JP6249880B2 - デジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法 - Google Patents

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Description

この発明は、車両に搭載されて、地上デジタルテレビ放送を受信するデジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法に関する。
地上デジタルテレビ放送の周波数帯域では、携帯電話などに利用されている周波数帯域が近接している場合がある。このため、デジタルテレビ放送波の受信において、携帯電話などの電波が電力の大きい妨害波となって放送波の受信感度が劣化する場合がある。
これに対して、特許文献1に記載の受信装置では、チューナに内蔵した妨害波除去用のフィルタのカットオフ周波数を制御することにより、妨害耐性の向上と受信感度の維持の両立を図っている。
また、特許文献2には、妨害波除去用のフィルタ回路と減衰率の可変なアッテネータ(RF減衰回路)を設けた受信装置が開示されている。このアッテネータの減衰率を、フィルタ回路を通過したRF信号に応じて制御している。これにより、受信対象である地上デジタルテレビ放送の信号対雑音比の劣化を防止している。
特開2010−118742号公報 特開2011−23870号公報
特許文献1に代表される従来の技術では、妨害波の電力がフィルタのカットオフ周波数の制御によっても対応可能なレベルを超えた場合、放送波の受信感度が劣化する。また、フィルタには挿入損失があるため、妨害波がなくても受信感度は常に劣化する。
特許文献2は、フィルタ回路を通過したRF信号を基にして減衰率を制御しているが、上記と同様に、フィルタ回路の挿入損失による受信感度の劣化は避けられない。
また、特許文献2の受信装置は、画音(映像および音声)出力用のRF信号を受信しているときにアッテネータの減衰率が調整された場合、受信電力の変動によって画音に乱れが発生する可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、デジタル放送の受信感度の劣化を防ぎ、かつ画音の乱れを低減することができるデジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法を得ることを目的とする。
この発明に係るデジタル放送受信装置は、アンテナを介して受信されるデジタル放送の受信信号から妨害波成分を除去するフィルタと、受信信号がフィルタを通過して次段へ伝達される第1の信号経路と受信信号がフィルタを通過せずに次段へ伝達される第2の信号経路との切り替えを行う切り替え部とをそれぞれ有する複数のブランチと、複数のブランチのうち画音出力用のブランチでデジタル放送を受信している際に、残りのいずれかのバックグラウンド処理用のブランチにおいて第2の信号経路に切り替えられた状態で、受信状況を示す値を予め定められた第1の閾値と比較した結果に基づいて、受信信号に妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを判定し、妨害波成分が存在し得る受信状況であると判定した場合、切り替え部を制御して第1の信号経路に切り替え、切り替え前後における受信状況を示す値の変化量を予め定められた第2の閾値と比較した結果に基づいて、妨害波成分が除去されたか否かを判定し、妨害波成分が除去されたと判定した場合、この切り替え状態を維持し、妨害波成分が除去されていないと判定した場合には、切り替え部を制御して第2の信号経路に戻し、最終的な切り替え状態を画音出力用のブランチに反映させる制御部とを備える。
この発明によれば、デジタル放送の受信感度の劣化を防ぎ、かつ画音の乱れを低減することができるという効果がある。
この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るデジタル放送受信方法を示すフローチャートである。 妨害波用フィルタの減衰特性例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るデジタル放送受信方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るデジタル放送受信方法を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図1において、デジタル放送受信装置100は、車両などの移動体に搭載または持ち込まれて、デジタル放送を受信するデジタル放送受信装置であり、ブランチA,B、MPEGデコード部105、出力部106および制御部107を備えて構成される。
ブランチAは、アンテナ101a、スイッチ付きフィルタ102a、選局部103a、およびOFDM(Orthogonal Frequency−Division Multiplexing)復調部104aを備える。また、ブランチBも同様に、アンテナ101b、スイッチ付きフィルタ102b、選局部103b、およびOFDM復調部104bを備える。
スイッチ付きフィルタ102aは、フィルタ102a−3と、スイッチ102a−1,102a−2を有する。フィルタ102a−3は、アンテナ101aを介して受信されるデジタル放送の受信信号から妨害波成分を除去する。例えば、デジタル放送受信装置100が地上デジタルテレビ放送を受信する場合、携帯電話などに利用されている周波数帯域が妨害波成分となる。また、スイッチ102a−1,102a−2は、スイッチ制御信号108aに従って受信信号の経路を信号経路102a−4または信号経路102a−5に切り替える。信号経路102a−4は受信信号がフィルタ102a−3を通過して次段へ伝達される第1の信号経路である。信号経路102a−5は受信信号がフィルタ102a−3を通過せずに次段へ伝達される第2の信号経路である。
スイッチ付きフィルタ102bは、スイッチ付きフィルタ102aと同様に、スイッチ102b−1,102b−2とフィルタ102b−3を有する。
