JP6248661B2 - 船外機のデコンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン始動時にデコンプ動作によって排気バルブを開放して燃焼室を減圧させるための船外機のデコンプ装置に関する。
従来、船外機等には、エンジンの始動を容易にするためデコンプ装置が設けられている。このデコンプ装置は、スタータグリップを引っ張ってエンジンを始動する際に排気バルブを僅かに開放し、圧縮行程における燃焼室内の混合気を僅かに逃がすように動作(デコンプ動作)する。このデコンプ動作により、圧縮乗り越えトルク(エンジンフリクション)が減少し、エンジンの始動を容易に行うことができるようになる。
従来の船外機用エンジン用のデコンプ装置としては、例えば、平面視でコの字状に形成されたデコンプレバーがカムシャフトに上下方向に回動自在に設けられたものが知られている(特許文献1又は2参照)。この種のデコンプ装置は、エンジン始動時に、デコンプレバーのリフト部がロッカーアームのスリッパを押し上げて排気バルブを開放してデコンプ動作する一方、エンジン回転数が上昇すると、デコンプレバーがウェイト部の重量により回動し、スリッパから退避してデコンプ動作を解除するようになっている。
特開2000−227064号公報 特開2001−221023号公報
しかしながら、上記した従来の船外機のデコンプ装置では、デコンプレバーが平面視でコの字状に形成されているため、特許文献1のようにウェイト部を外側に溶接して突出させたり、或いは、特許文献2のようにウェイト部のサイズを大きくしたりして、ウェイト部の重量を確保する必要がある。そのため、ダウンサイジング化を図ろうとする近年のエンジンでは、デコンプレバーの設置スペースを確保し難いという問題がある。また、ウェイト部を溶接する場合には、製造に手間が掛かり、製造コストの低減化が図り難いという問題もある。
本発明は、上記した問題に鑑みなされたものであり、エンジンのコンパクト化を図ると共に製造コストの低減化を図ることのできる船外機のデコンプ装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明は、エンジン始動時にデコンプ動作によって排気バルブを開放して燃焼室を減圧させるための船外機のデコンプ装置であって、カムシャフト上の排気カムの隣接位置において該カムシャフトの軸方向と直交する方向に設けられる支軸部と、該支軸部を挟んで一方側に設けられるリフト部と、該支軸部を挟んで他方側に設けられるウェイト部と、を有し、前記リフト部が前記排気カムに係合して該排気カムのカム面から径方向外側に突出するデコンプ動作位置と、前記リフト部が前記排気カムから離間するデコンプ動作解除位置と、の間において、前記ウェイト部の重量によって前記支軸部を中心に回動自在に設けられるデコンプレバーと、を備え、該デコンプレバーは環状に形成されていると共に、前記リフト部を有する第1の部材と前記ウェイト部を有する第2の部材の2部材に分割可能に構成されていることを特徴とする。
この特徴によれば、前記デコンプレバーを環状に形成することにより、前記ウェイト部の寸法を大きくすることなく、該ウェイト部の所要重量を確保することができる。また、前記デコンプレバーを複数に分割可能に形成することで、前記デコンプレバーは、前記カムシャフトへ取り付ける際のサイズ上の規制を受け難くなるため、該デコンプレバーのコンパクト化を図ることができる。さらに、該デコンプレバーのコンパクト化に伴い、前記カムシャフトの軸方向の寸法の短縮化を図ることができると共に、前記エンジンのダウンサイジング化を図ることができる。さらに、溶接作業のような手間や熟練を要する作業を行うことなく、前記デコンプレバーを前記支軸部に取り付けることができるため、製造コストの低減化を図ることができる。
また、前記第2の部材を取り替えることで前記ウェイト部の形状及び重量を簡単に変更することができ、前記デコンプレバーの重心位置を前記支軸部側に近付けたり或いは離したりすることが可能となる。したがって、デコンプ動作の開始時又は解除時のエンジンの回転数を簡単に変更することができ、ユーザや生産者のニーズに合致させたデコンプ装置を提供することができる。
また、本発明に係る船外機のデコンプ装置において、前記第1の部材は前記カムシャフトの外周を略半周囲繞する形状を有し、前記第1の部材の両端側には一対の支持片がそれぞれ形成され、前記第1の部材において前記一対の支持片間には前記リフト部が形成され、前記第1の部材は当該第1の部材の前記一対の支持片が前記支軸部の両端部に固定されることにより前記支軸部に取り付けられ、前記第2の部材は前記カムシャフトの外周を略半周囲繞する形状を有し、前記第2の部材の両端側には一対の支持片がそれぞれ形成され、前記第2の部材において前記一対の支持片間には前記ウェイト部が形成され、前記第2の部材は当該第2の部材の前記一対の支持片が前記支軸部の両端部に固定されることにより前記支軸部に取り付けられ、前記ウェイト部は一対のクランク片と当該一対のクランク片間を連結する連結片を有し、前記一対のクランク片は、前記第1の部材の前記一対の支持片にそれぞれ形成された切欠部にそれぞれ係合していることが好ましい。
