JP6263986B2 - 電子機器、画像処理方法、および画像処理プログラム - Google Patents

電子機器、画像処理方法、および画像処理プログラム Download PDF

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本発明は、電子機器、画像処理方法、および画像処理プログラムに関する。
ユーザによって指定された被写体の種類を検出し、検出した被写体の種類に応じた画質パラメータを変更するためのパラメータ変更情報を画面に表示するカメラが知られている(特許文献1参照)。
特開2011−10273号公報
上記従来技術では、撮像画像の中に複数の被写体が存在していても、ユーザによって指定されるのは1つの被写体であるため、指定された被写体の種類に応じた画質パラメータしか変更できず、その他の被写体については適切な画質パラメータを変更できなかった。このように、上記従来技術では、撮像画像の中に複数の被写体が存在する場合に、各被写体に対して適切な画像処理を行うことができなかった。
本発明の第1の態様によると、電子機器は、画像を表示する表示部と、前記表示部に表示された画像中の第1の部分画像に対する第1の画像処理パラメータを変更するための第1の操作用画像を前記表示部に表示すると共に、前記表示部に表示された画像中の第2の部分画像に対する第2の画像処理パラメータを変更するための第2の操作用画像を前記表示に表示する表示制御と、前記第1の操作用画像に対する操作により前記第1の画像処理パラメータを変更し、前記第2の操作用画像に対する操作により前記第2の画像処理パラメータを変更するパラメータ変更と、前記第1の部分画像に対して前記第1の画像処理パラメータに基づいて画像処理を行い、前記第2の部分画像に対して前記第2の画像処理パラメータに基づいて画像処理を行う画像処理と、を備える。
本発明の第2の態様によると、画像処理方法は、表示部に画像を表示する第1表示工程と、前記第1表示工程により表示された画像中の第1の部分画像に対する第1の画像処理パラメータを変更するための第1の操作用画像を前記表示部に表示すると共に、前記表示部に表示された画像中の第2の部分画像に対する第2の画像処理パラメータを変更するための第2の操作用画像を前記表示に表示する第2表示工程と、前記第1の操作用画像に対する操作により前記第1の画像処理パラメータを変更し、前記第2の操作用画像に対する操作により前記第2の画像処理パラメータを変更するパラメータ変更工程と、前記第1の部分画像に対して前記第1の画像処理パラメータに基づいて画像処理を行い、前記第2の部分画像に対して前記第2の画像処理パラメータに基づいて画像処理を行う画像処理工程と、を有する。
本発明の第3の態様によると、画像処理プログラムは、第2の態様による画像処理方法をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、撮像画像の中に複数の被写体が存在する場合にも、各被写体に対して適切な画像処理を行うことができる。
本発明の一実施の形態によるデジタルカメラの構成例を説明するブロック図である。 リング画像を説明する図である。 カーソルの位置に応じた画像処理を説明する図である。 被写体の種類に応じた画像処理の組合せを説明する図である。 撮像画像を被写体ごとの領域に分割し、分割領域ごとにリング画像を表示する処理を説明する図である。 リング画像の表示位置を移動する様子を説明する図である。 分割領域同士の境目部分に施す画像処理を説明する図である。 クリエイティブモードにおける処理の流れを説明するフローチャートである。 図8に続く処理の流れを説明するフローチャートである。 カーソルの位置に応じた画像処理の流れを説明するフローチャートである。 プログラムの提供の様子を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るデジタルカメラ1の構成を示すブロック図である。デジタルカメラ1は、撮像光学系11と、撮像素子12と、レンズ駆動回路13と、制御部14と、操作部材16と、表示部17とを備えている。デジタルカメラ1には、例えばメモリカードなどの記録媒体18が着脱可能である。
撮像光学系11は、ズームレンズやフォーカシングレンズを含む複数のレンズ群で構成され、被写体像を撮像素子12の受光面に結像させる。なお、図1を簡単にするため、撮像光学系11を単レンズとして図示している。
レンズ駆動回路13は、制御部14の制御のもと、撮像光学系11のズームレンズを駆動して焦点距離を調節するとともに、撮像光学系11のフォーカシングレンズを駆動して焦点調節を行う。
撮像素子12は、例えばCMOS撮像素子などのイメージセンサであり、撮像光学系11により結像した被写体像を撮像して、得られた画像信号を制御部14へ出力する。
制御部14は、表示制御部14a、パラメータ変更部14b、画像処理部14c、および領域分割部14dを有する。制御部14は、CPU、メモリ、およびその周辺回路から構成され、メモリに格納された制御プログラムを実行することにより、これらの各部の機能を実現している。各部の機能の内容については、後で詳しく説明する。
表示部17は、デジタルカメラ1の背面に搭載された液晶モニタ(背面モニタ)等で構成され、撮像素子12により撮像された撮像画像や各種設定メニューなどが表示される。
操作部材16は、シャッターボタン16aと、表示部17上に配置されたタッチパネル16bと、を含む。また、操作部材16は、この他、録画ボタン、モード切替ボタン、十字キー、OKボタン、ディスプレイボタンなどを含む。操作部材16は、各操作部材が操作されると、その操作に応じた操作信号を制御部14へ出力する。
操作部材16からの操作信号に応じて撮影モードに設定されると、制御部14は、撮像素子12に所定のフレームレートでスルー画用の撮像処理を行わせ、撮像素子12から時系列で得られる各フレーム画像から表示用のフレーム画像を生成して表示部17に出力する。これによって表示部17には、スルー画がリアルタイムで表示される。
そして、シャッターボタンが押下操作されることにより撮影指示が行われると、制御部14は、撮像素子12に記録用の撮像処理を行わせ、撮像素子12から取得した画像信号に対して所定の画像処理を行って静止画データを生成し、JPEGなどの所定の方式により圧縮処理を行って、記録媒体18に記録する。
