JP6255409B2 - 搾乳器システム - Google Patents

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Description

本発明は搾乳器システムに関する。
搾乳器システムは、ユーザの乳房から母乳を絞り出すために使用される。搾乳器システムは、赤ん坊若しくは乳児が自身では乳房から乳を絞り出すことができない場合に、又は母親が赤ん坊若しくは乳児から離れている、例えば、仕事で赤ん坊から離れる場合に、使用され得る。母乳を搾り出すための搾乳器システムの使用はまた、母乳の出が悪い女性の母乳生産を刺激し増やすためにも使用され得る。
搾乳器システムは、授乳期間中の母親の乳房からの搾乳を引き起こすために陰圧を用いる。装置のポンプ作用は、乳首から収集容器へ乳を引き込み、圧力及び/又は周波数は母親の好みに調整され得る。
搾乳器システムは一般的に、圧搾ユニットとして働く、搾乳器、及び搾乳器を作動させるための作動ユニットを有する。圧搾ユニットは、その中にユーザの乳房が受け入れ可能であるファンネル、及び圧搾された母乳が収集される容器を有する。作動ユニットは、モータによって駆動されるバキュームポンプを有する。作動ユニット及び圧搾ユニットは、互いから分離され且つチューブによって接続され得る。代替的には、作動ユニットは、圧搾ユニットに取り付けられる。
使用において、バキュームポンプは、ファンネルに受け入れられる乳房に陰圧をかける。すなわち、ユーザの乳房がファンネルに受け入れられるとき、密封された空気システムが、バキュームポンプがユーザの乳房に作用する陰圧を発生できるように、ユーザの乳房とバキュームポンプとの間に作られる。1つの構成では、ファンネル内の陰圧は間接的に作られる。バキュームポンプによって発生する圧力の減少は、ファンネル内の圧力の減少をもたらすように変形する圧搾ユニットのチャンバに受け止められた膜に作用する。したがって、陰圧が、圧搾されることになる母乳を生じさせる乳房にかけられる。
周期的な圧力差が乳房にかけられる搾乳器システムを提供することが知られている。このような装置では、圧力開放弁が、作動ユニットに配置される。圧力の所望の減少が確立された後、バルブは、膜に作用している陰圧が開放されることを可能にするように開放される。陰圧からの圧力が開放されるとき、膜はその元の位置に戻って変形し、ユーザの乳房に作用している陰圧は減少される。周期的にバルブを開閉することによって、乳房から母乳を圧搾するための周期的な圧力特性が達成される。
EP 0 198 469 A2
しかし、上述の装置の持つ1つの問題は、バルブが開かない場合に、ユーザの乳房に作用している陰圧が保持され、これはユーザに不快感又はけがをもたらす可能性がある及び/又はユーザがバキュームポンプから乳房を取り外すことを妨げる可能性があるということである。
本発明の目的は、上述の問題を実質的に軽減又は克服する搾乳器システムを提供することである。
本発明によれば、乳房に圧力減少を作り出すための陰圧経路、陰圧経路に圧力減少を発生させる及び開放するように構成され、陰圧経路に圧力減少を発生させるように構成されるバキュームポンプを有するポンプユニット、及び陰圧経路の少なくとも一部における圧力減少が、ポンプユニットが陰圧経路の圧力減少を開放することができない場合に、開放されるように、陰圧経路の少なくとも一部における圧力減少の制御された開放を可能にするように構成される漏出開口を有し、バキュームポンプは、陰圧経路から引き込まれた空気を排出するための排出ポートを有し、漏出開口は、排出ポートから排出された空気流が漏出開口の上に向けられるように、排出ポートに近接して配置される、搾乳器システムが提供される。
これは、圧力開放弁が働かない場合に、陰圧が陰圧経路に保持されないことを意味する。例えば、陰圧経路の陰圧がユーザの乳房に作用しているとき開放弁が開くことができないなら、漏出開口が、乳房に作用している陰圧を制御された方法で開放されることを確実にするようにフェールセーフとして作動する。したがって、この陰圧開放は、ユーザから懸念を抑え、及び/又はユーザが搾乳器を強い力で乳房から引き離すことを試みた場合にユーザへの痛み又はけがを防ぐ。
特許文献1は、ベント首部に定められたベント開口を有する搾乳器を開示していることが留意される。ベント首部は、乳房を受け入れるためのフランジの口部分に対して後ろに向けられ、首部部分のホースコネクタレシーバに対して略垂直に配置される。ベント開口の特定の配置は、搾乳器のユーザが親指で簡単に開口を覆うことを可能にする。ユーザが親指をベント開口から外すとき、空気は、ベント孔及び陰圧孔を通って入ることを可能にされ、収集容器、首部部分及びフランジのスロート部分内の空気圧が、フランジの外側を囲む圧力と等しくなるように上昇することを可能にし、それによって、フランジ及び乳房を緩めることを可能にする。
漏出開口がバキュームポンプの排出ポートに近接して配置される本発明による配置の利点は、漏出開口の上に向けられる空気流が、漏出開口をそこを通る空気の流れを制限し得る如何なる廃棄物(detritus)も含まずに保つように作用することである。
上述のように、ポンプユニットは、陰圧経路の圧力減少を開放するように作動可能である圧力開放弁をさらに有し得る。
陰圧経路の少なくとも一部は、チューブによって形成され得るとともに、漏出開口はチューブに形成され得る。
この構成の利点は、漏出開口が容易に形成され得ることである。漏出開口は、如何なる追加的な構成要素も無しで形成され得る。さらに、漏出開口を配置する最適な位置が決定され得る。
