JP6260147B2 - 撮像装置 - Google Patents

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本発明は撮像装置に関する。
画像の明るさ、ピント、彩度などを手動調整するためのスライドバーをライブビュー画像に重畳表示して、スライドバーの操作に応じて明るさ、ピント、彩度などを補正したライブビュー画像を表示させることにより、ユーザの好みに合致する画像を得る撮像装置が知られている。(特許文献1)。
特開2011−155449号公報
デジタルカメラ等の撮像装置を用いた撮影に不慣れな初心者にとって、補正後のライブビュー画像だけを見て構図やフォーカス状態を確認することは困難な場合がある。しかし、特許文献1の発明のようにライブビュー画像を表示しながら画像の補正を行う場合、補正前のライブビュー画像を確認するためには、手動調整を行う動作モードから抜け出す必要があった。また、再び手動調整を行う動作モードに復帰した際には調整をやり直す必要があり、利便性を損ねていた。特に、手動操作による再設定は撮影に不慣れな初心者にとっては大きな負担となっていた。
本発明による撮像装置は、被写体を撮像した撮像信号が入力される入力部と、前記撮像信号の画像処理に関する条件を設定可能な設定部と、前記設定部による設定後の条件に基づいて前記撮像信号を第1表示信号に変換する第1変換部と、画像処理に関する予め定められた所定値に基づいて前記撮像信号を第2表示信号に変換する第2変換部と、前記第1表示信号または前記第2表示信号を出力する出力部と、前記出力部の出力を、前記第1表示信号と前記第2表示信号との間で切替える切替部と、を備え、前記切替部は、前記設定部による設定が所定の条件を満たす場合に、前記出力部の出力を前記第1表示信号から前記第2表示信号に切替え可能であり、前記所定の条件とは、前記第1表示信号と前記第2表示信号との画像処理による差異がユーザに視認できることである。
本発明によれば、簡明な操作により補正前のライブビュー画像で構図やフォーカスを確認することができると共に、確認した後、簡便に補正後のライブビュー画像に復帰することができる。
本発明の一実施の形態による撮像装置の回路構成を例示するブロック図である。 撮像素子の制御に用いる駆動信号に関するタイミングチャートである。 ASICの機能ブロック図である。 CPUの機能ブロック図である。 スライドバーが重畳された表示用画像の一例を示す図である。 ライブビュー画像に付加される画像効果とそれらに対する切替条件および固定値を示す表である。 本発明の一実施の形態による撮像装置において実行される処理に関するフローチャートである。 第2ライブビュー表示モードの動作に関するフローチャートである。 表示用画像の生成に関するフローチャートである。
図1は、本発明の一実施の形態による撮像装置の回路構成を例示するブロック図である。図1に例示される電子カメラ200は、撮影レンズ7と、絞り8と、絞り駆動部9と、撮像素子10と、アナログ信号処理回路11と、A/D変換回路12と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)13と、ドライバ16と、タイミングジェネレータ(TG)17と、CPU18と、RAM19と、ROM20と、表示モニタ21と、メインスイッチ22と、半押しスイッチ23と、全押しスイッチ24と、測光装置25と、記録媒体27と、選択スイッチ28と、切替スイッチ29と、設定値変更スイッチ30とを備える。
撮影レンズ7は、ズームレンズやフォーカシングレンズを含む複数のレンズ群で構成され、被写体像を撮像素子10の受光面に結像させる。なお、図1では、図を簡単にするため、撮影レンズ7は単レンズとして図示されている。絞り8は、複数枚の絞り羽根(不図示)から形成され、撮像素子10に受光させる光束の光量を調整する。絞り駆動部9は、CPU18が設定した絞り値に基づいて、絞り羽根(不図示)を駆動する。
なお、図1に示す電子カメラ200は、撮影レンズ7がカメラと一体的に形成された(撮影レンズが着脱不能な)デジタルカメラである。しかしながら後述する構成は、カメラボディと、そのカメラボディに着脱可能な交換レンズからなるカメラシステムに適用することも可能である。その場合、図1に図示された構成のうち撮影レンズ7、絞り8、絞り駆動部9が交換レンズ側の構成となり、その他の構成がカメラボディ側の構成となる。
撮像素子10は、その撮像面上に撮像画素と焦点検出画素とを有する。撮像画素は、撮像素子10の撮像面上に、例えばベイヤ配列に従い配置されている。撮像素子10の撮像面には撮影レンズ7によって被写体像が結像される。撮像素子10の各画素は、シャッタスピードの間露光して、被写体像の明るさに応じた信号電荷が蓄積される。
撮像素子10は、内部発振装置10aを内蔵する。内部発振装置10aは、所定のフレームレートで駆動信号を発生させる。撮像素子10に蓄積された信号電荷は、内部発振装置10aまたは後述するドライバ16が出力する駆動信号に従って読み出されて、アナログ信号処理回路11に出力される。撮像画素に蓄積された信号電荷は、ライブビュー画像の生成、各種圧縮形式で圧縮された記録用画像の生成などに用いられる。
アナログ信号処理回路11は、AGC回路やCDS回路などを含み、撮像素子10から読み出された信号電荷に対するアナログ信号処理(ゲインコントロール、ノイズ除去など)を行い、撮像信号を出力する。A/D変換回路12は、アナログ信号処理回路11によるアナログ信号処理後の撮像信号をデジタル信号に変換して、ASIC13に出力する。なお、アナログ信号処理回路11およびA/D変換回路12は、撮像素子10と一体的に形成することができる。
ASIC13は、RAM19を作業領域として、A/D変換回路12から出力されるデジタル信号に対して後述する画像処理を行い、ライブビュー画像、各種圧縮形式で圧縮された記録用画像などを出力する。
タイミングジェネレータ17は、CPU18の制御のもと、タイミング信号を発生させる。タイミング信号は、アナログ信号処理回路11、A/D変換回路12、およびドライバ16のそれぞれに供給される。ドライバ16は、タイミング信号を用いて駆動信号を生成し、その駆動信号を撮像素子10へ出力する。