また、操作部材16からの操作信号に応じて再生モードに設定されると、制御部14は、記録媒体18に記録された静止画データを読み出して再生し、表示部17に表示する。
本実施形態のデジタルカメラ1では、撮影モードとして、通常モードの他に、種々の画像処理を施した撮像画像を得ることのできるクリエイティブモードが設けられている。以下、このクリエイティブモードについて説明する。
クリエイティブモードにおいて、制御部14の表示制御部14aは、図2に示すように、撮像画像に施す画像処理の画像処理パラメータを変更するための画像(以下、リング画像と表記する)50を表示部17に表示する。リング画像50は、リング51とカーソル52とを表示する画像である。カーソル52は、リング51上において現在選択されている位置を示す。表示制御部14aは、ユーザのタッチパネル16bに対するタッチ操作に応じて、カーソル52の表示位置(すなわち選択位置)をリング51に沿って移動させる。表示制御部14aは、たとえば、カーソル52に対するドラッグ操作(カーソル52の表示位置をたとえば指でタッチした後、タッチしたまま指を移動する操作)に応じて、カーソル52を移動させる。
制御部14のパラメータ変更部14bは、リング51上でのカーソル52の位置(すなわち選択位置)に応じて、撮像画像に施す画像処理の画像処理パラメータを設定する。すなわち、パラメータ変更部14bは、カーソル52の移動に応じて、撮像画像に施す画像処理の画像処理パラメータを変更する。制御部14の画像処理部14cは、撮像画像に対して、パラメータ変更部14bにより設定された画像処理パラメータに基づいて画像処理を行う。表示制御部14aは、画像処理部16cによる画像処理後の撮像画像を表示部17に表示する。
なお、本実施形態において、画像処理パラメータは、リング画像50に設定された4つの画像処理(以下、第1画像処理〜第4画像処理と表記する)のうち、どの画像処理をどのくらいの比率で行うかを示すパラメータである。第1画像処理〜第4画像処理の内容について、詳しくは後述する。
リング画像50には、リング51の頂上地点P0から時計周りに第0位置〜第65位置の66か所の位置が設定されており、その位置を示す目盛がリング51の内側に表示されている。リング51の頂上地点P0が第0位置であり、その右隣の位置P1が第1位置である。第0位置P0から時計周りに90度離れた位置P17が第17位置である。第1位置P1から第17位置P17の間には、第2位置〜第16位置の15か所の位置が等間隔に設定される。第0位置P0から180度離れた位置P33が第33位置である。第17位置P17から第33位置P33の間には、第18位置〜第32位置の15か所の位置が等間隔に設定される。第0位置P0から時計周りに270度離れた位置P49が第49位置である。第33位置P33から第49位置P49の間には、第34位置〜第48位置の15か所の位置が等間隔に設定される。第0位置P0の左隣の位置P65は第65位置である。第49位置P49から第65位置P65の間には、第50位置〜第64位置の15か所の位置が等間隔に設定される。図3は、各位置において設定される画像処理パラメータを説明する図である。図3では、0〜65の番号が第0位置〜第65位置を示し、番号の下にその番号が示す位置において設定される画像処理パラメータの内容を記載している。
リング画像50の表示を開始した時点において、表示制御部14aは、リング51の頂上地点(第0位置)P0にカーソル52を表示する。このとき、パラメータ変更部14bは、第1画像処理〜第4画像処理のいずれも行わないように設定する。したがって、表示部17には、第1画像処理〜第4画像処理のいずれも施していない状態の撮像画像、すなわち元画像が表示される。
カーソル52が第0位置P0の右隣の第1位置P1にある場合、パラメータ変更部14bは、第1画像処理のみを(すなわち第1画像処理を100%の比率で)行うように設定する。したがって、カーソル52が第0位置P0から第1位置P1に時計周りに移動すると、表示部17に表示される撮像画像は、元画像の状態から第1画像処理のみを施した状態へと変化する。
カーソル52が第0位置P0から時計周りに90度離れた第17位置P17にある場合、パラメータ変更部14bは、第2画像処理のみを(すなわち第2画像処理を100%の比率で)行うように設定する。したがって、カーソル52が第1位置P1から第17位置P17へと時計周りに移動すると、表示部17に表示される撮像画像は、第1画像処理のみを施した状態から第2画像処理のみを施した状態へと変化する。このとき、表示部17に表示される撮像画像は、第1画像処理のみを施した状態から第2画像処理のみを施した状態へ15段階で徐々に遷移するようになっている。すなわち、カーソル52が第2位置から第16位置にある間、パラメータ変更部14bは、第1画像処理および第2画像処理の両方を行う(すなわち第1画像処理および第2画像処理を重ねがけする)ように設定する。このときパラメータ変更部14bは、カーソル52が第1位置P1に近いほど第1画像処理の比率を高くして第2画像処理の比率を低くし、カーソル52が第17位置P17に近いほど第2画像処理の比率を高くして第1画像処理の比率を低くするように設定する。たとえば、パラメータ変更部14bは、カーソル52が第5位置にあるときは、第1画像処理を75%、第2画像処理を25%の比率で、カーソル52が第9位置にあるときは、第1画像処理を50%、第2画像処理を50%の比率で、カーソル52が第13位置にあるときは、第1画像処理を25%、第2画像処理を75%の比率で行うように設定する。なお、第1画像処理を75%の比率で行うとは、たとえば、撮像画像に第1画像処理のみを施したとき(すなわち第1画像処理を100%施したとき)における撮像画像の変化の度合いを100%としたときに、その度合いの75%程度撮像画像が変化するように第1画像処理を施すことである。
カーソル52が第0位置P0から180度離れた第33位置P33にある場合、パラメータ変更部14bは、第3画像処理のみを(すなわち第3画像処理を100%の比率で)行うように設定する。したがって、カーソル52が第17位置P17から第33位置P33へと時計周りに移動すると、表示部17に表示される撮像画像は、第2画像処理のみを施した状態から第3画像処理のみを施した状態へと変化する。このとき、表示部17に表示される撮像画像は、第2画像処理のみを施した状態から第3画像処理のみを施した状態へ15段階で徐々に遷移するようになっている。すなわち、カーソル52が第18位置から第32位置にある間、パラメータ変更部14bは、第2画像処理および第3画像処理の両方を行う(すなわち第2画像処理および第3画像処理を重ねがけする)ように設定する。このときパラメータ変更部14bは、カーソル52が第17位置P17に近いほど第2画像処理の比率を高くして第3画像処理の比率を低くし、カーソル52が第33位置P33に近いほど第3画像処理の比率を高くして第2画像処理の比率を低くするように設定する。
