JP6260316B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関(以下、「エンジン」という)に燃料を直接噴射する燃料噴射弁に関する。
従来、エンジンの燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁は、燃料を加圧する高圧ポンプに接続するデリバリパイプとエンジンのシリンダヘッドとの間に設けられている。例えば、特許文献1には、シリンダヘッドに対するデリパリパイプの位置ずれに応じて回転運動を可能なよう回転中心となる部位が噴孔の近傍に設けられている燃料噴射弁が記載されている。
特開2011−196293号公報
デリバリパイプとシリンダヘッドとの間に設けられる燃料噴射弁は、シリンダヘッドと燃料噴射弁とを組み付けるとき、組み付け位置のずれを許容するトレランスリングを介してシリンダヘッドに組み付けられる。一方、比較的低温の環境において内燃機関を運転すると、シリンダヘッドが内燃機関における燃焼の熱によって膨張しデリバリパイプを流れる比較的低温の燃料によってデリバリパイプが収縮する。このため、組み付け時に位置合わせされたシリンダヘッドに対するデリバリパイプの位置がずれ、噴孔を有する噴射部が接続するシリンダヘッドの部位と燃料噴射弁内に燃料を導入する燃料導入パイプが接続するデリバリパイプの部位との距離が変化する。特許文献1に記載の燃料噴射弁では、シリンダヘッドに対するデリバリパイプの位置がずれるとき噴孔の近傍を中心として回転するため、当該距離の変化が大きいと対応しきれず変形するおそれがある。また、当該距離の変化がトレランスリングに許容し切れない場合、燃料噴射弁が変形し燃料噴射弁の噴射特性を低下させるおそれがある。
本発明の目的は、燃料噴射特性の低下を防止する燃料噴射弁を提供することにある。
本発明は、内燃機関が有する燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁であって、噴孔を有するハウジングと、ハウジングの軸方向に往復移動可能なようハウジングに収容され噴孔を開閉するニードルと、コイルと、固定コアと、可動コアと、ハウジングと内燃機関との間に設けられハウジングと内燃機関とを組み付けるときの組み付け位置のずれを許容するトレランスリングと、トレランスリングに直接当接しつつ内燃機関とトレランスリングとの間に設けられるワッシャと、を備える。ワッシャは、内燃機関とトレランスリングとの間の摩擦を低減し、ハウジングの軸方向に対して垂直な方向の移動を許容することを特徴とする。
本発明の燃料噴射弁は、トレランスリングと内燃機関との間にトレランスリングと内燃機関との間の摩擦を低減するワッシャを備えている。燃料噴射弁の実使用時に内燃機関に対するデリバリパイプの位置ずれによって燃料噴射弁に変形可能な程度の力が作用すると、本発明の燃料噴射弁は、ハウジングの軸方向に対して垂直な方向に移動する。ここで、「垂直」とは、厳密な意味での垂直のみではなく、目視によってハウジングの軸方向に対して垂直であると認識可能な程度の角度の関係を指す。これにより、本発明の燃料噴射弁では、内燃機関に対するデリバリパイプの位置ずれによって燃料噴射弁が変形することを防止する。したがって、変形による燃料噴射特性の低下を防止し、燃料噴射弁の破損を防止する。
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁の断面図である。 図1のII部拡大図である。 燃料噴射弁の組み付け時及び実使用時におけるシリンダヘッドとデリバリパイプとの位置関係を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態による燃料噴射弁の燃料噴射特性を示す特性図である。 本発明の第2実施形態による燃料噴射弁の断面図である。 図5のVI部拡大図である。 本発明の第3実施形態による燃料噴射弁の断面図である。 図7のVIII部拡大図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁1を図1、2に示す。燃料噴射弁1は、「内燃機関」としてのエンジン10のシリンダヘッド100に設けられ、デリバリパイプ90を流れる燃料としてのガソリンをエンジン10の図示しない「燃焼室」としてのシリンダ内に直接噴射する。なお、図1には、ニードル30が弁座243から離間する方向である開弁方向、およびニードル30が弁座243に当接する方向である閉弁方向を図示する。
最初に、燃料噴射弁1の構造を説明する。燃料噴射弁1は、ハウジング20、ニードル30、可動コア37、固定コア38、コイル39、スプリング26、28、トレランスリング40、ワッシャ45などを備える。
