JP6264185B2 - 電気負荷駆動装置 - Google Patents

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本発明は、一定周期でパルス状の駆動電圧を印加することによって電気負荷を駆動する技術に関する。
一定周期でパルス状の駆動電圧を印加することによって電気負荷を駆動する技術は広く使用されている。この技術では、一定周期中で駆動電圧が印加される時間幅(パルス幅)を変化させることによって、電気負荷に流れる電流値を制御することができる。そこで、電気負荷に対して直列に検流抵抗を接続しておき、検流抵抗で生じる電圧降下から求めた電流量が目標電流量となるように、駆動電圧のパルス幅を制御することが行われている。尚、一定周期でのパルス幅を変化させる制御は、パルス幅変調(PWM)制御と呼ばれており、一定周期中でパルス幅の時間比率は、デューティー比と呼ばれている。
また、検流抵抗としては、電気負荷の抵抗値に対して十分に小さな抵抗値を有する抵抗が用いられるので、検流抵抗で生じる電圧降下も小さな値になる。そこで、検流抵抗の上流側の電圧と下流側の電圧との電圧差を差動増幅器(いわゆるオペアンプ)によって増幅してから、電流値を検出してデューティー比を制御することも広く行われている。ここで、差動増幅器の出力には、入力された2つの電圧差に比例して増減する出力成分だけでなく、電圧差には比例しないオフセット成分も含まれている。そこで、差動増幅器を用いる場合には、差動増幅器の出力からオフセット成分を差し引いてから電流値を検出して、得られた電流値が目標電流値となるように、駆動電圧のデューティー比を制御することが行われている。
更には、駆動電圧を発生させる電源の電圧がオフセット成分の大きさに影響を与えることに着目して、次のような技術も提案されている。すなわち、電源の電圧値を検出して、電圧値に応じたオフセット成分の大きさを算出する。そして、算出したオフセット成分を、差動増幅器の出力から差し引くことによって正確な電流値を求め、その電流値が目標天竜値となるように駆動電圧のデューティー比を制御することによって、電気負荷に流れる電流値をより正確に制御しようとする技術も提案されている(特許文献1)。
特開2004−58748号公報
しかし、上述した従来の技術では、電源の電圧値を考慮することによって制御の精度向上を図っているにも拘わらず、依然として、電気負荷に流れる電流値を十分な精度で制御することができていないという問題があった。
この発明は、従来技術が有する上述した課題に鑑みてなされたものであり、電気負荷に流れる電流値を精度良く制御することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明の電気負荷駆動装置は、一定周期で第1電圧と第2電圧とを繰り返す駆動電圧を電気負荷に印加すると、その時に検流抵抗の上流側と下流側とで生じる電圧差を差動増幅器で増幅する。差動増幅器で得られた値にはオフセットが含まれているのでオフセットを補正する。そして、補正後の値に基づいて一定周期中での第2電圧の時間比率を変更することによって、電気負荷に流れる電流値を制御する。ここで、差動増幅器の出力を補正するに際しては、一定周期中での第2電圧の時間比率に応じたオフセット量を用いて補正する。更に、オフセット量は次のようにして決定する。先ず、第2電圧の時間比率が0%に対応する第1基準オフセット量を記憶しておく。また、第2電圧の時間比率が100%に対応する第2基準オフセット量と、第2電圧との対応関係も記憶しておく。そして、第2電圧を検出して、その第2電圧に対する第2基準オフセット量を、記憶しておいた対応関係に基づいて決定する。その後、記憶しておいた第1基準オフセット量と、決定した第2基準オフセット量とを直線補間することによって、時間比率に対応するオフセット量を決定する。
詳細なメカニズムについては後述するが、本願の発明者が見出した新たな知見によれば、差動増幅器の出力に含まれるオフセット量は、一定周期中での第2電圧の時間比率と、第2電圧の電圧値とに応じて変化する。従って、差動増幅器の出力を補正するに際して、一定周期中での第2電圧の時間比率と、第2電圧の電圧値に応じたオフセット量を、上述した方法で決定した後、決定したオフセット量を用いて、差動増幅器の出力を補正してやれば、電気負荷に流れる電流値を正確に評価することができるので、電流値の制御の精度を向上させることが可能となる。
