JP6256296B2 - 冷却器 - Google Patents

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本発明は、冷却器に関する。
ハイブリッド自動車、電気自動車、及び燃料電池を搭載した燃料電池車等は、直流電源からの直流電圧を交流電圧に変換し、変換された交流電圧によりモータを駆動することによって動力を得ている。よって、このような車両においては、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ装置が搭載されている。インバータ装置は、通電に伴い発熱する半導体素子等の発熱部品を含んでいる。発熱部品は、例えば特許文献1のような冷却器(ヒートシンク)によって冷却される。
このような冷却器は、例えば、一面が開口された有底箱状のケース部材(第1の部材)と、ケース部材の開口を閉鎖する板状の蓋部材(第2の部材)とを組み合わせて、内部に冷却媒体(例えば水)が流れる流路を形成する本体部を有する。そして、例えば、ケース部材の底部の外面に発熱部品(第1の発熱部品)が熱的に結合される。さらに、発熱部品に対する冷却性能を向上させるために、ケース部材の底部の内面にはフィンが立設される。これによれば、発熱部品から生じる熱は、ケース部材の底部及びフィンに伝達されて、流路を流れる冷却媒体によって放熱される。
特開2006−295178号公報
ここで、例えば、冷却器の蓋部材の外面に、新たな発熱部品(第2の発熱部品)を熱的に結合させて、ケース部材に熱的に結合された発熱部品と、蓋部材に熱的に結合された発熱部品とを、一つの冷却器によって冷却しようとする場合を考える。この場合、蓋部材の内面にはフィンが設けられていないため、ケース部材に熱的に結合された発熱部品に比べると、蓋部材に熱的に結合された発熱部品に対する冷却性能が悪くなってしまう。そこで、蓋部材の内面にフィンを立設することが考えられるが、ケース部材の底部の外面に立設されたフィンと、蓋部材の内面に立設されたフィンとの位置関係によっては、流路を流れる冷却媒体の流れが本体部の内部で不均一になってしまう虞がある。すると、ケース部材に熱的に結合された発熱部品と、蓋部材に熱的に結合された発熱部品とを効率良く冷却することができなくなってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、第1の部材に熱的に結合された第1の発熱部品と、第2の部材に熱的に結合された第2の発熱部品とを効率良く冷却することができる冷却器を提供することにある。
上記課題を解決する冷却器は、第1の部材と第2の部材とが組み合わされてなる本体部の内部に冷却媒体が流れる流路が形成された冷却器であって、前記第1の部材は、一方の面に第1の発熱部品が配置されるとともに他方の面に複数の第1のフィンが立設される第1板を有し、前記第2の部材は、一方の面に第2の発熱部品が配置されるとともに他方の面に複数の第2のフィンが立設される第2板を有し、前記本体部における前記第2板よりも前記第1板寄りには、前記第1のフィンの並設方向に開口する第1の開口部が形成されるとともに、前記本体部における前記第1板よりも前記第2板寄りには、前記第2のフィンの並設方向に開口する第2の開口部が形成されており、前記流路は、前記第1の開口部に連通するとともに前記第1の開口部から遠ざかるほど流路断面積が狭くなりながら前記第1のフィンの並設方向に延びる第1の流路と、前記第2の開口部に連通するとともに前記第2の開口部から遠ざかるほど流路断面積が狭くなりながら前記第2のフィンの並設方向に延びる第2の流路と、前記複数の第1のフィン及び前記複数の第2のフィンによって前記並設方向に間隔を置いて区画され、前記第1の流路と前記第2の流路とを連通する複数の連通路とを含む。
例えば、第1の開口部を介して本体部の内部に流入する冷却媒体は、第1の流路に流れ込む。このとき、第1の流路は、第1の開口部から遠ざかるほど流路断面積が狭くなっているため、第1の流路から各連通路に流入される流量が均一になり易い。そして、冷却媒体は、各連通路を通過して第2の流路に流入する。このとき、第2の流路は、第2の開口部から遠ざかるほど流路断面積が狭くなっている。言い換えると、第2の流路は、各連通路から第2の開口部に向かうにつれて流路断面積が広くなっている。よって、各連通路から第2の流路に流入した冷却媒体は、第2の開口部に向かってスムーズに流れ易くなり、第2の開口部を介して本体部の外部へ排出される。
