2b、及び専用線2abは、所定の地域X内で構築されている。例えば、地域Xは日本であり、LAN2aは東京の事業所内で構築されており、LAN2bは大阪の事業所内で構築されている。
一方、LAN2cには、情報処理端末10caと、10cbと、画像形成装置20caと、中継装置30cと、ルータ70cと、が接続されている。同様に、LAN2dには、情報処理端末10daと、10dbと、画像形成装置20daと、中継装置30dと、ルータ70dと、が接続されている。また、LAN2c及びLAN2dは、ルータ70cdを有する専用線2cdによって通信可能に接続されている。
LAN2c、LAN2d、及び専用線2cdは、所定の地域Y内で構築されている。例えば、地域Yはアメリカ合衆国であり、LAN2cはニューヨークの事業所内で構築されており、LAN2dはワシントンD.C.の事業所内で構築されている。
地域X及び地域Yは、ルータ70abと70cdによってインターネット2iを介して通信可能に接続されている。
通話管理システム50、プログラム提供システム90、顧客特定サーバ100、及び印鑑データ保存サーバ150は、インターネット2iに接続されている。なお、通話管理システム50、プログラム提供システム90、顧客特定サーバ100、及び印鑑データ保存サーバ150は、地域X又は地域Yに設置されていてもよいし、これら以外の地域に設置されていてもよい。
通信ネットワーク2は、LAN2a、LAN2b、専用線2ab、インターネット2i、専用線2cd、LAN2c、及びLAN2dによって構築されている。通信ネットワーク2は、有線の回線に限られない。例えば、通信ネットワーク2は、Wi−Fi(Wireless Fidelity)などの無線LAN、Bluetooth(登録商標)、TransferJet(登録商標)、及びNFCなど無線の回線の箇所があってもよい。
通話システム1は、例えば画像データ及び音声データの通信を行う。これによって情報処理端末10を使用する者は、テレビ会議などを実現することができる。
また、情報処理端末10、画像形成装置20、中継装置30、通話管理システム50、各ルータ70、及び通話管理システム50は、IP(Internet Protocol)アドレスを有する。また、プログラム提供システム90、顧客特定サーバ100、及び印鑑データ保存サーバ150は、IPアドレスを有する。図内の各装置の下に示されている4組の数字は、一般的なIPv4におけるIPアドレスを簡易的に示している。例えば、情報処理端末10aaのIPアドレスは「1.2.1.3」である。なお、IPアドレスはIPv4に限られない。IPアドレスは、IPv6を用いてもよい。
なお、各情報処理端末10は、複数の事業所間での通話や、同じ事業所内の異なる部屋間での通話に用いられるに限られない。各情報処理端末10は、同じ部屋内での通話や、屋外と屋内又は屋外と屋外での通話で使われてもよい。各情報処理端末10が屋外で使われる場合には、携帯電話通信網等の無線による通信が行われてもよい。
以下、情報処理端末10aa、10ab、10ba、10bb、10ca、10cb、10da、及び10dbのうち任意の情報処理端末は、「情報処理端末10」と示す。同様に、ディスプレイ120aa、120ab、120ba、120bb、120ca、120cb、120da、及び120dbのうち任意のディスプレイは、「ディスプレイ120」と示す。画像形成装置20aa、20ba、20ca、及び20daのうち任意の画像形成装置は、「画像形成装置20」と示す。中継装置30a、30b、30c、及び30dのうち任意の中継装置は「中継装置30」と示す。ルータ70a、70b、70c、70d、70ab、及び70cdのうち任意のルータは、「ルータ70」と示す。
また、以下、テレビ会議の開始を要求する要求元としての情報処理端末は「要求元端末」と示し、要求先である宛先(中継先)としての情報処理端末は「宛先端末」と示す。
<各装置のハードウェア構成>
情報処理端末10は、通話データの送受信により、情報処理端末10を使用する者同士の通話を実現する端末であり、例えば、テレビ会議端末などである。情報処理端末10は、例えばPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistance)、タブレット、スマートフォン、携帯電話器などでもよい。
図2は、本発明の一実施形態における情報処理端末のハードウェア構成図の一例を説明するブロック図である。
情報処理端末10は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read−Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、を有する。また情報処理端末10は、SSD(Solid State Drive)105と、メディアドライブ(Media Drive)107と、操作ボタン108と、電源スイッチ109と、を有する。さらに、情報処理端末10は、ネットワークI/F(Interface)111と、撮像素子I/F113と、音声入出力I/F116と、ディスプレイI/F117と、外部機器接続I/F118と、を有する。情報処理端末10の各要素は、バスライン110によって接続されている。
CPU101は、情報処理端末10の全体の動作を制御し、各種のプログラムを実行する。
ROM102は、例えばIPL(Initial Program Loader)などのCPU101が実行する各種プログラムを格納する。
RAM103は、CPU101がプログラムの実行などを行うワークエリアであり、記憶領域である。
SSD105には、情報処理端末10用のプログラム、画像データ、及び音声データなど各種データを記憶するフラッシュメモリ104が接続されている。SSD105は、CPU101の制御にしたがって、フラッシュメモリ104に対してデータの読み出し、または書き込みを行う。
なお、フラッシュメモリ104及びSSD105は、補助記憶装置であればよく、HD(Hard Disk)及びHDD(Hard Disk Drive)でもよい。
メディアドライブ107は、フラッシュメモリ、光学ディスクなどの外部から接続するメディア106に対してデータの読み出しまたは書き込みを行う。
メディア106は、情報処理端末10に対して着脱が可能である。また、メディア106は、データの読み出し又は書き込みを行う不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリに限られない。例えば、メディア106は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)などを用いてもよい。
操作ボタン108は、情報処理端末10の宛先を指定する場合などに操作するのに用いられる。操作ボタン108は、操作ボタン108に代えてキーボード、テンキーなど外部の入力装置を接続して、情報処理端末10を使用する者に指示を入力させるでもよい。
電源スイッチ109は、情報処理端末10の電源のON/OFFを切り換えるために用いられる。
ネットワークI/F111は、通信ネットワーク2を利用してデータ、情報などを送受信するために用いられる。
撮像素子I/F113には、撮像装置が接続される。撮像装置は、例えばカメラなどである。以下、カメラ112を例に説明する。撮像素子I/F113は、カメラ112を制御するのに用いられる。
カメラ112は、CPU101の制御に従って被写体を撮像して画像データを取得する内蔵型のカメラである。なお、カメラ112は、外部に設置されるものでもよい。
カメラ112は、レンズ、絞りなどの光学要素を有する。カメラ112は、光を電荷に変換して被写体の画像(映像)を電子化する固体撮像素子を有する。固体撮像素子は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)のイメージセンサなどが用いられる。
音声入出力I/F116には、音声入力装置と音声出力装置が接続される。音声入力装置は、例えばマイクである。以下、マイク114を例に説明する。音声出力装置は、例えばスピーカである。以下、スピーカ115を例に説明する。
マイク114は、音声を入力する内蔵型のマイクである。スピーカ115は、音声を出力する内蔵型のスピーカである。音声入出力I/F116は、CPU101の制御に従ってマイク114及びスピーカ115との間で音声信号の入出力を処理するのに用いられる。なお、マイク114及びスピーカ115は、外部に設置されるものでもよい。
ディスプレイI/F117には、ディスプレイ120が接続される。ディスプレイ120は、被写体の画像や操作の表示などを表示するCRT(Cathode Ray Tube)、液晶、または有機EL(Electro−Luminescence)などによって構成された表示装置である。
なお、ディスプレイI/F117及びディスプレイ120は、いわゆるタッチパネルとして、入力装置を兼ねるものでもよい。
ディスプレイ120は、ケーブル120cによってディスプレイI/F117に接続される。ケーブル120cは、例えばアナログRGB(VGA)信号用のケーブルである。
ケーブル120cは、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、またはDVI(Digital Visual Interface)の規格に準じたケーブルでもよい。
また、ディスプレイ120は、プロジェクタなどの投影装置でもよい。
外部機器接続I/F118は、USB(Unversal Serial Bus)ケーブルなどによって、カメラ、マイク、及びスピーカなどの外部機器(図示せず)が接続可能である。
カメラが外付けで接続された場合、CPU101の制御に従って、内蔵型のカメラ112より優先して、外付けのカメラ(図示せず)が駆動する。
マイクが外付けで接続された場合、CPU101の制御に従って、内蔵型のマイク114より優先して、外付けのマイク(図示せず)が駆動する。
スピーカが外付けで接続された場合、CPU101の制御に従って、内蔵型のスピーカ115より優先して、外付けのスピーカ(図示せず)が駆動する。
図2に示す例では、構成要素がバスライン110で接続された構成であるが、構成要素の構成は、図2の接続構成に限定されない。
なお、画像に係る処理を行うためのプロセッサ、いわゆるGPU(Graphics Processing Unit)、画像に係る処理を行うための記憶装置を有するものでもよい。
なお、情報処理端末10に代えて、DSP(Digital Signal Processor)ボードなどを用いて、処理の実行の一部または全部をファームウェアで実現してもよい。
また、各種プログラムによる実行に代えて、同様の処理を実行できる回路を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)処理の実行の一部または全部を実装して実現してもよい。さらに、ASICに代えてFPGA(Field−Programmable Gate Array)に処理の実行の一部または全部を実装して実現してもよい。
図3は、本発明の一実施形態における通話管理システムのハードウェア構成図の一例を説明するブロック図である。