ハウジング20は、図1に示すように、第1筒部材21、第2筒部材22、第3筒部材23、及び、噴射ノズル24から構成されている。第1筒部材21、第2筒部材22及び第3筒部材23は、いずれも略円筒状に形成され、第1筒部材21、第2筒部材22、第3筒部材23の順に同軸となるよう配置され、互いに接続している。
第1筒部材21および第3筒部材23は、例えばフェライト系ステンレス等の磁性材料により形成され、磁気安定化処理が施されている。一方、第2筒部材22は、例えばオーステナイト系ステンレス等の非磁性材料により形成されている。
噴射ノズル24は、第1筒部材21の第2筒部材22とは反対側の端部に設けられている。噴射ノズル24は、例えばマルテンサイト系ステンレス等の金属により有底筒状に形成されている。噴射ノズル24は、噴射部241及び筒部242から形成されている。
噴射部241は、ハウジング20の内部と外部とを連通する複数の噴孔25を有する。噴孔25のハウジング20の内部側の開口である内側開口の縁には環状の弁座243が形成されている。
筒部242は、略筒状に形成されている。筒部242は、噴射部241の径方向外側に接続し、噴射部241と第1筒部材21との間に設けられている。
ニードル30は、例えばマルテンサイト系ステンレス等の金属により形成されている。ニードル30は、噴射ノズル24の硬度とほぼ同等になるよう焼入れ処理が施されている。ニードル30は、ハウジング20内に収容されている。ニードル30は、軸部31、シール部32、及び、大径部33などから構成されている。軸部31、シール部32、及び、大径部33は、一体に形成される。
軸部31は、円筒棒状に形成されている。軸部31のシール部32の近傍には、摺接部35が形成されている。摺接部35は、略円筒状に形成され、外壁351の一部が面取りされている。摺接部35は、外壁351の面取りされていない部分が噴射ノズル24の筒部242の内壁と摺接可能である。これにより、ニードル30は、弁座243側の先端部での往復移動が案内される。軸部31には、軸部31の内壁と外壁とを接続する孔311が形成されている。
シール部32は、軸部31の弁座243側の端部に設けられ、弁座243に当接可能である。ニードル30は、シール部32が弁座243から離間または弁座243に当接すると噴孔25を開閉し、ハウジング20の内部と外部とを連通または遮断する。
大径部33は、軸部31のシール部32とは反対側に設けられている。大径部33は、その外径が軸部31の外径より大きくなるよう形成されている。大径部33の弁座243側の端面は、可動コア37に当接している。
ニードル30は、摺接部35が噴射ノズル24の内壁により支持され、軸部31が可動コア37を介して第2筒部材22の内壁により支持されつつ、ハウジング20の内部をハウジング20の軸方向に往復移動する。
可動コア37は、例えばフェライト系ステンレス等の磁性材料により略円筒状に形成され、表面には例えばクロムめっきが施されている。可動コア37は、磁気安定化処理が施されている。可動コア37の硬度は比較的低く、第1筒部材21および第3筒部材23の硬度と概ね同等である。可動コア37の略中央には貫通孔372が形成されている。貫通孔372には、軸部31が挿通されている。
固定コア38は、例えばフェライト系ステンレス等の磁性材料により略円筒状に形成されている。固定コア38は、磁気安定化処理が施されている。固定コア38の硬度は可動コア37の硬度と概ね同等であるが、可動コア37のストッパとしての機能を確保するために表面に例えばクロムめっきを施し、必要な硬度を確保している。固定コア38は、第3筒部材23と溶接され、ハウジング20の内側に固定されるよう設けられている。
コイル39は、略円筒状に形成され、主に第2筒部材22および第3筒部材23の径方向外側を囲むよう設けられている。コイル39は、電力が供給されると磁力を生じる。コイル39に磁力が生じるとき、固定コア38、可動コア37、第1筒部材21および第3筒部材23に磁気回路が形成される。これにより、固定コア38と可動コア37との間に磁気吸引力が発生し、可動コア37は、固定コア38に吸引される。このとき、可動コア37の弁座243側とは反対側の面に当接しているニードル30は、可動コア37とともに固定コア38側、すなわち開弁方向へ移動する。
スプリング26は、一端が大径部33のスプリング当接面331に当接するよう設けられている。スプリング26の他端は、固定コア38の内側に圧入固定されたアジャスティングパイプ11の一端に当接している。スプリング26は、ハウジング20の軸方向に伸びる力を有している。これにより、スプリング26は、ニードル30を可動コア37とともに弁座243の方向、すなわち閉弁方向に付勢している。