カーソル52が第0位置P0から時計周りに270度離れた第49位置P49にある場合、パラメータ変更部14bは、第4画像処理のみを(すなわち第4画像処理を100%の比率で)行うように設定する。したがって、カーソル52が第33位置P33から第49位置P49へと時計周りに移動されると、表示部17に表示される撮像画像は、第3画像処理のみを施した状態から第4画像処理のみを施した状態へと変化する。このとき、表示部17に表示される撮像画像は、第3画像処理のみを施した状態から第4画像処理のみを施した状態へ15段階で徐々に遷移するようになっている。すなわち、カーソル52が第34位置から第48位置にある間、パラメータ変更部14bは、第3画像処理および第4画像処理の両方を行う(すなわち第3画像処理および第4画像処理を重ねがけする)ように設定する。このときパラメータ変更部14bは、カーソル52が第33位置P33に近いほど第3画像処理の比率を高くして第4画像処理の比率を低くし、カーソル52が第49位置P49に近いほど第4画像処理の比率を高くして第3画像処理の比率を低くするように設定する。
カーソル52が第0位置P0の左隣の第65位置P65にある場合、パラメータ変更部14bは、第1画像処理のみを(すなわち第1画像処理を100%の比率で)行うように設定する。したがって、カーソル52が第49位置P49から第65位置P65へと時計周りに移動すると、表示部17に表示される撮像画像は、第4画像処理のみを施した状態から第1画像処理のみを施した状態へと変化する。このとき、表示部17に表示される撮像画像は、第4画像処理のみを施した状態から第1画像処理のみを施した状態へ15段階で徐々に遷移するようになっている。すなわち、カーソル52が第50位置から第64位置にある間、パラメータ変更部14bは、第4画像処理および第1画像処理の両方を行う(すなわち第4画像処理および第1画像処理を重ねがけする)ように設定する。このときパラメータ変更部14bは、カーソル52が第49位置P49に近いほど第4画像処理の比率を高くして第1画像処理の比率を低くし、カーソル52が第65位置P65に近いほど第1画像処理の比率を高くして第4画像処理の比率を低くするように設定する。
また、カーソル52が第65位置P65から第0位置P0へと時計周りに移動すると、表示部17に表示される撮像画像は、第1画像処理のみ施した状態から元画像の状態へと戻る。
このように、カーソル52が第0位置P0から時計周りに1回転すると、撮像画像に施される画像処理が、元画像から、第1画像処理、第2画像処理、第3画像処理、第4画像処理の順で連続的に変更された後、再度第1画像処理に戻って、元画像に戻る。なお、カーソル52が反時計回りに1回転する場合は、撮像画像に施される画像処理は、上述した時計周りに1回転する場合と逆の順で変化する。また、必ずしもカーソル52が1回転しなくてもよく、たとえば、カーソル52が時計周りに半周回転した後に反時計回りに移動して、画像処理の変化を戻すことも可能となっている。
このようにリング画像50では、リング51上でカーソル52を移動させることにより、撮像画像に施す画像処理について、第1画像処理〜第4画像処理のうち、どの画像処理をどれくらいの比率で行うかを変更することができる。
次に、リング画像50に設定される第1画像処理〜第4画像処理の内容について、詳しく説明する。なお、本説明において、画像処理には、たとえば彩度やコントラスト、ホワイトバランスなどのパラメータを変えることで画作りを行う処理や、たとえばフィルタをかけてぼかしたり周辺を暗くしてトイカメラ風にしたりするなど画像効果をかける処理が含まれるとする。クリエイティブモードでは、被写体の種類を判別し、被写体の種類に応じた4つの画像処理を、第1画像処理〜第4画像処理としてリング画像50に設定するようになっている。すなわち、被写体の種類によって、リング画像50に設定される第1画像処理〜第4画像処理の内容が異なっている。
判別される被写体の種類としては、「人物」、「風景」、「空」などがある。なお、これは一例であり、この他、近くの被写体である「接写」や、「夕景」など種々の被写体の種類を判別してもよい。図4は、被写体の種類に応じた第1画像処理〜第4画像処理の組合せを説明する図である。被写体の種類ごとに、それぞれの種類に適した4つの画像処理が第1画像処理〜第4画像処理として予め設定されている。たとえば、被写体「人物」用のリング画像50pには、第1画像処理として「ポートレート」、第2画像処理として「モノクローム」、第3画像処理として「ハイキー」、第4画像処理として「クロスプロセス(R)」が設定されている。被写体「風景」用のリング画像50gには、第1画像処理として「クロスプロセス(G)」、第2画像処理として「風景」、第3画像処理として「フィルターモノクロ(セピア)」、第4画像処理として「アヴァンギャルド」が設定されている。被写体「空」用のリング画像50sには、第1画像処理として「ビビッド」、第2画像処理として「ハイキー」、第3画像処理として「モノクローム」、第4画像処理として「クロスプロセス(B)」が設定されている。
「ポートレート」は、人物の肌をきれいに見せる画作りを行うための画像処理である。「モノクローム」は、白黒の濃淡のみの画作りを行うための画像処理である。「ハイキー」は、画面全体が明るく陰影の少ない画作りを行うための画像処理である。「クロスプロセス(R)」、「クロスプロセス(G)」、および「クロスプロセス(B)」は、クロスプロセス(ポジフィルムを使いネガ用の現像を行う銀塩写真の手法)を行ったような画像効果を得るための画像処理である。なお、「クロスプロセス(R)」では赤みの強い画像が得られ、「クロスプロセス(G)」では緑みの強い画像が得られ、「クロスプロセス(B)」では青みの強い画像が得られる。「ビビッド」は、コントラストが強調された色鮮やかな画作りを行うための画像処理である。「風景」は、自然や街並みなどの景観に適した画作りを行うための画像処理である。「フィルターモノクロ(セピア)」は、セピア色の濃淡のみの画作りを行うための画像処理である。「アヴァンギャルド」は、「ビビッド」よりもさらにコントラストと彩度を上げて独特の画作りを行うための画像処理である。
