JP6252361B2 - 半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツール - Google Patents

半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツール Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールに関する。
近年の半導体装置の高集積化や小型化、基板上への高密度実装化に伴い、接合部もより微細化が進んでいる。
特に、多数の微細な端子を接続することが可能なフリップチップボンディング(フリップチップ接合)が主流となってきている。
実開平8−1615号公報 特開2005−235818号公報
ところで、半導体チップや半導体ウェハなどの半導体素子同士又は半導体素子と基板をフリップチップボンディングするためには、高い搭載位置精度が必要とされる。
例えば、ボンディングツールに半導体素子や基板を固定し、半導体素子同士又は半導体素子と基板で端子の位置合わせを行ない、半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけ、加熱して、半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合する。
しかしながら、例えば、半導体素子の厚さ分布や反り、基板の厚さ分布や反り、半導体素子や基板の配線や電極パッドの配置の疎密等に応じた端子の高さ位置のばらつきなどによって、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけるだけでは接合できる間隔にならない端子が存在することになる場合がある。この接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけるだけでは接合できる間隔にならない端子は、未接合となってしまい、半導体装置の製造効率の低下の要因となっている。
そこで、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけるだけでは接合できる間隔にならない端子がある場合であっても、全ての端子を確実に接合できるようにしたい。
本半導体装置の製造方法は、半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合して半導体装置を製造する方法であって、半導体素子又は基板を保持する面に第1熱膨張係数を有する第1材料と第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料とを備え、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけると接合できる間隔になる端子に対応する位置に第1材料が配置され、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子に対応する位置に第2材料が配置されたボンディングツールに、半導体素子又は基板を保持する工程と、半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけ、加熱し、加熱によって熱膨張した第2材料によって半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となった状態で、半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合する工程とを備える。
本半導体装置の製造装置は、半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合して半導体装置を製造する装置であって、半導体素子又は基板を保持する面に第1熱膨張係数を有する第1材料と第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料とを備え、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけると接合できる間隔になる端子に対応する位置に第1材料が配置され、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子に対応する位置に第2材料が配置されたボンディングツールと、半導体素子同士又は半導体素子と基板が近づくように、ボンディングツールを駆動する駆動機構と、加熱によって熱膨張した第2材料によって半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するヒータとを備える。
本ボンディングツールは、半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合して半導体装置を製造するのに用いるボンディングツールであって、半導体素子又は基板を保持する面に第1熱膨張係数を有する第1材料と第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料とを備え、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけると接合できる間隔になる端子に対応する位置に第1材料が配置され、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子に対応する位置に第2材料が配置されている。
したがって、本半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールによれば、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけるだけでは接合できる間隔にならない端子がある場合であっても、全ての端子を確実に接合できるという利点がある。
(A)、(B)は、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールの構成例を説明するための模式的断面図であって、(A)は室温時の状態を示しており、(B)は接合時(加熱時)の状態を示している。 本実施形態にかかる半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールを説明するための模式図である。 本実施形態にかかる半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールを説明するための模式的断面図である。 本実施形態にかかるボンディングツールの構成例を説明するための模式的斜視図である。 (A)、(B)は、本実施形態にかかるボンディングツールの構成例を説明するための模式図であり、(A)は斜視図であり、(B)は断面図である。 本実施形態にかかるボンディングツールの構成例を説明するための模式的斜視図である。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールの構成例を説明するための模式的断面図であって、(A)は室温時の状態を示しており、(B)は接合時(加熱時)の状態を示している。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールの構成例を説明するための模式的断面図であって、(A)は室温時の状態を示しており、(B)は接合時(加熱時)の状態を示している。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールの構成例を説明するための模式的断面図であって、(A)は室温時の状態を示しており、(B)は接合時(加熱時)の状態を示している。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールの構成例を説明するための模式的断面図であって、(A)は室温時の状態を示しており、(B)は接合時(加熱時)の状態を示している。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールの構成例を説明するための模式的断面図であって、(A)は室温時の状態を示しており、(B)は接合時(加熱時)の状態を示している。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールの構成例を説明するための模式的断面図であって、(A)は室温時の状態を示しており、(B)は接合時(加熱時)の状態を示している。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツールについて、図1〜図12を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる半導体装置の製造装置及び製造方法は、半導体チップや半導体ウェハなどの半導体素子同士又は半導体素子と基板(例えば回路基板)を接合して半導体装置を製造する装置及び方法である。例えば、本半導体装置の製造装置は、半導体素子同士又は半導体素子と基板をフリップチップボンディングするのに用いられ、高い搭載位置精度を実現しうるフリップチップボンダである。なお、フリップチップボンダをチップボンダともいう。
