JP6253489B2 - 軸流タービン - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、軸流タービンに関する。
近年、蒸気タービンやガスタービン等の軸流タービンを用いる火力発電プラントにおいては、発電効率を改善するための有効な手法として、軸流タービンに供給される作動流体の温度、すなわちタービン入口温度を上昇させることが行われている。例えば、特許文献1に記載のCO2タービンでは、1000℃以上の作動流体を用いる。
一方、タービン入口温度の上昇に伴って、タービン動翼およびタービンロータを高温の作動流体から保護するために冷却媒体で十分に冷却することが必要となる。冷却媒体の使用量は、タービン入口温度の上昇に伴って増加する。
特開2014−20320号公報
冷却媒体の使用量が増加するにつれて、冷却媒体が流れる軸流タービンの冷却空間から作動流体の主流に漏出する冷却媒体が増加する。漏出した冷却媒体は、作動流体の温度を低下させる。その結果、発電プラントの効率低下を招き、作動流体の高温化による発電効率の向上を妨げてしまうという課題があった。
本発明は、上記の技術的認識に基づいてなされたものであり、その目的は、冷却媒体の使用量を減らし、発電プラントの発電効率を向上させることが可能な軸流タービンを提供することである。
実施形態に係る軸流タービンは、タービンロータと、タービン動翼と、ケーシングと、タービンノズルと、遮熱板および区画壁を有する遮熱部材とを備える。前記タービンロータは、回転中心軸に沿って延びるロータ本体部、および、前記ロータ本体部の外周面に前記回転中心軸方向に所定の間隔で凸設された複数のロータディスク部を有する。タービン動翼は、前記各ロータディスク部に設けられている。ケーシングの内部には前記タービンロータが回転自在に設けられている。タービンノズルは、互いに隣り合う前記タービン動翼の間に位置し、前記ケーシングの内周面に設けられている。前記遮熱部材の遮熱板は、前記タービンノズルと前記ロータ本体部との間に設けられ、前記ロータディスク部間における前記ロータ本体部の外周面を環状の冷却空間を介して包囲する。前記遮熱部材の区画壁は、前記遮熱板に一端部が接続され、前記ロータディスク部間のロータ本体部に他端部が接続され、前記環状の冷却空間を第1の冷却室と第2の冷却室に区画する。前記タービンロータには、前記第1の冷却室に冷却媒体を導入する導入流路、および、前記第2の冷却室から冷却媒体を排出する排出流路が設けられている。前記遮熱板の内部には、前記第1の冷却室と前記第2の冷却室を連通させる冷媒流通孔が設けられている。
一実施形態に係る発電プラント100の全体構成を示す図である。 図1の発電プラント100で使用される軸流タービン1の全体図である。 本発明の第1の実施形態に係る軸流タービンにおける最上流のタービン段落の断面図である。 軸流タービンの遮熱部材40をタービンロータの回転中心軸方向から見た図である。 (a)はロータ本体部11に形成されたロータ溝11bの平面図であり、(b)は(a)のX1−X1線に沿う断面図である。 (a)は、ロータ溝11bの切り欠き部11b1に遮熱部材構成部材R1を挿入した状態における、図5(a)のX1−X1線に沿う断面図であり、(b)は、当該状態における図5(a)のX2−X2線に沿う断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る軸流タービンにおける最上流のタービン段落の断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係る軸流タービンの部分断面図であり、(b)は、シール部材設置溝21の断面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る軸流タービンの部分断面図である。 (a)は互いに隣り合う遮熱部材構成部材R1,R2の部分断面図であり、(b)はシール部材設置溝46の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る軸流タービンにおける最上流のタービン段落の断面図である。 (a)はロータ本体部11に形成されたロータ溝11c,11dの平面図であり、(b)は(a)のX3−X3線に沿う断面図である (a)は、ロータ溝11c,11dの切り欠き部11c1,11d1に遮熱部材構成部材R1L,R1Rを挿入し回転中心軸方向にスライドさせた状態における、図12(a)のX3−X3線に沿う断面図であり、(b)は、当該状態における図12(a)のX4−X4線に沿う断面図である。 本発明の第3の実施形態の変形例に係る軸流タービンにおける最上流のタービン段落の断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して具体的に説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
まず、本発明の実施形態に係る軸流タービンを説明する前に、図1を用いて、軸流タービンが設けられた発電プラント100について説明する。
