JP3191677U - ラミネート外装蓄電デバイス - Google Patents
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Abstract
Description
而して、このような問題を解決するため、種々の構成のラミネート外装蓄電デバイスが提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献4参照)。
具体的には、例えば特許文献1および特許文献2には、外装体における2枚の外装フィルムの接合部の一部分に接合力の弱い部分(以下、「弱接合部分」ともいう。)を形成し、外装体の内部のガス圧(内部圧力)が上昇した場合に、この弱接合部分をガス抜き用の安全弁として機能させる構成の安全機構や、外装体を構成する外装フィルムの一部分に薄肉化した部分(以下、「薄肉化部分」ともいう。)を形成し、この薄肉化部分をガス抜き用の安全弁として機能させる構成の安全機構などが設けられたラミネート外装蓄電デバイスが提案されている。
さらに、外装体の内部におけるガス圧が徐々に上昇していくような場合であっても、弱接合部分は徐々に引き剥がされ、一方、薄肉化部分は薄肉化が進行する。その結果、弱接合部分および薄肉化部分の強度が弱くなり、安全機構の作動圧が経時的に低下してしまう、という問題がある。また、特に、薄肉化部分においては、外装フィルムとして金属フィルムがラミネートされてなる構成のものが用いられている場合、当該金属フィルムと電解液とが接触して腐食が生じてしまうおそれがある、という問題もある。
また、本考案の第2の目的は、外装体の内部(セル内部)においてガスが発生した場合に、そのガスを、使用環境によらず、特定の部位から確実に排出することができ、しかも小型化を図ることのできるラミネート外装蓄電デバイスを提供することにある。
前記外装体における接合部を挟むように装着され、当該外周縁部に沿って伸びる挟扼部材を備えた挟扼機構が設けられており、当該挟扼部材の少なくとも一部に未挟扼部分形成部が形成され、前記挟扼部材が高熱伝導性材料によって構成されていることを特徴とする。
前記挟扼部材は、前記外装体の外周縁部の表面上に配置された、前記未挟扼部分形成部が形成された環状の挟着材を有し、当該挟着材は、前記外装体の外周縁部の幅より小さい幅を有することが好ましい。
前記挟扼部材は、前記外装体の外周縁部の表面上に配置された、前記未挟扼部分形成部が形成された環状の挟着材を有し、当該挟着材は、前記外装体の外周縁部の幅より大きい幅を有し、
前記端子部材と前記挟着材との間に絶縁体が挟入されていることが好ましい。
また、外装体の温度が上昇する、あるいは内部圧力が徐々に上昇していくような使用環境下において接合部に接合強度の低下が生じた場合であっても、接合部における挟扼部材の未挟扼部分形成部の位置する未挟扼部分以外の領域においては、挟扼部材による押圧作用によって開口が形成されることが防止される。
従って、本考案のラミネート外装蓄電デバイスによれば、外装体の内部(セル内部)でガスが発生した場合においては、そのガスを、使用環境によらず、特定の部位から確実に排出することができる。
また、挟扼部材が高熱伝導性材料によって構成されているため、良好な放熱性が得られる。
また、外装体の接合部から外部に突出する端子部材が設けられている場合には、外装体の外周縁部の表面上に配置された環状の挟着材の幅が、外装体の外周縁部の幅より大きくても、端子部材と挟着材との間に絶縁体を挟入することにより、挟着材が端子部材と接触して短絡することがない。
このラミネート外装蓄電デバイス10においては、外装体20は、それぞれ熱融着性を有する長方形の上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bが、互いに重ね合わせられた状態で、それぞれの外周縁部の全周にわたって形成された接合部22において相互に気密に接合されて構成されている。外装体20には、蓄電デバイス要素11を収容するための収容部23が形成され、当該収容部23内には、蓄電デバイス要素11が有機電解液と共に収容されており、この外装体20、蓄電デバイス要素11および有機電解液によってデバイス本体10aが構成されている。
図示の例では、上部外装フィルム21Aにおける収容部23を形成する部分には、絞り加工が施されている。
図示の例では、挟扼部材30は、外装体20における外周縁部の全周にわたって伸びる構成のものである。
この挟扼部材30が装着されることにより、外装体20の接合部22には、その周方向の一部分、具体的には挟扼部材30の切欠部30aの位置する領域に、挟扼部材30によって挟装されていない未挟扼部分が形成されていると共に、当該挟扼部材30の切欠部30a以外の部分が位置する領域には、挟扼部材30が挟装されてなる挟扼部分が形成されている。
