JP6260802B2 - Cmpパッドコンディショナーの製造方法 - Google Patents
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Description
好適な実施例において、前記切削チップ1個の上端面の面積は25〜10000μm2である。
好適な実施例において、前記コンディショニング作業時のパッド粗さは2〜10μmに維持される。
また、本発明は、請求項1〜6のいずれか1項のCMPパッドコンディショナーを製造する方法であって、コンディショニング作業時にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.0044N/cm2/ea〜0.88N/cm2/eaの範囲で決定する段階と、前記決定された平均圧力に応じて、基板の表面上に突設されるべき複数の切削チップのサイズおよび個数を決定する段階と、前記決定された切削チップのサイズおよび個数だけ前記基板に切削チップを形成する段階とを含んでなる、CMPパッドコンディショナーの製造方法を提供する。
好適な実施例において、前記基板の表面上に突設されるべき複数の切削チップのサイズおよび個数は、下記数式1によって決定される。
D:荷重
As:全ての切削チップの上端面面積の和
T:切削チップの個数
好適な実施例において、前記基板に切削チップを形成する段階は、前記基板と、円柱、多角柱、円錐台および角錐台のいずれか一つの形状を持つ突出部とを一体にまたはそれぞれ形成する段階と、前記基板と突出部の表面にCVD法によってダイヤモンドを蒸着し、ダイヤモンド層からなる切削部を形成する段階とを含んでなる。
また、本発明によれば、パッド研磨量を一定に維持しながら、切削チップの面積に応じて要求されるパッドの表面粗さおよび破片(debris)のサイズを変化させることができる。
また、スラリー別のパッド摩耗量を一定に維持することに必要なワーキング(working)を行うチップの平均圧力の計算が可能であって、チップの面積が設定されると、必要なチップ個数の設計が可能である。
また、切削チップに印加される平均圧力0.0044N/cm2/ea〜0.88N/cm2/eaの範囲で、パッド摩耗量を変化させることなく、前記切削チップ当たり印加される圧力を調節することにより、切削チップの摩耗速度を変化させることができるため、一定のパッド摩耗量を保つときのコンディショナーの使用時間を増大させるという効果がある。
D:荷重(CMPパッドコンディショナーが受ける全体圧力)
As:全ての切削チップの上端面面積の和
T:切削チップの個数
この際、切削チップのサイズは、切削チップの上端面の面積および高さによって決定されるが、高さは切削チップの平均圧力に影響を与えないので、一般に知られているCMPパッドコンディショナーの公知の高さであってもよく、たとえば切削チップの全体高さは100μm以下でありうる。
Pe:チップ当たり印加される平均圧力
T:切削チップの個数
a:比例係数
したがって、切削チップの上端面の面積が小さい25〜625μm2の場合には、平均圧力0.0044N/cm2/ea〜0.88N/cm2/eaの範囲で、数式2によって計算される一定のパッド摩耗量を示すために必要な切削チップの個数は2680〜190000個である。同様の方法で、切削チップの面積が625〜2500μm2の場合には1340〜38000個のチップから構成し、2500〜10000μm2の場合には670〜19000個のチップから構成すると、一定のパッド摩耗量を得ることができる。
すなわち、切削チップの面積に応じて、パッドを研磨させたときの表面粗さおよび破片サイズは変わるので、CMP工程毎に要求される条件に応じて切削チップの面積を変化させることができる。この際、切削チップの面積が決定されると、切削チップの個数を決定することができるためである。
このように、基板に形成された切削チップのサイズおよび個数が決定されると、公知のCMPコンディショナーの材質を用いて、基板と円柱、多角柱、円錐台および角錐台のいずれか一つの形状を持つ突出部とを一体にまたはそれぞれ形成した後、基板と突出部の表面にCVD法によってダイヤモンドを蒸着し、ダイヤモンド層からなる切削部を形成することが好ましい。
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.0044N/cm2/eaと決定し、39.6Nの荷重で上記
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.132N/cm2/eaと決定し、切削チップの上部角度、すなわち上端面から下方に10μmの地点の端面外周縁と上端面の外周縁とを連結して形成された面が上端面に対してなす角度がほぼ89°である以外は、実施例1と同様の条件および方法でCMPパッドコンディショナー2を製造した。
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.22N/cm2/eaと決定し、切削チップの上部角度、すなわち上端面から下方に10μmの地点の端面外周縁と上端面の外周縁とを連結して形成された面が上端面に対してなす角度がほぼ91°である以外は、実施例1と同様の条件および方法でCMPパッドコンディショナー3を製造した。
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.308N/cm2/eaと決定した以外は、実施例1と同様の条件および方法でCMPパッドコンディショナー4を製造した。
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.396N/cm2/eaと決定し、切削チップの上部角度、すなわち上端面から下方に10μmの地点の端面外周縁と上端面の外周縁とを連結して形成された面が上端面に対してなす角度がほぼ89°である以外は、実施例1と同様の条件および方法でCMPパッドコンディショナー5を製造した。
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.484N/cm2/eaと決定し、切削チップの上部角度、すなわち上端面から下方に10μmの地点の端面外周縁と上端面の外周縁とを連結して形成された面が上端面に対してなす角度がほぼ91°である以外は、実施例1と同様の条件および方法でCMPパッドコンディショナー6を製造した。
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.572N/cm2/eaと決定した以外は、実施例1と同様の条件および方法でCMPパッドコンディショナー7を製造した。