図1に示すように、発電プラント100は、窒素を除去することにより空気から酸素を抽出する酸素製造装置110と、燃焼ガスを生成する燃焼器120と、燃焼器120により生成された燃焼ガスが作動流体として供給されて回転駆動するタービンロータ10を有する軸流タービン1と、を備えている。
このうち、燃焼器120には、酸素製造装置110により抽出された酸素が供給される。燃焼器120は、この酸素と、燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する。燃焼器120において使用される燃料としては、例えば、メタンガス等の窒素を含まない天然ガスが挙げられる。燃料の燃焼には、窒素を除去した空気、すなわち酸素が使用されることから、燃焼器120において生成される燃焼ガスは、CO2ガスと水蒸気とを含んでいる。なお、燃焼器120には、後述する再生熱交換器140から、当該再生熱交換器140において加熱された再生ガス(具体的には、CO2ガス、すなわち、CO2を成分とするガス)の一部が供給され、この供給された再生ガスとともに燃料の燃焼が行われる。
燃焼器120により生成された燃焼ガスは、作動流体として軸流タービン1に供給され、後述するタービン動翼20に対して仕事を行い、タービンロータ10を回転駆動する。軸流タービン1のタービンロータ10には、発電機130が連結されており、タービンロータ10が回転駆動することによって発電機130が発電を行う。
軸流タービン1において仕事を行った燃焼ガスは、排出ガスとして軸流タービン1から排出される。なお、排出ガスは、CO2ガスと水蒸気とを含んでいる。この排出ガスは、軸流タービン1の下流側に設けられた再生熱交換器140に供給される。また、再生熱交換器140には、後述するCO2ポンプ(圧縮機)170から、比較的低温の再生ガスが供給されるようになっている。再生熱交換器140において、再生ガスと排出ガスとが熱交換を行い、比較的高温の排出ガスは冷却される。
再生熱交換器140の下流側には、冷却器150が設けられている。この冷却器150には、再生熱交換器140から冷却された排出ガスが供給され、冷却器150は、この排出ガスを更に冷却する。
冷却器150の下流側には、湿分分離器160が設けられている。この湿分分離器160には、冷却器150により冷却された排出ガスが供給され、湿分分離器160は、この排出ガスの水分を分離して除去する。これにより、CO2と水とを成分とする排出ガスから水分が除去され、排出ガスが再生される。
湿分分離器160の下流側には、CO2ポンプ170が設けられている。このCO2ポンプ170には、湿分分離器160により再生された再生ガスが供給され、CO2ポンプ170は、この再生ガスを圧縮して、再生ガスの圧力が高められる。
圧縮された再生ガスは、上述した再生熱交換器140に供給される。再生熱交換器140においては、上述したように、CO2ポンプ170により圧縮された再生ガスと、軸流タービン1から冷却器150に向う排出ガスとの間で熱交換が行われる。これにより、比較的低温の再生ガスは加熱される。なお、CO2ポンプ170により圧縮された再生ガスの一部は、再生熱交換器140に供給されることなく回収される。回収された再生ガスは、貯蔵されたり、他の用途(例えば、石油掘削量増大のための用途)で利用されたりする。
再生熱交換器140により加熱された再生ガスの一部は、燃焼器120に供給される。残りは、後述する軸流タービン1に供給され、冷却媒体として使用される。
上記のように、図1に示す発電プラント1においては、燃焼によって生成されたCO2と水を成分とする1000℃以上の燃焼ガスを用いて発電が行われ、CO2の大部分は循環されて再利用される。
次に、図2を参照して、軸流タービン1の全体構成について説明する。ここでは、軸流タービン1として、燃焼ガスの圧力が比較的高い高圧タービンの例を示す。
図2に示すように、軸流タービン1は、二重ケーシング36と、タービンロータ10と、を備えている。このうち、二重ケーシング36は、内側のケーシング30と、このケーシング30の外側に設けられた外部ケーシング35と、を有しており、二重構造のケーシングとなっている。ケーシング30の内部には、タービンロータ10が回転自在に設けられている。
外部ケーシング35には、ガス供給管2が連結されており、燃焼器120において生成された燃焼ガスが、作動流体として、軸流タービン1に供給されるようになっている。軸流タービン1に供給された作動流体は、二重ケーシング36内に設けられたインレットスリーブ3aおよびノズルボックス3bによって、後述する複数のタービン段落5のうちの最も上流側のタービン段落5に案内されるようになっている。タービンロータ10には、上述した発電機130が連結されている。
二重ケーシング36(より詳細には、ケーシング30)には、複数のタービンノズル31が固定されている。タービンロータ10には、複数のタービン動翼20が固定されている。タービンノズル31とタービン動翼20は、タービンロータ10の回転中心軸方向に交互に配置されている。そして、一のタービンノズル31と、当該一のタービンノズル31の下流側に隣り合って配置された一のタービン動翼20とにより、一のタービン段落5が構成されている。軸流タービン1は、このようなタービン段落5が、タービンロータ10の回転中心軸方向に複数設けられている。ガス供給管2を介して供給された作動流体が複数のタービン段落5を通過する間にタービン動翼20に対して仕事を行うことで、タービンロータ10が回転駆動される。