通話管理システム50は、CPU501と、ROM502と、RAM503と、HD504と、HDD505と、メディアドライブ507と、ディスプレイ508と、を有する。また、通話管理システム50は、ネットワークI/F509と、キーボード511と、マウス512と、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)ドライブ514と、を有する。通話管理システム50の各要素は、バスライン510によって接続されている。
CPU501は、通話管理システム50の全体の動作を制御し、各種のプログラムを実行する。
ROM502は、例えばIPLなどのCPU501が実行する各種プログラムを格納する。
RAM503は、CPU501がプログラムの実行などを行うワークエリアであり、記憶領域である。
HDD505には、情報処理端末10用のプログラム、画像データ、及び音声データなど各種データを記憶するHD504が接続されている。HDD505は、CPU501の制御にしたがって、HD504に対してデータの読み出し、または書き込みを行う。
なお、HD504及びHDD505は、補助記憶装置であればよく、フラッシュメモリ及びSSDでもよい。
メディアドライブ507は、フラッシュメモリ、光学ディスクなどの外部から接続するメディア506に対してデータの読み出しまたは書き込みを行う。
ディスプレイ508は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像などの各種情報を表示する。
なお、ディスプレイ508は、いわゆるタッチパネルとして、入力装置を兼ねるものでもよい。また、ディスプレイ508は、プロジェクタなどの投影装置でもよい。
ネットワークI/F509は、通信ネットワーク2を利用してデータ通信するために用いられる。
キーボード511は、文字、数値、または各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力装置である。
マウス512は、各種選択、指定の実行、またはカーソルの移動などを行う入力装置である。
CD−ROMドライブ514は、CD−ROM513に対する各種データの読み出しを制御する。なお、CD−ROMドライブ514は、光学ドライブであればよく、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスクなどでもよい。さらに、通話管理システム50は、CD−ROMドライブ514を有しないでもよい。
また、通話管理システム50は、通話管理システム50が実行する処理の一部または全部をネットワークで接続されている別のサーバ(図示せず)が処理する、いわゆるクラウドを利用した構成でもよい。
図3に示す例では、構成要素がバスライン510で接続された構成であるが、構成要素の構成は、図3の接続構成に限定されない。
なお、画像に係る処理を行うためのプロセッサ、いわゆるGPU、画像に係る処理を行うための記憶装置を有するものでもよい。
なお、通話管理システム50に代えて、DSPボードなどを用いて、処理の実行の一部または全部をファームウェアで実現してもよい。
また、各種プログラムによる実行に代えて、同様の処理を実行できる回路を、ASIC処理の実行の一部または全部を実装して実現してもよい。さらに、ASICに代えてFPGAに処理の実行の一部または全部を実装して実現してもよい。
中継装置30、プログラム提供システム90、顧客特定サーバ100、及び印鑑データ保存サーバ150は、通話管理システム50と同様のハードウェア構成である。
中継装置30は、複数の情報処理端末10の間で、通話データの中継を行うコンピュータシステムである。通話管理システム50は、情報処理端末10及び画像形成装置20からのログイン、情報処理端末10及び画像形成装置20の稼動状態、及び通信状況の管理を行うのに用いられる。また、通話管理システム50は、宛先リストの管理、及び中継装置30の通信状況などを一元的に管理するコンピュータシステムである。
プログラム提供システム90は、情報処理端末10、画像形成装置20、中継装置30、顧客特定サーバ100、及び印鑑データ保存サーバ150に、それぞれで使用されるプログラムを提供する。プログラム提供システム90は、通信ネットワーク2を介し、プログラムを提供するコンピュータシステムである。なお、プログラムの一部または全部は、各装置にインストールされていてもよい。
画像形成装置20は、画像、またはテキストデータなどのデータを媒体に画像形成する端末である。画像形成装置20は、例えばプリンタ、FAX機、コピー機、又はこれらの機能を複合したMFP(Multifunction Peripheral)である。以下、画像形成装置20はMFPを例にして記載する。
図4は、本発明の一実施形態における画像形成装置のハードウェア構成図の一例を説明するブロック図である。
画像形成装置20は、コントローラ210と、FCU(Fax Control Unit)220と、エンジン制御部230と、操作面240と、I/F部250と、を有する。
コントローラ210は、画像形成装置20全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作面240からの入力などを制御する。
コントローラ210は、CPU201と、システムメモリ(以下、MEM−Pという。)202と、ノースブリッジ(以下、NBという。)203と、サウスブリッジ(以下、SBという。)204と、を有する。また、コントローラ210は、ASIC206と、ローカルメモリ(以下、MEM−Cという。)207と、HDD208と、HD209と、を有する。NB203とASIC206との間は、AGP(Accelerated Graphics Port)バス205で接続されている。
CPU201は、画像形成装置20の全体制御を行う制御部である。
MEM−P202は、ROM202aと、RAM202bと、を有する。
ROM202aは、コントローラ210の各機能を実現させるプログラム、及びデータの格納用メモリである。
RAM202bは、プログラム、及びデータの展開に用いられる。また、RAM202bは、印刷などの際に、描画用メモリとして用いられる。なお、RAM202bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで提供されてもよい。例えば、プログラムは、CD−ROM、FD(Floppy Disk(登録商標))、CD−R、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供されてもよい。
NB203は、CPU201と、MEM−P202と、SB204と、AGPバス205と、を接続するためのブリッジである。
NB203は、MEM−P202に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラ(図示せず)と、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ(図示せず)と、AGPターゲット(図示せず)と、を有する。
SB204は、NB203とPCIデバイス(図示せず)、または周辺デバイス(図示せず)とを接続するためのブリッジである。
AGPバス205は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。AGPバス205は、MEM−P202に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。なお、AGPバスは、PCI Expressなどを用いてもよい。
ASIC206は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)である。ASIC206は、AGPバス205と、PCIバスと、HDD208と、MEM−C207と、をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
ASIC206は、PCIターゲット(図示せず)、AGPマスタ(図示せず)、ASIC206の中核をなすアービタ(ARB)(図示せず)、MEM−C207を制御するメモリコントローラ(図示せず)を有する。また、ASIC206は、ハードウェアロジックなどにより画像の回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)(図示せず)を有する。さらに、ASIC206は、スキャナ部231及びプリンタ部232との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニット(図示せず)とを有する。
ASIC206には、PCIバスを介してFCU220が接続されている。なお、ASIC206には、USBのインターフェース、またはIEEE1394のインターフェースを接続してもよい。
MEM−C207は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。
HD209は、画像などのデータの蓄積、印刷などに用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うための補助記憶装置である。HD209は、CPU201の制御にしたがってHD209に対するデータの読出又は書込を制御する。
エンジン制御部230は、スキャナ部231と、プリンタ部232と、を有する。
スキャナ部231又はプリンタ部232には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれてもよい。
操作面240は、パネル表示部240aと、操作部240bと、を有する。
パネル表示部240aは、設定、及び選択画面などを表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネルなどである。
操作部240bは、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー(図示せず)、及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー(図示せず)などを有する。
I/F部250は、通信ネットワーク、及び外部の装置と接続するのに用いられるインターフェースである。I/F部250は、各種コネクタ、及び処理回路などである。
画像形成装置20は、操作面240のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。
ドキュメントボックス機能の選択の際は、ドキュメントボックスモードとなる。同様に、コピー機能の選択の際は、コピーモードとなる。プリンタ機能の選択の際は、プリンタモードとなる。ファクシミリモードの選択の際は、ファクシミリモードとなる。
なお、画像形成装置20は、通話システム1に直接接続しないでもよい。例えば、画像形成装置20は、情報処理端末10に有線または無線で接続し、情報処理端末10は、画像形成装置20が送受信するデータを代わりに送受信するでもよい。
<各装置を用いた通話>
図5は、本発明の一実施形態におけるの各装置を用いた通話の一例を説明する概念図である。
図5で示すように、情報処理端末10を使用する者が2つの情報処理端末の間で通話を実現する場合の通信状況について説明する。以下、2つの情報処理端末10を例として記載する。
通話システム1は、通話開始の要求元である要求元端末、すなわち第1の情報処理端末10と、要求元端末の通信相手としての宛先端末、すなわち第1の情報処理端末以外である第2の情報処理端末10との間で、各種データの送受信を行う。
