JP6252314B2 - フェーズドアレイ送信機,送受信機およびレーダー装置 - Google Patents

フェーズドアレイ送信機,送受信機およびレーダー装置 Download PDF

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    • H01Q3/267Phased-array testing or checking devices

Description

この出願で言及する実施例は、フェーズドアレイ送信機,送受信機およびレーダー装置に関する。
従来、配列された複数のアンテナ(フェーズドアレイアンテナ)に対して、位相制御された送信信号をそれぞれ入力し、指向性を制御して送信波(放射電波)を出力するフェーズドアレイ送信機が知られている。このフェーズドアレイ送信機は、例えば、フェーズドアレイレーダーや大容量のデータ伝送を行う無線通信システムの送信機として使用される。
近年、フェーズドアレイレーダーは、例えば、FM−CW(Frequency Modulated Continuous Wave)レーダーとしての適用が注目されている。このFM−CWレーダーは、比較的簡易な構成により対象物との距離および相対速度を高精度に測定可能なため、例えば、自動車に搭載して衝突を未然に回避し、或いは、前方車両との距離を一定に保持した自動走行を行うことが提案されている。
ところで、例えば、FM−CWレーダーに用いられるフェーズドアレイ送信機(送受信機)において、送信信号が正常であることを自己検査(自己診断)する自己検査(BIST:Built-In Self Test)回路が搭載されている。
ここで、BIST回路は、例えば、フェーズドアレイ送信機が形成された半導体チップの製造時やFM−CWレーダー装置の組み立て時における検査工程の削減、或いは、製品動作時における異常検出や動作補償(振幅・位相制御)を行うために利用される。
製品動作時としては、例えば、フェーズドアレイ送信機が設けられたFM−CWレーダー装置の電源投入時、若しくは、FM−CWレーダー装置が使用される環境温度の急激な変化時等において、自己検査を行って放出電波の指向特性を制御する。
ところで、従来、フェーズドアレイ送信機,送受信機或いはレーダー装置としては、様々なものが提案されている。
特開平01−227977号公報 特開平10−186025号公報 特開平05−264728号公報
前述したように、例えば、BIST回路が搭載されたFM−CWレーダー装置が提案されているが、例えば、送信用のPLL(Phase Locked Loop)とBIST用のPLLは、それぞれ専用のデジタル回路で制御されるようになっている。
このように、送信用PLL(PLL-TX)と自己検査用PLL(BIST用PLL:PLL-BIST)に対してそれぞれ専用のデジタル回路を設けると、消費電力および占有面積の増大を招くことになる。さらに、PLL-TXおよびPLL-BISTの設定に時間が掛かるため、BIST回路を利用した処理に長時間を要することになってしまう。
一実施形態によれば、基準送信信号を生成する送信用PLLと、前記送信用PLLを制御する制御回路と、送信ユニットと、遅延回路と、自己検査用PLLと、を有するフェーズドアレイ送信機が提供される。
前記送信ユニットは、前記基準送信信号を受け取り、それぞれ増幅および位相制御してユニット送信波を出力し、前記遅延回路は、前記基準送信信号に基づく信号を遅延し、前記自己検査用PLLは、前記遅延回路の出力信号を受け取り、自己検査を行う。
開示のフェーズドアレイ送信機,送受信機およびレーダー装置は、消費電力および占有面積を低減することができるという効果を奏する。
図1は、フェーズドアレイ送信機の動作を説明するための図である。 図2は、フェーズドアレイ送信機の一例を示すブロック図である。 図3は、図2に示すフェーズドアレイ送信機の要部をより詳細に示すブロック図である。 図4は、図3に示すフェーズドアレイ送信機の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図5は、フェーズドアレイ送信機の一実施例を示すブロック図である。 図6は、図5に示すフェーズドアレイ送信機の要部をより詳細に示すブロック図である。 図7は、図6に示すフェーズドアレイ送信機の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図8は、図6に示すフェーズドアレイ送信機における自己検査処理を説明するための図である。 図9は、本実施例に係る送受信機の一例を示すブロック図である。 図10は、本実施例に係るレーダー装置の一例を示すブロック図である。
まず、フェーズドアレイ送信機,送受信機およびレーダー装置の実施例を詳述する前に、フェーズドアレイ送信機の例、並びに、その問題点を、図1〜図4を参照して説明する。
