JP6253298B2 - Transmitter - Google Patents
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Description
本発明は、同相信号および直交信号からなる複素信号のインバランスを補正する送信装置に関する。 The present invention relates to a transmission apparatus that corrects an imbalance of a complex signal composed of an in-phase signal and a quadrature signal.
従来、直交変調を用いる無線通信の分野において、同相信号(以下、「I信号」という)および直交信号(以下、「Q信号」という)からなる複素信号(以下、「IQ信号」という)のインバランスを補正する技術が知られている。この技術は、例えば、特許文献1、2に開示されている。
Conventionally, in the field of wireless communication using quadrature modulation, a complex signal (hereinafter referred to as “IQ signal”) composed of an in-phase signal (hereinafter referred to as “I signal”) and a quadrature signal (hereinafter referred to as “Q signal”). A technique for correcting imbalance is known. This technique is disclosed in
特許文献1の送信機は、送信パス(「送信系」ともいう)において直交変調かつ電力増幅した送信信号を、受信パス(「受信系」ともいう)において位相を90度ずらしてからベースバンド信号に変換し、さらにアナログからデジタルに変換することで、フィードバック信号を生成する。そして、この送信機は、そのフィードバック信号と直交変調前の送信信号とを比較することで、送信パスの直交変調器に含まれるIQ信号のインバランス(以下、「IQインバランス」という)を補正する。
The transmitter of
特許文献2のシステムは、ゲインインバランスおよび位相インバランスそれぞれの誤差を算出し、それらの値が0となるように補正する。
The system of
しかしながら、特許文献1の送信機および特許文献2のシステムには、それぞれ、以下の課題がある。
However, the transmitter of
図1は、特許文献1の送信機の構成例を示す図である。図1に示すように、特許文献1の送信機は、受信パスにおいて、90°位相器21とミキサ22を含む検波部15を有する。この90°位相器21は、直交変調用の90°位相器14とは別に設けられている。そのため、例えば製造時の拡散ばらつきにより、I信号とQ信号との間に生じる振幅誤差と位相誤差の検出精度が劣化する。よって、IQインバランスの補正精度が劣化する、という課題がある。
FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration example of a transmitter disclosed in
また、特許文献1の送信機は、フィードバック量の検出を行うための専用回路として、検波部15を備える。よって、回路規模が大きくなる、という課題がある。
Further, the transmitter of
また、特許文献2のシステムは、IQインバランスの補正時に送信データと受信データが一致するようにタイミング調整を行う必要があるが、その調整の際にタイミング誤差が生じ、残留誤差となるおそれがある。よって、IQインバランスの補正精度が劣化する、という課題がある。
Further, the system of
本発明の目的は、タイミング調整を必要とせずに、少ない付加回路で送信系のIQインバランスの補正精度を良くすることができる送信装置を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a transmission apparatus that can improve the IQ imbalance correction accuracy of a transmission system with a small number of additional circuits without requiring timing adjustment.
本発明の一態様に係る送信装置は、同相信号と直交信号を含む複素信号に対して直交変調器において直交変調を行うことで変調信号を生成し、増幅後に送信し、増幅後の変調信号に対して直交復調器において直交復調を行うことでフィードバック信号を生成し、所定の補正に用いる送信装置であって、前記増幅後の変調信号のエンベロープの変動量を検出してエンベロープ値を出力するエンベロープ検出部と、前記エンベロープ値が未検出の場合に前記エンベロープ値が入力され、前記エンベロープの変動量が最も少なくなる補正係数を探索し、探索した補正係数を用いて前記直交変調時に発生する前記同相信号と前記直交信号との間のインバランスを補正する第1補正部と、前記直交変調器および前記直交復調器に搬送波信号を出力する局部発振器と、前記エンベロープ値が検出され且つ前記第1補正部によるインバランス補正が行われた場合に前記フィードバック信号が入力され、前記フィードバック信号に基づいて、前記直交復調時に発生するインバランスを補正する第2補正部と、前記第1補正部からの出力と、前記直交変調前の複素信号とに基づいて、前記増幅時に発生する歪みを補正する歪み補償部と、を有する構成を採る。 A transmission device according to one embodiment of the present invention generates a modulated signal by performing quadrature modulation in a quadrature modulator on a complex signal including an in-phase signal and a quadrature signal, transmits the amplified signal, and transmits the amplified signal. A quadrature demodulator performs quadrature demodulation to generate a feedback signal, which is used for predetermined correction, and detects an amount of fluctuation of the envelope of the modulated signal after amplification and outputs an envelope value An envelope detector, and when the envelope value is not detected, the envelope value is input, and a search is made for a correction coefficient that minimizes the amount of fluctuation of the envelope. A first correction unit that corrects an imbalance between the in-phase signal and the quadrature signal, and a station that outputs a carrier wave signal to the quadrature modulator and the quadrature demodulator Oscillator and the feedback signal if the imbalance correction is performed by the envelope value is the detection and the first correction unit is input, based on said feedback signal, to correct the imbalance that occurs when the quadrature demodulator A configuration including a second correction unit, and a distortion compensation unit that corrects distortion generated during amplification based on the output from the first correction unit and the complex signal before quadrature modulation is adopted.