また、本発明の係る船外機のデコンプ装置において、前記第1の部材は前記カムシャフトの外周を略半周囲繞する形状を有し、前記第1の部材の両端側には一対の支持片がそれぞれ形成され、前記第1の部材において前記一対の支持片間には前記リフト部が形成され、前記第1の部材は当該第1の部材の前記一対の支持片が前記支軸部の両端部に固定されることにより前記支軸部に取り付けられ、前記第2の部材は前記カムシャフトの外周を略半周囲繞する形状を有し、前記第2の部材には前記ウェイト部が形成され、前記第2の部材において前記ウェイト部の両端には一対の突起部がそれぞれ形成され、前記第2の部材は前記一対の突起部が前記第1の部材の前記一対の支持片にそれぞれ形成された孔部にそれぞれ係合されることにより前記第1の部材に係止されている構成としてもよい。
本発明によれば、エンジンのコンパクト化を図ることができると共に、製造コストの低減化を図ることができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
本発明に係るデコンプ装置を備えた船外機を示す左側面図である。 本発明の実施の形態に係る船外機のデコンプ装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る船外機のデコンプ装置のデコンプレバーを示す斜視図である。 (a)、(b)、(c)は本発明の実施の形態に係る船外機のデコンプ装置の作用を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る船外機のデコンプ装置のデコンプレバーの変形例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る船外機のデコンプ装置のデコンプレバーの別の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る船外機のデコンプ装置のデコンプレバーのさらに別の変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、前後左右の向きは船体の進行方向を基準とする。
図1は本発明の実施の形態に係るデコンプ装置を備えた船外機2を示す左側面図であり、この船外機2は、左右一対のクランプブラケット3と、クランプブラケット3に対して上下方向にチルト可能に設けられるスイベルブラケット4と、スイベルブラケット4に担持される船外機本体5とを主体に構成されている。
各クランプブラケット3は、それぞれ、船体6に対して船尾板7の上端を挟持するように固定され、その下端には、互いに対峙するように脚部8が平行に形成されている。そして、各脚部8には、複数のピン孔9がそれぞれ穿設されており、各ピン孔9はチルト軸10を中心として側面視略円弧状に配置されている。
スイベルブラケット4は、クランプブラケット3の間に嵌まり込むように配設され、スイベルブラケット4の上部がチルト軸10を介してクランプブラケット3の上部に軸支されることにより、上下方向にチルト可能となっている。スイベルブラケット4の後部にはピボット軸(図示省略)が回動自在に設けられ、このピボット軸は船外機本体5に連結されている。そして、このピボット軸の上端部は前方に突出してステアリングブラケット11が形成されており、このステアリングブラケット11に操舵ハンドル12が回動自在に取り付けられている。
船外機本体5の上部にはエンジン13が設置され、その周囲はエンジンカバー14により覆われている。エンジンカバー14はアッパーカバー15とロアーカバー16とに上下に分割可能となっており、エンジン13の上部はアッパーカバー15により覆われ、エンジン13の下部はロアーカバー16により覆われている。
エンジン13内にはクランクシャフト(図示省略)が鉛直方向に設けられている。該クランクシャフトの上端部には、リコイル17が設けられており、リコイル17の上方はリコイルカバー19により覆われている。リコイルカバー19には、スタータグリップ27を有するリコイルスタータ(図示省略)が取り付けられている。
エンジンカバー14の下方にはオイルパン20を隔ててドライブシャフトハウジング21が設けられている。オイルパン20内及びドライブシャフトハウジング21内には前記クランクシャフトの下端に連結されたドライブシャフト22が下方に向かって延設され、ドライブシャフトハウジング21の下部に設けられたギヤケース23内のベベルギヤ24及びプロペラシャフト25を介してプロペラ26が駆動されるように構成されている。