なお、被写体の種類ごとの第1画像処理〜第4画像処理の組合せに関する情報は、デジタルカメラ1内の不図示のメモリに予め記憶されている。
次に、クリエイティブモードにおいて、撮像画像を被写体ごとの領域に分割し、分割した領域ごとに画像処理を施す処理について説明する。図5(a)は、撮像画像の一例を示す図である。制御部14の領域分割部14dは、図5(b)に示すように、撮像画像を所定数(たとえば2×2の4等分)の領域に分割する。なお、ここで分割する領域の数、形状および大きさについては、予め決められている。領域分割部14dは、分割した領域71〜74のそれぞれにおいて、被写体の種類を判別する被写体判別処理を実行する。なお、この被写体判別処理については、公知の方法を用いればよいので、詳細な説明は省略する。図5(c)は、被写体判別処理の結果の一例を示す。たとえば、領域71および73は、被写体が「風景」であると判別され、領域72は被写体が「空」であると判別され、領域74は被写体が「人物」であると判別される。
領域分割部14dは、上記被写体判別処理の結果、撮像画像において複数種類の被写体を検出すると、次に、撮像画像を被写体ごとの領域に分割する処理を行う。領域分割部14dは、たとえば、同じ特徴量を有する領域は同じ被写体を含むと判別することにより、被写体ごとの領域を検出する。なお、このような処理についても、公知の方法を用いればよいので、詳細な説明は省略する。図5(d)は、被写体ごとに分割された領域の一例を示す。たとえば、被写体「風景」が含まれる分割領域80gと、被写体「空」が含まれる分割領域80sと、被写体「人物」が含まれる分割領域80pとの3つの領域に、撮像画像が分割される。
表示制御部14aは、領域分割部14dにより分割された分割領域80g,80s,80pごとに、それぞれの被写体の種類に応じた画像処理を設定するためのリング画像50g,50s,50pをスルー画に重ねて表示する。たとえば、図5(e)に示すように、表示制御部14aは、「風景」用のリング画像50gを「風景」の分割領域80g上に表示し、「風景」用のリング画像50gの近傍に、これが「風景」用であることを示す風景アイコン90gを表示する。また、表示制御部14aは、「空」用のリング画像50sを「空」の分割領域80s上に表示し、「空」用のリング画像50sの近傍に、これが「空」用であることを示す空アイコン90sを表示する。また、表示制御部14aは、「人物」用のリング画像50pを「人物」の分割領域80p上に表示し、「人物」用のリング画像50pの近傍に、これが「人物」用であることを示す人物アイコン90pを表示する。
ユーザは、タッチパネル16bに対するドラッグ操作によって、「風景」用のリング画像50gのカーソル52g、「空」用のリング画像50sのカーソル52g、および「人物」用のリング画像50pのカーソル52pをそれぞれ移動することができる。パラメータ変更部14bは、「風景」用のリング画像50gのカーソル52gの位置に応じて、「風景」の分割領域80gに施す画像処理パラメータを設定する。パラメータ変更部14bは、「空」用のリング画像50sのカーソル52sの位置に応じて、「空」の分割領域80sに施す画像処理パラメータを設定する。パラメータ変更部14bは、「人物」用のリング画像50pのカーソル52pの位置に応じて、「人物」の分割領域80pに施す画像処理パラメータを設定する。
画像処理部14cは、「風景」用のリング画像50gにおいて設定された画像処理パラメータに基づく画像処理を、「風景」の分割領域80gに対して行う。画像処理部14cは、「空」用のリング画像50sにおいて設定された画像処理パラメータに基づく画像処理を、「空」の分割領域80sに対して行う。画像処理部14cは、「人物」用のリング画像50pにおいて設定された画像処理パラメータに基づく画像処理を、「人物」の分割領域80pに対して行う。
なお、このような画像処理は、スルー画として表示される撮像画像に対して(すなわち撮像素子12により所定のフレームレートで撮像される各フレーム画像に対して)行われる。デジタルカメラ1は、ユーザ操作により複数のリング画像50のいずれかにおいてカーソル52が移動されるごとに、その移動に応じて、対応する分割領域の画像処理パラメータを変更し、変更後の画像処理パラメータに基づく画像処理が行われた撮像画像をリアルタイムで表示部17に表示する。
以上のような構成により、デジタルカメラ1では、「風景」の分割領域80gに対しては「風景」に適した画像処理を行うことができ、「空」の分割領域80sに対しては「空」に適した画像処理を行うことができ、「人物」の分割領域80pに対しては「人物」に適した画像処理を行うことができる。また、ユーザは、「風景」用のリング画像50gにおいて、「風景」の分割領域80gに施す画像処理を、「風景」に適した4つの画像処理の中で変更することができる。「空」用のリング画像50sと「人物」用のリング画像50pにおいても同様である。
また、クリエイティブモードでは、ユーザがリング画像50のリング51に対するドラッグ操作(リング51をたとえば指でタッチし、タッチしたまま指を移動する操作)を行うことにより、リング画像50自体の表示位置を表示部17の表示画面内で自由に移動できるようになっている。たとえば、図6に示すように、「風景」用のリング画像50gのリング51gに対してドラッグ操作が行われると、表示制御部14aは、このドラッグ操作に応じて「風景」用のリング画像50gの表示位置を移動する。なお、図6(a)は、「風景」用のリング画像50gの移動前、図6(b)は移動後を示している。
画像処理部14cは、2つの分割領域同士の境目部分に対して所定の画像処理を行うようになっており、これら2つの分割領域に対応する2つのリング画像50同士の距離に応じて、その画像処理の度合いを調節するようになっている。したがって、ユーザは、リング画像50の表示位置を動かしてリング画像50同士の距離を変えることで、これらのリング画像50に対応する分割領域同士の境目部分に施す画像処理の度合いを調節することができる。
