JP6255602B2 - 薄膜トランジスタ及びその製造方法並びそれを用いた表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びその製造方法並びそれを用いた表示装置 Download PDF

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本発明は、薄膜トランジスタ及びその製造方法並びそれを用いた表示装置に係わり、特に、p型薄膜トランジスタとn型薄膜トランジスタとが同一絶縁基板上に形成される場合の薄膜トランジスタに生じる寄生トランジスタ(サイドMOS)を抑制する技術に関する。
従来の液晶表示装置は、表示領域内にマトリクス状に配置される各画素にスイッチング用の薄膜トランジスタが形成され、各薄膜トランジスタのゲート電極には走査信号線(ゲート線)が接続され、ドレイン電極には映像信号線(ドレイン線)が接続され、画素電極にはソース電極が接続される構成となっている。また、表示領域の外側の領域には、外部システムからの表示制御信号に基づいて、走査信号を生成する走査信号生成回路や映像信号を生成する映像信号生成回路等の駆動回路が搭載され、該駆動回路から出力される走査信号及び映像信号に基づいて、各薄膜トランジスタが制御される構成となっている。このような構成からなる従来の液晶表示装置においては、各画素に配置される薄膜トランジスタはn型の薄膜トランジスタで構成されると共に、走査信号生成回路や映像信号生成回路等の駆動回路はシリコン基板上に形成したn型トランジスタ及びp型トランジスタを組み合わせたCMOS回路で構成されていた。
近年の薄膜トランジスタの製造技術の進展に伴って、従来ではアモルファスシリコンで形成されていた半導体層をポリシリコン(低温ポリシリコン:LTPS(Low Temperature Poly-silicon))で形成することが可能となっている。特に、液晶表示装置においては、表示領域の外側領域(いわゆる額縁領域)に、低温ポリシリコンで形成された薄膜トランジスタを用いてCMOS構成の駆動回路が形成されている。
一方、半導体層をポリシリコンで形成した従来のトップゲート型の薄膜トランジスタ(以下、ポリシリコン薄膜トランジスタと記す)では、絶縁基板の表面に平坦に形成される半導体層の内で、幅方向の辺端部のみがテーパー状に形成されていた。このため、半導体層の平坦部分に比較してテーパー部分では半導体層の膜厚が薄い構成となり、半導体層の平坦部分にチャネル領域が形成される本来の薄膜トランジスタの端部に、テーパー部分をチャネル領域とする薄膜トランジスタ(寄生トランジスタ)が並設接続される構成となっていた。特に、寄生トランジスタは本来の薄膜トランジスタよりも閾値電圧が低くなってしまうので、図8に示すドレイン電流−ゲート電圧曲線(Id−Vg曲線)G1の非飽和領域において、ハンプと称されるゲート電圧の増加にドレイン電流の増加が比例しない領域(図中に丸印b1で示す)が形成されてしまうという問題があった。
この問題を解決する技術として、例えば、特許文献1に記載の薄膜トランジスタがあった。この特許文献1に記載の技術では、半導体層に注入する不純物の濃度であるドーパント濃度が半導体層の上部から下部に向かう方向に、漸次もしくは段階的に増加する構造とすることにより、寄生トランジスタの発生を抑制する構成となっている。
特開2002−343976号公報
特許文献1に示す方法では、単一のイオン打ち込みで不純物の注入を行う場合、平坦部分とテーパー部分との不純物濃度を共に制御することは非常に困難であるという問題があった。
一方、n型の薄膜トランジスタのみを用いた回路構成においては、半導体層であるポリシリコン層を形成するための加工直後に、寄生トランジスタ部分のみにイオン打ち込みを行い、テーパー部分の不純物濃度を調整することがあった。しかしながら、この方法では、CMOS構成の回路を形成する場合等のように、同一の絶縁基板上にn型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタとが形成される場合には、複数回のイオン打ち込みをn型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタのそれぞれの寄生トランジスタのみに対して行う必要が生じる。このために、薄膜トランジスタを形成するための工程が大幅に増加してしまい、生産効率が大幅に低下してしまうという問題があった。
本発明はこれらの問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、同一の絶縁基板上にn型薄膜トランジスタ及びp型薄膜トランジスタを形成しCMOS回路を構成する場合であっても、生産効率の低下を抑制しつつ、半導体層のテーパー部分に起因する寄生トランジスタの発生を抑制することが可能な技術を提供することにある。
(1)前記課題を解決すべく、本願発明の薄膜トランジスタは、第1の不純物イオンが注入され第1のチャネル領域が形成される島状の第1の半導体層を有する第1の薄膜トランジスタと、少なくとも第2の不純物イオンが注入され第2のチャネル領域が形成される島状の第2の半導体層を有する第2の薄膜トランジスタとが同一の絶縁基板上に形成され、前記第1の薄膜トランジスタと前記第2の薄膜トランジスタとが直列接続され、CMOS構成の回路を形成する薄膜トランジスタであって、
少なくとも前記第1の半導体層の幅方向の辺端部はテーパー状に形成されており、
前記第1の半導体層は、当該第1の半導体層の幅方向の辺縁部に沿って形成されると共に、前記第1の半導体層の幅方向に前記第1のチャネル領域を介して対向配置される第1領域を有し、前記第1領域は前記第1のチャネル領域の単位面積当たりのイオン個数よりも多いイオン個数の前記第1の不純物イオンが注入されてなり、
前記第2のチャネル領域は、前記第1の不純物イオンと前記第2の不純物イオンとが共に注入されてなると共に、前記第2の不純物イオンが前記第1の不純物イオンよりも単位面積当たりのイオン個数が多く注入されてなり、
前記第2の半導体層における前記第1の不純物イオンの単位面積当たりのイオン個数は、前記第1領域における前記第1の不純物イオンの単位面積当たりのイオン個数と略同数であることを特徴とする薄膜トランジスタである。