最終段落のタービン動翼20を通過した作動流体は、排気流路4を通って軸流タービン1の外部へと排出される。
次に、本発明の実施形態に係る軸流タービンの詳細構成について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る軸流タービンについて、図3〜図6を参照して説明する。図3は、第1の実施形態に係る軸流タービンにおける最上流のタービン段落の断面図を示している。
第1の実施形態に係る軸流タービンは、図3に示すように、タービンロータ10と、タービン動翼20と、ケーシング30と、タービンノズル31と、遮熱部材40とを備えている。
次に、軸流タービンの各構成要素について詳しく説明する。
タービンロータ10は、図3に示すように、回転中心軸に沿って延びるロータ本体部11と、ロータ本体部11の外周面11aに、回転中心軸方向に所定の間隔で凸設された複数のロータディスク部12とを有する。
タービン動翼20は、図3に示すように、各ロータディスク部12に設けられている。より詳しくは、タービン動翼20の基端には植え込み部20bが設けられ、この植え込み部20bがロータディスク部12の外周面に設けられた取り付け溝と嵌合することにより、タービン動翼20はロータディスク部12に固定されている。
また、タービン動翼20の先端には振動抑制用のスナッバ20cが設けられている。このスナッバ20cと対向するケーシング30の内周面には、作動流体の漏洩を減らすためのシールフィン32が設けられている。
タービンノズル31は、図3に示すように、互いに隣り合うタービン動翼20の間に位置し、ケーシング30の内周面に設けられている。タービンノズル31は、タービン動翼20とともに作動流体の環状の主流路を形成する。
また、遮熱板41(後述)と対向するタービンノズル31の先端部には、作動流体の漏洩を減らすためのシールフィン33が設けられている。
遮熱部材40は、タービンノズル31とロータ本体部11との間に設けられた遮熱板41と、遮熱板41およびロータ本体部11を接続する区画壁42とを有する。
遮熱板41は、互いに隣り合うロータディスク部12間におけるロータ本体部11の外周面11aを環状の冷却空間の冷却室S1,S2を介して包囲する。これにより、遮熱板41は、主流路から漏れた高温の作動流体を、タービンロータ10(ロータ本体部11の外周面11a)から隔離する。
遮熱板41の内部には、図3に示すように、冷却媒体が流通するための冷媒流通孔Aが設けられている。冷媒流通孔Aは、回転中心軸方向に直線状に走るように設けられてもよいし、あるいは、回転中心軸方向に蛇行するように設けられてもよい。また、冷却流通孔Aは、後述の遮熱板構成部R1a〜R8aに、回転中心軸の周方向に沿って複数本並べて設けられてもよい(図4参照)。また、冷却流通孔Aの断面形状は、円形に限らず、他の形状(楕円形状、多角形状等)であってもよい。
区画壁42は、遮熱板41の内表面41cに一端部が接続され、ロータディスク部12間におけるロータ本体部11に他端部が接続されている。
区画壁42は、ロータ本体部11の外周面11aの全周にわたって設けられており、タービンロータ10と遮熱板41によって形成される環状の冷却空間を、冷却室S1と冷却室S2に区画する。遮熱板41の内部に設けられた冷媒流通孔Aは、冷却室S1と冷却室S2を連通させる。
また、タービンロータ10には、図3に示すように、冷却室S1に高圧の冷却媒体を導入する導入流路B、および、冷却室S2から冷却媒体を排出する排出流路Cが設けられている。導入流路Bは、外部と冷却室S1を連通させるものであり、例えば、図1を参照して説明した再生熱交換器140から供給された冷却媒体を冷却室S1に導入する。冷却室S1,S2の冷却媒体は、タービンロータ10(ロータ本体部11の外周面11a)を冷却する。
排出流路Cは、冷却室S2とタービン動翼冷却流路Eとを連通させる。冷却室S2から排出流路Cに流出された冷却媒体は、次段のタービン動翼20内に設けられたタービン動翼冷却流路Eを通って当該タービン動翼20を冷却した後、作動流体の主流路に排出される。
なお、使用する冷却媒体は、CO2に限るものではなく、他の媒体(空気など)であってもよい。
また、図3に示すように、冷却室S1と作動流体の主流路を連通させるタービン動翼冷却流路Dがタービン動翼20内に設けられてもよい。これにより、ノズルボックス3bから供給された高温の作動流体により最も加熱される最上流のタービン動翼20を十分に冷却することができる。
次に、図4を参照して、遮熱部材40の構成について詳しく説明する。図4は、遮熱部材40をタービンロータ10の回転中心軸方向から見た側面図を示している。遮熱部材40は、複数の(図4の場合は8個の)遮熱部材構成部材R1〜R8をタービンロータ10の回転中心軸の周方向に組み合わせたものとして構成されている。遮熱部材構成部材R1〜R8は、遮熱部材40をタービンロータ10の周方向に分割した形状を有する。