これによれば、流路を流れる冷却媒体が、本体部の内部で不均一に流れてしまうことが抑制され易くなるため、第1の発熱部品から生じる熱は、第1板及び第1のフィンに伝達されて、流路を流れる冷却媒体によって効率良く放熱されるとともに、第2の発熱部品から生じる熱は、第2板及び第2のフィンに伝達されて、流路を流れる冷却媒体によって効率良く放熱される。よって、第1の発熱部品と第2の発熱部品とを効率良く冷却することができる。
上記冷却器において、前記第1の流路と前記第2のフィンとは直接対向し、前記第2の流路と前記第1のフィンとは直接対向することが好ましい。
これによれば、例えば、第1の部材と第2の部材との間には第1の流路と第2の流路とを仕切るプレートが無いため、プレートを有する構成に比べると部品点数を削減することができる。また、プレートを位置決めすることや、プレートを接合することなく製造することができるため、第1の部材と第2の部材との組み付け作業を簡素化させることができる。
上記冷却器において、前記複数の第1のフィンは前記第1の流路の一部を形成するとともに、前記第2のフィンは前記第2の流路の一部を形成し、前記複数の第1のフィンは、前記第1のフィンの並設方向において前記第1の開口部と重なる領域が、前記第1の開口部から遠ざかる位置に配置された第1のフィンほど多くなるようにそれぞれ前記第1板に立設されており、前記複数の第2のフィンは、前記第2のフィンの並設方向において前記第2の開口部と重なる領域が、前記第2の開口部から遠ざかる位置に配置された第2のフィンほど多くなるようにそれぞれ前記第2板に立設されていることが好ましい。
これによれば、第1の開口部から第1の流路に流入した冷却媒体を各連通路に誘導し易くすることができるとともに、各連通路から第2の流路に流入した冷却媒体を第2の開口部に誘導し易くすることができる。
上記冷却器において、前記第1の部材における前記第2の部材に対しての組み合わせ面となる面と、前記第2の部材における前記第1の部材に対しての組み合わせ面となる面との間に、シール層が介在されていることが好ましい。
これによれば、シール層によって、本体部の内部を流れる冷却媒体が、第1の部材と第2の部材との間から漏れてしまうことを抑制することができ、第1の発熱部品と第2の発熱部品とをさらに効率良く冷却することができる。
上記冷却器において、前記シール層は、液状ガスケットであることが好ましい。
これによれば、例えば、シール層がゴム状のガスケットである場合に比べると、第1の部材と第2の部材とを組み付ける際に必要なシール層を押し潰す力が小さくて済むため、第1の部材と第2の部材との組み付け作業を簡素化させることができる。
この発明によれば、第1の部材に熱的に結合された第1の発熱部品と、第2の部材に熱的に結合された第2の発熱部品とを効率良く冷却することができる。
実施形態における電子機器の斜視図。 (a)は第1の部材の平断面図、(b)は第2の部材の平断面図。 第1のフィン及び第2のフィンを示す斜視図。
以下、冷却器を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。本実施形態の冷却器は、車載用の電子機器(例えばインバータ装置)を構成している。
図1に示すように、電子機器10は、半導体素子等の第1の発熱部品11及び第2の発熱部品12を冷却する冷却器20を有する。冷却器20は、第1の部材21と第2の部材22とを組み合わせてなる本体部23を有する。第1の部材21及び第2の部材22は、金属製(例えばアルミニウム製)である。
図2(a)に示すように、第1の部材21は、平面視長方形状である第1の底板21aと、第1の底板21aの周縁から立設される第1の側板21b、第2の側板21c、第3の側板21d及び第4の側板21eとを有し、一面に開口を有する有底四角箱状に形成されている。第1の側板21bと第2の側板21cとは、第1の底板21aの長手方向において対向配置されるとともに、第3の側板21dと第4の側板21eとは、第1の底板21aの短手方向において対向配置されている。第1の側板21b、第2の側板21c、第3の側板21d及び第4の側板21eの立設方向の長さは同じである。