本発明は、タイミング調整を必要とせずに、少ない付加回路で送信系のIQインバランスの補正精度を良くすることができる。 The present invention can improve the IQ imbalance correction accuracy of the transmission system with few additional circuits without requiring timing adjustment.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
<送信装置100の構成例>
図2は、本発明の実施の形態に係る送信装置100の構成例を示す図である。
<Configuration Example of Transmitting
FIG. 2 is a diagram illustrating a configuration example of the
図2において、送信装置100は、DSP(Digital Signal Processor)1、DAC(Digital Analog Converter)2、直交変調部3、局部発振器4、電力増幅器5、直交復調部6、エンベロープ検出部7、切替部8、ADC(Analog Digital Converter)9を有する。
In FIG. 2, a
DSP1は、デジタル信号を処理する回路であり、歪み補償部11、受信IQインバランス補正部12(第2補正部の一例)、および送信IQインバランス補正部13(第1補正部の一例)を有する。
The
歪み補償部11は、電力増幅器5において生じる信号の歪みを補正する。この補正は、以下「歪み補償」という。本実施の形態では、歪み補償部11による歪み補償は、送信IQインバランス補正部13による送信インバランス補正(詳細は後述)および受信IQインバランス補正部12による受信インバランス補正(詳細は後述)を個別に行った後に実行される。以下、本回路の動作について説明する。
The
歪み補償部11は、送信信号TX_Dataを入力する。この送信信号は、ベースバンド信号であり、I信号(同相信号。「同相成分」ともいう)とそれに直交する位相を持つQ信号(直交信号。「直交成分」ともいう)とを含むIQ信号(複素信号)である。また、この送信信号は、電力増幅器5に歪みが発生しない程度の振幅を有する単一周波数の信号である。
The
歪み補償部11は、送信信号TX_Dataを入力すると、以下に示す2つの場合のいずれかに応じて動作を行う。
When receiving the transmission signal TX_Data, the
1つは、歪み補償部11が受信IQインバランス補正部12からフィードバック信号を受け取っていない場合である。換言すれば、送信インバランス補正および受信インバランス補正が実行される前である。ここでのフィードバック信号は、電力増幅器5から出力される信号であって、直交復調部6、切替部8、ADC9、および受信IQインバランス補正部12を経由した信号である。この場合、歪み補償部11は、歪み補償を行わず、入力した送信信号TX_Dataをそのまま、送信信号TX_Data_PDとして送信IQインバランス補正部13へ出力する。
One is a case where the
もう1つは、歪み補償部11が受信IQインバランス補正部12からフィードバック信号を受け取っている場合である。換言すれば、送信インバランス補正および受信インバランス補正が実行された後である。この場合、歪み補償部11は、フィードバック信号および送信信号TX_Dataに基づいて、歪み補償を行う。この歪み補償には、例えば、デジタルプリディストーションという周知技術が適用される。
The other is a case where the
ここで、歪み補償の具体例を説明する。まず、歪み補償部11は、フィードバック信号と送信信号TX_Dataとの誤差を検出し、電力増幅器5の歪み特性を求める。次に、歪み補償部11は、歪み特性を打ち消すような補正値として、補正係数を算出する。そして、歪み補償部11は、補正係数を送信信号TX_Dataに乗じる。これにより、電力増幅器5の非線形の歪みが補正され、振幅特性および位相特性の線形性が確保される。その後、歪み補償部11は、歪み補償後の送信信号TX_Data_PDを送信IQインバランス補正部13へ出力する。
Here, a specific example of distortion compensation will be described. First, the
受信IQインバランス補正部12は、直交復調部6のIQインバランスを補正する。この補正は、以下「受信インバランス補正」という。IQインバランスは、例えば、I信号とQ信号との間における位相誤差(「位相インバランス」ともいう)および振幅誤差(「振幅インバランス」ともいう)である。本実施の形態では、受信IQインバランス補正部12による受信インバランス補正は、送信IQインバランス補正部13による送信インバランス補正の後、かつ、歪み補償部11による歪み補償の前に実行される。
The reception IQ
受信IQインバランス補正部12は、ADC9からフィードバック信号を入力する。ここでのフィードバック信号は、電力増幅器5からの出力信号であって、直交復調部6、切替部8、およびADC9を経由した信号である。
The reception IQ
次に、受信IQインバランス補正部12は、フィードバック信号におけるIQインバランスが最小になるように受信インバランス補正を行う。そして、受信IQインバランス補正部12は、受信インバランス補正後のフィードバック信号を歪み補償部11へ出力する。このフィードバック信号は、上述した通り、歪み補償部11の歪み補償に用いられる。
Next, the reception IQ
送信IQインバランス補正部13は、直交変調部3の直交変調時においてI信号とQ信号との間に生じるIQインバランスを補正する。この補正は、以下「送信インバランス補正」という。本実施の形態では、送信IQインバランス補正部13による送信インバランス補正は、受信IQインバランス補正部12による受信インバランス補正および歪み補償部11による歪み補償の前に実行される。
The transmission IQ
送信IQインバランス補正部13は、歪み補償部11から送信信号TX_Data_PDを入力する。この送信信号は、上述した通り、歪み補償前の送信信号、または、歪み補償後の送信信号のいずれかである。
The transmission IQ
まず、送信IQインバランス補正部13は、送信信号TX_Data_PDが歪み補償前の送信信号であり、かつ、エンベロープ値FB_ENVの検出がまだ行われていない場合、送信信号TX_Data_PDをそのまま、送信信号TX_Data_CRとしてDAC2へ出力する。この送信信号は、テスト信号として、エンベロープ検出部7においてエンベロープ値の検出に用いられる。エンベロープ値FB_ENVは、電力増幅器5から出力されるテスト信号のエンベロープ(包絡線)の値であり、エンベロープ検出部7により検出される。このエンベロープの具体例については、図3〜5を用いて後述する。
First, when the transmission signal TX_Data_PD is a transmission signal before distortion compensation and the detection of the envelope value FB_ENV has not yet been performed, the transmission IQ