スイッチ102b−1,102b−2は、スイッチ制御信号108bに従って、受信信号がフィルタ102b−3を通過して次段へ伝達される信号経路(第1の信号経路)102b−4と、受信信号がフィルタ102b−3を通過せずに次段へ伝達される信号経路(第2の信号経路)102b−5との切り替えを行う。
また、フィルタ102b−3は、スイッチ付きフィルタ102aのフィルタ102a−3と同じフィルタであり、携帯電話などに利用されている周波数帯域の信号を妨害波成分として除去する。このようにスイッチ付きフィルタ102a,102bは、同じフィルタ102a−3,102b−3を備えているので、一方のブランチにおいて判断したフィルタのON、OFF(受信信号をフィルタに通すか否か)状態を、他方のブランチにそのまま反映することができる。
選局部103a,103bは、アンテナ101a,101bにより受信されたデジタル放送の受信信号を、スイッチ付きフィルタ102a,102bを介して入力し、入力した受信信号から選局チャンネルの受信信号を抽出する。
また、選局部103a,103bは、AGC制御信号110a,110bのうち、RFAGC制御信号に基づいて、RF信号である受信信号に対してRF帯域の自動利得制御(以下、RFAGCと記載する)を実施する。
さらに、選局部103a,103bは、RFAGCされた受信信号を中間周波数(IF)のIF信号に変換し、AGC制御信号110a,110bのうち、IFAGC制御信号に基づいてIF帯域の自動利得制御(以下、IFAGCと記載する)を実施する。
OFDM復調部104a,104bは、選局部103a,103bから入力したIF信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してFFT(Fast Fourier Transform)処理を実施する。次に、OFDM復調部104a,104bは、FFT処理した信号をキャリア復調し、その出力を誤り訂正してトランスポートストリーム信号(以下、TS信号と記載する)を出力する。また、OFDM復調部104a,104bでは、選局部103a,103bに対してAGC制御信号110a,110bを出力する。
MPEGデコード部105は、OFDM復調部104a,104bから出力されたTS信号を入力し、TS信号をデコードして映像信号と音声信号を出力する。
出力部106は、MPEGデコード部105から映像信号と音声信号を入力して、映像信号を表示し音声信号を音出力する。例えば、デジタル放送受信装置100が備える表示部やスピーカである。なお、出力部106は、外部装置が備えるものを利用してもよい。
制御部107は、デジタル放送受信装置100内の構成要素の動作を制御する。
特に、制御部107は、画音出力用のブランチAでデジタル放送を受信している際に、バックグラウンド処理用のブランチBにおいて信号経路102b−5に切り替えた状態で、受信状況を示す値を予め定められた閾値1(第1の閾値)と比較した結果に基づいて受信信号に妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを判定する。
そして、制御部107は、妨害波成分が存在し得る受信状況であると判定した場合に、スイッチ102b−1,102b−2を制御して信号経路102b−4に切り替え、切り替え前後における受信状況を示す値の変化量を予め定められた閾値2(第2の閾値)と比較した結果に基づいて妨害波成分が除去されたか否かを判定する。
妨害波成分が除去されたと判定した場合に、制御部107は、切り替え状態を維持し、妨害波成分が除去されていないと判定した場合には、スイッチ102b−1,102b−2を制御して信号経路102b−5に戻し、この切り替え状態を画音出力用のブランチAに反映させる。なお、受信状況を示す値としては、妨害波成分の受信電力(以下、妨害波電力と記載する)が挙げられる。
実施の形態1では、妨害波電力に対応する値として妨害波電力の推定値を求める。
例えば、RFAGC値109bに基づいて妨害波電力値を推定し、閾値1は、この推定値についての閾値である。
また信号経路102b−5から信号経路102b−4に切り替えたときの妨害波電力に対応する値の変化量として、切り替え前後のRFAGC値109bに基づいて妨害波電力の推定値の差を求める。閾値2は、この妨害波電力の推定値の差についての閾値である。
次に動作について説明する。
図2は実施の形態1に係るデジタル放送受信方法を示すフローチャートであって、デジタル放送受信装置100によるフィルタのON、OFF判断に関する処理を示している。
図2に示す一連の処理は、予め定められた周期で実施するか、画音出力する放送番組を変更する直前、またはフィルタをOFF状態としたときの受信電力が予め定められた閾値(閾値3)を超えた場合に実施してもよい。
なお、以降の説明では、ブランチAを画音出力用のブランチとし、ブランチBをバックグラウンド処理用のブランチとしている。
まず、制御部107は、画音出力用のブランチAでデジタル放送を受信している際に、ブランチBにおけるスイッチ付きフィルタ102bに対してスイッチ制御信号108bを出力する。スイッチ付きフィルタ102bにおいて、スイッチ102b−1,102b−2は、制御部107からのスイッチ制御信号108bに従ってフィルタをOFF(スルー)、すなわち信号経路102b−5に切り替える(ステップST1)。
次に、制御部107は、選局部103bに指示して、フィルタ102b−3が除去する妨害波成分の周波数帯に近いチャンネル(CH)を選局する(ステップST2)。
例えば、デジタル放送受信装置100がデジタルテレビ放送を受信する場合において、図3に示すように、デジタルテレビ放送の周波数帯域(約470MHz〜約700MHz)には、隣接した妨害波発生帯域(約700MHz〜約770MHz)がある。
この妨害波発生帯域は携帯電話などに利用されている周波数帯域であり、携帯電話などの信号が妨害波成分となる。このため、妨害波成分が存在する場合は、フィルタ102a−3,102b−3を用いて妨害波発生帯域の受信電力を減衰させる必要がある。