第1の底板21aの内面には、複数(本実施形態では5本)の第1のフィン31が立設されている。第1のフィン31は平板状である。第1のフィン31の立設方向の長さは、第1の側板21b、第2の側板21c、第3の側板21d及び第4の側板21eの立設方向の長さと同じである。複数の第1のフィン31は、第1の底板21aの長手方向に一定の間隔を置いて並設されるとともに、第3の側板21dから第4の側板21eに向けて互いに平行に延びている。各第1のフィン31は、第1の底板21aの内面及び第3の側板21dに連続しており、第1の部材21に一体形成されている。
複数の第1のフィン31は、第1の側板21b寄りに配置されている第1のフィン31ほど、第3の側板21dから第4の側板21eに向けた長さが短くなっている。すなわち、複数の第1のフィン31のうち、最も第1の側板21b寄りに配置された第1のフィン31の第3の側板21dから第4の側板21eに向けた長さは最も短く、最も第2の側板21c寄りに配置された第1のフィン31の第3の側板21dから第4の側板21eに向けた長さは最も長くなっている。複数の第1のフィン31のうち、最も第1の側板21b寄りに配置された第1のフィン31は、その第4の側板21e側の端部が第4の側板21e寄りに位置している。複数の第1のフィン31のうち、最も第2の側板21c寄りに配置された第1のフィン31は、第3の側板21dから第4の側板21eの手前まで延びている。
また、第1の底板21aの内面における複数の第1のフィン31よりも第4の側板21e寄りには、複数(本実施形態では4本)のフィン33が立設されている。フィン33は平板状である。フィン33の立設方向の長さは、第1の側板21b、第2の側板21c、第3の側板21d及び第4の側板21eの立設方向の長さと同じである。複数のフィン33は、第1の底板21aの長手方向に一定の間隔を置いて並設されるとともに、第4の側板21eから第3の側板21dに向けて互いに平行に延びている。各フィン33は、第1の底板21aの内面及び第4の側板21eに連続しており、第1の部材21に一体形成されている。複数のフィン33は、第4の側板21eから第3の側板21dに向けた長さがそれぞれ同じになっている。
複数のフィン33は、複数の第1のフィン31のうち、最も第2の側板21c寄りに配置された第1のフィン31を除く4本の第1のフィン31の、第3の側板21dから第4の側板21eに向けて延びる延長線上に配置されている。よって、4本の第1のフィン31と複数のフィン33との間の間隔は、4本の第1のフィン31のうち、最も第1の側板21b寄りに配置された第1のフィン31とフィン33との間の間隔が最も広く、4本の第1のフィン31のうち、最も第2の側板21c寄りに配置された第1のフィン31とフィン33との間の間隔が最も狭くなっている。
そして、第1の部材21の内部には、第1の側板21bから第2の側板21cに向かって延びるとともに、第1のフィン31とフィン33との間を通過する第1の流路41が形成されている。よって、複数の第1のフィン31は、第1の流路41の一部を形成している。第1の流路41は、第1の側板21bから第2の側板21cに向かうほど流路断面積が狭くなっている。
第1の側板21bにおいて、4本の第1のフィン31のうち、最も第1の側板21b寄りに配置された第1のフィン31とフィン33との間に対応する位置には、第1のフィン31の並設方向に開口する第1の開口部21hが形成されている。第1の開口部21hは、第1の側板21bにおける第4の側板21e寄りに配置されている。そして、第1の流路41は、第1の開口部21hに連通するとともに第1の開口部21hから遠ざかるほど流路断面積が狭くなりながら第1のフィン31の並設方向に延びている。複数の第1のフィン31は、第1のフィン31の並設方向において第1の開口部21hと重なる領域が、第1の開口部21hから遠ざかる位置に配置された第1のフィン31ほど多くなるようにそれぞれ第1の底板21aに立設されている。
