JP6256034B2 - ピッチャー型浄水器 - Google Patents

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Description

本発明は、比較的多量の原水を一度に浄化することができるピッチャー型浄水器に関する。
この種のピッチャー型浄水器として、主に家庭用で使用され、1〜2リットル程度の比較的多量の原水を一度に浄化することができるとともに、そのまま冷蔵庫等に保管でき、カップへの注ぎ口が形成されているものが知られている。このようなピッチャー型浄水器では、容器の開口に蓋が設けられるとともに、蓋に原水を供給するための注水口を形成し、この注水口をフラップで開閉可能に覆った構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の浄水器では、フラップを閉じた際にその閉状態を固定するストッパーが設けられている。
特許第5102588号公報
しかしながら、特許文献1の浄水器では、フラップを閉じた際にはその閉状態を固定することができるものの、フラップを開いた際にはその開状態を固定することができず、したがって原水を供給するために容器を傾けて注水する際、フラップが不測に閉じてしまうことがあり、使い勝手が悪いという課題がある。
また、このような閉状態のフラップを固定する機構を、開状態のフラップを固定する機構に変更することも考えられる。しかし、その場合にはフラップを閉じた際にその閉状態を固定することができず、したがってグラス等に浄水を注ぐ際、フラップが揺動したり、極端な場合不測に開いてしまうおそれがある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、使用時におけるフラップの挙動に起因する課題を解決した、使い勝手を良くしたピッチャー型浄水器を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供している。
本発明に係るピッチャー型浄水器は、内部に原水貯留部と浄水貯留部とを有した有底筒状の容器と、前記容器の開口部に装着された蓋部材と、原水をろ過する浄水カートリッジと、を備え、前記蓋部材は、原水を供給するための注水口を有する前記開口部に装着された蓋本体と、前記蓋本体に設けられて前記注水口を開閉可能に覆うフラップと、を有してなり、前記蓋本体と前記フラップとには、前記注水口が閉じている状態に該フラップを前記蓋本体に固定する第1の固定手段と、前記注水口が開いている状態に該フラップを前記蓋本体に固定する第2の固定手段と、が設けられている。
本発明のピッチャー型浄水器では、蓋本体とフラップとに、注水口が閉じている状態に該フラップを蓋本体に固定する第1の固定手段を設けているので、例えばグラス等に浄水を注ぐ際、フラップが揺動したり不測に開いてしまうことを確実に防止することができる。また、蓋本体とフラップとに、注水口が開いている状態に該フラップを蓋本体に固定する第2の固定手段を設けているので、例えば原水を供給するために容器を傾けて注水する際、フラップが不測に閉じてしまうことを確実に防止することができる。
また、前記ピッチャー型浄水器において、前記第1の固定手段は、前記蓋本体と前記フラップとのいずれか一方に設けられた嵌合凹部と、他方に設けられて前記嵌合凹部と係脱可能に嵌合する嵌合凸部と、によって構成されているのが好ましい。
この構成によれば、注水口を閉じた際に嵌合凸部を嵌合凹部に嵌合することにより、注水口を閉じている状態でフラップを蓋本体に確実に固定することができる。したがって、グラス等に浄水を注ぐ際、フラップが揺動したり不測に開いてしまうことを確実に防止することができる。
また、前記ピッチャー型浄水器において、前記フラップは、前記蓋本体と連結する連結部において該蓋本体に対し回動軸を介して回動可能に支持されることで前記注水口を開閉可能に覆っており、前記第2の固定手段は、前記連結部において前記蓋本体と前記フラップとのいずれか一方に設けられた係合突起と、他方に設けられて前記係合突起に係合し、これを案内する案内溝と、前記案内溝内に設けられて前記係合突起に係脱可能に係止する係止凹部と、によって構成されているのが好ましい。
