JP6252877B2 - 蓄電素子 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電素子に関する。
従来、金属箔表面に活物質層が形成された電極板を有する発電要素が、電解液とともにセルケースに収容されてなる、電池や電気二重層キャパシタ等の蓄電素子が知られている(例えば下記特許文献1に記載)。セルケースは密閉構造とされており、セルケースの内圧が上昇し、所定の値に達したときにセルケース内のガスを排出すべく、セルケースの上面に安全弁部が形成されており、この安全弁部を覆うようにして保護膜が固着されている。
特開2010−49883号公報
上記の蓄電素子によると、保護膜によって安全弁部(特に破断部)に水や油等の異物が付着して腐食することを防止することができる。しかしながら、保護膜と安全弁部の間に密閉空間が形成されているため、破断部を破断させようとした際に、密閉空間の内圧が上昇し、この内圧上昇に抗して破断部を破断させる必要がある。このように、安全弁部等のガス排出部を保護膜で覆う構成を採用した場合には、セルケースの内圧が所定の値に達してもガス排出部が破断しにくくなる。さらに、ガスが排出される際に、保護膜がセルケースから引き剥がされてセルケースから脱離し、保護膜が周辺機器に悪影響を与えるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ガス排出部に異物が付着することを防止し、所定の内圧に達したときにガスを排出させつつ保護膜がケースから脱離することを防止することを目的とする。
本明細書に開示された技術に係る蓄電素子は、発電要素を収容するとともに、内圧上昇時にガスを排出可能なガス排出部を有するケースと、ガス排出部を覆う保護部を有し、ケースに固定されたシール体と、を備え、シール体に、スリットおよび薄肉部の少なくとも一方が形成されている構成としたところに特徴を有する。このような蓄電素子の例として、例えば単電池が挙げられる。
上記の構成によると、スリットおよび薄肉部の少なくとも一方によって保護部を容易に破断させることができるため、ケースの内圧が所定の値に達したときにガス排出部からガスを排出させることができる。したがって、保護部によってガス排出部に異物が付着することを防止し、所定の内圧に達したときにガスを排出させつつシール体がケースから脱離することを防止することができる。
本明細書に開示された技術の態様として、以下の構成が好ましい。
スリットおよび薄肉部の少なくとも一方は、シール体における保護部を含む領域に設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、ガス排出部から排出されたガスによってシール体を保護部の位置で破断させやすくなる。
シール体は、ガス排出部の全体を覆っている構成としてもよい。
このような構成によると、ガス排出部の全体がシール体によって覆われるため、異物がガス排出部に付着することを確実に防止できる。
スリットおよび薄肉部の少なくとも一方は、直線状に延びる形態とされている構成としてもよい。
このような構成によると、シール体を直線状に破断させることができる。
スリットおよび薄肉部の少なくとも一方は、ガス排出部のうちガスの排出方向と交差する方向に対向する一対の対向部間に亘って配されている構成としてもよい。
このような構成によると、ガス排出部を横切るようにしてスリットおよび薄肉部の少なくとも一方を形成できるため、シール体をより破断させやすくなる。
シール体は長方形状とされ、スリットおよび薄肉部の少なくとも一方は、シール体の長手方向に対して交差する方向に延びる形態とされている構成としてもよい。
このような構成によると、シール体を破断させやすい位置にスリットおよび薄肉部の少なくとも一方が設定されることになるため、シール体をより破断させやすくなる。
シール体は樹脂製のシート材であって、粘着剤によってケースの外面に貼着される貼着部を有している構成としてもよい。
このような構成によると、安価な樹脂製のシート材と粘着剤を用いてシール体を構成することにより、シール体の製造コストを下げることができる。
シール体は一枚のシート材からなる構成としてもよい。
このような構成によると、シール体の製造コストをさらに下げることができる。
貼着部は、シール体の全面に形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、ガス排出部からガスが排出された際に、シール体がケースからより脱離しにくくなる。
シール体は長方形状とされ、スリットおよび薄肉部の少なくとも一方は、シール体において互いに平行をなす一対の長辺の一方から他方まで形成されていてもよい。