以下、チップボンダで半導体チップと基板を接合して半導体装置を製造する場合を例に挙げて説明する。
本チップボンダは、図2に示すように、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2と、第1ボンディングツール2を保持するヘッド1と、基板4を保持する第2ボンディングツール5と、第2ボンディングツール5を保持するステージ6とを備える。なお、ボンディングツールはアタッチメント又は接合ツールともいう。
本実施形態では、図3に示すように、第1ボンディングツール2は、半導体チップ3を保持する側の表面からヘッド1に保持される側の表面へ貫通するように設けられ、半導体チップ3を吸着するための吸着穴2Aを備える。なお、吸着穴2Aは、半導体チップ3を吸着したい場所に設ければ良く、その場所や数は任意に決めることができる。例えば、吸着面の全面に複数設けても良いし、真ん中に1つだけ設けても良い。
また、ヘッド1は、その内部に、第1ボンディングツール2を保持する側の表面に第1ボンディングツール2の吸着穴2Aに連なるように設けられた連通穴1Aと、第1ボンディングツール2を保持する側の表面に設けられ、第1ボンディングツール2を吸着するための吸着穴(図示せず)と、連通穴1A及び吸着穴から第1ボンディングツール2を保持する側の反対側まで延びる流路1B(排気流路)とを備える。なお、吸着穴は、第1ボンディングツール2を吸着するのに必要な場所に必要な数だけ設ければ良い。
そして、例えば流路1Bに接続されたポンプ(図示せず)などによって、ヘッド1の流路1Bを介して排気(吸引)することで、ヘッド1の流路1B、連通穴1A及び吸着穴の内部及び第1ボンディングツール2の吸着穴2Aの内部が減圧され、ヘッド1の吸着穴を介して第1ボンディングツール2がヘッド1に吸着されて保持されるとともに、第1ボンディングツール2の吸着穴2Aを介して半導体チップ3が第1ボンディングツール2に吸着されて保持されるようになっている。このようにして、半導体チップ3は、第1ボンディングツール2を介して、ヘッド1に固定されることになる。なお、流路1B及びポンプは、排気のために用いるものであるため、排気装置ともいう。
同様に、第2ボンディングツール5は、基板4を保持する側の表面からステージ6に保持される側の表面へ貫通するように設けられ、基板4を吸着するための吸着穴5Aを備える。なお、吸着穴5Aは、基板4を吸着したい場所に設ければ良く、その場所や数は任意に決めることができる。例えば、吸着面の全面に複数設けても良いし、真ん中に1つだけ設けても良い。
また、ステージ6は、その内部に、第2ボンディングツール5を保持する側の表面に第2ボンディングツール5の吸着穴5Aに連なるように設けられた連通穴6Aと、第2ボンディングツール5を保持する側の表面に設けられ、第2ボンディングツール5を吸着するための吸着穴(図示せず)と、連通穴6A及び吸着穴から第2ボンディングツール5を保持する側の反対側まで延びる流路6B(排気流路)とを備える。なお、吸着穴は、第2ボンディングツール5を吸着するのに必要な場所に必要な数だけ設ければ良い。
そして、例えば流路6Bに接続されたポンプ(図示せず)などによって、ステージ6の流路6Bを介して排気(吸引)することで、ステージ6の流路6B、連通穴6A及び吸着穴の内部及び第2ボンディングツール5の吸着穴5Aの内部が減圧され、ステージ6の吸着穴を介して第2ボンディングツール5がステージ6に吸着されて保持されるとともに、第2ボンディングツール5の吸着穴5Aを介して基板4が第2ボンディングツール5に吸着されて保持されるようになっている。このようにして、基板4は、第2ボンディングツール5を介して、ステージ6に固定されることになる。なお、流路6B及びポンプは、排気のために用いるものであるため、排気装置ともいう。
また、本実施形態では、ヘッド1は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向へ移動可能になっており、また、回転可能になっている。このため、本チップボンダは、ヘッド1を駆動する駆動機構10として、ヘッド1をX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向へ移動させる移動機構、及び、ヘッド1を回転させる回転機構を備える。
したがって、ヘッド1に保持される第1ボンディングツール2、さらには、第1ボンディングツール2に保持される半導体チップ3も、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向へ移動可能になっており、また、回転可能になっている。これにより、ヘッド1及び第1ボンディングツール2に保持された半導体チップ3を、ステージ6及び第2ボンディングツール5に保持された基板4に対して位置合わせすることができるようになっている。
なお、ここでは、ヘッド1を、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向へ移動可能にし、また、回転可能にしているが、これに限られるものではなく、ヘッド1及びステージ6の少なくとも一方を、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向へ移動可能にし、また、回転可能にすれば良い。例えば、基板4を第2ボンディングツール5を介して保持するステージ6を、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向へ移動可能にし、また、回転可能にしても良い。この場合、チップボンダは、ステージ6を駆動する駆動機構として、ステージ6をX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向へ移動させる移動機構、及び、ステージ6を回転させる回転機構を備えるものとなる。
さらに、本実施形態では、ヘッド1及びステージ6は、それぞれ、ヒータ7A、7Bを備える。そして、接合時にヒータ7A、7Bによって加熱することで、半導体チップ3の端子(ここでははんだバンプ3A)と基板4の端子(ここでは電極パッド4A)とを接合するのに用いるはんだを溶融させて、半導体チップ3と基板4とをはんだ接合するようになっている。
このように構成されるチップボンダでは、ヘッド1に第1ボンディングツール2を介して半導体チップ3を保持し、ステージ6に第2ボンディングツール5を介して基板4を保持した後、駆動機構(移動機構及び回転機構)10によって、半導体チップ3と基板4の所定の端子同士(電極同士)の位置合わせを行ない、ヒータ7A、7Bによって加熱し、はんだを溶融させて、半導体チップ3と基板4とをはんだ接合することになる。
特に、本実施形態では、例えば図1(A)、図7(A)〜図12(A)に示すように、第1ボンディングツール2を、半導体チップ3を保持する面に、第1熱膨張係数を有する第1材料2Xと、第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料2Yとを備えるものとする。あるいは、第2ボンディングツール5を、基板4を保持する面に、第1熱膨張係数を有する第1材料2Xと、第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料2Yとを備えるものとする。なお、図1(A)、図7(A)〜図12(A)では、ヒータ7A、半導体チップ3の端子、駆動機構10などは省略している。
このように、ボンディングツール2、5は、半導体チップ3又は基板4を保持する面に第1熱膨張係数を有する第1材料2Xと第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料2Yとを備える。つまり、ボンディングツール2、5は、半導体チップ3又は基板4を保持する面の面内で熱膨張係数が分布しているものとする。
そして、接合時に半導体チップ3と基板4を近づけると接合できる間隔になる端子に対応する位置に第1材料2Xが配置され、接合時に半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子に対応する位置に第2材料2Yが配置されている。