また、通話システム1では、第1の情報処理端末10から第2の情報処理端末10へデータが送信され、第2の情報処理端末10に設置されている画像形成装置20によって印刷が行われる。情報処理端末10は主に通話するための機能を有し、画像形成装置20は主に印刷するための機能を有するため、それぞれの処理能力は異なっている。
第1の情報処理端末と通話管理システム50との間、第2の情報処理端末10と通話管理システム50との間、及び画像形成装置20と通話管理システム50との間では、送受信するための管理用の通信セッションseiが確立される。通信セッションseiは、各種管理情報を送受信するのに用いられる。また、この通信セッションseiは、呼制御用の通信セッションでもある。
各情報処理端末10は、中継装置30を介して、所定の呼制御プロトコル(Protocol)と符号化方式による通信方式を利用して、通話データの通信を行う。
呼制御プロトコルは、例えばSIP(Session Initiation Protocol)、H.323、SIPを拡張したプロトコル、インスタントメッセンジャーのプロトコル、またはSIPのメッセンジャーメソッドを利用したプロトコルなどである。また、呼制御プロトコルは、IRC(Internet Relay Chat)のプロトコル、インスタントメッセンジャーのプロトコルを拡張したプロトコル、MGCP(Media Gateway Control Protocol)などでもよい。さらに、呼制御プロトコルは、MEGACO(Media Gateway Control)、NOTASIP(Nothing Other Than A Simple Internet Phone)などでもよい。
インスタントメッセンジャーのプロトコルは、例えばXMPP(Extensible Messaging and Presence Protocol)、またはICQ(登録商標)などで利用されるプロトコルである。また、インスタントメッセンジャーのプロトコルは、AIM(登録商標)(AOL Instant Messenger)、またはSkype(登録商標)(Sky peer−to−peer)などで利用されるプロトコルでもよい。
インスタントメッセンジャーのプロトコルを拡張したプロトコルは、例えば、Jingleなどである。
符号化方式は、例えばH.264/SVC(H.264 Scalable Video Coding)、H.264/AVC(H.264 Advanced Video Coding)、H.264/MVC(H.264 Multiview Video Coding)などである。具体的には、符号化方式がH.264/SVCの場合には、第1の情報処理端末10と中継装置30との間では、高解像度、中解像度、及び低解像度の画像データと、音声データと、の4つのデータを送受信する。送受信のために、通話用の第1の通信セッションsed1が確立されている。さらに、中継装置30と第2の情報処理端末10との間では、高解像度、中解像度、及び低解像度の画像データと、音声データと、の4つの通話データを送受信する。送受信のために、通話用の第2の通信セッションsed2が確立されている。
なお、各端末間で行われる通信は、中継装置30を用いない、いわゆるP2P(Peer−To−Peer)、または中継装置30の機能を送信側、または受信側の端末が備えている方式でもよい。
<情報処理端末の機能>
図6は、本発明の一実施形態におけるの情報処理端末の機能の一例を説明する機能ブロック図である。
情報処理端末10は、送受信部1001と、ログイン(Log−in)要求部1002と、音声入力部1003と、音声出力部1004と、表示制御部1005と、画面取得部1006と、問い合わせ部1007と、問い合わせ受付部1008と、を有する。また、情報処理端末10は、入力部1009と、撮像部1010と、記憶制御部1011と、記憶部1012と、顧客情報部1013と、制御部1014と、を有する。
送受信部1001は、図2のCPU101からの命令、及び図2のネットワークI/F111によって実現される。送受信部1001は、通信ネットワーク2を介して、他の端末、装置またはシステムと、各種データまたは情報の送受信を行うのに用いられる。
送受信部1001は、図2の電源スイッチ109によって情報処理端末10の電源がONとなった際、通信ネットワーク2を介して、通話管理システム50に、ログイン情報を送信する。ログイン情報は、ログインを要求する旨を示す情報であるログイン要求情報、及び要求元端末の現時点でのIPアドレスの情報などである。
送受信部1001は、図2の電源スイッチ109によって情報処理端末10の電源がOFFとなった際、通信ネットワーク2を介して、通話管理システム50に、終了する旨の情報を送信する。情報処理端末10は、送受信部1001が終了する旨の情報を送信した後、電源をOFFとする。
通話管理システム50は、送受信部1001の送信するログイン情報、及び終了する旨の情報によって情報処理端末10の電源がON、及びOFFとなったことを把握することができる。
また、送受信部1001は、所望の宛先端末と通話を開始する前から、通話管理システム50より、通信相手の候補としての各端末、装置またはシステムの状態を示す情報を受信してもよい。
なお、送受信部1001がログイン情報を送信するタイミングは、情報処理端末10の電源がONとなった際に限られない。例えば、送受信部1001は、情報処理端末10を使用する者が情報処理端末10の使用を開始した際に、ログイン情報を送信してもよい。
さらに、送受信部1001が終了する旨の情報を送信するタイミングは、情報処理端末10の電源がOFFとなった際に限られない。例えば、送受信部1001は、情報処理端末10を使用する者が情報処理端末10の使用を終了した際に、ログイン情報を送信してもよい。
ログイン要求部1002は、ログインの際に、ログインに必要なID(Identification)情報などを要求する処理を行う。
音声入力部1003は、図2のCPU101からの命令、図2のマイク114、及び図2の音声入出力I/F116によって実現される。情報処理端末10を使用する者は、図2のマイク114へ音声を入力する。音声入力部1003は、入力された音声から音声データを生成する。なお、生成された音声データは、送受信部1001によって他の端末へ送信されてもよい。また、入力された音声を音声認識処理して、情報処理端末10を使用する者の指示を受け付けるとしてもよい。
音声出力部1004は、図2のCPU101からの命令、図2のスピーカ115、及び音声入出力I/F116によって実現される。音声出力部1004は、音声データに係る音声信号を図2のスピーカ115に出力し、スピーカ115から音声を出力させる。なお、音声出力部1004は、効果音などを出力してもよい。
表示制御部1005は、図2のCPU101からの命令、及び図2のディスプレイI/F117によって実現される。表示制御部1005は、図2のディスプレイI/F117を介してディスプレイ120に画像、メッセージなどの文字を出力する。表示制御部1005は、撮像部1010が撮像した画像、通話中の相手側の端末からの送信されてきた画像、及びこれらの画像を組み合わせた画像をディスプレイ120に出力させる。また、表示制御部1005は、画像と文字を組み合わせた表示をディスプレイ120に出力させてもよい。なお、表示制御部1005は、接続されるディスプレイ120の出力に係る設定など出力装置の制御、または出力画像の画像処理などを行ってもよい。
画面取得部1006は、図2のCPU101からの命令によって実現される。画面取得部1006は、問い合わせ受付部1008に通話中の相手側の端末から画面取得の指示があった場合、表示制御部1005にディスプレイ120に表示されている画面を取得させる。なお、表示制御部1005が画面を取得する際、情報処理端末10を使用する者がわかりやすいように、音声出力部1004が効果音を出力、またはディスプレイ120に画面を取得する旨を表示してもよい。
問い合わせ部1007は、画像などのデータを送信してきた通話中の相手側の端末に、送信されたデータを記憶してもよいか否かを問い合わせる。
問い合わせ受付部1008は、通話中の相手側の端末から、送信されたデータを記憶してもよいか否かの問い合わせるを受け付ける。
問い合わせ部1007及び問い合わせ受付部1008は、通話中の相手側の端末との問い合わせに係る情報、及びデータは送受信部1001に送受信させてもよい。
入力部1009は、図2のCPU101からの命令によって実現され、情報処理端末10を使用する者による各種入力を受け付ける。例えば、情報処理端末10を使用する者が、図2の電源スイッチ109をONにした際、入力部1009は情報処理端末10を使用する者による情報処理端末10を起動する旨として受け付け、情報処理端末10の電源をONにする。また、入力部1009は、キーボードなどの入力装置(図示せず)を情報処理端末10に接続して、情報処理端末10を使用する者からの指示を入力装置から受け付けてもよい。
撮像部1010は、図2のCPU101からの命令、図2のカメラ112、及び図2の撮像素子I/F113によって実現される。撮像部1010は、カメラ112が被写体を撮像した画像のデータを取得し、取得した画像データを出力する。なお、撮像部1010は、カメラ112を制御してピントの調整などを行うでもよい。また、撮像部1010は、撮像された画像を画像処理してもよい。例えば、撮像部1010は、取得した画像から特定の物体を認識するためのパターンマッチングなどの処理を行ってもよい。さらに、撮像部1010は、取得された画像の中から認識できた物体の周辺の画像を切り出し、新たに画像を生成するものでもよい。
記憶制御部1011は、図2のCPU101からの命令、及び図2のSSD105によって実現される。記憶制御部1011は、記憶部1012に対してデータを入出力する制御を行う。
記憶部1012は、図2のフラッシュメモリ104によって実現される。記憶部1012は、記憶制御部1011から入力されるデータを記憶する。記憶部1012は、例えば画面取得部1006が取得させた画面の画像データを画像記憶部10121に記憶する。
記憶部1012は、情報処理端末10をネットワーク上で識別するための情報である識別情報を記憶する。識別情報は、例えば端末ID、情報処理端末10の有するネットワークI/F用のデバイス(図示せず)に記憶されている物理アドレス、及びパスワードなどである。記憶部1012は、通話中の相手側の端末から送信される画像、音声などの情報を記憶する。なお、記憶部1012に情報が記憶される際、情報処理端末10は、音声出力部1004に効果音を出力、または表示制御部1005に記憶する旨のメッセージ、または画像を出力させて情報処理端末10を使用する者に知らせてもよい。
顧客情報部1013は、図2のCPU101からの命令、図2の操作ボタン108によって実現される。情報処理端末10を使用する者は、情報処理端末10に、顧客情報を入力する。顧客情報は、顧客ごとに設定されている固有の数値、文字、またはこれらを組み合わせた情報である。顧客情報は、例えば顧客ID、口座番号などである。顧客情報は、顧客ID、口座番号に限られない。例えば、氏名、電話番号、生年月日、またはこれらの組み合わせなど顧客を特定できる情報であればよい。
顧客情報部1013は、入力された顧客情報を、顧客特定サーバ100に送信する。
制御部1014は、情報処理端末10の各要素の制御を行う。
なお、情報処理端末10の行う処理、または記憶は、ネットワークを介して別の端末、装置またはシステムが全部または一部を行ってもよい。
