JP6249768B2 - 伝送装置、伝送システム、及び、伝送方法 - Google Patents

伝送装置、伝送システム、及び、伝送方法 Download PDF

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本発明は、シリアル通信によりデータを伝送する伝送装置、伝送システム、及び、伝送方法に関する。
シリアル通信によりデータを伝送する場合、耐ノイズ性能の向上などのため、データの伝送に関わる部分とデータの伝送に関わらない部分との間を電気的に絶縁することがある。このような電気的な絶縁を実現するために、発光ダイオードとフォトトランジスタとを備えるフォトカプラがしばしば用いられる。例えば、特許文献1には、フォトカプラを用いたシリアル通信によりデータを伝送する空気調和機の運転制御装置が開示されている。
フォトカプラを用いたシリアル通信では、伝送装置は、伝送線の状態を、電流が流れる状態と電流が流れない状態との間で切り換えることにより、データを伝送する。一方、被伝送装置は、伝送線の状態が、電流が流れる状態と電流が流れない状態とうちのいずれの状態であるのかを判別することにより、伝送装置から伝送されたデータを受信する。
特開2003−287265号公報
しかしながら、経年劣化によりフォトカプラの電流伝達率が低下したり、伝送装置に対して並列に接続される被伝送装置の個数が増加したりすると、被伝送装置が監視する電流の電流値が小さくなり、被伝送装置において正しくデータを受信することが難しくなる。一方、伝送装置が、フォトカプラの経年劣化や被伝送装置の個数の増加を見越して、予め大きな電流値の電流を伝送線に流すと、フォトカプラの経年劣化がさらに進行してしまう。また、特許文献1には、このような問題の解決策は開示されていない。このため、適切なデータ伝送を維持しつつ、シリアル通信に用いるフォトカプラの長寿命化を図ることが可能な技術が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、適切なデータ伝送を維持しつつ、シリアル通信に用いるフォトカプラの長寿命化を図るのに好適な伝送装置、伝送システム、及び、伝送方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る伝送装置は、
アノードからカソードに流れる一次側電流の電流値に応じた強さの光を発する発光ダイオードと、前記発光ダイオードと電気的に絶縁され、前記発光ダイオードが発する光の強さに応じた電流値の二次側電流がエミッタとコレクタとの間に流れ、前記二次側電流が伝送データをシリアル通信で伝送するための伝送電流になるように前記伝送電流が流れる伝送経路上に組み込まれたフォトトランジスタと、を備える送信用フォトカプラと、
前記二次側電流を流す場合、前記伝送経路上における、被伝送装置が監視する部分に流れる電流の電流値が予め定められた電流値範囲内に収まるように、前記一次側電流の電流値を決定する電流値決定手段と、
前記伝送データに応じて、前記電流値決定手段により決定された電流値の一次側電流を、前記送信用フォトカプラが備える発光ダイオードに供給する電流供給手段と、を備え
前記電流値決定手段は、前記伝送電流が分岐して流れるように前記伝送経路上に互いに並列に組み込まれた前記被伝送装置の個数に、前記被伝送装置が1個であるときに前記発光ダイオードに流す電流の電流値を乗じた電流値を、前記一次側電流の電流値として決定する
本発明では、送信用フォトカプラに二次側電流を流す場合、伝送経路上における、被伝送装置が監視する部分に流れる電流の電流値が予め定められた電流値範囲内に収まるように、送信用フォトカプラに流す一次側電流の電流値が決定される。従って、本発明によれば、適切なデータ伝送を維持しつつ、シリアル通信に用いるフォトカプラの長寿命化を図ることができる。
本発明の実施形態1に係る伝送システムの構成図である。 可変電流回路の構成図である。 制御部の構成図である。 実施形態1で使用する倍率定義テーブルを示す図である。 本発明の実施形態2に係る伝送システムの構成図である。 実施形態2で使用する倍率定義テーブルを示す図である。 本発明の実施形態3に係る伝送システムの構成図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1に係る伝送システム1000について説明する。図1に示すように、伝送システム1000は、伝送装置100と、伝送装置200と、伝送装置201と、伝送装置202と、を備える。伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とは、電源線301と伝送線302と接地線303とのそれぞれにより、伝送装置100に対して並列に接続される。
より詳細には、伝送装置100に接続された電源線301は、伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とのそれぞれに分岐して接続される。また、伝送装置100に接続された伝送線302も、伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とのそれぞれに分岐して接続される。そして、伝送装置100に接続された接地線303も、伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とのそれぞれに分岐して接続される。また、電源線301は、交流電源400の電源端子に接続され、接地線303は、交流電源400の接地端子に接続される。
伝送システム1000内では、伝送線302と接地線303とを用いたシリアル通信により、伝送データが伝送される。この伝送データは、例えば、要求コマンドと応答コマンドとを用いたポーリング方式の通信により伝送される。要求コマンドは、ホスト装置がクライアント装置に伝送する伝送データである。一方、応答コマンドは、クライアント装置がホスト装置に伝送する伝送データである。以下、伝送データのことを、適宜、要求コマンド、又は、応答コマンドという。ここで、伝送装置100がホスト装置であり、伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とがクライアント装置である。伝送システム1000は、例えば、ホスト装置である室外機と、クライアント装置である室内機とを備える空調システムである。
以下、伝送システム1000内において、どのように伝送データが伝送されるのかについて、説明する。まず、ホスト装置は、任意のクライアント装置に要求コマンドを送信する。一方、要求コマンドを受信したクライアント装置は、ホスト装置に応答コマンドを送信する。つまり、基本的に、クライアント装置間では、伝送データが伝送されない。また、クライアント装置は、自発的に、ホスト装置に伝送データを送信しない。
このような通信を実現するために、シリアル通信のための電源である通信用電源は、ホスト装置に設けられる。そして、ホスト装置に設けられた通信用電源から供給される、シリアル通信のための電流(以下、適宜「伝送電流」という。)は、ホスト装置→伝送線302→クライアント装置→接地線303→ホスト装置という経路をたどって流れる。このように伝送電流は、ホスト装置から出発して、ホスト装置に戻るため、ループ電流ともいう。