CPU18は、マイクロコンピュータなどによって構成され、RAM19を作業領域として用いてROM20に記憶されたプログラムを実行して、電子カメラ200の各部を制御する。RAM19は、ASIC13、CPU18等が各部の処理を実行する際に一時的にデータを格納する作業用メモリである。ROM20は、例えばEEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであって、電子カメラ200の制御プログラムや設定情報等を記憶している。
表示モニタ21は、例えば液晶モニタであって、ライブビュー画像やメニュー画面や、後述する記録媒体27に保存された記録用画像などが表示される。表示モニタ21に表示される表示データは、CPU18やASIC13などにより生成される。
メインスイッチ22は、オン操作またはオフ操作に応じた操作信号をCPU18へ出力する。CPU18は、オン操作信号を受けた場合に不図示の電源回路から各ブロックへ電源供給を開始させ、オフ操作信号を受けた場合には該電源回路から各ブロックへの電源供給を停止させる。
半押しスイッチ23および全押しスイッチ24は、レリーズボタン(不図示)の押下操作に連動してオン/オフされ、それぞれが操作信号をCPU18へ出力する。半押しスイッチ23は、レリーズボタン(不図示)が通常ストロークの半分程度まで押し下げ操作されると半押し信号を出力する。そして、半押しスイッチ23は、半ストロークの押し下げ操作解除により半押し信号の出力が解除される。
全押しスイッチ24は、レリーズボタン(不図示)が通常ストロークまで押し下げ操作されると全押し信号を出力する。そして、全押しスイッチ24は、通常ストロークの押し下げ操作が解除されると全押し信号の出力が解除される。
選択スイッチ28は、複数の選択肢が表示されたメニュー画面が表示モニタ21に表示されているときに所望の選択肢を選択する操作を行うための操作部材である。
切替スイッチ29は、電子カメラ200の動作を切り替える際に使用する操作部材である。なお、半押しスイッチ23を切替スイッチ29として用いることにしてもよい。
設定値変更スイッチ30は、たとえばロータリーマルチセレクターであって、後述するライブビュー画像に画像効果を付加する処理を行っている期間に、その画像効果に関する設定値を変更する操作を行うための操作部材である。
測光装置25は、CPU18に対して半押しスイッチ23の半押し信号が入力されたとき、被写体の輝度を算出する。記録媒体27は、たとえば、フラッシュメモリカードなどのデータストレージ部材によって構成され、記録用画像などが保存される。
(駆動信号)
図2(a)は、内部発振装置10aから出力される駆動信号に関するタイミングチャートである。図2(a)では、内部発振装置10aから出力される駆動信号は、所定のフレームレートに対応する時間が経過するごとにHレベルからLレベルに一時的に立ち下がる。撮像素子10の各画素の露光は、内部発振装置10aから出力される駆動信号が立ち下がったとき(例えば、時刻T1、時刻T2)に開始され、設定されたシャッタスピードが経過した後終了する。このシャッタスピードは、駆動信号のフレームレートに制限される。設定されたシャッタスピードが駆動信号のフレームレートより長い場合は、撮像素子10の各画素はフレームレートに対応する時間だけ露光される。
一方、図2(b)は、撮像素子10の外部に設けられたドライバ16から出力される駆動信号に関するタイミングチャートである。図2(b)では、ドライバ16から出力される駆動信号は、時刻T3にHレベルからLレベルに立ち下がり、時刻T4にLレベルからHレベルに立ち上がっている。駆動信号が立ち下がったとき(例えば、時刻T3)、撮像素子10の各画素の露光が開始される。駆動信号が立ち上がったとき(例えば、時刻T4)、露光が終了して信号電荷の読み出しが開始される。ドライバ16から出力される駆動信号の立ち下がりから立ち上がりまでの時間(例えば、時刻T3から時刻T4までの期間)がシャッタスピードである。ドライバ16から出力される駆動信号を用いた場合は、ドライバ16から出力される駆動信号のパルス信号の立ち下がりと立ち上がりを制御することにより、フレームレートが可変となる。つまり、内部発振装置10aから出力される駆動信号とは異なり、シャッタスピードは駆動信号のフレームレートに制限されず、画素の露光時間と画素からの信号読出しを適切に制御することができる。
(信号電荷の読み出し方式)
電子カメラ200は、撮像素子10に蓄積された信号電荷を読み出す読み出し方式を複数有する。例えば、電子カメラ200は、全画素読み出し方式、間引き読み出し方式などの読み出し方式を有する。
全画素読み出し方式は、例えば静止画像に関する記録用画像データを記録媒体27に記録するときなどに用いられる。全画素読み出し方式では、ドライバ16から撮像素子10に向けて駆動信号が入力されたとき、その駆動信号に従って撮像素子10の全画素から信号電荷が読み出される。
間引き読み出し方式は、例えばライブビュー画像を表示モニタ21に表示させるときなどに用いられる。間引き読み出し方式では、内部発振装置10aが所定のフレームレートで駆動信号を発振して、その駆動信号に従って撮像素子10の一部の画素を間引いて信号電荷が読み出される。これにより、画像処理の対象となる画像データのデータサイズが小さくなり、処理負荷が低減される。
(ASIC13の動作)
電子カメラ200は、撮影モードと、第1ライブビュー表示モードと、第2ライブビュー表示モードなどの複数の動作モードを有する。ASIC13は、各動作モードに対応した画像データをA/D変換回路12から出力されたデジタル信号に基づいて生成する。なお、第1ライブビュー表示モードと第2ライブビュー表示モードとを併せて、ライブビュー表示モードと称する。
図3は、ASIC13に関する機能ブロック図である。図3に記載のASIC13は、第1ASIC131と第2ASIC132とを有する。第1ASIC131は、第1入力部100と第1リサイズ部101と第2リサイズ部102と第1プリ処理部103と第1出力部104と第2出力部105とを有する。
第2ASIC132は、第2入力部301と第3入力部302と第2プリ処理部303と評価値処理部304と第2画像処理部305とリサイズ処理部306と第1画像処理部307とDSP(Digital Signal Processor)部308と表示制御部309と圧縮部312と記録部313とを有する。
(撮影モード)