図2(b)に示すように、第2の部材22は、平面視長方形状である第2の底板22aと、第2の底板22aの周縁から立設される第1の側板22b、第2の側板22c、第3の側板22d及び第4の側板22eとを有し、一面に開口を有する有底四角箱状に形成されている。第1の側板22bと第2の側板22cとは、第2の底板22aの長手方向において対向配置されるとともに、第3の側板22dと第4の側板22eとは、第2の底板22aの短手方向において対向配置されている。第1の側板22b、第2の側板22c、第3の側板22d及び第4の側板22eの立設方向の長さは同じである。
第2の底板22aの長手方向の長さは、第1の底板21aの長手方向の長さと同じである。第2の底板22aの短手方向の長さは、第1の底板21aの長手方向の長さと同じである。各第1の側板21b,22b、各第2の側板21c,22c、各第3の側板21d,22d、各第4の側板21e,22eの厚さはそれぞれ同じである。
第2の底板22aの内面には、複数(本実施形態では5本)の第2のフィン32が立設されている。第2のフィン32は平板状である。第2のフィン32の立設方向の長さは、第1の側板22b、第2の側板22c、第3の側板22d及び第4の側板22eの立設方向の長さと同じである。複数の第2のフィン32は、第2の底板22aの長手方向に、複数の第1のフィン31と同じ一定の間隔を置いて並設されるとともに、第4の側板22eから第3の側板22dに向けて互いに平行に延びている。各第2のフィン32は、第2の底板22aの内面及び第4の側板22eに連続しており、第2の部材22に一体形成されている。
複数の第2のフィン32は、第2の側板22c寄りに配置されている第2のフィン32ほど、第4の側板22eから第3の側板22dに向けた長さが短くなっている。すなわち、複数の第2のフィン32のうち、最も第2の側板22c寄りに配置された第2のフィン32の第4の側板22eから第3の側板22dに向けた長さは最も短く、最も第1の側板22b寄りに配置された第2のフィン32の第4の側板22eから第3の側板22dに向けた長さは最も長くなっている。複数の第2のフィン32のうち、最も第2の側板22c寄りに配置された第2のフィン32は、その第3の側板22d側の端部が第3の側板22d寄りに位置している。複数の第2のフィン32のうち、最も第1の側板22b寄りに配置された第2のフィン32は、第4の側板22eから第3の側板22dの手前まで延びている。
また、第2の底板22aの内面における複数の第2のフィン32よりも第3の側板22d寄りには、複数(本実施形態では4本)のフィン34が立設されている。フィン34は平板状である。フィン34の立設方向の長さは、第1の側板22b、第2の側板22c、第3の側板22d及び第4の側板22eの立設方向の長さと同じである。複数のフィン34は、第2の底板22aの長手方向に一定の間隔を置いて並設されるとともに、第3の側板22dから第4の側板22eに向けて互いに平行に延びている。各フィン34は、第2の底板22aの内面及び第3の側板22dに連続しており、第2の部材22に一体形成されている。複数のフィン34は、第3の側板22dから第4の側板22eに向けた長さがそれぞれ同じになっている。
複数のフィン34は、複数の第2のフィン32のうち、最も第1の側板22b寄りに配置された第2のフィン32を除く4本の第2のフィン32の、第4の側板22eから第3の側板22dに向けて延びる延長線上に配置されている。よって、4本の第2のフィン32と複数のフィン34との間の間隔は、4本の第2のフィン32のうち、最も第2の側板22c寄りに配置された第2のフィン32とフィン34との間の間隔が最も広く、4本の第2のフィン32のうち、最も第1の側板22b寄りに配置された第2のフィン32とフィン34との間の間隔が最も狭くなっている。
そして、第2の部材22の内部には、第2の側板22cから第1の側板22bに向かって延びるとともに、第2のフィン32とフィン34との間を通過する第2の流路42が形成されている。よって、複数の第2のフィン32は、第2の流路42の一部を形成している。第2の流路42は、第2の側板22cから第1の側板22bに向かうほど流路断面積が狭くなっている。