ここで、ホスト装置とクライアント装置とのいずれも、伝送電流が流れる経路(以下、適宜「伝送経路」という。)上に、送信回路と受信回路とを備える。送信回路は、伝送電流を流したり遮断したりすることにより、伝送データを送信する回路である。なお、送信回路が伝送電流を流す状態であることを、送信回路がオン状態であるといい、送信回路が伝送電流を遮断する状態であることを、送信回路がオフ状態であるという。例えば、送信回路は、オン状態(2進数における「1」を表す状態)とオフ状態(2進数における「0」を表す状態)とを切り替えることにより、2進数により表される伝送データを送信する。
一方、受信回路は、伝送経路の状態が、伝送電流が流れている状態(2進数における「1」を表す状態)と、伝送電流が流れていない状態(2進数における「0」を表す状態)と、のうちのいずれの状態であるのかを判別することにより、2進数により表される伝送データを受信する回路である。以下、送信回路と受信回路とのそれぞれの動作について説明する。なお、送信回路や受信回路には、フォトカプラを採用することが好適である。
まず、ホスト装置が要求コマンドを送信する前は、ホスト装置が備える送信回路はオフ状態(又はオン状態)であり、全てのクライアント装置が備える送信回路はオン状態である。ここで、ホスト装置がクライアント装置に要求コマンドを送信する場合、ホスト装置が備える送信回路は、要求コマンドの内容に従って、オン状態とオフ状態とを切り替える。一方、全てのクライアント装置が備える受信回路は、伝送経路に伝送電流が流れているか否かを判別して、要求コマンドを受信する。そして、全てのクライアント装置は、受信した要求コマンドが自分宛の要求コマンドであるか否かを判別する。なお、要求コマンドには、要求コマンドの送信対象であるクライアント装置を特定可能な情報が含まれる。
ホスト装置が備える送信回路は、要求コマンドを送信した後、オン状態となる。また、要求コマンドの送信対象でないクライアント装置が備える送信回路は、要求コマンドを受信した後、オフ状態となる。一方、要求コマンドの送信対象であるクライアント装置が備える送信回路は、応答コマンドの内容に従って、オン状態とオフ状態とを切り替える。ここで、サーバ装置が備える受信回路は、伝送経路に伝送電流が流れているか否かを判別して、応答コマンドを受信する。
以上説明したように、ホスト装置が送信する要求コマンドは、全てのクライアント装置により受信される。従って、ホスト装置が要求コマンドを送信する場合、ホスト装置から伝送線302に供給された伝送電流は、全てのクライアント装置に分岐して流れ、全てのクライアント装置から接地線303に合流した伝送電流が、ホスト装置に戻ることになる。
一方、クライアント装置が送信する応答コマンドは、サーバ装置のみにより受信される。従って、クライアント装置が応答コマンドを送信する場合、ホスト装置から伝送線302に供給された伝送電流は、要求コマンドの送信対象であるクライアント装置のみに流れ、要求コマンドの送信対象であるクライアント装置から接地線303に供給された伝送電流が、ホスト装置に戻ることになる。
従って、全ての送信回路の負荷が同程度であり、全ての受信回路の負荷や電流検出能力が同程度であると仮定すると、ホスト装置が要求コマンドを送信する場合、クライアント装置が応答コマンドを送信する場合に比べ、クライアント装置の個数倍、伝送電流の電流値が大きいことが好適である。ここで、伝送電流の電流値を大きくするために、送信回路であるフォトカプラが備える発光ダイオードに流す電流の電流値を大きくする手法を採用することができる。この場合、ホスト装置は、クライアント装置よりも、クライアント装置の個数倍、大きな電流値の電流を、送信回路であるフォトカプラが備える発光ダイオードに流して、伝送電流を供給することが好適である。以下、伝送システム1000が備える各構成について、具体的に説明する。
伝送装置100は、伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とのうちの少なくとも1つに、要求コマンドを送信する。また、伝送装置100は、要求コマンドに対する応答コマンドを、伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とのうちのいずれかから受信する。このように、伝送装置100は、ホスト装置として機能する。伝送装置100は、例えば、エアコンの室外機である。
伝送装置100は、通信用電源110と、接地端子115と、フォトカプラ120と、抵抗123と、接地端子124と、フォトカプラ130と、抵抗133と、接地端子134と、電源端子135と、ダイオード140と、可変電流回路150と、D/A(Digital/Analog)変換器151と、制御部160と、交流負荷170とを備える。
通信用電源110は、シリアル通信に用いる伝送電流を供給する直流電源である。通信用電源110は、交流電源400から供給された交流電力を変換して、直流電力を取得する。通信用電源110は、接地端子115の電位に対して、Vc(V)だけ高い電位となる出力端子を備える。つまり、通信用電源110は、Vc(V)の直流電圧を出力する。通信用電源110は、ダイオード111と、抵抗112と、電解コンデンサ113と、定電圧ダイオード114と、を備える。
ダイオード111は、アノードからカソードに向かう方向にのみ電流を流す整流素子である。ダイオード111のアノードは、交流負荷170の一端と、電源線301の一端と、交流電源400の電源端子と、に接続される。ダイオード111のカソードは、抵抗112の一端に接続される。
抵抗112は、直流電圧を生成するための抵抗である。抵抗112の他端は、電解コンデンサ113の+端子と、定電圧ダイオード114のカソードと、フォトトランジスタ122のコレクタと、に接続される。
電解コンデンサ113は、供給されたエネルギーを一時的に蓄える、極性を有するコンデンサである。電解コンデンサ113の−端子は、定電圧ダイオード114のアノードと、接地端子115と、交流負荷170の他端と、接地線303の一端と、交流電源400の接地端子と、に接続される。
定電圧ダイオード114は、アノードとカソードの間に印加された逆方向電圧が降伏電圧未満では逆方向電流がほとんど流れず、逆方向電圧が降伏電圧以上になると急激に逆方向電流が流れるようになるダイオードである。定電圧ダイオード114の両端の電圧(降伏電圧)は、Vc(V)であるものとする。
接地端子115は、接地される端子であり、接地線303に、接地電位を印加するための端子である。
フォトカプラ120は、2つの回路を、相互に電気的に絶縁するための素子である。フォトカプラ120は、発光ダイオード121とフォトトランジスタ122とを備える。フォトカプラ120は、発光ダイオード121のアノードからカソードに向かう電流(以下、適宜「一次側電流」という。)が流れると、フォトトランジスタ122のコレクタからエミッタに向かう電流(以下、適宜「二次側電流」という。)が流れる。なお、電流伝達率は、一次側電流の電流値に対する二次側電流の電流値の比率である。
発光ダイオード121は、アノードとカソードとの間に印加された電圧(以下、適宜「一次側電圧」という。)が所定の電圧の閾値(以下、適宜「電圧閾値」という。)以上になると、一次側電流を流すとともに、一次側電流の電流値に応じた強さの光を発する。発光ダイオード121のアノードは、抵抗123の一端に接続される。発光ダイオード121のカソードは、接地端子124に接続される。
フォトトランジスタ122は、コレクタとエミッタとの間に印加された電圧(以下、適宜「二次側電圧」という。)と発光ダイオード121が発する光の強さとに応じた二次側電流を、コレクタからエミッタに向けて流す。フォトトランジスタ122のエミッタは、発光ダイオード131のアノードに接続される。
