JP6255551B1 - 遮光用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に片手でヘルメットのウインドシールド上に取り付け及び取り外しできる遮光用具を提供する。【解決手段】本発明の一観点に係る遮光用具は、吸着器具と、吸着器具に接続される遮光板と、を備え、ヘルメットのウインドシールド上に取り付け及び取り外しできるものである。なおこの場合において、遮光板は、折れ曲がり部分及び湾曲している部分の少なくともいずれかを有すること、又は、ヘルメットのウインドシールド上に取り付けられた場合に、端部がウインドシールド上に接触する構造となっていることが好ましい。【選択図】 図1
Description
本発明は、遮光用具に関する。より具体的には、片手でヘルメットのウインドシールド上に取り付け及び取り外しできる遮光用具に関する。
太陽が二輪車運転者の視界の正面付近に位置する時間帯は眩しさで視界が確保できず危険な状況になる。このため太陽光を遮光する必要があるが、従来は二輪車ヘルメット用の遮光用具がなかったため右手でアクセルを制御しながら二輪車を操縦し、左手を顔面にかざして太陽光を遮光しながら視界を確保する方法しかなく危険であった。一方、二輪車ヘルメットのウインドシールドでサングラス加工したものやサングラスあるいは偏向グラスが市販されているが、これ等は紫外線や眩しさを抑えたり反射光をカットしたりするが、太陽光を遮光することはできず視界の確保はできなかった。
また、太陽光を遮光できる粘着テープを簡易的にウインドシールドに貼付する方法もあるが、太陽は時間と共に地平線に下がっていくのですぐに眩しくなり視界が確保できなくなる。このため二輪車を停止させてバイクグローブを脱ぎヘルメットも脱いでウインドシールド上の粘着テープを剥がして最適と思われる位置に貼付した後、再度ヘルメットを装着して太陽を見て粘着テープの位置が最適か否かを調べなければならない。そしてその位置が最適でなかったらもう一度ヘルメットを脱いで粘着テープの位置調整を行い、再度ヘルメットを装着して位置が最適か否かを調べなければならず、位置調整が良ければバイクグローブを装着してやっと走行を開始できることになる。運転を再開しても太陽の位置はすぐに変化するので再度二輪車を停止させて同様の調整をしなければならず実用的ではなかった。
さらに、ヘルメットに機械的に太陽光の遮光板を取り付けて位置調整もできる仕組みは不可能ではないがバイクヘルメットは空気抵抗を抑制するため人間の頭部の形状に限りなく近い小さな形状に製作しなければならず限られた空間では高度な技術が必要となる。
ところで、関連技術として、例えば自動車を運転する際に用いる移動式のサンバイザーが下記特許文献1に記載されている。
しかしながら、上記技術は、四輪自動車の前面ガラスに吸盤を使って遮光板を特定の場所に取り付けるだけのものであり、自動二輪車等を運転する際に装着するヘルメットの滑らかな面に片手で容易に取り付け取り外しできるものではない。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、容易に片手でヘルメットのウインドシールド上に取り付け及び取り外しできる遮光用具を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題について鋭意検討を行ったところ、吸着器具と、吸着器具に接続される遮光板と、を備えた簡便な構成によって、ヘルメットのウインドシールド上に取り付け及び取り外しできることを発見し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の一観点に係る遮光用具は、吸着器具と、吸着器具に接続される遮光板と、を備え、ヘルメットのウインドシールド上に取り付け及び取り外しできるものである。
以上、本発明によって、容易に片手でヘルメットのウインドシールド上に取り付け及び取り外しできる遮光用具を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は多くの異なる形態による実施が可能であり、以下に示す実施形態の具体的な例示にのみ狭く解釈されるものではない。
図1は、本実施形態に係る遮光用具(以下「本遮光用具」という。)1の正面図であり、図2は、本遮光用具1の上面図であって一部切欠断面図であり、図3は本遮光用具1の側面図である。
これらの図で示すように、本遮光用具1は、吸着器具2と、この吸着器具2に接続される遮光板3と、を備え、ヘルメットのウインドシールド上に取り付け及び取り外しできるものである。本遮光用具1は、上記の構成から明らかなように、ヘルメットのウインドシールドに取り付け及び取り外しができるものであって、しかも片手で移動、着脱を容易に行うことができる。この具体的な機序については、以後の説明によって明らかになる。