<画像形成装置の機能>
図7は、本発明の一実施形態におけるの画像形成装置の機能の一例を説明する機能ブロック図である。
画像形成装置20は、送受信部21と、画像形成部22と、記憶制御部23と、記憶部24と、入力部25と、を有する。
送受信部21は、図4のコントローラ210、及び図2のI/F部250によって実現される。送受信部21は通信ネットワーク2を介して、情報処理端末10などから送信される画像、テキストなどの画像形成用のデータを受け取る。なお、送受信部21は、有線または無線で接続され、画像形成用のデータが送信されてもよい。
画像形成部22は、図4のコントローラ210、及び図4のプリンタ部232によって実現される。画像形成部22は、送受信部21が受信した画像形成用のデータを紙などの媒体へ画像形成する。
記憶制御部23は、図4のコントローラ210によって実現される。記憶制御部23は、記憶部24に対してデータを入出力する制御を行う。データは、例えば、送受信部21が受信、または入力部25が取得した画像形成用のデータなどである。
記憶部24は、図4のコントローラ210によって実現される。記憶部24は、記憶制御部23から入力されるデータを記憶する。記憶部24は、画像形成装置20の設定に係る情報などを記憶してもよい。
入力部25は、図4のコントローラ210、及びスキャナ部231によって実現される。
入力部25は、スキャナ部231によって媒体に形成されている画像、文字、図形などの情報を取得する。入力部25は、取得した情報を変換し、データを生成する。生成したデータは、記憶部24へ記憶する。なお、入力部25は、画像認識処理、またはOCR(Optical Character Recognition)などの処理を行い、テキストデータ、画像ファイルデータなどのデータを生成してもよい。また、入力部25は、生成したデータを送受信部21に所定の端末、装置、またはシステムに送信させてもよい。さらに、入力部25は取得したRAWデータを送受信部21にネットワーク上の別の端末に送信させ、別の端末が画像処理、及びファイル作成などの一部または全部の処理を行ってもよい。
<通話管理システムの機能>
図8は、本発明の一実施形態におけるの通話管理システムの機能の一例を説明する機能ブロック図である。
通話管理システム50は、送受信部51と、端末認証部52と、状態管理部53と、判断部54と、セッション管理部55と、及び記憶制御部59を有する。各部は、図3のHD504からRAM503上に展開されたプログラム、及びプログラムに伴うCPU201からの命令によって動作することで実現される。また、記憶部5000は、図3のHD504により実現される。記憶部5000は、中継装置管理DB(Data Base)5001、端末認証管理DB5002、端末状態管理DB5003、宛先リスト管理DB5004、及びセッション管理DB5005を有する。
(中継装置管理テーブル)
図9は、本発明の一実施形態における中継装置管理テーブルの一例を示す概念図である。中継装置管理テーブル500011は、記憶部5000の中継装置管理DB5001によって記憶されている。
中継装置管理テーブル500011は、各中継装置30の中継装置IDに対応させて、稼動状態、状態情報を通話管理システム50が受信した日時、IPアドレス、及び最大データ伝送速度など中継装置に係る情報を記憶する。通話管理システム50は、中継装置管理DB5001の情報に基づいて中継装置30を管理する。なお、中継装置管理テーブルは、図9で示した中継装置管理テーブル500011の形式に限られない。例えば、中継装置管理テーブルは、中継装置の型番、スペック、故障のチェック結果、及び設置場所などの他の中継装置に係る情報を有してもよい。
(端末認証管理テーブル)
図10は、本発明の一実施形態における端末認証管理テーブルの一例を示す概念図である。端末認証管理テーブル500021は、記憶部5000の端末認証管理DB5002によって記憶されている。
端末認証管理テーブル500021は、通話管理システム50によって管理される全ての情報処理端末10の各端末IDに対応させて認証用のパスワードを記憶する。
端末認証管理テーブル500021は、情報処理端末10を使用する者が各端末を介して、通話システム1に係るいずれかのサービス、または接続されている装置を使用する際に、管理者によって使用が許可されている者か否かを認証するために用いられる。
また、端末認証管理テーブル500021は、図10で示した形式に限られない。例えば、各端末からログインする際に、利用者IDを求める場合、利用者IDを端末認証管理テーブル500021に記憶してもよい。また、端末認証管理テーブル500021は、各端末に記憶されてもよい。さらに、パスワードに代えて、生体認証用のデータなどを記憶するでもよい。
(端末状態管理テーブル)
図11は、本発明の一実施形態における端末状態管理テーブルの一例を示す概念図である。端末状態管理テーブル500031は、記憶部5000の端末状態管理DB5003によって記憶されている。
端末状態管理テーブル500031は、各情報処理端末10及び各画像形成装置20のIDに対応させて、種類、端末名、稼動状態、受信日時、及びIPアドレスを記憶する。
端末状態管理テーブル500031は、通話管理システム50が通話システム1に接続されている端末、装置、及びシステムを管理するのに用いられる。
なお、端末ID、種類、及び宛先名は、各情報処理端末10及び画像形成装置20が通話システム1を利用するために通話管理システム50に登録される際に、記憶されて管理される。
同様に、端末状態管理テーブル500031は、図11で示した形式に限られない。例えば、端末状態管理テーブル500031は、正規化し、例えば、端末名と稼動状態が別のテーブルで記憶されてもよい。
なお、端末状態管理テーブル500031は、例えば、情報処理端末の型番、スペック、情報処理端末の故障のチェック結果、及び設置場所などの他の情報処理端末に係る情報を有してもよい。
(宛先リスト管理テーブル)
図12は、本発明の一実施形態における宛先リスト管理テーブルの一例を示す概念図である。宛先リスト管理テーブル500041は、記憶部5000の宛先リスト管理DB5004によって記憶されている。
宛先リスト管理テーブル500041は、要求元端末の端末IDに対応して通信相手の候補となる宛先端末の端末IDを記憶する。通信相手の候補は、情報処理端末10を使用する者が要求元端末から通話管理システム50を操作することによって、宛先端末の端末IDを追加、削除、または変更する。情報処理端末10は、宛先リスト管理テーブル500041に記憶された端末と通信を行うことができる。なお、宛先リスト管理テーブル500041に端末IDが記憶される端末IDは、通話管理システム50がオンラインとなっている端末検出し、端末IDを記憶されてもよい。
また、宛先リスト管理テーブル500041には、画像形成装置20の端末IDを記憶させてもよい。情報処理端末10を使用する者は、宛先リスト管理テーブル500041に画像形成装置20の端末IDを記憶させる。この場合、情報処理端末10を使用する者は、通信相手の近くに設置されている画像形成装置20に画像形成用のデータを送信して、情報を印刷物として届けることができる。
(セッション管理テーブル)
図13は、本発明の一実施形態におけるセッション管理テーブルの一例を示す概念図である。セッション管理テーブル500051は、記憶部5000のセッション管理DB5005によって記憶されている。
セッション管理テーブル500051は、中継装置IDに対応させて、各中継装置を介して行われている通信に係る情報を記憶する。
中継装置30を介して行われている通信に係る情報は、要求元端末ID、宛先端末ID、遅延時間、及び遅延情報受信日時などである。なお、遅延時間情報の受信日時は、2つの情報処理端末10の間で通信を行う場合、要求元端末から送信されてきた遅延時間情報に基づいて、管理されてもよい。また、遅延時間情報の受信日時は、3つ以上の情報処理端末10の間で通信を行う場合、画像データ及び音声データなどのデータが、受信側の情報処理端末10から送信されてきた遅延時間情報に基づいて、管理されてもよい。
なお、各管理テーブルで用いられる各IDは、各IDに代えて、例えばIPアドレス、DNSサーバを利用して各端末に設定されるドメイン、識別番号、または端末名などの各端末を識別できる別の情報で行われてもよい。
送受信部51は、図3のCPU501からの命令、及び図3のネットワークI/F509によって実現される。送受信部51は、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置またはシステムと各種データ、情報を送受信する。
端末認証部52は、図3のCPU501からの命令によって実現される。端末認証部52は、送受信部51が受信したログイン要求情報に基づいて、他の端末の認証を行う。ログイン要求情報は、端末ID及びパスワードなどである。
情報処理端末10の電源がONとなった際、または、情報処理端末10を使用する者が情報処理端末10を介して通話システム1に接続する際、図6のログイン要求部1002は、情報処理端末10を使用する者にログイン要求情報の入力を求める。入力されたログイン要求情報は、図6の送受信部1001によって、通話管理システム50に送信される。端末認証部52は、受信したログイン要求情報を検索キーとして、端末認証管理テーブル500021から対応する情報を検索する。端末認証部52は、受信したログイン要求情報に対応する情報が端末認証管理テーブル500021から検索できた場合、ログイン要求情報を送信した端末に認証した旨の情報を送信する。
なお、端末認証部52は、情報処理端末10に備えられて、情報処理端末10が情報処理端末10を使用する者の認証をしてもよい。また、端末認証部52は、情報処理端末10と通話管理システム50の双方に備えられ、情報処理端末10にログインの際、及び通話システム1に接続の際に認証するでもよい。
状態管理部53は、図3のCPU501からの命令によって実現される。状態管理部53は、端末状態管理テーブル500031に基づいて各端末、装置、及びシステムを管理する。
状態管理部53は、端末状態管理テーブル500031に、端末ID、要求元端末の稼動状態、通話管理システム50でログイン要求情報が受信された受信日時、及び要求元端末のIPアドレスを記憶する。状態管理部53は、後述する判断部54の情報に基づいて、情報処理端末10に対応する端末状態管理テーブルの稼動状態の「オンライン」を「オフライン」に変更する。
なお、端末状態管理テーブル500031に記憶する情報は、通話管理システム50以外の端末が調査し、調査の結果に基づいて状態管理部53が記憶するでもよい。
判断部54は、図3のCPU501からの命令によって実現される。判断部54は、通話システム1に接続されている端末、装置、及びシステムの稼動状態を判断する。判断部54の判断した結果は、状態管理部53が記憶する。例えば、判断部54は、情報処理端末10の電源がON、かつ、通話システム1に対してログインしている場合、稼動状態を「オンライン」と判断する。
判断部54は、宛先リスト管理テーブル500041に基づいて情報処理端末10がどの情報処理端末10と通信が可能であるか否かの判断を行う。
