JP6259385B2 - 鉄筋管理装置 - Google Patents
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Description
ここで前記ロットの識別子とは、各ロットに付されたユニークなIDでもよいし、各ロットのロット構成及びそれに含まれる鉄筋の仕様(径、切断寸法、形状或いは材質等の属性)等を登録した絵符の絵符掲示板における掲示順又は掲示位置固有のIDをコード化したものでもよい。
その際、作業者が事前に計算すべき事項を自動的に導くことが出来るので、事前準備の負担が緩和されることとなる。
更に、作業負担が緩和された結果、当該作業でのミスも減少し、各ロットに含まれる鉄筋の不備も防止されることとなり、現場においても作業を滞らせる原因の大部分が解消されることとなる。
この鉄筋処理装置は、指定された仕様の鉄筋(以下「定尺材」と記す)を、所定の本数ずつ所定の長さに切断する切断部1と、当該切断部に指定の定尺材を指定本数供給する鉄筋供給部2と、前記定尺材から切離した鉄筋をロット毎に分別して保持する貯留部3と、それらを制御する前記鉄筋管理装置から構成される(図2又は図4若しくは図5参照)。
ここで単位ロットとは、定尺材から所定の寸法で切断された所定仕様の切離鉄筋に対して一の絵符を付して結束される一単位の鉄筋群を指す。
当該例は、数値や文字を表すバーコードなどの識別パターンからロット構成を解読し前記作業設定手段4に登録する設定支援手段8を備える。具体的には、バーコードリーダーなどの前記設定支援手段8で鉄筋管理装置内に取り込む手法などを採る。
即ち、当該切断管理手段5は、前記単位ロットの切断開始からロット構成の充足に至る間、当該単位ロットと収容すべきストッカー9とを紐つけて、切断された切離鉄筋の貯留場所を管理する。
1)残材合計が最も少なくなる定尺材を使用する。
総当たり回数を減らすために、
2)同一切寸の入れ替えはしない。
3)同一定尺材内での切寸の入れ替えはしない。
4)残材の合計が1000mm未満になった場合は、その取り合せを採用する。
尚、前記残材の合計は、1000mm以外の様々な規定値に設定することができる。
実際には、いかに合理的な「取り合せ」を選択したとしても、すべての単位ロットがその鉄筋処理装置に備えられたストッカー9で賄えるものではなく、従来の一般的な鉄筋処理装置では、ストッカー数の三倍以上の絵符に相当するロットに対処するとすれば、ほとんどの場合がストッカー不足の事態となる。
その様な場合は、一連の処理が当該鉄筋処理装置が備えるストッカー9で滞りなく行えるように、前記切断管理手段5は、与えられた処理作業に相当する絵符を、予め、複数のグループ数に分割する処理(グループ分割処理)を行う。
分割数は、前記一般的な鉄筋処理装置であれば、1グループを構成する絵符(ロット)数がストック数×規定数(例えば“3”)未満となるように決め、それでもストッカー数が不足する場合には、更にグループ数を増加させる形でグループ分けを行う。
前記順序は、用い得る鉄筋の定尺、単位切断動作で切断できる鉄筋の本数及び前記貯留部3が備えるストッカー9の数に照らして、限られた数のストッカー9が速やかに与えられたロット構成を達成し(捌けを好くする:ロット構成を長時間に亘って達成できないストッカー9が溜まらないようにする)、できる限り前記切断部1を停止しない順序を導くことができるアルゴリズムを用いる(図1(A)又は図3(A)参照)。
即ち、前記単位ロットの切断開始からロット構成の充足に至る間、当該ストッカー9に収容されるべきロット構成に含まれる鉄筋の貯留状況を、その重量情報、寸法情報又は通過情報を検知できるセンサなどで検出し、当該ロット構成が確実に充足されたことを検知し且つ充足されたことを作業者へ確実に知らしめるよう管理する。
前記切断部1は、例えば、前記鉄筋供給部2から搬入された単数又は複数の定尺材の先端を位置決めし単位切断動作毎に切離寸法を定めるストッパと、この様に位置決めされ支持された定尺材を同時に切断するカッターを具備する構造を採るものである(例えば特開2003−25035号公報参照)。
前記鉄筋供給部2は、前記鉄筋管理装置の指令に副って、前記切断部1へ設定されたロット構成を達成するに必要な定尺材を前記切断部1に供給する搬入手段と、前記ストッパに当該定尺材の先端が突き当たった時点で前記搬入手段を停止させ当該定尺材を動かないように保持する固定手段を具備する。前記搬入手段としては、ローラーコンベア等が挙げられる。
前記払出手段は、例えば、前記搬出手段の軌道に沿って各ストッカー9を縦列配置し(図2又は図4若しくは図5参照)、当該軌道と直交する方向へ切離鉄筋を送り出し、所定のストッカー9へ所定の切離鉄筋を送り出す誘導手段を各々備え、前記切断管理手段5が出力した前記演算結果に基づいて設定されたストッカー9の誘導手段を稼動させ、当該誘導手段の作用により当該ストッカー9へ導く構成とすることができる。
この例は、絵符に、バーコードを印刷し、バーコードリーダーで、当該バーコードに現れる文字又は数値を取り込み、所要のロット構成及び当該ロット固有の識別子を関連付けて登録するものである。
この様な絵符を、例えば、図6のようにロット番号(識別子)順に掛け、順にスキャンすることで、前記作業設定手段4は、バーコードリーダー(設定支援手段8)で読み込まれた絵符に基づいて、処理される鉄筋のロット構成及び当該ロット固有の識別子を当該鉄筋管理装置の作業テーブルに登録し保存する。
この場合、15000mmの定尺材が各ロットの絵符に登録されており、その指示通り15000mmの定尺材が用いられるものとする。
前記例の場合の前記切断部1による作業スケジュールは、
1)1本,3000A,3000A,3000A☆,3000A,3000A,
2)2本,4000B☆,4000B,4000B☆,3000A,
3)2本,5000C,5000C,5000C☆,
4)2本,6000D,6000D☆,3000A☆,
5)1本,7000E,7000E☆,1000F,
となる。この場合、15000mm×8本の定尺材が必要となる。
ここで、最初の数字は切断作業の順位であり、続く本数は前記切断部1へ供給する定尺材の本数であり、数字は切離寸法であり、アルファベットはストッカー9のIDであり、「☆」は払出時(ロット構成が整うタイミング)を示す。「☆」のタイミングにおいては、直前の切断後に、前記切断部1を一時停止し、又はランプの点灯・ブザーを鳴らすなどの処理を選択的に行う。
旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーAに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーAから払い出す。その結果、当該ストッカーAは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
その後、前記鉄筋供給部2は、前記作業スケジュールに従って定尺材を2本自動供給し、4000mmの寸法で1度の切断作業を行い、前記搬出手段と誘導手段によって4000mm×2本の切離鉄筋をストッカーBに収容する。当該ストッカーBにおいて前記c)のロット構成が完成し、払出可能である旨の旋回灯を点灯させる(図2(C)参照)。
旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーBに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーBから払い出す。その結果、当該ストッカーBは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーBに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーBから払い出す。その結果、当該ストッカーBは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
その後、前記鉄筋供給部2は、前記作業スケジュールに従って定尺材を2本自動供給し、5000mmの寸法で2度の切断作業を行い、前記搬出手段と誘導手段によって5000mm×6本の切離鉄筋をストッカーCに収容する。当該ストッカーCにおいて前記e)のロット構成が完成し、払出可能である旨の旋回灯を点灯させる(図2(F)参照)。
旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーCに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーCから払い出す。その結果、当該ストッカーCは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーDに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーDから払い出す。その結果、当該ストッカーDは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーAに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーAから払い出す。その結果、当該ストッカーAは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーEに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーEから払い出す。その結果、当該ストッカーEは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
当該一連の切断作業は、1000mmの鉄筋を一本残して終了するが、前記搬出手段と誘導手段によって1000mm×1本の切離鉄筋をストッカーFに収容し払い出す(図2(J)参照)。
この様な画面を見ることによって、次にロット構成を満たすロットの識別子と、そのロットが払い出されるストッカーのIDを事前に知ることができる他、絵符を付し払出中の鉄筋群について、そのストッカーと鉄筋構成に照らして、作業者が今払いだしているロットを再確認することができる。
この例は、絵符に、バーコードを印刷し、鉄筋に付すべき絵符を、図7に示すような絵符掲示板に掛け、当該絵符掲示板に付された識別子(例えば番号)順に、バーコードリーダー(設定支援手段8)でスキャンすることで当該絵符に付されたバーコードに現れる文字又は数値を取り込み、その作業で処理される鉄筋の所要のロット構成及び前記絵符掲示板の当該絵符を掛けた位置に付された識別子を関連付けて当該鉄筋管理装置の作業テーブルへ登録し保存するものである。
この場合、14000mmと15000mmからなる二種類の定尺材が各ロットの前記絵符に登録されており、その指示通りの定尺材が用いられるものとし、使用可能なストッカーは、A〜Eの5つであり、且つストッカーEは、残材専用とする。
・15000mm定尺材×7本
1)1本,3000A,3000A,3000A☆,3000B,3000B,
2)2本,3000B☆,6000C,6000C☆,
3)2本,2800D☆,4000A◎☆,4000B◎,4000B☆,200E残,
4)2本,5000C◎,5000C,5000C☆,
・14000mm定尺材×3本
5)2本,4500D◎,4500D☆,4750A◎☆,250E残,
6)1本,7000B◎,7000B☆,
となる。
この場合、15000mm×7本と14000mm×3本の定尺材が必要となり、残材は、延べ900mmとなる。
ちなみに、一種類の定尺材だけで取り合わせた場合には、14000mm定尺材にあっては、14000mm×11本の定尺材が必要となり残材は延べ7900mmとなり、15000mm定尺材にあっては、15000mm×10本の定尺材が必要となり残材は延べ3900mmとなる(図10参照)。
払出時を知らせる旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーAに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーAから払い出す。その結果、当該ストッカーAは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
その後、前記鉄筋供給部2は、前記作業スケジュールに従って15000mmの定尺材を2本自動供給し、3000mmの寸法で1度の切断作業を行い、前記搬出手段と誘導手段によって3000mm×2本の切離鉄筋をストッカーBに収容する。当該ストッカーBにおいて前記c)のロット構成が完成し、払出可能である旨の旋回灯を点灯させる(図4(C)参照)。
払出時を知らせる旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーBに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーBから払い出す。その結果、当該ストッカーBは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