(2)前記課題を解決すべく、本発明の表示装置は、X方向に延在しY方向に並設され走査信号が入力される走査信号線と、Y方向に延在しX方向に並設され映像信号が入力される映像信号線と、前記走査信号線と前記映像信号線との交点の近傍に配置され、前記走査信号に同期して前記映像信号の読み込みを制御するスイッチング用の薄膜トランジスタと、前記走査信号又は/及び前記映像信号を生成する駆動回路とが形成される第1基板を備える表示装置であって、
少なくとも前記駆動回路は、前述する(1)に記載の第1の薄膜トランジスタと第2の薄膜トランジスタとが直列接続されてなるCMOS構成の回路で形成される表示装置である。
(3)前記課題を解決すべく、本発明の薄膜トランジスタの製造方法は、第1のチャネル領域が形成される第1の薄膜トランジスタと、第2のチャネル領域が形成される第2の薄膜トランジスタとが同一の絶縁基板上に形成され、前記第1の薄膜トランジスタと前記第2の薄膜トランジスタとが直列接続され、CMOS構造の回路を形成する薄膜トランジスタの製造方法であって、
前記絶縁基板の表面に、島状の第1の半導体層と島状の第2の半導体層とを形成する工程と、
表面が露出される前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とに第1の不純物イオンを注入する工程と、
前記第1の半導体層の形状に沿い、その表面を覆う第3のレジスト膜を形成し、前記第3のレジスト膜をマスクとして前記第2の半導体層に第2の不純物イオンを注入する工程と、
前記第3のレジスト膜の幅方向の辺縁部をアッシングし当該第3のレジスト膜の幅を後退させ、前記第1の半導体層の幅方向の辺縁部が露出される第4のレジスト膜を形成し、前記第4のレジスト膜をマスクとして、前記第1の半導体層の辺縁部及び前記第2の半導体層に前記第1の不純物イオンを注入する工程と、を有し、
前記第2の半導体層に注入された前記第1の不純物イオンよりも前記第2の不純物イオンの単位面積当たりのイオン個数が多い薄膜トランジスタの製造方法である。
本発明によれば、同一の絶縁基板上にn型及びp型の各薄膜トランジスタにおいて、半導体層のテーパー部分に起因する寄生トランジスタの発生を抑制することができる。
本発明のその他の効果については、明細書全体の記載から明らかにされる。
本発明の実施形態1の薄膜トランジスタの概略構成を説明するための図である。 本発明の実施形態1の薄膜トランジスタの半導体層を形成する際のホトレジスト膜の上面図である。 本発明の実施形態1の薄膜トランジスタの半導体層の形成工程を説明するための図である。 本発明の実施形態2の薄膜トランジスタの半導体層を形成する際のホトレジスト膜の上面図である。 本発明の実施形態2の薄膜トランジスタの半導体層を形成する際のホトレジスト膜の上面図である。 本発明の実施形態2の薄膜トランジスタの半導体層の形成工程を説明するための図である。 本発明の実施形態3の表示装置の概略構成を説明するための図である。 従来の薄膜トランジスタにおけるドレイン電流−ゲート電圧曲線である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明は省略する。
〈実施形態1〉
図1は本発明の実施形態1の薄膜トランジスタの概略構成を説明するための図であり、特に、図1(a)は実施形態1の薄膜トランジスタの上面図、図1(b)は図1(a)に示すA−A’線での断面図であり、以下、図1(a)(b)に基づいて、実施形態1の薄膜トランジスタの概略構成を説明する。なお、n型薄膜トランジスタ(nMOS)とp型薄膜トランジスタ(pMOS)の構造は、チャネル長及びチャネル幅並びに半導体層に注入(イオン注入,イオン打ち込み)される不純物を除く他の構成は同じ構成となる。従って、図1において、n型薄膜トランジスタについて説明する。また、図1(a)(b)に示す薄膜トランジスタにおいては、半導体層の下層側に配置・形成される周知の絶縁基板や絶縁膜(下地層)及びゲート電極層の上層に形成される絶縁膜(保護層)については、省略する。また、実施形態1の薄膜トランジスタにおいては、半導体層PSがポリシリコンで形成される場合について説明するが、例えば、周知の微結晶シリコン等で形成される場合にも適用可能である。
ただし、以下に説明する実施形態1の薄膜トランジスタでは、本願発明が適用されない場合でのn型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタとを組み合わせて形成したCMOS構成において、n型薄膜トランジスタの側に寄生トランジスタによるハンプが生じ、該n型薄膜トランジスタに生じる寄生トランジスタ(サイドMOSとも称する)を抑制する場合について説明するが、これに限定されることはない。例えば、本願発明を適用しない場合でのCMOS構成において、p型薄膜トランジスタの側に寄生トランジスタによるハンプが生じる場合には、p型薄膜トランジスタの側に本願発明を適用することにより、後述するn型薄膜トランジスタと同様の効果を得ることができる。
図1(a)に示すように、実施形態1の薄膜トランジスタは、図示しない絶縁基板の上面にY方向に延在する島状のポリシリコン(低温ポリシリコン:LTPS)からなる半導体層PSが形成され、該半導体層PSの上層にX方向に延在するゲート電極層GTが形成され、平面的に見て、半導体層PSとゲート電極層GTが交差する構成となっている。このとき、図1(b)に示すように、半導体層PSと共に絶縁基板の上面をも覆うようにして絶縁層(ゲート絶縁膜)GIが形成されている。また、半導体層PSとゲート電極層GTとが交差する領域においては、ゲート絶縁膜GIを介して半導体層PSの上方でゲート電極層GTが重畳するトップゲート型の薄膜トランジスタの構成となっている。このゲート電極層GTが重畳する領域部分が半導体層PSのチャネル領域となり、平面的に見て、チャネル領域を介して対向する図1(a)中の上側領域(一方の領域)がソース領域、図中下側領域(他方の領域)がドレイン領域となる。また、図1(b)に示すように、ゲート電極層GTと交差することとなる半導体層PSの辺端部(半導体層PSの幅方向の辺端部)であり、図中に点線の丸印a2で示す部分はテーパー状に形成されており、該テーパー状の辺端部に挟まれる平坦な部分であり、図中に点線の丸印a1で示す領域にチャネル領域が形成される構成となっている。ただし、実施形態1の薄膜トランジスタは、半導体層PSの辺縁部が逆テーパー状の形成される構成にも適用可能である。また、薄膜トランジスタの場合、Y方向にチャネル領域を挟むようにして形成される2つの領域は対称な構成となるので、本願明細書中では、便宜上、図1(a)中の上側領域をソース領域、下側領域をドレイン領域とする。