このような構成によると、長辺の一方から他方までシール体が形成されていない構成に比べて、シール体を破断させやすくなり、また平行をなす一対の短辺の一方から他方までシール体が形成されている構成に比べて、ケースから脱離しにくくなる。
シール体には、スリットが形成されており、スリットは、複数の貫通孔により形成されていてもよい。
このような構成によると、複数の貫通孔により形成されていない構成に比べて、シール体を破断させやすくなる。
本発明によれば、ガス排出部に異物が付着することを防止し、所定の内圧に達したときにガスを排出させつつシール体がケースから脱離することを防止することができる。
実施形態1における非水電解質二次電池の斜視図 図1の非水電解質二次電池の分解斜視図 図1の非水電解質二次電池の平面図 スリットが破断する前の状態を示す断面図 スリットが破断した後の状態を示す断面図 実施形態2におけるシール体の平面図 実施形態3におけるシール体の平面図 実施形態4におけるシール体の平面図 スリットが破断する前の状態を示す断面図 実施形態5におけるシール体の平面図 実施形態5におけるシール体の断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態を図1ないし図5の図面を参照しながら説明する。本実施形態の蓄電素子は、例えば電気自動車やハイブリット自動車等の車両に搭載される非水電解質二次電池10(以下、単に電池という)に適用した場合を例示している。この電池10は、図1に示すように、扁平型をなす発電要素20が角形のセルケース11(ケースの一例)に収容され、このセルケース11内には電解液が充填されてなる。以下、図1における上下方向を電池10の上下方向として、紙面手前側、奥側をそれぞれ前側、後側として説明する。
セルケース11は、図2に示すように、上面が開放された略箱形に構成され、このセルケース11の上端開口は、長方形をなした板状の蓋体12によって塞がれる。なお、セルケース11と蓋体12は、本発明のセルケースの一例である。蓋体12の長手方向両側には、それぞれ対応する集電体30,31に接続された正極端子13及び負極端子14(外部端子に相当する)が突設されている。正極端子13及び負極端子14は、蓋体12、及びその上下(ケースの内外)に配された図示しないパッキンを介して対応する正極集電体30、又は負極集電体31に締結されている。
各集電体30,31は、それぞれ大きな電流容量が得られるように十分な厚さの金属板が使用され、正極集電体30は、例えばアルミニウム合金板、負極集電体31は、例えば銅合金板を用いて成形されている。正極集電体30は、蓋体12の下面から対向状態をなして下方に延びる一対の接続部30A,30Aを備え、同じく負極集電体31は、蓋体12の下面から対向状態をなして下方に延びる一対の接続部31A,31Aを備えている。これらの接続部30A,31Aは、発電要素20の両端部に形成された箔露出部20A,20Bに沿って下方に延設されており、それぞれ対応する箔露出部20A,20Bを前後両側から挟み込む位置に配置されている。
各集電体30,31の接続部30A,31Aは、クリップ35によって、発電要素20の溶接部22,26(箔露出部20A,20Bの積層部分における溶接部分に相当する)に接続されている。クリップ35は、溶接される集電体30,31及び発電要素20の溶接部22,26の材質と同等の抵抗値を有する材料からなり、例えば正極側はアルミニウム合金板を用いて成形され、負極側は銅合金板を用いて成形されている。
発電要素20は、正極板21と負極板25の間に図示しないセパレータを挟んだ状態で扁平型に巻回して構成されている。巻き解いた状態では、それぞれ巻回方向を長手方向とする帯状をなしている。正極板21は、アルミニウム箔の表面に正極活物質が担持された部分と、発電要素20の幅方向一端側に位置して正極活物質が塗布されずにアルミニウム箔が露出した帯状の箔露出部20Aとを備えている。一方、負極板25は、銅箔の表面に負極活物質が担持された部分と、発電要素20の幅方向他端側に位置して負極活物質が塗布されずに銅合金箔が露出した帯状の箔露出部20Bとを備えている。
ところで、蓋体12における幅方向(長手方向)の中央部には、セルケース11内のガスを外部に排出可能な円形の安全弁15が形成されている。この安全弁15は、図4に示すように、蓋体12よりも薄肉に形成されており、蓋体12の板厚の範囲内に収まるように配されている。すなわち、安全弁15の上面は、蓋体12の上面から下方に一段凹んで形成されており、安全弁15の下面は、蓋体12の下面から上方に一段凹んで形成されている。このため、安全弁15は、蓋体12及びセルケース11よりも剛性が低くなっており、セルケース11の内圧上昇時に蓋体12及びセルケース11よりも先に破損するようになっている。したがって、図5に示すように、セルケース11の内圧が所定の値に達したときに安全弁15が破損し、ここからセルケース11内のガスを外部に排出できるようになっている。
