JP6257033B2 - 距離測定装置、及び距離測定方法 - Google Patents

距離測定装置、及び距離測定方法 Download PDF

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Description

この発明は、距離測定装置、及び距離測定方法に関する。
光の干渉を利用し、材料表面及び内部の断層画像を取得する技術が研究・開発されている。これに関連し、光源として波長掃引光源を利用した波長走査型光コヒーレントトモグラフィー(Swept Source Optical Coherence Tomography : SS-OCT)による測定対象の表面形状及び内部を測定する装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−101249号公報
しかしながら、従来の装置は、あくまでも測定対象の表面形状及び内部の画像化を目的としており、表面形状の精密測定を行う場合、測定精度が十分ではない場合があった。これは、波長掃引光源から射出された光が、従来の装置と測定対象との間の大気(媒質)中を伝播する際、大気の気圧、気温、湿度等により誤差(測定環境による誤差)が生じることが原因の一つである。
そこで本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、環境による誤差を低減することができる距離測定装置、及び距離測定方法を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1記載の発明は、第1波長帯で波長が変化する第1光を射出する第1波長掃引光源と、前記第1波長帯とは異なる第2波長帯で波長が変化する第2光を射出する第2波長掃引光源と、光が通過するための経路となる複数の導光部と、前記第1波長掃引光源から射出された第1光を、第1測定光と第1参照光に分岐させ、前記第2波長掃引光源から射出された第2光を、第2測定光と第2参照光に分岐させる分岐部と、前記第1測定光を照射し、前記第2測定光を照射する照射部と、前記第1測定光の反射光と、前記第2測定光の反射光と、前記第1参照光と、前記第2参照光とを干渉光として合波させる合波部と、を備える干渉計と、前記干渉光のうち、前記第1測定光と前記第1参照光が干渉した第1成分を受光して前記第1成分を第1干渉信号として出力し、さらに、前記第2測定光と前記第2参照光とが干渉した第2成分を受光して前記第2成分を第2干渉信号として出力する受光部と、前記受光部により受光された前記第1干渉信号を取得する第1干渉信号取得部と、前記受光部により受光された前記第2干渉信号を取得する第2干渉信号取得部と、前記第1干渉信号に基づいて前記第1測定光の前記照射部からの前記反射が生じたところまでの第1光路長を算出するとともに、前記第2干渉信号に基づいて前記第2測定光の前記照射部からの前記反射が生じたところまでの第2光路長を算出する光路長算出部と、前記第1光路長と前記第2光路長とに基づいて、前記照射部から前記反射が生じたところまでの距離を導出する距離導出部と、を備える制御部と、を備える距離測定装置である。
また、請求項記載の発明は、請求項に記載の距離測定装置であって、前記第1光の波長が変化する第1波長帯と前記第2光の波長が変化する第2波長帯とは、前記第1光と前記第2光とが前記導光部で導光される際、互いの可干渉性を壊さない波長帯である、距離測定装置である。
また、請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載の距離測定装置であって、前記距離導出部は、前記第1光路長と前記第1波長帯に基づく第1条件とから算出される第1距離と、前記第2光路長と前記第2波長帯に基づく第2条件とから算出される第2距離とが同じ値になることを条件に、前記第1距離又は前記第2距離を前記距離として導出する、距離測定装置である。
また、請求項記載の発明は、請求項に記載の距離測定装置であって、前記距離導出部は、前記第1条件に含まれている第1未知数に異なる値を割り当てることを繰り返して第1距離を算出し、前記第2条件に含まれている第2未知数に異なる値を割り当てることを繰り返して前記第2距離を算出することにより、前記距離を導出する、距離測定装置である。
また、請求項記載の発明は、請求項に記載の距離測定装置であって、前記距離導出部は、前記第1条件に含まれている前記第1未知数と前記第2条件に含まれている前記第2未知数とを対応付ける第3条件により、前記第1未知数又は前記第2未知数のいずれかに異なる値を割り当てることを繰り返して、前記第1距離と前記第2距離を算出することにより、前記第3条件に基づいて前記距離を導出する、距離測定装置である。
また、請求項記載の発明は、請求項又はに記載の距離測定装置であって、前記第1未知数は、前記第1波長帯で前記第1光が伝播する時の第1屈折率であり、前記第2未知数は、前記第2波長帯で前記第2光が伝播する時の第2屈折率である、距離測定装置である。
また、請求項記載の発明は、請求項からのうちいずれか一項に記載の距離測定装置であって、前記制御部は、所定の測定精度以上で前記距離を導出する場合、前記距離導出部により前記距離を導出するように切り替え、前記所定の測定精度未満で前記距離を導出する場合、前記光路長算出部により算出された前記第1光路長又は前記第2光路長を前記距離とするように切り替える切替部を備える、距離測定装置である。
また、請求項8記載の発明は、請求項1から7のうちいずれか一項に記載の距離測定装置であって、前記照射部は、前記第1測定光と前記第2測定光を集光し、前記集光された前記第1測定光と前記第2測定光を照射する、距離測定装置である。
また、請求項記載の発明は、請求項からのうちいずれか一項に記載の距離測定装置であって、前記第1測定光の強度と、前記第2測定光の強度と、前記干渉光の強度とをそれぞれ増幅する増幅部、を備える距離測定装置である。
また、請求項1記載の発明は、第1波長帯で波長が変化する第1光を射出し、前記第1波長帯とは異なる第2波長帯で波長が変化する第2光を射出し、前記第1光を、第1測定光と第1参照光に分岐させ、前記第2光を、第2測定光と第2参照光に分岐させ、前記第1測定光を照射するとともに、前記第2測定光を照射し、前記第1測定光の反射光と、前記第2測定光の反射光と、前記第1参照光と、前記第2参照光とを干渉光として合波させ、前記干渉光のうち、前記第1測定光と前記第1参照光が干渉した第1成分を受光して前記第1成分を第1干渉信号として出力するとともに、前記第2測定光と前記第2参照光とが干渉した第2成分を受光して前記第2成分を第2干渉信号として出力し、出力した前記第1干渉信号に基づいて前記第1測定光の前記照射部からの前記反射が生じたところまでの第1光路長を算出するとともに、出力した前記第2干渉信号に基づいて前記第2測定光の前記照射部からの前記反射が生じたところまでの第2光路長を算出し、前記第1光路長と前記第2光路長とに基づいて、前記照射部から前記反射が生じたところまでの距離を導出する、距離測定方法である。