また、実施形態1の薄膜トランジスタでは、半導体層PSに形成されるソース領域のゲート電極層GT(すなわち、チャネル領域)から遠い側の端部は金属薄膜からなるソース線SLと重畳するように形成され、この重畳領域でソース領域とソース線SLが電気的に接続される。同様にして、ドレイン領域の端部は金属薄膜からなるドレイン線DLと重畳するように形成され、この重畳領域でドレイン領域とドレイン線DLが電気的に接続される。また、例えば、ゲート電極層GTが透明導電膜で形成され、ゲート線GLが金属薄膜で形成される場合等のように、異なる導電膜材料で形成される場合には、前述と同様に、ゲート絶縁膜GIの上面に形成されるゲート電極層GTの端部の内で、図1(a)中の右側端部は、金属薄膜からなるゲート線GLと重畳するように形成され、この重畳領域でゲート電極層GTとゲート線GLが電気的に接続される構成となっている。なお、ゲート電極層GTとゲート線GLを一体で形成する場合には、ゲート電極層GTとゲート線GLを同一の工程で形成する。また、ドレイン線DL及びソース線SLは半導体層PSと同様にゲート絶縁膜GIの下層に形成される構成に限定されることはなく、例えば、図示しない保護膜の上層やさらに絶縁膜を形成しその上面に形成される構成であってもよい。この場合にはドレイン線DL及びソース線SLと半導体層PSが重畳される領域に周知の貫通孔(コンタクトホール)を形成し、該貫通孔を介してドレイン線DL及びソース線SLと半導体層PSが電気的に接続される構成となる。
図2は本発明の実施形態1の薄膜トランジスタの半導体層を形成する際のホトレジスト膜の上面図、図3に本発明の実施形態1の薄膜トランジスタの半導体層の形成工程を説明するための図である。以下、図2及び図3に基づいて、実施形態1の薄膜トランジスタの構成及びその形成方法について詳細に説明する。ただし、図2(a)は実施形態1の薄膜トランジスタの半導体層にチャネル領域を形成する際のホトレジスト膜の上面図であり、図2(b)は図2(a)に示すB−B’線及びC−C’線での断面図である。また、図2及び図3において、図中左側に示す半導体層PSがn型薄膜トランジスタの半導体層PSNであり、図中右側に示す半導体層PSがp型薄膜トランジスタの半導体層PSPである。さらには、図2及び図3においては、説明を簡単にするために、n型薄膜トランジスタ及びp型薄膜トランジスタがそれぞれ1つの場合について説明する。
図2(b)に示すように、実施形態1のn型薄膜トランジスタ(第1の薄膜トランジスタ)においては、半導体層(第1の半導体層)PSNの幅方向の辺縁部がチャネル領域(第1のチャネル領域)CHとなる中央部分よりも濃度(不純物濃度)が高く形成され、p型不純物(p型イオン,第1の不純物イオン)の濃度が高い高濃度領域(第1領域)Pが形成されている。すなわち、半導体層PSNと交差して配置されるゲート電極層GTの伸延方向に対向する半導体層PSNの辺縁部が、チャネル領域CHよりもp型不純物の濃度が高い高濃度領域Pとなる。その結果、実施形態1のn型薄膜トランジスタの構成では、半導体層PSNの辺端部のテーパー状部分を含むようにして、p型不純物の濃度が高いすなわち単位面積当たりのp型イオン個数が多い高濃度領域Pが形成される構成となる。この構成により、実施形態1のn型薄膜トランジスタでは、チャネル領域CHが形成される半導体層PSNの平坦な部分よりも膜厚の薄いテーパー状部分にサイドMOS(寄生トランジスタ)が形成される場合であっても、このサイドMOSの閾値電圧Vthがチャネル領域CHに形成される本来のn型薄膜トランジスタの閾値電圧Vthよりも十分大きく形成されることとなる。その結果、本来の薄膜トランジスタよりもサイドMOSの閾値電圧が低くなってしまうために生じるハンプを防止できる。
この実施形態1のn型薄膜トランジスタの半導体層PSNの構成は、チャネル領域CHを形成するための不純物濃度(イオン濃度)に対応したp型不純物の注入を半導体層PSNに行った後に、図2(a)に示すように、半導体層PSNの辺縁部を含む領域に開口部OPが形成されるホトレジスト膜(第1のレジスト膜)PM1を形成した後に、再度、p型不純物を注入することにより形成される。このとき、図2(a)に示すように、p型薄膜トランジスタ(第2の薄膜トランジスタ)の半導体層PSPはホトレジスト膜PM1に覆われているので、p型不純物の注入は行われないこととなる。特に、実施形態1の構成においては、p型薄膜トランジスタにおいては、従来の薄膜トランジスタと同様に、n型不純物(n型イオン,第2の不純物イオン)が注入された半導体層(第2の半導体層)PSPの幅がp型薄膜トランジスタのチャネル領域(第2のチャネル領域)の幅(チャネル幅)W2となる。通常、n型薄膜トランジスタはp型薄膜トランジスタよりも移動度が大きいので、CMOS構成をとる場合、p型薄膜トランジスタの半導体層PSPの幅W2がn型薄膜トランジスタの半導体層PSNの幅W1よりも大きく形成されることとなる。しかしながら、実施形態1の構成では、n型薄膜トランジスタの半導体層PSNの幅方向の辺縁部をチャネル領域CHとして用いない構成となる。従って、半導体層PSNの幅W1と半導体層PSPの幅W2とが同等の幅、又は半導体層PSNの幅W1が半導体層PSPの幅W2よりも大きく形成されることが好ましい。
次に、図3に基づいて、実施形態1の薄膜トランジスタの製造方法を説明する。ただし、以下の半導体層PSN,PSPの形成工程を除く他の工程は、従来と同様の工程となるので、半導体層PSN,PSPの形成工程について、詳細に説明する。また、不純物の注入方法やホトレジスト膜の形成は周知のホトリソグラフィ技術により形成するので、その詳細な説明も省略する。
a)ポリシリコン半導体層の形成工程(図3(a))
まず、図示しない絶縁基板上に周知のアモルファスシリコン薄膜層を形成した後に、レーザー照射等の周知の加熱処理を行うことにより、所定領域(島状の半導体層領域)のアモルファスシリコンをポリシリコン化してポリシリコン薄膜層を形成する。次に、周知のエッチングマスクを絶縁基板の表面に形成した後に、エッチング処理によりアモルファスシリコン薄膜層をエッチングし、エッチングマスクを除去する。これにより、図3(a)に示すように、n型薄膜トランジスタ(nMOS)の半導体層となる島状のポリシリコンの半導体層PSNと、p型薄膜トランジスタ(pMOS)の半導体層となる島状のポリシリコンの半導体層PSPが形成される。
