JP6256619B2 - 改良された圧力センサ構造 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、微小電気機械デバイス、および、特に独立請求項の前文に記載する、改良された圧力センサ構造および圧力センサに関する。
発明の背景
圧力は、ある表面に作用する力の、該表面の面積に対する比率に対応する物理量である。圧力を計測するためのゲージとして使用できるデバイスが、圧力センサである。
微小電気機械システム(マイクロエレクトロメカニカルシステム;Micro−Electro−Mechanical System)、即ち、MEMSは、小型化された機械的システムおよび電気機械的システムであって、少なくともいくつかの要素が何らかの機械的機能性を有するもの、と定義できる。MEMSデバイスは、集積回路の作成に使用するツールと同じものを使って作られるので、複数のマイクロマシンとマイクロエレクトロニクス要素とを1片のシリコン上に組み立てて、様々なタイプのデバイスを実現することができる。
図1は、圧力を検出するための微小電気機械デバイスの例示的な構造を示す図である。微小電気機械の圧力センサは、基準圧力(reference pressure)で揮発性材料を含むギャップ(隙間)12上に広げられた薄いダイアフラム10を有していてもよい。ダイアフラムは、基準圧力とセンサの周りの周囲圧力(ambient pressure)との間の差によって変形する。ダイアフラムの変位は、容量センシングまたはピエゾ抵抗センシングを用いて電気信号に変換されてもよい。
MEMSの圧力センサ構造は、材料のパターン化された層で形成されるのが典型的である。MEMSの製造工程は、層形成、光学リソグラフィ、エッチングおよびウェハボンディングの組合せを含んでいてもよい。図1は、微小電気機械の圧力センサの例示的な構造の側面図および上面図を示す。該例示的な圧力センサは、平面ベース11と側壁層13とによって形成される本体構造を有する絶対圧センサである。側壁層13によって形成される複数の側壁は、平面ベース11から遠ざかる方向に伸びて空洞を形成し、該空洞の深さは側壁層13の厚さと一致する。この特定の種類の圧力センサ構造においては、空洞は、側壁層13上に広がるダイアフラムプレート16によって気密に密閉される。ギャップの周方向の開口(circumferential opening)上に広がるダイアフラムプレート16の一部は、該開口によって定義される周縁(periphery)を有するダイアフラム10を提供する。ダイアフラム10は、一方の側においてギャップの基準圧力に曝され、他方の側において周囲圧力に曝される。そのため、このダイアフラム10は、基準圧力と周囲圧力との間の圧力差に応じて変形する。この変形の程度は、例えば、ギャップのいずれかの側にある要素に電極を配置し、該電極を用いてギャップの高さにおける変形が誘発する変化を電気信号に変換することによって容量的に検知されてもよい。
図1のセンサの1つの欠点は、側壁13上に渡って並列静電容量(parallel capacitance)を提供することである。追加の並列静電容量は、相対感度(relative sensitivity)を減少させ、1/C関数の線形性を弱め、センサの温度依存性を強める傾向がある。また、この構造は、漏れ電流に通り道を提供し、側壁13の外端(outer edge)上に浮遊静電容量(stray capacitance)を提供する。この外端は、センサの外側表面上に位置し、実装や保護に使用する材料、湿度および化学的汚染等の外的条件による影響を受けることがある。これらの影響が、ダイアフラムプレート16と平面ベース11との間の総容量に可変部分をもたらすことがあり、それにより、センサの圧力計測値の決定時にエラーが生ずる。
発明の概要
本発明の目的は、上記の欠点の少なくとも1つを取り除く、あるいは軽減することができる圧力センサ構造を提供することである。本発明の目的は、独立請求項の特徴部分に従う圧力センサ構造および圧力センサを用いて達成される。本発明の好ましい実施態様は、従属請求項に開示される。
請求項に係る発明は、平面ベースと、側壁層と、ダイアフラムプレートとを有する微小電気機械の圧力センサ構造を定義する。側壁層は、平面ベースから遠ざかるように延びてダイアフラムプレートに接触する(contact with)側壁を形成する。側壁層は、絶縁材料の第1の層と第2の層と、導電材料の第3の層との少なくとも3層から形成され、この第3の層は、第1の層と第2の層との間にある。
隔離側壁層(isolating side wall layer)内の導電性の要素は、シールド電極として使用されて容量の測定結果に対する望ましくない影響を有意に減少させるようにしてもよい。
請求項に係る発明の特徴および利点、およびその実施態様を実施態様の詳細な説明とともに詳述する。
図面の簡単な説明
以下に、好ましい実施態様に関連して、添付の図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