具体的に、挟扼部材30は、例えば外装体20の接合部22上、すなわち接合部22を構成する上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bのそれぞれの外周縁部の表面上に、当該接合部22を挟むように配置される、切欠部を有する環状の挟着材31、31と、この接合部22を介して相対する挟着材31、31の各々に対して、挟着材31、31が互いに接近する方向(図2における上下方向)に圧力を加え、これにより接合部22を介して相対する挟着材31、31を締め付けて固定された状態とするための保持材(図示せず)とにより構成される。
図の例において、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bのそれぞれの外周縁部の表面上に配置されている挟着材31、31は、同様の形状を有するものであり、それぞれの切欠部は重なるように位置されている。
挟着材31においては、その幅(挟扼部材30が外装体20の周方向に沿って伸びる方向に直交する方向の寸法)は、図の例のように外装体20の外周縁部の幅(接合部22の接合幅)よりも小さいものであってもよく、また外装体20の外周縁部の幅(接合部22の接合幅)と同等であってもよく、さらに後述の図4および図5に示すように、外装体20の外周縁部の幅(接合部22の接合幅)よりも大きく接合部22を覆うような構造のものであってもよい。
また、挟着材31は、一の構成材によって形成されてなる一体的なものであってもよく、また複数の構成材によって形成されてなるものであってもよい。
ここに、接合部22から外部に突出する正極用端子部材14および/または負極用端子部材15を有する構成のデバイス本体10aに対して、挟着材31として金属材料よりなるものを用いる場合においては、挟着材31が正極用端子部材14および負極用端子部材15と接触して短絡を生じることのないようにする必要がある。具体的には、例えば挟着材31の幅を外装体20の外周縁部の幅よりも小さくする、あるいは正極用端子部材14および負極用端子部材15と挟着材31との間に、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、アラミドなどよりなる絶縁体を挟入する必要がある。
挟着材31がデバイス本体10aの厚みと同等あるいは同等以上の厚みを有することにより、接合部22上に挟着材31が配置されたデバイス本体10a全体を保持材により挟み込むことによって挟扼構造を形成することができ、従って、挟扼構造を容易に形成することができる。
図の例においては、挟着材31は、デバイス本体10aにおける収容部23の高さ、すなわち収容部23の上部外装フィルム21Aにおける接合部22からの突出高さhと同等の厚みを有している。
保持材の好適な具体例としては、デバイス本体10aの表面の縦横寸法よりも大きな寸法を有する薄板を備えてなるものが挙げられる。保持材を構成する角型治具は、例えば鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属製または樹脂製の薄板2枚と、これらの2枚の薄板を螺合させるためのネジとを備えた角型治具よりなり、接合部22上に挟着材31が配置されたデバイス本体10aを、その表面を2枚の薄板によって覆うように、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの各々の表面側から挟み込み、この2枚の薄板を、その外周縁部(接合部22上に挟着材31が配置されたデバイス本体10aの外方に突出している部分)において外側からネジ止めし、これにより、挟着材31が締め付けられ、デバイス本体10aに固定された状態とするものである。
なお、挟扼部材30においては、挟着材31が切欠部を有する環状ものであることにより、当該挟扼部材30が切欠部30aよりなる未挟扼部分形成部を有する環状構造ものとされていることから、保持材はいかなる構成を有するものであってもよい。
上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bとして、例えばPP層、アルミニウム層およびナイロン層が積層されてなるものを用いる場合には、その厚みは、通常、50〜300μmである。
具体的に、接合部22の接合幅は、例えば2〜15mmである。
複数の正極板の各々における正極集電体12aには、それぞれ取り出し部16が形成され、これらの取り出し部16は、互いに溶接されて正極用端子部材14に電気的に接続されている。一方、複数の負極板の各々における負極集電体13aには、それぞれ取り出し部17が形成され、互いに溶接されて負極用端子部材15に電気的に接続されている。
図3において、19は、リチウム極取り出し部材である。
また、蓄電デバイス要素11を構成する負極層13としては、電極材料をバインダーで成形したものが用いられる。負極層13を構成する電極材料としては、リチウムを可逆的に担持できるものであれば特に限定されないが、例えばグラファイト、種々の炭素材料、ポリアセン系物質、錫酸化物、珪素酸化合物等の粉末状、粒状の負極活物質などが挙げられる。
有機溶媒の具体例としては、例えばエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、アセトニトリル、ジメトキシエタン等の非プロトン性有機溶媒が挙げられ、これらは単独でまたは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