電子カメラ200は、全押し信号が出力されたとき、撮影モードに移行する。電子カメラ200が撮影モードのとき、撮像素子10の読み出し方式は全画素読み出し方式に設定される。撮像素子10の信号電荷は、ドライバ16が出力した駆動信号に基づいて読み出される。それらの信号電荷はアナログ信号処理回路11およびA/D変換回路12を介してデジタル信号に変換されて、ASIC13に出力される。A/D変換回路12から出力されたデジタル信号は、第1ASIC131の第1入力部100に取り込まれる。
撮影モードでは、第1入力部100は、A/D変換回路12から取り込んだデジタル信号を第1リサイズ部101に出力する。撮影モードでは、第1リサイズ部101は、そのデジタル信号に対して記録用画像のためのリサイズ処理を行う。第1リサイズ部101によりリサイズ処理を施されたデジタル信号は、第1出力部104に出力される。第1出力部104は、デジタル信号を第2ASIC132の第2入力部301へ出力する。
第2ASIC132の第2入力部301は、第1出力部104の出力信号を取得して、第2プリ処理部303と評価値処理部304に出力する。第2プリ処理部303は、第2入力部301が取得した信号に対して輪郭補償、ガンマ補正などの画像前処理を行い、その処理結果を第1取り込み画像データ401としてRAM19に格納する。
評価値処理部304は、明暗差調整やホワイトバランス調整などに用いる評価値402を各々算出して、その評価値402をRAM19に格納する。DSP部308は、RAM19に格納された評価値402に基づいて、第1画像処理部307における明暗差調整やホワイトバランス調整などに関わるパラメータを各々設定する。
第1画像処理部307は、RAM19に格納された第1取り込み画像401に対して、DSP部308から出力された各パラメータに基づいて、ホワイトバランス調整、露出補正、明暗差調整(ダイナミックレンジ拡大)、セレクトカラー、ミニチュア効果、ソフトフィルタなどの画像処理を行い、現像画像405としてRAM19に格納する。
露出補正とは、電子カメラ200のCPU18が自動露出制御により定めた適正露出から露出を変更して、画像の明るさを変更することである。露出補正の強度は、零を中心値とする所定の範囲の値に設定することができる。
明暗差調整とは、第1取り込み画像401のハイライト部の白とびを抑え、シャドー部の黒つぶれを軽減するための画像処理であって、DSP部308が設定したパラメータに基づいて処理が実行される。明暗差調整の処理は、処理の工程が多く、他の画像処理よりも電力消費量が大きい。また、明暗差調整の強度には「強」、「中」、「弱」、「無」などの段階がある。
セレクトカラーとは、ユーザが指定した色だけを残して、それ以外の色をモノトーンに変換する画像処理である。
ミニチュア効果とは、被写体像の上下をぼかしてミニチュア(模型)を接写したように表現する画像処理である。ミニチュア効果によるぼかしの強度には、「強」、「中」、「弱」、「無」などの段階がある。
ソフトフィルタとは、画像全体をぼかして画像の印象を柔らかくする画像処理であって、ソフト処理によるぼかしの強度には、「強」、「中」、「弱」、「無」などの段階がある。
現像画像405は、圧縮部312にて所定の圧縮形式(例えば、JPEG)の圧縮画像406に圧縮される。圧縮された圧縮画像406は記録用画像として、記録部313により、図1の記録媒体27に記録される。
電子カメラ200が撮影モードに移行されてから、記録用画像が記録媒体27に記録されるまでの一連の処理を撮影処理とする。
(第1ライブビュー表示モード)
電子カメラ200が第1ライブビュー表示モードのとき、電子カメラ200の読み出し方式は、間引き読み出し方式に設定される。撮像素子10の信号電荷は、内部発振装置10aが出力した駆動信号に基づいて、所定のフレームレートで読み出される。それらの信号電荷はアナログ信号処理回路11およびA/D変換回路12を介してデジタル信号に変換されて、ASIC13に出力される。A/D変換回路12から出力されたデジタル信号は、第1ASIC131の第1入力部100に取り込まれる。
第1ライブビュー表示モードでは、第1入力部100は、A/D変換回路12から取り込んだデジタル信号を第2リサイズ部102に出力する。第2リサイズ部102は、そのデジタル信号に対して、画像処理用のリサイズ処理を行う。第2リサイズ部102によりリサイズ処理が施されたデジタル信号は、先述した第1リサイズ部101によりリサイズ処理が施されたデジタル信号よりも、画像データが小さいデジタル信号である。第2リサイズ部102によりリサイズ処理が施されたデジタル信号は、第1プリ処理部103により輪郭補償、ガンマ補正などの画像前処理が行われて、第2出力部105に出力される。第2出力部105は、画像前処理後の信号を、第2ASIC132の第3入力部302へ出力する。
第2ASIC132の第3入力部302は、第2出力部105の出力信号を取得して、第2画像処理部305に出力する。第2画像処理部305は、第1画像処理部307が行う画像処理のうち少なくとも明暗差調整を除く画像処理を第2出力部105により取得された信号に対して実行することにより第2取り込み画像データ403を生成して、その第2取り込み画像データ403をRAM19に格納する。第2画像処理部305は、明暗差調整を実行しないため、第1画像処理部307より電力消費量が小さい。
リサイズ処理部306は、第2取り込み画像データ403に対して、再度リサイズ処理を行い、表示用画像404を生成し、RAM19に格納する。表示制御部309は、この表示用画像404を表示モニタ21に出力する。このようにすることで、内部発振装置10aが出力した駆動信号のフレームレートで、表示用画像404が表示モニタ21においてライブビュー画像として表示される。
(第2ライブビュー表示モード)
第2ライブビュー表示モードでは、撮影モードにおいて生成される現像画像405に付加されている画像効果と同一の画像効果が付加されたライブビュー画像を表示モニタ21に表示させる。例えば、撮影モード時に用いられる絞り値やシャッタスピードによる画像効果、撮影モード時に第2ASIC132の第1画像処理部307が行う露出補正、明暗差調整、セレクトカラー、ミニチュア効果、ソフトフィルタによる画像効果をライブビュー画像に付加する。これにより、ユーザは、撮影により得られる画像に付加される画像効果を撮影前に確認することができるようになる。