しかし、フィルタ102a−3,102b−3を常にON、すなわち、受信信号を常にフィルタ102a−3,102b−3に通過させた場合、妨害波成分が存在しなくても、妨害波発生帯域の受信電力が減衰されて受信感度が劣化する。
そこで、制御部107は、ブランチBで妨害波成分による影響が大きい妨害波発生帯域(約700MHz〜約770MHz)に近いCH(例えば700MHz程度)を選局し、この状態で選局部103bからRFAGC値109bを取得する(ステップST3)。
RFAGC値109bはRFAGC電圧を示している。
妨害波成分が存在する場合、信号レベルが一定になるように妨害波成分を含む受信信号の利得が下げられるため、RFAGC値109bは低い値となる。
一方、妨害波成分が存在しない場合は、妨害波成分による受信電力の増加がないので、RFAGC値109bは、受信信号に妨害波成分が含まれる場合と比して高い値となる。
ここでは、ブランチBにおいて妨害波成分の周波数帯に近いCHを選局しているので、制御部107は、例えばRFAGC値109bを受信レベルに換算することにより、妨害波電力に対応する値を推定する。
制御部107は、上述のようにして推定した妨害波電力に対応する値が閾値1以上であるか否かを判定する(ステップST5)。
ここで、妨害波電力に対応する値が閾値1未満である場合(ステップST5;NO)、制御部107は、妨害波成分が存在し得ない受信状況であると判断し、ステップST12の処理に移行する。ステップST12において、制御部107は、現在の信号経路102b−5に切り替えた状態(フィルタOFF状態)を、最終的な判断結果としてブランチAに反映させる。例えば、ブランチAがフィルタON状態の場合、制御部107は、スイッチ制御信号108aによってスイッチ102a−1,102a−2を制御して信号経路102a−4に切り替えさせる。
妨害波電力に対応する値が閾値1以上である場合(ステップST5;YES)、制御部107は、受信信号に妨害波成分が含まれ得る受信状況であると判断して、フィルタ102b−3をON、すなわちスイッチ102b−1,102b−2を制御することにより信号経路102b−4に切り替える(ステップST6)。
次に、制御部107は、選局部103bから現在のRFAGC値109bを取得し(ステップST7)、取得したRFAGC値109bを受信レベルに換算して妨害波電力に対応する値を推定する(ステップST8)。
続いて、制御部107は、信号経路102b−5から信号経路102b−4に切り替える前後に推定した妨害波電力に対応する値の差分、すなわち妨害波電力の変化量を算出する(ステップST9)。
次に、制御部107は、算出した妨害波電力の変化量が閾値2以上であるか否かを判定する(ステップST10)。妨害波電力の変化量が閾値2以上である場合(ステップST10;YES)、制御部107は、電力の大きい妨害波成分が存在する受信状況であると判断し、ステップST12の処理に移行する。ステップST12において、制御部107は、現在の信号経路102b−4に切り替えた状態(フィルタON状態)を、最終的な判断結果としてブランチAに反映させる。
一方、妨害波電力の変化量が閾値2未満である場合(ステップST10;NO)、制御部107は、フィルタ102b−3が除去すべき周波数帯域以外の雑音電力による影響で受信電力が上昇したと判断し、フィルタ102b−3の挿入損失による受信品質の劣化を防ぐため、フィルタ102b−3をOFF、すなわちスイッチ102b−1,102b−2を制御して信号経路102b−5に切り替える(ステップST11)。
この後、ステップST12において、制御部107は、現在の信号経路102b−5に切り替えた状態(フィルタOFF状態)を、最終的な判断結果としてブランチAに反映させる。
上述したフローチャートの処理の初回以降の開始前には、下記の状況を確認して判定に使用する閾値を調整する。
画音出力用のブランチAにおいてフィルタ102a−3がON状態の場合、制御部107は、閾値2を初期値以下に調整する。また、ブランチAにおいてフィルタ102a−3がOFF状態の場合には、制御部107は、閾値2を初期値よりも高く調整する。
最終的な切り替え状態を判断するための閾値2が固定値であると、閾値2付近で妨害波電力がふらついた場合、頻繁にフィルタのON、OFFが切り替わる。そして、この判断結果をその都度ブランチAに反映させると、受信中の画音に乱れが発生する。
そこで、上述のように閾値2による判断にヒステリシスを持たせることにより、頻繁にフィルタのON、OFFの切り替わりが低減されて、画音の乱れをさらに抑制することができる。
また、ブランチAで受信CHの受信電力が予め定められた閾値3以上である場合、閾値1,2を初期値よりも高く調整する。例えば、制御部107に画音出力用のブランチAの受信電力に関する閾値3を予め設定しておき、選局部103aから取得したRFAGC値109aまたはIFAGC値を用いて受信CHの受信電力を推定する。妨害波による影響は、受信中のチャンネルの受信電力と妨害波電力との比に依存する。
そこで、受信CHの受信電力が閾値3以上である場合に閾値1,2も高く調整することで、実際の受信状況に応じて閾値1,2を調整することが可能となる。
また、制御部107は、画音出力用のブランチAの受信周波数と妨害波成分の周波数との周波数差が予め定められた閾値4以下である場合、閾値1,2を初期値より低くしてもよい。すなわちブランチAが受信中のチャンネル周波数が妨害波成分の周波数帯域に近い場合、妨害波成分の影響を受けやすい状況であることから、閾値1,2を初期値より低くして判定の感度を上げる。このようにすることでも、実際の受信状況に応じて閾値1,2を調整することが可能となる。