図1は、微小電気機械の圧力センサの例示的な構造の側面図および上面図である。 図2Aは、微小電気機械の圧力センサ構造の例示的な実施態様を示す図である。 図2Bは、微小電気機械の圧力センサ構造の例示的な実施態様を示す図である。 図3Aは、例示的な容量変換回路の構成を示す図である。 図3Bは、例示的な容量変換回路の構成を示す図である。 図3Cは、例示的な容量変換回路の構成を示す図である。 図3Dは、例示的な容量変換回路の構成を示す図である。 図3Eは、例示的な容量変換回路の構成を示す図である。 図3Fは、例示的な容量変換回路の構成を示す図である。 図4は、微小電気機械の圧力センサ構造の他の実施態様を示す図である。 図5は、微小電気機械の圧力センサ構造の更なる実施態様を示す図である。 図6は、例示的なダイアフラムの相対的な曲げを示す図である。 図7は、絶対静電容量の変化の変動を寸法比の関数として示す図である。 図8は、相対静電容量の変化を同じ寸法比の関数として示す図である。 図9は、1/C特性の非線形性を同じ寸法比の関数として示す図である。 図10は、微小電気機械の圧力センサ構造を含む微小電気機械の圧力センサを示す図である。
いくつかの実施態様の詳細な説明
下記の各実施態様は例示である。明細書中において「或る」、「1つの」または「いくつかの」実施態様ということがあるが、これは、必ずしもこれらの語による言及が同じ実施態様を意味したり、1つの実施態様にのみ適用される特徴を意味したりするものではない。異なる実施態様の特徴を1つずつ組み合わせて更なる実施態様を提供してもよい。
以下、本発明の様々な実施態様を実施しうるデバイス構成の単純な実施例を用いて本発明の特徴を説明するが、実施態様の描写に関係のある要素のみを詳細に説明する。圧力センサの様々な実施においては、一般的に当業者に知られている要素やここに具体的に記載しない要素を有することがある。
圧力センサ構造の実施態様は、図1を参照してより詳細に説明する要素を適用する。図1は、微小電気機械の圧力センサの例示的な構造を示し、このセンサ構造の側面図および上面図を示す。絶対圧センサは、典型的には、周囲環境から気密に密閉されたギャップを組み込んでいる。差圧センサにおいて、ダイアフラムは、2つの異なる圧力に曝される。他の圧力が大気圧であれば、その差圧センサは、過圧センサ(overpressure sensor)と呼ばれることがある。他の圧力が別の既知の基準圧力であれば、その差圧センサは、相関センサ(relational sensor)と呼ばれることがある。本発明は、請求項に記載の構成を含む、あらゆるタイプの絶対圧センサ構造および差圧センサ構造に適用することができる。
図1の例示的な圧力センサ構造は、絶対圧センサである。図の圧力センサ構造は、平面ベース11と側壁層13とによって形成される本体構造を有する。平面ベース11は、シリコン材料のウェハから製造されてもよいが、他の導体、半導体または絶縁体の材料を発明の技術範囲内で適用してもよい。また、平面ベース11は、材料の複数の層を有していてもよい。一例として、平面ベースの表面上の層は、容量センサの電極として作用するように導電性であってもよい。他の例として、平面ベース全体が電極として作用するのに十分な高い伝導率を有していてもよい。平面ベース11は、平面ベース11の平面に本質的に沿って広がる第1の表面14を有する。本明細書において、用語「本質的に(essentially)」とは、第1の表面がバンプや窪みのような小規模な表面構造を有していてもよいが、90%を超える表面積は、許容誤差内で、平面ベース11の平面に揃えられていることを意味する。
側壁層13は、図1に示すように、不連続の層であって、第1の表面14から遠ざかるように、有利には、第1の表面14に垂直な方向に延びる側壁を提供する。第1の表面14から最も遠い側壁層の表面は、側壁層の上面である。ギャップの反対側の側壁層の1つまたは複数の表面は、側壁層の外面(outer surface)である。側壁層13は、平面ベース11に堅固に(rigidly)固定されて、これにより、平面ベース11上のオープンスペースを囲む。平面ベース11とともに、側壁層13の側壁は空洞を形成し、その深さは、側壁の高さと、側壁層13の厚さとに一致する。典型的には、側壁層は非常に薄く、そのため、空洞は非常に浅く、マイクロメートルのオーダー、または1ミクロンよりも小さくさえある。従来の側壁層は、二酸化ケイ素のような電気絶縁材料のものであってもよいが、他の電気絶縁材料を適用してもよい。この例示的構造の上面図において、側壁層13の上面19は、点線よりも外向きに広がる矩形の外周を有して描かれている。点線は、側壁の内面を表し、これらの内面の上端は、平面ベース11と側壁層13とによって形成される空洞の周方向の開口を定義する。