漏出開口は、チューブの側壁を通って延びる孔によって形成され得る。したがって、孔を形成するための単純な製造方法が達成できる。
搾乳器システムはさらに、そこにチューブが取付け可能なコネクタを有する。漏出開口は、コネクタに形成され得る。これは、漏出開口が、硬い構成要素に形成され、そのため変形が制限されることを意味する。したがって、開口のサイズが正確に決定され、そのため、圧力減少の開放の速度が正確に決定されることができる。
漏出開口は、コネクタに形成される溝であり得る。陰圧経路の一部を形成するようにコネクタに取り付け可能なチューブ又はホースは、溝が陰圧経路と大気との間を連通するように、コネクタに取り付けられるとき溝と部分的に重なるように構成され得る。これは、漏出開口が簡単に実現できることを意味する。
漏出開口は、圧力開放弁に形成され得る。
漏出開口は、バキュームポンプに形成され得る。
フィルタ材が漏出開口にわたって広がり得る。したがって、漏出開口の潜在的な閉塞が減少する。
漏出開口は、陰圧経路と大気との間に延びる孔を持つインサートによって形成され得る。これは、漏出開口のサイズが、厳格な公差で決定され得る且つ製造され得ることを意味する。
インサートは、チューブに配置され得る。したがって、インサートは、チューブが変形する場合、漏出開口の制限に抵抗する。
搾乳器システムは、陰圧経路の一部を形成するチャンバ並びに陰圧経路を第1の部分及び第2の部分に分割するためのチャンバに配置可能な膜をさらに有し、膜は、第2の部分に圧力の減少を発生させるように、第1の部分の圧力の減少に応じて変形可能であり得る。したがって、間接的な圧力減少が、ユーザの乳房に形成されることができる。すなわち、ユーザの乳房から圧搾される母乳は、陰圧経路の第1の部分に流れることを防げられる。
漏出開口は、陰圧経路の第1の部分に発生する圧力減少の制御された開放を可能にするように構成され得る。これは、漏出開口が母乳と接触しないことを意味する。したがって、第1の部分は、清掃/洗浄される必要が無い。漏出開口を閉鎖し得る漏出開口内の水又は母乳の小さい液滴は、開口内で見えない。第1の部分における漏出開口の配置は、圧力開放弁が働かない場合に膜がその中立状態に戻ることができることを意味する。これは、バキュームポンプが再び作動し始める場合に膜に損傷を与えることを防ぎ得る。
陰圧経路の第2の部分は、膜とユーザの乳房を受け入れるファンネルとの間に形成され得る。
搾乳器システムは、作動ユニット及び圧搾ユニットをさらに有することができ、漏出開口は作動ユニットに配置される。
作動ユニットは、ハウジングを有し得るとともに、漏出開口はハウジングに形成され得る。したがって、ユーザ及び/又は廃棄物は、漏出開口を閉鎖できることを制限される。
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に説明される実施態様を参照することによって明らかになるとともに、説明されるであろう。
次に、本発明の実施形態が、単に例として、添付図面を参照して記載される。
搾乳器システムの概略側面図である。 図1に示された搾乳器システムの搾乳器の概略断面側面図である。 図1に示された搾乳器システムの一部を形成する、バキュームポンプ、圧力開放弁及びバキュームポンプと圧力開放弁との間を連通するチューブの概略図である。 図3に示されたチューブの概略断面図である。 図3に示されたチューブの概略斜視図である。 図2に示された搾乳器システムのコネクタの概略斜視図である。 図3に示された開放弁の部分図である。
搾乳器システムが図1に示される。搾乳器システム1は、圧搾ユニットとしても知られる、搾乳器2、及び作動ユニット3を有する。
搾乳器2及び作動ユニット3は、ホース4によって接続される。ホース4は、搾乳器2と作動ユニット3との間の流体連通を提供する。ホース4はまた、搾乳器2と作動ユニット3との間の電気的な接続を提供するために使用され得る。例えば、ホース4は、搾乳器2と作動ユニット3との間に作動信号又は電力を供給し得る。代替実施形態では、作動ユニット3は、本体7に直接取り付けられ且つ接続される。
搾乳器2は、本体5、ファンネル6及び収集容器7を有する。収集容器7、又は容器は、ユーザの乳房から圧搾される母乳を収集し、哺乳瓶又は袋の形態を取り得る。収集容器7は、ネジ取付によって本体5に取り付けられるが、例えばクリップ(図示せず)のような、代替の解放可能な取付手段が使用され得ることが理解されるであろう。
乳房を受け入れるファンネル6は、本体5から広がる。ファンネル6は、ユーザの乳房を受け入れるように構成される。ファンネル6は、口部8及びのど部9を有する。口部8は、ユーザの乳房を受け入れるようにファンネル6の外側端部で開き、ファンネル6は、外側端部から喉部9に向かって、その中で乳房を受け入れられる中空凹所を形成するように収束する。
本体5は、ファンネル6を収集容器7に流体接続する。流体通路10(図2参照)が、本体5を通ってファンネル6の乳房受け入れスペースから収集容器7に形成される。本体5は、外側シェルから形成される。本体5は、ファンネル6と一体に形成されるが、ファンネル6は取り外し可能であり得ることが理解されるであろう。本構成では、本体5は、ポリプロピレンから形成されるが、代替の適切な材料が使用され得ることが理解されるであろう。
次に図2を参照すると、チャンバ12が本体5に形成される。チャンバは、陰圧経路の一部を形成する。チャンバ12は、ファンネル6と収集容器7との間の流体通路10と流体連通する。チャンバ12は陰圧ポート13を有する。陰圧ポート13は、作動ユニット3と連通するためのポートを提供する。ホース4は、チャンバ12を作動ユニット3ろ流体接続するように陰圧ポート13に取り付け可能である。