図1は、フェーズドアレイ送信機の動作を説明するための図である。図1において、参照符号110は基準送信信号生成器、101,102,…,10n+1は送信ユニット、そして、ANT1,ANT2,…,ANTn+1は送信アンテナを示す。
図1に示されるように、フェーズドアレイ送信機は、例えば、基準送信信号生成器110、n+1チャネルの送信ユニット101,102,…,10n+1、および、n+1チャネルの送信アンテナANT1,ANT2,…,ANTn+1を有する。
送信ユニット101,102,…,10n+1は、可変利得アンプ111,112,…,11n+1、移相器121,122,…,12n+1、および、パワーアンプ131,132,…,13n+1を含む。可変利得アンプ111,112,…,11n+1は、基準送信信号生成器110で生成された基準送信信号Sotxを受け取り、基準送信信号Sotxの振幅を可変増幅して、移相器121,122,…,12n+1に出力する。
移相器121,122,…,12n+1は、可変利得アンプ111,112,…,11n+1からの出力信号をそれぞれ所定の位相だけシフトさせ、パワーアンプ131,132,…,13n+1に出力する。パワーアンプ131,132,…,13n+1は、移相器121,122,…,12n+1からの出力信号を電力増幅し、その出力信号(電波)Stx1,Stx2,…,Stxn+1を、送信アンテナANT1,ANT2,…,ANTn+1を介して放射する。
例えば、フェーズドアレイ送信機は、各送信アンテナANT1,ANT2,…,ANTn+1から放射される電波の位相を、電気的に制御して光路差の分だけずらし、電波の放射方向に垂直な面で位相を揃えるようになっている。
ここで、第1チャネルの送信ユニット101は、送信アンテナANT1を介して位相φの電波Stx1を放射し、第2チャネルの送信ユニット102は、送信アンテナANT2を介して位相φ+Δφの電波Stx2を放射する。
さらに、第3チャネルの送信ユニット103(図示しない)は、送信アンテナANT3を介して位相φ+2Δφの電波Stx3を放射し、そして、第n+1チャネルの送信ユニット10n+1は、送信アンテナANTn+1を介して位相φ+nΔφの電波Stxn+1を放射する。
以上により、各送信アンテナANT1,ANT2,…,ANTn+1からは、それぞれ所定の位相差(φ,φ+Δφ,…,φ+nΔφ)を有する電波(Stx1,Stx2,…,Stxn+1)が放射され、その放射電波の等位相面を制御することができるようになっている。なお、各送信ユニット101,102,…,10n+1は、位相の調整と共に、振幅の調整も行う。
このようなフェーズドアレイ送信機は、例えば、自動車に搭載するフェーズドアレイレーダー、或いは、大容量のデータ通信を行う無線通信システム等に適用される。なお、フェーズドアレイ送信機には、例えば、ミリ波帯域の周波数(30GHz〜300GHz)を利用することができるが、これに限定されず、より波長の短いテラヘルツの周波数を利用してもよい。
図2は、フェーズドアレイ送信機の一例を示すブロック図であり、BIST回路を搭載したフェーズドアレイ送信機、例えば、FM−CWレーダー装置におけるフェーズドアレイ送信機(送受信機)の一例を示すものである。
なお、図2では、説明を簡略化するために2つの送信ユニット101,102、送信アンテナANT1,ANT2およびスイッチSW1,SW2だけが描かれているが、例えば、上述した図1と同様に、実際には、n+1個の送信ユニット101,102,…,10n+1等が設けられている。
図2に示されるように、フェーズドアレイ送信機は、2つ(複数)の送信ユニット101,102、2つの送信アンテナANT1,ANT2、2つのスイッチSW1,SW2、送信用PLL(PLL-TX)20およびBIST用PLL(自己検査用PLL:PLL-BIST)40を含む。
さらに、フェーズドアレイ送信機は、送信用デジタル制御回路30、BIST用デジタル制御回路50、ミキサ(混合器)6およびアナログ振幅・位相検出回路70を含む。ここで、送信用PLL20は、専用の送信用デジタル制御回路30により制御され、また、BIST用PLL40は、専用のBIST用デジタル制御回路50により制御される。
各送信ユニット101,102は、可変利得アンプ111,112、移相器121,122、パワーアンプ131,132およびカプラ141,142を含む。ここで、カプラ141,142は、パワーアンプ131,132からの出力信号(送信信号:ユニット送信波)Stx1,Stx2の一部(被検査信号)Stx1',Stx2'を取り出し、スイッチSW1,SW2を介してミキサ6に入力するためのものである。
ミキサ6には、BIST用PLL40からの自己検査用信号Sstが入力され、ミキサ6の出力は、振幅・位相検出回路70に入力される。ここで、例えば、カプラ141,142、スイッチSW1,SW2、BIST用PLL40、BIST用デジタル制御回路50、ミキサ6および振幅・位相検出回路70は、BIST回路を形成する。