その後、送信IQインバランス補正部13は、切替部8およびADC9を介して、エンベロープ値FB_ENVを入力する。そして、送信IQインバランス補正部13は、エンベロープ値FB_ENVに基づいて、補正係数を最適化する。すなわち、送信IQインバランス補正部13は、エンベロープ値FB_ENVの変動を最小にできる補正係数を検索する。補正係数の検索の具体例については、後述の動作例1〜3にて説明する。
Thereafter, the transmission IQ
補正係数の最適化の後、送信IQインバランス補正部13は、新たに送信信号TX_Data_PD(歪み補償前の送信信号)を入力する。そして、送信IQインバランス補正部13は、最適化した補正係数を用いて、新たに入力した送信信号TX_Data_PDに対して送信インバランス補正を行う。これにより、例えばI信号の振幅レベルおよび位相偏移量が補正され、直交変調部3のIQインバランスが最小に抑えられる。その後、送信IQインバランス補正部13は、送信インバランス補正後の送信信号TX_Data_CRをDAC2へ出力する。この送信信号は、上述した通り、フィードバック信号として、受信IQインバランス補正部12において受信インバランス補正に用いられる。
After optimization of the correction coefficient, the transmission IQ
送信インバランス補正後、送信IQインバランス補正部13は、歪み補償後の送信信号である送信信号TX_Data_PDを入力する。そして、送信IQインバランス補正部13は、先に最適化した補正係数を用いて送信信号TX_Data_PDに対して送信インバランス補正を行い、その補正後の信号を送信信号TX_Data_CRとしてDAC2へ出力する。
After the transmission imbalance correction, the transmission IQ
DAC2は、送信IQインバランス補正部13から送信信号TX_Data_CRを入力する。この送信信号は、上述した通り、歪み補償前かつ送信インバランス補正前の送信信号(テスト信号)、歪み補償前かつ送信インバランス補正後の送信信号、または、歪み補償後の送信信号のいずれかである。
The
そして、DAC2は、上記いずれかの送信信号TX_Data_CRをデジタルからアナログに変換し、直交変調部3へ出力する。
Then, the
直交変調部3は、DAC2から、アナログ変換された送信信号を入力する。次に、直交変調部3は、アナログ変換された送信信号と、局部発振器4から出力される同相の搬送波信号およびその搬送波信号が90°位相シフトされた直交搬送波信号とを周波数混合する。これにより、希望周波数の変調信号(以下、「無線信号」という)が生成される。そして、直交変調部3は、無線信号を電力増幅器5へ出力する。
The quadrature modulation unit 3 inputs the analog-converted transmission signal from the
電力増幅器(パワーアンプ)5は、直交変調部3から無線信号を入力して増幅する。そして、電力増幅器5は、増幅した無線信号を、信号分配器(図示せず)へ出力する。信号分配器は、電力増幅器5からの無線信号を、アンテナ(図示せず)、直交復調部6、エンベロープ検出部7へ出力する。アンテナへ出力された無線信号は、アンテナから電波として輻射される。
The power amplifier (power amplifier) 5 receives a radio signal from the quadrature modulation unit 3 and amplifies it. Then, the
直交復調部6は、信号分配器から無線信号を入力する。次に、直交復調部6は、入力した無線信号と、局部発振器4から出力される同相の搬送波信号およびその搬送波信号が90°位相シフトされた直交搬送波信号とを周波数混合する。これにより、復調信号(ベースバンド信号)が生成される。そして、直交復調部6は、復調信号を、切替部8へ出力する。この復調信号は、上述した通り、受信IQインバランス補正部12に入力され、フィードバック信号として用いられる。
The
エンベロープ検出部7は、検波器71とLPF(Low Pass Filter)72を有する。
The envelope detection unit 7 includes a
検波器71は、信号分配器から無線信号を入力すると、無線信号のエンベロープ値FB_ENVを検出し、LPF72を介して切替部8へ出力する。
When receiving a radio signal from the signal distributor, the
エンベローブには、直交変調部3にてIQインバランスが生じた場合、揺らぎ(「変動」ともいう)が発生する。ここで、エンベローブの揺らぎについて説明する。 In the envelope, when IQ imbalance occurs in the quadrature modulation unit 3, fluctuation (also referred to as “variation”) occurs. Here, the fluctuation of the envelope will be described.
図3は、直交変調部3がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調を行うときの信号の配置(コンステレーションマップ)の一例を示す図である。直交変調部3においてIQインバランスが生じていない場合、図3に示すように、白丸で示す位置に信号点が存在することになる。この場合、4つの信号点を結んだ軌道OR1は、理想的なコンステレーション軌道となる。これに対し、直交変調部3においてIQインバランスが生じた場合、図3に示すように、黒丸で示す位置に信号点が存在することになる。この場合、4つの信号点を結んだ軌道OR2は、歪んだコンステレーション軌道となる。なお、図3において、σは振幅インバランスを示し、φは位相インバランスを示す。 FIG. 3 is a diagram illustrating an example of signal arrangement (constellation map) when the quadrature modulation unit 3 performs QPSK (Quadrature Phase Shift Keying) modulation. When IQ imbalance does not occur in the orthogonal modulation unit 3, a signal point exists at a position indicated by a white circle as shown in FIG. In this case, the trajectory OR1 connecting the four signal points is an ideal constellation trajectory. On the other hand, when IQ imbalance occurs in the quadrature modulation unit 3, a signal point exists at a position indicated by a black circle as shown in FIG. In this case, the trajectory OR2 connecting the four signal points becomes a distorted constellation trajectory. In FIG. 3, σ represents amplitude imbalance, and φ represents phase imbalance.