以上のように、この実施の形態1によれば、デジタル放送受信装置100が、アンテナ101a,101bを介して受信されるデジタル放送の受信信号から妨害波成分を除去するフィルタ102a−3,102b−3と、受信信号がフィルタ102a−3,102b−3を通過して次段へ伝達される信号経路102a−4,102b−4と受信信号がフィルタ102a−3,102b−3を通過せずに次段へ伝達される信号経路102a−5,102b−5との切り替えを行うスイッチ102a−1,102a−2,102b−1,102b−2とをそれぞれ有するブランチA,Bを備える。
デジタル放送受信装置100の制御部107は、ブランチA,Bのうち、画音出力用のブランチAでデジタル放送を受信している際に、バックグラウンド処理用のブランチBにおいて信号経路102b−5に切り替えられた状態で、受信状況を示す値を予め定められた閾値1と比較した結果に基づいて受信信号に妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを判定する。そして、制御部107は、妨害波成分が存在し得る受信状況であると判定した場合、スイッチ102b−1,102b−2を制御して信号経路102b−4に切り替え、受信状況を示す値の変化量を閾値2と比較した結果に基づいて妨害波成分が除去されたか否かを判定する。
妨害波成分が除去されたと判定した場合に、制御部107は、上記切り替え状態を維持し、妨害波成分が除去されていないと判定した場合は、スイッチ102b−1,102b−2を制御して信号経路102b−5に戻し、この切り替え状態を画音出力用のブランチAに反映させる。
このように妨害波が無い状況ではフィルタをOFFにすることでフィルタの挿入損失の影響による感度劣化を防ぐことができる。また、バックグラウンド処理用のブランチBでフィルタ切り替えを判断することで、ブランチAで切り替え判断を行う場合と比較して、画音出力用のブランチにおけるフィルタ切り替えによる画音の乱れを最小限に抑えることができる。
また、この実施の形態1によれば、制御部107は、画音出力用のブランチAが信号経路102a−4に切り替えられた状態である場合、閾値2を初期値以下とし、画音出力用のブランチAが信号経路102a−5に切り替えられた状態である場合は、閾値2を初期値より高くする。このようにすることで、閾値2による判断にヒステリシスを持たせることができ、フィルタのON、OFFの切り替わり回数が低減されて、画音の乱れをさらに抑制することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、制御部107は、バックグラウンド処理用のブランチBにおいて信号経路102b−5に切り替え、妨害波成分の周波数帯に近いCHを選局させた状態で、妨害波成分の受信電力に対応する値(受信状況を示す値)を求め、この値を閾値1と比較した結果に基づいて受信信号に妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを判定し、妨害波成分が存在し得る受信状況と判定した場合に、スイッチ102b−1,102b−2を制御して信号経路102b−4に切り替え、妨害波成分の受信電力に対応する値の変化量を閾値2と比較した結果に基づいて、妨害波成分が除去されたか否かを判定する。このようにすることで、妨害波成分の影響を受けやすい周波数帯域においてフィルタのON、OFFを正確に判定することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、制御部107は、画音出力用のブランチAにおける受信周波数の受信電力が予め定められた閾値3以上である場合、閾値1,2を初期値より高くする。このように受信CHの受信電力が閾値3以上である場合に閾値1,2も高く調整することで、実際の受信状況に応じて閾値1,2を調整することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、制御部107は、画音出力用のブランチAの受信周波数と妨害波成分の周波数との周波数差が予め定められた閾値4以下である場合、閾値1,2を初期値より低くする。このように妨害波成分の影響を受けやすい状況で閾値1,2を初期値より低くして判定の感度を上げることで、実際の受信状況に応じて閾値1,2を調整することが可能となる。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図4に示すように、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置100Aは、図1の構成と基本的に同じであるが、バックグラウンド処理用のブランチBにおいて画音出力用のブランチA(以下、メイン側のブランチAと記載する)と同じチャンネルを選局し、制御部107Aが、RFAGC値109bとIFAGC値111bに基づいて妨害波電力の変化量を推定する点で異なる。
なお、図4において、図1と同一または同様に機能する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。
図5は、実施の形態2に係るデジタル放送受信方法を示すフローチャートであり、デジタル放送受信装置100AによるフィルタのON、OFF判断に関する処理を示している。また、図5に示す一連の処理は、予め定められた周期で実施するか、画音出力する放送番組を変更する直前、またはフィルタをOFF状態としたときの受信電力が予め定められた閾値(閾値3)を超えた場合に実施してもよい。
なお、以降の説明では、実施の形態1と同様に、ブランチAを画音出力用のブランチ(メイン側)とし、ブランチBをバックグラウンド処理用のブランチとしている。
まず、制御部107Aは、メイン側のブランチAでデジタル放送を受信している際に、ブランチBにおけるスイッチ付きフィルタ102bに対してスイッチ制御信号108bを出力する。スイッチ付きフィルタ102bにおいてスイッチ102b−1,102b−2は、制御部107からのスイッチ制御信号108bに従ってフィルタをOFF(スルー)、すなわち信号経路102b−5に切り替える(ステップST1a)。
次に、制御部107Aは、選局部103bに指示して、ブランチBにおいてメイン側と同じCHを選局する(ステップST2a)。