膜14が、チャンバ12に受け止められる。ダイヤフラムとしても知られる、膜14は、可撓性である。膜14の外側リムがチャンバ12に取り付けられる。膜14は、チャンバ12を第1のスペース15及び第2のスペース16に分ける。第1のスペース15は、陰圧ポート13と連通する。第1のスペース15は、陰圧経路の第1の部分の一部を形成する。第2のスペース16は、ファンネル6の乳房受け入れスペースと収集容器7との間の流体通路10と連通する。第2のスペース16は、陰圧経路の第1の部分の一部を形成する。一方向弁17が流体通路10に配置される。一方向弁は、圧力減少が収集容器7に形成されることを防ぐ。膜14は、シリコーンから形成される。しかし、膜14が他の適切な材料から形成され得ることが理解されるであろう。
可撓性膜14は、予め定められた形状を有する。本構成では、膜14は、中立状態において実質的にカップ形構成を有する。すなわち、膜14がチャンバ12に受け入れられるときであるが、変形されていない。しかし、膜14は代替形状を有し得ることが理解されるであろう。
作動ユニット3は、コントローラ(図示せず)、電源(図示せず)、モータ(図示せず)及びポンプユニットを有する。ポンプユニットは、陰圧経路の圧力減少を発生及び開放するように構成される。コントローラは、作動ユニット3の構成要素の作動を制御する。圧力減少を発生させるための手段及び圧力減少を開放するための手段は別個の構成要素である。しかし、圧力減少を発生させるための手段及び圧力減少を開放するための手段が一体に形成され得ることが理解されるであろう。特に、本実施形態では、ポンプユニットは、バキュームポンプ20及び圧力開放弁30を有する。バキュームポンプ20は、圧力減少手段として働く。圧力開放弁30は、圧力の増加又は減少を開放するための手段として働く。
バキュームポンプ20は、搾乳器2を作動させるために陰圧経路に圧力減少を発生させるように構成される。すなわち、バキュームポンプは、陰圧を作り出す。バキュームポンプ20は、吸入ポート21及び排出ポート22を有する。バキュームポンプ20は、吸入ポート21を通って空気を引き込むとともに排出ポート22から空気を排出する。吸入ポート21は、バキュームポンプ本体から延びる管状部品である。
圧力開放弁30は、バキュームポンプによって発生した陰圧を開放するように周期的に開くように構成される。弁を周期的に開閉することによって、周期的な圧力特性が達成される。圧力開放弁30は、大気に開放している。圧力開放弁30は、ソレノイド弁であり得る。圧力開放弁30の作動は、コントローラによって制御される。圧力開放弁30は、入口ポート31を有する。入口ポート31は、弁本体から延びる管状部品である。入口ポート31は、その外側表面に肩部32を有する(図6参照)。
コネクタ40が、作動ユニット3のハウジングに取り付けられる(図3及び6参照)。コネクタ40は、内部ポート41及び外部ポート42を有する。コネクタ40は作動ユニット3のハウジングにとりつけられ、そこを通って延びる。内部ポート41は、ハウジングの中に突出し、外部ポート42はハウジングから突出する。コネクタ40はまた、カラー43を有する。カラー43は、内部ポート41と外部ポート42との間に配置される。内部ポート41は、カラー43の第1の面44から突出し、外部ポート42は、カラー43の第2の面45から突出する。孔46が、コネクタ40を通って、内部及び外部ポート42、43の端部の間に延びる。したがって、通路がコネクタ40を通って形成される。コネクタ40は、ホース4の一端に対する取付ポイントとして働く。すなわち、コネクタ40は、ホース4を作動ユニット3に接続するように働く。コネクタ40は、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)のような、熱可塑性材料から形成される。しかし、コネクタ40は、他の適切な材料から形成され得ることが理解されるであろう。
空気通路として働く、チューブ50が、バキュームポンプ20、圧力開放弁30及びコネクタ40の間を流体連通する。チューブ50は、変形可能なゴム材料のような、弾性材料から形成される。しかし、チューブ50は、他の適切な材料から形成され得ることが理解されるであろう。
チューブ50は、第1のアーム51、第2のアーム52及び第3のアーム53を有する。それぞれのアームは通路を定める。チューブ50のアーム51、52、53は、互いに流体連通する。図3乃至5に示されるように、第1のアーム51は、第2のアーム52の一端において第2のアーム52との接合部を形成し、第3のアームは、その端部に近接して第2のアーム52と接合点を形成する。しかし、チューブの代替の構成が考えられることが理解されるであろう。アーム51、52、53は一体に形成される。
それぞれのアームは一端で開いてる。搾乳器システム1の作動ユニット3が組み立てられるとき、チューブ50は、バキュームポンプ20、圧力開放弁30及びコネクタ40のそれぞれに取り付けられる。すなわち、チューブ50は、バキュームポンプ20、圧力開放弁30及びコネクタ40のそれぞれと流体連通する。
第1のアーム51の開放端部は、バキュームポンプ20の吸入ポート21に取り付けられる。チューブ50は、弾性材料から形成される。チューブ50の端部の内径は、バキュームポンプ20の吸入ポート21の外径より僅かに小さい。したがって、チューブ50の端部は、それとともに押込みばめを形成するようバキュームポンプ20の吸入ポート21の上にフィットする(ぴったり合う)ように広がることができる。これは、チューブ50の端部が、バキュームポンプ20に取り付けられることを意味する。チューブ50は、その結果バキュームポンプ20と流体連通する。
