JP6257321B2 - スライダ構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、ファスナを開閉するためのスライダ構造体に関する。
従来、樹脂フィルム製の袋体の開口部に設けた樹脂製のファスナを開閉するためのスライダ構造体は、開口部を跨ぐように取付けていた(例えば、特許文献1参照)。
実開平4−77935号公報
従来のスライダ構造体は、袋体の開口部に設けたファスナを跨ぐように取着するため、スライダ構造体を勢いよくファスナ開方向へスライドさせると、図13及び図14に示すように、袋体9の一側縁部9bの上端を乗り上げるような、或いは、スライダ構造体Sの後端面Sbが袋体9の一側縁部9bよりも袋外方側に突出するような過大スライド(オーバーラン)や離脱が発生し、所定の姿勢と位置に戻すのに手間と時間がかかるといった問題があった。
そこで、本発明は、ファスナ開方向への過大スライドや離脱を防止可能なスライダ構造体の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のスライダ構造体は、袋体の開口部の一方の内面側に設けられたファスナ用の雄条部と上記開口部の他方の内面側に設けられたファスナ用の雌条部とから成るファスナの分離と嵌合をおこなうためのスライダ構造体に於て、嵌合状態の上記雄条部と上記雌条部を分離させるための分離用突起部を有する第1スライダ部材と、分離状態の上記雄条部と上記雌条部を嵌合させるための狭窄路を有する第2スライダ部材と、を嵌合して一体化し、上記分離用突起部は、前方内部に配設され、上記雄条部と上記雌条部の間に割り込むための横断面円形状乃至長円形状の柱部と、該柱部の下端に設けられ上記雄条部と上記雌条部の下方側への抜けを阻止するための係止面を形成する横断面円形状の膨出部と、を有し、上記狭窄路は、後方内部に配設され、上記狭窄路の両側面を、正面視で上方側へ向かうにつれて左右外方へ傾斜するように形成し、さらに、上記狭窄路の天井面に、下方側へ突出する小突起を形成し、上記袋体の一側縁部の上端に形成されると共に袋外方側の上角部をアール形状とした熱融着潰し部に、上記小突起が当接してファスナ開方向への過大スライドを阻止するように構成したものである。
本発明によれば、スライダ構造体をファスナ開方向へスライドさせても、袋体の一側縁部(ファスナ開方向終着側の側縁部)を乗り上げるような、或いは、スライダ構造体の後面が一側縁部から袋外方側に突出するような過大スライドを防止し、確実かつ安定して停止する。袋体からスライダ構造体が不意に離脱するのを防止できる。
本発明の実施の一形態の袋取着状態を示す側面図である。 袋取着状態を示す要部断面斜視図である。 実施の一形態を示す底面図である。 図3のA−A断面図である。 半裁断面正面図である。 半裁断面背面図である。 袋取着状態の狭窄路の断面正面図である。 袋取着状態の狭窄路の断面側面図である。 作用を説明するための断面側面図である。 袋取着状態の要部拡大断面正面図である。 分離突起部の他の例を示す断面平面図である。 分離突起部の別の例を示す断面平面図である。 従来技術の問題点を説明するための側面図である。 従来技術の問題点を説明するための断面側面図である。
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係るスライダ構造体は、図1及び図2に示すように、袋体9の開口部9aの一方の内面側に設けられたファスナ用の雄条部Faと、袋体9の開口部9aの他方の内面側に設けられたファスナ用の雌条部Fbと、から成るファスナFの分離・嵌合(開閉)をおこなうためのものであって、袋体9に前後方向(ファスナ長手方向)Nにスライド自在に取着して、前方側Naへスライドすることで後方側NbのファスナFを閉状態にし、後方側Nbへスライドすることで前方側NaのファスナFを開状態にするものである。
図2乃至図6に示すように、嵌合状態の雄条部Faと雌条部Fbを分離させる(ファスナFを開く)ための分離用突起部11を前部(前方側Na)に有する樹脂製の第1スライダ部材1と、分離状態の雄条部Faと雌条部Fbとを嵌合させるための狭窄路21を後部(後方側Nb)に有する樹脂製の第2スライダ部材2と、を嵌合して、一体化している(組立一体化構造品としている)。