本発明によれば、大気環境による誤差を低減することができる距離測定装置、及び距離測定方法を提供することができる。
第1実施形態に係る距離測定装置1の一例を示す構成図である。 第1波長掃引光源2−1から射出される第1光と、第2波長掃引光源2−2から射出される第2光とのそれぞれの波長の時間変化の様子の一例を示すグラフである。 第1干渉光検出部4−1により検出される第1干渉信号の一部を例示する図である。 制御装置5の機能構成の一例を示す図である。 制御装置5により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 干渉信号をフーリエ変換することで得られる周波数スペクトルを例示する図である。 第1実施形態の変形例に係る制御装置5の機能構成の一例を示す図である。 既知の第1ピーク周波数と、既知の第2ピーク周波数と、既知の距離L1と既知の距離L2との差(L1−L2)との対応関係の一例を示す図である。 第2実施形態に係る距離測定装置1の一例を示す構成図である。
<概要>
まず、以下に示す実施形態に係る距離測定装置1の概要を説明し、その後により詳細な実施形態を説明する。図1は、第1実施形態に係る距離測定装置1の一例を示す構成図である。距離測定装置1の第1波長掃引光源2−1は、第1波長掃引光源2−1から射出された第1光を、光ファイバーを介して干渉計3に導光する。そして、距離測定装置1の第2波長掃引光源2−2は、第2波長掃引光源2−2から射出された第2光を、光ファイバーを介して干渉計3に導光する。
干渉計3は、入射された第1光を第1測定光と第1参照光に分波するとともに、入射された第2光を第2測定光と第2参照光に分波する。干渉計3は、分波された第1測定光と第2測定光を測定対象Wに向けて照射する。測定対象Wに照射された第1測定光であって、測定対象Wで反射された第1測定光と、測定対象Wに照射された第2測定光であって、測定対象Wで反射された第2測定光とは、再び干渉計3に入射する。
干渉計3は、測定対象Wで反射された第1測定光と上述の第1参照光とを第1干渉光として合波するとともに、測定対象Wで反射された第2測定光と上述の第2参照光とを第2干渉光として合波する。その後、干渉計3は、光ファイバーを介して第1干渉光を第1干渉光検出部4−1に導光するとともに、光ファイバーを介して第2干渉光を第2干渉光検出部4−2に導光する。
測定対象Wは、例えば、シリコンウェハーや多層膜等の工業製品や生体等であり、図1に示したように、ユーザによりコリメーター33から距離L1だけ離れた位置に設置される。この距離L1は、ユーザが設置する段階で未知である。前述したように、距離測定装置1は、この距離L1を測定(算出又は導出)する。
第1干渉光検出部4−1は、導光された第1干渉光を検出(受光)し、検出された第1干渉光を電気信号に変換する。そして、第1干渉光検出部4−1は、第1干渉光が電気信号に変換された第1干渉信号を制御装置5に出力する。第1干渉光検出部4−1と同様に、第2干渉光検出部4−2は、導光された第2干渉光を検出し、検出された第2干渉光を電気信号に変換する。そして、第2干渉光検出部4−2は、第2干渉光が電気信号に変換された第2干渉信号を制御装置5に出力する。制御装置5は、第1干渉光検出部4−1から第1干渉信号を取得するとともに、第2干渉光検出部4−2から第2干渉信号を取得する。制御装置5は、取得した第1干渉信号と第2干渉信号とに基づいて、上述のコリメーター33と測定対象Wとの間の距離L1を算出(導出)する。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1に示したように、距離測定装置1は、例えば、第1波長掃引光源2−1と、第2波長掃引光源2−2と、干渉計3と、第1干渉光検出部4−1と、第2干渉光検出部4−2と、制御装置5と、光ファイバーF1と、光ファイバーF2と、光ファイバーF7と、光ファイバーF8とを備える。
距離測定装置1では、第1波長掃引光源2−1と干渉計3とが光ファイバーF1により接続されており、第2波長掃引光源2−2と干渉計3とが光ファイバーF2により接続されている。また、距離測定装置1では、干渉計3と第1干渉光検出部4−1とが光ファイバーF7で接続されており、干渉計3と第2干渉光検出部4−2とが光ファイバーF8で接続されている。また、第1波長掃引光源2−1と、第2波長掃引光源2−2と、第1干渉光検出部4−1と、第2干渉光検出部4−2とは、それぞれ制御装置5と電気ケーブル等によって通信可能に接続されている。
第1波長掃引光源2−1は、時間の経過とともに一定周期で波長を変化させる第1光を射出し、光ファイバーF1を介して干渉計3へ導光する。第1波長掃引光源2−1から射出される第1光は、例えば、1[kHz]周期毎に1550±100[nm]の波長帯(第1波長帯)で波長が正弦波状に変化する。
第2波長掃引光源2−2は、第1光とは異なる第2光であって、1[kHz]周期毎に1310±100[nm]の波長帯(第2波長帯)で波長が正弦波状に変化する第2光を射出し、光ファイバーF2を介して干渉計3へ導光する。
ここで、図2を参照することで、第1波長掃引光源2−1から射出される第1光と、第2波長掃引光源2−2から射出される第2光とのそれぞれの波長の時間変化の様子について説明する。図2は、第1波長掃引光源2−1から射出される第1光と、第2波長掃引光源2−2から射出される第2光とのそれぞれの波長の時間変化の様子の一例を示すグラフである。
グラフG1の横軸は、経過時間Time(単位は[msec])を表す。また、グラフG1の縦軸は、光の波長λ(単位は[nm])を表す。グラフG1では、曲線LN1が第1光の波長の時間変化を表し、曲線LN2が第2光の波長の時間変化を表す。図2に示したように、第1光の波長が変化する第1波長帯(1550±100[nm])は、第2光の波長が変化する第2波長帯(1310±100[nm])と異なる。また、第1光の位相は、第2光の位相と一致しているが、一致していなくてもよい。
干渉計3は、例えば、光ファイバーF3〜F6と、分岐部31と、接続部32、34と、コリメーター33、35と、反射鏡36とを備える。干渉計3では、図1に示したように、分岐部31と接続部32が光ファイバーF3により接続されており、接続部32とコリメーター33が光ファイバーF4により接続されている。また、干渉計3では、分岐部31と接続部34が光ファイバーF5により接続されており、接続部34とコリメーター35が光ファイバーF6により接続されている。また、干渉計3の分岐部31は、光ファイバーF1によって第1波長掃引光源2−1と接続されているとともに、光ファイバーF2により第2波長掃引光源2−2と接続されている。また、干渉計3の分岐部31は、光ファイバーF7により第1干渉光検出部4−1と接続されているとともに、光ファイバーF8によって第2干渉光検出部4−2と接続されている。
光ファイバーF1、F2は、例えば、シングルモード・光ファイバーである。光ファイバーF1は、第1光を導光する。また、光ファイバーF2は、第2光を導光する。
