JP2015001361A - グランドフレア - Google Patents

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Nobuyuki Tsukamoto
信行 塚本
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大輔 中原
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大輔 中原
大雅 山本
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大雅 山本
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Abstract

【課題】処理能力を適正に保ちつつ、低周波音の音圧レベルを規制値以下に抑えることができるようにした、グランドフレアを提供する。【解決手段】煙突2と、煙突2の下端部に配設されて燃焼ガス供給源から供給された燃焼ガスを燃焼させる複数のバーナ3と、煙突2の下端部及びバーナ3を囲って配置された風防4と、を備えたグランドフレア1である。複数のバーナ3は、複数のステージにグループ分けされている。グループ分けされた各ステージは、主配管6から複数に分岐した分岐配管6a、6b、6cにそれぞれ接続されている。分岐配管6a、6b、6cのうちの一または複数には、異なるステージにそれぞれ燃焼ガスが供給される際に、異なるステージのバーナ3間で供給される燃焼ガスの流量が同等になるように、分岐配管を流れる燃焼ガスの流動抵抗を調整する流動抵抗調整部35が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明はグランドフレアに関する。
従来、可燃性排ガスを燃焼処理する処理装置として、オープンフレアやグランドフレアが知られている。
オープンフレアは、大気中に燃料を排出し、点火装置により可燃ガス(燃焼ガス)を燃焼させる装置であり、燃料の排出口は煙突(フレアスタック)の高い位置に配置される。したがって、燃焼用の空気は周囲からの自然吸気により供給されるので、空気送風装置が不要であり、コストが安くなる。しかし、火炎が曝露状態にあるため、周囲への輻射による火災発生、火炎の燃焼音による騒音、火炎が目視できることによる景観不調和の問題がある。
一方、グランドフレアは、煙突の下端を開放し、煙突の下端部に可燃性ガス燃焼用のバーナを複数設置するとともに、煙突下端部の周囲を風防で囲っている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。このようなグランドフレアは、火炎が煙突や風防に囲まれて外部から見えないことや、燃焼騒音が煙突により低減されるなどの点でオープンフレアに比べ有利になっている。したがって、グランドフレアは、例えばLNGタンクにおいて定期修理のためプラントを停止する際や、地震発生時などにプラントが停止した際に、タンク内のボイルオフガス(BOG)を安全に燃焼処理するために用いられている。
また、このようなグランドフレアでは、BOG等の燃焼ガス(可燃性ガス)を発生する燃焼ガス供給源から供給(排気)される燃焼ガスの量の変化に対応するべく、複数のバーナを複数のステージにグループ分けし、グループ分けした各ステージを、燃焼ガス供給源に接続する主配管から複数に分岐した分岐配管にそれぞれ接続している。そして、燃焼ガス供給源から供給される燃焼ガスの量が少ない場合には第1ステージのバーナのみで燃焼処理し、燃焼ガスの量が多くなったら第1ステージに加えて第2ステージのバーナでも燃焼処理し、さらに燃焼ガスの量が多くなったら第1ステージ、第2ステージに加えて第3ステージのバーナでも燃焼処理する、というように制御し、運転している。
特開2009−198092号公報 特開2010−156508号公報
ところで、前記のグランドフレアでは煙突の下端部にバーナを配置し、このバーナでの燃焼による火炎を隠すため、煙突を比較的高い高さ、例えば10m〜30m程度の高さにしている。そのため、レイケ管と呼ばれる管で発生する熱音響自励振動と同じ現象が起きやすく、煙突で燃焼の音が共鳴することで低周波音(低周波振動)が発生し易くなっている。
このような現象は、バーナに供給される燃焼ガスの流量が大きくなると、燃焼量が多くなることで発生する低周波音の音圧レベルも高くなる。したがって、発生する低周波音の音圧レベルを規制値以下に抑えるためには、バーナに供給する燃焼ガスの流量を一定値以下に制限する必要がある。
しかしながら、前記したようにバーナは複数のステージにグループ分けされ、グループ分けされた各ステージは分岐配管にそれぞれ接続しているため、異なるステージのバーナ間で供給される燃焼ガスの流量にバラツキが生じてしまう。すなわち、一般にステージ間では接続するバーナの数を変化させているため、配管の口径や配管の長さもバーナの数に合わせてステージ毎に変えている。
