JP6262045B2 - 太陽熱集熱器及び太陽熱集熱システム - Google Patents

太陽熱集熱器及び太陽熱集熱システム Download PDF

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Description

本発明は太陽熱集熱器及び太陽熱集熱システムに関する。
従来、太陽熱により熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、太陽熱集熱器により加熱された熱媒と湯水との熱交換を行う熱交換器と、熱交換器による熱交換にて加熱された湯水を貯湯する貯湯槽とを備えた太陽熱集熱システムが提案されている。太陽熱集熱システムで用いられる太陽熱集熱器は、太陽熱を集熱する集熱板を有しており、この集熱板の内部に熱媒を流通させる構成となっている。
例えば特許文献1に示すように、集熱板は、一方又は両方が波形に形成された2枚のプレートから構成されており、直線状に延びる複数の熱媒流路が隣り合うように並列されている。熱媒流路の間に位置する非流路部及びプレートの外縁部では、プレート同士が溶接接合されており、これにより、2枚のプレートが一体化されるとともに熱媒流路が画定される。プレート同士の溶接には、例えばシーム溶接を用いることができる。
実開昭52−35640号公報
このような集熱板において、非流路部における溶接を継ぎ目のない連続したものとした場合には、次に挙げるような不都合が生じる。すなわち、非流路部の長さに応じた溶接を連続的に行う必要があるため、溶接作業にかかる作業時間が長くなる。また、集熱板のほぼ全域に非流路部が設けられているため、溶接部も集熱板の全域に形成される。集熱板をなすプレート同士は薄い平板からなるため、溶接した部分から歪みが発生する。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、集熱板の溶接作業にかかる工数を低減し、集熱板の歪みの発生を抑制することができる太陽熱集熱器及び太陽熱集熱システムを提供する。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、太陽熱により熱媒を加熱する太陽熱集熱器を提供する。この太陽熱集熱器は、一方又は両方が波形に形成された2枚のプレートを貼り合わせてなる集熱板を有し、この集熱板は、隣り合うように並列する複数の熱媒流路と、隣り合う熱媒流路の間に位置する複数の非流路部と、を有している。ここで、非流路部は、当該非流路部に沿って断続的に設けられてプレート同士を溶接接合する複数の溶接部を有しており、複数の溶接部のうち端部に位置する溶接部は、非端部に位置する溶接部よりも長く形成されている。
ここで、第1の発明において、複数の溶接部のうち両端部に位置する溶接部は、当該両端部の内側に位置する溶接部よりも長く形成されているが好ましい。
また、第1の発明において、複数の非流路部は、1列又は複数列を隔てて選択的に複数の溶接部を有しているが好ましい。
また、第2の発明は、太陽熱により熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、太陽熱集熱器により加熱された熱媒と湯水との熱交換を行う熱交換器と、熱交換器による熱交換にて加熱された湯水を貯湯する貯湯槽と、を備えた太陽熱集熱システムを提供する。ここで、太陽熱集熱器は、一方又は両方が波形に形成された2枚のプレートを貼り合わせてなる集熱板を有し、この集熱板は、隣り合うように並列する複数の熱媒流路と、隣り合う熱媒流路の間に位置する複数の非流路部と、を有している。ここで、非流路部は、当該非流路部に沿って断続的に設けられてプレート同士を溶接接合する複数の溶接部を有しており、複数の溶接部のうち端部に位置する溶接部は、非端部に位置する溶接部よりも長く形成されている。
本発明によれば、非流路部をその長さ方向にわたって連続的に溶接する必要がないので、集熱板に係る溶接作業の工数を低減することができる。また、長い範囲にわたり溶接箇所が連続することがないので、集熱板の歪みの発生を抑制することができる。さらに、端部に位置する溶接部の長さが大きく確保されるので、溶接品質が安定しないような状況であっても、十分な接合性能を得ることできる。両端部に位置する溶接部の長さを大きく確保することで、熱媒が導入される隅部近傍の接合力を高めることができる。
第1の実施形態に係る太陽熱集熱システムの概略構成図 第1の実施形態の太陽熱集熱器に係る集熱板を模式的に示す正面図 図2に示す集熱板の一部領域を拡大して示す説明図 図1に示した太陽熱集熱器の詳細を示す断面図 図1に示した貯湯槽の構成を模式的に示す説明図 第2の実施形態の太陽熱集熱器に係る集熱板の構成を模式的に示す正面図 図6に示す集熱板の一部領域を拡大して示す説明図