抵抗123は、発光ダイオード121に流れる電流を制限する抵抗である。抵抗123の他端は、可変電流回路150の出力端子に接続される。
接地端子124は、接地される端子であり、発光ダイオード121のカソードに、接地電位を印加するための端子である。
ここで、例えば、伝送装置200、伝送装置201、伝送装置202のうちの少なくとも1つにより伝送経路が開放されている場合(遮断されていない場合)、可変電流回路150の出力端子から電流が出力されるとき、発光ダイオード121に一次側電流が流れ、フォトトランジスタ122に二次側電流が流れる。一方、例えば、伝送装置200、伝送装置201、伝送装置202のうちの少なくとも1つにより伝送経路が開放されている場合でも、可変電流回路150の電流出力端子から電流が出力されないとき、発光ダイオード121に一次側電流が流れず、フォトトランジスタ122に二次側電流が流れない。
フォトカプラ130は、基本的に、フォトカプラ120と同様の構成である。フォトカプラ130は、発光ダイオード131とフォトトランジスタ132とを備える。フォトカプラ130は、発光ダイオード131のアノードからカソードに向かう一次側電流が流れると、フォトトランジスタ132のコレクタからエミッタに向かう二次側電流が流れる。発光ダイオード131のカソードは、ダイオード140のアノードに接続される。フォトトランジスタ132のエミッタは、抵抗133の一端と、制御部160が備える入出力ポート167の入力端子とに接続される。フォトトランジスタ132のコレクタは、電源端子135に接続される。
抵抗133は、フォトトランジスタ132のエミッタを、接地電位にプルダウンするための抵抗である。抵抗133の他端は、接地端子134に接続される。
接地端子134は、接地される端子であり、抵抗133の他端に、接地電位を印加するための端子である。
電源端子135は、電源に接続される端子であり、フォトトランジスタ132のコレクタに、電源電位を印加するための端子である。
なお、発光ダイオード131に一次側電流(図1においてIonにより示される伝送電流)が流れる場合、フォトトランジスタ132に二次側電流が流れ、入出力ポート167の入力端子に印加される電位は、Hレベルとなる。一方、発光ダイオード131に一次側電流(伝送電流)が流れない場合、フォトトランジスタ132に二次側電流が流れず、入出力ポート167の入力端子に印加される電位は、Lレベルとなる。
ダイオード140は、アノードからカソードに向かう方向にのみ電流を流す整流素子である。ダイオード140のカソードは、伝送線302の一端に接続される。
可変電流回路150は、入力電圧の電圧値(Vin)に比例する電流値(Iout)の出力電流を生成し、出力する回路である。以下、図2を参照して、可変電流回路150の構成について説明する。
可変電流回路150は、入力端子501と、出力端子502と、接地端子503と、電源線504と、抵抗511と、抵抗512と、抵抗513と、トランジスタ521と、トランジスタ522と、オペアンプ531と、オペアンプ532と、を備える。
入力端子501は、可変電流回路150の外部から、電圧値がVinである入力電圧が印加される端子である。入力端子501は、D/A変換器151の出力端子に接続される。出力端子502は、入力電圧の電圧値(Vin)に比例した電流値(Iout)の出力電流を、可変電流回路150の外部に供給する端子である。
接地端子503は、接地される端子であり、抵抗513の一端に、接地電位を印加するための端子である。電源線503は、電源電位(Vdd)を印加するための端子であり、抵抗511の一端と、抵抗512の一端と、に電源電位を印加する。
抵抗511は、トランジスタ521のエミッタを電源電位にプルアップするための抵抗である。抵抗511の抵抗値をR1とする。抵抗511の他端は、トランジスタ521のエミッタと、オペアンプ531の−端子と、に接続される。
抵抗512は、トランジスタ522のコレクタを電源電位にプルアップするための抵抗である。抵抗512の抵抗値をR2とする。抵抗512の他端は、トランジスタ522のコレクタと、オペアンプ531の+端子と、に接続される。
抵抗513は、トランジスタ522のエミッタを接地電位にプルダウンするための抵抗である。抵抗513の抵抗値をR3とする。抵抗513の他端は、トランジスタ522のエミッタと、オペアンプ532の−端子と、に接続される。
トランジスタ521は、オペアンプ531の出力端子から供給された電流を増幅して、エミッタから出力する。トランジスタ521のベースは、オペアンプ531の出力端子に接続される。トランジスタ521のコレクタは、出力端子502に接続される。
トランジスタ522は、オペアンプ532の出力端子から供給された電流値がIbの電流を増幅して、エミッタから出力する。トランジスタ522のベースは、オペアンプ532の出力端子に接続される。
オペアンプ531は、+端子(非反転入力端子)に印加される電圧(リファレンス電圧)と、−端子(反転入力端子)に印加される電圧との電位差に利得を乗じた電圧を、出力端子から出力する増幅器である。オペアンプ531は、差動利得が無限大、入力インピーダンスは無限大、出力インピーダンスはゼロであると近似する。
オペアンプ532は、+端子に印加される電圧と、−端子に印加される電圧との電位差に利得を乗じた電圧を、出力端子から出力する増幅器である。オペアンプ532は、差動利得が無限大、入力インピーダンスは無限大、出力インピーダンスはゼロであると近似する。以下、可変電流回路150の動作について説明する。
まず、オペアンプ532は、トランジスタ522のエミッタの電位が+端子に印加された入力電位(Vin)と同じ電位になるように、トランジスタ522を制御する。従って、トランジスタ522のエミッタの電位は、Vinとなる。このため、トランジスタ522のベース電流の電流値をIb、トランジスタ522のコレクタ電流の電流値をIc、トランジスタ522のエミッタ電流の電流値をIeとすると、Ic=Vin/R3−Ibである。ここで、トランジスタ522の電流増幅率が十分に大きい場合、IcはIbよりも十分に大きくなるため、Ic≒Vin/R3となる。つまり、コレクタ電流の電流値であるIcは、入力電位であるVinにほぼ比例する。
また、R2に流れる電流の電流値をIc2とすると、Ic2はほぼIcと等しくなる。この場合、抵抗512の両端の電位差をVpとすると、Vp=I2c×R2≒Ic×R2となる。ここで、抵抗511に流れる電流の電流値は、Vp/R1とほぼ等しくなる。また、トランジスタ521のエミッタから出力される出力電流の電流値であるIoutは、抵抗511に流れる電流の電流値とほぼ等しくなる。結局、Iout≒Vp/R1となる。
ここで、Ic≒Vin/R3であり、Vp≒Ic×R2であり、Iout≒Vp/R1であるため、Iout≒Ic×R2/R1≒Vin/R3×R2/R1となり、IoutはVinに比例する。つまり、可変電流回路150は、入力電圧の電圧値であるVinに比例した、電流値がIoutの出力電流を出力する。
D/A変換器151は、入力端子(Dinにより示される端子)に入力されたデジタルデータをアナログデータ(電圧)に変換し、出力端子(Aoutにより示される端子)から出力する。例えば、デジタルデータが8ビットの場合、D/A変換器151は、8個の入力端子を備える。そして、D/A変換器151は、8個の入力端子のそれぞれに供給されたレベル(Hレベル又はLレベル)に応じた電圧(分解能が8ビットの電圧)を、出力端子から出力する。D/A変換器151の入力端子は、制御部160が備える入出力ポート167の出力端子に接続される。