さて、安全弁15は蓋体12と一体に形成されており、水や油等の異物が付着すると、腐食するおそれがある。そこで、本実施形態では、安全弁11の全体を覆うようにしてシール体40が貼着されている。このシール体40は、一枚の樹脂製のシート材からなり、その一方の面における全面には、粘着剤が塗布されている。また、シール体40のうち安全弁11に臨んだ部分は保護部41とされ、蓋体12の上面に貼着される部分は貼着部42とされている。このため、安全弁11を完全に覆うようにシール体40を貼り付けると、貼着部42によってシール体40が蓋体12に保持されるとともに、安全弁11に異物が付着することが保護部41によって阻止される。
本実施形態のシール体40の厚みは約100μmとされている。シール体40の厚みは、好ましくは50〜150μmである。シール体40の厚みが50μmより薄ければ、シール体40を蓋体12に貼り付ける作業が困難になるため、好ましくない。一方、シール体40の厚みが150μmより厚ければ、コストが高くなってしまうため、好ましくない。また、本実施形態ではシール体40の材質がPETとされているものの、PET以外の材質としてはPPなどのポリオレフィン系が好ましい。
シール体40は、図3に示すように、蓋体12の幅方向に長い長方形状とされている。このシール体40の長手方向の中央部には、長手方向と直交する方向に延びるスリット43が形成されている。このスリット43は、複数の貫通孔を直線状に並べたものであって、ミシン目等の称呼で呼ばれる場合もある。また、スリット43は、シール体40の長辺側の側縁同士を連結するようにして形成されている。したがって、スリット43は、安全弁15のうちガスの排出方向と直交する方向に対向する一対の対向部16,16間に亘って配されている。すなわち、スリット43は、安全弁15の各対向部16,16を通って安全弁15を横切るようにして形成されている。
本実施形態は以上のような構成であって、続いて作用及び効果について説明する。まず、正極板21及び負極板25を構成するアルミニウム箔又は銅箔の表面に、正極又は負極の対応する活物質等からなるスラリーを塗布又は噴霧し乾燥させることで、活物質層を形成する。そして、ロールプレス工程において、活物質層が形成された各金属箔を、厚さ方向にプレスして正極板21及び負極板25を成形する。ロールプレス工程を終えた正極板21及び負極板25は、図2に示すように、その間に図示しないセパレータを挟んで巻回されることで発電要素20とされ、この発電要素20の両端部に、正極板21の箔露出部20A及び負極板25の箔露出部20Bがそれぞれ露出して配される。
続いて、発電要素20に集電体30,31を接続する。まず、集電体30,31の接続部30A,31Aと、それに対応する溶接部22,26とをクリップ35で挟み込み、超音波溶接等によってこれらを接合する。最後に、接続された発電要素20及び集電体30,31をセルケース11内に収容し、電解液を注液したのち、蓋体12によって各端子13,14を外部に突出させた状態でその上部を塞ぐ。そして、安全弁15をシール体40によって完全に覆うように蓋体12に貼り付けることにより、電池10が完成する。
このようにして製造された電池10は、高温環境下に放置された場合などにセルケース11の内圧が上昇するおそれがある。この場合、セルケース11の内圧が所定の値に達すると、安全弁15が破損してセルケース11内のガスが外部に噴出するとともに、この噴出したガスによってシール体40がスリット43で破断することになる。特に本実施形態では、シール体40の全面に粘着剤が塗布され、安全弁15の全周に亘って貼着部42が蓋体12の上面に貼着されているため、安全弁15から噴出したガスによって保護部41が力を受け、スリット43が破断し、そこからガスが速やかに外部に排出されるので、シール体がガスによって蓋体12(セルケース)から引き剥がされることがない。したがって、保護部41によって安全弁15に異物が付着することを防止し、所定の内圧に達したときにスリット43が破断することでガスを排出させつつシール体40がセルケース11から脱離することを防止することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2について図6の図面を参照しながら説明する。本実施形態の電池110は、実施形態1のシール体40の構成を変更したものであって、その他の構成については実施形態1と同じであるため、重複する説明は省略するものとする。本実施形態のシール体50は、安全弁15と同様に、円形の外周形状を有し、安全弁15よりも一回り大きい形態とされている。また、シール体50は、安全弁15と同軸で配置されている。