本遮光用具1において、吸着器具2は、ヘルメットのウインドシールド上に吸着させるために用いられるものである。この吸着器具2をヘルメットのウインドシールド上に吸着させるとともに、この吸着器具2に遮光板3を固定することで、本遮光用具1全体をヘルメットのウインドシールド上に安定的に固定することが可能となる。
また本遮光用具1において吸着器具2は、限定されるわけではないが、吸着部21と、この吸着部21に接続されるつまみ部22と、を備える構造であることが好ましい。より具体的には、吸着部21でヘルメットのウインドシールド上に固定し、つまみ部22を設けることで、使用者はこのつまみ部22をつまむことで、本遮光用具1をヘルメットのウインドシールドから取り外し、又は、ヘルメットのウインドシールドに取り付けることが可能となる。
また吸着器具2の吸着部21は、限定されるわけではないが、樹脂製で弾力がある可撓性の部材からなる吸盤であることが好ましい。吸盤としてこれをヘルメットのウインドシールドに押し付けることで、この吸盤とヘルメットのウインドシールドの間に真空又は低圧の状態の空間を形成し、この空間に働く吸着力を利用することで、吸着器具2及びこれに接続される遮光板3を安定的にヘルメットのウインドシールド上に吸着させることができる。さらに、万一落下した場合でも、樹脂製で弾力のある可撓性のある部材であれば、後続の車両に当たったとしても、また、地面に落下したとしても、その車両に損傷を与える虞が少ないといった利点がある。
また吸着器具2のつまみ部22は、限定されるわけではないが、単に吸着部21をつまみやすくするために付された棒状の部材であっても、吸着部21を吸着面(ヘルメットのウインドシールド面)から離れる方向に力を加える機構を備えている部材であっても、又は、上記図で示すように吸着部21の中空部分に繋がった(空間的に連結した)中空を備える中空軸部材(連結軸)及び中空弾性体であってもよい。このようにすることで、本遮光用具をつかみやすくすることが可能となる。なお、これらの例について図4、図5に示しておく。
本吸着具では、上記図1乃至図3のように、吸着部21の中空部分に繋がった中空を備える中空軸部材及び中空弾性体とすると、例えば、つまみ部22をつまんで変形させた状態で吸着部21をヘルメットのウインドシールドに吸着させると、中空部分に大きな負圧状態を形成し、吸着力を高めることができるといった利点がある。一方、つまみ部22を軽くつまむが変形させるほどではない状態で吸着部21をヘルメットのウインドシールドに吸着させると、ヘルメットのウインドシールドに吸着させることができるとともに、つまみ部22をつまんで変形させることで、中空内の圧力を高め、吸着器具2をヘルメットのウインドシールドから取り外しやすくすることができる。車両を運転している際は複雑な動きをすることは困難であるため、このように操作しやすい構造であればより安定した吸着状態を確保すること、又はより簡便な取り外し作業を可能とするため非常に便利である。
なお、つまみ部22が中空弾性体である場合、この大きさは、適宜調整可能であるが、手のひらに包み込める程度の大きさ、指先でつまむことができる程度の大きさであることが好ましく、より具体的には直径が1cm以上5cm以下のゴム製の球状の弾性体であることが好ましい。
また、上記中空軸部材及び中空弾性体を用いる場合、中空弾性体と吸着部の一体化は、具体的には次のように行うことができる。
中空弾性体に吸着部と連結するための雌型の連結軸23を設け、雌型の連結軸23の中央に孔を開ける。この場合において中空弾性体の内側空間と雌型の連結軸23の孔とは繋がっている。一方、吸着部には中空弾性体と連結するための雄型の連結軸があり、雄型の連結軸の中央に孔を開ける。この場合において雄型の連結軸の孔と吸着部の内側の空間とは繋がっている。なお雌型の連結軸23の孔の直径は雄型の連結軸の直径と同じとなっている。一方、遮光板の中央には吸着部の雄型連結軸又は雌型の連結軸23の直径と同じ寸法の孔を設けておく。そして、遮光板の中央孔の内面に接着剤を塗布して、遮光板の中央の孔に上記雄型の連結軸又は雌型の連結軸23を差し込み、雄型の連結軸の表面又は雌型の連結軸23の孔の内面に接着剤を塗布して中空弾性体の雌型の連結軸23の孔に雄型の連結軸を差し込むことで中空弾性体と遮光板および吸着部が一体化して遮光用具が出来上がる。もちろん、遮光板と吸着器具が回転可能となるよう接続する場合は、雄型の連結軸の表面又は雌型の連結軸23の孔の内面のみ接着剤の塗布を行い遮光板には塗布しないようにしてもよい。