第2のアーム52の開放端部は、陰圧開放弁30の入口ポート31に取り付けられる。チューブ50は、弾性材料から形成される。チューブ50の端部の内径は、陰圧開放弁30の入口ポート31の外径より僅かに小さい。したがって、チューブ50の端部は、それとともに押込みばめを形成するよう陰圧開放弁30の入口ポート31の上にフィットするように広がることができる。これは、チューブ50の端部が、陰圧開放弁30に取り付けられることを意味する。チューブ50は、その結果陰圧開放弁30と流体連通する。
第3のアーム53の開放端部は、コネクタ40の内部ポート41に取り付けられる。チューブ50は、弾性材料から形成される。チューブ50の端部の内径は、コネクタ40の内部ポート41の外径より僅かに小さい。したがって、チューブ50の端部は、それとともに押込みばめを形成するようコネクタ40の内部ポート41の上にフィットするように広がることができる。これは、チューブ50の端部が、コネクタ40に取り付けられることを意味する。チューブ50は、その結果コネクタ40と流体連通する。
バキュームポンプ20、圧力開放弁30、コネクタ40及びチューブ50は、搾乳器システム1の作動ユニット3のハウジングに受け入れられる。コネクタ40は、内部ポート41(そこにチューブ50が取付けられる)がハウジングに受け入れられ外部ポート42がハウジングから突出する状態で、作動ユニット3のハウジングに取り付けられる。ハウジングは、その中に受け入れられる構成要素を保護するように働く。バキュームポンプ20の排出ポート22は、ハウジング内で大気に放出する。
搾乳器システム1が組み立てられるとき、ホース4は、作動ユニット3と搾乳器2との間に延びる。すなわち、作動ユニット3及び搾乳器2は、ホース4を通じて互いに流体連通する。外部チューブとして働く、ホース4は、コネクタ40に取り付けられる。本実施形態では、ホース4は、弾性材料から形成される。ホース4の内径は、コネクタ40の外部ポート42の外径より僅かに小さい。したがって、ホースの端部は、それとともに押込みばめを形成するようコネクタ40の外部ポート42の上にフィットする(ぴったり合う)ように広がることができる。これは、ホース4の端部が、コネクタ40に取り付けられることを意味する。ホース4は、その結果コネクタ40と流体連通する。これは、ホース4がバキュームポンプ20及び圧力開放弁30と流体連通することを意味する。
同様に、ホース4の内径は、搾乳器2の陰圧ポート13の外径より僅かに小さい。したがって、ホース4の他方の端部は、それとともに押込みばめを形成するよう搾乳器2の陰圧ポート13の上にフィットするように広がることができる。これは、ホース4の端部が、搾乳器2に取り付けられることを意味する。ホース4は、その結果チャンバ12と流体連通する。したがって、チャンバ12は、バキュームポンプ20及び陰圧開放弁30と流体連通する。
本実施形態では、コネクタ40は、作動ユニット3から延びるホース4及び作動ユニット3のチューブ50と流体連通する。しかし、代替実施形態では、コネクタ40が省略され得るとともにチューブ50が陰圧ポート13に直接接続され得ることが理解されるであろう。このような実施形態では、チューブは、ハウジングを通って延び得る。
本実施形態では、分離した搾乳器及び作動ユニットが提供されているが、他の実施形態では、収集容器、ファンネル、バキュームポンプ、電気モータ、電源、圧力開放バルブおよびチューブのような搾乳器システム構成要素は、1つの本体に収容され得る。例えば、作動ユニットの構成要素は、搾乳器の本体に組み込まれることができ、別個の作動ユニットの必要を排除する。
本構成では、チューブ50は、陰圧経路の少なくとも一部を定める。すなわち、チューブ50がバキュームポンプ20に取り付けられるとき、バキュームポンプ20は、空気をチューブ50から引き込むことによって、通路又はチューブ50の通路における圧力減少を発生させるように働く。バキュームポンプの吸入ポート21はまた、陰圧経路の一部を形成する。しかし、例えば、チューブが他の手段によってバキュームポンプ20に取り付けられる、又はチューブ50がバキュームポンプ20と一体に形成される場合、吸入ポート21が省略され得ることが理解されるであろう。
同様に、圧力開放弁30もまた、陰圧経路の一部を形成する。本構成では、圧力開放弁30の入口ポート31は、陰圧経路の一部を形成するが、入口ポート31は、例えば、チューブが他の手段によってバキュームポンプ20に取り付けられる場合、省略され得る。コネクタ40はまた、陰圧経路の一部を形成するが、コネクタ40は省略され得る。
作動ユニット3が搾乳器2と流体連通するように搾乳器システム1が組み立てられるとき、ホース4、チャンバ12、流体通路10及びファンネル6は陰圧経路の一部を形成する。すなわち、ホース4、チャンバ12、流体通路10及びファンネル6は、バキュームポンプ20が、ホース4、チャンバ12、流体通路10及びファンネル6のそれぞれにおける圧力減少を発生させるよう働くように、陰圧ポンプ20と流体連通する。
本実施形態では、流体通路10及びファンネル6は、バキュームポンプ20及び圧力開放弁30と間接的に流体連通していることが理解されるであろう。すなわち、膜がチャンバにわたって広がり、そのため陰圧経路を第1の部分及び第2の部分に分ける。第1の部分は、バキュームポンプ20、圧力開放弁30及び膜14の間に定められる。第2の部分は、膜14とファンネル6との間に定められる。膜14が第1の部分に形成されている圧力減少に応じて変形するとき、対応する圧力減少が第2の部分に発生し得る。