第2ライブビュー表示モードでは、どの画像効果をライブビュー画像に付加するかによって、撮像素子10の読み出し方式やASIC13内での処理手順が異なる。例えば、第2ライブビュー表示モードにおいて、電子カメラ200は、撮影モード時に用いられるシャッタスピードによる画像効果をライブビュー画像に付加する場合、撮像素子10の読み出し方式を全画素読み出し方式に設定する。すなわち、ドライバ16が出力した駆動信号(図2(b))に基づいて、撮像素子10の全画素から信号電荷の読み出しを行う。
一方、シャッタスピードによる画像効果以外の画像効果をライブビュー画像に付加する場合、撮像素子10の読み出し方式を間引き読み出し方式に設定する。すなわち、内部発振装置10aが出力した駆動信号(図2(a))に基づいて、撮像素子10から信号電荷の読み出しを行う。シャッタスピードによる画像効果をライブビュー画像に付加する場合、先述したとおり、内部発振装置10aが出力した駆動信号に基づいて、撮像素子10からの信号電荷の読み出し制御を行うと、シャッタスピードが駆動信号のフレームレートに制限される虞がある。そのため、ドライバ16から出力される駆動信号の立ち上がりと立ち下がりのタイミングを制御することにより、撮影モード時に用いられるシャッタスピードに対応することができる。
読み出された信号電荷はアナログ信号処理回路11およびA/D変換回路12を介してデジタル信号に変換されて、ASIC13に出力される。A/D変換回路12から出力されたデジタル信号は、第1ASIC131の第1入力部100に取り込まれる。なお、明暗差調整による画像効果をライブビュー画像に付加する場合、A/D変換回路12から出力されるデジタル信号は、アンダー気味に露出制御される。
第1ASIC131の第1入力部100がA/D変換回路12から取り込んだデジタル信号を出力する先は、ライブビュー画像に付加する画像効果に基づいて切り替えられる。例えば、明暗差調整による画像効果をライブビュー画像に付加する場合、第1入力部100は、第1リサイズ部101に向けてデジタル信号を出力する。一方、明暗差調整による画像効果以外の画像効果をライブビュー画像に付加する場合、第1入力部100は、第2リサイズ部102に向けてデジタル信号を出力する。明暗差調整による画像効果をライブビュー画像に付加する場合に、第1入力部100が撮影モードのときと同様に第1リサイズ部101に向けてデジタル信号を出力するのは、明暗差調整を実行可能な第1画像処理部307を利用するためである。一方、明暗差調整による画像効果以外の画像効果をライブビュー画像に付加する場合に、第1入力部100が第1ライブビュー表示モードのときと同様に第2リサイズ部102に向けてデジタル信号を出力するのは、第1画像処理部307より電力消費量が小さい第2画像処理部305を利用するためである。なお、明暗差調整による画像効果をライブビュー画像に付加する場合のために第2画像処理部305に明暗差調整用の回路を設けた場合、評価値の算出などの工程が増加することにより、明暗差調整による画像効果以外の画像効果をライブビュー画像に付加するときの電力消費量や処理負荷が増加してしまう。
明暗差調整による画像効果をライブビュー画像に付加する場合、第1入力部100は、A/D変換回路12から取り込んだデジタル信号を第1リサイズ部101に出力する。第1リサイズ部101は、第1入力部100が出力したデジタル信号に対して記録用画像よりも画像データの小さい表示画像用のサイズとなるようにリサイズ処理を行う。第1リサイズ部101は、リサイズ処理後のデジタル信号を第1出力部104へ出力する。第1出力部104は、リサイズ処理後のデジタル信号を第2ASIC132の第2入力部301へ出力する。
第2ASIC132の第2入力部301は、第1出力部104の出力信号を取得して、第2プリ処理部303と評価値処理部304に出力する。第2プリ処理部303は、第2入力部301が取得した信号に対して輪郭補償、ガンマ補正などの画像前処理を行い、その処理結果を第1取り込み画像データ401としてRAM19に格納する。
評価値処理部304は、明暗差調整に用いる評価値402を算出して、その評価値402をRAM19に格納する。DSP部308は、RAM19に格納された評価値402に基づいて、第1画像処理部307における明暗差調整に関わるパラメータを設定する。第1画像処理部307は、そのパラメータを用いて第1取り込み画像401に対して明暗差調整を行い、現像画像405としてRAM19に格納する。
明暗差調整による画像効果をライブビュー画像に付加する場合、リサイズ処理部306は、現像画像405に対してリサイズ処理を行い、表示用画像404を生成する。表示制御部309は、この表示用画像404をライブビュー画像として表示モニタ21に出力する。
明暗差調整による画像効果以外の画像効果をライブビュー画像に付加する場合、第1入力部100は、A/D変換回路12から取り込んだデジタル信号を第2リサイズ部102に出力する。その後、第1ライブビュー表示モードと同一の方法で表示用画像404を生成する。
図4は、CPU18の機能ブロック図の一例である。図4に例示されるように、CPU18は、ROM20に記憶されたプログラムを実行することにより、手動設定部181と、第1出力制御部182と、第2出力制御部183と、判定部184として機能する。これらの機能は、電子カメラ200が第2ライブビュー表示モードに設定されているときに用いられる。
手動設定部181は、第2ライブビュー表示モードにおいて、ライブビュー画像(表示用画像404)に付加する画像効果について、付加する画像効果に関するパラメータ(設定値)をユーザに手動設定させる。手動設定部181は、図5(a)に例示するように、表示用画像404aにスライドバー411を重畳表示させる。ユーザが設定値変更スイッチ30を操作すると、その操作に応じてスライドバー411のメモリの表示位置が変化すると共に、付加する画像効果に関するパラメータがその操作に応じて変更される。付加する画像効果に関する設定値とは、たとえば、シャッタスピード、絞り値、露出補正の強度、明暗差調整の強度などである。
第1出力制御部182は、第2ライブビュー表示モードにおいて、手動設定部181により設定された画像効果に関する設定値をASIC13に出力して、その設定値に基づく画像効果が付加された表示用画像404をASIC13の表示制御部309から出力させる。