この空洞は、側壁層13上に広がるダイアフラムプレート16によって気密に密閉されている。本明細書において、用語「ダイアフラム」とは、弾性的に変形する材料のフィルムであって、その周縁にて固定(anchor)されているものを意味する。ダイアフラムプレート16は、平坦な物体であって、センサ構造にダイアフラム10を提供し、かつ、ダイアフラムをその周縁にて固定する。ダイアフラムプレート16は、材料の1以上の層で作られていてもよい。シリコン材料は、多くの場合、ダイアフラムプレートの少なくとも1層において使用されるが、他の導体、半導体または絶縁体の材料を発明の技術的範囲内で適用してもよい。ダイアフラムプレート16は、平面ベース11の第1の表面14に当初は平行な平面である第2の表面18を通って側壁層13に接続する。本明細書において、用語「当初(initially)」は、センサの製造段階における要素の寸法に関係するものであることに留意すべきである。当業者は、圧力センサの動作中に、各部品が当初の平坦な形状から変形し得ることを理解する。
図1の構造において、平面ベース11、側壁層13およびダイアフラムプレート16は、第1の表面14、第2の表面18および側壁13の内面が、基準圧力で揮発性材料を含む気密に密閉されたギャップ12を形成するように互いに固定(attach)される。ギャップ12は、少量の残留ガスだけを含むような真空にされていてもよいが、選択された基準圧力で選択された、ガスまたは他の揮発性物質で満たされていてもよい。
周方向の開口上をギャップ12に向かって広がるダイアフラムプレート16の一部は、その周縁が開口によって定義されるダイアフラム10を提供する。ダイアフラム10の変形は、容量的に、または代替的に、ピエゾ抵抗またはこれに類似するひずみゲージに基づく方法を用いて、ダイアフラムにおいて変形が誘発する応力を電気信号に変換することによって、組込みのピエゾ抵抗器またはひずみゲージ抵抗器を用いて検知されてもよい。これらの方法は全て当分野において開示されており、従って、当業者によく知られているので、本明細書においては詳細には言及しない。
図1のセンサ構造の1つの欠点は、側壁13に関連する定数静電容量が大きい傾向があることである。側壁13は、ダイアフラムプレートの外周縁に位置しているので、その面積は、センサのコンデンサの圧力に敏感な部分を形成する曲げダイアフラム10の面積に比べて大きい。また、側壁13の絶縁材料は、側壁13に関連する静電容量に乗ずる有意な相対誘電率(dielectric constant)を有する(二酸化ケイ素の場合は4)。この側壁静電容量は、センサ静電容量に電気的に並列に接続され、かつ、ダイアフラムプレート16と平面ベース11との間の静電容量の評価時にこれに加算される。これは、相対感度(圧力ゼロにおける静電容量に対する、印加された名目上のフルスケール圧力による静電容量の変化の比率)を効果的に減少させ、かつ、1/C(逆静電容量)特性を圧力の関数として、まさに非線形な状態にする。
また、センサ構造の外面は、多くの場合、抵抗漏れまたは容量漏れ、およびその他の迷走効果(stray effects)を容量測定結果に及ぼすかもしれない周囲条件に曝されている。
これらの効果が、側壁層が集積シールド電極を有する構造を用いて効果的に低減できることが、いまや探知された。これに基づき、側壁は、絶縁材料の第1の層と第2の層、及びそれらの層の間の導電材料の第3の層の、少なくとも3層から形成されている。第3の層は、その構造のための集積シールド電極を提供する。図2Aおよび図2Bは、そのような構造の例示的な実施態様を示す図である。図2Aは、上述した構造の側面図であり、図2Bは、同構造の上面図である。
図2Aおよび図2Bの微小電気機械の圧力センサ構造は、図1を参照して説明したように、平面ベース21とダイアフラムプレート20とを有する。例示的な絶対圧センサ構造は、また、平面ベース21とダイアフラムプレート20とに接続される側壁23を有し、基準圧力で揮発性材料を含む、気密に密閉されたギャップ22を形成する。なお、差圧センサ構造において、基準圧力は、例えば、平面ベース21内のチャネルを通ってギャップ22に導かれてもよい。図2の構造において、ダイアフラムプレート20の少なくとも一部は、基準圧力とセンサ構造の周りの周囲圧力との間の差によって変形する。ダイアフラムプレート20の変位は、容量センシングを用いて電気信号に変換されてもよい。静電容量は、平面ベース21の第1の表面24とダイアフラムプレート20の第2の表面25との間に形成される。また、側壁23がギャップ22を密閉するので、ギャップ22とセンサの外側との間で一切の流体移動が不可能となる。
側壁層23は、少なくとも3層を含む多層構造であり、そのうちの2層27,28は電気絶縁材料、好ましくは二酸化ケイ素の層であり、その間の層29は導電材料、好ましくは多結晶シリコンの層である。第1の層28の一方の表面は、平面ベース21上の第1の表面24に接続され、第1の層の他方の表面は、第3の層27に接続されている。第2の層29の一方の表面は、ダイアフラムプレート上の第2の表面25に接続され、第2の層の他の表面は、第3の層27に接続されている。このようにして、側壁層23を形成する、絶縁する第1の層28と、シールド電極を提供する第3の層27と、第2の層29とが、少なくとも部分的に互いが重なるように、互いの上に積層される。ギャップ22の高さは、第1の層28、第2の層29および第3の層27の厚さの和によって決定される。