光ファイバーF3〜F8は、例えば、光ファイバーF1、F2と同様に、シングルモード・光ファイバーであり、上述した第1光と第2光とを、互いの可干渉性を壊すことなく導光する。
分岐部31は、例えば、4対2のファイバーカプラーであり、図1で示したように、光を分波又は合波する。分岐部31は、光ファイバーF1を介して導光された第1光を第1測定光と第1参照光に分波し、分波した第1測定光を、光ファイバーF3を介して接続部32へ導光するとともに、分波した第1参照光を、光ファイバーF5を介して接続部34へ導光する。また、分岐部31は、光ファイバーF2を介して導光された第2光を第2測定光と第2参照光に分波し、分波した第2測定光を、光ファイバーF3を介して接続部32へ導光するとともに、分波した第2参照光を、光ファイバーF5を介して接続部34へ導光する。
また、分岐部31は、光ファイバーF3を介して導光された第1測定光及び第2測定光と、光ファイバーF5を介して導光された第1参照光及び第2参照光との4つの光を1つの光(干渉光)に合波し、合波した干渉光を第1干渉光と第2干渉光に分波する。分岐部31は、光ファイバーF7を介して第1干渉光を第1干渉光検出部4−1へ導光するとともに、光ファイバーF8を介して第2干渉光を第2干渉光検出部4−2へ導光する。
接続部32、34は、例えば、ファイバーコネクタであり、光ファイバー同士を、光損失を低く抑えながら接続する。
コリメーター33、35は、例えば、コリメーターレンズであり、導光された光を平行光へ変化させるか、又はある焦点に集光させる。
コリメーター33は、光ファイバーF4を介して導光された第1測定光及び第2測定光を測定対象Wへ集光するように照射するとともに、測定対象Wによって反射された反射光を光ファイバーF4へ入射する。なお、コリメーター33は、照射部の一例である。
コリメーター35は、光ファイバーF6を介して導光された第1参照光及び第2参照光を平行光に変化させ、平行光となった第1参照光及び第2参照光を反射鏡36へ照射するとともに、反射鏡36によって反射された反射光を光ファイバーF6へ入射する。
反射鏡36は、コリメーター35から所定の距離L2だけ離れた場所に設置されており、コリメーター35から入射した光を、コリメーター35へ向けて反射する。
上記に説明した干渉計3の分岐部31には、第1波長掃引光源2−1から射出された第1光が光ファイバーF1を介して導光されるとともに、第2波長掃引光源2−2から射出された第2光が光ファイバーF2を介して導光される。そして、分岐部31は、第1測定光及び第2測定光を、光ファイバーF3と、接続部32と、光ファイバーF4とを順に介してコリメーター33へ導光する。
コリメーター33は、第1測定光及び第2測定光を測定対象Wに集光するように照射する。測定対象Wに照射された第1測定光及び第2測定光の一部又は全部は、測定対象Wでコリメーター33へ向けて反射される。コリメーター33へ入射した第1測定光及び第2測定光であって、測定対象Wで反射された第1測定光及び第2測定光は、その後、光ファイバーF4と、接続部32と、光ファイバーF3とを順に介して分岐部31へ導光される。
一方、分岐部31は、第1参照光及び第2参照光を、光ファイバーF5と、接続部34と、光ファイバーF6とを順に介してコリメーター35へ導光する。コリメーター35は、第1参照光及び第2参照光を平行光に変化させて反射鏡36へ照射する。反射鏡36に照射された第1参照光及び第2参照光の一部又は全部は、反射鏡36でコリメーター35へ向けて反射される。コリメーター35へ入射した第1参照光及び第2参照光であって、反射鏡36で反射された第1参照光及び第2参照光は、その後、光ファイバーF6と、接続部34と、光ファイバーF5とを順に介して分岐部31へ導光される。
分岐部31は、測定対象Wで反射された第1測定光及び第2測定光と、反射鏡36で反射された第1参照光及び第2参照光との4つの光を、干渉光として合波する。そして、分岐部31は、この干渉光を第1干渉光と第2干渉光に分波するとともに、光ファイバーF7を介して第1干渉光を第1干渉光検出部4−1へ導光し、光ファイバーF8を介して第2干渉光を第2干渉光検出部4−2へ導光する。
第1干渉光検出部4−1は、光ファイバーF7を介して干渉計3の分岐部31から導光された第1干渉光を検出する。第1干渉光検出部4−1は、例えば、1550±100[nm]の波長帯に含まれる波長の光のみを通過させる第1バンドパスフィルターを備えており、第1干渉光に含まれる光の成分のうち、第1測定光と第1参照光とが干渉した光の成分を抽出する。そして、第1干渉光検出部4−1は、抽出した光の成分(第1測定光と第1参照光により生じた干渉光の成分)を検出(受光)し、検出した干渉光を電気信号に変換する。第1干渉光検出部4−1は、この電気信号を第1干渉信号として制御装置5に出力する。なお、第1干渉光検出部4−1は、前記の第1バンドパスフィルターを介して第1干渉信号の検出を行うため、第1干渉信号の周波数帯に最も感度が高いように最適化されているものとする。距離測定装置1は、この最適化によって、最適化が成されていないものに比べて、より高い精度で距離測定を行うことができる。
第2干渉光検出部4−2は、光ファイバーF8を介して干渉計3の分岐部31から導光された第2干渉光を検出する。第2干渉光検出部4−2は、例えば、1310±100[nm]の波長帯に含まれる波長の光のみを通過させる第2バンドパスフィルターを備えており、第2干渉光に含まれる光の成分のうち、第2測定光と第2参照光とが干渉した光の成分を抽出する。そして、第2干渉光検出部4−2は、抽出した光の成分(第2測定光と第2参照光により生じた干渉光の成分)を検出(受光)し、検出した干渉光を電気信号に変換する。第2干渉光検出部4−2は、この電気信号を第2干渉信号として制御装置5に出力する。なお、第2干渉光検出部4−2は、第2バンドパスフィルターを介して第2干渉信号の検出を行うため、第2干渉信号の周波数帯に最も感度が高いように最適化されているものとする。距離測定装置1は、この最適化によって、最適化が成されていないものに比べて、より高い精度で距離測定を行うことができる。
第1干渉光検出部4−1と第2干渉光検出部4−2との違いは、それぞれが検出する光の周波数帯に対する感度と、それぞれが備えているバンドパスフィルターの透過帯域である。第1干渉光検出部4−1が備える第1バンドパスフィルターは、第1波長帯である1550±100[nm]に含まれる波長の干渉光のみを通過させるのに対して、第2干渉光検出部4−2が備える第2バンドパスフィルターは、第2波長帯である1310±100[nm]に含まれる波長の干渉光のみを通過させる。
ここで、図3を参照することで、第1干渉光検出部4−1により検出される第1干渉信号について説明する。図3は、第1干渉光検出部4−1により検出される第1干渉信号の一部を例示する図である。グラフG2の横軸は、経過時間Time(単位は[msec])を表す。また、グラフG2の縦軸は、干渉信号の振幅(単位は、例えば、電流値[mA]等である)を表す。信号LN3は、図1に示したコリメーター33と測定対象Wとの間の距離L1と、コリメーター35と反射鏡36との間の距離L2との差が5[mm]の場合に得られた第1干渉信号を表す。第2干渉光検出部4−2により検出される第2干渉信号のグラフについては、第1干渉光検出部4−1により検出される第1干渉信号と似たグラフとなるため、説明を省略する。