このBIST回路は、例えば、FM−CWレーダー装置のフェーズドアレイ送信機において、フェーズドアレイ送信機が形成された半導体チップの製造時やFM−CWレーダー装置の組み立て時における検査工程を削減するために利用される。
さらに、BIST回路は、例えば、フェーズドアレイ送信機の送信電波を高精度に方向制御するためにも利用され、各送信ユニット101,102から出力される送信波(放射電波)の振幅および位相を、振幅・位相検出回路70で検出して自動補正を行う。
具体的に、まず、スイッチSW1をオンしてスイッチSW2をオフし、カプラ141により取り込んだ送信ユニット101の送信波Stx1の一部Stx1'をミキサ6に入力し、BIST用PLL40からの自己検査用信号Sstと混合する。
ミキサ6の出力は、振幅・位相検出回路70に入力され、この振幅・位相検出回路70により送信ユニット101の送信波Stx1における振幅および位相が検出され、例えば、所望の大きさに調整するためのフィードバック制御が行われる。
次に、スイッチSW1をオフしてスイッチSW2をオンし、カプラ142により取り込んだ送信ユニット102の送信波Stx2の一部Stx2'をミキサ6に入力し、BIST用PLL40からの自己検査用信号Sstと混合する。
スイッチSW1をオンしたときと同様に、ミキサ6の出力は、振幅・位相検出回路70に入力され、この振幅・位相検出回路70により送信ユニット102の送信波Stx2における振幅および位相が検出され、例えば、所望の大きさに調整するためのフィードバック制御が行われる。
このような処理を全ての送信ユニット(101,102,…,10n+1)に対して行うことで、フェーズドアレイ送信機の各送信アンテナ(ANT1,ANT2,…,ANTn+1)から放射される電波の振幅および位相を調整して指向特性の制御が行われる。
このような制御は、例えば、フェーズドアレイ送信機が設けられたFM−CWレーダー装置の電源投入時、若しくは、FM−CWレーダー装置が使用される環境温度の急激な変化時等において行われるのは前述した通りである。
なお、上述した制御は、FM−CWレーダー装置等のフェーズドアレイレーダーに限定されるものではなく、例えば、大容量のデータ伝送を行う無線通信システムのフェーズドアレイ送信機等でも同様である。
図3は、図2に示すフェーズドアレイ送信機の要部をより詳細に示すブロック図であり、送信用PLL20およびBIST用PLL40を詳細に示すものである。また、図4は、図3に示すフェーズドアレイ送信機の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図3に示されるように、送信用PLL20は、送信用基準クロック発振器21,位相検出器(PD:Phase Detector)22およびループフィルタ(LF:Loop Filter)23を含む。さらに、送信用PLL20は、デジタル制御発振器(DCO:Digital Controlled Oscillator)24および分周器(1/P)25を含む。
ここで、分周器25は、例えば、送信用デジタル制御回路30により、その分周比Pが可変制御可能とされている。また、DCO24としては、例えば、アナログの電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)を適用することもできる。
BIST用PLL40は、BIST用基準クロック発振器41,位相検出器(PD)42,ループフィルタ(LF)43,デジタル制御発振器(DCO)44および分周器(1/Q)45を含む。ここで、分周器45は、例えば、BIST用デジタル制御回路50により、その分周比Qが可変制御可能とされている。また、DCO44として、例えば、アナログの電圧制御発振器(VCO)を適用することもできる。
次に、図3および図4を参照して、BIST回路を使用して自己検査を行い、各送信ユニット101,102(101,102,…,10n+1)の出力信号(ユニット送信波)の振幅および位相の制御を行う自己検査(自己診断)モードの処理について説明する。
図3および図4に示されるように、自己検査モードが開始すると、ステップST1において、送信用デジタル制御回路30は、送信用PLL(PLL-TX)20を制御して、例えば、80.000GHzの固定周波数のクロック(基準送信信号)Sotxを出力するように設定する。
次に、ステップST2に進み、BIST用デジタル制御回路50は、BIST用PLL(PLL-BIST)40を制御して、例えば、送信用PLL20からのクロックよりも1MHz高い80.001GHzの固定周波数のクロック(自己検査用信号)Sstを出力するように設定する。
さらに、ステップST3に進んで、スイッチSW1をオンしてスイッチSW2をオフし、カプラ141により送信ユニット101のパワーアンプ131からの出力信号(被検査信号)Stx1'をミキサ6に入力し、BIST用PLL40からの80.001GHzのクロックSstと混合する。