しかし、分岐配管には一般規格品である配管が用いられているため、ステージ間で燃焼ガスの流量をバランスさせ、異なるステージのバーナ間で供給される燃焼ガスの流量を同じにするのは困難である。その結果、最も流量が多くなるバーナについてこれの流量を前記の一定値以下に抑えようとすると、他のバーナでは燃焼ガスの処理流量が少なくなってグランドフレアの処理能力が低下してしまう。一方、流量が少なくなるバーナについてこれの流量を前記の一定値に合わせようとすると、他のバーナでは燃焼ガスの処理流量が多くなって低周波音の音圧レベルが規制値を超えてしまうおそれがある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、処理能力を適正に保ちつつ、低周波音の音圧レベルを規制値以下に抑えることができるようにした、グランドフレアを提供することにある。
本発明のグランドフレアは、煙突と、該煙突の下端部に配設されて燃焼ガス供給源から供給された燃焼ガスを燃焼させる複数のバーナと、前記煙突の下端部及び前記バーナを囲って配置された風防と、を備えたグランドフレアにおいて、前記複数のバーナは、複数のステージにグループ分けされ、グループ分けされた前記各ステージは、前記燃焼ガス供給源に接続する主配管から複数に分岐した分岐配管にそれぞれ接続され、前記分岐配管のうちの一または複数には、異なるステージにそれぞれ燃焼ガスが供給される際に、異なるステージのバーナ間で供給される燃焼ガスの流量が同等になるように、分岐配管を流れる燃焼ガスの流動抵抗を調整する流動抵抗調整部が設けられていることを特徴とする。
また、前記グランドフレアにおいて、前記流動抵抗調整部は、貫通孔を有してなるオリフィス板を備えて構成されていることが好ましい。
また、前記流動抵抗調整部は、前記風防の外に配置されていることが好ましい。
本発明のグランドフレアによれば、バーナがグループ分けされた各ステージに接続する分岐配管に、これら分岐配管を流れる燃焼ガスの流動抵抗を調整する流動抵抗調整部を設けているので、異なるステージにそれぞれ燃焼ガスを供給した際に、異なるステージのバーナ間で供給される燃焼ガスの流量を同等にすることができる。したがって、各バーナに供給される燃焼ガスの流量を、発生する低周波音の音圧レベルが規制値以下になる流量に予め設定しておくことで、グランドフレアの処理能力を適正に保ちつつ、発生する低周波音の音圧レベルを規制値以下に抑えることができる。
本発明のグランドフレアの第1実施形態を示す側断面図である。 バーナの配置を模式的に示すグランドフレアの要部平面図である。 バーナで処理する燃焼ガスの流量(処理量)と発生する低周波音(低周波振動)の音圧との関係を示すグラフである。 (a)は流動抵抗調整部を説明するための側面図、(b)はオリフィス板の平面図である。 (a)はバーナの要部側断面図、(b)はバーナの平面図である。 保炎板の側面図である。 (a)は固定型サポートとその近傍部を示す、図5(a)におけるA−A線矢視図、(b)は誘導型サポートとその近傍部を示す、図5(a)におけるB−B線矢視図である。 本発明のグランドフレアの第2実施形態に係るバーナの要部側断面図である。
以下、図面を参照して本発明のグランドフレアを詳しく説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1は、本発明のグランドフレアの第1実施形態を示す側断面図であり、図1中符号1はグランドフレアである。このグランドフレア1は、例えばLNGプラントにおいてLNGタンクに配管を介して接続され、定期修理のためプラントを停止する際や、地震発生時などにプラントが停止した際に、LNGタンク内のボイルオフガス(BOG)を安全に燃焼処理するために用いられる。
このグランドフレア1は、円筒状の煙突(スタック)2と、該煙突2内の下端部に配設された複数のバーナ3と、煙突2の下端部及びバーナ3を囲って配置された円筒状の風防4と、を備えて構成されている。
煙突2は、バーナ3によって形成される火炎を囲ってこれが外部から視認できないよう、バーナ3の高さより充分に高い高さ(例えば10m〜30m程度)に形成されている。また、その下端部には、外側の空気を煙突2内に導入するための空気導入口5が、煙突2の周方向に沿って複数形成されている。
風防4は、煙突2とほぼ同心円状に形成されたもので、煙突2の空気導入口5の側方を確実に覆うことができるよう、空気導入口5の形成位置より充分に高い高さに形成されている。このような高さに形成されることにより、空気導入口5内のバーナ3が外部から見えず、また、風防4の外側を流れる風の影響がバーナ3に直接的に及び、バーナ3での燃焼が不安定になるのが防止されている。
なお、これら風防4や煙突2は、地中に設けられた基礎30上に形成されている。
バーナ3は、煙突2内の下端部で、前記基礎30上に配置されたもので、グランドフレア1の要部平面図である図2に示すように、本実施形態では7つ設けられている。これら7つのバーナ3は、第1ステージから第3ステージまでの三つ(複数)のステージにグループ分けされており、第1ステージを構成する一つのバーナ3aは、煙突2のほぼ中心に配置されている。また、第2ステージを構成する三つのバーナ3bは、バーナ3aの一方の側に配置されており、第3ステージを構成する三つのバーナ3cは、バーナ3aの他方の側に配置されている。