図4Aは、直交変調部3にIQインバランスが生じた場合において、電力増幅器5で増幅された無線信号の振幅成分の波形の一例を示す。一方、図4Bは、直交変調部3にIQインバランスが生じていない場合において、電力増幅器5で増幅された無線信号の振幅成分の波形の一例を示す。図4Aに示す波形では、時間方向に包絡線の変動、すなわち揺らぎが発生しているが、図4Bに示す波形では、時間方向に揺らぎは発生していない。
FIG. 4A shows an example of the waveform of the amplitude component of the radio signal amplified by the
図5Aは、直交変調部3にIQインバランスが生じた場合において、電力増幅器5で増幅された無線信号のパワー成分の波形の一例を示す。一方、図5Bは、直交変調部3にIQインバランスが生じていない場合において、電力増幅器5で増幅された無線信号のパワー成分の波形の一例を示す。図5Aに示す波形では、時間方向に揺らぎが発生しているが、図5Bに示す波形では、時間方向に揺らぎは発生していない。
FIG. 5A shows an example of the waveform of the power component of the radio signal amplified by the
切替部8は、直交復調部6からの復調信号、または、エンベロープ検出部7からのエンベロープ値FB_ENVのいずれかを、ADC9へ出力するように切り替える。切り替えの具体例は、以下の通りである。
The switching unit 8 switches so that either the demodulated signal from the
エンベロープ値FB_ENVが未検出であり、送信インバランス補正が行われていない場合、切替部8は、エンベロープ検出部7からのエンベロープ値FB_ENVがADC9へ出力されるように切り替える。一方、エンベロープ値FB_ENVが検出済みであり、送信インバランス補正が行われた場合、切替部8は、直交復調部6からの復調信号がADC9へ出力されるように切り替える。
When the envelope value FB_ENV is not detected and transmission imbalance correction is not performed, the switching unit 8 switches so that the envelope value FB_ENV from the envelope detection unit 7 is output to the
ADC9は、切替部8から、復調信号またはエンベロープ値FB_ENVのいずれかを入力し、アナログからデジタルに変換する。まず、エンベロープ値FB_ENVを入力した場合、ADC9は、そのエンベロープ値FB_ENVをデジタル変換し、送信IQインバランス補正部13へ出力する。このエンベロープ値FB_ENVは、上述した通り、補正係数の最適化に用いられる。その後、復調信号を入力した場合、ADC9は、その復調信号をデジタル変換し、受信IQインバランス補正部12へ出力する。この復調信号は、上述した通り、フィードバック信号として受信インバランス補正に用いられる。
The
以上の構成を備えることにより、本実施の形態の送信装置100は、以下の作用効果を有する。
By providing the above configuration, transmitting
1つ目の作用効果は、以下の通りである。送信装置100は、無線信号(電力増幅後の出力信号)のエンベロープの揺らぎに基づいて送信インバランス補正を実行するため、受信パスの検波器に復調用のミキサを備える必要が無い。よって、少ない付加回路で、送信インバランスの補正を実現できる。
The first effect is as follows. Since transmitting
2つ目の作用効果は、以下の通りである。従来技術(例えば特許文献2のシステム)では、直交変調器のIQインバランスを算出するために、ベースバンド信号である送信信号と、それに見合ったタイミングの復調データとの差の演算、すなわちタイミング調整を行う必要があった。しかし、タイミング調整が正確に行われないと、タイミング誤差が生じて残留誤差となり、結果としてIQインバランスの補正精度が劣化するという問題があった。これに対し、送信装置100は、無線信号(電力増幅後の出力信号)のエンベロープの揺らぎを検出するだけでよいので、送信インバランス補正の際にタイミング調整を必要としない。よって、送信装置100は、従来技術のように、タイミング誤差が生じて残留誤差となるおそれがなく、IQインバランスの補正精度が劣化することがない。その結果、送信装置100は、送信特性を向上させることができる。
The second effect is as follows. In the prior art (for example, the system of Patent Document 2), in order to calculate the IQ imbalance of the quadrature modulator, the calculation of the difference between the transmission signal, which is a baseband signal, and the demodulated data at the timing corresponding thereto, that is, the timing adjustment Had to do. However, if the timing adjustment is not performed accurately, a timing error occurs and a residual error occurs, resulting in a problem that the IQ imbalance correction accuracy deteriorates. On the other hand, the transmitting
3つの目の作用効果は、以下の通りである。従来、センサ無線で使用される920MHz帯では、IEEE802.15.4gや現在策定中のIEEE802.11ahなどがあり、今後のことを考えると、自チャンネル以外への電力漏洩を極力抑えたいという要望がある。そのため、デジタルプリディストーションおよび送信インバランス補正の性能を向上させ、送信特性を向上させる必要がある。しかしながら、従来の送信装置では、電力増幅器の歪み、直交変調部のIQインバランス、および直交復調部のIQインバランスを全て含んだフィードバック信号を用いて歪み補償が実行されるため、IQインバランスの影響が残留し、IQインバランスの補正精度が劣化する。その結果、送信特性が劣化してしまう。そこで、送信装置100は、送信インバランス補正、受信インバランスの補正、歪み補償を、この順で個別に行うようにした。これにより、IQインバランスの残留がなくなり、IQインバランスの補正精度が劣化することがない。その結果、送信装置100は、送信特性を向上させることができる。
The effects of the third eye are as follows. Conventionally, there are IEEE802.15.4g and IEEE802.11ah currently being developed in the 920MHz band used for sensor wireless, and considering the future, there is a demand to minimize power leakage to other channels. . Therefore, it is necessary to improve the performance of digital predistortion and transmission imbalance correction and improve the transmission characteristics. However, in the conventional transmission apparatus, distortion compensation is performed using a feedback signal including all of the distortion of the power amplifier, the IQ imbalance of the quadrature modulation unit, and the IQ imbalance of the quadrature demodulation unit. The effect remains, and the IQ imbalance correction accuracy deteriorates. As a result, transmission characteristics are degraded. Therefore, the
4つ目の作用効果は、以下の通りである。従来技術(例えば、特許文献2のシステム)は、ゲインインバランスおよび位相インバランスのそれぞれを計算により見積もり、ダイレクトに補正を行うため、計算量が多くなる。これに対し、送信装置100では、エンベロープの揺らぎを検出するだけでよいので、従来技術よりも計算量が少なくて済む。
The fourth effect is as follows. The conventional technique (for example, the system of Patent Document 2) estimates the gain imbalance and the phase imbalance by calculation and directly corrects them, so that the amount of calculation increases. On the other hand, the transmitting
<送信IQインバランス補正部13の構成例>
図6は、上記送信IQインバランス補正部13の構成例を示す図である。
<Configuration Example of Transmission IQ