このように、半導体チップ3を基板4に接合する際に用いられるボンディングツール2、5を熱膨張係数の異なる複数の材料で作製することで、接合時の加熱によって、半導体チップ3や基板4が接触するボンディングツール2、5の表面高さが変化し、接合対象となる半導体チップ3や基板4の面内の高さ調整(接合高さ調整)が行なわれ、端子間のギャップが面内で一定になるようにしている。
また、上述のように構成されるチップボンダは、半導体チップ3と基板4が近づくようにボンディングツール2、5を駆動する駆動機構10と、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するヒータ7A、7Bとを備えることになる。
この場合、以下のようにして半導体装置を製造することになる。
つまり、まず、例えば図1(A)、図7(A)〜図12(A)に示すように、半導体チップ3(又は基板4)を保持する面に第1熱膨張係数を有する第1材料2Xと第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料2Yとを備え、接合時に半導体チップ3と基板4を近づけると接合できる間隔になる端子に対応する位置に第1材料2Xが配置され、接合時に半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子に対応する位置に第2材料2Yが配置されたボンディングツール2に、半導体チップ3(又は基板4)を保持する(保持工程)。
次に、例えば図1(B)、図7(B)〜図12(B)に示すように、ボンディングツール2を駆動する駆動機構10によって半導体チップ3と基板4を近づけ、ヒータ7A、7Bによって加熱し、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となった状態で、半導体チップ3と基板4を接合する(接合工程)。なお、図1(B)、図7(B)〜図12(B)では、ヒータ7A、半導体チップ3の端子、駆動機構10などは省略している。
このようにして、半導体チップ3と基板4を接合して半導体装置を製造することができる。
例えば図1(A)、図7(A)〜図11(A)に示すように、半導体チップ3の反りや半導体チップ3の厚さ分布に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在する場合、例えば、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2において、半導体チップ3の反りや半導体チップ3の厚さ分布に応じて第1材料2X及び第2材料2Yを配置すれば良い。
そして、例えば図1(B)、図7(B)〜図11(B)に示すように、ヒータ7A、7Bによって、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の反りや半導体チップ3の厚さ分布に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱すれば良い。
ここで、半導体チップ3の反りや半導体チップ3の厚さ分布に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになるのは、例えば、以下の理由による。
近年、半導体パッケージなどの半導体装置の小型化、軽薄化に伴って、接合される半導体チップは薄化(薄片化)される傾向にある。
この薄化は、バックグラインド(BG)と呼ばれ、研磨装置で、半導体チップの回路が形成されていない側の面(例えばSi面)から研磨することによって行なわれる。
そして、半導体チップをバックグラインドによって薄化する工程において、研磨によって削る側と反対側の表面に形成された電極パッドやはんだバンプの存在によって、半導体チップの面内で研磨装置から受ける圧力が変わってしまうことがある。この結果、研磨ムラが生じ、研磨後に半導体チップの厚さ分布(例えば半導体チップを構成するSi基板の厚さ分布)が生じてしまうことになる。
また、薄化された半導体チップは、半導体回路や例えばSi基板上にSiO等で形成される配線層の応力によって、それ自体が反そってしまうこともある。
なお、このような半導体チップの厚さ分布や半導体チップの反りが生じている場合に、チップボンダで半導体チップを吸着して保持するだけでは、これらの影響を抑制することが難しくなってきている。
そして、これらに起因する半導体チップの厚さ分布や半導体チップの反りの影響による端子の微小な高さの違いによって、チップボンダで接合時に半導体チップと基板とを近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになる。
このような半導体チップ3の反りや半導体チップ3の厚さ分布に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになる場合、この接合時に半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子は、未接合となってしまい、半導体装置の製造効率の低下の要因となる。
特に、このような現象は、半導体チップ3と基板4を狭ギャップで接合する場合、例えば、端子が微細になり、はんだ量が少なくなり、端子間の間隔が小さくなった場合などに最も顕著に表れ、半導体装置の製造効率の低下の要因となる。例えば、はんだバンプが小さくなり、その高さが低くなると、接合時のマージンがなくなるため、チップボンダで加圧し、はんだを溶融させても、接触できず、未接合となってしまうという現象が顕著に現れ、半導体装置の製造効率の低下の要因となる。
そこで、半導体チップ3の反りや半導体チップ3の厚さ分布に起因して接合時に半導体チップ3と基板4を近づけるだけでは接合できる間隔にならない端子がある場合であっても、全ての端子を確実に接合できるようにすべく、上述のようにしている。
つまり、例えば図1(A)、図7(A)〜図11(A)に示すように、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2において、半導体チップ3の反りや半導体チップ3の厚さ分布に応じて第1材料2X及び第2材料2Yを配置している。
そして、例えば図1(B)、図7(B)〜図11(B)に示すように、ヒータ7A、7Bによって、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の反りや半導体チップ3の厚さ分布に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱している。
この場合、半導体チップ3の反りや半導体チップ3の厚さ分布が生じていても、半導体チップ3のすべての端子がはんだを挟んで基板4の対応する端子にほぼ均一な圧力(押圧力)で当たるようにすることができ、全ての端子を確実に接合できるようになる。
例えば、図1(A)に示すように、半導体チップ3が反ってその外側(外周部;周辺部)が高くなっている場合、即ち、半導体チップ3が凹形状になっている場合、半導体チップ3の外側に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけると接合できる間隔になる端子が存在し、半導体チップ3の内側(内側部;中央部)に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになる。
この場合、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2を、半導体チップ3の反りに応じて、半導体チップ3の外側に対応する位置に第1熱膨張係数を有する第1材料2Xが配置され、半導体チップ3の内側に対応する位置に第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料2Yが配置されているものとすれば良い。
また、ヒータ7Aは、図1(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するものとすれば良い。
そして、半導体装置の製造方法における保持工程において、図1(A)に示すように、半導体チップ3の反りに応じて第1材料2X及び第2材料2Yが配置されたボンディングツール2に、半導体チップ3を保持し、接合工程において、図1(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるようにすれば良い。