各遮熱部材構成部材R1〜R8は、遮熱板構成部R1a〜R8aと、区画壁構成部(以下、「脚部」ともいう。)R1b〜R8bと、を有している。図4に示すように、遮熱板構成部R1a〜R8aが回転中心軸の周方向に組み合わさることで遮熱板41が構成され、脚部R1b〜R8bが回転中心軸の周方向に組み合わさることで区画壁42が構成される。
各脚部R1b〜R8bの基端には係合部R1c〜R8cがそれぞれ設けられている。係合部R1c〜R8cの形状は矩形に限らず、他の形状であってもよい。また、係合部R1c〜R8cは、脚部R1b〜R8bの全幅にわたって設けられず、複数に分割されていてもよい。係合部R1c〜R8cがロータ本体部11の外周面11aに形成されたロータ溝11b(後述)に係合することにより、遮熱部材構成部材R1〜R8はタービンロータ10に固定される。
図5および図6を参照して、遮熱部材構成部材R1〜R8をタービンロータ10に固定する方法について説明する。図5(a)はロータ溝11bの平面図を示し、図5(b)は図5(a)のX1−X1線に沿う断面図を示している。ロータ溝11bには、切り欠き部11b1が設けられている。切り欠き部11b1におけるロータ溝11bの幅は、係合部R1c〜R8cの幅(回転中心軸方向の長さ)とほぼ同じである。また、切り欠き部11b1におけるロータ溝11bの数は、係合部R1c〜R8cの数(一つの脚部に設けられた係合部の数)と同じである。
遮熱部材構成部材R1〜R8は、タービンロータ10に順番に固定される。
まず、図6(a)に示すように、遮熱部材構成部材R1の係合部R1cを切り欠き部11b1からロータ溝11bに挿入し、係合部R1cをロータ溝11bの底面に接触させる。その後、図6(b)に示すように、遮熱部材構成部材R1を回転中心軸の周方向にスライドさせて係合部R1cをロータ溝11bに係合させる。これにより、遮熱部材構成部材R1はタービンロータ10に脱落不能に取り付けられる。遮熱部材構成部材R2〜R8についても、遮熱部材構成部材R1と同様にしてタービンロータ10に脱落不能に取り付けられる。
なお、ロータ溝11bの切り欠き部11b1は、ロータ溝11bの複数箇所に設けられてもよい。
第1の実施形態に係る軸流タービンにおいては、区画壁42がタービンロータ10と遮熱板41によって形成される環状の冷却空間を冷却室S1と冷却室S2に区画している。このため、導入流路Bを通って冷却室S1に導入された高圧の冷却媒体は、遮熱板41内に設けられた冷媒流通孔Aを通って冷却室S2に流れ込むことになる。
冷却媒体は、冷媒流通孔Aによって流量が絞られ、遮熱板41の内部を集中的に流れる。また、冷却媒体が冷媒流通孔Aを通る際、冷却媒体の流速が上昇する。これにより、冷却媒体により遮熱板41を十分に冷却保護しつつ、冷却媒体の使用量を減らすことができる。また、タービンロータ10およびタービン動翼20の冷却については、冷却室S1,S2および各種流路(導入流路B、排出流路C、タービン動翼冷却流路D,E)を流れる冷却媒体により十分に冷却される。
さらに、上記のように冷却媒体の使用量を減少させることができるため、冷却室S1および冷却室S2から主流路に漏出する冷却媒体の量を減らすことができる。より詳しくは、タービン動翼20の側面(遮熱板41に対向する面)20aと、遮熱板41の側面41bとの間を通って主流路に漏出する冷却媒体の量を減らすことができる。これにより、主流路に流れる高温の作動流体が冷却媒体によって冷却されることを抑制し、その結果、発電プラントの発電効率を向上させることができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、冷却媒体の使用量を減らし、発電プラントの発電効率を向上させることができる。
なお、第1の実施形態の変形例として、図7に示すように、熱絶縁層43を設けてもよい。より詳しくは、第1の実施形態の変形例に係る軸流タービンは、遮熱板41の外表面41aに設けられた熱絶縁層43をさらに備えている。この熱絶縁層43は、遮熱板41よりも熱伝導率が低い材料からなる。熱絶縁層43の材料としては、サーマルバリアコーティング(断熱被膜、高温耐蝕被膜)に使用される各種材料が使用可能である。例えば、M(ニッケル、コバルト、鉄又はこれらの組み合わせ)、Cr(クロム)、Al(アルミニウム)、Y(イットリウム)材料、あるいはMCrAlY材料にセラミックス系材料を組み合わせたもの等を用いることが可能である。
上記のように熱絶縁層43を遮熱板41に設けることにより、高温の作動流体と遮熱板41とが熱的に絶縁される。このため、遮熱板41の温度上昇が抑制され、冷却媒体の使用量をさらに少なくすることができる。また、冷却媒体の主流路への漏出量をより減少させることができるため、発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る軸流タービンについて図8を参照して説明する。第1の実施形態との相違点の一つは、第2の実施形態では、冷却室S1,S2から主流路に漏出する冷却媒体の量をさらに減らすためのシール構造が設けられる点である。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図8に示すように、第2の実施形態に係る軸流タービンでは、タービン動翼20の側面20aに、回転中心軸の周方向に延びるシール部材設置溝21が形成されている。このシール部材設置溝21内には、シール部材として、シールピン51が配置されている。