電気負荷駆動装置100の大まかな構成を示す説明図である。 電気負荷駆動装置100中の差動増幅器32の動作についての説明図である。 PWM信号のデューティー比が大きい場合に差動増幅器32で生じるオフセット電圧が大きくなるメカニズムについての説明図である。 PWM信号のデューティー比が小さい場合に差動増幅器32で生じるオフセット電圧が小さくなるメカニズムについての説明図である。 電気負荷駆動装置100で行われる電気負荷駆動処理のフローチャートである。 PWM信号のデューティー比と電流値との対応関係を示す説明図である。 PWM信号のデューティー比に応じたオフセット電圧を算出する方法についての説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために実施例について説明する。
図1には本実施例の電気負荷駆動装置100の大まかな構成が示されている。図示されるように、本実施例の電気負荷駆動装置100は、制御部10、駆動電圧印加部20、電流検出部30を備えており、電気負荷40を駆動する。また、制御部10にはメモリー12が内蔵されている。
このうちの駆動電圧印加部20は、所定の一定電圧を発生する電源21と、パルス電圧発生回路22とを備えており、電源21が発生した電圧は、パルス電圧発生回路22でパルス状の波形に成形されて、駆動電圧として電気負荷40に供給される。
電流検出部30は、検流抵抗31と、差動増幅器32と、ローパスフィルター33とを備えている。検流抵抗31は、駆動電圧印加部20のパルス電圧発生回路22と、電気負荷40との間に直列に接続されており、電気負荷40に電流が流れると検流抵抗31にも同じ電流値の電流が流れるようになっている。そして、検流抵抗31に電流が流れたことによって検流抵抗31の両端で発生した電圧差が、差動増幅器32によって増幅される。この差動増幅器32の出力は、電気負荷40を流れる電流値に対応している。
また、差動増幅器32の出力はパルス状に変動している。そこで、差動増幅器32からの出力を、ローパスフィルター33に通して高周波数の変動成分をカットした後、制御部10へ入力する。
尚、図1に示した例では、検流抵抗31は、駆動電圧印加部20と電気負荷40との間に設けられている。しかし、検流抵抗31は、電気負荷40に供給される全ての電流が検流抵抗31を通過する位置に設けておけば十分であり、電気負荷40の下流側に設けることも可能である。
制御部10は、パルス電圧発生回路22に対してPWM信号を出力する。ここで、PWM信号とは、高電圧状態(ハイ状態)と低電圧状態(ロー状態)とを所定の一定周期で繰り返す信号であり、パルス電圧発生回路22は、電源21から供給された電圧のONとOFFとをPWM信号に従って切り換える。こうしてパルス電圧発生回路22で生成されたパルス状の駆動電圧(以下、パルス電圧)は、電気負荷40へ印加される。その結果、電気負荷40に電流が流れて、その電流値が電流検出部30によって検出された後、制御部10に入力される。
また、制御部10は、PWM信号の一周期の期間中でハイ状態となる時間比率(デューティー比)を変えることで、電気負荷40に流れる電流を増減させることができる。例えばPWM信号のデューティー比を高くすれば、電源21からの電圧が電気負荷40にかかる時間が長くなるので、電気負荷40に流れる電流を増加させることができる。逆に、PWM信号のデューティー比を低くすれば、電源21の電圧がかかる時間が短くなるので、電気負荷40に流れる電流を減少させることができる。
さらに、制御部10は、電源21が発生する電圧値をモニターしており、PWM信号のデューティー比を、電源21が発生する電圧値に応じて増減させる。これは、電源21の電圧が増減すると電気負荷40にかかる電圧が増減するので、電気負荷40に流れる電流値が増減するためである。
尚、本実施例の制御部10は、電流値に対応するローパスフィルター33の出力を取得することから、本発明における「電流値取得部」に対応する。また、本実施例の制御部10は、PWM信号のデューティー比を変更していることから、本発明における「時間比率変更部」に対応し、更に、電源21の電圧を検出することから、本発明における「電圧検出部」にも対応する。
以上に説明したように制御部10は、ローパスフィルター33の出力が示す電流値と電源21の電圧値とを検出して、PWM信号のデューティー比を変化させることにより、電気負荷40に流れる電流値が目標値となるように制御する。