このように、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、半導体チップ3が反ってその外側が高くなっている場合であっても、接合時の加熱によって、半導体チップ3の反りを緩和し、接合面が平坦になるようにすることができる。つまり、半導体チップ3を吸着して保持しながら、半導体チップ3の任意の場所を押すことで、接合面が平坦になるようにすることができる。このようにして、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、接合時の加熱によって、半導体チップ3の任意の場所を押す圧力を高くすることができ、半導体チップ3の反りを調整(制御)することが可能となる。
ここで、半導体チップ3の内側に対応する位置に配置される第2熱膨張係数を有する第2材料2Yは、例えば酸化アルミニウム(アルミナ)などの高伸延材料とし、半導体チップ3の外側に対応する位置に配置される第1熱膨張係数を有する第1材料2Xは、例えば窒化ケイ素などの低伸延材料とすれば良い。
この場合、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2は、半導体チップ3の内側に対応する位置に例えば酸化アルミニウム(アルミナ)などの高伸延材料を配置し、半導体チップ3の外側に対応する位置に例えば窒化ケイ素などの低伸延材料を配置して、これらを焼結することによってシート状に作製することができる。
このようにして作製された第1ボンディングツール2を用いる場合、接合時の加熱によって室温から例えば約250℃まで昇温すると、半導体チップ3の内側に対応する位置に配置された高伸延材料である酸化アルミニウムは、熱膨張係数が約7.2ppmであるため、約16.2μm延び、半導体チップ3の外側に対応する位置に配置された低伸延材料である窒化ケイ素は、熱膨張係数が約2.6ppmであるため、約5.8μm延びることになる。このため、半導体チップ3の外側に対して半導体チップ3の内側が約10μm程度多く押されることになる。これにより、接合時の加熱によって、半導体チップ3の内側に存在していた、接合時に半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となり、全ての端子を確実に接合できることになる。
なお、ここでは、第1熱膨張係数を有する第1材料2X、及び、第2熱膨張係数を有する第2材料2Yとして、酸化アルミニウム、窒化ケイ素を例示しているが、これに限られるものではなく、例えば、SiC、SiO、AlN、ジルコニア、金属などを用いることもできる。この場合、これらの材料を任意に組み合わせて用いても良いし、材料の配合比などを変えたものを組み合わせて用いても良い。
また、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせて作製されるボンディングツール2(5)は、例えば図4に示すように、一の熱膨張係数を有する材料8を枠状(外周部)に形成し、その内側(内側部)に他の熱膨張係数を有する材料9をはめ込んでシート状にしたものであっても良いし、例えば図5(A)、図5(B)に示すように、一の熱膨張係数を有する材料8(母材)に他の熱膨張係数を有する材料9(埋込材)を埋め込んでシート状にしたものであっても良いし、例えば図6に示すように、一の熱膨張係数を有する材料8及び他の熱膨張係数を有する材料9のそれぞれによって形成された複数のブロックを格子状に並べて配置してシート状にしたものであっても良い。
また、例えば、図7(A)に示すように、半導体チップ3が反ってその内側(内側部;中央部)が高くなっている場合、即ち、半導体チップ3が凸形状になっている場合、半導体チップ3の内側に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけると接合できる間隔になる端子が存在し、半導体チップ3の外側(外周部;周辺部)に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになる。
この場合、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2を、半導体チップ3の反りに応じて、半導体チップ3の内側に対応する位置に第1熱膨張係数を有する第1材料2Xが配置され、半導体チップ3の外側に対応する位置に第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料2Yが配置されているものとすれば良い。
また、ヒータ7Aは、図7(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するものとすれば良い。
そして、半導体装置の製造方法における保持工程において、図7(A)に示すように、半導体チップ3の反りに応じて第1材料2X及び第2材料2Yが配置されたボンディングツール2に、半導体チップ3を保持し、接合工程において、図7(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるようにすれば良い。
このように、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、半導体チップ3が反ってその内側が高くなっている場合であっても、接合時の加熱によって、半導体チップ3の反りを緩和し、接合面が平坦になるようにすることができる。つまり、半導体チップ3を吸着して保持しながら、半導体チップ3の任意の場所を押すことで、接合面が平坦になるようにすることができる。このようにして、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、接合時の加熱によって、半導体チップ3の任意の場所を押す圧力を高くすることができ、半導体チップ3の反りを調整(制御)することが可能となる。
また、例えば、図8(A)に示すように、半導体チップ3に厚さ分布が生じており、その外側(外周部;周辺部)が薄くなっている場合、半導体チップ3の内側(内側部;中央部)に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけると接合できる間隔になる端子が存在し、半導体チップ3の外側に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになる。
この場合、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2を、半導体チップ3の厚さ分布に応じて、半導体チップ3の内側に対応する位置に第1熱膨張係数を有する第1材料2Xが配置され、半導体チップ3の外側に対応する位置に第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料2Yが配置されているものとすれば良い。
また、ヒータ7Aは、図8(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の厚さ分布に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するものとすれば良い。
そして、半導体装置の製造方法における保持工程において、図8(A)に示すように、半導体チップ3の厚さ分布に応じて第1材料2X及び第2材料2Yが配置されたボンディングツール2に、半導体チップ3を保持し、接合工程において、図8(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の厚さ分布に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるようにすれば良い。
このように、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、半導体チップ3に厚さ分布が生じており、その外側が薄くなっている場合であっても、接合時の加熱によって、半導体チップ3の厚さ分布の影響を緩和し、接合面が平坦になるようにすることができる。つまり、半導体チップ3を吸着して保持しながら、半導体チップ3の任意の場所を押すことで、接合面が平坦になるようにすることができる。このようにして、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、接合時の加熱によって、半導体チップ3の任意の場所を押す圧力を高くすることができ、半導体チップ3の厚さ分布の影響を抑制することが可能となる。
また、例えば、図9(A)に示すように、半導体チップ3に厚さ分布が生じており、その外側(外周部;周辺部)が厚くなっている場合、半導体チップ3の外側に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけると接合できる間隔になる端子が存在し、半導体チップ3の内側(内側部;中央部)に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになる。
