JP6263878B2 - グランドフレア - Google Patents

グランドフレア Download PDF

Info

Publication number
JP6263878B2
JP6263878B2 JP2013140128A JP2013140128A JP6263878B2 JP 6263878 B2 JP6263878 B2 JP 6263878B2 JP 2013140128 A JP2013140128 A JP 2013140128A JP 2013140128 A JP2013140128 A JP 2013140128A JP 6263878 B2 JP6263878 B2 JP 6263878B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
burner
foundation
resistant material
resistant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013140128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015014389A (ja
Inventor
信行 塚本
信行 塚本
大輔 中原
大輔 中原
省吾 新田
省吾 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2013140128A priority Critical patent/JP6263878B2/ja
Publication of JP2015014389A publication Critical patent/JP2015014389A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6263878B2 publication Critical patent/JP6263878B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)

Description

本発明はグランドフレアに関する。
従来、可燃性排ガスを燃焼処理する処理装置として、オープンフレアやグランドフレアが知られている。
オープンフレアは、大気中に燃料を排出し、点火装置により可燃ガス(燃焼ガス)を燃焼させる装置であり、燃料の排出口は煙突(フレアスタック)の高い位置に配置される。したがって、燃焼用の空気は周囲からの自然吸気により供給されるので、空気送風装置が不要であり、コストが安くなる。しかし、火炎が曝露状態にあるため、周囲への輻射による火災発生、火炎の燃焼音による騒音、火炎が目視できることによる景観不調和の問題がある。
一方、グランドフレアは、煙突の下端を開放し、煙突の下端部に可燃性ガス燃焼用のバーナを設置するとともに、煙突下端部の周囲を風防で囲っている(たとえば、特許文献1参照)。このようなグランドフレアは、火炎が煙突や風防に囲まれて外部から見えないことや、燃焼騒音が煙突により低減されるなどの点でオープンフレアに比べ有利になっている。したがって、グランドフレアは、例えばLNGタンクにおいて定期修理のためプラントを停止する際や、地震発生時などにプラントが停止した際に、タンク内のボイルオフガス(BOG)を安全に燃焼処理するために用いられている。
また、このようなグランドフレアでは、地中に埋設したコンクリート製の基礎(直接基礎)の上に煙突を形成し、バーナを基礎上に立てて配置するとともに、煙突内の基礎上に耐熱材として砂利を敷き詰め、この砂利層をバーナの下端側の周囲に配している。このような砂利層により、バーナ運転時における火炎からの輻射熱等が、コンクリート製の基礎の表面に直接的に伝わるのを防止している。
特開2009−198092号公報
しかしながら、前記砂利層だけではバーナ運転時における火炎からの輻射熱等を充分に遮断することができず、火炎からの熱がコンクリート製の基礎に伝わることでコンクリートが高温になってしまうことがある。すると、コンクリート製基礎は膨張してひび割れを生じてしまい、強度が大幅に低下してしまうおそれがある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、バーナ運転時における火炎からの輻射熱等を良好に遮断し、コンクリート製基礎が膨張してひび割れを起こすのを防止した、グランドフレアを提供することにある。
本発明のグランドフレアは、煙突と、該煙突の下端部に配設されたバーナと、該バーナの下方に設けられたコンクリート製の基礎と、前記煙突の下端部及び前記バーナを囲って配置された風防と、を備えたグランドフレアにおいて、前記基礎の上方でかつ前記バーナの周囲に耐熱材を配置するとともに、該耐熱材を柱状の支持材で支持することにより、前記基礎と前記耐熱材との間に空気の流路を形成したことを特徴とする。
また、前記グランドフレアにおいては、前記耐熱材を耐熱板上に配置し、該耐熱板を介して前記支持材で前記耐熱材を前記基礎の上方に支持し、前記耐熱板と前記基礎との間に前記空気の流路を形成することが好ましい。
また、前記グランドフレアにおいて、前記耐熱板は、前記風防の下側に配置されてなる浮き基礎であることが好ましい。
また、前記グランドフレアにおいては、前記支持材が前記風防内に配置されていることが好ましい。
その場合に、前記耐熱材が板状に形成され、かつ、前記風防の内面から離間して配置されており、前記板状の耐熱材の底面は、前記風防の内面側から前記風防の中心側に向かうに連れて下から上に向かう傾斜面を有していることが好ましい。