なお、シール部材設置溝21は、タービン動翼20の側面20aではなく、遮熱板41の側面41bに形成されていてもよい。
シールピン51の平面形状(即ち、タービンロータ10の回転中心軸方向から見た形状)は、環状(円状、多角形状等)であるがこれに限るものではない。例えば、棒状のシールピンを複数用いてもよい。なお、シールピン51の断面形状は、図8(a)では円形であるがこれに限るものではなく、例えば、楕円形状であってもよい。
シール部材設置溝21は、図8(b)に示すように、底部からケーシング30側(図中上側)に向かって広がるように傾斜した傾斜面21aを有し、このシール部材設置溝21内にはシール部材としてシールピン51が配置されている。これにより、シールピン51は、タービン運転時にタービンロータ10が回転することにより発生する遠心力を受けて、シール部材設置溝21内をケーシング30側に移動する。そして、シールピン51は、傾斜面21aに沿って遮熱板41に向けて移動し、遮熱板41の側面41bに当接してシール部を形成する。
これにより、冷却媒体の主流路への漏れ量をより減少させ、発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。さらに、タービン停止時においてシールピン51全体がシール部材設置溝21内に収納され、タービン動翼20の側面20aからシールピン51が突出しないようにできる。このため、遮熱板41の両側のタービン動翼20が遮熱部材40よりも先にタービンロータ10に取り付けられた場合であっても、その後に遮熱部材40をタービンロータ10に取り付けることができる。このため、組立手順の制限が緩和され、軸流タービンの製造性を向上させることができる。
なお、図8(a)に示すように、シール部材設置溝21とシールピン51との間に、弾性部材(つる巻バネ、板バネ等)52が設けられていてもよい。シールピン51は、弾性部材52の復元力により遮熱板41側に押圧され、遮熱板41の側面41bに当接してシール部を形成する。これにより、冷却媒体の使用量をより減らすことができ、発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。
また、第2の実施形態の変形例として、図9に示すように、シール部材設置溝21内にはシール部材として、シールバネ(Cシール)55またはシールバネ(Eシール)56が配置されていてもよい。この場合のシール部材設置溝21に傾斜面21aはなくてよい。シールバネ55,56は、自身が有する復元力により遮熱板41の側面41bに当接してシール部を形成する。これにより、冷却媒体の使用量をより減らすことができ、発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。さらに、遮熱板41の両側のタービン動翼20が遮熱部材40よりも先にタービンロータ10に取り付けられた場合であっても、その後に遮熱部材40をタービンロータ10に取り付けることができる。このため、組立手順の制限が緩和され、軸流タービンの製造性を向上させることができる。
また、互いに隣り合う遮熱部材構成部材R1〜R8間に上述のシール構造を適用することも可能である。例えば、図10(a)に示すように、遮熱部材構成部材R1の遮熱板構成部R1aの対向面(遮熱板構成部R2aに対向する面)にシール部材設置溝46を形成し、このシール部材設置溝46内にシールピン53を配置してもよい。シール部材設置溝46は、タービンロータ10の回転中心軸方向に延びるように形成される。なお、シール部材設置溝46は遮熱板構成部R2a側に形成されてもよい。
シール部材設置溝46は、図10(b)に示すように、底部からケーシング30側(図中上側)に向かって広がるように傾斜した傾斜面46aを有する。これにより、シールピン53は、タービン運転時にタービンロータ10が回転することにより発生する遠心力を受けて、シール部材設置溝46内をケーシング30側に移動し、遮熱板構成部R2aの対向面に当接してシール部を形成する。よって、冷却媒体が作動流体の主流路に漏出する量をより減少させ、発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。
なお、シール部材設置溝46とシールピン53との間に弾性部材(図示せず)が設けられていてもよい。シールピン53は、この弾性部材の復元力により遮熱板構成部R2a側に押圧され、遮熱板構成部R2aの対向面に当接してシール部を形成する。これにより、冷却媒体の使用量をより減らすことができ、発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。