制御部160は、可変電流回路150が出力する出力電流の電流値であるIoutを制御して、要求コマンド(伝送データ)を送信する。また、制御部160は、フォトトランジスタ132のエミッタのレベル(電位)に基づいて、応答コマンド(伝送データ)を受信(解釈)する。
以下、図3を参照して、制御部160の構成について説明する。図3に示すように、制御部160は、CPU(Central Processing Unit)161、ROM(Read Only Memory)162、RAM(Random Access Memory)163、フラッシュメモリ164、RTC(Real Time Clock)165、タッチスクリーン166、入出力ポート167、電流計インターフェース168を備える。制御部160が備える各構成要素は、バスを介して相互に接続される。
CPU161は、制御部160の全体の動作を制御する。なお、CPU161は、ROM162に格納されているプログラムに従って動作し、RAM163をワークエリアとして使用する。
ROM162には、制御部160の全体の動作を制御するためのプログラムやデータが記憶される。
RAM163は、CPU161のワークエリアとして機能する。つまり、CPU161は、RAM163にプログラムやデータを一時的に書き込み、これらのプログラムやデータを適宜参照する。
フラッシュメモリ164は、各種の情報を記憶する不揮発性メモリである。なお、制御部160は、フラッシュメモリ164に代えて、ハードディスクなどを備えていてもよい。
RTC165は、計時用のデバイスである。RTC165は、例えば、電池を内蔵し、制御部160の電源がオフの間も計時を継続する。RTC165は、例えば、水晶発振子を備える発振回路を備える。
タッチスクリーン166は、ユーザによりなされたタッチ操作を検知し、検知の結果を示す信号をCPU161に供給する。また、タッチスクリーン166は、CPU161などから供給された画像信号に基づく画像を表示する。このように、タッチスクリーン166は、ユーザインターフェースとして機能する。
入出力ポート167は、デジタルデータ(Hレベル又はLレベルのデータ)を入力し、また、デジタルデータを出力する。入出力ポート167は、例えば、1個の入力端子と8個の出力端子とを備える。入出力ポート167は、CPU161による制御に従って、8個の出力端子のそれぞれから任意のレベルのデジタルデータを出力する。つまり、入出力ポート167は、8ビットのデジタルデータを出力する。また、入出力ポート167は、入力端子が受け付けた1ビットのデジタルデータを、CPU161に供給する。つまり、CPU161は、入出力ポート167を介して、要求コマンドを送信したり、応答コマンドを受信したりする。
電流計インターフェース168は、後述する電流計180と通信するためのインターフェースである。電流計インターフェース168は、CPU161による制御に従って、アドホック通信やネットワーク通信により、電流計180と通信する。例えば、電流計インターフェース168は、電流計180から供給された電流値を、CPU161に供給する。電流計インターフェース168は、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394などのシリアル通信用のインターフェースであってもよいし、NICなどのLANインターフェースであってもよい。
交流負荷170は、交流電力により動作する負荷である。交流負荷170は、例えば、空調ユニットである。
伝送装置200は、伝送装置100から要求コマンドを受信する。また、伝送装置200は、要求コマンドに対する応答コマンドを、伝送装置100に送信する。このように、伝送装置200は、クライアント装置として機能する。伝送装置200は、例えば、エアコンの室内機である。
伝送装置200は、フォトカプラ220と、抵抗223と、接地端子224と、フォトカプラ230と、抵抗233と、接地端子234と、電源端子235と、ダイオード240と、抵抗241と、可変電流回路250と、D/A変換器251と、制御部260と、交流負荷270とを備える。
フォトカプラ220は、2つの回路を、相互に電気的に絶縁するための素子である。フォトカプラ220は、発光ダイオード221とフォトトランジスタ222とを備える。フォトカプラ220は、発光ダイオード221のアノードからカソードに向かう一次側電流が流れると、フォトトランジスタ222のコレクタからエミッタに向かう二次側電流が流れる。
発光ダイオード221は、アノードとカソードとの間に印加された一次側電圧が電圧閾値以上になると、一次側電流を流すとともに、一次側電流の電流値に応じた強さの光を発する。発光ダイオード221のアノードは、抵抗223の一端に接続される。発光ダイオード221のカソードは、接地端子224に接続される。
フォトトランジスタ222は、コレクタとエミッタとの間に印加された二次側電圧と発光ダイオード221が発する光の強さとに応じた二次側電流を、コレクタからエミッタに向けて流す。フォトトランジスタ222のコレクタは、抵抗241の一端に接続される。フォトトランジスタ222のエミッタは、発光ダイオード231のアノードに接続される。
抵抗223は、発光ダイオード221に流れる電流を制限する抵抗である。抵抗223の他端は、可変電流回路250の出力端子に接続される。
接地端子224は、接地される端子であり、発光ダイオード221のカソードに、接地電位を印加するための端子である。
ここで、例えば、伝送装置100により伝送経路が開放されている場合、可変電流回路250の出力端子から電流が出力されるのとき、発光ダイオード221に一次側電流が流れ、フォトトランジスタ222に二次側電流が流れる。一方、例えば、伝送装置100により伝送経路が開放されている場合でも、可変電流回路250の出力端子から電流が出力されないとき、発光ダイオード221に一次側電流が流れず、フォトトランジスタ222に二次側電流が流れない。
フォトカプラ230は、基本的に、フォトカプラ220と同様の構成である。フォトカプラ230は、発光ダイオード231とフォトトランジスタ232とを備える。フォトカプラ230は、発光ダイオード231のアノードからカソードに向かう一次側電流が流れると、フォトトランジスタ232のコレクタからエミッタに向かう二次側電流が流れる。発光ダイオード231のカソードは、交流負荷270の一端と、接地線303の他端と、に接続される。フォトトランジスタ232のエミッタは、抵抗233の一端と、制御部260が備える入出力ポートの入力端子とに接続される。フォトトランジスタ232のコレクタは、電源端子235に接続される。
抵抗233は、フォトトランジスタ232のエミッタを、接地電位にプルダウンするための抵抗である。抵抗233の他端は、接地端子234に接続される。
接地端子234は、接地される端子であり、抵抗233の他端に、接地電位を印加するための端子である。
電源端子235は、電源に接続される端子であり、フォトトランジスタ232のコレクタに、電源電位を印加するための端子である。
なお、発光ダイオード231に一次側電流(伝送電流)が流れる場合、フォトトランジスタ232に二次側電流が流れ、制御部260が備える入出力ポートの入力端子に印加される電位は、Hレベルとなる。一方、発光ダイオード231に一次側電流(伝送電流)が流れない場合、フォトトランジスタ232に二次側電流が流れず、制御部260が備える入出力ポートの入力端子に印加される電位は、Lレベルとなる。
ダイオード240は、アノードからカソードに向かう方向にのみ電流を流す整流素子である。ダイオード240のアノードは、伝送線302の他端に接続される。ダイオード240のカソードは、抵抗241の他端に接続される。