なお、判断部54は、情報処理端末10が別の情報処理端末10に対して通信を要求した場合、要求された先の情報処理端末10が「オンライン」でない場合、通信不可であると判断し、判断の結果を要求した情報処理端末10へ送信してもよい。
また、判断部54は、稼動状態を判断するために、pingなどのツールを用いてもよい。
セッション管理部55は、図3のCPU501からの命令によって実現される。セッション管理部55は、セッション管理テーブル500051に、中継装置ID、要求元端末の端末ID、宛先端末の端末ID、遅延時間、及び遅延情報受信日時を記憶する。また、セッション管理部55は、通信セッションを確立するために使用されるセッションIDを作成する。
なお、セッション管理部55は、遅延時間などを調べるためにpingなどのツールを用いてもよい。
記憶制御部59は、図3のCPU501からの命令、及び図3のHDD505によって実現される。記憶制御部59は、記憶部5000にDBなどのデータを記憶、または読出を行う。
<中継装置の機能>
図14は、本発明の一実施形態におけるの中継装置の機能の一例を説明する機能ブロック図である。
中継装置30は、送受信部31と、記憶制御部32と、記憶部33と、制御部34と、を有する。
送受信部31は、図3のCPUの命令、及び図3のネットワークI/F509によって実現される。送受信部31は、通信ネットワーク2を介して、情報処理端末10から送信される画像、テキストなど通信のためのデータ、及び通話管理システム50から送信される通話システム1を管理するための情報などを受け取る。送受信部31は、通信ネットワーク2を介して、情報処理端末10へ通信のためのデータ、及び通話管理システム50へ通話システム1を管理するための情報などを送信する。
記憶制御部32は、図3のCPUの命令、及び図3のHDD505によって実現される。記憶制御部32は、記憶部33に対してデータを入出力する制御を行う。データは、例えば、送受信部31が受信、または制御部34から入力されたデータなどである。
記憶部33は、図3のHD504によって実現される。記憶部33は、記憶制御部32から入力されるデータを記憶する。
制御部34は、図3のCPUの命令によって実現される。制御部34は、中継装置30の各処理を制御する。なお、制御部34は、送受信部31が受け取った通話管理システム50から送信される通話システム1を管理するための情報に対応する情報を生成し、送受信部31に情報を送信させてもよい。
中継装置30は、各端末、装置、及びシステムの間で行われる通信を中継する。中継装置30は、各端末、装置、及びシステムの間で送受信されるデータをバッファ(Buffer)してもよい。また、中継装置30は、いわゆるプロキシ(Proxy)サーバの役割を担ってもよい。
<プログラム提供システムの機能>
プログラム提供システム90の機能は、図14に示した中継装置30と同様の機能ブロック図で説明する。
プログラム提供システム90は、送受信部31と、記憶制御部32と、記憶部33と、制御部34と、を有する。
送受信部31は、図3のCPUの命令、及び図3のネットワークI/F509によって実現される。送受信部31は、通信ネットワーク2を介して、通話管理システム50から送信される通話システム1を管理するための情報などを受け取る。送受信部31は、各端末、装置、及びシステムからプログラム提供を要求するための情報を受け取る。
送受信部31は、通信ネットワーク2を介して、各端末、装置、及びシステムへプログラム、及び通話管理システム50へ通話システム1を管理するための情報などを送信する。
記憶制御部32は、図3のCPUの命令、及び図3のHDD505によって実現される。記憶制御部32は、記憶部33に対してデータを入出力する制御を行う。データは、例えば、送受信部31が受信、または制御部34から入力されたプログラムなどのデータである。
記憶部33は、図3のHD504によって実現される。記憶部33は、記憶制御部32から入力されるデータを記憶する。
制御部34は、図3のCPUの命令によって実現される。制御部34は、プログラム提供システム90の各処理を制御する。なお、制御部34は、送受信部31が受け取った通話管理システム50から送信される通話システム1を管理するための情報に対応する情報を生成し、送受信部31に情報を送信させてもよい。
プログラム提供システム90は、各端末、装置、及びシステムへプログラムを提供する。例えば、情報処理端末10から通信するためのプログラム提供を要求された場合、記憶部33に対応するプログラムが記憶されているか検索し、対応するプログラムが検索できた場合、当該プログラムを送信する。
なお、プログラム提供システム90は、各プログラムに係る情報、例えばプログラムの各設定情報などを送信してもよい。
<顧客特定サーバの機能>
顧客特定サーバ100の機能は、図14に示した中継装置30と同様の機能ブロック図で説明する。
顧客特定サーバ100は、送受信部31と、記憶制御部32と、記憶部33と、制御部34と、を有する。
送受信部31は、図3のCPUの命令、及び図3のネットワークI/F509によって実現される。送受信部31は、通信ネットワーク2を介して、通話管理システム50から送信される通話システム1を管理するための情報などを受け取る。送受信部31は、情報処理端末10から顧客である利用者を特定するための特定情報を受け取る。
送受信部31は、通信ネットワーク2を介して、通話管理システム50へ通話システム1を管理するための情報などを送信する。送受信部31は、後述する識別情報を印鑑データ保存サーバ150へ送信する。なお、送受信部31は、後述する特定情報に基づいて利用者を特定した結果を、特定情報を送信してきた情報処理端末10に送信してもよい。
記憶制御部32は、図3のCPUの命令、及び図3のHDD505によって実現される。記憶制御部32は、記憶部33に対してデータを入出力する制御を行う。データは、後述する顧客特定テーブルに係る情報などである。
記憶部33は、図3のHD504によって実現される。記憶部33は、記憶制御部32から入力されるデータを記憶する。
制御部34は、図3のCPUの命令によって実現される。制御部34は、顧客特定サーバ100の各処理を制御する。
制御部34は、記憶部33に記憶されている顧客特定テーブルに係る情報に基づいて、利用者の特定を行うための情報を検索する。
図15は、本発明の一実施形態における顧客特定テーブルの一例を示す概念図である。
顧客特定テーブル3301は、例えば口座番号、顧客名、顧客IDなどの利用者を特定する情報を記憶する。顧客特定テーブル3301は、口座番号に対応させて顧客名、顧客IDなど識別情報を記憶する。
顧客特定サーバ100は、後述する入力の処理によって利用者が入力した情報のうち、特定情報を受け取る。顧客特定サーバ100は、例えば口座番号を特定情報として受け取った場合、受け取った特定情報を検索キーとして顧客特定テーブル3301を検索する。顧客特定サーバ100は、顧客特定テーブル3301を検索し、特定情報に対応する者が検索できた場合、識別情報を出力する。識別情報は、後述する印鑑データ保存サーバ150が印鑑データを検索するために、検索キーとなる情報である。識別情報は、例えば顧客IDである。
なお、顧客特定サーバ100は、特定情報に対応する者が検索できなかった場合、該当する者なしとする特定した結果を出力してもよい。
顧客特定サーバ100は、利用者を特定した結果、及び識別情報を印鑑データ保存サーバ150へ送信する。また、顧客特定サーバ100は、利用者を特定した結果を、特定情報を送信してきた情報処理端末10に送信してもよい。
なお、特定情報は、口座番号に限られない。特定情報は、利用者を特定する固有の情報であればよく、例えば、顧客名、住所、生年月日、電話番号、顧客番号、またはこれらの組み合わせた情報でもよい。
また、識別情報は、顧客IDに限られない。識別情報は、特定情報に対応し、かつ、印鑑データ保存サーバ150が検索する際に検索キーとなるであればよく、例えば、顧客名、住所、生年月日、電話番号、顧客番号、またはこれらの組み合わせた情報でもよい。
さらに、顧客特定テーブル3301は、図15に示した形式に限られない。顧客特定テーブル3301は、例えば識別情報、及び識別情報以外の顧客に係る情報を記憶してもよい。
顧客特定サーバ100が、識別情報を特定情報に基づいて特定することで、印鑑データ保存サーバ150は、印影の画像データを検索するための検索キーとなる情報を受け取ることができる。即ち、特定情報を入力する場合でも、印鑑データ保存サーバ150は、識別情報に対応付けされて記憶されている印影の画像データを検索する。
印鑑データ保存サーバ150は、顧客特定サーバ100が特定情報に基づいて特定した識別情報を用いることで、利用者に対応した印影の画像データを検索することができる。
<印鑑データ保存サーバの機能>
印鑑データ保存サーバ150の機能は、図14に示した中継装置30と同様の機能ブロック図で説明する。
印鑑データ保存サーバ150は、送受信部31と、記憶制御部32と、記憶部33と、制御部34と、を有する。情報処理装置は、例えば印鑑データ保存サーバ150である。以下、印鑑データ保存サーバ150を例にして記載する。
送受信部31は、図3のCPUの命令、及び図3のネットワークI/F509によって実現される。送受信部31は、通信ネットワーク2を介して、通話管理システム50から送信される通話システム1を管理するための情報などを受け取る。送受信部31は、顧客特定サーバ100から送信される識別情報を受け取る。送受信部31は、情報処理端末10から送信される利用者が記載した書類のデータを受け取る。
送受信部31は、通信ネットワーク2を介して、通話管理システム50へ通話システム1を管理するための情報などを送信する。
なお、送受信部31は、検索した結果、または後述する比較結果を、特定情報を送信してきた情報処理端末10に送信してもよい。
記憶制御部32は、図3のCPUの命令、及び図3のHDD505によって実現される。記憶制御部32は、記憶部33に対してデータを入出力する制御を行う。データは、印鑑に係る情報などである。データは、後述する制御部34が検索できる形式で記憶される。
記憶部33は、図3のHD504によって実現される。記憶部33は、記憶制御部32から入力されるデータを記憶する。
制御部34は、図3のCPUの命令によって実現される。制御部34は、印鑑データ保存サーバ150の各処理を制御する。
制御部34は、記憶部33に記憶されている印鑑に係る情報を検索する。
図16は、本発明の一実施形態における印鑑データ保存サーバによる印鑑に係る情報の処理の一例を示す概念図である。
印鑑データ保存サーバ150は、顧客特定サーバ100から送信される識別情報に基づいて印鑑に係る情報を検索する。印鑑に係る情報は、例えば後述する印影の画像データなどである。なお、識別情報は、顧客特定サーバ100から送信される情報に限られない。例えば、識別情報は、利用者端末で入力される口座番号などであってもよい。
印鑑データ保存サーバ150は、印影の画像データを検索できるように記憶部33に記憶する。例えば、印鑑データ保存サーバ150は、利用者が入力した情報に基づいて、ファイル名を生成する。
入力画面121は、情報処理端末10のディスプレイ120に表示される入力画面の一例である。入力画面121は、プルダウンメニュー、テキスト入力ボックスなどのGUI(Graphical User Interface)によって構成される。
例えば、利用者が銀行に係る手続きを通話システム1によって行う場合を例に説明する。銀行の窓口担当者などのオペレータ(以下、オペレータという。)は、通話システム1を介して利用者と手続きに係る処理を行う。