ミキサ6の出力信号(1MHzの中間周波数信号)IFは、アナログ振幅・位相検出回路70に入力されて、送信ユニット101の出力信号(ユニット送信波)Stx1における振幅および位相が検出される。
すなわち、振幅・位相検出回路70は、中間周波数信号IFを、A/D(Analog to Digital)変換および高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)することにより、信号Stx1の振幅および位相が計算される。
次に、ステップST4に進み、スイッチSW2をオンしてスイッチSW1をオフし、カプラ142により送信ユニット102のパワーアンプ132からの被検査信号Stx2'をミキサ6に入力して、BIST用PLL40からの80.001GHzのクロックSstと混合する。このミキサ6からの出力信号は、振幅・位相検出回路70に入力され、送信ユニット102の出力信号Stx2における振幅および位相が検出される。
ここで、送信ユニットの数、すなわち、送信チャネル数がn+1個の場合には、各送信ユニットに対応する1つのスイッチのみをオンして他のスイッチをオフする処理をn+1回繰り返し、各送信ユニットの出力信号における振幅および位相を順に検出する。
そして、ステップST5に進んで、各チャネル間の振幅差および位相差が基準値内に収まっているかどうかを判定し、基準値内に収まっていないと判定した場合には、ステップST6に進む。
ステップST6では、振幅・位相検出回路70による検出結果に基づいて、例えば、可変利得アンプ111,112および位相器121,122により、送信ユニットの出力信号における振幅および位相を調整して、ステップST3に戻る。
なお、ステップST5において、各チャネル間の振幅差および位相差が基準値内に収まっていると判定した場合、フェーズドアレイ送信機からの放射電波の指向特性が基準を満たしているとして自己検査モードを終了し、通常動作モードを開始する。
ここで、通常動作モードにおいて、放射電波の周波数、すなわち、送信用PLL20から出力される基準送信信号Sotxの周波数は、固定の周波数ではなく、周期的に変化して間断なく送信し続けるように制御される。
図2〜図4を参照して説明したフェーズドアレイ送信機において、例えば、送信用PLL20には、送信用基準クロック発振器21が設けられており、また、専用の送信用デジタル制御回路30により制御されている。さらに、例えば、BIST用PLL40には、BIST用基準クロック発振器41が設けられており、また、専用のBIST用デジタル制御回路50により制御されている。
すなわち、図2〜図4を参照して説明したフェーズドアレイ送信機は、送信用およびBIST用の2つの基準クロック発振器21,41、並びに、送信用およびBIST用の2つのデジタル制御回路30,50が設けられている。そのため、消費電力および占有面積の増大を招くことになる。
また、自己検査モードでは、送信用PLL20の出力信号(基準送信信号)SotxおよびBIST用PLL40の出力信号(自己検査用信号)Sstは、固定の周波数(例えば、Sotx:80.000GHz、および、Sst:80.001GHz)に設定される。
これに対して、フェーズドアレイ送信機が実際に使用される通常動作モードでは、送信用PLL20から出力される基準送信信号Sotxの周波数は、周期的に変化して間断なく送信し続けるように制御される。
そのため、自己検査モードから通常動作モードに切り替わっても、直ちにフェーズドアレイ送信機として使用することが難しい。すなわち、例えば、FM−CWレーダー装置におけるフェーズドアレイ送信機において、BIST回路による処理時間を短縮することが難しくなっている。
以下、フェーズドアレイ送信機,送受信機およびレーダー装置の実施例を、添付図面を参照して詳述する。
図5は、フェーズドアレイ送信機の一実施例を示すブロック図であり、BIST回路を搭載したフェーズドアレイ送信機、例えば、FM−CWレーダー装置におけるフェーズドアレイ送信機(送受信機)の一例を示すものである。
なお、図5では、説明を簡略化するために2つの送信ユニット101,102、送信アンテナANT1,ANT2およびスイッチSW1,SW2だけが描かれているが、例えば、前述した図1と同様に、実際には、n+1個の送信ユニット101,102,…,10n+1等が設けられている。
ここで、FM−CWの送信機は、パルス送信波を使用することなく、周波数変調された連続波を使用して対象物との距離の測定等を行うため、送信時のピーク電力を低く抑えることができ、例えば、送信機を1つの半導体チップとして形成することが可能である。
図5に示されるように、フェーズドアレイ送信機は、2つ(複数)の送信ユニット101,102、2つの送信アンテナANT1,ANT2、2つのスイッチSW1,SW2、送信用PLL(PLL-TX)2およびBIST用PLL(自己検査用PLL:PLL-BIST)4を含む。