続いて、制御部107Aは、選局部103bからRFAGC値109bを取得し、OFDM復調部104bからIFAGC値111bを取得する(ステップST3a)。
ここで、RFAGC値109bはRFAGC電圧であり、IFAGC値111bはIFAGC電圧である。
妨害波成分が存在する場合、妨害波成分が存在しない場合に比して、RFAGC値109bは低い値となり、IFAGC値111bは高い値となる。
そこで、制御部107Aは、RFAGC値109bとIFAGC値111bから予め保持しているRFAGC値およびIFAGC値に妨害波電力を対応させたテーブルを参照し、妨害波電力を推定する(ステップST4a)。
制御部107Aは、上述のようにして推定した妨害波電力に対応する値が閾値1以上であるか否かを判定する(ステップST5a)。
妨害波電力に対応する値が閾値1未満である場合(ステップST5a;NO)、制御部107Aは、妨害波成分が存在し得ない受信状況であると判断して、ステップST11aの処理に移行する。ステップST11aにおいて、制御部107Aは、現在の信号経路102b−5に切り替えた状態(フィルタOFF状態)を、最終的な判断結果としてブランチAに反映させる。例えば、ブランチAがフィルタON状態の場合、制御部107Aは、スイッチ制御信号108aによってスイッチ102a−1,102a−2を制御して信号経路102a−4に切り替えさせる。
妨害波電力に対応する値が閾値1以上である場合(ステップST5a;YES)、制御部107Aは、受信信号に妨害波成分が含まれ得る受信状況であると判断して、フィルタ102b−3をON、すなわちスイッチ102b−1,102b−2を制御することにより信号経路102b−4に切り替える(ステップST6a)。
実施の形態2では、ブランチBもブランチAと同じCHを受信しているので、この段階でフィルタ102b−3の除去対象である妨害波成分の電力によって受信電力が増加したかどうかが判断できない。そこで、フィルタ102b−3をONとして受信電力の変化量から最終的な判断を行う。
なお、制御部107Aは、メイン側のブランチAにおける受信周波数(CH)のみの受信電力が予め定められた閾値3より高い場合、閾値1を初期値よりも高くする。上述したように、この段階でフィルタ102b−3の除去対象である妨害波成分の電力によって受信電力が増加したかどうかが判断できない。このため、ブランチAの受信CHのみの受信電力が高ければ、所望の受信CHの電力が高い状態であると判断し、閾値1を高くして、妨害波成分が存在し得る受信状況の判定感度を下げる。このようにすることで、実際の受信状況に応じて閾値1を調整することが可能となる。
次に、制御部107Aは、選局部103bから現在のRFAGC値109bを取得し、OFDM復調部104bからIFAGC値111bを取得する(ステップST7a)、取得したRFAGC値109bとIFAGC値111bから予め保持しているRFAGC値およびIFAGC値に妨害波電力を対応させたテーブルを参照し、妨害波電力を推定する。そして、制御部107Aは、信号経路102b−5から信号経路102b−4に切り替える前後に推定した妨害波電力に対応する値の差分、すなわち妨害波電力の変化量を算出する(ステップST8a)。
次に、制御部107Aは、算出した妨害波電力の変化量が閾値2以上であるか否かを判定する(ステップST9a)。妨害波電力の変化量が閾値2以上である場合(ステップST9a;YES)、制御部107Aは、電力の大きい妨害波成分が存在する受信状況であると判断し、ステップST11aの処理に移行する。ステップST11aにおいて、制御部107Aは、現在の信号経路102b−4に切り替えた状態(フィルタON状態)を、最終的な判断結果としてブランチAに反映させる。
一方、妨害波電力の変化量が閾値2未満である場合(ステップST9a;NO)、制御部107Aは、フィルタ102b−3が除去すべき周波数帯域以外の雑音電力による影響で受信電力が上昇したと判断し、フィルタ102b−3の挿入損失による受信品質の劣化を防ぐため、フィルタ102b−3をOFF、すなわちスイッチ102b−1,102b−2を制御して信号経路102b−5に切り替える(ステップST10a)。
この後、ステップST11aにおいて、制御部107Aは、現在の信号経路102b−5に切り替えた状態(フィルタOFF状態)を最終的な判断結果としてブランチAに反映させる。
なお、上述したフローチャートの処理の初回以降の開始前には、下記の状況を確認して判定に使用する閾値を調整する。
ブランチAにおいてフィルタ102a−3がON状態の場合、制御部107Aは、閾値2を初期値以下に調整する。またブランチAにおいてフィルタ102a−3がOFF状態である場合には、制御部107Aは、閾値2を初期値よりも高く調整する。
最終的な切り替え状態を判断するための閾値2が固定値であると、閾値2付近で妨害波電力がふらついた場合、頻繁にフィルタのON、OFFが切り替わって、この判断結果をブランチAにその都度反映させると、受信中の画音に乱れが発生する。
そこで、上述のように閾値2による判断にヒステリシスを持たせることにより、頻繁にフィルタのON、OFFの切り替わりが低減されて、画音の乱れをさらに抑制することができる。
以上のように、この実施の形態2によれば、制御部107Aは、バックグラウンド処理用のブランチBにおいて信号経路102b−5に切り替え、画音出力用のブランチAと同じチャンネルを選局させた状態で妨害波成分の受信電力に対応する値を求め、この値を閾値1と比較した結果に基づいて受信信号に妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを判定し、妨害波成分が存在し得る受信状況と判定した場合に、スイッチ102b−1,102b−2を制御して信号経路102b−4に切り替え、妨害波成分の受信電力に対応する値の変化量を閾値2と比較した結果に基づいて、妨害波成分が除去されたか否かを判定する。このようにすることで、実施の形態1と同様に、デジタル放送の受信感度の劣化を防ぎ、かつ画音の乱れを低減することができる。