このとき、実施形態1の薄膜トランジスタの製造方法は、従来の構造のn型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタとからなるCMOSトランジスタ特性において、n型薄膜トランジスタに生じるハンプを防止する構成となる。従って、当該工程で形成されるn型薄膜トランジスタの半導体層PSNの幅方向の大きさは、少なくともn型薄膜トランジスタに要望されるチャネル幅Wに加えて、端部のテーパー状部分のX方向幅、及び後述するホトレジスト膜PM1に形成される一対の開口部OPの形成精度を加算した幅で形成されることとなる。
b)第1のp型イオンの注入工程(図3(b))
次に、図中に矢印で示すように、絶縁基板の上方すなわち半導体層PSN,PSPの上方から周知のB(ボロン)等のp型不純物(p型イオン)を打ち込むことにより、n型薄膜トランジスタの半導体層PSN及びp型薄膜トランジスタの半導体層PSPにそれぞれp型イオンを注入する。
c)第2のp型イオンの注入工程(図3(c))
絶縁基板の表面にn型薄膜トランジスタの半導体層PSNの幅方向の辺縁部を除く領域を覆うホトレジスト膜PM1、すなわちp型薄膜トランジスタの半導体層PSPの形成領域及びn型薄膜トランジスタの半導体層PSNのチャネル領域を覆うホトレジスト膜(図2(a)に示すホトレジスト膜)PM1を形成する。
この後に、図中に矢印で示すように、絶縁基板の上方すなわちホトレジスト膜PM1の上方から、B等のp型不純物(p型イオン)をさらに打ち込む。この打ち込みにより、図2(a)に示すホトレジスト膜PM1の開口部OPから露出される領域、すなわちn型薄膜トランジスタの半導体層PSNの幅方向の辺縁部にさらにp型不純物が注入され、半導体層PSNの幅方向の辺縁部にチャネル領域CHよりもp型不純物濃度の高い高濃度領域Pが形成される。このとき、実施形態1の第2のp型イオンの注入工程では、前述するように、p型薄膜トランジスタの半導体層PSPがホトレジスト膜PM1で覆われた状態でp型イオンが注入されることとなる。従って、n型薄膜トランジスタのチャネル領域CHにおける単位面積当たりのp型イオンの個数と、半導体層PSPと半導体層PSPにおける単位面積当たりのp型イオンの個数は同数又は略同数となる。
この後に、ホトレジスト膜PM1を除去することにより、平面的に見て、半導体層PSN内のp型不純物濃度の高い高濃度領域Pに挟まれる領域に、p型不純物が注入されたチャネル幅Wのチャネル領域CHを有するn型薄膜トランジスタのポリシリコンの半導体層PSNが形成される。
ただし、この工程における半導体層PSNの幅方向の辺縁部へのp型不純物の注入では、辺端部に形成されるサイドMOSの閾値電圧Vthが、チャネル領域CHに形成される薄膜トランジスタの閾値電圧Vthよりも十分高い電圧となるように、p型不純物を注入する。これにより、高濃度領域Pが形成される領域の大きさ(サイズ)に係わらずに、チャネル領域CHに形成される薄膜トランジスタの閾値電圧VthよりもサイドMOSの閾値電圧Vthが十分高い電圧となり、サイドMOSのVthがn型薄膜トランジスタのスイッチング特性およびオン電流特性に影響を与えない構成とすることができる。すなわち、本願発明の薄膜トランジスタでは、サイドMOSの閾値電圧Vthのみを大きくさせる構成となるので、n型薄膜トランジスタのオン電流特性を低下させることなく、サイドMOSに起因するハンプを防止することが可能となる。
また、実施形態1の半導体層PSNの形成では、幅W1で形成される半導体層PSNの内で、第2のp型イオンの注入工程で形成される一対の高濃度領域Pに挟まれる領域がチャネル幅Wとなる。従って、半導体層PSNのX方向幅が、要望されるチャネル幅W及び端部のテーパー状部分のX方向幅並びに一対の開口部OPの形成精度を加算した幅よりも十分に大きく形成される場合には、ホトレジスト膜PM2の位置合わせ精度を低くすることも可能となる。さらには、n型薄膜トランジスタの半導体層PSNのチャネル幅Wは、前述する半導体層PSNの形成工程での形成される半導体層PSNの幅Wとはならずに、一対の高濃度領域Pの間隔で決定されることとなる。すなわち、一対の高濃度領域Pの形成精度で決定されることとなる。
d)n型イオンの注入工程(図3(d))
次に、絶縁基板の表面にn型薄膜トランジスタの半導体層PSNを覆う、又はp型薄膜トランジスタの半導体層PSPの形成領域のみに開口部が形成されるホトレジスト膜(第2のレジスト膜)PM2を形成する。この後に、図中に矢印で示すように、絶縁基板の上方すなわちホトレジスト膜PM2の上方から、P(リン)等のn型不純物(n型イオン)を打ち込むことにより、p型薄膜トランジスタの半導体層PSPのみにn型不純物を注入する。
このとき、半導体層PSPには先のb)第1のp型イオンの注入工程でp型不純物が注入されているのでいわゆるカウンタードープとなり、第1のp型イオンの注入工程でのp型不純物の打ち込みとほぼ同じエネルギーでn型不純物も打ち込む。このn型不純物の打ち込みにより、半導体層PSPではn型イオンのP(リン)とp型イオンのB(ボロン)が混在することとなる。よって、単位面積当たりのn型イオンの個数がp型イオンの個数よりも多くなり、且つ単位面積当たりのn型イオンの個数とp型イオンの個数の差が実施形態1のp型薄膜トランジスタのチャネル領域に必要となるイオン個数となるように、n型イオンの個数を注入する。よって、実施形態1の半導体層PSPには、カウンタードープを用いないで形成された従来のp型薄膜トランジスタの半導体層よりも、単位面積当たりに多くのn型イオン及びp型イオンが存在する構成となる。
この後に、ホトレジスト膜PM1を除去することにより、p型薄膜トランジスタのポリシリコンの半導体層PSPが形成される。
e)電極線及びゲート電極層の形成工程
次に、半導体層PSN,PSPをも覆うように、絶縁基板の表面に例えば酸化シリコン薄膜材料や窒化シリコン薄膜材料からなるゲート絶縁膜GIを形成した後に、ゲート絶縁膜GIの表面に導電膜材料からなる導電膜層を形成し、該導電膜層をエッチングして、半導体層PSNに交差するn型薄膜トランジスタのゲート電極層GTと、半導体層PSPに交差するp型薄膜トランジスタのゲート電極層GTをそれぞれ形成する。なお、このときの導電膜層は、金属薄膜であってもよい。