上述の側壁の多層構造により、側壁23に関連する追加の並列静電容量は、今や、ダイアフラムプレート26と平面ベース21との間ではなく、ダイアフラムプレート26と第3の層27によって提供されるシールド電極との間に存在するよう配置されている。後述するように、ダイアフラムプレート26と平面ベース21との間の測定静電容量に対するこの追加の静電容量の影響は、容量変換回路を用いて最小限に抑えることができ、相対感度と線形性に対する側壁の有害な影響が、このようにして実質的に取り除かれる。
この構造において、第1の層28、中間の第3の層27、および第2の層29は、第1の絶縁層28が第3の層27を超えて水平に広がり、かつ、第3の層27が第2の絶縁層29を超えて水平に広がるように、配置され、かつパターン形成されてもよい。換言すれば、センサ構造の構造層に垂直な(例えば、第1の表面24の平面に垂直な)平面で形成する断面において、第1の層28の外周縁は第3の層27の外周縁よりもギャップからより遠くにあり、第3の層の外周縁は第2の層の外周縁よりもギャップからより遠くにある。対応して、同断面において、第1の層28の向かい合う内周縁の間の距離(即ち、ギャップの幅)は、第3の層27の向かい合う内周縁の間の距離Wよりも小さくてもよく、第3の層の向かい合う内周縁の間の距離Wは、第2の層29の向かい合う内周縁の間の距離Wよりも小さくてもよい。
図2Bに示すように、上から見た時は、第1の絶縁層28の周縁は、上述の通り、第3の層27の縁の外に見ることができ、第3の層27の周縁は、第2の層29の縁の外に見ることができる。有利には、第2の層の外周縁もまた、ダイアフラムプレート26の外に延びているので、第2の層29の周縁がダイアフラムプレート26の縁の外に見ることができる。仮に、ダイアフラムプレートがなくて側壁が上から見えるとすると、3つの層23、27および28の内周縁と外周縁の両方の全ての位置において、第1の層28の部分が第3の層27の外端の外側に延びて見えるはずであり、第3の層27の部分が側壁層23の外端の外側に延びて見えるはずである。その結果、抵抗性電流または容量性電流がダイアフラムプレート26と平面ベース21との間を通るための短絡の通り易い経路が実質的に存在しないので、外部漏れ電流と浮遊静電容量の影響は、最小限に抑えられる。センサの周縁を囲む全ての位置において、この経路を延長し、かつ遮断するシールド層27が存在している。
上記の構造において、閉ループ演算増幅器を有する容量変換回路を用いて、浮遊静電容量と並列静電容量を除去または少なくとも有意に減少させることができる。この配列において、測定された静電容量は、平面ベース21と第3の層27によって作られるシールド電極がない領域(上面図においてシールド電極に覆われていない領域)上のダイアフラムプレート26との間の静電容量に起因するものである。平面ベース21とシールド電極27との間の静電容量、ダイアフラムプレート26とシールド電極27との間の静電容量の影響も、端部23上の浮遊静電容量と漏れ抵抗の影響も、効果的に除去することができる。図2のセンサ構造において、演算増幅器回路が、ダイアフラムプレート20または平面ベース21のいずれかの電極と同一の電位にシールド電極27を保つように配置されている場合、演算増幅器の電圧出力は、本質的にダイアフラムプレートの中央部分と平面ベースとの間の静電容量だけを示すようにすることができる。ダイアフラムプレートからシールド電極27まで、およびシールド電極27から平面ベース21までの絶縁表面上の並列静電容量および生じ得る漏れ電流の効果は、このようにして、演算増幅器の開ループ利得の因子によって減少させることができる。
センサが適切に動作するために、シールド電極27は、一定電位、好ましくはセンサに接続されている電気回路の接地(グラウンド)あるいは仮想接地、またはダイアフラムプレート26とシールド電極27との間および平面ベース21とシールド電極27との間を流れる電流と、ダイアフラムプレート26と平面ベース21との間を流れる電流とを分離することができるその他の電位のいずれかに接続されてもよい。換言すれば、ダイアフラムプレート26と第3の層27との間の電気インピーダンスと、平面ベース21と第3の層27との間の電気インピーダンスとが、ダイアフラムプレート26と平面ベース21との間で測定される静電容量に影響しないように用いられてもよい。
図3A〜図3Fは、センサ構造における望ましくない効果を減少させるのに適する例示的な容量変換回路の構成を示す図である。これらの構成は、演算増幅器30、平面ベース電極のための端末入力31、ダイアフラムプレート電極のための端末入力36、シールド電極への端末入力32、電圧源34または電流源35、および基準インピーダンス37を含む。これらの構成要素(components)が接続されて、側壁層上の並列静電容量からの、および湿度変化による絶縁層の表面伝導率における変化からの注目に値する(noticiable)影響を受けることなく、ダイアフラムプレートと平面ベースとの間の静電容量を示す電圧出力が得られる。なお、当業者にとって、請求の範囲に記載された方法で演算増幅に適用される演算増幅器回路の構成の更なる様々な態様が、本発明の技術的範囲を逸脱することなく適用できることは明らかである。