本発明のグランドフレアによれば、バーナの周囲に耐熱材を配置するとともに、該耐熱材を柱状の支持材で支持することにより、基礎と耐熱材との間に空気の流路を形成しているので、バーナ運転時における火炎からの輻射熱を耐熱材によってある程度遮断することができ、さらに耐熱材によって遮断しきれなかった熱を、基礎と耐熱材との間の流路を流れる空気中に放出することができる。これにより、バーナ運転時における火炎からの輻射熱等を耐熱材と流路とによって良好に遮断し、輻射熱等を受けることでコンクリート製基礎が膨張してひび割れを起こし、強度が低下するのを防止することができる。
本発明のグランドフレアの第1実施形態を示す側断面図である。 バーナの配置を模式的に示すグランドフレアの要部平面図である。 本発明のグランドフレアの第2実施形態を示す側断面図である。 バーナの配置を模式的に示すグランドフレアの要部平面図である。
以下、図面を参照して本発明のグランドフレアを詳しく説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1は、本発明のグランドフレアの第1実施形態を示す側断面図であり、図1中符号1はグランドフレアである。このグランドフレア1は、例えばLNGプラントにおいてLNGタンクに配管を介して接続され、定期修理のためプラントを停止する際や、地震発生時などにプラントが停止した際に、LNGタンク内のボイルオフガス(BOG)を安全に燃焼処理するために用いられる。
このグランドフレア1は、基礎30と、円筒状の煙突(スタック)2と、該煙突2内の下端部に配設された複数のバーナ3と、煙突2の下端部及びバーナ3を囲って配置された円筒状の風防4とを備え、基礎30上に煙突2、バーナ3、風防4を配設している。基礎30は、地中(地表)に構築されたコンクリート製のものである。
この基礎30上には、柱状の支持材31が複数本立設されており、これら支持材31はその上端で耐熱板32を支持している。支持材31は、耐熱板32を支持することにより、基礎30と耐熱板32との間に空気の流路33を形成するもので、流路33が所望の冷却効果(放熱効果)を発揮できるように流路33の高さを適正にすべく、適宜な高さに形成されている。これら支持材31は、伝熱し難い材料、例えばコンクリートによって形成されている。なお、金属であっても、所定の強度を有する範囲で、伝熱し難いように細くして用いることができる。
耐熱板32は、耐熱性コンクリートや金属等の耐熱性材料が板状に成形されたもので、本実施形態では鋼板などの金属板によって形成されている。この耐熱板32は、本実施形態では風防4の下側に配設されており、煙突2とバーナ3と風防4とを直接支持している。このような構成によって耐熱板32は、地表より浮いた状態で煙突2等の構造物を支持する、浮き基礎として機能している。
煙突2は、耐熱板32上に形成配置されたもので、バーナ3によって形成される火炎を囲ってこれが外部から視認できないよう、バーナ3の高さより充分に高い高さ(例えば10m〜30m程度)に形成されている。また、その下端部には、外側の空気を煙突2内に導入するための空気導入口5が、煙突2の周方向に沿って複数形成されている。
風防4は、煙突2とほぼ同心円状に形成されたもので、煙突2の空気導入口5の側方を確実に覆うことができるよう、空気導入口5の形成位置より充分に高い高さに形成されている。このような高さに形成されることにより、空気導入口5内のバーナ3が外部から見えず、また、風防4の外側を流れる風の影響がバーナ3に直接的に及び、バーナ3での燃焼が不安定になるのが防止されている。
バーナ3は、煙突2内の下端部で、前記基礎30上に配置されたもので、グランドフレア1の要部平面図である図2に示すように、本実施形態では7つ設けられている。これら7つのバーナ3は、第1ステージから第3ステージまでグループ分けされており、第1ステージを構成する1つのバーナ3aは、煙突2のほぼ中心に配置されている。また、第2ステージを構成する3つのバーナ3bは、バーナ3aの一方の側に配置されており、第3ステージを構成する3つのバーナ3cは、バーナ3aの他方の側に配置されている。
これらバーナ3(3a、3b、3c)は、LNGタンク(図示せず)に接続してこのタンク内で生じているBOG(燃焼ガス)を排出するための供給管(燃焼ガス供給源)6に接続している。供給管6には、第1分岐管6a、第2分岐管6b、第3分岐管6cがそれぞれ接続されており、第1分岐管6aには第1ステージのバーナ3aが接続され、第2分岐管6bには第2ステージの3つのバーナ3bが接続され、第3分岐管6cには第3ステージの3つのバーナ3cが接続されている。
供給管6には、第1制御弁7が設けられている。また、第2分岐管6bには第2制御弁8が、第3分岐管6cには第3制御弁9がそれぞれ設けられている。第1制御弁7は、定常時には閉じられており、定期修理時や地震発生時などでプラントを停止する際に、LNGタンク内のBOGをグランドフレア1側に排気するために開くように設定されている。第2制御弁8は、第1制御弁7が開かれて第1ステージのバーナ3aのみでBOGの燃焼処理が行われるまでは閉じられるが、LNGタンク側からのBOGの排出量が多くなり、第1ステージのバーナ3aで処理しきれなくなった際に開かれるように設定されている。これにより、BOGの排出量が多くなって第1ステージのバーナ3aで処理しきれなくなった際、第2ステージのバーナ3bでもBOGの燃焼処理が行われるようになっている。
また、第3制御弁9は、第2制御弁8も開かれて第1ステージのバーナ3a、第2ステージのバーナ3bでそれぞれBOGの燃焼処理が行われるまでは閉じられるが、LNGタンク側からのBOGの排出量がさらに多くなり、第1ステージ、第2ステージのバーナ3a、3bで処理しきれなくなった際に開かれるように設定されている。これにより、BOGの排出量がさらに多くなって第1ステージ、第2ステージのバーナ3a、3bで処理しきれなくなった際、第3ステージのバーナ3cでもBOGの燃焼処理が行われるようになっている。