また本遮光用具1において、遮光板3は、強い太陽光が使用者の目に入ってしまうことを防止するためのものであり、完全に光を遮断するよう遮光性の極めて高いものとしてもよいが、ある程度太陽光を吸収又は反射することによって使用者の目に入る太陽光の強度を弱めることができるものであってもよい。ただし、光の遮断性は高いものであることが好ましい。
また本遮光用具1における遮光板3の大きさとしては、特に限定されるわけではないが、太陽光を遮光できる程度の大きさであればよく、具体的には縦横の長さは、使用者の両目の眼球を覆い被せる程度の大きさであることが好ましく、より具体的に横の長さは10cm以上20cm以下であることが好ましく、縦の長さは2cm以上5cm以下の範囲にあることが好ましい。また、遮光板3の厚さとしても特に限定されるわけではないが、厚さ0.5mm以上3mm以下のプラスチック製の板であって、可撓性のある材質であることが好ましく、より好ましくは1mm以下である。0.5mm以上とすることで所定の強度を確保することが可能となる一方、3mm以下とすることで可撓性を確保することができるといった利点がある。
また本遮光用具1における遮光板3は、限定されるわけではないが、少なくとも一部において折れ曲がり部分及び湾曲している部分の少なくともいずれかを有することが好ましい。少なくとも一部に折れ曲がり部分及び湾曲している部分の少なくともいずれかを備えることで、取り付けるヘルメットのウインドシールドにおける曲面にフィットさせることが可能となり、ヘルメットと遮光板3の間の隙間を小さくし、遮光板3の振動を抑え、ヘルメットに取り付けた状態を安定化させることができる。より具体的に説明すると、遮光板3が一直線の平面である場合、その両端とウインドシールドの間には空間が大きく存在することになる。そして、二輪車が走行する際、この空間に空気の流れが発生し、結果振動板に短周期振動が発生することとなる。そしてこの遮光板の振動は、運転者の視界の妨げになるとともに、吸着器具の吸着力の低下にも繋がることになる。しかしながら、遮光板に上記のような折れ曲がり部分や湾曲している部分を設け、ヘルメットのウインドシールドとの間の隙間を少なくすれば、空気の流れによる遮光板の振動が抑制され、より安定した固定が可能となる。
また本遮光用具1における遮光板3は、これに限定されるわけではないが、ヘルメットのウインドシールド上に取り付けられた場合に、端部好ましくは両端部がウインドシールド上に接触するようになっていることも好ましい。この場合の例を図6、図7に示す。上記のように、ヘルメットと遮光板3の間の隙間を小さくして遮光板3の振動を抑えることができるだけでなく、遮光板の端部をウインドシールド上に接触させることで遮光板3に対し、吸着器具2を引っ張る方向に反発力(図中a、bの方向)を生じさせることが可能となり、この吸着力を強めることができるといった利点がある。
また本遮光用具1における遮光板3の両端には、限定されるわけではないが、ゴム等の緩衝部材を配置しておくことも好ましい。緩衝部材を配置することで、両端部がヘルメットのウインドシールドに接触したとしてもヘルメットのウインドシールドを傷つけないようにすることが可能となるとともに、遮光板3とヘルメットのウインドシールドとの接触を安定化させることができる。
また本遮光用具1における遮光板3は、吸着するヘルメットによって適宜調整可能であるが、上記を実現するため、吸着対象となるウインドシールドの曲率半径よりも小さな曲率半径を持たせてあることが好ましい。このようにしておくと、吸着部21をウインドシールドに吸着させる過程において、吸着部21をウインドシールドに近づけていく際、遮光板の両端が吸着部より先にウインドシールドに接触することが可能となり、この反発力によって遮光板は曲率半径が大きくなる方向に撓んでいき、撓んだままで吸着部21をウインドシールドに吸着させることができる。より具体的には、上記の構成によって、次の三つの効果が発生することになる。
まず一つは上記の通り、遮光板が一直線の平面であればその両端とウインドシールドの間には空間ができ、二輪車走行中の空気の流れによって遮光板に短周期の振動が発生しまうことを防止する効果である。遮光板の振動は、運転者の視界の妨げになるだけでなく、吸着器具の吸着力の低下にも繋がることになるが、遮光板に上記のような曲率半径を持たせることでウインドシールドからの反発力により空気の流れによる遮光板の振動が抑制される。また、遮光板の振動によって生ずる、遮光板の端部とヘルメットウインドシールドの振動による接触、非接触の繰り返しによってヘルメットに傷がついてしまう虞を抑えることができる。