第2の側板22cにおいて、4本の第2のフィン32のうち、最も第2の側板22c寄りに配置された第2のフィン32とフィン34との間に対応する位置には、第2のフィン32の並設方向に開口する第2の開口部22hが形成されている。第2の開口部22hは、第2の側板22cにおける第3の側板22d寄りに配置されている。そして、第2の流路42は、第2の開口部22hに連通するとともに第2の開口部22hから遠ざかるほど流路断面積が狭くなりながら第2のフィン32の並設方向に延びている。複数の第2のフィン32は、第2のフィン32の並設方向において第2の開口部22hと重なる領域が、第2の開口部22hから遠ざかる位置に配置された第2のフィン32ほど多くなるようにそれぞれ第2の底板22aに立設されている。
第1の部材21及び第2の部材22は、各第1の側板21b,22b、各第2の側板21c,22c、各第3の側板21d,22d、各第4の側板21e,22eがそれぞれ連続するとともに、第1の底板21aの内面と第2の底板22aの内面とが互いに向き合うように配置され、互いに組み付けられている。
図1に示すように、第1の部材21の開口側の端面21fと、第2の部材22の開口側の端面22fとの間には、シール層としての液状ガスケット24(FIPG)が介在されている。液状ガスケット24は、第1の部材21の開口側の端面21fと、第2の部材22の開口側の端面22fとの間をシールする。第1の部材21の開口側の端面21fは、第2の部材22に対しての組み合わせ面である。第2の部材22の開口側の端面22fは、第1の部材21に対しての組み合わせ面である。
図3に示すように、第1の部材21と第2の部材22とが組み付けられた状態において、複数の第1のフィン31及び複数のフィン33は、複数の第2のフィン32と立設方向において重なるとともに、複数のフィン34は、複数の第1のフィン31と立設方向において重なっている。そして、本体部23の内部には、複数の第1のフィン31及び複数の第2のフィン32によって、第1のフィン31及び第2のフィン32の並設方向に間隔を置いて区画され、第1の流路41と第2の流路42とを連通する複数の連通路43が形成されている。本実施形態では、本体部23の内部には、第1の流路41、第2の流路42及び複数の連通路43によって、本体部23の内部に冷却媒体(例えば水)が流れる流路40が形成されている。第1の流路41と複数の第2のフィン32の一部とは直接対向し、第2の流路42と複数の第1のフィン31の一部とは直接対向している。
図1に示すように、第1の底板21aの外面には、第1の発熱部品11が配置されており、第1の発熱部品11は第1の底板21aに熱的に結合されている。第2の底板22aの外面には、第2の発熱部品12が配置されており、第2の発熱部品12は第2の底板22aに熱的に結合されている。よって、本実施形態では、第1の底板21aは、一方の面に第1の発熱部品11が配置されるとともに他方の面に複数の第1のフィン31が立設される第1板である。また、第2の底板22aは、一方の面に第2の発熱部品12が配置されるとともに他方の面に複数の第2のフィン32が立設される第2板である。
第1の開口部21hには、冷却媒体を本体部23の内部に供給する供給配管25が接続されている。第2の開口部22hには、本体部23の内部を流れた冷却媒体を本体部23の外部へ排出する排出配管26が接続されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図3に示すように、供給配管25から供給される冷却媒体は、第1の開口部21hを介して第1の流路41に流れ込む。このとき、第1の流路41は、第1の開口部21hから遠ざかるほど流路断面積が狭くなっているため、第1の流路41から各連通路43に流入される流量が均一になり易い。そして、冷却媒体は、各連通路43を通過して第2の流路42に流入する。このとき、第2の流路42は、第2の開口部22hから遠ざかるほど流路断面積が狭くなっている。言い換えると、第2の流路42は、各連通路43から第2の開口部22hに向かうにつれて流路断面積が広くなっている。よって、各連通路43から第2の流路42に流入した冷却媒体は、第2の開口部22hに向かってスムーズに流れ易くなり、第2の開口部22hを介して排出配管26に排出され、本体部23の外部へ排出される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)第1の流路41、第2の流路42及び複数の連通路43によって、本体部23の内部に冷却媒体が流れる流路40を形成した。これによれば、流路40を流れる冷却媒体が、本体部23の内部で不均一に流れてしまうことが抑制され易くなる。よって、第1の発熱部品11から生じる熱は、第1の底板21a及び第1のフィン31に伝達されて、流路40を流れる冷却媒体によって効率良く放熱されるとともに、第2の発熱部品12から生じる熱は、第2の底板22a及び第2のフィン32に伝達されて、流路40を流れる冷却媒体によって効率良く放熱される。よって、第1の発熱部品11と第2の発熱部品12とを効率良く冷却することができる。