図5に示されるように、フェーズドアレイ送信機は、2つ(複数)の送信ユニット101,102、2つの送信アンテナANT1,ANT2、2つのスイッチSW1,SW2、送信用PLL(PLL-TX)2およびBIST(自己検査)用PLL(PLL-BIST)4を含む。
すなわち、図5と前述した図2の比較から明らかなように、本実施例のフェーズドアレイ送信機では、図2における送信用デジタル制御回路30およびBIST用デジタル制御回路50は、送信用PLL2を制御する制御回路3として纏められている。
さらに、フェーズドアレイ送信機は、制御回路3、ミキサ(混合器)6、振幅・位相検出回路7、遅延回路(τ)8および第1分周器(1/N)9を含む。ここで、第1分周器9は、固定の分周比Nを有し、送信用PLL2から出力される基準送信信号SotxをN分周して遅延回路8に出力する。
各送信ユニット101,102の構成は、図2および図3を参照して説明したのと同様であり、可変利得アンプ111,112、移相器121,122、パワーアンプ131,132およびカプラ141,142を含む。ミキサ6には、BIST用PLL4からの自己検査用信号Sstが入力され、ミキサ6の出力は、振幅・位相検出回路7に入力される。
図6は、図5に示すフェーズドアレイ送信機の要部をより詳細に示すブロック図であり、送信用PLL2,BIST用PLL4およびそれらの周辺回路を詳細に示すものである。
また、図7は、図6に示すフェーズドアレイ送信機の動作の一例を説明するためのフローチャートであり、図8は、図6に示すフェーズドアレイ送信機における自己検査処理を説明するための図である。
図6に示されるように、フェーズドアレイ送信機は、2つ(複数)の送信ユニット101,102、2つの送信アンテナANT1,ANT2、2つのスイッチSW1,SW2、送信用PLL(PLL-TX)2およびBIST(自己検査)用PLL(PLL-BIST)4を含む。
送信用PLL2は、基準クロック発振器21,位相検出器(PD:第1位相検出器)22,ループフィルタ(LF:第1ループフィルタ)23,デジタル制御発振器(DCO:第1発振器)24および第2分周器(1/P)25を含む。
ここで、基準クロック発振器21は、前述した図3における送信用基準クロックを発生する送信用基準クロック発振器に対応する。なお、ループフィルタ23は、位相検出器22の出力信号から高周波成分を低減(濾波)する。
第2分周器25は、例えば、制御回路3により、その分周比Pが可変制御可能とされている。また、DCO24としては、例えば、アナログの電圧制御発振器(VCO)を適用することもできる。
BIST用PLL4は、位相検出器(PD:第2位相検出器)42,ループフィルタ(LF:第2ループフィルタ)43,デジタル制御発振器(DCO:第2発振器)44および第3分周器(1/N)46を含む。
ここで、第3分周器46は、第1分周器9と同じ固定の分周比Nを有し、デジタル制御発振器44の出力信号をN分周して位相検出器42にフィードバックするようになっている。また、DCO44として、例えば、アナログの電圧制御発振器(VCO)を適用してもよい。なお、ループフィルタ43は、位相検出器42の出力信号から高周波成分を低減(濾波)する。
なお、前述したように、送信用PLL2から出力される基準送信信号Sotxは、第1分周器9によりN分周され、その分周された出力信号が遅延回路8を介してBIST用PLL4の位相検出器42に入力される。すなわち、位相検出器42は、遅延回路8の出力信号および第3分周器46の出力信号を受け取って位相比較(位相検出)を行う。
次に、図6および図7を参照して、BIST回路を使用して自己検査を行い、各送信ユニット101,102(101,102,…,10n+1)の出力信号(送信波)の振幅および位相の制御を行う自己検査(自己診断)モードの処理について説明する。
図7と前述した図4の比較から明らかなように、本実施例において、自己検査モードが開始しても、ステップST1およびST2の処理は行わず、直接ステップST3に進む。すなわち、本実施例のフェーズドアレイ送信機による自己検査モードでは、送信用PLL(PLL-TX)2およびBIST用PLL(PLL-BIST)4は、固定周波数のクロックを出力することなく、通常動作モードと同様に、周波数変調された連続波を出力し続ける。
そのため、図6および図7に示されるように、自己検査モードが開始すると、ステップST3に進んで、スイッチSW1をオンしてスイッチSW2をオフする。そして、カプラ141により送信ユニット101のパワーアンプ131からの出力信号(被検査信号)Stx1'をミキサ6に入力し、BIST用PLL4からのクロック(自己検査用信号)Sstと混合する。
ここで、本実施例における自己検査処理について、図8を参照して説明する。図8において、参照符号Stx1は、送信波(出力信号)としての送信ユニット101からのユニット送信波を示し、また、Sstは、受信波としてのBIST用PLL4からの自己検査用信号を示す。なお、参照符号fbは、FM−CW方式における受信波の時間遅れに相当し、ミキサ6から出力される送信波と受信波の周波数差であるビート周波数を示す。