二つ目は、遮光板にウインドシールドからの反発力かかることで、吸着部本体がウインドシールド面から離れる方向に引っ張られ、吸着部の内側空間が広がる、すなわち吸着部の内部圧力を低下させて吸着力を更に増大させることができる効果である。
三つ目は、遮光板の設置方向の自己調整効果である。具体的に説明すると、吸着部をウインドシールドに近づけていく際、遮光板の両端が吸着部より先にウインドシールドに接触し遮光板が曲率半径の大きくなる方向に撓んでいくと、遮光板が水平になっていない場合でも遮光板を水平にする力が作用する。なおこの場合において遮光板の水平は、両眼を結んだ線を基準とする。遮光板はウインドシールド上では、両眼の前より少し上側で、太陽光は遮断するが前方視界は確保できる位置に水平に設置されるのが通常である。しかし二輪車運転者は、遮光用具をウインドシールドに吸着させる際、バイクグローブで遮光用具を保持しており、遮光板が水平になっているかどうか厳密に確認することは容易ではなく、また、厳密に水平にすることも容易ではない。しかしながらこの場合でも、先に両端が接触することで、遮光板は水平になる方向に力が作用するので遮光板の水平設置に大いに役立つことになる。
なお上記三つめの効果について図8を使って説明する。本図は円柱状になっているウインドシールドを平面状に広げたもので両眼を結んだ水平線をS線として、S線に垂直に両眼の中央を通る線をC線、C線に平行に左側にL1線、L2線、L3線、右側にR1線、R2線、R3線を引いてある。ウインドシールドは円柱状になっているので、C線に直角に接する接線とC線の左右の各線に直角に接する接線との角度はC線から離れるほど大きくなっていく、即ち、C線を頂上とすればC線から離れる線ほど低くなっていく。
遮光板を水平でない状態にして、遮光用具を持った手をウインドシールド上のS線とC線の交点であるB0点に近づけていくと、遮光板の一方の端がL2線上でS線より上のB1点、他方の端がR2線上でS線より下のB2点、に接触する。そして更に吸着部をウインドシールドに近づけていくと、遮光板は曲率半径が大きくなる方向に撓んでいきその反力でB1点およびB2点がウインドシールドを押しつける。この時、B1点はL3線の方向、B2点は、R3線の方向に動こうとする。これはB1点から見ればL1線方向は上り坂であるがL3線方向は下り坂であり、B2点から見ればR1線方向は上り坂であるがR3線方向は下り坂であるからである。
B1点がL3線の方向に動こうとする力をF1、B2点がR3線の方向に動こうとする力をF2とすると、遮光板にはB0点を中心にしてF1およびF2により左回転の力Mがかかることになる。F1およびF2は、B1点およびB2点がS線上に来たときにゼロになる。このことは遮光板が水平になったということである。
なお、遮光板を折り曲げた場合でも、吸着部をウインドシールドに近づけていくと遮光板の両端が吸着部より先にウインドシールドに接触するように加工すれば、上述の三つの効果と同様の効果を生じさせることができる。
また限定されるわけではないが、上記の観点から、遮光板3の形状は、正面から見た場合に両端部分が線状の辺部分を有していることが好ましい。このようにすることで、ヘルメットのウインドシールドとの接触を線で行うことが可能となり、自己調整効果をより確実にすることができる。より具体的には、四角形状であることが好ましい。また、この場合において、角部は丸くなっていることが好ましい。このようにすることで、上記効果をより発揮することが可能となるとともに、ヘルメットに傷をつけにくくなるといった効果がある。
また、吸着器具2と遮光板3の位置関係は離れてしまわないよう接続された状態であるが、より具体的には、接着剤などでしっかりと固定されている状態であることが好ましいが、吸着器具2に対して遮光板3が回転可能に設置された状態となっていてもよい。回転可能となっていることで、上記三つ目の効果がより顕著となる。
なお、ウインドシールドの曲率半径について市販されているヘルメットを調査したところ、その曲率半径は80mm〜150mm程度であった。したがって、遮光板の曲率半径は最小半径80mmよりも小さな曲面としておくことはほぼすべてのヘルメットの曲率に対応させることができる点で好ましい。もちろん、遮光用具ごとに吸着させるヘルメットの種類をある程度想定し、遮光用具ごとに曲率の異なるものとさせることも好ましい。
また、本遮光用具1の遮光板3には、紐部材31が接続されていることが好ましい。本遮光用具1は、上記の通りヘルメットのウインドシールドにしっかりと取り付けることができる。しかし、万一の落下も防止する必要があるため、紐部材31を接続し、この紐部材をヘルメットや使用者の襟元等に付けておくことで、遮光用具の落下による飛散は防止できる。なお、この紐部材31は、遮光板3の端部近傍に接着剤などで接続してもよく、また端部近傍に孔を形成し、この孔に紐部材31を挿入して紐部材を結びつけるようにして接続してもよい。特に端部近傍において接続させることで、使用者の視界に入らない程度の位置に配置することができる。この場合のイメージを図9に示しておく。