代替構成では、流体通路10及びファンネル6は、バキュームポンプ20及び圧力開放弁30と直接流体連通し得ることが理解されるであろう。すなわち、膜は省略される。
漏出開口60が、陰圧経路の圧力減少の制御された開放を可能にするように形成される。したがって、陰圧経路の圧力減少は、圧力開放弁30の故障の際に、開放される。漏出開口は、絶えず開いた状態にある。すなわち、漏出開口は、空気の陰圧通路への持続的な流れを可能にするように構成される。
漏出開口60は、チューブ50に形成される。漏出開口60は、チューブ50を通って形成される孔である。漏出開口60は、チューブ50の内側と外側表面の間に延びる。本実施形態では、漏出開口60は、チューブ50の第1のアーム51にある。しかし、漏出開口60は、チューブ50の代替の位置に配置され得ることが理解されるであろう。
漏出開口60は、レーザ切断の使用により形成される。しかし、代替の形成手段が使用され得ることが理解されるであろう。流量は漏出開口60の寸法に依存することが理解されるであろう。漏出開口は安全装置の一部を形成することが理解されるであろう。漏出開口60は、閉鎖、又は調整されることができないように構成される。したがって、開口が、圧力の減少を開放すること又はバキュームポンプの作動を打ち消すことを防ぐように、システムを調整することは不可能である。
使用において、ユーザの乳房はファンネル6に受け入れられ、ファンネル6と乳房との間に流体シールを形成する。ユーザの乳首はファンネル6に受け入れられる。搾乳器が作動されるとき、コントローラ(図示せず)は、バキュームポンプ20及び圧力開放弁30を作動させるためにモータ(図示せず)を作動させる。
バキュームポンプは、陰圧経路に圧力減少を発生させるように働く。すなわち、バキュームポンプ20は、チューブ50から吸気ポート21を通って空気を引き込み、排出ポート22を通って大気に放出することによって、陰圧経路の第1の部分に圧力減少を発生させるように働く。陰圧状態が陰圧経路の第1の部分に作り出されるとき、膜14は、チャンバ12内で変形するように仕向けられる。
膜14の膨張は、陰圧経路の第2の部分における圧力減少を引き起こす。乳房がファンネル6の口部8に受け入れられ、それらを用いて流体シールを形成するので、圧力減少が、圧力経路の第2の部分において引き起こされ、陰圧が、ファンネル6に受け入れられたユーザの乳首からの母乳の圧搾を引き起こすようにユーザの乳房に作用する。
チューブ50の漏出開口60及び陰圧経路と大気との間の連通は開いているが、漏出開口の面積は十分小さいので、漏出開口は、搾乳器の作動中に陰圧経路の圧力の減少に実質的な影響を及ぼさない。すなわち、開口を通る空気流の量は、母乳圧搾を引き起こすためのユーザの乳房における所望の作動圧力減少が得られるように、制限される。
通常の作動中、コントローラは、所望の圧力減少が達成されるとき、陰圧経路の第1の部分の圧力の減少を開放するように圧力開放弁を操作する。陰圧が、陰圧経路の第1の部分において開放されるとき、膜14は、その中立位置に戻るように付勢される。これは、陰圧経路の第2の部分における、したがってユーザの乳房における陰圧を開放させる。コントローラは、その後、圧力開放弁を閉じ、圧力の減少が陰圧経路において再び発生する。
陰圧は、間を置いて乳房にかけられる。すなわち、陰圧が確立された後、圧力開放弁は、陰圧経路の圧力を増加させるように一時的に開放される。したがって、搾乳器は、乳房から母乳の圧搾するために、周期的な圧力特性を使用する。
通常の作動において、陰圧は、開放弁を開くことによって、各ポンピングサイクル後に開放されるべきである。圧力開放弁は、機械的な、又は電気機械弁、例えば、ソレノイド弁であり得る。しかし、任意の他の理由のために、例えば、開放弁が開くことができない又は弁への入口が閉鎖されるようになっているために、陰圧が開放されていない場合、又は陰圧が部分的にのみ開放される場合、圧力減少が陰圧経路で保持される。
特に、バキュームポンプが停止しないときに陰圧が開放されない場合、圧力の減少は、ファンネルに受け入れられたユーザの乳房に作用し続ける。したがって、ユーザは、乳房をバキュームポンプから簡単に取り外すことができない。しかし、漏出開口60は、圧力減少を開放するように空気が陰圧経路へ流れるための経路を提供する。すなわち、漏出開口60は、圧力開放弁30の故障の際、ユーザの乳房に作用する陰圧を開放するための手段を提供する。開口は絶えず開いた状態であることが理解されるであろう。すなわち、漏出開口60は、閉じられることができない。したがって、開口は、そこを通る陰圧経路への空気の小さい流れを常時可能にする。漏出開口は、十分小さいので、それは、バキュームポンプが作動しているとき、ポンプユニットが陰圧経路において必要な圧力減少を得ることを妨げないが、ポンプユニットが故障した再の圧力の減少を開放する手段を提供する。漏出開口60は、最大15秒以内の陰圧の開放を提供するように構成される。
したがって、陰圧がユーザの乳房に保持されていることによるユーザへの不快感又はけがが防がれる。さらに、搾乳器を乳房から取り外すことができないことのために、ユーザは心配しないであろう。
漏出開口は、制限されない。すなわち、大気から陰圧経路へのそこを通る空気の流れが、如何なる段階においても妨げられるように制限されないが、漏出開口を通る空気の流量は、搾乳器の通常の作動に影響を及ぼさないように制限される。したがって、漏出開口が閉鎖されることは不可能であり、そのため陰圧は、バキュームポンプの故障の際、開放されることを妨げられない。