この構成によれば、フラップを開いて係合突起を案内溝内で相対移動させ、係止凹部に係止させることにより、注水口を開いた状態でフラップを蓋本体に確実に固定することができる。したがって、例えば原水を供給するために容器を傾けて注水する際、フラップが不測に閉じてしまうことを確実に防止することができる。
また、前記ピッチャー型浄水器において、前記フラップは、前記注水口を開閉可能に覆うフラップ本体と、該フラップ本体の上に回動可能に設けられたカバーとを有してなり、前記フラップ本体と前記カバーとには、前記フラップ本体に対して前記カバーを回動させることで情報の表示を変更する表示変更手段が設けられているのが好ましい。
この構成によれば、例えば使用履歴や浄水カートリッジの交換時期等の情報を表示できるとともに、単にカバーを回動させることにより、情報の表示を容易に変更することができる。
本発明に係るピッチャー型浄水器によれば、蓋本体とフラップとに第1の固定手段と第2の固定手段とを設けているので、例えばグラス等に浄水を注ぐ際にフラップが揺動したり不測に開いてしまったり、また、例えば原水を供給するために容器を傾けて注水する際にフラップが不測に閉じてしまうといった、フラップの挙動に起因する課題を確実に解決し、使い勝手を良くすることができる。
本発明に係るピッチャー型浄水器の一実施形態の全体構成を示す斜視図である。 蓋部材の概略構成を示す斜視図である。 連結部を説明するための図であり、(a)は連結凹部を示す斜視図、(b)は連結凸部を示す斜視図である。 第1の固定手段を説明するための図であり、(a)は嵌合凹部を示す斜視図、(b)は嵌合凸部を示す斜視図である。 蓋部材を取り外した容器の斜視図である。 蓋部材を取り外した容器の縦断面図である。
以下、本発明に係るピッチャー型浄水器の一実施形態について、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明に係るピッチャー型浄水器の一実施形態の全体構成を示す斜視図であり、図1中符号1はピッチャー型浄水器(以下、単に「浄水器1」と記す)である。この浄水器1は、上端に開口部2aを有する有底筒状の容器2と、該容器2の開口部2aに装着された蓋部材5と、を備えて構成されている。
蓋部材5は、その概略構成を示す斜視図である図2、および図1に示すように、容器2の開口部2aに着脱可能、かつスライド可能に装着された蓋本体6と、蓋本体6に形成された注水口6aを開閉可能に覆うフラップ7と、を有する樹脂製のものである。
蓋本体6は、容器2の開口形状(開口部2aの形状)にほぼ等しい略長円形状のもので、略長円環形状に形成されて容器2の開口縁に着脱可能かつスライド可能に被着される枠部6bと、該枠部6bの内側に一体に形成された板部6cとを有している。板部6cには、図1に示すように容器2の取っ手23側に偏った位置に円形状の注水口6aが形成されている。注水口6aは、原水を供給する際に水道の蛇口などに対向させ、あるいはこれを挿通させて注水を行うものである。
また、蓋本体6には、長辺方向の一端側に容器2の注ぎ口24を覆う注ぎ口カバー6dが形成されており、図1、図3(a)に示すように他端側の枠部6bにフラップ7を連結するための連結凹部10が形成されている。さらに、注水口6aの開口縁部には、図4(a)に示すように嵌合凹部11が形成されている。図1、図3(a)に示す連結凹部10は、後述するフラップ7の連結凸部と嵌合することにより、蓋本体6にフラップ7を連結する部位であり、フラップ7の連結凸部とともに本発明の連結部を構成する部位である。なお、この連結部については連結凹部10とともに後に詳述する。また、図4(a)に示す嵌合凹部11は、後述するフラップ7の嵌合凸部と嵌合することにより、フラップ7を閉じた状態に固定する部位であり、フラップ7の嵌合凸部とともに本発明の第1の固定手段を構成する部位である。この第1の固定手段についても、嵌合凹部11とともに後に詳述する。