図3A〜図3Dは、正の非反転入力がコモン接地(グラウンド)またはゼロ電圧端子に接続されている例示的な反転演算増幅器回路を示す図である。閉ループフィードバック回路のほぼゼロの差動入力電圧の要求のため、反転入力の電位は、非反転入力の電位とほぼ等しく、仮想接地加算点38を生ずる。
図3Aにおいて、シールド電極は、平面ベースと同じ電位に配置されている。図3Aに示すように、平面ベース端子31は増幅器の反転入力の仮想接地電位に接続し、かつ、シールド電極端子32は接地電位である。このため、シールド電極と平面ベースとの間の電圧と電流は無視できるものであり、平面ベースとダイアフラムプレートとの間で測定される容量値に実質的に影響を及ぼさない。ダイアフラムプレート端子36は、シールド電極とダイアフラムプレートとの間の電流が無視できるものであって、ダイアフラムプレートと平面ベースとの間で測定される容量値に実質的な影響を及ぼさないように、電圧源34に接続される。シールド電極と平面ベースとの間の静電容量は、接地と仮想接地38との間に接続され、ダイアフラムプレートと平面ベースとの間で測定される容量値に実質的な影響を及ぼさない。
更なる背景として、平面ベース端子31とダイアフラムプレート端子36との間の静電容量をCとし、平面ベース端子31とシールド電極端子32との間の静電容量をCとする。また、電圧源34を実効電圧UiのAC電圧源と仮定し、フィードバック回路要素37をCに等しい静電容量のコンデンサと仮定し、増幅器の開ループ利得をAと仮定する。増幅器の出力電圧Uoは、次のように表される。
Figure 0006256619
このように、Cの影響は、増幅器開ループ利得の量によって減少する。ダイアフラムプレート端子36とシールド電極端子32との間の静電容量もまた、理想的な電圧源として電圧を変化させることなく電流をこの静電容量に供給できる電圧源Uiと並列に接続されるので、出力電圧に影響を及ぼさない。
図3Bにおいて、シールド電極は、ダイアフラムプレートとほぼ同じ電位に配置されている。図3Bに示すように、ダイアフラムプレート端子36は、増幅器の反転入力の仮想接地電位に接続し、シールド電極端子32は接地電位である。このため、シールド電極とダイアフラムプレートとの間の電圧と電流は無視できるものであり、平面ベースとダイアフラムプレートとの間で測定される容量値に実質的に影響を及ぼさない。平面ベース端子31は、シールド電極と平面ベースとの間の電流がダイアフラムプレートと平面ベースとの間で測定される容量値に実質的な影響を及ぼさないように、電圧源34に接続される。シールド電極と平面ベースとの間の静電容量は、接地と電圧源との間に接続されるので、従って、ダイアフラムプレートと平面ベースとの間で測定される容量値に実質的な影響を及ぼさない。
図3Cにおいて、シールド電極もまた、ダイアフラムプレートとほぼ同じ電位に配置されている。図3Cに示すように、ダイアフラムプレート端子36は、増幅器の反転入力の仮想接地電位に接続し、シールド電極端子32は、接地電位である。このため、シールド電極とダイアフラムプレートとの間の電圧と電流は無視できるものであり、平面ベースとダイアフラムプレートとの間で測定される容量値に実質的に影響を及ぼさない。平面ベース端子31は、シールド電極と平面ベースとの間の電流が無視できるものであって、ダイアフラムプレートと平面ベースとの間で測定される容量値に実質的な影響を及ぼさないように、増幅器30の出力に接続される。シールド電極と平面ベースとの間の静電容量は、接地と増幅器30の出力との間に接続されるので、従って、ダイアフラムプレートと平面ベースとの間で測定される容量値に実質的な影響を及ぼさない。
図3Dにおいて、シールド電極も同じく、平面ベースとほぼ同じ電位に配置されている。図3Dに示すように、平面ベース端子31は、増幅器の反転入力の仮想接地電位に接続し、シールド電極端子32は、接地電位である。このため、シールド電極と平面ベースとの間の電圧と電流は無視できるものであり、平面ベースとダイアフラムプレートとの間で測定される容量値に実質的に影響を及ぼさない。ダイアフラムプレート端子36は、シールド電極とダイアフラムプレートとの間の電流が無視できるものであって、ダイアフラムプレートと平面ベースとの間で測定される容量値に実質的な影響を及ぼさないように、増幅器30の出力に接続される。シールド電極と平面ベースとの間の静電容量は、接地と仮想接地68との間に接続されるので、従って、ダイアフラムプレートと平面ベースとの間で測定される容量値に実質的な影響を及ぼさない。