ファンネルがバキュームポンプと間接流体連通している、本構成では、漏出開口60は、空気が陰圧経路の第1の部分に流れることを可能にするように形成されている。したがって、漏出開口60は、第1の部分における圧力減少の開放を可能にし、それにより膜がその中立位置に戻ることを可能にする。膜がその中立位置に戻るとき、第2の部分における圧力減少が開放されるので、ユーザは乳房をファンネルから取り外すことができることが理解されるであろう。この構成の利点は、陰圧開放弁故障の際に膜がその中立状態に戻ることを可能にすることである。しかし、代替実施形態では、漏出開口60は、空気が陰圧経路の第2の部分に流れることを可能にするように形成されることが理解されるであろう。しかし、このような構成では、開口は、閉じる、又は閉鎖されることができないように構成される。したがって、開口が安全装置の一部として作用することを防ぐようにシステムを調整することができない。
漏出開口の構成は、漏出開口が製造中に簡単に形成されることを意味する。漏出開口の構成はまた、追加的な構成要素が必要とされないことを確実にする。
漏出開口は、そこを通る陰圧経路への空気の流れを持続的に可能にするように構成される。したがって、ユーザが乳房をファンネルから取り外すことができるよう、陰圧を開放するためにユーザは何もする必要がない。
本発明によれば、漏出開口60は、排出ポート22から排出された空気流が、漏出開口60の上に向けられるように配置される。すなわち、排出ポート22及び漏出開口60は、空気流が漏出開口60の露出部分の上に発生するように、互いに近接して配置されるように構成される。漏出開口の上に向けられる空気流は、漏出開口を、そこを通って流れる空気の流れを制限し得る如何なる廃棄物もない状態に保つように働く。漏出開口60はまた、若しくは追加的に、空気通路の閉鎖を防ぐために、その上に配置されるフィルタを有し得る。
搾乳器システムの他の実施形態が次に図6を参照して記載される。搾乳器システムのこの態様の特徴は、図1乃至3を参照して上述された搾乳器システムのいずれか、又は上述のシステムの特徴を含まない任意の従来の搾乳器システムに実装されることができる。一般的な構成は上記されているので、詳細な説明はここでは省略される。
図6では、本実施形態のコネクタ40が示される。本実施形態では、漏出開口として働く、チューブの孔が省略される。しかし、漏出開口は、コネクタ40に形成される。コネクタ40は、漏出開口として働く溝47を有する。溝47は、コネクタ40の外部ポート42に形成される。溝47はまた、カラー43の第2の面45に延びる。溝47は、外部ポート42の自由端に延びる。この実施形態では、溝47は、コネクタ40の表面に形成された細長い凹所である。溝47の第1の部分48は、外部ポート42の自由端からカラー43に延び、溝47の第2の部分49は、第1の部分48からカラー43の縁に延びる。
ホース4がコネクタ40に取り付けられるとき、ホース4の端部は、溝47の第1の部分48に重なる。溝の第1の部分48は、外部ポート42の自由端において、ホース4がコネクタ40に取り付けられるときホース4によって部分的に定められる陰圧経路に対して開放されている。溝47は、溝47の第2の部分49のために大気に対して開放されている。カラー43に形成された溝の第2の部分は、溝がホース4によって閉鎖されることを妨げる。したがって、空気は、溝47の第2の部分49から、第1の部分48に沿って、ホース4によって部分的に定められた陰圧経路に、入ることができる。これは、陰圧経路の減少圧力が開放されることができることを意味する。
上述の実施形態では、ホース4が部分的に溝47に重なるように、漏出開口として働く溝47はコネクタ40の外部ポート42に形成されるが、代替構成では、漏出開口として働く溝はコネクタ40の内部ポート41に形成されることが理解されるであろう。このような構成では、溝の第1の部分は、内部ポート41の外側表面に形成され、溝の第2の部分は、カラー43の第1の面44に形成される。したがって、チューブ50がコネクタ40に取り付けられるとき、チューブ50の第3の腕53の自由端は、溝の第1の部分に重なる。したがって、空気は、溝の部分に沿って内部ポート41に、そしてチューブ50によって部分的に定められた陰圧経路に、入ることができる。これは、陰圧経路の減少圧力が開放されることができることを意味する。この構成の利点は、漏出開口の露出部分が、作動ユニットのハウジングの中に配置され、そのためユーザが開口を偶発的に塞ぐことができないことである。
上述の実施形態では、漏出開口は溝によってコネクタに形成されているが、代替実施形態が可能であることが理解されるであろう。例えば、漏出開口は、コネクタを通って形成された孔によって形成され得る。このような孔は、コネクタを通って形成される通路46と連通するように、内部又は外部ポート41、42を通って、又はカラー43を通って形成され得る。したがって、コネクタによって部分的に定められた陰圧経路は、大気と連通することができる。孔が内部又は外部ポート41、42を通って形成される構成では、肩部が、チューブ50又はホース4がそれぞれ漏出開口を塞ぐことを防ぐように、配置され得る。
搾乳器システムの他の実施形態が次に図7を参照して記載される。搾乳器システムのこの態様の特徴は、図1乃至3を参照して上述された搾乳器システムのいずれか、又は上述のシステムの特徴を含まない任意の従来の搾乳器システムに実装されることができる。一般的な構成は上記されているので、詳細な説明はここでは省略される。