シール体50は十字状をなす十字スリットを有し、この十字スリットは、蓋体12の長手方向に延びる第1スリット53Aと、蓋体12の長手方向と直交する方向に延びる第2スリット53Bとからなる。各スリット53A,53Bは、シール体50の軸心位置で互いに直交するように配されている。また、第2スリット53Bは、実施形態1のスリット43と同様に、安全弁15の各対向部16,16を横切る配置で形成されている。一方、第1スリット53Aは、安全弁15のうち蓋体12の長手方向と直交する方向に対向する一対の対向部17,17間に亘って配されている。すなわち、第1スリット53Aは、安全弁15の各対向部17,17を通って安全弁15を横切るようにして形成されている。
このようにすると、実施形態1よりもシール体50の貼着部52の面積を小さくすることができ、同じ大きさの原材料から製造できるシール体50の取り数を増やすことができる。したがって、実施形態1よりもシール体50の製造コストを下げることができる。また、第1スリット53Aと第2スリット53Bからなる十字スリットを備えているため、実施形態1よりもシール体50を破断させやすい。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3について図7の図面を参照しながら説明する。本実施形態の電池210は、実施形態1のシール体40の構成を変更したものであって、その他の構成については実施形態1と同じであるため、重複する説明は省略するものとする。本実施形態のシール体60は、実施形態1のシール体40と同じ外周形状を有している。しかしながら、シール体60は、実施形態1のように粘着材が全面に塗布された貼着部を備えておらず、安全弁15よりも正極端子13側に配された第1貼着部62Aと、安全弁15よりも負極端子14側に配された第2貼着部62Bとを備えている。したがって、各貼着部62A,62Bによって挟まれた領域であって保護部61を除く領域には、粘着剤が塗布されていない非貼着部64が形成されている。また、シール体60は、直線状のスリット63を有し、このスリット63は、各対向部16,16よりも安全弁15の径方向内側に配され、実施形態1のスリット43よりも短い寸法を有している。
このようにすると、安全弁15から噴出したガスを、保護部61と非貼着部64の双方によって受けることができるため、スリット63以外の部分でシール体60が破断することを回避しやすくなる。この結果、シール体60をスリット63で確実に破断させることができる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4について図8および図9の図面を参照しながら説明する。本実施形態の電池310は、実施形態2のシール体50の構成および安全弁15の構成を変更したものである。すなわち、本実施形態の電池310は、実施形態2のように安全弁15がシール体50によって完全に覆われたものではなく、安全弁18の一部が露出するようにシール体70を形成したものである。
安全弁18は、シール体70が貼着される円環状の被貼着部18Aと、この被貼着部18Aの内側に形成された円形の破断部18Bとを備えて構成されている。被貼着部18Aの上面は、蓋体12の上面よりも下方に位置しており、被貼着部18Aに貼着されたシール体70が蓋体12の上面よりも下方に位置するようになっている。また、被貼着部18Aは、蓋体12の板厚の範囲内に配されている。
破断部18Bは、被貼着部18Aよりも薄肉に形成されており、被貼着部18Aよりも下方に位置するように形成されている。また、破断部18Bの下面は、蓋体12の下面よりも下方に位置している。このため、シール体70と破断部18Bの間には、隙間が形成されている。なお、スリット73は、破断部18Bを跨ぐ配置とされ、その両端部が被貼着部18Aに位置している。
シール体70は全体として円形をなし、被貼着部18Aに貼着される円環状の貼着部72と、この貼着部72の内側に形成された円形の保護部71とを備えて構成されている。貼着部72は、被貼着部18Aの外周縁よりも小さい外径を有しており、貼着部72の外径と被貼着部18Aの外径との差によって、シール体70を安全弁18に貼り付ける際の貼りずれ公差を吸収できるようになっている。