第1スライダ部材1は、袋体9に取着した状態(袋取着状態)で、開口部9aの上方側(袋外方側)Taに配設される第1天井壁部19と、天井壁部19によって連結された一対の第1左右側壁部18,18と、天井壁部19の前部かつ左右中央位置から下方側(袋内方側)Tbへ突出して嵌合状態の雄条部Faと雌条部Fbを分離させるための分離用突起部11と、を有している。また、第1スライダ部材1は、左右側壁部18,18の後部に左右内方へ突出する嵌合爪部18a,18aを有している。
第2スライダ部材2は、袋取着状態で袋体9の開口部9aの上方側に配設される第2天井壁部29と、第2天井壁部29の左右両側縁部夫々から所定寸法左右内方側の位置で第2天井壁部29から下方へ突出する一対の第2左右側壁部28,28と、第2左右側壁部28,28の下方端の夫々に連結され、袋体9の開口部9aが差し込まれるスリット22を形成する一対の左右底壁部27,27と、を有している。
さらに、第2スライダ部材2は、第2天井壁部29の下面と、第2左右側壁部28,28の内側面と、左右底壁部27,27の左右内側縁部の上面27aと、で形成され(包囲され)分離状態の雄条部Faと雌条部Fbを嵌合させるための狭窄路21を有している。
また、左右底壁部27,27の左右内側面で形成され、前方へ向かうにつれてスリット幅が拡大する前方拡大形状のスリット22を有している。
また、第2天井壁部29の左右側縁部の下面と、第2左右側壁部28,28の左右外側面と、左右底壁部27,27の左右外側縁部の上面27bと、によって形成され左右外方に開口する(前後方向Nに沿った)嵌合用の凹溝23を有している。
また、第2左右側壁部28,28は、左右外面側に嵌合爪部18aが嵌合(係合)する引掛用の段差部28a,28aを有している
そして、第1スライダ部材1と第2スライダ部材2は、前後方向Nに相互に接近することで、第1スライダ部材1の第1左右側壁部18,18の後部が、第2スライダ部材2の嵌合用の凹溝23,23に差し込まれ、嵌合爪部18aが段差部28aに嵌合して一体化し、平面視及び側面視矩形状(直方体状)のブロック型のスライダ構造体3を形成する。
つまり、スライダ構造体3(第1スライダ部材1と第2スライダ部材2の嵌合状態)は、第1天井壁部19と第2天井壁部29が一枚板状(面一状)に密着して(接続して)形成される上壁部と、第1左右側壁部18,18と第2左右側壁部28,28が嵌合して形成される左右側壁部と、左右底壁部27,27によって形成される下壁部と、下壁部に形成され一方のフィルム壁部98及び他方のフィルム壁部99(図7及び図10参照)が挿通するスリット22と、を有し、さらに、前方内部に分離用突起部11と、その分離用突起部11によって区分けされる雄条部挿通路と雌条部挿通路とを有し、後方内部に狭窄路21を有している。
さらに、図3乃至図9に示すように、第2スライダ部材2は、狭窄路21の天井面(天井壁部29の下面において狭窄路21を形成する面)21aに下方側Tbへ突出する小突起26を形成している。
図7乃至図9に示すように、小突起26の下端面26aを、袋取着状態で、開口部9aの開口端縁(開口上端縁)95,95よりも下方側Tb(袋内方側)かつファスナFの上端(雌条部Fbの上端)Fdよりも上方側Ta(袋外方側)となるように設けている。ファスナFの上端とは、図例では雌条部Fbの凹溝を形成する上壁部の上面である。
ここで、図1に示すように、袋体9は、両側縁部9b,9cを融着(溶断)によって閉じられ、両側縁部9b,9cの上端(部)、言い換えると、ファスナFの長手方向両端部に、雄条部Faと雌条部Fbを融着しつつ潰した熱融着潰し部91,91を有している。
そして、図8に示すように、スライダ構造体3をファスナ開方向へ(後方側Nbへ)スライドさせると、図9に示すように、ファスナ開方向終着側(ファスナ長手方向後端側)の一側縁部9bの上端に形成した熱融着潰し部91に、小突起26が当接して、スライダ構造体3の後部が熱融着潰し部91に乗り上げるような、或いは、スライダ構造体3の後端面3bが一側縁部9bから袋外方側に突出するような過大スライド(オーバーラン)や乗り越えてしまうような離脱を阻止するように形成している。