また、電解質としては、リチウムイオンを生成しうるものが用いられ、その具体例としては、LiI、LiCIO4 、LiAsF4 、LiBF4 、LiPF6 などが挙げられる。
具体的には、例えば以下のようにして製造することができる。
そして、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの間に電解液を注入した後、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの外周縁部における未融着の1辺を熱融着することによって外装体20を形成することにより、デバイス本体10aが得られる。
また、外装体20の温度が上昇する、あるいは内部圧力が徐々に上昇していくような使用環境下において接合部22に接合強度の低下が生じた場合であっても、未挟扼部分以外の領域においては、挟扼部材30による押圧作用によって開口が形成されることが防止される。
従って、ラミネート外装蓄電デバイス10によれば、外装体20の内部(セル内部)においてガスが発生した場合においては、そのガスを、使用環境によらず、未挟扼部分が形成されてなる特定の部位から確実に排出することができる。
例えば、挟扼部材は、図4および図5に示すように、挟着材35が、その断面形状がコ字状のものであってもよい。このような構成の挟着材35を有する挟扼部材30は、上部外装フィルム21Aの表面上に配置される上部側挟着部分35aと、下部外装フィルム21Bの表面上に配置される下部側挟着部分35bとの間に形成されてなる間隙に外装体20の外周縁部が挟入された状態において、保持材(図示せず)により、上部側挟着部分35aおよび下部側挟着部分35bの各々に対して外装体20の外周縁部に向かう方向(図5における上下方向)に圧力が加えられて固定されることとなる。この挟扼部材30においては、挟着材35の正極用端子部材14および負極用端子部材15に対応する位置に、当該端子部材に適合する貫通孔が形成されており、この貫通孔に端子部材が挿通された状態とされている。
ここに、挟扼部材において未挟扼部分形成部を構成する開口部は、外装体の外周縁部の幅方向(接合部幅方向)に伸びる貫通穴によって形成されるものである。開口部を構成する貫通穴の形状は、特に限定されるものではなく、例えば円形状、楕円状、多角形状などであってもよい。なお、開口部の大きさは、挟扼部材に形成することのできる大きさであればよい。
また、挟扼部材は、少なくとも一部に未挟扼部分形成部が形成されていればよく、複数の未挟扼部分形成部を有するものであってもよい。
このラミネート外装蓄電デバイス40は、デバイス本体40aに安全弁25が形成されており、当該安全弁25が外装体20における未挟扼部分、すなわち挟扼部材30の切欠部30aの位置する領域に設けられていること以外は図1に係るラミネート外装蓄電デバイス10と同様の構成を有するものである。
デバイス本体40aには、外装体20における上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの外周縁部に、その一辺が収容部23に連通し、その他の辺が接合部22に包囲された、平面矩形の非接合部位24が形成されており、この非接合部位24の中央位置には、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの一部分が相互に接合されてなる円環状のシール部26が形成され、このシール部26の中央位置には、上部外装フィルム21Aを貫通する孔口部27が形成され、これにより、安全弁25が構成されている。
図の例において、非接合部位24には、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの間に、シール部26の外径と同等の直径を有する貫通孔43が形成された、例えばポリイミド、ポリフェニレンサルファイドまたはセルロースよりなる非熱融着性シート42が介在されており、この非熱融着性シート42は、粘着剤層44によって例えば上部外装フィルム21Aに固定されている。
(1)正極板の作製:
幅200mm、厚み15μmの帯状のアルミニウム箔に、パンチング方式により、開口面積0.79mm2 の円形の複数の貫通孔を千鳥状に配列して形成することにより、開口率42%の集電体を作製した。この集電体の一部分に、導電材としてグラファイトを含んだ導電塗料を、縦型ダイ方式の両面塗工機を用い、塗工幅130mm、塗工速度8m/minの塗工条件により、両面合わせた塗布厚みの目標値を20μmに設定して両面塗工した後、200℃で24時間の条件で減圧乾燥させることにより、集電体の表裏面に導電層を形成した。
次いで、集電体の表裏面に形成された導電層上に、電極材料として活性炭を含んだ正極塗料を、縦型ダイ方式の両面塗工機を用い、塗工速度8m/minの塗工条件により、両面合わせた塗布厚みの目標値を150μmに設定して両面塗工した後、200℃で24時間の条件で減圧乾燥させることにより、導電層上に正極層を形成した。