この場合、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2を、半導体チップ3の厚さ分布に応じて、半導体チップ3の外側に対応する位置に第1熱膨張係数を有する第1材料2Xが配置され、半導体チップ3の内側に対応する位置に第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料2Yが配置されているものとすれば良い。
また、ヒータ7Aは、図9(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の厚さ分布に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するものとすれば良い。
そして、半導体装置の製造方法における保持工程において、図9(A)に示すように、半導体チップ3の厚さ分布に応じて第1材料2X及び第2材料2Yが配置されたボンディングツール2に、半導体チップ3を保持し、接合工程において、図9(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の厚さ分布に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるようにすれば良い。
このように、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、半導体チップ3に厚さ分布が生じており、その外側が厚くなっている場合であっても、接合時の加熱によって、半導体チップ3の厚さ分布の影響を緩和し、接合面が平坦になるようにすることができる。つまり、半導体チップ3を吸着して保持しながら、半導体チップ3の任意の場所を押すことで、接合面が平坦になるようにすることができる。このようにして、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、接合時の加熱によって、半導体チップ3の任意の場所を押す圧力を高くすることができ、半導体チップ3の厚さ分布の影響を抑制することが可能となる。
このほか、半導体チップ3や基板4の配線や電極パッドの配置の疎密等に応じた、例えばめっきによって形成されるはんだバンプなどの端子の高さ位置のばらつきなどに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになる場合もある。
この場合も、例えば、半導体チップ3又は基板4を保持するボンディングツール2、5において、半導体チップ3又は基板4の端子の高さ位置のばらつきに応じて第1材料2X及び第2材料2Yを配置すれば良い。例えば、この場合、ボンディングツール2、5を、半導体チップ3又は基板4の端子の高さ位置のばらつきに応じて、第1材料2X及び第2材料2Yのそれぞれによって形成された複数のブロックを格子状に並べて配置してシート状にしたものとするのが好ましい。
そして、ヒータ7A、7Bによって、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3又は基板4の端子の高さ位置のばらつきに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱すれば良い。
このようにして、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、接合時の加熱によって、半導体チップ3又は基板4の任意の場所を押す圧力を高くすることができ、端子の高さ位置を調整(制御)することが可能となる。つまり、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、接合時の加熱によって、端子の高さ位置のばらつきを緩和し、半導体チップ3又は基板4を吸着して保持しながら、半導体チップ3又は基板4の任意の場所を押すことで、接合面が平坦になるようにすることができる。
また、例えば図10(A)に示すように、半導体チップ3(又は基板4)の配線や電極パッドの配置によって生じた半導体チップ3(又は基板4)の厚さのムラ(厚さ分布)に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになる場合もある。
この場合も、例えば、半導体チップ3(又は基板4)を保持するボンディングツール2(5)において、半導体チップ3(又は基板4)の厚さのムラに応じて第1材料2X及び第2材料2Yを配置すれば良い。例えば、この場合、ボンディングツール2(5)を、半導体チップ3(又は基板4)の厚さのムラに応じて、第1材料2X及び第2材料2Yのそれぞれによって形成された複数のブロックを格子状に並べて配置してシート状にしたものとするのが好ましい。
そして、ヒータによって、図10(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3(又は基板4)の厚さのムラに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱すれば良い。
このようにして、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、接合時の加熱によって、半導体チップ3(又は基板4)の任意の場所を押す圧力を高くすることができ、半導体チップ3(又は基板)の厚さのムラや端子3Aの高さ位置などを調整(制御)することが可能となる。つまり、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、接合時の加熱によって、半導体チップ3(又は基板)の厚さのムラや端子3Aの高さ位置のばらつきを緩和し、半導体チップ3(又は基板4)を吸着して保持しながら、半導体チップ3(又は基板4)の任意の場所を押すことで、接合面が平坦になるようにすることができる。
このように、半導体チップ3や基板4の配線や電極パッドの配置に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになる場合であって、このような端子が存在する場所が偏っていた場合であっても、所望の場所が押されるように熱膨張係数が異なる材料を配置することで対応することが可能となる。
ところで、基板4の反りに起因して接合時に半導体チップ3と基板4を近づけるだけでは接合できる間隔にならない端子がある場合、以下のようにして、全ての端子を確実に接合できるようにすることができる。
つまり、例えば、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2において、基板4の反りに応じて第1材料2X及び第2材料2Yを配置する。そして、ヒータ7Aによって、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって基板4の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱する。この場合、基板4の反りが生じていても、半導体チップ3のすべての端子がはんだを挟んで基板4の対応する端子にほぼ均一な圧力(押圧力)で当たるようにすることができ、全ての端子を確実に接合できるようになる。
例えば、基板4が反ってその内側(内側部;中央部)が高くなっている場合、即ち、基板4が凸形状になっている場合、半導体チップ3の内側に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけると接合できる間隔になる端子が存在し、半導体チップ3の外側(外周部)に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになる。
この場合、図11(A)に示すように、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2を、基板4の反りに応じて、半導体チップ3の内側に対応する位置に第1熱膨張係数を有する第1材料2Xが配置され、半導体チップ3の外側に対応する位置に第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料2Yが配置されているものとすれば良い。
また、ヒータ7Aは、図11(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって基板4の反りに起因して半導体チップ3と基板を4近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するものとすれば良い。