また、図7に示すように、狭窄路21の側面(第2スライダ部材2の第2左右側壁部28,28の内側面)を、正面視で、上方側Taへ向かうにつれて左右外方へ傾斜するように形成している。つまり、狭窄路21を正面視上方拡大形状とし、スムーズなスライドを可能としている。
また、図3に示すように、狭窄路21の側面を、平面視で、前方側Naへ向かうにつれて左右外方へ傾斜するように形成している。つまり、狭窄路21を平面視前方拡大形状とし、スムーズに雄条部Faと雌条部Fbが接近して嵌合するように形成している。
さらに、図10に示すように、第1スライダ部材1の分離用突起部11は、第1天井壁部19の下面から下方側Tbへ突出して雄条部Faと雌条部Fbの間に割り込むための柱部11aと、柱部11aの下端に設けられ柱部11aの左右両側に係止面11d,11dを形成する膨出部11cと、を有している。つまり、分離用突起部11を、正面視、下端部拡大段差付き(顎付き)形状に形成している。
係止面11d,11dは、袋取着状態で、ファスナF(雄条部Faと雌条部Fb)の下方側Tb(袋内方側)に配設される。また、スリット22内の前部に配設される。膨出部11cの下端面は、左右底壁部27,27の下面から下方へ突出しないように形成している。
そして、ファスナFを開閉操作する際(前後方向Nにスライドさせる際)や、袋体9を把持する際に、スライダ構造体3を上方へ持ち上げるような過剰な引抜き力が付与された場合に、図10に二点鎖線で示すように、左右の係止面11d,11dが、雄条部Faと雌条部Fbが下方へ抜けるのを阻止するように引っ掛かる。つまり、袋体9の開口部9a(ファスナF)からスライダ構造体3が上方側Taへ離脱するのを防止するように形成している。
また、正面視で、膨出部11cの左右下角部をアール形状に形成して、つまり、膨出部11cの正面断面形状(縦断面形状)を下方突出丸山型に形成して、分離用突起部11を、上方から、袋体9の開口部9aへ差し込み易くしている。
また、図3に示すように、柱部11aを円柱状、つまり、柱部11aの下端の横断面形状(底面視形状)を円形状とし、膨出部11cの平面視形状(底面視形状)を柱部11aよりも大きい半径の円形状とし、同軸心状(同心円状)に配設している。
なお、柱部11aの下端の横断面形状(平面断面形状)や、膨出部11cの平面視形状や、柱部11aと膨出部11cの平面視の位置関係は、図3以外の構成であっても良い。例えば、図11に示すように、平面視で、柱部11aの中心(軸心)に対して、膨出部11cを偏心位置に配設しても良い。また、図12に示すように、柱部11aの横断面形状を長円形状(楕円形状)とし、膨出部11cの平面視形状を柱部11aよりも、前後左右に大きい円形状、或いは、図示省略するが柱部11aよりも前後に小さく左右に大きい円形状とするも良い。つまり、柱部11aの下端の左右両側に左右一対の係止面(拡大段差部)11d,11dを形成する形状であれば良い。
次に、本発明のスライダ構造体の実施の一形態の使用方法(作用)について説明する。
図8に示すように、スライダ構造体3をファスナ開方向(後方側Nb)へスライドさせると、小突起26が一側縁部9bの熱融着潰し部91(の袋内側縁部91e)に当接して停止する。したがって、スライダ構造体3の後部乃至中間部が熱融着潰し部91に乗り上げるような過大スライドが阻止される。
また、スライダ構造体3を上方へ持ち上げるような過剰な引抜き力が付与された場合に、図10に二点鎖線で示すように、左右の係止面11d,11dが、雄条部Faと雌条部Fbが下方側Tbへ抜けるのを阻止するように引っ掛かる。つまり、袋体9の開口部9a(ファスナF)からスライダ構造体3が上方側Taへ離脱するのを防止する。
また、柱部11aの横断面形状を円形乃至長円形状にすると、例えば、横断面形状が涙型(滴型)やくさび型に比べて、接触摩擦が少なく、ファスナ開方向へのスライド抵抗を低減できる。
また、分離用突起部11の柱部11aの左右方向Wの幅寸法を(従来よりも)細く設定して、嵌合状態の雄条部Faと雌条部Fbを分離する抵抗(スライド抵抗)を小さくしながらも、雄条部Faと雌条部Fbの下方への抜け(スライダ構造体3の上方への抜け)を防止できる。