入力画面121は、例えば支店番号入力部1211と、口座番号入力部1212と、手続き番号選択部1213と、を有する。
支店番号入力部1211には、支店番号がオペレータによって入力される。支店番号は、利用者が有する口座を管理する銀行の支店が特定できる番号である。
口座番号入力部1212には、口座番号がオペレータによって入力される。口座番号は、利用者が有する口座が特定できる番号である。
手続き番号選択部1213には、オペレータによって利用者が希望する手続きの種類が選択される。手続きの種類には、対応する手続き番号が設定されている。
なお、入力画面121は、利用者の情報処理端末10に表示され、利用者が番号などを入力してもよい。
入力画面121に入力された情報は、情報処理端末10から印鑑データ保存サーバ150に送信される。印鑑データ保存サーバ150は、入力画面121に入力された情報に基づいて対応する印影の画像データのファイル名を作成する。
印鑑データ記憶領域122は、記憶部33の記憶領域である。印鑑データ記憶領域122には、印影の画像データが生成されたファイル名で記憶される。
印鑑データ記憶領域122では、例えばフォルダ(Folder)で階層化されてファイルが記憶される。
印鑑データ記憶領域122は、支店フォルダ1221を有する。支店フォルダ1221は、各手続きに対応する手続きフォルダ12211と、印鑑データフォルダ12212と、を有する。支店フォルダ1221は、支店番号に対応する。
印鑑データ保存サーバ150は、フォルダ名を検索することで、利用者が入力した情報に係るデータから検索することができる。
手続きフォルダ12211は、手続き番号に対応する。手続きフォルダ12211には、ファイル123が記憶されている。ファイル123は、端末から送信された書類の画像データである。
印鑑データフォルダ12212は、印鑑データ131を記憶する。印鑑データ131は、顧客ごとに記憶されている印影の画像データなどである。
ファイル123のファイル名は、例えば利用者が入力した情報と、情報処理端末IDと、ファイル名の生成日時と、ランダムに生成された数値と、を組み合わせて生成する。具体的には、手続き番号が「01」の手続き、口座番号が「1234」、端末IDが「AAA」、ファイル名の生成時刻が「2012年7月7日」、ランダムに生成された数値が「145023」の場合で説明する。この場合、生成されるファイル名は、「01_1234_AAA_20120707145023」などである。
印鑑データ保存サーバ150は、ファイル名を検索することで、利用者が入力した情報に基づいてから印影の画像データを検索することができる。
なお、ファイル名は、上述の組み合わせに限られない。例えば、端末IDはIPアドレス、端末名などでもよい。さらに、ファイル名の生成に用いられる情報は、通話管理システム50など他の端末、装置、及びシステムから受け取ってもよい。
また、印影の画像データの記憶される場所は、印鑑データ保存サーバ150の記憶部33に限られない。例えば、印影の画像データは、一部または全部が通信ネットワーク2を介して、別のファイルサーバ(図示せず)に記憶され、印鑑データ保存サーバ150は検索用の情報を記憶するでもよい。
なお、検索はファイル名、またはフォルダ名を直接検索するに限られない。例えば、ファイル名、及びフォルダ名をDBにし、DBによって検索されてもよい。
印鑑データ保存サーバ150は、利用者が入力した情報に基づいて検索した印影の画像データと、書類のデータに含まれている印影の画像データと、を比較する後述する処理を行う。
なお、印鑑データ保存サーバ150が行う処理の全部または一部は、他の装置が行ってもよい。例えば、通話管理システム50が代わりに全部または一部の処理を行ってもよい。
<手続き全体の流れ>
図17は、本発明の一実施形態における手続きの一例の全体の流れを説明するフローチャートである。
ステップS1701では、利用する情報処理端末10、通話管理システム50、及び中継装置30が後述する通話システムの開始処理を行う。
ステップS1702では、利用者は、通話システム1によって、音声でオペレータへ希望する手続き内容を説明する。オペレータは、利用者から説明を受けて行う手続きを決める。
ステップS1703では、利用者は、ステップS1702で指示された書類を作成する。
オペレータは、ステップS1702の説明に基づいて利用者の希望する手続きに必要な書類を示し、書類に必要事項を記入するよう指示をする。具体的には、オペレータは、利用者の近くに設置されている画像形成装置20へ対応する画像形成用のデータを送信する。利用者は、送信された画像形成用のデータによって画像形成装置20が出力する印刷物を受け取って必要な書類を受け取る。
なお、書類は、インターネットなどに電子データとしてアップロードされ、利用者がプリントアウト、及び予め記入してきてもよい。利用者は、必要事項の記入及び押印を行う。書類の作成後、通話システム1によって、オペレータへ書類を提示する。
ステップS1704では、利用者は、ステップS1703で作成した書類の後述する入力処理を行う。
ステップS1705では、印鑑データ保存サーバ150は、ステップS1704で入力された書類に形成されている印影と、予め届出され印鑑データ保存サーバ150に記憶されている印影と、が同一であるか否かを判定する後述する印鑑照合処理を行う。
ステップS1706では、オペレータは、印鑑データ保存サーバ150及びデータサーバ(図示せず)に、本手続きの記録などを記憶する、及び通話システム1を終了するための処理などの終了処理を行う。
終了処理は、例えば、ステップS1704で入力された書類の画像データを記憶、情報処理端末10の電源をOFFにする処理などである。
<全体処理>
図18は、本発明の一実施形態における全体処理の一例を示すシーケンス図である。
ステップ1801では、オペレータは、オペレータ側に設置されている情報処理端末10(以下、オペレータ端末という。)で、通信ソフトを起動する。通信ソフトの起動は、図2の操作ボタン108を押下することによって行われる。なお、アイコンなどのGUIを用いて行ってもよい。
通信ソフトは、起動の際に後述する通話システムの開始処理を行う。通話システムの開始処理は、図17のステップS1701に対応する処理である。
ステップ1802では、オペレータ端末は、通信ソフトが起動した旨を通話管理システム50へ知らせる。
ステップ1803では、通話管理システム50は、オペレータ端末の通信ソフトが起動した旨を利用者側に設置されている情報処理端末10(以下、利用者端末という。)へ知らせる。なお、ステップ1802及びステップ1803の処理は、オペレータ端末が利用者端末へ行うでもよい。
ステップ1804では、オペレータは、利用者を特定する情報を入力する。具体的には、オペレータ端末のディスプレイ120に、図16の入力画面121が表示される。オペレータは、利用者の情報を取得するために、入力画面121に支店番号、及び口座番号など利用者を特定する情報を入力する。具体的には、オペレータは、利用者にキャッシュカードの提示を求める。利用者は、キャッシュカードを利用者端末のカメラ112を利用して撮像する。オペレータは、撮像されたデータに基づいて支店番号、口座番号を取得する。
なお、利用者を特定する情報は、入力画面121が利用者端末に表示され、情報の全部または一部を利用者が入力してもよい。
ステップ1805では、オペレータ端末は、入力された利用者を特定する情報を顧客特定サーバ100に送信する。なお、オペレータ端末は、入力画面121に入力された情報以外を送信してもよい。例えば、オペレータ端末は、オペレータ端末の端末IDなどを送信してもよい。
ステップ1806では、顧客特定サーバ100は、送信されてきた利用者を特定する情報に基づいて対応する利用者の情報を検索する。顧客特定サーバ100は、オペレータ端末へ検索した利用者の情報を送信する。利用者の情報は、例えば顧客名、顧客IDなどである。オペレータは、送信される利用者の情報によって、手続きを希望している者の氏名など手続きに必要な利用者の情報を知ることができる。
ステップ1807では、顧客特定サーバ100は、検索キーとして用いるために、検索した顧客IDを印鑑データ保存サーバ150に送信する。
ステップ1808では、印鑑データ保存サーバ150は、ステップ1807で送信された顧客IDに基づいて、対応する印影の画像データなどの印鑑に係る情報を検索する。
ステップ1809では、利用者端末は、通信ソフトを起動する。
ステップ1810では、利用者は、起動した通信ソフトを用いて、図17のステップS1702で作成した書類を撮像する処理を行う。撮像処理は、書類のキャプチャデータを生成する。
ステップ1811では、利用者は、撮像処理が終了し、キャプチャを許可する旨を通話管理システム50へ知らせる。
具体的には、オペレータは、オペレータ端末のディスプレイ120に表示された書類の画像データを見て撮像の品質を確認する。オペレータは、利用者に書類のキャプチャの許可を求める。利用者にキャプチャを許可してもらう場合、オペレータは、図2の操作ボタン108である決定ボタンを押すよう音声で指示する。
利用者は、決定ボタン1202を押下する。この決定ボタンの押下が取り込みの許可に相当する。利用者端末は、書類のキャプチャ許可を通話管理システム50に送信する。
なお、決定ボタンによる操作は、これに代えて、ダイアログで取り込みの許可を求めるメッセージを表示し、GUIによって行われる、音声操作、ジェスチャー入力、タッチパネル入力でもよい。
図6の問い合わせ部18bは以下のように動作する。
・オペレータが音声によりキャプチャの許可を要求する場合、問い合わせ部18bは用いなくともよい。
・オペレータがダイアログで取り込みの許可を求める場合、オペレータは、ダイアログを利用者端末に表示させる。オペレータが利用者端末にダイアログを表示させる操作が、キャプチャ許可の要求となる。したがって、オペレータが利用者端末にダイアログを表示させる操作により、オペレータ端末の問い合わせ部18bが利用者端末に問い合わせを行う。
・オペレータ端末と利用者端末で通信ソフトが起動し、利用者端末の通信ソフトによってダイアログを表示する場合、オペレータ端末の通信ソフト起動の際、キャプチャ許可の要求が行われる。したがって、オペレータ端末の通信ソフト起動の際、オペレータ端末の問い合わせ部18bが利用者端末に問い合わせを行う。
ステップ1812では、通話管理システム50は、利用者の撮像処理が終了し、キャプチャを許可する旨をオペレータ端末へ知らせる。なお、ステップ1811及びステップ1812の処理は、利用者端末がオペレータ端末へ行ってもよい。
ステップ1813では、後述する入力処理で利用者端末に撮像された書類のキャプチャデータをオペレータ端末が取得する。
ステップ1814では、オペレータ端末は、ステップ1813で取得した書類のキャプチャデータを印鑑データ保存サーバ150へ送信する。
ステップS1804乃至ステップS1806と、ステップS1809乃至ステップS1814の処理は、後述する入力処理に相当する。
ステップ1815では、印鑑データ保存サーバ150は、ステップ1814で送信された書類のキャプチャデータと、ステップ1806で検索した印影の画像データを照合する後述する印影比較処理を行う。
ステップ1816では、印鑑データ保存サーバ150は、印鑑照合処理の結果をオペレータ端末へ送信する。