これらバーナ3(3a、3b、3c)は、燃焼ガス供給源となるLNGタンク(図示せず)に接続してこのタンク内で生じているBOG(燃焼ガス)を排出するための、主配管6に接続している。主配管6には、第1分岐配管6a、第2分岐配管6b、第3分岐配管6cがそれぞれ接続されており、第1分岐配管6aには第1ステージの一つバーナ3aが接続され、第2分岐配管6bには第2ステージの三つのバーナ3bが接続され、第3分岐配管6cには第3ステージの三つのバーナ3cが接続されている。これらバーナ3a、3b、3cは、後述するように同一の構成に形成されており、したがって同一流量のBOGが供給された際の流動抵抗は同一になる。
主配管6には、開閉弁である第1制御弁7が設けられている。また、第2分岐配管6bには開閉弁である第2制御弁8が、第3分岐配管6cには開閉弁である第3制御弁9がそれぞれ設けられている。第1制御弁7は、定常時には閉じられており、定期修理時や地震発生時などでプラントを停止する際に、LNGタンク内のBOGをグランドフレア1側に排気するために開くように設定されている。第2制御弁8は、第1制御弁7が開かれて第1ステージのバーナ3aのみでBOGの燃焼処理が行われるまでは閉じられるが、LNGタンク側からのBOGの排出量が多くなり、第1ステージのバーナ3aで処理しきれなくなった際に開かれるように設定されている。これにより、BOGの排出量が多くなって第1ステージのバーナ3aで処理しきれなくなった際、第2ステージのバーナ3bでもBOGの燃焼処理が行われるようになっている。
また、第3制御弁9は、第2制御弁8も開かれて第1ステージのバーナ3a、第2ステージのバーナ3bでそれぞれBOGの燃焼処理が行われるまでは閉じられるが、LNGタンク側からのBOGの排出量がさらに多くなり、第1ステージ、第2ステージのバーナ3a、3bで処理しきれなくなった際に開かれるように設定されている。これにより、BOGの排出量がさらに多くなって第1ステージ、第2ステージのバーナ3a、3bで処理しきれなくなった際、第3ステージのバーナ3cでもBOGの燃焼処理が行われるようになっている。
ここで、各バーナ3(3a、3b、3c)でBOGの燃焼処理を行うと、前述したようにグランドフレアの構造上の原因により、煙突2で燃焼の音が共鳴して低周波音(低周波振動)が発生し易くなる。このような低周波音の音圧レベルは、図3のグラフに示すようにバーナ3で処理するBOG(燃焼ガス)の流量(処理量)が増えるにつれて大きくなり、その後飽和してほぼ一定になる。したがって、発生する低周波音の音圧レベルを規制値C以下に抑えるためには、バーナ3に供給する燃焼ガスの流量を一定値D以下に制限する必要がある。
しかし、従来では特に異なるステージのバーナ間で前述したように供給される燃焼ガスの流量にバラツキが生じていることから、グランドフレアの処理能力(燃焼ガスを燃焼する能力)を大きく低下させることなく、音圧レベルを規制値C以下に抑えるのが困難であった。すなわち、分岐配管6a〜6cには一般規格品である配管が用いられているため、従来ではステージ間で燃焼ガスの流量をバランスさせ、異なるステージのバーナ3間で供給される燃焼ガスの流量を同じにするのは困難であった。
具体的には、第1分岐配管6aには第1ステージの一つのバーナ3aが接続され、第2分岐配管6bには第2ステージの三つのバーナ3bが接続され、第3分岐配管6cには第3ステージの三つのバーナ3cが接続されていることから、これらステージ間に流入する燃焼ガス(BOG)の流量をバランスさせるためには、第2制御弁8、第3制御弁9の流動抵抗をゼロと仮定すると、第1分岐配管6aの開口面積を、第2分岐配管6bの開口面積や第3分岐配管6cの開口面積に対してほぼ1/3にし、第1分岐配管6aを流れる燃焼ガス(BOG)の流量を、第2分岐配管6b、第3分岐配管6cを流れる燃焼ガス(BOG)の流量の1/3にする必要がある。
しかし、本実施形態では、特に第1ステージの一つのバーナ3aに接続する第1分岐配管6aの口径(内径)が、第2ステージの三つのバーナ3bに接続する第2分岐配管6bの口径や第3ステージの三つのバーナ3bに接続する第3分岐配管6cの口径に対してバランスされておらず、第1分岐配管6aの開口面積が第2分岐配管6bや第3分岐配管6cの開口面積に対して1/3を大きく超えて大きくなっている。
これは、分岐配管6a〜6cとして一般規格品である配管を用いた場合、これら第1分岐配管6a、第2分岐配管6b、第3分岐配管6cとして、前記の関係を満足しつつ、各バーナ3に所定の流量の燃焼ガス(BOG)を供給してこれを燃焼処理させるのは困難だからである。すなわち、実際には第1分岐配管6aの開口面積を第2分岐配管6b、第3分岐配管6cの開口面積に対して1/3にするだけでなく、第2制御弁8や第3制御弁9の流動抵抗、各分岐配管6a〜6cの長さ、各バーナ3の流動抵抗等を考慮する必要があるため、これらの条件を満足させる配管を一般規格品から選択することはできなかった。
なお、第2ステージに接続する第2分岐配管6bと第3ステージに接続する第3分岐配管6cとでは、第2制御弁8と第3制御弁9の流動抵抗が等しく、接続するバーナ3は共に三つずつであって全て同等の流動抵抗であり、配管の長さもほぼ等しくなっている。したがって、これら第2ステージのバーナ3bと第3ステージのバーナ3cとでは、同じ口径の配管が用いられていることにより、それぞれに供給される燃焼ガス(BOG)の流量もほぼ同一になっている。