図8に示されるように、本実施例によれば、ミキサ6には、例えば、送信ユニット101からの送信波Stx1、および、BIST用PLL4からの自己検査用信号Sstが入力される。ここで、BIST用PLL4の位相検出器42には、送信用PLL2から出力される基準送信信号Sotxを第1分周器9によりN分周し、さらに、遅延回路8により遅延時間τだけ遅延された信号が入力される。
また、位相検出器42には、デジタル制御発振器44の出力信号(自己検査用信号)Sstを、第1分周器9の分周比Nと同じ分周比Nを有する第3分周器46によりN分周した信号が入力される。
これにより、図8に示されるような、自己検査モードにおいても、通常モードと同様に、周波数差を生じる状態が実現されている。すなわち、図2〜図4を参照して説明したような、自己検査モードにおける固定の周波数(80.000GHzおよび80.001GHz)に設定する制御を不要とすることができる。
ミキサ6の出力信号(ビート周波数信号)fbは、振幅・位相検出回路7に入力され、送信ユニット101の出力信号(ユニット送信波)Stx1における振幅および位相が検出される。すなわち、振幅・位相検出回路7は、ビート周波数信号fbを、A/D変換およびFFTすることにより、信号Stx1の振幅および位相が計算される。
次に、ステップST4に進み、スイッチSW2をオンしてスイッチSW1をオフし、カプラ142により送信ユニット102のパワーアンプ132からの被検査信号Stx2'をミキサ6に入力して、BIST用PLL4からの自己検査用信号Sstと混合する。このミキサ6からの出力信号は、振幅・位相検出回路7に入力され、送信ユニット102の出力信号Stx2における振幅および位相が検出される。
ここで、送信ユニットの数、すなわち、送信チャネル数がn+1個の場合には、各送信ユニットに対応する1つのスイッチのみをオンして他のスイッチをオフする処理をn+1回繰り返し、各送信ユニットの出力信号における振幅および位相を順に検出する。
そして、ステップST5に進んで、各チャネル間の振幅差および位相差が基準値内に収まっているかどうかを判定し、基準値内に収まっていないと判定した場合には、ステップST6に進む。
ステップST6では、振幅・位相検出回路7による検出結果に基づいて、例えば、可変利得アンプ111,112および位相器121,122により、送信ユニットの出力信号における振幅および位相を調整して、ステップST3に戻る。
なお、ステップST5において、各チャネル間の振幅差および位相差が基準値内に収まっていると判定した場合、フェーズドアレイ送信機からの放射電波の指向特性が基準を満たしているとして自己検査モードを終了し、通常動作モードを開始する。
ここで、本実施例において、自己検査モードにおいて、位相検出器42に入力する遅延回路8の出力信号および第3分周器46の出力信号は、両方とも送信用PLL2から出力される基準送信信号Sotxに基づくものであり、周波数変調された連続波である。
従って、本実施例によれば、自己検査モードを終了して通常モードを開始する場合、例えば、図2〜図4を参照して説明したように、自己検査モードの固定周波数から、通常モードの周波数変調された連続波に切り替える処理が不要となる。
このように、本実施例によれば、BIST用基準クロック発振器(41)およびBIST用PLLを制御するBIST用制御回路(50)が不要となり、消費電力および占有面積を低減することが可能になる。
さらに、本実施例によれば、自己検査モードにおける制御手順を簡易化して検査時間を短縮することができ、また、自己検査モードから通常モードへの切り替えを直ちに行うことが可能になる。
図9は、本実施例に係る送受信機の一例を示すブロック図であり、前述した図6に示すフェーズドアレイ送信機に対して、受信機の構成を追加したものに相当する。
図9に示されるように、本実施例に係る送受信機501は、図5〜図7を参照して説明した送信機に対して、受信アンテナANTrx,ローノイズアンプ211,ミキサ60およびスイッチSW10,SW20が追加されている。
ここで、前述した自己検査モードでは、スイッチSW10をオンしてスイッチSW20をオフし、ミキサ6の出力信号を振幅・位相検出回路7に入力する。一方、通常モード(受信時)では、スイッチSW10をオフしてスイッチSW20をオンし、ミキサ60の出力信号を振幅・位相検出回路7に入力する。
なお、図9では、1つの受信アンテナANTrxおよび1つのローノイズアンプ211のみを示すが、送信ユニット(101,102)と同様に、実際には複数設けられている。また、図9では、受信アンテナANTrxは、送信アンテナ(ANT1,ANT2)と独立に設けられているが、例えば、デュプレクサ等を使用して送受信共用アンテナとすることも可能なのはいうまでもない。
図10は、本実施例に係るレーダー装置の一例を示すブロック図であり、自動車に搭載されたFM−CWレーダー装置500の例を示すものである。