図2に示すように第1ステージのバーナ3aの近傍には、パイロットバーナ10が配設されており、このパイロットバーナ10によって第1ステージのバーナ3aが着火されるようになっている。また、第1ステージのバーナ3aは、第2ステージのバーナ3b、第3ステージのバーナ3cに対して助燃バーナとして機能し、これら第2ステージのバーナ3bや第3ステージのバーナ3cに対して燃え移らせ、着火するようになっている。
このような構成からなるバーナ3の周囲には、図1に示すように砂利34aが敷き詰められている。砂利34aは、本発明における耐熱材となるもので、輻射熱を吸収することなく反射し易いように、白色系のものが選別され、用いられる。そして、砂利34aは、煙突2内を含む風防4内にて前記耐熱板32上に敷き詰められ、これによってバーナ3の下端側の周囲に配置されている。このように耐熱板32上に敷き詰められることで、砂利34aは支持材31によって間接的に支持され、これによって砂利層34(砂利34a)と基礎30との間に空気の流路33を形成している。すなわち、砂利34aは、耐熱板32を介して支持材31により基礎30の上方に支持されている。なお、このようにして敷き詰められた砂利34aからなる砂利層34は、その層高が例えば100mm〜数百mm程度に形成される。
このような構成のグランドフレア1にあっては、定期修理のためプラントを停止する際や、地震発生時などにLNGプラントが停止した際、第1制御弁7が開かれることによってLNGタンク内のBOGが第1ステージのバーナ3aに供給される。そして、パイロットバーナ10によって着火されることにより、バーナ3aから排気されたBOGは燃焼し、図1に示すように火炎Fを形成する。また、LNGタンク内から供給されるBOGが多くなると、第2制御弁8、第3制御弁9がこの順に開かれ、第2ステージのバーナ3b、第3ステージのバーナ3cにBOGが順次供給され、燃焼に供される。
その際、スタンドパイプ11を通って各バーナベーン12に流入したBOGは、バーナベーン12内に設けられた整流板16、16によって流速が均一になるように整流され、したがって開口15からほぼ均一に排出される。そして、開口15から排出されたBOGは、その直上に位置する保炎板13に衝突してその両側に回り込み、これによってバーナベーン12、12間を流れて上昇してきた空気と混合される。これにより、BOGは前記したように着火して燃焼し、火炎Fを形成する。
このようにしてBOGが燃焼され、火炎Fが形成されると、火炎Fは数百℃程度になることから、その輻射熱が大きくなる。この輻射熱やバーナ3を介しての伝導による熱は、一部が砂利層34で反射され、他の一部が砂利層34で吸収されるものの、残りのほとんどは図1中に破線の矢印で示すように耐熱板32に到達し、この耐熱板32を伝わって流路33に到達する。
流路33には、図1中に実線の矢印で示すように、耐熱板32の外側から外気(空気)が流入する。流路33では、前記したように輻射熱等によって耐熱板32が加熱され、さらに耐熱板32から熱伝導によって流路33内に放熱されているため、上昇気流が生じているとともに、空気の熱膨張に伴って内側から外側への流れが生じている。したがって、流路33内に流入した外気は、図1中に実線の矢印で示すように基礎30側(下側)を流れて耐熱板32の中央部側に向かい、耐熱板32側からの熱を受けて上昇し、その後耐熱板32側(上側)を流れて流路33の外に流出する。このような過程において、空気(外気)が流路33内および耐熱板32を冷却することにより、基礎30の過熱が抑えられる。
本実施形態のグランドフレア1にあっては、バーナ3の周囲に砂利34aを配置するとともに、耐熱板32を介して砂利34aを柱状の支持材31で支持し、基礎30と耐熱板32(砂利34a)との間に空気の流路33を形成しているので、バーナ運転時における火炎Fからの輻射熱を砂利層34(砂利34a)によってある程度遮断することができ、さらに砂利層34(砂利34a)によって遮断しきれなかった熱を、基礎30と耐熱板32との間の流路33を流れる空気中に放出することができる。これにより、バーナ運転時における火炎Fからの輻射熱等を砂利層34(砂利34a)と流路33とによって良好に遮断し、輻射熱等を受けることでコンクリート製の基礎30が過熱されて膨張し、ひび割れを起こして強度が低下するのを防止することができる。
また、砂利層34(砂利34a)を耐熱板32上に配置し、該耐熱板32を介して支持材31で砂利層34(砂利34a)を基礎30の上方に支持しているので、耐熱材としての砂利34aを耐熱板32によって安定した状態に保持することができる。また、耐熱板32も砂利層34(砂利34a)とともに火炎Fからの輻射熱等を遮断するように機能するため、基礎30のひび割れをより確実に抑え、基礎30の強度低下を防止することができる。
また、耐熱板32を、風防4の下側に配置して浮き基礎として機能させているので、煙突2等の構造物を基礎30から流路33を介して配置しているにもかかわらず、煙突2等の構造物を浮き基礎としての耐熱板32によって安定した状態に支持することができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明のグランドフレアの第2実施形態を示す側断面図である。図3に示すグランドフレア40が図1に示したグランドフレア1と主に異なるところは、浮き基礎構造を採用することなく、通常のコンクリート製基礎30上に煙突2等の構造物を直接配置した点と、耐熱材として砂利34aを用いることなく、金属、レンガ、コンクリート等からなる板状の耐熱材41を用いている点である。