また、この実施の形態2によれば、制御部107Aは、画音出力用のブランチAにおける受信周波数(CH)のみの受信電力が予め定められた閾値3より高い場合、閾値1を初期値よりも高くする。ブランチAの受信CHのみの受信電力が高ければ、所望の受信CHの電力が高い状態であると判断される。これにより閾値1を高くして妨害波成分が存在し得る受信状況の判定感度を下げることで、実際の受信状況に応じて閾値1を調整することが可能となる。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図6に示すように、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置100Bは、図1の構成と基本的に同じであるが、バックグラウンド処理用のブランチBにおいてメイン側のブランチAと同じチャンネルを選局し、制御部107Bが、受信品質の改善量から最終的なフィルタ切り替え状態を判定する点で異なる。
なお、図6において、図1と同一または同様に機能する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。
図7は、実施の形態3に係るデジタル放送受信方法を示すフローチャートであり、デジタル放送受信装置100BによるフィルタのON、OFF判断に関する処理を示している。また、図7に示す一連の処理は、予め定められた周期で実施するか、画音出力する放送番組を変更する直前、またはフィルタをOFF状態としたときの受信電力が予め定められた閾値(閾値3)を超えた場合に実施してもよい。
なお、以降の説明では、実施の形態1と同様に、ブランチAを画音出力用のブランチ(メイン側)とし、ブランチBをバックグラウンド処理用のブランチとしている。
まず、制御部107Bは、メイン側のブランチAでデジタル放送を受信している際に、ブランチBにおけるスイッチ付きフィルタ102bに対してスイッチ制御信号108bを出力する。スイッチ付きフィルタ102bにおいてスイッチ102b−1,102b−2は、制御部107からのスイッチ制御信号108bに従ってフィルタをOFF(スルー)、すなわち信号経路102b−5に切り替える(ステップST1b)。
次に、制御部107Bは、選局部103bに指示して、ブランチBにおいてメイン側と同じCHを選局する(ステップST2b)。
続いて、制御部107Bは、選局部103bからRFAGC値109bを取得し、OFDM復調部104bからIFAGC値111bおよび受信品質値112bを取得する(ステップST3b)。受信品質値112bとは、受信信号の品質を示す値であり、例えば、C/N比(Carrier/Noise比)が挙げられる。また、RFAGC値109bはRFAGC電圧であり、IFAGC値111bはIFAGC電圧である。
妨害波成分が存在する場合、妨害波成分が存在しない場合に比して、RFAGC値109bは低い値となり、IFAGC値111bは高い値となる。
そこで、制御部107Bは、RFAGC値109bとIFAGC値111bから予め保持しているRFAGC値およびIFAGC値に妨害波電力を対応させたテーブルを参照し、妨害波電力を推定する(ステップST4b)。
制御部107Bは、推定した妨害波電力に対応する値が閾値1以上であるか否かを判定する(ステップST5b)。
妨害波電力に対応する値が閾値1未満である場合(ステップST5b;NO)、制御部107Bは、妨害波成分が存在し得ない受信状況であると判断して、ステップST11bの処理に移行する。ステップST11bにおいて、制御部107Bは、現在の信号経路102b−5に切り替えた状態(フィルタOFF状態)を、最終的な判断結果としてブランチAに反映させる。例えば、ブランチAがフィルタON状態の場合、制御部107Bは、スイッチ制御信号108aによってスイッチ102a−1,102a−2を制御して信号経路102a−4に切り替えさせる。
妨害波電力に対応する値が閾値1以上である場合(ステップST5b;YES)、制御部107Bは、受信信号に妨害波成分が含まれ得る受信状況であると判断して、フィルタ102b−3をON、すなわちスイッチ102b−1,102b−2を制御することにより信号経路102b−4に切り替える(ステップST6b)。
実施の形態3においても、実施の形態2と同様に、ブランチBもブランチAと同じCHを受信しているので、この段階でフィルタ102b−3の除去対象である妨害波成分の電力によって受信電力が増加したかどうかが判断できない。そこで、フィルタ102b−3をONとして受信品質改善量から最終的な判断を行う。
なお、制御部107Bは、メイン側のブランチAにおける受信周波数(CH)のみの受信電力が予め定められた閾値3より高い場合、閾値1を初期値よりも高くする。
上述したように、この段階でフィルタ102b−3の除去対象である妨害波成分の電力によって受信電力が増加したかどうかが判断できない。このため、ブランチAの受信CHのみの受信電力が高ければ、所望の受信CHの電力が高い状態であると判断し、閾値1を高くして、妨害波成分が存在し得る受信状況の判定感度を下げる。
このようにすることで、実際の受信状況に応じて閾値1を調整することが可能となる。
次に、制御部107Bは、OFDM復調部104bから受信品質値112bを取得する(ステップST7a)。受信品質値112a,112bは、上述したように、受信信号の品質を示す値であり、例えばC/N比(Carrier/Noise比)が挙げられる。
そして、制御部107Bは、信号経路102b−5から信号経路102b−4に切り替える前後の受信品質値112bの差分、すなわち、受信品質改善量を算出する(ステップST8b)。
次に、制御部107Bは、算出した受信品質改善量が閾値2以上であるか否かを判定する(ステップST9b)。なお、実施の形態3では、閾値2は、受信品質改善量に関する閾値となる。
