JP6260186B2 - 安全運転度判定装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上記問題に着目されたもので、その目的とするところは、交差点における運転者の安全運転度の診断を精度良く行うことができる安全運転度判定装置を提供することである。
実施例1の安全運転度判定装置20について説明する。
[全体構成]
図1は安全運転度判定装置20のブロック図である。
安全運転度判定装置20は、速度検出部1、ヨーレート検出部2、加速度検出部3、車両位置検出部4、地図データベース5、コントローラ6、報知部12、Read OnlY MemorY(以下、ROM)13、Random Access MemorY(以下、RAM)14を有している。これらは自車両に搭載されている。
車両位置検出部4は、自車両の現在位置を検出し、検出した自車両の現在位置情報をコントローラ6に出力する。車両位置検出部4としては、例えば、Global Positioning SYstem(以下、GPS)受信機を用いている。
コントローラ6は、交差点安全運転度判定部として構成され、交差点右左折進入判定部7、交差点曲率半径判定部8、交差点通過特性値演算部9、交差点通過特性値記録部10、安全運転度判定部11を有している。
交差点通過特性値演算部9は、交差点への右左折進入の情報を受けて、速度、ヨーレート、加速度等の交差点通過特性値Iaの演算を行い、演算された交差点通過特性値Iaの情報を、交差点の曲率半径と対応付けて、交差点通過特性値記録部10に出力する。
交差点通過特性値記録部10は、交差点通過特性値Iaの情報を、交差点の曲率半径と対応付けて記録する。交差点通過特性値記録部10としては、例えば、ハードディスクやRAMを用いる。
報知部12は、安全運転度判定部11から出力された、報知指令に基づき、自車両の運転者の安全運転度の判定結果を報知する。報知部12は、例えば、モニタやスピーカを用いて信号音、音声、映像等で報知を行う。
図2は、コントローラ6において実行される交差点安全運転度判定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1では、交差点右左折進入判定部7において、車両位置検出部4で検出した自車両の現在位置と、地図データベース5の交差点情報に基づき、自車両が交差点に接近進入したか否かを判定する。具体的には、自車両が交差点の予め設定した範囲内(例えば、交差点中心から半径30[m]の範囲内)に入ったか否かで交差点への接近進入を判定する。自車両が交差点の設定範囲内に入ったと判定した場合には(Yes)、ステップS2に移行する。自車両が交差点の設定範囲外にいると判定した場合(No)には、交差点に接近していないと判定し、この判定を再度実行する。
(B) 片側1車線道路の左折時曲率半径Rh1/右折時曲率半径Rm1
(C) 片側2車線道路の左折時曲率半径Rh2/右折時曲率半径Rm2
ステップS7では、交差点通過特性値記録部10に記録された設定期間の交差点通過特性値Iaのデータを抽出して、ステップS8へ移行する。設定期間とは、予め決められた期間であり、例えば、自車両を運転し始めて終るまでを設定期間としても良いし、自車両を運転し始めて終るまでの一部の時間を設定期間としても良いし、予め決めた時間、日数を設定期間としても良い。つまり、設定期間は交差点通過ごとの交差点通過特性値Iaのデータ数をある程度、収集するために設定した期間である。
ステップS10では、報知部12において、安全運転度の判定結果を運転者に報知する。
自車両が交差点に接近していないときには、ステップS1の処理を繰り返す。
自車両が交差点に接近したときには、ステップS1→ステップS2へと進む。自車両が交差点に接近したと判定された時刻t1から、交差点を通過し終えたと判定した時刻t2までの間、速度の時系列データV(t)、ヨーレートYの時系列データY(t)および加速度aの時系列データa(t)を記録する。
交差点における右左折時の走行状態は、車線数、道路の交差角度、交通量などに影響を受ける。交差点の状況に関わらず、交差点の走行状態を用いて安全運転度を判定しようとすると精度の高い判定を行うことができなかった。また、運転者が特定の状況の交差点を多く通行する場合には検出できる走行状態が偏り、安全運転度が高い運転者に対して安全運転度が低いと判定するなど誤判定するおそれがあった。