本実施形態では、特にバランス上第2分岐配管6bや第3分岐配管6cに対して口径が大きく、開口面積が大きくなっている第1分岐配管6aに対して、図2に示すようにこれを流れる燃焼ガスの流動抵抗を調整する流動抵抗調整部35を設けている。流動抵抗調整部35は、図4(a)に示すように第1分岐配管6a中に設けられた一対のフランジ部36、36と、これらの間に挟持されたオリフィス板37とによって形成されている。
オリフィス板37は、図4(b)に示すように中央部に円形の貫通孔37aを形成した円環板であり、第1分岐配管6aの開口面積を狭めて第2分岐配管6bや第3分岐配管6cの開口面積とバランスさせるための部材である。すなわち、このオリフィス板37は、第1分岐配管6aの流動抵抗(バーナ3aの流動抵抗も含む)が、第2分岐配管6bの流動抵抗(バーナ3b等の流動抵抗も含む)や第3分岐配管6cの流動抵抗(バーナ3c等の流動抵抗も含む)とバランスするように貫通孔37aの大きさが設計され、この設計に基づいて貫通孔37aが形成されている。貫通孔37aの大きさの設計に際しては、配管中の制御弁の有無や配管の長さ、バーナ3の数等を考慮して、計算や実験、シミュレーション等によって適正な値を求めている。
また、このようにして形成したオリフィス板37については、フランジ部36、36間に装着して第1分岐配管6aを流れる燃焼ガス(BOG)の流量を測定し、第2分岐配管6bや第3分岐配管6cを流れる燃焼ガス(BOG)の流量とバランスしているのを確認したうえで用いている。これにより本実施形態では、第1ステージ、第2ステージにそれぞれBOG(燃焼ガス)が供給された際、さらには第1ステージ、第2ステージ、第3ステージにそれぞれBOGが供給された際に、第1ステージのバーナ3aに供給されるBOGの流量と、第2ステージ、第3ステージのバーナ3b、3cに供給されるBOGの流量とが、バーナ間で同等、すなわちほぼ同一になるように調整されている。
また、このように調整された各ステージのバーナ3a、3b、3cでは、いずれも、供給されるBOGの流量、すなわち燃焼処理するためのBOGの流量が、図3に示した一定値Dより僅かに少ない流量とされている。したがって、このような流量で燃焼処理された各バーナ3a、3b、3cでは、いずれも、発生する低周波音の音圧レベルが、図3に示した規制値Cより低い値に調整されている。
また、前記流動抵抗調整部35は、本実施形態では図2に示すように風防4の外側に配置されている。このように風防4の外に配置することにより、オリフィス板37の取り付けや流動抵抗調整部35のメンテナンスなどを風防4の中に入ることなく風防4の外で行えるため、これらの作業を容易に行うことができる。
第1ステージのバーナ3aの近傍には、図2に示すようにパイロットバーナ10が配設されており、このパイロットバーナ10によって第1ステージのバーナ3aが着火されるようになっている。また、第1ステージのバーナ3aは、第2ステージのバーナ3b、第3ステージのバーナ3cに対して助燃バーナとして機能し、これら第2ステージのバーナ3bや第3ステージのバーナ3cに対して燃え移らせ、着火するようになっている。
バーナ3(3a、3b、3c)は、その要部側断面図である図5(a)、及び平面図である図5(b)に示すように、前記各分岐配管6a〜6cに接続するスタンドパイプ11と、このスタンドパイプ11の側部に放射状に設けられた複数枚(本実施形態では10枚)のバーナベーン12と、バーナベーン12から離間してその上方に配置された保炎板13と、を有して構成されている。
スタンドパイプ11は、鉛直方向に立てられた円筒状のもので、その下端側にて前記各分岐配管6a〜6cに接続し、該分岐配管6a〜6cによって供給された燃焼ガスとしてのBOGを上方に案内する。ただし、このスタンドパイプ11はその上端が開口せずに蓋部材(図示せず)によって閉塞されており、その上端側の側部、すなわち上端側の側壁にスリット11aを形成している。スリット11aは、バーナベーン12に対応して10箇所に形成されており、これらスリット11aは、スタンドパイプ11の周方向に等間隔で形成されている。
なお、スタンドパイプ11には、図5(a)に示すようにその下端部における前記分岐配管6a(6b、6c)との接続箇所より上方に、相対向する一対のフランジ部31a、31bが設けられている。これらフランジ部31a、31b間には、分岐配管6a(6b、6c)から供給されたBOGの流速の分布を調整して均一化するための、多数の孔を有した整流用の多孔板(図示せず)が挟持されている。
バーナベーン12は、正面及び背面が略三角形状(実際には五角形状)に形成された扁平な筒状のもので、図5(b)に示すようにスタンドパイプ11を中心にして放射状に配置されている。これらバーナベーン12は、図5(a)に示すように内側辺12a側がスタンドパイプ11のスリット11a内に嵌め込まれ、その状態で溶接等によってスタンドパイプ11に気密に固定されている。すなわち、スリット11aの外側とバーナベーン12の内側辺12a側との間が溶接等によって気密に接合固定され、これによってこれらの接合部からBOGが漏れ出ないようになっている。