たとえば、画像処理部14cは、「風景」用のリング画像50gの中心と「空」用のリング画像50sの中心との間の距離Lgsに応じて、「風景」の分割領域80gと「空」の分割領域80sとの境目部分に施す画像処理の度合いを調節する。画像処理部14cは、「空」用のリング画像50sの中心と「人物」用のリング画像50pの中心との間の距離Lspに応じて、「空」の分割領域80sと「人物」の分割領域80pとの境目部分に施す画像処理の度合いを調節する。画像処理部14cは、「人物」用のリング画像50pの中心と「風景」用のリング画像50gの中心との間の距離Lpgに応じて、「人物」の分割領域80pと「風景」の分割領域80gとの境目部分に施す画像処理の度合いを調節する。
図7は、分割領域同士の境目部分に施す画像処理の内容を説明する図である。たとえば、図7(a)に示す「人物」の分割領域80pと「風景」の分割領域80gとの境目部分81pgに対して画像処理を行う場合を例に挙げて説明する。図7(b)は、分割領域同士の境目部分に対してグラデーション処理を行う例を説明する図である。上述したように、画像処理部14cは、「人物」の分割領域80pに対しては、「人物」用のリング画像50pにおいて設定された「人物」用の画像処理を行い、「風景」の分割領域80gに対しては、「風景」用のリング画像50gによって設定された「風景」用の画像処理を行う。図7(b)に示す場合、画像処理部14cは、「人物」の分割領域80pと「風景」の分割領域80gとの境目部分81pgに対しては、「人物」用の画像処理が施された状態から、「風景」用の画像処理が施された状態へと段階的に(すなわちグラデーションで)変化するように画像処理を行う。このとき、画像処理部14cは、「人物」用のリング画像50pと「風景」用のリング画像50gとの間の距離が長いほど、グラデーションの幅を長くする。一方、画像処理部14cは、「人物」用のリング画像50pと「風景」用のリング画像50gの間の距離が短いほど、グラデーションの幅を短くする。画像処理部14cは、「人物」用のリング画像50pと「風景」用のリング画像50gとが最も接近した場合は、グラデーションをなしとする(すなわち画像処理を段階的に変化させるのではなく、境目部分81pgにおいて一気に変化させる)。
図7(c)は、分割領域同士の境目部分に対して縁取りを施す例を説明する図である。画像処理部14cは、「人物」の分割領域80pと「風景」の分割領域80gとの境目部分81pgに対して縁取りを施す。このとき、画像処理部14cは、「人物」用のリング画像50pと「風景」用のリング画像50gの間の距離が長いほど、境目部分81pgの縁取りを太くする。一方、画像処理部14cは、「人物」用のリング画像50pと「風景」用のリング画像50gの間の距離が短いほど、境目部分81pgの縁取りを細くする。
なお、分割領域同士の境目部分に対して、図7(b)に示したようにグラデーション処理を行うか、図7(c)に示したように縁取り処理を行うかについては、どちらの処理を行ってもよい。たとえば、予め設定メニューなどで、ユーザが設定できるようにしてもよい。
次に、クリエイティブモードにおいて制御部14が実行する処理の流れを、図8および図9に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図8および図9に示す処理は、撮影モードがクリエイティブモードに設定されている間、繰り返し行われる。撮影モードがクリエイティブモードに切り替えられると、制御部14は、スルー画の表示処理を開始すると共に、不図示のメモリに記録された図8および図9に示す処理を行うプログラムを起動して、当該処理を開始する。
図8のステップS1において、領域分割部14dは、上述したように、撮像素子12から得られる撮像画像を所定数の領域に分割し、分割した領域のそれぞれにおいて、被写体の種類を判別する被写体判別処理を行って、ステップS2へ進む。
ステップS2において、領域分割部14dは、ステップS1での被写体判別処理の結果、撮像画像内に複数種類の被写体が検出されたか否かを判定する。1種類の被写体しか検出されなかった(すなわち、判別された被写体の種類が分割領域の全てで同じだった)場合には、領域分割部14dは、ステップS2を否定判定してステップS13へ進む。一方、複数種類の被写体が検出された(すなわち、判別された被写体の種類が互いに異なる分割領域があった)場合には、領域分割部14dは、ステップS2を肯定判定してステップS3へ進む。
ステップS3において、領域分割部14dは、上述したように、撮像画像を被写体ごとの領域に分割する処理を行って、ステップS4へ進む。
ステップS4において、表示制御部14aは、ステップS3で分割された分割領域ごとに、それぞれの被写体の種類に応じた画像処理を設定するためのリング画像50を表示して、ステップS5へ進む。
ステップS5において、制御部14は、タッチパネル16bに対して、ステップS4で表示したリング画像50のカーソル52を移動するための操作(すなわちカーソル52に対するドラッグ操作)が行われたか否かを判定する。制御部14は、当該操作が行われた場合にはステップS6へ進み、当該操作が行われていない場合にはステップS7へ進む。
ステップS6において、制御部14は、上述したように、分割領域ごとに、リング画像50のカーソル52の位置に応じて画像処理を行う。この処理の流れを、図10に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS51において、表示制御部14aは、上記カーソル52に対するドラッグ操作に応じて、カーソル52の表示位置を移動させ、ステップS52へ進む。
ステップS52において、パラメータ変更部14bは、ステップS51でのカーソル52の移動に応じて、上記ドラッグ操作が行われたリング画像50に対応する分割領域の画像処理パラメータを変更し、ステップS53へ進む。
ステップS53において、画像処理部14cは、撮像画像において、上記ドラッグ操作が行われたリング画像50に対応する分割領域に対して、ステップS52で変更された画像処理パラメータに基づいて画像処理を行い、ステップS54へ進む。
ステップS54において、表示制御部14aは、ステップS53での画像処理後の撮像画像をスルー画として表示部17に表示し、図10に示す処理を終了して、図8のステップS7へ進む。