すなわち、耐熱材41としては、ステンレス板、鋼板などの金属板や耐熱性のコンクリート板、レンガによる板状体などが用いられる。本実施形態では、火炎Fの輻射熱をより良好に反射し、遮断できるように、ステンレス板などの銀灰色系の金属板が用いられる。この耐熱材41は、複数の支持材42によって基礎30上に配置されている。すなわち、基礎30の上方にてバーナ3の下端側の周囲に配置されている。
このような耐熱材41は、単一の板体によって形成され、あるいは複数の板体によって形成されている。複数の板体によって形成される場合には、各板体が互いに接続されて板体間に隙間が生じないように一体化されているのが好ましい。ただし、耐熱材41には、図3、およびグランドフレア40の要部平面図である図4に示すように、スタンドパイプ11を通すための貫通孔43が形成されている。貫通孔43は、輻射熱を遮断するためにはスタンドパイプ11の外径に近い内径であるのが好ましいものの、空気を通りぬけさせてBOGの燃焼に供するためには、ある程度大きい内径であるのが好ましい。したがって、予め計算やシミュレーション等に基づいて貫通孔43の内径を設計し、形成する。
また、この耐熱材41は、風防4の内面から離間して、煙突2内に配置されている。これにより、風防4の外から煙突2内に流入した外気は、図3中に矢印で示すように空気導入口5を通過してその一部が耐熱材41上を通り、耐熱材41を冷却しつつ上昇して燃焼に供される。また、残部は、耐熱材41の下を通り、さらに前記貫通孔43を通り抜けて上昇し、燃焼に供される。
すなわち、耐熱材41は支持材42に支持されて基礎30の上方に配置されていることから、基礎30と板状の耐熱材41との間には空気の流路44が形成されている。ここで、前記した板状の耐熱材41は、その底面が、風防4の内面側から煙突2の中心側に向かうに連れて下から上に向かって傾斜する傾斜面に形成されている。
したがって、前記したように空気導入口5を通過して流入した外気は、耐熱材41の下側に流入すると、傾斜面の傾斜に沿って中央側に流れやすくなっており、これによって各貫通孔43に案内されて該貫通孔43を通り抜け、上昇して燃焼に供されるようになる。その際、外気は流路44を流れることで耐熱材41から伝わる熱を吸収して耐熱材41を冷却するとともに、基礎30を冷却する。また、貫通孔43を通り抜けて上昇する外気は、火炎Fからの輻射熱を受けて加熱され、したがって逆に火炎Fからの輻射熱も冷却するように機能する。
よって、本実施形態のグランドフレア40にあっては、バーナ3の周囲に耐熱材41を配置するとともに、該耐熱材41を支持材42で支持し、基礎30と耐熱材41との間に空気の流路44を形成しているので、バーナ運転時における火炎Fからの輻射熱を耐熱材41によってある程度遮断することができ、さらに耐熱材41によって遮断しきれなかった熱を、基礎30と耐熱材41との間の流路44を流れる空気中に放出することができる。これにより、バーナ運転時における火炎Fからの輻射熱等を耐熱材41と流路44とによって良好に遮断し、輻射熱等を受けることでコンクリート製の基礎30が過熱されて膨張し、ひび割れを起こして強度が低下するのを防止することができる。
また、耐熱材41に貫通孔43を形成し、流路44に流入した外気を該貫通孔43から上昇させて燃焼に供しているので、このように貫通孔43を通り抜けて上昇する外気によっても、火炎Fからの輻射熱も冷却することができる。
また、支持材42を風防4内に配置し、したがって基礎30上に直接支持材42を配置するので、例えば既存のグランドフレアに対しても本実施形態の構造を容易に適用することができる。
また、板状の耐熱材41の底面を、風防4の内面側から風防4の中心側に向かうに連れて下から上に向かう傾斜面としているので、流路44に流入した外気を、傾斜面の傾斜に沿って中央側に案内して各貫通孔43を通り抜けやすくすることができる。したがって、流路44中にて容易に対流を起こしやすくすることにより、コンクリート製の基礎30の過熱を良好に防止することができる。
なお、耐熱材41の底面の傾斜については、各貫通孔43毎に、その周辺部が貫通孔43を中心にして円錐台形状に傾斜しているのが好ましい。すなわち、貫通孔43に向かうに連れて、下から上に向かう傾斜面を有しているのが好ましい。このように形成することで、貫通孔43のそれぞれに外気を案内することができる。
また、前記第2実施形態では耐熱材41を煙突2内に配置しているが、風防4内であれば煙突2の外側にまで延ばして配置してもよい。煙突2の外側にまで延ばすことにより、基礎30の表面をより広く覆うことができ、したがって輻射熱による影響を抑制することができる。
さらに、耐熱材41をレンガで形成する場合、支持材42をレンガで形成し、したがってレンガを積み上げることで支持材42、耐熱材41を一体的に形成してもよい。
なお、本発明は前記第1実施形態、第2実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では本発明のグランドフレアを、LNGプラントにおいて非定常時にLNGタンクから排出されるBOGを燃焼するグランドフレアに適用した場合について説明したが、他に例えば、石油精製工業、石油化学工業、製鉄工業などにおける各種プラントから放出される処理ガス(燃焼ガス)を燃焼処理するグランドフレアにも適用可能である。
また、バーナの構造や設置するバーナの数、一つのバーナにおけるバーナベーンの数、バーナベーン内に配置する整流板の数などは、燃焼ガスの処理量等に応じて適宜に設定される。
1…グランドフレア、2…煙突、3、3a、3b、3c…バーナ、4…風防、12…バーナベーン、13…保炎板、30…基礎、31…支持材、32…耐熱板(浮き基礎)、33 …流路、34…砂利層、34a…砂利(耐熱材)、40…グランドフレア、41…耐熱材、42…支持材、43…貫通孔、44…流路