また、バーナベーン12の内側辺12aにも、その長さ全体にスリット14が形成されている。これにより、筒状のバーナベーン12はスタンドパイプ11内に連通し、スタンドパイプ11内を上昇してきたBOGを互いのスリット(11a、14)を介してバーナベーン12内に流入させるようになっている。バーナベーン12の内側辺12aは、下から上に行くに連れて漸次内側(スタンドパイプ11の中心軸側)に向かう斜辺に形成されている。また、バーナベーン12には、その上部に位置して水平方向に延びる上辺12bに、開口15が形成されている。この開口15は、バーナベーン12内に流入したBOGを排気するための排気口となっており、前記上辺12bの長さ方向に沿って水平方向に形成されている。
また、バーナベーン12は、スタンドパイプ11と反対の側の外側に、下から上に行くに連れて漸次外側に向かう外側斜辺12cを有し、スタンドパイプ11側となる内側に、下から上に行くに連れて漸次外側に向かう内側斜辺12dを有している。外側斜辺12cの外側端には、鉛直方向上方に延びる外側辺12eが外側斜辺12cに連続して形成されている。これら外側斜辺12cと外側辺12e、および内側斜辺12dには開口が形成されずに閉じられている。したがってバーナベーン12は、内側辺12aに形成されたスリット14と、上辺12bに形成された開口15によってのみ外部に通じた、筒状体となっている。
このような構成のもとにスタンドパイプ11は、これを中心にして放射状に配置された10個のバーナベーン12に、BOGを排出するようになっており、バーナベーン12は、それぞれの開口15からBOGを排気するようになっている。したがって、スタンドパイプ11に供給されたBOGを10個のバーナベーン12に分散させ、しかもそれぞれのバーナベーン12の開口15を、スタンドパイプ11を中心にして放射状に長く形成しているため、10個のバーナベーン12はBOGを略円柱状に広範囲に排気するようになっている。
また、バーナベーン12には、本実施形態ではその内部に、図5(a)に示すように2枚の整流板16、16が設けられている。これら整流板16、16は、バーナベーン12内を流れるBOGの流速を整えるためのもので、前記内側辺12aのスリット14と上辺12bの開口15との間において、BOGの流れ方向に沿って配置されている。そして、これら整流板16、16は、スリット14と開口15との間を、ほぼ三分割するように形成配置されている。すなわち、スタンドパイプ11からスリット14内に流入したBOGを3等分するように、スリット14の長さをほぼ3等分し、かつ、開口15の長さをほぼ3等分するように配置されている。
これにより、スタンドパイプ11からバーナベーン12に流入するBOGは、2枚の整流板16、16によって区画された3つの流路にほぼ均等に流入し、したがってバーナベーン12内を流れるBOGの流速が安定してほぼ均一になる。なお、整流板16、16は、その上端部、すなわちバーナベーン12の開口15側が、バーナベーン12の外側辺12eと同様に鉛直方向上方に向かって折曲して形成されている。これにより、開口15から排気されるBOGの一部は、その流れ方向が上方に向くように調整されている。
保炎板13は、前記バーナベーン12から離間してその上方に配置され、これによって開口15を直接覆うことなく間接的に覆うように形成されている。すなわち、図5(b)に示すように平面視した状態で開口15(バーナベーン12の上辺12b)の長さ方向に沿ってその直上に配置されている。この保炎板13は、図6に示すように側面が直角二等辺三角形の、直角を形成する2辺に対応した形状となっており、その直角部を上方に凸となるようにしてバーナベーン12の開口15の上方に配置されている。
この保炎板13には、図5(a)に示すようにスタンドパイプ11と反対の側の外側端部に、バーナベーン12の開口15の外側端に向かって延びる端部板13aが、バーナベーン12から離間して設けられている。この端部板13aは、図6に示すように直角を形成する2辺の間に設けられた直角二等辺三角形状のもので、後述するようにバーナベーン12の外側斜辺12c側を流れてきたBOGをここに衝突させ、縦渦を形成して空気との混合を促進するようになっている。
また、図5(a)に示すようにスタンドパイプ11側にも、前記端部板13aと同じ形状の三角板13bが設けられている。この三角板13bは、バーナベーン12の内側斜辺12d側を流れてきたBOGをここで堰き止めることにより、BOGがスタンドパイプ11側に集中するのを抑えるためのものである。
このような保炎板13は、固定型サポート17によってバーナベーン12に間接的に固定されている。固定型サポート17は、その側面図である図7(a)に示すように、バーナベーン12の一方の面あるいは他方の面の上端部に固定され、かつ、保炎板13の一方の辺(面)側あるいは他方の辺(面)側の上面に固定された一対のサポート板17a、17aによって形成されている。これらサポート板17a、17aは、例えば溶接によってバーナベーン12および保炎板13に固定されている。