図3A〜図3Dにおいて、シールド電極端子は、接地電位に接続されている。平面ベースまたはダイアフラムプレートの端子は、感知した静電容量を提供し、センサの端子の1つは、増幅器回路の仮想接地に接続されている。これにより、シールドを通る電流とダイアフラムプレート端子を通る電流とを互いから隔離しつつ、シールド電極端子とセンサの端子の1つをほぼ同じ電圧に保つことが可能になる。この原理を図3A〜図3Dに示す以外の様々な態様で使用することは本発明の技術的範囲内である。
図3Eおよび図3Fは、例示的な非反転演算増幅器回路を示す図である。演算増幅器30は、電圧フォロワとして使用され、演算増幅器の出力は、もとの反転入力に直接的に接続されている。反転入力の電位は、非反転入力の電位にほぼ等しい。
図3Eにおいて、シールド電極は、ダイアフラムプレートとほぼ同じ電位に配置されている。図3Eに示すように、ダイアフラムプレート端子36は、予め定められたまたは既知である電流で電流源35に接続されている。また、電流源35は、電流源および電圧源と内部インピーダンスとの組合せで形成されていてもよいと理解され、この場合、電流は一定でないが、例えば、分流抵抗器またはその他の既知の電流測定法による測定により知れている。ダイアフラムプレートとシールド電極とは、ここではほぼ同じ電位にあるため、実質的には両者の間を流れる電流はない。シールド電極と平面ベースとの間で生じ得る漏れまたは容量性電流は、この電流が出力電圧に実質的な影響を与えることなく増幅器によって提供されるため、これもまた、ダイアフラムプレートまたは平面ベースとの間の電圧または電流に実質的な影響を及ぼさない。
更なる背景として、平面ベース端子31とダイアフラムプレート端子36との間の静電容量をCとし、増幅器の反転(−)入力と非反転(+)入力との間の静電容量をCとする。この静電容量は、増幅器の入力静電容量、およびダイアフラムプレート端子36とシールド電極端子32との間の静電容量の両方を含む。また、電流源35を周波数fにおける実効電流JのAC源と仮定し、増幅器の開ループ利得をAと仮定する。増幅器の出力電圧Uは、次のように表される。
Figure 0006256619
このように、Cの影響は、増幅器開ループ利得Aの量によって減少する。平面ベース端子31とシールド電極端子32との間の静電容量も、増幅器の出力端子と接地端子との間に接続され出力電圧にほとんど影響を及ぼさないので、これもまた、出力電圧に影響を及ぼさない。
図3Fにおいて、シールド電極は、平面ベースとほぼ同じ電位に配置されている。図3Fに示すように、平面ベース端子31は、予め定められたまたは既知である電流で電流源35に接続されている。平面ベースとシールド電極とは、ここではほぼ同じ電位にあるため、実質的には両者の間を流れる電流はない。シールド電極とダイアフラムプレートとの間で生じ得る漏れまたは容量性電流は、この電流が出力電圧に実質的な影響を与えることなく増幅器によって提供されるため、ダイアフラムプレートと平面ベースとの間の電圧または電流に実質的な影響を及ぼさない。
図3Eおよび図3Fにおいて、シールド電極端子は、増幅器の出力に接続され、センサの端子の1つの電位を緊密にフォローするように配置されるので、シールド電極端子とセンサの端子の1つの間の電流を無視できるものに保つ。この原理を図3Eおよび図3Fに示す以外の様々な態様で使用することは本発明の技術的範囲内である。
図3A〜図3Fのすべての実施例は、フィードバック構成にある増幅器を使用しており、シールド電極端子の電位をセンサの端子の1つの電位付近に保つと同時に、保護端子を通る電流経路とダイアフラムプレート端子を通る電流経路との分離を保つ。
図2Aおよび図2Bのセンサ構造において、ギャップ22の高さは、第1の層28、第2の層29および第3の層27の厚さの和によって決定される。これにより、ごく小さな(例えば、1ミクロン以下のオーダーの)ギャップの高さが要求されるような、応用における非実際的に小さな層の厚さに導くことができる。図4は、そのような応用により適切な更なる実施態様の側面図である。この構造の上面図は、図2Bにおける上面図に対応する。この実施態様において、第1の層28は、平面ベース21の第1の表面上に広がり、かつ、その最上部に内部電極層400を有している。内部電極層400は、第3の層27のシールド電極によって外周が囲まれた第1の絶縁層28上に広がっている。内部電極層は、有利には、シールド電極内のほぼ全領域を満たすように広がるが、第3の層27のシールド電極から(例えば、細い溝402によって)電気的に隔離されている。内部電極層の範囲は、構造層を通る断面において、第1の層上の内部電極層400の幅と第3の層27の幅が、溝402のような電気的に隔離する領域の幅の数倍(少なくとも10倍)となるように、配置されてもよい。内部電極層のために、誘電ギャップが、内部電極層400とダイアフラムプレート20との向かい合う表面の間に効果的に形成される。その結果、センサの静電容量は、このようにして、もはや第1と第3の層28、27の厚さではなく、第2の層29の厚さのみによって決定される。