FIG. 6 is a diagram illustrating a configuration example of the transmission IQ
図3において、送信IQインバランス補正部13は、補正演算実行部131と補正係数探索部132を有する。
In FIG. 3, the transmission IQ
補正演算実行部131は、後述する補正係数探索部132から補正係数σ、φを入力し、その補正係数に基づいてベースバンド信号(送信信号TX_Data_PD)に対して補正演算(送信インバランス補正)を行う。そして、補正演算実行部131は、補正後のベースバンド信号(送信信号TX_Data_CR)をDAC2へ出力する。
The correction
送信出力にIQインバランスが発生するということから考えると、その逆特性をあらかじめ、ベースバンド領域で与えておけば、トータル特性としてIQインバランスを打ち消すことが可能である。IQインバランスの影響により例えば図3に示す送信特性となったとすると、送信出力をベースバンド信号にシフトして考えた信号(Iout、Qout)とベースバンド信号(IDT、QDT)の関係は、下記式(1)に示すようになる。
上記式(1)において、Aはスカラーである。よって、ベースバンド信号に対して、あらかじめXの逆特性を与えることができれば、送信装置100のIQインバランスを打ち消すことが可能である。Xの逆行列は、以下の式(2)で与えることができる。
Δはスカラーであり、ほぼ1である。ここで、補正演算実行部131は、式(2)の演算を実現するために、図7に示す回路構成を備えている。よって、補正演算実行部131は、図7の回路構成を用いることで、ベースバンド信号に対してIQインバランスの逆特性を与えることができる。そのためには、補正係数の元となるσとφを、補正係数探索部132において予め求める必要がある。
Δ is a scalar and is approximately 1. Here, the correction
補正係数探索部132は、ADC9から送信信号のエンベロープ値FB_ENVを入力し、そのエンベロープ値に基づいて補正係数σ、φの最適値を探索する。そして、補正係数探索部132は、最適値としての補正係数σ、φを補正演算実行部131へ出力する。
The correction
補正係数探索部132へ入力されるエンベロープ値FB_ENVは、例えば、図3に示すコンステレーションの軌道に対応した値となる。具体的には、IQインバランスがない場合、エンベロープ値FB_ENVは、真円である軌道OR1に対応した値となる。一方、IQインバランスがある場合、エンベロープ値FB_ENVは、楕円である軌道OR2に対応した値となる。
The envelope value FB_ENV input to the correction
そこで、(σ、φ)をパラメータとして振って、送信信号のエンベロープ値(以下、「送信エンベロープ」という)の変化をチェックし、その最大値が最小となる(σ、φ)を検出できれば、それがIQインバランスを補正する最適値と考えることができる。例として、IQインバランスがない場合において、(σ、φ)を変化させることにより送信エンベロープの最大値がどのような値となるかを計算した結果の一例を図8に示す。 Therefore, (σ, φ) is used as a parameter to check the change in the envelope value of the transmission signal (hereinafter referred to as “transmission envelope”), and if the maximum value (σ, φ) can be detected, Can be considered as an optimum value for correcting IQ imbalance. As an example, FIG. 8 shows an example of the result of calculating what value the maximum value of the transmission envelope becomes by changing (σ, φ) when there is no IQ imbalance.
図8Aは、φを−3から+3まで(探索範囲の一例)振ったときの送信エンベロープの最大値とσとの関係をプロットしたグラフである。また、図8Bは、σを−0.5から+0.5まで(探索範囲の一例)振ったときの送信エンベロープの最大値とφとの関係をプロットしたグラフである。図8Aおよび図8Bのグラフから、φがどんな値であってもσが0のときが、またσがどんな値であってもφが0のときが、送信エンベロープの最大値は最小となることがわかる。すなわち、IQインバランスがない場合、(σ、φ)=(0、0)が最適値であるといえる。IQインバランスがあっても、σ、φを独立にスイープさせることで、最適値を検索することが可能である。 FIG. 8A is a graph plotting the relationship between σ and the maximum value of the transmission envelope when φ is swung from -3 to +3 (an example of a search range). FIG. 8B is a graph plotting the relationship between the maximum value of the transmission envelope and φ when σ is swung from −0.5 to +0.5 (an example of a search range). From the graphs of FIGS. 8A and 8B, the maximum value of the transmission envelope is minimum when σ is 0 regardless of the value of φ, and when φ is 0 regardless of the value of σ. I understand. That is, when there is no IQ imbalance, (σ, φ) = (0, 0) can be said to be the optimum value. Even if there is IQ imbalance, it is possible to retrieve the optimum value by sweeping σ and φ independently.
このようなことから、補正係数探索部132を、以下に説明する動作例1〜3のいずれかに従って動作させることで、補正係数σ、φについて最適値を検索することが可能となる。
For this reason, it is possible to search the optimum values for the correction coefficients σ and φ by operating the correction
<補正係数探索部132の動作例1>
以下、補正係数探索部132の動作の一例(動作例1)について、図9のフロー図を用いて説明する。
<Operation Example 1 of Correction
Hereinafter, an example (operation example 1) of the operation of the correction
ステップS11の前に、補正係数探索部132は、予め定められたσの探索範囲のうちの所定のσを設定値(初期値)として定める。
Prior to step S11, the correction
ステップS11において、補正係数探索部132は、送信エンベロープFB_ENVの最大値MAXを検出する。ここでいう探索範囲は、例えば、上述した「−0.5〜+0.5」の範囲である。また、ここでいう最大値MAXは、例えば、図4A、図5Aに示すMAXである。
In step S11, the correction
ステップS12において、補正係数探索部132は、今回検出した最大値MAXが過去の送信エンベロープFB_ENVの最大値MAXよりも小さいか否かを判定する。判定の結果、今回検出した最大値MAXが過去の送信エンベロープFB_ENVの最大値MAXよりも小さくない場合(ステップS12:NO)、フローはステップS14へ進む。一方、判定の結果、今回検出した最大値MAXが過去の送信エンベロープFB_ENVの最大値MAXよりも小さい場合(ステップS12:YES)、フローはステップS13へ進む。
In step S12, the correction
ステップS13において、補正係数探索部132は、今回検出した送信エンベロープFB_ENVの最大値MAXと、現在の設定値σとを保持する。
In step S13, the correction
ステップS14において、補正係数探索部132は、σの探索範囲が終了したか否かを判断する。判断の結果、σの探索範囲が終了した場合(ステップS14:YES)、フローはステップS17へ進む。一方、判断の結果、σの探索範囲が終了していない(ステップS14:NO)、フローはステップS15へ進む。
In step S14, the correction
ステップS15において、補正係数探索部132は、現在の設定値σを、探索範囲内で別の値に更新する。
In step S15, the correction
ステップS16において、補正係数探索部132は、更新したσがフィードバックのエンベロープに反映される時間の間、待機する。その後、フローは、ステップS11へ戻る。
In step S16, the correction
ステップS17において、補正係数探索部132は、保持したσを最適値として、例えば補正演算実行部131へ出力する。
In step S <b> 17, the correction
ステップS17の後、φの最適値の探索としてステップS18〜S24が行われる。 After step S17, steps S18 to S24 are performed as a search for the optimum value of φ.