尚、本実施例では電気負荷40がコイル41であるものとして説明するが、電気抵抗を有する電気部品であればどのようなものであっても構わない。例えば、コイル41の代わりに抵抗を用いてもよく、あるいは、コイルと抵抗とを組み合わせた回路を電気負荷40として用いることもできる。また、検流抵抗31は、電気負荷40よりも抵抗値が十分に小さいものを使用する。
図2には、差動増幅器32が検流抵抗31の両端の電圧差を増幅する際の詳しい動作が表示されている。
例えば、図2(a)に示すようなPWM信号がパルス電圧発生回路22に出力されたとする。すると、パルス電圧発生回路22からは、PWM信号がハイ状態の期間では電源21の電圧値が出力され、PWM信号がロー状態の期間ではグランドの電圧が出力される。出力された駆動電圧は、検流抵抗31を介して電気負荷40に印加され、この時、検流抵抗31では電流値に応じた電圧降下が発生する。
尚、本実施例では、グランドの電圧が本発明における「第1電圧」に対応し、電源21の電圧が本発明における「第2電圧」に対応する。
図2(b)には、検流抵抗31の上流側で検出した電圧Vaと、検流抵抗31の下流側で検出した電圧Vbとが、時間の経過とともに変化する様子が示されている。検流抵抗31の上流側の電圧Vaは、パルス電圧発生回路22が発生した駆動電圧と一致するが、検流抵抗31の下流側の電圧Vbは、上流側の電圧Vaよりも電圧降下の分だけ小さな電圧となる。
また、上述したようにPWM信号がロー状態となっている期間ではパルス電圧発生回路22が出力する電圧がグランドとなるので、検流抵抗31に電流は流れず、従って、PWM信号がローの期間では検流抵抗31での電圧降下が生じない。その結果、この期間では、上流側の電圧Vaと下流側の電圧Vbとは等しくなる。
図2(c)には差動増幅器32の出力電圧が示されている。PWM信号がハイ状態の期間では、検流抵抗31での電圧降下を増幅することにより、差動増幅器32の出力電圧は大きな値となる。これに対して、PWM信号がハイ状態からロー状態に切り換わると、検流抵抗31での電圧降下が生じなくなるので、差動増幅器32の出力電圧は小さくなる。
ここで、PWM信号がロー状態の期間に着目すると、差動増幅器32が増幅すべき電圧差が0Vにも拘わらず、差動増幅器32の出力は0Vになっていない。これは、差動増幅器32の出力は、入力された電圧差に対応して出力される成分と、電圧差がなくても出力されるオフセット成分の2つの成分を有しているためである。
このオフセット成分の電圧値(以下、オフセット電圧)は、差動増幅器32に入力される電圧値の増減に対応して増減することが知られている。すなわち、電圧差が0Vの場合であっても、入力電圧が2つとも0Vの場合と、2つとも1Vの場合とでは、2つとも1Vの場合の方がオフセット電圧は大きくなる。同様に、2つとも1Vの場合と、2つとも2Vの場合とでは、2つとも2Vの場合の方がオフセット電圧は大きくなる。
また、オフセット電圧は、PWM信号がハイ状態の期間においても発生しており、ハイ状態の期間では、ロー状態の期間よりもオフセット電圧は大きくなる。なぜなら、PWM信号がハイ状態の期間での差動増幅器32の入力状態は、どちらの入力にも電圧Vbが入力された状態から、一方の電圧だけが電圧Vaに増加した状態と考えることができるからである。このため、PWM信号がハイ状態の期間では、ロー状態の0Vよりも大きな電圧Vbに対応するオフセット電圧が発生する。
このように差動増幅器32の出力には、入力された電圧によって変動するオフセット電圧が含まれている。このため、正確な電流値を検出するためには、差動増幅器32に入力された電源21の電圧値に応じてオフセット電圧を正確に見積もっておく必要がある。
しかし、本願の発明者は、PWM信号のデューティー比を用いて電流値を制御する場合には、差動増幅器32に入力された電源21の電圧値だけでは不十分であることを見出した。すなわち、本願の発明者の知見によれば、電源21の電圧値だけでなく、デューティー比も考慮しなければ、正確なオフセット電圧を見積もることができない。以下では、この点について詳しく説明する。
例えば、図3に示したようにPWM信号のデューティー比が高い状態と、図4で示したようにPWM信号のデューティー比が低い状態とを考える。PWM信号のデューティー比が高い状態では、図3(a)に示すように、電源21の電圧が差動増幅器32に入力される期間が長くなるので、図3(b)で示すように高いオフセット電圧が発生している期間も増加する。このため、ローパスフィルター33を通過した後のオフセット電圧は、PWM信号のデューティー比が高くなるほど増加する。