なお、図示しないものの、蓋本体6の枠部6bには長辺方向に沿う両側部の底面側に、容器2の開口部近傍に設けられたレール部(図示せず)にスライド可能に係合する係合部が形成されている。これによって蓋本体6(蓋部材5)は、図1中に矢印で示すように容器2の開口部2aの長辺方向に沿ってスライド可能になっている。ただし、本実施形態では、蓋本体6(蓋部材5)は後ろ側、すなわち容器2の取っ手23側にのみ進退可能にスライドできるようになっており、これによって注ぎ口24を開閉できるように構成されている。
フラップ7は、本実施形態では注水口6aを開閉可能に覆うフラップ本体8と、該フラップ本体8の上に回動可能に設けられたカバー9とを有して構成されている。フラップ本体8は、注水口6aの形状に対応した略円盤状のもので、注水口6aをほぼ液密に覆う円盤部8aと、円盤部8aの側縁部に設けられた連結凸部12とを有している。連結凸部12は、図1に示すように蓋本体6の連結凹部10に嵌合してこれに連結され、軸支される部位であり、図3(b)に示すようにその両側面に嵌合穴12aと案内溝12bとを形成している。なお、連結凸部12の上には、フラップ7の開閉を操作するための操作部13が形成されている。この操作部13を指先(親指)で押圧操作することにより、フラップ7を容易に開くことができる。
嵌合穴12aは、それぞれ図3(a)に示す嵌合凹部11の両側面に形成された突起軸(回動軸)10aに、回動自在に係合するように形成配置されている。このような構成のもとにフラップ7は、連結凹部10と連結凸部12とからなる連結部において、嵌合穴12aが突起軸10aに係合することにより、蓋本体6に対して回動可能に支持されている。すなわち、注水口6aを開閉可能に覆っている。
図3(b)に示すように案内溝12bは、嵌合穴12aを中心とする円の一部を構成する円弧状に形成されたもので、その一方の側には案内溝12bをその幅方向に横断する段差部12cが形成され、さらに段差部12cを越えた一方の側の端部に係止凹部12dが形成されている。この案内溝12bは、図3(a)に示す突起軸10aの近傍に形成された係止突起10bに係合してこれを案内するものである。
すなわち、係合突起10bは、突起軸10aとの中心間の距離が、図3(b)に示した嵌合穴12aと案内溝12bとの中心間の距離に等しくなるように形成されている。これによって突起軸10aを回動軸としてフラップ7を開閉した際、係合突起10bが案内溝12bに案内されて案内溝12b内を相対移動することにより、蓋本体6に対するフラップ7の回動動作がガタつくことなく円滑になされるようになっている。
また、案内溝12bは、フラップ7を開いた際、係合突起10bが一方の側、すなわち段差部12c側に相対移動し、フラップ7を閉じた際、係合突起10bが他方の側に相対移動するように形成されている。段差部12cは、案内溝12bの深さより少し浅く形成された細長い部位であり、フラップ7を開いた際にやや力を強くすることにより、係合突起10bが容易に乗り越えることができるようになっている。すなわち、後述するように係合突起10b、段差部12cが共に樹脂で形成されていることにより、それぞれの弾性変形によって係合突起10bが段差部12cを容易に乗り越えることができるようになっている。
係止凹部12dは、案内溝12bと同じ深さに形成され、かつ、案内溝12bの長さ方向(円弧の長さ方向)の幅が図3(b)中に二点鎖線で示す係合突起10bの対応する方向の径とほぼ同じに形成された凹部である。これにより、フラップ7を開いて係合突起10bを相対移動させ、段差部12cを乗り越えさせた際、係合突起10bが係止凹部12dに係脱可能に係止する。すなわち、フラップ7を閉じるべく、再度フラップ7を押圧して係合突起10bを逆方向に強制的に相対移動させ、再度段差部12cを乗り越えさせない限りは、多少の力が作用しても係合突起10bが係止凹部12dに係止していることにより、注水口6aが開いている状態で蓋本体6に固定されるようになっている。このような案内溝12bと段差部12cと係止凹部12dと係合突起10bとにより、本発明の第2の固定手段が構成されている。