抵抗241は、伝送経路の途中に設けられる抵抗であり、伝送経路を流れる伝送電流を制限する抵抗である。なお、伝送線302や接地線303に伝送電流が流れると、伝送電流と抵抗241の抵抗値とに応じた電圧が抵抗241の両端に発生する。従って、抵抗241の抵抗値は、フォトカプラ120やフォトカプラ220の二次側電圧に影響を与える。
可変電流回路250は、入力電圧の電圧値(Vin)に比例する電流値(Iout)の出力電流を生成し、出力する回路である。可変電流回路250は、基本的に、図2に示す可変電流回路150と同様の構成である。
D/A変換器251は、入力端子(Dinにより示される端子)に入力されたデジタルデータをアナログデータ(電圧)に変換し、出力端子(Aoutにより示される端子)から出力する。D/A変換器251は、基本的に、D/A変換器151と同様の構成である。D/A変換器151の入力端子(Din)は、制御部260が備える入出力ポートの出力端子に接続される。
制御部260は、可変電流回路250が出力する出力電流の電流値であるIoutを制御して、応答コマンド(伝送データ)を送信する。また、制御部260は、フォトトランジスタ232のエミッタのレベル(電位)に基づいて、要求コマンド(伝送データ)を受信(解釈)する。なお、制御部260の構成は、基本的に、制御部160の構成と同様である。
交流負荷270は、交流電力により動作する負荷である。交流負荷270の他端は、電源線301の他端に接続される。交流負荷270は、例えば、空調ユニットである。
伝送装置201と伝送装置202とのそれぞれは、基本的に、伝送装置200と同様の構成である。
電源線301は、交流電源400が出力する交流電力を供給するための電源線である。
伝送線302は、伝送装置100から伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とに向けて伝送電流を流すための伝送線である。
接地線303は、交流電源400が出力する交流電力の基準電位(接地電位)が印加される接地線である。また、接地線303は、伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とから伝送装置100に向けて伝送電流を流すための伝送線である。
交流電源400は、交流電力を供給するための交流電源である。交流電源400は、例えば、電力会社などから供給される100Vもしくは200Vの商用電源である。
なお、伝送装置201と伝送装置202とのそれぞれは、電源線301と伝送線302と接地線303とのそれぞれにより、伝送装置100からみて、伝送装置200と並列に接続される。
つまり、電源線301の一端は、伝送装置100に接続され、電源線301の他端は、3つに分岐して伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とのそれぞれに接続される。また、伝送線302の一端は、伝送装置100に接続され、伝送線302の他端は、3つに分岐して伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とのそれぞれに接続される。そして、接地線303の一端は、伝送装置100に接続され、接地線303の他端は、3つに分岐して伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とのそれぞれに接続される。
ここで、伝送装置100が要求コマンドを送信する場合、この要求コマンドを表す伝送電流は、伝送装置100→伝送線302→伝送装置200、伝送装置201、及び、伝送装置202→接地線303→伝送装置100という経路をたどって流れる。一方、伝送装置200と伝送装置201と伝送装置202とのうちの特定の伝送装置が応答コマンドを送信する場合、この応答コマンドを表す伝送電流は、伝送装置100→伝送線302→特定の伝送装置→接地線303→伝送装置100という経路をたどって流れる。
このように、送信先の伝送装置が複数個ある場合、送信元の伝送装置から流れた伝送電流は、複数個の送信先の伝送装置のそれぞれに分岐して供給される。従って、送信元の伝送装置は、送信先の伝送装置の個数に応じて、伝送電流の電流値を適切な電流値に変えることが好適である。つまり、送信元の伝送装置は、伝送電流を流すために伝送経路内に配設されたフォトカプラが備える発光ダイオードに、送信先の伝送装置の個数に応じた適切な電流値の一次側電流を流すことが好適である。典型的には、送信元の伝送装置は、送信先の伝送装置の個数が多いほど、フォトカプラの一次側電流の電流値を大きくすることが好適である。
また、フォトカプラの一次側電流の電流値が不変であるものとすると、フォトカプラの劣化により電流伝達率が低下した場合、伝送電流を構成する、フォトカプラの二次側電流の電流値が小さくなる。従って、送信元の伝送装置は、フォトカプラの電流伝達率が低下するほど、フォトカプラの一次側電流の電流値を大きくすることが好適である。なお、フォトカプラの使用期間が長くなるほど、フォトカプラの電流伝達率が低下すると推定される。従って、送信元の伝送装置は、例えば、フォトカプラの使用期間が長くなるほど、フォトカプラの一次側電流の電流値を大きくすることが好適である。
以上説明したように、送信元の伝送装置は、送信先の伝送装置の個数が多いほど、また、フォトカプラの使用期間が長くなるほど、フォトカプラの一次側電流の電流値を大きくすることが好適である。以下、一次側電流の電流値を適切に設定する手法について、基本的に、送信元の伝送装置が伝送装置100である場合を例にして説明する。
図4は、倍率定義テーブルを示す図である。倍率定義テーブルは、送信元の伝送装置が伝送データを送信する際に、フォトカプラに流す一次側電流の電流値の、基準電流値に対する倍率(以下、適宜、単に「倍率」という。)を定義するテーブルである。なお、基準電流値は、例えば、新品のフォトカプラ(電流伝達率が低下していないフォトカプラ)を使用して、1個の被伝送装置に伝送データを送信する場合に、フォトカプラに流すべき一次側電流の電流値である。本実施形態では、倍率定義テーブルは、フォトカプラの使用期間(以下、適宜、単に「使用期間」という。)と、送信先の伝送装置の個数(以下、適宜「被伝送装置数」という。)と、倍率との関係を定義するテーブルである。
本実施形態では、処理の容易化のため、使用期間は、送信元の伝送装置の使用期間であるものとする。例えば、送信元の伝送装置が伝送装置100である場合、CPU161は、伝送装置100が最初に使用されたときに、RTC165から供給される時刻情報を取得し、使用開始時刻を示す情報としてフラッシュメモリ164に記憶する。以後、CPU161は、RTC165から供給される時刻情報により示される現在時刻と、フラッシュメモリ164に記憶されている情報により示される使用開始時刻との差分を求めることにより、伝送装置100の使用期間を算出することができる。
図4は、使用期間が3年未満の場合、倍率は被伝送装置数と同じであり、使用期間が3年以上5年未満の場合、倍率は被伝送装置数の2倍であり、使用期間が5年以上の場合、倍率は被伝送装置数の3倍であるべきことを示している。CPU161は、倍率定義テーブルを用いることにより、使用期間と被伝送装置数とから簡単に倍率を求めることができる。なお、倍率定義テーブルや被伝送装置数は、例えば、フラッシュメモリ164に記憶されているものとする。