一方、PWM信号のデューティー比が低い状態では、図4(a)が示すように、差動増幅器32に入力される電圧がグランドとなっている期間が長くなるので、図4(b)で示すように低いオフセット電圧を発生する時間が長くなる。このため、ローパスフィルター33を通過したオフセット電圧は、PWM信号のデューティー比が低くなるほど減少する。このようにPWM信号のデューティー比が変化すると、ローパスフィルター33の通過後の差動増幅器32が発生するオフセット電圧も変化する。従って、正確な電流値を検出するためには、その時のPWM信号のデューティー比がオフセット電圧に与える影響を考慮しておく必要がある。
こうした点に鑑みて、本実施例の制御部10は、PWM信号のデューティー比がオフセット電圧に与える影響を考慮することによって正確な電流値を検出し、その結果に基づいてPWM信号を調整しながら電気負荷40を駆動する。
図5には、本実施例の制御部10が電気負荷40を駆動する処理(電気負荷駆動処理)のフローチャートが示されている。
図示されるように、電気負荷駆動処理では、先ず始めに、電気負荷40に流すべき目標の電流値(目標電流値)を設定する(S101)。制御部10は、電気負荷駆動装置100の外部に設けられた図示しないコントローラーと接続されており、コントローラーと通信することによって目標電流値を取得する。そして、取得した目標電流値を、制御部10のメモリー12に設定する。
次に、目標電流値に対応したデューティー比のPWM信号をパルス電圧発生回路22に出力する(S102)。制御部10のメモリー12には、図6で示すような電流値とデューティー比との対応関係が予め記憶されている。そこで、制御部10は目標電流値を取得すると、この対応関係に従って目標電流値に対応するデューティー比を決定して、そのデューティー比のPWM信号を出力する。
続いて、制御部10は、ローパスフィルター33から出力された電圧値を取得する(S103)。すなわち、制御部10がパルス電圧発生回路22に向かってPWM信号を出力すると、パルス電圧発生回路22からはパルス状の駆動電圧が電気負荷40に印加され、その結果、電気負荷40および検流抵抗31にはパルス状に変動する電流が流れる。この時に検流抵抗31の両端に生じる電圧差が差動増幅器32によって増幅されて、電気負荷40を流れる電流値に対応する電圧値がローパスフィルター33から出力される。そこで、制御部10は、ローパスフィルター33の出力を取得する。尚、前述したように、ローパスフィルター33の出力は、差動増幅器32の出力から高周波数の変動成分をカットしたものである。
その後、本実施例の制御部10は、PWM信号のデューティー比に対応したオフセット電圧を算出する(S104)。これは、電気負荷40に流れる電流値を検出するためには、差動増幅器32の出力からオフセット電圧を差し引く必要があり、そして、前述したように、オフセット電圧がPWM信号のデューティー比によって変化するためである。
図7には、PWM信号のデューティー比を考慮してオフセット電圧を算出する方法が示されている。前述したように、PWM信号のデューティー比が小さくなるほどオフセット電圧も小さくなるので、PWM信号のデューティー比が最小値(デューティー比0%)でのオフセット電圧(以下、オフセット電圧V)を予め測定しておく。同様に、PWM信号のデューティー比が大きくなるほどオフセット電圧も大きくなるので、PWM信号のデューティー比が最大値(デューティー比100%)でのオフセット電圧(以下、オフセット電圧V100)も予め測定しておく。そして、これらオフセット電圧Vおよびオフセット電圧V100は、制御部10のメモリー12に記憶しておく。
オフセット電圧は、デューティー比の増加に伴って比例的に増加すると考えられる。従って、デューティー比0%でのオフセット電圧Vと、デューティー比100%でのオフセット電圧V100との間で直線補間してやれば、次の式(1)によって、任意のデューティー比Dx%でのオフセット電圧Vxを算出することができる。
Vx=(V100−V)・Dx/100+V …(1)
図5に示した電気負荷駆動処理のS104では、以上のようにして、PWM信号のデューティー比に対応したオフセット電圧を算出する。