例えば、図13及び図14に示すように、従来例のスライダ構造体Sは、狭窄路21に小突起26を設けていないため、スライダ構造体Sの後部乃至中間部が熱融着潰し部91(一側縁部9bの上端)を乗り越えて、後端面Sbが一側縁部9bよりも袋外方側に突出するような過大スライドが発生する。さらに、分離用突起部11が膨出部11cを有していないため、過大スライドが発生した際に、前部が上方側Taへ持ち上がり、スライダ構造体Sが離脱する場合もあった。このような過大スライドや離脱が発生すると、所定の姿勢と位置(適切な袋取着状態)に戻すのに手間と時間がかかるといった問題があった。つまり、本発明はこのような問題を解決している。
また、熱融着潰し部91を開口端縁95よりも上方側Taへ大きく突出させて(熱融着ハミ出し部91aを形成して)、スライダ構造体3の後端面3bに当接させて過大スライドを阻止する場合と比べて、袋体9の美観を優れたものにできる。つまり、熱融着潰し部91は、硬いプラスチック片のようになるため大きく形成すると、指や衣類、又は、カバンの内生地等に引っ掛かるため、安全性や使い勝手が悪くなる。本発明は、熱融着潰し部91が開口端縁95よりも上方へ突出していない(熱融着ハミ出し部91aを有していない)、又は、開口端縁95からの突出(ハミ出し)が小さい袋体9に取着しても、開口端縁95よりも袋内方側で、熱融着潰し部91の袋内側縁部91eに当接して、確実にファスナ開方向への過大スライドを防止できる。したがって、美観と安全性に優れ、使い勝手の良いファスナ用スライダ付き袋体を提供できる。
なお、本発明は、設計変更可能であって、図示省略するが第1スライダ部材1と第2スライダ部材2とを、上下方向Tに嵌合する構造とするも良い。第1スライダ部材1と第2スライダ部材2は、凸部と凹部、或いは、突起部と孔部の嵌合にて一体化する構造とするも良い。
なお、本発明に係るスライダ構造体が適用される(取着する)袋体9は、図1及び図2に示すように、1枚の樹脂製フィルム材を折曲げて両側縁部9b,9cを融着(溶断・溶着)したもの、又は、図示省略するが2枚の樹脂製フィルム材を対面状に重ね合わせて周縁部の一部を融着や接着し残部を開口部としたものであって、一方のフィルム壁部98の上端部の内面に、ファスナ用の雄条部Faと固着用帯板部を有する樹脂製のファスナ雄部材を融着や接着等により一体状に固着し、他方のフィルム壁部99の上端部の内面にファスナ用の雌条部Fbと固着用帯板部を有する樹脂製のファスナ雌部材を融着や接着等により一体状に固着したものである。なお、本発明に於て、ファスナFとは、雄条部Faと雌条部Fbから成り、固着用帯板部はファスナFを構成する部位ではない(ファスナFは固着用帯板部を有していない)。そして、熱融着潰し部91は、図例では、開口端縁95よりも上方側Taへ突設した熱融着ハミ出し部91aを有しているが、熱融着ハミ出し部91aを有していない(省略した)熱融着潰し部91が形成された袋体9にも適用可能である。また、図示のように、熱融着潰し部91の袋外方側の上角部をアール形状にして、指や衣類への引っ掛かりを防止したものが、安全性や使い勝手が良く、好ましい。
また、本発明の説明を容易にするために、袋体9の開口部9aが上方開口状となるように袋体9の一方のフィルム壁部98及び他方のフィルム壁部99を鉛直面状に保持した姿勢を基準姿勢とし、その基準姿勢において鉛直方向を上下方向Tと呼んで方向を説明している。また、ファスナ長手方向を前後方向Nと呼び、雄条部Faと雌条部Fbが嵌合・分離のために接近・離間する方向(開口部9aの開閉方向)を左右方向Wとして方向を説明している。また、ファスナFを閉じる際に走行する側を前方側Naと呼び、ファスナFを開く際に走行する側を後方側Nbと呼んでいる。したがって、方向を基に、使用状態の姿勢を限定するものではない。