このようなサポート板17a、17aからなる固定型サポート17は、図5(a)に示すようにバーナベーン12の上部の、スタンドパイプ11側、すなわちバーナベーン12の上辺12bの、長さ方向の中間点よりスタンドパイプ11側に配置されている。また、保炎板13はバーナベーン12の上辺12bとほぼ同じ長さに形成されて、該上辺12bに対応してその直上に配置されており、したがって固定型サポート17はこの保炎板13に対しても、その長さ方向の中間点よりスタンドパイプ11側に配置されている。
また、保炎板13は、誘導型サポート18によってバーナベーン12に間接的に保持されている。誘導型サポート18は、その側面図である図7(b)に示すように、保炎板13の下端を支持することで保炎板13をその長さ方向に移動可能に保持する四角筒状の保持部18aと、保持部18aから下降してバーナベーン12の両面にそれぞれ固定された一対の固定部18b、18bとによって形成されている。一対の固定部18b、18bは、例えば溶接によってバーナベーン12に固定されている。このような誘導型サポート18は、バーナベーン12の上部の、スタンドパイプ11と反対の側、すなわち前記固定型サポート17よりバーナベーン12の外側端側に配置されている。
ここで、保炎板13やバーナベーン12は、バーナ3の運転時、すなわちBOGの燃焼時において熱膨張する。特に、保炎板13は火炎側に位置するため、バーナベーン12に比べて熱膨張が大きく、したがって熱膨張時にバーナベーン12に対して、その上辺12bの長さ方向により大きく伸長する。そのため、バーナベーン12に対する保炎板13の熱膨張(伸長)を容易にするべく、保炎板13はバーナベーン12に対して固定型サポート17のみで固定されている。
すなわち、誘導型サポート18は保炎板13を単に支持しているだけで、その長さ方向の移動(伸長)を可能にしている。そのため、バーナ3が停止状態(非燃焼状態)から運転状態(燃焼状態)に移行して保炎板13が熱膨張し、長さ方向に伸長した際、保炎板13は固定型サポート17を固定点としてその両側に伸長することができる。したがって、保炎板13が熱膨張により伸長しても、あるいはその後運転を停止することで熱収縮し、短縮しても、このような保炎板13の伸縮がバーナベーン12に対して負荷とならないようになっている。
また、誘導型サポート18によって保炎板13を支持しているので、固定型サポート17のみで保炎板13を片持ち状に支持する場合に比べ、保炎板13を安定して保持することができる。したがって、保炎板13が傾くのを防止し、バーナベーン12から流出したBOGを保炎板13によってその側方に安定して導くことができる。
このような構成のグランドフレア1にあっては、定期修理のためプラントを停止する際や、地震発生時などにLNGプラントが停止した際、第1制御弁7が開かれることによってLNGタンク内のBOGが第1ステージのバーナ3aに供給される。そして、パイロットバーナ10によって着火されることにより、バーナ3aから排気されたBOGは燃焼し、火炎を形成する。また、LNGタンク内から供給されるBOGが多くなると、第2制御弁8、第3制御弁9がこの順に開かれ、第2ステージのバーナ3b、第3ステージのバーナ3cにBOGが順次供給され、燃焼に供される。
すなわち、スタンドパイプ11を通って各バーナベーン12に流入したBOGは、バーナベーン12内に設けられた整流板16、16によって流速が均一になるように整流され、したがって開口15からほぼ均一に排出される。そして、開口15から排出されたBOGは、その直上に位置する保炎板13に衝突してその両側に回り込み、これによってバーナベーン12、12間を流れて上昇してきた空気と混合される。これにより、BOGは前記したように着火して燃焼し、火炎を形成する。
その際、第1分岐配管6aに流動抵抗調整部35を設けているので、第1ステージのバーナ3aに供給されるBOGの流量と、第2ステージ、第3ステージのバーナ3b、3cに供給されるBOGの流量とが、バーナ間で同等、すなわちほぼ同一になる。そして、これら各ステージのバーナ3a、3b、3cでは、いずれも、供給されるBOGの流量が図3に示した一定値Dより僅かに少ない流量となっているため、このような流量のBOGを燃焼処理する各バーナ3a、3b、3cは、いずれも、発生する低周波音の音圧レベルが、図3に示した規制値Cより低い値になる。
このように本実施形態のグランドフレア1にあっては、第1分岐配管6aに流動抵抗調整部35を設けているので、異なるステージにそれぞれ燃焼ガスを供給した際に、異なるステージのバーナ3間で供給されるBOGの流量を同等にすることができ、これによってグランドフレア1の処理能力を適正に保ちつつ、発生する低周波音の音圧レベルを規制値以下に抑えることができる。
また、流動抵抗調整部35を、貫通孔37aを有してなるオリフィス板37を備えた構成としているので、計算や実験、シミュレーション等によって予め貫通孔37aの適正な大きさを求めておくことにより、貫通孔37aを求めた適正な大きさに容易に形成することができる。したがって、従来では困難であった低周波音の音圧レベルの規制を、従来の構造に比べて大規模な改修を必要とすることなく、僅かな設計変更や改修等によって容易に行うことができる。