尚、本実施例では、デューティー比0%でのオフセット電圧Vが、本発明における「第1基準オフセット量」に対応し、デューティー比100%でのオフセット電圧V100が、本発明における「第2基準オフセット量」に対応し、これらを記憶しているメモリー12が、本発明における「基準オフセット量記憶部」に対応する。更に、式(1)によってオフセット電圧Vxを算出する制御部10が、本発明における「オフセット量決定部」に対応する。
また、上述した式(1)は、PWM信号のデューティー比の変化に応じて、その時のオフセット電圧を算出するための式であるが、電源21の電圧値が変化した時のオフセット電圧を算出することもできる。
例えば、電源21の電圧が増加すると、デューティー比100%の時のオフセット電圧V100も増加する。ここでは、この電圧が増加した時のオフセット電圧をV100(high)と表記する。また、デューティー比0%は全く電圧がかからない状態を意味しているので、電源21の電圧が増加してもオフセット電圧には無関係であり、従って、オフセット電圧はVのままである。このことから、電源21の電圧が増加した場合でも、その電圧でのオフセット電圧V100(high)を予め計測して、メモリー12に記憶しておけば、上述した式(1)中のV100をV100(high)に置き換えるだけで、任意のデューティー比Dx%でのオフセット電圧Vxを算出することが可能となる。
電源21の電圧が減少した場合も同様に、任意のデューティー比Dx%でのオフセット電圧Vxを算出することができる。すなわち、電源21の電圧が減少すると、デューティー比100%の時のオフセット電圧V100も減少するので、この電圧が減少した時のオフセット電圧をV100(low) を予め計測して、メモリー12に記憶しておく。また、デューティー比0%の時のオフセット電圧はVのままである。従って、電源21の電圧が減少した場合でも、上述した式(1)中のV100をV100(low) に置き換えるだけで、任意のデューティー比Dx%でのオフセット電圧Vxを算出することができる。
尚、電源21の電圧に対応して予め計測されたオフセット電圧V100は、電源21の種々の電圧値に対応するテーブルの形態でメモリー12に記憶しておき、テーブルを参照することによってオフセット電圧V100を求めても良い。あるいは、それら複数の電圧値に対するオフセット電圧V100を補間演算することによって、任意の電圧値に対応するオフセット電圧V100を算出しても良い。
従って、本実施例では、メモリー12が本発明における「対応関係記憶部」に対応し、メモリー12を参照してオフセット電圧V100を算出する制御部10が、本発明における「第2基準オフセット量決定部」に対応する。
以上のようにして、PWM信号のデューティー比に対応するオフセット電圧を求めたら、得られたオフセット電圧と、S103で検出しておいたローパスフィルター33の出力とに基づいて、電気負荷40に流れる駆動電流の電流値を算出する(S105)。すなわち、ローパスフィルター33の出力からオフセット電圧を減算すれば、検流抵抗31での電圧降下に対応する値が得られ、この値から、検流抵抗31を流れる電流値(従って電気負荷40に流れる電流値)を算出することができる。
続いて、算出した駆動電流値と、先にS101で設定した目標電流値とが等しいかどうか判断する(S106)。例えば、駆動電流値と目標電流値との偏差を算出して、偏差が所定の閾値以下であれば、駆動電流値と目標電流値とが等しいと判断することができる。
その結果、駆動電流値と目標電流値とが等しくないと判断した場合(S106:no)は、パルス電圧発生回路22に対して出力されているPWM信号のデューティー比を調整する(S107)。例えば、駆動電流値が目標電流値よりも小さい場合は、電流値の偏差に対応する分だけデューティー比を増加させる。電流値の偏差に対応するデューティー比は、図6に示した電流値とデューティー比との対応関係を参照することによって求めることができる。あるいは、電流値の偏差の大きさに拘わらず、一定量ずつデューティー比を増加させることとしても良い。
また、駆動電流値が目標電流値よりも大きい場合は、電流値の偏差に対応する分だけ(あるいは、一定量ずつ)デューティー比を減少させる。
これに対して、駆動電流値と目標電流値とが等しいと判断した場合(S106:yes)は、PWM信号のデューティー比を調整する必要はない。