また、シール部材として、シール部材設置溝46内にCシールまたはEシール等のシールバネを配置してもよい。この場合のシール部材設置溝46に傾斜面46aはなくてよい。このシールバネは、自身が有する復元力により遮熱板構成部R2aの対向面に当接してシール部を形成する。これにより、冷却媒体の使用量をより減らすことができ、発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る軸流タービンについて図11を参照して説明する。第2の実施形態との相違点の一つは、第3の実施形態では、シールピン等のシール部材を用いずに、冷却室S1,S2から主流路に漏出する冷却媒体の量をさらに減らすためのシール構造を形成する点である。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図11に示すように、第3の実施形態に係る軸流タービンでは、タービン動翼20の側面20aに環状突起部22が設けられている。この環状突起部22は、遮熱板41の端部41dの外表面41aを覆っている。なお、軸流タービン停止時において、環状突起部22と遮熱板41との間に隙間が存在してもよい。
タービン運転時、遮熱板41の端部41dは、タービンロータ10が回転することにより発生する遠心力、および冷却媒体の流通に伴う冷却室S1,S2の圧力を受けて、ケーシング30側に反り返る。これにより、遮熱板41の端部41dは、タービン動翼20の環状突起部22に当接してシール部を形成する。よって、第3の実施形態によれば、冷却媒体の使用量をより減らすことができ、発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。
好ましくは、遮熱部材40は、図11に示すように、遮熱部材40Lと遮熱部材40Rとを、タービンロータ10の回転中心軸方向に組み合わせたものとして構成される。これら遮熱部材40Lおよび遮熱部材40Rは、遮熱部材40と同様、図4で説明したように、複数の遮熱部材構成部材から構成される。
遮熱部材40Lは、遮熱板41Lおよび区画壁42Lを有し、遮熱部材40Rは、遮熱板41Rおよび区画壁42Rを有する。図11に示すように、遮熱板41L,41Rの内部には各々、冷却媒体が流通するための冷媒流通孔が設けられている。
遮熱板41Lと遮熱板41Rとが組み合わさることにより、互いに隣り合うロータディスク部12間におけるロータ本体部11の外周面11aを環状の冷却空間の冷却室S1,S2,S3を介して包囲し、前述の遮熱板41に相当するものとなる。
互いに隣り合う一対のタービン動翼20のうちの一方のタービン動翼(例えば、図11の左側のタービン動翼20)に設けられた環状突起部22が遮熱板41Lの端部41dを覆う。また、他方のタービン動翼(例えば、図11の右側のタービン動翼20)に設けられた環状突起部22が遮熱板41Rの端部41dを覆う。
次に、遮熱部材40Lおよび遮熱部材40Rのタービンロータ10への固定手順について図12および図13を参照して説明する。
図12(a)は、タービンロータ10のロータ本体部11に形成されたロータ溝11c,11dの平面図を示している。この図12(a)において、投影線F1およびF2は、タービン動翼20の環状突起部22のロータ本体部11への投影線である。投影線G1は、遮熱板41Lの端部41dのロータ本体部11への投影線であり、投影線G2は、遮熱板41Rの端部41dのロータ本体部11への投影線である。図12(b)は、図12(a)のX3−X3線に沿う断面図を示している。
図12(a)に示すように、ロータ本体部11には2本のロータ溝11c,11dが平行に設けられている。ロータ溝11cおよびロータ溝11dには、切り欠き部11c1および切り欠き部11d1がそれぞれ設けられている。なお、切り欠き部11c1におけるロータ溝11cの幅は、遮熱部材40Lの遮熱部材構成部材R1Lの係合部R1Lcの幅(回転中心軸方向の長さ)よりも、環状突起部22との干渉幅分だけ広い。ロータ溝11dについても、切り欠き部11d1におけるロータ溝11dの幅は、遮熱部材40Rの遮熱部材構成部材R1Rの係合部R1Rcの幅よりも、環状突起部22との干渉幅分だけ広い。
まず、図13(a)に示すように、遮熱部材40Lの遮熱部材構成部材R1Lの係合部R1Lcを、係合部R1Lcの側面(図13(a)の場合、右側面)がロータ溝11cの側壁に接した状態で切り欠き部11c1からロータ溝11cに挿入し、係合部R1Lcをロータ溝11cの底面に接触させる。
次に、図13(a),(b)に示すように、遮熱部材構成部材R1Lを回転中心軸方向にスライドさせた後、回転中心軸の周方向にスライドさせて係合部R1Lcをロータ溝11cに係合させる。これにより、遮熱部材構成部材R1Lは、タービンロータ10に脱落不能に取り付けられる。その後、前述の遮熱部材構成部材R2〜R8に相当する他の遮熱部材構成部材についても同様にしてタービンロータ10に取り付ける。これにより、遮熱部材40Lがタービンロータ10の全周にわたって設けられる。