制御装置5は、第1干渉光検出部4−1から第1干渉信号を取得するとともに、第2干渉光検出部4−2から第2干渉信号を取得する。制御装置5は、取得した第1干渉信号と第2干渉信号に基づいて、コリメーター33から測定対象Wまでの距離L1を導出する。
次に、図4を参照することで、制御装置5の機能構成について説明する。図4は、制御装置5の機能構成の一例を示す図である。制御装置5は、例えば、制御部50と、記憶部60とを備える。また、制御部50は、例えば、装置制御部52と、第1干渉信号取得部54と、第2干渉信号取得部55と、光路長算出部56と、距離導出部58とを備える。
装置制御部52は、第1波長掃引光源2−1が第1光を射出するように第1波長掃引光源2−1を制御するとともに、第2波長掃引光源2−2が第2光を射出するように第2波長掃引光源2−2を制御する。また、装置制御部52は、第1干渉光検出部4−1が第1バンドパスフィルターを通した後の第1干渉光を検出し、第1干渉信号を出力するように第1干渉光検出部4−1を制御するとともに、第2干渉光検出部4−2が第2バンドパスフィルターを通した後の第2干渉光を検出し、第2干渉信号を出力するように第2干渉光検出部4−2を制御する。また、装置制御部52は、図示しない計時部を備えており、第1干渉光検出部4−1による第1干渉光の検出と、第2干渉光検出部4−2による第2干渉光の検出とを同期させる(すなわち、同じタイミングで第1干渉信号と第2干渉信号とを取得する)。
第1干渉信号取得部54は、第1干渉光検出部4−1から第1干渉信号を取得する。
第2干渉信号取得部55は、第2干渉光検出部4−2から第2干渉信号を取得する。
光路長算出部56は、取得された第1干渉信号に基づいて、第1光路長を算出する。第1光路長とは、第1測定光がコリメーター33と測定対象Wの間を伝播する時の光路長である。
第1光路長を算出する場合と同様に、光路長算出部56は、取得された第2干渉信号に基づいて、第2光路長を算出する。第2光路長とは、第2測定光がコリメーター33と測定対象Wの間を伝播する時の光路長である。なお、光路長算出部56は、第1光路長及び第2光路長を算出する際、記憶部60から各種情報を取得する。各種情報とは、第1光路長及び第2光路長を算出するために必要なパラメータであり、例えば、光速度や距離L2等である。
距離導出部58は、算出された第1光路長及び第2光路長に基づいて、図1に示したコリメーター33と測定対象Wの間の距離L1とコリメーター35と反射鏡36との間の距離L2との差(L1−L2)を算出する。
記憶部60は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含み、制御装置5が距離L1を算出するための各種情報を格納する。なお、記憶部60は、制御装置5に内蔵されるものに代えて、外付け型の記憶装置でもよい。
以下、図5を参照することにより、制御装置5の各機能部が行う処理について説明する。図5は、制御装置5により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、装置制御部52は、第1波長掃引光源2−1から第1光を射出させるとともに、第2波長掃引光源2−2から第2光を射出させる(ステップS100)。
次に、第1干渉信号取得部54は、第1干渉光検出部4−1により検出された第1干渉信号を取得する(ステップS110)。次に、第2干渉信号取得部55は、第2干渉光検出部4−2により検出された第2干渉信号を取得する(ステップS120)。そして、制御部50は、取得した第1干渉信号と第2干渉信号を、装置制御部52が備える図示しない計時部により計時された時刻を示す情報と対応付けて記憶部60に記憶させる。
次に、光路長算出部56は、記憶部60から第1干渉信号と第2干渉信号を読み込み、読み込んだ第1干渉信号と第2干渉信号に基づいて、上述した第1光路長と第2光路長を算出する(ステップS130)。より具体的には、光路長算出部56は、第1干渉信号に対応付けられた時刻を用いて、予め決められた時間範囲における第1干渉信号を記憶部60から読み込み、読み込んだ第1干渉信号をフーリエ変換する。そして、光路長算出部56は、フーリエ変換された第1干渉信号から、第1ピーク周波数を検出する。第1ピーク周波数とは、第1干渉信号をフーリエ変換することで得られる第1周波数スペクトルが最大値(ピーク)となる周波数である。
第1ピーク周波数を検出する場合と同様に、光路長算出部56は、第2干渉信号に対応付けられた時刻を用いて、予め決められた時間範囲における第2干渉信号を記憶部60から読み込み、読み込んだ第2干渉信号をフーリエ変換する。そして、光路長算出部56は、フーリエ変換された第2干渉信号から、第2ピーク周波数を検出する。第2ピーク周波数とは、第2干渉信号をフーリエ変換することで得られる第2周波数スペクトルが最大値となる周波数である。
ここで、図6を参照することで、干渉信号をフーリエ変換することで得られる周波数スペクトルについて説明する。図6(A)は、第1干渉信号をフーリエ変換することで得られる第1周波数スペクトルの一例を示すグラフである。図6(A)に示したグラフの横軸は、周波数(単位は、[kHz]である)を表す。また、グラフの縦軸は、周波数スペクトルの振幅(単位は、例えば、[W/Hz]である)を表す。図6(A)において、上述した第1ピーク周波数とは、第1周波数スペクトルLN4がピークP1となる時の周波数のことである。第1ピーク周波数は、距離L1と距離L2の差が変化するのに応じて変化する。
また、図6(B)は、第2干渉信号をフーリエ変換することで得られる第2周波数スペクトルの一例を示すグラフである。図6(B)に示したグラフの横軸は、周波数(単位は、[kHz]である)を表す。また、グラフの縦軸は、周波数スペクトルの振幅(単位は、例えば、[W/Hz]である)を表す。図6(B)において、上述した第2ピーク周波数とは、第2周波数スペクトルLN5がピークP2となる時の周波数のことである。第2ピーク周波数は、第1ピーク周波数の場合と同様に、距離L1と距離L2の差が変化するのに応じて変化する。なお、図6(A)及び図6(B)は、距離L1と距離L2の差が5[mm]の場合の周波数スペクトルである。
第1ピーク周波数は、第1光の第1波長帯に応じた値となり、第2ピーク周波数は、第2光の第2波長帯に応じた値となる。従って、第1波長帯と第2波長帯とは、第1ピーク周波数と第2ピーク周波数との区別がつかなくなることを防ぐため、互いに異なる波長帯でなければならない。