払出時を知らせる旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーCに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーCから払い出す。その結果、当該ストッカーCは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
払出時を知らせる旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーDに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーDから払い出す。その結果、当該ストッカーDは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
払出時を知らせる旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーAに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーAから払い出す。その結果、当該ストッカーAは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
その際、当該ロットdがストッカーAに収容される前に、前ロットbが確実に払い出されているかの確認を要請する旨の旋回灯を点灯させる。
その際、当該ロットeがストッカーBに収容される前に、前ロットcが確実に払い出されているかの確認を要請する旨の旋回灯を点灯させる(図4(G)参照)。
払出時を知らせる旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーBに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーBから払い出す。その結果、当該ストッカーBは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
更に、前記切断部1の切断開始ボタンを押すことで、残材200mm×2本の鉄筋を前記搬出手段と誘導手段によってストッカーEに収容する(図4(I)参照)。
払出時を知らせる旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーCに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーCから払い出す。その結果、当該ストッカーCは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
その際、当該ロットhがストッカーCに収容される前に、前ロットiが確実に払い出されているかの確認を要請する旨の旋回灯を点灯させる(図4(J)参照)。
払出時を知らせる旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーDに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーDから払い出す。その結果、当該ストッカーDは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
その際、当該ロットfがストッカーDに収容される前に、前ロットaが確実に払い出されているかの確認を要請する旨の旋回灯を点灯させる(図5(L)参照)。
その際、当該ロットgがストッカーAに収容される前に、前ロットdが確実に払い出されているかの確認を要請する旨の旋回灯を点灯させる。
払出時を知らせる旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーAに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーAから払い出す。その結果、当該ストッカーAは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
更に、前記切断部1の切断開始ボタンを押すことで、残った250mm×2本の鉄筋を前記搬出手段と誘導手段によってストッカーEに収容する(図5(O)参照)。
払出時を知らせる旋回灯の点灯を認識した作業員は、前記ストッカーBに収容されている鉄筋に絵符を付して結束し、当該ストッカーBから払い出す。その結果、当該ストッカーBは、他のロット構成の鉄筋を収容するために使用可能となる。
その際、当該ロットjがストッカーBに収容される前に、前ロットeが確実に払い出されているかの確認を要請する旨の旋回灯を点灯させる(図5(P)参照)。
また、前記払出スケジュールの表示によって、当該絵符を付すべきロットが払い出されるストッカーのIDを事前に知ることができる他、絵符を付し払出中の鉄筋群について、そのストッカーと鉄筋構成に照らして、作業者が現在払い出しているロットのロット構成等を再確認することができる。
尚、実際の定尺材は、例えば、15000mmの定尺材が15050mm程度であるなど、ここで用いられているものとは寸法が異なるが、説明の便宜として、15000mmの定尺材は15000mmの寸法を持ち、14000mmの定尺材は、14000mmの寸法を持つものとする。
また、前記鉄筋処理装置が具備するストッカーとの関係で、払出の際に前記切断部1を止める必要がなければ、必ずしも止めなくとも良い。
4 作業設定手段,5 切断管理手段,6 払出管理手段,7 表示手段,
8 設定支援手段,9 ストッカー,10 アラーム装置,
Claims (3)
- 単位ロットとして取り纏めるべき鉄筋の長さ及び数量を含むロット構成を当該ロットの識別子を付して登録する作業設定手段と、
前記作業設定手段で登録したロット構成を実現すべく単位切断動作毎に切断部に供給する鉄筋の本数及び切断寸法を導き、単位切断動作毎に当該動作で切離した鉄筋を収容すべきストッカーを設定する切断管理手段と、
前記作業設定手段で設定したロット構成に基づき各ストッカーに収容される切離した鉄筋のロット構成を導き且つストッカーに収容される切離鉄筋が所定のロット構成を達成した時にそのロットの識別子を含む報知信号を出力する払出管理手段を備える鉄筋管理装置。 - 前記切断管理手段は、定尺材から鉄筋を切断する順序及び前記ロット構成の達成順序を導き、当該達成順序、当該ロットの識別子及び当該ロットが収容されるストッカーを通知する前記請求項1に記載の鉄筋管理装置。
- 数値や文字を表す識別パターンから前記ロット構成を解読し前記作業設定手段に登録する設定支援手段を備える前記請求項1又は前記請求項2のいずれかに記載の鉄筋管理装置。
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