次に、遮熱部材40Rの遮熱部材構成部材R1Rの係合部R1Rcを、係合部R1Rcの側面(図13(a)の場合、左側面)がロータ溝11dの側壁に接した状態で切り欠き部11d1からロータ溝11dに挿入し、係合部R1Rcをロータ溝11dの底面に接触させる。そして、遮熱部材構成部材R1Rを回転中心軸方向にスライドさせた後、回転中心軸の周方向にスライドさせて係合部R1Rcをロータ溝11dに係合させる。これにより、遮熱部材構成部材R1Rは、タービンロータ10に脱落不能に取り付けられる。その後、前述の遮熱部材構成部材R2〜R8に相当する他の遮熱部材構成部材についても同様にしてタービンロータ10に取り付ける。これにより、遮熱部材40Rがタービンロータ10の全周にわたって設けられる。
上記の取り付け工程において、遮熱部材構成部材R1L(R1R)をタービン動翼20の環状突起部22に当接させる必要がないことから、遮熱部材構成部材R1L(R1R)を容易に回転中心軸の周方向にスライドさせることができる。
上記のようにすることで、遮熱部材構成部材R1L,R1Rをタービンロータ10に取り付ける際、タービン動翼20の環状突起部22との干渉を回避することができる。これにより、タービン動翼20が遮熱部材40R,40Lよりも先にタービンロータ10に取り付けられた場合であっても、その後に遮熱部材40R,40Lを、タービン動翼20の環状突起部22が遮熱板41R,41Lの端部41dを覆うようにタービンロータ10に取り付けることができる。よって、組立手順の制限が緩和され、軸流タービンの製造性を向上させることができる。
なお、図11に示すように、遮熱部材40Lの端部41eが遮熱部材40Rにより覆われるようにしてもよい。これにより、タービン運転時、遮熱板40Lの端部41eは、タービンロータ10が回転することにより発生する遠心力、および冷却媒体の流通に伴う冷却室S3の圧力を受けてケーシング30側に反り返ることで、遮熱部材40Rに当接してシール部を形成する。これにより、遮熱部材40を2つの遮熱部材40Lと遮熱部材40Rに分割した場合であっても、継ぎ目から作動流体の主流路に漏出する冷却媒体を減らすことができる。
また、好ましくは、シール部の形成に寄与する遮熱板の一部分に、質量を大きくするための重りが設けられる。具体的には、図14に示すように、遮熱板41L,41Rの端部41dに、重り44が設けられる。この重り44により、タービンロータ回転時に端部41dに作用する遠心力が増大する。これにより、タービン運転時における端部41dの反り返りが大きくなり、端部41dはタービン動翼20の環状突起部22により密着するようになる。あるいは、タービンロータ10が比較的低速で回転している時においても、端部41dは十分に反り返り、環状突起部22に当接してシール部を形成することになる。これにより、冷却媒体の使用量をより減らすことができ、発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。なお、図14に示すように、遮熱板41Lの端部41eに重り45を設けてもよい。
上記の重り44,45は、遮熱板41L,41Rの内表面の全周にわたって環状に設けられてもよいし、あるいは、遮熱板41L,41Rの内表面に所定の間隔で設けられてもよい。また、重り44,45は遮熱板41L,41Rに一体的に設けられてもよい。
以上、本発明に係る実施形態について説明した。上述した遮熱構造は、最上流のタービン段落に適用する場合に限らず、その他のタービン段落に対して適用してもよい。その場合、タービンロータ10の導入流路Bは、途中で分岐し、各タービン段落の冷却室S1に接続するように設けられる。また、上述した遮熱構造は、CO2タービンに限らず、蒸気タービン等の他の軸流タービンに対しても適用可能であり、また、高圧タービンに限らず、低圧タービンにも適用可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 軸流タービン、2 ガス供給管、3a インレットスリーブ、3b ノズルボックス、4 排気流路、5 タービン段落、10 タービンロータ、11 ロータ本体部、11a 外周面、11b,11c,11d ロータ溝、11b1 切り欠き部、12 ロータディスク部、20 タービン動翼、20a 側面、20b 植え込み部、20c スナッバ、21 シール部材設置溝、21a 傾斜面、22 環状突起部、30 ケーシング、31 タービンノズル、32,33 シールフィン、35 外部ケーシング、36 二重ケーシング、40,40L,40R 遮熱部材、41,41L,41R 遮熱板、41a 外表面、41b 側面、41c 内表面、41d,41e 端部、42,42L,42R 区画壁、43 熱絶縁層、44,45 重り、46 シール部材設置溝、46a 傾斜面、51,53 シールピン、52 弾性部材、55,56 シールバネ、100 発電プラント、110 酸素製造装置、120 燃焼器、130 発電機、140 再生熱交換器、150 冷却器、160 湿分分離器、170 CO2ポンプ、A 冷媒流通孔、B 導入流路、C 排出流路、D,E タービン動翼冷却流路、F1,F2 (環状突起部の)投影線、G1,G2 (遮熱板の端部の)投影線、R1〜R8,R1L,R1R 遮熱部材構成部材、R1a〜R8a 遮熱板構成部、R1b〜R8b 区画壁構成部(脚部)、R1c〜R8c,R1Lc,R1Rc (脚部の)係合部、S1,S2,S3 冷却室