このようにして得られた、集電体の一部分に導電層および正極層が積層されてなる材料を、導電層および正極層が積層されてなる部分(以下、正極板について「塗工部」ともいう。)が98mm×128mm、いずれの層も形成されてない部分(以下、正極板について「未塗工部」ともいう。)が98mm×15mmとなるように、98mm×143mmの大きさに切断することにより、正極板を作製した。
幅200mm、厚み10μmの帯状の銅箔に、パンチング方式により、開口面積0.79mm2 の円形の複数の貫通孔を千鳥状に配列して形成することにより、開口率42%の集電体を得た。この集電体の一部分に、電極材料としてアセチレンブラックを含んだ負極塗料を、縦型ダイ方式の両面塗工機を用い、塗工幅130mm、塗工速度8m/minの塗工条件により、両面合わせた塗布厚みの目標値を80μmに設定して両面塗工した後、200℃で24時間の条件で減圧乾燥させることにより、集電体の表裏面に負極層を形成した。
このようにして得られた、集電体の一部分に負極層が形成されてなる材料を、負極層が形成されてなる部分(以下、負極板について「塗工部」という。)が100mm×128mm、負極層が形成されてない部分(以下、負極板について「未塗工部」という。)が100mm×15mmになるように、100mm×143mmの大きさに切断することにより、負極板を作製した。
先ず、正極板10枚、負極板11枚、厚みが50μmのセルロース/レーヨンよりなるセパレータ22枚を用意し、正極板と負極板とを、それぞれの塗工部は重なるが、それぞれの未塗工部は反対側になり重ならないよう、セパレータ、負極板、セパレータ、正極板の順で積重し、積重体の4辺をテープにより固定することにより、電極積層体を作製した。
次いで、厚み260μmのリチウム箔を用意し、電極積層体を構成する各負極活物質1g当り550mAh/gになるようにしてリチウム箔を切断し、この切断したリチウム箔を、厚さ40μmのステンレス網よりなるリチウム極集電体に圧着することにより、リチウムイオンの供給部源としてのリチウム金属(リチウム極層)を作製し、このリチウムイオン供給部源を電極積層体の上側に負極板と対向するよう配置した。
そして、作製した電極積層体の10枚の正極板の各々の未塗工部に、予めシール部分にシーラントフィルムを熱融着した、幅50mm、長さ50mm、厚さ0.2mmのアルミニウム製の正極用端子部材の接続部を重ねて超音波溶接した。一方、電極積層体の11枚の負極板の各々の未塗工部およびリチウムイオン供給部材の各々に、予めシール部分にシーラントフィルムを熱融着した、幅50mm、長さ50mm、厚さ0.2mmの銅製の負極用端子部材の接続部を重ねて抵抗溶接した。以上のようにして、リチウムイオンキャパシタ要素(蓄電デバイス要素)を作製した。
先ず、図9に示す構成に従い、以下のようにして圧力試験用の蓄電デバイス本体(安全弁なしラミネート外装蓄電リチウムイオンキャパシタ本体)を作製した。
図9の圧力試験用の蓄電デバイス本体(安全弁なしラミネート外装蓄電リチウムイオンキャパシタ本体)は、外装体の一辺が熱融着されずに2枚のステンレス板によって挟持されおり、この一辺にガス流入口が設けられていること以外は図1に係る蓄電デバイス本体と同様の構成を有するものである。
そして、下部外装フィルム21B上における収容部23となる位置に、リチウムイオンキャパシタ要素(蓄電デバイス要素)11を、当該リチウムイオンキャパシタ要素11に取り付けられた正極用端子部材14および負極用端子部材15の各々が、上部外装フィルム21Aの一辺22aおよびこれに対向する他辺22bから外方に突出するよう配置した後、リチウムイオンキャパシタ要素11に、上部外装フィルム21Aを重ね合わせ、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの外周縁部における3辺(ガス流入口が形成された辺を除く3辺)を熱融着することにより、当該3辺に収容部23を取り囲む幅10mmの接合部22を形成した。
その後、上部外装フィルム21Aに形成されたガス流入口に適合した外径を有する管状のガス注入口51が形成されたステンレス板50と通常のステンレス板とによって、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの外周縁部における未融着の一辺を挟持して固定した。この際、ステンレス板50を、そのガス注入口51が上部外装フィルム21Aに形成されたガス流入口に重なるよう配置した。
以上のようにして、圧力試験用の蓄電デバイス本体(安全弁なしラミネート外装蓄電リチウムイオンキャパシタ本体)を合計で3個作製した。
以上のようにして、挟扼部分および未挟扼部分が形成されてなる構成の圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイス(安全弁なしラミネート外装蓄電リチウムイオンキャパシタ)を合計で3個作製した。