たとえば、図5(a)に示すスライドバー411がシャッタスピードの手動調整に用いるものである場合に、ユーザが図5(b)に示すようにシャッタスピードを長い値に設定したとき、第1出力制御部182は、長秒時のシャッタスピードによる画像効果が付加された表示用画像404bを表示制御部309から出力させる。
第2出力制御部183は、第2ライブビュー表示モードにおいて、手動設定部181により設定された設定値の代わりに予め定められた固定値を所定時間の間ASIC13に出力して、その固定値に基づく画像効果が付加された表示用画像404を所定時間の間、ASIC13の表示制御部309から出力させる。
判定部184は、第2出力制御部183を動作させるか否かを判定する。判定部184は、〔1〕切替スイッチ29が操作され、〔2〕切替スイッチ29が操作されてから所定時間(たとえば、5秒)が経過しておらず、〔3〕全押し操作が行われておらず、〔4〕手動設定部181により設定されたパラメータが所定の切替条件を満足しているとき、第2出力制御部183を動作させる旨の判定を行う。切替条件とは、各画像効果がライブビュー画像に顕著に現れるとみなされる設定値の範囲であって、予め定められている。
図6は、シャッタスピードによる画像効果、絞り値による画像効果、露出補正による画像効果、および明暗差調整による画像効果のそれぞれについて、切替条件と、手動設定部181により設定された設定値の代わりにASIC13に出力される所定値とを示す。
(1) シャッタスピードによる画像効果に対する切替条件は、シャッタスピードAが所定シャッタスピードA1以上であることである。この切替条件が満たされる場合、表示用画像404において、図5(b)に例示されるような長秒時による画像効果が顕著に現れている。シャッタスピードによる画像効果に対する固定値は、所定シャッタスピードA2であって、たとえば電子カメラ200において設定可能なシャッタスピードの中で最短(最小)の値である。なお、所定シャッタスピードA1は、この所定シャッタスピードA2よりも長い(大きい)値である。
たとえば、ユーザが第2ライブビュー表示モード中に所定シャッタスピードA1以上のシャッタスピードAを手動設定している場合、長秒時のシャッタスピードによる画像効果が付加されたライブビュー画像(たとえば、図5(b)の表示用画像404b)が表示モニタ21に表示される。ユーザが切替スイッチ29を操作した場合、判定部184により第2出力制御部183を動作させる旨の判定が行われて、第2出力制御部183がシャッタスピードAを所定シャッタスピードA2に設定して、長秒時のシャッタスピードによる画像効果のないライブビュー画像、すなわち第1ライブビュー表示モードで表示されるライブビュー画像と同等の画像が表示モニタ21に表示される。
ユーザは、切替スイッチ29の操作という簡明な操作により、シャッタスピードによる画像効果を付加する前のライブビュー画像で構図やフォーカスを確認することができる。また、ユーザは、切替スイッチ29の操作前後に表示されるライブビュー画像を比較して、長秒時のシャッタスピードによる画像効果を確認することができる。
他方で、第2ライブビュー表示モード中にユーザがシャッタスピードAを所定シャッタスピードA1未満に手動設定していた場合、すなわち長秒時のシャッタスピードによる画像効果を付加していない場合、ユーザが切替スイッチ29を操作しても、判定部184は、第2出力制御部183を動作させない。
(2) 絞り値による画像効果に対する切替条件は、絞り値Bが所定絞り値B1以下であることである。この切替条件が満たされる場合、表示用画像404の背景はぼけており、絞り値による画像効果が顕著に現れている。固定値は、所定絞り値B2であって、たとえば小絞りに相当する絞り値である。絞り値Bが所定絞り値B2に設定されることにより、第1ライブビュー表示モードで表示されるライブビュー画像と同程度に表示用画像404の背景がくっきりする。ユーザは、切替スイッチ29の操作という簡明な操作により、絞り値による画像効果を付加する前のライブビュー画像で構図やフォーカスを確認することができる。
(3) 露出補正による画像効果に対する切替条件は、露出補正の強度Cが所定強度C1以下であることである。この切替条件が満たされる場合、表示用画像404が暗くなるように露出補正がなされている。固定値は、所定強度C2であって、たとえば露出補正の強度として設定可能な最大値である。露出補正の強度Cが所定強度C2に設定されることにより、表示用画像404が明るくなる。ユーザは、切替スイッチ29の操作という簡明な操作により、露出補正による画像効果を付加する前のライブビュー画像で構図やフォーカスを確認することができる。
(4) 明暗差補正による画像効果に対する切替条件は、明暗差補正の強度が「無」以外であることである。この切替条件が満たされる場合、表示用画像404は明暗差補正が適用されている。固定値は、明暗差補正の強度を「無」に設定すること、すなわち明暗差補正を行わないことである。明暗差補正の強度が「無」に設定されることにより、表示用画像404に黒つぶれや白とびが現れやすくなる。ユーザは、切替スイッチ29の操作という簡明な操作により、明暗差補正による画像効果を付加する前のライブビュー画像で構図やフォーカスを確認することができる。
(5) セレクトカラーによる画像効果に対する切替条件は、モノトーンに変換しない色、すなわち残す色が指定されていることである。この切替条件が満たされる場合、表示用画像404にはユーザが指定した色以外がモノトーンに変換されている。固定値は、指定色無し、すなわち色の指定を解除する。色の指定が解除されることにより、表示用画像404がフルカラーに戻る。ユーザは、切替スイッチ29の操作という簡明な操作により、セレクトカラーによる画像効果を付加する前のライブビュー画像で構図やフォーカスを確認することができる。
(6) ミニチュア効果による画像効果に対する切替条件は、ミニチュア効果によるぼかしの強度が「無」以外であることである。この切替条件が満たされる場合、表示用画像404の上下部分がぼかされている。固定値は、ミニチュア効果の強度を「無」に設定すること、すなわちミニチュア効果の適用を行わないことである。ミニチュア効果の強度が「無」に設定されることにより、表示用画像404の上下部分のぼかしが無くなる。ユーザは、切替スイッチ29の操作という簡明な操作により、ミニチュア効果による画像効果を付加する前のライブビュー画像で構図やフォーカスを確認することができる。