また、この場合において、紐部材31の遮光板との接続側の反対側には、クリップ等の接続部材を備えていることが好ましく、この接続部材によって、ヘルメットのベルト等に固定させることで、上記の通り万一の落下も防止することができる。
なお、本遮光用具1における遮光板3には、限定されるわけではないが、表面に反射テープを備えていることも好ましい。このようにすることで、例えば、本遮光用具1をウインドシールドから取り外してヘルメットの後頭部側に取り付ければ、後方の車両からの照明灯を反射させる反射用具としての機能を備えることができ安全な運転に寄与するといった利点がある。特に夜間ではこのような遮光用具は用いる必要がない場合が多いため一石二鳥である。
以上、本遮光用具によって、容易に片手でヘルメットのウインドシールド上に取り付け及び取り外しできる遮光用具を提供することができる。特に、本遮光用具は簡便な構成であり、安価で実用的である。
本遮光用具の効果について、改めて具体的に説明すると、太陽光を遮光できる薄い遮光板を、滑らかな面に片手で容易に取り付け取り外しできる機能を有する吸着器具によって、オートバイ等の二輪車のヘルメットのウインドシールドに設置することができる。
そして本遮光用具は、太陽光で視界の確保ができない状況が予想される場合は事前にウインドシールドの上側又はヘルメットの後頭部等、視界を妨げない位置に遮光用具を設置する一方、太陽光で視界の確保ができない状況が発生した場合は、ヘルメットおよびバイクグローブを装着したまま、上方の太陽光を遮断する一方、前方の視界線が確保できる位置に遮光用具を移設することができる。また、太陽の位置が変化しても同様に片手で容易に遮光用具を最適な位置に移設できるため、より一層の安全運転に資することができる。特に、太陽の位置はすぐに変化するので再度遮光用具の位置をこれに合わせて適宜調整することができる。
また、本遮光用具は、上記の記載から明らかなように、次の手順でウインドシールドに取り付けること、位置を調整すること、取り外すこと、ができる。
本遮光用具を取り付ける場合は、まず、中空弾性体を押しつぶさないように片手で包み込んでその手の指先で中空弾性体と吸着部を繋ぐ中空の連結軸をつまむ。その状態で吸着部の吸着面をウインドシールドに押しつけると吸着部の内面体積が減少し空気が抜けるがその状態で吸着部を押しつける力を緩める。そうすると吸着部は弾力で元の形状に戻ろうとするため吸着部の内面体積が増加し内側空間の圧力が低下し吸着部がウインドシールドに吸着することになる。
次に、ウインドシールドに取り付いている遮光用具の位置を調整する場合は、まず、中空弾性体を片手でつまんで押しつぶす。すると、中空弾性体と吸着部の内側空間の圧力が上昇するので吸着部の吸着力が弱まり吸着面をウインドシールドから容易に取り外すことができるようになる。そして中空弾性体を押しつぶす力を緩めながら中空弾性体を片手で包み込んでその手の指先で中空弾性体と吸着部を繋ぐ中空の連結軸をつまむ。この間に中空弾性体は元の形状に戻る。その状態で遮光用具をウインドシールドの最適な位置に移動させ吸着部の吸着面をウインドシールドに押しつける。そうすると吸着部の内面体積が減少し空気が抜けるがその状態で吸着部を押しつける力を緩めると吸着部は弾力で元の形状に戻ろうとするので吸着部の内面体積が増加し内側空間の圧力が低下し吸着部がウインドシールドに吸着することになる。
本発明は、遮光用具として産業上の利用可能性がある。
1…遮光用具
2…吸着器具
3…遮光板
2…吸着器具
3…遮光板
Claims (6)
- 吸着器具と、
前記吸着器具に接続される遮光板と、を備え、
ヘルメットのウインドシールド上に取り付け及び取り外しできる遮光用具。 - 前記遮光板は、折れ曲がり部分及び湾曲している部分の少なくともいずれかを有する請求項1記載の遮光用具。
- 前記遮光板は、ヘルメットのウインドシールド上に取り付けられた場合に、端部が前記ウインドシールド上に接触する請求項1記載の遮光用具。
- 前記吸着器具は、吸着部と、前記吸着部に接続されるつまみ部と、を備える請求項1記載の遮光用具。
- 前記吸着器具の前記つまみ部は、前記吸着部の中空部分に繋がった中空弾性体である請求項4記載の遮光用具。
- 前記遮光板は、表面に反射テープを備える請求項1記載の遮光用具。
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