(2)第1の流路41と複数の第2のフィン32の一部とは直接対向し、第2の流路42と複数の第1のフィン31の一部とは直接対向している。これによれば、例えば、第1の部材21と第2の部材22との間には第1の流路41と第2の流路42とを仕切るプレートが無いため、プレートを有する構成に比べると部品点数を削減することができる。また、プレートを位置決めすることや、プレートを接合することなく製造することができるため、第1の部材21と第2の部材22との組み付け作業を簡素化させることができる。
(3)複数の第1のフィン31は、第1のフィン31の並設方向において第1の開口部21hと重なる領域が、第1の開口部21hから遠ざかる位置に配置された第1のフィン31ほど多くなるようにそれぞれ第1の底板21aに立設されている。また、複数の第2のフィン32は、第2のフィン32の並設方向において第2の開口部22hと重なる領域が、第2の開口部22hから遠ざかる位置に配置された第2のフィン32ほど多くなるようにそれぞれ第2の底板22aに立設されている。これによれば、第1の開口部21hから第1の流路41に流入した冷却媒体を各連通路43に誘導し易くすることができるとともに、各連通路43から第2の流路42に流入した冷却媒体を第2の開口部22hに誘導し易くすることができる。
(4)第1の部材21の開口側の端面21fと、第2の部材22の開口側の端面22fとの間には、液状ガスケット24が介在されている。これによれば、液状ガスケット24によって、本体部23の内部を流れる冷却媒体が、第1の部材21と第2の部材22との間から漏れてしまうことを抑制することができ、第1の発熱部品11と第2の発熱部品12とをさらに効率良く冷却することができる。
(5)第1の部材21の開口側の端面21fと、第2の部材22の開口側の端面22fとの間をシールするシール層として液状ガスケット24を用いた。これによれば、例えば、シール層がゴム状のガスケットである場合に比べると、第1の部材21と第2の部材22とを組み付ける際に必要なシール層を押し潰す力が小さくて済むため、第1の部材21と第2の部材22との組み付け作業を簡素化させることができる。
(6)第1の底板21aには、第1のフィン31に加えてフィン33が立設されている。これによれば、第1の発熱部品11から生じる熱は、第1の底板21a及び第1のフィン31に加えてフィン33にも伝達されるため、第1の発熱部品11の冷却性能を向上させることができる。また、第2の底板22aには、第2のフィン32に加えてフィン34が立設されている。これによれば、第2の発熱部品12から生じる熱は、第2の底板22a及び第2のフィン32に加えてフィン34にも伝達されるため、第2の発熱部品12の冷却性能を向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、シール層として、例えば、ゴム状のガスケットを用いてもよい。
○ 実施形態において、複数のフィン33は、第4の側板21eから第3の側板21dに向けた長さがそれぞれ異なっていてもよい。
○ 実施形態において、複数のフィン34は、第3の側板22dから第4の側板22eに向けた長さがそれぞれ異なっていてもよい。
○ 実施形態において、フィン33を削除してもよい。
○ 実施形態において、フィン34を削除してもよい。
○ 実施形態において、第1のフィン31及び第2のフィン32の数は、特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、第1のフィン31及び第2のフィン32が、例えば、波板状であってもよい。