ここで、受信品質改善量が閾値2以上である場合(ステップST9b;YES)、制御部107Bは、妨害波成分が除去されて受信品質が改善した受信状況であると判断して、ステップST11bの処理に移行する。
ステップST11bにおいて、制御部107Bは、現在の信号経路102b−4に切り替えた状態(フィルタON状態)を、最終的な判断結果としてブランチAに反映させる。
一方、受信品質改善量が閾値2未満である場合(ステップST9b;NO)、制御部107Bは、フィルタ102b−3が除去すべき周波数帯域以外の雑音電力による影響で受信電力が上昇したと判断して、フィルタ102b−3の挿入損失による受信品質の劣化を防ぐため、フィルタ102b−3をOFF、すなわちスイッチ102b−1,102b−2を制御して信号経路102b−5に切り替える(ステップST10b)。
この後、ステップST11bにおいて、制御部107Bは、現在の信号経路102b−5に切り替えた状態(フィルタOFF状態)を最終的な判断結果としてブランチAに反映させる。
なお、上述したフローチャートの処理の初回以降の開始前には、下記の状況を確認して判定に使用する閾値を調整する。
ブランチAにおいてフィルタ102a−3がON状態の場合、制御部107Bは、閾値1および閾値2を初期値以下に調整する。またブランチAにおいてフィルタ102a−3がOFF状態である場合には、制御部107Bは、閾値1および閾値2を初期値よりも高く調整する。妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを最初に判断するための閾値1が固定値であると、閾値1付近で電力がふらついた場合、最終的な切り替え判定をするために、頻繁にフィルタのON、OFFが切り替わる。また、受信品質改善量の閾値2が固定値であると、閾値2付近で受信品質改善量がふらついた場合、同様に、頻繁にフィルタのON、OFFが切り替わってしまう。
そこで、上述のように閾値1および閾値2による判断にヒステリシスを持たせることにより、頻繁にフィルタのON、OFFの切り替わりが低減されて、ひいてはブランチAにおける画音の乱れをさらに抑制することができる。
以上のように、この実施の形態3によれば、制御部107Bは、バックグラウンド処理用のブランチBにおいて信号経路102b−5に切り替え、画音出力用のブランチAと同じチャンネルを選局させた状態で妨害波成分の受信電力に対応する値を求め、この値を閾値1と比較した結果に基づいて受信信号に妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを判定し、妨害波成分が存在し得る受信状況と判定した場合に、スイッチ102b−1,102b−2を制御して信号経路102b−4に切り替え、妨害波成分の除去による受信品質改善量を閾値2と比較した結果に基づいて、妨害波成分が除去されたか否かを判定する。このようにすることで、実施の形態1と同様に、デジタル放送の受信感度の劣化を防ぎ、かつ画音の乱れを低減することができる。
また、この実施の形態3によれば、制御部107Bは、画音出力用のブランチAにおける受信周波数のみの受信電力が予め定められた閾値3より高い場合、閾値1を初期値よりも高くする。ブランチAの受信CHのみの受信電力が高ければ、所望の受信CHの電力が高い状態であると判断される。これにより、閾値1を高くして妨害波成分が存在し得る受信状況の判定感度を下げることで、実際の受信状況に応じて閾値1を調整することが可能となる。
さらに、この実施の形態3によれば、制御部107Bは、画音出力用のブランチAが信号経路102a−4に切り替えられた状態である場合、閾値1および閾値2を初期値以下とし、ブランチAが信号経路102a−5に切り替えられた状態である場合は、閾値1および閾値2を初期値より高くする。このようにすることで閾値1および閾値2による判断にヒステリシスを持たせることができ、フィルタのON、OFFの切り替わり回数が低減されて画音の乱れを抑制することができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
100,100A,100B デジタル放送受信装置、101a,101b アンテナ、102a,102b スイッチ付きフィルタ、102a−1,102a−2,102b−1,102b−2 スイッチ、102a−3,102b−3 フィルタ、102a−4,102b−4 信号経路(第1の信号経路)、102a−5,102b−5 信号経路(第2の信号経路)、103a,103b 選局部、104a,104b OFDM復調部、105 MPEGデコード部、106 出力部、107,107A,107B 制御部、108a,108b スイッチ制御信号、109a,109b RFAGC値、110a,110b AGC制御信号、111a,111b IFAGC値、112a,112b 受信品質値。

Claims (11)

  1. アンテナを介して受信されるデジタル放送の受信信号から妨害波成分を除去するフィルタと、前記受信信号が前記フィルタを通過して次段へ伝達される第1の信号経路と前記受信信号が前記フィルタを通過せずに次段へ伝達される第2の信号経路との切り替えを行う切り替え部とをそれぞれ有する複数のブランチと、
    前記複数のブランチのうち画音出力用のブランチでデジタル放送を受信している際に、残りのいずれかのバックグラウンド処理用のブランチにおいて前記第2の信号経路に切り替えられた状態で、受信状況を示す値を予め定められた第1の閾値と比較した結果に基づいて受信信号に前記妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを判定し、前記妨害波成分が存在し得る受信状況であると判定した場合、前記切り替え部を制御して前記第1の信号経路に切り替え、切り替え前後における前記受信状況を示す値の変化量を予め定められた第2の閾値と比較した結果に基づいて前記妨害波成分が除去されたか否かを判定し、前記妨害波成分が除去されたと判定した場合、この切り替え状態を維持し、前記妨害波成分が除去されていないと判定した場合には、前記切り替え部を制御して前記第2の信号経路に戻し、最終的な切り替え状態を前記画音出力用のブランチに反映させる制御部とを備えるデジタル放送受信装置。