図10に示されるように、FM−CWレーダー装置500は、自動車制御システム(上位システム)700により制御され、送受信機501,マイコン(信号処理回路)502,CAN通信回路503,電源回路504,送信アンテナANTtxおよび受信アンテナANTrxを含む。
ここで、CAN通信回路503は、耐ノイズ性の強化を考慮して設計され、相互接続された機器間のデータ転送に使われる規格であるCAN(Controller Area Network:ISO11898およびISO11519として標準化)に基づいた通信を行う回路である。
なお、FM−CWレーダー装置500は、例えば、複数の半導体チップ501〜504および送受信アンテナANTtx,ANTrxを1つのパッケージとすることができる。また、例えば、使用する周波数がミリ波からテラヘルツになると、アンテナも含めて1つの半導体チップに形成することもできる。
以上において、本実施例は、FM−CWレーダー装置,FM−CWレーダー装置に適用される送受信機および送信機に限定されるものではなく、BIST回路を搭載し、自己検査機能を有する様々な機器に対しても適用することが可能である。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものであり、特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに、以下の付記を開示する。
(付記1)
基準送信信号を生成する送信用PLLと、
前記送信用PLLを制御する制御回路と、
前記基準送信信号を受け取り、それぞれ増幅および位相制御してユニット送信波を出力する複数の送信ユニットと、
前記基準送信信号に基づく信号を遅延する遅延回路と、
前記遅延回路の出力信号を受け取り、自己検査を行う自己検査用信号を生成する自己検査用PLLと、を有する、
ことを特徴とするフェーズドアレイ送信機。
(付記2)
さらに、前記基準送信信号を受け取り、前記基準送信信号を固定の第1分周比だけ分周して前記遅延回路に出力する第1分周器を有する、
ことを特徴とする付記1に記載のフェーズドアレイ送信機。
(付記3)
さらに、
それぞれの前記ユニット送信波の一部を取り出す複数のカプラと、
前記カプラのいずれか1つの出力信号を選択するスイッチと、
前記スイッチにより選択された前記カプラのいずれか1つの出力信号,および,前記自己検査用PLLからの前記自己検査用信号を混合するミキサと、
前記ミキサの出力を受け取って、それぞれの前記ユニット送信波の振幅および位相を検出する振幅・位相検出回路と、を有する、
ことを特徴とする付記1または付記2に記載のフェーズドアレイ送信機。
(付記4)
さらに、
それぞれの前記ユニット送信波を放射する、前記送信ユニットに対応して設けられた複数の送信アンテナを有する、
ことを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1項に記載のフェーズドアレイ送信機。
(付記5)
前記送信用PLLは、
基準クロックを発生する基準クロック発振器と、
前記基準送信信号を受け取り、前記基準送信信号を前記制御回路により可変制御される第2分周比だけ分周する第2分周器と、
前記第2分周器の出力信号,および,前記基準信号を受け取って位相比較を行う第1位相検出器と、
前記第1位相検出器の出力信号から高周波成分を低減する第1ループフィルタと、
前記第1ループフィルタの出力信号に基づいた周波数を有する前記基準送信信号を生成する第1発振器と、を含む、
ことを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1項に記載のフェーズドアレイ送信機。
(付記6)
前記自己検査用PLLは、
前記第1分周器と同じ前記第1分周比だけ分周する第3分周器と、
前記第3分周器の出力信号,および,前記遅延回路の出力信号を受け取って位相比較を行う第2位相検出器と、
前記第2位相検出器の出力信号から高周波成分を低減する第2ループフィルタと、
前記第2ループフィルタの出力信号に基づいた周波数を有する前記自己検査用信号を生成する第2発振器と、を含む、
ことを特徴とする付記1乃至付記5のいずれか1項に記載のフェーズドアレイ送信機。
(付記7)
前記フェーズドアレイ送信機は、FM−CWレーダー装置におけるフェーズドアレイ送信機である、
ことを特徴とする付記1乃至付記6のいずれか1項に記載のフェーズドアレイ送信機。
(付記8)
付記1乃至付記7のいずれか1項に記載のフェーズドアレイ送信機と、
受信機と、を有する、
ことを特徴とする送受信機。
(付記9)
前記受信機は、
受信アンテナと、
前記受信アンテナからの受信信号を増幅して出力するローノイズアンプと、を有する、
ことを特徴とする付記8に記載の送受信機。
(付記10)
付記8または付記9に記載の送受信機と、
電源回路と、
上位システムとの通信を行う通信回路と、
前記通信回路を介して前記上位システムと通信し、前記送受信機を制御する信号処理回路と、を有する、