その後、半導体層PSNおよびPSPにソース領域とドレイン領域の高濃度不純物層を形成するため、PSNのソース領域とドレイン領域を形成するときにはPSPをマスクして高濃度n型イオンを、PSPのソース領域とドレイン領域を形成するときにはPSNをマスクして高濃度p型イオンを注入する。
この後に、例えば、半導体層PSN,PSPのY方向側の辺縁部と重畳する領域のゲート絶縁膜GIに、半導体層PSN,PSPの表面に到達する図示しない周知の貫通孔(コンタクトホール)を形成する。この後に、該貫通孔及びゲート電極層GTをも覆うようにして、ゲート絶縁膜GIの上面に金属薄膜を形成した後に、該金属薄膜をエッチングすることにより、金属薄膜層からなるドレイン線DL、ソース線SL、及びゲート線GLが形成され、図1(a)(b)に示すn型薄膜トランジスタ及びp型薄膜トランジスタが形成される。このとき、実施形態1の薄膜トランジスタでは、n型薄膜トランジスタの半導体層PSNのチャネル領域CHにはb)の工程で注入された濃度のp型不純物のみが注入されており、半導体層PSNの高濃度領域Pにはb),c)の工程で注入された濃度のp型不純物が注入された構成となる。また、p型薄膜トランジスタの半導体層PSPには、b),d)の工程で注入された濃度のp型不純物とn型不純物とが注入された構成となる。
以上説明したように、実施形態1の製造方法では、まず、従来の製造方法で同一の絶縁基板上に形成されるn型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタとでCMOS回路を構成した場合に、寄生トランジスタによるハンプが生じることとなる側の薄膜トランジスタを特定する。次に、ハンプが生じる側の薄膜トランジスタすなわち寄生トランジスタの発生を防止する側の薄膜トランジスタ(例えば、n型薄膜トランジスタ)の半導体層PSNを従来の製造方法で形成する場合の幅よりも大きく形成する。このとき、ハンプが生じない側の薄膜トランジスタ(例えば、p型薄膜トランジスタ)の半導体層PSPの幅は、従来の製造方法で形成する場合の幅と同じとする。
次に、n型及びp型の薄膜トランジスタの半導体層PSN,PSPにp型不純物を注入した後に、半導体層PSNのチャネル領域と半導体層PSPの全体を覆うホトレジスト膜PM1を形成し、再度、p型不純物を注入する。このp型不純物の注入により、半導体層PSNのテーパー状の領域を含む辺縁部、すなわちサイドMOSが形成されるテーパー状の領域を含む半導体層PSNの辺縁部に高濃度領域Pを形成する。このとき、ホトレジスト膜PM1に覆われる半導体層PSNが当該半導体層PSNに形成されるチャネル領域CHとなる。すなわち、2度目のp型不純物の注入を半導体層PSNへ行う際に用いるホトレジスト膜PM1であり、半導体層PSNのテーパー状の領域を含む辺縁部に高濃度領域Pを形成するためのp型不純物を注入する際のホトレジスト膜PM1により、半導体層PSNに形成するチャネル領域CHの幅(チャネル幅)が決まることとなる。
この後に、半導体層PSNの全体を覆うと共に、少なくとも半導体層PSPの全体が露出されるホトレジスト膜PMを形成し、半導体層PSPのみにn型不純物を注入する構成となっている。
従って、実施形態1の薄膜トランジスタの製造方法では、n型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタとを組み合わせてCMOS構造の回路を構成する場合であっても、n型薄膜トランジスタ又はp型薄膜トランジスタにおける寄生トランジスタによる閾値電圧Vthの変動に伴うハンプの発生を防止することができる。
また、実施形態1の薄膜トランジスタの製造方法では、第2のp型イオンの注入工程の追加のみでハンプの発生を防止することができるので、製造工程の増加を大幅に抑制することができる。
さらには、実施形態1の薄膜トランジスタの製造方法では、ホトレジスト膜PM1に設けた一対の開口部OPの距離により、半導体層PSNに形成されるチャネル幅が決まることとなるので、 ホトレジスト膜PM1を形成する際の位置合わせ精度等によるチャネル幅の変動を防止できるという格別の効果を得ることもできる。特に、実施形態1の製造方法では、半導体層PSNのテーパー状部分と該テーパー状部分の近傍領域とを含む辺縁部に高濃度領域Pを形成する構成となっているので、ホトレジスト膜PM1を形成する際の位置合わせ精度等による高濃度領域Pの形成不良を防止することが可能となる。
〈実施形態2〉
図4及び図5は本発明の実施形態2の薄膜トランジスタの半導体層を形成する際のホトレジスト膜の上面図、図6に本発明の実施形態2の薄膜トランジスタの半導体層の形成工程を説明するための図である。以下、図4〜図6に基づいて、実施形態2の薄膜トランジスタの構成及びその形成方法について詳細に説明する。ただし、図6は図4及び図5に示すD−D’線及びE−E’線での断面図である。また、実施形態2のn型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタとは、半導体層PSN,PSPの形成時におけるp型不純物及びn型不純物の注入濃度及びその順番並びにその注入に用いるホトレジスト膜PM3,4が異なるのみで、他の工程は実施形態1と同様となる。従って、以下の説明では、n型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタの半導体層PSN,PSPについて、詳細に説明する。
実施形態2の薄膜トランジスタの製造方法においては、後に詳述するように、p型薄膜トランジスタの半導体層PSPに、少なくとも1回のn型不純物の注入(イオン打ち込み)と2回のp型不純物とを注入(イオン打ち込み)を行うと共に、その注入された不純物の濃度において、n型不純物の濃度が優勢となるすなわちp型薄膜トランジスタの半導体層PSPがn型となるように制御することにより、p型薄膜トランジスタを形成する構成となっている。
このとき、実施形態2のn型薄膜トランジスタの半導体層PSNの形成においては、前述する実施形態1と同様に、チャネル領域を形成するために必要となる濃度のp型不純物を注入する。この後に、半導体層PSNの幅方向(X方向)の辺縁部に、その延在方向(Y方向)に伸延する高濃度領域Pを形成することにより、高濃度領域Pが注入されていない半導体層PSNをチャネル領域とするn型薄膜トランジスタを形成するものである。
次に、図4〜図6に基づいて、実施形態2のn型薄膜トランジスタ及びp型薄膜トランジスタの形成方法を説明する。ただし、実施形態2の薄膜トランジスタにおいても、n型薄膜トランジスタに生じることとなるハンプを防止する構成について説明する。