スプリング28は、一端が可動コア37の段差371に当接するよう設けられている。スプリング28の他端は、第1筒部材21の内側に形成された環状の段差面211に当接している。スプリング28は、ハウジング20の軸方向に伸びる力を有している。これにより、スプリング28は可動コア37をニードル30とともに弁座243とは反対の方向、すなわち開弁方向に付勢している。
本実施形態では、スプリング26の付勢力は、スプリング28の付勢力よりも大きく設定されている。これにより、コイル39に電力が供給されていない状態では、シール部32は、弁座243に着座した状態、すなわち、閉弁状態となる。
第3筒部材23の第2筒部材22とは反対側の端部には、略円筒状の燃料導入パイプ12が圧入および溶接されている。燃料導入パイプ12の内側には、フィルタ13が設けられている。フィルタ13は、燃料導入パイプ12の導入口14から流入した燃料に含まれる異物を捕集する。
燃料導入パイプ12および第3筒部材23の径方向外側は、樹脂から形成されているモールド部15が設けられている。モールド部15の径方向外側のコネクタ151が形成されている。コネクタ151には、コイル39へ電力を供給するための端子16がインサート成形されている。また、コイル39の径方向外側には、コイル39を覆うよう筒状の第1ホルダ17が設けられている。
次に、第1実施形態による燃料噴射弁1が設けられる位置について説明する。燃料噴射弁1は、図1に示すように、シリンダヘッド100とデリバリパイプ90との間に設けられている。
燃料噴射弁1の第1筒部材21側は、シリンダヘッド100が有する貫通孔101に挿入されている。このとき、図2に示すように、第1ホルダ17が有するテーパ面171は、トレランスリング40及びワッシャ45などを介して貫通孔101を形成する内壁102に当接している。トレランスリング40は、燃料噴射弁1の製造工程において燃料噴射弁1とシリンダヘッド100とを組み付けるとき、加工精度に起因するシリンダヘッド100と燃料噴射弁1との組み付け位置のずれを吸収し、位置ずれを許容する。ワッシャ45のトレランスリング40と当接する第1当接面451には、摩擦を低減する「潤滑性のコーティング」としての潤滑膜452が形成されている。また、ワッシャ45のシリンダヘッド100の内壁102と当接する第2当接面453には、摩擦を低減する「潤滑性のコーティング」としての潤滑膜454が形成されている。エンジン10が有するシリンダの貫通孔101における気密は、第1筒部材21の噴射ノズル24側の端部の径方向外側に設けられる環状のシール部材41によって維持されている。
また、燃料噴射弁1の燃料導入パイプ12側は、デリバリパイプ90の接続部91が有する流通路911に挿入されている。このとき、流通路911の液密は、燃料導入パイプ12の径方向外側に設けられる環状のシール部材42によって維持されている。また、モールド部15の径方向外側であってコネクタ151とは反対側には、モールド部15を支持しつつデリバリパイプ90に当接する第2ホルダ19が設けられている。第2ホルダ19のデリバリパイプ90側の端部191は、接続部91のエンジン10側の端面912に当接している。
燃料噴射弁1において、デリバリパイプ90が供給する燃料は、導入口14、固定コア38の径内方向、アジャスティングパイプ11の内部、大径部33及び軸部31の内側、固定コア38、第1筒部材21とニードル30の軸部31との間の隙間を流通し、噴射ノズル24の内部に導かれる。すなわち、導入口14から第1筒部材21とニードル30の軸部31との間の隙間までが、噴射ノズル24の内部に燃料を導入する燃料通路18となる。
次に、第1実施形態による燃料噴射弁1の作用を図3に基づいて説明する。図3は、シリンダヘッド100、複数の燃料噴射弁、及び、デリバリパイプ90の位置関係を模式的に示した図であって、図3(a)は、製造工程においてシリンダヘッド100と燃料噴射弁とデリバリパイプ90とを組み付けたときの位置関係を示す。また、図3(b)は、比較的低温の環境下においてエンジン10を駆動しているときの位置関係を示す。なお、図3では、複数の燃料噴射弁を便宜的に紙面の左側から燃料噴射弁6、7、8とする。
図3(a)に示すように、シリンダヘッド100と燃料噴射弁6、7、8とデリバリパイプ90とを組み付けたとき、複数の燃料噴射弁6、7、8は、シリンダヘッド100に対して所定の位置に組み付けられる。このとき、シリンダヘッド100やデリバリパイプ90に対する燃料噴射弁1の位置ずれは、トレランスリング40によって修正される。
しかしながら、図3(b)に示すように、比較的低温の環境下においてエンジン10を駆動しているとき、シリンダヘッド100はシリンダにおける燃焼によって高温となるため、白抜き矢印D1の方向に伸びるよう膨張する。一方、デリバリパイプ90は、内部を流れるガソリンが低温であるため、白抜き矢印D2の方向に縮むよう収縮する。このため、シリンダヘッド100とデリバリパイプ90との間で位置ずれが発生する。
