JP6260594B2 - 動力伝達機構の潤滑装置 - Google Patents

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本発明は動力伝達機構の潤滑装置に係り、特に、攪拌等によって潤滑油に混入した気泡を低減する技術に関するものである。
動力伝達用の回転体を潤滑油によって潤滑する動力伝達機構の潤滑装置が知られている。このような動力伝達機構の潤滑装置において、例えば動力伝達用の回転体の一部が潤滑油に浸漬される油浴方式によって潤滑される場合、潤滑油が攪拌されて気泡が混入する可能性がある。潤滑油に気泡が混入すると、潤滑油の体積が大きくなるため、実質的な潤滑油の供給量が不足する恐れがある。このため、特許文献1では、オイルポンプの回転速度すなわち吐出量を制御することにより、気泡の混入に拘らず所定量の潤滑油を供給できるようにしている。
特開2013−194863号公報
しかしながら、このように潤滑油の供給量を増加すると、油浴潤滑の場合は勿論、潤滑油を潤滑部位へ供給して吐出する強制潤滑の場合でも、潤滑油量の増加に伴って攪拌抵抗が大きくなるため、動力伝達効率が損なわれる可能性があった。潤滑油は一般に粘性が高いため、オイルポンプの吐出量を増やしても気泡が潰れて無くなることはなく、気泡による体積増加によって上記問題が発生する。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、攪拌等によって潤滑油に混入した気泡を簡便な手段で低減することにある。
本発明は、動力伝達用の回転体を潤滑油によって潤滑する動力伝達機構の潤滑装置において、(a) 前記回転体よりも大径の円筒部を備え、その回転体と同心に設けられてその回転体と一体的に回転させられる回転側油受け部材と、(b) 前記回転体の外周側に位置するように固定部材に一体的に設けられ、その回転体を潤滑した後の潤滑油を受け止めるとともに、一端部が前記回転側油受け部材の前記円筒部の内側へ挿入されて、受け止めた潤滑油をその回転側油受け部材内へ流入させる固定側油受け部材と、を有することを特徴とする。
このような動力伝達機構の潤滑装置においては、回転体を潤滑した後の潤滑油が固定側油受け部材によって受け止められ、回転側油受け部材内へ流入させられるため、その回転側油受け部材が回転体と一体的に回転させられる際に、回転速度に応じて発生する遠心力の作用で気泡が潰されて消失する。これにより、潤滑油に混入した気泡の量が低減され、気泡に起因する潤滑油の体積増加が抑制されるため、実質的な潤滑油の供給量不足が抑制されて適切に潤滑が行なわれるとともに、潤滑油の体積増加に起因する攪拌抵抗の増加に伴う動力伝達効率の悪化が抑制される。また、動力伝達機構を構成している既存の回転体の近傍に回転側油受け部材および固定側油受け部材を設けるだけで良いため、僅かな設計変更により簡便に実施できる。
本発明の一実施例である車両用動力伝達機構の潤滑装置の要部を説明する断面図である。
本発明は、車両用動力伝達機構の潤滑装置に好適に適用されるが、車両用以外の動力伝達機構の潤滑装置にも適用され得る。動力伝達用の回転体の一部が潤滑油に浸漬される油浴方式によって潤滑される箇所が存在する場合に、潤滑油が攪拌されて気泡が混入する可能性があり、本発明が好適に適用されるが、潤滑油を潤滑部位へ供給して吐出する強制潤滑の場合でも、潤滑油が飛散する際などに気泡が混入する可能性があるため、油浴方式による潤滑箇所が存在するか否かに拘らず本発明が適用され得る。