そして、半導体装置の製造方法における保持工程において、図11(A)に示すように、基板4の反りに応じて第1材料2X及び第2材料2Yが配置されたボンディングツール2に、半導体チップ3を保持し、接合工程において、図11(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって基板4の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるようにすれば良い。
このように、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、基板4が反ってその内側が高くなっている場合であっても、接合時の加熱によって、基板4の反りに応じて半導体チップ3が反るようにして、基板4の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が、接合できる間隔になり、全ての端子が接合できることになる。このようにして、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、接合時の加熱によって、半導体チップ3の任意の場所を押す圧力を高くすることができ、基板4の反りに応じて半導体チップ3の反りを調整(制御)することが可能となる。
また、例えば、基板4が反ってその外側(外周部;周辺部)が高くなっている場合、即ち、基板4が凹形状になっている場合、半導体チップ3の外側に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけると接合できる間隔になる端子が存在し、半導体チップ3の内側(内側部;中央部)に接合時に半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が存在することになる。
この場合、図12(A)に示すように、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2を、基板4の反りに応じて、半導体チップ3の外側に対応する位置に第1熱膨張係数を有する第1材料2Xが配置され、半導体チップ3の内側に対応する位置に第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料2Yが配置されているものとすれば良い。
また、ヒータ7Aは、図12(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって基板4の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するものとすれば良い。
そして、半導体装置の製造方法における保持工程において、図12(A)に示すように、基板4の反りに応じて第1材料2X及び第2材料2Yが配置されたボンディングツール2に、半導体チップ3を保持し、接合工程において、図12(B)に示すように、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって基板4の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるようにすれば良い。
このように、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、基板4が反ってその外側が高くなっている場合であっても、接合時の加熱によって、基板4の反りに応じて半導体チップ3が反るようにして、基板4の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が、接合できる間隔になり、全ての端子が接合できることになる。このようにして、熱膨張係数の異なる材料を組み合わせることで、接合時の加熱によって、半導体チップ3の任意の場所を押す圧力を高くすることができ、基板4の反りに応じて半導体チップ3の反りを調整(制御)することが可能となる。
ところで、上述の各構成例では、半導体チップ3を保持する第1ボンディングツール2の構成について説明しているが、基板4を保持する第2ボンディングツール5についても同様に構成することができる。
つまり、基板4の反りや基板4の厚さ分布に起因して接合時に半導体チップ3と基板4を近づけるだけでは接合できる間隔にならない端子がある場合、以下のようにして、全ての端子を確実に接合できるようにすることができる。
つまり、例えば、基板4を保持する第2ボンディングツール5を、基板4の反りや基板4の厚さ分布に応じて第1材料2X及び第2材料2Yが配置されたものとする。また、ヒータ7Bを、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって基板4の反りや基板4の厚さ分布に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するものとする。そして、半導体装置の製造方法における保持工程において、基板4の反りや基板4の厚さ分布に応じて第1材料2X及び第2材料2Yが配置されたボンディングツール5に、基板4を保持し、接合工程において、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって基板4の反りや基板4の厚さ分布に起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるようにする。この場合、基板4の反りや基板4の厚さ分布が生じていても、半導体チップ3のすべての端子がはんだを挟んで基板4の対応する端子にほぼ均一な圧力(押圧力)で当たるようにすることができ、全ての端子を確実に接合できるようになる。
また、半導体チップ3の反りに起因して接合時に半導体チップ3と基板4を近づけるだけでは接合できる間隔にならない端子がある場合、以下のようにして、全ての端子を確実に接合できるようにすることができる。
つまり、例えば、基板4を保持する第2ボンディングツール5を、半導体チップ3の反りに応じて第1材料2X及び第2材料2Yが配置されたものとする。また、ヒータ7Bを、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するものとする。そして、半導体装置の製造方法における保持工程において、半導体チップ3の反りに応じて第1材料2X及び第2材料2Yが配置されたボンディングツール5に、基板4を保持し、接合工程において、加熱によって熱膨張した第2材料2Yによって半導体チップ3の反りに起因して半導体チップ3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるようにする。この場合、半導体チップ3の反りが生じていても、半導体チップ3のすべての端子がはんだを挟んで基板4の対応する端子にほぼ均一な圧力(押圧力)で当たるようにすることができ、全ての端子を確実に接合できるようになる。
なお、上述の実施形態では、ボンディングツール2、5を、第1熱膨張係数を有する第1材料2Xと第2熱膨張係数を有する第2材料2Yとを備えるものとしているが、これは、ボンディングツールを、熱膨張係数の異なる2つの材料を備えるものとする場合に限られるものではなく、例えば熱膨張係数の異なる2つ以上の材料を備えるものとしても良い。つまり、ボンディングツールを、熱膨張係数の異なる2つ以上の材料を組み合わせて構成しても良い。これにより、反り、厚さ分布、端子の高さ位置のばらつきに応じて、より細かく調整(面内における高さ方向制御)が可能となる。
なお、上述の実施形態では、半導体チップ3と基板4を接合して半導体装置を製造する場合を例に挙げて説明しているが、半導体チップ同士を接合して半導体装置を製造する場合や半導体ウェハ同士又は半導体ウェハと基板を接合して半導体装置を製造する場合も同様である。ここで、半導体チップと半導体ウェハをまとめて半導体素子という。このため、本発明は、半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合して半導体装置を製造する場合に適用することができる。
また、上述の実施形態において、接合対象である半導体チップ3及び基板4のそれぞれを保持するボンディングツール2、5の少なくとも一方に本発明を適用すれば良い。
したがって、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法及び製造装置、ボンディングツール2、5によれば、接合時に半導体素子3同士又は半導体素子3と基板4を近づけるだけでは接合できる間隔にならない端子がある場合であっても、全ての端子を確実に接合できるという利点がある。
そして、接合時に半導体素子3同士又は半導体素子3と基板4を近づけても接合できる間隔にならない端子が、未接合となり、半導体装置の製造効率が低下してしまうのを防止することができる。