ここで、係止凹部12dの位置は、フラップ7を開いて係合突起10bを係止凹部12dに係止させた際、フラップ7の開き角度、すなわち図1に示した蓋本体6の板部6cとフラップ本体8との間の角度が、90°〜130°程度となるように形成配置されている。フラップ7の開き角度が90°未満では、注水口6aへの原水の供給(注水)にフラップ7が干渉する可能性があり、130°を超えると、開いたフラップ7を再度閉じる操作に、やや手間がかかる可能性がある。したがって、第2の固定手段によるフラップ7の開き角度を90°〜130°程度とすることにより、浄水器1の使い勝手をより良くすることができる。
また、フラップ本体8円盤部8aの、連結凸部12と反対の側の側縁部には、図1、図4(b)に示すように円盤部8aの側縁に沿ってリブ状に突き出た円弧状の嵌合凸部14が形成されている。この嵌合凸部14は、図4(a)に示した蓋本体6の注水口6aの開口縁部に形成された嵌合凹部11に、係脱可能に嵌合するように形成されている。
蓋本体6の注水口6aの開口内縁には、その周方向に沿ってリブ状に張り出した略リング状の張り出し部6eが形成されている。この張り出し部6eは、フラップ7が閉じられた際、その内周面にフラップ本体8の外周面を当接させることでフラップ本体8に嵌合するとともに、その上にカバー9の外周部を被着させる部位である。嵌合凹部11は、張り出し部6eが部分的に除かれ、この除かれた部位の下側にリブ状に張り出した略円弧状の受け部6fが形成されたことによって形成されている。
すなわち、嵌合凹部11は、張り出し部6eの切り欠かれた部位(張り出し部6eの両端部間)と受け部6fとによって、張り出し部6eの上端面より受け部6fの上端面が凹んだ状態となっていることにより、注水口6aの開口縁部(開口内縁)に形成された部位である。このような嵌合凹部11に対し、フラップ本体8の前記円弧状の嵌合凸部14は、特にその両端が張り出し部6eの両端部間に挟持され、先端面が注水口6aの開口内縁に当接することにより、ここに係脱可能に係止するようになっている。
つまり、注水口6aが閉じているとき、嵌合突部14が嵌合凹部11に嵌合、係止することにより、浄水器1に多少の力が作用しても、フラップ7が開かずに蓋本体6に固定されるようになっている。このような嵌合凹部11と嵌合突部14とにより、本発明の第1の固定手段が構成されている。
図1、図2に示すようにフラップ7のカバー9は、フラップ本体8の円盤部8aよりやや大径に形成された円盤状のもので、フラップ7が閉じられた際、前述したようにその外周部が注水口6aの開口内縁に係合し、張り出し部6e上に被着されるようになっている。このカバー9は、その中心部に回動軸(図示せず)が形成されており、この回動軸を介してフラップ本体8に回動可能に、かつ一体的に取り付けられている。
また、このカバー9には、図2に示すように一方の外周側上面に開口からなる窓部9aが形成されており、この窓部9aの近傍に指示突起9bが形成されている。さらに、窓部9aと反対の側の外周側上面には、円形状の操作凹部9cが形成されている。
窓部9aは、カバー9の下のフラップ本体8(円盤部8a)に設けられた情報、例えば図2に示すような数字を視認可能として、これを表示するものである。ここで、数字からなる情報は、例えば後述する浄水カートリッジの使用月数(使用履歴)などを示すもので、予め設定されている有効期限(寿命)に対して交換時期はいつ頃か、などを示すものである。
本実施形態では、図1に示すように窓部9a内に3つの数字が現れるようになっており、そのうちの一つの数字を、指示突起9bで指し示すようになっている。したがって、使用者は、指示突起9bで示される数字により、浄水カートリッジの使用月数や交換時期などが容易に読み取れるようになっている。