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る太陽熱集熱システム1の概略構成図である。図1に示すように、太陽熱集熱システム1は、太陽熱集熱器10と、貯湯槽20と、これらを接続する配管30とを備えている。この太陽熱集熱システム1においては、太陽熱集熱器10が太陽熱により熱媒を加熱し、加熱された熱媒が行き配管31を通じて貯湯槽20に供給されて貯湯槽20内の湯水を加熱する。湯水の加熱により冷却した熱媒は戻り配管32を通じて太陽熱集熱器10に至り、再度太陽熱により加熱される。なお、本実施形態では太陽熱集熱器10がマンション等のベランダに傾斜を有した状態で設置され、貯湯槽20がベランダに設置されるものを想定しているが、太陽熱集熱器10及び貯湯槽20の設置個所は上記に限られるものではない。
図2は、第1の実施形態の太陽熱集熱器10に係る集熱板11を模式的に示す正面図である。太陽熱集熱器10は、プレート式集熱器であり、集熱板11を有している。集熱板11は、横長略長方形状に形成された2枚のプレート11a,11bからなり、プレート11a,11b同士を貼り合わせることで形成されている。集熱板11をなすプレート11a,11bとしては、例えば0.2〜0.4mm程度の薄いステンレス製の板材を用いることができる。
集熱板11は、複数の熱媒流路12と、これらの熱媒流路12に熱媒を導入する入口流路13と、個々の熱媒流路12から熱媒が流出する出口流路14とを有している。
複数の熱媒流路12は、集熱板11の内部に熱媒を流通させる流路であり、2枚のプレート11a,11bのうち一方又は両方のプレート11a,11bを波形に形成することで構成されている。複数の熱媒流路12は、平行に並列しており、個々の熱媒流路12は、集熱板11の設置時を基準として、集熱板11の上方から下方へと至る直線形状をなしている。
入口流路13は、戻り配管32から供給される熱媒を複数の熱媒流路12へと導入する流路である。2枚のプレート11a,11bのうち裏面側に位置するプレート11bには、その一端側(例えば左端側)の上方に戻り配管32と接続する継手管(図示せず)が設けられている。
入口流路13は、一連の流路をなす第1から第3までの流路部13a〜13cで構成されている。第1流路部13a及び第2流路部13bは、2枚のプレート11a,11bのうち表裏両面のプレート11a,11bをそれぞれ外方へと膨出成形して構成されており、第3流路部13cは、2枚プレート11a,11bのうち裏面側のプレート11bを外方へと膨出成形して構成されている。
第1流路部13aは、集熱板11の左端側において上下方向に延在している。第2流路部13bは、集熱板11の下方において左右方向に延在しており、その左端側は、第1流路部13aの下端側と連通している。第3流路部13cは、第2流路部13bの上方において左右方向に延在しており、その右端側は、第2流路部13bの右端側と連通している。この第3流路部13cには、複数の熱媒流路12がその下端側で連通されている。
入口流路13において、戻り配管32から導入された熱媒は、第1流路部13aを上方から下方へと流れ、つぎに、第2流路部13bを左端側から右端側へと流れる。第2流路部13b内を流れた熱媒は、裏面側へと折り返えされ、第3流路部13cを右端側から左端側へと流れ、個々の熱媒流路12に導入される。
出口流路14は、複数の熱媒流路12を流れた熱媒を行き配管31に導入する流路である。2枚のプレート11a,11bのうち裏面側に位置するプレート11bには、その左端の上方に行き配管31との継手管(図示せず)が設けられている。
出口流路14は、2枚プレート11a,11bのうち裏面側のプレート11bを外方へと膨出成形して構成されており、集熱板11の上方において左右方向に延在している。この出口流路14には、複数の熱媒流路12がその上端側で連通されている。
個々の熱媒流路12を流れた熱媒は出口流路14へと流れ出ると、他の熱媒流路12から流れ出た熱媒とともに右端側から左端側へと流れ、行き配管31へと導入される。
なお、本実施形態では、行き配管31及び戻り配管32を、集熱板11の左端側へ接続する仕様となっている。しかしながら、行き配管31及び戻り配管32を集熱板11の右端側へ接続する仕様としてもよい。もっとも、この仕様の場合には、上述した入口流路13及び出口流路14が、図2,3に示す構成と比べて左右対称に構成されることとなる。これにより、設置環境に応じて左右の仕様が異なる集熱板11を使い分けることにより、配管スペースを適切に確保した状態で集熱板11を設置することが可能となる。