具体的には、図3(b)に示すように、三個の燃料噴射弁5、6、7のうち、シリンダヘッド100やデリバリパイプ90に対して略中央にある燃料噴射弁6は、シリンダヘッド100の膨張やデリバリパイプ90の収縮による影響を受けにくく、燃料噴射弁6の中心軸φ6が傾くような力は作用しない。しかしながら、燃料噴射弁6の左側にある燃料噴射弁5は、中心軸φ5が燃料噴射弁6の方に傾くよう力が作用する。また、燃料噴射弁6の右側にある燃料噴射弁7は、中心軸φ7が燃料噴射弁6の方に傾くよう力が作用する。
また、燃料噴射弁では、実使用時において、シリンダヘッドとトレランスリングとが当接する面は、第2ホルダによるデリバリパイプからの荷重及び燃料噴射弁に供給される燃料の圧力である燃圧によってシリンダヘッドが有する貫通孔の内壁に押さえつけられる。この押さえつけによってトレランスリングとシリンダヘッドとの間の摩擦力が大きくなり、シリンダヘッドに対する燃料噴射弁の移動、特に、ハウジングの中心軸に対して垂直な方向への移動が困難になる。ここで、「垂直」とは、厳密な意味での垂直のみではなく、目視によってハウジングの軸方向に対して垂直であると認識可能な程度の角度の関係を指す。このため、シリンダヘッドとデリバリパイプとの間での位置ずれによって燃料噴射弁に燃料噴射弁の中心軸方向とは異なる方向の力が作用し、燃料噴射弁の噴射特性が低下する。
図4にシリンダヘッドに対して燃料噴射弁が移動可能となる横方向の荷重と燃圧との関係に関する実験結果を示す。図4には、第1実施形態による燃料噴射弁1における横方向の荷重と燃圧との関係を示す実験結果を記号○で示し、比較例としてトレランスリングとシリンダヘッドとの間にワッシャを有していない燃料噴射弁における横方向の荷重と燃圧との関係を示す実験結果を記号×で示す。
図4に示すように、燃料噴射弁では、燃圧が大きくなるとシリンダヘッドに対して燃料噴射弁が移動可能となる横方向の荷重が大きくなる。すなわち、燃圧が大きくなるとシリンダヘッドに対する燃料噴射弁の移動が困難になることを示している。
第1実施形態による燃料噴射弁1の実験結果と比較例の燃料噴射弁の実験結果を比べると、同じ燃圧において、第1実施形態による燃料噴射弁1が移動可能となる横方向の荷重は、比較例の燃料噴射弁が移動可能となる横方向の荷重に比べて小さくなることが明らかとなった。すなわち、第1実施形態による燃料噴射弁は、比較例の燃料噴射弁に比べ、燃圧が大きくなっても小さい荷重で横滑りすることができる。
このように、第1実施形態による燃料噴射弁1では、トレランスリング40とシリンダヘッド100との間に設けられるワッシャ45によって、シリンダヘッド100に対して燃料噴射弁1が移動しやすくなっている。これにより、シリンダヘッド100とデリバリパイプ90との位置ずれによって燃料噴射弁1に作用する力をシリンダヘッド100に対する燃料噴射弁1の移動によって逃し、当該力によって燃料噴射弁1が変形することを防止する。したがって、燃料噴射弁1の変形によって燃料噴射弁1の燃料噴射特性が低下することを防止することができる。また、燃料噴射弁1の破損を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による燃料噴射弁を図5、6に基づいて説明する。第2実施形態は、ワッシャの数が第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態による燃料噴射弁2には、トレランスリング40とシリンダヘッド100の内壁102との間に2枚のワッシャ55、56が設けられている。ワッシャ55のトレランスリング40と当接する第1当接面551には、「潤滑性のコーティング」としての潤滑膜552が形成されている。また、ワッシャ56のシリンダヘッド100の内壁102と当接する第2当接面561には、「潤滑性のコーティング」としての潤滑膜562が形成されている。
燃料噴射弁2では、トレランスリング40とシリンダヘッド100との間に設けられる2枚のワッシャ55、56によって、シリンダヘッド100に対して燃料噴射弁2が移動しやすくなっている。これにより、第2実施形態は、第1実施形態と同じ効果を奏する。