また、流動抵抗調整部35を風防4の外側に配置しているので、オリフィス板37の取り付けや流動抵抗調整部35のメンテナンスなどを風防4の中に入ることなく風防4の外で行うことができ、したがってこれらの作業を容易に行うことができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明のグランドフレアの第2実施形態に係るバーナの要部側断面図であり、図8中符号40はバーナである。このバーナ40が図5(a)に示した第1実施形態に係るバーナ3と主に異なるところは、バーナベーン41の形状と、保炎板42の長さ、整流板46の形態にある。
すなわち、バーナ40は、前記バーナ3と同様に、前記各分岐配管6a〜6cに接続するスタンドパイプ11と、このスタンドパイプ11の側部に放射状に設けられた複数枚(本実施形態では10枚)のバーナベーン41と、バーナベーン41から離間してその上方に配置された保炎板42と、を有して構成されている。
スタンドパイプ11は、第1実施形態と同様に、その上端側の側壁にスリット11aを形成している。
バーナベーン41は、正面及び背面が略三角形状(実際には四角形状)に形成された扁平な筒状のもので、図5(b)に示した第1実施形態と同様に、スタンドパイプ11を中心にして放射状に配置されている。これらバーナベーン41も、内側辺41a側がスタンドパイプ11のスリット11a内に嵌め込まれ、その状態で溶接等によってスタンドパイプ11に気密に固定されている。
バーナベーン41の内側辺41aには、スタンドパイプ11のスリット11aに嵌め込まれた範囲に、スリット43が形成されている。これにより、筒状のバーナベーン41はスタンドパイプ11内に連通し、スタンドパイプ11内を上昇してきたBOGを互いのスリット(11a、43)を介してバーナベーン41内に流入させるようになっている。バーナベーン41の内側辺41aは、下から上に行くに連れて漸次内側(スタンドパイプ11の中心軸側)に向かう斜辺に形成されている。また、バーナベーン41には、その上部に位置して水平方向に延びる上辺41bに、開口44が形成されている。この開口44も、バーナベーン41内に流入したBOGを排気するための排気口となっており、前記上辺41bの長さ方向に沿って水平方向に形成されている。
また、バーナベーン41には、スタンドパイプ11と反対の側の外側に、下から上に行くに連れて漸次外側に向かう外側斜辺41cが形成され、さらに外側斜辺41cの外側端に、鉛直方向上方に延びる外側辺41dが該外側斜辺41cに連続して形成されている。外側斜辺41cには開口が形成されずに閉じられている。一方、外側辺41dにはBOGを排気するための開口45が形成されている。したがって、バーナベーン41は、内側辺41aに形成されたスリット43と、上辺41bに形成された開口44および外側辺41dに形成された開口45によってのみ外部に通じた、筒状体となっている。
このような構成のもとにスタンドパイプ11は、これを中心にして放射状に配置された10個のバーナベーン41に、BOGを排出するようになっており、バーナベーン41は、それぞれの開口44、45からBOGを排気するようになっている。したがって、第1実施形態と同様に、スタンドパイプ11に供給されたBOGを10個のバーナベーン41に分散させ、しかもそれぞれのバーナベーン41の開口44、45を、スタンドパイプ11を中心にして放射状に長く形成しているため、10個のバーナベーン41はBOGを略円柱状に広範囲に排気するようになっている。
また、バーナベーン41には、本実施形態ではその内部に、2枚の整流板46、46が設けられている。これら整流板46、46は、前記上辺41bをほぼ三分割する位置に設けられ、鉛直方向下方に向けて配設されている。これにより、スタンドパイプ11からスリット43内に流入したBOGをほぼ3等分するようになっている。
保炎板42は、第1実施形態と同様にバーナベーン41から離間してその上方に配置され、これによって開口44を直接覆うことなく間接的に覆うように形成されている。この保炎板42は、図6に示した第1実施形態の保炎板13とほぼ同様の構成からなっており、この第1実施形態の保炎板13と異なるところは、バーナベーン41の上辺41bより長く形成されている点である。
すなわち、本実施形態の保炎板42は、図8に示すようにその外側端がバーナベーン41の上辺41bの外側端より外側に延び出て形成されている。そして、この外側端には、ここから下降した状態に端部板42aが設けられている。端部板42aは、図6に示した保炎板13の端部板13aと異なり、保炎板42の下端より下方に延び出て形成されている。すなわち、この端部板42aは、その下端がバーナベーン41の外側斜辺41cの延長線上に位置するように形成配置されている。
このような構成のもとに端部板42aは、バーナベーン41の外側斜辺41c側を流れ、開口45から流出してきたBOGをここに衝突させ、縦渦を形成して空気との混合を促進するようになっている。すなわち、第1実施形態の端部板13aに比べて下方に延び出させ、バーナベーン41の外側辺41dに開口45を形成しているため、本実施形態の端部板42aは開口45から流出してきた比較的大流量のBOGをここに衝突させ、より大きな縦渦を形成して空気との混合を促進するようにしている。