光路長算出部56は、第1ピーク周波数を検出すると、記憶部60に予め記憶された既知の第1ピーク周波数と既知の光路長とを対応付けた第1対応情報を読み込む。そして、光路長算出部56は、読み込んだ第1対応情報から、検出した第1ピーク周波数に対応付けられた第1光路長をL1550を検出する。また、光路長算出部56は、第2ピーク周波数を検出すると、記憶部60に予め記憶された既知の第2ピーク周波数と既知の光路長とを対応付けた第2対応情報を読み込む。そして、光路長算出部56は、読み込んだ第2対応情報から、検出した第1ピーク周波数に対応付けられた第2光路長L1310を検出する。なお、第1対応情報及び第2対応情報は、キャリブレーション等によって記憶部60に予め記憶されているものとする。
光路長算出部56が第1光路長L1550及び第2光路長L1310を算出した後、距離導出部58は、算出された第1光路長L1550及び第2光路長L1310に基づいて、距離L1を算出する(ステップS140)。ここで、距離導出部58が距離L1を算出するための処理の一例について説明する。第1光路長L1550は、1550±100[nm]の波長帯で伝播する第1測定光がコリメーター33と測定対象Wとの間の大気中を伝播する時の第1屈折率n1550によって、距離L1と以下の式(1)に示した関係がある。
Figure 0006257033
また、第2光路長L1310は、1310±100[nm]の波長帯で伝播する第2測定光が大気中を伝播する時の第2屈折率n1310によって、距離L1と以下の式(2)に示した関係がある。
Figure 0006257033
なお、第1屈折率は、第1未知数の一例であり、第2屈折率は、第2未知数の一例である。また、上記の式(1)は、第1条件の一例であり、上記の式(2)は、第2条件の一例である。ここで、上記の式(1)及び式(2)に基づいて、モンテカルロシミュレーション等を用いて距離L1を算出することができる。例えば、上記の式(1)における第1屈折率n1550の値と、式(2)における第2屈折率n1310の値とをそれぞれ、モンテカルロシミュレーション等を用いてランダムに割り振る方法がある。この方法では、式(1)における距離L1と、式(2)における距離L1とが同じ値となった時、その値が求めたい距離L1となる。しかし、この方法では、2つのパラメータ(第1屈折率n1550と第2屈折率n1310)をそれぞれランダムに割り振ることによって、1つのパラメータをランダムに割り振る場合に比べて計算時間が長くなる。そこで、本実施形態では、以下の方法によって、2つのパラメータをランダムに割り振ることで距離L1を算出する場合と比較して、より早く距離L1を算出する。
まず、第1光路長L1550から第2光路長L1310を差し引いた値を、以下の式(3)のようにΔLとして定義する。
Figure 0006257033
式(1)〜式(3)に基づいて、第1屈折率n1550と第2屈折率n1310の比は、以下の式(4)のように表される。
Figure 0006257033
なお、上記の式(4)は、第3条件の一例である。上記の式(4)により、第1屈折率n1550と第2屈折率n1310とが対応付けられ、距離L1を算出する際の未知数が2つから1つへと減少する。次に、式(1)を2乗し、式(4)を用いることで、以下の式(5)を得ることができる。
Figure 0006257033
また、式(2)を2乗し、式(4)を用いることで、以下の式(6)を得ることができる。
Figure 0006257033
上記の式(5)及び式(6)は、距離L1を、測定値である第1光路長L1550及び第2光路長L1310(ΔLもこれらから算出される)と、未知数である第1屈折率n1550とで表した式である。上述したように、式(4)により、式(5)及び式(6)の未知数は、いずれも1つのパラメータ(第1屈折率n1550)のみとなっている。距離L1は、式(5)と式(6)の連立方程式を解くことで算出することができる。距離導出部58は、この連立方程式を解くことで、距離L1を算出する。
この連立方程式を解く方法の一例として、距離導出部58は、測定を行うときの気温における第1波長帯の光に対する大気の屈折率の理論値(例えば、気温25℃において1.00026329005)を中心値として、所定の範囲内(例えば、±0.001)で第1屈折率n1550の値を変化させ、式(5)における距離L1と式(6)における距離L1とが一致する第1屈折率n1550の値を導出する。
この時、距離導出部58は、モンテカルロシミュレーション等によって、所定の範囲内(例えば、±0.001)で第1屈折率n1550の値をランダムに変化させてもよいし、所定の範囲内(例えば、±0.001)で第1屈折率n1550の値を連続的に変化させてもよい。また、距離導出部58は、所定の範囲内(例えば、±0.001)で第1屈折率n1550の値を総当たりしてもよい。距離導出部58は、前記の所定の範囲において第1屈折率n1550を変化させた時に、式(5)における距離L1と式(6)における距離L1とが一致した時の値を、コリメーター33と測定対象Wとの間の距離L1として算出する。そして、距離導出部58は、既知の距離L2に基づいて、距離L1と距離L2との差(L1−L2)を算出する。
なお、大気の屈折率は近似的に1であるため、高い測定精度が要求されない距離測定(例えば、イメージングを行うための距離測定;所定の測定精度未満の一例)では、第1光路長を距離L1として近似することができる。しかし、工業製品の凹凸検査のような高い測定精度(所定の測定精度以上の一例)が要求される場合では、光路長算出部56により算出される光路長から、大気の屈折率による影響を補正する必要がある。上述したように、距離測定装置1は、距離導出部58により、このような大気の屈折率による影響を補正し、大気の屈折率による影響を補正しない場合に比べて高い精度で距離L1を算出することができる。このような理由から、制御部50は、上記で説明した第1光路長及び第2光路長に基づいて算出する距離導出部58により距離L1を算出するか、光路長算出部56により第1光路長又は第2光路長を近似的に距離L1として算出とするかを切り替える切替部を備える構成であってもよい。
このように、本実施形態における距離測定装置1は、第1波長帯で波長が変化する第1光を射出し、第1波長帯とは異なる第2波長帯で波長が変化する第2光を射出し、第1光と第2光をコリメーター33により照射し、コリメーター33により照射された第1光であって、反射された第1光と、コリメーター33により照射された第2光であって、反射された第2光を受光し、受光された第1光及び第2光に基づいて、コリメーター33から反射が生じたところ(測定対象W)までの距離L1を導出するため、環境による誤差を低減することができる。
また、距離測定装置1では、前記第1光の波長が変化する第1波長帯と前記第2光の波長が変化する第2波長帯とは、前記第1光と前記第2光とが光ファイバーで導光される際、互いの可干渉性を壊さない波長帯であるため、1つのコリメーター33を介して測定対象Wに第1光及び第2光を照射することができ、1つの距離L1を2つの異なる光で測定することによって環境による誤差を低減することができる。