図8のステップS7において、制御部14は、タッチパネル16bに対して、ステップS4で表示したリング画像50を移動するための操作(すなわちリング画像50のリング51に対するドラッグ操作)が行われたか否かを判定する。制御部14は、当該操作が行われた場合にはステップS8へ進み、当該操作が行われていない場合にはステップS9へ進む。
ステップS8において、表示制御部14aは、上記リング51に対するドラッグ操作に応じて、リング画像50の表示位置を移動させて、ステップS9(図9)へ進む。
図9のステップS9において、制御部14は、ユーザにより撮影指示が行われたか(すなわちシャッターボタン16aが押下されたか)否かを判定する。制御部14は、撮影指示が行われた場合にはステップS10へ進み、撮影指示が行われていない場合にはステップS5へ戻る。すなわち、撮影指示が行われるまで、制御部14は、ステップS5〜S9の処理を繰り返す。
ステップS10において、表示制御部14aは、上記撮影指示の時点における各リング画像50間の距離をそれぞれ算出して、ステップS11へ進む。たとえば、図5(e)に示したように、「風景」用、「空」用、「人物」用の3つのリング画像50g,50s,50pを表示している場合は、「風景」用リング画像50gと「空」用リング画像50sとの間の距離、「空」用リング画像50sと「人物」用リング画像50pとの間の距離、「人物」用リング画像50pと「風景」用リング画像50gとの間の距離を、それぞれ算出する。
ステップS11において、画像処理部14cは、ステップS10で算出されたリング画像50同士の距離に応じて、これらのリング画像50に対応する分割領域同士の境目部分に対して行う画像処理の度合いを決定し、ステップS12へ進む。
ステップS12において、制御部14は、撮像素子12に記録用の撮像処理を行わせる。画像処理部14cは、当該撮像処理により得られた撮像画像データにおいて、上記撮影指示の時点で各分割領域において設定されていた画像処理パラメータに基づく画像処理を、各分割領域に対して行う。そして、制御部14は、当該画像処理が施された撮像画像データを、静止画データとして記録媒体18に記録し、図8および図9に示す処理を終了する。
一方、撮像画像において1種類の被写体しか検出されなかった場合にステップS2を否定判定して進むステップS13(図8)において、表示制御部14aは、当該検出された被写体の種類に応じた画像処理を設定するための1つのリング画像50を表示して、ステップS14へ進む。
ステップS14において、制御部14は、タッチパネル16bに対して、ステップS13で表示したリング画像50のカーソル52を移動するための操作(すなわちカーソル52に対するドラッグ操作)が行われたか否かを判定する。制御部14は、当該操作が行われた場合にはステップS15へ進み、当該操作が行われていない場合にはステップS16へ進む。
ステップS15において、制御部14は、撮像画像全体に対して、リング画像50のカーソル52の位置に応じて画像処理を行い、ステップS16へ進む。なお、この処理は、リング画像50が1つであり、撮像画像全体に対して一様に画像処理を行う点以外は、上記ステップS6の処理(図10に示した処理)と同じであるため、説明を省略する。
ステップS16において、制御部14は、ユーザにより撮影指示が行われた(すなわちシャッターボタン16aが押下された)か否かを判定する。制御部14は、撮影指示が行われた場合にはステップS17へ進み、撮影指示が行われていない場合にはステップS14へ戻る。すなわち、撮影指示が行われるまで、制御部14は、ステップS14〜S16の処理を繰り返す。
ステップS17において、制御部14は、撮像素子12に記録用の撮像処理を行わせる。画像処理部14cは、当該撮像処理により得られた撮像画像データに対して、上記撮影指示の時点で設定されていた画像処理パラメータに基づく画像処理を行う。そして、制御部14は、当該画像処理が施された撮像画像データを、静止画データとして記録媒体18に記録し、図8および図9に示す処理を終了する。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)デジタルカメラ1において、領域分割部14dは、撮像素子12により撮像された撮像画像を、被写体の種類に応じた複数の領域(たとえば、「風景」の分割領域80g、「空」の分割領域80s、「人物」の分割領域80p)分割する。表示制御部14aは、分割領域ごとに、その分割領域に含まれる被写体の種類に応じた画像処理に係る画像処理パラメータを変更するためのリング画像50(たとえば、「風景」用のリング画像50g、「空」用のリング画像50s、「人物」用のリング画像50p)を表示する。パラメータ変更部14bは、リング画像50に対するユーザ操作(カーソル52に対するドラッグ操作)に応じて、当該ユーザ操作が行われたリング画像50に対応する画像処理パラメータを変更する。画像処理部14cは、当該ユーザ操作が行われたリング画像50に対応する分割領域に対して、パラメータ変更部14bにより変更された画像処理パラメータに基づいて画像処理を施す。これにより、デジタルカメラ1は、被写体ごとに分割した分割領域ごとに、その分割領域に含まれる被写体に応じた画像処理を行うことができる。したがって、デジタルカメラ1は、撮像画像の中に複数の被写体が存在する場合にも、各被写体に対して適切な画像処理を行うことができる。
(2)デジタルカメラ1において、表示制御部14aは、リング画像50のリング51に対するドラッグ操作に応じて、リング画像50の表示位置を変更する。画像処理部14cは、2つの分割領域同士の境目部分に対して、これら2つの分割領域に対応する2つのリング画像50同士の表示位置の間の距離に応じた画像処理を行う。これにより、ユーザは、リング画像50の表示位置を動かして2つのリング画像50間の距離を変えることで、これら2つのリング画像50に対応する2つの分割領域同士の境目部分に対して施す画像処理の度合いを調節することができる。
(3)デジタルカメラ1において、リング画像50では、これに対応する分割領域に含まれる被写体に応じた第1画像処理〜第4画像処理のうち1つまたは2つの画像処理を当該分割領域に施す画像処理として設定可能であり、且つ2つの画像処理を設定する場合はその比率を設定可能である。これにより、デジタルカメラ1は、ユーザに、被写体に適した複数の画像処理の中から所望の画像処理を選択させることができる。