(1) 自車両の走行状態を検出する速度検出部1、ヨーレート検出部2、加速度検出部3(走行状態検出部)と、自車両位置の情報を検出する車両位置検出部4と、車両位置検出部が検出した自車両位置に基づき、自車両が交差点に進入し、右左折したか否かを判定する交差点右左折進入判定部7と、交差点右左折進入判定部7が自車両が交差点を右左折すると判定した際に、右左折する交差点の曲率半径を判定する交差点曲率半径判定部8と、速度検出部1、ヨーレート検出部2、加速度検出部3が検出した自車両の走行状態に基づき、右左折する交差点通過特性値Iaを演算する交差点通過特性値演算部9と、交差点通過特性値Iaを、交差点の曲率半径と対応付けて記録する交差点通過特性値記録部10と、交差点通過特性値記録部10で記録している設定期間の交差点通過特性値Iaに基づき、交差点の曲率半径の分類ごとに運転者の安全運転度を判定する安全運転度判定部11と、を備えた。
よって、交差点の曲率半径による交差点通過特性の違いを考慮して交差点右左折時の運転者の安全運転度を判定することができ、判定精度を高めることができる。
よって、交差点の曲率半径を高精度に特定することができる。
実施例2の安全運転度判定装置20について説明する。実施例2は交差点曲率半径判定部8における交差点の曲率半径Rnの特定方法が実施例1と異なる。実施例1と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施例2では、ヨーレートYと自車両の速度Vとに基づいて、右左折する交差点の曲率半径を判定するようにした。これにより、自車両の実際の走行状態に基づいて交差点の曲率半径を特定することができるため、交差点の曲率半径を高精度に特定することができる。
(3) 交差点曲率半径判定部8は、ヨーレート検出部2で検出されたヨーレートYと速度検出部1で検出された自車両の速度Vとに基づいて、右左折する交差点の曲率半径Rnを判定するようにした。
よって、交差点の曲率半径を高精度に特定することができる。
実施例3の安全運転度判定装置20について説明する。実施例3はコントローラ6において実行される交差点安全運転度判定処理が実施例1と異なる。実施例1と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、コントローラ6において実行される交差点安全運転度判定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS17では、交差点通過特性値記録部10に記録された設定期間の交差点通過特性値Iaのデータを抽出して、ステップS18へ移行する。このとき、特異性の高い交差点と対応付けられた交差点通過特性値Iaは除外する。
ステップS20では、報知部12において、安全運転度の判定結果を運転者に報知する。
自車両が交差点に接近していないときには、ステップS11の処理を繰り返す。
自車両が交差点に接近したときには、ステップS11→ステップS12へと進む。自車両が交差点に接近したと判定された時刻t1から、交差点を通過し終えたと判定した時刻t2までの間、速度の時系列データV(t)、ヨーレートYの時系列データY(t)および加速度aの時系列データa(t)を記録する。
実施例3では、特異性の高い交差点に対応付けられたものを除いた交差点通過特性値Iaから交差点通過特性値代表値IAを求めるようにした。鈍角交差点やカーブ近接交差点のように特異性の高い交差点での走行パターンは、他の交差点の走行パターンと極端に異なる、または走行パターンが安定しない。つまり、特異性の高い交差点では同じ運転者であっても交差点通過特性値Iaのばらつきが生じやすい。特異性の高い交差点に対応付けられた交差点通過特性値Iaを除外することで、ばらつきの少ないデータから交差点通過特性値代表値IAを求めることができ、安全運転度判定の精度を高めることができる。
(4) 交差点曲率半径判定部8は、特異性の高い交差点を特定し、安全運転度判定部11で、特異性の高い交差点を排除して、運転者の安全運転度を判定するようにした。