○ 実施形態において、例えば、第1の部材21が、一面に開口を有する有底箱状であるとともに、第2の部材22が、第1の部材21の開口を閉鎖する板状の蓋部材であってもよい。この場合、第2の部材22が、一方の面に第2の発熱部品12が配置されるとともに他方の面に第2のフィン32が立設される第2板である。そして、この場合、第1の部材21の第1の側板21b、第2の側板21c,第3の側板21d及び第4の側板21eの立設方向の長さは、複数の第1のフィン31の立設方向の長さよりも長くなっている。また、第1の開口部21hは、第1の側板21bの第1の底板21a寄りに形成され、第2の開口部22hは第2の側板21cの第2の部材22寄りに形成される。要は、第1の部材21及び第2の部材22の形状は特に限定されるものではなく、第1の部材21と第2の部材22とを組み合わせて内部に冷却媒体が流れる流路40が形成される本体部23を構成することができればよい。
○ 実施形態において、冷却媒体は、水以外のものであってもよく、例えば、冷却風であってもよい。
○ 実施形態において、冷却器20は、車載用以外のものであってもよい。
11…第1の発熱部品、12…第2の発熱部品、20…冷却器、21…第1の部材、21a…第1板である第1の底板、21h…第1の開口部、22…第2の部材、22a…第2板である第2の底板、22h…第2の開口部、23…本体部、24…シール層としての液状ガスケット、31…第1のフィン、32…第2のフィン、40…流路、41…第1の流路、42…第2の流路、43…連通路。

Claims (5)

  1. 第1の部材と第2の部材とが組み合わされてなる本体部の内部に冷却媒体が流れる流路が形成された冷却器であって、
    前記第1の部材は、一方の面に第1の発熱部品が配置されるとともに他方の面に複数の第1のフィンが立設される第1板を有し、前記第2の部材は、一方の面に第2の発熱部品が配置されるとともに他方の面に複数の第2のフィンが立設される第2板を有し、前記本体部における前記第2板よりも前記第1板寄りには、前記第1のフィンの並設方向に開口する第1の開口部が形成されるとともに、前記本体部における前記第1板よりも前記第2板寄りには、前記第2のフィンの並設方向に開口する第2の開口部が形成されており、
    前記流路は、前記第1の開口部に連通するとともに前記第1の開口部から遠ざかるほど流路断面積が狭くなりながら前記第1のフィンの並設方向に延びる第1の流路と、前記第2の開口部に連通するとともに前記第2の開口部から遠ざかるほど流路断面積が狭くなりながら前記第2のフィンの並設方向に延びる第2の流路と、前記複数の第1のフィン及び前記複数の第2のフィンによって前記並設方向に間隔を置いて区画され、前記第1の流路と前記第2の流路とを連通する複数の連通路とを含むことを特徴とする冷却器。
  2. 前記第1の流路と前記第2のフィンとは直接対向し、前記第2の流路と前記第1のフィンとは直接対向することを特徴とする請求項1に記載の冷却器。
  3. 前記複数の第1のフィンは前記第1の流路の一部を形成するとともに、前記第2のフィンは前記第2の流路の一部を形成し、
    前記複数の第1のフィンは、前記第1のフィンの並設方向において前記第1の開口部と重なる領域が、前記第1の開口部から遠ざかる位置に配置された第1のフィンほど多くなるようにそれぞれ前記第1板に立設されており、
    前記複数の第2のフィンは、前記第2のフィンの並設方向において前記第2の開口部と重なる領域が、前記第2の開口部から遠ざかる位置に配置された第2のフィンほど多くなるようにそれぞれ前記第2板に立設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却器。
  4. 前記第1の部材における前記第2の部材に対しての組み合わせ面となる面と、前記第2の部材における前記第1の部材に対しての組み合わせ面となる面との間に、シール層が介在されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の冷却器。
  5. 前記シール層は、液状ガスケットであることを特徴とする請求項4に記載の冷却器。
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