(4)デジタルカメラ1において、画像処理パラメータを変更するためのリング画像50を、リング51と、リング51上における複数の位置(第1位置〜第65位置)の中から選択される選択位置を示すカーソル52とを表示する画像とした。またパラメータ変更部14bは、上記選択位置(カーソル52の位置)がユーザ操作に応じて変更されることにより、当該ユーザ操作が行われたリング画像50に対応する画像処理パラメータを変更するようにした。これにより、カーソル52がリング51に沿って1回転分移動すると、元画像から第1画像処理、第2画像処理、第3画像処理、第4画像処理を経て第1画像処理に戻り、元画像に戻るという画像処理の変化がユーザにとって直観的にわかりやすい。
(5)デジタルカメラ1において、表示制御部14aは、リング画像50の近傍に、これに対応する分割領域に含まれる被写体の種類を示すアイコンを表示するようにした。これにより、リング画像50がどの被写体の領域に対応するのかをわかりやすくすることができる。
(変形例1)
上述した実施の形態において、あるリング画像50の表示位置が移動されて、別のリング画像50の表示位置に重ねられた場合、これらのリング画像50に対応する2つの分割領域同士を合わせて1つの分割領域とみなすようにしてもよい。たとえば、「風景」用のリング画像50gが移動されて「空」用のリング画像50sに重ねられた場合、これらのリング画像50を非表示にして、「空」と「風景」共用のリング画像50を新たに表示する。「空」と「風景」共用のリング画像50に設定される第1〜第4画像処理は、たとえば、移動された方のリング画像(ここでは「風景」用のリング画像)50に設定されていた第1〜第4画像処理とする。パラメータ変更部14bは、「空」の分割領域80sと「風景」の分割領域80gとを合わせて1つの分割領域とみなし、この1つの分割領域に対して施す画像処理の画像処理パラメータを、「空」と「風景」共用のリング画像50のカーソル52の位置に応じて設定する。
また、制御部14は、この「空」と「風景」共用のリング画像50に対して、ピンチアウト操作(たとえば2本の指をタッチし、これらの指の間隔を広げる操作)が行われた場合には、元の状態(すなわち、「風景」用のリング画像50gと「空」用のリング画像50sとが別々に表示され、「空」の分割領域80sと「風景」の分割領域80gとが分かれている状態)に戻すようにしてもよい。
(変形例2)
上述した実施の形態では、リング画像50によって変更できる画像処理パラメータが、第1画像処理〜第4画像処理のうち、どの画像処理をどのくらいの比率で行うかを示すパラメータである例について説明した。しかしながら、リング画像50によって変更できる画像処理パラメータは、この他のパラメータであってもよい。
たとえば、リング画像50によって変更できる画像処理パラメータが、ある1つの画像処理の強度であるようにしてもよい。この場合、被写体の種類ごとに、画像処理が1つのみ設定されるとする。たとえば、被写体「人物」に対して「ハイキー」のみが設定される場合、パラメータ変更部14bは、「人物」用のリング画像50pにおけるカーソル52の位置に応じて、「人物」の分割領域80pに施す「ハイキー」の強度を設定する。
また、たとえば、リング画像50によって変更できる画像処理パラメータが、複数の画像処理のうちどの画像処理を行うかのみを示すパラメータであってもよい。たとえば、「人物」用のリング画像50に対して8種類の画像処理が設定されているとする。この場合、パラメータ変更部14bは、「人物」用のリング画像50p上のカーソル52の位置に応じて、上記8種類の画像処理の中から「人物」の分割領域80pに施す画像処理を選択する。
(変形例3)
上述した実施の形態では、撮影指示が行われると、リング画像50同士の表示位置の距離をそれぞれ算出し、これらのリング画像50に対応する分割領域同士の境目部分に対して行う画像処理の度合いを決定する例について説明した。しかしながら、リング画像50の表示位置が変更される度に、リング画像50同士の表示位置の距離をそれぞれ算出し、算出した距離に応じてこれらのリング画像50に対応する分割領域同士の境目部分に対して行う画像処理の度合いを決定し、決定した度合いに応じた画像処理を当該境目部分に対して行うようにしてもよい。
(変形例4)
上述した実施の形態では、領域分割部14dが撮像画像を被写体ごとの領域に分割する例について説明したが、撮像画像を複数の領域に分割する方法はこれに限らなくてもよい。たとえば、AF(Auto Focus)処理によって検出される被写体距離(デジタルカメラ1から被写体までの距離)に基づいて撮像画像を複数の領域に分割してもよい。また、たとえば、ユーザがタッチパネル16bを介して分割したい領域の輪郭線を入力できるようにし、当該入力された輪郭線に基づいて撮像画像を複数の領域に分割してもよい。
(変形例5)
上述した実施の形態では、リング画像50において、4種類の画像処理(第1画像処理〜第4画像処理)の中から1つまたは2つの画像処理を選択可能とする例について説明した。しかしながら、リング画像50において選択可能とする画像処理の選択肢の数はこれに限らなくてよく、2種類または3種類であってもよいし、5種類以上であってもよい。
(変形例6)
上述した実施の形態では、カーソル52の表示位置を移動させることによりリング51上におけるカーソル52の位置(選択位置)を変更する例について説明した。しかしながら、カーソル52を動かさずにリング51を回転させて、リング51上の各位置とカーソル52との相対位置を変更することで、選択位置を変更するようにしてもよい。
(変形例7)
上述した実施の形態では、選択位置を示すマークとしてカーソル52を表示する例について説明した。しかしながら、選択位置を示すマークはカーソル52に限らなくてもよく、たとえば、アイコンなどであってもよい。またたとえば、リング画像50の目盛の色を変えたり点滅させたりすることで、選択位置を示すマークとして機能させるようにしてもよい。
(変形例8)
上述した実施の形態では、画像処理パラメータを変更可能とするパラメータ変更情報として、リング画像50を表示する例について説明した。しかしながら、パラメータ変更情報は、リングを表示する画像に限らなくてもよく、たとえば、バーやアイコンを表示する画像や、テキスト情報などであってもよい。
(変形例9)