回転側油受け部材は、例えば略水平な回転軸心まわりに回転させられる回転体に配設され、固定側油受け部材は、回転体から流下した潤滑油を受け止めるように、その回転体の下方側位置に配設されるが、略垂直な回転軸心まわりに回転させられる回転体から外周側へ飛散した潤滑油を固定側油受け部材により受け止めて回転側油受け部材内へ流入させるなど、種々の態様が可能である。また、例えばベルト式無段変速機の可変プーリや噛合い回転させられる歯車列など径方向に連結されている回転体に対しては、その外周側に回転側油受け部材を配設することができないため、その回転側油受け部材を回転体に対して軸方向へオフセットして配設し、回転体の外周側に部分的に設けられた固定側油受け部材によって潤滑油を受け止めて、回転側油受け部材内へ流入させるように構成される。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両用動力伝達機構の潤滑装置10の要部を説明する断面図である。車両用動力伝達機構の一部を構成しているベルト式無段変速機12は、入力軸14に設けられた有効径が可変、すなわち溝幅が可変のプライマリ可変プーリ16と、出力軸18に設けられた有効径が可変、すなわち溝幅が可変のセカンダリ可変プーリ20と、それ等の可変プーリ16、20に巻き掛けられた伝動ベルト22とを備えており、可変プーリ16、20と伝動ベルト22との間の摩擦力を介して動力伝達が行われる。入力軸14および出力軸18は、略水平で且つ車両幅方向と略平行な軸心まわりに回転可能に配設され、入力軸14には図示しないエンジンからトルクコンバータ等を介して駆動力が伝達される一方、出力軸18からは終減速装置等を介して駆動輪へ駆動力が伝達される。
一対の可変プーリ16および20は、入力軸14、出力軸18にそれぞれ固定された入力側固定回転体24、出力側固定回転体26と、入力軸14、出力軸18に対して軸まわりの相対回転不能かつ軸方向の移動可能に設けられた入力側可動回転体28、出力側可動回転体30と、それらの間のV溝幅を変更する推力を付与する油圧アクチュエータとしての入力側油圧シリンダ32、出力側油圧シリンダ34とを備えて構成されている。そして、入力側油圧シリンダ32へ供給されるプライマリ油圧Ppが制御されることにより、両可変プーリ16、20のV溝幅が変化して伝動ベルト22の掛かり径(有効径)が変更され、変速比が連続的に変化させられる。また、出力側油圧シリンダ34の油圧(セカンダリ油圧Ps)が調圧制御されることにより、伝動ベルト22が滑りを生じないようにベルト挟圧力が制御される。
一方、潤滑装置10は、機械式或いは電動式のオイルポンプ40によってオイルパン42から汲み上げた潤滑油を動力伝達機構の各部へ送り出して、油浴潤滑や強制潤滑によってその動力伝達機構の各部を潤滑するようになっている。前記ベルト式無段変速機12に関しては、例えば入力軸14や出力軸18、或いは変速機ケース44などに設けられた油路を介して可変プーリ16、20へ潤滑油を供給することにより、その可変プーリ16、20と伝動ベルト22との接触部位等を潤滑するようになっている。各部を潤滑した潤滑油は、変速機ケース44の底部やドレーン油路等を介してオイルパン42へ戻され、再びオイルポンプ40により汲み上げられて各部へ送り出される。なお、前記プライマリ油圧Ppおよびセカンダリ油圧Psなどの作動油についても、オイルポンプ40から出力された共通の潤滑油を用いることができる。
ここで、ベルト式無段変速機12を潤滑した潤滑油は、下方へ流下して変速機ケース44の底部を通ってオイルパン42へ戻されるが、一対の可変プーリ16、20のうち下側に位置するセカンダリ可変プーリ20には、回転側油受け部材50が取り付けられている。回転側油受け部材50は、セカンダリ可変プーリ20よりも大径の円筒部52をセカンダリ可変プーリ20と同心に備えているとともに、伝動ベルト22と干渉しないようにベルト掛かり部分から軸方向へオフセットした位置に配設されており、例えば出力側油圧シリンダ34等に固設されて一体的に回転させられるようになっている。円筒部52の開口側、すなわちベルト掛かり部分側の端部には、所定寸法の内向きフランジ54が設けられており、所定量の潤滑油を保持できるようになっている。この回転側油受け部材50が取り付けられたセカンダリ可変プーリ20は、動力伝達用の回転体である。