ことを特徴とするレーダー装置。
2,20 送信用PLL(PLL-TX)
3 制御回路
4,40 BIST用PLL(自己検査用PLL:PLL-BIST)
6,60 ミキサ(混合器)
7 振幅・位相検出回路
8 遅延回路(τ)
9 第1分周器(1/N)
21 基準クロック発振器(送信用基準クロック発振器)
22 位相検出器(PD:第1位相検出器)
23 ループフィルタ(LF:第1ループフィルタ)
24 デジタル制御発振器(DCO:第1発振器)
25 分周器(第2分周器:1/P)
30 送信用デジタル制御回路
41 BIST用基準クロック発振器
42 位相検出器(PD:第2位相検出器)
43 ループフィルタ(LF:第2ループフィルタ)
44 デジタル制御発振器(DCO:第2発振器)
45 分周器(1/Q)
46 第3分周器(1/N)
50 BIST用デジタル制御回路
70 アナログ振幅・位相検出回路
101,102,…,10n+1 送信ユニット
110 基準送信信号生成器
111,112 可変利得アンプ
121,122 移相器
131,132 パワーアンプ
141,142 カプラ
211 ローノイズアンプ
500 レーダー装置
501 送受信機(フェーズドアレイ送受信機)
502 マイコン(信号処理回路)
503 CAN通信回路
504 電源回路
ANT1,ANT2,…,ANTn+1、ANTtx 送信アンテナ
ANTrx 受信アンテナ
SW1,SW2,SW10,SW20 スイッチ

Claims (7)

  1. 基準送信信号を生成する送信用PLLと、
    前記送信用PLLを制御する制御回路と、
    前記基準送信信号を受け取り、それぞれ増幅および位相制御してユニット送信波を出力する複数の送信ユニットと、
    前記基準送信信号に基づく信号を遅延する遅延回路と、
    前記遅延回路の出力信号を受け取り、自己検査を行う自己検査用信号を生成する自己検査用PLLと、を有する、
    ことを特徴とするフェーズドアレイ送信機。
  2. さらに、前記基準送信信号を受け取り、前記基準送信信号を固定の第1分周比だけ分周して前記遅延回路に出力する第1分周器を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフェーズドアレイ送信機。
  3. さらに、
    それぞれの前記ユニット送信波の一部を取り出す複数のカプラと、
    前記カプラのいずれか1つの出力信号を選択するスイッチと、
    前記スイッチにより選択された前記カプラのいずれか1つの出力信号,および,前記自己検査用PLLからの前記自己検査用信号を混合するミキサと、
    前記ミキサの出力を受け取って、それぞれの前記ユニット送信波の振幅および位相を検出する振幅・位相検出回路と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフェーズドアレイ送信機。
  4. 前記送信用PLLは、
    基準クロックを発生する基準クロック発振器と、
    前記基準送信信号を受け取り、前記基準送信信号を前記制御回路により可変制御される第2分周比だけ分周する第2分周器と、
    前記第2分周器の出力信号,および,前記基準クロックを受け取って位相比較を行う第1位相検出器と、
    前記第1位相検出器の出力信号から高周波成分を低減する第1ループフィルタと、
    前記第1ループフィルタの出力信号に基づいた周波数を有する前記基準送信信号を生成する第1発振器と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のフェーズドアレイ送信機。
  5. 前記自己検査用PLLは、
    前記第1分周器と同じ前記第1分周比だけ分周する第3分周器と、
    前記第3分周器の出力信号,および,前記遅延回路の出力信号を受け取って位相比較を行う第2位相検出器と、
    前記第2位相検出器の出力信号から高周波成分を低減する第2ループフィルタと、
    前記第2ループフィルタの出力信号に基づいた周波数を有する前記自己検査用信号を生成する第2発振器と、を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載のフェーズドアレイ送信機。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のフェーズドアレイ送信機と、
    受信機と、を有する、
    ことを特徴とする送受信機。
  7. 請求項6に記載の送受信機と、
    電源回路と、
    上位システムとの通信を行う通信回路と、
    前記通信回路を介して前記上位システムと通信し、前記送受信機を制御する信号処理回路と、を有する、
    ことを特徴とするレーダー装置。
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