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.66N/cm2/eaと決定し、切削チップの上部角度、すなわち上端面から下方に10μmの地点の端面外周縁と上端面の外周縁とを連結して形成された面が上端面に対してなす角度がほぼ89°である以外は、実施例1と同様の条件および方法でCMPパッドコンディショナー8を製造した。
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.726N/cm2/eaと決定し、切削チップの上部角度、すなわち上端面から下方に10μmの地点の端面外周縁と上端面の外周縁とを連結して形成された面が上端面に対してなす角度がほぼ91°である以外は、実施例1と同様の条件および方法でCMPパッドコンディショナー9を製造した。
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.792N/cm2/eaと決定した以外は、実施例1と同様の条件および方法でCMPパッドコンディショナー10を製造した。
実施例11
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり受ける平均圧力を0.88N/cm2/eaと決定し、切削チップの上部角度、すなわち上端面から下方に10μmの地点の端面外周縁と上端面の外周縁とを連結して形成された面が上端面に対してなす角度がほぼ89°である以外は、実施例1と同様の条件および方法でCMPパッドコンディショナー11を製造した。
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり平均圧力を0.0022N/cm2/eaと決定した以外は、実施例1と同様の条件および方法で比較例コンディショナー1を製造した。
比較例2
コンディショニング作業の際にパッドに接触する切削チップ1個当たり平均圧力を0.968N/cm2/eaと決定した以外は、実施例1と同様の条件および方法で比較例コンディショナー2を製造した。
実施例1〜実施例11で製造されたCMPパッドコンディショナー1〜11と比較例コンディショナー1および2のスラリーによるPWRを測定する実験を行った。すなわち、タングステンスラリーを用いて39.6Nの荷重を加えてコンディショニング作業を行う間に、CMPパッドコンディショナーに形成された切削チップ1個当たり受ける平均圧力によるPWRの変化幅を観察した。その結果を図1に示した。
スラリーとしてオキサイドスラリーを用いる以外は実験例1と同様の実験を行い、その結果を図2に示した。
スラリーとして銅スラリーを用いる以外は実験例1と同様の実験を行い、その結果を図3に示した。
コンディショニング時間によるパッド摩耗量とパッド粗さの変化を、実施例4で製造されたCMPパッドコンディショナー4を対象として実験例1と同様の条件でコンディショニング作業を50時間行いながら測定した。その測定結果を下記表1および図4に示した。
Claims (7)
- 基板、および前記基板の表面上に互いに離隔して突設される複数の切削チップを含むCMPパッドコンディショナーの製造方法であって、
前記切削チップは、前記基板の表面から突出する突出部と、前記突出部から延長されて形成される切削部とを含んでなり、前記突出部の上部表面に形成された切削部は、前記突出部の上部表面にダイヤモンドがCVD法によって蒸着されて形成されたダイヤモンド層からなり、前記切削チップは、上端面が前記基板の表面と平行な平面であり、
前記製造方法は、
切削チップ1個当たり受ける平均圧力(Pe)を0.0044N/cm2/ea〜0.57N/cm2/eaの範囲で決定する段階、
前記決定された平均圧力(Pe)に応じて、基板の表面上に突設されるべき複数の切削チップのサイズおよび個数を下記数式1によって決定する段階、
決定された前記複数の切削チップのサイズおよび個数のCMPパッドコンディショナーを製造し、所定のスラリーを用いて切削を行い、単位時間当たりの研磨パッドの摩耗量(Pw)を測定する段階、
単位時間当たりの研磨パッドの摩耗量(Pw)が切削チップ1個当たり印加される平均圧力(Pe)と切削チップの個数(T)の積に比例することを用いて、下記数式2の比例係数aを決定する段階、
および
下記数式2を用いて、所定の単位時間当たりの研磨パッドの摩耗量(Pw)となるよう、切削チップ1個当たり印加される平均圧力(Pe)および切削チップの個数(T)を決定する段階、を含んでなるCMPパッドコンディショナーの製造方法。
Pe:切削チップ1個当たり印加される平均圧力
D:荷重
As:全ての切削チップの上端面面積の和
T:切削チップの個数
a:比例係数 - 前記基板に切削チップを形成する段階は、
前記基板と、円柱、多角柱、円錐台および角錐台のいずれか一つの形状を持つ突出部とを一体にまたはそれぞれ形成する段階と、前記基板と突出部の表面にCVD法によりダイヤモンドを蒸着し、ダイヤモンド層からなる切削部を形成する段階とを含んでなることを特徴とする、請求項1に記載のCMPパッドコンディショナーの製造方法。 - 前記切削チップが完成した状態でその上端面から下方に5μm〜50μmの地点の端面外周縁と前記上端面の外周縁とを連結して形成された面が、前記上端面に対して87°〜93°をなすように形成され、前記切削チップの上部をなすことを特徴とする、請求項1に記載のCMPコンディショナーの製造方法。
- 前記切削チップの上端面の面積が25〜10000μm2であることを特徴とする、請求項1に記載のCMPパッドコンディショナーの製造方法。
- 前記切削チップは円柱および多角柱を含む柱状に形成され、前記切削チップの表面はダイヤモンド薄膜コーティング層からなることを特徴とする、請求項4に記載のCMPパッドコンディショナーの製造方法。
- 前記切削チップの上端面の面積が25〜625μm2の範囲にある場合には2680〜190000個の切削チップが形成され、前記面積が625〜2500μm2の範囲にある場合には1340〜38000個の切削チップが形成され、前記面積が2500〜10000μm2の範囲にある場合には670〜19000個の切削チップが形成されることを特徴とする、請求項4に記載のCMPパッドコンディショナーの製造方法。
- 前記切削チップの上端面の面積に応じて切削チップへの臨界圧力範囲を調節し、パッド摩耗量を変化させることなく、前記切削チップ当たり印加される圧力を調節することにより、CMPパッドコンディショナーの使用寿命を調節することができることを特徴とする、請求項4に記載のCMPパッドコンディショナーの製造方法。
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