また、セカンダリ可変プーリ20のベルト掛かり部分の外周側であって、潤滑油が流下する下方位置には、固定側油受け部材60が配設され、変速機ケース44に一体的に固設されている。固定側油受け部材60は、セカンダリ可変プーリ20と同心の半円筒形状或いはそれより狭い角度の部分円筒形状の受け樋部62を備えており、矢印aで示すようにセカンダリ可変プーリ20から飛散乃至は流下した潤滑油を受け止める。受け樋部62の径寸法は、セカンダリ可変プーリ20よりも大径で且つ回転側油受け部材50の円筒部52よりも小径であるとともに、その回転側油受け部材50側の一端部は円筒部52の内周側へ挿入されており、受け止められた潤滑油は矢印b、cで示すように回転側油受け部材50側へ流動して円筒部52内に流入させられる。セカンダリ可変プーリ20の軸心は略水平で、受け樋部62も略水平であるが、回転側油受け部材50側へ向かうに従って下方へ傾斜させることも可能である。受け樋部62の他端部、すなわち回転側油受け部材50と反対側の端部には、水平方向の開口を閉塞する油止め部64が設けられており、その他端部側から潤滑油が流出することが防止されるようになっている。固定側油受け部材60が固設された変速機ケース44は、車両に一体的に位置固定に配設された固定部材に相当する。
したがって、矢印aで示すようにセカンダリ可変プーリ20から飛散乃至は流下した潤滑油は、固定側油受け部材60によって受け止められ、矢印b、cで示すように流動して回転側油受け部材50内に流入する。回転側油受け部材50は、セカンダリ可変プーリ20と一体的に回転させられるため、回転側油受け部材50内の潤滑油は、回転速度に応じて発生する遠心力によって円筒部52の内周面に押圧され、その潤滑油内に混入している気泡の一部は潰されて消泡する。回転側油受け部材50内の潤滑油が所定量以上に増加したり、回転速度が遅くなって遠心力が低下したりすると、その回転側油受け部材50内の潤滑油は、矢印dで示すように内向きフランジ54を乗り越えて流下し、変速機ケース44の底部を通ってオイルパン42へ戻される。なお、固定側油受け部材60の受け樋部62は必ずしも部分円筒形状である必要はなく、例えば断面がU字形状乃至はコの字形状等の受け樋部62を採用することも可能で、必要に応じて回転側油受け部材50の円筒部52の内側へ挿入される幅狭の案内部等を設けて、その円筒部52内へ潤滑油を流入させるようにしても良い。
このように、本実施例の動力伝達機構の潤滑装置10によれば、セカンダリ可変プーリ20を潤滑した後の潤滑油が固定側油受け部材60によって受け止められ、回転側油受け部材50内へ流入させられるため、その回転側油受け部材50がセカンダリ可変プーリ20と一体的に回転させられる際に、回転速度に応じて発生する遠心力の作用で気泡が潰されて消失する。これにより、潤滑油に混入した気泡の量が低減され、気泡に起因する潤滑油の体積増加が抑制されるため、実質的な潤滑油の供給量不足が抑制されて適切に潤滑が行なわれるとともに、潤滑油の体積増加に起因する攪拌抵抗の増加に伴う動力伝達効率の悪化が抑制される。また、動力伝達機構を構成している既存の回転体、本実施例ではセカンダリ可変プーリ20の近傍に回転側油受け部材50および固定側油受け部材60を設けるだけで良いため、僅かな設計変更により簡便に実施できる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:潤滑装置 12:ベルト式無段変速機(動力伝達機構) 20:セカンダリ可変プーリ(回転体) 44:変速機ケース(固定部材) 50:回転側油受け部材 52:円筒部 60:固定側油受け部材

Claims (1)

  1. 動力伝達用の回転体を潤滑油によって潤滑する動力伝達機構の潤滑装置において、
    前記回転体よりも大径の円筒部を備え、該回転体と同心に設けられて該回転体と一体的に回転させられる回転側油受け部材と、
    前記回転体の外周側に位置するように固定部材に一体的に設けられ、該回転体を潤滑した後の潤滑油を受け止めるとともに、一端部が前記回転側油受け部材の前記円筒部の内側へ挿入されて、受け止めた潤滑油を該回転側油受け部材内へ流入させる固定側油受け部材と、
    を有することを特徴とする動力伝達機構の潤滑装置。
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