Claims (13)

  1. 回転中心軸に沿って延びるロータ本体部、および、前記ロータ本体部の外周面に前記回転中心軸方向に所定の間隔で凸設された複数のロータディスク部を有するタービンロータと、
    前記各ロータディスク部に設けられたタービン動翼と、
    内部に前記タービンロータが回転自在に設けられたケーシングと、
    互いに隣り合う前記タービン動翼の間に位置し、前記ケーシングの内周面に設けられたタービンノズルと、
    前記タービンノズルと前記ロータ本体部との間に設けられ、前記ロータディスク部間における前記ロータ本体部の外周面を環状の冷却空間を介して包囲する遮熱板、および、前記遮熱板に一端部が接続され、前記ロータディスク部間のロータ本体部に他端部が接続され、前記環状の冷却空間を第1の冷却室と第2の冷却室に区画する区画壁を有する遮熱部材と、
    を備え、
    前記タービンロータには、前記第1の冷却室に冷却媒体を導入する導入流路、および、前記第2の冷却室から冷却媒体を排出する排出流路が設けられ、
    前記遮熱板の内部には、前記第1の冷却室と前記第2の冷却室を連通させる冷媒流通孔が設けられていることを特徴とする軸流タービン。
  2. 前記遮熱板の外表面に設けられ、前記遮熱板よりも熱伝導率が低い熱絶縁層をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の軸流タービン。
  3. 前記タービン動翼の前記遮熱板に対向する側面、または前記遮熱板の側面には、前記回転中心軸の周方向に延びる第1のシール部材設置溝が形成され、前記第1のシール部材設置溝内にはシール部材が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の軸流タービン。
  4. 前記第1のシール部材設置溝は、底部から前記ケーシング側に向かって広がるように傾斜した傾斜面を有し、前記第1のシール部材設置溝内には前記シール部材としてシールピンが配置されていることを特徴とする請求項3に記載の軸流タービン。
  5. 前記第1のシール部材設置溝内には前記シール部材としてシールピンが配置され、前記第1のシール部材設置溝と前記シールピンとの間に弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の軸流タービン。
  6. 前記第1のシール部材設置溝内には前記シール部材として、自身が有する復元力により前記遮熱板の側面に当接するシールバネが配置されていることを特徴とする請求項3に記載の軸流タービン。
  7. 前記タービン動翼の前記遮熱板に対向する側面には、前記遮熱板の端部の外表面を覆う環状突起部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の軸流タービン。
  8. 前記遮熱部材は、第1の遮熱板および第1の区画壁を有する第1の遮熱部材と、第2の遮熱板および第2の区画壁を有する第2の遮熱部材とを、前記タービンロータの回転中心軸方向に組み合わせたものとして構成され、
    互いに隣り合う一対の前記タービン動翼のうちの一方のタービン動翼に設けられた環状突起部が前記第1の遮熱板の端部を覆い、他方のタービン動翼に設けられた環状突起部が前記第2の遮熱板の端部を覆うことを特徴とする請求項7に記載の軸流タービン。
  9. 前記遮熱板の前記端部には、タービンロータ回転時における前記端部に作用する遠心力を増大させるための重りが設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の軸流タービン。
  10. 前記遮熱部材は、各々が遮熱板構成部および区画壁構成部を有する複数の遮熱部材構成部材を、前記タービンロータの回転中心軸の周方向に組み合わせたものとして構成され、
    互いに隣り合う前記遮熱板構成部間の対向面の一方の面には、前記回転中心軸の方向に延びる第2のシール部材設置溝が形成され、前記第2のシール部材設置溝内にはシール部材が配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の軸流タービン。
  11. 前記第2のシール部材設置溝は、底部から前記ケーシング側に向かって広がるように傾斜した傾斜面を有し、前記第2のシール部材設置溝内には前記シール部材としてシールピンが配置されていることを特徴とする請求項10に記載の軸流タービン。
  12. 前記第2のシール部材設置溝内には前記シール部材としてシールピンが配置され、前記第2のシール部材設置溝と前記シールピンとの間に弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の軸流タービン。
  13. 前記第2のシール部材設置溝内には前記シール部材としてシールバネが配置され、前記シールバネは自身が有する復元力により、互いに隣り合う前記遮熱板構成部間の対向面の他方の面に当接することを特徴とする請求項10に記載の軸流タービン。
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