なお、本実施形態にあっても、保炎板42にはそのスタンドパイプ11側に三角板(図示せず)が設けられており、これによってBOGがスタンドパイプ11側に集中するのを抑えている。
また、保炎板42は、第1実施形態と同様に固定型サポート17によってバーナベーン41に間接的に固定され、かつ、誘導型サポート18によってバーナベーン41に間接的に保持されている。すなわち、保炎板42は、固定型サポート17を固定点として熱膨張時にその両側に伸長するようになっている。なお、熱膨張時に保炎板42はその外側端側でより多く伸長するのは、第1実施形態と同様である。
本実施形態にあっても、第1分岐配管6aに流動抵抗調整部35を設けることにより、異なるステージにそれぞれ燃焼ガスを供給した際に、異なるステージのバーナ3間で供給されるBOGの流量を同等にすることができ、これによってグランドフレア1の処理能力を適正に保ちつつ、発生する低周波音の音圧レベルを規制値以下に抑えることができる。
また、保炎板42の、スタンドパイプ11と反対の側の外側端部に、保炎板42より下方に延び出た状態に端部板42aを設け、バーナベーン41の外側辺41dに開口45を形成しているので、開口45から流出してきた比較的大流量のBOGをここに衝突させ、より大きな縦渦を形成して空気との混合を促進することができる。したがって、BOGを効率良く燃焼させて安定した火炎を形成することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では本発明のグランドフレアを、LNGプラントにおいて非定常時にLNGタンクから排出されるBOGを燃焼するグランドフレアに適用した場合について説明したが、他に例えば、石油精製工業、石油化学工業、製鉄工業などにおける各種プラントから放出される処理ガス(燃焼ガス)を燃焼処理するグランドフレアにも適用可能である。
また、前記実施形態では第1ステージのバーナに接続する第1分岐配管6aに流動抵抗調整部35を設けたが、ステージ間のバランスが第2ステージや第3ステージ側で流量が大きくなるように構成されている場合には、第1分岐配管6aに流動抵抗調整部35を設けることなく、第2ステージや第3ステージに接続する第2分岐配管6bや第3分岐配管6cに流動抵抗調整部35を設けるようにする。その場合に流動抵抗調整部35は、第2分岐配管6bに設けられた第2制御弁8や第3分岐配管6cに設けられた第3制御弁9の上流側に配置しても、下流側に配置してもよい。
また、前記実施形態ではバーナを7つ設置し、これら7つのバーナを第1から第3までの3つのステージにグループ分けしたが、設置するバーナの数についてはグランドフレアの要求される処理能力などに応じて適宜に変更可能であり、ステージの数についても設置するバーナの数に応じて適宜に変更可能である。その場合にも、ステージ間でバランス上流量が大きくなる方のステージに接続する分岐配管に、流動抵抗調整部を設ける。
また、前記実施形態ではオリフィス板を備えた形態に流動抵抗調整部を構成したが、分岐配管を流れる燃焼ガスの流量を絞るように調整する部材としては、オリフィス板に限定されることなく、多孔板などの種々のものを用いることもできる。
さらに、一つのバーナにおけるバーナベーンの数、バーナベーン内に配置する整流板の数などは、燃焼ガスの処理量等に応じて適宜に設定される。
1…グランドフレア、2…煙突、3、3a、3b、3c…バーナ、4…風防、6…主配管、6a…第1分岐配管、6b…第2分岐配管、6c…第3分岐配管、11…スタンドパイプ、12…バーナベーン、13…保炎板、35…流動抵抗調整部、37…オリフィス板、37a…貫通孔、40…バーナ、41…バーナベーン、42…保炎板、C…規制値、D…一定値

Claims (3)

  1. 煙突と、該煙突の下端部に配設されて燃焼ガス供給源から供給された燃焼ガスを燃焼させる複数のバーナと、前記煙突の下端部及び前記バーナを囲って配置された風防と、を備えたグランドフレアにおいて、
    前記複数のバーナは、複数のステージにグループ分けされ、
    グループ分けされた前記各ステージは、前記燃焼ガス供給源に接続する主配管から複数に分岐した分岐配管にそれぞれ接続され、
    前記分岐配管のうちの一または複数には、異なるステージにそれぞれ燃焼ガスが供給される際に、異なるステージのバーナ間で供給される燃焼ガスの流量が同等になるように、分岐配管を流れる燃焼ガスの流動抵抗を調整する流動抵抗調整部が設けられていることを特徴とするグランドフレア。
  2. 前記流動抵抗調整部は、貫通孔を有してなるオリフィス板を備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載のグランドフレア。
  3. 前記流動抵抗調整部は、前記風防の外に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のグランドフレア。

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