なお、CPU161は、伝送データにより示されるレベルに対応するように、入出力ポート167が備える出力端子のレベルを制御する。ここで、伝送データにより示されるレベルは、2進数の0(Lレベル)と2進数の1(Hレベル)とのうちのいずれかである。また、CPU161は、伝送データがLレベルを示しているときに、伝送線302に伝送電流を流さず、伝送データがHレベルを示しているときに、伝送線302に伝送電流を流すものとする。
例えば、CPU161は、伝送データがLレベルを示すとき、入出力ポート167が備える8個の出力端子のレベルを全てLレベルにする。この場合、D/A変換器151の8個の入力端子のレベルが全てLレベルとなり、D/A変換器151の出力端子から0Vの電圧が出力される。一方、可変電流回路150の入力端子には0Vの電圧が印加され、可変電流回路150の出力端子から0Aの電流が流れる(電流が流れない)。この場合、フォトカプラ120には、一次側電流が流れず、二次側電流も流れない。つまり、伝送線302には、伝送電流が流れない。
一方、CPU161は、伝送データがHレベルを示すとき、入出力ポート167が備える8個の出力端子のそれぞれのレベルを、倍率定義テーブルを用いて求められた倍率に応じたレベルにする。例えば、一次側電流として基準電流値の電流を流すときに、入出力ポート167が備える8個の出力端子のレベルが、それぞれ、L,L,L,L,H,L,L,L,L(2進数における「00001000」)とされるものとする。この場合、例えば、求められた倍率が3である場合、つまり、一次側電流として基準電流値の3倍の電流を流すときに、入出力ポート167が備える8個の出力端子のレベルが、それぞれ、L,L,L,H,H,L,L,L,L(2進数における「00011000」)とされる。
そして、D/A変換器151は、8個の入力端子のレベルに応じた8ビットの数値に対応する電圧値の出力電圧を、出力端子から出力する。D/A変換器151の出力端子から出力される出力電圧の電圧値は、上述した倍率に比例する。また、可変電流回路150の入力端子には、この倍率に比例した電圧値の入力電圧が印加され、可変電流回路150の出力端子からは、この倍率に比例した電流値の出力電流が流れる。
この場合、フォトカプラ120には、この倍率に比例した電流値の一次側電流が流れ、この倍率に比例した電流値の二次側電流が流れる。つまり、伝送線302には、この倍率に比例した電流値の伝送電流が流れることになる。このように、CPU161は、倍率定義テーブルを用いて求めた倍率に比例する電流値の伝送電流が伝送線302に流れるように制御する。このような手法によれば、伝送線302上の被伝送装置が監視する部分に流れる電流の電流値が、予め定められた電流値範囲内に収まることが期待できる。
以上、基本的に、伝送装置100が、要求コマンドの送信時に、使用期間と被伝送装置数とに基づいて、倍率を求める例について説明した。同様に、伝送装置200が、応答コマンドの送信時に、使用期間と被伝送装置数とに基づいて、倍率を求めることができる。ただし、この場合、被伝送装置数は、基本的に、1である。従って、伝送装置200は、使用期間に基づいて、倍率を求めることになる。
以上説明したように、本実施形態では、送信用フォトカプラに二次側電流を流す場合、伝送経路上における、被伝送装置が監視する部分に流れる電流の電流値が予め定められた電流値範囲内に収まるように、送信用フォトカプラに流す一次側電流の電流値が決定される。このように、本実施形態では、送信用フォトカプラに流す一次側電流の電流値が適切に調整される。従って、本実施形態によれば、適切なデータ伝送を維持しつつ、シリアル通信に用いるフォトカプラの長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態では、被伝送装置の個数に基づいて、一次側電流の電流値が決定される。従って、本実施形態によれば、被伝送装置数に応じて、適切なデータ伝送を維持しつつ、シリアル通信に用いるフォトカプラの長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態では、電流伝達率の低下率に基づいて、一次側電流の電流値が決定される。従って、本実施形態によれば、電流伝達率の低下率に応じて、適切なデータ伝送を維持しつつ、シリアル通信に用いるフォトカプラの長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態では、送信用フォトカプラの使用期間に基づいて、電流伝達率の低下率が算出される。従って、本実施形態によれば、簡単な構成により、フォトカプラの電流伝達率の低下率に応じて、適切なデータ伝送を維持しつつ、シリアル通信に用いるフォトカプラの長寿命化を図ることができる。
なお、送信用フォトカプラの劣化の程度や、被伝送装置数にかかわらず、十分に大きい電流値の一次側電流を流す対策も考えられる。しかしながら、この対策では、送信用フォトカプラを劣化させ、電流伝達率を低下させてしまう可能性が高い。そこで、本実施形態では、送信用フォトカプラの劣化の程度や、被伝送装置数に応じて、適切に、一次側電流の電流値を調整する手法を採用している。
また、本実施形態では、伝送装置と被伝送装置とのうちの一方の装置が通信用電源を備え、伝送装置と被伝送装置とが、伝送線と電源線と接地線とのそれぞれにより接続され、伝送電流が、伝送線を介して一方の装置から他方の装置に流れ、接地線を介して他方の装置から一方の装置に流れる。従って、本実施形態によれば、伝送装置と被伝送装置との間のシリアル通信を、簡単な構成により実現できる。
(実施形態2)
実施形態1では、送信用フォトカプラの使用期間に基づいて、電流伝達率の低下率が算出(推定)される例について説明した。本発明において、電流伝達率の低下率を算出する手法は、この例に限定されない。以下、二次側電流(伝送線に流れる伝送電流)の電流値の実測値に基づいて、電流伝達率の低下率を算出する例について説明する。
図5に、実施形態2に係る伝送システム1001の構成を示す。伝送システム1001は、伝送装置100に代えて伝送装置101を備える点を除き、伝送システム1000と同様である。また、伝送装置101は、電流計180を備える点を除き、伝送装置100と同様の構成である。以下、伝送システム1001が伝送システム1000と異なる部分について説明する。
電流計180は、伝送線302に流れる伝送電流の電流値を検出する。具体的には、電流計180は、伝送線302に流れる伝送電流による電磁誘導により発生した起電力を利用して、伝送電流の電流値を示す電圧信号を生成する。電流計180は、生成された電圧信号を、制御部160に供給する。電流計180は、例えば、カレントトランスを備える。
一方、制御部160は、電流計180から供給された電圧信号に基づいて、フォトカプラの電流伝達率の低下率を算出する。具体的には、まず、CPU161は、電流計インターフェース168を介して、電流計180から供給された電圧信号を取得する。そして、CPU161は、取得した電圧信号に基づいて、伝送電流の電流値を算出する。そして、CPU161は、新品のフォトカプラ(電流伝達率の低下率が0%であるフォトカプラ)を使用したときに流れるべき伝送電流の電流値に対する、算出された伝送電流の電流値を、電流伝達率の低下率として算出する。
そして、CPU161は、算出された電流伝達率の低下率と、被伝送装置数とに基づいて、倍率を決定する。CPU161は、例えば、図6に示すような、倍率定義テーブルを用いて、倍率を決定する。
図6は、実施形態2で使用する倍率定義テーブルを示す図である。この倍率定義テーブルは、送信元の伝送装置が伝送データを送信する際の倍率を定義するテーブルである。本実施形態では、倍率定義テーブルは、電流伝達率の低下率と、被伝送装置数と、倍率との関係を定義するテーブルである。