また、例えば、シリンダヘッド100が、ステンレスから形成されているトレランスリング40に比べ柔らかいアルミニウムから形成される場合、デリバリパイプ90が供給する燃料の燃圧や第2ホルダ19によるデリバリパイプ90からの荷重によってワッシャ56に当接するシリンダヘッド100の内壁102が変形し、ワッシャ56が埋没するおそれがある。第2実施形態による燃料噴射弁2では、内壁102の変形によってワッシャ56がシリンダヘッド100に埋没しても、ワッシャ55によって横滑りしやすくなっている。これにより、第2実施形態による燃料噴射弁2は、シリンダヘッド100が変形してもシリンダヘッド100とデリバリパイプ90との位置ずれによって燃料噴射弁2の燃料噴射特性が低下することをさらに防止することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による燃料噴射弁を図7、8に基づいて説明する。第3実施形態は、トレランスリングに潤滑膜が形成されている点が第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態による燃料噴射弁3には、第1ホルダ17とシリンダヘッド100との間にトレランスリング40が設けられている。トレランスリング40のシリンダヘッド100の内壁102と当接する第3当接面401には、潤滑膜402が形成されている。
第3実施形態による燃料噴射弁3では、トレランスリング40とシリンダヘッド100との間に形成されている潤滑膜402によって、シリンダヘッド100に対して燃料噴射弁3が移動しやすくなっている。これにより、第3実施形態は、第1実施形態と同じ効果を奏する。
(他の実施形態)
(ア)第1実施形態では、ワッシャの第1当接面及び第2当接面に潤滑膜が形成されているとした。第2実施形態では、トレランスリング側のワッシャの第1当接面及びシリンダヘッド側のワッシャの第2当接面に潤滑膜が形成されているとした。しかしながら、これらの当接面に潤滑膜が形成されていなくてもよい。
(イ)第1実施形態では、ワッシャは1枚設けられるとした。第2実施形態では、ワッシャは2枚設けられるとした。しかしながら、設けられるワッシャの数はこれに限定されない。第3実施形態のようにワッシャはなくてもよいし、3枚以上設けてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1、2、3 ・・・燃料噴射弁、
10 ・・・エンジン(内燃機関)、
25 ・・・噴孔、
243 ・・・弁座、
18 ・・・燃料通路、
20 ・・・ハウジング、
30 ・・・ニードル、
39 ・・・コイル、
38 ・・・固定コア、
37 ・・・可動コア、
40 ・・・トレランスリング(ずれ許容部材)、
45、55、56・・・ワッシ
52、454、552、562・・・潤滑膜(潤滑性のコーティング)。

Claims (3)

  1. 内燃機関(10)が有する燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁(1,2、3)であって、
    軸方向の一端に形成され燃料が噴射される噴孔(25)、前記噴孔の周囲に形成される弁座(243)、及び、前記噴孔への燃料が流通する燃料通路(18)を有する筒状のハウジング(20)と、
    前記ハウジングの軸方向に往復移動可能なよう前記ハウジングに収容され、前記弁座に離間または当接すると前記噴孔を開閉するニードル(30)と、
    通電されると磁界を発生するコイル(39)と、
    前記ハウジング内で前記コイルが発生する磁界内に固定される固定コア(38)と、
    前記固定コアの前記弁座側に前記ハウジングの軸方向に往復移動可能に設けられ、前記コイルに通電されると前記固定コアの方向に吸引される可動コア(37)と、
    前記ハウジングと前記内燃機関との間に設けられ、前記ハウジングと前記内燃機関とを組み付けるときの組み付け位置のずれを許容するトレランスリング(40)と、
    前記トレランスリングに直接当接しつつ前記内燃機関と前記トレランスリングとの間に設けられ、前記内燃機関と前記トレランスリングとの間の摩擦を低減するワッシャ(402、45、452、454、55、552、56、562)と、
    を備え、
    前記ワッシャは、前記ハウジングの軸方向に対して垂直な方向の移動を許容することを特徴とする燃料噴射弁(1、2、3)。
  2. 前記ワッシャは、複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記ワッシャは、前記ワッシャの前記トレランスリングと前記ワッシャとが当接する第1当接面(451、551)及び前記ワッシャの前記内燃機関と前記ワッシャとが当接する第2当接面(453、561)の少なくとも一方に潤滑性のコーティング(452、454、552、562)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射弁。
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