次に、主に図2及び図3を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る船外機のデコンプ装置1について詳細に説明する。ここで、図2は本発明の実施の形態に係る船外機のデコンプ装置を示す斜視図、図3は本発明の実施の形態に係る船外機のデコンプ装置のデコンプレバーを示す斜視図である。
エンジン13(図1参照)は、シングルオーバーヘッドカムシャフト(SOHC)型の動弁機構を備えた4サイクルエンジンであり、シリンダヘッド(図示せず)の内部に図2に示されているようにカムシャフト30を備えている。カムシャフト30は、図2中の左斜め上方が上側となるように鉛直姿勢で、前記シリンダヘッドの両端部に回動自在に支持されている。
カムシャフト30には、各気筒に対応するように、吸気バルブ(図示省略)開閉用の吸気カム31と、排気バルブ(図示省略)開閉用の排気カム32と、が軸部33に一体に形成されており、吸気カム31と排気カム32は上下に隣接して配置されている。排気カム32には、前記排気バルブをリフトする部位の反対側、すなわち、前記排気バルブをリフトしない部位であるベース円32aの下面外周側に凹部34が形成されている。
また、カムシャフト30には、排気カム32の下方にジャーナル部28が軸部33と一体に形成されており、排気カム32とジャーナル部28との間にデコンプ装置1が設けられている。
デコンプ装置1は、排気カム32の隣接位置においてカムシャフト30の軸方向と直交する方向に設けられる支軸部35と、支軸部35を介して上下方向に回動可能なようにカムシャフト30に設けられるデコンプレバー36と、を備えて構成されている。
支軸部35は、細長い円柱形状のピンにより構成されており、排気カム32とジャーナル部28の間の軸部33に貫設されたピン孔37に圧入されている。これにより、支軸部35は、その両端部35aを軸部33から突出させた姿勢でカムシャフト30に固定される。
デコンプレバー36は、排気カム32とジャーナル部28の間の軸部33を囲繞するように環状に形成されている。デコンプレバー36は、カムシャフト30の軸方向視で、支軸部35を挟んで排気カム32のベース円32a側に設けられる第1の部材38と、支軸部35を挟んで第1の部材38の反対側に設けられる第2の部材39と、の2部材に分割可能に形成されている。
第1の部材38は、軸部33の外周を略半周囲繞するように細長板状部材を屈曲させた形状を有しており、互いに対向して平行に形成される一対の第1支持片40と、各第1支持片40からそれぞれ互いに近接する方向に僅かに捩られながら斜めに形成される傾斜片41と、各傾斜片41の先端部を結合するように形成されるリフト部42と、が一体に形成されて構成されている。
各第1支持片40には互いに対向する位置に円形の第1通孔43が形成されており、各第1通孔43に支軸部35が挿通可能となっている。また、第1支持片40の端部40aには矩形の切欠部44が形成されており、これにより、第1支持片40の端部40aは二股状に形成されている。
リフト部42は、排気カム32の凹部34に係合可能に形成されており、該凹部34に係合した時に排気カム32から径方向外側に突出するように形成されている。また、リフト部42の先端部は湾曲して形成されている。
このような構成を備えた第1の部材38は、カムシャフト30の軸方向視において排気カム32のベース円32a側の軸部33の外周を囲繞する姿勢において、各第1支持片40の第1通孔43をそれぞれ支軸部33の両端部35aに圧入させることで支軸部35に固定される。これにより、第1の部材38は、カムシャフト30の軸部33に対して支軸部35と一体となって上下方向に回動可能に設けられる。
第2の部材39は、第1の部材38の反対側において軸部33の外周を略半周囲繞するように細長板状部材を屈曲させた形状を有しており、互いに対向して平行に形成される一対の第2支持片45と、各支持片45間を連結するように屈曲して形成されるウェイト部46と、が一体に形成されて構成されている。
各第2支持片45は、それぞれ各第1支持片40の外側に配置可能な離間距離を隔てて形成されている。各第2支持片45には、第1通孔43に対応する位置に円形の第2通孔47が形成されており、各第2通孔47に支軸部35が挿通可能となっている。
ウェイト部46は、各第2支持片45の端部から互いに近接方向に延出するクランク片48と、クランク片48から径方向外側にコの字状に屈曲して形成される連結片49と、連結片49の中央部から上方に屈曲して形成されるストッパ片50と、を備えて構成されている。ウェイト部46は、デコンプレバー36の重心G(図4(a)参照)の位置を第2通孔47よりウェイト部46側に配置させるために必要な重量を有している。各クランク片48は、それぞれ各第1支持片40の切欠部44に係合可能に形成されており、また、ストッパ片50は、排気カム32の下面32bに当接可能に形成されている。