図3は、図2に示す集熱板11の一部領域を拡大して示す説明図である。本実施形態に係る集熱板11において、隣り合う熱媒流路12の間には、非流路部15が設けられている。非流路部15は、熱媒流路12の個数に対応して複数個設けられている。
非流路部15は、プレート11a,11b同士を溶接接合する溶接部16を有しており、この溶接部16は、非流路部15に沿って断続的に複数個設けられている。単一の非流路部15に設けられる複数の溶接部16は、隣り合う溶接部16同士の間隔が等しくなるように設定されており、熱媒の膨張による内圧上昇を均等に分担することができる。
本実施形態の特徴の一つとして、複数の溶接部16のうち非流路部15の両端部に位置する溶接部16aは、非両端部、すなわち、両端部の内側に位置する溶接部16bよりも長く形成されている。両端部に位置する溶接部16aは、例えば30mmであり、非両端部に位置する溶接部16bは、これよりも短い、例えば10mmである。
また、プレート11a,11bの外縁部には、プレート11a,11bを水密にするための溶接部17が形成されている。
2枚のプレート11a,11bの溶接方法、すなわち、溶接部16,17の形成方法としては、シーム溶接を利用することができる。シーム溶接は、重ね合わせた2枚のプレート11a,11bの上面に当接するように回転自在に軸支された円板電極と、2枚のプレート11a,11bの下面に当接し、台座部に固定された長尺なレール状の電極とにより行われる。
円板電極による加圧作用下において、円板電極とレール状の電極との間に2枚のプレート11a,11bを挟む。この状態で円板電極とレール状の電極との間を通電し、台座部をレール状の電極方向へと変位させると、円板電極が回転しながら、2枚のプレート11a,11bの合わせ目が順次溶接されていくこととなる。
このシーム溶接では、台座部の変位に応じて通電状態をオンオフ制御することで、上述のような断続的な溶接部16を形成することができる。すなわち、非流路部15の両端部に対応する位置では、通電オン状態を第1時間に設定し、それ以外の位置では、通電オン状態を第1時間よりも短い第2時間に設定する。そして、台座部を一方の端部(例えば上端部)から他方の端部(例えば下端部)へと移動させるにより、非流路部15の所望の箇所に離散的に溶接部16を形成することができる。また、円板電極及びレール状の電極の位置を隣り合う非流路部15へと移動させて、台座部を逆方向へ移動させつつ、上述の通電状態のオンオフ制御を行うことで、台座部の往復動作を通じて二列の非流路部15に対して溶接作業を行うことができる。
この一連の溶接作業では、オフ制御の期間では、オン制御の期間と比較して台座部の移動速度を速く設定することができる。また、円板電極とレール状の電極とのペアを複数個並列に用意しておくことで、隣り合う複数の非流路部15に対して同時に溶接作業を行うことができる。
図4は、図1に示した太陽熱集熱器10の詳細を示す断面図である。このような集熱板11を有する太陽熱集熱器10は、集熱板11の上層に、空気層を介して透明板18aが設けられている。透明板18aは、ガラス又は透明樹脂材により構成されている。さらに、太陽熱集熱器10は、集熱板11の下層に空気層を介して、断熱材18b及び底板18cを備えている。断熱材18bは、例えばグラスウール、又は発泡ウレタン等により構成されている。底板18cは、図外の側壁と共に太陽熱集熱器10の各要素を収納する収納ケースを構成するものである。
図5は、図1に示した貯湯槽20を模式的に示す説明図である。貯湯槽20は、その内部に湯水を貯留するものである。貯湯槽20は、図5に示すように、略円筒形状の胴部21と、第1鏡板22と、第2鏡板23とを有し、例えばステンレスにより構成されている。
胴部21は、略円筒形状の内側胴部21aと、内側胴部の周囲に配設される略円筒形状の外側胴部21bとからなる二重構造となっている。この胴部21において、内側胴部21aと外側胴部21bとの間の空隙に熱媒の流路となる空間が形成され、内側胴部21a内に湯水が貯留される。
第1鏡板22と第2鏡板23とは、胴部21の開放両端部を閉塞する略お碗形状(略ドーム形状)の部材であって、各鏡板22,23の開放側と胴部21の端部とそれぞれが合致する構成となっている。貯湯槽20が縦置きされた場合、第1鏡板22が胴部21の下端に位置付けられ、第2鏡板23が胴部21の上端に位置付けられる。