Claims (5)

  1. 煙突と、該煙突の下端部に配設されたバーナと、該バーナの下方に設けられたコンクリート製の基礎と、前記煙突の下端部及び前記バーナを囲って配置された風防と、を備えたグランドフレアにおいて、
    前記基礎の上方でかつ前記バーナの周囲に耐熱材を配置するとともに、該耐熱材を柱状の支持材で支持することにより、前記基礎と前記耐熱材との間に空気の流路を形成したことを特徴とするグランドフレア。
  2. 前記耐熱材を耐熱板上に配置し、該耐熱板を介して前記支持材で前記耐熱材を前記基礎の上方に支持し、前記耐熱板と前記基礎との間に前記空気の流路を形成したことを特徴とする請求項1記載のグランドフレア。
  3. 前記耐熱板は、前記風防の下側に配置されてなる浮き基礎であることを特徴とする請求項2に記載のグランドフレア。
  4. 前記支持材が前記風防内に配置されていることを特徴とする請求項1記載のグランドフレア。
  5. 前記耐熱材が板状に形成され、かつ、前記風防の内面から離間して配置されており、
    前記板状の耐熱材の底面は、前記風防の内面側から前記風防の中心側に向かうに連れて下から上に向かう傾斜面を有していることを特徴とする請求項4記載のグランドフレア。