図6は、電流伝達率の低下率が20%未満の場合、倍率は被伝送装置数と同じであり、電流伝達率の低下率が20%以上40%未満の場合、倍率は被伝送装置数よりも1倍分多く、電流伝達率の低下率が40%以上60%未満の場合、倍率は被伝送装置数の2倍であり、電流伝達率の低下率が60%以上80%未満の場合、倍率は被伝送装置数の3倍であるべきことを示している。なお、電流伝達率の低下率が80%以上の場合について明示していないのは、フォトカプラの劣化が激し過ぎる場合、フォトカプラを交換すべきだからである。
このような場合、CPU161は、フォトカプラの電流伝達率が低下し過ぎているため、フォトカプラを交換すべきである旨をユーザに警告することが好適である。例えば、CPU161は、警告画面を示す画像信号を生成し、タッチスクリーン166に供給する。一方、タッチスクリーン166は、供給された画像信号に基づいて、警告画面を表示する。このように、CPU161は、倍率定義テーブルを用いることにより、電流伝達率の低下率と被伝送装置数とから簡単に適切な倍率を求めることができる。なお、倍率定義テーブルや被伝送装置数は、例えば、フラッシュメモリ164に記憶されているものとする。
本実施形態では、二次側電流(伝送線に流れる伝送電流)の電流値の実測値に基づいて、電流伝達率の低下率が算出される。従って、本実施形態によれば、正確な電流伝達率の低下率に応じて、適切なデータ伝送を維持しつつ、シリアル通信に用いるフォトカプラの長寿命化を図ることができる。
(実施形態3)
実施形態1では、可変電流回路を用いて、送信用フォトカプラに流す一次側電流の電流値を調整する例について説明した。本発明において、送信用フォトカプラに流す一次側電流の電流値を調整する手法は、この例に限定されない。以下、可変電圧レギュレータを用いて、送信用フォトカプラに流す一次側電流の電流値を調整する手法について説明する。
図7に、実施形態3に係る伝送システム1002の構成を示す。伝送システム1002は、伝送装置100に代えて伝送装置102を備える点を除き、伝送システム1000と同様である。また、伝送装置102は、可変電流回路150に代えて可変電圧レギュレータ153を備える点を除き、伝送装置100と同様の構成である。以下、伝送システム1002が伝送システム1000と異なる部分について説明する。
可変電圧レギュレータ153は、入力電圧の電圧値(Vin)に比例した電圧値(Vout)の出力電圧を生成し、出力する回路である。可変電圧レギュレータ153の入力端子(出力電圧調整端子)には、可変電圧レギュレータ153の外部から、電圧値がVinである入力電圧が印加される。可変電圧レギュレータ153の入力端子は、D/A変換器151の出力端子に接続される。可変電圧レギュレータ153の出力端子からは、入力電圧の電圧値(Vin)に比例した電圧値(Vout)の出力電圧が出力される。可変電圧レギュレータ153の出力端子は、抵抗123の他端に接続される。
D/A変換器151は、入力端子に入力されたデジタルデータをアナログデータ(電圧)に変換し、出力端子から出力する。D/A変換器151の入力端子は、制御部160が備える入出力ポート167の出力端子に接続される。
制御部160は、可変電圧レギュレータ153が出力する出力電圧の電圧値(Vout)を制御して、要求コマンド(伝送データ)を送信する。また、制御部160は、フォトトランジスタ132のエミッタのレベル(電位)に基づいて、応答コマンド(伝送データ)を受信(解釈)する。なお、制御部160は、実施形態1と同様に、入出力ポート167が備える8個の出力ポートのそれぞれを、求めた倍率に従ったレベルにすることにより、可変電圧レギュレータ153が出力する出力電圧の電圧値(Vout)を制御することができる。
なお、フォトカプラ120には、可変電圧レギュレータ153が出力する出力電圧の電圧値(Vout)を、抵抗123の抵抗値で除算することにより求められる電流値の一次側電流が流れる。
以上説明したように、本実施形態では、抵抗を介して送信用フォトカプラの発光ダイオードに印加される、可変電圧レギュレータの出力電圧が調整されて、一次側電流の電流値が適切に、調整される。従って、本実施形態によれば、適切なデータ伝送を維持しつつ、シリアル通信に用いるフォトカプラの長寿命化を図ることができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。また、上記実施形態において説明した構成、機能、動作は、自由に組み合わせることができる。
上記実施形態では、クライアント装置が3個である例について説明した。本発明において、クライアント装置の個数がこの例に限定されない。例えば、クライアント装置の個数は、1個であってもよいし、2個であってもよいし、4個以上であってもよい。
上記実施形態では、倍率定義テーブルを用いて、倍率を決定する例について説明した。本発明において、倍率を決定する手法は、この例に限定されない。例えば、使用期間と被伝送装置数とを変数とする、種々の関数を用いて、倍率を決定してもよい。このような関数は、例えば、使用期間が長いほど、又、被伝送装置数が多いほど、高い倍率が求められる関数である。また、このような関数を示す情報は、フラッシュメモリ164などに記憶することができる。かかる手法によれば、より適切な倍率を決定することが期待できる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、シリアル通信によりデータを伝送する伝送装置に適用可能である。
100,101,102,200,201,202 伝送装置、110 通信用電源、111,140,240 ダイオード、112,123,133,223,233,241,511,512,513 抵抗、113 電解コンデンサ、114 定電圧ダイオード、115,124,134,224,234 接地端子、120,130,220,230 フォトカプラ、121,131,221,231 発光ダイオード、122,132,222,232 フォトトランジスタ、135,235 電源端子、150,250 可変電流回路、151,251 D/A変換器、153 可変電圧レギュレータ、160,260 制御部、161 CPU、162 ROM、163 RAM、164 フラッシュメモリ、165 RTC、166 タッチスクリーン、167 入出力ポート、168 電流計インターフェース、170,270 交流負荷、180 電流計、301,504 電源線、302 伝送線、303 接地線、400 交流電源、501 入力端子、502 出力端子、521,522 トランジスタ、531,532 オペアンプ、1000,1001,1002 伝送システム

Claims (8)

  1. アノードからカソードに流れる一次側電流の電流値に応じた強さの光を発する発光ダイオードと、前記発光ダイオードと電気的に絶縁され、前記発光ダイオードが発する光の強さに応じた電流値の二次側電流がエミッタとコレクタとの間に流れ、前記二次側電流が伝送データをシリアル通信で伝送するための伝送電流になるように前記伝送電流が流れる伝送経路上に組み込まれたフォトトランジスタと、を備える送信用フォトカプラと、
    前記二次側電流を流す場合、前記伝送経路上における、被伝送装置が監視する部分に流れる電流の電流値が予め定められた電流値範囲内に収まるように、前記一次側電流の電流値を決定する電流値決定手段と、