第1鏡板22には2つ継手管22a,22bが設けられており、これらの継手管22a,22bには、貯湯槽20内に水を供給する給水管(図示せず)や、貯湯槽20内の湯水を外部に給湯する給湯管(図示せず)が接続されている。
胴部21の筒側壁には、3つの継手管(図示せず)が取り付けられている。第1継手管は戻り配管32を介して太陽熱集熱器10の入口流路13に接続されている。また、第2継手管は行き配管31を介して太陽熱集熱器10の出口流路14に接続されている。第3継手管は接続ホース25を介してシスターン40に接続されている。
また、太陽熱集熱システム1は、熱媒を導入及び排出可能に構成されたシスターン40を備えている。シスターン40は、熱媒の体積膨張に伴う経路内の内圧上昇を吸収するものであって、本実施形態では第2鏡板23の上方に設けられている。
シスターン40は、平面視して円形状であって、幅方向よりも上下方向に薄い平型構造となっている。このシスターン40は、内部が空間となっている。また、シスターン40は、円形状の外周付近には継手管が設けられており、当該継手管を介して接続ホース25が接続されている。
このような太陽熱集熱システム1では、太陽熱集熱器10において熱媒流路12内の熱媒が加熱される。加熱された熱媒は上昇するため、出口流路14へと流れ出る。そして、熱媒は出口流路14から行き配管31を通じて、胴部21における内側胴部21aと外側胴部21bと間の空間に至る。
この空間には太陽熱集熱器10において加熱された熱媒が流入するため、内側胴部21a内に貯湯される湯水は加熱された熱媒と熱交換されることとなる。すなわち、内側胴部21aの外壁を介して湯水と熱媒とが熱交換される。よって、内側胴部21aの外壁(外側胴部で覆われる部分のみ)が熱交換器として機能することとなる(所謂ジャケット式熱交換器)。
そして、熱交換により冷却した熱媒は空間内において下側に溜まることとなる。溜まった熱媒は戻り配管32を介して入口流路13に流入する。入口流路13に流入した熱媒は、再度複数の熱媒流路12に至り太陽熱により加熱されることとなる。
なお、熱媒の循環は、上記した接続関係等であることから、自然循環により行われるため、熱媒循環用のポンプが不要となる構成となっているが、これに限らず、熱媒循環用のポンプを備えていてもよい。
このように本実施形態に係る太陽熱集熱システム1によれば、太陽熱集熱器10の集熱板11は、隣り合うように並列する複数の熱媒流路12と、隣り合う熱媒流路12の間に位置する複数の非流路部15と、を有している。この場合、非流路部15は、非流路部15に沿って断続的に設けられてプレート11a,11b同士を溶接接合する複数の溶接部16を有している。そして、複数の溶接部16のうち端部に位置する溶接部16aは、非端部に位置する溶接部16bよりも長く形成されている。
かかる構成によれば、非流路部15をその長さ方向にわたって連続的に溶接する必要がないので、集熱板11に係る溶接作業の工数を低減することができる。また、長い範囲にわたり溶接箇所が連続することがないので、集熱板11の歪みの発生を抑制することができる。
シーム溶接を用いた溶接作業では、所定のライン上に沿って溶接を行うことができるが、その1ラインにおける溶接開始領域では、溶接状態が安定しないことがある。そのため、端部に位置する溶接部16aの品質が安定しないことなる。この点、本実施形態によれば、端部に位置する溶接部16aの長さが大きく確保されるので、仮に品質が安定しないような状況であっても、十分な接合性能を得ることできる。
さらに、集熱板11の隅部は、入口流路13における熱媒の導入位置となるところ、導入される熱媒によって大きな力が作用する箇所となる。そのため、集熱板11の隅部付近では、プレート11a,11b同士が剥がれやすい傾向にある。集熱板11の隅部の近傍には、非流路部15の端部が位置しているので、両端部に位置する溶接部16aの長さを大きく確保することで、熱媒が導入される隅部近傍の接合力を高めることができる。これにより、集熱板11の隅部に大きな力が作用することとなっても、プレート11a,11b同士が剥がれるといった事態を抑制することができる。
なお、本実施形態では、両端部に位置する溶接部16aの長さを大きくしているが、一方の端部に位置する溶接部16aのみ、非上端部に位置する溶接部16bよりも長くしてもよい。入口流路13の配置が決められているような本実施形態では、熱媒の導入位置が予め決定されるところ、その位置に応じて、上端部に位置する溶接部16aのみ長さを大きくするものであってもよい。この場合、下端部に位置する溶接部16aの長さを短くすることが可能となるので、集熱板11に係る溶接作業の工数を低減することができる。