また、距離測定装置1は、第1干渉信号に基づいて第1測定光のコリメーター33から測定対象Wまでの第1光路長L1550を算出するとともに、第2干渉信号に基づいて第2測定光のコリメーター33から測定対象Wまでの第2光路長L1310を算出し、第1光路長L1550と第2光路長L1310とに基づいて、距離L1を導出するため、第1光路長L1550と第2光路長L1310との2つの光路長を用いずに距離L1を導出する場合に比べて、環境による誤差を補正することができ、より高い精度で距離L1を導出することができる。
また、距離測定装置1は、第1光路長L1550と式(1)とから算出される第1距離を、第1屈折率n1550に異なる値を割り当てることを繰り返して算出し、第2光路長L1310と式(2)とから算出される第2距離を、第2屈折率n1310に異なる値を割り当てることを繰り返して算出し、第1距離又は第2距離を距離L1として導出するため、屈折率による誤差を低減することで、より高い精度で距離L1を導出することができる。
また、距離測定装置1は、第1屈折率n1550と第2屈折率n1310とを対応付ける式(4)により、第1屈折率n1550又は第2屈折率n1310のいずれかに異なる値を割り当てることを繰り返して、第1距離と第2距離を算出することにより、距離L1を導出するため、2つのパラメータ(第1屈折率n1550と第2屈折率n1310)をモンテカルロシミュレーション等によってそれぞれランダムや総当たりで割り振る場合に比べて、時間的な計算コストを抑制することができ、より早く距離L1を導出することができる。
<第1実施形態の変形例>
以下、本発明の第1実施形態の変形例について、図面を参照して説明する。第1実施形態の変形例に係る距離測定装置1の構成は、第1実施形態に係る距離測定装置1から光路長算出部56が省略されている。すなわち、距離測定装置1は、算出した第1光路長及び第2光路長と、上記の式(5)及び式(6)を用いて距離L1を算出する構成に代えて、距離導出部58aが既知の第1ピーク周波数と、既知の第2ピーク周波数と、既知の距離L1が対応付けられた対応情報を用いて距離L1を導出する。一部の構成については、図1及び図4を援用し、同じ機能部に対して同一の符号を付して説明する。
図7は、第1実施形態の変形例に係る制御装置5の機能構成の一例を示す図である。制御装置5は、例えば、制御部50aと、記憶部60とを備える。また、制御部50aは、例えば、装置制御部52と、第1干渉信号取得部54と、第2干渉信号取得部55と、距離導出部58aとを備える。
制御装置5は、キャリブレーション等によって対応情報を予め記憶部60に記憶している。ここで、対応情報とは、既知の第1ピーク周波数と既知の第2ピーク周波数と既知の距離L1とが対応付けられた情報である。制御装置5は、この対応情報に基づいて、距離L1を検出するため、第1実施形態で説明した方法と比較して、より早く距離L1を導出することができる。
距離導出部58aは、記憶部60から所定の時間範囲の第1干渉信号及び第2干渉信号を読み込む。そして、距離導出部58aは、第1干渉信号を第1周波数スペクトルにフーリエ変換することで、第1ピーク周波数を検出する。また、距離導出部58aは、第2干渉信号を第2周波数スペクトルにフーリエ変換することで、第2ピーク周波数を検出する。
距離導出部58aは、その後、記憶部60から対応情報を読み込む。そして、距離導出部58aは、読み込んだ対応情報から、検出された第1ピーク周波数及び第2ピーク周波数に対応付けられた既知の距離L1を検出し、検出された距離L1をコリメーター33と測定対象Wとの間の距離L1とする。
図8は、既知の第1ピーク周波数と、既知の第2ピーク周波数と、既知の距離L1と既知の距離L2との差(L1−L2)との対応関係の一例を示す図である。図8に示したグラフの横軸は、距離(単位は、[mm])を表す。また、図8に示したグラフの縦軸は、周波数(単位は、[MHz])を表す。距離導出部58aは、図8に示した対応関係を、対応情報として予め記憶部60に記憶させている。
このように、本実施形態における距離測定装置1は、検出された第1光路長及び第2光路長と、対応情報とに基づいて、コリメーター33と測定対象Wとの間の距離L1を導出するため、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、光ファイバーF1、F2、F7、F8は、シングルモード・光ファイバーに代えて、中空光ファイバーやマルチモード・光ファイバー等であってもよい。また、光ファイバーF3〜F6には、第1光と第2光とを、互いの可干渉性を壊すことなく導光することができることを前提として、中空光ファイバーやマルチモード・光ファイバー等を用いてもよい。
また、上記の説明において、干渉計3が、光ファイバーF3〜F6と、分岐部31と、接続部32、34と、コリメーター33、35と、反射鏡36とを備えているものとして説明したが、これに限られるものではなく、例えば、干渉計3が、光ファイバーF1、F2、F7、F8のうちの一部又は全部を備える構成であってもよい。また、干渉計3は、さらに、第1波長掃引光源2−1、第2波長掃引光源2−2、第1干渉光検出部4−1、第2干渉光検出部4−2のうちの一部又は全部を備える構成であってもよい。
また、距離測定装置1では、第1干渉光検出部4−1が第1バンドパスフィルターを用いて第1干渉信号を検出し、第2干渉光検出部4−2が第2バンドパスフィルターを用いて第2干渉信号を検出する構成としたが、これに代えて、分岐部31から第1測定光と第2測定光と第1参照光と第2参照光とが干渉を起こした1つの干渉光が1つの光ファイバーを介して1つの干渉光検出部に導光され、前記の干渉光検出部で検出される構成であってもよい。この場合、制御装置5は、1つの干渉光をフーリエ変換して得られる周波数スペクトルから、2つのピークP1、P2を検出し、それぞれのピークに対応した第1ピーク周波数、第2ピーク周波数を、第1波長帯と第2波長帯の大小関係に対応するピークの大小関係に基づいて検出するものとする。第1干渉光検出部4−1及び第2干渉光検出部4−2は、受光部の一例である。
また、距離測定装置1では、第1干渉光検出部4−1が第1バンドパスフィルターを備え、第2干渉光検出部4−2が第2バンドパスフィルターを備える構成に代えて、分岐部31と第1干渉光検出部4−1との間に第1バンドパスフィルターを備え、分岐部31と第2干渉光検出部4−2との間に第2バンドパスフィルターを備える構成であってもよい。
また、制御部50は、取得した第1干渉信号と第2干渉信号とを、計時部により計時された時刻と関連付けて記憶部60に記憶する構成としたが、これに代えて、取得した第1干渉信号と第2干渉信号とを、干渉信号を取得する時間間隔と対応付けて記憶部60に記憶するとしてもよい。
また、第1波長掃引光源2−1が掃引する第1光の波長帯は、第1波長帯(1550±100[nm])に限られず、他の波長帯で掃引されてもよい。また、第2波長掃引光源2−2が掃引する第2光の波長帯は、第2波長帯(1310±100[nm])に限られず、他の波長帯で掃引されてもよい。ただし、第1光の波長帯と第2光の波長帯は、互いに異なる波長帯でなければならない。