また、操作凹部9cは、フラップ本体8に対してカバー9を回動する際に、指を引っかけて操作するための凹部である。使用者は、例えば新たな浄水カートリッジを取り付けた後、操作凹部9cを利用して1箇月毎にカバー9を回動し、窓部9a内に現れる数字を順次変更(更新)する。これにより、浄水カートリッジの使用月数や交換時期を容易に確認することができる。このようなフラップ本体8(円盤部8a)に設けられた数字等の情報と、フラップ本体8に対して回動可能に配置されたカバー9と、カバー9に設けられた窓部9aとにより、情報の表示を変更する本発明の表示変更手段が構成されている。
なお、蓋本体6とフラップ7とからなる蓋部材5は共に樹脂によって形成されるが、蓋本体6とフラップ7とは異なる硬さの樹脂によって形成されるのが好ましい。具体的には、蓋本体6とフラップ7とのうちの一方をABS樹脂、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリアセタール樹脂(POM)等のうちの一種によって形成し、他方を他の一種によって形成するのが好ましい。このように硬さの異なる樹脂で蓋本体6とフラップ7とを形成することにより、前記第1固定手段や第2固定手段の固定機能を高めることができる。
容器2は、蓋部材5を取り外した容器2の斜視図である図5に示すように、その内部を原水貯留部2Aと浄水貯留部2Bとに仕切る仕切り板3と、この仕切り板3に形成された開口部3aに着脱可能に装着される略円筒状の浄水カートリッジ4と、を備えて構成されている。
本実施形態では、仕切り板3により容器2の内部を原水貯留部2Aと浄水貯留部2Bとが仕切られているが、仕切り板3の代わりに、浄水貯留部を有する内容器を用いてもよい。この場合、浄水カートリッジは内容器に形成された開口部に着脱可能に装着される。
この容器2は、周壁部21と底部22とが別体で形成され、互いに溶着手段により固着されている。周壁部21は、平面視で略長円形状をなし、長辺側で対向する一対の第1側壁21A、21Aと、短辺側で対向する第2側壁21B、21Bと、が周方向に連設している。ここで、容器2の長辺方向に沿う方向を長手方向Xとして、以下説明する。
また、図5、及び容器2の縦断面図である図6に示すように、周壁部21は、上方が開口するとともに、取っ手23及び注ぎ口24が一体に成形されており、この容器2の開口部2aを塞ぐために前記蓋部材5が着脱可能に設けられている。注ぎ口24は、平面視で長手方向Xの一端側に配置されている。なお、蓋部材5は、前述したように容器2の上端開口2aに沿って長手方向Xにスライド可能であり、浄水を注出する際には、蓋部材5をスライドさせることで注ぎ口24を開閉できる構成になっている。
容器2内には、長手方向Xで注ぎ口24が形成されている側に、浄水貯留部2Bと開口2aとを連通する浄水注水路25が形成され、同じく長手方向Xで注ぎ口24とは反対の側に、浄水貯留部2Bと容器2の外部(容器2の開口部2a)とを連通させ、浄水貯留部2Bに空気を導入することが可能な空気孔26が形成されている。つまり、空気孔26は、平面視で容器軸Oを挟んで浄水注水路25と対向する位置に配置されている。空気孔26の開口断面は、一辺が20mm以上の矩形断面よりも大きな形状をなしている。
そして、図6に示すように空気孔26を形成する第2側壁21Bの上端部分には、一部が切り欠かれた凹部27(図2参照)が形成されている。この凹部27は、蓋部材5の閉止状態において、蓋部材5の外周縁から下方に向けて突出する凸部(図示せず)が嵌合するようになっている。