a)ポリシリコン半導体層の形成工程(図6(a))
まず、実施形態1と同様にして図示しない絶縁基板上に、図6(a)に示すように、n型薄膜トランジスタ(nMOS)の半導体層となる島状のポリシリコンの半導体層PSNと、p型薄膜トランジスタ(pMOS)の半導体層となる島状のポリシリコンの半導体層PSPを形成する。
b)第1のp型イオンの注入工程(図6(b))
次に、実施形態1と同様に、絶縁基板の上方すなわち半導体層PSN,PSPの上方から図中に矢印で示すように、周知のB(ボロン)等のp型不純物(p型イオン)を打ち込む。このp型不純物の打ち込みにより、n型薄膜トランジスタの半導体層PSN及びp型薄膜トランジスタの半導体層PSPにそれぞれp型イオンを注入する。
c)n型イオンの注入工程(図6(c))
まず、図4に示すホトレジスト膜(第3のレジスト膜)PM3を形成し、半導体層PSNの表面を覆う。次に、ホトレジスト膜PM3をマスクとして、図中に矢印で示すように、絶縁基板の上方から、P(リン)等のn型不純物(n型イオン)を打ち込むことにより、半導体層PSPのみにn型不純物が注入される。このとき、実施形態2の半導体層PSPには、前述する第1のp型イオンの注入工程及び後述する第2のp型イオンの注入工程において、p型不純物も注入される構成となっている。従って、第1及び第2のp型イオンの注入工程で注入されるp型イオンの単位面積当たりのイオン個数の合計よりも、当該工程において注入されるn型不純物(n型イオン)の単位面積当たりのイオン個数が多くなるように注入量を調整する。
すなわち、実施形態2の半導体層PSPへのカウンタードープにより、先の第1のp型イオンの注入工程と後の第2のp型イオンの注入工程で打ち込まれるp型イオンのB(ボロン)と、当該n型イオンの注入工程で打ち込まれるn型イオンのP(リン)とが半導体層PSPで混在することとなる。よって、このn型イオンの注入工程においては、当該工程での打ち込みによるn型イオンの単位面積当たりのn型イオンの個数が、第1及び第2のp型イオンの注入工程での打ち込みによるp型イオンの個数よりも多く、且つ単位面積当たりのn型イオンの個数とp型イオンの個数の差がp型薄膜トランジスタのチャネル領域に必要となるイオン個数となるように、n型イオンが注入される。この注入により、所望のp型薄膜トランジスタのチャネル領域が形成されることとなる。
なお、図4に示すホトレジスト膜PM3では、当該ホトレジスト膜PM3の幅方向(X方向)の端部と半導体層PSNの幅方向(X方向)の端部とが一致する構成としたが、これに限定されることはない。例えば、後述する工程において、ホトレジスト膜PM3を幅方向に後退させるための後退量を確保できる場合には、ホトレジスト膜PM3の端部と半導体層PSNの端部とが一致しない構成であってもよい。
d)第2のp型イオンの注入工程(図6(d))
まず、周知のドライアッシャー等のアッシング手段により、n型不純物の注入に際して使用したホトレジスト膜PM3の内で、半導体層PSNのチャネル領域やソース・ドレイン領域が形成される部分を覆うホトレジスト膜PM3の辺端部(ホトレジスト膜PM3の中央領域)を幅方向(X方向)に後退させる。すなわち、図5に示すように、ホトレジスト膜の辺端部からテーパー状部分を含む半導体層PSNの辺縁部が露出されるホトレジスト膜(第4のレジスト膜)PM4を形成する。このとき、図5及び図6(d)から明らかなように、半導体層PSPはホトレジスト膜PM4に覆われない構成となっている。また、ホトレジスト膜PM3をドライアッシャーで後退させてホトレジスト膜PM4を形成する際に、半導体層PSNの表面部分に段差が形成されることとなる。すなわち、追加でイオン注入されるサイドMOS部分の表面と、ホトレジスト膜PM4から露出されない部分であるチャネル領域CHの表面との境界部分に、段差が形成されることとなる。ただし、この段差はホトレジスト膜PM3のドライアッシングに伴うものとなるので、その段差は半導体層PSNの膜厚に対しては僅かな段差となり、n型薄膜トランジスタの特性には影響を与えるものではない。
次に、図中に矢印で示すように、絶縁基板の上方すなわちホトレジスト膜PM4の上方から、p型不純物(p型イオン)を打ち込む。この打ち込みにより、図6(d)に示すホトレジスト膜PM4の辺端部から露出される領域、すなわち半導体層PSNの幅方向の辺縁部にさらにp型不純物が注入される。その結果、前述する実施形態1と同様に、半導体層PSNの幅方向の辺縁部(テーパー状部分を含む辺縁部分)にp型不純物の濃度が高い高濃度領域Pが形成される。このとき、半導体層PSPにもp型不純物が注入されることとなるが、前述するように、当該工程で注入されるp型不純物の注入を考慮したn型不純物が、前述のc)n型イオンの注入工程で注入されている。従って、当該工程におけるp型イオンの注入により、半導体層PSPにおける単位面積当たりのn型イオンの個数とp型イオンの個数の差がp型薄膜トランジスタのチャネル領域に必要となるイオン個数となる。
このとき、ホトレジスト膜PM4の辺端部から露出される領域と半導体層PSPとには、共に第1及び第2のp型イオンの注入工程でそれぞれp型イオンが注入されることとなる。従って、ホトレジスト膜PM4の辺端部から露出される領域における単位面積当たりのp型イオンの個数と、p型薄膜トランジスタの半導体層PSPにおける単位面積当たりのp型イオンの個数は同数又は略同数となる。
次に、ホトレジスト膜PM4を除去することにより、半導体層PSN内のp型不純物の濃度が高い高濃度領域Pに挟まれる領域に、p型不純物が注入されたチャネル幅Wのチャネル領域CHを有するn型薄膜トランジスタのポリシリコンの半導体層PSNが形成される。
この後に、前述する実施形態1と同様に、ゲート絶縁膜、ゲート電極層、ソース高濃度不純物層、ドレイン高濃度不純物層、ゲート線GL、ソース線SL、及びドレイン線DL等を形成することにより、n型薄膜トランジスタ及びp型薄膜トランジスタが形成され、n型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタを組み合わせたCMOS回路を形成することにより、ハンプが防止されたCMOS回路が形成される。