ステップ1817では、オペレータ端末は、送信された印鑑照合処理の結果をディスプレイ120へ表示する。
ステップ1818では、オペレータ端末は、通信ソフトを終了する処理を行う。
ステップ1819では、オペレータ端末は、通信ソフトが終了した旨を通話管理システム50へ知らせる。
ステップ1820では、通話管理システム50は、オペレータ端末の通信ソフトが終了した旨を利用者端末へ知らせる。なお、ステップ1819及びステップ1820の処理は、オペレータ端末が利用者端末へ行ってもよい。
ステップ1821では、利用者端末は、通信ソフトを終了する処理を行う。
ステップ1818乃至ステップ1821の処理は、図17のステップS1706に対応する。
終了処理は、利用者の個人情報を守るために、各端末に記憶された書類に係る情報、及びデータを削除する処理を行う。
また、終了処理では、システムのログを取るために、利用者端末は、利用者に本処理でキャプチャされた書類に係る情報、データ、及び操作履歴などを印鑑データ保存サーバ150などに記憶することに同意する旨を表示する。利用者が記憶することに同意した場合、本処理で使用された情報、データ、及び操作履歴が記憶される。なお、記憶する場所は、印鑑データ保存サーバ150に限られない。例えば、データサーバ(図示せず)などを設置して、本処理でキャプチャされた書類に係る情報、データ、及び操作履歴などを記憶してもよい。
なお、全体処理は、図18に示した処理の順序に限られない。例えば、ステップS1806と、ステップS1807の処理は、処理の順序がステップS1807の後、ステップS1806を行ってもよい。
なお、通信ソフトは、各情報処理端末10にインストールされている場合に限られない。例えば、使用の際にプログラム提供システム90に要求し、プログラム提供システム90から送信されるプログラムを用いるでもよい。
<氏名変更の手続き>
図19は、本発明の一実施形態における手続きを氏名変更手続きの例で説明する図である。以下、実施例として氏名変更の申し込み手続きの例で説明する。
図19(a)は、オペレータと利用者が音声で通話する画面の例である。オペレータは、音声と利用者の画像から利用者と通話をすることができる。図19(a)の機能は、例えば図17のステップS1702で利用者が希望する手続き内容をオペレータに説明に用いられる。また、図19(a)の機能は、図17のステップS1703で利用者に作成してもらう書類をオペレータが説明するのに用いられる。
図19(b)は、利用者の情報を入力する処理の一例である。オペレータは、利用者が提示するキャッシュカード、通帳などから口座番号、及び支店番号など利用者を特定する情報を取得する。また、図17のステップS1702で利用者から受けた説明から手続きの種類を選択する。オペレータは、入力画面121へ支店番号、口座番号、手続き番号の入力を行う。図19(b)で行う処理は、図18のステップS1804に相当する。
図19(c)は、撮像処理の一例である。オペレータは、図17のステップS1703で利用者に作成してもらう書類をキャプチャする。利用者は、利用者端末のカメラ112で記載した書類を撮像する。オペレータは、記載された書類の確認を行う。図19(c)で行う処理は、図18のステップS1810に相当する。
図19(d)は、送信画面の一例である。オペレータは、印鑑データ保存サーバ150に図17のステップ1705の後述する印鑑照合処理を行わせるために、キャプチャした書類に係るデータを印鑑データ保存サーバ150に送信する。図19(d)で行う処理は、図18のステップS1814に相当する。
図19(e)は、印鑑データ保存サーバ150が図17のステップ1705である印鑑照合処理の終了を待つ画面の一例である。印鑑データ保存サーバ150は、図18のステップ1815の後述する印鑑照合処理を行う。
図19(f)は、印鑑データ保存サーバ150が行った後述する印鑑照合処理の結果を表示する画面の一例である。印鑑データ保存サーバ150は、後述する印鑑照合処理の結果をオペレータ端末に送信する。オペレータ端末へ送信は、図18のステップ1816に相当する。送信された結果の表示は、印鑑照合処理によって印鑑データが一致する場合、一致した旨を表示する。送信された結果の表示は、印鑑照合処理によって印鑑データが一致しない場合、印鑑データ保存サーバ150に記憶されている印影の画像データと、キャプチャした書類に係るデータを表示し、オペレータは双方のデータを確認する。印鑑データが一致しない場合、オペレータは、利用者に書類の修正を指示する。図19(f)で行う処理は、図18のステップ1817に相当する。
図19(g)は、終了処理の画面の一例である。オペレータは、利用者が記憶することに同意した場合、本処理で使用された情報、データ、及び操作履歴などを記憶する処理を行う。図19(g)で行う処理は、図17のステップ1706に相当する。
<通話システムの開始処理>
図20は、本発明の一実施形態における通話システムの開始処理の一例を説明するシーケンス図である。図20で説明する処理は、図17のステップS1701である通話システムの開始処理の一例である。通話システムの開始処理は、情報処理端末間で通信を開始する準備を行い、セッションを確立する処理を行う。
ステップS2001では、オペレータは、オペレータ端末の電源をONにする。
ステップS2002では、オペレータ端末は、通信ネットワーク2を介して通話管理システム50に、ログイン要求を示すログイン要求情報を送信する。ログイン要求情報は、要求元端末であるオペレータ端末をネットワーク上で識別するための端末ID、及びパスワードなどである。
ログイン要求情報は、図6の記憶制御部1011を介して図6の記憶部1012から読み出されて、送受信部1001に送られたデータである。通話管理システム50は、オペレータ端末から通話管理システム50へログイン要求情報が送信される際、送信側であるオペレータ端末のIPアドレスを取得することができる。
なお、ログイン要求情報の送信は、オペレータ端末の電源をONにする際に行われるに限られない。例えば、オペレータの指示入力を契機としてもよい。更に、端末ID及びパスワードは、要求元端末に対してオペレータが入力できるようにしてもよい。
ステップS2003では、図8の端末認証部52は、送信されたログイン要求情報に基づいて認証を行う。具体的には、図8の端末認証部52は、端末ID及びパスワードを検索キーとして、端末認証管理DB5002を検索する。検索によって、図8の端末認証部52は、送信されてきた端末ID及びパスワードと同一の端末ID及びパスワードが端末認証管理DB5002に記憶されているか否か判断する。
ステップS2004では、ステップS2003で送信されてきた端末ID及びパスワードと同一の端末ID及びパスワードが端末認証管理DB5002に記憶されている場合、図8の状態管理部53は、オペレータ端末のIPアドレスなどの情報を記憶する。図8の状態管理部53は、オペレータ端末のIPアドレスなどを端末状態管理DB5003に記憶する。
ステップS2005では、通話管理システム50は、ステップS2003で認証した結果である認証結果情報をオペレータ端末に送信する。
ステップS2006では、通話管理システム50は、オペレータ端末のIPアドレスなどに基づいて、通信が可能な情報処理端末10を調べる。具体的には、判断部54は、宛先リスト管理DB5004に基づいて、オペレータ端末のIPアドレスを検索する。判断部54は、宛先リスト管理DB5004にオペレータ端末のIPアドレスに対応して記憶されているIPアドレスの情報処理端末10を通信の候補と判断する。
ステップS2007では、通話管理システム50は、ステップS2006で通信の候補となった情報処理端末10に、要求元端末であるオペレータ端末の端末IDと、及び稼動状態などの情報を送信する。
ステップS2008では、通話管理システム50は、オペレータ端末に通信の候補となる情報処理端末10の端末IDのIPアドレスを記載した、宛先リストを送信する。オペレータは、送信された宛先リストをオペレータ端末のディスプレイ120で表示してみることができる。
ステップS2009では、オペレータは、ステップS2008で送られてきた宛先リストから通信を希望する利用者端末を選択する。オペレータ端末は、開始要求情報を通話管理システム50に送信する。開始要求情報は、要求元であるオペレータ端末の端末ID、及び通信を希望する利用者端末の宛先端末IDなどである。
ステップS2010では、図8の状態管理部53は、端末状態管理DB5003の稼動状態を、ともに「オンライン(通話可能)」から「オンライン(通話中)」に変更する。
ステップS2011では、図8のセッション管理部55は、利用する中継装置30を選択する。例えば、図8のセッション管理部55は、要求元端末のIPアドレスに最も近い利用可能な中継装置30を選択する。また、図8のセッション管理部55は、セッション管理DB5005の中継装置30の中継装置ID、要求元端末の端末ID、及び宛先端末の端末IDを記憶する。
ステップS2012では、通話管理システム50は、中継装置30にセッション初期化要求情報を送信する。セッション初期化要求情報は、中継装置30の通信セッションを初期化する命令である。セッション初期化要求情報は、例えば要求元端末であるオペレータ端末のIPアドレス、及び宛先端末である利用者端末のIPアドレスである。
オペレータ端末のIPアドレス、及び利用者端末のIPアドレスは、端末状態管理DB5003で記憶されている情報である。
ステップS2013では、中継装置30は、ステップS2012で送信されたセッション初期化要求情報に基づいてオペレータ端末にセッション開始指示情報を送信する。
セッション開始指示情報は、オペレータ端末に通信セッションを開始する指示である。また、中継装置30は、中継装置30のIPアドレスをオペレータ端末に送信する。
ステップS2014では、中継装置30は、ステップS2012で送信されたセッション初期化要求情報に基づいて利用者端末にセッション開始指示情報を送信する。
セッション開始指示情報は、利用者端末に通信セッションを開始する指示である。また、中継装置30は、中継装置30のIPアドレスをオペレータ端末に送信する。
ステップS2015では、ステップS2013の処理によって、図5の第1の通信セッションsed1が、オペレータ端末と中継装置30との間で確立される。
ステップS2016では、ステップS2014の処理によって、図5の第2の通信セッションsed2が、利用者端末と中継装置30との間で確立される。
したがって、通話システムの開始処理が行われることによって、オペレータ端末と使用者端末の間で通信が開始される。これによって、オペレータ端末は、利用者端末から情報及びデータを受け取ることができる。
<入力処理>
図21は、本発明の一実施形態における入力処理と関連する処理の流れの一例を説明する図である。図21で説明する処理は、図17のステップS1804乃至ステップS1806、図17のステップS1809乃至ステップS1814、及び図18のステップS1810の一例である。入力処理は、届出に係る書類の情報を取得する処理である。
図21(a)の処理では、オペレータは、利用者が提示するキャッシュカード、通帳などから口座番号、及び支店番号など利用者を特定する情報を取得する。オペレータは、利用者を特定する情報を取得するために、利用者に利用者端末のカメラを用いてキャッシュカード、通帳などを撮像するように指示する。オペレータは、取得した情報を図16の入力画面121に入力する。また、図17のステップS1702で利用者から受けた説明から手続きの種類を入力画面121で選択する。図19(b)で行う処理は、図18のステップS1804に相当する。