続いて、電気負荷40に流す目標電流値を変更するか否かを判断する(S108)。前述したように制御部10は、電気負荷駆動装置100の外部に設けられた図示しないコントローラーと通信することによって目標電流値を取得しており、新たな目標電流値を取得した場合には、目標電流値を変更すると判断することができる(S108:yes)。
そして、この場合(S108:yes)は、処理の先頭に戻って新たな目標電流値を設定した後(S101)、続く上述した一連の処理を繰り返す。
一方、目標電流値を変更しない場合は(S108:no)、現在の電流値で電気負荷40の駆動を継続したまま、今度は、駆動を終了するか否かを判断する(S109)。
その結果、電気負荷40の駆動を終了しないと判断した場合は(S109:no)、再び、目標電流値を変更するか否かを判断する(S108)。このように、S108およびS109の判断を繰り返しているうちに、目標電流値を変更すると判断した場合は(S108:yes)、処理の先頭に戻って、新たな目標電流値を設定した後(S101)、上述した続く一連の処理(S102〜S109)を実行する。
これに対して、電気負荷40の駆動を終了すると判断した場合は(S109:yes)、PWM信号の出力を停止した後(S110)、図5の電気負荷駆動処理を終了する。
以上に説明したように、本実施例の電気負荷駆動装置100は、電源21の電圧値だけでなく、PWM信号のデューティー比も考慮して、差動増幅器32のオフセット電圧を算出することにより、電気負荷40に流れる電流値を正確に検出することができる。このため、電気負荷40に流れる電流値を十分な精度で制御することが可能となる。
以上、実施例ついて説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
10…制御部、 12…メモリー、 20…駆動電圧印加部、
21…電源、 22…パルス電圧発生回路、 30…電流検出部、
31…検流抵抗、 32…差動増幅器、 33…ローパスフィルター、
40…電気負荷、 41…コイル、 100…電気負荷駆動装置。

Claims (2)

  1. 所定の第1電圧と該第1電圧よりも高い所定の第2電圧とを一定周期で繰り返すパルス状の駆動電圧を印加することによって電気負荷を駆動する電気負荷駆動装置(100)であって、
    前記電気負荷に前記駆動電圧を印加する駆動電圧印加部(20)と、
    前記電気負荷に対して直列に接続されて、該電気負荷の抵抗値よりも小さな抵抗値に設定された検流抵抗(31)と、
    前記検流抵抗の上流側と下流側との間の電圧差を増幅して出力する差動増幅器(32)と、
    前記差動増幅器の出力側に接続されたローパスフィルター(33)と、
    前記ローパスフィルターの出力に基づいて、前記電気負荷に流れる電流値に対応する値を取得する電流値取得部(10)と、
    前記電流値に対応する値が所定の目標値となるように、前記駆動電圧の前記一定周期中での前記第2電圧の時間比率を変更する時間比率変更部(10)と
    前記第2電圧の時間比率が0%に対応する第1基準オフセット量を記憶している基準オフセット量記憶部(12)と、
    前記第2電圧を検出する電圧検出部(10)と、
    前記第2電圧の時間比率が100%に対応する第2基準オフセット量と、前記第2電圧との対応関係を記憶している対応関係記憶部(12)と、
    前記電圧検出部で検出された前記第2電圧と、前記対応関係記憶部に記憶されている前記対応関係とに基づいて、前記第2基準オフセット量を決定する第2基準オフセット量決定部(10)と、
    前記基準オフセット量記憶部に記憶されている前記第1基準オフセット量と、前記第2基準オフセット量決定部で決定された前記第2基準オフセット量とを直線補間することによって、前記第2電圧の任意の前記時間比率に対応するオフセット量を決定するオフセット量決定部(10)と
    を備え、
    前記電流値取得部は、前記ローパスフィルターの出力を、前記オフセット量決定部で決定された前記オフセット量で補正することによって、前記電流値を取得する取得部である
    電気負荷駆動装置。
  2. 請求項1に記載の電気負荷駆動装置であって、
    前記対応関係記憶部は、電圧値が異なる複数の前記第2電圧と該第2電圧の電圧値に対する前記第2基準オフセット量とを、前記対応関係として記憶している
    ことを特徴とする電気負荷駆動装置。
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