また、制御装置5は、上記の式(5)及び式(6)を用いて距離L1を算出する構成としたが、これに代えて、例えば、モンテカルロシミュレーション等を用いて、式(1)及び式(2)から同じ距離L1を導く第1屈折率n1550及び第2屈折率n1310を算出するとしてもよい。制御装置5は、この時の距離L1を、算出したいコリメーター33と測定対象Wとの間の距離L1とする。
また、制御部50が行う処理は、図5に示したフローチャートにおいて、ステップ110とステップ120との順序が逆であってもよいし、同時に行われてもよい。
また、距離測定装置1では、第1測定光と、第1参照光とが干渉した光の成分を第1干渉信号として取得するため、第1波長掃引光源2−1から射出される第1光の可干渉距離は、図1に示した距離L1と距離L2との差よりも長くなければならない。
また、距離測定装置1では、第2測定光と、第2参照光とが干渉した光の成分を第2干渉信号として取得するため、第2波長掃引光源2−2から射出される第2光の可干渉距離は、図1に示した距離L1と距離L2との差よりも長くなければならない。
また、上記の実施形態において、干渉計3の好ましい一例として、分岐部31からコリメーター33までの光路長と、分岐部31からコリメーター35までの光路長とは、同じであるとしたが、これに代えて、例えば、測定対象Wまでの距離L1と、光源(第1波長掃引光源2−1及び第2波長掃引光源2−2)の可干渉距離に応じて、前記光路長差をF3及びF5の長さを変えることで調整しても良い。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について、図面を参照して説明する。第2実施形態に係る距離測定装置1は、図1に示した反射鏡36で反射された第1参照光及び第2参照光と、測定対象Wで反射された第1測定光及び第2測定光との4つの光を干渉させる構成に代えて、コリメーター38によって端面反射された第1参照光及び第2参照光と、測定対象Wで反射された第1測定光及び第2測定光とを干渉させる構成となっている。
図9は、第2実施形態に係る距離測定装置1の一例を示す構成図である。一部の構成については、図1及び図4を援用し、同じ機能部に対して同一の符号を付して説明する。距離測定装置1は、例えば、第1波長掃引光源2−1と、第1波長掃引光源2−1と、干渉計3aと、第1干渉光検出部4−1と、第2干渉光検出部4−2と、制御装置5とを備える。
干渉計3aは、例えば、分岐部31aと接続部32と、増幅部37と、コリメーター38と、光ファイバーF3と、光ファイバーF4と、光ファイバーF9とを備える。
分岐部31aは、光ファイバーF1を介して導光された第1光と、光ファイバーF2を介して導光された第2光とを、光ファイバーF3と、増幅部37と、光ファイバーF9と、接続部32と、光ファイバーF4とを順に介してコリメーター38に導光する。また、分岐部31aは、光ファイバーF3を介して導光された干渉光を、第1干渉光と第2干渉光に分波するとともに、第1干渉光を、光ファイバーF7を介して第1干渉光検出部4−1へ導光し、第2干渉光を、光ファイバーF8を介して第2干渉光検出部4−2へ導光する。
増幅部37は、増幅部37を通過する光の強度を増幅する。増幅部37は、例えば、エルビウムドープファイバアンプ(EDFA)等である。より具体的には、増幅部37は、光ファイバーF3を介して導光された第1光の強度と第2光の強度とを増幅するとともに、光ファイバーF9を介して導光された干渉光の強度を増幅する。そのため、距離測定装置1は、距離測定に対する感度を高くすることができる。特に、コリメーター38から照射された第1光及び第2光が測定対象Wに対して斜めに照射された場合、測定対象Wで反射されてコリメーター38に再び入射する第1光及び第2光の一部は、強度が著しく低下する場合がある。このような場合においても、増幅部37による光の強度の増幅によって、距離測定装置1は、第1干渉光及び第2干渉光に基づいて、距離L1を測定することができる。増幅部37は、強度が増幅された第1光及び第2光を、光ファイバーF9を介して接続部32へ導光する。また、増幅部37は、強度が増幅された干渉光を、光ファイバーF3を介して分岐部31へ導光する。
コリメーター38は、例えば、コリメーターレンズであり、入射した光を平行光あるいは集光された光へ変化させる。コリメーター38は、光ファイバーF4を介して導光された第1光及び第2光の一部を透過する。そして、コリメーター38は、透過した第1光及び第2光の一部を平行光あるいは集光された光に変化させ、平行光あるいは集光された光となった第1光及び第2光の一部を、第1測定光及び第2測定光として測定対象Wへ照射するとともに、測定対象Wによって反射された第1測定光及び第2測定光を光ファイバーF4へ入射する。なお、第1測定光は、第1光の一部がコリメーター38を透過した光である。また、第2測定光は、第2光の一部がコリメーター38を透過した光である。
また、コリメーター38は、光ファイバーF4を介して導光された第1光及び第2光の一部を、第1参照光及び第2参照光として反射するとともに、反射された第1参照光及び第2参照光を光ファイバーF4と、接続部32と、光ファイバーF9と、増幅部37と、光ファイバーF3とを順に介して分岐部31へ導光する。なお、第1参照光は、第1光の一部がコリメーター38で反射した光である。また、第2参照光は、第2光の一部がコリメーター38で反射した光である。
このように、本実施形態における距離測定装置1は、分岐部31で第1光及び第2光を第1測定光及び第2測定光と、第1参照光及び第2参照光とに分波し、反射鏡36で第1参照光と第2参照光とを反射させる構成に代えて、コリメーター38による端面反射を用いて、干渉光を発生させる構成としたため、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、距離測定装置1は、第1の実施形態と同様の効果に加えて、第1の実施形態における分岐部31からコリメーター33までの間の光ファイバーF3、F4の長さと、第1の実施形態における分岐部31からコリメーター35までの間の光ファイバーF5、F6の長さとが気温等によって伸縮することによる光路長の差異の発生を抑制することができる。さらに、距離測定装置1は、図1に示した構成と比べて、設備コストを削減することができる。
なお、第1波長掃引光源2−1と制御装置5、第2波長掃引光源2−2と制御装置5、第1干渉光検出部4−1と制御装置5、第2干渉光検出部4−2と制御装置5のうち一部又は全部は、無線によって通信可能に接続されてもよい。また、コリメーター33、35のそれぞれは、コリメーターレンズに代えて、光を平行光にする凹面鏡や凸面鏡等の他の何らかの手段であってもよい。
また、測定対象Wにおいて、距離L1を測定したい点が複数ある場合は、図5に示したステップS100からステップS130を、測定したい点の数だけ繰り返すとしてもよい。その場合、距離測定装置1は、測定光の照射方向を測定したい点に向けて変更可能であるとし、測定方向を示す情報も対応付けて記憶部60に記憶するようにする。