上述したσの最適値の探索と同様、ステップS18の前に、補正係数探索部132は、予め定められたφの探索範囲のうちの所定のφを設定値(初期値)として定める。
Similar to the search for the optimum value of σ described above, the correction
ステップS18において、補正係数探索部132は、送信エンベロープFB_ENVの最大値MAXを検出する。ここでいう探索範囲は、例えば、上述した「−0.5〜+0.5」の範囲である。また、ここでいう最大値MAXは、例えば、図4A、図5Aに示すMAXである。
In step S18, the correction
ステップS19において、補正係数探索部132は、今回検出した最大値MAXが過去の送信エンベロープFB_ENVの最大値MAXよりも小さいか否かを判定する。判定の結果、今回検出した最大値MAXが過去の送信エンベロープFB_ENVの最大値MAXよりも小さくない場合(ステップS19:NO)、フローはステップS21へ進む。一方、判定の結果、今回検出した最大値MAXが過去の送信エンベロープFB_ENVの最大値MAXよりも小さい場合(ステップS19:YES)、フローはステップS20へ進む。
In step S19, the correction
ステップS20において、補正係数探索部132は、今回検出した送信エンベロープFB_ENVの最大値MAXと、現在の設定値φとを保持する。
In step S20, the correction
ステップS21において、補正係数探索部132は、φの探索範囲が終了したか否かを判断する。判断の結果、φの探索範囲が終了した場合(ステップS21:YES)、フローはステップS24へ進む。一方、判断の結果、φの探索範囲が終了していない(ステップS21:NO)、フローはステップS22へ進む。
In step S21, the correction
ステップS22において、補正係数探索部132は、現在の設定値φを、探索範囲内で別の値に更新する。
In step S22, the correction
ステップS23において、補正係数探索部132は、更新したφがフィードバックのエンベロープに反映される時間の間、待機する。その後、フローは、ステップS18へ戻る。
In step S23, the correction
ステップS24において、補正係数探索部132は、保持したφを最適値として、例えば補正演算実行部131へ出力する。
In step S24, the correction
以上説明した動作例1により、補正係数探索部132は、最適な補正係数σ、φを探索することができる。
According to the operation example 1 described above, the correction
<補正係数探索部132の動作例2>
動作例1では、スイープ操作により、送信エンベロープの最大値が最小になる補正係数(σ、φ)を探索したが、本動作例では、送信エンベロープの最小値が最大となる補正係数(σ、φ)を探索する。これにより、本動作例でも、動作例1と同様の効果を得ることができる。
<Operation Example 2 of Correction
In the operation example 1, the sweep coefficient is used to search for the correction coefficient (σ, φ) that minimizes the maximum value of the transmission envelope. In this operation example, the correction coefficient (σ, φ) that maximizes the minimum value of the transmission envelope. ). Thereby, also in this operation example, the same effect as that of the operation example 1 can be obtained.
以下、補正係数探索部132の動作の一例(動作例2)について、図10のフロー図を用いて説明する。
Hereinafter, an example (operation example 2) of the operation of the correction
ステップS31の前に、補正係数探索部132は、予め定められたσの探索範囲のうちの所定のσを設定値(初期値)として定める。
Prior to step S31, the correction
ステップS31において、補正係数探索部132は、送信エンベロープFB_ENVの最小値MINを検出する。ここでいう探索範囲は、例えば、上述した「−0.5〜+0.5」の範囲である。また、ここでいう最小値MINは、例えば、図4A、図5Aに示すMINである。
In step S31, the correction
ステップS32において、補正係数探索部132は、今回検出した最小値MINが過去の送信エンベロープFB_ENVの最小値MINよりも大きいか否かを判定する。判定の結果、今回検出した最小値MINが過去の送信エンベロープFB_ENVの最小値MINよりも大きくない場合(ステップS32:NO)、フローはステップS34へ進む。一方、判定の結果、今回検出した最小値MINが過去の送信エンベロープFB_ENVの最小値MINよりも大きい場合(ステップS32:YES)、フローはステップS33へ進む。
In step S32, the correction
ステップS33において、補正係数探索部132は、今回検出した送信エンベロープFB_ENVの最小値MINと、現在の設定値σとを保持する。
In step S33, the correction
ステップS34〜S37は、図9のステップS14〜S17と同じであるので、ここでの説明は省略する。また、ステップS37(初期値φの設定を含む)の後、φの最適値の探索としてステップS38〜S44が行われるが、そのフローはステップS31〜S37におけるσの最適値の探索と同じであるので、ここでの説明は省略する。 Steps S34 to S37 are the same as steps S14 to S17 in FIG. Further, after step S37 (including the setting of the initial value φ), steps S38 to S44 are performed as a search for the optimal value of φ. The flow is the same as the search for the optimal value of σ in steps S31 to S37. Therefore, explanation here is omitted.
<補正係数探索部132の動作例3>
動作例2では、スイープ操作により、送信エンベロープの最小値が最大となる補正係数(σ、φ)を探索したが、本動作例では、送信エンベロープの|最大値−最小値|が最小となる補正係数(σ、φ)を探索する。これにより、本動作例でも、動作例2と同様の効果を得ることができる。
<Operation Example 3 of Correction
In the operation example 2, the sweep coefficient is used to search for the correction coefficient (σ, φ) that maximizes the minimum value of the transmission envelope. However, in this operation example, the correction that minimizes | maximum value−minimum value | of the transmission envelope is minimized. Search for coefficients (σ, φ). Thereby, also in this operation example, the same effect as in the operation example 2 can be obtained.