仕切り板3は、図5、図6に示すように容器2の周壁部21の内面に一体的に設けられており、長手方向Xで注ぎ口24側には前述した浄水注水路25を構成する平板状の側壁部31が立設されており、前記長手方向Xで側壁部31と対向する反対側には前述した空気孔26を構成する孔壁部32が形成されている。つまり、仕切り板3、周壁部21、側壁部31、及び孔壁部32によって囲まれた空間が原水貯留部2Aを構成している。そして、仕切り板3の下側部分の空間が浄水貯留部2Bを構成している。
また、仕切り板3の平面視の中央には円形の開口部3aが形成されており、この開口部3aに浄水カートリッジ4が液密に嵌合することにより、浄水カートリッジ4は仕切り板3に着脱可能に取り付けられている。
浄水カートリッジ4は、容器軸Oに沿う一端側に上端開口を有する有底筒状をなし、ろ材及び中空糸膜(図示省略)が収容される円筒形状のメインケース41と、メインケース41の上端開口に着脱自在に装着されるとともに、複数の原水導入口4aを有するキャップ42と、を備えている。
原水導入口4aは、原水貯留部2A内の原水がメインケース41内に流入する部分となる。
メインケース41には、その底部に浄水出口4bを有し、上端縁に周方向の全周にわたって延びる溝(図示せず)が形成されている。この溝が形成される部分が仕切り板3の開口部3aに嵌合する部分であり、この溝にOリング、ガスケット等の弾性体(図示せず)が設けられ、この弾性体により前記開口部3aに密嵌させるシール構造を形成している。
浄水カートリッジ4に収容されるろ材は、吸着剤からなる。吸着剤としては、粉末状吸着剤、この粉末吸着剤を造粒した粒状吸着剤、繊維状吸着剤などが挙げられる。
また、中空糸膜としては、微生物及び細菌を含む0.1μm以上の粒状体の濾過、除去に好適に使用される。中空糸膜には、種々の多孔質かつ管状の中空糸膜が使用することができる。
以上に説明した本実施形態の浄水器1によれば、以下の作用効果を奏する。
蓋本体6とフラップ7とに、注水口6aが閉じている状態に該フラップ7を蓋本体6に固定する第1の固定手段を設けているので、蓋部材6をスライドさせて注ぎ口24を開き、例えば容器2を傾けてグラス等に浄水を注ぐ際、フラップ7が揺動したり(ばたついたり)不測に開いてしまうといった煩わしさを確実に防止することができる。
特に、本実施形態では蓋本体6に形成した嵌合凹部11とフラップ7に形成した嵌合凸部14とによって第1の固定手段を構成しているので、注水口6aを閉じた際に嵌合凸部14を嵌合凹部11に嵌合させることにより、注水口6aを閉じている状態でフラップ7を蓋本体6に確実に固定することができる。
また、蓋本体6とフラップ7とに、注水口6aが開いている状態に該フラップ7を蓋本体6に固定する第2の固定手段を設けているので、例えば原水を供給するために容器2を傾けて注水する際、フラップ7が不測に閉じてしまうといった不便さを確実に防止することができる。
特に、本実施形態では蓋本体6に形成した係合突起10bとフラップ7に形成した案内溝12b内の係止凹部12dとによって第2の固定手段を構成しているので、フラップ7を開いて係合突起10bを案内溝12b内で相対移動させ、係止凹部12dに係止させることにより、注水口6aを開いた状態でフラップ7を蓋本体6に確実に固定することができる。
したがって、本実施形態の浄水器1にあっては、フラップ7の挙動に起因する課題を確実に解決し、従来に比べて使い勝手を格段に良くすることができる。
また、フラップ本体8とカバー9とに、フラップ本体8に対してカバー9を回動させることで情報の表示を変更する表示変更手段を設けているので、例えば使用履歴や浄水カートリッジ4の交換時期等の情報を表示できるとともに、単にカバー9を回動させることによって情報の表示を容易に変更することができる。したがって、例えば浄水カートリッジ4の交換時期を容易に確認できるため、使い勝手に優れたものとなる。
なお、本発明の技術範囲は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では第1の固定手段を、蓋本体6に形成した嵌合凹部11とフラップ7に形成した嵌合凸部14とによって構成したが、注水口6aが閉じている状態に該フラップ7を蓋本体6に固定できる構造であれば、このような嵌合凹部11と嵌合凸部14とに限定されることなく、種々の構造を採用することができる。また、嵌合凹部をフラップ7に形成し、嵌合凸部を蓋本体6に形成してもよい。