このような構成を備えた第2の部材45は、カムシャフト30の軸方向視において排気カム32のベース円32aの反対側の軸部33の外周を囲繞する姿勢において、各第2支持片45をそれぞれ各第1支持片40に外側から重合させ、各第2支持片45の第2通孔47をそれぞれ支軸部35の両端部35aに圧入させることで支軸部35に固定される。この時、クランク片48を各第1支持片40の切欠部44に係合させることで、第1の部材38と第2の部材39は一体となって、カムシャフト30の軸部33に対して上下方向に回動可能となる。
次に、主に図4(a)、(b)、(c)を参照しつつ、上記した構成を備えたデコンプ装置1の作用について説明する。
まず、図4(a)に示すように、エンジン13(図1参照)の静止時には、デコンプレバー36の重心Gの位置が支軸部35よりウェイト部46側にあるため、第1の部材38は支軸部35より斜め上方に傾斜した姿勢を保持する。これにより、リフト部42が排気カム32の凹部34に係合して排気カム32のカム面から径方向外側(図4における右側)に突出した姿勢が保持されている。
このため、エンジン13の始動時にスタータグリップ27(図1参照)を引っ張る操作を行ってカムシャフト30を回転させると、エンジン13の圧縮工程において、リフト部42がリフター(図示省略)を押し上げて前記排気バルブを若干量リフトさせ、前記燃焼室内の混合気を僅かに逃がすように動作(デコンプ動作)する。これにより、エンジン13の圧縮工程において、前記燃焼室内が減圧され、エンジン13の始動を容易に行うことができるようになる。
その後、図4(b)に示すように、カムシャフト30の回転数が所定回転数、例えばアイドル回転数(850rpm程度)に到達すると、デコンプレバー36は、遠心力の作用によって、支軸部35を中心として図4中の時計回り方向へ回動し、リフト部42は排気カム32から離間する。これにより、リフト部42が凹部34に係合しなくなり、デコンプ動作は解除される。このため、エンジン13の圧縮工程において、前記排気バルブは閉鎖されたままの状態になり、エンジン21は通常の運転を行うことができる。
その後、図4(c)に示すように、カムシャフト30の回転数がさらに増加し、所定回転数(例えば6000rpm程度)に到達すると、デコンプレバー36は、遠心力の作用によって、支軸部35を中心としてさらに図4中の時計回り方向へ回動するが、デコンプレバー36の同方向へのさらなる回動はストッパ片50が排気カム32の下面32bに当接することで規制される。
一方、エンジン13を停止させるべく減速させると、デコンプレバー36に作用する遠心力が減少する。このため、デコンプレバー36は、ウェイト部46の重量によって、支軸部35を中心として図4中の反時計回り方向へ回動する。これにより、デコンプレバー36のリフト部42が排気カム32の凹部34に係合して排気カム32のカム面から径方向外側に突出し、この状態でエンジン13が停止される。
上記した本発明の実施の形態に係るデコンプ装置1によれば、デコンプレバー36を環状に形成することにより、ウェイト部46の寸法を大きくすることなく、ウェイト部46の所要重量を確実に確保することができる。また、デコンプレバー36を第1の部材38と第2の部材39とに2分割可能に形成することで、デコンプレバー36は、カムシャフト30へ取り付ける際のサイズ上の規制を受け難くなるため、デコンプレバー36のコンパクト化を図ることができる。さらに、デコンプレバー36のコンパクト化に伴い、カムシャフト30の軸方向の寸法の短縮化を図ることができると共に、エンジンのダウンサイジング化を図ることができる。
また、デコンプレバー36がリフト部42を有する第1の部材38とウェイト部46を有する第2の部材39の2部材により構成されているため、ウェイト部46の形状及び重量を簡単に変更することができる。すなわち、デコンプレバー36の重心位置を支軸部35側に近付けたり或いは離したりすることが可能となり、デコンプ動作の開始時又は解除時のエンジン13の回転数を簡単に変更することができるため、ユーザや生産者のニーズに合致させたデコンプ装置を提供することができる。
さらに、溶接作業のような手間や熟練を要する作業を行うことなく、第1の部材38と第2の部材39を支軸部35に取り付けることにより簡単にデコンプレバー36を組み付けることができるため、製造コストの低減化を図ることができる。
なお、上記した本発明の実施の形態に係るデコンプ装置1では、第1の部材38と第2の部材39をそれぞれ支軸部35に圧入により取り付けているが、これは単なる例示に過ぎず、例えば、図5に示すように、第1の部材38の端部に孔部51を形成すると共に、この孔部51に係止可能な突起部52を第2の部材39に形成し、第1の部材38の第1通孔43を支軸部35の両端部35aに圧入等で固定するように構成する等、各種変形が可能である。