もっとも、上述したように、往復動作により溶接作業を行う場合には、その両端側が溶接開始位置となり得るため、両端部に位置する溶接部16aのそれぞれについて長さを大きく確保しておくことで、端部に位置する溶接部16aについて十分な接合性能を得ることができる。
また、本実施形態では、非流路部15の全てが溶接部16を有しているが、複数の非流路部15は、1列又は複数列を隔てて選択的に溶接部16を有するものであってもよい。これにより、集熱板11に係る溶接作業の工数をさらに低減し、また、集熱板11の歪みの発生を効果的に抑制することができる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態の太陽熱集熱器50に係る集熱板51の構成を模式的に示す正面図である。本実施形態に係る太陽熱集熱器50が第1の実施形態の太陽熱集熱器10と相違する点は、太陽熱集熱器50が住宅のテラス・屋根・架台等に傾斜を有した状態で設置されるものを想定している点である。
本実施形態に係る太陽熱集熱器50は、1枚以上の集熱板51を有しており、2枚の場合、当該2枚の集熱板51を横方向(左右方向)に並べて構成されている。2つの集熱板51は中継配管33,34を通じて相互に接続されている。一方の集熱板51に戻り配管32から熱媒が導入されると、この一方の集熱板51及び中継配管33を介して他方の集熱板51にも熱媒が導入される。また、一方の集熱板51において加熱された熱媒は、中継配管34を通じて他方の集熱板51へ導入され、他方の集熱板51において加熱された熱媒とともに、行き配管31へと導入される。
個々の集熱板51は、縦長略長方形状に形成された2枚のプレート51a,51bからなり、プレート51a,51b同士を貼り合わせることで形成されている。
集熱板51は、複数の熱媒流路52と、これらの熱媒流路52に熱媒を導入する入口流路53と、個々の熱媒流路52からの熱媒が流出する出口流路54とを有している。
複数の熱媒流路52は、集熱板51の内部に熱媒を流通させる流路であり、2枚のプレート51a,51bのうち一方又は両方のプレート51a,51bを波形に形成することで構成されている。複数の熱媒流路52は、平行に並列しており、個々の熱媒流路52は、集熱板51の設置時を基準として、集熱板51の上方から下方へと至る直線形状をなしている。
入口流路53は、熱媒を複数の熱媒流路52へと導入する流路である。2枚のプレート51a,51bのうち裏面側に位置するプレート51bには、その両端側のそれぞれ下方に戻り配管32又は中継配管33と接続する継手管(図示せず)が設けられている。
入口流路53は、2枚のプレート51a,51bのうち表裏両面のプレート51a,51bのそれぞれを外方へと膨出成形して構成されており、集熱板51の下方において左右方向に延在している。この入口流路53には、複数の熱媒流路52がその下端側で連通されている。
熱媒の流れにおいて上流に位置する集熱板51では、戻り配管32から入口流路53に熱媒が導入され、その下流に位置する集熱板51では、中継配管33から入口流路53に熱媒が導入される。戻り配管32又は中継配管33から導入された熱媒は、入口流路53を左端側から右端側へと流れ、個々の熱媒流路52に導入される。
出口流路54は、熱媒を行き配管31に導入する流路である。2枚のプレート51a,51bのうち裏面側に位置するプレート51bには、その両端側の上方に行き配管31又は中継配管34と接続する継手管(図示せず)が設けられている。
出口流路54は、2枚プレート51a,51bのうち表裏両面のプレート51a,51bのそれぞれを外方へと膨出成形して構成されており、集熱板51の上方において左右方向に延在している。この出口流路54には、複数の熱媒流路52がその上端側で連通されている。
個々の熱媒流路52を流れた熱媒は出口流路54へと流れ出ると、他の熱媒流路52から流れ出た熱媒とともに左端側から右端側へと流れる。熱媒の流れにおいて上流に位置する集熱板51では、自己の熱媒流路52から流出した熱媒が出口流路54から中継配管34へと導入される。また、その下流に位置する集熱板51では、中継配管34から流出した熱媒及び自己の熱媒流路52から流出した熱媒が出口流路54から行き配管31に導入される。
本実施形態に係る集熱板51では、入口流路53と出口流路54とについて対称となる形状が採用されている。そのため、集熱板51の設置時には、その上下の向きを考慮する必要が無く、その設置状態を基準として、下方に位置する流路が入口流路53として機能し、上方に位置する流路が出口流路54として機能することなる。