作製した3個の圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイスの各々を、10mmの間隔で離間して配置された2枚のアクリル板の間に配置し、圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイス(安全弁なしラミネート外装リチウムイオンキャパシタ)の温度(以下、「セル温度」ともいう。)が25℃となる条件下において、ガス注入口から内部に、内部における昇圧速度が0.1MPa/sとなる条件で窒素ガスを注入し、その窒素ガスが外部に排出された時点で窒素ガスの注入を停止した。
注入を停止した後、圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイスにおける外装体を観察することによって窒素ガスの排出された部位(開口位置)を確認し、3個の圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイスにおいて、特定の部位(共通の部位)のみに開口が形成されていた場合、すなわち外周縁部における未挟扼部分のみに開口が形成されていた場合を「A」、開口位置がランダムに変動した場合、すなわち未挟扼部分以外にも開口が形成されていた場合を「B」と評価した。結果を表1に示す。
なお、注入された窒素ガスが外部に排出された時点の内部圧力を測定したところ、1.5MPaであった。
参考例1において、挟着材の材質、挟扼幅(挟着材の幅寸法)、ガスの注入速度およびセル温度を表1としたこと以外は、当該参考例1と同様にして圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイスを作製して圧力試験を行った。結果を表1に示す。
なお、参考例2において、注入された窒素ガスが外部に排出された時点の内部圧力を測定したところ、1.5MPaであった。
参考例1において、作製した3個の圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイス(安全弁なしラミネート外装リチウムイオンキャパシタ本体)の各々に対して、ゴム製のシートを挟装することなく、表1に示すガスの注入速度およびセル温度により、当該参考例1と同様の手法によって圧力試験を行った。結果を表1に示す。
ここに、比較例1〜3においては、3個の圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイス本体において、特定の部位(共通の部位)のみに開口が形成されていた場合を「A」、開口位置がランダムに変動した場合を「B」と評価した。
なお、比較例1においては、注入された窒素ガスが外部に排出された時点の内部圧力を測定したところ、1.5MPaであった。
参考例1において、以下のようにして圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイスを作製したこと以外は、当該参考例1と同様にして圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイスを作製して圧力試験を行った。結果を表1に示す。
先ず、図10に示す構成に従い、以下のようにして圧力試験用の蓄電デバイス本体(安全弁ありラミネート外装蓄電リチウムイオンキャパシタ本体)を作製した。
図10の圧力試験用の蓄電デバイス本体(安全弁ありラミネート外装蓄電リチウムイオンキャパシタ本体)は、外装体の一辺が熱融着されずに2枚のステンレス板によって挟持されおり、この一辺にガス流入口が設けられていること以外は図6に係る蓄電デバイス本体と同様の構成を有するものである。
一方、寸法が8mm(縦幅)×30mm(横幅)×0.02mm(厚み)で、中央部に、直径が5mmの円形の貫通孔が形成された、一面に粘着剤層を有するポリイミド製の非熱融着性シートを作製した。そして、上部外装フィルムの外周縁部における一辺の中央位置(非接合部位24となる位置)に、非熱融着性シートを粘着材層を介して固定すると共に、当該一辺に対向する他辺の中央位置に、直径1mmの圧力試験用のガス流入口を形成した。
そして、下部外装フィルム21B上における収容部23となる位置に、リチウムイオンキャパシタ要素(蓄電デバイス要素)11を、当該リチウムイオンキャパシタ要素11に取り付けられた正極用端子部材14および負極用端子部材15の各々が、上部外装フィルム21Aの一辺22aおよびこれに対向する他辺22bから外方に突出するよう配置し、このリチウムイオンキャパシタ要素11に、上部外装フィルム21Aを重ね合わせ、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの外周縁部における3辺(ガス流入口が形成された辺を除く3辺)を熱融着することにより、当該3辺に収容部23を取り囲む接合部22を形成すると共に、熱融着性シートが配置された1辺に収容部23に連通する非接合部位24および孔口部27およびシール部26を有する安全弁25を形成した。