以上説明したように、実施形態2の薄膜トランジスタの製造方法においては、絶縁基板上に形成された半導体層PSN,PSPにp型不純物を注入した後に、半導体層PSNの表面を覆うホトレジスト膜PM3を形成して、半導体層PSPにn型不純物を注入する。次に、ホトレジスト膜PM3をドライアッシャーで幅方向に後退させて半導体層PSNの幅方向の辺縁部を露出させたホトレジスト膜PM4を形成し、再度、絶縁基板上に形成された半導体層PSN,PSPの露出領域にp型不純物を注入する。この半導体層PSNの辺縁部へのp型不純物の注入により、半導体層PSNの辺縁部に高濃度領域Pが形成される。従って、半導体層PSNの辺縁部では、サイドMOSの閾値電圧Vthがチャネル領域に形成されるn型薄膜トランジスタの閾値電圧Vthよりも高くなり、前述する実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、実施形態2の製造方法で形成されるp型薄膜トランジスタでは、2回のp型不純物(p型イオン)の注入が行われることとなる。このため、1回のp型不純物の注入が行われる実施形態1のp型薄膜トランジスタよりも、半導体層PSPに注入されたn型不純物(n型イオン)の単位面積当たりのイオン個数が多い構成となっている。
さらには、実施形態2の薄膜トランジスタの製造方法では、ホト工程で形成したホトレジスト膜PM3からドライアッシャーでホトレジスト膜PM4を形成する構成となっている。従って、実施形態1の半導体層PSNの形成方法に比較して、ホトレジスト膜PM4を形成するホト工程が不要となるので、薄膜トランジスタの製造工程を低減させ、製造効率を向上させることができるという格別の効果を得ることが可能となる。
〈実施形態3〉
図7は本発明の実施形態3の表示装置の概略構成を説明するための図であり、特に、実施形態1の薄膜トランジスタを用いた表示装置である。ただし、実施形態2の薄膜トランジスタを用いることも可能である。また、表示装置としては、液晶表示装置等の非発光型の表示装置や有機EL表示装置等の自発光型の表示装置の何れにも適用可能である。なお、以下の説明では、IPS方式の液晶表示装置に本願発明の薄膜トランジスタを適用した場合について説明するが、TN方式やVA方式等の他の方式の液晶表示装置にも同様に適用可能である。また、薄膜トランジスタの製造方法を除く他の部分の製造法は、従来の表示装置の製造方法と同様となるので、以下の説明では、表示装置の構成については詳細に説明する。
図7に示す実施形態3の表示装置である液晶表示装置は、図示しない液晶層を介して、図示しない薄膜トランジスタや周知の画素電極等が形成される第1基板SUB1と、カラーフィルタ等が形成される第2基板SUB2とが対向配置されている。また、第1基板SUB1と第2基板SUB2とは、第2基板SUB2の辺縁部に沿って塗布された図示しないシール材で固定され、液晶が封止される構成となっている。
また、第1基板SUB1の液晶面側には、X方向に延在しY方向に並設される図示しない走査信号線(ゲート線)と、Y方向に延在しX方向に並設される図示しない映像信号線(ドレイン線)とが形成されており、走査信号線と映像信号線とに囲まれる領域に画素の領域が形成され、表示領域AR内に画素がマトリクス状に配置される構成となっている。各画素内には、スイッチング用のn型の薄膜トランジスタ及び図示しない画素電極が第1基板SUB1に形成されており、従来の液晶表示装置と同様に、ゲート線から入力される走査信号に同期してスイッチング用薄膜トランジスタがON/OFFされ、ドレイン線DLからの映像信号が画素電極に出力される構成となっている。
また、実施形態3の表示装置では、外部からの制御信号に基づいて、走査信号を生成しゲート線に出力する走査信号線駆動回路(ゲート線駆動回路)GDR、及び映像信号を生成しドレイン線に出力する映像信号線駆動回路(ドレイン線駆動回路)DDRが、第1基板SUB1の端部と表示領域ARの間の領域であるいわゆる額縁領域に形成されている。
このとき、実施形態3の表示装置では、透明絶縁基板である第1基板SUB1上に形成される実施形態1のn型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタとからなるCMOS回路により、ゲート線駆動回路GDR及びドレイン線駆動回路DDRが構成されている。さらには、スイッチング用のn型薄膜トランジスタも実施形態1のn型薄膜トランジスタで形成されている。
従って、ゲート線駆動回路GDR及びドレイン線駆動回路DDRを構成するn型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタとからなるCMOS回路でのハンプの発生を抑制することが可能となり、薄膜トランジスタすなわちCMOS回路のオン電流特性を改善することができる。その結果、ゲート線駆動回路GDR及びドレイン線駆動回路DDRを構成する薄膜トランジスタの閾値電圧Vthの管理が容易になり、表示装置の製品ばらつきを低く抑えることが可能となる。よって、実施形態3の表示装置の信頼性を向上させることができる。
また、実施形態3の表示装置では、n型薄膜トランジスタ及びp型薄膜トランジスタへの注入量を抑えることが可能となるので、不純物の注入量が低い範囲で各薄膜トランジスタを最適化することが可能となる。その結果、オン電流特性を向上させた高性能なゲート線駆動回路GDR及びドレイン線駆動回路DDRの設計(回路設計)が可能になると共に、表示装置の電源電圧を低減させることができるという格別の効果も得られる。
なお、実施形態3の表示装置では、駆動回路(ゲート線駆動回路GDR及びドレイン線駆動回路DDR)を構成するCMOS回路の薄膜トランジスタと画素内のスイッチング用薄膜トランジスタとを実施形態1,2のn型薄膜トランジスタで形成する構成としたが、これ限定されることはない。特に、実施形態1,2の薄膜トランジスタでは、ハンプを抑制する側の薄膜トランジスタの半導体層幅が従来のn型薄膜トランジスタの半導体層の幅よりも大きくなるので、スイッチング用のn型薄膜トランジスタは従来と同様の構成とし、駆動回路を構成するCMOS回路のn型薄膜トランジスタのみを実施形態1,2の薄膜トランジスタとする構成であってもよい。この構成においても、CMOS回路で構成される駆動回路は実施形態1,2の薄膜トランジスタで形成されることとなるので、前述する効果を得ることができる。
前述する実施形態1,2の薄膜トランジスタでは、半導体層がポリシリコン薄膜や微結晶シリコン薄膜で形成される場合について説明したが、これに限定されることはない。例えば、半導体層に周知の酸化物半導体を用いた薄膜トランジスタを用いてCMOS構成の駆動回路を形成する場合においても、半導体層の幅方向の辺端部がテーパー状に形成され、サイドMOSが生じる場合には、本願発明は適用可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