同様に、前記実施形態では第2の固定手段を、蓋本体6に形成した係合突起10bとフラップ7に形成した案内溝12b、段差部12c、係止凹部12dとによって構成したが、注水口6aが開いている状態に該フラップ7を蓋本体6に固定できる構造であれば、このような係合突起10bと係止凹部12dとに限定されることなく、種々の構造を採用することができる。また、係合突起や突起軸をフラップ7に形成し、案内溝、係止凹部や嵌合穴を蓋本体6に形成してもよい。
また、前記実施形態では、フラップ本体8(円盤部8a)に設けられた数字等の情報と、フラップ本体8に対して回動可能に配置されたカバー9と、カバー9に設けられた窓部9aとによって本発明の表示変更手段を構成したが、フラップ本体8に対してカバー9を回動させることで情報の表示を変更することができれば、前記構成に限定されることなく種々の構成を採用することができる。例えば、カバー9側に数字等の情報を設けておき、フラップ本体8側に指示突起などによる指示部を設けることにより、表示変更手段を構成してもよい。
また、前記実施形態における浄水器1の容器2の構成についても、適宜変更することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…浄水器(ピッチャー型浄水器)、2…容器、2A…原水貯留部、2B…浄水貯留部、4…浄水カートリッジ、5…蓋部材、6…蓋本体、7…フラップ、8…フラップ本体、9…カバー、9a…窓部、10…連結凹部、10a…突起軸、10b…係合突起(第2の固定手段)、11…嵌合凹部(第1の固定手段)、12…連結凸部、12a…嵌合穴、12b…案内溝、12c…段差部、12d…係止凹部(第2の固定手段)、14…嵌合凸部(第1の固定手段)

Claims (4)

  1. 内部に原水貯留部と浄水貯留部とを有した有底筒状の容器と、前記容器の開口部に装着された蓋部材と、原水をろ過する浄水カートリッジと、を備え、
    前記蓋部材は、原水を供給するための注水口を有する前記開口部に装着された蓋本体と、前記蓋本体に設けられて前記注水口を開閉可能に覆うフラップと、を有してなり、
    前記蓋本体と前記フラップとには、前記注水口が閉じている状態に該フラップを前記蓋本体に固定する第1の固定手段と、前記注水口が開いている状態に該フラップを前記蓋本体に固定する第2の固定手段と、が設けられているピッチャー型浄水器。
  2. 前記第1の固定手段は、前記蓋本体と前記フラップとのいずれか一方に設けられた嵌合凹部と、他方に設けられて前記嵌合凹部と係脱可能に嵌合する嵌合凸部と、によって構成されている請求項1記載のピッチャー型浄水器。
  3. 前記フラップは、前記蓋本体と連結する連結部において該蓋本体に対し回動軸を介して回動可能に支持されることで前記注水口を開閉可能に覆っており、
    前記第2の固定手段は、前記連結部において前記蓋本体と前記フラップとのいずれか一方に設けられた係合突起と、他方に設けられて前記係合突起に係合し、これを案内する案内溝と、前記案内溝内に設けられて前記係合突起に係脱可能に係止する係止凹部と、によって構成されている請求項1又は2に記載のピッチャー型浄水器。
  4. 前記フラップは、前記注水口を開閉可能に覆うフラップ本体と、該フラップ本体の上に回動可能に設けられたカバーとを有してなり、
    前記フラップ本体と前記カバーとには、前記フラップ本体に対して前記カバーを回動させることで情報の表示を変更する表示変更手段が設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載のピッチャー型浄水器。
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