以下、補正係数探索部132の動作の一例(動作例3)について、図11のフロー図を用いて説明する。
Hereinafter, an example (operation example 3) of the operation of the correction
ステップS51の前に、補正係数探索部132は、予め定められたσの探索範囲のうちの所定のσを設定値(初期値)として定める。
Prior to step S51, the correction
ステップS51において、補正係数探索部132は、送信エンベロープFB_ENVの最大値MAXと最小値MINの差の絶対値|MAX−MIN|を検出する。ここでいう探索範囲は、例えば、上述した「−0.5〜+0.5」の範囲である。また、ここでいう絶対値|MAX−MIN|は、例えば、図4A、図5Aに示すMAXとMINの差の絶対値である。
In step S51, the correction
ステップS52において、補正係数探索部132は、今回検出した絶対値|MAX−MIN|が過去の送信エンベロープFB_ENVの絶対値|MAX−MIN|よりも小さいか否かを判定する。判定の結果、今回検出した絶対値|MAX−MIN|が過去の送信エンベロープFB_ENVの絶対値|MAX−MIN|よりも小さくない場合(ステップS52:NO)、フローはステップS54へ進む。一方、判定の結果、今回検出した絶対値|MAX−MIN|が過去の送信エンベロープFB_ENVの絶対値|MAX−MIN|よりも小さい場合(ステップS52:YES)、フローはステップS53へ進む。
In step S52, the correction
ステップS53において、補正係数探索部132は、今回検出した送信エンベロープFB_ENVの絶対値|MAX−MIN|と、現在の設定値σとを保持する。
In step S53, the correction
ステップS54〜S57は、図9のステップS14〜S17と同じであるので、ここでの説明は省略する。また、ステップS57(初期値φの設定を含む)の後、φの最適値の探索としてステップS58〜S64が行われるが、そのフローはステップS51〜S57におけるσの最適値の探索と同じであるので、ここでの説明は省略する。 Steps S54 to S57 are the same as steps S14 to S17 in FIG. 9, and a description thereof will be omitted here. Further, after step S57 (including setting of the initial value φ), steps S58 to S64 are performed as a search for the optimal value of φ, and the flow is the same as the search for the optimal value of σ in steps S51 to S57. Therefore, explanation here is omitted.
<補正係数探索部132の構成例>
上述した補正係数探索部132は、温度、電源の変動に応じて補正係数σ、φを選択できるようにしてもよい。これを実現する構成例を以下に説明する。図12は、補正係数探索部132の構成例を示すブロック図である。
<Configuration Example of Correction
The above-described correction
図12において、補正係数探索部132は、実行部1321、学習部1322、テーブル部1323、および選択部1324を有する。また、補正係数探索部132は、温度/電源変動検出部133と接続される。
In FIG. 12, the correction
温度/電源変動検出部133は、送信装置100の温度の状態および送信装置100の電源の状態を検出し、それを補正係数探索部132へ出力する。
The temperature / power supply
実行部1321は、動作例1〜3のいずれかのフローを実行する。
The
学習部1322は、実行部1321から入力した補正係数と、温度/電源変動検出部133から入力した温度および電源の状態とを紐づけて、テーブル部1323に書き込む。
The
テーブル部1323は、学習部1322から温度および電源の状態に対応した補正係数を入力し、格納する。この格納により、温度および電源の状態に応じた補正係数が学習される。
The
選択部1324は、補正係数の学習中、実行部1321から入力した補正係数を選択し、補正演算実行部131へ出力する。その一方で、補正係数の学習が終了した場合、選択部1324は、温度/電源変動検出部133から入力した温度および電源の状態に対応する補正係数をテーブル部1323から選択し、補正演算実行部131へ出力する。
The
以上の構成によれば、現在の温度および電源の状態に対し、最適なIQインバランスの補正を行うことができる。なお、テーブル部1323に格納された補正係数に対し、補間処理を行うことで、さらに微調整を行うことも可能である。
According to the above configuration, the optimum IQ imbalance correction can be performed with respect to the current temperature and power supply state. Note that fine adjustment can be further performed by performing interpolation processing on the correction coefficient stored in the
<補正係数探索部132の動作タイミング>
上述した補正係数探索部132が上述した動作フローを実行するタイミングについて説明する。
<Operation Timing of Correction
The timing when the correction
一般的な通信規格では、送信信号のヘッダ部分には既知パターンが埋め込まれている。図13は、送信装置100が用いる通信規格(IEEE.802.11ah)のデータフォーマットの構成例を示す図である。図13において、先頭部分には、STF(Short Training Field)、LTF(Long Training Field)と呼ばれるトレーニング領域が設けられている。
In a general communication standard, a known pattern is embedded in the header portion of a transmission signal. 13 is a diagram illustrating a configuration example of a data format of a communication standard (IEEE.802.11ah) used by the
STFは、エンベロープがほぼ一定で、送信パワー制御等に用いることができる領域である。LTFは、エンベロープの大きな変動が存在し、受信系のAGC(Automatic Gain Control)等に用いられる領域である。 The STF is an area where the envelope is almost constant and can be used for transmission power control and the like. The LTF is an area used for AGC (Automatic Gain Control) or the like of a receiving system where there is a large fluctuation of the envelope.
補正係数探索部132が、エンベロープがほぼ一定であるSTFにおいて上述したいずれかの動作フローを実行することにより、通信の初期状態でIQインバランスの補正(送信インバランス補正)を行うことができる。その結果、通信処理を高品位で実現することができる。
The correction
以上、本実施の形態について説明したが、上記実施の形態は一例であり、種々の変形が可能である。 While the present embodiment has been described above, the above embodiment is an example, and various modifications can be made.
以上、本開示の送信装置は、同相信号と直交信号からなる複素信号に対して直交変調を行うことで変調信号を生成し、増幅後に送信するとともに、増幅後の変調信号に対して直交復調を行うことでフィードバック信号を生成し、所定の補正に用いる送信装置であって、前記増幅後の変調信号のエンベロープの変動量を検出するエンベロープ検出部と、前記エンベロープの変動量が最も少なくなる補正係数を探索し、探索した補正係数を用いて前記直交変調時に発生する前記同相信号と前記直交信号との間のインバランスを補正する第1補正部と、を有する。 As described above, the transmission device of the present disclosure generates a modulated signal by performing quadrature modulation on a complex signal composed of an in-phase signal and a quadrature signal, transmits the amplified signal after amplification, and performs quadrature demodulation on the amplified modulated signal. Is a transmitter that generates a feedback signal and performs a predetermined correction, and includes an envelope detector that detects an amount of fluctuation of the envelope of the modulated signal after amplification, and a correction that minimizes the amount of fluctuation of the envelope A first correction unit that searches for a coefficient and corrects an imbalance between the in-phase signal and the quadrature signal generated during the quadrature modulation using the searched correction coefficient.
また、本開示の送信装置において、前記第1補正部は、前記エンベロープの変動量の最大値が最小となる補正係数を探索する。 In the transmission device of the present disclosure, the first correction unit searches for a correction coefficient that minimizes the maximum value of the envelope variation.