(7)ソフトフィルタによる画像効果に対する切替条件は、ソフトフィルタによるぼかしの強度が「無」以外であることである。この切替条件が満たされる場合、表示用画像404は全体がぼかされている。固定値は、ソフトフィルタの強度を「無」に設定すること、すなわちソフトフィルタの適用を行わないことである。ソフトフィルタの強度が「無」に設定されることにより、表示用画像404からぼかしが無くなる。ユーザは、切替スイッチ29の操作という簡明な操作により、ソフトフィルタによる画像効果を付加する前のライブビュー画像で構図やフォーカスを確認することができる。
図7は、メインスイッチ22がオン操作されて、電子カメラ200の各部に電源供給が行われたときにCPU18が開始する処理の流れを示すフローチャートである。ステップS100では、CPU18は、電子カメラ200の動作モードがライブビュー表示モードであるか否かを判定する。電子カメラ200の動作モードが第1ライブビュー表示モードまたは第2ライブビュー表示モードであるとき、ステップS100は肯定判定される。CPU18は、ステップS100が肯定判定された場合は処理をステップS101に進め、ステップS100が否定判定された場合は処理をステップS112に進める。
ステップS101では、CPU18は、電子カメラ200の動作モードが第2ライブビュー表示モードであるか否かを判定する。CPU18は、ステップS101が肯定判定された場合、すなわち第2ライブビュー表示モードである場合は処理をステップS102に進め、ステップS101が否定判定された場合、すなわち電子カメラ200の動作モードが第1ライブビュー表示モードである場合は処理をステップS110に進める。
ステップS102では、CPU18は、表示モニタ21に第2ライブビュー表示モード用のメニュー画面を表示する。このメニュー画面には、第2ライブビュー表示モードにおいてライブビュー画像に付加可能な画像効果を示す項目が列記される。たとえば、「動きを表現する」、「背景をぼかす」、「明るさを変える」、「明暗差を変える」、「セレクトカラー」、「ミニチュア効果」、「ソフトフィルタ」がメニュー画面に列記される。これらは、シャッタスピードによる画像効果、絞り値による画像効果、露出補正による画像効果、明暗差調整による画像効果、セレクトカラーによる画像効果、ミニチュア効果による画像効果、ソフトフィルタによる画像効果をそれぞれ示している。ユーザは、選択スイッチ28を用いてこのメニュー画面の中から所望の画像効果を選択する。ステップS103では、CPU18は、後述する第2ライブビュー表示モードの動作を実行する。
ステップS110では、CPU18は、ASIC13を制御して、第1ライブビュー表示モード用の表示用画像404を生成させる。ステップS111では、ステップS110でASIC13により生成された表示画像404が表示制御部309から表示モニタ21へ出力され表示される。
ステップS112では、CPU18は、全押しスイッチ24から全押し信号が出力されたか否かを判定する。CPU18は、ステップS112が肯定判定された場合、すなわち全押し信号が出力された場合は処理をステップS113に進め、ステップS112が否定判定された場合、すなわち全押し信号が出力されていない場合は処理をステップS100に戻す。ステップS113では、CPU18は、撮影処理を行う。
ステップS114では、CPU18は、図7に示す処理の実行を終了するか否かを判定する。たとえば、CPU18は、メインスイッチ20がオフ操作されたか否かを判定する。CPU18は、ステップS114が肯定判定された場合は図7の処理を終了し、ステップS114が否定判定された場合は処理をステップS100に戻す。
図8は、図7のステップS103の処理に関するフローチャートである。ステップS200では、CPU18は、ASIC13を制御して、第2ライブビュー表示モード用の表示用画像404を生成させる。ステップS201では、CPU18は、表示制御部309を制御して、ステップS102で選択された画像効果に関するパラメータを手動設定するためのスライドバー411をステップS200で生成された表示画像404に重畳させ、表示モニタ21へ出力させる。
ステップS202では、CPU18は、画像効果に関する設定値を変更するか否かを判定する。CPU18は、たとえば設定値変更スイッチ30が操作されたときステップS202を肯定判定して処理をステップS203に進め、たとえば設定値変更スイッチ30が操作されていないときステップS202を否定判定して処理をステップS205に進める。
ステップS203では、CPU18は、手動設定部181として機能し、画像効果に関するパラメータを変更する。たとえば、CPU18は、設定値変更スイッチ30の操作に応じてパラメータを変更する。変更されるパラメータは、たとえば以下のとおり。
「動きを表現する」:シャッタスピード
「背景をぼかす」:絞り値
「明るさを変える」:露出補正の強度
「明暗差を変える」:明暗差調整の強度
「セレクトカラー」:強調する指定色
「ミニチュア効果」:ミニチュア効果によるぼかしの強度
「ソフトフィルタ」:ソフトフィルタによるぼかしの強度
ステップS204では、CPU18は、第1出力制御部182としてASIC13を制御して、ステップS203で設定されたパラメータに基づいて、第2ライブビュー表示モード用の表示用画像404を生成させる。ステップS205では、CPU18は、表示制御部309を制御して、スライドバー411をステップS204で生成された表示画像404に重畳させ、表示モニタ21へ出力させる。
ステップS206では、CPU18は、切替スイッチ29が操作されたか否かを判定する。CPU18は、ステップS206が肯定判定された場合、すなわち切替スイッチ29が操作された場合は処理をステップS207に進め、ステップS206が否定判定された場合、すなわち切替スイッチ29が操作されていない場合は処理をステップS212に進める。
ステップS207では、CPU18は、スライドバー411を用いて変更可能なパラメータが所定条件を満たすか否かを判定する。CPU18は、ステップS207が肯定判定された場合、すなわちスライドバー411を用いて変更可能なパラメータが所定条件を満たす場合は処理をステップS208に進め、ステップS207が否定判定された場合、すなわちスライドバー411を用いて変更可能なパラメータが所定条件を満たさない場合は処理をステップS212に進める。