図7では、圧力開放弁30の入口ポート31が示される。本実施形態では、本実施形態では、漏出開口として働く、チューブの孔が省略される。しかし、漏出開口33として働く孔が、圧力開放弁30の入口ポート31を通って形成される。したがって、圧力開放弁30の入口ポート31によって部分的に定められる陰圧経路は、大気と連通することができる。肩部32が、入口ポート31に形成される。肩部32は、入口ポート31から立ち上がる。漏出開口33の露出部分は、肩部32によって定められた凹所に配置される。代替的には、漏出開口33の露出部分は、肩部32に配置される。したがって、漏出開口33は、チューブ50が漏出開口33を閉鎖することを防ぐように配置される。すなわち、チューブが入口ポート31に取り付けられるとき、肩部32は、チューブ50の端部が漏出開口33に重なり、そのためにそこを通る空気の流れを妨げることを防ぐ。
本実施形態では、漏出開口は入口ポート31を通って形成される孔によって形成されているが、漏出開口は、代替構成を有する圧力開放弁に形成され得ることが理解されるであろう。例えば、入口ポートの漏出開口は、上述のコネクタ40に形成された溝と同様の溝構成を有し得る。代替的には、漏出開口は、弁自体を通って形成され得る。
さらなる実施形態では、漏出開口は、バキュームポンプ20に形成され得る。すなわち、漏出開口は、陰圧経路の一部を形成するバキュームポンプの部分に形成され得る。例えば、1つの構成では、漏出開口は吸入ポート21に形成される。吸入ポート21は、チューブ50が漏出開口を閉鎖しないように構成されることが理解されるであろう。例えば、吸入ポートは、チューブが開口に重なることを防ぐために肩部を有し得る。このような構成では、排出ポート22は、排出された空気を漏出開口の上に向けるように構成され得る。漏出開口は、上述の実施形態に記載された構成と同様の孔又は溝であり得る。
代替実施形態では、漏出開口は、ホース4、搾乳器2の陰圧ポート13若しくは搾乳器2のチャンバ12、又は他の適切な位置に形成され得る。
上述の実施形態では、漏出開口は、孔又は溝であるが、陰圧を陰圧経路に開放するために空気が大気から陰圧経路に漏出開口を通って流れることができる漏出開口の代替構成が考えられることが理解されるであろう。
上述の実施形態では、漏出開口は、1つの孔又は溝であるが、代替構成が可能であることが理解されるであろう。例えば、漏出開口は、複数の孔又は溝から形成され得る。
上述の実施形態では、漏出開口は、構成要素に形成された孔又は溝である。しかし、漏出開口は、チューブ50のような、他の構成要素に受け入れ可能であるインサートから形成され得ることが理解されるであろう。このような構成では、インサートは、そこを通って形成される孔を持つ中空針であり得る。インサートは、孔が陰圧経路と大気との間を連通するようにチューブに固定して取付けられる。孔は漏出開口を定める。孔は、漏出開口の領域が、製造中に厳しい公差で製造されることを可能にする。さらに、インサートは、チューブの変形に起因する漏出開口の制限を防ぐ。
上述の実施形態では、ポンプユニットは、陰圧経路の圧力減少を発生させるための及び陰圧経路の圧力減少を開放するための別々の手段を備えるが、それらは一体にされ得ることが理解されるであろう。他の実施形態では、ポンプユニットは、ピストンチャンバ又はシリンダにスライド可能に受け入れられるピストンを有する。ピストンは往復動要素として働く。ピストンは、チャンバ内で流体シールを形成する。ピストンチャンバは陰圧経路の一部を形成する。ピストンは、例えば、クランクシャフト及びモータによって、往復作動する。ピストンがピストンチャンバに沿って引っ張られるとき、ピストンの運動は、陰圧経路の圧力減少を発生するように作用する。したがって、陰圧がユーザの乳房において作り出される。ピストンがその戻り行程で反対に動くとき、チャンバの圧力減少は開放される。しかし、例えば、ピストンが動かなくなる又はモータが故障する際、ピストンは、陰圧経路の圧力減少を開放しない。すなわち、ポンプユニットは、陰圧経路の圧力減少を開放しない。これが発生する場合、陰圧経路に設けられた漏出開口が、陰圧経路の圧力減少の制御された開放を可能にする。
上述の実施形態では、搾乳器システムが組み立てられ、ユーザの乳房がファンネルに受け入れられるとき、陰圧経路が、ピストンとユーザの乳房との間に形成されることが理解されるであろう。ポンプユニットは、作動ユニットに配置され得る又は搾乳器に収容され得る。
他の実施形態では、ポンプユニットは、膜及び膜を機械的に変形させる手段によって形成される。膜は、往復動要素として働く。例えば、ロッドが、変形可能な膜に取り付けられることができ、これはモータによって往復動する方法で移動可能である。このような構成では、中立状態からの膜の変形は、陰圧経路の圧力減少を発生させる。その後、中立状態への膜の復帰は陰圧経路の圧力減少を開放する。この実施形態では、搾乳器システムが組み立てられ、ユーザの乳房がファンネルに受け入れられるとき、陰圧経路が、膜とユーザの乳房との間に形成されることが理解されるであろう。しかし、例えば、モータの故障に起因して、膜がその中立状態に戻らない場合、膜は、陰圧経路の圧力減少を開放しない。すなわち、ポンプユニットは、陰圧経路の圧力減少を開放しない。これが発生する場合、陰圧経路に設けられた漏出開口が、陰圧経路の圧力減少の制御された開放を可能にする。膜は、上述の実施形態に記載された膜であり得る又は別個に配置される他の膜であり得る。
上の2つの実施形態では、圧力の減少が弁又は膜が中立位置に戻ることによって開放されるので、圧力開放弁が必要とされないことが理解されるであろう。中立位置は、膜に作用する圧力差が無いとき、得られる。