また、本開示の送信装置において、前記第1補正部は、前記エンベロープの変動量の最小値が最大となる補正係数を探索する。 In the transmission device according to the present disclosure, the first correction unit searches for a correction coefficient that maximizes the minimum value of the envelope variation.
また、本開示の送信装置において、前記第1補正部は、前記エンベロープの変動量の最大値と最小値の差の絶対値が最小となる補正係数を探索する。 In the transmission device according to the present disclosure, the first correction unit searches for a correction coefficient that minimizes the absolute value of the difference between the maximum value and the minimum value of the fluctuation amount of the envelope.
また、本開示の送信装置において、前記第1補正部は、探索した補正係数と温度および電源の状態との対応を予め学習し、検出された温度および電源の状態に基づいて、前記補正係数を選択する。 Further, in the transmission device of the present disclosure, the first correction unit learns in advance the correspondence between the searched correction coefficient and the temperature and power supply state, and calculates the correction coefficient based on the detected temperature and power supply state. select.
また、本開示の送信装置において、前記第1補正部は、送信エンベロープが一定となるトレーニング信号を用いて、前記補正係数を用いた補正を行う。 In the transmission device according to the present disclosure, the first correction unit performs correction using the correction coefficient using a training signal in which a transmission envelope is constant.
また、本開示の送信装置において、前記フィードバック信号に基づいて、前記直交復調時に発生するインバランスを補正する第2補正部と、前記第2補正部からの出力と、前記直交変調前の複素信号とに基づいて、前記増幅時に発生する歪みを補正する歪み補償部と、をさらに有する。 Further, in the transmission device of the present disclosure, based on the feedback signal, a second correction unit that corrects an imbalance that occurs during the quadrature demodulation, an output from the second correction unit, and a complex signal before the quadrature modulation And a distortion compensator for correcting distortion generated at the time of amplification.
本発明は、同相信号および直交信号からなる複素信号のインバランスを補正する技術(例えば、装置、システム、方法、プログラムなど)に有用である。 The present invention is useful for a technique (for example, an apparatus, a system, a method, and a program) that corrects an imbalance of a complex signal composed of an in-phase signal and a quadrature signal.
1 DSP
2 DAC
3 直交変調部
4 局部発振器
5 電力増幅器
6 直交復調部
7 エンベロープ検出部
8 切替部
9 ADC
11 歪み補償部
12 受信IQインバランス補正部
13 送信IQインバランス補正部
14、21 90°位相器
15 検波部
22 ミキサ
71 検波器
72 LPF
100 送信装置
131 補正演算実行部
132 補正係数探索部
133 温度/電源変動検出部
1321 実行部
1322 学習部
1323 テーブル部
1324 選択部
1 DSP
2 DAC
3 Quadrature Modulation Unit 4
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記増幅後の変調信号のエンベロープの変動量を検出してエンベロープ値を出力するエンベロープ検出部と、
前記エンベロープ値が未検出の場合に前記エンベロープ値が入力され、前記エンベロープの変動量が最も少なくなる補正係数を探索し、探索した補正係数を用いて前記直交変調時に発生する前記同相信号と前記直交信号との間のインバランスを補正する第1補正部と、
前記直交変調器および前記直交復調器に搬送波信号を出力する局部発振器と、
前記エンベロープ値が検出され且つ前記第1補正部によるインバランス補正が行われた場合に前記フィードバック信号が入力され、前記フィードバック信号に基づいて、前記直交復調時に発生するインバランスを補正する第2補正部と、
前記第1補正部からの出力と、前記直交変調前の複素信号とに基づいて、前記増幅時に発生する歪みを補正する歪み補償部と、を有する、
送信装置。 A modulated signal is generated by performing quadrature modulation in a quadrature modulator on a complex signal including an in-phase signal and a quadrature signal, transmitted after amplification, and subjected to quadrature demodulation in the quadrature demodulator with respect to the modulated signal after amplification. A transmission device that generates a feedback signal and uses it for a predetermined correction,
An envelope detector that detects an amount of fluctuation of an envelope of the modulated signal after amplification and outputs an envelope value ;
When the envelope value is not detected, the envelope value is input, the correction coefficient that minimizes the amount of fluctuation of the envelope is searched, and the in-phase signal generated during the quadrature modulation using the searched correction coefficient and the correction signal A first correction unit that corrects an imbalance between orthogonal signals;
A local oscillator that outputs a carrier signal to the quadrature modulator and the quadrature demodulator;
When the envelope value is detected and imbalance correction is performed by the first correction unit, the feedback signal is input, and a second correction that corrects an imbalance that occurs during the quadrature demodulation based on the feedback signal And
A distortion compensation unit that corrects distortion generated during the amplification based on the output from the first correction unit and the complex signal before the quadrature modulation ;
Transmitter device.
前記エンベロープの変動量の最大値が最小となる補正係数、
前記エンベロープの変動量の最小値が最大となる補正係数、または、
前記エンベロープの変動量の最大値と最小値の差の絶対値が最小となる補正係数を探索する、
請求項1記載の送信装置。 The first correction unit includes:
A correction coefficient that minimizes the maximum amount of fluctuation of the envelope,
A correction coefficient that maximizes the minimum value of the fluctuation amount of the envelope, or
Search for a correction coefficient that minimizes the absolute value of the difference between the maximum value and the minimum value of the fluctuation amount of the envelope,
The transmission device according to claim 1.
探索した補正係数と、送信装置の温度および電源の状態との対応を予め学習し、
検出された前記送信装置の温度および電源の状態に基づいて、前記補正係数を選択する、
請求項2に記載の送信装置。 The first correction unit includes:
Learning the correspondence between the searched correction coefficient and the temperature of the transmitter and the state of the power supply in advance,
Selecting the correction factor based on the detected temperature and power supply status of the transmitter;
The transmission device according to claim 2.
送信エンベロープが一定となるトレーニング信号を用いて、前記補正係数を用いた補正を行う、
請求項2に記載の送信装置。 The first correction unit includes:
Correction using the correction coefficient is performed using a training signal in which the transmission envelope is constant.
The transmission device according to claim 2.
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