有利には、内部電極層400は、シールド層27と同じ厚さであり、同じ導電材料で形成されている。電気的に隔離する領域が溝の場合、図4に示すように、第3の層のみを通って伸びていてもよく、あるいは、第3の層と第1の層を通って平面ベースにまで達していてもよい。いずれの場合でも、ダイアフラム20と内部電極層400との間で測定された静電容量が、内部電極層400と平面ベース21との間の一定の静電容量に逐次結合されるようになる。いくつかの場合においては、これは、実装に複雑さを追加することになる。図5は、電極層が接触開口501を通って平面ベース21と電気的に接触するように用いられる、更なる実施態様を示す図である。有利には、接触開口は小さく、即ち、断面において、内部電極層400の幅は、接触開口501の幅の数倍(少なくとも10倍)である。本発明の技術的範囲内において、より大きな接触開口を使用することも可能であるが、これは側壁層の製造工程を複雑にする傾向がある。
第1と第3の層27、28の厚さを選択する自由度と、層29の厚さを増加させる可能性とは、側壁層の製造を容易にする。さらに、誘電層28および29の厚さを増加させることができるので、シールド電極27と平面ベース21との間、およびシールド電極27とダイアフラムプレート26との間の静電容量は減少する。これは、ノイズ利得を減少させ、そしてこれにより、センサ構造においてシールド電極に用いる閉ループ増幅器回路による電気的なノイズを減少させる。
図1のセンサ構造の更なる欠点は、曲げダイアフラム10と平面ベース11との間の静電容量が、側壁13における支持部付近であって、加えられた圧力によるダイアフラムの曲げが有意でない、ダイアフラム10の端部に関連する部分を有することである。
図2Aと図2Bの(図4および図5においてもまた適用される)例示的な実施態様は、側壁23の層を更に配置して、この欠点も軽減されるようにする方法を示している。図2Aにおいて、W2は、ダイアフラムの幅を示し、周囲圧力の変化に応答して、実質的に変位するダイアフラムプレート20の部分を意味している。図2AのW2は、側壁の上面においてこれら側壁がダイアフラムプレート20に接続する部分のダイアフラムの断面の幅(即ち、第2の層の向かい合う側壁の対応する2点の間の距離)に対応する。W1は、ダイアフラムのシールドされていない幅または容量幅(capacitive width)を示す。図2AのW1は、センサ構造の同じ断面から決定される、対応する断面の第3の層におけるギャップの幅(即ち、外周を囲む第3の層27の向かい合う内周縁の間の距離)に対応する。W2がW1よりも大きい時は、第3の層27の一部は、ダイアフラムプレート20の曲げダイアフラムと平面ベース21との間にある。これは、曲げダイアフラム20と平面ベース21との間の曲げがごく僅かである、ダイアフラムの一部25の静電容量が、測定されたセンサ静電容量から除かれることを意味する。
図6〜図9は、長方形のダイアフラムのサイズが0.2x1mm、ダイアフラムプレートの厚さが5μm、かつ、ギャップ(側壁)の高さが0.5μmである、例示的な試験用センサ構造を用いて行ったシミュレーションの結果を示す。図6は、向かい合う側壁の間に広がるダイアフラムの幅に沿う相対的な曲げの例を示す。図7は、絶対静電容量の変化の変動を比率W/Wの関数として示す図である。図8は、相対静電容量の変化を比率W/Wの関数として示す図である。より具体的には、図8は、静電容量の変化と圧力ゼロにおける静電容量との間の比率の変化を示している。図9は、1/C特性の非線形性を比率W/Wの関数として示す図である。
図6〜図9は、端部付近の領域において生成された静電容量の部分が絶対感度(圧力毎の静電容量の変化)に対してほとんど値を加算しないことを示し、かつ、センサの相対感度(圧力毎の、圧力ゼロにおける静電容量毎の静電容量の変化)に対して悪影響を与えることを示している。図6は、側壁付近のダイアフラムの部分において、ダイアフラムの曲げがごく僅かであることを示している。図7は、W/W=0.4の時、静電容量の変化が、W/W=1における最大値のまだ約80%(〜2.5/3.2)であることを示している。図8から、同じ比率W/W=0.4を用いて、相対静電容量の変化が、約2(〜1.75/0.9)倍改善されたことが見て取れる。図9から、同じ比率W/W=0.4を用いて、非線形性誤差が、6%を超える値から0.6%にまで減少したことが見て取れる。この結果、比率W/Wを1未満に減少させることによって、達成し得る絶対的な静電容量の変化を有意に損なうことなく、相対感度と線形性とを制御可能に改善することができる。
図10は、請求項に記載の微小電気機械の圧力センサ構造91を含む微小電気機械の圧力センサ90の実施態様を示す図である。圧力センサは、また、電気回路部92も有している。センサ構造91と電気回路部92とは、異なるダイであってもよい。電気回路部92は、電導線93によって、平面ベース、保護端子層、およびダイアフラムプレートに接続されていてもよい。電気回路は、また、図2A、図2B、図4、図5および図3A〜図3Fを参照して説明したように、シールド電極を平面ベースまたは第1の平面層のいずれかと同じ電位に保ち、かつ、これらの端子を通るそれぞれの電流経路の分離を保つように接続された、フィードバック構成における演算増幅器も有していてもよい。