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5について図10の図面を参照しながら説明する。本実施形態の電池410は、実施形態1のシール体40の構成を変更したものである。すなわち、本実施形態の電池410では、実施形態1のように、シール体40にスリット43が形成されている代わりに、シール体80に薄肉部83が形成されている。
シール体80は、図10に示すように、蓋体12の幅方向に長い長方形状とされている。このシール体80の長辺方向の中央部には、長辺方向と直交する方向に延びる薄肉部83が形成されている。この薄肉部83は、シール体80の薄肉部83以外の部分に比べて薄肉に形成されており、図11に示すように例えばシール体80の上面に対して凹んだ形状である。また、薄肉部83は、シール体80の長辺側の側縁同士を連結するようにして形成されている。したがって、薄肉部83は、安全弁15のうちガスの排出方向と直交する方向に対向する一対の対向部16,16間に亘って配されている。すなわち、薄肉部83は、安全弁15の各対向部16,16を通って安全弁15を横切るようにして形成されている。
このようにすると、実施形態1に比べて密閉性を向上させることができる。したがって、外部の水や油等の異物が付着した場合、実施形態1よりも安全弁15が腐食することを抑制することができる。また、セルケース11内のガスが所定の内圧に達したときに、薄肉部83が破断することでガスを排出させつつ、シール体80が蓋体12から脱離することを防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態ではシール体の破断部として複数の貫通孔からなるスリットを例示しているものの、本発明によると、貫通孔である必要はなく、有底の凹部を複数並べたり、薄肉部を形成したりすることで破断部を構成してもよい。
(2)上記実施形態では安全弁15が破損することでセルケース11内のガスが外部に排出されるものを例示しているものの、本発明によると、可動式の安全弁を用いることも可能である。つまり、安全弁と蓋体12の間にガス排出孔が形成される位置を開放位置とし、安全弁と蓋体12の間にガス排出孔が形成されない位置を閉止位置とした場合に、開放位置と閉止位置の間で安全弁を移動可能に構成してもよい。
(3)上記実施形態ではスリットが安全弁の各対向部を通る形態(実施形態1及び2)とスリットが安全弁の各対向部を通らない形態(実施形態3)を例示しているものの、本発明によると、スリットが安全弁の各対向部のいずれか一方のみを通る形態としてもよい。
(4)上記実施形態ではスリットが直線形状とされているものの、本発明によると、スリットが円形状や曲線形状とされているものでもよい。
(5)上記実施形態では蓄電素子として二次電池に適用したものを例示しているものの、本発明によると、電気二重層キャパシタ等に適用してもよい。
(6)上記実施形態ではスリット43が、安全弁15から噴出したガスによって破断する場合を例示しているものの、本発明は、スリットを構成する各貫通孔をガスが抜けていくことでスリットが破断しないものも含む。
(7)上記実施形態では安全弁15の外周形状が円形状のものを例示しているものの、本発明によると、安全弁15の外周形状が長円形状のものや四角形状のものとしてもよい。
(8)上記実施形態では安全弁15の上面は、蓋体12の上面から下方に一段凹んで形成されているものの、本発明によると、シール体40の保護部が安全弁15を覆う構成であれば、上面が蓋体12の上面から凸状になっていても、蓋体12と同一平面上にあってもよい。
(9)上記実施形態では薄肉部83は、シール体80の上面に対して凹んだ形状であるものの、本発明によると、シール体80において薄肉に形成されている構成であれば、シール体80の下面に対して上面側に凹んだ形状になっていても、シール体80の上面および下面に対して、シール体80の断面中央に向かって凹んだ形状になっていてもよい。
(10)上記実施形態では薄肉部83は、シール体80の上面に対して凹んだ形状であるものの、本発明によると、薄肉部83の断面は図11に示した凹状に限らず、半円形であっても、三角形であっても、台形であってもよい。要するに、シール体80の薄肉部83以外の部分に比べて薄肉に形成されていればよい。
(11)上記実施形態ではシール体にスリットまたは薄肉部が形成されたものであるものの、本発明によると、シール体に、スリットおよび薄肉部の両方が形成されていてもよい。例えば、図10の薄肉部83において、シール体80の長辺側の側縁付近では、スリットが形成されていてもよいし、逆にシール体80の長辺側の側縁付近では、薄肉部が形成され、それ以外ではスリットが形成されていてもよい。また、薄肉部とスリットとが交互に形成されていてもよい。