    前記伝送データに応じて、前記電流値決定手段により決定された電流値の一次側電流を、前記送信用フォトカプラが備える発光ダイオードに供給する電流供給手段と、を備え、
    前記電流値決定手段は、前記伝送電流が分岐して流れるように前記伝送経路上に互いに並列に組み込まれた前記被伝送装置の個数に、前記被伝送装置が1個であるときに前記発光ダイオードに流す電流の電流値を乗じた電流値を、前記一次側電流の電流値として決定する、
    送装置。
  2. 前記送信用フォトカプラの劣化による電流伝達率の低下率を算出する低下率算出手段をさらに備え、
    前記電流値決定手段は、前記送信用フォトカプラが新品であり前記被伝送装置が1個であるときに前記発光ダイオードに流す電流の電流値である基準電流値に、前記低下率算出手段により算出された電流伝達率の低下率に応じた倍率と、前記被伝送装置の個数と、を乗じた電流値を、前記一次側電流の電流値として決定する、
    求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記低下率算出手段は、前記送信用フォトカプラの使用期間に基づいて、前記電流伝達率の低下率を算出する、
    求項に記載の伝送装置。
  4. 前記低下率算出手段は、前記伝送電流の電流値の実測値に基づいて、前記電流伝達率の低下率を算出する、
    求項に記載の伝送装置。
  5. 前記伝送電流が流れるように前記伝送経路上に組み込まれ、前記予め定められた電流値範囲内の電流値の電流がアノードからカソードに流れているときに発光する発光ダイオードと、前記発光ダイオードと電気的に絶縁され、前記発光ダイオードが発光しているときに電流が流れるフォトトランジスタと、を備える受信用フォトカプラと、
    前記受信用フォトカプラが備えるフォトトランジスタに流れる電流の有無を判別して、前記被伝送装置から送信された伝送データを取得する伝送データ取得手段と、をさらに備え、
    前記伝送装置と前記被伝送装置とのうちの一方の装置は、電源線と接地線とを介して交流電源から供給された交流電力に基づいて、前記送信用フォトカプラが備えるフォトトランジスタに、前記二次側電流を供給する通信用電源を備え、
    前記伝送装置と前記被伝送装置とは、前記伝送電流が流れる伝送線と前記電源線と前記接地線とのそれぞれにより接続され、
    前記伝送線と前記接地線とのそれぞれは、前記伝送経路の一部を構成し、
    前記伝送電流は、前記伝送線を介して前記一方の装置から他方の装置に流れ、前記接地線を介して前記他方の装置から前記一方の装置に流れる、
    求項1からのいずれか1項に記載の伝送装置。
  6. 伝送装置と被伝送装置とを備える伝送システムであって、
    前記伝送装置は、
    アノードからカソードに流れる一次側電流の電流値に応じた強さの光を発する発光ダイオードと、前記発光ダイオードと電気的に絶縁され、前記発光ダイオードが発する光の強さに応じた電流値の二次側電流がエミッタとコレクタとの間に流れ、前記二次側電流が伝送データをシリアル通信で伝送するための伝送電流になるように前記伝送電流が流れる伝送経路上に組み込まれたフォトトランジスタと、を備える送信用フォトカプラと、
    前記二次側電流を流す場合、前記伝送経路上における、前記被伝送装置が監視する部分に流れる電流の電流値が予め定められた電流値範囲内に収まるように、前記一次側電流の電流値を決定する電流値決定手段と、
    前記伝送データに応じて、前記電流値決定手段により決定された電流値の一次側電流を、前記送信用フォトカプラが備える発光ダイオードに供給する電流供給手段と、を備え、
    前記被伝送装置は、
    前記伝送電流が流れるように前記伝送経路上に組み込まれ、前記予め定められた電流値範囲内の電流値の電流がアノードからカソードに流れているときに発光する発光ダイオードと、前記発光ダイオードと電気的に絶縁され、前記発光ダイオードが発光しているときに電流が流れるフォトトランジスタと、を備える受信用フォトカプラと、
    前記受信用フォトカプラが備えるフォトトランジスタに流れる電流の有無を判別して、前記伝送データを取得する伝送データ取得手段と、を備え、
    前記電流値決定手段は、前記伝送電流が分岐して流れるように前記伝送経路上に互いに並列に組み込まれた前記被伝送装置の個数に、前記被伝送装置が1個であるときに前記送信用フォトカプラが備える前記発光ダイオードに流す電流の電流値を乗じた電流値を、前記一次側電流の電流値として決定する、
    送システム。
  7. 前記伝送装置は、
    前記伝送電流が流れるように前記伝送経路上に組み込まれ、電流が流れているときに発光する発光ダイオードと、前記発光ダイオードと電気的に絶縁され、前記発光ダイオードが発光しているときに電流が流れるフォトトランジスタと、を備える受信用フォトカプラと、
    前記伝送装置が備える受信用フォトカプラが備えるフォトトランジスタに流れる電流の有無を判別して、前記被伝送装置から送信された伝送データを取得する伝送データ取得手段と、をさらに備え、
    前記被伝送装置は、
    電流が流れているときに発光する発光ダイオードと、前記発光ダイオードと電気的に絶縁され、前記発光ダイオードが発光しているときに電流が流れ、流れる電流が前記伝送電流となるように前記伝送経路上に組み込まれたフォトトランジスタと、を備える送信用フォトカプラと、
    前記伝送装置に送信する伝送データに応じて、前記被伝送装置が備える送信用フォトカプラが備える発光ダイオードに、電流を供給する電流供給手段と、をさらに備え、
    前記伝送装置と前記被伝送装置とのうちの一方の装置は、電源線と接地線とを介して交流電源から供給された交流電力に基づいて、前記伝送装置が備える送信用フォトカプラが備えるフォトトランジスタに、前記二次側電流を供給する通信用電源を備え、
    前記伝送装置と前記被伝送装置とは、前記伝送電流が流れる伝送線と前記電源線と前記接地線とのそれぞれにより接続され、
    前記伝送線と前記接地線とのそれぞれは、前記伝送経路の一部を構成し、
    前記伝送電流は、前記伝送線を介して前記一方の装置から他方の装置に流れ、前記接地線を介して前記他方の装置から前記一方の装置に流れる、
    求項に記載の伝送システム。
  8. アノードからカソードに流れる一次側電流の電流値に応じた強さの光を発する発光ダイオードと、前記発光ダイオードと電気的に絶縁され、前記発光ダイオードが発する光の強さに応じた電流値の二次側電流がエミッタとコレクタとの間に流れ、前記二次側電流が伝送データをシリアル通信で伝送するための伝送電流になるように前記伝送電流が流れる伝送経路上に組み込まれたフォトトランジスタと、を備える送信用フォトカプラを備える伝送装置を用いた伝送方法であって、
    前記二次側電流を流す場合、前記伝送経路上における、被伝送装置が監視する部分に流れる電流の電流値が予め定められた電流値範囲内に収まるように、前記一次側電流の電流値を決定する電流値決定ステップと、
    前記伝送データに応じて、前記電流値決定ステップで決定された電流値の一次側電流を、前記送信用フォトカプラが備える発光ダイオードに供給する電流供給ステップと、を備え、
    前記電流値決定ステップでは、前記伝送電流が分岐して流れるように前記伝送経路上に互いに並列に組み込まれた前記被伝送装置の個数に、前記被伝送装置が1個であるときに前記発光ダイオードに流す電流の電流値を乗じた電流値を、前記一次側電流の電流値として決定する、
    送方法。
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