また、干渉計3は、測定対象Wで反射された第1測定光及び第2測定光と、反射鏡36で反射された第1参照光及び第2参照光とを干渉させることで干渉光を発生させる構成に代えて、例えば、光ファイバーF6がループ状の経路となるように分岐部31に接続され、そのループ状の経路を通過して分岐部31に戻ってきた第1参照光及び第2参照光と、測定対象Wで反射された第1測定光及び第2測定光とを干渉させることで干渉光を発生させる構成等としてもよい。このループ状の経路は、測定対象Wまでの距離L1と、光源(第1波長掃引光源2−1及び第2波長掃引光源2−2)の可干渉距離に応じて調整しても良い。
なお、以上に説明した装置(例えば、距離測定装置1)における第1干渉光検出部4−1、第2干渉光検出部4−2、制御装置5の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disk)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1 距離測定装置、2−1 第1波長掃引光源、2−2 第2波長掃引光源、3 干渉計、4−1 第1干渉光検出部、4−2 第2干渉光検出部、5 制御装置、31、31a 分岐部、32、34 接続部、33、35、38 コリメーター、36 反射鏡、37 増幅部、50、50a 制御部、52 装置制御部、54 第1干渉信号取得部、55 第2干渉信号取得部、56 光路長算出部、58、58a 距離導出部、60 記憶部

Claims (10)

  1. 第1波長帯で波長が変化する第1光を射出する第1波長掃引光源と、
    前記第1波長帯とは異なる第2波長帯で波長が変化する第2光を射出する第2波長掃引光源と、
    光が通過するための経路となる複数の導光部と、前記第1波長掃引光源から射出された第1光を、第1測定光と第1参照光に分岐させ、前記第2波長掃引光源から射出された第2光を、第2測定光と第2参照光に分岐させる分岐部と、前記第1測定光を照射し、前記第2測定光を照射する照射部と、前記第1測定光の反射光と、前記第2測定光の反射光と、前記第1参照光と、前記第2参照光とを干渉光として合波させる合波部と、を備える干渉計と、
    前記干渉光のうち、前記第1測定光と前記第1参照光が干渉した第1成分を受光して前記第1成分を第1干渉信号として出力し、さらに、前記第2測定光と前記第2参照光とが干渉した第2成分を受光して前記第2成分を第2干渉信号として出力する受光部と、
    前記受光部により受光された前記第1干渉信号を取得する第1干渉信号取得部と、前記受光部により受光された前記第2干渉信号を取得する第2干渉信号取得部と、前記第1干渉信号に基づいて前記第1測定光の前記照射部からの前記反射が生じたところまでの第1光路長を算出するとともに、前記第2干渉信号に基づいて前記第2測定光の前記照射部からの前記反射が生じたところまでの第2光路長を算出する光路長算出部と、前記第1光路長と前記第2光路長とに基づいて、前記照射部から前記反射が生じたところまでの距離を導出する距離導出部と、を備える制御部と、
    を備える距離測定装置。
  2. 請求項に記載の距離測定装置であって、
    前記第1光の波長が変化する第1波長帯と前記第2光の波長が変化する第2波長帯とは、
    前記第1光と前記第2光とが前記導光部で導光される際、互いの可干渉性を壊さない波長帯である、
    距離測定装置。
  3. 請求項1又は2に記載の距離測定装置であって、
    前記距離導出部は、
    前記第1光路長と前記第1波長帯に基づく第1条件とから算出される第1距離と、前記第2光路長と前記第2波長帯に基づく第2条件とから算出される第2距離とが同じ値になることを条件に、前記第1距離又は前記第2距離を前記距離として導出する、
    距離測定装置。
  4. 請求項に記載の距離測定装置であって、
    前記距離導出部は、前記第1条件に含まれている第1未知数に異なる値を割り当てることを繰り返して第1距離を算出し、前記第2条件に含まれている第2未知数に異なる値を割り当てることを繰り返して前記第2距離を算出することにより、前記距離を導出する、
    距離測定装置。
  5. 請求項に記載の距離測定装置であって、
    前記距離導出部は、前記第1条件に含まれている前記第1未知数と前記第2条件に含まれている前記第2未知数とを対応付ける第3条件により、前記第1未知数又は前記第2未知数のいずれかに異なる値を割り当てることを繰り返して、前記第1距離と前記第2距離を算出することにより、前記第3条件に基づいて、前記距離を導出する、
    距離測定装置。
  6. 請求項又はに記載の距離測定装置であって、
    前記第1未知数は、前記第1波長帯で前記第1光が伝播する時の第1屈折率であり、
    前記第2未知数は、前記第2波長帯で前記第2光が伝播する時の第2屈折率である、
    距離測定装置。
  7. 請求項からのうちいずれか一項に記載の距離測定装置であって、
    前記制御部は、所定の測定精度以上で前記距離を導出する場合、前記距離導出部により前記距離を導出するように切り替え、前記所定の測定精度未満で前記距離を導出する場合、前記光路長算出部により算出された前記第1光路長又は前記第2光路長を前記距離とするように切り替える切替部を備える、
    距離測定装置。
  8. 請求項からのうちいずれか一項に記載の距離測定装置であって、
    前記照射部は、前記第1測定光と前記第2測定光を集光し、前記集光された前記第1測定光と前記第2測定光を照射する、
    距離測定装置。
  9. 請求項からのうちいずれか一項に記載の距離測定装置であって、
    前記第1測定光の強度と、前記第2測定光の強度と、前記干渉光の強度とをそれぞれ増幅する増幅部、
    を備える距離測定装置。
  10. 第1波長帯で波長が変化する第1光を射出し、
    前記第1波長帯とは異なる第2波長帯で波長が変化する第2光を射出し、
    前記第1光を、第1測定光と第1参照光に分岐させ、
    前記第2光を、第2測定光と第2参照光に分岐させ、
    前記第1測定光を照射するとともに、前記第2測定光を照射し、
    前記第1測定光の反射光と、前記第2測定光の反射光と、前記第1参照光と、前記第2参照光とを干渉光として合波させ、
    前記干渉光のうち、前記第1測定光と前記第1参照光が干渉した第1成分を受光して前記第1成分を第1干渉信号として出力するとともに、前記第2測定光と前記第2参照光とが干渉した第2成分を受光して前記第2成分を第2干渉信号として出力し、
    出力した前記第1干渉信号に基づいて前記第1測定光の前記照射部からの前記反射が生じたところまでの第1光路長を算出するとともに、出力した前記第2干渉信号に基づいて前記第2測定光の前記照射部からの前記反射が生じたところまでの第2光路長を算出し、
    前記第1光路長と前記第2光路長とに基づいて、前記照射部から前記反射が生じたところまでの距離を導出する、
    距離測定方法。
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