本発明はまた、乳房への圧力減少を作り出すための陰圧経路であって、陰圧経路の少なくとも一部がチューブによって形成される、陰圧経路と、陰圧経路における圧力減少を発生及び開放するように構成されるポンプユニットと、ポンプユニットが陰圧経路の圧力減少を開放できない場合に陰圧経路の少なくとも一部における圧力減少が開放されるように、陰圧経路の少なくとも一部で圧力減少の制御された開放を可能にするように構成される漏出開口と、チューブが取付け可能なコネクタと、を有し、漏出開口がコネクタに形成される、搾乳器システムに関することが留意される。実際的な実施形態では、漏出開口は、コネクタに形成される溝であり、陰圧経路の一部を形成するようにコネクタに取り付け可能なチューブ又はホースは、コネクタに取り付けられるとき、部分的に溝に重なるように構成されるので、溝は、陰圧経路と大気との間を連通する。
用語「有する(comprising)」は、他の構成要素又はステップを排除せず、不定冠詞“a”又は“an”は、複数を排除しないことが理解されるであろう。単一のプロセッサは、請求項に挙げられる幾つかの項目の機能を満たし得る。特定の手段が互いに異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせを有利に使用することができないことを示すものではない。請求項における如何なる参照符号も、特許請求の範囲を限定するものと見なすべきではない。
本出願では、請求項は、特徴の特定の組合せに関して策定されているが、本発明の開示の範囲は、明示的に若しくは暗示的に本明細書に開示される任意の新規の特徴若しくは特徴の任意の新規の組合せ、又はそれらの任意の一般化も含み、それが、本出願において任意の請求項で特許請求されるものと同じ発明に関するかどうかには関わらず、また、親発明と同じ技術的問題の任意のもの又は全てを軽減するか否かには関わらないことが理解されるべきである。ここで、本出願人は、本出願又はそこから導出される任意のさらなる出願の手続き中に、新しい請求項が、そのような特徴及び/又は特徴の組合せに関して策定され得ることを通知する。

Claims (13)

  1. 乳房に圧力減少を作り出すための陰圧経路、
    前記陰圧経路に前記圧力減少を発生させる及び開放するように構成されるポンプユニットであって、前記陰圧経路に前記圧力減少を発生させるように構成されるバキュームポンプを有する、ポンプユニット、及び
    前記ポンプユニットが前記陰圧経路の前記圧力減少を開放することができない場合に、前記陰圧経路の少なくとも一部における前記圧力減少が開放されるように、前記陰圧経路の少なくとも一部における前記圧力減少の制御された開放を可能にするように構成される漏出開口、を有し、
    前記バキュームポンプは、前記陰圧経路から引き込まれた空気を排出するための排出ポートを有し、前記漏出開口は、前記排出ポートから排出された空気流が前記漏出開口の上に向けられるように、前記排出ポートに近接して配置される、
    搾乳器システム。
  2. 前記ポンプユニットは、前記陰圧経路の前記圧力減少を開放するように作動可能である圧力開放弁を有する、
    請求項1に記載の搾乳器システム。
  3. 前記陰圧経路の少なくとも一部は、チューブによって形成され、前記漏出開口は前記チューブに形成される、
    請求項1又は2に記載の搾乳器システム。
  4. 前記漏出開口は、前記チューブの側壁を通って延びる孔によって形成される、
    請求項3に記載の搾乳器システム。
  5. 前記陰圧経路の少なくとも一部は、チューブによって形成され、前記チューブは、取付け可能なコネクタをさらに有し、前記漏出開口は、前記コネクタに形成される、
    請求項1又は2に記載の搾乳器システム。
  6. 前記漏出開口は、前記コネクタに形成される溝であり、
    前記陰圧経路の一部を形成するように前記コネクタに取り付け可能な前記チューブ又はホースは、前記溝が前記陰圧経路と大気との間を連通するように前記コネクタに取り付けられるとき、前記溝と部分的に重なるように構成される、
    請求項5に記載の搾乳器システム。
  7. 前記漏出開口は、前記圧力開放弁又は前記バキュームポンプに形成される、
    請求項2に記載の搾乳器システム。
  8. 前記漏出開口にわたって広がるフィルタ材をさらに有する、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の搾乳器システム。
  9. 前記漏出開口は、前記陰圧経路と大気との間に延びる孔を持つインサートによって形成される、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の搾乳器システム。
  10. 前記陰圧経路の一部を形成するチャンバ並びに前記陰圧経路を第1の部分及び第2の部分に分割するように前記チャンバに配置可能な膜をさらに有し、
    前記膜は、前記第2の部分に圧力の減少を発生させるように、前記第1の部分における圧力の減少に応じて変形可能である、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の搾乳器システム。
  11. 前記漏出開口は、前記陰圧経路の前記第1の部分に発生する前記圧力減少の制御された開放を可能にするように構成される、
    請求項10に記載の搾乳器システム。
  12. 作動ユニット及び圧搾ユニットをさらに有し、
    前記漏出開口は前記作動ユニットに配置される、
    請求項1乃至11のいずれか1項に記載の搾乳器システム。
  13. 前記作動ユニットは、ハウジングを有し、前記漏出開口は前記ハウジング配置される、
    請求項12に記載の搾乳器システム。
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