上述した実施の形態では、デジタルカメラ1の制御部14が不図示のメモリに記録されたプログラムを実行することで、上述した図8〜図10の処理を行う例について説明した。このプログラムは、製品出荷時に予め記録されていてもよいし、製品出荷後、メモリカードなどの記録媒体やインターネットなどのデータ信号を通じて提供されてもよい。図11はその様子を示す図である。デジタルカメラ1は、メモリカードなどの記録媒体18を介してプログラムの提供を受ける。また、デジタルカメラ1は通信回線101との接続機能を有する。コンピュータ102は上記プログラムを提供するサーバコンピュータであり、ハードディスク103などの記録媒体にプログラムを格納する。通信回線101は、インターネット、パソコン通信などの通信回線、あるいは専用通信回線などである。コンピュータ102はハードディスク103を使用してプログラムを読み出し、通信回線101を介してプログラムをデジタルカメラ1に送信する。すなわち、プログラムをデータ信号として搬送波を介して、通信回線101を介して送信する。このように、プログラムは、記録媒体やデータ信号(搬送波)などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
(変形例10)
上述した実施の形態では、デジタルカメラに本発明を適用する例について説明したが、これに限らなくてよく、この他の撮像装置(たとえばカメラ付き携帯端末など、撮像手段を有する電子機器)に本発明を適用するようにしてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…デジタルカメラ、11…撮像光学系、12…撮像素子、14…制御部、14a…表示制御部、14b…パラメータ変更部、14c…画像処理部、14d…領域分割部、16…操作部材、17…表示部、18…記録媒体

Claims (9)

  1. 画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された画像中の第1の部分画像に対する第1の画像処理パラメータを変更するための第1の操作用画像を前記表示部に表示すると共に、前記表示部に表示された画像中の第2の部分画像に対する第2の画像処理パラメータを変更するための第2の操作用画像を前記表示に表示する表示制御と、
    前記第1の操作用画像に対する操作により前記第1の画像処理パラメータを変更し、前記第2の操作用画像に対する操作により前記第2の画像処理パラメータを変更するパラメータ変更と、
    前記第1の部分画像に対して前記第1の画像処理パラメータに基づいて画像処理を行い、前記第2の部分画像に対して前記第2の画像処理パラメータに基づいて画像処理を行う画像処理と、
    を備える電子機器
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記表示制御は、前記第1の操作用画像に対する操作により前記第1の操作用画像の表示位置を変更し、前記第2の操作用画像に対する操作により前記第2の操作用画像の表示位置を変更する電子機器
  3. 請求項1または2に記載の電子機器において、
    前記画像処理は、前記第1の部分画像と前記第2の部分画像との境目部分に対して、前記第1の操作用画像の表示位置と前記第2の操作用画像の表示位置の間の距離に応じた画像処理を行う電子機器
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記第1の操作用画像は、第1の複数の画像処理のうち少なくとも1つの画像処理を前記第1の部分画像に施す画像処理として設定可能とし、
    前記第2の操作用画像は、第2の複数の画像処理のうち少なくとも1つの画像処理を前記第2の部分画像に施す画像処理として設定可能とする電子機器
  5. 請求項に記載の電子機器において、
    前記第1の操作用画像は、前記第1の複数の画像処理のうち2つの画像処理を前記第1の部分画像に施す画像処理として設定可能とし、且つ前記2つの画像処理を前記第1の部分画像に施す比率を変更可能とし、
    前記第2の操作用画像は、前記第2の複数の画像処理のうち2つの画像処理を前記第2の部分画像に施す画像処理として設定可能とし、且つ前記2つの画像処理を前記第2の部分画像に施す比率を変更可能とする電子機器
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記表示制御は、前記第1の部分画像に含まれる第1の被写体の種類を示す情報を前記第1の操作用画像の近傍に表示し、前記第2の部分画像に含まれる第2の被写体の種類を示す情報を前記第2の操作用画像の近傍に表示する電子機器
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記第1の操作用画像は、第1リングと、前記第1リング上における複数の位置の中から選択される選択位置を示すマークとを表示する第1リング画像であり、
    前記第2の操作用画像は、第2リングと、前記第2リング上における複数の位置の中から選択される選択位置を示すマークとを表示する第2リング画像であり、
    前記パラメータ変更は、前記第1リング画像における前記選択位置が操作によって変更されることにより前記第1の画像処理パラメータを変更し、前記第2リング画像における前記選択位置が操作によって変更されることにより前記第2の画像処理パラメータを変更する電子機器
  8. 表示部に画像を表示する第1表示工程と、
    前記第1表示工程により表示された画像中の第1の部分画像に対する第1の画像処理パラメータを変更するための第1の操作用画像を前記表示部に表示すると共に、前記表示部に表示された画像中の第2の部分画像に対する第2の画像処理パラメータを変更するための第2の操作用画像を前記表示に表示する第2表示工程と、
    前記第1の操作用画像に対する操作により前記第1の画像処理パラメータを変更し、前記第2の操作用画像に対する操作により前記第2の画像処理パラメータを変更するパラメータ変更工程と、
    前記第1の部分画像に対して前記第1の画像処理パラメータに基づいて画像処理を行い、前記第2の部分画像に対して前記第2の画像処理パラメータに基づいて画像処理を行う画像処理工程と、
    を有する画像処理方法。
  9. 請求項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
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