特に、半導体素子3と基板4を狭ギャップで接合する場合、例えば、端子(接続端子)が微細になり、はんだ量が少なくなり、端子間の間隔が小さくなった場合などでも、全ての端子を確実に接合することが可能となり、半導体装置の製造効率が低下してしまうのを防止することができる。例えば、はんだバンプが小さくなり、その高さが低くなって、接合時のマージンがなくなった場合であっても、全ての端子を確実に接合することが可能となり、半導体装置の製造効率が低下してしまうのを防止することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
以下、上述の実施形態及び変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合して半導体装置を製造する方法であって、
前記半導体素子又は前記基板を保持する面に第1熱膨張係数を有する第1材料と前記第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料とを備え、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけると接合できる間隔になる端子に対応する位置に前記第1材料が配置され、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子に対応する位置に前記第2材料が配置されたボンディングツールに、前記半導体素子又は前記基板を保持する工程と、
半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけ、加熱し、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となった状態で、半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2)
前記保持工程において、前記半導体素子の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記半導体素子を保持し、
前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)
前記保持工程において、前記半導体素子の厚さ分布に応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記半導体素子を保持し、
前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子の厚さ分布に起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)
前記保持工程において、前記基板の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記半導体素子を保持し、
前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記基板の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)
前記保持工程において、前記基板の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記基板を保持し、
前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記基板の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)
前記保持工程において、前記基板の厚さ分布に応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記基板を保持し、
前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記基板の厚さ分布に起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記保持工程において、前記半導体素子の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記基板を保持し、
前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合して半導体装置を製造する装置であって、
前記半導体素子又は前記基板を保持する面に第1熱膨張係数を有する第1材料と前記第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料とを備え、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけると接合できる間隔になる端子に対応する位置に前記第1材料が配置され、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子に対応する位置に前記第2材料が配置されたボンディングツールと、
半導体素子同士又は半導体素子と基板が近づくように、前記ボンディングツールを駆動する駆動機構と、
加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するヒータとを備えることを特徴とする半導体装置の製造装置。
(付記9)
前記ボンディングツールは、前記半導体素子を保持するボンディングツールであり、前記半導体素子の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されており、
前記ヒータは、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱することを特徴とする、付記8に記載の半導体装置の製造装置。
(付記10)
前記ボンディングツールは、前記半導体素子を保持するボンディングツールであり、前記半導体素子の厚さ分布に応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されており、
前記ヒータは、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子の厚さ分布に起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱することを特徴とする、付記8に記載の半導体装置の製造装置。
(付記11)
前記ボンディングツールは、前記半導体素子を保持するボンディングツールであり、前記基板の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されており、
前記ヒータは、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記基板の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱することを特徴とする、付記8に記載の半導体装置の製造装置。
(付記12)
前記ボンディングツールは、前記基板を保持するボンディングツールであり、前記基板の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されており、
前記ヒータは、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記基板の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱することを特徴とする、付記8に記載の半導体装置の製造装置。
(付記13)
前記ボンディングツールは、前記基板を保持するボンディングツールであり、前記基板の厚さ分布に応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されおり、
前記ヒータは、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記基板の厚さ分布に起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱することを特徴とする、付記8に記載の半導体装置の製造装置。
(付記14)
前記ボンディングツールは、前記基板を保持するボンディングツールであり、前記半導体素子の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されており、
前記ヒータは、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱することを特徴とする、付記8に記載の半導体装置の製造装置。
(付記15)
半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合して半導体装置を製造するのに用いるボンディングツールであって、