その後、上部外装フィルム21Aに形成されたガス流入口に適合した外径を有する管状のガス注入口51が形成されたステンレス板50と通常のステンレス板とによって、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの外周縁部における未融着の一辺を挟持して固定した。この際、ステンレス板50を、そのガス注入口51が上部外装フィルム21Aに形成されたガス流入口に重なるよう配置した。
以上のようにして、圧力試験用の蓄電デバイス本体(安全弁ありラミネート外装蓄電リチウムイオンキャパシタ本体)を合計で3個作製した。
以上のようにして、挟扼部分および未挟扼部分が形成されてなる構成の圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイス(安全弁ありラミネート外装蓄電リチウムイオンキャパシタ)を合計で3個作製した。
参考例6において、挟着材の材質、挟扼幅(挟着材の幅寸法)、ガスの注入速度およびセル温度を表1としたこと以外は、当該参考例6と同様にして圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイス(安全弁ありラミネート外装蓄電リチウムイオンキャパシタ)を作製して圧力試験を行った。結果を表1に示す。
参考例6において、作製した3個の圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイス(安全弁ありラミネート外装リチウムイオンキャパシタ本体)の各々に対して、ゴム製のシートを挟装することなく、表1に示すガスの注入速度およびセル温度により、当該参考例6と同様の手法によって圧力試験を行った。結果を表1に示す。
ここに、比較例4においては、3個の圧力試験用のラミネート外装蓄電デバイス本体において、特定の部位(共通の部位)のみに開口が形成されていた場合を「A」、開口位置がランダムに変動した場合を「B」と評価した。
10a デバイス本体
11 蓄電デバイス要素
12 正極層
12a 正極集電体
13 負極層
13a 負極集電体
14 正極用端子部材
15 負極用端子部材
16、17 取り出し部
18 リチウム金属(リチウム極層)
18a リチウム極集電体
19 リチウム極取り出し部材
20 外装体
21A 上部外装フィルム
21B 下部外装フィルム
22 接合部
22a 接合部の一辺
22b 接合部の他辺
23 収容部
24 非接合部位
25 安全弁
26 シール部
27 孔口部
30 挟扼部材
30a 切欠部
31 挟着材
35 挟着材
35a 上部側挟着部分
35b 下部側挟着部分
40 ラミネート外装蓄電デバイス
40a デバイス本体
42 非熱融着性シート
43 貫通孔
44 粘着剤層
S セパレータ
50 ステンレス板
51 ガス注入口
Claims (7)
- 互いに重ね合わせられた外装フィルムが、それぞれの外周縁部に形成された接合部において相互に気密に接合された外装体と、当該外装体に形成された収容部内に収容された蓄電デバイス要素および電解液とを具えたラミネート外装蓄電デバイスであって、
前記外装体における接合部を挟むように装着され、当該外周縁部に沿って伸びる挟扼部材を備えた挟扼機構が設けられており、当該挟扼部材の少なくとも一部に未挟扼部分形成部が形成され、前記挟扼部材が高熱伝導性材料によって構成されていることを特徴とするラミネート外装蓄電デバイス。 - 前記高熱伝導性材料が、アルミニウム、鉄、金、銀、銅およびステンレスの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のラミネート外装蓄電デバイス。
- 前記挟扼部材の未挟扼部分形成部が、切欠部または開口部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラミネート外装蓄電デバイス。
- 前記挟扼部材が前記外装フィルムの外周縁部に沿って伸びる環状構造を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のラミネート外装蓄電デバイス。
- 前記外装体の接合部から外部に突出する端子部材が設けられており、
前記挟扼部材は、前記外装体の外周縁部の表面上に配置された、前記未挟扼部分形成部が形成された環状の挟着材を有し、当該挟着材は、前記外装体の外周縁部の幅より小さい幅を有することを特徴とする請求項4に記載のラミネート外装蓄電デバイス。 - 前記外装体の接合部から外部に突出する端子部材が設けられており、
前記挟扼部材は、前記外装体の外周縁部の表面上に配置された、前記未挟扼部分形成部が形成された環状の挟着材を有し、当該挟着材は、前記外装体の外周縁部の幅より大きい幅を有し、
前記端子部材と前記挟着材との間に絶縁体が挟入されていることを特徴とする請求項4に記載のラミネート外装蓄電デバイス。 - 前記外装体における前記未挟扼部分形成部の位置する領域に形成される未挟扼部分に安全弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のラミネート外装蓄電デバイス。
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