図7は、図6に示す集熱板51の一部領域を拡大して示す説明図である。本実施形態に係る集熱板51において、隣り合う熱媒流路52の間には、非流路部55が設けられている。非流路部55は、熱媒流路52の個数に対応して複数個設けられている。
非流路部55は、プレート51a,51b同士を溶接接合する溶接部56を有しており、この溶接部56は、非流路部55に沿って断続的に複数個設けられている。第1の実施形態と同様、複数の溶接部56のうち非流路部55の両端部に位置する溶接部56aは、両端部の内側に位置する溶接部56bよりも長く形成されている。
なお、プレート51a,51bの外縁部には、プレート51a,51b全体の気密性を高めるための溶接部57が形成されている。
このように本実施形態によれば、非流路部55をその長さ方向に沿って連続的に溶接する必要がないので、集熱板51に係る溶接作業の工数を低減することができる。また、長い範囲にわたり溶接箇所が連続することがないので、集熱板51の歪みの発生を抑制することができる。
また、両端部に位置する溶接部56aの長さを大きく確保しているので、十分な接合性能を得ることできる。
特に、本実施形態に係る集熱板51によれば、集熱板51の上下の向きを入れ替えても使用できる対称形状となっているため、上下方向を気にすることなく設置作業を行うことができる。このような構成の集熱板51では、集熱板51の4つの隅部のいずれもが、熱媒の導入位置となり得る。集熱板51の隅部の近傍には、非流路部55の端部が位置しているので、両端部に位置する溶接部56aの長さを大きく確保することで、熱媒が導入される隅部近傍の接合力を高めることができる。これにより、集熱板51の隅部に大きな力が作用することとなっても、プレート51a,51b同士が剥がれるといった事態を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態にかかる太陽熱集熱器及び太陽熱集熱システムについて説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。
1 太陽熱集熱システム
10(50) 太陽熱集熱器
11(51) 集熱板
11a,11b(51a,51b) プレート
12(52) 熱媒流路
13(53) 入口流路
14(54) 出口流路
15(55) 非流路部
16(56) 溶接部
20 貯湯槽
21 胴部
21a 内側胴部
21b 外側胴部
31 行き配管
32 戻り配管

Claims (4)

  1. 太陽熱により熱媒を加熱する太陽熱集熱器において、
    一方又は両方が波形に形成された2枚のプレートを貼り合わせてなる集熱板を有し、
    前記集熱板は、
    隣り合うように並列する複数の熱媒流路と、
    隣り合う熱媒流路の間に位置する複数の非流路部と、を有し、
    前記非流路部は、当該非流路部に沿って断続的に設けられて前記プレート同士を溶接接合する複数の溶接部を有しており、
    前記複数の溶接部のうち端部に位置する溶接部は、非端部に位置する溶接部よりも長く形成されていることを特徴とする太陽熱集熱器。
  2. 前記複数の溶接部のうち両端部に位置する溶接部は、当該両端部の内側に位置する溶接部よりも長く形成されていることを特徴とする請求項1に記載された太陽熱集熱器。
  3. 前記複数の非流路部は、1列又は複数列を隔てて選択的に前記複数の溶接部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載された太陽熱集熱器。
  4. 太陽熱により熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、
    前記太陽熱集熱器により加熱された熱媒と湯水との熱交換を行う熱交換器と、
    前記熱交換器による熱交換にて加熱された湯水を貯湯する貯湯槽と、を備えた太陽熱集熱システムにおいて、
    前記太陽熱集熱器は、
    一方又は両方が波形に形成された2枚のプレートを貼り合わせてなる集熱板を有し、
    前記集熱板は、
    隣り合うように並列する複数の熱媒流路と、
    隣り合う熱媒流路の間に位置する複数の非流路部と、を有し、
    前記非流路部は、当該非流路部に沿って断続的に設けられて前記プレート同士を溶接接合する複数の溶接部を有しており、
    前記複数の溶接部のうち端部に位置する溶接部は、非端部に位置する溶接部よりも長く形成されていることを特徴とする太陽熱集熱システム。
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