PS……半導体層、GT……ゲート電極層、SL……ソース線、DL……ドレイン線
GL……ゲート線、PSN……n型薄膜トランジスタの半導体層、OP……開口部
PSP……p型薄膜トランジスタの半導体層、PM1〜4……ホトレジスト膜
CH……チャネル領域、P……高濃度領域、SUB1……第1基板
SUB2……第2基板、GDR……走査信号線駆動回路(ゲート線駆動回路)
DDR……映像信号線駆動回路(ドレイン線駆動回路)

Claims (10)

  1. 第1の不純物イオンが注入され第1のチャネル領域が形成される島状の第1の半導体層を有する第1の薄膜トランジスタと、少なくとも第2の不純物イオンが注入され第2のチャネル領域が形成される島状の第2の半導体層を有する第2の薄膜トランジスタとが同一の絶縁基板上に形成され、前記第1の薄膜トランジスタと前記第2の薄膜トランジスタとが直列接続され、CMOS構成の回路を形成する薄膜トランジスタであって、
    少なくとも前記第1の半導体層の幅方向の辺端部はテーパー状に形成されており、
    前記第1の半導体層は、当該第1の半導体層の幅方向の辺縁部に沿って形成されると共に、前記第1の半導体層の幅方向に前記第1のチャネル領域を介して対向配置される第1領域を有し、前記第1領域は前記第1のチャネル領域の単位面積当たりのイオン個数よりも多いイオン個数の前記第1の不純物イオンが注入されてなり、
    前記第2のチャネル領域は、前記第1の不純物イオンと前記第2の不純物イオンとが共に注入されてなると共に、前記第2の不純物イオンが前記第1の不純物イオンよりも単位面積当たりのイオン個数が多く注入されてなり、
    前記第2の半導体層における前記第1の不純物イオンの単位面積当たりのイオン個数は、前記第1領域における前記第1の不純物イオンの単位面積当たりのイオン個数と略同数であることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 前記第1の半導体層の前記第1のチャネル領域と前記第1領域との間に段差が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記第1の半導体層幅は、前記第2の半導体層幅と略同幅、又は前記第2の半導体層幅よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 前記第1領域は、前記第1の半導体層の辺端部に形成されるテーパー状の領域と共に、前記第1のチャネル領域に隣接される平坦部分を含むことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の薄膜トランジスタ。
  5. 前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層は、低温ポリシリコン薄膜又は微結晶シリコン薄膜からなることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の薄膜トランジスタ。
  6. X方向に延在しY方向に並設され走査信号が入力される走査信号線と、Y方向に延在しX方向に並設され映像信号が入力される映像信号線と、前記走査信号線と前記映像信号線との交点の近傍に配置され、前記走査信号に同期して前記映像信号の読み込みを制御するスイッチング用の薄膜トランジスタと、前記走査信号又は/及び前記映像信号を生成する駆動回路とが形成される第1基板を備える表示装置であって、
    少なくとも前記駆動回路は、請求項1乃至5に記載の第1の薄膜トランジスタと第2の薄膜トランジスタとが直列接続されてなるCMOS構成の回路で形成されることを特徴とする表示装置
  7. 前記スイッチング用の薄膜トランジスタは、前記第1の薄膜トランジスタからなることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 第1のチャネル領域が形成される第1の薄膜トランジスタと、第2のチャネル領域が形成される第2の薄膜トランジスタとが同一の絶縁基板上に形成され、前記第1の薄膜トランジスタと前記第2の薄膜トランジスタとが直列接続され、CMOS構造の回路を形成する薄膜トランジスタの製造方法であって、
    前記絶縁基板の表面に、島状の第1の半導体層と島状の第2の半導体層とを形成する工程と、
    表面が露出される前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とに第1の不純物イオンを注入する工程と、
    前記第1の半導体層の形状に沿い、その表面を覆う第3のレジスト膜を形成し、前記第3のレジスト膜をマスクとして前記第2の半導体層に第2の不純物イオンを注入する工程と、
    前記第3のレジスト膜の幅方向の辺縁部をアッシングし当該第3のレジスト膜の幅を後退させ、前記第1の半導体層の幅方向の辺縁部が露出される第4のレジスト膜を形成し、前記第4のレジスト膜をマスクとして、前記第1の半導体層の辺縁部及び前記第2の半導体層に前記第1の不純物イオンを注入する工程と、を有し、
    前記第2の半導体層に注入された前記第1の不純物イオンよりも前記第2の不純物イオンの単位面積当たりのイオン個数が多いことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法
  9. 前記第2の半導体層における前記第1の不純物イオンの単位面積当たりのイオン個数は、前記第1の半導体層の幅方向の辺縁部における前記第1の不純物イオンの単位面積当たりのイオン個数と略同数であることを特徴とする請求項8に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  10. 前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層を加熱し、低温ポリシリコン薄膜又は微結晶シリコン薄膜を形成する工程を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の薄膜トランジスタの製造方法
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