よって、ばらつきの少ないデータから安全運転度判定を行うことができ、判定精度を高めることができる。
よって、特異性の高い交差点を高精度に特定することができる。
実施例4の安全運転度判定装置20について説明する。実施例4は特異性の高い交差点を特定方法が実施例3と異なる。実施例1、実施例3と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施例4では、交差点曲率半径Rn平均値と標準偏差とに基づいて、特異性の高い交差点を判定するようにした。これにより、自車両の実際の走行状態に基づいて特異性の高い交差点を特定することができるため、特異性の高い交差点を高精度に特定することができる。
(6) 交差点曲率半径判定部8は、特異性の高い交差点を、ヨーレートYと速度Vとに基づいて判定される交差点曲率半径Rnの平均値とばらつきを用いて特定するようにした。
よって、特異性の高い交差点を高精度に特定することができる。
以上、本発明は上記実施例の構成に限らず、他の構成であっても構わない。
運転者の安全運転判定方法は、実施例1ないし実施例4で示した各方法を組み合わせて行っても良い。
2 ヨーレート検出部(走行状態検出部)
3 加速度検出部(走行状態検出部)
4 車両位置検出部
7 交差点右左折進入判定部
8 交差点曲率半径判定部
9 交差点通過特性値演算部
10 交差点通過特性値記録部
Claims (6)
- 自車両の走行状態を検出する走行状態検出部と、
自車両位置の情報を検出する車両位置検出部と、
前記車両位置検出部が検出した前記自車両位置に基づき、前記自車両が交差点に進入し、右左折したか否かを判定する交差点右左折進入判定部と、
前記交差点右左折進入判定部が前記自車両が前記交差点を右左折すると判定した際に、右左折する前記交差点の曲率半径を判定する交差点曲率半径判定部と、
前記走行状態検出部が検出した前記自車両の前記走行状態に基づき、前記右左折する交差点の通過特性値を演算する交差点通過特性値演算部と、
前記交差点の通過特性値を、前記交差点の前記曲率半径と対応付けて記録する交差点通過特性値記録部と、
前記交差点通過特性値記録部で記録している設定期間の交差点の通過特性値に基づき、前記交差点の前記曲率半径の分類ごとに運転者の安全運転度を判定する安全運転度判定部と、を備えたことを特徴とする安全運転度判定装置。 - 請求項1に記載の安全運転度判定装置において、
道路地図情報を有する地図データベースを備え、
前記交差点曲率半径判定部は、地図データベースの情報に基づいて、右左折する前記交差点の前記曲率半径を判定することを特徴とする安全運転度判定装置。 - 請求項1または請求項2に記載の安全運転度判定装置において、
前記走行状態検出部は、車両のヨーレートと速度とを検出する手段であり、
前記交差点曲率半径判定部は、前記走行状態検出部で検出された前記ヨーレートと前記速度とに基づいて、右左折する前記交差点の前記曲率半径を判定することを特徴とする安全運転度判定装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の安全運転度判定装置において、
前記交差点曲率半径判定部は、特異性の高い交差点を特定し、
前記安全運転度判定部で、前記特異性の高い交差点を排除して、運転者の安全運転度を判定することを特徴とする安全運転度判定装置。 - 請求項4に記載の安全運転度判定装置において、
前記交差点曲率半径判定部は、前記特異性の高い交差点を地図データベースの交差角度と交差点周囲の道路線形の情報とを用いて特定することを特徴とする安全運転度判定装置。 - 請求項4または請求項5に記載の安全運転度判定装置において、
前記走行状態検出部は、車両のヨーレートと速度とを検出する手段であり、
前記交差点曲率半径判定部は、前記特異性の高い交差点を、前記走行状態検出部で検出された前記ヨーレートと前記速度とに基づいて判定される交差点曲率半径の平均値とばらつきを用いて特定することを特徴とする安全運転度判定装置。
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