入力画面121に入力された情報は、図18のステップ1805の処理によって顧客特定サーバ100に送信される。
顧客特定サーバ100は、送信された情報と、図16で説明した顧客特定テーブル3301と、に基づいて、利用者の顧客ID、顧客名などの情報を検索し、オペレータ端末へ利用者の情報を送信する(図18のステップS1806に相当)。
図21(b)の処理では、オペレータは、利用者に図17のステップS1703で作成した書類を利用者端末のカメラを用いて撮像するように指示する。
図21(c)の処理では、オペレータは、図21(b)の処理で取得した書類の情報を確認する。この際、図18のステップS1806によって、顧客名などの情報が、オペレータ端末に送信されている。送信された顧客名は、図21(b)に顧客名表示124として表示される。オペレータは、顧客名表示124によって、利用者の書類に記載された情報と、顧客特定サーバ100に記憶されている情報に相違がないか否かの確認を行うことができる。
図21(c)の処理でオペレータに確認されたデータは、印鑑データ保存サーバ150に送信される。
なお、入力処理の各処理は、オペレータ及び利用者が、情報処理端末10に入力されたデータ、及び情報を確認し、入力した情報及びデータが修正する必要があると判断した場合、修正する処理を行ってもよい。
図22は、本発明の一実施形態における入力処理の一例を説明するフローチャートである。
ステップS2201では、図19(a)、及び図21(a)で説明したように、オペレータは、利用者の情報を入力画面121に入力する。
ステップS2202では、図19(c)、及び図21(b)で説明したように、利用者は、図17のステップS1703で作成した書類のキャプチャを行う。
ステップS2203では、図19(d)、及び図21(c)で説明したように、オペレータは、ステップS2202でキャプチャされた書類の情報の確認と、印鑑データ保存サーバ150にキャプチャした書類に係るデータを送信する。
なお、ステップS2203で送信されるデータは、キャプチャされた書類のデータの一部をオペレータ端末によって切り出したデータでもよい。
<印鑑照合処理>
図23は、本発明の一実施形態における照合処理の一例を説明するフローチャートである。図23で説明する処理は、図17のステップS1705、及び図18のステップS1808、及びステップS1815の処理の一例である。印鑑照合処理は、図22の入力処理でキャプチャされたデータ(以下、キャプチャデータという。)に基づいて書類に押印されている印影と、印鑑データ保存サーバ150に記憶されている画像データに基づいて印影を比較し、同じであるか否かを判定する処理である。
ステップS2301では、印鑑データ保存サーバ150は、顧客特定サーバ100から送信されてくる識別情報に基づいて印鑑データ保存サーバ150に記憶されている印影の画像データを検索する。
識別情報は、顧客IDなどである。印鑑データ保存サーバ150は、例えば顧客IDを検索キーとして、図14の記憶部33に記憶されている顧客IDに対応する印影の画像データ(以下、第1の比較画像126という。)を検索する。
なお、検索キーは、顧客IDに限られない。例えば、顧客名、または顧客名と顧客IDを組み合わせた情報を用いてもよい。また、キャプチャデータのファイル名129から印鑑データ保存サーバ150が、識別情報を顧客特定サーバ100に問い合わせてもよい。
ステップS2302では、印鑑データ保存サーバ150は、図18のステップS1814でオペレータ端末から送信されたキャプチャデータから印影の画像データを生成する。例えば、印鑑データ保存サーバ150は、送信されたキャプチャデータのうち、赤色の色成分がある箇所を印影部分と推定し、赤色の色成分がある箇所を切り出し、画像データ(以下、第2の比較画像127という。)を生成するなどである。
なお、印影の画像データを生成する方法は、赤色の色成分がある箇所を切り出しする方法に限られない。例えば、印鑑データ保存サーバ150は、印鑑の形状を記憶し、画像をパターンマッチングする。印鑑データ保存サーバ150は、記憶された形状がある箇所を印影の箇所と認識し、認識した箇所を切り出し、画像データを生成するでもよい。
また、印鑑データ保存サーバ150は、複数のマーカーが予め形成された書類を用いて、形成されたマーカーに囲まれた箇所を切り出し、画像データを生成するでもよい。
さらに、印鑑データ保存サーバ150は、送信されたキャプチャデータ125から後述する届出画像128を生成してもよい。
ステップS2303では、印鑑データ保存サーバ150は、ステップS2301で検索された第1の比較画像126と、ステップS2302で生成された第2の比較画像127と、を比較し、同一な印影であるか否かを判断する。
比較は、例えば、いわゆる印影の外形形状、文字、色などが同一でをパターンマッチングする。
なお、比較の判断は、比較画像同士が完全に同一の場合を同一と判断するに限られない。例えば、比較の判断は、上記比較方法において文字、色などが同一である割合などを示す一致度を算出し、一致度が予め設定された所定の閾値を超えた場合、同一と判断してもよい。
図24は、本発明の一実施形態における比較処理の一例を説明する図である。
図24で示すキャプチャデータ125は、オペレータ端末から送信されてくるキャプチャデータの一例である。
印鑑データ保存サーバ150は、例えばキャプチャデータ125のファイル名129に基づいて後述する対応表130から比較処理を行うと判断する。
図25は、本発明の一実施形態における手続き番号と処理の対応表の一例を説明する図である。
「手続き名」は、オペレータが図22のステップS2201で入力した「手続き番号」に対応する手続きの種類である。
「手続き番号」は、オペレータが図17のステップS1702で利用者から説明された手続きに対応する手続きを選択した手続きを示す番号である。
「印鑑照合処理の要否」は、対応する手続きにおいて、印鑑データ保存サーバ150は印鑑照合処理を行う必要がある手続きであるか否かである。
「印鑑に係る情報の記憶の要否」は、対応する手続きにおいて、印鑑データ保存サーバ150は印鑑に係る情報を記憶する必要がある手続きであるか否かである。
印鑑データ保存サーバ150は、キャプチャデータ125から第2の比較画像127を生成する。印鑑データ保存サーバ150は、識別情報に基づいて、第1の比較画像126を検索する。
第1の比較画像126と、第2の比較画像127と、が同一と判断する場合、印鑑データ保存サーバ150は、ステップS2304に進む。第1の比較画像126と、第2の比較画像127と、が同一でない判断する場合、印鑑データ保存サーバ150は、ステップS2305に進む。
ステップS2304では、印鑑データ保存サーバ150は、第1の比較画像126と、第2の比較画像127と、が同一と判断した判断結果をオペレータ端末に送信する。ステップS2304の後、印鑑データ保存サーバ150は、ステップS2306に進む。
ステップS2305では、印鑑データ保存サーバ150は、第1の比較画像126と、第2の比較画像127と、が同一でないと判断した判断結果をオペレータ端末に送信する。
なお、印鑑データ保存サーバ150は、オペレータ端末へオペレータが目視で確認するように指示するメッセージを送信してもよい。
また、印鑑データ保存サーバ150は、第1の比較画像126の画像データと、第2の比較画像127の画像データを、オペレータが確認するために、オペレータ端末へ送信する。ステップS2305の後、印鑑データ保存サーバ150は、ステップS2309に進む。
ステップS2306では、印鑑データ保存サーバ150は、送信された情報、及び生成した情報を記憶するか否かオペレータ端末に問い合わせを行う。
ステップS2307では、印鑑データ保存サーバ150は、ステップS2306の問い合わせに対してオペレータ端末から返信された回答に基づいて送信された情報、及び生成した情報を記憶するか否か判断する。
送信された情報、及び生成した情報を記憶すると判断した場合、印鑑データ保存サーバ150は、ステップS2308に進む。送信された情報、及び生成した情報を記憶しないと判断した場合、印鑑データ保存サーバ150は、ステップS2309に進む。
ステップS2308では、印鑑データ保存サーバ150は、送信された情報、及び生成した情報を記憶する。記憶する送信された情報、及び生成した情報は、例えば、図24のキャプチャデータ125、第2の比較画像127、及び届出画像128などである。
なお、記憶する送信された情報、及び生成した情報は、データサーバ(図示せず)などを設置して、データサーバ(図示せず)の記憶部に記憶するでもよい。
また、印鑑データ保存サーバ150は、第1の比較画像126の画像データを届出画像128に上書きするでもよい。
ステップS2309では、印鑑データ保存サーバ150は、送信された情報、及び生成した情報を消去する。
なお、一連の手続きにおいて、利用者は、事務処理などが行われるのを待つため、利用者端末から離れる場合がある。例えば、入力処理が終了し、印鑑データ保存サーバ150が印鑑照合処理を行っている際などである。
オペレータは、利用者の個人情報を扱う可能性がある。その場合、オペレータは、利用者端末に別の画像、音声などを表示させてもよい。
図26は、本発明の一実施形態におけるオペレータによる利用者端末の出力の切り替えの一例を説明する図である。
オペレータは、図26で示すように、オペレータ端末の保留ボタン(図示せず)などで利用者端末の画像、及び音声の出力を切り替えてもよい。オペレータは、利用者端末の画像、及び音声の出力を切り替えることで、利用者の個人情報などの秘密情報を保護することができる。
なお、実施形態で説明した届出に係る書類は、氏名、住所などの入力を書面で行うに限られない。例えば、テキスト入力ボックスなどウィジェット(Widget)を利用したGUIによって、利用者はキーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置を用いて入力するでもよい。
さらに、実施形態で説明した届出に係る書類の情報を取得する方法は、カメラによる撮像に限られない。例えば、利用者は、利用者の近くにある画像形成装置20の図4のスキャナ部231を利用して取得するでもよい。また、利用者は、情報処理端末10に図2の外部機器接続I/F118を介してスキャナなどの読取を行う装置を接続して取得するでもよい。
また、実施形態で説明したIPアドレスは、DNS(Domain Name System)サーバ(図示せず)を設置し、IPアドレスに代えてドメインを使うでもよい。
なお、実施形態で説明した画像は、動画、静止画、または静止画と動画の両方を利用するであってもよい。さらに画像は、一部または全部が圧縮、または符号化されていてもよい。
また、実施形態で説明した各端末及び装置と、サーバが接続されたシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。例えば、各処理は2つ以上のコンピュータによって分散または並列に処理されてもよい。また、各記憶は、2つ以上の記憶装置に分散、または冗長して記憶されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。