前記半導体素子又は前記基板を保持する面に第1熱膨張係数を有する第1材料と前記第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料とを備え、
接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけると接合できる間隔になる端子に対応する位置に前記第1材料が配置され、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子に対応する位置に前記第2材料が配置されていることを特徴とするボンディングツール。
(付記16)
前記ボンディングツールは、前記半導体素子を保持するボンディングツールであり、前記半導体素子の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されていることを特徴とする、付記15に記載のボンディングツール。
(付記17)
前記ボンディングツールは、前記半導体素子を保持するボンディングツールであり、前記半導体素子の厚さ分布に応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されていることを特徴とする、付記15に記載のボンディングツール。
(付記18)
前記ボンディングツールは、前記半導体素子を保持するボンディングツールであり、前記基板の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されていることを特徴とする、付記15に記載のボンディングツール。
(付記19)
前記ボンディングツールは、前記基板を保持するボンディングツールであり、前記基板の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されていることを特徴とする、付記15に記載のボンディングツール。
(付記20)
前記ボンディングツールは、前記基板を保持するボンディングツールであり、前記基板の厚さ分布に応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されていることを特徴とする、付記15に記載のボンディングツール。
(付記21)
前記ボンディングツールは、前記基板を保持するボンディングツールであり、前記半導体素子の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置されていることを特徴とする、付記15に記載のボンディングツール。
1 ヘッド
1A 連通穴
1B 流路
2 第1ボンディングツール
2A 吸着穴
2X 第1熱膨張係数を有する第1材料
2Y 第2熱膨張係数を有する第2材料
3 半導体チップ
4 基板
5 第2ボンディングツール
5A 吸着穴
6 ステージ
6A 連通穴
6B 流路
7A、7B ヒータ
8 一の熱膨張係数を有する材料
9 他の熱膨張係数を有する材料
10 駆動機構

Claims (9)

  1. 半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合して半導体装置を製造する方法であって、
    前記半導体素子又は前記基板を保持する面に第1熱膨張係数を有する第1材料と前記第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料とを備え、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけると接合できる間隔になる端子に対応する位置に前記第1材料が配置され、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子に対応する位置に前記第2材料が配置されたボンディングツールに、前記半導体素子又は前記基板を保持する工程と、
    半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけ、加熱し、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となった状態で、半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記保持工程において、前記半導体素子の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記半導体素子を保持し、
    前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記保持工程において、前記半導体素子の厚さ分布に応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記半導体素子を保持し、
    前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子の厚さ分布に起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記保持工程において、前記基板の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記半導体素子を保持し、
    前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記基板の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記保持工程において、前記基板の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記基板を保持し、
    前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記基板の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記保持工程において、前記基板の厚さ分布に応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記基板を保持し、
    前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記基板の厚さ分布に起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記保持工程において、前記半導体素子の反りに応じて前記第1材料及び前記第2材料が配置された前記ボンディングツールに、前記基板を保持し、
    前記接合工程において、加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子の反りに起因して前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合して半導体装置を製造する装置であって、
    前記半導体素子又は前記基板を保持する面に第1熱膨張係数を有する第1材料と前記第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料とを備え、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけると接合できる間隔になる端子に対応する位置に前記第1材料が配置され、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子に対応する位置に前記第2材料が配置されたボンディングツールと、
    半導体素子同士又は半導体素子と基板が近づくように、前記ボンディングツールを駆動する駆動機構と、
    加熱によって熱膨張した前記第2材料によって前記半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子が押されて接合できる間隔となるように加熱するヒータとを備えることを特徴とする半導体装置の製造装置。
  9. 半導体素子同士又は半導体素子と基板を接合して半導体装置を製造するのに用いるボンディングツールであって、
    前記半導体素子又は前記基板を保持する面に第1熱膨張係数を有する第1材料と前記第1熱膨張係数よりも大きい第2熱膨張係数を有する第2材料とを備え、
    接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけると接合できる間隔になる端子に対応する位置に前記第1材料が配置され、接合時に半導体素子同士又は半導体素子と基板を近づけても接合できる間隔にならない端子に対応する位置に前記第2材料が配置されていることを特徴とするボンディングツール。
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