ステップS208では、CPU18は、切替スイッチ29が操作されてから所定時間が経過したか否かを判定する。CPU18は、ステップS208が肯定判定された場合、すなわち切替スイッチ29が操作されてから所定時間が経過した場合は処理をステップS214に進め、ステップS208が否定判定された場合、すなわち切替スイッチ29が操作されてから所定時間が経過していない場合は処理をステップS209に進める。
ステップS209では、CPU18は、ユーザがスライドバー411を用いて変更可能なパラメータを図6に示した所定値に変更する。パラメータをこの所定値に変更すると、そのパラメータによる画像効果が表れなくなる。
ステップS210では、CPU18は、第2出力制御部183としてASIC13を制御して、ステップS209で所定値に設定されたパラメータに基づいて、第2ライブビュー表示モード用の表示用画像404を生成させる。ステップS211では、CPU18は、表示制御部309を制御して、ステップS210で生成された表示画像404を表示モニタ21へ出力させる。なお、このとき、その表示画像404にスライドバー411を重畳させることにしてもよい。
ステップS212では、CPU18は、全押しスイッチ24から全押し信号が出力されたか否かを判定する。CPU18は、ステップS212が肯定判定された場合、すなわち全押し信号が出力された場合は処理をステップS213に進め、ステップS212が否定判定された場合、すなわち全押し信号が出力されていない場合は処理をステップS200に戻す。CPU18は、全押し信号が出力されるまで、ステップS200からステップS211までの処理を繰り返す。
ステップS213では、CPU18は、ステップS212が肯定判定される直前にステップS207にて所定範囲内か否かを判定したパラメータの値を用いて撮影処理を行い、図7のステップS114に進む。
ステップS214では、CPU18は、ステップS209で所定値に変更されたパラメータを変更前のパラメータ、すなわちスライドバー411を用いて設定されたパラメータの値に戻す。そして、CPU18は、ステップS200に処理を戻す。
図9は、図7のステップS110、図8のステップS200、ステップS204、ステップS210にて実行される表示用画像の生成処理に関するフローチャートである。
ステップS601では、CPU18は、電子カメラ200の動作モードが第2ライブビュー表示モードであるか否かを判定する。CPU18は、ステップS601が肯定判定された場合、すなわち第2ライブビュー表示モードである場合は処理をステップS602に進め、ステップS601が否定判定された場合、すなわち電子カメラ200の動作モードが第1ライブビュー表示モードである場合は処理をステップS610に進める。
ステップS602では、CPU18は、第2ライブビュー表示モードにおいてライブビュー画像に付加する画像効果がシャッタスピードによる画像効果か否かを判定する。CPU18は、ステップS602が肯定判定された場合は処理をステップS603に進め、ステップS602が否定判定された場合は処理をステップS610に進める。
ステップS603では、CPU18は、全画素読み出し方式を用いた撮像素子10の信号電荷の読み出しを開始する。撮像素子10から読み出された信号電荷は、アナログ信号処理回路11およびA/D変換回路12を介してデジタル信号に変換されて、ASIC13に出力される。ステップS604では、CPU18は、ASIC13に対して表示用画像404を生成させる。
ステップS610では、CPU18は、間引き読み出し方式を用いた撮像素子10の信号電荷の読み出しを開始する。撮像素子10から読み出された信号電荷は、アナログ信号処理回路11およびA/D変換回路12を介してデジタル信号に変換されて、ASIC13に出力される。
ステップS611では、CPU18は、第2ライブビュー表示モードにおいてライブビュー画像に付加する画像効果が明暗差調整による画像効果か否かを判定する。CPU18は、ステップS611が肯定判定された場合は処理をステップS612に進め、ステップS611が否定判定された場合は処理をステップS604に進める。なお、電子カメラの動作モードが第1ライブビュー表示モードの場合、CPU18はステップS611を否定判定し、処理をステップS604に進める。
ステップS612では、CPU18は、ASIC13に対して、明暗差調整用の表示用画像404を生成させる。すなわち、CPU18は、ASIC13に対して、現像画像405を生成させ、その現像画像405を用いて表示用画像404を生成させる。
以上で説明した実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
電子カメラ200は、ASIC13と、表示モニタ21と、CPU18とを備える。
ASIC13は、シャッタスピード、絞り値、露出補正の強度、明暗差調整の強度、セレクトカラーにおける指定色、ミニチュア効果によるぼかしの強度、ソフトフィルタによるぼかしの強度などのパラメータの各設定値に基づいて表示用画像404を出力する。
表示モニタ21は、ASIC13が出力した表示用画像404を表示する。
CPU18は、シャッタスピード、絞り値、露出補正の強度、明暗差調整の強度、セレクトカラーにおける指定色、ミニチュア効果によるぼかしの強度、ソフトフィルタによるぼかしの強度のうちの一つをユーザに手動設定させる手動設定部181と、手動設定部181により手動設定されたパラメータを用いて、ASIC13に表示用画像404を出力させる第1出力制御部182と、手動設定部181により手動設定されたパラメータの代わりに図6に示した所定値を用いて、ASIC13に表示用画像404を出力させる第2出力制御部183と、第2出力制御部183を動作させるか否かを判定する判定部184として機能する。
ASIC13は、その判定部184の判定結果に関わらず、手動設定部181により手動設定されたパラメータの設定値に基づいて被写体を撮像して圧縮画像406を生成する。