以上のように、本発明のスライダ構造体は、袋体9の開口部9aの一方の内面側に設けられたファスナ用の雄条部Faと開口部9aの他方の内面側に設けられたファスナ用の雌条部Fbとから成るファスナFの分離と嵌合をおこなうためのスライダ構造体に於て、嵌合状態の雄条部Faと雌条部Fbを分離させるための分離用突起部11を有する第1スライダ部材1と、分離状態の雄条部Faと雌条部Fbを嵌合させるための狭窄路21を有する第2スライダ部材2と、を嵌合して一体化し、狭窄路21の天井面21aに、袋体9の一側縁部9bの上端に形成された熱融着潰し部91に当接してファスナ開方向への過大スライドを阻止するための小突起26を形成したので、スライダ構造体3をファスナ開方向へスライドさせても、袋体9の一側縁部(ファスナ開方向終着側の側縁部)9bの上端に乗り上げるような、或いは、スライダ構造体3の後端面3bが袋体9の一側縁部9bよりも袋外方側へ突出するような過大スライドを防止し、確実かつ安定して停止する。袋体9からスライダ構造体3が不意に離脱するのを防止できる。また、熱融着潰し部91を開口端縁95から大きく上方側Taへ突出させる必要がなく(熱融着ハミ出し部91aを形成する必要がなく)、美観に優れると共に安全で使い勝手の良いスライダ付き袋体9を提供できる。また、第1スライダ部材1及び第2スライダ部材2とが嵌合して一体化するため、ファスナFの長手方向両端部が熱融着潰し部91にて閉じられた後であっても、第1スライダ部材1を開状態のファスナFを跨ぐように上方から取着し、第2スライダ部材2を閉状態のファスナFを跨ぐように上方から差し込んで、第2左右側壁部28,28を左右方向Wに弾性変形にて離間させ、スリット22及び狭窄路21を左右方向Wに広げて取着し、その後、相互に前後方向Nに接近させて嵌合させて、第1左右側壁部18,18の剛性によって第2左右側壁部28,28の広がりを規制して、スライダ構造体3とすることができる。つまり、ファスナ付き袋体9を製造後、或いは、既存のファスナ付き袋体9に後付けできる。また、簡素な構造のため、第1・第2スライダ部材1,2の樹脂成型金型の製作が容易となると共に、樹脂成型工程(作業)において品質を安定させることができる。
また、分離用突起部11が、雄条部Faと雌条部Fbの下方側Tbへの抜けを阻止するための係止面11dを形成する膨出部11cを、下端に備えているので、スライドさせる際や把持する際に、袋体9からスライダ構造体3が上方側Taへ不意に離脱するのを防止できる。確実に安定してファスナの開閉操作を行うことができる。ファスナ開方向へのスライド抵抗を軽減できる。
また、熱融着潰し部91の袋外方側の上角部をアール形状Rとしたので、指や衣類の引っ掛かりが発生せず、安全で使い勝手が良い。
1 第1スライダ部材
2 第2スライダ部材
9 袋体
9a 開口部
9b 一側縁部
11 分離用突起部
11a 柱部
11c 膨出部
11d 係止面
21 狭窄路
21a 天井面
26 小突起
91 熱融着潰し部
ファスナ
Fa 雄条部
Fb 雌条部
Ta 上方側
Tb 下方側
R アール形状

Claims (1)

  1. 袋体(9)の開口部(9a)の一方の内面側に設けられたファスナ用の雄条部(Fa)と上記開口部(9a)の他方の内面側に設けられたファスナ用の雌条部(Fb)とから成るファスナ(F)の分離と嵌合をおこなうためのスライダ構造体に於て、
    嵌合状態の上記雄条部(Fa)と上記雌条部(Fb)を分離させるための分離用突起部(11)を有する第1スライダ部材(1)と、分離状態の上記雄条部(Fa)と上記雌条部(Fb)を嵌合させるための狭窄路(21)を有する第2スライダ部材(2)と、を嵌合して一体化し
    上記分離用突起部(11)は、前方内部に配設され、上記雄条部(Fa)と上記雌条部(Fb)の間に割り込むための横断面円形状乃至長円形状の柱部(11a)と、該柱部(11a)の下端に設けられ上記雄条部(Fa)と上記雌条部(Fb)の下方側(Tb)への抜けを阻止するための係止面(11d)を形成する横断面円形状の膨出部(11c)と、を有し、
    上記狭窄路(21)は、後方内部に配設され、上記狭窄路(21)の両側面を、正面視で上方側(Ta)へ向かうにつれて左右外方へ傾斜するように形成し、さらに、上記狭窄路(21)の天井面(21a)に、下方側(Tb)へ突出する小突起(26)を形成し、
    上記袋体(9)の一側縁部(9b)の上端に形成されると共に袋外方側の上角部をアール形状(R)とした熱融着潰し部(91)に、上記小突起(26)が当接してファスナ開方向への過大スライドを阻止するように構成したことを特徴とするスライダ構造体。
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