  2. 前記制御部は、前記画音出力用のブランチが前記第1の信号経路に切り替えられた状態である場合、前記第2の閾値を初期値以下とし、前記画音出力用のブランチが前記第2の信号経路に切り替えられた状態である場合は、前記第2の閾値を前記初期値より高くすることを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記制御部は、バックグラウンド処理用のブランチにおいて前記第2の信号経路に切り替え、前記妨害波成分の周波数帯に近いチャンネルを選局させた状態で前記妨害波成分の受信電力に対応する値を求め、この値を前記第1の閾値と比較した結果に基づいて、受信信号に前記妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを判定し、前記妨害波成分が存在し得る受信状況と判定した場合に、前記切り替え部を制御して前記第1の信号経路に切り替え、前記妨害波成分の受信電力に対応する値の変化量を前記第2の閾値と比較した結果に基づいて、前記妨害波成分が除去されたか否かを判定することを特徴とする請求項2記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記制御部は、前記画音出力用のブランチにおける受信周波数の受信電力が予め定められた第3の閾値以上である場合、前記第1および前記第2の閾値を初期値よりも高くすることを特徴とする請求項3記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記制御部は、前記画音出力用のブランチの受信周波数と前記妨害波成分の周波数との周波数差が予め定められた第4の閾値以下である場合、前記第1および前記第2の閾値を初期値より低くすることを特徴とする請求項3記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記制御部は、バックグラウンド処理用のブランチにおいて前記第2の信号経路に切り替え、前記画音出力用のブランチと同じチャンネルを選局させた状態で前記妨害波成分の受信電力に対応する値を求め、この値を前記第1の閾値と比較した結果に基づいて、受信信号に前記妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを判定し、前記妨害波成分が存在し得る受信状況と判定した場合に、前記切り替え部を制御して前記第1の信号経路に切り替え、前記妨害波成分の受信電力に対応する値の変化量を前記第2の閾値と比較した結果に基づいて、前記妨害波成分が除去されたか否かを判定することを特徴とする請求項2記載のデジタル放送受信装置。
  7. 前記制御部は、前記画音出力用のブランチにおける受信周波数のみの受信電力が予め定められた第3の閾値以上である場合、前記第1の閾値を初期値よりも高くすることを特徴とする請求項6記載のデジタル放送受信装置。
  8. 前記制御部は、バックグラウンド処理用のブランチにおいて前記第2の信号経路に切り替え、前記画音出力用のブランチと同じチャンネルを選局させた状態で前記妨害波成分の受信電力に対応する値を求め、この値を前記第1の閾値と比較した結果に基づいて、受信信号に前記妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを判定し、前記妨害波成分が存在し得る受信状況と判定した場合に、前記切り替え部を制御して前記第1の信号経路に切り替え、前記妨害波成分の除去による受信品質改善量を前記第2の閾値と比較した結果に基づいて、前記妨害波成分が除去されたか否かを判定することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  9. 前記制御部は、前記画音出力用のブランチにおける受信周波数のみの受信電力が予め定められた第3の閾値以上である場合、前記第1の閾値を初期値よりも高くすることを特徴とする請求項8記載のデジタル放送受信装置。
  10. 前記制御部は、前記画音出力用のブランチが前記第1の信号経路に切り替えられた状態である場合、前記第1の閾値および前記第2の閾値を初期値以下とし、前記画音出力用のブランチが前記第2の信号経路に切り替えられた状態である場合、前記第1の閾値および前記第2の閾値を前記初期値より高くすることを特徴とする請求項8記載のデジタル放送受信装置。
  11. アンテナを介して受信されるデジタル放送の受信信号から妨害波成分を除去するフィルタと、前記受信信号が前記フィルタを通過して次段へ伝達される第1の信号経路と前記受信信号が前記フィルタを通過せずに次段へ伝達される第2の信号経路との切り替えを行う切り替え部とをそれぞれ有する複数のブランチを備えるデジタル放送受信装置のデジタル放送受信方法であって、
    制御部が、
    前記複数のブランチのうち画音出力用のブランチでデジタル放送を受信している際に、残りのいずれかのバックグラウンド処理用のブランチにおいて前記第2の信号経路に切り替えられた状態で、受信状況を示す値を予め定められた第1の閾値と比較した結果に基づいて、受信信号に前記妨害波成分が存在し得る受信状況であるか否かを判定し、
    前記妨害波成分が存在し得る受信状況であると判定した場合、前記切り替え部を制御して前記第1の信号経路に切り替え、切り替え前後における前記受信状況を示す値の変化量を予め定められた第2の閾値と比較した結果に基づいて、前記妨害波成分が除去されたか否かを判定し、
    前記妨害波成分が除去されたと判定した場合、この切り替え状態を維持し、前記妨害波成分が除去されていないと判定した場合には、前記切り替え部を制御して前記第2の信号経路に戻し、最終的な切り替え状態を前記画音出力用のブランチに反映させるデジタル放送受信方法。
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