判定部184は、〔1〕第1出力制御部182がASIC13に表示用画像404を出力させている期間内に切替スイッチ29が操作され、〔2〕切替スイッチ29が操作されてから所定時間が経過しておらず、〔3〕全押し操作が行われておらず、〔4〕手動設定部181により設定されたパラメータが所定の切替条件を満足しているとき、第2出力制御部183を動作させる判定を行う。
電子カメラ200は、このような構成を備えることにより、切替スイッチ29の操作という簡明な操作により補正前のライブビュー画像で構図やフォーカスを確認することができると共に、特別な操作を行うことなく確認後に簡便に補正後のライブビュー画像表示に復帰することができる。
以上で説明した実施形態は、以下のように変形して実施できる。
〔変形例1〕
シャッタスピードによる画像効果とは異なる画像効果をライブビュー画像に付加する場合においても、ドライバ16から出力される駆動信号により信号電荷を読み出すようにしてもよい。
〔変形例2〕
上記の実施の形態では、ライブビュー画像は、電子カメラ200に内蔵された表示モニタ21に表示されるものとしたが、外部の表示装置に表示することにしてもよい。ライブビュー画像を外部の表示装置に表示する場合、ASIC13は表示制御部309とは異なる第2表示部を更に備え、第2表示部から外部の表示装置に表示用画像を出力する。第2表示部は、外部の表示装置に適したフレームレートで表示用画像を出力する。例えば、外部の表示装置の画面解像度が表示モニタ21に比べて高い場合はフレームレートを落とす。
〔変形例3〕
図8のステップS211の処理において、ステップS210の処理で生成された表示用画像404を表示するだけでなく、ステップS209での変更を行う前のパラメータを用いて生成された表示用画像404を表示モニタ21、第2表示部、またはそれらの両方に並べて表示させてもよい。二つの表示を見比べることにより、電子カメラ200の扱いに不慣れなユーザが画像効果に関して理解を深めることができる。
〔変形例4〕
設定値変更スイッチ30は、表示モニタ21に設けられたタッチパネルでもよい。その場合、手動設定部181は、そのタッチパネルを用いてユーザにスライドバー411のメモリを操作させる。
以上で説明した実施の形態や変形例はあくまで例示に過ぎず、発明の特徴が損なわれない限り本発明はこれらの内容に限定されない。また、以上で説明した実施の形態や変形例は発明の特徴が損なわれない限り組み合わせて実行してもよい。
10:撮像素子、21:表示モニタ、27:記録媒体、28:選択スイッチ、29:切替スイッチ、181:手動設定部、182:第1出力制御部、183:第2出力制御部、184:判定部、200:電子カメラ

Claims (10)

  1. 被写体を撮像した撮像信号が入力される入力部と、
    前記撮像信号の画像処理に関する条件を設定可能な設定部と、
    前記設定部による設定後の条件に基づいて前記撮像信号を第1表示信号に変換する第1変換部と、
    画像処理に関する予め定められた所定値に基づいて前記撮像信号を第2表示信号に変換する第2変換部と、
    前記第1表示信号または前記第2表示信号を出力する出力部と、
    前記出力部の出力を、前記第1表示信号と前記第2表示信号との間で切替える切替部と、
    を備え、
    前記切替部は、前記設定部による設定が所定の条件を満たす場合に、前記出力部の出力を前記第1表示信号から前記第2表示信号に切替え可能であり、
    前記所定の条件とは、前記第1表示信号と前記第2表示信号との画像処理による差異がユーザに視認できることである撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記切替部は、前記出力部の出力を前記第1表示信号から前記第2表示信号に切替えた後に、前記設定部による設定を変更することなく、前記出力部の出力を前記第2表示信号から前記第1表示信号に切替える撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記切替部による切替を指示する指示部を備え、
    前記切替部は、前記出力部の出力を前記第1表示信号から前記第2表示信号に切替えた後に、前記指示部による指示があれば、前記出力部の出力を前記第2表示信号から前記第1表示信号に切替える撮像装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記切替部は、前記設定部による設定が前記所定の条件を満たさない場合、前記第1表示信号から前記第2表示信号への切替えを行わない撮像装置。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記切替部による切替を指示する指示部を備え、
    前記切替部は、撮像動作を開始する操作が行われている場合、前記指示部による指示があっても、前記第1表示信号から前記第2表示信号への切替えを行わない撮像装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記所定値は、前記第1変換部が行う画像処理を行わないことを示す値である撮像装置。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記所定値は、前記第1変換部よりも画像処理の効果が小さいことを示す値である撮像装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記切替部による切替を指示する指示部を備え、
    前記指示部はレリーズボタンである撮像装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記出力部からの出力に基づいて画像を表示する表示部を備える撮像装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記画像処理には、第1の画像処理と、前記第1の画像処理より処理負荷の小さい第2の画像処理とがあり、
    前記第1変換部は、前記第1の画像処理に関する条件に基づいて前記撮像信号を第1表示信号に変換可能であり、かつ、撮像条件に基づいて前記撮像信号を記録用信号に変換可能であり、
    前記第2変換部は、前記第2の画像処理に関する条件に基づいて前記撮像信号を第2表示信号に変換可能である撮像装置。
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