JP2013140128A 2013-07-03 2013-07-03 グランドフレア Active JP6263878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013140128A JP6263878B2 (ja) 2013-07-03 2013-07-03 グランドフレア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013140128A JP6263878B2 (ja) 2013-07-03 2013-07-03 グランドフレア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015014389A JP2015014389A (ja) 2015-01-22
JP6263878B2 true JP6263878B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=52436224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013140128A Active JP6263878B2 (ja) 2013-07-03 2013-07-03 グランドフレア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6263878B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3933420A (en) * 1974-08-19 1976-01-20 Zink John S Vertically fired burner for waste combustible gases
US4070146A (en) * 1975-03-18 1978-01-24 Combustion Unlimited Incorporated Flare burner for waste combustible gas
JPS5398530A (en) * 1977-02-10 1978-08-29 Kajima Corp Grand flare stack
US4140471A (en) * 1977-05-09 1979-02-20 National Airoil Burner Company, Inc. Ground flare stack
US4297094A (en) * 1980-02-19 1981-10-27 John Zink Company Free-floating combustion chamber and stack

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015014389A (ja) 2015-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013536396A (ja) 可燃性ガスのブリードオフ/フレアリングのための可変開口断面の粗ガスブリーダー/フレアおよび粗ガス燃焼のためのプロセス
RU2619434C1 (ru) Установка для сжигания твердого топлива
ES2919356T3 (es) Sistema de inyección de vapor por etapas
JP6263878B2 (ja) グランドフレア
US20100242941A1 (en) Grate assembly
RU2398999C1 (ru) Механизм регулирования расхода воздуха в печи
JP2015001361A (ja) グランドフレア
KR101621829B1 (ko) 기화된 가연성 기체의 연소장치 및 이를 구비한 연소시스템
RU2357156C1 (ru) Отопительный котел с верхней подачей угля в зону горения
EP2396597B1 (en) Burner comprising a pilot
JP6236914B2 (ja) グランドフレア
US1158652A (en) Gas-furnace.
RU146151U1 (ru) Отопительный котел
CN103196161A (zh) 供暖锅炉
US10765258B2 (en) Chimney grill starter
US1339729A (en) Wood-refuse burner
JP2015014390A (ja) グランドフレア
KR101627530B1 (ko) 기화된 가연성 기체용 연소시스템 및 이의 제어방법
KR101196896B1 (ko) 심지 고정식 석유 스토브
WO2017156647A1 (zh) 一种燃煤的无烟炉
KR200160174Y1 (ko) 난방기기용 가스 버너
JP3913246B2 (ja) バーンポンド用バブルキャップ
JP3160278U (ja) ペレットストーブの点火装置
KR20150009080A (ko) 레이저를 이용한 플레어 이그니션 시스템 및 방법
KR20100101053A (ko) 소각로

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171204

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6263878

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250