技術の進歩に従い、本発明の基本概念が様々な方法で実施し得ることは、当業者に自明である。従って、本発明およびその実施態様は、上記の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の適用範囲内で変化しうるものである。

Claims (13)

  1. 微小電気機械の圧力センサ構造であって、当該微小電気機械の圧力センサ構造は、平面ベースと、側壁層と、ダイアフラムプレートとを有し、
    前記側壁層が、前記平面ベースから遠ざかるように延びて前記ダイアフラムプレートに接触する側壁を形成し、
    前記側壁層が、絶縁材料の第1の層と第2の層と、導電材料の第3の層との少なくとも3層から形成され、前記第3の層が、前記第1の層と前記第2の層との間にあり、
    前記第1の層が前記第3の層を超えて水平に広がり、かつ、前記第3の層が前記第2の層を超えて水平に広がり、
    断面において、前記第1の絶縁層の外周縁が前記第3の層の外周縁を超えて水平に広がり、かつ、前記第3の層の外周縁が前記第2の絶縁層の外周縁を超えて水平に広がり、
    断面において、前記第1の層の向かい合う内周縁の間の距離が、前記第3の層の向かい合う内周縁の間の距離よりも小さく、かつ、前記第3の層の向かい合う内周縁の間の距離が、前記第2の層の向かい合う内周縁の間の距離よりも小さい
    ことを特徴とする
    前記微小電気機械の圧力センサ構造。
  2. 前記側壁層に接触していない前記ダイアフラムプレートの部分がダイアフラムを提供し、
    前記第3の層のレベルにおけるギャップの断面の幅、前記ダイアフラムの対応する断面の幅に対する比率が、1未満である
    ことを特徴とする請求項1に記載の微小電気機械の圧力センサ構造。
  3. 前記比率が0.3〜0.7の範囲であることを特徴とする請求項に記載の微小電気機械の圧力センサ構造。
  4. 前記比率が0.4であることを特徴とする請求項に記載の微小電気機械の圧力センサ構造。
  5. 前記第1の層および/または前記第2の層が二酸化ケイ素から作られていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の微小電気機械の圧力センサ構造。
  6. 前記側壁によって囲まれた、導電性の材料の内部電極層を有し、前記内部電極層が、前記第3の層から電気的に隔離されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の微小電気機械の圧力センサ構造。
  7. 前記電気的な隔離が、前記内部電極層の外周を囲む電気的に隔離する領域によって提供されることを特徴とする請求項に記載の微小電気機械の圧力センサ構造。
  8. 電気的に隔離する領域が、前記内部電極層と前記第1の層とを通って前記平面ベースにまで達する溝であることを特徴とする請求項に記載の微小電気機械の圧力センサ構造。
  9. 前記内部電極層が、接触開口を通って前記平面ベースに電気的に接触していることを特徴とする請求項またはに記載の微小電気機械の圧力センサ構造。
  10. 求項1〜9のいずれか1項に記載圧力センサ構造を有する圧力センサ。
  11. 前記圧力センサが、前記平面ベースへの電導線と、シールド電極への電導線と、前記ダイアフラムプレートへの電導線とに接続されている電気回路を有し、
    前記電気回路が、フィードバック構成にある演算増幅器であって、前記シールド電極を前記平面ベースまたは前記ダイアフラムプレートのいずれかの電位と同じ電位に保つように、かつ、前記シールド電極を通る電流経路と前記ダイアフラムプレートを通る電流経路とを互いから分離するように接続されている前記演算増幅器を有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の圧力センサ。
  12. 前記圧力センサが、前記平面ベースへの電導線と、前記導電性の材料の第3の層への電導線と、前記ダイアフラムプレートへの電導線とに接続されている電気回路を有し、
    前記電気回路が、フィードバック構成にある演算増幅器であって、前記導電性の材料の第3の層を前記平面ベースまたは前記ダイアフラムプレートのいずれかの電位と同じ電位に保つように、かつ、前記導電性の材料を通る電流経路とダイアフラムプレートを通る電流経路とを互いから分離するように接続されている前記演算増幅器を有する
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の圧力センサ。
  13. 前記演算増幅器が、反転演算増幅器または非反転演算増幅器であることを特徴とする請求項11または12に記載の圧力センサ。
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