10,110,210,310,410…非水電解質二次電池(蓄電素子)
11…セルケース
12…蓋体(セルケース)
15,18…安全弁(ガス排出部)
16,17…対向部
20…発電要素
40,50,60,70,80…シール体
41,51,61,71,81…保護部
42,52,72,82…貼着部
62A…第1貼着部
62B…第2貼着部
43,63,73…スリット
83…薄肉部
53A…第1スリット
53B…第2スリット

Claims (12)

  1. 発電要素と、
    前記発電要素を収容するケースであって、内圧が所定の値に達した時にガスを排出可能な安全弁を有する前記ケースと、
    前記ケースに固定されたシール体であって、前記安全弁を覆う保護部を含む前記シール体と、を備え、
    前記シール体は、粘着剤が適用された貼着部を含む樹脂製のシート材であって、前記貼着部は前記ケースの外面に貼着されており、
    前記シール体は、更に、スリット、及び/又は、前記シール体の他の部分に比べて薄い厚さを有する薄肉部、の少なくとも一方を含み、
    前記スリット、及び/又は、前記薄肉部の少なくとも一方は、前記安全弁のうち前記ガスの排出方向と直交する方向に対向する一対の対向部を通らない形態であり、前記シール体のうち、前記安全弁の径方向内側に配されていることを特徴とする蓄電素子。
  2. 発電要素と、
    前記発電要素を収容するケースであって、内圧が所定の値に達した時にガスを排出可能な安全弁を有する前記ケースと、
    前記ケースに固定されたシール体であって、前記安全弁を覆う保護部を含む前記シール体と、を備え、
    前記シール体は、粘着剤が適用された貼着部を含む樹脂製のシート材であって、前記貼着部は前記ケースの外面に貼着されており、
    前記シール体は、更に、スリット、及び/又は、前記シール体の他の部分に比べて薄い厚さを有する薄肉部、の少なくとも一方を含み、
    前記スリット、及び/又は、前記薄肉部の少なくとも一方は、前記安全弁のうち前記ガスの排出方向と直交する方向に対向する一対の対向部のいずれか一方のみを通る形態であることを特徴とする蓄電素子。
  3. 前記シール体は、前記安全弁の全体を覆っている請求項1または請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記安全弁は、前記シール体から露出する露出部を有する、請求項1または請求項2に記載の蓄電素子。
  5. 前記スリット、及び/又は、前記薄肉部の少なくとも一方は、直線状に延びている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  6. 前記シール体は長方形状とされ、前記スリット、及び/又は、前記薄肉部の少なくとも一方は、前記シール体の短辺方向に延びている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  7. 前記シール体は一枚のシート材である請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  8. 前記貼着部は、前記シール体の全面に形成されている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  9. 前記ケースは開口を有するセルケースと、前記セルケースの開口を塞ぐ蓋体と、を備え、
    前記シール体の外形は前記蓋体よりも小さく、前記貼着部は前記安全弁の周囲に形成されている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  10. 前記シール体は、前記スリットを含み、前記スリットは、複数の貫通孔を含む請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  11. 前記安全弁から排出されたガスが前記スリットを構成する前記複数の貫通孔を抜けていくことで前記スリットが破断しないようになっている請求項10に記載の蓄電素子。
  12. 前記シール体は前記薄肉部を含み、前記薄肉部は一列に並ぶ複数の薄肉部を含む請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の蓄電素子。
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