また、本発明は、上記した本発明の実施の形態のように、デコンプレバー36を、リフト部42を有する第1の部材38とウェイト部46を有する第2の部材39の2部材により構成する形態に限定する趣旨ではなく、各種変形が可能である。
例えば、図6に示すように、デコンプレバー60を、リフト部61a,61b及びウェイト部62a,62bをそれぞれ有する2部材63a,63bにより構成することもできる。この場合、2部材63a,63bがそれぞれ別々に動かないように2部材63a,63bの接続部分64をかしめるのが望ましい。
また、図7に示すように、デコンプレバー70を、リフト部71及びウェイト部72を有する第1の部材73とリフト部及びウェイト部を有しない平板状の第2の部材74の2部材により構成することもできる。この場合、第1の部材73と第2の部材74のそれぞれ一方の端部に孔75,76を開口し、各孔75,76に第2の部材74と第1の部材73のそれぞれ他方の端部77,78を挿入することで、第1の部材73と第2の部材74とを連結しても良い。
さらに、特に図示しないが、デコンプレバーを3つ以上の部材で構成してもよい。
また、上記した本発明の実施の形態の説明は、本発明に係る船外機のデコンプ装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 デコンプ装置
2 船外機
13 エンジン
30 カムシャフト
32 排気カム
35 支軸部
36 デコンプレバー
38 第1の部材
39 第2の部材
42 リフト部
46 ウェイト部
60 デコンプレバー
61a,61b リフト部
62a,62b ウェイト部
70 デコンプレバー
71 リフト部
72 ウェイト部
73 第1の部材
74 第2の部材

Claims (3)

  1. エンジン始動時にデコンプ動作によって排気バルブを開放して燃焼室を減圧させるための船外機のデコンプ装置であって、
    カムシャフト上の排気カムの隣接位置において該カムシャフトの軸方向と直交する方向に設けられる支軸部と、
    該支軸部を挟んで一方側に設けられるリフト部と、該支軸部を挟んで他方側に設けられるウェイト部と、を有し、前記リフト部が前記排気カムに係合して該排気カムのカム面から径方向外側に突出するデコンプ動作位置と、前記リフト部が前記排気カムから離間するデコンプ動作解除位置と、の間において、前記ウェイト部の重量によって前記支軸部を中心に回動自在に設けられるデコンプレバーとを備え、
    該デコンプレバーは環状に形成されていると共に、前記リフト部を有する第1の部材と前記ウェイト部を有する第2の部材の2部材に分割可能に構成されていることを特徴とする船外機のデコンプ装置。
  2. 前記第1の部材は前記カムシャフトの外周を略半周囲繞する形状を有し、前記第1の部材の両端側には一対の支持片がそれぞれ形成され、前記第1の部材において前記一対の支持片間には前記リフト部が形成され、前記第1の部材は当該第1の部材の前記一対の支持片が前記支軸部の両端部に固定されることにより前記支軸部に取り付けられ、
    前記第2の部材は前記カムシャフトの外周を略半周囲繞する形状を有し、前記第2の部材の両端側には一対の支持片がそれぞれ形成され、前記第2の部材において前記一対の支持片間には前記ウェイト部が形成され、前記第2の部材は当該第2の部材の前記一対の支持片が前記支軸部の両端部に固定されることにより前記支軸部に取り付けられ、
    前記ウェイト部は一対のクランク片と当該一対のクランク片間を連結する連結片を有し、前記一対のクランク片は、前記第1の部材の前記一対の支持片にそれぞれ形成された切欠部にそれぞれ係合していることを特徴とする請求項1に記載の船外機のデコンプ装置。
  3. 前記第1の部材は前記カムシャフトの外周を略半周囲繞する形状を有し、前記第1の部材の両端側には一対の支持片がそれぞれ形成され、前記第1の部材において前記一対の支持片間には前記リフト部が形成され、前記第1の部材は当該第1の部材の前記一対の支持片が前記支軸部の両端部に固定されることにより前記支軸部に取り付けられ、
    前記第2の部材は前記カムシャフトの外周を略半周囲繞する形状を有し、前記第2の部材には前記ウェイト部が形成され、前記第2の部材において前記ウェイト部の両端には一対の突起部がそれぞれ形成され、
    前記第2の部材は前記一対の突起部が前記第1の部材の前記一対の支持片にそれぞれ形成された孔部にそれぞれ係合されることにより前記第1の部材に係止されていることを特徴とする請求項1に記載の船外機のデコンプ装置。
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